JPS5811516Y2 - 穿孔機における紙葉支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は穿孔機における紙葉支持装置に関する。

穿孔機において、孔を正確に穿孔する上で、被穿孔材で
ある紙葉を確実に支持する必要がある。

紙葉を多数枚重積し、これを−挙に穿孔する場合にとく
にその要望が強い。

−前支持手段が複雑となると、その取扱い操作が面倒に
なり作業性が損われる。

したがって、簡単な操作で確実に紙葉を支持する構造の
紙葉支持装置の開発が要望されている。

本考案はこれらの点に鑑み開発されたもので、紙葉押板
の両端部に基板の案内杆に係合するガイドローラおよび
ロックローラを対設し、この一方のロックローラを偏心
回動することにより案内杆を確実に挟持し、このガイド
ローラおよびロックローラを有する紙葉押板にて基板と
ともに紙葉を確実に支持し紙葉に対して正確に穿孔する
ことができるようにした支持装置を提供するものである
。

つぎに本考案の一実施例を図面について説明する。

１は基板で、この基板１は断面コ字形状で長尺状に形成
されている。

そして、この基板１の両端部に円柱状の案内杆２の下端
部が止具２ａにて一体に立設されている。

また３は紙葉押板で、この紙葉押板３は水平板部４と補
強用の垂直板部５からなる断面り字形状で長尺状に形成
されている。

そして、この紙葉押板３の両端部に上記案内杆２を上下
動自在に挿通ずる挿通孔６が穿設されている。

またこの紙葉押板３の両端部に取付枠７が固着されてい
る。

この取付枠７は側面視コ字形状に形成され、この取付枠
７の下部の取付片８に上記挿通孔６に合致する挿通孔９
が穿設されている。

またこの取付枠７の上部の枠片１０の先端部にガイドロ
ーラ１１が支軸１２にて回動自在に軸架されているとと
もに、後部に上記案内杆２を挿通する間隔をおいてロッ
クローラ１３が支軸１４にて回動自在に軸架されている
。

このロックローラ１３は中心部より偏位した位置に支軸
１４が一体に固着されているとともに、この支軸１４の
一端部にレバー１５の基端部が固着され、したがって、
このレバー１５の回動により支軸１４を介してロックロ
ーラ１３は偏心回動し、ガイドローラ１１との間の間隔
を挾少化するようになっている。

そしてこの取付枠７は紙葉押板３の両端部においてその
挿通孔６，９が合致した状態で紙葉押板３にねじ１６に
て固着されている。

′また１７は穿孔機本体で、この穿孔機本体１７の前部
の中央部に図示しない駆動機構により駆動されるドリル
１８が上向きに突設され、このドリル１８の上部に位置
してドリル１８の挿通孔１９を有する紙葉載台２０が昇
降杆２１および吊下げばね２２を介して昇降可能にかつ
常時はドリル１８の上部に位置するように保持されてい
る。

そしてこの紙葉載台２０のほぼ中央部に案内溝が横方向
に形成され、この案内溝内に上記紙葉押板３を有する基
板１が横方向に摺動可能に取付けられるようになってい
る。

またこの紙葉載台２０の後部に位置決め体２３が前動調
節自在に取付けられているとともに、この紙葉載台２０
の上部に位置して紙葉を穿孔時に上方から押圧支持する
支持体２４がばねにて昇降可能に保持されている。

そしてこの支持体２４は先端部を支点として上下に回動
されるハンドル２５のローラ２６を介してばねに抗して
下降されるようになっている。

なお、図中２７はドリル１８を被覆した被覆体、２８は
この被覆体２７の下部においてドリル１８の穿孔作業時
に生じる切屑を集結する集塵体である。

このように構成されたものにおいて、紙葉載台２０上の
紙葉押板３に取付けられたレバー１５をそれぞれ第２図
鎖線に示すように内側に倒すと、このレバー１５に固着
されたロックローラ１３は回動され、ガイドローラ１１
との間の間隔が大きく開く。

これにより案内杆２に沿ってガイドローラ１１およびロ
ックローラ１３を介して紙葉押板３を引上げ、紙葉載台
２０と同一面をなして取付けられている基板１との間を
大きく開放するとともに、これの所定高さ位置において
レバー１５を第２図実線に示すように外側に倒すと、ロ
ックローラ１３は偏心回動されこのロックローラ１３の
支軸１４を中心とする径大側が案内杆２の一側部に強く
係合される。

したがって、このロックローラ１３とガイドローラ１１
とにより紙葉押板３は案内杆２の所定高さ位置に保持さ
れる。

そしてこの紙葉載台２０上における基板１と紙葉押板３
との間に所定の厚さからなる紙葉ａを挿入するとともに
位置決め体２３を基準にして所定の位置に配置する。

ついで、レバー１５を再び内側に倒すと、ロックローラ
１３は偏心回動されるとともにロックローラ１３の支軸
１４を中心とする径小側が案内杆２の一側部に位置され
、ガイドローラ１１との間における案内杆２の挟持が解
除される。

そして、これにより紙葉押板３はガイドローラ１１を介
して自重により下降し、紙葉ａ上に位置される。

そして、再びレバー１５を外側に倒すと、このレバー１
５と一体のロックローラ１３は第２図において反時計方
向に偏心回動されるが、この場合、レバー１５の回動操
作と相俟ってロックローラ１３はわずかに下方に移動し
なから゛偏心回動するので、したがって、ロックローラ
１３とガイドローラ１１とにより案内杆２を介して紙葉
押板３をさらに下降作用し、この紙葉押板３で紙葉ａを
上方から押圧支持する。

つぎに、穿孔機本体１７に内蔵された駆動機構を動作し
、ドリル１８を駆動するとともに、ハンドル２５を先端
部を支点として下降回動すると、支持体２４は紙葉ａ上
に下降されるとともに、さらにハンドル２５を押圧する
と、紙葉ａとともに紙葉載台２０が昇降杆２１を介して
吊下げばね２２に抗して下降し、この紙葉載台２０の挿
通孔１９内に挿通するドリル１８で紙葉ａの下降動作と
相俟って紙葉ａを下側から上側に向けて穿孔することが
できる。

そして、ドリル１８により生ずる切屑は被覆体２７を介
して集塵体２８内に集中的に捕集することができる。

前記実施例では、基板１を細巾長尺状に形成し、これを
紙葉載台２０上に取付ける場合について説明したが、幅
広の板状の部材に、たとえば基板１に代えて紙葉載台２
０上に上記ロック機構を有する紙葉押板３を取付けるよ
うにしてもよい。

本考案によれば、紙葉押板３の両端部に取付片７を介し
てガイドローラ１１およびロックローラ１３に相対して
回動自在に軸架し、この紙葉押板３の両端部のガイドロ
ーラ１１およびロックローラ１３間に基板１の両端部に
立設した案内杆２を上下動自在に係合したので、紙葉押
板３は案内杆２の両側に係合したガイドローラ１１とロ
ックローラ１３にて円滑かつ軽快に上下動することがで
き、そのため、基板１上に対する紙葉のセットおよびこ
れの取脱しを容易に行うことができ、また紙葉押板３の
両端部のロックローラ１３にはこれを偏心回動するレバ
ー１５を取付けたので、紙葉押板３を所定の位置に設定
した状態でこのレバー１５を所定の角度回動することに
より、ロックローラ１３は偏心回動されて案内杆２に圧
接するとともに、このロックローラ１３とガイドローラ
１５にて案内杆２を相対する方向から確実に挾持し紙葉
押板３の設定位置を確実に保持することができ、そのた
め、紙葉押板３にて基板１上の紙葉を上下方向から確実
に支持することができるとともに、紙葉に対して正確に
穿孔することができ、またレバー１５を逆方向に回動す
ることによりロックを簡単に解除することができるとと
もに紙葉押板３による紙葉の支持を解くことができ、し
たがって、取扱い操作が簡便であり、また溝造も簡単で
あるので製作が容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は穿孔機の斜視図、第２図は同上紙葉支持装置の
一部の拡大正面図である。 １・・・・・・基板、２・・・・・・案内杆、３・・・
・・・紙葉押板、４・・・・・・水平板部、５・・・・
・・垂直板部、６，９・・・・・・挿通孔、７・・・・
・・取付片、１０・・・・・・枠片、１１・・・・・・
ガイドローラ、１３・・・・・・ロックローラ、１５・
・・・・・レバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両端部に案内杆２を立設した基板１と、この基板１の各
   案内杆２に上下動自在に挿通した挿通孔６．９を両端部
   に形成し紙葉上に当接する水平板部４と補強用の垂直板
   部５とからなる紙葉押板３と、この紙葉押板３の両端部
   上に取付けられ上記案内杆２を挿通する枠片１０を有す
   る取付片７と、この両端部の取付片７の枠片１０におけ
   る一側部に回動自在に軸架され上記案内杆２の一側部に
   係合するガイドローラ１１と、上記両端部の取付片７の
   枠片１０における他側部に回動自在に軸架され上記案内
   杆２の他側部に係合するとともに偏心回動して上記ガイ
   ドローラ１１とで上記案内杆２を挾持スるロックローラ
   １３と、このロックローラ１３を回動するレバー１５と
   を具備したことを特徴とする穿孔機における紙葉支持装
   置。