JPH1187424A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH1187424A
JPH1187424A JP24512397A JP24512397A JPH1187424A JP H1187424 A JPH1187424 A JP H1187424A JP 24512397 A JP24512397 A JP 24512397A JP 24512397 A JP24512397 A JP 24512397A JP H1187424 A JPH1187424 A JP H1187424A
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insulating resin
thermal expansion
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Koji Tazaki
耕司 田崎
Ikuo Yoshida
育生 吉田
Taku Kikuchi
卓 菊池
Eiji Yamaguchi
栄次 山口
Takashi Miwa
孝志 三輪
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属バンプに応力を集中させることなく、か
つ絶縁材料と半導体チップとの剥離などを防止し、接続
信頼性を大幅に向上する。 【解決手段】 フリップチップ接続が行われる半導体装
置1は、半導体チップ2表面とプリント配線基板5表面
との隙間にエポキシ系樹脂などの有機成分71 に65%
程度の含有率でシリカフィラーからなるフィラー粒子7
2 が混合した絶縁樹脂7が充填されている。絶縁樹脂7
は、半導体チップ2側からプリント配線基板5側にかけ
てフィラー粒子72 の含有率が小さく変化しており、そ
れに伴い熱膨張係数も連続的に変化する状態となる。よ
って、絶縁樹脂7によってはんだバンプ4との熱膨張係
数の整合性が得られ、半導体チップ2との接着界面では
フィラー粒子72 の含有率が高いことによって熱膨張係
数が小さくなった絶縁樹脂7により熱膨張係数の整合性
が得られることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、特に、フリップチップにおける接
続信頼性に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者が検討したところによれば、ベ
アチップ実装技術の一種であるフリップチップは、半導
体チップの電極部に、球形のはんだ、すなわち、はんだ
バンプなどの金属バンプを形成し、プリント配線基板の
電極部にその金属バンプを電気的に接続している。
【0003】また、半導体チップとプリント配線基板は
膨張係数が異なるために冷却時の熱収縮量差に起因する
応力が発生するが、この応力を緩和するために半導体チ
ップとプリント配線基板との隙間ならびに半導体チップ
周辺部に、たとえば、エポキシ樹脂に石英粒子のフィラ
ーを混入させた液状の絶縁性樹脂を充填し、その絶縁性
樹脂を硬化させることによって半導体チップとプリント
配線基板とを一体化してはんだバンプへの応力の集中を
防止している。
【0004】さらに、この絶縁性樹脂は、その熱膨張係
数をはんだバンプの熱膨張係数と整合が取れるように設
定し、前述したようにはんだバンプに集中する応力を緩
和することによって接続信頼性の向上を図っている。
【0005】なお、この種の半導体装置について詳しく
述べてある例としては、1994年9月1日、工業調査
会発行「電子材料」P22〜P29があり、この文献に
は、フリップチップ実装の構造などが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なフリップチップの実装技術では、次のような問題点が
あることが本発明者により見い出された。
【0007】すなわち、バンプ材料であるはんだの熱膨
張係数は、約2.5×10-5/℃程度であるのに対して半
導体チップ材料である、たとえば、シリコンの熱膨張係
数は約0.3×10-5/℃程度であり、前述したようには
んだバンプと熱膨張係数を整合させた場合、半導体チッ
プとの熱膨張係数差が大きくなり、絶縁性樹脂と半導体
チップとの接着界面で応力は発生してしまい、剥離など
の原因となり半導体装置の信頼性などが低下してしまう
という問題がある。
【0008】本発明の目的は、金属バンプに応力を集中
させることなく、かつ絶縁材料と半導体チップとの剥離
などを防止し、接続信頼性を大幅に向上することのでき
る半導体装置およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0011】すなわち、本発明の半導体装置は、半導体
チップの電極に形成された金属バンプをプリント配線基
板の電極に押しつけて電気的に接続した半導体チップと
プリント配線基板との隙間に、半導体チップ側では当該
半導体チップと同等程度に熱膨張係数が小さく、プリン
ト配線基板側に近ずくにしたがって熱膨張係数が大きく
なり、全体の熱膨張係数が金属バンプの熱膨張係数と同
等程度となる絶縁樹脂を介在させたものである。
【0012】また、本発明の半導体装置は、前記絶縁樹
脂が、エポキシ系樹脂とフィラー粒子とからなり、該フ
ィラー粒子の含有率を増減することによって熱膨張係数
を変えたものである。
【0013】さらに、本発明の半導体装置は、半導体チ
ップの電極に形成された金属バンプをプリント配線基板
の電極に電気的に接続した半導体チップとプリント配線
基板との隙間に、半導体チップ側に形成され、半導体チ
ップと同等程度に熱膨張係数が小さい第1の絶縁樹脂
と、プリント配線基板側に形成され、第1の絶縁樹脂よ
りも熱膨張係数が大きい第2の絶縁樹脂との2層構造か
らなり、第1、第2の絶縁樹脂全体の熱膨張係数が金属
バンプの熱膨張係数と同等程度である絶縁樹脂層を介在
させたものである。
【0014】また、本発明の半導体装置は、前記第1、
第2の絶縁樹脂が、エポキシ系樹脂とフィラー粒子とか
らなり、第1の絶縁樹脂におけるフィラー粒子の含有率
を第2の絶縁樹脂より高くすることによって熱膨張係数
を変えたものである。
【0015】さらに、本発明の半導体装置は、前記フィ
ラー粒子がシリカフィラーよりなるものである。
【0016】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
金属バンプが形成された半導体チップを準備する工程
と、該金属バンプに対応した電極が設けられたプリント
配線基板を準備する工程と、当該プリント配線基板に半
導体チップを実装し、金属バンプにより電気的な接続を
行う工程と、該プリント配線基板と半導体チップとの隙
間にエポキシ系樹脂とフィラー粒子からなる絶縁樹脂を
充填する工程と、プリント配線基板を半導体チップより
も上側にした状態で、所定の時間放置し、フィラー粒子
を半導体チップ側に沈降させる工程と、前記フィラー粒
子を前記半導体チップ側に沈降させた後、絶縁樹脂を硬
化させる工程とを有することを特徴とする半導体装置の
製造方法。
【0017】さらに、本発明の製造方法は、金属バンプ
が形成された半導体チップを準備する工程と、金属バン
プに対応した電極が設けられたプリント配線基板を準備
する工程と、該半導体チップの金属バンプが形成された
表面に半導体チップと同等程度に熱膨張係数が小さい第
1の絶縁樹脂を塗布する工程と、当該第1の絶縁樹脂を
硬化する工程と、該第1の絶縁性樹脂が硬化した半導体
チップをプリント配線基板に実装し、金属バンプにより
電気的な接続を行う工程と、プリント配線基板と半導体
チップに塗布された第1の絶縁樹脂との隙間に、第1の
絶縁樹脂よりも熱膨張係数が大きい第2の絶縁樹脂を充
填する工程と、当該第2の絶縁樹脂を硬化させ、第1、
第2の絶縁樹脂全体の熱膨張係数が金属バンプの熱膨張
係数と同等程度である絶縁樹脂層を形成する工程とを有
するものである。
【0018】以上のことにより、絶縁樹脂全体の熱膨張
係数を金属バンプと同等程度とすることにより、金属バ
ンプに集中する応力を緩和することができ、かつ半導体
チップ側の絶縁樹脂の熱膨張係数を半導体チップと同等
程度とすることによって、絶縁樹脂が半導体チップから
剥離するのを防止することができるので、フリップチッ
プ接続の半導体装置における接続信頼性を大幅に向上す
ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0020】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1によるフリップチップ接続された半導体装置の断
面図、図2は、本発明の実施の形態1によるフリップチ
ップ接続に用いられる絶縁樹脂の説明図、図3〜図5
は、本発明の実施の形態1によるフリップチップ接続さ
れる半導体装置の製造フローの説明図、図6は、半導体
チップとプリント配線基板との隙間に充填した直後の絶
縁樹脂の説明図、図7は、所定時間放置した後の絶縁樹
脂の説明図である。
【0021】本実施の形態1において、ベアチップ実装
技術の一種であるフリップチップ接続が行われる半導体
装置1は、図1に示すように、半導体チップ2の表面に
形成された電極パッド(電極)2aが設けられ、電極パ
ッド2a以外の半導体チップ2の表面には保護膜3が形
成されている。そして、半導体装置1には、電極パッド
2aに、たとえば、Pb(鉛)−Sn(錫)やSn−A
g(銀)などからなるはんだバンプ(金属バンプ)4が
設けられている。
【0022】また、半導体装置1には、半導体チップ2
が実装される有機樹脂またはセラミックを主基材とし、
電子部品などを実装するプリント配線基板5が設けら
れ、このプリント配線基板5に形成された電極であるラ
ンド5aに対応するはんだバンプ4が押しつけられるこ
とによって電気的に接続が行われている。さらに、ラン
ド5a以外のプリント配線基板5の表面には、絶縁性の
ソルダレジスト6が形成され、プリント配線基板5表面
の保護が行われている。
【0023】そして、半導体装置1は、半導体チップ2
表面とプリント配線基板5表面との隙間に絶縁樹脂7が
充填されている。この絶縁樹脂7は、図2に示すよう
に、エポキシ樹脂、硬化材、硬化促進材および可撓化材
などからなる有機成分(エポキシ樹脂)71 とフィラー
粒子(シリカフィラー)72 とが混在している。
【0024】また、フィラー粒子72 は、熱膨張係数が
シリコン(Si)よりも小さい溶融石英粒子が用いられ
ており、絶縁性材料7の熱膨張係数は、はんだバンプ4
の熱膨張係数と同等程度の約2.5×10-5/℃程度とな
っている。さらに、絶縁樹脂7において、フィラー粒子
2 の含有率は65%程度となっている。
【0025】そして、半導体チップ2表面とプリント配
線基板5表面との隙間に充填された絶縁樹脂7は、半導
体チップ2からプリント配線基板5にかけてフィラー粒
子72 の含有率が連続的に小さくなるように変化してお
り、それに伴い熱膨張係数も連続的に変化する状態とな
る。
【0026】よって、絶縁樹脂7によってはんだバンプ
4との熱膨張係数の整合性が得られ、半導体チップ2と
の接着界面においては、フィラー樹脂72 の含有率が高
いことによって熱膨張係数が小さくなった絶縁樹脂7に
より熱膨張係数の整合性が得られことになる。
【0027】次に、半導体装置1の製造工程フローを図
3〜図7を用いて説明する。
【0028】まず、図3に示すように、プリント配線基
板5に半導体チップ2を搭載し、半導体チップ2の電極
パッド2aと、それに対応するプリント配線基板5のラ
ンド5aとをはんだバンプ4を介して、たとえば、フリ
ップチップボンディングなどによって電気的に接続を行
う。
【0029】そして、図4に示すように、半導体チップ
2表面とプリント配線基板5表面との隙間に絶縁樹脂7
を充填した後、図5に示すように、半導体チップ2が下
側に位置するように反転させ、約30分程度その状態で
放置する。また、絶縁樹脂7の充填直後は、図6に示す
ように、有機成分71 およびフィラー粒子72 が均一に
混じった状態となっている。
【0030】ここで、前述したように約30分程度放置
することによって、図7に示すように、絶縁樹脂7のう
ち、大きなフィラー粒子72 が重力によって下側、すな
わち、半導体チップ2表面近傍に沈降する。
【0031】次に、半導体チップ2の裏面が下側になっ
た状態で、約70℃程度の雰囲気のオーブンに約30分
間投入した後、約150℃程度の雰囲気のオーブンに約
3時間投入し、絶縁樹脂7を硬化させることによって半
導体装置1(図1)が形成されることになる。
【0032】また、フィラー粒子72 の熱膨張係数は、
約1.0×10-6/℃程度であり、有機成分71 の熱膨張
係数は、約50×10-6/℃程度であるので、フィラー
粒子72 の含有率の大きい半導体チップ2近傍では熱膨
張係数が小さくなり、フィラー粒子72 の含有率が小さ
いプリント配線基板5近傍では熱膨張係数が大きくなる
ので、半導体チップ2近傍からプリント配線基板5近傍
にかけて熱膨張係数が連続的に変化することになる。
【0033】それにより、本実施の形態1では、絶縁樹
脂7の熱膨張係数を連続して変化させることによって、
絶縁樹脂7全体により、はんだバンプ4に集中する応力
を緩和することができ、かつ絶縁樹脂7と半導体チップ
2との接着界面では、フィラー粒子72 の含有率が多く
熱膨張係数が小さくなっているので熱膨張係数の整合性
を得ることができるので、接続信頼性を大幅に向上し、
半導体チップ2と絶縁樹脂7との剥離などを確実に防止
することができる。
【0034】また、半導体チップ2の面積が大きくなる
にしたがって熱変形が大きくなるので大型の半導体チッ
プ2を用いたフリップチップ接続の場合に、より接続信
頼性を向上することができる。
【0035】(実施の形態2)図8は、本発明の実施の
形態2によるフリップチップ接続された半導体装置の断
面図、図9〜図11は、本発明の実施の形態2によるフ
リップチップ接続される半導体装置の製造フローの説明
図である。
【0036】本実施の形態2においては、図8に示すよ
うに、ベアチップ実装技術の一種であるフリップチップ
接続が行われる半導体装置1における半導体チップ2が
実装されたプリント配線基板5の隙間に、絶縁樹脂層7
aが形成されている。
【0037】また、この絶縁樹脂層7aは、2種類の絶
縁樹脂7a1 、7a2 から構成され、絶縁樹脂7a1
7a2 は、どちらもエポキシ樹脂、硬化材、硬化促進材
および可撓化材などからなる有機成分71 と溶融石英粒
子などからなるフィラー粒子72 とが混在したものであ
る。
【0038】また、絶縁樹脂7a1 は、フィラー粒子7
2 の含有率が70%〜80%程度の割合であって熱膨張
係数が低くなっており、絶縁樹脂7a2 は、フィラー粒
子72 の含有率が50%程度の割合からなり、熱膨張係
数が高くなっている。
【0039】そして、半導体チップ2の表面側には、絶
縁樹脂7a1 が塗布された状態となっており、プリント
配線基板5の表面側には、絶縁樹脂7a2 が塗布された
状態となっている。
【0040】次に、半導体装置1の製造工程フローを図
9〜図11を用いて説明する。
【0041】まず、はんだバンプ4が形成された半導体
チップ2の表面に絶縁樹脂7a1 をポッティングし、は
んだバンプ4が覆われない程度に塗布した後、この状態
で約150℃程度の雰囲気のオーブンに約30分間投入
し、絶縁樹脂7a1 を硬化させる。
【0042】次に、プリント配線基板5のランド5aに
フラックス樹脂などを塗布した後、自動チップマウント
装置などによって、絶縁樹脂7a1 が塗布された半導体
チップ2のはんだバンプ4と対応するランド5aとを重
合させて仮固定し、約240℃程度に保たれたN2 リフ
ロー装置に約10分間投入を行い、はんだバンプ4によ
ってランド5aと電極パッド2aとを電気的に接続す
る。
【0043】その後、半導体チップ2の表面に塗布され
た絶縁樹脂7a1 と半導体チップ2が実装されたプリン
ト配線基板5表面との隙間に絶縁樹脂7a2 を充填す
る。この場合、半導体チップ2裏面が上方に位置する状
態でプリント配線基板5を加熱ステージに搭載し、約6
0℃程度に加熱しながら半導体チップ2の所定の周辺部
から絶縁樹脂7a2 を充填する。
【0044】この時、絶縁樹脂7a1 および絶縁樹脂7
2 の二重構造からなる絶縁樹脂層7a全体の熱膨張係
数が、はんだバンプ4材料の熱膨張係数と同等程度とな
るように各々の絶縁樹脂7a1 ,7a2 の厚みを調整す
る。
【0045】次に、絶縁樹脂7a1 ,7a2 を完全に硬
化させるために約70℃程度の雰囲気のオーブンに約3
0分間投入し、続いて約150℃程度の雰囲気のオーブ
ンに約3時間投入することにより、半導体装置1の形成
を行う。
【0046】それにより、本実施の形態2によれば、熱
膨張係数の異なる絶縁樹脂7a1 ,7a2 を重ね合わせ
ることによって、絶縁樹脂層7a全体によってはんだバ
ンプ4に集中する応力を緩和することができ、かつ半導
体チップ2との接着界面にフィラー粒子72 の含有率が
多い絶縁樹脂7a1 を塗布することによって熱膨張係数
を小さくして熱膨張係数の整合性を得ることができるの
で、接続信頼性を大幅に向上し、半導体チップ2と絶縁
樹脂層7aとの剥離などを確実に防止することができ
る。
【0047】また、同様に半導体チップ2の面積が大き
くなるにしたがって熱変形が大きくなるので大型の半導
体チップ2を用いたフリップチップ接続の場合に、より
接続信頼性を向上することができる。
【0048】さらに、フィラー粒子72 の含有率が高い
絶縁樹脂7a1 は、粘度が高くなる傾向にあるが、この
絶縁樹脂7a1 は前述したように塗布などの方法によっ
て半導体チップ2の表面に形成できるので、充填不良な
どを起こすこなく簡単に絶縁製樹脂7a1 の形成を行う
ことができ、さまざまな熱膨張係数の異なる材料を組み
合わせることができる。
【0049】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0050】たとえば、前記実施の形態1,2において
は、絶縁樹脂および絶縁樹脂層の有機成分がエポキシ樹
脂などであったが、これを非エポキシ系の樹脂にしても
良好に半導体装置の信頼性を向上させることができる。
【0051】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0052】(1)本発明によれば、全体の熱膨張係数
を金属バンプと同等程度し、半導体チップ側の絶縁樹脂
の熱膨張係数を半導体チップと同等程度とする絶縁樹脂
を介在させることにより、金属バンプに集中する応力を
緩和することができ、かつ絶縁樹脂が半導体チップから
剥離するのを防止することができる。
【0053】(2)また、本発明では、上記(1)によ
り、フリップチップ接続の半導体装置における接続信頼
性を大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるフリップチップ接
続された半導体装置の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1によるフリップチップ接
続に用いられる絶縁樹脂の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1によるフリップチップ接
続される半導体装置の製造フローの説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1によるフリップチップ接
続される半導体装置の製造フローの説明図である。
【図5】本発明の実施の形態1によるフリップチップ接
続される半導体装置の製造フローの説明図である。
【図6】半導体チップとプリント配線基板との隙間に充
填した直後の絶縁樹脂の説明図である。
【図7】所定時間放置した後の絶縁樹脂の説明図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態2によるフリップチップ接
続された半導体装置の断面図である。
【図9】本発明の実施の形態2によるフリップチップ接
続される半導体装置の製造フローの説明図である。
【図10】本発明の実施の形態2によるフリップチップ
接続される半導体装置の製造フローの説明図である。
【図11】本発明の実施の形態2によるフリップチップ
接続される半導体装置の製造フローの説明図である。
【符号の説明】
1 半導体装置 2 半導体チップ 2a 電極パッド(電極) 3 保護膜 4 はんだバンプ(金属バンプ) 5 プリント配線基板 5a ランド 6 ソルダレジスト 7 絶縁樹脂 7a 絶縁樹脂層 71 有機成分(エポキシ樹脂) 72 フィラー粒子(シリカフィラー) 7a1 ,7a2 絶縁樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 栄次 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 三輪 孝志 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップの電極に金属バンプが形成
    され、前記金属バンプをプリント配線基板の電極に電気
    的に接続する半導体装置であって、前記半導体チップと
    前記プリント配線基板との隙間に、前記半導体チップ側
    では前記半導体チップと同等程度に熱膨張係数が小さ
    く、前記プリント配線基板側に近ずくにしたがって熱膨
    張係数が大きくなり、全体の熱膨張係数が前記金属バン
    プの熱膨張係数と同等程度となる絶縁樹脂を介在させた
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、前
    記絶縁樹脂が、エポキシ系樹脂とフィラー粒子とからな
    り、前記フィラー粒子の含有率を増減することによって
    熱膨張係数を変えたことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体チップの電極に金属バンプが形成
    され、前記金属バンプをプリント配線基板の電極に電気
    的に接続する半導体装置であって、 前記半導体チップと前記プリント配線基板との隙間に、
    前記半導体チップ側に形成され、前記半導体チップと同
    等程度に熱膨張係数が小さい第1の絶縁樹脂と、前記プ
    リント配線基板側に形成され、前記第1の絶縁樹脂より
    も熱膨張係数が大きい第2の絶縁樹脂との2層構造から
    なり、前記第1、第2の絶縁樹脂全体の熱膨張係数が前
    記金属バンプの熱膨張係数と同等程度である絶縁樹脂層
    を介在させたことを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置において、前
    記第1、第2の絶縁樹脂が、エポキシ系樹脂とフィラー
    粒子とからなり、前記第1の絶縁樹脂における前記フィ
    ラー粒子の含有率を前記第2の絶縁樹脂より高くするこ
    とによって熱膨張係数を変えたことを特徴とする半導体
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または4記載の半導体装置にお
    いて、前記フィラー粒子が、シリカフィラーよりなるこ
    とを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 金属バンプが形成された半導体チップを
    準備する工程と、 前記金属バンプに対応した電極が設けられたプリント配
    線基板を準備する工程と、 前記プリント配線基板に前記半導体チップを実装し、前
    記金属バンプにより電気的な接続を行う工程と、 前記プリント配線基板と前記半導体チップとの隙間に、
    エポキシ系樹脂とフィラー粒子からなる絶縁樹脂を充填
    する工程と、 前記プリント配線基板を前記半導体チップよりも上側に
    した状態で、所定の時間放置し、前記フィラー粒子を前
    記半導体チップ側に沈降させる工程と、 前記フィラー粒子を前記半導体チップ側に沈降させた後
    に前記絶縁樹脂を硬化させる工程とを有することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 金属バンプが形成された半導体チップを
    準備する工程と、 前記金属バンプに対応した電極が設けられたプリント配
    線基板を準備する工程と、 前記半導体チップの前記金属バンプが形成された表面に
    前記半導体チップと同等程度に熱膨張係数が小さい第1
    の絶縁樹脂を塗布する工程と、 前記第1の絶縁樹脂を硬化する工程と、 前記第1の絶縁性樹脂が硬化した前記半導体チップを前
    記プリント配線基板に実装し、前記金属バンプにより電
    気的な接続を行う工程と、 前記プリント配線基板と前記半導体チップに塗布された
    前記第1の絶縁樹脂との隙間に、前記第1の絶縁樹脂よ
    りも熱膨張係数が大きい第2の絶縁樹脂を充填する工程
    と、 前記第2の絶縁樹脂を硬化させ、前記第1、第2の絶縁
    樹脂全体の熱膨張係数が前記金属バンプの熱膨張係数と
    同等程度である絶縁樹脂層を形成する工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
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