JPH1176729A - 室内空気処理用のフィルタ部材 - Google Patents
室内空気処理用のフィルタ部材Info
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- JPH1176729A JPH1176729A JP26279497A JP26279497A JPH1176729A JP H1176729 A JPH1176729 A JP H1176729A JP 26279497 A JP26279497 A JP 26279497A JP 26279497 A JP26279497 A JP 26279497A JP H1176729 A JPH1176729 A JP H1176729A
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- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動車等の室内の空気を浄化するためのフィ
ルタ部材として、ひだ折り加工したろ材の面積配置をダ
クト中の空気の流速に対応させ、ろ材の単位面積当たり
の通過空気の流速を均一化させる。 【解決手段】 一連の不織布又はろ紙をひだ折り加工す
るろ材１２ａにおいて、折りひだのピッチを、ダスト内
を流れる空気の流速に対応するように両端部から中央部
分に向けて小さくなるようにひだ付けし、その幅方向の
両側に側板１２ｂを固着してフィルタエレメント１２と
なし、このエレメント１２を合成樹脂製角形の枠体１１
中に収容し、その上から蓋枠１３を嵌め込んでエレメン
ト１２を抑止し、使用時には、流速の大きな中央部の空
気を折りひだピッチの小さい即ちろ過面積の大きな部分
で受け、流速の小さな空気をろ過面積の小さな両端部で
受け、ろ材１２ａの単位面積当たりの通過空気の流速を
均一化させる。
ルタ部材として、ひだ折り加工したろ材の面積配置をダ
クト中の空気の流速に対応させ、ろ材の単位面積当たり
の通過空気の流速を均一化させる。 【解決手段】 一連の不織布又はろ紙をひだ折り加工す
るろ材１２ａにおいて、折りひだのピッチを、ダスト内
を流れる空気の流速に対応するように両端部から中央部
分に向けて小さくなるようにひだ付けし、その幅方向の
両側に側板１２ｂを固着してフィルタエレメント１２と
なし、このエレメント１２を合成樹脂製角形の枠体１１
中に収容し、その上から蓋枠１３を嵌め込んでエレメン
ト１２を抑止し、使用時には、流速の大きな中央部の空
気を折りひだピッチの小さい即ちろ過面積の大きな部分
で受け、流速の小さな空気をろ過面積の小さな両端部で
受け、ろ材１２ａの単位面積当たりの通過空気の流速を
均一化させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車やオフィ
ス，病院等の室内の空気を浄化するためのフィルタ部材
の改良に関する。
ス，病院等の室内の空気を浄化するためのフィルタ部材
の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば自動車では、車室内の居住性を良
くするために図７のように計器パネル等の下側に設けら
れる合成樹脂又は鉄板等からなる空気案内ダクトＤの内
部に、ブロアＢ，フィルタＦ，エバポレ−タＥ，ヒータ
Ｈ等を順次に配設し、ブロアＢの作動により取入れ口Ａ
から外気ａ1 及び室内空気ａ2 を所定の割合で取入れ、
これを先ずフィルタＦで浄化し、後側のエバポレ−タＥ
で冷却し、又はヒータＨで加熱して所望温度の清浄な空
気を車室内に送るようにしている。
くするために図７のように計器パネル等の下側に設けら
れる合成樹脂又は鉄板等からなる空気案内ダクトＤの内
部に、ブロアＢ，フィルタＦ，エバポレ−タＥ，ヒータ
Ｈ等を順次に配設し、ブロアＢの作動により取入れ口Ａ
から外気ａ1 及び室内空気ａ2 を所定の割合で取入れ、
これを先ずフィルタＦで浄化し、後側のエバポレ−タＥ
で冷却し、又はヒータＨで加熱して所望温度の清浄な空
気を車室内に送るようにしている。
【０００３】ところで、この空気調和装置には、これま
で、ろ過機能を果たすフィルタエレメントとその支持機
能を果たす枠体とを樹脂インサート成形により一体成形
したフィルタ部材が多く用いられてきたが、最近では資
源の再利用の観点から、フィルタ部材のメンテナンス交
換時に合成樹脂製の外枠体と、フィルタエレメントを分
離可能としたものが使用されるようになっている。
で、ろ過機能を果たすフィルタエレメントとその支持機
能を果たす枠体とを樹脂インサート成形により一体成形
したフィルタ部材が多く用いられてきたが、最近では資
源の再利用の観点から、フィルタ部材のメンテナンス交
換時に合成樹脂製の外枠体と、フィルタエレメントを分
離可能としたものが使用されるようになっている。
【０００４】そのフィルタ部材Ｆを示せば図９，図１０
のとおりであり、角形の枠体１とフィルタエレメント２
と蓋体３とからなり、枠体１はポリプロピレン，ポリエ
チレン，ＡＢＳ樹脂，ナイロン等の合成樹脂で形成さ
れ、その周囲の側壁１ａの空気の流れに対し裏側（図で
下側）となる位置にエレメント受け用の内向きつば１ｂ
を備えると共に必要に応じ途中を結ぶ長手方向，横方向
のリブを有しており、これに対しフィルタエレメント２
は、活性炭粒子を混在させて脱臭機能を持たせるか、又
は混在させない一連の不織布やろ紙を波状にプリーツ加
工したろ材２ａの両側に、不織布，ウレタンゴム，クラ
フト紙等からなる長方形の側板２ｂが、接着剤を介して
固着されており、又蓋枠３は枠体１と同じ合成樹脂から
なるもので、枠体１の表内側に嵌め込み可能な大きさに
形成されている。その際、図９の点線のように蓋枠３に
複数の突片を設ける一方、枠体１には凹所を形成して両
者を係合させるようにすることもある。
のとおりであり、角形の枠体１とフィルタエレメント２
と蓋体３とからなり、枠体１はポリプロピレン，ポリエ
チレン，ＡＢＳ樹脂，ナイロン等の合成樹脂で形成さ
れ、その周囲の側壁１ａの空気の流れに対し裏側（図で
下側）となる位置にエレメント受け用の内向きつば１ｂ
を備えると共に必要に応じ途中を結ぶ長手方向，横方向
のリブを有しており、これに対しフィルタエレメント２
は、活性炭粒子を混在させて脱臭機能を持たせるか、又
は混在させない一連の不織布やろ紙を波状にプリーツ加
工したろ材２ａの両側に、不織布，ウレタンゴム，クラ
フト紙等からなる長方形の側板２ｂが、接着剤を介して
固着されており、又蓋枠３は枠体１と同じ合成樹脂から
なるもので、枠体１の表内側に嵌め込み可能な大きさに
形成されている。その際、図９の点線のように蓋枠３に
複数の突片を設ける一方、枠体１には凹所を形成して両
者を係合させるようにすることもある。
【０００５】そして、枠体１の内部にフィルタエレメン
ト２を差し入れ、その上から蓋枠３を嵌め合せてフィル
タエレメント２を押えて図１０のようにフィルタ部材Ｆ
となし、これを上記空気案内ダクトＤ中に横方向（紙面
に垂直方向）からガイドレールに沿わせて配設し、所定
の時間が経過し、ろ材２ａが目詰まりした際には、ダク
トＤからフィルタ部材Ｆを取出すと共に枠体１から蓋枠
３とフィルタエレメント２を取外して、新しいエレメン
トを枠体１に装着し、再び案内ダクトＤに配設するよう
にしている。
ト２を差し入れ、その上から蓋枠３を嵌め合せてフィル
タエレメント２を押えて図１０のようにフィルタ部材Ｆ
となし、これを上記空気案内ダクトＤ中に横方向（紙面
に垂直方向）からガイドレールに沿わせて配設し、所定
の時間が経過し、ろ材２ａが目詰まりした際には、ダク
トＤからフィルタ部材Ｆを取出すと共に枠体１から蓋枠
３とフィルタエレメント２を取外して、新しいエレメン
トを枠体１に装着し、再び案内ダクトＤに配設するよう
にしている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記フィル
タ部材Ｆを案内ダクトＤ中に配設した使用状態では、フ
ィルタ部材Ｆに向う空気の流速はダクトＤのＤ1 部から
Ｄ2 部への拡大および流体摩擦、性の影響で、図８のよ
うに中央部が最も大きく、壁面に近づく程小さくなる状
態にあり、図９，図１０で示したろ材２ａの折りひだの
山又は谷のピッチを等ピッチとした従来のフィルタ部材
Ｆのダストの捕捉効率（一定時間における単位面積当た
りのダストの捕捉量）を示せば図１１のとおりで、空気
の流速とは逆に中央部が最も低く、壁面に近づく程高く
なっている。これは流入ダクトＤ1の中央部における空
気の流速が大きいため、ダスト粒子の持つエネルギーも
大きくなって、ろ材１２ａに捕捉されずに通り抜けてし
まうことによる。
タ部材Ｆを案内ダクトＤ中に配設した使用状態では、フ
ィルタ部材Ｆに向う空気の流速はダクトＤのＤ1 部から
Ｄ2 部への拡大および流体摩擦、性の影響で、図８のよ
うに中央部が最も大きく、壁面に近づく程小さくなる状
態にあり、図９，図１０で示したろ材２ａの折りひだの
山又は谷のピッチを等ピッチとした従来のフィルタ部材
Ｆのダストの捕捉効率（一定時間における単位面積当た
りのダストの捕捉量）を示せば図１１のとおりで、空気
の流速とは逆に中央部が最も低く、壁面に近づく程高く
なっている。これは流入ダクトＤ1の中央部における空
気の流速が大きいため、ダスト粒子の持つエネルギーも
大きくなって、ろ材１２ａに捕捉されずに通り抜けてし
まうことによる。
【０００７】このような捕捉効率の小さい部分を作らな
いための工夫として、案内ダクトＤのＤ1 部からＤ2 部
への傾斜をゆるやかにして空気流速を下げる手段や、フ
ィルタ部材Ｆの前側に流速が均一になるような整流板を
配置するやり方等が考えられるが、案内ダクトＤ1 部か
らＤ2 部への傾斜をゆるやかにして、空気の流れの変化
を緩和することは、空調設備全体の大型化を伴い、セッ
トスペースの制約から限界があり、かつダクト内圧力の
高まりによる通気抵抗の増加を招くことになる一方、フ
ィルタ部材Ｆの前側に整流板を設けるやり方も通気抵抗
の増加となり、風切り音等の騒音を生じる恐れがある。
いための工夫として、案内ダクトＤのＤ1 部からＤ2 部
への傾斜をゆるやかにして空気流速を下げる手段や、フ
ィルタ部材Ｆの前側に流速が均一になるような整流板を
配置するやり方等が考えられるが、案内ダクトＤ1 部か
らＤ2 部への傾斜をゆるやかにして、空気の流れの変化
を緩和することは、空調設備全体の大型化を伴い、セッ
トスペースの制約から限界があり、かつダクト内圧力の
高まりによる通気抵抗の増加を招くことになる一方、フ
ィルタ部材Ｆの前側に整流板を設けるやり方も通気抵抗
の増加となり、風切り音等の騒音を生じる恐れがある。
【０００８】そこで、この発明は自動車等の室内空気処
理用のフィルタ部材として、ダクトを拡張したり、整流
板を用いることなく、ひだ折り加工したろ材の面積配置
をダクト中の空気の流速に対応させ、フィルタろ材の単
位面積を通過する空気流速の均一化を図ることを課題と
する。
理用のフィルタ部材として、ダクトを拡張したり、整流
板を用いることなく、ひだ折り加工したろ材の面積配置
をダクト中の空気の流速に対応させ、フィルタろ材の単
位面積を通過する空気流速の均一化を図ることを課題と
する。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題のもとに、この
発明は合成樹脂製角形の枠体の内部に、一連の不織布又
はろ紙をひだ折り加工したろ材の幅方向両側に側板を固
着したフィルタエレメントを装着する自動車等の室内の
空気を浄化するためのフィルタ部材において、第１に
は、上記フィルタエレメントのろ材における流速の大き
な空気を受ける部分の折りひだのピッチを他の部分より
小さくなし、かつ上記フィルタエレメントを蓋枠により
抑止するようにしたことを特徴とし、第２には、上記枠
体は周囲の側壁の空気流に対し表裏の側につばを設け、
かつ長手方向の側壁は中央部において二つ折り可能にす
ると共に係合部材により広げ状態を維持するようにな
し、又上記フィルタエレメントはろ材における流速の大
きな空気を受ける部分の折りひだのピッチを他の部分よ
り小さくなし、かつろ材の幅方向両側にはろ材の半分長
さ程度の側板をそれぞれ一対ずつ隣り合せて固着してフ
ィルタエレメントを二つ折り可能のものとなし、このフ
ィルタエレメントを枠体の表裏のつばにより抑止するよ
うにしたことを特徴とするものである。
発明は合成樹脂製角形の枠体の内部に、一連の不織布又
はろ紙をひだ折り加工したろ材の幅方向両側に側板を固
着したフィルタエレメントを装着する自動車等の室内の
空気を浄化するためのフィルタ部材において、第１に
は、上記フィルタエレメントのろ材における流速の大き
な空気を受ける部分の折りひだのピッチを他の部分より
小さくなし、かつ上記フィルタエレメントを蓋枠により
抑止するようにしたことを特徴とし、第２には、上記枠
体は周囲の側壁の空気流に対し表裏の側につばを設け、
かつ長手方向の側壁は中央部において二つ折り可能にす
ると共に係合部材により広げ状態を維持するようにな
し、又上記フィルタエレメントはろ材における流速の大
きな空気を受ける部分の折りひだのピッチを他の部分よ
り小さくなし、かつろ材の幅方向両側にはろ材の半分長
さ程度の側板をそれぞれ一対ずつ隣り合せて固着してフ
ィルタエレメントを二つ折り可能のものとなし、このフ
ィルタエレメントを枠体の表裏のつばにより抑止するよ
うにしたことを特徴とするものである。
【００１０】
【実施の形態】図１はこの発明に係るフィルタ部材Ｆの
一例を分離して示すものであり、角形の枠体１１はポリ
プロピレン，ポリエチレン，ＡＢＳ樹脂，ナイロン等の
合成樹脂で形成され、その周囲の側壁１１ａの空気流れ
に対し裏側（図で下側）となる位置にエレメント受け用
の内向きつば１１ｂを備えると共に場合によっては途中
を結ぶ長手方向，横方向のリブを有している。
一例を分離して示すものであり、角形の枠体１１はポリ
プロピレン，ポリエチレン，ＡＢＳ樹脂，ナイロン等の
合成樹脂で形成され、その周囲の側壁１１ａの空気流れ
に対し裏側（図で下側）となる位置にエレメント受け用
の内向きつば１１ｂを備えると共に場合によっては途中
を結ぶ長手方向，横方向のリブを有している。
【００１１】フィルタエレメント１２はろ材１２ａと側
板１２ｂからなり、ろ材１２ａは活性炭の粒子を混在さ
せて脱臭機能を持たせるか、又は活性炭粒子を混在させ
ない一連の不織布又はろ紙を波状にプリーツ加工する
が、前記のように流速の大きな空気流が当たる中央部分
のひだの山又は谷のピッチを小さく、そこから両端部に
向かう程大きくなるように、即ちろ材１２ａのろ過面積
が大きく、両端部程面積は小さくなるように形成されて
おり（このようなひだ付けは、上記のようなピッチのか
み合い歯を有する上下一対の金型により作られる）、そ
の幅方向の両側には不織布，ウレタンゴム，クラフト紙
等からなる長方形の側板１２ｂが、ホットメルト型，塩
化ビニル系，エポキシ系等の接着剤により固着されてい
る。そして、上記ろ材１２ａは通常のように処理空気の
流れに対し表側（図で上面）になる部分はせんいの目が
粗く、裏側（下面）になる部分は密になされている。
板１２ｂからなり、ろ材１２ａは活性炭の粒子を混在さ
せて脱臭機能を持たせるか、又は活性炭粒子を混在させ
ない一連の不織布又はろ紙を波状にプリーツ加工する
が、前記のように流速の大きな空気流が当たる中央部分
のひだの山又は谷のピッチを小さく、そこから両端部に
向かう程大きくなるように、即ちろ材１２ａのろ過面積
が大きく、両端部程面積は小さくなるように形成されて
おり（このようなひだ付けは、上記のようなピッチのか
み合い歯を有する上下一対の金型により作られる）、そ
の幅方向の両側には不織布，ウレタンゴム，クラフト紙
等からなる長方形の側板１２ｂが、ホットメルト型，塩
化ビニル系，エポキシ系等の接着剤により固着されてい
る。そして、上記ろ材１２ａは通常のように処理空気の
流れに対し表側（図で上面）になる部分はせんいの目が
粗く、裏側（下面）になる部分は密になされている。
【００１２】蓋枠１３は枠体１１と同じ合成樹脂からな
り、枠体１１の上部内側に嵌め込み可能な大きさに形成
されるが、その際、図１の点線のように蓋枠１３の四方
に突片を設ける一方、枠体１１にはこれに対応する凹所
を形成して両者を係合させるようにすることもある。
り、枠体１１の上部内側に嵌め込み可能な大きさに形成
されるが、その際、図１の点線のように蓋枠１３の四方
に突片を設ける一方、枠体１１にはこれに対応する凹所
を形成して両者を係合させるようにすることもある。
【００１３】そこで、フィルタエレメント１２を図２の
ように上方から枠体１１中に差し入れ、両側板１２ｂの
裏側端（下端）を枠体内周囲のつば１１ｂに当接させて
収容し、その上から蓋体１３を枠体１１に嵌め込むこと
によりフィルタエレメント１２は抑止され、枠体１１に
組付けられてフィルタ部材Ｆをなす。
ように上方から枠体１１中に差し入れ、両側板１２ｂの
裏側端（下端）を枠体内周囲のつば１１ｂに当接させて
収容し、その上から蓋体１３を枠体１１に嵌め込むこと
によりフィルタエレメント１２は抑止され、枠体１１に
組付けられてフィルタ部材Ｆをなす。
【００１４】かくて、上記フィルタ部材Ｆは前記のよう
に空気の案内ダクト中に配設して使用されるが、その
際、フィルタエレメント１２のろ材１２ａは両端部分か
ら中央部分に向けて折りひだのピッチが小さくなる、即
ちろ過面積が大きくなるように形成されているので、ダ
クト中を流れる空気の流速の大きい中心部分をろ過面積
の大きな中央部分で受け、流速の小さな周囲部分をろ過
面積の小さな両端部分で受けることになり、フィルタエ
レメント１２全体においてろ材１２ａの単位面積を通過
する空気の流速が均一化されることになり、図３のよう
にろ材１２ａの中央部分での捕捉効率が高くなる。
に空気の案内ダクト中に配設して使用されるが、その
際、フィルタエレメント１２のろ材１２ａは両端部分か
ら中央部分に向けて折りひだのピッチが小さくなる、即
ちろ過面積が大きくなるように形成されているので、ダ
クト中を流れる空気の流速の大きい中心部分をろ過面積
の大きな中央部分で受け、流速の小さな周囲部分をろ過
面積の小さな両端部分で受けることになり、フィルタエ
レメント１２全体においてろ材１２ａの単位面積を通過
する空気の流速が均一化されることになり、図３のよう
にろ材１２ａの中央部分での捕捉効率が高くなる。
【００１５】図４（ａ）のフィルタ部材Ｆは変更例を示
し、これは図４（ｃ）のようにフィルタ部材Ｆに対し空
気の流入ダクトＤ1 が片寄っており（図で上側）、空気
の流速の大きな部分も同図（ｂ）のように上側に片寄っ
ている場合に対応させるようにしたもので、流速の大き
な空気が当たる上側部分のろ材１２ａの折りひだのピッ
チを他の部分より小さくしてある。
し、これは図４（ｃ）のようにフィルタ部材Ｆに対し空
気の流入ダクトＤ1 が片寄っており（図で上側）、空気
の流速の大きな部分も同図（ｂ）のように上側に片寄っ
ている場合に対応させるようにしたもので、流速の大き
な空気が当たる上側部分のろ材１２ａの折りひだのピッ
チを他の部分より小さくしてある。
【００１６】又、図５はフィルタ部材Ｆの他の変更例を
示し、フィルタエレメント１２に突き当たる空気の流速
の大きな部分が、背後のエパポレータの機枠の構成等に
より、上下の二部分に生じる場合に対応させるようにし
たもので、折りひだのピッチを小さくした部分を上下二
箇所に形成し、その部分で流速の大きな空気を受けるよ
うになされている。
示し、フィルタエレメント１２に突き当たる空気の流速
の大きな部分が、背後のエパポレータの機枠の構成等に
より、上下の二部分に生じる場合に対応させるようにし
たもので、折りひだのピッチを小さくした部分を上下二
箇所に形成し、その部分で流速の大きな空気を受けるよ
うになされている。
【００１７】図６は更に他の変更例を示し、この場合に
は、角形の枠体１１の四方の側壁１１ａは空気流に対し
表側（図で上側）と裏側（下側）になる位置に内向きの
つば１１ｂを設けて断面みぞ形となし、長手方向の側壁
１１ａには中央部に表側のつば１１ｂから壁体にかけて
切割りを設けると共に裏側のつば１１ｂの中央部には肉
薄な蝶番部１１ｃを設けて、裏側に二つ折り可能にし、
かつ隣り合う壁体の一方にはかぎ穴状の切欠１１ｄを設
け、他方にはきの子状の突子１１ｅを設けて、係脱自在
となし、又、流速の大きな空気を受ける部分の折りひだ
のピッチを小さくした上記フィルタエレメント１２のろ
材１２ａの幅方向の両側には、ろ材１２ａの半分長さ程
度の側板１１ａをそれぞれ一対ずつ隣り合せて固着し、
ろ材１２ａの中央部の谷ひだを支点として二つ折り可能
にし、このフィルタエレメント１２を二つ折り可能な枠
体１１内に収容し、上記係合部材により枠体１１の広が
り状態を維持すると共に表裏のつば１１ｂによりエレメ
ント１２を抑止するようにしてある。
は、角形の枠体１１の四方の側壁１１ａは空気流に対し
表側（図で上側）と裏側（下側）になる位置に内向きの
つば１１ｂを設けて断面みぞ形となし、長手方向の側壁
１１ａには中央部に表側のつば１１ｂから壁体にかけて
切割りを設けると共に裏側のつば１１ｂの中央部には肉
薄な蝶番部１１ｃを設けて、裏側に二つ折り可能にし、
かつ隣り合う壁体の一方にはかぎ穴状の切欠１１ｄを設
け、他方にはきの子状の突子１１ｅを設けて、係脱自在
となし、又、流速の大きな空気を受ける部分の折りひだ
のピッチを小さくした上記フィルタエレメント１２のろ
材１２ａの幅方向の両側には、ろ材１２ａの半分長さ程
度の側板１１ａをそれぞれ一対ずつ隣り合せて固着し、
ろ材１２ａの中央部の谷ひだを支点として二つ折り可能
にし、このフィルタエレメント１２を二つ折り可能な枠
体１１内に収容し、上記係合部材により枠体１１の広が
り状態を維持すると共に表裏のつば１１ｂによりエレメ
ント１２を抑止するようにしてある。
【００１８】
【発明の効果】この発明は、自動車等の室内の空気処理
用のフィルタ部材として、請求項１及び請求項２のよう
に構成されているので、使用時には、流速の大きな空気
を折りひだピッチの小さな部分即ちろ過面積の大きな部
分で受ける一方、流速の小さな空気はろ過面積の小さな
部分で受けることになり、ろ材の単位面積当たりの通過
空気の流速を均一化させることができ、ダストの捕捉効
率を向上させることができる。そして、請求項２のよう
に構成した場合には、上記の効果に併せて、フィルタエ
レメントの抑止のための蓋枠を必要とせず、枠体に対す
るフィルタエレメントの組付けや交換がやり易く、かつ
保管や運搬時の取扱いが容易である。
用のフィルタ部材として、請求項１及び請求項２のよう
に構成されているので、使用時には、流速の大きな空気
を折りひだピッチの小さな部分即ちろ過面積の大きな部
分で受ける一方、流速の小さな空気はろ過面積の小さな
部分で受けることになり、ろ材の単位面積当たりの通過
空気の流速を均一化させることができ、ダストの捕捉効
率を向上させることができる。そして、請求項２のよう
に構成した場合には、上記の効果に併せて、フィルタエ
レメントの抑止のための蓋枠を必要とせず、枠体に対す
るフィルタエレメントの組付けや交換がやり易く、かつ
保管や運搬時の取扱いが容易である。
【図１】この発明に係るフィルタ部材の一例の分離斜視
図。
図。
【図２】フィルタ部材を組立てた状態の断面図。
【図３】図２のフィルタ部材の捕捉効率を示すグラフ。
【図４】（ａ）はフィルタ部材の変更例の断面図。
（ｂ）は空気の流速の大きな部分が上側に片寄ったとき
の分布図。（ｃ）は空気の流入ダクトが上側に片寄った
案内ダクトの側面図。
（ｂ）は空気の流速の大きな部分が上側に片寄ったとき
の分布図。（ｃ）は空気の流入ダクトが上側に片寄った
案内ダクトの側面図。
【図５】フィルタ部材の他の変更例の断面図。
【図６】フィルタ部材の更に他の変更例の断面図。
【図７】フィルタ部材の使用状態を示す側面図。
【図８】流入ダクト中を流れる空気の流速の状態を示す
分布図。
分布図。
【図９】従来のフィルタ部材の分離斜視図。
【図１０】従来のフィルタ部材の組立断面図。
【図１１】従来のフィルタ部材の捕捉効率を示すグラ
フ。
フ。
１１ 枠体 １１ｂ つば １２ フィルタエレメント １２ａ ろ材 １２ｂ 側板 １３ 蓋枠 Ｆ フィルタ部材
Claims (2)
- 【請求項１】 合成樹脂製角形の枠体の内部に、一連の
不織布又はろ紙をひだ折り加工したろ材の幅方向両側に
側板を固着したフィルタエレメントを装着するフィルタ
部材において、上記フィルタエレメントのろ材における
流速の大きな空気を受ける部分の折りひだのピッチを他
の部分より小さくなし、かつ上記フィルタエレメントを
蓋枠により抑止するようにしたことを特徴とする室内空
気処理用のフィルタ部材。 - 【請求項２】 合成樹脂製角形の枠体の内部に、一連の
不織布又はろ紙をひだ折り加工したろ材の幅方向両側に
側板を固着したフィルタエレメントを装着するフィルタ
部材において、上記枠体は周囲の側壁の空気流に対し表
裏の側につばを設け、かつ長手方向の側壁は中央部にお
いて二つ折り可能にすると共に係合部材により広げ状態
を維持するようになし、又上記フィルタエレメントはろ
材における流速の大きな空気を受ける部分の折りひだの
ピッチを他の部分より小さくなし、かつろ材の幅方向両
側にはろ材の半分長さ程度の側板をそれぞれ一対ずつ隣
り合せて固着してフィルタエレメントを二つ折り可能の
ものとなし、このフィルタエレメントを枠体の表裏のつ
ばにより抑止するようにしたことを特徴とする室内空気
処理用のフィルタ部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26279497A JPH1176729A (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 室内空気処理用のフィルタ部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26279497A JPH1176729A (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 室内空気処理用のフィルタ部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1176729A true JPH1176729A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17380705
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26279497A Pending JPH1176729A (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 室内空気処理用のフィルタ部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1176729A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1997
- 1997-09-10 JP JP26279497A patent/JPH1176729A/ja active Pending
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