JPH1176446A - 消火用走行ロボット - Google Patents

消火用走行ロボット

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JPH1176446A
JPH1176446A JP25424597A JP25424597A JPH1176446A JP H1176446 A JPH1176446 A JP H1176446A JP 25424597 A JP25424597 A JP 25424597A JP 25424597 A JP25424597 A JP 25424597A JP H1176446 A JPH1176446 A JP H1176446A
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fire
rail
iron wheel
axle
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Mitsuo Tsume
光男 爪
Keizo Takizawa
桂三 滝澤
Shinji Yoshihara
晋二 吉原
Yasuhiro Iwakiri
康浩 岩切
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Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災現場の近傍までは、受ける衝撃加速度が
小さく高速で走行し得るゴムタイヤで走行し、その地点
から火災現場までのレール温度が上昇している箇所では
鉄輪で走行し得る消火用走行ロボットを提供すること。 【解決手段】 消火用走行ロボット10の走行ユニット
11A(11Bも同様)においては、本体31の屋根板
35の上面に軸支させる径の大きい充填ゴムタイヤ13
a、13bの車軸12a、12bと、同じく屋根板35
の上面において充填ゴムタイヤ13a、13bとは進行
方向に並んで軸支させる径の小さい鉄輪23a、23b
の車軸22a、22bとを水平に位置させる。また、車
軸12a、12bと車軸22a、22bとの間にチェイ
ン29を巻装して回転するようにする。充填ゴムタイヤ
13a、13bが摩損すると鉄輪23a、23bによる
走行が始まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は消火用走行ロボット
に関するものであり、更に詳しくは、走行用の車輪の切
り換えが可能な消火用走行ロボットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車による交通量の増大にとも
ない高速道路は物資輸送の動脈ともなっているが、その
ためにトンネル内で火災が発生すると各方面に多大な影
響を及ぼすようになっている。火災が発生してもトンネ
ル内には自動車が連なっており、火災現場に消防自動車
が近づくことは出来ないので、トンネル内での火災に対
する消火用ロボットの必要性が高まっている。しかし、
現在までのところ、そのような消火用ロボットは知られ
ていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】トンネル内の火災現場
に消火用走行ロボットを近付けるには、自動車が連なっ
ている道路上を走行させるのではなく、トンネル内の天
井面に敷設したレールに懸吊して走行させることにな
る。しかし、火災現場では走行用レールも300〜60
0℃の高温になり、ゴムタイヤは変形、破損、熱分解す
る恐れがあるので、第1義的には鉄輪の使用が考えられ
る。図15は鉄輪を採用したトンネル内の消火用走行ロ
ボット100の斜視図であるが、消火用走行ロボット1
00は本体131、および駆動走行ユニット101Aと
従動走行ユニット101Bとからなっている。駆動走行
ユニット101Aから駆動機構を除いたものを従動走行
ユニット101Bとしているので、以降は駆動走行ユニ
ット101Aについて説明する。
【0004】駆動走行ユニット101Aにおいては、台
板102上の2枚の軸受板103a、103bにそれぞ
れ車軸104a、104bが軸支されており、軸受板1
03a、103bの内側に鉄輪105a、105bが固
定され、軸受板103a、103bの外側にギヤ106
a、106bが固定されている。そして鉄輪105a、
105bがレール151の壁部152を両側において、
平面部153に接して走行するようになっている。
【0005】また、車軸104の下方において軸受板1
03a、103bを貫通するギヤ軸107が軸支されて
おり、軸受板103a、103bの外側において、上方
のギヤ106a、106bと噛み合うギヤ108a、1
08bが固定されている。更に、ギヤ軸107は傘歯車
機構134を介して途中にユニバーサル・ジョイント1
36、137を有する駆動軸135と連結されており、
駆動軸135は本体131内に設置された11kWの走
行用モータ138によって回転される。
【0006】そして、本体121は、屋根板122に固
定された支持柱123a、123bのそれぞれに固定さ
れたバネ受け板124a、124bと、駆動走行ユニッ
ト101Aの台板102との間に、緩衝用コイルバネ1
25a、125bを介在させて懸吊されている。前述し
たように、従動走行ユニット101Bは駆動機構を除い
て駆動走行ユニット101Aと同様に構成されているの
で、対応する部分には(’)付きの同一の符号を付して
それらの説明は省略する。
【0007】更には、本体121の内部には、走行用モ
ータ131のほかに、公知の泡消火装置が搭載されてい
る。すなわち、タンク142aには重炭酸ナトリウムと
発砲剤との水溶液が充填され、タンク142bには硫酸
アルミニウムの水溶液が充填されており、図示しない電
磁弁が開かれると、両水溶液は接続されている配管14
3a、143bから混合タンク144に導かれて混合さ
れ、噴射ノズル145から炭酸ガスを内蔵した無数の泡
となって噴射される。そして、噴射ノズル145は駆動
モータ146によって全周囲360度に回転可能とさ
れ、駆動モータ147によって仰角、俯角が調整される
ようになっている。また、本体121の内部には、CC
Dカメラ駆動用モータ148によってそれぞれ左右へ停
止位置を調節可能に保持された支持棒149a、149
bの先端部にCCDカメラ150a、150bが取り付
けられている。
【0008】このような消火用走行ロボット100を火
災現場へ可及的に早く到着させたいが、消火用走行ロボ
ット100内には上記で説明したほかにも制御機構や各
種のセンサ類を搭載しており重量は1トンにも及ぶの
で、10m/秒程度の速度で走行させるとレール151
の継ぎ目等の凹凸部において50G程度の衝撃加速度を
受けて、搭載物の破損を招くことになる。
【0009】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、火災
現場の近傍まではレールの継ぎ目等において受ける衝撃
加速度が小さいゴムタイヤで高速に走行し、レールが温
度上昇している少なくとも火災現場では鉄輪で走行し得
るようにした消火用走行ロボットを提供することを課題
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題は請求項1の
構成によって解決されるが、その解決手段を本発明の実
施の形態による消火用走行ロボット10によって例示す
れば、図6は同ロボット10の一方の走行ユニット11
Aの部分破断側面図であり、本体31の屋根板35の上
面に固定したゴムタイヤ用軸受柱36aに車軸12aが
軸支され、その車軸12aにはゴムタイヤ用軸受柱36
aを挟んで径の大きい充填ゴムタイヤ13aとギヤ14
a、ギヤ15aとが取り付けられており、充填ゴムタイ
ヤ13aはレール1の平面部3に接している。また、同
じく屋根板35の上面にゴムタイヤ用軸受柱36aとは
走行方向に並べて固定した鉄輪用軸受柱38aに車軸2
2aが軸支され、その車軸22aには鉄輪用軸受柱38
aを挟んで径の小さい鉄輪23aとギヤ24aとが取り
付けられており、鉄輪23aはH型鋼またはI型鋼によ
るレール1の平面部3から浮いた状態にある。そして、
ギヤ14aとギヤ24aとの間にはチェイン29aが巻
装されている。更に、屋根板35の下面においてゴムタ
イヤ用軸受柱36aの直下となる箇所に固定したギヤ用
軸受柱37aにギヤ軸16が軸支され、そのギヤ軸16
に駆動力を伝えるギヤ18が取り付けられてギヤ15a
と噛み合わされている。
【0011】消火用走行ロボット10はレール1が温度
上昇している火災現場の近傍までは、図6で示すように
充填ゴムタイヤで走行するが、その地点から火災現場ま
では、図7に示すように高温のレール1によって変形し
磨損して径が小さくなる充填ゴムタイヤ13aに換わ
り、鉄輪23aがレール1の平面部3に接して走行する
ようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の消火用走行
ロボットはトンネル内での火災を消火するための走行ロ
ボットであり、レール上を走行するための充填ゴムタイ
ヤと鉄輪とを備えている。そして、出動時には火災現場
に可及的に早く、好ましくは2〜3分以内に到着するよ
うに充填ゴムタイヤで走行し、充填ゴムタイヤが高温の
レールによって消耗される火災現場またはその近傍にお
いては鉄輪に切り換わるようにされている。
【0013】以下、実施の形態の消火用走行ロボットを
実施例によって図面を参照して具体的に説明する。
【0014】
【実施例】
(実施例1)図1は、消火用走行ロボット10の斜視図
であり、図2はその側面図である。消火用走行ロボット
10は本体31と、前後の走行ユニット11A、11B
とからなっており、トンネルの天井に敷設されたH型鋼
またはI型鋼によるレール1に懸吊されて走行する。そ
して、前述した鉄輪のみの走行ロボット100における
消火装置と形状的には異なるが、実質的には同様な消火
装置が搭載されており、本体31内の薬液タンク30に
接続された噴射ノズル32が底部に取り付けられてい
る。噴出ノズル32は駆動モータ33によって全周36
0度の方向に回転を可能とされ、駆動モータ34によっ
て仰角15度と俯角45度との間の上下が可能とされて
いる。なお、サイズは走行ユニット11A、11Bの充
填ゴムタイヤがそれぞれレール1と接触している接触点
間距離は2.76m、本体31の幅は1mであり、総重
量は1トンである。
【0015】図3は図2の走行ユニット11Aについて
の[3]−[3]線方向の断面図であり、図4は図3に
おける[4]−[4]線方向の断面図、図5は図3にお
ける[5]−[5]線方向の断面図である。図5に示す
ように、レール1にはH型鋼またはI型鋼が採用されて
おり、壁部2の両側の平面部3を径の大きい充填ゴムタ
イヤまたは径の小さい鉄輪が走行するようになってい
る。図3、図4、図5を参照して、走行ユニット11A
は充填ゴムタイヤ13a、13bの車軸12a、12b
と、鉄輪23a、23bの車輪22a、22bとを水平
に位置させているので、消火用走行ロボット10の出動
時においては、径が大である充填ゴムタイヤ13a、1
3bがレール1の平面部3に接して走行し、径が小さい
鉄輪はレール1の平面部3から浮き上がった状態となっ
ている。
【0016】すなわち、図5を参照して、本体31の屋
根板35の上面において、レール1を挟む位置に2本の
ゴムタイヤ用軸受柱36a、36bが固定されている。
そして、ゴムタイヤ用軸受柱36a、36bにそれぞれ
軸支された車軸12a、車軸12bのレール1側である
内側に充填ゴムタイヤ13a、充填ゴムタイヤ13bが
取り付けられ、外側には後述する鉄輪を駆動するための
ギヤ14a、14bを挟んでギヤ15a、15bが取り
付けられている。
【0017】また、屋根板35の下面において、上面の
ゴムタイヤ用軸受柱36a、36bに対応する位置に固
定されたギヤ用軸受柱37a、37bにギヤ軸16が軸
支されている。そして、ギヤ用軸受柱37a、37bの
外側にそれぞれ固定されたギヤ17a、ギヤ17bが上
方のギヤ15a、15bとそれぞれ噛み合わされてい
る。更には、ギヤ17aの外側においてギヤ軸16にギ
ヤ18が固定されており、本体31の床面に設置された
5.5kWの走行用モータ28の出力軸に固定されたス
プロケット27との間にチェイン19が巻装されてい
る。
【0018】更には、図3、図4に示すように、屋根板
35の上面には、ゴムタイヤ用軸受柱36a、36bと
消火用走行ロボット10の進行方向に並ぶ位置に鉄輪用
軸受柱38a、38bが固定されており、車軸22a、
車軸22bがそれぞれ軸支されている。そして、車軸2
2a、22bのそれぞれにおいて、鉄輪用軸受柱38
a、38bのレール1側である内側には鉄輪23a、2
3bが取り付けられ、外側にはギヤ24a、24bが取
り付けられており、ギヤ24a、24bと前述のギヤ1
4a、14bとの間にはそれぞれチェイン29a、チェ
イン29bが巻装されている。また図3に示すように、
走行ユニット11A内の最前端部にはレール1の平面部
3を両側端から挟むようにガイドロール39a、39b
が本体31の屋根板35の上面に取り付けられている。
【0019】なお、もう一方の走行ユニット11Bも全
く同様に構成されているので、それらの説明は省略す
る。また、図1、図2には図示せずとも、本体31が受
ける衝撃加速度を検出する加速度センサ、レール温度を
測定する非接触温度センサ、火災現場の状況、人影の有
無を撮像するCCDカメラ、およびそれらからの信号が
入力される制御機構が搭載されているほか、消火用走行
ロボット10の走行用ユニット11B側となる後側には
給電ケーブルおよび制御ケーブルが元の待機場所から接
続されている。そして、このような消火用走行ロボット
10がトンネル内に例えば1km間隔で配置される。
【0020】実施例1の消火用走行ロボット10は以上
のように構成されるが、次ぎにその作用を説明する。
【0021】火災発生の連絡を受けて消火用走行ロボッ
ト10は待機場所から出動する。図3、図4、図5を参
照して、走行用モータ28が起動されその出力軸の回転
はスプロケット27に巻装されたチェイン19を介しギ
ヤ18に伝達されてギヤ軸16を回転させる。そしてギ
ヤ軸16に取り付けられているギヤ17a、17bが回
転され、これらに噛み合わされているギヤ15a、15
bが回転されることにより車軸14a、14bが回転さ
れ、これらに取り付けられている充填ゴムタイヤ13
a、13bがレール1の平面部3上で回転されることに
より消火用走行ロボット10が走行する。この時、車軸
12a、12b上のギヤ14a、14bが回転され、巻
装されたチェイン29a、29bを介してギヤ24a、
24bに伝達され車軸22a、22bが回転されるの
で、車軸22a、22bに取り付けられ、レール1の平
面部3とは接触していない鉄輪23a、鉄輪23bは空
回りする。
【0022】充填ゴムタイヤによる走行時には、消火用
走行ロボット10は最高10m/sec(=36km/
hr)の速度で走行し、加速、減速にはそれぞれ10秒
を要する。消火用走行ロボット10は例えば1km間隔
に配置されているので、消火用走行ロボット10が設置
されている箇所で火災が発生し、かつその場で消火用走
行ロボット10が消火作業できない場合を除いて、消火
用走行ロボット10の最大走行距離は500mであり、
火災発生の連絡を受けてから最短70秒以内に火災現場
へ到着することになる。
【0023】しかし実際には、上述したように火災の規
模、発生からの経過時間によって異なるが、レール1の
温度は300〜600℃に上昇しており、火災現場の近
傍に至ると充填ゴムタイヤは軟化し、変形して摩損が激
しく、更には熱分解も始まるので、充填ゴムタイヤの径
は短時間のうちに小さくなる。従って、レール1に充填
ゴムタイヤを介して懸吊されている本体31はその分だ
け高さが低くなるが、充填ゴムタイヤの径が鉄輪の径に
近付いて充填ゴムタイヤ走行と鉄輪走行とが同時に行わ
れる時期を経て鉄輪走行が行われるようになる。鉄輪走
行になると消火用走行ロボット10の受ける衝撃加速度
が増大するが、搭載されている加速度センサの検出する
衝撃加速度が限界以上になると制御装置は走行用モータ
28の回転数を低下させる。
【0024】この充填ゴムタイヤから鉄輪に切り換わる
時期は消火用走行ロボット10に搭載されているCCD
カメラが火災を認識して減速に入る時期であることが多
いが、切り換え地点が火災現場となる場合もあり、また
充填ゴムタイヤは消耗するが火災現場でもなお充填ゴム
タイヤが残存している場合があり、充填ゴムタイヤが鉄
輪に切り換わる地点は火災現場の状況や充填ゴムタイヤ
の消耗具合と関連するので一概には定まらない。
【0025】図6、図7は車輪の切り換えの前後を示す
図である。すなわち、図6は図3における[6]−
[6]線方向の断面図であり、図4に対応する図である
が、充填ゴムタイヤ13bがレール1の平面部3に接し
て走行している充填ゴムタイヤ走行時の状態を示す。こ
れに対して、図6と同様な図である図7は、充填ゴムタ
イヤ13bが摩損によって消耗されたことにより鉄輪2
3bがレール1の平面部3に接して走行するようになっ
た鉄輪走行時の状態を示す。
【0026】火災現場へ到着し停止した消火用走行ロボ
ット10はCCDカメラによる周辺状況の確認の後、火
災の状況に応じて噴射ノズル32を上下方向、周方向の
角度を調整し泡消火装置を起動させて噴射ノズル32か
ら泡を噴射して消火する。消火が完了するか、または消
火剤が尽きると消火用走行ロボット10は鉄輪によって
元の待機場所へ戻る。
【0027】この様に、消火用走行ロボット10は出動
時には火災現場へ短時間で到着するように充填ゴムタイ
ヤで高速走行し、火災現場の近傍、火災現場では消耗す
る充填ゴムタイヤから鉄輪に切り換えられる。そして消
火作業の終了後は鉄輪で、場合によってはなお残る充填
ゴムタイヤによって元の待機場所へ帰着することにな
る。
【0028】(実施例2)実施例2の消火用走行ロボッ
ト40は上下2段のレール2を充填ゴムタイヤと鉄輪と
がそれぞれ走行するようになっており、実施例1の消火
用走行ロボット10とは充填ゴムタイヤと鉄輪との切り
換え機構が異なるが、それ以外は全く同様に構成されて
いるので、異なる切り換え機構のみを説明する。
【0029】図8は消火用走行ロボット40の中央部を
省略した高さの異なる破断平面図であるが、前後に同様
な走行ユニット41A、41Bを有しており、その走行
ユニット41Aは図3に示した走行ユニット11Aに対
応する。また、図9は図8における走行ユニット41A
についての[9]−[9]線方向の断面図であり、図1
0は図8における[10]−[10]線方向の断面図で
ある。
【0030】図10を参照して、レール6はH型鋼また
はI型鋼のレール6AとH型鋼またはI型鋼のレール6
Bとを上下に一体的に2段重ねた構造とされており、下
方のレール6Aの壁部7Aの両側の平面部8Aを径の大
きい充填ゴムタイヤが走行し、上方のレール6Bの壁部
7Bの両側の平面部8Bを径の小さい鉄輪が走行するよ
うになっている。
【0031】消火用走行ロボット40の本体61の屋根
板65の上面において、レール6A、6Bを挟む位置に
2本のゴムタイヤ用軸受柱66a、66bが取り付けら
れており、その上にそれぞれ後述する鉄輪用軸受柱68
a、68bが取り付けられている。そして、ゴムタイヤ
用軸受柱66a、66bにそれぞれ軸支された車軸42
a、42bのレール6側である内側に充填ゴムタイヤ4
3a、43bが取り付けられ、外側には後述する鉄輪を
駆動するためのギヤ44a、44bを挟んでギヤ45
a、45bが取り付けられている。
【0032】また、屋根板65の下面において、上面の
ゴムタイヤ用軸受柱66a、66bに対応する位置に取
り付けられたギヤ用軸受柱67a、67bにギヤ軸46
が軸支されている。そして、ギヤ用軸受柱67a、67
bの外側にそれぞれ取り付けられたギヤ47a、47b
が上方のギヤ45a、45bにそれぞれ噛み合わされて
いる。更には、ギヤ47aの外側においてギヤ軸46に
ギヤ48が取り付けられており、本体61の床面に設置
された走行用モータ58の出力軸に取り付けられたスプ
ロケット57との間にチェイン49が巻装されている。
【0033】更には、鉄輪用軸受柱68a、68bに
は、車軸52a、52bがそれぞれ軸支されている。そ
して、鉄輪用軸受柱68a、68bのレール6側である
内側にはそれぞれ鉄輪53a、鉄輪53bが取り付けら
され、外側にはギヤ54a、54bが取り付けられてお
り、ギヤ54a、54bと前述のギヤ44a、44bと
の間にはそれぞれチェイン59a、59bが巻装されて
いる。また図8に示すように、走行ユニット41A内の
最前端部には下段のレール6Aの平面部8Aを両側から
挟むようにガイドロール69a、69bが本体61の屋
根板65の上面に取り付けられている。
【0034】なお、もう一方の走行ユニット41Bも全
く同様に構成されているので、(’)付きの符号を付し
てそれらの説明は省略する。また、消火用走行ロボット
40の走行ユニット41B側である後側に給電ケーブル
および制御ケーブルが接続されていることは実施例1の
消火用走行ロボット10と同様である。
【0035】実施例2の消火用走行ロボット40は以上
のように構成されるが、次ぎにその作用を説明する。た
だし前述したように、充填ゴムタイヤと鉄輪との切り換
え機構以外は実施例1の消火用走行ロボット10と同様
であるので、切り換え機構の作用についてのみ説明す
る。
【0036】消火用走行ロボット40は火災発生の連絡
を受けて出動する。図8、図9、図10を参照して、走
行用モータ69が起動されその出力軸の回転はスプロケ
ット68に巻装されたチェイン49を介しギヤ48に伝
達されてギヤ軸46を回転させる。そしてギヤ軸46に
取り付けられているギヤ47a、47bが回転され、こ
れらに噛み合わされているギヤ45a、45bが回転さ
れることにより車軸44a、44bが回転され、これら
に取り付けられている充填ゴムタイヤ43a、43bが
レール6Aの平面部8A上で回転されることにより消火
用走行ロボット40が走行する。この時、車軸42a、
42b上のギヤ44a、44bが回転され、巻装された
チェイン49a、49bを介してギヤ44a、44bに
伝達されて車軸42a、42bが回転されるので、車軸
42a、42bに取り付けられ、レール6Bの平面部8
Bとは接触していない鉄輪42a、鉄輪42bは空回り
する。
【0037】火災現場の近傍に至るとレール6は高温に
熱せられており、これに接して走行するゴムタイヤは著
しく摩損し、充填ゴムタイヤ43a、43bの径は短時
間のうちに小さくなる。従って、レール6に充填ゴムタ
イヤ43a、43bを介して懸吊されている本体41は
その分だけ高さが低くなっていくが、充填ゴムタイヤ4
3a、43bの径が鉄輪42a、42bの径に近付いて
充填ゴムタイヤ走行と鉄輪走行とが同時に行われる時期
を経て鉄輪走行が行われるようになる。図11、図12
は車輪が切り換わる前後を示す図である。すなわち、図
11は図8における[11]−[11]線方向の断面図
であり、充填ゴムタイヤ43bがレール6Aの平面部8
Aに接して走行している充填ゴムタイヤ走行時を示す。
これに対して、図11と同様な図である図12は、充填
ゴムタイヤ43bが摩損によって消耗されたことによ
り、鉄輪43bがレール6Bの平面部8Bに接して走行
するようになった鉄輪走行時を示す。
【0038】充填ゴムタイヤ43a、43bから鉄輪4
2a、42bへの切り換えの前後において、実施例1の
消火用走行ロボット10は本体31の支持位置が中央部
側へ移動するに対して、実施例2の消火用走行ロボット
40は本体61の支持位置が移動せず安定度が変化しな
いというメリットを有しているが、上下2段のレール6
を必要とする。
【0039】(実施例3)実施例1、実施例2において
は、充填ゴムタイヤ、鉄輪ともにその車軸を固定軸受に
軸支させたが、ゴムタイヤ車軸を伸縮式軸受に軸支さ
せ、鉄輪と切り換わった後は充填ゴムタイヤを引上げる
ような方式も採用し得る。
【0040】図13は実施例3の消火用走行ロボット7
0の走行ユニット71Aの縦断面図であり、図14は図
13における[14]−[14]線方向の断面図であ
る。勿論、同様な走行ユニット71Bが存在する。図1
3、図14を参照して、本体91の屋根板95の上面に
一体的に取り付けられた走行ユニット71のケーシング
72の天井面に下向きにH型鋼またはI型鋼のレール1
を挟むように2基の充填ゴムタイヤ用の伸縮式軸受柱7
3a、73bが固定されており、それぞれに軸支された
車軸82a、82bのレール1側である内側に充填ゴム
タイヤ83a、83bが取り付けられ、外側にはギヤ8
4a、84bが取り付けられている。
【0041】図13を参照して、ゴムタイヤ用の伸縮式
軸受柱73(図13およびこの節においては添字a、b
は省略する)は、充填ゴムタイヤ83の高さ位置を調整
するために伸縮可能とした伸縮調整部74と、その下側
に固定した軸受部79とからなっている。すなわち、伸
縮調整部74は抜け防止部74cと共に気密に組み合わ
された外筒74sと内筒74pとからなり、その内部に
は縮む方向のバネ力を有するコイルバネ75が上側の端
部を伸縮調整部74の上側フランジ74mに、下側の端
部を下側フランジ74nに固定して挿入されている。そ
して、内部空間76には外筒74sに設けた注入口77
の図示しない電磁弁を開けて高圧空気が注入されること
により、コイルバネ75に抗して軸受部79を押し下
げ、充填ゴムタイヤ83をレール1の平面部3に接触さ
せて電磁弁が閉じられる。また、外筒74sに設けた排
気口78の図示しない電磁弁を開けて内部空間76の高
圧空気を開放すると、コイルバネ75が縮んで軸受部7
9を引上げるので、充填ゴムタイヤ83はレール1の平
面部3から浮き上がる。その後、排気口78の電磁弁は
閉じられる。勿論、コイルバネ75は伸縮調整部74の
外側において伸縮調整部74の外周と僅かの間隙をあけ
巻き付けるようにして上下の両端部を固定したものであ
ってもよく、内部空間76に注入するものとしては高圧
空気の代わりに、不燃性の気体または液体、例えば高圧
窒素ガスまたは高圧水を注入するようにしてもよい。
【0042】更には、図13において充填ゴムタイヤ8
3と消火用走行ロボット70の走行方向に並んで鉄輪8
7を位置させるように、本体91の屋根板95の上面に
鉄輪用軸受柱85が固定されており、これに軸支された
車軸86において、鉄輪用軸受柱85のレール1側、す
なわち内側には鉄輪87が取り付けられ、外側にはギヤ
88が取り付けられている。ギヤ88には後述のギヤ8
1との間にチエイン89が巻装されている。なお、図示
せずとも、鉄輪87にはレール1と接触した時に、鉄輪
87とレール1との間に回路が形成されて電流が流れる
ようにした接触センサが設けられており、その信号は本
体91内に搭載されている制御装置へ入力されるように
なっている。
【0043】また更には図14を参照して、本体91の
屋根板95の下面において、上記の伸縮式軸受柱73
a、73bの下方となる位置に固定されたギヤ用軸受柱
92a、92bにギヤ軸93が軸支されており、ギヤ用
軸受柱92a、92bの外側にそれぞれ鉄輪駆動用のギ
ヤ81a、81bが取り付けられ、その外側にギヤ94
a、94bが取り付けられて、充填ゴムタイヤ83a、
83bを駆動するギヤ84a、84bと噛み合わされて
いる。更には、ギヤ94aの外側にギヤ96が取り付け
られており、本体91の床面に設置された走行用モータ
98の出力軸に取り付けられたスプロケット97との間
にチエイン99が巻装されている。なお、本体91の屋
根板95の最前端部にはレール1の平面部3を挟むガイ
ドロール90a、90bが取り付けられている。
【0044】実施例3の消火用走行ロボット70の走行
ユニット71Aは以上のように構成されるが、その作用
を説明するに、図13において伸縮式軸受柱73の伸縮
調整部74の内部空間76には高圧空気が注入されてお
り、充填ゴムタイヤ83にはレール1の平面部3に接し
ているものとする。消火用走行ロボット70は火災発生
の連絡を受けると、図13、図14に示すように、充填
ゴムタイヤ83a、83bをレール1の平面部3に接し
て火災現場の近傍まで走行する。レール1の温度が上昇
している箇所に至ると充填ゴムタイヤ83a、83bは
加熱され温度上昇して軟化し、レール1に接して荷重の
かかっている部分は歪んで薄くなるが、それに伴い図1
3に示す鉄輪87がレール1の平面部3に接触するよう
になる。鉄輪87の接触は接触センサによって検出さ
れ、その信号は制御装置へ入力される。その信号によっ
て制御装置は充填ゴムタイヤ用の伸縮式軸受柱73にお
ける伸縮調整部74の排気口78の電磁弁を開くので内
部空間75に注入されている高圧空気は開放されて、コ
イルバネ75が縮まり、軸受部79と共に充填ゴムタイ
ヤ83は引上げられてレール1の平面部3から浮き上が
る。すなわち、以降は鉄輪87のみによる走行に切り換
わる。
【0045】充填ゴムタイヤ83はレール1から離れ、
断熱材としての大気中にあってレール1からは加熱され
ず消耗されなくなるので、消火作業の終了後に、位置調
整部74の内部空間75に高圧空気を再度注入し充填ゴ
ムタイヤ83による走行を復活させて元の待機場所へ帰
着させることができる。
【0046】本発明の実施の形態による消火用走行ロボ
ットは以上のよう構成され作用するが、勿論、本発明の
消火用走行ロボットはこれらに限定されることなく、本
発明の技術的精神に基づいて種々の変形が可能である。
【0047】例えば、本実施の形態においては、鉄輪そ
のものを使用したが、鉄輪の外周に充填ゴムを嵌め込ん
だものとしてもよい。
【0048】また本実施の形態においては、消火用走行
ロボットの電力は消火用走行ロボットの後部に接続した
給電ケーブルから供給するようにしたが、レールに平行
に張架した給電バーから集電するようにしてもよい。ま
た、本実施の形態においては、消火用走行ロボットの本
体および走行ユニットの外面に、内部温度の上昇を防ぐ
ための断熱性や熱反射性の塗装ないしはライニングを特
に施していない例を示したが、これら塗装、ライニング
は必要に応じて施される。
【0049】また実施例3の伸縮式軸受柱73では伸縮
調整部74内のコイルスプリング75と高圧空気とによ
って軸受部79と共に充填ゴムタイヤ83をレール1の
平面部3に接触させたり、平面部3から浮き上がらせた
が、伸縮調整部を複動シリンダとし、伸縮調整部内に挿
入される軸受部の一方の端部をピストンとするような伸
縮式軸受柱も可能である。
【0050】また本実施の形態においては、ゴムタイヤ
に充填ゴムタイヤを使用したが、これを空気入りゴムタ
イヤとしてレールの継ぎ目等において受ける衝撃加速度
を軽減させると共に走行速度を向上させるようにしても
よい。その場合には、空気入りゴムタイヤのバースト
(破裂)を考慮した対策、例えば温度センサによってレ
ールの温度を連続的に測定し、レールが限界温度に達し
た時点で消火用走行ロボットを一旦停止させ、空気入り
タイヤを鉄輪に切り換えるような制御が必要である。こ
のレールの温度による走行車輪の切り換えは充填ゴムタ
イヤの場合にも適用される。
【0051】また本実施の形態においては火災現場の近
傍までを充填ゴムタイヤで走行させることにしたので、
走行ユニットと本体との間に緩衝スプリングを用いなか
ったが、図15に示した消火用走行ロボット100のよ
うに緩衝スプリングを用いてもよいことは言うまでもな
い。
【0052】
【発明の効果】本発明の消火用走行ロボットは以上に説
明したような形態で実施され、次ぎに記載するような効
果を奏する。
【0053】本発明の消火用走行ロボットは走行用のゴ
ムタイヤと鉄輪とを備えており、火災発生の連絡によっ
て出動する場合、火災現場の近傍まではゴムタイヤで走
行するので、レールの継ぎ目等で大きい衝撃加速度を受
けることなく、すなわち搭載する装置、機器に損傷を発
生させることなく、高速で走行して短時間で到着するこ
とができて早期の消火を可能とする。またレールが加熱
されて温度上昇している火災現場またはその近傍におい
ては鉄輪で走行するので低速にはなるが確実に火災現場
に近ずくことができ、早期の消火活動を可能ならしめ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の消火用走行ロボットの斜視図であ
る。
【図2】同側面図である。
【図3】図2における[3]−[3]線方向の斜面図で
ある。
【図4】図2における[4]−[4]線方向の斜面図で
ある。
【図5】図2における[5]−[5]線方向の斜面図で
ある。
【図6】図2における[6]−[6]線方向の斜面図で
あり、充填ゴムタイヤ走行の状態を示す。
【図7】図6と同様な断面図であり、鉄輪走行の状態を
示す。
【図8】実施例2の消火用走行ロボットの部分省略破断
平面図である。
【図9】図8における[9]−[9]線方向の斜面図で
ある。
【図10】図8における[10]−[10]線方向の斜
面図である。
【図11】図8における[11]−[11]線方向の斜
面図であり、充填ゴムタイヤ走行の状態を示す。
【図12】図11と同様な断面図であり、鉄輪走行の状
態を示す。
【図13】実施例3の消火用走行ロボット70の走行ユ
ニット71の縦断面図である。
【図14】図13における[14]−[14]線方向の
断面図である。
【図15】鉄輪のみによる消火用走行ロボットの斜視図
である。
【符号の説明】
1 レール 10 消火用走行ロボット 11A 走行ユニット 11B 走行ユニット 13a 充填ゴムタイヤ 13b 充填ゴムタイヤ 15a ギヤ 15b ギヤ 18 ギヤ 19 チェイン 23a 鉄輪 23b 鉄輪 28 走行用モータ 29a チェイン 29b チェイン 30 薬液タンク 31 本体 32 噴出ノズル 40 実施例2の消火用走行ロボット 70 実施例3の消火用走行ロボット 73a 伸縮式軸受柱 73b 伸縮式軸受柱 75 コイルバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩切 康浩 愛知県豊橋市三弥町字元屋敷150 神鋼電 機株式会社豊橋事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル内の火災に対し前記トンネルの
    天井部に敷設されたレールに懸吊されて走行する消火用
    走行ロボットにおいて、 前記レール面上に接触する走行車輪としてゴムタイヤと
    鉄輪とを備えており、 前記消火用走行ロボットが配置されている場所からレー
    ルが温度上昇していない火災現場の近傍までは前記ゴム
    タイヤで走行し、前記レールが温度上昇している前記近
    傍から前記火災現場までは前記鉄輪で走行することを特
    徴とする消火用走行ロボット。
  2. 【請求項2】 前記ゴムタイヤは径を大に、前記鉄輪は
    径を小とされ、前記ゴムタイヤの車軸と前記鉄輪の車軸
    とは前記レール面から同一高さに軸支されて、前記ゴム
    タイヤは前記レール面上と接触し、前記鉄輪は前記レー
    ル面から浮いた状態とされ、 かつ前記ゴムタイヤの車軸と前記鉄輪の車軸とはチェイ
    ンまたはギヤを介して同時に回転の駆動力を与えられて
    おり、 前記消火用走行ロボットが配置されている場所から前記
    レールの温度が上昇していない前記火災現場の前記近傍
    までは前記ゴムタイヤを前記レール面上に接触させて走
    行し、前記近傍から前記火災現場までは温度上昇してい
    る前記レールによって加熱され前記ゴムタイヤの径が変
    形等により前記鉄輪の径以下になることにより、前記鉄
    輪を前記レール面上に接触させて走行する請求項1に記
    載の消火用走行ロボット。
  3. 【請求項3】 前記レールが上下2段に構成されてお
    り、 前記ゴムタイヤの車軸は前記ゴムタイヤが上段レール面
    及び下段レール面の一方の上に接触するように軸支さ
    れ、前記鉄輪の車軸は前記鉄輪が前記上段レール面及び
    下段レール面の他方から浮いた状態となるように軸支さ
    れて、 かつ前記ゴムタイヤの車軸と前記鉄輪の車軸とはチェイ
    ンまたはギヤを介して同時に回転の駆動力を与えられて
    おり、 前記消火用走行ロボットが配置されている場所から前記
    レールの温度が上昇していない前記火災現場の近傍まで
    は前記ゴムタイヤを前記一方のレール面上に接触させて
    走行し、前記近傍から前記火災現場までは温度上昇して
    いる前記レールによって加熱され前記ゴムタイヤの径が
    変形等により前記鉄輪の径以下になることにより、前記
    鉄輪を前記他方のレール面上に接触させて走行する請求
    項1に記載の消火用走行ロボット。
  4. 【請求項4】 前記ゴムタイヤの車輪は下向きに伸縮可
    能な軸受に軸支され、前記鉄輪の車軸は定長軸受に軸支
    されて、 前記伸縮可能な軸支を伸長させて前記ゴムタイヤが前記
    レール面上に接する場合には、前記鉄輪は前記レール面
    から浮いた状態となり、前記鉄輪が前記レール面上に接
    する場合には、前記伸縮可能な軸受を収縮させて前記ゴ
    ムタイヤを前記レール面から浮かせることが可能とさ
    れ、 かつ前記ゴムタイヤの車軸と前記鉄輪の車軸とはチェイ
    ンまたはギヤを介して同時に回転の駆動力を与えられて
    おり、 前記消火用走行ロボットが配置されている場所から前記
    レールの温度が上昇していない前記火災現場の前記近傍
    までは前記ゴムタイヤを前記レール面上に接触させて走
    行し、前記近傍から前記火災現場までは温度の上昇して
    いる前記レールによって加熱され前記ゴムタイヤの径が
    変形または損耗によって前記鉄輪の径以下になることに
    より、前記鉄輪が前記レール面上に接触したことが確認
    されると、前記伸縮可能な軸受を収縮させて前記ゴムタ
    イヤを前記レール面から浮かせ、前記鉄輪のみを前記レ
    ール面上に接触させて走行する請求項1に記載の消火用
    走行ロボット。
  5. 【請求項5】 前記消火用走行ロボットが前記レールに
    懸吊される部分の天井面の下側に固定された外筒に内筒
    が内部空間を形成して気密にかつ抜け防止されて下向き
    に伸縮可能に挿入され、前記内筒の端面部の外面側とな
    る下側に前記ゴムタイヤの前記車軸が軸支される軸受が
    固定されており、 かつ前記内部空間には縮み側にバネ力を有するコイルバ
    ネが両端部を相対する前記内筒の前記端面部の内面側と
    前記外筒の端面部の内面側とに固定して挿入されてお
    り、 更には前記外筒に設けた注入口の弁を介して高圧の気体
    または液体が前記内部空間へ注入されることにより前記
    コイルバネに抗して前記内筒が前記軸受と共に下方へ押
    し下げられて前記ゴムタイヤが前記レール面に接触し、 前記外筒に設けた排出口の弁を介して前記高圧の気体ま
    たは液体が前記内部空間から排出されることにより前記
    コイルバネが収縮して前記内筒が前記軸受と共に引き上
    げられて前記ゴムタイヤが前記レール面から浮き上がる
    ように前記伸縮可能な軸受が構成されている請求項4に
    記載の消火用走行ロボット。
  6. 【請求項6】 前記鉄輪が前記レール面と接触すること
    によって回路が閉じられて電流が流れることにより前記
    接触が検出される請求項4または請求項5に記載の消火
    用走行ロボット。
  7. 【請求項7】 前記ゴムタイヤが充填ゴムタイヤまたは
    空気入りゴムタイヤである請求項1から請求項4までの
    何れかに記載の消火用走行ロボット。
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