JPH1169614A - 中性点接地装置 - Google Patents
中性点接地装置Info
- Publication number
- JPH1169614A JPH1169614A JP9271848A JP27184897A JPH1169614A JP H1169614 A JPH1169614 A JP H1169614A JP 9271848 A JP9271848 A JP 9271848A JP 27184897 A JP27184897 A JP 27184897A JP H1169614 A JPH1169614 A JP H1169614A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resistance
- air
- coil
- neutral
- reactance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Insulating Of Coils (AREA)
- Regulation Of General Use Transformers (AREA)
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】リアクトルと抵抗器が並設される中性点接地装
置の小型化を図ること。 【解決手段】 所定の抵抗を有する空心コイル２と電磁
シールド筒３と静電シールド板４とを容器１内に収納し
て構成する空心リアクトル装置の前記容器１内に電磁シ
ールド筒３および静電シールド板４を浸漬する液体抵抗
材５を充填し、電磁シールド筒３および静電シールド板
４を液体抵抗５の電極に兼用し、リアクタンスとリアク
タンスと直列に接続される抵抗とリアクタンスと抵抗と
の直列回路に並列に接続される抵抗とを一つの容器内に
収納して構成する。
置の小型化を図ること。 【解決手段】 所定の抵抗を有する空心コイル２と電磁
シールド筒３と静電シールド板４とを容器１内に収納し
て構成する空心リアクトル装置の前記容器１内に電磁シ
ールド筒３および静電シールド板４を浸漬する液体抵抗
材５を充填し、電磁シールド筒３および静電シールド板
４を液体抵抗５の電極に兼用し、リアクタンスとリアク
タンスと直列に接続される抵抗とリアクタンスと抵抗と
の直列回路に並列に接続される抵抗とを一つの容器内に
収納して構成する。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、電力系統の中性点
接地装置に関するものである。
接地装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】周知のように例えば３相交流電力系統の
中性点は、１線地絡などの事故発生時における過電圧を
抑制したり、保護継電装置を確実に動作させるなどの理
由で、送電距離や電圧などに応じて直接あるいは抵抗器
やリアクトルを通して接地される。抵抗による接地方式
では金属抵抗式、セラミック抵抗式、液体抵抗式などが
知られており、またリアクトルによる接地方式ではエア
ギャップ付き鉄心リアクトル装置やコイルに直流分を減
衰させる抵抗値を備えた空心リアクトル装置が知られて
いる。
中性点は、１線地絡などの事故発生時における過電圧を
抑制したり、保護継電装置を確実に動作させるなどの理
由で、送電距離や電圧などに応じて直接あるいは抵抗器
やリアクトルを通して接地される。抵抗による接地方式
では金属抵抗式、セラミック抵抗式、液体抵抗式などが
知られており、またリアクトルによる接地方式ではエア
ギャップ付き鉄心リアクトル装置やコイルに直流分を減
衰させる抵抗値を備えた空心リアクトル装置が知られて
いる。
【０００３】ところで、リアクトルにより接地を行う場
合、例えば図２に示すように、３相の交流送電線ＬＵ、
ＬＶ、ＬＷに対してＹ結線された変圧器Ｔの中性点Ｏと
大地Ｅ間に、送電線の対地静電容量と共振させるリアク
タンスＸと中性点電流の直流分を減衰させる抵抗Ｒａと
の直列回路を挿入し、この直列回路と並列に抵抗Ｒを接
続して構成される場合がある。
合、例えば図２に示すように、３相の交流送電線ＬＵ、
ＬＶ、ＬＷに対してＹ結線された変圧器Ｔの中性点Ｏと
大地Ｅ間に、送電線の対地静電容量と共振させるリアク
タンスＸと中性点電流の直流分を減衰させる抵抗Ｒａと
の直列回路を挿入し、この直列回路と並列に抵抗Ｒを接
続して構成される場合がある。
【０００４】この場合、抵抗として抵抗接地方式で使用
される金属抵抗装置、セラミック抵抗装置、液体抵抗装
置のいずれかを選択し、またリアクタンスとしてエアギ
ャップ付き鉄心リアクトル装置あるいはコイルに直流分
を減衰させる抵抗値を備えた空心リアクトル装置を選択
し、選択した抵抗装置とリアクトル装置とを並設して中
性点接地装置が構成される。
される金属抵抗装置、セラミック抵抗装置、液体抵抗装
置のいずれかを選択し、またリアクタンスとしてエアギ
ャップ付き鉄心リアクトル装置あるいはコイルに直流分
を減衰させる抵抗値を備えた空心リアクトル装置を選択
し、選択した抵抗装置とリアクトル装置とを並設して中
性点接地装置が構成される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、リアクタンス
と抵抗との直列回路を構成する空心リアクトル装置を選
択したとしても、このリアクトル装置と並列接続される
抵抗装置はそれぞれ別個に形成され、リアクトル装置と
並設して中性点接地装置を構成するため、このような中
性点接地装置を据付け設置するにあたって広いスペース
を必要とし、この種の中性点接地装置を簡単に設置する
ことができないという問題がある。
と抵抗との直列回路を構成する空心リアクトル装置を選
択したとしても、このリアクトル装置と並列接続される
抵抗装置はそれぞれ別個に形成され、リアクトル装置と
並設して中性点接地装置を構成するため、このような中
性点接地装置を据付け設置するにあたって広いスペース
を必要とし、この種の中性点接地装置を簡単に設置する
ことができないという問題がある。
【０００６】本発明は、このような問題に鑑みなされた
もので、リアクトルと抵抗器が並設される中性点接地装
置の小型化を図ることを目的とする。
もので、リアクトルと抵抗器が並設される中性点接地装
置の小型化を図ることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の抵抗値
を有する空心コイルと前記コイルの周囲に配置された電
磁シールド筒と前記コイルの高圧側の端部に配置された
静電シールド板とを収納する容器内に前記静電シールド
板および前記電磁シールド筒を浸漬する液体抵抗材が充
填されてなるとともに、前記コイルの一端と前記静電シ
ールド板とに接続された引き出し線と前記コイルの他端
と前記電磁シールド筒に接続された引き出し線とを備え
てなることを特徴とする。
を有する空心コイルと前記コイルの周囲に配置された電
磁シールド筒と前記コイルの高圧側の端部に配置された
静電シールド板とを収納する容器内に前記静電シールド
板および前記電磁シールド筒を浸漬する液体抵抗材が充
填されてなるとともに、前記コイルの一端と前記静電シ
ールド板とに接続された引き出し線と前記コイルの他端
と前記電磁シールド筒に接続された引き出し線とを備え
てなることを特徴とする。
【０００８】本発明では、空心コイルの一端と静電シー
ルド板とに接続された引き出し線は交流電力系統の中性
点に接続され、空心コイルの他端と電磁シールド筒に接
続された引き出し線は接地端子に接続される。この接続
により交流電力系統の中性点と接地間に発生した電流
は、空心コイルを流れるとともに、静電シールド板と電
磁シールド筒の間に介在する液体抵抗材に流れるので、
リアクタンスとリアクタンスと直列に接続された抵抗
と、リアクタンスと抵抗との直列回路に並列に接続され
た抵抗とを一つの容器内に収納して中性点接地装置を形
成することができる。
ルド板とに接続された引き出し線は交流電力系統の中性
点に接続され、空心コイルの他端と電磁シールド筒に接
続された引き出し線は接地端子に接続される。この接続
により交流電力系統の中性点と接地間に発生した電流
は、空心コイルを流れるとともに、静電シールド板と電
磁シールド筒の間に介在する液体抵抗材に流れるので、
リアクタンスとリアクタンスと直列に接続された抵抗
と、リアクタンスと抵抗との直列回路に並列に接続され
た抵抗とを一つの容器内に収納して中性点接地装置を形
成することができる。
【０００９】また、液体抵抗は変形自由であり、形状等
によるデッドスペースが少なく、また液体抵抗を構成す
る電解質の濃度の設定により容易に抵抗値が設定できる
ので、中性点接地装置の小型化を図ることができる。
によるデッドスペースが少なく、また液体抵抗を構成す
る電解質の濃度の設定により容易に抵抗値が設定できる
ので、中性点接地装置の小型化を図ることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、図１を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図１は実施の形態に係る中
性点接地装置の概略構成図である。なお回路については
図２を参照する。図１において、１は容器、２は空心コ
イル、３は電磁シールド筒、４は静電シールド板、５は
液体抵抗材、６および７はブッシング、８および９は引
き出し線である。
施の形態について説明する。図１は実施の形態に係る中
性点接地装置の概略構成図である。なお回路については
図２を参照する。図１において、１は容器、２は空心コ
イル、３は電磁シールド筒、４は静電シールド板、５は
液体抵抗材、６および７はブッシング、８および９は引
き出し線である。
【００１１】空心コイル２は、５〜５０μΩ・ｃｍの固
有抵抗を有する導線、例えばキュープロニッケルなどの
銅・ニッケル合金や、アルミニウム青銅などの銅・アル
ミニウム合金などの非磁性金属素材の導線でリアクタン
スと所定の抵抗を一体に備えたリアクトルに形成され、
容器１の内部中央部に配置されている。電磁シールド筒
３は容器１の内周壁に沿って空心コイル２を囲むように
配置されている。静電シールド板４はＹ結線された変圧
器Ｔの中性点Ｏに接続される側（高圧側）の空心コイル
２の端部を覆うように配置され、電磁シールド筒３と対
向する壁面４ａが形成されている。
有抵抗を有する導線、例えばキュープロニッケルなどの
銅・ニッケル合金や、アルミニウム青銅などの銅・アル
ミニウム合金などの非磁性金属素材の導線でリアクタン
スと所定の抵抗を一体に備えたリアクトルに形成され、
容器１の内部中央部に配置されている。電磁シールド筒
３は容器１の内周壁に沿って空心コイル２を囲むように
配置されている。静電シールド板４はＹ結線された変圧
器Ｔの中性点Ｏに接続される側（高圧側）の空心コイル
２の端部を覆うように配置され、電磁シールド筒３と対
向する壁面４ａが形成されている。
【００１２】液体抵抗材５は純水（イオン処理された
水）に炭酸ナトリウムなどの電解質を添加した弱アルカ
リ性の水溶液（電解液）からなり、電解質の濃度の調節
により抵抗率を設定して容器１内に電磁シールド筒３お
よび静電シールド板４を浸漬するように充填されてい
る。そして空心コイル２の一端と静電シールド板４に接
続した引き出し線８がブッシング６を通り、また空心コ
イル２の他端と電磁シールド筒３に接続した引き出し線
９がブッシング７を通って容器１から外部に引き出され
ている。
水）に炭酸ナトリウムなどの電解質を添加した弱アルカ
リ性の水溶液（電解液）からなり、電解質の濃度の調節
により抵抗率を設定して容器１内に電磁シールド筒３お
よび静電シールド板４を浸漬するように充填されてい
る。そして空心コイル２の一端と静電シールド板４に接
続した引き出し線８がブッシング６を通り、また空心コ
イル２の他端と電磁シールド筒３に接続した引き出し線
９がブッシング７を通って容器１から外部に引き出され
ている。
【００１３】このように構成された中性点接地装置は、
使用時、引き出し線８をＹ結線された変圧器Ｔの中性点
Ｏに接続し、引き出し線９を接地端子Ｅに接続する。中
性点電流は変圧器Ｔの中性点Ｏから空心コイル２を通っ
て大地に流れ、また静電シールド板４、液体抵抗５およ
び電磁シールド筒３を通って大地に流れる。
使用時、引き出し線８をＹ結線された変圧器Ｔの中性点
Ｏに接続し、引き出し線９を接地端子Ｅに接続する。中
性点電流は変圧器Ｔの中性点Ｏから空心コイル２を通っ
て大地に流れ、また静電シールド板４、液体抵抗５およ
び電磁シールド筒３を通って大地に流れる。
【００１４】つまり図２に示すリアクタンスＸとリアク
タンスＸと直列に接続された抵抗Ｒａは空心コイル２に
より形成され、リアクタンスＸと抵抗Ｒａとの直列回路
に並列に接続された抵抗Ｒは電磁シールド筒３と静電シ
ールド４間の液体抵抗５により形成される。また空心リ
アクトル２を構成する静電シールド板４および電磁シー
ルド筒３は液体抵抗５の電極として兼用される。
タンスＸと直列に接続された抵抗Ｒａは空心コイル２に
より形成され、リアクタンスＸと抵抗Ｒａとの直列回路
に並列に接続された抵抗Ｒは電磁シールド筒３と静電シ
ールド４間の液体抵抗５により形成される。また空心リ
アクトル２を構成する静電シールド板４および電磁シー
ルド筒３は液体抵抗５の電極として兼用される。
【００１５】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
リアクタンスとリアクタンスと直列に接続される抵抗と
を空心コイルで形成し、リアクタンスと抵抗との直列回
路に並列に接続される抵抗を液体抵抗により形成し、こ
れらを一つの容器内に収納して静電シールド板および電
磁シールド筒を液体抵抗の電極として兼用するので、こ
の種の中性点接地装置の小型化が図れ、設置スペースが
縮小化されるとともに、部品点数が少なく製作手間が省
けコスト低減が図れる。
リアクタンスとリアクタンスと直列に接続される抵抗と
を空心コイルで形成し、リアクタンスと抵抗との直列回
路に並列に接続される抵抗を液体抵抗により形成し、こ
れらを一つの容器内に収納して静電シールド板および電
磁シールド筒を液体抵抗の電極として兼用するので、こ
の種の中性点接地装置の小型化が図れ、設置スペースが
縮小化されるとともに、部品点数が少なく製作手間が省
けコスト低減が図れる。
【図１】本発明の実施の形態に係る中性点接地装置の概
略構成図である。
略構成図である。
【図２】中性点接地の一例の回路図である。
１ 容器 ２ 空心コイル ３ 電磁シールド筒 ４ 静電シールド板 ５ 液体抵抗材 ６、７ ブッシング ８、９ 引き出し線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｈ０２Ｈ 3/34 Ｈ０１Ｆ 39/00
Claims (1)
- 【請求項１】 所定の抵抗値を有する空心コイルと前記
コイルの周囲に配置された電磁シールド筒と前記コイル
の高圧側の端部に配置された静電シールド板とを収納す
る容器内に前記静電シールド板および前記電磁シールド
筒を浸漬する液体抵抗材が充填されてなるとともに、前
記コイルの一端と前記静電シールド板とに接続された引
き出し線と前記コイルの他端と前記電磁シールド筒に接
続された引き出し線とを備えてなることを特徴とする中
性点接地装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9271848A JPH1169614A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 中性点接地装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9271848A JPH1169614A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 中性点接地装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1169614A true JPH1169614A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=17505730
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9271848A Pending JPH1169614A (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 中性点接地装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1169614A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107516588A (zh) * | 2016-06-17 | 2017-12-26 | 特变电工沈阳变压器集团有限公司 | 一种特高压并联电抗器器身用组合电、磁屏蔽结构 |
-
1997
- 1997-08-27 JP JP9271848A patent/JPH1169614A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107516588A (zh) * | 2016-06-17 | 2017-12-26 | 特变电工沈阳变压器集团有限公司 | 一种特高压并联电抗器器身用组合电、磁屏蔽结构 |
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