JPH1166806A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JPH1166806A
JPH1166806A JP21624097A JP21624097A JPH1166806A JP H1166806 A JPH1166806 A JP H1166806A JP 21624097 A JP21624097 A JP 21624097A JP 21624097 A JP21624097 A JP 21624097A JP H1166806 A JPH1166806 A JP H1166806A
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JP
Japan
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spring
reel
tape
tape cassette
reel holding
Prior art date
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JP21624097A
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English (en)
Inventor
Shigenori Uchiumi
重紀 内海
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リール押さえバネをカセットハーフに容易に
固着できるテープカセットを提供する。 【解決手段】 リール押さえバネ300に、上ハーフ1
00のバネ固定用リブ110A、110Bが嵌入する嵌
合溝部330A、330B、バネ固定用リブ110A、
110Bの互いの対向面に圧接係合する舌片部310
A、310Bを設ける。下ハーフ200に、リール押さ
えバネ300を上ハーフ100の内壁に押し付ける突起
部210を有する。リール押さえバネ300をバネ固定
用リブ110A、110Bの間に圧接挟持するように挿
着することで、リール押さえバネ300を上ハーフ10
0に仮固定し、上下の上ハーフ100、200を接合す
ることで、リール押さえバネ300を上ハーフ100の
内壁と突起部210とで挟持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオテープカセ
ット等のテープカセットに関し、特にテープリールのガ
タつきを防止するためのリール押さえバネの固定構造の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上ハーフと下ハーフからなる
カセット本体内に磁気テープを巻回した一対のテープリ
ールを回転自在に収納し、上ハーフの内壁にテープリー
ルのセンタ部を下ハーフ側に押圧するリール押さえバネ
を配設したビデオテープカセットが知られている。
【0003】図9〜図15は、このようなビデオテープ
カセットの従来例を説明する図である。図9は、ビデオ
テープカセットの分解斜視図であり、図10は、同ビデ
オテープカセットの組立時の外観斜視図である。このビ
デオテープカセットは、上ハーフ10Aと下ハーフ10
Bからなるカセット本体10内にビデオテープ12を巻
回した一対のテープリール20A、20Bを収納したも
のである。
【0004】各テープリール20A、20Bは、ビデオ
テープ12が巻回されるリールハブ22A、22Bの上
下両面をリール板24A、24B、26A、26Bで挟
み込んだものである。下側のリール板26A、26B
は、下ハーフ10Bに設けた一対の装着孔14A、14
Bに回転自在に装着されており、これら装着孔14A、
14Bより挿入されるスピンドル(図示せず)と、リー
ルハブ22A、22Bの軸心部に設けた嵌合孔(図示せ
ず)とが嵌合することにより、各テープリール20A、
20Bがスピンドルの回転に応じて回転し、ビデオテー
プ12の繰り出しや巻き取りを行うようになっている。
【0005】また、上ハーフ10Aには、テープ残量を
見るための窓部40が設けられ、この窓部40には透明
板42が装着される。また、カセット本体10の前端部
には、開閉蓋44が開閉自在に設けられている。さら
に、上ハーフ10Aと下ハーフ10Bには、ビデオテー
プ12の安定した走行を確保するための、テープガイド
やバネ部材等が各種設けられているが、本発明の機能と
は直接関係しないため、説明は省略する。また、各テー
プリール20A、20Bは、上ハーフ10A側に突出し
た良摺動性部材としてのセンタピン28A、28Bを有
し、これらセンタピン28A、28Bをリール押さえバ
ネ30によって摺動自在に押圧することにより、各テー
プリール20A、20Bを回転自在に位置決め保持する
ものである。
【0006】リール押さえバネ30は、略帯状に形成さ
れ、その長手方向の中央部が上ハーフ10Aの内壁に溶
着固定されている。そして、リール押さえバネ30の長
手方向の両側には、各テープリール20A、20Bのセ
ンタピン28A、28Bを摺動自在に押圧する板バネ部
32A、32Bが設けられている。これら板バネ部32
A、32Bは、図11(図10のB−B線断面図)に示
すように、その先端に近づくにつれて、徐々に下ハーフ
10B側に傾斜して形成され、各先端の部分で、各テー
プリール20A、20Bのセンタピン28A、28Bを
下ハーフ10B側に押し付けている。また、リール押さ
えバネ30には、図12(A)の平面図および図12
(B)の側面図に示すように、長手方向の中央部に溶着
用の一対の挿入孔34A、34Bが設けられている。一
方、図13の底面図および図14の要部拡大斜視図に示
すように、上ハーフ10Aの内壁には、リール押さえバ
ネ30の挿入孔34A、34Bに挿入される溶着用の一
対の突起16A、16Bが設けられている。
【0007】そして、図15(A)に示すように、リー
ル押さえバネ30の各挿入孔34A、34Bと上ハーフ
10Aの各突起16A、16Bとを位置を合わせし、図
15(B)に示すように、各挿入孔34A、34Bに各
突起16A、16Bを挿入するようにして、リール押さ
えバネ30を上ハーフ10Aの内壁面に密着させる。こ
の状態では、リール押さえバネ30が上ハーフ10Aよ
り離脱して、カセットの組立作業に支障がある。そこ
で、図15(C)に示すように、突起16A、16Bを
加熱してリベット状につぶし、リール押さえバネ30を
上ハーフ10Aの内壁面に固定する。なお、この例で
は、リール押さえバネ30を2箇所で溶着しているが、
実際には3箇所以上で溶着する場合もある。いずれにし
ても、リール押さえバネ30が回転方向に位置ずれしな
いように、複数箇所で溶着する必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、リール押さえバネ30を上ハーフ10Aに
装着した後、突起16A、16Bを加熱して溶着する工
程が必要となるため、リール押さえバネ30を上ハーフ
10Aに固着する工程が煩雑となる。そこで本発明の目
的は、リール押さえバネをカセットハーフに容易に固着
することができるテープカセットを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1ハーフと第2ハーフからなるカセット本
体内に磁気テープを巻回した一対のテープリールを回転
自在に収納し、前記第1ハーフの内壁に、前記テープリ
ールのセンタ部を前記第2ハーフ側に押圧する略帯状の
リール押さえバネを配設したテープカセットにおいて、
前記リール押さえバネは、リール押さえバネの長手方向
の両側が前記各テープリールのセンタ部に臨む位置に延
出されて、前記各テープリールのセンタ部を摺動自在に
押圧する一対の板バネ部と、前記リール押さえバネの長
手方向の中央部に位置する当該リール押さえバネの短手
方向の両側縁部をそれぞれ略々矩形状に切り欠いて形成
された一対の嵌合溝部と、前記各嵌合溝部の前記リール
押さえバネの長手方向に沿う内縁部に連結して設けら
れ、前記第2ハーフ側に屈曲して形成された一対の舌片
部とを有し、前記第1ハーフは、前記リール押さえバネ
の各嵌合溝部に嵌合して、当該リール押さえバネを短手
方向に挟み込む一対のバネ固定用リブを有し、前記第2
ハーフは、当該第2ハーフの内壁より前記第1ハーフ側
に突出した突起部を有し、前記リール押さえバネの嵌合
溝部に前記第1ハーフの各バネ固定用リブを嵌合させ
て、各バネ固定用リブの間に形成される間隙部に前記リ
ール押さえバネを挿着することにより、前記各舌片部が
各バネ固定用リブの互いの対向面に圧接して前記リール
押さえバネが前記第1ハーフに位置決め保持されるとと
もに、前記第1ハーフと前記第2ハーフとを接合するこ
とにより、前記リール押さえバネが、前記第2ハーフの
突起部と前記第1ハーフの内壁との間に挟持されて固定
されるようにしたことを特徴とする。
【0010】本発明のテープカセットにおいて、リール
押さえバネを第1ハーフに装着する場合には、第1ハー
フの各バネ固定用リブをリール押さえバネの嵌合溝部に
嵌合させつつ、第1ハーフの各バネ固定用リブの互いの
対向面に沿って、リール押さえバネを各バネ固定用リブ
の間の間隙部に押し込むようにして、リール押さえバネ
を第1ハーフの内壁面に密着する位置まで挿着する。
【0011】これにより、リール押さえバネの各舌片部
が各バネ固定用リブの互いの対向面に圧接する。ここで
各舌片部は、第2ハーフ側に屈曲しているため、リール
押さえバネを各バネ固定用リブの間隙部から抜け止めす
る方向に作用する。したがって、リール押さえバネは第
1ハーフの内壁面に保持され、この後、リール押さえバ
ネが離脱することなく、テープカセットの組立作業を行
うことができる。
【0012】そして、最終的に第1ハーフと第2ハーフ
とを接合すると、第2ハーフの突起部が第1ハーフの内
壁に装着されたリール押さえバネを上から押圧し、第1
ハーフの内壁に押し付ける。これにより、リール押さえ
バネは、第1ハーフの内壁と第2ハーフの突起部との間
に挟持され、完全に固定される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるテープカセッ
トの実施の形態について説明する。図1は、本例のテー
プカセットにおける上ハーフ(第1ハーフ)100の内
壁面のリブ形状を示す底面図であり、図2は、図1に示
す上ハーフ100に形成されたバネ固定用リブ110
A、110Bの形状を示す要部拡大斜視図である。
【0014】図3は、本例のテープカセットにおける下
ハーフ(第2ハーフ)200の内壁面のリブ形状を示す
上面図であり、図4は、図3に示す下ハーフ200に形
成された突起部210の形状を示す要部拡大斜視図であ
る。図5(A)は、本例のテープカセットにおけるリー
ル押さえバネ300を示す平面図であり、図5(B)
は、同リール押さえバネ300を示す正面図である。ま
た、図6は、同リール押さえバネ300に設けられる舌
片部310A、310Bの形状を示す図5(A)のA−
A線断面図である。
【0015】なお、本例のテープカセットの全体構成
は、各ハーフ100、200、およびリール押さえバネ
300を除いて上記図9〜図11に示すものと共通であ
るので、個々の説明は省略するとともに、以下の説明に
おいて同一符号を援用して説明する。
【0016】本例のリール押さえバネ300は、図5に
示すように、略帯状に形成され、その長手方向の両側に
各テープリール20A、20Bのセンタピン28A、2
8Bに臨む位置に延出されて、各センタピン28A、2
8Bを摺動自在に押圧する一対の板バネ部320A、3
20Bを有する。各板バネ部320A、320Bは、そ
の先端が円弧状に形成されるとともに、先端部に近づく
につれて、徐々に下ハーフ200側に傾斜し、各センタ
ピン28A、28Bに圧接する。
【0017】このようなリール押さえバネ300は、上
ハーフ100の内壁面とテープリール20A、20Bと
の接触を阻止するとともに、テープリール20A、20
Bの軸方向の位置を所定の位置に制御してガタつきを吸
収し、磁気テープの安定した走行を確保するものであ
る。リール押さえバネ300の長手方向の中央部には、
このリール押さえバネの短手方向の両側縁部をそれぞれ
略々矩形状に切り欠いて形成された一対の嵌合溝部33
0A、330Bが形成されている。これら嵌合溝部33
0A、330Bには、上ハーフ100のバネ固定用リブ
110A、110Bが嵌入するようになっている。
【0018】また、リール押さえバネ300には一対の
舌片部310A、310Bが設けられている。各舌片部
310A、310Bは、各嵌合溝部330A、330B
のリール押さえバネ300の長手方向に沿う内縁部に連
結して設けられ、下ハーフ200側に屈曲して形成され
ている。なお、本例における各舌片部310A、310
Bの屈曲角度θは、図6に示すように、45°程度に設
定されている。なお、各舌片部310A、310Bの屈
曲角度としては、例えば45°<θ<85°が好ましい
が、舌片部310A、310Bの強度や弾性力等を考慮
して、θ<90°の範囲で他の角度に設定してもよい。
このような角度を有する各舌片部310A、310B
は、各舌片部310A、310Bの先端部が互いに離間
する方向に傾斜して形成され、各舌片部310A、31
0Bの弾性力によって各バネ固定用リブ110A、11
0Bの互いの対向面に圧接するようになっている。
【0019】以上のような構成のリール押さえバネ30
0は、例えばステンレス製の板金にプレス加工を施すこ
とにより、同時加工によって製作されるものである。具
体的には、各舌片部310A、310Bは、リール押さ
えバネ300の両側縁部より短手方向に、それぞれ所定
長の一対のスリットを形成し、各スリットで挟まれた部
分を下ハーフ200側に屈曲させる舌片部310A、3
10Bを形成する。また、各舌片部310A、310B
を屈曲させることにより空いたスペースを嵌合溝部33
0A、330Bとする。
【0020】また、上ハーフ100は、図1に示すよう
に、各テープリール20A、20Bの収容部100A、
100Bの外周に沿って配置される略円環状のリブ12
0A、120Bを有する。そして、各リブ120A、1
20Bは、各テープリール20A、20Bの収容部10
0A、100Bの中間に位置する部分で互いに合流して
いる。すなわち、各リブ120A、120Bの合流部1
20C、120Dは、収容部100A、100Bの中間
位置に臨む状態で略V字状に形成されている。
【0021】そして、上述したバネ固定用リブ110
A、110Bは、各合流部120C、120Dに連続し
て平板状に形成され、各収容部100A、100Bをほ
ぼ仕切るような状態で形成されている。バネ固定用リブ
110A、110Bの間は、リール押さえバネ300を
装着するための間隙部110Cとなっている。間隙部1
10Cの幅W1は、リール押さえバネ300の各舌片部
310A、310Bの先端部の間隔G1より小さく、ま
た、各舌片部310A、310Bの基端部の間隔G2よ
りやや大きいものとなっている。また、バネ固定用リブ
110A、110Bの板厚T1は、特にテープの再生、
早送り、巻き戻し等の際に、各テープリール20A、2
0Bとの接触を避けるため、例えば1mm以内に形成さ
れている。
【0022】なお、リール押さえバネ300の挿着を容
易化するため、バネ固定用リブ110A、110Bのコ
ーナ部を大きく面取りし、入口部の幅を大きくするして
もよい。間隙部110Cの下ハーフ200に臨む部分の
幅を、下ハーフ200側に向って徐々に拡大するように
傾斜させることにより、この傾斜によってリール押さえ
バネ300の挿着をガイドすることができる。また、以
上のような各リブ110A、110B、120A、12
0Bは、合成樹脂製の上ハーフ100に一体成形によっ
て形成されている。
【0023】また、下ハーフ200には、下ハーフ20
0の内壁より上ハーフ100側に突出した突起部210
を有している。この突起部210は、上ハーフ100の
各バネ固定用リブ110A、110Bの間隙部110C
に挿入される細い矩形棒状に形成されている。この突起
部210の高さHは、上下のハーフ100、200を組
み立てた際に、リール押さえバネ300を上ハーフ10
0の内壁面に押し付けて、上ハーフ100の内壁面と突
起部210との間にリール押さえバネ300を挟持して
固定できる寸法に形成されている。
【0024】また、突起部210の幅W2は、間隙部1
10Cの幅W1より小さくなっており、間隙部110C
に突起部210が挿入された状態で、各バネ固定用リブ
110A、110Bと突起部210との隙間に舌片部3
10A、310Bが介在できるようになっている。ま
た、突起部210の肉厚T2は、各バネ固定用リブ11
0A、110Bと同様に、例えば1mm以内となってお
り、テープの再生、早送り、巻き戻し等の際に、各テー
プリール20A、20Bとの接触を避けるようになって
いる。また、下ハーフ200においても、各テープリー
ル20A、20Bの収容部200A、200Bの外周に
沿って配置される略円環状のリブ220A、220Bが
形成されている。また、これらのリブ220A、220
Bおよび突起部210は、合成樹脂製の下ハーフ200
に一体成形によって形成されている。
【0025】図7は、上下のハーフ100、200を組
み立てて、リール押さえバネ300が固定された状態を
示す要部拡大斜視図である。すなわち、この図7は、バ
ネ固定用リブ110A、110Bを残して上ハーフ10
0を省略した状態を示している。リール押さえバネ30
0は、バネ固定用リブ110A、110Bが嵌合溝部3
30A、330Bに嵌合することにより、揺動方向(図
7の矢線R方向)の移動、および長手方向(図7の矢線
Y方向)の移動が規制される。また、リール押さえバネ
300は、上ハーフ100の内壁(図7では不図示)と
突起部210の先端部との間に挟持され、その肉厚方向
(図7の矢線X方向)の移動が規制される。これによ
り、リール押さえバネ300の各板バネ部320A、3
20Bが、適正にテープリール20A、20Bのセンタ
ピン28A、28Bに臨む位置に配置され、適正にテー
プリール20A、20Bを押圧できる。
【0026】図8(A)〜図8(D)は、以上のような
リール押さえバネ300を上ハーフ100に装着し、そ
の後、上ハーフ100と下ハーフ200とを組み立てて
リール押さえバネ300を固定する場合の作業手順を説
明する斜視図である。まず、図8(A)に示すように、
リール押さえバネ300の嵌合溝部330A、330B
に上ハーフ100の各バネ固定用リブ110A、110
Bを嵌合させつつ、リール押さえバネ300を上ハーフ
100の各バネ固定用リブ110A、110Bの互いの
対向面に沿って間隙部110Cに押し込むようにして、
図8(B)に示すように、リール押さえバネ300を上
ハーフ100の内壁面に密着する位置まで挿着する。
【0027】これにより、リール押さえバネ300の各
舌片部310A、310B(図8では省略)が各バネ固
定用リブ110A、110Bの互いの対向面に圧接す
る。ここで各舌片部310A、310Bは、下ハーフ2
00側に屈曲しているため、リール押さえバネ300を
各バネ固定用リブ110A、110Bの間隙部110C
から抜け止めする方向に作用する。したがって、リール
押さえバネ300は上ハーフ100の内壁面に保持され
るため、この後、リール押さえバネ300が離脱するこ
となく、テープカセットの組立作業を行うことができ
る。
【0028】そして、上ハーフ100と下ハーフ200
とを接合すると、図8(C)に示すように、下ハーフ2
00の突起部210が各バネ固定用リブ110A、11
0Bの間隙部110Cに進入し、図8(D)に示すよう
に、突起部210が上ハーフ100の内壁に装着された
リール押さえバネ300を上から押圧し、上ハーフ10
0の内壁に押し付ける。これにより、リール押さえバネ
300は、上ハーフ100の内壁と下ハーフ200の突
起部210との間に挟持され、完全に位置決め固定され
る。
【0029】なお、以上の例では、ほぼ完全に矩形状の
嵌合溝部330A、330Bを形成したが、外側にやゝ
広がった台形状の嵌合溝部を形成してもよい。この場
合、バネ固定用リブの断面形状も嵌合溝部に合わせたも
のとする。これにより、リール押さえバネの挿着が更に
容易となる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明のテープカセ
ットでは、第1ハーフに設けた一対のバネ固定用リブに
リール押さえバネの嵌合溝部を嵌合させ、各バネ固定用
リブの間隙部にリール押さえバネを挿着することによ
り、リール押さえバネに設けた一対の舌片部が各バネ固
定用リブの互いの対向面に圧接してリール押さえバネが
第1ハーフに位置決め保持されるようにし、また、この
後、第1ハーフと第2ハーフとを接合することにより、
リール押さえバネが、第2ハーフに設けた突起部と第1
ハーフの内壁との間に挟持されて固定されるようにし
た。このため、リール押さえバネを第1ハーフに固定す
るために、溶着等の工程が不要であるので、作業の簡略
化を図ることができ、テープカセットの組立作業効率を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるテープカセットの上
ハーフの内壁面のリブ形状を示す底面図である。
【図2】図1に示す上ハーフに形成されたバネ固定用リ
ブの形状を示す要部拡大斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態によるテープカセットの下
ハーフの内壁面のリブ形状を示す上面図である。
【図4】図3に示す下ハーフに形成された突起部の形状
を示す要部拡大斜視図である。
【図5】(A)は本発明の実施の形態によるテープカセ
ットにおけるリール押さえバネを示す平面図であり、
(B)は同リール押さえバネを示す正面図である。
【図6】図5(A)のA−A線断面図である。
【図7】本発明の実施の形態によるテープカセットにお
いて、上下のハーフを組み立ててリール押さえバネが固
定された状態を示す要部拡大斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態によるテープカセットテー
プカセットにおけるリール押さえバネの固定作業を説明
する斜視図である。
【図9】従来のビデオテープカセットの分解斜視図であ
る。
【図10】図9に示すビデオテープカセットの組立時の
外観斜視図である。
【図11】図10のB−B線断面図である。
【図12】(A)は図9に示すビデオテープカセットに
設けられるリール押さえバネを示す平面図であり、
(B)は側面図である。
【図13】図9に示すビデオテープカセットの上ハーフ
を示す底面図である。
【図14】図9に示すビデオテープカセットの上ハーフ
を示す要部拡大斜視図である。
【図15】従来のビデオテープカセットにおけるリール
押さえバネの固定作業を説明する斜視図である。
【符号の説明】
100……上ハーフ、110A、110B……バネ固定
用リブ、110C……間隙部、200……下ハーフ、2
10……突起部、300……リール押さえバネ、310
A、310B……舌片部、320A、320B……板バ
ネ部、330A、330B……嵌合溝部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ハーフと第2ハーフからなるカセッ
    ト本体内に磁気テープを巻回した一対のテープリールを
    回転自在に収納し、前記第1ハーフの内壁に、前記テー
    プリールのセンタ部を前記第2ハーフ側に押圧する略帯
    状のリール押さえバネを配設したテープカセットにおい
    て、 前記リール押さえバネは、 リール押さえバネの長手方向の両側が前記各テープリー
    ルのセンタ部に臨む位置に延出されて、前記各テープリ
    ールのセンタ部を摺動自在に押圧する一対の板バネ部
    と、 前記リール押さえバネの長手方向の中央部に位置する当
    該リール押さえバネの短手方向の両側縁部をそれぞれ略
    々矩形状に切り欠いて形成された一対の嵌合溝部と、 前記各嵌合溝部の前記リール押さえバネの長手方向に沿
    う内縁部に連結して設けられ、前記第2ハーフ側に屈曲
    して形成された一対の舌片部とを有し、 前記第1ハーフは、前記リール押さえバネの各嵌合溝部
    に嵌合して、当該リール押さえバネを短手方向に挟み込
    む一対のバネ固定用リブを有し、 前記第2ハーフは、当該第2ハーフの内壁より前記第1
    ハーフ側に突出した突起部を有し、 前記リール押さえバネの嵌合溝部に前記第1ハーフの各
    バネ固定用リブを嵌合させて、各バネ固定用リブの間に
    形成される間隙部に前記リール押さえバネを挿着するこ
    とにより、前記各舌片部が各バネ固定用リブの互いの対
    向面に圧接して前記リール押さえバネが前記第1ハーフ
    に位置決め保持されるとともに、 前記第1ハーフと前記第2ハーフとを接合することによ
    り、前記リール押さえバネが、前記第2ハーフの突起部
    と前記第1ハーフの内壁との間に挟持されて固定される
    ようにした、 ことを特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】 前記リール押さえバネの各舌片部は、各
    舌片部の先端部が互いに離間する方向に傾斜して形成さ
    れ、各舌片部の弾性力によって前記各バネ固定用リブの
    互いの対向面に圧接することを特徴とする請求項1記載
    のテープカセット。
  3. 【請求項3】 前記第2ハーフの突起部は、前記第1ハ
    ーフの前記各バネ固定用リブの間に形成される間隙部に
    挿入され、前記リール押さえバネの長手方向の中央部を
    前記第1ハーフの内壁面に押圧することを特徴とする請
    求項1記載のテープカセット。
  4. 【請求項4】 前記リール押さえバネの各舌片部と嵌合
    溝部は、前記リール押さえバネの両側縁部より短手方向
    に、それぞれ一対のスリットを形成し、各スリットで挟
    まれた部分を前記第2ハーフ側に屈曲させて前記舌片部
    とするとともに、前記舌片部を屈曲させることにより空
    いたスペースを前記嵌合溝部とすることを特徴とする請
    求項1記載のテープカセット。
  5. 【請求項5】 前記各バネ固定用リブの間の間隙部は、
    前記第2ハーフ側に臨む部分の幅が、第2ハーフ側に向
    って徐々に拡大され、リール押さえバネの挿着をガイド
    するようにしたことを特徴とする請求項1記載のテープ
    カセット。
  6. 【請求項6】 前記リール押さえバネの各板バネ部は、
    その先端に近づくにつれて、徐々に第2ハーフ側に傾斜
    していることを特徴とする請求項1記載のテープカセッ
    ト。
  7. 【請求項7】 前記リール押さえバネは、前記第1ハー
    フの内壁面と前記テープリールとの接触を阻止するとと
    もに、前記テープリールの軸方向の位置を所定の位置に
    制御してガタつきを吸収し、磁気テープの安定した走行
    を確保するものであることを特徴とする請求項1記載の
    テープカセット。
  8. 【請求項8】 前記テープリールのセンタ部には、良摺
    動性部材が配置され、前記リール押さえバネの各板バネ
    部は、前記良摺動性部材を介して前記センタ部を押圧す
    ることを特徴とする請求項1記載のテープカセット。
  9. 【請求項9】 前記磁気テープがビデオテープであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のテープカセット。
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