JPH1165557A - オルゴール - Google Patents
オルゴールInfo
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- JPH1165557A JPH1165557A JP23889797A JP23889797A JPH1165557A JP H1165557 A JPH1165557 A JP H1165557A JP 23889797 A JP23889797 A JP 23889797A JP 23889797 A JP23889797 A JP 23889797A JP H1165557 A JPH1165557 A JP H1165557A
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- Japan
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- valve
- ratchet wheel
- playing
- vibration
- disk
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- 210000000078 claw Anatomy 0.000 claims description 28
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims description 7
- 239000011295 pitch Substances 0.000 description 9
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 8
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 1
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- Toys (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 演奏中のノイズを無くし、振動弁と演奏爪と
の係合深さを機械的に決定できる構造を提供する。 【解決手段】 爪車24を枢支する固定軸23に対する
爪車ホルダー25の位置をボス26により決定し、振動
弁34と先端を一線に揃えて配列されしかも振動に関与
しない弁様部材37を振動弁34と同列に設けるととも
に、この弁様部材先端48の当接部38を爪車ホルダー
25に設けて振動弁34と演奏爪41-7との係合深さd
を機械的に決定する。弁様部材先端48と当接部38と
は密着しているが相対移動がないので演奏中にノイズの
原因となることはない。
の係合深さを機械的に決定できる構造を提供する。 【解決手段】 爪車24を枢支する固定軸23に対する
爪車ホルダー25の位置をボス26により決定し、振動
弁34と先端を一線に揃えて配列されしかも振動に関与
しない弁様部材37を振動弁34と同列に設けるととも
に、この弁様部材先端48の当接部38を爪車ホルダー
25に設けて振動弁34と演奏爪41-7との係合深さd
を機械的に決定する。弁様部材先端48と当接部38と
は密着しているが相対移動がないので演奏中にノイズの
原因となることはない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は円盤式オルゴールに
係わり、より具体的には振動弁を弾く演奏爪の係合深さ
を設定する爪車の位置決め手段に関する。
係わり、より具体的には振動弁を弾く演奏爪の係合深さ
を設定する爪車の位置決め手段に関する。
【0002】
【従来の技術】オルゴールでは振動板をフレームに固定
するとき、振動弁を弾く演奏爪またはピンが振動弁と係
合する噛合い深さを一定範囲内に抑える必要がある。ド
ラム式オルゴール100においては、図9に示されるよ
うに、矢印方向に回転するドラム105に植設されたピ
ン104が回転経路にある振動弁103を弾いて音楽を
演奏する構成である。
するとき、振動弁を弾く演奏爪またはピンが振動弁と係
合する噛合い深さを一定範囲内に抑える必要がある。ド
ラム式オルゴール100においては、図9に示されるよ
うに、矢印方向に回転するドラム105に植設されたピ
ン104が回転経路にある振動弁103を弾いて音楽を
演奏する構成である。
【0003】そこで、振動板101の両端に振動に関与
しない度当り弁102を設ける一方、振動弁103を弾
奏するピン104を一定の高さt1で植設した回転ドラ
ム105側にピン104より低い高さt2に設定したガ
イド部106を、この度当り弁102に相対させて設け
ておく。振動板101を回転ドラム105に対して装着
するとき、度当り弁102とガイド部106とを密着さ
せてからネジ107で固定するようにして、係合深さs
=t1−t2を一定に確保している。
しない度当り弁102を設ける一方、振動弁103を弾
奏するピン104を一定の高さt1で植設した回転ドラ
ム105側にピン104より低い高さt2に設定したガ
イド部106を、この度当り弁102に相対させて設け
ておく。振動板101を回転ドラム105に対して装着
するとき、度当り弁102とガイド部106とを密着さ
せてからネジ107で固定するようにして、係合深さs
=t1−t2を一定に確保している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、固定さ
れている振動板101の度当り弁102に対してドラム
105が回転すると、一体に形成されているガイド部1
06も一緒に回転して、度当り弁102とは常時摺接状
態になるため、この擦過音が演奏中に耳障りなノイズ発
生源となる。また、上記したようにピン104の高さt
1とガイド部106の高さt2との差が係合深さsを決定
するが、この寸法精度を常に一定に保つことは加工上容
易ではない。
れている振動板101の度当り弁102に対してドラム
105が回転すると、一体に形成されているガイド部1
06も一緒に回転して、度当り弁102とは常時摺接状
態になるため、この擦過音が演奏中に耳障りなノイズ発
生源となる。また、上記したようにピン104の高さt
1とガイド部106の高さt2との差が係合深さsを決定
するが、この寸法精度を常に一定に保つことは加工上容
易ではない。
【0005】ところで、このように機構は、ドラム10
5を備えたドラム式オルゴール100においては可能で
あるが、ドラムのない円盤式オルゴールにあっては、互
いに適正な相対位置を決定付けるような基準になる連係
箇所を設けていないので、振動板を弾奏する演奏爪の振
動板に対する係合深さの決定は、組立てあるいは調律す
る作業者の熟練度と勘に頼っていた。
5を備えたドラム式オルゴール100においては可能で
あるが、ドラムのない円盤式オルゴールにあっては、互
いに適正な相対位置を決定付けるような基準になる連係
箇所を設けていないので、振動板を弾奏する演奏爪の振
動板に対する係合深さの決定は、組立てあるいは調律す
る作業者の熟練度と勘に頼っていた。
【0006】そこで、本発明の第1の目的は、円盤式オ
ルゴールにおいて、ドラム式オルゴールの度当り弁とガ
イドとに相当し、しかも演奏中に耳障りなノイズを全く
発生しない機構を提供することである。また本発明の第
2の目的は、係合深さの寸法確保が容易な構成部品を提
供することである。
ルゴールにおいて、ドラム式オルゴールの度当り弁とガ
イドとに相当し、しかも演奏中に耳障りなノイズを全く
発生しない機構を提供することである。また本発明の第
2の目的は、係合深さの寸法確保が容易な構成部品を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係わるオルゴールは、表面に複数の突起
部を有する基盤の移動により、前記突起部に複数の爪車
のいずれかが係合して回動され、振動弁を弾いて音を発
するように構成されており、前記複数の爪車を回転自在
に枢支する固定軸と、この固定軸方向に前記複数の爪車
を位置決めする位置規制部材とを備える。
めに、本発明に係わるオルゴールは、表面に複数の突起
部を有する基盤の移動により、前記突起部に複数の爪車
のいずれかが係合して回動され、振動弁を弾いて音を発
するように構成されており、前記複数の爪車を回転自在
に枢支する固定軸と、この固定軸方向に前記複数の爪車
を位置決めする位置規制部材とを備える。
【0008】前記複数の爪車にはそれぞれ前記振動弁を
弾く演奏爪を半径方向に突出させ、一方、前記振動弁に
は前記演奏爪に関与しない弁様部材を設け、この弁様部
材の弁先に対向する当接部を前記固定軸または前記位置
規制部材に具備して、前記演奏爪が前記振動弁を弾くと
きの係合の深さが所定量に設定可能となるようにした。
さらには、前記当接部と一体に前記円盤の載置部を形成
すると好適である。
弾く演奏爪を半径方向に突出させ、一方、前記振動弁に
は前記演奏爪に関与しない弁様部材を設け、この弁様部
材の弁先に対向する当接部を前記固定軸または前記位置
規制部材に具備して、前記演奏爪が前記振動弁を弾くと
きの係合の深さが所定量に設定可能となるようにした。
さらには、前記当接部と一体に前記円盤の載置部を形成
すると好適である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係わるオルゴール
の実施の形態を、図面に基づいて説明する。図1は、音
の高低および間隔を記録した基盤が円盤である円盤式オ
ルゴールの平面図で、図中二点鎖線で示した円盤10
は、選曲に対応して着脱可能であり、中心孔とキー孔1
1を駆動板12に立設された回転中心軸13および駆動
用キーピン14にそれぞれに挿通することにより、回転
駆動される。薄板からなる円盤10の下面側には図1
(a)に下から見た斜視図で拡大して示されるような切
起しによる音程突起15が所定の音楽パターンに従って
多数個形成され、後述する演奏爪と係合する(図8参
照)。
の実施の形態を、図面に基づいて説明する。図1は、音
の高低および間隔を記録した基盤が円盤である円盤式オ
ルゴールの平面図で、図中二点鎖線で示した円盤10
は、選曲に対応して着脱可能であり、中心孔とキー孔1
1を駆動板12に立設された回転中心軸13および駆動
用キーピン14にそれぞれに挿通することにより、回転
駆動される。薄板からなる円盤10の下面側には図1
(a)に下から見た斜視図で拡大して示されるような切
起しによる音程突起15が所定の音楽パターンに従って
多数個形成され、後述する演奏爪と係合する(図8参
照)。
【0010】また、ベースフレーム27において、円盤
10の回転域から離間した位置にブラケット16が立設
され、ヒンジ部17を構成して、円盤10の概ね半径に
沿って延在する円盤押えフレーム18を開閉自在に支持
する。この円盤押えフレーム18の先端部には回転中心
軸13に嵌合するクランプ19が固定されている。
10の回転域から離間した位置にブラケット16が立設
され、ヒンジ部17を構成して、円盤10の概ね半径に
沿って延在する円盤押えフレーム18を開閉自在に支持
する。この円盤押えフレーム18の先端部には回転中心
軸13に嵌合するクランプ19が固定されている。
【0011】クランプ19には、回転中心軸13と係脱
自在に揺動するクランプレバー20が設けられている。
また円盤押えフレーム18には、ほぼ等間隔で押えロー
ラ21が回転自在に枢支されている。円盤10を駆動板
12に装着した後、クランプ19により円盤押えフレー
ム18をクランプすると、押えローラ21は円盤10に
当接して音程突起15と後述する演奏爪との安定した係
合が確保できる。
自在に揺動するクランプレバー20が設けられている。
また円盤押えフレーム18には、ほぼ等間隔で押えロー
ラ21が回転自在に枢支されている。円盤10を駆動板
12に装着した後、クランプ19により円盤押えフレー
ム18をクランプすると、押えローラ21は円盤10に
当接して音程突起15と後述する演奏爪との安定した係
合が確保できる。
【0012】円盤10と押えローラ21との当接を解除
するには、クランプレバー20を図中反時計方向に回動
させると(図中二点鎖線)、円盤押えフレーム18はヒ
ンジ部17により回動させて持上げることができ、この
操作により円盤10は交換可能となる。
するには、クランプレバー20を図中反時計方向に回動
させると(図中二点鎖線)、円盤押えフレーム18はヒ
ンジ部17により回動させて持上げることができ、この
操作により円盤10は交換可能となる。
【0013】円盤10を挟んで円盤押えフレーム18と
対向する下側位置に、本発明に係わるオルゴールの爪車
ユニット22が設置される。図2は円盤10および円盤
押えフレーム18を取り外した状態を示す平面図で、図
3は図2の3−3線に沿って示した側面図である。この
爪車ユニット22は、円盤押えフレーム18と平行に配
設した固定軸23と複数枚の爪車24を個別にこの固定
軸23に回動自在に挿通するように構成した爪車ホルダ
ー25とを含む。
対向する下側位置に、本発明に係わるオルゴールの爪車
ユニット22が設置される。図2は円盤10および円盤
押えフレーム18を取り外した状態を示す平面図で、図
3は図2の3−3線に沿って示した側面図である。この
爪車ユニット22は、円盤押えフレーム18と平行に配
設した固定軸23と複数枚の爪車24を個別にこの固定
軸23に回動自在に挿通するように構成した爪車ホルダ
ー25とを含む。
【0014】図2または図3に示される爪車ユニット2
2は、図4〜図6に図示した爪車ホルダー25を3個並
列に配列して構成される。一方図7に示されるように、
ベースフレーム27には、固定軸23を固設するブラケ
ット29と各爪車ホルダー25の下面2箇所に突出させ
たボス26を嵌入する透孔28とが金型によって一定の
関係位置に成形されている。
2は、図4〜図6に図示した爪車ホルダー25を3個並
列に配列して構成される。一方図7に示されるように、
ベースフレーム27には、固定軸23を固設するブラケ
ット29と各爪車ホルダー25の下面2箇所に突出させ
たボス26を嵌入する透孔28とが金型によって一定の
関係位置に成形されている。
【0015】従って、ベースフレーム27の成形ととも
に金型によって穿設された透孔28に、各爪車ホルダー
25の下面2箇所に突出させたボス26をそれぞれ嵌挿
すると、各爪車ホルダー25は、固定軸23の両端部を
固設するブラケット29の間に金型で設定した所定の関
係で位置決めされ、ベースフレーム27の裏面からネジ
30で固定される(図8参照)。
に金型によって穿設された透孔28に、各爪車ホルダー
25の下面2箇所に突出させたボス26をそれぞれ嵌挿
すると、各爪車ホルダー25は、固定軸23の両端部を
固設するブラケット29の間に金型で設定した所定の関
係で位置決めされ、ベースフレーム27の裏面からネジ
30で固定される(図8参照)。
【0016】図4に示されるように、各爪車ホルダー2
5には隣接する各爪車24を独立に隔離する位置規制部
材として機能する櫛歯31が所定の間隔tで並列配置さ
れている。すなわち図6に断面図で示されるように、爪
車ホルダー25には各爪車24を個別に嵌入させて収容
し、その回転を十分に許容するのに適合した形状空間を
備えた幅tのスリット32が複数個形成され、このよう
な爪車ホルダー25を並列配置することにより、振動板
33の振動に寄与する振動弁34と同数だけのスリット
32が形成される。35は固定軸23が容易に挿通でき
るように櫛歯31に設けられた遊嵌溝である。
5には隣接する各爪車24を独立に隔離する位置規制部
材として機能する櫛歯31が所定の間隔tで並列配置さ
れている。すなわち図6に断面図で示されるように、爪
車ホルダー25には各爪車24を個別に嵌入させて収容
し、その回転を十分に許容するのに適合した形状空間を
備えた幅tのスリット32が複数個形成され、このよう
な爪車ホルダー25を並列配置することにより、振動板
33の振動に寄与する振動弁34と同数だけのスリット
32が形成される。35は固定軸23が容易に挿通でき
るように櫛歯31に設けられた遊嵌溝である。
【0017】さらに図5に示される爪車ホルダー25の
片側を画定する隔壁36は、後述するように、振動に関
与しない弁様部材(度当り弁)37および押えローラ2
1と対向する位置に配設されるように形成され、弁様部
材37との当接部(ガイド部)38と円盤10の下面に
摺接する載置部39とを備える。40は固定軸23が容
易に挿通できるように設けられた遊嵌孔である。
片側を画定する隔壁36は、後述するように、振動に関
与しない弁様部材(度当り弁)37および押えローラ2
1と対向する位置に配設されるように形成され、弁様部
材37との当接部(ガイド部)38と円盤10の下面に
摺接する載置部39とを備える。40は固定軸23が容
易に挿通できるように設けられた遊嵌孔である。
【0018】一方、爪車24は図8に示されるように、
外周縁に等間隔で複数の演奏爪41を備え、中心部には
固定軸23に回転自在に挿通される中心孔42を備え
る。この爪車24は、鋼板で形成されたスリットの幅t
を超えない厚さの平板で、焼入れ、焼戻し等の熱処理が
施してある。
外周縁に等間隔で複数の演奏爪41を備え、中心部には
固定軸23に回転自在に挿通される中心孔42を備え
る。この爪車24は、鋼板で形成されたスリットの幅t
を超えない厚さの平板で、焼入れ、焼戻し等の熱処理が
施してある。
【0019】このような爪車24が、爪車の位置規制部
材として機能する櫛歯31を備えた爪車ホルダー25の
全てのスリット32に嵌入されて軸方向に個別的に位置
決めされると、固定軸23が爪車28の中心孔42に挿
通される。固定軸23は、爪車ユニット22の両側でベ
ースフレーム27に立設されたブラケット29のU字形
溝43に両端部を陥入着座させて、上部より押圧したプ
レート44をU字形溝43を画定する溝壁上面にネジ4
5で固定する(図3参照)。これにより固定軸23は爪
車28を軸架した状態で固設される。
材として機能する櫛歯31を備えた爪車ホルダー25の
全てのスリット32に嵌入されて軸方向に個別的に位置
決めされると、固定軸23が爪車28の中心孔42に挿
通される。固定軸23は、爪車ユニット22の両側でベ
ースフレーム27に立設されたブラケット29のU字形
溝43に両端部を陥入着座させて、上部より押圧したプ
レート44をU字形溝43を画定する溝壁上面にネジ4
5で固定する(図3参照)。これにより固定軸23は爪
車28を軸架した状態で固設される。
【0020】ベースフレーム27には、爪車ユニット2
2に隣接させて振動板33が並設され、ネジ46により
固定される。爪車ホルダー25により位置決めされた各
爪車24は振動弁34を弾く演奏爪41を半径方向に突
出させて、振動板33に形成された各振動弁34に相対
する。いずれの先端部47も対向する爪車24の演奏爪
35とそれぞれ適正な深さdで係合が達成できるように
位置付けられねばならない。
2に隣接させて振動板33が並設され、ネジ46により
固定される。爪車ホルダー25により位置決めされた各
爪車24は振動弁34を弾く演奏爪41を半径方向に突
出させて、振動板33に形成された各振動弁34に相対
する。いずれの先端部47も対向する爪車24の演奏爪
35とそれぞれ適正な深さdで係合が達成できるように
位置付けられねばならない。
【0021】そこで、振動板32には爪車24と同数の
振動弁33以外に、さらに振動に関与しない複数の弁様
部材(度当り弁)37が設けられる。本実施例では2箇
所にクロスハッチングで図示されている(図2参照)。
一方、上記したように爪車24の位置規制部材である爪
車ホルダー25には、片側を画定する隔壁36の縁部に
振動に関与しない弁様部材37と対向する位置に当接部
38(ガイド部)が振動弁34に対してほぼ垂直に形成
される。
振動弁33以外に、さらに振動に関与しない複数の弁様
部材(度当り弁)37が設けられる。本実施例では2箇
所にクロスハッチングで図示されている(図2参照)。
一方、上記したように爪車24の位置規制部材である爪
車ホルダー25には、片側を画定する隔壁36の縁部に
振動に関与しない弁様部材37と対向する位置に当接部
38(ガイド部)が振動弁34に対してほぼ垂直に形成
される。
【0022】以下図8に基づいて、このように構成した
爪車ユニット22と振動板33との組立て手段について
説明する。先ず、3個の爪車ホルダー25を並列配置し
て、ベースフレーム27の透孔28にそれぞれのボス2
6を押入し、各爪車ホルダー25をベースフレーム27
に位置決めした後、下面側からネジ30で固定する。次
に、爪車ホルダー25のスリット32のそれぞれに爪車
24を嵌入し、爪車ホルダー25の隔壁36に設けた遊
嵌孔40を介して側面より固定軸23をスリット32に
嵌入された全ての爪車24の中心孔42に貫通させる。
爪車ユニット22と振動板33との組立て手段について
説明する。先ず、3個の爪車ホルダー25を並列配置し
て、ベースフレーム27の透孔28にそれぞれのボス2
6を押入し、各爪車ホルダー25をベースフレーム27
に位置決めした後、下面側からネジ30で固定する。次
に、爪車ホルダー25のスリット32のそれぞれに爪車
24を嵌入し、爪車ホルダー25の隔壁36に設けた遊
嵌孔40を介して側面より固定軸23をスリット32に
嵌入された全ての爪車24の中心孔42に貫通させる。
【0023】それから固定軸23の両端をブラケット2
9のU字形溝43に陥入すると、U字形溝43を覆うよ
うにプレート44で固定軸23を上から押圧し、U字形
溝43を画定している隔壁の上面にプレート44をネジ
45で固定する。ベースフレーム27においてブラケッ
トのU字形溝43と爪車ホルダー25を位置決めする透
孔28の関係位置は、金型によって確定されるから、U
字形溝43に位置決めされる固定軸23で中心位置が確
定される爪車24と透孔28で位置決めされる爪車ホル
ダー25との関係位置は一定となる。
9のU字形溝43に陥入すると、U字形溝43を覆うよ
うにプレート44で固定軸23を上から押圧し、U字形
溝43を画定している隔壁の上面にプレート44をネジ
45で固定する。ベースフレーム27においてブラケッ
トのU字形溝43と爪車ホルダー25を位置決めする透
孔28の関係位置は、金型によって確定されるから、U
字形溝43に位置決めされる固定軸23で中心位置が確
定される爪車24と透孔28で位置決めされる爪車ホル
ダー25との関係位置は一定となる。
【0024】すなわち、ベースフレーム27上で、金型
により成形されたブラケット29に固定軸23を固設し
たことにより、軸架された爪車24の中心位置が確定す
る。また、ボス26を金型で穿設した透孔28に嵌入し
たことで爪車ホルダー25の位置が確定する。これによ
り、爪車24と爪車ホルダー25の相対位置が確定す
る。従って、爪車ホルダー25の隔壁36に設けた当接
部38に対して、振動弁34の先端を一線に揃えて並列
に配置された振動に関与しない弁様部材37の先端48
を密着させると、振動弁34は機械的に位置決めできる
から、この位置で振動板33をベースフレーム27にネ
ジ46で固定すればよい。
により成形されたブラケット29に固定軸23を固設し
たことにより、軸架された爪車24の中心位置が確定す
る。また、ボス26を金型で穿設した透孔28に嵌入し
たことで爪車ホルダー25の位置が確定する。これによ
り、爪車24と爪車ホルダー25の相対位置が確定す
る。従って、爪車ホルダー25の隔壁36に設けた当接
部38に対して、振動弁34の先端を一線に揃えて並列
に配置された振動に関与しない弁様部材37の先端48
を密着させると、振動弁34は機械的に位置決めできる
から、この位置で振動板33をベースフレーム27にネ
ジ46で固定すればよい。
【0025】一方、爪車24は金型で成形されるから、
演奏爪41の形状は一定している。従って、爪車ホルダ
ー25に設けた当接部38に対して演奏爪41先端の関
係位置は一定で機械的に決定される。そのため、振動弁
34の先端47とともに一線上に整列して振動に関与し
ない弁様部材37の先端48を当接部38に密着させる
だけで、演奏爪41と相対して振動される振動弁34と
の係合深さdは必然的に一定となる。しかも、弁様部材
37と当接部38との間には相対的移動がないのでこの
両者の当接がノイズの原因となることはない。
演奏爪41の形状は一定している。従って、爪車ホルダ
ー25に設けた当接部38に対して演奏爪41先端の関
係位置は一定で機械的に決定される。そのため、振動弁
34の先端47とともに一線上に整列して振動に関与し
ない弁様部材37の先端48を当接部38に密着させる
だけで、演奏爪41と相対して振動される振動弁34と
の係合深さdは必然的に一定となる。しかも、弁様部材
37と当接部38との間には相対的移動がないのでこの
両者の当接がノイズの原因となることはない。
【0026】また、爪車ホルダー25の隔壁36の上面
に設けた円盤10に摺接する載置部39を円弧状に形成
したことにより、爪車24を枢支する固定軸23と円盤
10の半径線との偏倚eとともに、固定軸23の中心か
ら載置部39頂点までの相対高さhが型取りによって機
械的に設定され、演奏爪41先端と円盤10の下面との
間隔gを決定するので、円盤10が押えローラ21によ
って載置部39に摺接されると、同様に機械的に一定の
高さmで型抜きされた音程突起15と演奏爪41との係
合の深さkは常に一定となる。このことにより、音程突
起15の移動距離に対する演奏爪41の回転角度を決定
することができる。図示しないが、隔壁36に替えて、
中心孔を固定軸23に圧入した円板部材の外周面に当接
部および載置部を設けるようにしてもよい。
に設けた円盤10に摺接する載置部39を円弧状に形成
したことにより、爪車24を枢支する固定軸23と円盤
10の半径線との偏倚eとともに、固定軸23の中心か
ら載置部39頂点までの相対高さhが型取りによって機
械的に設定され、演奏爪41先端と円盤10の下面との
間隔gを決定するので、円盤10が押えローラ21によ
って載置部39に摺接されると、同様に機械的に一定の
高さmで型抜きされた音程突起15と演奏爪41との係
合の深さkは常に一定となる。このことにより、音程突
起15の移動距離に対する演奏爪41の回転角度を決定
することができる。図示しないが、隔壁36に替えて、
中心孔を固定軸23に圧入した円板部材の外周面に当接
部および載置部を設けるようにしてもよい。
【0027】このような構成において、円盤10が載置
部39に支持されて矢印A方向に回転し、音程突起15
が位置P1において演奏爪41-1と載置部39に設定さ
れた深さkで係合し、位置P2において係合を解除する
間に、爪車24は演奏爪41の約1ピッチ相当分だけ矢
印B方向に回動される。当接部38によって設定された
振動に関与しない弁様部材37の弁先位置で、係合深さ
dが一定寸法に確保された振動弁34は、演奏爪41-7
が位置R1から位置R2に回動する間に演奏爪41-7によ
って必然的に常に一定量だけ持ち上げられて弾奏され
る。
部39に支持されて矢印A方向に回転し、音程突起15
が位置P1において演奏爪41-1と載置部39に設定さ
れた深さkで係合し、位置P2において係合を解除する
間に、爪車24は演奏爪41の約1ピッチ相当分だけ矢
印B方向に回動される。当接部38によって設定された
振動に関与しない弁様部材37の弁先位置で、係合深さ
dが一定寸法に確保された振動弁34は、演奏爪41-7
が位置R1から位置R2に回動する間に演奏爪41-7によ
って必然的に常に一定量だけ持ち上げられて弾奏され
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わるオ
ルゴールによれば、爪車ホルダーを位置規制部材とし
て、これに円盤の載置部、弁様部材の当接部およびベー
スフレームに位置決めするボスを一体に形成したことに
より、振動弁と演奏爪との係合に最適な深さが容易に確
保できる。
ルゴールによれば、爪車ホルダーを位置規制部材とし
て、これに円盤の載置部、弁様部材の当接部およびベー
スフレームに位置決めするボスを一体に形成したことに
より、振動弁と演奏爪との係合に最適な深さが容易に確
保できる。
【0029】その結果、係合が深過ぎることによる音質
低下、音割れ、ノイズの発生、あるいは係合が浅すぎる
ことによる音量不足等が解消され、常に均一な最適音量
および音質が得られ、安定した状態での生産が可能にな
る。
低下、音割れ、ノイズの発生、あるいは係合が浅すぎる
ことによる音量不足等が解消され、常に均一な最適音量
および音質が得られ、安定した状態での生産が可能にな
る。
【0030】しかも、振動板を位置決めする当接部が固
定されているので、耳障りなノイズの発生は完全に解消
することができる。その上、係合深さを決定する部品は
それぞれ独立して、金型生産により容易に高精度が確保
でき、組立て調整および調律に要する時間が低減するの
で、生産性を著しく向上させることができる。
定されているので、耳障りなノイズの発生は完全に解消
することができる。その上、係合深さを決定する部品は
それぞれ独立して、金型生産により容易に高精度が確保
でき、組立て調整および調律に要する時間が低減するの
で、生産性を著しく向上させることができる。
【図1】本発明に係わるオルゴールの一実施例の全体を
示す平面図で、図1(a)は円盤の音程突起を下から見
た拡大斜視図である。
示す平面図で、図1(a)は円盤の音程突起を下から見
た拡大斜視図である。
【図2】図1の円盤より上の部分を取外して示した部分
的平面図である。
的平面図である。
【図3】図2の3−3線に沿って示した側面図である。
【図4】本発明に係わるオルゴールにおける爪車ホルダ
ーの一実施例を示す正面図である。
ーの一実施例を示す正面図である。
【図5】図4の5−5線に沿って示した断面図である。
【図6】図4の6−6線に沿って示した側面図である。
【図7】本発明に係わるオルゴールにおけるベースフレ
ームの一実施例を示す平面図である。
ームの一実施例を示す平面図である。
【図8】本発明に係わるオルゴールの一実施例の組立て
および動作を説明するための概略の側面図である。
および動作を説明するための概略の側面図である。
【図9】従来のドラム式オルゴールにおける振動板の位
置決め手段を説明する模式的平面図である。
置決め手段を説明する模式的平面図である。
10 円盤 15 音程突起 21 押えローラ 22 爪車ユニット 23 固定軸 24 爪車 25 爪車ホルダー 32 スリット 33 振動板 34 振動弁 36 隔壁 37 弁様部材 38 当接部 39 載置部
Claims (2)
- 【請求項1】 表面に複数の突起部を有する基盤の移動
により、前記突起部に複数の爪車のいずれかが係合して
回動され、振動弁を弾いて音を発するオルゴールにおい
て、前記複数の爪車を回転自在に枢支する固定軸と、こ
の固定軸方向に前記複数の爪車を位置決めする位置規制
部材とを備え、前記複数の爪車にはそれぞれ前記振動弁
を弾く演奏爪を半径方向に突出させ、一方、前記振動弁
には前記演奏爪に関与しない弁様部材を設け、この弁様
部材の弁先に対向する当接部を前記固定軸または前記位
置規制部材に具備して、前記演奏爪が前記振動弁を弾く
ときの係合の深さが所定量に設定可能となるようにした
ことを特徴とするオルゴール。 - 【請求項2】 前記当接部と一体に前記円盤の載置部を
形成したことを特徴とする請求項1記載のオルゴール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23889797A JPH1165557A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | オルゴール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23889797A JPH1165557A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | オルゴール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1165557A true JPH1165557A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=17036905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23889797A Withdrawn JPH1165557A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | オルゴール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1165557A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105090595A (zh) * | 2014-05-12 | 2015-11-25 | 浙江盾安禾田金属有限公司 | 切换阀及其控制方法 |
-
1997
- 1997-08-20 JP JP23889797A patent/JPH1165557A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105090595A (zh) * | 2014-05-12 | 2015-11-25 | 浙江盾安禾田金属有限公司 | 切换阀及其控制方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20040114 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |