JPH1162592A - 2サイクル内燃エンジン - Google Patents

2サイクル内燃エンジン

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JPH1162592A
JPH1162592A JP9229020A JP22902097A JPH1162592A JP H1162592 A JPH1162592 A JP H1162592A JP 9229020 A JP9229020 A JP 9229020A JP 22902097 A JP22902097 A JP 22902097A JP H1162592 A JPH1162592 A JP H1162592A
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  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼室内の点火プラグの装着配置状態に基づ
く燃焼安定性の阻害要因をなくして、排ガス中のHC成
分等の低減のできる2サイクル内燃エンジンの燃焼室を
提供する。 【解決手段】 シリンダのヘッド部に燃焼室を形成する
と共に、前記ヘッド部に点火プラグが傾斜して螺着さ
れ、前記燃焼室の内部を、二つの半球状ドームを重ね合
わせた二重ドーム状に形成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可搬式作業機等に
搭載される比較的小型の2サイクル内燃エンジンに係
り、特に、点火プラグ装着に好適な燃焼室を備えた2サ
イクル内燃エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】昨今の環境問題の高まりによって、内燃
エンジンから排出される排ガスも大気汚染の元凶とされ
ていることから、前記内燃エンジンの技術分野において
も、排ガス中に含まれる有害成分、即ち、NOx(燃料
の燃焼成分)、CO(燃料の不完全燃焼成分)、HC
(燃料の未燃成分)等を低減させる対策が種々提案され
ている。
【0003】そして、最近、刈払機やチェーンソー等の
可搬式作業機に使用される小型空冷2サイクル内燃エン
ジンにおいても、それから排出される排ガス中のHC、
CO等の有害成分の低減化が強く要請されてきている。
例えば、アメリカ合衆国のカリフォルニヤ州における排
ガス規制法案、所謂カーブ(CARB)1999では、
西暦1999年からは、COを130g/bhp-h以下、ト
ータルHC(THC)を5g/bhp-h以下に低減すること
が求められている。前記排ガス規制に対処するために、
例えば、内燃エンジンの燃焼室やシリンダの吸排気ポー
トや掃気通路の形状等を改善したり、排気系に酸化触媒
等の排ガス浄化手段を設ける等の様々な開発がなされて
いる。
【0004】このような状況のもとで、本発明の出願人
においても、先に、実願平4ー70272号(実開平6
ー34133号公報参照)として、排ガス中のHC成分
の低減化を図った2サイクル内燃エンジンの燃焼室の技
術を提案している。該提案の技術は、燃焼室の形状を従
来のものから変更して、該燃焼室に掃気が積極的に導入
され易くしたもので、その具体的構成は、排気ポートを
二分割する縦断面を挟んで対称的にループ掃気式をとる
一対の掃気ポートが対向して設けられた2サイクルエン
ジンにおいて、シリンダヘッド部分の燃焼室を、リング
状のスキッシュ面を有するスキッシュドーム形とし、か
つ該スキッシュドームの縦断面で見て反排気ポート側の
スキッシュ面を切り欠いて掃気入り口部を形成したもの
である。
【0005】そして、前記提案の如く、シリンダヘッド
の燃焼室を、リング状のスキッシュ面を有するスキッシ
ュドーム形とした2サイクル内燃エンジンは、他にも提
案されており、その典型的なものは、図3、図4に示す
ような構造をしている。即ち、図3、図4に示されてい
る2サイクル内燃エンジン1’は、シリンダ10’を備
え、該シリンダ10’は、ピストンが嵌挿される円柱状
の内壁面を有するシリンダ部分2と、リング状のスキッ
シュ面7aを有する半球状のスキッシュドーム形と呼ば
れる燃焼室7’が設けられたヘッド部3とが一体に形成
されており、その外周部には多数の冷却フィン12が形
成されている。そして、前記シリンダ部2には、吸気ポ
ート14及び排気ポート16とが段違いに向かい合うよ
うに開口せしめられるとともに、前記排気ポート16を
二分割する縦断面を挟んで対称的なループ掃気式(シュ
ニューレ掃気式)をとる一対の掃気ポート20、(2
0)が対向して設けられている。前記ヘッド部3には、
前記排気ポート16を二分割する縦断面で見て反排気ポ
ート16側に点火プラグ8が螺着される構成となってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
2サイクル内燃エンジン1’は、携帯用作業機に装備さ
れて使用されることから、前記シリンダ10’の軸心線
CL方向の長さが制限され、通常、点火プラグ8は、前
記軸心線CL方向(直立方向)には装着されず、図3、
図4に示す如く、前記シリンダ10’の軸心線CLに対
して45度程度傾斜して装着される。具体的には、前記
燃焼室7’の半球状ドームの中心点をQとすると、前記
シリンダ10’の軸心線CLと前記点火プラグ8の装着
方向の軸線との交点Fは、前記燃焼室7’の半球状ドー
ムの中心点Qよりも上方に位置するように配置されるこ
ととなる。即ち、前記中心点Qと前記交点Fとを一致す
るように点火プラグ8を装着配置すると、前記点火プラ
グ8を含めた前記シリンダ10’の軸心線CL方向の長
さが長くなり過ぎて、前記2サイクル内燃エンジン1’
を携帯用作業機に装備した場合に、その取扱い性を悪く
してしまうとの不具合を生じてしまうこととなる。
【0007】そして、前記2サイクル内燃エンジン1’
は、小型であるために、前記燃焼室7’に対して前記点
火プラグ8が相対的に大きな構造となっているので、前
記シリンダ10’のヘッド部分3に前記点火プラグ8を
装着した場合、図4に示すように、前記燃焼室7’の半
球状ドームの内表面に対して前記点火プラグ8の雄ネジ
部8aの先端周部8bが凹凸状態で配置されることとな
る。即ち、前記点火プラグ8の先端周部8bの下部8b
1が、前記燃焼室7’の内表面から室内に突出する状態
となる一方、前記点火プラグ8の先端周部8bの上部8
2が、前記燃焼室7’の内表面から引っ込み、該部分
にくぼみを形成する状態となってしまう。
【0008】前記点火プラグ8の雄ネジ部8aの先端周
部8bが前記燃焼室7’の内表面に対して凹凸状に配置
されると、前記2サイクル内燃エンジン1’が燃焼運転
される場合において、前記掃気ポート20、(20)か
ら反排気ポート16側のシリンダ部2の内面に沿って上
昇してきた掃気流が、前記燃焼室7’に流入する過程
で、前記点火プラグ8の雄ネジ部8aの先端周部8bの
突出下部8b1に衝突して偏向作用を受けるために、燃
焼室7の上部の奥の方まで十分に掃気流が導かれず、掃
気が不充分になるという不具合を生じていた。
【0009】また、前記点火プラグ8の前記突出下部8
1の周囲や前記上部8b2のくぼみ部に未燃燃料やすす
等が付着して、前記2サイクル内燃エンジン1’の燃焼
安定性を阻害して出力に悪影響を与えていた。本発明
は、このような点に鑑みてなされたものであって、その
目的とするところは、燃焼室内の点火プラグの装着状態
に基づく燃焼安定性の阻害要因をなくして、排ガス中の
HC成分等の低減を図り、出力を向上できる2サイクル
内燃エンジンを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するべ
く、本発明の2サイクル内燃エンジンは、基本的には、
シリンダのヘッド部に燃焼室を形成すると共に、前記ヘ
ッド部に点火プラグを螺着し、前記燃焼室の内部が、二
つの半球状ドームを重ね合わせた二重ドーム状に形成さ
れていることを特徴としている。また、本発明の好まし
い具体的な態様は、前記燃焼室が、スキッシュ面に続い
て大きな曲率半径の大径ドームを形成し、該大径ドーム
の中央部に続いて小さな曲率半径の小径ドーム7cを続
いて形成して二重ドーム状にしたことを特徴としてい
る。
【0011】更に、本発明の他の具体的な態様は、前記
点火プラグが、前記シリンダに設けられた排気ポート側
とは180度反対側の前記ヘッド部に、前記シリンダの
軸心線から45度以上傾斜して螺着され、前記点火プラ
グ8が、その螺合雄ネジ部の先端周部の下部と上部との
各々が、前記大径ドームと前記小径ドームとの各内面に
対して略同一の挿入位置にされることを特徴としてい
る。
【0012】このように構成された本発明の二重ドーム
状の燃焼室を有する2サイクル内燃エンジンは、点火プ
ラグの先端周部の下部が不必要に前記燃焼室内に突出す
ることがないので、掃気ポートから吹き出された掃気が
燃焼室の入り口部の前記点火プラグの先端周部の下部で
その流入が妨げられず、前記掃気が前記燃焼室の小径ド
ームの頂部まで円滑に流れ込み易くなったので、前記燃
焼室内の燃焼排ガスが掃気流によって前記燃焼室からよ
り追い出され易くなって、該燃焼室内に残留する排ガス
が減少することから、着火性が高められ、失火率が小さ
くなり、掃気効率と燃焼性が高められて出力が向上する
と共に、前記内燃エンジンから排出される排ガス中の未
燃成分のHCが低減される。
【0013】更に、前記点火プラグの雄ネジ部の先端周
部上部と下部との燃焼室の内面への挿入位置を略一致さ
せて、該内表面での凹凸の少ない状態で点火プラグを装
着したので、前記点火プラグの先端周囲に未燃燃料やす
す等が付着することが少なくなり、燃焼安定性が高くな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の2サイクル内燃エ
ンジンの一実施形態を添付図面を参酌しながら詳細に説
明する。該実施形態を説明するに当たって、前記従来例
と同一機能を奏するものは同じ符号を付して説明する。
図1は、本実施形態の2サイクル内燃エンジン1のシリ
ンダ10の縦断面を示したものであり、該シリンダ10
は、ピストンが嵌挿される円柱状の内壁面を有するシリ
ンダ部2と、リング状のスキッシュ面7aを有するスキ
ッシュドーム形と呼ばれる燃焼室7が設けられたヘッド
部3とが一体に形成されており、その外周部には多数の
強制空冷用の冷却フィン12が形成されている。そし
て、前記シリンダ部2には、吸気ポート14及び排気ポ
ート16とが段違いに向かい合うように開口せしめられ
るとともに、前記吸気ポート14と前記排気ポート16
を二分割する縦断面を挟んで対称的なループ掃気式(シ
ュニューレ掃気式)をとる一対の掃気ポート20、(2
0)が対向して設けられている(図示例は、いわゆる壁
なし掃気路式)。前記燃焼室7を備えた前記ヘッド部3
には、前記排気ポート16を二分割する縦断面(図1)
で見て反排気ポート16側に点火プラグ8が装着固定さ
れる構成となっている。
【0015】前記燃焼室7は、図2に詳細に示されてい
るように、スキッシュ面7aの上部に半球状の大きな曲
率半径R1の大径ドーム部7bと、該大径ドーム部7b
の中央部に続いて上方に形成される半球状の小さい曲率
半径R2の小径ドーム部7cとを形成した、全体として
二重ドーム状として形成されている。前記大径ドーム部
7bと前記小径ドーム部7cとからなる前記燃焼室7の
容積は、前記従来例の単一曲率半径のドーム形状の燃焼
室7’の容積と、内燃エンジンのシリンダ排気量が同じ
場合には、同じ容積に形成する。即ち、本実施形態の前
記大径ドーム部7bの曲率半径R1は、前記従来例の単
一のドームの曲率半径Rよりもその寸法を小さくして、
容積を少なくし、その少なくした分を前記小径ドーム7
cの容積で補い、全体として従来例の単一ドームの燃焼
室7’と同じ容積としている。
【0016】また、前記点火プラグ8は、例えば、前記
シリンダ10の縦方向の軸心線CLに対して略45度の
傾斜角度で、前記シリンダヘッド部3に形成したプラグ
装着雌ネジ孔3aにねじ込み装着したとき、前記点火プ
ラグ8の雄ネジ部8aの先端周部8bの下部8b1が、
前記大径ドーム7bのドーム内面に一致するように位置
させると共に、前記点火プラグ8の雄ネジ部8aの先端
周部8bの上部8b2が、前記小径ドーム7cのドーム
内面と一致するように、前記二つのドーム7b、7cの
ドーム径とドームの中心点Q1、Q2とを設定する。換言
すれば、本実施形態は前記点火プラグ8の装着方向の軸
線と前記シリンダ10の軸心線CLとの交点Fが、前記
燃焼室7の大径ドーム7bの中心点Q、よりも上方に位
置する状態であっても、前記燃焼室7に前記小径ドーム
7cを設けたことで、従来例の単一ドーム状の燃焼室
7’よりも、前記燃焼室7のドーム内面が上方に移動し
て前記スキッシュ面7aからの距離が長くなることによ
って、前記点火プラグ8の雄ネジ部8aの先端周部8b
の下部8b1を、前記大径ドーム7bのドーム内面に一
致させ、かつ前記点火プラグ8の雄ネジ部8aの先端周
部8bの上部8b2を、前記小径ドーム7cのドーム内
面に一致させることができる。
【0017】前記点火プラグ8の雄ネジ部8aの先端周
部8b全体を、前記燃焼室7の大径ドーム7bと小径ド
ーム7cとの内面に略一致させることで、該内面に凹凸
の少ない状態で前記点火プラグ8が装着配置されること
なり、前記先端周部8bの突出による前記掃気流の前記
燃焼室7への流入の妨げを極力排除している。このよう
に構成された本実施形態の2サイクル内燃エンジン1
は、そのシリンダ10のヘッド部3内の燃焼室7の形状
を、曲率半径の異なる二つのドームを重ねた二重ドーム
形状としたことにより、前記点火プラグ8の先端周部8
bの下部8b1が不必要に前記燃焼室7内に突出するこ
とがないので、前記掃気ポート20、(20)から導か
れる掃気流が前記燃焼室7に導入され易くなり、かつ該
燃焼室7内の排ガスの残留も少なくなる。
【0018】即ち、本実施形態においては、前記掃気ポ
ート20、(20)から吹き出された掃気が、前記燃焼
室7への入り口部である前記点火プラグ8の先端周部8
bの下部8b1でのその流入が妨げられるのを極力少な
くしたので、前記掃気が前記燃焼室7の小径ドーム7c
の頂部まで円滑に流れ込み易くなった。そのため、前記
燃焼室7内の燃焼排ガスが掃気流によって燃焼室7から
より追い出され易くなり、前記燃焼室7内に残留する排
ガスが減少することから、着火性が高められ、失火率が
小さくなるので、出力特性も向上する。
【0019】また、本実施形態においては、前記燃焼室
7を二重ドーム形状としたが、前記燃焼室7の容積を従
来の単一ドーム形状のものと同じにすることで、圧縮比
の低下をさせない状態で、掃気効率と燃焼性が高められ
るので、前記排気ポート16から排出される排ガス中の
未燃成分であるHCが低減された状態で、出力を向上で
きる。
【0020】更に、前記点火プラグ8の雄ネジ部8aの
先端周部8b全体が、前記燃焼室7の大径ドーム7bと
小径ドーム7cとの内面に略一致して、該内面に凹凸の
少ない状態で装着配置したので、前記点火プラグ8の周
囲に未燃燃料やすす等が付着することが少なくなり、燃
焼安定性を阻害する要因が排除された。
【0021】更にまた、本実施形態の2サイクル内燃エ
ンジン1は、前記燃焼室7を半球状の二重ドーム形状と
したので、前記シリンダ10の内部を中ぐり切削加工を
行う場合、前記燃焼室7の二重ドーム部7b,7cも、
中ぐり加工で容易に切削形成できるので、前記シリンダ
10の加工性が向上する。以上、本発明の一実施形態に
ついて説明したが、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の
精神を逸脱することなく、設計において種々の変更がで
きるものである。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の係る2サイクル内燃エンジンは、その燃焼室を二重
ドーム状としたことで、該燃焼室の内面に対する点火プ
ラグの先端周部の挿入位置を略同じにできるので、前記
2サイクル内燃エンジンの掃気効率と燃焼性が高められ
て、出力が向上すると共に、前記内燃エンジンから排出
される排ガス中の未燃成分のHCが低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2サイクル内燃エンジンの一実施形態
のシリンダの縦断面図。
【図2】図1の2シリンダの燃焼室部分を示す拡大断面
図。
【図3】従来の2サイクル内燃エンジンのシリンダの縦
断面図。
【図4】図3のシリンダの燃焼室部分を示す拡大断面
図。
【符号の説明】
1 2サイクル内燃エンジン 3 ヘッド部 7 燃焼室 7a スキッシュ面 7b 大径ドーム 7c 小径ドーム 8 点火プラグ 8a 雄ネジ部 8b 先端周部 8b1 下部 8b2 上部 10 シリンダ 16 排気ポート CL シリンダの軸心線 R1 大きな曲率半径 R2 小さな曲率半径
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02P 13/00 301 F02P 13/00 301A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ(10)のヘッド部(3)に燃
    焼室(7)を形成すると共に、前記ヘッド部(3)に点
    火プラグ(8)を螺着した2サイクル内燃エンジン
    (1)において、 前記燃焼室(7)の内部は、二つの半球状ドーム(7
    b)、(7c)を重ね合わせた二重ドーム状に形成され
    ていることを特徴とする2サイクル内燃エンジン。
  2. 【請求項2】 前記燃焼室(7)は、スキッシュ面(7
    a)に続いて大きな曲率半径(R1)の大径ドーム(7
    b)を形成し、該大径ドーム(7b)の中央部に続いて
    小さな曲率半径(R2)の小径ドーム(7c)を形成し
    て二重ドーム状に形成したことを特徴とする請求項1に
    記載の2サイクル内燃エンジン。
  3. 【請求項3】 前記点火プラグ(8)は、前記シリンダ
    (10)に設けられた排気ポート(16)側とは180
    度反対側の前記ヘッド部(3)に、前記シリンダ(1
    0)の軸心線CLから45度以上傾斜して螺着されてい
    ることを特徴とする請求項2に記載の2サイクル内燃エ
    ンジン。
  4. 【請求項4】 前記点火プラグ(8)は、その螺合雄ネ
    ジ部(8a)の先端周部(8b)の下部(8b1)と上
    部(8b2)との各々が、前記大径ドーム(7b)と前
    記小径ドーム(7c)との各内面に対して略同一の挿入
    位置にされることを特徴とする請求項2又は3に記載の
    2サイクル内燃エンジン。
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