JPH1161499A - 処理槽の放熱および排気削減方法 - Google Patents

処理槽の放熱および排気削減方法

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JPH1161499A
JPH1161499A JP22441797A JP22441797A JPH1161499A JP H1161499 A JPH1161499 A JP H1161499A JP 22441797 A JP22441797 A JP 22441797A JP 22441797 A JP22441797 A JP 22441797A JP H1161499 A JPH1161499 A JP H1161499A
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JP
Japan
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heat insulating
liquid
floating
heat radiation
tank
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JP22441797A
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English (en)
Inventor
Takuya Kanayama
拓也 金山
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Ebara Udylite Co Ltd
Original Assignee
Ebara Udylite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液面からの放熱と排気を効果的に抑制できる
とともに、従来の多孔性断熱ボールのように槽外に流出
して配管詰まりなどを引き起こすおそれのない処理槽に
おける処理液表面からの放熱および排気の削減方法を提
供する。 【解決手段】 めっき液4よりも比重の軽いパネル状の
多孔性断熱板13を前記めっき液4の全面を覆うように
液面に浮かべるとともに、この多孔性断熱板13の中央
部に前記被処理物3をめっき液4内に出し入れするため
の開口部12を形成し、該開口部12内に浮遊性断熱小
片14を一面に浮かべて敷き詰め、多孔性断熱板13と
浮遊性断熱小片14によってめっき液表面からの放熱と
バブリング用エアなどの排気を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、槽内に貯溜した処
理液中に被処理物を浸漬して所定の表面処理を行なうよ
うにした処理槽の処理液表面からの放熱と排気の削減方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】電解めっき槽、エッチング槽、洗浄槽な
どの処理槽においては、処理効率をあげるために、処理
液の温度を上げたり、処理液中にエアなどを吹き込んで
バブリングするなどの方法を採ることが多い。このよう
な場合、処理液表面からの放熱とエアの排気量をできる
だけ小さくする必要があるが、例えば、電解めっき槽に
おいては、図3に示すような方法でこれを実現してい
た。
【0003】すなわち、図3は、ジグ1によって通電用
のキャリアバー2にプリント配線基板などの被処理物3
を垂下してめっき液4中に浸漬するとともに、この被処
理物3の下方に配置した散気管7からバブリング用のエ
アを噴き出すことによってめっき液4をエア撹拌するよ
うにした電解めっき槽5の例を示すもので、処理液たる
めっき液4の液面に樹脂製になる小径の多孔性断熱ボー
ル6を一面に敷き詰めて浮かべ、この液面に浮かんだ多
孔性断熱ボール6によって液面と大気との間を遮断する
ことにより、液面からの放熱とエアの排気をできるだけ
抑制するようにしていた。なお、8は被処理物3を中に
挟んで対向配置した陽極電極、9はオーバーフロー堰、
10は排液口、11は排気フードである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多孔性
断熱ボール6を用いた従来の方法の場合、次のような問
題があった。 (1)多孔性断熱ボール6の径を大きくすると、液面の
開口率が大きくなって断熱効果と排気抑制効果が低下す
る。 (2)一方、多孔性断熱ボール6の径を小さくすると、
被処理物3の取り出し時にボールが被処理物にくっつい
て一緒に持ち出されたり、めっき液4と一緒になってオ
ーバーフローして流れ出てしまい、配管の詰まりや機器
の破損などを招くことがあった。 (3)散気管7によるエア撹拌などによって、液面に浮
遊している多孔性断熱ボール6が特定の場所に片寄って
集まってしまい、液面全体にわたる均一な断熱効果と排
気抑制効果を得ることが難しい。
【0005】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、液面からの放熱と排気を効果的に
抑制できるとともに、従来の多孔性断熱ボールのように
槽外に流出して配管詰まりなどを引き起こすおそれのな
い処理槽における処理液表面からの放熱および排気の削
減方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、処理液よりも比重が軽く、
かつ、前記被処理物を処理液内に出し入れするための開
口部を所定位置に形成したパネル状の多孔性断熱板を処
理液の全面を覆うように液面に浮かべ、該液面に浮かべ
た多孔性断熱板によって液面と大気との間を遮断するこ
とにより、処理液液面からの放熱と排気を抑制するよう
にしたものである。
【0007】また、請求項2記載の発明は、前記請求項
1記載の発明において、前記開口部内に浮遊性断熱小片
を敷き詰めて浮かべ、該浮遊性断熱小片によって開口部
からの放熱と排気を削減するようにしたことを特徴とす
るものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明の場合、被処理物を処理液
内に出し入れするための開口部を除く処理液表面の大部
分がパネル状の多孔性断熱板によって覆われる。このた
め、このパネル状の多孔性断熱板によって液面と大気と
の間が遮断され、液面からの放熱と排気が効果的に抑制
される。しかも、多孔性断熱板は大きなパネル状になる
ため、従来の径の小さな多孔性断熱ボールのように被処
理物にくっついて持ち出されたり、めっき液と一緒にな
って槽外に流れ出たり、撹拌などで特定位置に片寄った
りするようなこともなくなる。
【0009】また、請求項2記載の発明の場合、被処理
物を出し入れするために不可欠な開口部内に浮遊性断熱
小片を敷き詰めて浮かべたので、この開口部からの放熱
や排気も効果的に阻止することができ、槽全体としての
断熱および排気抑制効果をより高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1および図2に、本発明
方法を適用して構成した電解めっき槽の一実施形態を示
す。図1は電解めっき槽の略示断面図、図2はその略示
横断平面図である。なお、図1および図2において、従
来例(図3)と同一もしくは相当部分には同一の符号を
付し、その詳細な説明は省略する。
【0011】この図1に例示した実施の形態は、従来と
同様な構造になる電解めっき槽5において、中心部に被
処理物3を出し入れするための開口部12を開けたパネ
ル状の多孔性断熱板13をめっき液4の液面に浮かべて
液面全面を覆うとともに、該開口部12内に、樹脂製の
多孔性断熱ブロックや従来と同様な多孔性断熱ボールな
どの浮遊性断熱小片14を一面に敷き詰めて浮かべ、こ
の多孔性断熱板13と浮遊性断熱小片14とによってめ
っき液4の液面全面を覆ったものである。なお、前記開
口部12は、液面の開口率をできるだけ小さくするため
に、被処理物3の形状に合わせて、可能な限り小さく形
成することが望ましい。
【0012】前記多孔性断熱板13としては、直径1mm
以下の多数の微小空孔を有し、耐薬品性に優れた厚さ5
mm以上の合成樹脂板、例えば、比重1.0以下のボリプ
ロプレン樹脂板やポリエチレン樹脂板を用いればよい。
また、前記浮遊性断熱小片14としても、同じくボリプ
ロピレン樹脂やポリエチレン樹脂を用いればよい。な
お、前記多孔性断熱板13は、板厚の厚い一枚パネル構
成としてもよいし、薄いパネルを何枚か重ねた多層パネ
ル構成としてもよいものである。また、作業時の取り扱
いを容易とするために、例えば中央線に沿って二分割等
した分割パネル構成としてもよいものである。
【0013】また、上記例の場合、前記多孔性断熱板1
3には、オーバーフロー堰9側の下面部に段差部15を
設け、多孔性断熱板13がオーバーフロー堰9の堰壁近
くまで達するように構成している。これによって、液面
上における多孔性断熱板13の前後左右方向の位置が定
位置に規制され、オーバーフロー時などにオーバーフロ
ー堰9側へ片寄ってしまうといった不都合をなくすこと
ができる。さらに、電解めっき槽5の内壁部には、前記
多孔性断熱板13の僅か下方に位置して、めっき液4の
排液時に多孔性断熱板13が槽底に落ち込まないように
するための保持枠16が設けられている。
【0014】上記構成になる電解めっき槽5にあって
は、槽内に貯溜されためっき液4の液面全面が多孔性断
熱板13と多数の浮遊性断熱小片14とによって覆わ
れ、液面と大気との間が遮断される。このため、液面か
らの放熱と排気が効果的に抑制される。
【0015】また、浮遊性断熱小片14は、その四周を
開口部12によって囲まれているので、オーバーフロー
時などにめっき液4と一緒になってオーバーフロー堰9
内へ流れ込むというようなこともなくなり、配管詰まり
なども防止される。また、散気管7によってめっき液4
をエア撹拌しても、浮遊性断熱小片14は面積のせまい
開口部12内で移動するだけであり、従来のように槽内
液面の特定の場所に片寄って集まってしまうというよう
なこともなくなる。
【0016】さらに、液面の大部分がパネル状の多孔性
断熱板13によって覆われているため、開口部12内に
浮かべた浮遊性断熱小片14の大きさによって断熱効果
と排気抑制効果が大きく左右されるというようなことが
なくなる。このため、開口部12内に敷き詰める浮遊性
断熱小片14の大きさもそれ程小さくする必要がなくな
る。したがって、被処理物3の取り出し時に浮遊性断熱
小片14が被処理物3の表面などにくっついて一緒に持
ち出されたりすることもなくなる。
【0017】なお、前記多孔性断熱板13としては、設
備やコスト面から前述したポリプロピレンやポリエチレ
ンなどの樹脂板が最も望ましいが、多孔処理したセラミ
ックスや石英ガラスなどの他の材質からなる多孔性断熱
板であってもよい。また、多孔性断熱板13に処理槽5
の上面カバーを兼ねさせることも可能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、処理液よりも比重が軽く、かつ、前記被処
理物を処理液内に出し入れするための開口部を所定位置
に形成したパネル状の多孔性断熱板を処理液の全面を覆
うように液面に浮かべ、該液面に浮かべた多孔性断熱板
によって液面と大気との間を遮断することにより、処理
液液面からの放熱と排気を抑制するようにしたので、従
来の多孔性断熱ボールを用いた方法に比べてより効果的
に液面からの放熱と排気を抑制することができる。ま
た、多孔性断熱板は大きなパネル状になるため、従来の
径の小さな多孔性断熱ボールのように被処理物にくっつ
いて一緒に持ち出されたり、オーバーフロー時などに処
理液とともに処理槽外へ流れ出てしまうというようなこ
ともなく、配管の詰まりや機器の破損などを引き起こす
おそれもない。さらに、処理液が蒸発しやすい液体であ
る場合には、処理液表面からの蒸発抑制効果も発揮する
ことができる。
【0019】また、請求項2記載の発明によれば、前記
開口部内に浮遊性断熱小片を敷き詰めて浮かべ、該浮遊
性断熱小片によって開口部からの放熱と排気を削減する
ようにしたので、被処理物を処理液内に出し入れするた
めに不可欠な開口部からの放熱と排気も確実に削減する
ことができ、処理槽全体の断熱効果と排気抑制効果をよ
り高めることができる。また、浮遊性断熱小片はその四
周を多孔性断熱板の開口部によって囲まれているので、
オーバーフロー時などに処理液と一緒になって処理槽外
へ流れ出てしまうというようなこともなくなり、配管の
詰まりや機器の破損などを引き起こすおそれもなくな
る。また、浮遊性断熱小片14の大きさもそれ程小さく
する必要がないので、被処理物の取り出し時に浮遊性断
熱小片が被処理物の表面などにくっついて一緒に持ち出
されたりすることもなくなる。さらに、散気管などによ
って処理液をエア撹拌しても、液面に浮かんでいる浮遊
性断熱小片は面積の小さな開口部内で動くだけであり、
液面全体の断熱効果および排気抑制効果に大きな影響を
与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用して構成した電解めっき槽の
一実施形態を示す略示縦断面図である。
【図2】図1の電解めっき槽の略示横断平面図である。
【図3】従来の電解めっき槽を示す略示縦断断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ジグ 2 キャリアバー 3 被処理物 4 めっき液(処理液) 5 電解めっき槽(処理槽) 7 散気管 8 陽極電極 9 オーバーフロー堰 10 排液口 11 排気フード 12 開口部 13 多孔性断熱板 14 浮遊性断熱小片 15 段差部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 槽内に貯溜した処理液中に被処理物を浸
    漬して所定の表面処理を行なうようにした処理槽におけ
    る処理液表面からの放熱および排気の削減方法であっ
    て、 前記処理液よりも比重が軽く、かつ、前記被処理物を処
    理液内に出し入れするための開口部を所定位置に形成し
    たパネル状の多孔性断熱板を処理液の全面を覆うように
    液面に浮かべ、該液面に浮かべた多孔性断熱板によって
    液面と大気との間を遮断することにより、処理液液面か
    らの放熱と排気を抑制することを特徴とする処理槽の放
    熱および排気削減方法。
  2. 【請求項2】 前記開口部内に浮遊性断熱小片を敷き詰
    めて浮かべ、該浮遊性断熱小片によって開口部からの放
    熱と排気を削減するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の処理槽の放熱および排気削減方法。
JP22441797A 1997-08-07 1997-08-07 処理槽の放熱および排気削減方法 Pending JPH1161499A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113481456A (zh) * 2021-09-08 2021-10-08 江苏专创轻合金科技有限公司 一种环保型热镀锌槽
DE102022125244A1 (de) 2022-09-29 2024-04-04 RENA Technologies GmbH Beckenabdeckung und Anlage

Cited By (3)

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CN113481456A (zh) * 2021-09-08 2021-10-08 江苏专创轻合金科技有限公司 一种环保型热镀锌槽
CN113481456B (zh) * 2021-09-08 2021-11-09 江苏专创轻合金科技有限公司 一种环保型热镀锌槽
DE102022125244A1 (de) 2022-09-29 2024-04-04 RENA Technologies GmbH Beckenabdeckung und Anlage

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