JPH1153852A - 磁気ディスク装置 - Google Patents
磁気ディスク装置Info
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- JPH1153852A JPH1153852A JP20924797A JP20924797A JPH1153852A JP H1153852 A JPH1153852 A JP H1153852A JP 20924797 A JP20924797 A JP 20924797A JP 20924797 A JP20924797 A JP 20924797A JP H1153852 A JPH1153852 A JP H1153852A
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- signal
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- burst signal
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 セクタサーボ方式が適用され、ヘッド中心位
置とトラック中心位置の偏差量が所定のしきい値を越え
た場合にデータ書込み禁止状態となる磁気ディスク装置
において、セクタサーボ実行用の複数のバースト部のサ
ンプリング再生毎に得られるバースト信号がサーマルア
スペリティや波形変動の影響を受けた異常なものか、あ
るいは正常なものか判定可能とし、バースト信号が正常
か異常かに応じた適切な対処を可能とする。 【解決手段】 データ書込み時におけるセクタサーボ実
行用の複数のバースト部のサンプリング再生毎に得られ
る各バースト信号の全波整流信号のピークホールド値の
総和Sを、予め設定しておいた上,下しきい値β,αと
比較し、前記総和がその上,下しきい値β,αの範囲内
である場合にはバースト信号が正常、そうでない場合に
はバースト信号が異常であると判定する判定手段10を
設ける。
置とトラック中心位置の偏差量が所定のしきい値を越え
た場合にデータ書込み禁止状態となる磁気ディスク装置
において、セクタサーボ実行用の複数のバースト部のサ
ンプリング再生毎に得られるバースト信号がサーマルア
スペリティや波形変動の影響を受けた異常なものか、あ
るいは正常なものか判定可能とし、バースト信号が正常
か異常かに応じた適切な対処を可能とする。 【解決手段】 データ書込み時におけるセクタサーボ実
行用の複数のバースト部のサンプリング再生毎に得られ
る各バースト信号の全波整流信号のピークホールド値の
総和Sを、予め設定しておいた上,下しきい値β,αと
比較し、前記総和がその上,下しきい値β,αの範囲内
である場合にはバースト信号が正常、そうでない場合に
はバースト信号が異常であると判定する判定手段10を
設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク記録
面のトラック上の複数箇所に各々トラックの中心位置に
対してそれと交差する方向に所定の位置関係をもってト
ラック延出方向に配列記録された複数のバースト部を磁
気ヘッドで再生して得られる複数のバースト信号により
磁気ヘッドの中心位置とトラックの中心位置の偏差量を
検出し、磁気ヘッドを位置決め制御するセクタサーボ方
式が適用され、前記偏差量が所定のしきい値を越えた場
合にはデータ書込み禁止状態となる磁気ディスク装置に
関するものである。
面のトラック上の複数箇所に各々トラックの中心位置に
対してそれと交差する方向に所定の位置関係をもってト
ラック延出方向に配列記録された複数のバースト部を磁
気ヘッドで再生して得られる複数のバースト信号により
磁気ヘッドの中心位置とトラックの中心位置の偏差量を
検出し、磁気ヘッドを位置決め制御するセクタサーボ方
式が適用され、前記偏差量が所定のしきい値を越えた場
合にはデータ書込み禁止状態となる磁気ディスク装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の磁気ディスク装置においては、
トラック番号を表わす信号(グレイコード)と、磁気ヘ
ッド(以下、ヘッドともいう)の中心位置とトラックの
中心位置の偏差量を表わす複数のバースト信号とから構
成されるヘッド位置信号をもとに各トラックにヘッドを
フォロイングし、各トラックにおけるヘッド位置誤差信
号(ヘッドの中心位置とトラックの中心位置の偏差量を
表す信号)を監視してヘッドの位置ずれを検出し、ヘッ
ドを位置決め制御する。
トラック番号を表わす信号(グレイコード)と、磁気ヘ
ッド(以下、ヘッドともいう)の中心位置とトラックの
中心位置の偏差量を表わす複数のバースト信号とから構
成されるヘッド位置信号をもとに各トラックにヘッドを
フォロイングし、各トラックにおけるヘッド位置誤差信
号(ヘッドの中心位置とトラックの中心位置の偏差量を
表す信号)を監視してヘッドの位置ずれを検出し、ヘッ
ドを位置決め制御する。
【0003】ところで、ヘッドにMRヘッドを用いた場
合、MRヘッド特有のサーマルアスペリティ(以下、
T.Aと記す)により前記バースト信号に異常をきたす
場合がある。また、バースト部に何らかの欠陥が生じて
バースト信号に異常(波形変動)をきたす場合もある。
このような場合には、その誤ったヘッド位置信号をもと
にヘッドを位置決め制御することになるためヘッドは位
置ずれを起こす。特に、データ書込み時に、バースト信
号が前記T.Aや波形変動等により異常をきたした場
合、ヘッドはトラック中心からオフセットしてデータを
隣接トラックのデータ上に書き込み、当該隣接トラック
の元のデータを破壊してしまうことになる。
合、MRヘッド特有のサーマルアスペリティ(以下、
T.Aと記す)により前記バースト信号に異常をきたす
場合がある。また、バースト部に何らかの欠陥が生じて
バースト信号に異常(波形変動)をきたす場合もある。
このような場合には、その誤ったヘッド位置信号をもと
にヘッドを位置決め制御することになるためヘッドは位
置ずれを起こす。特に、データ書込み時に、バースト信
号が前記T.Aや波形変動等により異常をきたした場
合、ヘッドはトラック中心からオフセットしてデータを
隣接トラックのデータ上に書き込み、当該隣接トラック
の元のデータを破壊してしまうことになる。
【0004】そこで従来装置では、このような場合に、
隣接トラックのデータを破壊させることのないよう、前
記ヘッド位置誤差信号が予め設定されたデータ書込み禁
止のしきい値を越えた場合はデータ書込みを禁止状態に
する構成となっている。
隣接トラックのデータを破壊させることのないよう、前
記ヘッド位置誤差信号が予め設定されたデータ書込み禁
止のしきい値を越えた場合はデータ書込みを禁止状態に
する構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述従来
装置では、ヘッド位置誤差信号がヘッド位置信号、特に
バースト信号から生成されるため、そのヘッド位置誤差
信号がデータ書込み禁止のしきい値を越えた場合に、ヘ
ッドが実際にトラック中心からオフセットしたためなの
か、ヘッドは実際にはトラック中心に位置しているがバ
ースト信号に異常をきたしたためなのか区別がつかな
い。
装置では、ヘッド位置誤差信号がヘッド位置信号、特に
バースト信号から生成されるため、そのヘッド位置誤差
信号がデータ書込み禁止のしきい値を越えた場合に、ヘ
ッドが実際にトラック中心からオフセットしたためなの
か、ヘッドは実際にはトラック中心に位置しているがバ
ースト信号に異常をきたしたためなのか区別がつかな
い。
【0006】このため、バースト信号が正常か異常かに
応じた対処は何らとれないという問題があった。特に、
ヘッドは実際にはトラック中心に位置している場合であ
っても、バースト信号に異常をきたしてヘッド位置誤差
信号がデータ書込み禁止のしきい値を越えた場合にはデ
ータ書込み禁止状態となり、本来無用なデータ書込み禁
止が行われるという問題があった。
応じた対処は何らとれないという問題があった。特に、
ヘッドは実際にはトラック中心に位置している場合であ
っても、バースト信号に異常をきたしてヘッド位置誤差
信号がデータ書込み禁止のしきい値を越えた場合にはデ
ータ書込み禁止状態となり、本来無用なデータ書込み禁
止が行われるという問題があった。
【0007】本発明は、バースト信号がT.Aや波形変
動等の影響を受けた異常なものか、あるいはそれらの影
響を受けていない正常なものか判定でき、バースト信号
が正常か異常かに応じた適切な対処が可能となる磁気デ
ィスク装置を提供することを目的とする。
動等の影響を受けた異常なものか、あるいはそれらの影
響を受けていない正常なものか判定でき、バースト信号
が正常か異常かに応じた適切な対処が可能となる磁気デ
ィスク装置を提供することを目的とする。
【0008】また本発明は、バースト信号がT.Aや波
形変動等の影響を受けた異常なものか、あるいはそれら
の影響を受けていない正常なものか判定でき、バースト
信号が異常と判定されたときには、ヘッド位置誤差信号
がデータ書込み禁止のしきい値を越えた場合であって
も、その最初の判定結果に対してはデータ書込み禁止状
態とするが、その後の同様な判定結果に対しては、位置
制御禁止状態としつつデータ書込み許可状態として、隣
接トラックのデータの破壊を防止しつつ本来無用なデー
タ書込み禁止をなくした磁気ディスク装置を提供するこ
とを目的とする。
形変動等の影響を受けた異常なものか、あるいはそれら
の影響を受けていない正常なものか判定でき、バースト
信号が異常と判定されたときには、ヘッド位置誤差信号
がデータ書込み禁止のしきい値を越えた場合であって
も、その最初の判定結果に対してはデータ書込み禁止状
態とするが、その後の同様な判定結果に対しては、位置
制御禁止状態としつつデータ書込み許可状態として、隣
接トラックのデータの破壊を防止しつつ本来無用なデー
タ書込み禁止をなくした磁気ディスク装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、磁気ディス
ク記録面のトラック上の複数箇所に各々トラックの中心
位置に対してそれと交差する方向に所定の位置関係をも
ってトラック延出方向に配列記録された複数のバースト
部を磁気ヘッドで再生して得られる複数のバースト信号
により磁気ヘッドの中心位置とトラックの中心位置の偏
差量を検出し、磁気ヘッドを位置決め制御するセクタサ
ーボ方式が適用され、前記偏差量が所定のしきい値を越
えた場合にはデータ書込み禁止状態となる磁気ディスク
装置において、データ書込み時における前記複数のバー
スト部のサンプリング再生毎に得られる各バースト信号
の全波整流信号のピークホールド値の総和を、予め設定
しておいた上,下しきい値と比較し、前記総和がその下
しきい値以上で上しきい値以下である場合にはバースト
信号が正常、そうでない場合にはバースト信号が異常で
あると判定する判定手段を設けることにより達成され
る。
ク記録面のトラック上の複数箇所に各々トラックの中心
位置に対してそれと交差する方向に所定の位置関係をも
ってトラック延出方向に配列記録された複数のバースト
部を磁気ヘッドで再生して得られる複数のバースト信号
により磁気ヘッドの中心位置とトラックの中心位置の偏
差量を検出し、磁気ヘッドを位置決め制御するセクタサ
ーボ方式が適用され、前記偏差量が所定のしきい値を越
えた場合にはデータ書込み禁止状態となる磁気ディスク
装置において、データ書込み時における前記複数のバー
スト部のサンプリング再生毎に得られる各バースト信号
の全波整流信号のピークホールド値の総和を、予め設定
しておいた上,下しきい値と比較し、前記総和がその下
しきい値以上で上しきい値以下である場合にはバースト
信号が正常、そうでない場合にはバースト信号が異常で
あると判定する判定手段を設けることにより達成され
る。
【0010】また、上記判定手段がバースト信号異常と
判定した場合に、ヘッドの中心位置とトラックの中心位
置の偏差量が所定のしきい値を越えた場合におけるデー
タ書込み禁止状態を無効にすると共に、最初のバースト
信号異常判定結果に対してはデータ書込み禁止状態と
し、その後の同様な判定結果に対しては位置制御禁止状
態としつつデータ書込み許可状態とする制御手段を設け
ることにより達成される。
判定した場合に、ヘッドの中心位置とトラックの中心位
置の偏差量が所定のしきい値を越えた場合におけるデー
タ書込み禁止状態を無効にすると共に、最初のバースト
信号異常判定結果に対してはデータ書込み禁止状態と
し、その後の同様な判定結果に対しては位置制御禁止状
態としつつデータ書込み許可状態とする制御手段を設け
ることにより達成される。
【0011】特定のトラックにおけるヘッドの中心位置
とトラックの中心位置の偏差量は複数のバースト信号で
表される。セクタサーボ方式の磁気ディスク装置におい
ては、前記偏差量を検出し、ヘッドを位置決め制御す
る。例えば、前記複数のバースト信号がA〜Dの4つの
バースト信号で構成される場合、あるトラックではAバ
ースト信号の全波整流信号のピークホールド値とBバー
スト信号の全波整流信号のピークホールド値の差信号
(A−B)であるNポジション信号を線形補間して得ら
れる信号を用いて位置決め制御する。また、あるトラッ
クではCバースト信号の全波整流信号のピークホールド
値とDバースト信号の全波整流信号のピークホールド値
の差信号(C−D)であるQポジション信号を線形補間
して得られる信号を用いて位置決め制御する。
とトラックの中心位置の偏差量は複数のバースト信号で
表される。セクタサーボ方式の磁気ディスク装置におい
ては、前記偏差量を検出し、ヘッドを位置決め制御す
る。例えば、前記複数のバースト信号がA〜Dの4つの
バースト信号で構成される場合、あるトラックではAバ
ースト信号の全波整流信号のピークホールド値とBバー
スト信号の全波整流信号のピークホールド値の差信号
(A−B)であるNポジション信号を線形補間して得ら
れる信号を用いて位置決め制御する。また、あるトラッ
クではCバースト信号の全波整流信号のピークホールド
値とDバースト信号の全波整流信号のピークホールド値
の差信号(C−D)であるQポジション信号を線形補間
して得られる信号を用いて位置決め制御する。
【0012】バースト信号が正常な場合、A〜Dの各バ
ースト信号の全波整流信号のピークホールド値の総和
は、ほぼ一定の範囲内に分布することが知られている。
この値は、トラック内でヘッドをオフセットした場合で
もほぼ一定となる。しかし、バースト信号が異常な場
合、A〜Dの各バースト信号の全波整流信号のピークホ
ールド値の総和は、バースト信号が正常な場合のA〜D
の各バースト信号のピークホールド値の総和の分布から
外れる。そこで、正常なバースト信号の全波整流信号の
ピークホールド値の総和の実測分布等に基づき、予め
上,下しきい値を設定しメモリ等に格納しておき、デー
タ書込み時における前記複数のバースト部のサンプリン
グ再生毎に得られる各バースト信号の全波整流信号のピ
ークホールド値の総和を、前記上,下しきい値と比較す
ることにより、バースト信号が正常か異常かを判定し得
る。
ースト信号の全波整流信号のピークホールド値の総和
は、ほぼ一定の範囲内に分布することが知られている。
この値は、トラック内でヘッドをオフセットした場合で
もほぼ一定となる。しかし、バースト信号が異常な場
合、A〜Dの各バースト信号の全波整流信号のピークホ
ールド値の総和は、バースト信号が正常な場合のA〜D
の各バースト信号のピークホールド値の総和の分布から
外れる。そこで、正常なバースト信号の全波整流信号の
ピークホールド値の総和の実測分布等に基づき、予め
上,下しきい値を設定しメモリ等に格納しておき、デー
タ書込み時における前記複数のバースト部のサンプリン
グ再生毎に得られる各バースト信号の全波整流信号のピ
ークホールド値の総和を、前記上,下しきい値と比較す
ることにより、バースト信号が正常か異常かを判定し得
る。
【0013】前記判定手段は、それを実行するもので、
サンプリング再生による前記総和がそれら上,下しきい
値の範囲内にあればバースト信号が正常、そうでない場
合にはバースト信号が異常であると判定する。これによ
り、バースト信号がT.Aや波形変動等の影響を受けた
異常なものか、あるいはそれらの影響を受けていない正
常なものかの判定ができ、バースト信号が正常か異常か
に応じた適切な対処が可能となる。
サンプリング再生による前記総和がそれら上,下しきい
値の範囲内にあればバースト信号が正常、そうでない場
合にはバースト信号が異常であると判定する。これによ
り、バースト信号がT.Aや波形変動等の影響を受けた
異常なものか、あるいはそれらの影響を受けていない正
常なものかの判定ができ、バースト信号が正常か異常か
に応じた適切な対処が可能となる。
【0014】また前記制御手段は、判定手段がバースト
信号異常と判定した場合に、ヘッドの中心位置とトラッ
クの中心位置の偏差量が所定のしきい値を越えた場合に
おけるデータ書込み禁止状態を無効にすると共に、最初
のバースト信号異常判定結果に対してはデータ書込み禁
止状態とし、その後の同様な判定結果(同一トラック上
の同一箇所のA〜Dのバースト部によるバースト信号に
ついての異常判定の繰返し)に対しては位置制御禁止状
態としつつデータ書込み許可状態とする。これにより、
特定のバースト信号が繰返し異常と判定されたときに
は、ヘッド位置誤差信号がデータ書込み禁止のしきい値
を越えた場合であっても、隣接トラックのデータの破壊
を防止しつつ本来無用なデータ書込み禁止をなくすこと
ができる(データ書込み可能になる)。
信号異常と判定した場合に、ヘッドの中心位置とトラッ
クの中心位置の偏差量が所定のしきい値を越えた場合に
おけるデータ書込み禁止状態を無効にすると共に、最初
のバースト信号異常判定結果に対してはデータ書込み禁
止状態とし、その後の同様な判定結果(同一トラック上
の同一箇所のA〜Dのバースト部によるバースト信号に
ついての異常判定の繰返し)に対しては位置制御禁止状
態としつつデータ書込み許可状態とする。これにより、
特定のバースト信号が繰返し異常と判定されたときに
は、ヘッド位置誤差信号がデータ書込み禁止のしきい値
を越えた場合であっても、隣接トラックのデータの破壊
を防止しつつ本来無用なデータ書込み禁止をなくすこと
ができる(データ書込み可能になる)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1は、本発明による磁気ディスク
装置の一実施形態の要部(ヘッド位置決めに関する部
分)を示すブロック図である。この図1において、1は
データが再生/記録(読出し(R)/書込み(W))さ
れる磁気ディスク、2は磁気ディスク1を支持し回転駆
動するスピンドルモータ、3は磁気ディスク1の各記録
面に対してデータの再生/記録を行う磁気ヘッド、4は
磁気ヘッド3を磁気ディスク記録面上に支持するアクチ
ュエータ、5はアクチュエータ4を駆動しヘッド3を磁
気ディスク1の各記録面の任意のトラック上に移動位置
決めするボイスコイルモータ(以下、VCMと記す)、
6は再生/記録データをヘッド3との間で送受するR/
W ICで、これらはヘッド位置決め機構部HDAを構
成する。
施形態を説明する。図1は、本発明による磁気ディスク
装置の一実施形態の要部(ヘッド位置決めに関する部
分)を示すブロック図である。この図1において、1は
データが再生/記録(読出し(R)/書込み(W))さ
れる磁気ディスク、2は磁気ディスク1を支持し回転駆
動するスピンドルモータ、3は磁気ディスク1の各記録
面に対してデータの再生/記録を行う磁気ヘッド、4は
磁気ヘッド3を磁気ディスク記録面上に支持するアクチ
ュエータ、5はアクチュエータ4を駆動しヘッド3を磁
気ディスク1の各記録面の任意のトラック上に移動位置
決めするボイスコイルモータ(以下、VCMと記す)、
6は再生/記録データをヘッド3との間で送受するR/
W ICで、これらはヘッド位置決め機構部HDAを構
成する。
【0016】ここで、前記磁気ディスク1の各記録面の
各トラック上の記録データ配列について述べると、各ト
ラック上にはユーザデータ部とサーボデータ(ヘッド位
置信号)部があり、サーボデータ部はトラック上に所定
間隔をおいて複数箇所配置されている。各サーボデータ
部は、AM部、グレイコード部及びバースト部から構成
され、各バースト部は、図2に示すように各トラックの
中心位置(図中、一点鎖線で示す)に対してそれと直交
する方向に所定の位置関係をもってトラック延出方向
(図中、左右方向)に配列記録されたA〜Dの4つのバ
ースト部から構成されている。
各トラック上の記録データ配列について述べると、各ト
ラック上にはユーザデータ部とサーボデータ(ヘッド位
置信号)部があり、サーボデータ部はトラック上に所定
間隔をおいて複数箇所配置されている。各サーボデータ
部は、AM部、グレイコード部及びバースト部から構成
され、各バースト部は、図2に示すように各トラックの
中心位置(図中、一点鎖線で示す)に対してそれと直交
する方向に所定の位置関係をもってトラック延出方向
(図中、左右方向)に配列記録されたA〜Dの4つのバ
ースト部から構成されている。
【0017】図3は、上述記録データ配列において各ト
ラックをヘッド3で再生して得られるデータ(再生デー
タ信号)の構成例を示す図で、この図3に示すように、
各トラック上からは上述記録データ配列に従ったデータ
(信号)が再生される。すなわち、トラック上からはユ
ーザデータとサーボデータが再生され、このうちサーボ
データは所定周期で複数回再生される。各サーボデータ
は、AM信号、グレイコード及びバースト信号から構成
され、各バースト信号はA〜Dの4つのバースト信号か
ら構成されている。図3において、各データ(信号)の
上下方向寸法はその信号の振幅を示しており、A〜Dの
4つのバースト信号はそれらが正常である場合を例示し
ている。ここで、AM信号はグレイコード及びバースト
信号を取得するための基準となるタイミングを表わす信
号、グレイコードはトラック番号を表わす信号、バース
ト信号はヘッド3の中心位置とトラックの中心位置の偏
差量(ずれ量)を表わす信号として用いられる。磁気デ
ィスク1の各記録面におけるヘッド3の位置はグレイコ
ード及びバースト信号で検出されるもので、これらグレ
イコード及びバースト信号はヘッド位置信号を構成す
る。このヘッド位置信号はデータ書込み時にヘッド3を
位置決め制御するためにサンプリング再生される。
ラックをヘッド3で再生して得られるデータ(再生デー
タ信号)の構成例を示す図で、この図3に示すように、
各トラック上からは上述記録データ配列に従ったデータ
(信号)が再生される。すなわち、トラック上からはユ
ーザデータとサーボデータが再生され、このうちサーボ
データは所定周期で複数回再生される。各サーボデータ
は、AM信号、グレイコード及びバースト信号から構成
され、各バースト信号はA〜Dの4つのバースト信号か
ら構成されている。図3において、各データ(信号)の
上下方向寸法はその信号の振幅を示しており、A〜Dの
4つのバースト信号はそれらが正常である場合を例示し
ている。ここで、AM信号はグレイコード及びバースト
信号を取得するための基準となるタイミングを表わす信
号、グレイコードはトラック番号を表わす信号、バース
ト信号はヘッド3の中心位置とトラックの中心位置の偏
差量(ずれ量)を表わす信号として用いられる。磁気デ
ィスク1の各記録面におけるヘッド3の位置はグレイコ
ード及びバースト信号で検出されるもので、これらグレ
イコード及びバースト信号はヘッド位置信号を構成す
る。このヘッド位置信号はデータ書込み時にヘッド3を
位置決め制御するためにサンプリング再生される。
【0018】図1に説明を戻すと、7は再生/記録デー
タをR/W IC6との間で送受するR/Wチャンネ
ル、8はR/Wチャンネル7を制御するR/W制御回
路、9はヘッド3によりサンプリング再生されR/Wチ
ャンネル7を介して送られてくる再生データ信号を受け
てサーボデータ及びヘッド位置誤差信号を出力するサー
ボ制御回路、10はサーボ制御回路9からのデータ,信
号を用いてVCM制御信号(VCM5の操作量を内容と
するフィードバック信号)を出力すると共に、ヘッド3
のR/W動作,スピンドルモータ2の各ON/OFF信
号を出力する位置決めコントローラ、11は位置決めコ
ントローラ10からのVCM制御信号の値をディジタル
信号からアナログ信号に変換するD/A変換器、12は
D/A変換器11からのVCM制御信号を増幅してVC
M5に与えVCM制御信号の値に応じてVCM5を駆動
するVCMドライバ、13は位置決めコントローラ10
からのスピンドルモータON/OFF信号を受けてスピ
ンドルモータ2をON/OFFするスピンドルモータド
ライバで、これらはヘッド位置決め回路部PCBを構成
する。
タをR/W IC6との間で送受するR/Wチャンネ
ル、8はR/Wチャンネル7を制御するR/W制御回
路、9はヘッド3によりサンプリング再生されR/Wチ
ャンネル7を介して送られてくる再生データ信号を受け
てサーボデータ及びヘッド位置誤差信号を出力するサー
ボ制御回路、10はサーボ制御回路9からのデータ,信
号を用いてVCM制御信号(VCM5の操作量を内容と
するフィードバック信号)を出力すると共に、ヘッド3
のR/W動作,スピンドルモータ2の各ON/OFF信
号を出力する位置決めコントローラ、11は位置決めコ
ントローラ10からのVCM制御信号の値をディジタル
信号からアナログ信号に変換するD/A変換器、12は
D/A変換器11からのVCM制御信号を増幅してVC
M5に与えVCM制御信号の値に応じてVCM5を駆動
するVCMドライバ、13は位置決めコントローラ10
からのスピンドルモータON/OFF信号を受けてスピ
ンドルモータ2をON/OFFするスピンドルモータド
ライバで、これらはヘッド位置決め回路部PCBを構成
する。
【0019】ここで、前記サーボ制御回路9は、R/W
チャンネル7からの再生データ信号を受けてサーボデー
タを出力するサーボ検出回路9aと、再生データ信号
(ヘッド位置信号)中の各バースト信号を全波整流する
全波整流回路9bと、この全波整流回路9bからの出力
信号(各バースト信号の全波整流信号)のピーク電圧を
保持するピークホールド回路9cと、このピークホール
ド回路9cからのアナログ信号をディジタル信号に変換
するA/D変換器9dで構成されている。
チャンネル7からの再生データ信号を受けてサーボデー
タを出力するサーボ検出回路9aと、再生データ信号
(ヘッド位置信号)中の各バースト信号を全波整流する
全波整流回路9bと、この全波整流回路9bからの出力
信号(各バースト信号の全波整流信号)のピーク電圧を
保持するピークホールド回路9cと、このピークホール
ド回路9cからのアナログ信号をディジタル信号に変換
するA/D変換器9dで構成されている。
【0020】また、前記位置決めコントローラ10は、
A/D変換器9dからの各バースト信号の全波整流信号
のピークホールド値の総和を演算し、それを、予め設定
しメモリ(図示せず)に格納しておいた上,下しきい値
β,αと比較し、前記総和がその下しきい値β以上で上
しきい値α以下である場合にはバースト信号が正常、そ
うでない場合、すなわち前記総和がその下しきい値β未
満で上しきい値αを越える場合にはバースト信号が異常
であると判定する判定手段を備える。前記上,下しきい
値β,αは、ここでは正常時(ヘッド位置信号が実際に
正常であるとき)における各バースト信号の全波整流信
号のピークホールド値の総和の分布に基づいて設定され
る。上,下しきい値β,αは、各トラック毎に別個に設
定してもよく、また、全トラックにわたっての各バース
ト信号の全波整流信号のピークホールド値の総和の分布
に基づいて設定してもよいが、ここでは各トラック毎に
別個に設定している。
A/D変換器9dからの各バースト信号の全波整流信号
のピークホールド値の総和を演算し、それを、予め設定
しメモリ(図示せず)に格納しておいた上,下しきい値
β,αと比較し、前記総和がその下しきい値β以上で上
しきい値α以下である場合にはバースト信号が正常、そ
うでない場合、すなわち前記総和がその下しきい値β未
満で上しきい値αを越える場合にはバースト信号が異常
であると判定する判定手段を備える。前記上,下しきい
値β,αは、ここでは正常時(ヘッド位置信号が実際に
正常であるとき)における各バースト信号の全波整流信
号のピークホールド値の総和の分布に基づいて設定され
る。上,下しきい値β,αは、各トラック毎に別個に設
定してもよく、また、全トラックにわたっての各バース
ト信号の全波整流信号のピークホールド値の総和の分布
に基づいて設定してもよいが、ここでは各トラック毎に
別個に設定している。
【0021】更に、前記位置決めコントローラ10は、
上述判定手段がバースト信号異常と判定した場合に、ヘ
ッド3の中心位置とトラックの中心位置の偏差量が所定
のしきい値を越えた場合におけるデータ書込み禁止状態
を無効にすると共に、最初のバースト信号異常判定結果
に対してはデータ書込み禁止状態とし、その後の同様な
判定結果(同一トラック上の同一箇所のA〜Dのバース
ト部によるバースト信号についての異常判定の繰返し)
に対しては位置制御禁止状態としつつデータ書込み許可
状態とする制御手段を備える。
上述判定手段がバースト信号異常と判定した場合に、ヘ
ッド3の中心位置とトラックの中心位置の偏差量が所定
のしきい値を越えた場合におけるデータ書込み禁止状態
を無効にすると共に、最初のバースト信号異常判定結果
に対してはデータ書込み禁止状態とし、その後の同様な
判定結果(同一トラック上の同一箇所のA〜Dのバース
ト部によるバースト信号についての異常判定の繰返し)
に対しては位置制御禁止状態としつつデータ書込み許可
状態とする制御手段を備える。
【0022】図4はバースト信号の再生からピークホー
ルド値を得るまでの信号説明図で、(A)はヘッド3と
トラック上のA〜Dのバースト部41a〜41dの位置
関係を示す。(B)はA〜Dバースト部41a〜41d
をヘッド3で再生し読出されたA〜Dのバースト信号4
2a〜42dの波形、(C)は各バースト信号42a〜
42dの全波整流信号43a〜43dの波形、(D)は
全波整流信号43a〜43dのピークホールド電圧(ピ
ークホールド値)44a〜44dの波形を各々示す。図
5はバースト信号の異常判定シーケンスを示す図で、こ
の図5において、図1と同一符号は同一又は相当部分を
示す。また、β,αはバースト信号の正常,異常の判定
のために予め設定しておいた上,下しきい値を示す。
ルド値を得るまでの信号説明図で、(A)はヘッド3と
トラック上のA〜Dのバースト部41a〜41dの位置
関係を示す。(B)はA〜Dバースト部41a〜41d
をヘッド3で再生し読出されたA〜Dのバースト信号4
2a〜42dの波形、(C)は各バースト信号42a〜
42dの全波整流信号43a〜43dの波形、(D)は
全波整流信号43a〜43dのピークホールド電圧(ピ
ークホールド値)44a〜44dの波形を各々示す。図
5はバースト信号の異常判定シーケンスを示す図で、こ
の図5において、図1と同一符号は同一又は相当部分を
示す。また、β,αはバースト信号の正常,異常の判定
のために予め設定しておいた上,下しきい値を示す。
【0023】図6はバースト信号の正常値、異常値の説
明図で、(A)は正常なバースト信号の値、(B)はD
バースト信号にT.Aが発生したときの値、(C)はC
バースト信号に波形変動が発生したときの値を示す。ま
た、(D)は正常なバースト信号の全波整流信号のピー
クホールド値の総和Sの分布の範囲と、その分布範囲に
対する上記(A)〜(C)に示す各バースト信号の全波
整流信号のピークホールド値の総和Sの位置を示す。上
記総和Sの分布は、ここでは横軸に総和S(値)をと
り、縦軸に発生頻度をとって表される。放物線状の曲線
イの内側の領域ロが、トラック内で周期的に次々と再生
される正常なバースト信号の全波整流信号のピークホー
ルド値の総和Sの実測分布領域である。バースト信号の
正常,異常判定は、横軸上の総和S(値)が正常値か否
かで行われるもので、図示例では、領域ロの正常時実測
値の範囲(曲線イの横軸上で対向する範囲)に、上,下
方向に一定の許容値+Δ,−Δをもたせて上,下しきい
値β,αが設定されている。この図6において、図4,
図5と同一符号は同一又は相当部分を示す。
明図で、(A)は正常なバースト信号の値、(B)はD
バースト信号にT.Aが発生したときの値、(C)はC
バースト信号に波形変動が発生したときの値を示す。ま
た、(D)は正常なバースト信号の全波整流信号のピー
クホールド値の総和Sの分布の範囲と、その分布範囲に
対する上記(A)〜(C)に示す各バースト信号の全波
整流信号のピークホールド値の総和Sの位置を示す。上
記総和Sの分布は、ここでは横軸に総和S(値)をと
り、縦軸に発生頻度をとって表される。放物線状の曲線
イの内側の領域ロが、トラック内で周期的に次々と再生
される正常なバースト信号の全波整流信号のピークホー
ルド値の総和Sの実測分布領域である。バースト信号の
正常,異常判定は、横軸上の総和S(値)が正常値か否
かで行われるもので、図示例では、領域ロの正常時実測
値の範囲(曲線イの横軸上で対向する範囲)に、上,下
方向に一定の許容値+Δ,−Δをもたせて上,下しきい
値β,αが設定されている。この図6において、図4,
図5と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0024】以下、これら図4〜図6を併用して上述本
発明装置の動作について説明する。まず、データ書込み
時において、A〜Dバースト部41a〜41dのサンプ
リング再生が行われる。これによりヘッド3で読み出さ
れたA〜Dのバースト信号42a〜42dは全波整流回
路9bで全波整流された後、ピークホールド回路9cに
よりピーク電圧に変換され、保持される。そのピークホ
ールド値44a〜44dは、A/D変換器9によりディ
ジタル信号に変換され、位置決めコントローラ10に取
り込まれる。位置決めコントローラ10は、A〜Dの各
バースト信号42a〜42dの全波整流信号43a〜4
3dのピークホールド値44a〜44dの総和Sを計算
し、バースト信号42(42a〜42d)が正常か否か
を以下のように判定する。
発明装置の動作について説明する。まず、データ書込み
時において、A〜Dバースト部41a〜41dのサンプ
リング再生が行われる。これによりヘッド3で読み出さ
れたA〜Dのバースト信号42a〜42dは全波整流回
路9bで全波整流された後、ピークホールド回路9cに
よりピーク電圧に変換され、保持される。そのピークホ
ールド値44a〜44dは、A/D変換器9によりディ
ジタル信号に変換され、位置決めコントローラ10に取
り込まれる。位置決めコントローラ10は、A〜Dの各
バースト信号42a〜42dの全波整流信号43a〜4
3dのピークホールド値44a〜44dの総和Sを計算
し、バースト信号42(42a〜42d)が正常か否か
を以下のように判定する。
【0025】バースト信号42が正常な場合、前記総和
Sは一定範囲内の値になる。この値は、トラック内でヘ
ッド3をオフセットした場合でもほぼ一致する。一方、
バースト信号42が異常な場合、前記総和Sは、バース
ト信号42が正常な場合の前記一定範囲内から外れた値
となる。そこで、バースト信号42が正常な場合の前記
総和Sの分布に基づいて設定した上,下しきい値β,α
を予めメモリに保存しておき(図5参照)、サンプリン
グ再生毎に前記総和Sと上記上,下しきい値β,αとを
比較することにより、バースト信号42が正常であるか
異常であるかの判定を行い得る。すなわち、位置決めコ
ントローラ10は、前記総和Sが上,下しきい値β,α
の範囲内にある場合(α≦S≦βのとき)にバースト信
号42が正常であると判定する。また、前記総和Sが
上,下しきい値β,αの範囲内にない場合(S<α又は
S>βのとき)にバースト信号42が異常であると判定
する。
Sは一定範囲内の値になる。この値は、トラック内でヘ
ッド3をオフセットした場合でもほぼ一致する。一方、
バースト信号42が異常な場合、前記総和Sは、バース
ト信号42が正常な場合の前記一定範囲内から外れた値
となる。そこで、バースト信号42が正常な場合の前記
総和Sの分布に基づいて設定した上,下しきい値β,α
を予めメモリに保存しておき(図5参照)、サンプリン
グ再生毎に前記総和Sと上記上,下しきい値β,αとを
比較することにより、バースト信号42が正常であるか
異常であるかの判定を行い得る。すなわち、位置決めコ
ントローラ10は、前記総和Sが上,下しきい値β,α
の範囲内にある場合(α≦S≦βのとき)にバースト信
号42が正常であると判定する。また、前記総和Sが
上,下しきい値β,αの範囲内にない場合(S<α又は
S>βのとき)にバースト信号42が異常であると判定
する。
【0026】具体的な例を以下に述べる。例えば、ピー
クホールド電圧2.85Vに対してオフセット量2.0
1μmで、ピークホールド電圧値2.85Vを10bi
tA/D変換器9dで変換することとすると、ヘッド3
がAバースト信号42aとBバースト信号42bが等し
い位置にフォロイングしている場合、A〜Dの各バース
ト信号42a〜42dの全波整流信号43a〜43dの
ピークホールド値44a〜44dをA/D変換器9dに
より変換した値はそれぞれ平均で約25000、250
00、40000及び6500となる(図6(A)参
照)。また、A〜Dの各バースト信号42a〜42dの
全波整流信号43a〜43dのピークホールド値44a
〜44dの総和Sの分布をとるとほぼ一定となり、構成
回路基板毎のばらつきがあるが、例えば80000<S
<110000の範囲となる(図6(D)参照)。
クホールド電圧2.85Vに対してオフセット量2.0
1μmで、ピークホールド電圧値2.85Vを10bi
tA/D変換器9dで変換することとすると、ヘッド3
がAバースト信号42aとBバースト信号42bが等し
い位置にフォロイングしている場合、A〜Dの各バース
ト信号42a〜42dの全波整流信号43a〜43dの
ピークホールド値44a〜44dをA/D変換器9dに
より変換した値はそれぞれ平均で約25000、250
00、40000及び6500となる(図6(A)参
照)。また、A〜Dの各バースト信号42a〜42dの
全波整流信号43a〜43dのピークホールド値44a
〜44dの総和Sの分布をとるとほぼ一定となり、構成
回路基板毎のばらつきがあるが、例えば80000<S
<110000の範囲となる(図6(D)参照)。
【0027】ここで、下しきい値α=75000、上し
きい値β=115000に設定すると、Dバースト信号
42dにT.Aが発生した場合(図6(B)参照)、A
〜Dの各バースト信号42a〜42dの全波整流信号4
3a〜43dのピークホールド値44a〜44dの総和
Sは130000で、S>βとなり、バースト信号42
が異常であると判定される。また、Cバースト部41c
に何らかの欠陥が生じ、Cバースト信号42cに波形変
動があった場合(図6(C)参照)、A〜Dの各バース
ト信号42a〜42dの全波整流信号43a〜43dの
ピークホールド値44a〜44dの総和Sは63000
で、S<αとなり、バースト信号42が異常であると判
定される。このような判定は、同一トラック上の全ての
箇所(サーボデータ部)のバースト部41(41a〜4
1d)によるバースト信号42について行われる。
きい値β=115000に設定すると、Dバースト信号
42dにT.Aが発生した場合(図6(B)参照)、A
〜Dの各バースト信号42a〜42dの全波整流信号4
3a〜43dのピークホールド値44a〜44dの総和
Sは130000で、S>βとなり、バースト信号42
が異常であると判定される。また、Cバースト部41c
に何らかの欠陥が生じ、Cバースト信号42cに波形変
動があった場合(図6(C)参照)、A〜Dの各バース
ト信号42a〜42dの全波整流信号43a〜43dの
ピークホールド値44a〜44dの総和Sは63000
で、S<αとなり、バースト信号42が異常であると判
定される。このような判定は、同一トラック上の全ての
箇所(サーボデータ部)のバースト部41(41a〜4
1d)によるバースト信号42について行われる。
【0028】位置決めコントローラ10における上述判
定結果はバースト信号42が正常か異常かに応じた種々
の対処に利用可能であるが、ここでは次のように用いら
れる。すなわち、バースト信号42が正常である(α≦
S≦β)と判定された場合には、通常の位置決め制御を
行う。このとき、データ書込みは許可状態にあり、隣接
トラックのデータを破壊することなく、正常なデータ書
込みが行われる。
定結果はバースト信号42が正常か異常かに応じた種々
の対処に利用可能であるが、ここでは次のように用いら
れる。すなわち、バースト信号42が正常である(α≦
S≦β)と判定された場合には、通常の位置決め制御を
行う。このとき、データ書込みは許可状態にあり、隣接
トラックのデータを破壊することなく、正常なデータ書
込みが行われる。
【0029】バースト信号42(42a〜42d)が異
常である(S<α又はS>β)と判定された場合には、
まず、ヘッド3の中心位置とトラックの中心位置の偏差
量が所定のしきい値を越えた場合におけるデータ書込み
禁止状態を無効にする。すなわち、従前からのヘッド位
置誤差信号によるデータ書込み禁止制御を無効にする。
同時に、最初のバースト信号異常判定結果に対してはデ
ータ書込み禁止とする。これは、最初のバースト信号の
正常,異常判定時には位置制御が許可状態となってお
り、この時、データ書込み許可状態にすると隣接トラッ
クのデータを破壊するためである。
常である(S<α又はS>β)と判定された場合には、
まず、ヘッド3の中心位置とトラックの中心位置の偏差
量が所定のしきい値を越えた場合におけるデータ書込み
禁止状態を無効にする。すなわち、従前からのヘッド位
置誤差信号によるデータ書込み禁止制御を無効にする。
同時に、最初のバースト信号異常判定結果に対してはデ
ータ書込み禁止とする。これは、最初のバースト信号の
正常,異常判定時には位置制御が許可状態となってお
り、この時、データ書込み許可状態にすると隣接トラッ
クのデータを破壊するためである。
【0030】その後の同様な判定結果(同一トラック上
の同一箇所(サーボデータ部)のバースト部41による
バースト信号42についての異常判定の繰返し)に対し
ては位置制御禁止状態としつつデータ書込み許可状態と
する。例えば、位置決めコントローラ10において、位
置制御の演算結果と外力補償値との和を出力する磁気デ
ィスク装置においては、バースト信号42が異常である
と判定された場合、外力補償値のみを出力する。同時
に、データ書込み許可状態とする。これにより、ヘッド
3に加わる外力のみを補償し、不用意な制御入力を避け
て隣接トラックのデータを破壊することなくデータ書込
みが可能となる。すなわち、ヘッド3は実際にはトラッ
ク中心に位置しているのに、特定のバースト信号42に
異常をきたしヘッド位置誤差信号がデータ書込み禁止の
しきい値を越えてデータ書込み禁止状態となり、本来無
用なデータ書込み禁止が行われるということはなくな
る。
の同一箇所(サーボデータ部)のバースト部41による
バースト信号42についての異常判定の繰返し)に対し
ては位置制御禁止状態としつつデータ書込み許可状態と
する。例えば、位置決めコントローラ10において、位
置制御の演算結果と外力補償値との和を出力する磁気デ
ィスク装置においては、バースト信号42が異常である
と判定された場合、外力補償値のみを出力する。同時
に、データ書込み許可状態とする。これにより、ヘッド
3に加わる外力のみを補償し、不用意な制御入力を避け
て隣接トラックのデータを破壊することなくデータ書込
みが可能となる。すなわち、ヘッド3は実際にはトラッ
ク中心に位置しているのに、特定のバースト信号42に
異常をきたしヘッド位置誤差信号がデータ書込み禁止の
しきい値を越えてデータ書込み禁止状態となり、本来無
用なデータ書込み禁止が行われるということはなくな
る。
【0031】なお、同一トラック上の連続する複数箇所
(サーボデータ部)のバースト部41によるバースト信
号42が続けて異常と判定された場合には、正確なヘッ
ド位置が検出できないためデータ書込み禁止状態とす
る。
(サーボデータ部)のバースト部41によるバースト信
号42が続けて異常と判定された場合には、正確なヘッ
ド位置が検出できないためデータ書込み禁止状態とす
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
ースト信号がT.Aや波形変動等の影響を受けた異常な
ものか、あるいはそれらの影響を受けていない正常なも
のか判定でき、バースト信号が正常か異常かに応じた適
切な対処が可能となる。
ースト信号がT.Aや波形変動等の影響を受けた異常な
ものか、あるいはそれらの影響を受けていない正常なも
のか判定でき、バースト信号が正常か異常かに応じた適
切な対処が可能となる。
【0033】また、バースト信号が異常と判定されたと
きには、ヘッド位置誤差信号がデータ書込み禁止のしき
い値を越えた場合であっても、その最初の判定結果に対
してはデータ書込み禁止状態とするが、その後の同様な
判定結果に対しては、位置制御禁止状態としつつデータ
書込み許可状態として、隣接トラックのデータの破壊を
防止しつつ本来無用なデータ書込み禁止をなくすことが
できる(データ書込み可能になる)。
きには、ヘッド位置誤差信号がデータ書込み禁止のしき
い値を越えた場合であっても、その最初の判定結果に対
してはデータ書込み禁止状態とするが、その後の同様な
判定結果に対しては、位置制御禁止状態としつつデータ
書込み許可状態として、隣接トラックのデータの破壊を
防止しつつ本来無用なデータ書込み禁止をなくすことが
できる(データ書込み可能になる)。
【図1】本発明による磁気ディスク装置の一実施形態の
要部を示すブロック図である。
要部を示すブロック図である。
【図2】図1中の磁気ディスクの各記録面の各トラック
上のバースト部の構成例を示す図である。
上のバースト部の構成例を示す図である。
【図3】図1中の磁気ディスクの各記録面の各トラック
上の記録データ配列において各トラックを磁気ヘッドで
再生して得られる信号の構成例を示す図である。
上の記録データ配列において各トラックを磁気ヘッドで
再生して得られる信号の構成例を示す図である。
【図4】バースト信号の再生からピークホールド値を得
るまでの信号説明図である。
るまでの信号説明図である。
【図5】バースト信号の異常判定シーケンスを示す図で
ある。
ある。
【図6】バースト信号の正常値、異常値の説明図であ
る。
る。
1…磁気ディスク、2…スピンドルモータ、3…磁気ヘ
ッド、4…アクチュエータ、5…ボイスコイルモータ
(VCM)、6…R/W IC、HDA…ヘッド位置決
め機構部、7…R/Wチャンネル、8…R/W制御回
路、9…サーボ制御回路、9a…サーボ検出回路、9b
…全波整流回路、9c…ピークホールド回路、9d…A
/D変換器、10…位置決めコントローラ(判定手段,
制御手段)、11…D/A変換器、12…VCMドライ
バ、13…スピンドルモータドライバ、PCB…ヘッド
位置決め回路部。
ッド、4…アクチュエータ、5…ボイスコイルモータ
(VCM)、6…R/W IC、HDA…ヘッド位置決
め機構部、7…R/Wチャンネル、8…R/W制御回
路、9…サーボ制御回路、9a…サーボ検出回路、9b
…全波整流回路、9c…ピークホールド回路、9d…A
/D変換器、10…位置決めコントローラ(判定手段,
制御手段)、11…D/A変換器、12…VCMドライ
バ、13…スピンドルモータドライバ、PCB…ヘッド
位置決め回路部。
Claims (2)
- 【請求項1】 磁気ディスク記録面のトラック上の複数
箇所に各々トラックの中心位置に対してそれと交差する
方向に所定の位置関係をもってトラック延出方向に配列
記録された複数のバースト部を磁気ヘッドで再生して得
られる複数のバースト信号により磁気ヘッドの中心位置
とトラックの中心位置の偏差量を検出し、磁気ヘッドを
位置決め制御するセクタサーボ方式が適用され、前記偏
差量が所定のしきい値を越えた場合にはデータ書込み禁
止状態となる磁気ディスク装置において、データ書込み
時における前記複数のバースト部のサンプリング再生毎
に得られる各バースト信号の全波整流信号のピークホー
ルド値の総和を、予め設定しておいた上,下しきい値と
比較し、前記総和がその下しきい値以上で上しきい値以
下である場合にはバースト信号が正常、そうでない場合
にはバースト信号が異常であると判定する判定手段を具
備することを特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項2】 判定手段がバースト信号異常と判定した
場合に、磁気ヘッドの中心位置とトラックの中心位置の
偏差量が所定のしきい値を越えた場合におけるデータ書
込み禁止状態を無効にすると共に、最初のバースト信号
異常判定結果に対してはデータ書込み禁止状態とし、そ
の後の同様な判定結果に対しては位置制御禁止状態とし
つつデータ書込み許可状態とする制御手段を具備するこ
とを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20924797A JPH1153852A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 磁気ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20924797A JPH1153852A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 磁気ディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1153852A true JPH1153852A (ja) | 1999-02-26 |
Family
ID=16569804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20924797A Pending JPH1153852A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 磁気ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1153852A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100723499B1 (ko) | 2005-08-26 | 2007-06-04 | 삼성전자주식회사 | 하드디스크 드라이브의 서보 라이트 클럭 발생 방법 및이에 적합한 기록 매체 |
-
1997
- 1997-08-04 JP JP20924797A patent/JPH1153852A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100723499B1 (ko) | 2005-08-26 | 2007-06-04 | 삼성전자주식회사 | 하드디스크 드라이브의 서보 라이트 클럭 발생 방법 및이에 적합한 기록 매체 |
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Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040127 |