JPH11514843A - 喘息の治療方法 - Google Patents

喘息の治療方法

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JPH11514843A JP9500962A JP50096297A JPH11514843A JP H11514843 A JPH11514843 A JP H11514843A JP 9500962 A JP9500962 A JP 9500962A JP 50096297 A JP50096297 A JP 50096297A JP H11514843 A JPH11514843 A JP H11514843A
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Abstract

(57)【要約】 治療が必要な患者において気管支収縮を低減させる方法について開示する。該方法には、気管支収縮を低減させるのに有効な量のA1またはA3アデノシン受容体に対するアンチセンスオリゴヌクレオチド分子を患者に投与することを含む。本方法は、喘息を患う患者を治療するのに有用である。薬学的処方についても開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 喘息の治療方法 本発明は、国立癌研究所(National Cancer Institute)からの助成(番号R01 CA47217-06)の下、政府の支援を受けてなされた。政府は、本発明に対して特定 の権利を有する。 発明の分野 本出願は、喘息を治療するための、A1及びA3アデノシン受容体に対するアンチ センスオリゴヌクレオチドを投与する方法に関する。 発明の背景 喘息は、産業国において最もよく見られる疾患の一つであり、合衆国において は、総健康管理費の約1%を占める(K.Weissら,New Engl.J.Med.,326,862 -866(1992))。過去十年以上にわたる喘息の流行およびそれによる死亡率の双方 の増加を警告する報告がなされている(Asthma-United States,1980-1990,MMW R,41,733-735(1992))。また、職業上の喘息は、次の十年における職業上の肺 疾患として傑出するものと予測されている(M.Chan-Yeung及びJ.Malo,Europe an Resp.J.,346-371(1994))。工業国における喘息による死亡率の増加が、こ の疾患の治療におけるベータアゴニストへの依存の増加であり得る一方で、喘息 の根幹的原因は未だよく理解されていない(J.Gern及びR.Lemanske,Immunolo gy and Allergy Clinics of North America,13,Bush,R.K.ed.W.B.Saunder s Company,London,pp.839-860(1993))。 アデノシンは、気管支喘息の重要な天然のメディエーターを構成する(R.Rau welsら,Clinical & Exp.Allergy,21,Suppl.1,48-55(1991);及びS.Holgat eら,Annals of the New York Acad.Sci.,629,227-236(1991))。ヒトの喘息 におけるアデノシンの潜在的な役割は、正常人とは対照的に、喘息患者がエアゾ ール化されたアデノシンに反応して顕著な気管支収縮を起こすという実験的な知 見により裏付けられている(M.Church及びS.Holgate,Trends Pharmacol.Sci .,7,49-50(1986);及びM.Cushleyら,Br.J.Clin.Pharmacol.,15,161-16 5(1983))。同様に、喘息に罹患していないウサギは無反応であるのに対し、ヒ トにおける喘息のモデルである塵ダニアレルギーウサギを用いて作成した喘息 罹患ウサギもまた、エアゾール化されたアデノシンに反応して顕著な気管支収縮 を起こすことが示されている(S.Aliら,Agents Actions,37,165-176(1992) )。このモデル系を用いた最近の研究において、喘息における、アデノシン媒介 性の気管支収縮及び気管支過敏性は、まずアデノシン受容体の刺激を通じて媒介 されることが示唆されている(S.Aliら,J.Pharmacol.Exp.Ther.,268,132 8-1334(1994);及びS.Aliら,Am.J.Physiol.,266,L271-277(1994))。 喘息の治療において重要な薬物であるテオフィリンは、アデノシン受容体拮抗 剤として知られており(M.Cushleyら,Am.Rev.Resp.Dis.,129,380-384(19 84))、喘息罹患ウサギにおけるアデノシン媒介性気管支収縮を消失させること も知られている(Aliら,同上)。アレルギー罹患ウサギを、別のA1特異的受容 体拮抗剤である8-シクロフェニル-1,3-ジプロピルキサンチン(DPCPX)で前処置 すると、該アレルギー罹患ウサギにおけるアデノシン媒介性気管支収縮及び気管 支過敏性が強く阻害される(同上)。しかしながら、現在使用されているアデノ シンA1受容体特異的拮抗剤の治療上の潜在能力は、それらの毒性により制限され ている(H.Klitgaardら,European J.Pharmacol.,242,221-228(1993))。テ オフィリンは、喘息の治療において広く使用されているが、しばしば重大な毒性 を伴うため、結果としてその治療用量域が狭められている(E.Powellら,Pedia tric Emergency Care,9,129-133(1993);S.Nasser及びP.Rees,Drug Safety ,8,12-18(1993);及びP.Epstein,Annals of Internal Med.,119,1216-121 7(1993))。アデノシン媒介性気管支収縮を抑制的制御する代替法を利用可能に することが、治療上関心が持たれることは明らかである。 発明の概要 本発明の第一の側面は、治療を必要とする患者におけるアデノシン媒介性気管 支収縮を低減させる方法である。本方法は、気管支収縮を低減させるのに有効な 量のアデノシン受容体アンチセンスオリゴヌクレオチドを患者の肺に投与するこ とを含む。ここで、該アデノシン受容体は、A1アデノシン受容体及びA3アデノシ ン受容体からなる群より選択される。 本発明の第二の側面は、治療が必要な患者における喘息を治療する方法である 。本方法は、喘息を治療するのに有効な量のアデノシン受容体アンチセンスオリ ゴヌクレオチドを患者の肺に投与することを含む。ここで、該アデノシン受容体 は、A1アデノシン受容体及びA3アデノシン受容体からなる群より選択される。 本発明の第三の側面は、アデノシン媒介性気管支収縮を低減させるのに有効な 量のアデノシン受容体アンチセンスオリゴヌクレオチドと薬学的に許容される担 体とを含む薬学的組成物である。ここで、該アデノシン受容体は、A1アデノシン 受容体及びA3アデノシン受容体からなる群より選択される。 本発明の第四の側面は、(a)治療が必要な患者におけるアデノシン媒介性気 管支収縮を低減させるか、または(b)治療が必要な患者における喘息を治療す るための医薬品を調製するための前記のようなアデノシン受容体アンチセンスオ リゴヌクレオチドの使用である。 アンチセンスオリゴヌクレオチドについては、ヒトの疾患において潜在的に有 用な薬理学的試薬として、かなりの理論的な考察がなされてきた(R.Wagner,N ature,372,333-335(1994))。しかしながら、ヒトの疾患の現実のモデルに対 するこれらの分子の実際的な適用は、判然としない。これらの分子の薬理学的適 用において考察すべき一つの重要な点は、投与経路についてである。生体内(イ ンビボ)でアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いた実験のほとんどは、脳の限 られた領域への直接的な適用(C.Wahlestedt,Trends in Pharmacological Sci ences,15,42-46(1994);J.Laiら,Neuroreport,5,1049-1052(1994);K.St andiferら,Neuron,12,805-810(1994);及びA.Akabayashiら,Brain Researc h,21,55-61 (1994))、または脊髄液中への直接的な適用に包含される(L.Ts engら,European J.Pharmacol.,258,R1-3(1994);R.Raffaら,European J. Pharmacol.,258,R5-7(1994);及びF.Gillardonら,European J.Neurosci., 6,880-884(1994))。このような適用は、それらの侵襲的な性質のために、限ら れた臨床上の有用性しか有していない。 アンチセンスオリゴヌクレオチドの全身投与であっても、それらの疾患部位組 織の標的化の困難性をはじめとした、薬理学的適用方法に関する重大な問題が提 起される。対照的に、肺は、非侵襲的且つ組織特異的にアプローチできるため、 アンチセンスオリゴヌクレオチドを適用するのに非常に可能性の高い標的である 。 図面の簡単な説明 図1は、A1アデノシン受容体アンチセンスオリゴヌクレオチド並びにミスマッ チ対照アンチセンスオリゴヌクレオチドの、ウサギモデルにおける気管支気道の 動的コンプライアンスに対する効果を示す。2つの星印は、p<0.01(スチュー デントT検定)での有意差を表す。 図2は、A1アデノシン受容体アンチセンスオリゴヌクレオチドで処理した気道 組織に存在するA1及びA2アデノシン受容体の数で示すことによるA1アデノシン受 容体アンチセンスオリゴヌクレオチドの特異性を示す。 発明の詳細な説明 本明細書においては、ヌクレオチド配列は、5’から3’方向で左から右への 一本鎖によってのみ提示する。本明細書においては、ヌクレオチド及びアミノ酸 は、IUPAC-IUB生化学慣用名委員会推薦の方法により、もしくは(アミノ酸につ いては)37CFR §1.822に従い確立された使用方法の3文字コードにより表され る(PatentIn User Manual,99-102(Nov.1990)(米国特許商標庁の特許副長官 、ワシントン,D.C.,20231);及びHudsonらの米国特許第4,871,670号公報のカ ラム3の20-43行目)。(本出願人は、当該特許並びに本願において引用した他の 特許文献を参照文献として取り込むよう特に意図するものである。) 本発明の方法は、いかなる理由であれ、喘息(なお、これに限定されることは ない)を含む、患者の肺におけるアデノシン媒介性気管支収縮を低減させるため に使用され得る。A1及びA3受容体に対するアンチセンスオリゴヌクレオチドは、 細胞におけるA1またはA3の抑制的制御に有効であることが示される。アデノシン 媒介性気管支収縮の伝統的な治療方法と比べた場合の本治療の1つの新規な側面 は、肺への直接投与という点である。加えて、単に薬剤と相互作用するというと いうよりはむしろ、受容体蛋白自体が量的に減じ、また毒性も低減させるという 点である。 本明細書で用いられる喘息の「治療」なる用語は、そのような治療を受けた患 者に気管支収縮または喘息の症状が現れる可能性を減じる処置を指す。「抑制的 制御」なる用語は、細胞内のA1またはA3アデノシン受容体の産生、分泌または機 能性(アベイラビリティー)の減少(ひいては、濃度の減少)の誘導を指す。 本発明は、第一にヒト患者の治療に関するが、罹患した犬や猫のような他の哺 乳動物の治療といった獣医学の目的のためにも利用可能である。 一般的に、「アンチセンス」とは、標的メッセンジャーRNA(mRNA)の機能を 阻害することにより遺伝子の発現を阻害する一本鎖DNAに似せた小さな合成オリ ゴヌクレオチドの使用を指す(Milligan,J.F.ら,J.Med.Chem.,36(14),192 3-1937(1993))。本発明においては、A1またはA3アデノシン受容体の遺伝子の発 現の阻害が望ましい。遺伝子の発現は、ワトソン−クリックの塩基対形成の規則 に従って、標的である特異的メッセンジャーRNA(mRNA)のコーディング(セン ス)配列への水素結合によるハイブリダイゼーションを通じて阻害される。アン チセンスによる阻害のメカニズムは、外来的に投与されたオリゴヌクレオチドが 標的遺伝子のmRNA及び蛋白のレベルを減少させるか、または細胞の増殖特性もし くは形態の変化を引き起こすことである。(同上;または、Helene,C.及びToul me,J.,Biochem.Biophys.Acta,1049,99-125(1990);及びCohen,J.S.,Ed .,アンチセンス遺伝子発現阻害剤としてのオリゴデオキシヌクレオチド,CRCPre ss:BocaRaton,FL(1987))。 本明細書において用いられる「アデノシン受容体アンチセンスオリゴヌクレオ チド」とは、(1)後述するハイブリダイゼーション条件に従って、A1アデノシ ン受容体またはA3アデノシン受容体をコードするmRNAのいずれかのコーディング 配列にハイブリダイズし、且つ(2)ハイブリダーゼーションの結果、A1または A3アデノシン受容体の遺伝子発現の減少を引き起こす合成ヌクレオチドの短い配 列として定義される。 A1またはA3アデノシン受容体のmRNA配列は、A1またはA3アデノシン受容体のい ずれかを発現する遺伝子のDNA塩基配列に由来するヒトのA1アデノシン受容体の ゲノミック配列は、スタイレス(Stiles)らの米国特許第5,320,963号公報に開 示され公知である。A3アデノシン受容体については、ラット(F.Zhouら,Proc .Nat'l Acad.Sci.USA,89: 7432(1992))及びヒト(M.A.Jacobsonら,英国 特許出願第9304582.1号明細書(1993))で、そのクローニング、配列解析及び発 現が開示されている。従って、A1またはA3アデノシン受容体の産生を抑制的に制 御するアンチセンスオリゴヌクレオチドは、標準的な技術に従って製造すること ができ る。 本発明の1つの側面は、mRNA分子の翻訳を阻止するように、ヒトA1アデノシン 受容体またはA3アデノシン受容体をコードするmRNA分子のいずれかの配列に特異 的に結合することができる配列を有するアンチセンスオリゴヌクレオチドである 。本アンチセンスオリゴヌクレオチドは、本明細書に開示された配列番号:1、 配列番号:3及び配列番号:5に記載の配列を有することができる。 オリゴヌクレオチドの化学的アナログ(例えば、生体内でより安定にするため に、フォスフォジエステル結合を、例えば、メチルフォスフォネート、フォスフ ォトリエステル、フォスフォロチオエート、フォスフォロジチオエートもしくは フォスフォラミデートに修飾したオリゴヌクレオチド)も本願発明の1つの側面 である。オリゴヌクレオチド中に天然に見られるフォスフォジエステル結合は、 内在的に存在する細胞内ヌクレアーゼによる分解に対して感受性であるが、多く のアナログ結合は、ヌクレアーゼによる分解に対して高い耐性を有する(前記の Milliganら、並びにCohen,J.S.の文献参照)。分解からの保護は、オリゴヌク レオチドの3’末端のフォスフォジエステル結合をヌクレアーゼ耐性結合で置換 するという「3’末端キャップ」戦略により達成される(Tidd,D.M.及びWareni us,H.M.,Br.J.Cancer,60,343-350(1989);及びShaw,J.P.ら,Nucleic Ac idsRes.,19,747-750(1991))。フォスフォラミデート結合、フォスフォロチオ ネー結合及びメチルフォスフォネート結合は、全て十分にそのように機能する。 フォスフォジエステルのバックボーンの修飾を広げることによってさらに安定と なり、またオリゴヌクレオチドの細胞内への親和性を高め、細胞内への浸透性を 増加させることができる(Milliganら,同上)。全てのフォスフォジエステルの バックボーンを新規な結合で置換するために、多くの異なる化学的戦略が実施さ れてきた(同上)。該バックボーンアナログには、フォスフォロチオエート結合 、フォスフォロジチオネエート結合、メチルフォスフォネート結合、フォスフォ ラミデート結合、ボラノフォスフェート結合、フォスフォトリエステル結合、フ ォルムアセタール結合、3'-チオフォルムアセタール結合、5'-チオフォルムアセ タール結合、5'-チオエーテル結合、カーボネート結合、5'-N-カルバメート結合 、サルフェート結合、スルフォネート結合、サルファメート結合、スルフォンア ミド結合、スルフォン結合、サルファイト結合、スルフォキシド結合、スルフィ ド結合、ヒドロキシルアミン結合、メチレン(メチルイミノ)(MMI)結合、ま たはメチレンオキシ(メチルイミノ)(MOMI)結合が含まれる。自動オリゴヌク レオチド合成による調製の観点からは、フォスフォロチオエート結合及びメチル フォスフォネート結合で修飾されたオリゴヌクレオチドが特に好ましい。適切な らば、該アンチセンスオリゴヌクレオチドは、薬学的に許容される塩の形態で投 与することができる。 アンチセンスオリゴヌクレオチドは、それが結合すべき特定の標的並びにそれ の運搬の形態に依存して、どのような適切な長さであってもよい(例えば、約1 0〜60ヌクレオチドの長さ)。好ましくは、該アンチセンスオリゴヌクレオチ ドは、イントロンとエクソンの間の接合部位を含むmRNA領域に向けられる。該ア ンチセンスオリゴヌクレオチドがイントロン/エクソン接合部位に向けられる場 合には、該接合部位の全体を含むものであっても良いし、また前駆mRNAから成熟 mRNAへのプロセシングされる間に起こる介在エクソンのスプライシングアウトを 阻害することができる該接合部位に十分に近傍の部位であっても良い(例えば、 該アンチセンスオリゴヌクレオチドの3’末端または5’末端は、イントロン/ エクソン接合部位の、例えば約10個、5個、3個または2個のヌクレオチドを 伴う。)。開始コドンと重複したアンチセンスオリゴヌクレオチドもまた好まし い。 本発明を実施する場合には、投与されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは、 それが投与される動物種の起源に関連していてもよい。ヒトを治療する場合には 、必要に応じてヒトのアンチセンスを用いることができる。 細胞膜を通過し、さらにその翻訳を阻止するように細胞ないのA1またはA3アデ ノシン受容体をコードするmRNAに特異的に結合することによって、A1またはA3ア デノシン受容体の発現を低減させるために有効な上述のようなアンチセンスオリ ゴヌクレオチドを含む薬学的組成物も、本発明の他の側面の1つである。これら の組成物は、適当な薬学的に許容される担体(例えば、発熱性物質を含有しない 無菌の生理食塩水)の中に存在する形態で提供される。該アンチセンスオリゴヌ クレオチドは、細胞膜を通過することができる疎水性の担体とともに製剤化する ことができる(例えば、薬学的に許容される水性担体中に担持されたリポソーム を用いた該リポソーム中)。該オリゴヌクレオチドは、例えばライボザイムのよ うなmRNAを不活性化する物質と共役させてもよい。このようなオリゴヌクレオチ ドは、A1またはA3アデノシン受容体の活性化を阻害するために、本明細書中に記 載されるいずれかの理由により治療を必要とする患者に投与することができる。 さらに、該薬学的製剤は、細胞に内在化していることが知られている分子に接合 させたアンチセンスオリゴヌクレオチドを有するキメラ分子を含んでいてもよい 。これらのオリゴヌクレオチド抱合体は、オリゴヌクレオチドの細胞内への取込 み経路を生み出すために利用でき、それにより該オリゴヌクレオチドの細胞内で の濃度を増加させることができる。このような方法で用いられる巨大分子の例と しては、トランスフェリン、アシアログリコプロテイン(ポリリジンを介してオ リゴヌクレオチドと結合する)及びストレプトアビジンを挙げることができる。 前記薬学的製剤においては、該アンチセンス化合物は、リポソームまたは微結 晶のような脂質粒子または小胞中に含有させることができる。該粒子は、該アン チセンスオリゴヌクレオチドを含有させることができる限り、単層または複数層 のようないかなる適当な構造であってもよい。そのような粒子及び小胞としては 、N-[1-(2,3-ジオールオイルオキシ)プロピル]-N,N,N-トリメチル-アンモニウム メチルサルフェートまたは「DOTAP」のような正に荷電した脂質が特に好ましい 。このような脂質粒子の調製方法は良く知られている(Janoffらの米国特許第4, 880,635号公報;Kuronoらの米国特許第4,906,477号公報;Wallachらの米国特許 第4,911,928号公報;Wallachらの米国特許第4,917,951号公報;Allenらの米国特 許第4,920,016号公報;及びWheatleyらの米国特許第4,921,757号公報)。 該活性組成物の患者への投与は、該アンチセンスヌクレオチド組成物を患者の 肺へ到達させるあらゆる手段によって行うことができる。本願に開示されるアン チセンス化合物は、どのような適切な手段を用いても患者の肺に投与することが できるが、呼吸に適した粒子を含むエアゾールを生成させることにより投与する のが好ましい。該呼吸に適した粒子とは、該アンチセンス化合物を含み、患者は そのような粒子を吸入する。また、該呼吸に適した粒子は、液体または固形のい ずれであってもよい。また、必要に応じて、該粒子中に、他の治療学的成分を含 有させてもよい。 本発明を実施するためのアンチセンスを含む粒子には、呼吸に適したサイズ、 即ち、吸入によって口及び喉頭を通過して気管及び肺の肺胞に入り込むように十 分に小さなサイズの粒子が包含されるべきである。一般的には、約0.5〜約10ミ クロンのサイズの粒子が呼吸に適している。エアゾール中に呼吸に適さないサイ ズの粒子が含有されている場合には、喉に沈着し、飲み込まれてしまう傾向があ るため、エアゾール中に含まれる呼吸に適さない粒子の量を最小限にすることが 好ましい。鼻からの投与の場合には、鼻腔での貯留を確実なものとするために、 粒子のサイズを10〜500μmにするのが好ましい。 エアゾールを調製するための活性化合物の液体薬学的組成物は、該アンチセン ス化合物を、発熱性物質を含まない無菌の水のような適切な媒体と組み合わせる ことによって調製することができる。また、必要に応じて、他の治療学的化合物 を含有させてもよい。 微粉化したアンチセンス化合物を含む呼吸に的した乾燥粒子を含む固形微粒子 組成物は、乾燥させたアンチセンス化合物を、乳鉢及び乳棒を用いて粉砕した後 、該微粉化した組成物を400目ふるいにかけて大きな球塊を砕くかもしくは分 離することによって調製できる。アンチセンス化合物を含む固形微粒子組成物は 、所望により、エアゾール化を容易にすることができる分散剤を含んでいてもよ い。好ましい分散剤としては、ラクトースが挙げられ、該アンチセンス化合物と どのような適当な割合でも混ぜ合わせることができる(例えば、重量比で1対1 )。また、必要に応じて、他の治療学的化合物を含有させてもよい。 該アンチセンス化合物の投与用量は、治療すべき疾患、患者の状態、製剤の特 有の形態、投与経路、及び患者への投与のタイミングなどに依存する。一般的に は、該オリゴヌクレオチドの細胞内での濃度は、0.05〜50μMが好ましく、さ らに好ましくは0.2〜5μMである。ヒトのような患者への投与の場合には、典 型的には、0.01、0.1もしくは1mg/Kg〜50、100もしくは150mg/Kg、またはそれ 以上で実施され得る。投与される活性化合物の特有製剤の溶解性に依存して、一 日の投薬量を、1回または複数回の投薬単位に分けることができる。該アンチセ ンス化合物の投与は、治療学的(即ち、救命治療として)または予防学的に実施 する ことができる。 該アンチセンス化合物を含む液体粒子のエアゾールは、噴霧器(ネブライザー )のような適当な手段を用いて生成させることができる(米国特許第4,501,729 号公報)。ネブライザーは、細いヴェンツーリ口を通過させることにより圧縮ガ ス(典型的には空気もしくは酸素)を加速させる方法、または超音波振動による 方法のいずれかにより、活性成分の溶液または懸濁液を治療用エアゾール霧に変 態させる市販の器具である。ネブライザーでの使用に適した製剤は、溶液担体中 に溶解した該活性成分を含み、該活性成分は、該製剤に対して好ましくは20% w/wで、最大40%w/wである。該担体は、典型的には水もしくは希釈した液性ア ルコール溶液であり、例えば、塩化ナトリウムを加えることにより体液と等張に したものが好ましい。他の添加物としては、該製剤が無菌でない場合には防腐剤 が挙げられ、またメチルヒドロキシベンゾエート、抗酸化剤、矯味剤、揮発油、 緩衝剤及び界面活性剤を挙げることができる。 該活性化合物を含む固形粒子のエアゾールは、いずれの固形微粒子医薬エアゾ ール生成器によっても同様に調製することができる。患者へ投与するための固形 微粒子医薬のエアゾール生成器は、上述したように呼吸に適した粒子を製造すし 、また、予め決定された大きさの医薬用量をヒトへの投与に適した率で含有する エアゾールの量を生成する。固形微粒子エアゾール生成器の一つの例示的種類と しては、注入器(インサフレーター)が挙げられる。注入による投与に適した製 剤としては、注入器により輸送されるか、または鼻からの吸引法において鼻腔に 取り込まれるような極めて微小に粉砕された粉末が挙げられる。注入器の場合に は、該粉末(例えば、本明細書中に記載される治療を実施するために有効である 測定された医薬用量)は、目的に位置で穴が開くか、もしくは開くような、特に はゼラチン製もしくはプラスチック製のカプセルもしくはカートリッジ中に含有 させることができる。該粉末は、吸入により該器具中を通った空気により輸送さ れるか、手動操作のポンプにより輸送される。注入器で使用される粉末は、活性 成分単体から構成されてもよいし、または、ラクトースや所望の界面活性剤など の適当な粉末希釈剤と該活性成分との混合粉末から構成されてもよい。該活性成 分は、典型的には、製剤に対して0.1〜100w/wである。エアゾール生成器の第二 の例示的種類としては、用量調整吸引器(メータード・ドース・インヘラー)で ある。メータード・ドース・インヘラーは、加圧エアゾールディスペンサーであ り、典型的には、活性成分が液状噴射剤中に溶解している懸濁製剤または溶液製 剤を含んでいる。これらの器具を使用する間、調整した量(典型的には10〜150 μlを供給するように調整した弁を通じて該製剤が放出され、活性成分を含む微 少な粒子スプレーが産生される。適切な噴射剤としては、例えば、ジクロロジフ ルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン及び それらの混合物のような特定のクロロフルオロカーボン化合物が挙げられる。該 製剤は、所望に応じ、さらに1以上の共溶媒を含むことができる。例えば、エタ ノール、オレイン酸もしくはソルビタントリオレエートなどの界面活性剤、抗酸 化剤、及び適当な矯味剤が挙げられる。 前記エアゾールは、固形または液体のいずれの形態であってもよく、これらの エアゾールは、エアゾール生成器を用いて、10〜150リットル/分、好ましくは3 0〜150リットル/分、特に好ましくは約60リットル/分の率で生成させることが できる。大量の医薬を含むエアゾールをさらに急速に投与することもできる。 下記実施例を以て本発明を例示するが、本発明はそれらに限定されるものでは ない。該実施例においては、μMはマイクロモルを、mLはミリリットルを、μ mはマイクロメーターを、mmはミリメートルを、cmはセンチメーターを、℃ は摂氏を、μgはマイクログラムを、mgはミリグラムを、gはグラムを、kg はキログラムを、Mはモルを、またhは時間を意味する。 実施例1 アンチセンスオリゴヌクレオチドの設計及び合成 A1及びA3アデノシン受容体に対するアンチセンスオリゴヌクレオチドの設計に は、標的となるA1受容体のmRNA及びA3受容体のmRNAの複雑な二次構造を解明する 必要があるであろう。この構造を生成させた後、該mRNAに機能的活性及び安定性 を与える理解されているmRNAの標的領域に対するアンチセンスオリゴヌクレオチ ドが設計される。該領域は、開始コドンと重複しているのが最適であろう。他の 標的部位については、既に利用可能である。アンチセンス効果の特異性を実証す るために、本アンチセンス実験においては、標的mRNAに完全には相補的ではない が、w/wベースで同一のヌクレオチド組成を有する他のオリゴヌクレオチドも対 照として含まれる。 アデノシンA1受容体のmRNAの二次構造を分析し、上述したように、フォスフォ ロチオエートアンチセンスオリゴヌクレオチドの設計に用いた。合成したアンチ センスオリゴヌクレオチドは、HAdA1ASと命名した。このオリゴヌクレオチドは 、下記配列を有している。 5' - GAT GGA GGG CGG CAT GGC GGG - 3'(配列番号:1) 対照として、下記配列を有するHAdA1MMと命名した不適正(ミスマッチ)フォ スフォロチオエートアンチセンスヌクレオチドを合成した。 5' - GTA GCA GGC GGG GAT GGG GGC - 3'(配列番号:2) いずれのオリゴヌクレオチドも同一の塩基組成並びに一般的な配列構造を有し ていた。GENBANK(解放度85.0)及びEMBL(解放度40.0)を用いたホモロジー検 索により、該アンチセンスオリゴヌクレオチドが、ヒト及びウサギのアデノシン A1受容体の遺伝子に特異的であり、また該不適正対照がいずれの既知遺伝子配列 ともハイブリダイゼーションさせるための候補ではないことが判明した。 アデノシンA3受容体のmRNAの二次構造を同様にして分析し、上述したように、 2つのフォスフォロチオエートアンチセンスオリゴヌクレオチドの設計に用いた 。合成した第1のアンチセンスオリゴヌクレオチド(HAdA3AS1)は下記配列を有 していた。 5' - GTT GTT GGG CAT CTT GCC - 3'(配列番号:3) 対照として、下記配列を有する不適正(ミスマッチ)フォスフォロチオエート アンチセンスオリゴヌクレオチド(HAdA3MM1)を合成した。 5' - GTA CTT GCG GAT CTA GGC - 3'(配列番号:4) 第2のフォスフォロチオエートアンチセンスオリゴヌクレオチド(HAdA3AS2) を設計し、合成した。該オリゴヌクレオチドは下記配列を有していた。 5' - GTG GGC CTA GCT CTC GCC - 3'(配列番号:5) その対照であるオリゴヌクレオチド(HAdA3MM2)は下記配列を有していた。 5' - GTC GGG GTA CCT GTC GGC - 3'(配列番号:6) フォスフォロチオエートオリゴヌクレオチドは、オリゴヌクレオチド合成機( Applied Biosystems製,モデル396)を用いて合成し、NENSORBロマトグラフ ィー(DuPont製,MD)を用いて精製した。 実施例2 A1 アデノシン受容体アンチセンスオリゴ ヌクレオチドの生体外(インビトロ)試験 前記のヒトのA1受容体に対するアンチセンスオリゴヌクレオチド(配列番号: 1)の効果を、肺の腺癌細胞HTB-54を用いたインビトロモデルにより試験した。 HTB-54肺腺癌細胞がA1アデノシン受容体を発現していることを、標準的なノーザ ンブロッティング並びに本研究室で設計し合成した受容体プローブを用いて実証 した。 インキュベーションの12時間後に新鮮な培地及びオリゴヌクレオチドに交換 することにより、HTB-54ヒト肺腺癌細胞(106/100mm組織培養皿)を、5.0μMのH AdA1ASまたはHAdA1MMに24時間曝した。該オリゴヌクレオチドに24時間曝し た後、細胞を回収し、標準的手法に従ってmRNAを抽出した。該アンチセンスが標 的としているmRNAの領域に対応する21merのプローブ(従って、フォスフォロ チオエート化されてはいないが、該アンチセンスと同一の配列を有する)を合成 し、HAdA1AS処理、HAdA1MMまたは未処理のHTB-54細胞から調製したRNAのノーザ ンブロットにおけるプローブとして用いた。該ブロッティングにより、HAdA1AS が、ヒトアデノシン受容体のmRNAを50%以上有効に減少させることが示された 。HAdA1MMは、減少させなかった。この結果は、HAdA1ASが抗喘息薬としての良い 候補であることを示すものであった。なぜならば、HAdA1ASが、喘息において関 与するアデノシンA1受容体の細胞内mRNAを減少させるからである。 実施例3 A1 アデノシン受容体アンチセンスオリゴ ヌクレオチドの生体内(インビボ)における効果 アデノシンA1遺伝子については、ヒト及びウサギのDNA配列が偶然的にホモロ ジーを有し、また開始コドンが重複していたことから、ヒトのアデノシンA1受容 体に対して使用するために当初設計された前記フォスフォロチオエートアンチセ ンスオリゴヌクレオチドを、ウサギモデルで使用することができた。 パスツレラに感染していないニュージーランド白色ウサギの新生児に、生後2 4時間以内に、10%カオリンと混合したハウスダスト(家塵)ダニ(housedus t mite、D.farinae)の抽出物(312抗原単位/mL、Berkeley Biologicals 製、バークレー、カリフォルニア)を腹腔に投与して免疫した。該免疫は、最初 の1カ月は1週間毎に、また続く2カ月間は2週間毎に行った。3〜4月齢の感 作させたウサギ(8匹)を麻酔し、ケタミンヒドロクロライド(44mg/kg)及び マレイン酸アセプロマジン(0.4mg/kg)を筋肉内注射して弛緩させた。 該ウサギを、小さく型どられ、パッドを敷き詰めた動物用ボードの上に楽な姿 勢で仰向けに横たえ、4.0mmの気管内挿管用チューブ(Mallinkrodt,Inc製、グ レンスフォールズ、ニューヨーク)を挿管した。ラテックスバルーンを配備した 外径2.4mmのポリエチレンカテーテルを食道に挿入し、本実験の間中、口から等 距離(約16cm)で維持させた。該気管内挿管用チューブを、加熱したフライ シュ呼吸気流計(サイズ:00、DOM Medcal製、リッチモンド、バージニア)に 連結し、気流を、ゴウルドキャリアー増幅器(Gould carrier amplifier、モデ ル:11-4113、Gould Electronic製、クリーブランド、オハイオ)で作動させた バリジン差動圧力変換器(Validyne differential pressure transducer、モデ ル:DP-45161927、Validyne Engineering Corp.製、ノースリッジ、カリフォル ニア)を用いて測定した。食道のバルーンを、該差動圧力変換器の片側に連結し 、また、肺を通過する気流の圧力を記録できるように該気管内挿管用チューブの 流出口を該圧力変換器の反対側に連結した。気流を積分し、継続的に肺に流入す る量を求め、自動呼吸分析計(モデル:6、Buxco製、シャロン、CT)を用いて 、総肺抵抗(RT)及び動的コンプライアンス(Cdyn)を、等容及び気流ゼロの 時点で各々算出した。 該動物を無作為抽出し、1日目に、エアゾール化したアデノシンに対するPC 50での前処置の値を求めた。アンチセンス(HAdA1AS)または不適正対照(HAd A1MM)オリゴヌクレオチドを、5000μg(5mg)/1.0mlの濃度で、無菌生理食塩 水に溶解した。引き続いて、該動物に、エアゾール化した該アンチセンスまたは 不適正オリゴヌクレオチドを、該気管内チューブを通じて、1日2回で2日間投 与した(約5000μg/1.0ml)。食塩水、アデノシン、アンチセンスまたは不適正 オリゴヌクレオチドのいずれかのエアゾールを、超音波ネブライザー(DeVilbis s製、Somerset、PA)で生成させた。該エアゾールの80%が、直径5μmより 小さい小滴であった。 本実験の第1の構成では、無作為に選んだ4匹のアレルギーウサギに、アンチ センスオリゴヌクレオチドを投与し、また4匹に不適正対照オリゴヌクレオチド を投与した。3日目の朝、PC50値(気管気道の動的コンプライアンスを基線値 (ベースライン値)から50%低減させるために必要なエアゾール化アデノシン (mg/ml))の濃度)を求め、該オリゴヌクレオチドに曝す前に求めたPC50値 と比較した。 1週間の間隔を空けた後、先に不適正対照オリゴヌクレオチドを投与した動物 にはアンチセンスオリゴヌクレオチドを投与し、また先にアンチセンスオリゴヌ クレオチドで処置された動物には不適正対照オリゴヌクレオチドを投与して、該 動物をクロスオーバーさせた。処置方法及び測定方法は、本実験の第1の構成で 行った方法と同一の方法を用いた。アンチセンスオリゴヌクレオチドで処置した 8匹の動物の内の6匹においては、アデノシン媒介性気管支収縮が、最大でアデ ノシンの溶解度の限界である20mg/mlまで見られなかったことは注目すべき点 である。算出のために、これらの動物のPC50値を20mg/mlに設定した。従っ て、得られた値は、アンチセンスの効果の最低値を表すものである。実際の効果 は、さらに高いものであった。本実験の結果を、図1及び表1に例示する。 結果は、平均値(N=8)±SEMで示す。有意差は、分散の繰返し測定分析 (ANOVA)及びチュキー(Tukey)のt検定で求めた。**他の全ての群とP<0.01 で有意に異なる。 本実験の両構成ともに、アンチセンスオリゴヌクレオチドを与えられた動物で は、肺の動的コンプライアンスを50%減少するのに必要なエアゾール化アデノ シンの用量において、大きく増加したオーダーを示した。PC50の下では、不適 正対照オリゴヌクレオチドは全く効果を観察されなかった。アンチセンスまたは 対照オリゴヌクレオチドを吸入させたいずれの動物においても毒性は観察されな かった。 これらの結果は、肺が、肺疾患のアンチセンスに基づく治療的介入に対して、 その標的として例外的に可能性を有するものであることを明白に示すものである 。これらの結果は、さらに、ヒトの喘息に極めて類似したモデル系においては、 アデノシンA1受容体の抑制的制御により、喘息性気道におけるアデノシン媒介性 気管支収縮を顕著に消失させることができることを示している。ヒトの喘息のモ デルであるアレルギー罹患ウサギにおける気管支の過敏症は、アンチセンスによ る介入のための優れた終点(エンドポイント)である。なぜならば、この反応に 係わる組織は、エアゾール化オリゴヌクレオチドが接触するポイントの近くに存 在し、また、該モデルがヒトの重要な疾患を擬態化しているものであるからであ る。 実施例4 A1 アデノシン受容体アンチセンスオリゴヌクレオチドの特異性 実施例3のクロスオーバー実験の結論に基づき、全てのウサギの気道の平滑筋 におけるアデノシンA1受容体の数を定量的に分析した。アンチセンスオリゴヌク レオチドの特異性を見るための対照として、何らの影響も受けていないアデノシ ンA2受容体についても定量した。 各々のウサギから取得した気道の平滑筋組織を細かく切断し、若干の修飾を加 えた既報告に記載されている方法に従って膜画分を調製した(J.Kleinstein及び H.Glossmann,Naunyn-Schmiedeberg's Arch.Pharmacol.,305,191-200(1978) )。粗製形質膜調製物は、アッセイに用いるまでは、−70℃で保存した。蛋白 含量を、ブラッドフォード(Bradford)の方法により測定した(M.Bradford,A nal.Biochem.,72,240-254(1976))。凍結形質膜を、室温で融解し、0.2U/ml のアデノシンデアミナーゼとともに37℃で30分間インキュベートして内在性 アデノシンを除去した。[3H]DPCPX(A1受容体特異的)または[3H]CGS- 21680(A2受容体特異的)の結合を既報告に記載の方法に従って測定した(S.Al iら,J.Pharmacol.Exp.Ther.,268,1328-1334(1994);及びS.Aliら,Am.J.P hysiol.,266,L271-277(1994))。 図2及び表2に例示されるように、A1特異的拮抗剤であるDPCPXを用いた アッセイにおいては、前記のクロスオーバー実験でアデノシンA1アンチセンスオ リゴヌクレオチドで処置された動物では、対照に比べ、A1受容体の数が75%近 く減少していた。A2受容体特異的アゴニストである2-[p-(2-カルボキシエチル)- フェネチルアミノ]-5'-(N-エチルカルボキサミド)アデノシン(CGS-21680)を用 いたアッセイにおいては、アデノシンA2受容体の数は全く変化しなかった。 結果は、平均値(N=8)±SEMで示す。有意差は、分散の繰返し測定分析 (ANOVA)及びチュキー(Tukey)のt検定で求めた。**他の全ての群とP<0.01 で有意に異なる。 上述の実施例は本発明の例示であるが、それらに限定されるものと解釈すべき ではない。本発明は、以下の請求の範囲、並びに本明細書に包含される該請求の 範囲の等価物により定義されるものである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年2月5日 【補正内容】 24.アンチセンスオリゴヌクレオチドの患者の細胞内での濃度が約0.1〜10 μMに達するよう、該アンチセンスオリゴヌクレオチドが十分な量で投与される 、請求項13記載の方法。 25.アデノシン媒介性気管支収縮を低減させるために有効な量の、A1アデノ シン受容体及びA3アデノシン受容体からなる群より選択されるアデノシン受容体 に対するアンチセンスオリゴヌクレオチドと、薬学的に許容される担体とを含む 、薬学的組成物。 26.アデノシン受容体が、A1アデノシン受容体である、請求項25記載の薬学 的組成物。 27.アデノシン受容体が、A3アデノシン受容体である、請求項25記載の薬学 的組成物。 28.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、該ヌクレオチド中の少なくとも一 つのフォスフォジエステル結合が、メチルフォスフォネート結合、フォスフォト リエステル結合、フォスフォロチオエート結合、フォスフォロジチオエート結合 及びフォスフォラミデート結合からなる群より選択される結合により置換されて いるヌクレオチドを含む、請求項25記載の薬学的組成物。 29.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、配列番号:1に記載の配列を有す る、請求項25記載の薬学的組成物。 30.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、配列番号:3に記載の配列を有す る、請求項25記載の薬学的組成物。 31.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、配列番号:5に記載の配列を有す る、請求項25記載の薬学的組成物。 32.担体が、固形担体及び液体担体からなる群より選択される担体である、 請求項25記載の薬学的組成物。 33.アンチセンスオリゴヌクレオチドを有するリポソームをさらに含む、請 求項25記載の薬学的組成物。 34.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、細胞内への取込みを可能にする分 子と結合している、請求項25記載の薬学的組成物。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.治療が必要な患者においてアデノシン媒介性気管支収縮を低減させる方法 であって、A1アデノシン受容体及びA3アデノシン受容体からなる群より選択され るアデノシン受容体に対するアンチセンスオリゴヌクレオチドを、気管支収縮を 低減させるために有効な量、該患者の肺に投与することを含む、方法。 2.アデノシン受容体が、A1アデノシン受容体である、請求項1記載の方法。 3.アデノシン受容体が、A3アデノシン受容体である、請求項1記載の方法。 4.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、該ヌクレオチド中の少なくとも1つ のフォスフォジエステル結合が、メチルフォスフォネート結合、フォスフォトリ エステル結合、フォスフォロチオエート結合、フォスフォロジチオエート結合及 びフォスフォラミデート結合からなる群より選択される結合により置換されてい るヌクレオチドを含む、請求項1記載の方法。 5.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、配列番号:1に記載の配列を有する 、請求項1記載の方法。 6.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、配列番号:3に記載の配列を有する 、請求項1記載の方法。 7.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、配列番号:5に記載の配列を有する 、請求項1記載の方法。 8.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、該アンチセンスオリゴヌクレオチド を含む呼吸に適した粒子のエアゾールを投与することにより患者の肺に輸送され る、請求項1記載の方法。 9.粒子が、固形粒子及び液体粒子からなる群より選択される粒子である、請 求項8記載の方法。 10.エアゾールが、約0.5〜10ミクロンの範囲の粒子サイズを有する粒子で 構成される、請求項9記載の方法。 11.粒子が、アンチセンスオリゴヌクレオチドを含むリポソームである、請 求項8記載の方法。 12.アンチセンスオリゴヌクレオチドの患者の細胞内での濃度が約0.1〜10 μMに達するよう、該アンチセンスオリゴヌクレオチドが十分な量で投与される 、請 求項8記載の方法。 13.治療が必要な患者において喘息を治療する方法であって、A1アデノシン 受容体及びA3アデノシン受容体からなる群より選択されるアデノシン受容体に対 するアンチセンスオリゴヌクレオチドを、喘息を治療するために有効な量、該患 者に投与することを含む方法。 14.アデノシン受容体が、A1アデノシン受容体である、請求項13記載の方法 。 15.アデノシン受容体が、A3アデノシン受容体である、請求項13記載の方法 。 16.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、該ヌクレオチド中の少なくとも1 つのフォスフォジエステル結合が、メチルフォスフォネート結合、フォスフォト リエステル結合、フォスフォロチオエート結合、フォスフォロジチオエート結合 及びフォスフォラミデート結合からなる群より選択される結合により置換されて いるヌクレオチドを含む、請求項13記載の方法。 17.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、配列番号:1に記載の配列を有す る、請求項13記載の方法。 18.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、配列番号:3に記載の配列を有す る、請求項13記載の方法。 19.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、配列番号:5に記載の配列を有す る、請求項13記載の方法。 20.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、該アンチセンスオリゴヌクレオチ ドを含む呼吸に適した粒子のエアゾールを投与することにより患者の肺に輸送さ れる、請求項13記載の方法。 21.粒子が、固形粒子及び液体粒子からなる群より選択される粒子である、 請求項20記載の方法。 22.エアゾールが、約0.5〜10ミクロンの範囲の粒子サイズを有する粒子で 構成される、請求項21記載の方法。 23.粒子が、アンチセンスオリゴヌクレオチドを含むリポソームである、請 求項20記載の方法。 24.アンチセンスオリゴヌクレオチドの患者の細胞内での濃度が約0.1〜10 μMに達するよう、該アンチセンスオリゴヌクレオチドが十分な量で投与される 、請求項13記載の方法。 25.アデノシン媒介性気管支収縮を低減させるために有効な量の、A1アデノ シン受容体及びA3アデノシン受容体からなる群より選択されるアデノシン受容体 に対するアンチセンスオリゴヌクレオチドと、薬学的に許容される担体とを含む 、薬学的組成物。 26.アデノシン受容体が、A1アデノシン受容体である、請求項25記載の方法 。 27.アデノシン受容体が、A3アデノシン受容体である、請求項25記載の方法 。 28.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、該ヌクレオチド中の少なくとも1 つのフォスフォジエステル結合が、メチルフォスフォネート結合、フォスフォト リエステル結合、フォスフォロチオエート結合、フォスフォロジチオエート結合 及びフォスフォラミデート結合からなる群より選択される結合により置換されて いるヌクレオチドを含む、請求項25記載の方法。 29.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、配列番号:1に記載の配列を有す る、請求項25記載の方法。 30.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、配列番号:3に記載の配列を有す る、請求項25記載の方法。 31.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、配列番号:5に記載の配列を有す る、請求項25記載の方法。 32.担体が、固形担体及び液体担体からなる群より選択される担体である、 請求項25記載の薬学的組成物。 33.アンチセンスオリゴヌクレオチドを有するリポソームをさらに含む、請 求項25記載の薬学的組成物。 34.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、細胞内への取込みを可能にする分 子と結合している、請求項25記載の薬学的組成物。
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