JPH11512404A

JPH11512404A - シラトラン化合物の経皮吸収型製剤

Info

Publication number: JPH11512404A
Application number: JP9511606A
Authority: JP
Inventors: ヘルマン、フリッツ
Original assignee: エルティエスローマンテラピー−ズュステーメゲーエムベーハー
Priority date: 1995-09-15
Filing date: 1996-08-29
Publication date: 1999-10-26
Also published as: NO981020D0; AU6929396A; NO981020L; ATE184487T1; ES2139382T3; CZ70098A3; SK22698A3; WO1997009990A1; DE19534201A1; HUP0400916A2; AU701327B2; CA2232026A1; EP0850065A1; KR19990044130A; MX9802027A; CN1195991A; ZA967711B; PL325557A1; IL123382A0; DE59603099D1

Abstract

(57)【要約】経皮吸収型製剤の形態で存在するシラトラン含有製剤は、羊および人の脱毛の予防および／または治療に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】シラトラン化合物の経皮吸収型製剤本発明は、羊および人の脱毛の予防および／または治療のための経皮吸収型製剤（transdermal therapeutic system；ＴＴＳ）に関するものである。置換されたシラトランの、羊および人の毛生薬としての有効性が、ドイツ特許明細書２６１５６５４によって知られている。特に、使用される化合物が良好な耐性を有することが強調されている。この文献によれば、投薬は、特に動物に対して好適な方法である食物への添加や、軟膏または懸濁剤の擦り込みによって行われる。週に数回適用すれば、治療の持続期間は数か月に及ぶ。しかし、このような従来の技術では患者の追従が厳しく要求されるため不十分であり、そのうえ、軟膏や懸濁剤の適用に関して知られている欠点のため、投与される活性物質の量を制御することが困難である。このような技術の現状を鑑み、本発明は、羊および人の脱毛の予防および／または治療のための置換されたシラトランの使用における上述の問題を克服する、新しい適用製剤（application form）を提供することを目的とする。前記目的は、下記の構造式で表される置換されたシラトランを含む製剤を、経皮吸収型製剤の形態とすることによって達成される。但し、Ｒは、ＨまたはＣＨ₃であり、Ｚは、１〜３の炭素原子を含み、随意、塩素で置換された二重結合基であり、Ｘは、Ｈ、低級アルキル、アリール、ハロゲン、ＣＦ₃、ＣＮ、ＮＨ₂、ＳＨ、ＣＮＳ、Ｒ₁Ｍ、（Ｒ₂Ｏ）₂Ｐ（Ｏ）、Ｒ₃Ｃ（Ｏ）Ｍである。但し、Ｒ₁は、１〜４の炭素原子を有する直鎖または分枝アルキル、アリール、アラルキル、アルカリール（alkaryl）であり、ＭはＯ、Ｓであり、Ｒ₂はメチル、エチルであり、Ｒ₃ は、１〜４の炭素原子を有するアルキル、１〜４の炭素原子を有するフッ化アルキル、またはアリールである。治療用製剤（ＴＴＳ）は、所望の速度で、特定期間、特定の適用部位に対して連続的に放出される１または数種の活性物質を含む（Heilmann，Therapeutische Systeme-Konzept und Realisation programmierter Arzneiverabreichung，第4 版，Ferdinand Enke Verlag Stuttgart，1984年，26頁）。シラトランは球状の分子形状を有するため皮膚浸透に適するという理由から、本発明においては、これらの治療用製剤の中でも、経皮作用を有するパッチが好ましい。パッチ形態のＴＴＳは当業者に既知である。これらは一般に、不透過性の裏打ち層、この裏打ち層に接合した活性物質貯蔵層、他の制御機構が存在しない場合に活性物質の放出を制御する膜、パッチを皮膚に固定するための感圧性接着装置、および、必要であれば、適用前に取り外し可能な保護層を有する。活性物質貯蔵層が単独で自己接着性を有する場合、活性物質、補助剤および感圧接着性高分子を適当な溶媒中で均一に混合し、この溶液を裏打ち層に塗布し、溶媒を除去し、保護層を取り付けることによってＴＴＳを製造することができる。また、積層順序を逆にすることも可能である。原則として、貯蔵層を溶融物から製造することもできる。本発明において使用される活性物質の合成は、ドイツ特許明細書２５２２９８２に記載されている。良好な耐性を有することから、特に、１−（クロロメチル）シラトランおよび１−（エトキシ）−シラトランが好ましい。シラトラン類から選ばれる少くとも１種の活性物質の貯蔵層中の濃度は、約０．１〜５０重量％、好ましくは約３〜２５重量％、更に好ましくは５〜１５重量％である。パッチ当たりの薬量は貯蔵層の層厚および面積の選択によって調整することができる。薬量は、特に、患者の年齢や皮膚表面および脱毛の種類や程度に依存する。動物に使用する場合にも、同様の考察を応用することができる。シラトラン含有ＴＴＳは、羊や人の脱毛の予防および治療のために長期間に渡って使用し得る物質のための適用製剤を提供し、この適用製剤は、１回の単一投薬の効果を数週間や数か月に渡って持続させて所望の活性物質の投与量を確保する。更に、シラトランの全身作用には、必ずしも適用が局部的である必要はない。

Claims

【特許請求の範囲】１．下記式で表される活性物質シラトランを含む、羊または人の脱毛の予防および／または治療のための製剤であって、経皮吸収型製剤の形態で存在することを特徴とする製剤。但し、前記Ｒは、ＨまたはＣＨ₃であり、前記Ｚは、１〜３の炭素原子を含み、随意、塩素で置換された二重結合基であり、前記Ｘは、Ｈ、低級アルキル、アリール、ハロゲン、ＣＦ₃、ＣＮ、ＮＨ₂、ＳＨ、ＣＮＳ、Ｒ₁Ｍ、（Ｒ₂Ｏ）₂Ｐ（Ｏ）、Ｒ₃Ｃ（Ｏ）Ｍである。但し、前記Ｒ₁ は、１〜４の炭素原子を有する直鎖または分枝アルキル、アリール、アラルキル、アルカリールであり、前記Ｍは、Ｏ、Ｓであり、前記Ｒ₂は、メチル、エチルであり、前記Ｒ₃は、１〜４の炭素原子を有するアルキル、１〜４の炭素原子を有するフッ化アルキル、またはアリールである。２．パッチとして存在することを特徴とする請求項１に記載の製剤。３．前記パッチが、不透過性の裏打ち層、前記裏打ち層に接合した活性物質貯蔵層、他の制御機構が存在しない場合に活性物質の放出を制御する膜、パッチを皮膚に固定するための感圧性接着装置、および、必要に応じて、適用前に取り外し可能な保護層を有することを特徴とする請求項２に記載の製剤。４．０．１〜５０重量％、好ましくは３〜２５重量％、更に好ましくは５〜１５重量％の活性物質を含むことを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の製剤。５．活性物質として、１−（クロロメチル）−シラトランを含むことを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の製剤。６．活性物質として、１−（エトキシ）−シラトランを含むことを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の製剤。