JPH11510784A - セラミック多層コンデンサ - Google Patents

セラミック多層コンデンサ

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JPH11510784A JP10501392A JP50139298A JPH11510784A JP H11510784 A JPH11510784 A JP H11510784A JP 10501392 A JP10501392 A JP 10501392A JP 50139298 A JP50139298 A JP 50139298A JP H11510784 A JPH11510784 A JP H11510784A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、新規な種類のセラミック多層コンデンサ、前述のコンデンサの製造方法及びセラミック多層コンデンサにおいて好適に用いることができるセラミック材料に関する。前述のコンデンサは、多数のドープしたBaTiO3に基づくセラミック層と多数のNiの電極層とを有する。セラミック層と電極層とを交互に積み重ねて多層構造を形成し、この両側面に電気的接続を設け、前述の電気的接続を多数の前述の電極層に接続する。本発明は、ドープしたBaTiO3の主成分の組成が式 (式中で0.02≦a≦0.08、0.002≦b≦0.03、0.15≦c≦0.20、0.00<d≦0.03、0.001≦e≦0.02、0.0005≦f≦0.01、1.001≦k≦1.005である)で表されることを特徴とする。この種類の多層コンデンサを、焼結剤を用いずに、比較的低い温度(1300℃又はそれ以下)で焼結することができる。最低の焼結温度は、kの値が1.002〜1.004である場合に達成される。本発明のコンデンサのセラミック材料は、比較的高い誘電率を有する。さらに、このコンデンサは、長い有効寿命と高い絶縁抵抗を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 セラミック多層コンデンサ 本発明は、多数のドープしたBaTiO3に基づくセラミック層と多数のNi の電極層とを有し、セラミック層と電極層とが交互に積み重なって2つの側面に おいて電気的接続が設けられた多層構造を形成し、前述の電気的接続が多数の電 極層に接続されたセラミック多層コンデンサに関する。本発明はまた、セラミッ ク多層コンデンサにおいて好適に用いることができるセラミック材料に関する。 本発明はさらに、セラミック多層コンデンサの製造方法に関する。 最初のパラグラフで述べた種類のセラミック多層コンデンサはそれ自体知られ ている。これらは特に、米国特許第5,319,517号明細書に記載されてい る。この米国特許明細書には、さらに特に、セラミック層が主にドープしたBa TiO3に基づく材料から製造されている多層コンデンサが開示されている。こ の材料はいわゆるペロブスカイト構造を有する。この既知の材料の場合には、特 定量のCaイオンとSrイオンとをペロブスカイト構造のBa部位において置換 し、特定量のZrイオンをTi部位において置換する。この既知のコンデンサの 電極層は主にNiから成る。このコンデンサを製造するにあたっては、焼結剤を 加えてセラミック材料の最低焼結温度を低下させる。電極層のNiが焼結工程中 に溶融するのを防止するために、比較的低い焼結温度が必要である。 この既知のセラミック多層コンデンサには欠点がある。実際に、示されている 組成によってはコンデンサの最適な特性は得られないことが見出された。特に、 これらのコンデンサの製造中に焼結剤を加えることは不都合であると考えられる 。このような添加によって、製造工程が複雑になる。さらにこれらはセラミック 多層コンデンサの特性に悪影響を与え得る。 本発明の目的は、前述の欠点を解消することにある。さらに特に、本発明は、 Ni製の電極層を有し、例えば約1300℃又はそれ以下の比較的低い温度で焼 結剤を用いずに焼結することができる、セラミック多層コンデンサを提供するこ とを目的とする。本発明はまた、最低焼結温度が約1300℃又はそれ以下と比 較的低く、セラミック多層コンデンサにおいて適当に用いることができるセラミ ック材料を提供しなければならない。本発明の他の目的は、前述の種類のセラミ ック多層コンデンサの製造方法を提供することにある。 本発明のこれらの目的及び他の目的は、最初のパラグラフで述べた種類のセラ ミック多層コンデンサにおいて、ドープしたBaTiO3の主成分の組成が次式 (式中で 0.02 0.08 0.002 0.03 0.15 0.20 0.00 0.03 0.001 0.02 0.0005 0.01 1.001 1.005 である) で表されることを特徴とするセラミック多層コンデンサにより達成される。 驚異的なことに、本発明のセラミック組成物は焼結剤を全く用いずに比較的低 い焼結温度を示すことが見出された。この温度は1300℃未満である。さらに 研究することにより、セラミック材料中のTi部位の数対Ba部位の数の比率は 、この点に関して本質的に重要であることを確認した。このTi/Ba比率を指 数kで示す。この指数は1.001〜1.005の範囲内でなければならない。 前述の組成を有するセラミック材料の焼結温度は、kを1.001より小さく 選択すると顕著に上昇することが見出された。kを1.001より小さく選択す ると、焼結温度は1400℃を超える温度まで一様に上昇する。kが1.005 を超えると、多数の用いられる受容体ドーピングがBaTiO3のペロブスカイ ト構造中に不十分に含まれる。この結果、存在する受容体ドーピングの数は、酸 素空位により形成される導電電子の数をもはや完全に補償することはできない。 従って、セラミック材料は半導体特性を獲得する。このことは、このセラミック 材料を多層コンデンサに用いる場合には極めて望ましくない。最低の焼結温度は 、kが1.002〜1.004の範囲内にある前述のセラミック組成物により達 成 される。これらの組成物はまた1250℃より低い温度でも焼結することができ る。 他の実験によって、kを前述の範囲内にあるように選択すると、本発明のセラ ミック組成物の焼結中に液相が形成することがもっともらしいとされた。これら の液相はセラミック材料の焼結温度を低下させる。2つの重要な液相を、BaA l24及びBa6Ti1740と示すことができる。これらの相の融解温度は、1 250〜1260℃の範囲内にある。さらに、これらの望ましい液相は、kが1 .001より小さいと形成しないか又は不十分な程度に形成することが見出され た。既知のセラミック多層コンデンサの場合には、kの値を0.980〜1.0 00の範囲内で選択することに注意すべきである。従って、既知のコンデンサを 製造する為には、Al23等の焼結剤が焼結温度の所要の低下を達成するために 必要である。 ドープ剤をBaTiO3中に含ませることは、本発明の材料がセラミック多層 コンデンサ中の誘電体として用いるのに適するようにするのに必要である。この 場合、Ca及びSrイオンをBaTiO3材料のBa部位に含ませ、Zr、Al 、Mn及びNbイオンをBaTiO3材料のTi部位に含ませる。ここに示した ドープ剤の量を、この材料中の利用可能なBa及びTi部位の合計量に対する部 として計算することに注意すべきである。 セラミック材料のBa部位においてCa及びSrが示した量で存在することは 、適当に機能するセラミック多層コンデンサを得るための必須要件であると考え られる。セラミック材料の高密度焼結はSrの存在により影響されることが見出 された。Srの量が0.002部より少ないと、セラミック材料を十分高密度に 焼結することができない。セラミック材料中のSrの量が0.03部を超えると 、セラミック材料の誘電率が低下し過ぎる。双方の望ましくない影響間の最適な 妥協は、セラミック材料のBa部位におけるSrの量が0.01〜0.02部の 範囲内である場合に得られる。 Caが存在すると、セラミック材料の誘電ピークが拡大する。Caの量が0. 02部より少ないと、ピークの拡大は小さ過ぎる。セラミック材料中のCaの量 が0.08部を超えると、前述の材料の誘電率が低過ぎる。双方の望ましくない 影響間の最適な妥協は、セラミック材料のBa部位におけるCaの量が0.03 〜0.05部の範囲内である場合に得られる。 Zr、Al、Mn及びNbがセラミック材料のTi部位においてここに示した 量で存在することもまた、適当に機能する多層コンデンサを得るための必須要件 であると考えられる。Zrが存在すると、BaTiO3の誘電率(キュリー温度 )の最大値が低い温度範囲に移動する。Zrの量が0.15部より少ないか又は 0.20部を超えると、キュリー温度はそれぞれ高過ぎるか又は低過ぎる。これ によって、材料の作動温度(=室温)における誘電率が低過ぎることになる。Z rの量が0.17〜0.18部の範囲内であると、キュリー温度の位置は最適に 選択される。 Alが存在することは、特に、セラミック材料の焼結中に1種又は2種以上の 液相の形成用に重要である。さらに、Alは、BaTiO3をセラミック材料の 焼結中に発生し得る還元に対して保護する作用を有する。還元に対するAlの保 護能力は、特にセラミック材料の粒子境界において発生することが見出された。 Alがセラミック材料中に0.03部より多量に存在すると、生成した異なる相 の量が望ましくないほど大きくなる。これにより誘電率が望ましくないほど低下 する。Alの量は0.0010〜0.0025部の範囲内にあるように選択する のが好ましい。 Mnもまた、本発明の多層コンデンサのセラミック材料の焼結において重要な 役割を果たす。前述の焼結工程は、還元ガス中で実施する。焼結中、BaTiO3 の還元が発生し得る。これにより、焼結工程で生成したセラミック材料の抵抗 が低下する。これは望ましくない。実験において、セラミック材料のTi部位に Mnが特定の量で存在すると、セラミック材料のこの望ましくない還元を防止で きることを確認した。Alとは異なり、還元に対するMnの保護能力は、特にセ ラミック材料の粒子中で発生する。セラミック材料が0.001部より少ないM nを含むと、この保護効果の発生は不十分である。Mnの量が0.02部を超え ると、セラミックの有効寿命は顕著に短縮される。双方の望ましくない影響間の 最適な妥協は、Mnの量が0.002〜0.010部の範囲内である場合に得ら れる。 本発明の多層コンデンサのセラミック材料はまた、小量のNbを含んでいなけ ればならない。この元素が存在すると、セラミック材料の有効寿命に好ましい効 果がある。前述の有効寿命は、高度加速寿命試験(HALT)により測定する。 この材料が0.0005部より少ないNbを含むと、有効寿命延長効果は不十分 である。この材料が0.01部より多いNbを含むと、材料の電気抵抗が低下す る。これは望ましくない。好ましくはNbの量は、0.001〜0.005部の 範囲内にあるように選択する。 Ti部位の数とBa部位の数とが等しくない(kが1に等しくない)ため、O 部位の数は3に等しくない。3からの偏差を、式中でδで示す。係数δは、主成 分が電気的に中性であるように選択された値である。 本発明はまた、ドープしたBaTiO3に基づく新規なセラミック組成物に関 する。本発明において、この組成物は、主成分の組成が次式 (式中で 0.02 0.08 0.002 0.03 0.15 0.20 0.00 0.03 0.001 0.02 0.0005 0.01 1.001 1.005 である) で表されることを特徴とする。 この式で表されるセラミック組成物を、セラミックコンデンサ、特にNiの電 極層を有するセラミック多層コンデンサに極めて有利に用いることができる。こ のような電極層の金属含有物は、少なくとも90重量%、好ましくは少なくとも 98重量%のNiから成る。好ましくは、1.002≦k≦1.004である。 前述した理由によって、好ましくは以下の範囲内である。0.03<a<0.0 5、0.01<b<0.02、0.17<c<0.18、0.001<d<0. 0025、0.002<e<0.010及び/又は0.001<f<0.005 。 本発明はまた、セラミック多層コンデンサの製造方法に関する。この方法にお いては、ドープしたBaTiO3に基づくセラミック箔にNiのスクリーン印刷 した電極層を設け、その後セラミック層と電極層とを交互に積み重ねて多層構造 を形成し、これをその後還元雰囲気中で仮焼し、焼結し、その後多層構造に電気 的接続を設け、これを多数の前述の電極層に接続する。本発明において、この方 法は、ドープしたBaTiO3の主成分の組成が次式 (式中で 0.02 0.08 0.002 0.03 0.15 0.20 0.00 0.03 0.001 0.02 0.0005 0.01 1.001 1.005 である) で表され、ドープしたBaTiO3には焼結剤を加えないことを特徴とする。前 述した理由によって、好ましくは以下の範囲内である。0.03<a<0.05 、0.01<b<0.02、0.17<c<0.18、0.001<d<0.0 025、0.002<e<0.010及び/又は0.001<f<0.005。 前述したように、焼結剤を含まない本発明のセラミック組成物は、比較的低い 焼結温度を示す。Ti部位の数対Ba部位の数の比率は、この点に関して本質的 に重要である。この比率を指数kで示す。この指数は1.001〜1.005の 範囲内でなければならない。 前述の組成を有するセラミック材料の焼結温度は、kを1.001より小さく 選択すると顕著に上昇することが見出された。本発明のセラミック材料のkを1 .005より大きく選択すると、セラミック材料は半導体特性を示す。このこと は、このセラミック材料を多層コンデンサに用いる場合には望ましくない。最低 の焼結温度は、kが1.002〜1.004の範囲内の前述のセラミック組成物 を用いると達成される。Ba部位にドープされたイオン対Ti部位にドープされ たイオンの比率を、kにより示す範囲内にあるように選択すると、焼結中に焼結 温度低下剤、例えばAl23又はSiO2をセラミック組成物に加える必要はな い。 本発明のこれらの観点と他の観点を、以下に記載する例を参照して明らかにし 、詳細に説明する。 図面において、 図1は本発明のコンデンサの線図的断面図である。 図2はドープしたBaTiO3に基づくセラミック材料の最低焼結温度をkの 値の関数としてプロットしたグラフである。 簡明化のために、図面中に示す部分は縮尺通りには描かれていないことに注意 すべきである。 図1は、本発明の多層コンデンサを示す。このコンデンサは、多数のドープし たBaTiO3に基づくセラミック層1を有する。正確な組成は、 である。このコンデンサはまた、Niから成る多数の電極層2を有する。このコ ンデンサはさらに、2つの電気的接続3を有し、これはこの場合にはコンデンサ の2つの相対して位置する側面上に設けられている。これらの接続ははんだ付け 可能な物質、例えば銅を含む。実際に、電極層をセラミック箔の上にスクリーン 印刷により設け、その後多数のこれらのスクリーン印刷した箔を積み重ねる。図 中に示すように、セラミック箔を、連続する電極層が一方又はその他方の電気的 接続に交互に接続するように積み重ねる。 簡明化のために、図1においては6枚の電極層のみを示す。実際に、セラミッ ク多層コンデンサは、少なくとも10枚、最大数百枚の電極層を有する。これら の厚さは、代表的には約0.5〜2.0μmの範囲内である。セラミック箔の厚 さは代表的には5〜20μmの範囲内である。実際に、コンデンサの積み重ねた 印刷された箔の上側及び下側上に、保護層(図示せず)を設ける。この保護層は 、通常多数の印刷されていないセラミック箔から構成され、これは印刷した箔を 積み重ねている間に積み重ね中に導入される。 本発明のセラミック多層コンデンサは以下のようにして製造する。先ず、所要 の金属の酸化物及び/又は炭酸塩の粉末を目的の組成物に相応する量で混合する ことにより、粉末混合物を製造する。この粉末混合物を水性溶液中に懸濁させ、 これに小量の分散剤を加える。この懸濁物を連続的摩擦ミル中で数時間粉砕して 、平均寸法が0.4μmより小さい粉末粒子を得る。その後、この粉末を乾燥す る。 次に、乾燥した粉末を空気中で数時間約1100℃で仮焼する。これにより、 所要のドープしたBaTiO3が得られる。次にこれを数時間粉砕する。このよ うにして生成した粉末は、平均粒子寸法が1.0μmより小さい。結合剤溶液を この粉末に加える。その後、厚さが例えば40μmの未加工のセラミック箔をこ の粉末−結合剤混合物から引き出す。電極層をこれらの箔の上に、それ自体既知 の方法によりスクリーン印刷する。この目的のために、主にNiから構成される 金属粒子を含むスクリーン印刷ペーストを用いる。このようなペーストの金属含 有物は、少なくとも90重量%、好ましくは少なくとも98重量%のNiから成 る。焼結していない電極層の厚さは約2μmである。 次に、所要の大きさを有する印刷された箔を積み重ねる。この箔を、偶数番目 の電極層と奇数番目の電極層とが互いに僅かにずれるように積み重ねる。積み重 ねた箔に高圧(約300バール)を高温(約80℃)で一軸方向に加えて多層構 造を形成する。この構造をその後一方向に破壊して棒材を形成し、第2の方向( 第1の方向に対して直角の方向)に破壊して個別の多層コンデンサ本体を形成す る。これらの物体を水飽和窒素雰囲気中の水素の還元雰囲気中で焼結する。 最後に多層コンデンサ本体の2つの相対して位置する表面に、銅の電気的接続 を浸漬塗布により設ける。これらの接続をガルヴァーニ電気的に補強し、これに はんだ付け可能なNiSn合金を設ける。このようにして得られたセラミック多 層コンデンサの機械的及び電気的特性をその後測定することができる。 第1の実験において、ドープしたBaTiO3に基づく一連の多層コンデンサ を前述のようにして製造した。セラミック層の主成分の組成は、式 で表されるものであった。kの値を0.999〜1.005の間で変化させた。 セラミック多層コンデンサを還元雰囲気(99容量%の水飽和窒素中の1容量 %の水素)中で焼結した。最後に、コンデンサを1000℃で再酸化処理した。 一連の実験において、3時間の焼結工程での理論的X線密度(5.95g/cm3 )の少なくとも99%の密度を得るのに必要な最低の焼結温度を測定した。こ れらの実験の結果を図2にグラフとして示す。 図2は、kの値が1.001を超えると前述のセラミック材料はこれより小さ いkの値におけるよりも遥かに低い焼結温度を有することを示す。他の測定によ り、kの値が1.005を超えると、セラミック材料の絶縁抵抗が大幅に低下す ることが示された。これらの条件下で、誘電体は半導体特性を獲得する。kの値 が1.001〜1.005であるセラミック材料の焼結温度が比較的低いことに より、これらのセラミック材料を焼結材を用いずに、Ni電極を有する多層コン デンサに用いることができる。 Ni電極を有し、セラミック層が前述の組成を有する多層コンデンサ(kの値 は1.003)の多くの電気的特性を測定した。誘電率は約15.500に達す ることが見出された。このセラミック材料の誘電損失(tan δ)は5%より 小さかった。HALT(高度加速寿命試験)条件(140℃で、誘電体の厚さ1 μmあたり20Vの電界強さ)下で、このコンデンサの有効寿命は50時間を超 えた。このコンデンサはいわゆるY5V規格に適合することが見出された。 他の実験において、Ba部位におけるCa及びSrイオンの量並びにTi部位 におけるZr、Al、Mn及びNbイオンの量を、前述の組成の周囲で変化させ た。前述の組成は、主にNiから成る電極層を有するセラミック多層コンデンサ 用に最適であることが見出された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ワヘマンス ヘンリクス フベルタス マ リー オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン 6 【要約の続き】 される。本発明のコンデンサのセラミック材料は、比較 的高い誘電率を有する。さらに、このコンデンサは、長 い有効寿命と高い絶縁抵抗を有する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.多数のドープしたBaTiO3に基づくセラミック層と多数のNiの電極層 とを有し、セラミック層と電極層とが交互に積み重なって2つの側面において電 気的接続が設けられた多層構造を形成し、前記電気的接続が多数の電極層に接続 されたセラミック多層コンデンサにおいて、 ドープしたBaTiO3の主成分の組成が次式 (式中で 0.02 0.08 0.002 0.03 0.15 .c 0.20 0.00 0.03 0.001 0.02 0.0005 0.01 1.001 1.005 である) で表されることを特徴とするセラミック多層コンデンサ。 2.組成物が1.002≦k≦1.004の関係を満たす請求の範囲1記載のセ ラミック多層コンデンサ。 3.ドープしたBaTiO3に基づくセラミック組成物において、 組成物が次式 (式中で 0.02 0.08 0.002 0.03 0.15 0.20 0.00 0.03 0.001 0.02 0.0005 0.01 1.001 1.005 である) で表されることを特徴とするセラミック組成物。 4.組成物が1.002≦k≦1.004の関係を満たす請求の範囲3記載のセ ラミック組成物。 5.ドープしたBaTiO3に基づくセラミック箔に主にNiから成るスクリー ン印刷した電極層を設け、その後セラミック層と電極層とを交互に積み重ねて多 層構造を形成し、これをその後還元雰囲気中で仮焼し、焼結し、その後多層構造 に電気的接続を設け、これを多数の前記電極層に接続するセラミック多層コンデ ンサの製造方法において、 ドープしたBaTiO3の主成分の組成が次式 (式中で 0.02 0.08 0.002 0.03 0.15 0.20 0.00 0.03 0.001 0.02 0.0005 0.01 1.001 1.005 である) で表され、ドープしたBaTiO3には焼結剤を加えないことを特徴とするセ ラミック多層コンデンサの製造方法。 6.組成物が1.002≦k≦1.004の関係を満たす請求の範囲5記載の方 法。
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