JPH1146992A - ホットプレート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 調理中に発生する油煙を効率よく吸引除去で
きるとともに、油等の吸引口への侵入をも防止できるよ
うにする。 【解決手段】 プレート本体１を加熱するヒータ２と、
前記プレート本体１の一部を貫通して開口した吸引口４
と、該吸引口４から吸引される油煙を含む空気を排出す
る排出手段５とを備えたホットプレートにおいて、前記
吸引口４に、前記プレート本体１の内底面より上方に位
置する吸込口１９，１９・・を有する吸煙ドーム１８を
設けるとともに、前記吸込口１９，１９・・から前記排
出手段５の出口に至る流路に、排出空気に含まれる油煙
を除去する除油煙手段を設けて、焼き肉等の調理中にお
いてプレート本体１から立ちのぼる油煙を含む空気Ｗが
吸煙ドーム１８の吸込口１９，１９・・から吸い込ま
れ、排出手段５により排出される過程において除油煙手
段によって油煙を除去されて油煙を含まないきれいな空
気となるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本願発明は、調理中に発生す
る油煙の拡散を低減することができるようにしたホット
プレートに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】食卓でホットプレートを用いて焼き肉調
理等を行う場合、発生した油煙が飛散したり、また上昇
気流とともに室内に拡散して、天井や壁に付着したりす
ることがある。この付着した油煙は、時間が経過すると
こびりついて容易に取れないものである。一般的には、
例えば換気扇を用いて前記油煙が室内にこもることを防
止するようにしている。

【０００３】しかしながら、換気扇を用いる方法では、
換気扇とホットプレートとが離れている場合、発生する
油煙の拡散を防ぐには能力的に不足し、特にホットプレ
ートの真上の天井や壁面に油煙がこびりつく。

【０００４】そこで、家庭で使用されるホットプレート
から発生する油煙の拡散を防止するために、プレート本
体の一部を貫通する吸引口から油煙を含む空気を下方に
吸引するとともに、該空気中から油煙をフィルター等の
除油煙手段により除去するようにしたものが提案されて
いる（特開平９−１０１１７号公報参照）。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知例
の場合、プレート本体の一部に形成された吸引口から油
煙を含む空気を下方に吸引するようにしているが、調理
中に発生する油煙は上方に向かって拡散するのが通例で
あるところから、発生する油煙は、上昇気流に乗って上
方へ拡散する場合がある。また、吸引口は、プレート本
体底面に対して略面一状に位置されているため、プレー
ト本体上の油等が吸引口に侵入して、プレート本体下方
のホットプレート内部を汚してしまう場合もある。

【０００６】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、調理中に発生する油煙を効率よく吸引除去できる
とともに、油等の吸引口への侵入をも防止できるように
することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成（請
求項１の発明）では、上記課題を解決するための手段と
して、プレート本体を加熱するヒータと、前記プレート
本体の一部を貫通して開口した吸引口と、該吸引口から
吸引される油煙を含む空気を排出する排出手段とを備え
たホットプレートにおいて、前記吸引口に、前記プレー
ト本体の内底面より上方に位置する吸込口を有する吸煙
ドームを設けるとともに、前記吸込口から前記排出手段
の出口に至る流路に、排出空気に含まれる油煙を除去す
る除油煙手段を設けている。

【０００８】上記のように構成したことにより、焼き肉
等の調理中においてプレート本体から立ちのぼる油煙を
含む空気が吸煙ドームの吸込口から吸い込まれ、排出手
段により排出される過程において除油煙手段によって油
煙を除去されて油煙を含まないきれいな空気となる。従
って、室内への油煙の拡散が効果的に抑制されることと
なる。しかも、吸煙ドームにおける吸込口は、プレート
本体の底面より上方に位置しているため、プレート本体
から立ちのぼる油煙を含む空気が効率よく吸い込まれ、
それと相俟ってプレート本体上の油等が吸引口からプレ
ート本体下方のホットプレート内部に侵入することも吸
煙ドームにより閉塞されることにより防止される。

【０００９】請求項２の発明におけるように、前記吸煙
ドームを取り外し自在とした場合、汚れ易い吸煙ドーム
を取り外して丸洗いすることができ、衛生上好ましい。

【００１０】請求項３の発明におけるように、前記吸煙
ドームを前記プレート本体と一体に形成するようにした
場合、プレート本体と吸煙ドームとを同時成形すること
が可能となり、製造コストを低減することができるとと
もに、プレート本体上の油等の吸引口への侵入をより確
実に防止できる。

【００１１】請求項４の発明におけるように、前記除油
煙手段として、除油煙作用を有する触媒を用いた場合、
除油煙効果を持続させることができるところから、取り
換える必要がなくなる。この場合において、請求項５の
発明におけるように、前記触媒を、前記プレート本体を
加熱するヒータにより活性化させるようにすれば、特別
な活性化手段を設ける必要がなく、ヒータの熱を活性化
のために有効に利用することができる。

【００１２】請求項６の発明におけるように、前記除油
煙手段として、除油煙作用を有するフィルターを用いた
場合、交換により除油煙効果を継続させることができる
とともに、コストダウンを図ることができる。この場合
において、請求項７の発明におけるように、前記フィル
ターを、前記吸煙ドーム内に取り外し自在に配設すれ
ば、フィルターの交換が容易となる。

【００１３】請求項８の発明におけるように、前記排出
手段の外周を断熱材で被覆した場合、ヒータの熱が排出
手段により奪われることがなくなり、ヒータの熱効率の
低下を抑制することができる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。

【００１５】第１の実施の形態（請求項１、２、４〜
６、８に対応） 図１ないし図３には、本願発明の第１の実施の形態にか
かるホットプレートが示されている。

【００１６】このホットプレートは、熱良導体（例え
ば、アルミ合金等）からなる皿状のプレート本体１と、
該プレート本体１を加熱するためのヒータ（例えば、電
気ヒータ）２と、前記プレート本体１を支持するための
熱不良導体（例えば、耐熱合成樹脂等）からなる保護枠
３とを備えて構成されている。

【００１７】前記プレート本体１の中央部には、当該部
位を貫通して開口した吸引口４が形成されており、該吸
引口４は、後述する排出手段５の入口を構成することと
なっている。

【００１８】前記排出手段５は、前記吸引口４から前記
保護枠３の側面に形成された開口６に至る間に形成され
た排出通路７と、該排出通路７内に配設された送風機８
とにより構成されており、前記排出通路７は、前記吸引
口４に接続されたＬ字状の第１配管９と、該第１配管９
の出口端部に接続された第２配管１０と、該第２配管１
０の出口端部に接続され且つ出口端部が前記開口６に臨
まされた第３配管１１とにより形成される一連の通路と
されている。

【００１９】前記第１配管９内において前記吸引口４に
近い位置には、除油煙手段として作用する触媒１２が配
設されている。該触媒１２としては、前記第１配管９内
に嵌挿され得る形状（例えば、円盤状）のハニカム担体
に白金およびパラジウムを担持させてなる白金／パラジ
ウム系触媒が用いられる。該触媒１２は、熱により活性
化されるものであり、上記したように第１配管９内にお
いて吸引口４に近い位置に配設すれば、ヒータ２の熱に
より活性化させることができる。従って、特別な活性化
手段を設ける必要がなく、ヒータ２の熱を活性化のため
に有効に利用することができる。しかも、除油煙効果を
持続させることができるところから、取り換える必要が
なくなる。なお、ヒータ２は、図２に示すように、前記
第１配管９の外周側を囲む第１円弧部２ａと、該第１円
弧部２ａの両端から両側に向かって膨出する第２円弧部
２ｂ，２ｂとからなっており、前記第１円弧部２ａから
の輻射熱により前記触媒１２が活性化されることとなっ
ている。

【００２０】また、前記送風機８は、前記第２配管１０
内にファンモータ１３を取付ステー１４により支持した
状態で配設されている。

【００２１】さらに、前記第１配管９と第２配管１０と
の接続部位には、除油煙手段として作用するフィルター
１５がカートリッジ１６に保持された状態で取り外し自
在に取り付けられている。該フィルター１５の材質とし
ては、例えば帯電不織布、濾紙、吸着剤、油付着材等を
用いることができるが、帯電不織布が最も好ましい。そ
の理由は、帯電不織布の場合、送風機８による吸引量を
増大させても圧力損失が増大しないので、小型で除油煙
効率の高いものが得られるからである。

【００２２】さらにまた、前記第１配管９において触媒
１２が配設されている部位を除く出口側部分と、第２配
管１０および第３配管１１の外周には、グラスウール等
からなる断熱材１７が被覆されている。このようにすれ
ば、ヒータ１２の熱が排出手段（具体的には、排出通路
７）を流れる空気により奪われることがなくなり、ヒー
タ２の熱効率の低下を抑制することができる。

【００２３】そして、前記吸引口４には、前記プレート
本体１の底面より上方に位置する多数の吸込口１９，１
９・・を有する吸煙ドーム１８が取り外し自在に設けら
れている。該吸煙ドーム１８は、有頂円筒体からなって
おり、前記吸引口４の口縁に形成された隆起段部２０に
対して嵌挿されることとなっている。従って、嵌挿状態
においてはプレート本体１上の油等が吸引口４へ侵入で
きない構造となっている。また、前記吸込口１９，１９
・・は、前記吸煙ドーム１８の側周壁において前記プレ
ート本体１の底面から所定距離だけ上方に位置して周方
向等間隔で形成されたスリットとされており、プレート
本体１から立ちのぼる油煙を含む空気Ｗが吸込口１９，
１９・・から吸い込まれ易くなっている。

【００２４】なお、前記吸込口１９，１９・・は、プレ
ート本体１の内底面に焼き肉等の調理物Ｍを載せた時該
調理物Ｍより上方に位置するように形成されるのが望ま
しい。このようにする理由は、調理物Ｍの上面から立ち
のぼる油煙を吸込口１９，１９・・から吸い込み易くな
るからである。また、前記吸込口１９，１９・・は、前
記プレート本体１の開口縁１ａおよび前記保護枠３の開
口縁３ａより上方に位置するように形成されるのが望ま
しい。このようにする理由は、ギョウザ等を調理する時
に、プレート本体１内底面に水等を入れた場合に吸込口
１９，１９・・から水があふれ出るのを防止するためで
ある。

【００２５】また、前記プレート本体１の内底面には、
図１および図３に示すように、前記吸引口４の口縁を中
心とする多数の放射状リブ２１，２１・・が一体に形成
されており、該放射状リブ２１，２１・・相互間には、
前記吸引口４の口縁に向かって下り勾配の傾斜溝２２，
２２・・が形成されている。該傾斜溝２２，２２・・
は、焼き肉等の調理物Ｍから出る油Ｆを中心方向に導く
作用を有しており、本実施の形態の場合、前記放射状リ
ブ２１，２１・・の上面を水平とし且つ傾斜溝２２，２
２・・の底面を下り勾配とすることにより周縁部が浅く
中心部が深くなるように形成されている。なお、前記放
射状リブ２１，２１・・および傾斜溝２２，２２・・
は、図４に示すように、両者が前記吸引口４の口縁に向
かって平行状態で傾斜するように構成してもよい。この
場合、油煙を含む空気Ｗを吸い込み易いように、吸込口
１９，１９・・の開口面積を大きくしている。

【００２６】上記のように構成されたホットプレートを
用いて焼き肉等を調理すると、プレート本体１から立ち
のぼる油煙を含む空気Ｗが吸煙ドーム１８の吸込口１
９，１９・・から吸い込まれ、排出手段により排出され
る過程において触媒１２およびフィルター１５によって
油煙を除去されて油煙を含まないきれいな空気となる。
従って、室内への油煙の拡散が効果的に抑制されること
となる。しかも、吸煙ドーム１８における吸込口１９，
１９・・は、プレート本体１の底面より所定距離だけ上
方に位置しているため、プレート本体１から立ちのぼる
油煙を含む空気Ｗが効率よく吸い込まれる。特に、本実
施の形成におけるように、プレート本体１の内底面に放
射状リブ２１，２１・・と傾斜溝２２，２２・・とを形
成すれば、焼き肉等の調理物Ｍからでる油Ｆが傾斜溝２
２，２２・・に誘導されて中心部（即ち、吸煙ドーム１
８の周囲）に集まり、そこから油煙として立ちのぼるこ
ととなり、吸煙ドーム１８の吸込口１９，１９・・から
の油煙吸込効率がさらに向上する。

【００２７】また、排出手段５の入口となる吸引口４が
吸煙ドーム１８により閉塞される構成となるため、プレ
ート本体１上の油等が吸引口４へ侵入するということが
なくなり、プレート本体１の下方のホットプレート内部
を汚すということがなくなる。

【００２８】さらに、前記吸煙ドーム１８は取り外し自
在とされているので、汚れ易い吸煙ドーム１８を取り外
して丸洗いすることができ、衛生上好ましい。

【００２９】なお、本実施の形態におけるように、除油
煙手段として触媒１２とフィルター１５の両方を用いる
方が除油煙効果はよくなるが、どちらか一方を用いるだ
けでも十分な除油煙効果を期待できる。

【００３０】第２の実施の形態（請求項１、２、４〜
６、８に対応） 図５には、本願発明の第２の実施の形態にかかるホット
プレートにおけるプレート本体が示されている。

【００３１】この場合、プレート本体１の中央部に形成
された吸引口４の口縁を上方に延設して円筒壁２３を形
成し、該円筒壁２３の上端に形成された隆起段部２０に
対してて吸煙ドーム１８を着脱自在に嵌挿するようにし
ている。この吸煙ドーム１８には、下端が開放された形
状の吸込口１９，１９・・が形成されている。つまり、
本実施の形態においては、円筒壁２３が吸煙ドーム１８
の基部を構成することとなっているのである。このよう
に構成すると、プレート本体１の内底面の油あるいは調
理物等が吸引口４からプレート本体１の下方であるホッ
トプレート内部へ侵入するのを効果的に防止することが
できる。その他の構成および作用効果は、第１の実施の
形態におけると同様なので説明を省略する。

【００３２】第３の実施の形態（請求項１、３〜６、８
に対応） 図６には、本願発明の第３の実施の形態にかかるホット
プレートにおけるプレート本体が示されている。

【００３３】この場合、有頂円筒状の吸煙ドーム１８
が、プレート本体１における吸引口４の口縁に一体形成
されており、該吸煙ドーム１８の周壁には、吸込口１
９，１９・・が形成されている。このように構成する
と、プレート本体１と吸煙ドーム１８とを同時成形する
ことが可能となり、製造コストを低減することができる
とともに、プレート本体１上の油等の吸引口４への侵入
をより確実に防止できる。その他の構成および作用効果
は、第１の実施の形態におけると同様なので説明を省略
する。

【００３４】第４の実施の形態（請求項１、３〜６、８
に対応） 図７には、本願発明の第４の実施の形態にかかるホット
プレートにおけるプレート本体が示されている。

【００３５】この場合、上端が開放された円筒状の吸煙
ドーム１８が、プレート本体１における吸引口４の口縁
に一体形成されており、該吸煙ドーム１８の上部開口
は、少なくとも前記プレート本体１の開口縁１ａより上
方に位置せしめられ、吸込口１９を構成することとなっ
ている。このように構成すると、吸煙ドーム１８の形状
が単純化できるとともに、プレート本体１と吸煙ドーム
１８とを同時成形することが可能となり、製造コストを
低減することができるとともに、プレート本体１上の油
等の吸引口４への侵入をより確実に防止できる。その他
の構成および作用効果は、第１の実施の形態におけると
同様なので説明を省略する。

【００３６】第５の実施の形態（請求項１、３〜６、８
に対応） 図８には、本願発明の第２の実施の形態にかかるホット
プレートにおけるプレート本体が示されている。

【００３７】この場合、上端が開放された円筒状の吸煙
ドーム１８が、プレート本体１における吸引口４の口縁
に一体形成されており、該吸煙ドーム１８の周壁には、
少なくとも前記プレート本体１の開口縁１ａより上方に
位置して開口面積の大きな吸込口１９，１９・・が形成
されている。そして、前記吸煙ドーム１８の上端には、
キャップ状のガード蓋２４が被嵌されている。該ガード
蓋２４の周壁２４ａは、前記吸込口１９，１９・・の下
端より下方にまで延設されており、吸込口１９，１９・
・への油の飛散を防止する作用をなす。このように構成
すると、吸煙ドーム１８の形状が単純化できるととも
に、プレート本体１と吸煙ドーム１８とを同時成形する
ことが可能となり、製造コストを低減することができる
とともに、プレート本体１上の油等の吸引口４への侵入
をより確実に防止できる。その他の構成および作用効果
は、第１の実施の形態におけると同様なので説明を省略
する。

【００３８】第６の実施の形態（請求項１、２、４〜
６、８に対応） 図９には、本願発明の第６の実施の形態にかかるホット
プレートにおけるプレート本体が示されている。

【００３９】この場合、プレート本体１の中央部に形成
された吸引口４の口縁を上方に延設して円筒壁２３を形
成し、該円筒壁２３の上端に対して熱良導体（例えば、
アルミ合金等の金属）からなる吸煙ドーム１８を着脱自
在に嵌挿するようにしている。つまり、本実施の形態に
おいては、円筒壁２３が吸煙ドーム１８の基部を構成す
ることとなっているのである。前記吸煙ドーム１８の周
壁には、開口面積の大きな吸込口１９，１９・・が形成
されている。また、この吸煙ドーム１８の上面には、テ
ーブル形状の保温部２５が一体に形成されている。この
ように構成すると、プレート本体１の内底面の油あるい
は調理物等が吸引口４からプレート本体１の下方である
ホットプレート内部へ侵入するのを効果的に防止するこ
とができるとともに、前記保温部２５上に焼き上がった
焼き肉等の調理物Ｍを載置して保温することもできる。
その他の構成および作用効果は、第１の実施の形態にお
けると同様なので説明を省略する。

【００４０】第７の実施の形態（請求項１、２、４〜７
に対応） 図１０には、本願発明の第７の実施の形態にかかるホッ
トプレートにおけるプレート本体が示されている。

【００４１】この場合、除油煙手段として作用するフィ
ルター１５は、円筒形状とされており、吸煙ドーム１８
内において吸込口１９，１９・・の内面を覆うように取
り外し自在に配設されている。また、本実施の形態にお
いては、排出通路７は、第１配管９と第３配管１１とに
より形成される一連の通路とされており、第１配管９の
出口側に送風機８が配設されている。このように構成し
たことにより、吸煙ドーム１８を取り外した後、フィル
ター１５を取り外すことが可能となるため、フィルター
１５の交換が容易となる。しかも、フィルター１５によ
り大部分の油煙が除去された後、触媒１２により油煙除
去が行われることとなるので、触媒１２の寿命も長くな
る。その他の構成および作用効果は第１の実施の形態に
おけると同様なので説明を省略する。

【００４２】第８の実施の形態（請求項１、２、４〜７
に対応） 図１１には、本願発明の第８の実施の形態にかかるホッ
トプレートにおけるプレート本体が示されている。

【００４３】この場合、第７の実施の形態における排出
通路７を、吸引口４から保護枠３の底面３ｂに形成され
た開口６に向かって鉛直方向に延びる配管９により構成
している。このように構成すると、排出通路７が大幅に
短縮できるとともに、通路抵抗の低減により送風機８の
効率向上を図ることができる。その他の構成および作用
効果は第１および第７の実施の形態におけると同様なの
で説明を省略する。

【００４４】

【発明の効果】本願発明によれば、プレート本体を加熱
するヒータと、前記プレート本体の一部を貫通して開口
した吸引口と、該吸引口から吸引される油煙を含む空気
を排出する排出手段とを備えたホットプレートにおい
て、前記吸引口に、前記プレート本体の内底面より上方
に位置する吸込口を有する吸煙ドームを設けるととも
に、前記吸込口から前記排出手段の出口に至る流路に、
排出空気に含まれる油煙を除去する除油煙手段を設け
て、焼き肉等の調理中においてプレート本体から立ちの
ぼる油煙を含む空気が吸煙ドームの吸込口から吸い込ま
れ、排出手段により排出される過程において除油煙手段
によって油煙を除去されて油煙を含まないきれいな空気
となるようにしたので、室内への油煙の拡散を効果的に
抑制することができるという優れた効果がある。しか
も、吸煙ドームにおける吸込口を、プレート本体の底面
より上方に位置させているので、プレート本体から立ち
のぼる油煙を含む空気を効率よく吸い込まれ、それと相
俟ってプレート本体上の油等が吸引口からプレート本体
の下方（即ち、ホットプレート内部）へ侵入するのも吸
煙ドームにより閉塞されることにより防止することがで
きるという効果もある。

【００４５】請求項２の発明におけるように、前記吸煙
ドームを取り外し自在とした場合、汚れ易い吸煙ドーム
を取り外して丸洗いすることができ、衛生上好ましい。

【００４６】請求項３の発明におけるように、前記吸煙
ドームを前記プレート本体と一体に形成するようにした
場合、プレート本体と吸煙ドームとを同時成形すること
が可能となり、製造コストを低減することができるとと
もに、プレート本体上の油等の吸引口への侵入をより確
実に防止できる。

【００４７】請求項４の発明におけるように、前記除油
煙手段として、除油煙作用を有する触媒を用いた場合、
除油煙効果を持続させることができるところから、取り
換える必要がなくなる。この場合において、請求項５の
発明におけるように、前記触媒を、前記プレート本体を
加熱するヒータにより活性化させるようにすれば、特別
な活性化手段を設ける必要がなく、ヒータの熱を活性化
のために有効に利用することができる。

【００４８】請求項６の発明におけるように、前記除油
煙手段として、除油煙作用を有するフィルターを用いた
場合、交換により除油煙効果を継続させることができる
とともに、コストダウンを図ることができる。この場合
において、請求項７の発明におけるように、前記フィル
ターを、前記吸煙ドーム内に取り外し自在に配設すれ
ば、フィルターの交換が容易となる。

【００４９】請求項８の発明におけるように、前記排出
手段の外周を断熱材で被覆した場合、ヒータの熱が排出
手段により奪われることがなくなり、ヒータの熱効率の
低下を抑制することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明の第１の実施の形態にかかるホットプ
レートの縦断面図である。

【図２】本願発明の第１の実施の形態にかかるホットプ
レートにおける要部分解斜視図である。

【図３】本願発明の第１の実施の形態にかかるホットプ
レートにおけるプレート本体の平面図である。

【図４】本願発明の第１の実施の形態にかかるホットプ
レートにおけるプレート本体の傾斜溝の変形例を示す断
面図である。

【図５】本願発明の第２の実施の形態にかかるホットプ
レートにおけるプレート本体を示す断面図である。

【図６】本願発明の第３の実施の形態にかかるホットプ
レートにおけるプレート本体を示す断面図である。

【図７】本願発明の第４の実施の形態にかかるホットプ
レートにおけるプレート本体を示す断面図である。

【図８】本願発明の第５の実施の形態にかかるホットプ
レートにおけるプレート本体を示す断面図である。

【図９】本願発明の第６の実施の形態にかかるホットプ
レートにおけるプレート本体を示す断面図である。

【図１０】本願発明の第７の実施の形態にかかるホット
プレートの縦断面図である。

【図１１】本願発明の第８の実施の形態にかかるホット
プレートの縦断面図である。

【符号の説明】

１はプレート本体、２はヒータ、４は吸引口、５は排出
手段、１２は触媒、１５はフィルター、１７は断熱材、
１８は吸煙ドーム、１９は吸込口。

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プレート本体を加熱するヒータと、前記
   プレート本体の一部を貫通して開口した吸引口と、該吸
   引口から吸引される油煙を含む空気を排出する排出手段
   とを備え、前記吸引口には、前記プレート本体の内底面
   より上方に位置する吸込口を有する吸煙ドームを設ける
   とともに、前記吸込口から前記排出手段の出口に至る流
   路には、排出空気に含まれる油煙を除去する除油煙手段
   を設けたことを特徴とするホットプレート。
2. 【請求項２】 前記吸煙ドームは取り外し自在とされて
   いることを特徴とする前記請求項１記載のホットプレー
   ト。
3. 【請求項３】 前記吸煙ドームは前記プレート本体と一
   体に形成されていることを特徴とする前記請求項１記載
   のホットプレート。
4. 【請求項４】 前記除油煙手段として、除油煙作用を有
   する触媒を用いたことを特徴とする前記請求項１ないし
   請求項３のいずれか一項記載のホットプレート。
5. 【請求項５】 前記触媒は、前記プレート本体を加熱す
   るヒータにより活性化されることを特徴とする前記請求
   項４記載のホットプレート。
6. 【請求項６】 前記除油煙手段として、除油煙作用を有
   するフィルターを用いたことを特徴とする前記請求項１
   ないし請求項５のいずれか一項記載のホットプレート。
7. 【請求項７】 前記フィルターを、前記吸煙ドーム内に
   取り外し自在に配設したことを特徴とする前記請求項６
   記載のホットプレート。
8. 【請求項８】 前記排出手段の外周を断熱材で被覆した
   ことを特徴とする前記請求項１ないし請求項７のいずれ
   か一項記載のホットプレート。