JPH1145419A - 非接触式磁気ヘッド摩耗量計測装置 - Google Patents

非接触式磁気ヘッド摩耗量計測装置

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JPH1145419A
JPH1145419A JP9205100A JP20510097A JPH1145419A JP H1145419 A JPH1145419 A JP H1145419A JP 9205100 A JP9205100 A JP 9205100A JP 20510097 A JP20510097 A JP 20510097A JP H1145419 A JPH1145419 A JP H1145419A
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JP
Japan
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magnetic head
wear amount
magnetic
measurement
measuring device
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JP9205100A
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Seiichi Sakai
誠一 酒井
Yuji Yamauchi
裕司 山内
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】非接触式で高精度なヘッド摩耗量をディジタル
式に計測する。 【解決手段】磁気ヘッド20と対向するように磁気セン
サ30が配置され、この磁気センサは発振回路40の発
振素子の一部となる。ヘッドがセンサと対向する回転位
置での磁気回路の磁気抵抗はヘッドのドラム面からの突
出量によって変化し、この磁気抵抗変化が発振周波数の
変化となる。周波数変化をカウンタ出力に変換する。カ
ウンタ80には、計測された発振周波数のパルスPdが
供給されて、所定パルス数がカウントされるに至るまで
のパルス幅を有するパルス(カウンタ出力)Pxが生成
される。そしてこのカウンタ出力Pxが第2のカウンタ
82に供給されて、上記パルス幅内の基準クロック数が
カウントされる。このカウンタ出力Pyがセンサとヘッ
ドの対向間隙に対応した計測データYとして使用する。
ディジタル式に計測できるので計測精度が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビデオテープレ
コーダなどのように磁気ヘッドを使用した回転ドラム装
置などに適用して好適な非接触式磁気ヘッド摩耗量計測
装置に関する。
【0002】詳しくは回転磁気ヘッド装置に対して非接
触式に磁気センサを配し、磁気ヘッドとこの磁気センサ
との間の総合的な磁気抵抗の変化によって、磁気ヘッド
の摩耗量を非接触式に精度よくディジタル的に計測でき
るようにしたものである。
【0003】
【従来の技術】ビデオテープレコーダ(VTR)、デー
タレコーダ、ディジタルオーディオテープレコーダ(D
AT)などのように、磁気ヘッドを搭載した回転ドラム
装置を使用するAV機器では、磁気ヘッドは磁気テープ
に接触した状態で走行するものであるから、長時間のテ
ープ走行によって磁気ヘッドのうちテープ摺動部分が摩
耗する。
【0004】その摩耗量が数10ミクロンに達すると、
通常の磁気ヘッドでは磁気ヘッドギャップを形成する領
域(ヘッドデプス)がなくなってしまい、ヘッドデプス
が完全になくなる直前まで摩耗すると記録再生に支障を
きたす場合がある。更にヘッドデプスが完全に消滅する
までヘッド摺動部が摩耗すると最悪の状態となり、信号
を記録したり、再生することができない。
【0005】この場合において、信号再生中にヘッド摩
耗量が数10ミクロンに達してしまったようなときに
は、テープからの再生信号がゼロになるので、磁気ヘッ
ドの異常を即座に知ることができる。
【0006】しかし信号の記録中に、ヘッド摩耗量が数
10ミクロンに達してしまったようなときには、信号を
正常に記録できず、重要な情報の記録洩れが発生するお
それがある。この異常事態は記録した信号を再生しない
と確認できない。したがってこのような事態は、AV機
器を特に業務用として使用する場合には避けなければな
らない。
【0007】そのため、特に業務用AV機器ではヘッド
摩耗量を監視し、摩耗量が規定量に達したときは、ユー
ザに警告し、保守・点検を促すようにした方が好まし
い。そのためにはヘッド摩耗量を計測する必要がある
が、この計測装置としては接触式による測定装置と、非
接触式な測定装置が考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】接触式磁気ヘッド摩耗
量計測装置では、測定すべき磁気ヘッドに対して計測子
などの計測治具が接触するように取り付けられるため、
被測定磁気ヘッドのテープ摺動面に傷が付いたり、最悪
の場合には被測定磁気ヘッドを破損するおそれがある。
また計測子の取り付け方によっては計測結果にばらつき
が生じ、計測精度への影響も見逃すことができない。
【0009】非接触式磁気ヘッド摩耗量計測装置で摩耗
量を計測する場合には接触式のような問題は発生しな
い。非接触式では光を用いてヘッド摩耗量が計測され
る。この場合レーザ光などを用い、このレーザ光は集光
され被測定磁気ヘッドのテープ摺動面に正確に照射され
なければならないため、レーザ光学系の配置、調整など
が非常に面倒になる。光学系を使用するために計測装置
自体が嵩むことに加え、計測装置の回転ドラム装置への
組立には相当な神経を使うことになる。
【0010】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、非接触状態でヘッド摩耗量を
計測できるようにすると共に、ヘッド摩耗量を高精度で
計測できる非接触式磁気ヘッド摩耗量計測装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載した発明は、磁気ヘッドが搭載され
た回転磁気ヘッド装置と対向し、かつ磁気テープの前記
回転磁気ヘッド装置に対する巻き付け角外に非接触状態
で配置された磁気センサと、上記磁気センサからの出力
を受けて摩耗量を算出する摩耗量算出手段と、回転磁気
ヘッド装置の回転位置を検出し、その検出出力が上記摩
耗量算出手段に供給される回転位置検出手段とを有し、
上記磁気センサは可変発振回路素子の一部として機能
し、上記回転位置検出手段からの出力に基づいて上記磁
気センサと磁気ヘッドとの対向位置が判断されると共
に、上記対向位置における上記磁気センサの発振周波数
の変化によって、上記摩耗量算出手段にて上記磁気ヘッ
ドの摩耗量がディジタル的に計測されるようになされた
ことを特徴とする。
【0012】テープラップ角を外れた位置に磁気センサ
が配置・固定される。磁気センサはコ字状コアと、その
巻き溝に巻線された検出コイルとで構成され、コアの幅
は、磁気ヘッドのギャップ幅よりも広く、磁気ヘッドの
幅よりも狭くなされる。
【0013】磁気ヘッドが磁気センサに対向したときの
回転位置での、これら磁気ヘッドと磁気センサを含む総
合的な磁気抵抗の値は、ヘッドが摩耗するにつれ変化す
るので、この磁気抵抗分の変化をインダクタンスの変化
として捉える。インダクタンスは発振回路素子の一部で
あるため、インダクタンスが変化するとその発振周波数
も変化する。ヘッド摩耗量と発振周波数の変動とは互い
に関連しているので、ヘッド摩耗量がゼロ(磁気ヘッド
使用前)のときの発振周波数をメモリしておき、その後
の発振周波数の変動を監視すれば計測時点でのヘッド摩
耗量を知ることができる。ヘッド摩耗量が規定量(規定
値)を越えたとき、ユーザへの警告が行なわれる。こう
することによって、信号を記録中に突然信号が記録され
なくなるような不慮の事態を未然に回避できる。
【0014】磁気ヘッドに対する計測位置(アドレス)
は少しずつシフトさせ、その都度発振周波数を求め、そ
のトータルデータから磁気センサと磁気ヘッドとの完全
対向位置を求める。爾後は完全対向位置を示すアドレス
によって計測位置を指定して計測を実行する。
【0015】回転方向に対して互いに段差をもって複数
の磁気ヘッドが取り付けられているときには、これらを
単一の磁気センサでカバーできるように、つまり磁気セ
ンサの磁気空隙内に複数の磁気ヘッドが総て含まれるよ
うに、磁気センサの大きさ(厚み)が選ばれる。
【0016】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る非接触式
磁気ヘッド摩耗量計測装置の実施の一形態を上述したV
TRに搭載された回転ドラム装置に適用した場合につ
き、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1はこの発明を適用した非接触式磁気ヘ
ッド摩耗量計測装置10の一部を示した概念図である。
回転磁気ヘッド装置12にはガイドピン16によって規
定される所定のラップ角αをもって磁気テープ14が回
転ドラム(図示はしない)にヘリカル状に巻き付けら
れ、搭載された磁気ヘッド20で情報が磁気テープ14
に記録され、またこれより再生される。
【0018】回転磁気ヘッド装置12の所定位置にはベ
ース22が取り付けられ、ここに磁気ヘッド20が載置
固定される。磁気ヘッド20はドラム面から規定量だけ
突出した状態で取り付けられる。信号巻線24はヘッド
コア23の両脚に巻き付けられる。
【0019】回転磁気ヘッド装置12のドラム面12
a、詳細には磁気ヘッド20のヘッド摺動面と所定の間
隙βを隔て、かつテープラップ角αにかからない位置、
例えば図示するようにラップ角αがほぼ180°である
ときには、ガイドピン16から90°離れた位置に磁気
センサ30が配置される。磁気センサ30はコ字状のコ
ア31と、その巻き溝31aに巻き付けられた検出コイ
ル32とで構成される。磁気センサ30に巻き付けられ
た検出コイル32は後述する可変発振回路(OSC)の
発振素子の一部として機能する。
【0020】回転ドラム装置が図2のように下ドラム3
2が固定で、上ドラム34のみが回転するように構成さ
れているときは、この上ドラム34が回転磁気ヘッド装
置12としても機能する。そして、このときは下ドラム
32に設けられた断面L字状の取り付け部材38に上述
した磁気センサ30が、上ドラム34の磁気ヘッド20
と対向するように取り付け固定される。
【0021】これに対し、図3のように中ドラム(回転
ドラム)36を有し、これに磁気ヘッド20が取り付け
られると共に、その上下ドラム32,34が固定された
構成の回転ドラム装置を使用する場合には、上下ドラム
32,34間をまたいで取り付けられたコ字状の取り付
け部材38に磁気センサ30が取り付け固定される。
【0022】磁気ヘッド20は図4(A)に示すように
一対のコア23と、信号巻線24とで構成されている。
図4(B)および図4(C)は図4(A)の矢印D方向
から見た時の断面図である。テープ摺動面25aを含む
テープ摺動部25は図4(B)に示すように切欠された
構成となっている。コア23は、図4(B)に示すよう
に磁性体のみで構成されている単層コアであっても、図
4(C)に示すように中間部にメタル23bを配し、そ
の上下に非磁性体(セラミック)を配した積層型コアで
あってもよい。
【0023】磁気ヘッド20は回転しているので、1回
転のなかには磁気ヘッド20が磁気センサ30と対向し
ている状態とそうでない状態が発生する。磁気ヘッド2
0が図1のように磁気センサ30と対向した状態では、
この磁気ヘッド20と磁気センサ30とによって構成さ
れる磁気回路は図5のような等価回路で表すことができ
る。
【0024】図5に示す等価回路において、Raはテー
プ摺動部25の磁気抵抗を、Rbはバックコア(ヘッド
摺動部25以外のコア23)23aの磁気抵抗を示す。
同様に磁気センサ30の検出コイル32の抵抗分をRc
で示す。また両者が対向しているときの磁気空隙36に
おける磁気抵抗をRd,Reで示す。ここに磁気抵抗R
d,Reはコ字状コア31の両脚とテープ摺動部25と
の間の磁気抵抗である。
【0025】テープ摺動部25が摩耗すると、テープ摺
動部25の厚みが減少するので磁気抵抗Raが変化す
る。同時にテープ摺動部25と磁気センサ30との対向
間隙長も変化するので、これによって磁気抵抗Rd,R
eも変化する。したがって磁気センサ30から磁気ヘッ
ド20側を見た場合の総合的な磁気抵抗の値がヘッド摩
耗によって変化することになる。
【0026】図6はこの発明に係る非接触式磁気ヘッド
摩耗量計測装置10の回路系の概要を示した図である。
図5の磁気抵抗の変化によるインダクタンスの変化が可
変発振回路40に導かれる。可変発振回路40は図7に
示すように発振用増幅素子であるトランジスタなどで構
成された増幅段42を有し、本例ではこの増幅段42に
対応する並列帰還路にLC素子が発振素子として接続さ
れる。容量素子であるコンデンサ44と並列に可変イン
ダクタンス素子46がそれである。この可変インダクタ
ンス素子46が、図5に示す総合的なインダクタンスL
xを示す。
【0027】インダクタンスLxが変動すると、それに
伴って発振周波数が変動し、その発振出力はディジタル
計測回路50に導かれ、周波数に比例したカウント値に
変換される。その詳細は後述するとして、発振周波数に
対応したカウント出力(計測データ)は後段の摩耗量算
出手段52に供給される。
【0028】摩耗量算出手段52内にはCPUが備えら
れ、得られた計測データに基づいて磁気ヘッド20の摩
耗量が算出される。算出された摩耗量などのデータはメ
モリ54にストアされる他、表示手段56に供給されて
算出値などが表示される。
【0029】この処理とは別に、摩耗量が規定値以上に
なったとき、警報手段などの告知手段(図示はしない)
を作動させて、“このまま放置すると情報を正しく記録
できないおそれがあり、直ちにヘッドの交換をすべき”
ことをユーザに知らせることもできる。規定値としては
例えばヘッドデプス(図4(A)の25b)の深さが消
滅する直前の値に選ぶことができる。例えばヘッドデプ
スの深さが25ミクロン程度であるときには20ミクロ
ン程度を規定値として選ぶことができる。
【0030】上述の計測処理は、例えば装置の電源が投
入された直後に行なうことができる。通常500〜10
00時間使用すると数10ミクロン摩耗し、記録再生に
支障をきたすことが経験的に判っているので、この使用
時間を目安にしてその直前から計測処理を実行するよう
にソフトウエアを構築してもよい。この計測処理とは別
に摩耗量の増加に伴って記録電流の値を小さくするよう
な制御を行い、限界摩耗量(ヘッドデプスの深さに近い
値)が検出されたとき初めてヘッド交換を行なうように
することもできる。
【0031】摩耗量の計測はドラム全周にわたって実施
することもできれば、磁気ヘッド20が磁気センサ30
に対峙する区間だけ実施することもできる。図1に示す
ようにドラムの回転中心を通る半径の延長線V上に回転
検出手段(例えばパルス発生器PG)58を取り付け、
ここから得られるドラム1回転につき1個のPGパルス
を基準にしてドラムの回転位置が検出され、磁気センサ
30による磁気ヘッドの計測タイミングを求めらること
ができる。これは、PGパルスが得られるタイミングと
ドラムに取り付けられた磁気ヘッド20の取り付け位置
との関係が判っており、両者の相対的位置関係が予め明
らかであるからである。
【0032】図1に示すように、上述した磁気センサ3
0を構成するコア31に形成される巻き溝31aの幅W
aは磁気ヘッド20のギャップgの幅Wbよりも大き
く、ヘッド自体の幅Wcよりも狭く選ばれている。これ
は上述したように磁気センサ30と磁気ヘッド20との
間で磁気空隙を作り、なおかつ磁気ヘッド20のヘッド
摺動面25aの摩耗によって、磁気ヘッド20と磁気セ
ンサ30とで構成される磁気抵抗の値が変わるようにす
るためである。これらの具体的数値の一例を挙げると、
以下の通りである。
【0033】Wa=250μm、Wb=0.5μm、W
c=1.5mm 巻き溝31aの幅Waが磁気ヘッド20のギャップgの
幅Wbよりも狭かったり(実際このような形状は不可能
であるが)、ヘッド自体の幅Wcよりも広いと、ヘッド
摩耗量を磁気抵抗の変化として正確に捉えることができ
なくなるからである。対向間隙βは検出感度に影響を与
えるから、最適な間隙値が選ばれる。
【0034】この発明のように磁気センサ30を利用し
てその磁気抵抗の変化からヘッド摩耗量を計測するよう
に構成した場合には、対向間隙βを設計値通りとなるよ
うに取り付け位置を微調整するだけで、高精度な摩耗量
計測を実現できる。実験によれば±1μmの精度でヘッ
ド摩耗量を計測(予測を含む)できることが確認され
た。特に積層型コアを使用した磁気ヘッドのときは±0
μmの精度でヘッド摩耗量を計測できることが確認され
た。磁気センサ30自体は超小型素子であり、それ以外
は回路部品であるため計測装置規模が非常に小さなもの
となる。
【0035】上述した計測回路50ではディジタル処理
が好適である。そのため、図6に示すように計測回路5
0には基準クロック源68が設けられ、これより得られ
る基準クロックCKに基づいてディジタル処理がなされ
る。
【0036】ところで、磁気ヘッド20に磁気センサ3
0が完全に対向する位置でのだだ一度の計測によってヘ
ッド摩耗量を算出することも理論的には可能である。し
かしこれでは精度よいヘッド摩耗量算出を実現できな
い。
【0037】そこで、磁気センサ30に磁気ヘッド20
が近づき始めてから離れるまでの期間、計測開始位置を
順次シフトしながら一定時間だけそれぞれ計測を行い、
それらの計測データから完全対向位置でのヘッド摩耗量
を算出すればよい。
【0038】例えばドラム1回転分の領域をn分割し、
n分割された領域のうち、実際に磁気ヘッド20が磁気
センサ30と対向する周辺領域での分割領域の計測デー
タに基づいてヘッド摩耗量を算出すればよい。
【0039】図8はその概念図を示す。パルス発生器
(PG)58に対する磁気ヘッド20の取り付け位置P
は予め判明しているので、パルス発生器58の取り付け
位置を基準点としてn分割したドラムの回転位置にアド
レスを付す。図6の例では反時計方向にアドレスが増え
るものとする。
【0040】図8Aのように最初の計測開始アドレスA
1から予め設定された計測時間T内に存在する一定数の
発振周波数波形を積分することによってその計測開始ア
ドレスA1(実際はT内に存在するアドレス数の中央
値)での発振周波数f1が求まる。
【0041】同様にして次の回転では、図8Cのように
計測開始アドレスをA2(>A1)にシフトさせて同じ
ような計測を実行し、そのときの発振周波数f2を求め
る。計測開始アドレスAを順次シフトさせながら最後の
計測開始アドレス(この例ではA7)まで計測処理を順
次実行して、それぞれの計測開始アドレスA3〜A7で
の発振周波数f3〜f7が求められる。そして、それぞ
れの周波数fが最終的には数値(計測データ)Y1〜Y
7に変換される。
【0042】ここで、磁気ヘッド20が磁気センサ30
と完全に対向した位置が、対向間隙βとしては一番狭く
なり、そのときが最低周波数となる。対向間隙βが広が
るにつれ、発振周波数fは高くなるから、実際には図9
のような特性曲線Laが得られる。
【0043】また、対向間隙βつまり発振周波数fとそ
のときの計測データYとの関係を図10Aに示す。この
例では後述するように発振周波数fが高くなるにつれ、
したがって対向間隙βが大きくなるにつれ、計測データ
Yが小さくなる。そのため、対向間隙βが最小となる計
測開始アドレスAまでは計測データYが大きくなること
から、計測開始アドレスAとそのときの計測データYと
の関係を図示すると、図11のように上に凸となる単峰
特性となる。
【0044】最大値がギャップgの位置と対応すること
になるから、磁気ヘッド20を使用する前段階で計測を
行ってそのときの計測値(基準値であって、図11曲線
Qaとする)が保存される。磁気ヘッド20を使用する
とヘッド対接面25a(図4)が摩耗してくることか
ら、対向間隙βはヘッド使用前よりも広がる。対向間隙
βが大きくなると、発振周波数fが高くなり、これによ
って計測データYは小さくなるから、磁気ヘッド20を
ある程度使用した後で計測すると図11曲線Qbのよう
になる。そして、それぞれの計測データの最大値の差分
が基準値以上になったとき磁気ヘッドの交換時期とな
る。
【0045】上述したディジタル計測回路50では以上
のような計測処理が行われる。図12はディジタル計測
回路50の具体例である。
【0046】まず端子77には可変発振回路40で得ら
れた計測区間Tでの発振周波数fをディジタル化した計
測信号Pd(図13D)が供給され、これが微分回路7
8で微分されることによって図13Eに示す計測微分パ
ルスPeが得られる。計測微分パルスPeの周期は計測
された発振周波数fに依存する。計測される発振周波数
は対向間隙βの値に応じて僅かながら変化するため、図
示するようにそのパルス周期が僅かずつ伸縮している。
【0047】計測微分パルスPeは次段の第1のカウン
タ80に供給されて、そのカウンタ値が規定のカウント
値(例えばYYビット)となるまでカウント動作が続行
される。第1のカウンタ80はxビット(>YYビッ
ト)のカウンタで構成され、その出力はカウント開始に
よってハイレベルとなり、カウント値がYYビットにな
ったときローレベルに反転するようなパルス信号が得ら
れる。
【0048】第1のカウンタ80のカウントイネーブル
期間は計測モードのうちで最も周波数が低いときでもY
Yビットをカウントできる充分な期間であって、このカ
ウントイネーブル期間を定めるイネーブル信号(パル
ス)Pj(図13J)は以下の手段によって生成され
る。
【0049】端子71に入力したPGパルス(図13
B)は微分回路72に供給されて図13Cに示すように
クロックCK(同図A)に同期したPG微分パルスPc
が生成され、このPG微分パルスPcが1/n(nは任
意の整数)の分周回路74に供給される。
【0050】分周回路74には発振器68からのクロッ
クCKが供給されているので、このクロックCKをn個
カウントする毎に1個の分周パルスPf(同図F)が出
力される。クロックCKの周波数は一定であるから分周
パルスPfの周期Tfも一定であって、分周比nを適当
な値に選ぶことによってドラム1周当たりm個の分周パ
ルスPfが得られる。これによってドラム1周は1/m
に分割されたことになる。
【0051】したがって、PGパルスを基準にしてr個
(rは任意の整数)を進んだ位置に磁気ヘッド20が位
置することになるので、この分周パルスPfをドラムの
アドレスとして使用することができる。
【0052】分周パルスPfは次段のアドレスカウンタ
76に供給され、分周パルスPfの1パルス毎にアドレ
スが付与される(図14G)。アドレスカウンタ76に
はPG微分パルスPcがリセットパルスとして供給され
る他、端子75より計測開始アドレスADR(=Ai)
(図13H)が指定される。図13の例は最初の計測開
始アドレスA1が与えられたときの例であって、またこ
の例ではA1としてA1=“08H”(Hはヘキサデシ
マル表示)が与えられた例である。
【0053】アドレスカウンタ76では分周パルスPf
に関連したアドレスデータが計測開始アドレスA1に一
致したときリセットパルスPi(図13I)が得られる
と共に、このリセットによって一定期間Tだけ立ち上が
るイネーブルパルスPj(同図J)が生成される。
【0054】イネーブルパルスPjは計測期間Tを定め
るパルスであって、これらパルスPi,Pjは上述した
ように第1のカウンタ80にリセットパルスおよびイネ
ーブルパルスとしてそれぞれ供給され、計測開始直前に
第1のカウンタ80がリセットされると共に、イネーブ
ルパルスPjがハイレベルの期間内に入力する計測微分
パルスPeの個数がカウントされる。そしてそのカウン
ト値が規定数(=YYビット)に達したら第1のカウン
タ出力であるXビットカウンタ出力Px(図13K)は
ローレベルに反転する。
【0055】計測微分パルスPeのパルス間隔は計測さ
れた発振周波数の周期に対応するものであり、その周波
数が低いときは(βは狭い)、パルス間隔が広くなるか
ら、YYビットになるまでの時間WT(図13K)が長
くなる。
【0056】これに対して計測された発振周波数が高い
ときには(βが広い)、パルス間隔が狭くなるからYY
ビットまでカウントする時間WTが短くなる。したがっ
て、Xビットカウンタ出力Pxはパルス幅変調されたパ
ルス出力となり、これがさらに第2のカウンタ82に供
給される。
【0057】第2のカウンタ82は上述のリセットパル
スPiによってカウンタ内容がリセットされ、イネーブ
ルパルスPj内に入力するXビットカウンタ出力Pxの
期間だけカウントモードとなって、クロックCKをカウ
ントアップする(図13L)。
【0058】したがって、計測された発振周波数が低
く、Xビットカウンタ出力Pxのパルス幅が広いときに
は(図14A〜D)、それだけ第2のカウンタ82から
のカウンタ出力(Yビットカウンタ出力Py)Yは大き
な値となる。
【0059】これに対し、図14E〜Gに示すように、
計測された発振周波数が高く、したがってXビットカウ
ンタ出力Pxのパルス幅が狭いときにはそれだけYビッ
トカウンタ出力である計測データYは小さな値となる。
【0060】したがって、図11に示すような計測結果
となる。磁気ヘッド20を使用することによって磁気ヘ
ッド20が磨耗してくると、対向間隙βが極く僅かでは
あるが徐々に広くなるので、そのときの計測データYの
特性は図11曲線Qbのごとくになる。磁気ヘッド20
を使用する前の段階で計測して図11曲線Qaの計測結
果を得、次に磁気ヘッド20の使用中に計測することに
よって図11曲線Qbの計測結果が得られたときには、
そのピーク値の差分を規定値と比較してヘッド摩耗量を
判別する。
【0061】図10Aの曲線Lbは対向間隙βと計測デ
ータYとの関係を示す。ここで、ドラム回転数を一定に
した状態で、クロックCKの周波数を上げれば、Xビッ
トカウンタ出力Pxのパルス幅間でカウントできるパル
ス数が増える。その結果、計測データYが増えるように
なるため、そのときは図10A鎖線で示す曲線Lb′の
ようになって計測精度が向上する。
【0062】同様に、クロックCKの周波数を一定にし
た状態で、ドラム回転周波数を下げ、例えば1/2にす
ると、計測期間Tそのものが2倍に拡張されるため、ク
ロックを高めたのと同じ結果となる。つまり計測期間T
内でカウントできるパルス数が2倍に増えるため、これ
によって計測精度は図10Bの鎖線曲線Lc′で示すよ
うに2倍に改善されることになる。
【0063】図15は上述したヘッド摩耗量の初期値を
計測するための計測処理例を示すフローチャートであっ
て、上述したように計測開始位置を7回シフトさせて磁
気ヘッド20の摩耗量を計測できるときの処理例であ
る。
【0064】まず、計測開始アドレスADRを初期化す
る(ステップ91)。この例では最初のアドレスA1に
セットされる。この計測開始アドレスA1から一定期間
Tの間に得られる発振周波数fが積分される(ステップ
92)。積分された発振周波数fの計測データY(=Y
1)が算出され、少なくとも計測データYが、必要に応
じてこの計測データYの他に発振周波数fがメモリされ
る(ステップ93)。
【0065】2回目以降のドラム回転のときには計測開
始アドレスADRが1だけ順次インクリメントされ(ス
テップ94,95)、同様な処理が計測開始アドレスA
7まで実行され、計測開始アドレスA7での計測処理が
終了した段階でヘッド摩耗量の初期を算出するための計
測処理が終了する。
【0066】これら7つの計測データY1〜Y7のう
ち、実際のヘッド摩耗量を検出し、ヘッド交換の有無を
判別するときに使用される計測データとしてはピーク値
を挟む前後の複数の計測データのみである。この例では
Y3,Y4,Y5であり、例えばその平均値が初期値デ
ータ(基準データ)として使用される。
【0067】したがってヘッド摩耗量を算出するときの
計測開始アドレスもこの3つのアドレスのみを指定して
行われる。図16にそのときのヘッド交換指示のための
処理例を示すものである。
【0068】図16において、ステップ101から10
5までは、アドレス初期値がA1からA3に変わり、ス
テップ104での判断アドレスがA7からA5に変わる
だけであるので、その詳細な説明は割愛する。
【0069】上述した処理で得られた計測データY
3′,Y4′およびY5′はステップ106でその平均
値が算出され、既にメモりされている初期値データ(基
準データ)とこの平均値との差分が求められる(ステッ
プ107)。その差分が基準の値より小さいときは、磁
気ヘッド20は摩耗しているがまだ磁気ヘッド20を交
換するには至らないと判断する(ステップ109)。
【0070】これに対してその差分が基準値に等しいか
これよりも大きいと判断されたときには、磁気ヘッド2
0の交換時期であると判断する(ステップ108)。そ
のときは表示部(図示はしない)にその旨のメッセージ
を表示したり、警告灯を点滅させたり、音声でその旨を
知らせたりすることによって、ユーザにヘッド交換を促
すことになる。
【0071】このように、この発明では回転ドラムの回
転基準位置を検出する回転位置検出手段58が設けら
れ、この回転位置検出手段58から得られる検出パルス
がディジタル式計測回路50に供給されて、ドラム1回
転をn分周する分周パルスPeが求められ、これより回
転基準位置からの磁気ヘッド20のドラム取り付け位置
のアドレスを求め、このアドレスを順次シフトさせなが
ら計測開始アドレスADRを指定したものである。
【0072】そのため、ディジタル式計測回路50に
は、第1と第2のカウンタ80,82を有し、第1のカ
ウンタ80には、計測された発振周波数のパルスPdが
供給されて、所定パルス数がカウントされるに至るまで
のパルス幅を有するパルス(カウンタ出力)Pxが生成
される。
【0073】そしてこのカウンタ出力Pxが第2のカウ
ンタ82に供給されて、上記パルス幅内の基準クロック
数がカウントされる。このカウンタ出力Pyが磁気セン
サ30と磁気ヘッド20の対向間隙に対応した計測デー
タYとして使用されるようにしたものである。
【0074】さて、図1に示す回転磁気ヘッド装置12
において、これに搭載された磁気ヘッド20は説明の便
宜上1個の場合を示してある。実際には数個の磁気ヘッ
ド20が回転方向に対して特定の間隔を保持して配置さ
れているのが普通である。このように複数の磁気ヘッド
が取り付けられているときの各ヘッド摩耗量を計測する
場合であっても、磁気センサとしては単一の磁気センサ
である方が、計測精度上も、構成上も得策である。
【0075】図17はこのような点を考慮した計測装置
10の概念図である。図の例は回転方向に対して4個の
磁気ヘッド20A〜20Dが互いに所定の段差をもって
配置された例である。ドラムの端面を基準にすると図1
8のように基準となる磁気ヘッド20Aに対してそれぞ
れm2,m3,m4の段差をもって同一構成の磁気ヘッ
ド20B,20C,20Dが配置される。ga,gb,
gc,gdはそれぞれのギャップを示す。ギャップga
〜gdの上下両端部には周知のようにガラス材27a〜
27dが充填されている。
【0076】これら複数の磁気ヘッド20に対向して配
置される磁気センサ30は図19に示すように構成され
る。磁気ヘッド20の厚み(回転ドラムの軸方向)をH
aとすると、磁気ヘッド20Aから20Dまでの厚みH
bは、 Hb=Ha+m4 となる。したがって磁気センサ30の厚みHcは、全て
の磁気ヘッド20をカバーできるように、 Hc≧Hb のように選ばれる。こうすれば、1個の磁気センサ30
だけで全ての磁気ヘッド20に対するヘッド摩耗量を計
測できる。どの位置にある磁気ヘッド20に対する摩耗
量計測であるかを知るために、上述したPGパルスが使
用される。PGパルスの発生タイミングと各磁気ヘッド
の位置関係は一義的に決まるからである。
【0077】磁気センサ30の厚みを上述したような値
Hcに選ぶと、測定すべき磁気ヘッド20A〜20Dに
よって磁気空隙の磁気抵抗Rc,Rdが相違し、計測精
度が異なってしまうようにも考えられるが、実際には殆
ど差がない。これはコア31そのものの磁気抵抗が小さ
いからであると考えられる。
【0078】また、1個の磁気ヘッド20に対する計測
と同様に、複数個の磁気ヘッド20A〜20Dに対して
も、計測開始アドレスAを図20のようにΔ、2Δ、3
Δだけそれぞれシフトさせることによって、複数個の磁
気ヘッド20A〜20Dに対する基準データQa1〜Q
a4と、ヘッド摩耗時の計測データQb1〜Qb4が得
られる。
【0079】この発明に係るヘッド摩耗量計測装置は、
上述したように回転磁気ヘッドを持つ装置であればその
全てに適用できることは明かである。また、磁気センサ
は1個使用した場合であるが、2個の磁気センサを使用
し、それぞれから得られる発振周波数の差分を計測して
基準値と比較してヘッド摩耗量を判断するようにしても
よい。
【0080】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る非接触式
磁気ヘッド摩耗量計測装置では、磁気センサは回転磁気
ヘッド装置とは非接触状態で配置され、この磁気センサ
を含む磁気回路の磁気抵抗の変化を検出することによっ
て、磁気ヘッドのドラム面からの突出量、すなわちヘッ
ド摩耗量を計測することができる。
【0081】これによれば、接触子などを使用した接触
式計測装置に比べ被測定磁気ヘッドの損傷を未然に防止
できる。またレーザ光などを使用した非接触計測装置と
は異なり、磁気抵抗変化によってヘッド摩耗量を計測す
るようにしたので、計測精度が高く、しかも計測装置自
体小型化できるので、その取り付け位置に制約を受ける
ことなく搭載できる特徴を有する。したがってドラム径
の小さな回転ドラム装置に対しても容易に適用できる。
【0082】磁気ヘッドの摩耗量は、PGパルスを基準
にして所定の区間だけディジタル的に計測されるので、
計測精度が高く、回路構成も小型化できる特徴を有す
る。もちろん、使用するクロックの周波数を高めたり、
ドラム回転数を低速に制御した状態で計測を行えば、そ
れだけカウントすべきクロック数が増えるため、計測精
度の向上につながる。
【0083】したがってこの発明はVTR,DAT,デ
ータレコーダなどのAV機器に適用して極めて好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る非接触式磁気ヘッド摩擦量計測
装置の概要を示す概念図である。
【図2】回転磁気ヘッド装置の一例を示す構成図であ
る。
【図3】回転磁気ヘッド装置の一例を示す構成図であ
る。
【図4】被計測用磁気ヘッドの構成図である。
【図5】磁気ヘッドと磁気センサを含めた等価磁気回路
図である。
【図6】この発明に係る非接触式磁気ヘッド摩擦量計測
装置の一形態を示す系統図である。
【図7】磁気空隙を含めた可変発振回路の等価構成図で
ある。
【図8】ヘッド摩耗量の計測例を示す説明図である。
【図9】ヘッド摩耗量と発振周波数との関係を示す曲線
図である。
【図10】対向間隙と計測データとの関係を示す特性図
である。
【図11】計測データの関係を示す特性図である。
【図12】ディジタル式計測回路の具体例を示す系統図
である。
【図13】ディジタル式ヘッド摩耗量計測例を示す波形
図(その1)である。
【図14】ディジタル式ヘッド摩耗量計測例を示す波形
図(その2)である。
【図15】ヘッド摩耗量の初期値算出のための計測フロ
ーチャートを示す図である。
【図16】ヘッド交換処理フローチャートを示す図であ
る。
【図17】複数の磁気ヘッドを使用したときの図1と同
様な概念を示す概念図である。
【図18】図17の展開図である。
【図19】図17を側面から見た配置図である。
【図20】複数ヘッドとそのときのヘッド摩耗量との関
係を示す図である。
【符号の説明】
10・・・計測装置、12・・・回転磁気ヘッド装置、
14・・・テープ、20・・・磁気ヘッド、30・・・
磁気センサ、40・・・可変発振回路、50・・・ディ
ジタル式計測回路、52・・・摩擦量算出手段、54・
・・メモリ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドが搭載された回転磁気ヘッド
    装置と対向し、かつ磁気テープの前記回転磁気ヘッド装
    置に対する巻き付け角外に非接触状態で配置された磁気
    センサと、 上記磁気センサからの出力を受けて摩耗量を算出する摩
    耗量算出手段と、 回転磁気ヘッド装置の回転位置を検出し、その検出出力
    が上記摩耗量算出手段に供給される回転位置検出手段と
    を有し、 上記磁気センサは可変発振回路素子の一部として機能
    し、 上記回転位置検出手段からの出力に基づいて上記磁気セ
    ンサと磁気ヘッドとの対向位置が判断されると共に、 上記対向位置における上記磁気センサの発振周波数の変
    化によって、上記摩耗量算出手段にて上記磁気ヘッドの
    摩耗量がディジタル的に計測されるようになされたこと
    を特徴とする非接触式磁気ヘッド摩耗量計測装置。
  2. 【請求項2】 上記摩耗量算出手段は、 上記磁気センサの磁気抵抗の変化によるインダクタンス
    の変化が導かれ、その変化に伴った発振周波数を出力す
    る可変発振回路と、 上記可変発振回路の出力に比例した計測データを出力す
    るディジタル計測回路と、 上記回転位置検出出力に基づいて求められた計測期間内
    での上記ディジタル計測回路の出力を受けて磁気ヘッド
    の摩耗量を計算する摩耗量算出部と、 記憶部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の非接
    触式磁気ヘッド摩耗量計測装置。
  3. 【請求項3】 回転ドラムの回転基準位置を検出する回
    転位置検出手段が設けられ、 この回転位置検出手段から得られる検出パルスが上記デ
    ィジタル式計測回路に供給されて、ドラム1回転をn分
    周する分周パルスが求められ、これより上記回転基準位
    置からの上記磁気ヘッドのドラム取り付け位置のアドレ
    スを求め、 このアドレスを順次シフトさせながら計測開始アドレス
    を指定するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    非接触式磁気ヘッド摩耗量計測装置。
  4. 【請求項4】 上記ディジタル式計測装置には、第1と
    第2のカウンタを有し、 上記第1のカウンタには、計測された発振周波数のパル
    スが供給されて、所定パルス数がカウントされるに至る
    までのパルス幅を有するパルスが生成され、 このパルスが上記第2のカウンタに供給されて、上記パ
    ルス幅内の基準クロック数がカウントされ、 このカウンタ出力が、上記磁気センサと磁気ヘッドの対
    向間隙に対応した計測データとして使用されるようにな
    されたことを特徴とする請求項1記載の非接触式磁気ヘ
    ッド摩耗量計測装置。
  5. 【請求項5】 上記磁気ヘッドを使用する前の段階で上
    記磁気センサと磁気ヘッドとの対向間隙に相当する計測
    データが、ヘッド摩耗量を判断するための初期値データ
    として使用されるようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の非接触式磁気ヘッド摩耗量計測装置。
  6. 【請求項6】 上記磁気ヘッドの使用中での計測結果か
    ら得られる上記計測データと上記初期値データの差分が
    基準値と比較されてヘッド摩耗量が判断されるようにな
    されたことを特徴とする請求項5記載の非接触式磁気ヘ
    ッド摩耗量計測装置。
  7. 【請求項7】 磁気ヘッドを使用する前段階で、計測開
    始タイミングを順次シフトして得られた複数の計測情報
    に基づいて、上記磁気ヘッドと上記磁気センサとが完全
    に対向する回転位置アドレスを求め、 爾後はこの回転位置アドレスを指定してヘッド摩耗量が
    算出されるようになされたことを特徴する請求項3記載
    の非接触式磁気ヘッド摩耗量計測装置。
  8. 【請求項8】 上記摩耗量算出手段に供給される基準の
    クロックの周波数を高めることによって、ヘッド摩耗量
    の計測精度を高めるようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の非接触式磁気ヘッド摩耗量計測装置。
  9. 【請求項9】 上記計測期間よりもその期間を長くする
    ことによって、ヘッド摩耗量の計測精度を高めるように
    したことを特徴とする請求項1記載の非接触式磁気ヘッ
    ド摩耗量計測装置。
  10. 【請求項10】 上記磁気センサは上記位置に固定配置
    されることを特徴とする請求項1記載の非接触式磁気ヘ
    ッド摩耗量計測装置。
  11. 【請求項11】 上記磁気センサはコ字状コアと、その
    巻き溝に巻線された検出コイルとで構成されたことを特
    徴とする請求項1記載の非接触式磁気ヘッド摩耗量計測
    装置。
  12. 【請求項12】 上記巻き溝の幅は、上記磁気ヘッドの
    ギャップ幅よりも広く、かつ上記磁気ヘッドの幅よりも
    狭くなされたことを特徴とする請求項4記載の非接触式
    磁気ヘッド摩耗量計測装置。
  13. 【請求項13】 上記回転磁気ヘッド装置は、その回転
    方向に対して互いに所定の段差をもって配置される複数
    の磁気ヘッドを有し、 上記磁気センサは上記複数の磁気ヘッドの高さの総和よ
    りも大きな値の高さを有することを特徴とする請求項1
    記載の非接触式磁気ヘッド摩耗量計測装置。
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