JPH1144629A - 湿式系粒度分布測定装置の試料循環器 - Google Patents

湿式系粒度分布測定装置の試料循環器

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JPH1144629A
JPH1144629A JP21819197A JP21819197A JPH1144629A JP H1144629 A JPH1144629 A JP H1144629A JP 21819197 A JP21819197 A JP 21819197A JP 21819197 A JP21819197 A JP 21819197A JP H1144629 A JPH1144629 A JP H1144629A
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solvent
mixing tank
suspension
circulator
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JP21819197A
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Sadatoshi Kojima
定俊 小島
Osamu Tagata
治 田形
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Nikkiso Co Ltd
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Nikkiso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶媒の使用量を調整できて、最適な懸濁度の試
料懸濁液等が得られる湿式系粒度分布測定装置の試料循
環器を提供する。 【解決手段】試料循環器の混合槽内で溶媒中に粉体試料
を懸濁させて試料懸濁液を生成し、該試料懸濁液を試料
循環器に接続された測定器に循環供給して、粉体試料の
粒度分布を測定する湿式系粒度分布測定装置の試料循環
器において、混合槽に、該混合槽内に収容される溶媒の
量に応じてその液位を検知し得るレベルセンサを設け
る。レベルセンサは、例えば上下動可能に配設され、そ
の最下位位置が混合槽の底部に形成されたテーパ面の上
部に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品、薬品あるい
は工業分野等のあらゆる分野における各種粉体の粒度分
布を測定するために、粉体試料を溶媒中に懸濁させた試
料懸濁液を測定器に循環供給する湿式系粒度分布測定装
置の試料循環器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の湿式系粒度分布測定装置は、例え
ば図3に示すように、粒度分布を測定する測定器53
と、この測定器53に試料懸濁液Sを循環供給する試料
循環器52とで構成されている。この湿式系粒度分布測
定装置51の試料循環器52は、粉体試料と溶媒Wを混
合させて試料懸濁液Sを生成する混合槽54と、この混
合槽54と給液タンク55とを接続する溶媒供給ライン
56に設けられた給液ポンプ57及び給液弁58と、混
合槽54と測定器53とを接続する試料循環ライン59
の上流側に設けられた循環ポンプ60等を備えている。
【0003】そして、この試料循環器52は、給液ポン
プ57を作動させ給液弁58を開いて、溶媒Wが収容さ
れている給液タンク55から混合槽54内に溶媒Wを供
給し、この混合槽54内に収容された溶媒W中に粉体試
料が懸濁されて試料懸濁液Sが生成される。混合槽54
内に収容される溶媒Wの収容量は、混合槽54に設けら
れたレベルセンサ61によって制御され、試料懸濁液S
は循環ポンプ60の作動により、試料循環ライン59を
介して測定器53のサンプルセル62内に循環供給され
る。
【0004】測定器53は、サンプルセル62に供給さ
れる試料懸濁液Sに例えばレーザ光線を照射し、その回
折及び散乱状態を解析することによって、試料懸濁液S
中の粉体試料の粒度分布を測定する。なお、測定器53
は、測定精度向上等の観点から、測定中、測定器53の
サンプルセル62内に粉体試料の特性に合った流量で試
料懸濁液Sを供給させる必要があり、その流量は循環ポ
ンプ60の回転数によって制御される。そして、測定が
完了した後の試料懸濁液Sは、循環ポンプ60に接続さ
れている排液ライン63を介して、試料循環器52外に
排出されて適宜に処理される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この試
料循環器52にあっては、混合槽54内の溶媒Wの収容
量(液位)を検知するためのレベルセンサ61が、図4
に示すように混合槽54の側壁54a上端部にステー6
4によって固定的に取り付けられているため、粒度分布
の測定時に、混合槽54内に常に一定量の溶媒Wを収容
せざるを得ず溶媒Wの使用量を調整することができな
い。
【0006】したがって、例えば粉体試料が高価であっ
たりサンプリングし得る粉体試料の量自体が少なく測定
に供する粉体試料の量が十分でない場合等に、溶媒Wの
量に対する粉体試料の量が少なくなって、試料懸濁液S
の懸濁度を最適な値に設定することが難しくなり、ま
た、溶媒W自体が高価な場合に試料懸濁液Sが使い捨て
であることから、溶媒Wの使用に無駄が発生し易いとい
う問題点があった。
【0007】そこで、溶媒Wの使用量を調整する方法と
して、混合槽54の容積を変更することも考えられる
が、この方法にあっては試料循環器52の種類が多くな
り製品コストがアップすると共に、例えば小容積の混合
槽54の場合に、水等の安価な溶媒Wを多量に使用して
高精度な粒度分布測定を行うことが困難となる。そのた
め、汎用性があるように混合槽54の容積を比較的大き
く設定しているのが現実であり、結局溶媒Wの種類等に
応じその使用量の調整を行うことができないことにな
る。
【0008】また、使用する溶媒Wによっては、その性
質上、環境への配慮や測定作業の安全性への配慮から、
使用量を極力少なくしたい場合もあるが、上記の試料循
環器52にあっては、このような場合に対応することも
できず、例えば使用した溶媒Wの廃棄処理等が面倒にな
るという問題点があった。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、請求項1または2記載の発明の目的は、溶媒の
使用量を調整できて、最適な懸濁度の試料懸濁液等が得
られる湿式系粒度分布測定装置の試料循環器を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、試料循環器の
混合槽内で溶媒中に粉体試料を懸濁させて試料懸濁液を
生成し、該試料懸濁液を試料循環器に接続された測定器
に循環供給して、粉体試料の粒度分布を測定する湿式系
粒度分布測定装置の試料循環器において、混合槽に、該
混合槽内に収容される溶媒の量に応じてその液位を検知
し得るレベルセンサを設けたことを特徴とする。
【0011】このように構成することにより、例えば混
合槽に位置調整可能に設けられているレベルセンサの位
置を、混合槽の底部側の最下位位置に設定すると、混合
槽内に収容される溶媒の量を少なくすることができ、高
価な溶媒や粉体試料の量が少ない場合であっても、その
試料懸濁液の懸濁度を最適な値に設定することができ
る。また、レベルセンサを最上位位置(上限位置)に設
定することにより、溶媒の使用量を多くすることができ
て、比較的多量な溶媒の使用による高精度な粒度分布測
定が行える。
【0012】また、請求項2記載の発明は、レベルセン
サが上下動可能に配設され、その最下位位置が混合槽の
底部に形成されたテーパ面の上部に設定されていること
を特徴とする。このように構成することにより、混合槽
内に収容される溶媒は、少なくとも混合槽の底部のテー
パ面より上方の位置まで収容され、テーパ面で生成され
る渦流による攪拌作用で溶媒中への粉体試料の懸濁性が
良好となり、使用する溶媒の量が最も少ない場合であっ
ても最適な懸濁度の試料懸濁液が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は、本
発明に係わる試料循環器を使用した湿式系粒度分布測定
装置の一実施例を示し、図1がその基本構成図、図2が
その要部の拡大図である。
【0014】図1において、測定器3と共に湿式系粒度
分布測定装置1を構成する試料循環器2は、上面に投入
口4aが形成され底部に円錐形状のテーパ面4bが形成
された混合槽4を有し、この混合槽4には溶媒給液ライ
ン6と試料循環ライン9が接続されている。溶媒給液ラ
イン6には給液ポンプ7と給液弁8が設けられ、給液弁
8の上流側が給液ホース14を介して給液タンク5に接
続されている。
【0015】溶媒給液ライン6の給液弁8と給液ポンプ
7間の一部には、透明チューブ15が接続され、この透
明チューブ15の外周側に気泡センサ16が配設されて
いる。この気泡センサ16は、例えば光ファイバー式の
光電スイッチが使用され、透明チューブ15内の溶媒W
の有無を検知し、その検知信号を試料循環器2に設けら
れている制御部17に出力する。なお、給液ポンプ7と
給液弁8も制御部17に接続され、この制御部17から
の制御信号によりその動作が制御されている。
【0016】また、溶媒給液ライン6の気泡センサ16
の下流側で給液ポンプ7の上流側(一次側)には、呼び
液注入部18が設けられている。この呼び液注入部18
は、逆U字形状の配管の上端部で給液ポンプ7より高い
位置に設けられ、例えば注射器の針が挿入される注入口
(図示せず)が形成されている。この注入口は、通常閉
塞されて溶媒給液ライン6内を流れる溶媒Wの外部への
漏出が防止されている。この呼び液注入部18により、
例えば試料循環器2の初期運転時や長期間停止後の再運
転時に、注入口に注射器の針を差し込み、給液ポンプ7
の一次側に溶媒Wを所定量注入することによって、給液
ポンプ7内に溶媒Wが充填され給液ポンプ7の空運転が
防止される。
【0017】一方、試料循環ライン9は、混合槽4のテ
ーパ面4bと測定器3との間に接続された供給ライン9
aと、測定器3と混合槽4の内部間に接続された戻りラ
イン9bとで構成されている。供給ライン9aの上流側
には出力側が二方向に分岐された循環ポンプ10が設け
られ、この循環ポンプ10の一方の出力が供給ライン9
aとして測定器3のサンプルセル12に接続され、他方
の出力が排液ライン13に接続されている。
【0018】また、試料循環ライン9が接続される混合
槽4は、そのテーパ面4bの最深部に供給ライン9aの
上流側端部が接続され、その内部には、戻りライン9b
の下流側端部が位置している。そして、この混合槽4の
投入口4a内には、例えば光ファイバー式の光電スイッ
チからなるレベルセンサ11が上下動可能に配設されて
いる。
【0019】このレベルセンサ11は、図2に示すよう
にステー19に固定され、ステー19が例えば試料循環
器2の図示しない基枠に固定されたフレーム20の長孔
20aに、調整ネジ21とナット22で上下動可能に取
り付けられることにより、矢印イ方向に上下動して、そ
の先端の検知部11aが例えば二点鎖線の位置まで下降
し得るように構成されている。
【0020】そして、このレベルセンサ11の最下位位
置aは、混合槽4のテーパ面4bの上端より所定寸法L
1上方の位置に設定され、最上位位置b(上限位置)
は、混合槽4の上端より所定寸法L2下方の位置に設定
されている。この上下動可能なレベルセンサ11によっ
て、混合槽4内の溶媒Wの収容量が、図2のレベル設定
調整可能範囲L内に設定されることになる。なお、図1
に示すように、試料循環器2の上記制御部17には、レ
ベルセンサ11、気泡センサ16及び循環ポンプ10が
接続されると共に、図示しない操作盤等が接続され、ま
た、制御部17は、測定器3に設けられた制御部23に
ケーブル24等を介して接続されている。
【0021】次に、この試料循環器2の動作について説
明する。先ず、測定する粉体試料及び使用する溶媒Wの
種類等に応じて、レベルセンサ11の設定位置を調整す
る。この調整は、例えば溶媒Wが水で粉体試料を比較的
多くサンプリングし得る場合等には、調整ネジ21を弛
めステー19をフレーム20の長孔20aに沿って上昇
させて、レベルセンサ11を最上位位置bに設定する。
また、溶媒Wが高価であったり粉体試料の量が少なく十
分な量の粉体試料をサンプリングできない場合等には、
ステー19を下降させてレベルセンサ11を最下位位置
aに設定する。
【0022】レベルセンサ11の位置が設定されると、
試料循環器2への溶媒Wの給液動作を行う。この給液動
作は、必要に応じて呼び液注入部18から使用する溶媒
Wの呼び液を注入した後に、上記操作盤の操作により制
御部17を介して給液ポンプ7を作動させると共に給液
弁8を開く。
【0023】これにより、給液タンク5から給液ホース
14で溶媒Wが汲み上げられ、溶媒給液ライン6を介し
て混合槽4内に溶媒Wが連続的に供給される。この時、
給液ポンプ7が作動してから所定時間経過しても、溶媒
給液ライン6の透明チューブ15内に溶媒Wが流れない
と、気泡センサ16から制御部17に所定の検知信号が
出力され、制御部17の制御信号により給液ポンプ7が
停止すると共に給液弁8が閉じて、給液ポンプ7の空運
転が防止される。
【0024】給液動作により溶媒Wが混合槽4内に供給
され、その液位がレベルセンサ11の検知部11aの位
置まで上昇すると、レベルセンサ11がこれを検知して
検知信号(例えばオン信号)を制御部17に出力する。
制御部17は、レベルセンサ11から検知信号が入力さ
れると給液ポンプ7を停止させ給液弁8を閉じて、溶媒
Wの混合槽4内への供給を停止すると共に、測定器3の
制御部23に試料循環器2が測定可能な状態であること
を示す信号(例えば上記オン信号)を出力する。これに
より、混合槽4内に所定量の溶媒Wが収容されると共
に、測定器3が測定開始可能な待機状態となる。
【0025】なお、溶媒供給ライン6の透明チューブ1
5に設けられている気泡センサ16の検知信号(溶媒無
し信号)によっても、制御部17の制御信号で給液ポン
プ7等が停止制御されるが、この停止制御は、上述した
ように気泡検知から給液ポンプ7停止までの間に所定の
時間差を設定することにより、溶媒W中に発生する一般
的な気泡と溶媒Wの無し状態とが分別され、気泡等によ
る停止が防止されることになる。
【0026】給液動作により混合槽4内に所定量の溶媒
Wが収容されると、給液動作を停止させて循環動作を行
う。この循環動作は、循環ポンプ10を作動させること
により行われ、混合槽4内の溶媒Wが供給ライン9a及
び戻りライン9bからなる試料循環ライン9を循環す
る。この溶媒Wの循環により、供給ライン9aを介して
測定器3のサンプルセル12内に溶媒Wが連続的に供給
され、待機状態の測定器3が作動することにより、粉体
試料が溶媒W中に懸濁されていない状態が測定(バック
グラウンド測定)される。
【0027】このバックグラウンド測定が終了すると、
粉体の母集団から抽出した所定量の粉体試料を投入口4
aから混合槽4内に投入する。この粉体試料の投入によ
り、混合槽4内で溶媒Wと粉体試料が攪拌されて懸濁性
の試料懸濁液Sが生成される。なお、混合槽4は、底部
に円錐状のテーパ面4bが形成されその最深部に供給ラ
イン9aの上流側端部が接続されると共に、このテーパ
面4b部が供給ライン9aの循環ポンプ10によって吸
引されるため、混合槽4内(テーパ面4b部分)に渦流
が生成され、この渦流によって投入される粉体試料と溶
媒Wとが良好に攪拌されて懸濁される。
【0028】この試料懸濁液Sが供給ライン9aからサ
ンプルセル12に連続的に供給されると、測定器3の作
動により試料懸濁液Sの状態が測定され、測定器3は、
この測定したデータから上記バックグラウンド測定のデ
ータを差し引いて、粉体試料のみのデータを取り出す。
その後、測定器3は、このデータから粒度分布に変換す
る演算処理等を行い、その結果をプリンタ等(図示せ
ず)によって、粒度分布(ヒストグラム)や統計的数値
をプリントアウトする。これにより、混合槽4内に投入
された粉体試料の粒度分布が測定される。
【0029】そして、特定の粉体の粒度分布の測定が終
了したら、循環ポンプ10を作動させたままの状態で排
液ライン13を開き、試料循環ライン9内の試料懸濁液
Sを、試料循環ライン9内を循環させつつ排液ライン1
3から外部に徐々に排出する。その後、例えば給水及び
循環動作を行って試料循環ライン9内に洗浄水を循環さ
せて洗浄し、2回目の抽出作業で抽出した新たな粉体試
料の測定を上記と同様に行う。なお、この給液、循環、
排液、洗浄等の一連の動作は、制御部17のシーケンス
制御によって自動的に行われる。
【0030】このように上記実施例の試料循環器2によ
れば、混合槽4に上下動可能なレベルセンサ11を配設
しているため、溶媒供給ライン6を介して混合槽4内に
収容される溶媒Wの量を、レベルセンサ11の位置によ
って調整することができる。
【0031】したがって、例えば高価な溶媒Wを使用す
る場合や、サンプリングし得る粉体試料の量が少なかっ
たり高価な場合等にあっては、レベルセンサ11を最下
位位置aに設定することにより、混合槽4内に収容する
溶媒Wや粉体試料の量を少なくし得ると共に、この溶媒
Wの量が少ない状態であってもレベルセンサ11の検知
信号により測定器3を作動可能な状態とし得て、溶媒W
の量に対応した量の粉体試料を溶媒W中に懸濁させるこ
とができ、試料懸濁液Sの懸濁度を最適値に設定した状
態で粒度分布測定を行うことができる。
【0032】また、例えば溶媒Wが水等のように安価で
あり、粉体試料のサンプリング量が十分に得られる場合
等にあっては、レベルセンサ11を最上位位置bに設定
することにより、従来と同様に比較的多量の試料懸濁液
Sによる粒度分布測定を行うことができ、試料減少に伴
う測定精度の低下を防ぐことができる。
【0033】さらに、環境に悪影響を与える虞のある溶
媒Wや、臭いや飛散等によって測定作業者に悪影響を与
える虞のある溶媒Wを使用する場合等にあっては、レベ
ルセンサ11を例えば最下位位置aに設定することによ
り、溶媒Wの使用量を極力少なくすることができるた
め、環境への悪影響等を確実に防止することができると
共に、使用した試料懸濁液Sの排液処理を容易に行うこ
ともできる。また、高価な溶媒Wを使用する場合に、使
い捨てする溶媒Wの量を極力少なくし得て、溶媒Wの使
用無駄を省くことができる。
【0034】これらのことから、溶媒Wの種類に応じて
その使用量を所定範囲内で容易に設定することができ、
最適懸濁度の試料懸濁液Sを測定器3へ循環供給するこ
とが可能になると共に、混合槽4の容積を複数種類設定
する必要もなく、安価で汎用性の高い試料循環器2を得
ることが可能になる。
【0035】また、混合槽4の底部にテーパ面4bが形
成され、このテーパ面4bの最深部に循環ポンプ10を
有する試料循環ライン9の上流側端部が接続されている
ため、循環ポンプ10の吸引力による試料懸濁液Sの攪
拌効果が促進されて、より均一化された懸濁度の試料懸
濁液Sを測定器3に循環供給することができる。特に、
レベルセンサ11の最下位位置aを混合槽4のテーパ面
4bより所定寸法L1上方に設定しているため、溶媒W
の量が最も少ない場合であっても、上記攪拌効果を十分
に得ることができ、最適懸濁度の試料懸濁液Sの測定器
3への安定した循環供給が可能になる。
【0036】なお、上記実施例においては、混合槽4の
上部に一つのレベルセンサ11を設け、このレベルセン
サ11を上下動可能に配設したが、例えばレベルセンサ
を混合槽4の壁面の上下方向に沿って複数個設け、この
各レベルセンサからの検知信号により、溶媒Wの液位を
検知するようにしても良い。このように構成すれば、レ
ベルセンサを上下動させる機構が不要となる。
【0037】また、上記実施例においては、レベルセン
サ11及び気泡センサ16として、光ファイバー式の光
電スイッチを使用する場合について説明したが、本発明
はこれに限定されるものでもなく、例えば一般的な光電
スイッチを使用しても良いし、フォトマイクロセンサ、
近接スイッチ等のセンサを使用することもできる。
【0038】さらに、レベルセンサ11を上下動させる
機構も、上記実施例のように長孔20aを有するフレー
ム20と、レベルセンサ11が固定されたステー19等
の機構に限らず、他の適宜の機構を採用することもでき
るし、上記実施例における溶媒給液ライン6の構成、粒
度分布の測定方法等も一例であって、本発明の要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能であることはいうま
でもない。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、混合槽内の溶媒の収容量に対応してその液
位を検知し得るレベルセンサを設けているため、溶媒の
種類等に応じてその使用量を容易に設定することがで
き、混合槽内で懸濁され測定器に循環供給される試料懸
濁液の懸濁度を最適な値に設定することができる。
【0040】また、請求項2記載の発明によれば、溶媒
の収容量の最下位位置が、混合槽の底部のテーパ面より
上方の位置に設定されているため、テーパ面による攪拌
作用で溶媒中への粉体試料の懸濁性が良好となり、使用
する溶媒の量が最も少ない場合であっても、最適な懸濁
度の試料懸濁液を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる試料循環器を使用した湿式系粒
度分布測定装置の一実施例を示す基本構成図
【図2】同その混合槽部分の拡大図
【図3】従来の試料循環器を使用した湿式系粒度分布測
定装置の基本構成図
【図4】同その混合槽部分の拡大図
【符号の説明】
1 湿式系粒度分布測定装置 2 試料循環器 3 測定器 4 混合槽 4a 投入口 4b テーパ面 5 給液タンク 6 溶媒給液ライン 7 給液ポンプ 8 給液弁 9 試料循環ライン 10 循環ポンプ 11 レベルセンサ 11a 検知部 12 サンプルセル 15 透明チューブ 16 気泡センサ 17 制御部 18 呼び液注入部 19 ステー 20 フレーム 20a 長孔 S 試料懸濁液 W 溶媒

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料循環器の混合槽内で溶媒中に粉体試料
    を懸濁させて試料懸濁液を生成し、該試料懸濁液を前記
    試料循環器に接続された測定器に循環供給して、前記粉
    体試料の粒度分布を測定する湿式系粒度分布測定装置の
    試料循環器において、前記混合槽に、該混合槽内に収容
    される溶媒の量に応じてその液位を検知し得るレベルセ
    ンサを設けたことを特徴とする湿式系粒度分布測定装置
    の試料循環器。
  2. 【請求項2】前記レベルセンサが上下動可能に配設さ
    れ、その最下位位置が混合槽の底部に形成されたテーパ
    面の上部に設定されていることを特徴とする請求項1記
    載の湿式系粒度分布測定装置の試料循環器。
JP21819197A 1997-07-28 1997-07-28 湿式系粒度分布測定装置の試料循環器 Pending JPH1144629A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002188989A (ja) * 2000-12-20 2002-07-05 Horiba Ltd 粒子径分布測定装置
JP2008249724A (ja) * 2008-06-06 2008-10-16 Horiba Ltd 粒子径分布測定装置
US8262279B2 (en) 2007-05-08 2012-09-11 Korea Institute of Geoscience and Mineral Resouces Automated recirculation system for large particle size analysis

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