JPH1141609A - 信号処理装置 - Google Patents

信号処理装置

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JPH1141609A
JPH1141609A JP19708697A JP19708697A JPH1141609A JP H1141609 A JPH1141609 A JP H1141609A JP 19708697 A JP19708697 A JP 19708697A JP 19708697 A JP19708697 A JP 19708697A JP H1141609 A JPH1141609 A JP H1141609A
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intra
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JP19708697A
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English (en)
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Hideo Arai
英雄 新井
Susumu Takahashi
将 高橋
Yukitoshi Tsuboi
幸利 坪井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シーケンスの先頭がPピクチャである場合の
参照画像ミスマッチと、Iピクチャである場合のピクチ
ャスキップを回避できるようにする。 【解決手段】 Pピクチャが先頭で、順次のPピクチャ
毎にイントラスライス領域dの配置が異なるシーケンス
の場合、先頭のPピクチャでは、イントラスライス領域
以外の領域aのマクロブロックを高い圧縮率のイントラ
マクロブロックとしたり、前の画像をそのまま伸長画像
として得ることができるようなマクロブロックとして圧
縮し、先頭のピクチャがIピクチャの場合には、一部を
イントラスライス領域とし、他の領域を高い圧縮率で圧
縮したイントラマクロブロックの領域として、Iピクチ
ャの符号量を大幅に低減する。先頭のピクチャを参照画
像とするPピクチャでは、これに対応して、高い圧縮率
で圧縮したイントラマクロブロックの領域やイントラス
ライス領域を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、ディジタル動画像信号
を高能率符号化する信号処理装置に係り、特に、画像毎
の圧縮率を一定に保ちながら高能率の圧縮,伸長を行な
う信号処理装置の構成及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像を圧縮する手段として、例えば、
「ITU-Tホワイトブック、オーディオビジュアル/マル
チメディア関連(Hシリーズ)勧告集」(財団法人日本
ITU協会、平成7年2月18日発行)pp.375−595(以下、文
献1という)に規定されている動画像圧縮規格H.26
2(通称、MPEG2規格)が知られている。
【0003】MPEG2規格による動画像圧縮では、動
画像信号のフレームまたはフィールドからなる各画像を
マクロブロックと呼ばれる16画素×16画素の矩形ブ
ロックに分割し、マクロブロック単位で圧縮符号化す
る。即ち、いま、ある画像の圧縮しようとするマクロブ
ロックを圧縮対象マクロブロックと呼び、この圧縮対象
マクロブロックを含む画像を圧縮対象画像と呼ぶことに
すると、この圧縮対象画像に対して時間的に前後する
(過去や未来の)画像(これを参照画像という)の中か
ら、圧縮対象マクロブロックに情報内容が最も近似した
マクロブロックサイズの領域(以下、参照領域という)
を抽出し、画像上での圧縮対象マクロブロックに対する
この参照領域の空間的な距離と方位を表わす動きベクト
ルを検出するとともに、参照領域と圧縮対象マクロブロ
ックとの差分情報とを計算して求め、これらの情報をD
CTや量子化,可変長符号化を用いてビットストリーム
に圧縮している。
【0004】このように動きベクトルと差分情報だけを
圧縮する手法は、原画像そのものを圧縮する手法より
も、はるかに高能率な圧縮が実現可能である。しかし、
差分情報にして圧縮されたピクチャ(1フレームまたは
1フィールドの画像)は、上記のように、参照するピク
チャ(参照画像)がないと、もとの情報量のピクチャに
復元(復号伸長)することができないため、ビットスト
リームの途中からピクチャを伸長するような用途に対処
するためには、他のピクチャを参照しないで伸長するこ
とができる(即ち、参照ピクチャを必要とせずに、それ
自体で伸長することができる)ピクチャを周期的に設け
る必要がある。このピクチャをI(Intra)ピクチャとい
う。この場合には、Iピクチャを参照ピクチャとして次
のピクチャを圧縮し、さらに、既に圧縮されたピクチャ
を参照ピクチャとして後続のピクチャを圧縮して、ビッ
トストリームが形成される。
【0005】参照ピクチャを用いて圧縮するピクチャの
中には、時間的に前方(即ち、過去)のピクチャのみを
参照ピクチャとするPピクチャと、時間的に前後する
(即ち、過去及び未来の)ピクチャを参照ピクチャとす
るBピクチャとがある。Pピクチャは、Iピクチャと同
様に、他のPピクチャやBピクチャの参照ピクチャとな
り得る。P,Bピクチャの中でも、マクロブロック毎に
他のピクチャの参照領域を参照するか否かを切り替える
ことが可能である。
【0006】図11はIピクチャとPピクチャを用いて
圧縮した動画像のピクチャ配置の一例を示す図である。
【0007】この例では、Iピクチャ(即ち、I(1),I
(4),I(7)ピクチャ)は他のピクチャを参照せず、ま
た、Pピクチャ(即ち、P(2),P(3),P(5),P(6),
P(8),P(9)ピクチャ)はその前に配列される過去の
IまたはPピクチャを参照して圧縮する。この例では、
I(1),I(4),I(7)ピクチャから夫々伸長を開始する
ことが可能である。
【0008】Iピクチャは、画像間の相関を用いないで
圧縮しているので、他のピクチャよりも圧縮効率が悪く
なる傾向がある。このため、Iピクチャの符号量の割り
当てが大きくなるように制御を行ない、Iピクチャの画
質が劣化しないような工夫がなされている。従って、M
PEG2規格を用いて圧縮されたビットストリームで
は、Iピクチャの符号量が多く、P,Bピクチャの符号
量が少ないという傾向があるが、このような符号量の不
均一は、次のような問題を生じる。
【0009】MPEG2規格は、主たる用途として、デ
ィジタルテレビ放送やテレビ会議のための動画像圧縮が
想定されている。これらの用途では、情報転送速度は一
定であるため、ピクチャ毎に異なる符号量に圧縮された
動画像では、ピクチャ間の符号量の不均一を均し、一定
転送速度で伝送する必要がある。ピクチャ毎に異なる大
きさの符号量にに圧縮されてなるストリームをデータ転
送レート一定の伝送路を経由して伝送するためには、符
号量が多いピクチャでは、伝送容量を越える量の符号を
バッファに蓄えて伝送量を制限し、符号量が少ないピク
チャでは、バッファから符号を取り出して所定のデータ
転送レートにして伝送する手法が一般的である。このよ
うな平滑化処理を行なうためには、送信側で予めある程
度のビットストリームを蓄え、発生符号量が変化しても
一定速度での伝送を可能にし、さらに、受信側でも、バ
ッファを用意し、デコードに必要な符号量が変化して
も、デコードが連続して継続できるようにする必要があ
る。
【0010】テレビ放送などの用途では、送信側で動画
像信号が入力されてから、圧縮,伝送及び伸長過程を経
て、受信側で再生信号が出力されるまでの所要時間(以
下、圧縮・伸長遅延という)が短い方が望ましい。しか
しながら、上記の伝送に際しての符号量の平滑処理は、
圧縮伸長遅延を大きくする原因となる。
【0011】このような平滑化処理による遅延を生じる
ことなく、かつ、ビットストリームの途中からの伸長を
実現する手法として、MPEG2規格では、イントラス
ライス法という手法が提案されている。
【0012】イントラスライス法は、ピクチャ全体をイ
ントラマクロブロック(参照ピクチャを必要とせずに圧
縮するマクロブロック)とするピクチャをなくし、夫々
のピンチャについて、その一部分のマクロブロックをイ
ントラマクロブロックとし、イントラマクロブロックの
集合体であるイントラスライスの位置をピクチャ毎に順
次少しずつずらしていく手法である。
【0013】図12はイントラスライス法によるピクチ
ャ配置の例を示す図である。
【0014】この例では、全てのピクチャはPピクチャ
として圧縮されるのであるが、夫々のPピクチャ中に部
分的にイントラマクロブロックの集合体として圧縮され
た領域(マクロブロックの集合体をスライスというが、
かかるイントラマクロブロックの集合体をイントラスラ
イスという、無地で示す領域として図示している)を配
置し、かつかかるイントラスライスの位置がPピクチャ
毎に少しずつ異ならせたものであり、複数のPピクチャ
でのイントラスライスを合わせると、全体がイントラス
ライスされた1つのピクチャの大きさとなるように、夫
々のPピクチャのイントラスライスの位置を異ならせた
構造をなしたものである。この例では、3ピクチャのイ
ントラスライスを合わせると、1ピクチャ全体を覆うこ
とが可能である。
【0015】このような構造にすることにより、Iピク
チャがなくとも、ビットストリーム途中からの伸長が可
能である。例えば、図12において、P(4)ピクチャか
ら伸長を開始した場合、P(4)ピクチャでは、1つ前の
P(3)ピクチャを参照していないイントラスライスであ
る上部1/3の部分しか正しく伸長されないが、次のP
(5)ピクチャでは、上部1/3の部分がP(4)ピクチャ
の上部1/3のイントラスライスを参照して伸長が可能
であり、中央1/3の部分はP(4)ピクチャを参照して
いないイントラスライスであるため、それ自体で伸長可
能である。下部1/3の部分は、P(4)ピクチャの下部
1/3の部分が伸長されていないため、伸長することが
できず、従って、このP(5)ピクチャについては、全体
の2/3が伸長可能である。続くP(6)ピクチャでは、
その上部2/3の部分がP(5)ピクチャを参照画像とし
て伸長可能であり、下部1/3の部分は他のピクチャを
参照していないイントラスライスであるため、それ自体
で伸長可能である。従って、このP(6)ピクチャでは、
画像全体を復元可能である。これ以降のPピクチャは伸
長可能である。
【0016】動きベクトルがイントラマクロブロックに
よって伸長された履歴を持たない領域を指し示す場合に
は、イントラスライス領域と他領域との境界で復元不可
能な領域が生じる可能性もあるが、隣接ピクチャ間でイ
ントラスライス領域をオーバーラップさせて配置させる
か、上記境界での動きベクトルの方向を制限することに
より、この影響を排除することが可能である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、イント
ラスライス法による画像圧縮では、シーケンス途中のP
ピクチャからでも伸長が可能となるが、シーケンス先頭
のピクチャがPピクチャである場合には、参照画像とな
るべきピクチャがないため、イントラスライス以外の領
域で伸長できないという事態が生じる。MPEG2規格
では、シーケンス先頭のピクチャがPピクチャである場
合も許容しているため、MPEG2規格を遵守しながら
も、このようなビットストリームも存在し得る。このた
め、次のような問題が生ずる。
【0018】即ち、第1の問題として、かかるビットス
トリームの先頭のPピクチャは、送信側において、圧縮
時には、圧縮器が具備するピクチャメモリに蓄えられて
いる情報を参照ピクチャとして用いて圧縮され、受信側
において、伸長時には、伸長器が具備する画像メモリに
蓄えられている情報を参照ピクチャとして用いて伸長さ
れると想定されるため、送信側の圧縮器と受信側の伸長
器との間で参照ピクチャのミスマッチが発生すると、予
期できない伸長画像が生成されることになる。
【0019】従来では、かかる問題を解決するために、
シーケンス先頭のピクチャだけはIピクチャとし、これ
に続くピクチャをPピクチャとして圧縮する手法が用い
られていた。
【0020】しかしながら、この手法によると、先頭の
Iピクチャの画質を他のPピクチャと同等に保とうとす
ると、このIピクチャに対して多くの符号量が必要とな
る。このため、一定容量の伝送路で伝送するためには、
バッファリングが不可欠となり、低圧縮・伸長遅延を実
現することが不可能となる。さらに、このIピクチャの
伝送に際しては、伝送路を長時間占有することになり、
このため、たとえ引き続くピクチャを少ない符号量のP
ピクチャに圧縮したとしても、最初のIピクチャでの遅
延分だけ遅れて伝送されるという問題がある。
【0021】この問題を解決するための従来の手法とし
て、上記文献1のpp.531−535に記載されるように、
大きな符号量のピクチャ(大画像)の直後のピクチャを
必要枚数だけ飛ばして圧縮する手法がある。この手法で
は、シーケンスの最初のIピクチャは圧縮伸長遅延が大
きいものの、ほぼその遅延分のピクチャが除かれて伝送
が行なわれるので、このIピクチャに続いて伝送される
ピクチャの圧縮伸長遅延を小さくすることができる。
【0022】しかしながら、このようにピクチャを飛ば
して圧縮すると(以下、これをピクチャスキップとい
う)、1枚目のIピクチャと次に圧縮されるPピクチャ
との間には時間的な隔たりがあるため、これら間の相関
は低く、2枚目のピクチャがPピクチャであっても、圧
縮効率が向上せず、かつ画質が劣化し、その画質劣化が
引き続くPピクチャにも伝播するという第2の問題があ
る。
【0023】また、このような問題が生じないようにピ
クチャスキップを抑圧するために、先頭のIピクチャを
他のPピクチャと同程度の符号量を配分して圧縮する
と、この先頭ピクチャの画質が極端に悪化し、それを参
照する後続のPピクチャの画質も悪化するという問題が
あった。
【0024】本発明の目的は、かかる問題を解消し、画
質の劣化を抑えて、圧縮伸長遅延を低減することができ
るようにした信号処理装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ピクチャ内の各マクロブロックの圧縮条
件を適切に制御して、マクロブロックの時間的,空間的
配置に応じて圧縮手法及び圧縮程度を適切に変化させる
ものである。
【0026】即ち、まず、シーケンスの先頭がPピクチ
ャである場合には、イントラスライス以外の領域である
ノンイントラマクロブロックを含む可能性のあるマクロ
ブロック集合体(以下、ノンイントラスライスという)
に属するマクロブロックであっても、強制的にイントラ
マクロブロックとしてエンコード(復号伸長)する。つ
まり、先頭のPピクチャについては、全てイントラマク
ロブロックからなるものとしてエンコードするものであ
り、従って、この先頭のPピクチャに対しては参照ピク
チャが必要でなくなり、上記の第1の問題としてのシー
ケンスの先頭ピクチャがPピクチャである場合に圧縮器
と伸長器との間で参照画像のミスマッチが生じるという
問題を解消することができる。その際に、ピクチャの符
号量が所定の大きさに収まるように、本来ノンイントラ
スライスとなるべき位置に配置されているマクロブロッ
クは、大幅に圧縮する。これにより、先頭のPピクチャ
の符号量も低減できる。
【0027】あるいはまた、圧縮器と伸長器との間で参
照画像のミスマッチが生じても、視覚上違和感が生じな
いように、ノンイントラマクロブロックをエンコードす
る。例えば、MPEG2規格のイントラマクロブロック
のエンコード方法として、上記文献1のp.516に記載
のように、動き補償なし非符号化という符号化形態があ
る。この形態で圧縮されるマクロブロックは、伸長時に
は、参照画像をそのまま出力する形で圧縮されている。
シーケンスの先頭のPピクチャのノンイントラスライス
をこの形態で圧縮し、さらに、これに引き続くピクチャ
中のイントラスライスとして圧縮された履歴を持たない
ノンイントラスライスに属するマクロブロックについて
も、この形態で圧縮する。その結果、イントラマクロブ
ロックによって圧縮された履歴を持たない領域は前の画
像を保持し、イントラマクロブロックによって圧縮され
た履歴を持つ領域は更新されていくため、動画像の切り
替え処理に用いられる特殊効果であるワイプ特殊効果と
同等の再生画像を得ることができる。この画像は、観測
者に違和感を生じさせることが少ない。
【0028】次に、シーケンスの先頭ピクチャを圧縮し
た結果得られるビットストリームの符号量が他のピクチ
ャよりも大きいことによる圧縮・伸長遅延の増大化、ス
キップピクチャの発生及び先頭の次に圧縮されるピクチ
ャが参照画像としての先頭ピクチャから大きく時間的に
離れていることによる圧縮効率の低下という上記第2の
問題については、先頭のピクチャをIピクチャとして圧
縮する場合でも、これを画面全体で均一な画質となるよ
うに圧縮するのではなく、このIピクチャを参照ピクチ
ャとする後続のピクチャのイントラマクロブロックとし
て圧縮される領域に対応するIピクチャの領域について
は、画質の劣化を省みずに高圧縮率で圧縮を行ない、画
像全体の符号量を低減させることにより、改善すること
が可能である。この場合、Iピクチャの高圧縮率で圧縮
された領域での画質は劣化するが、これに続いて伸長さ
れるピクチャのこの領域に対する領域は、参照領域なし
で伸長されて高画質のものであるので、視覚的には、画
質の劣化は目立たない。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。
【0030】図1は本発明による動画像情報圧縮機能を
もつ信号処理装置の一実施形態を示すブロック図であっ
て、1は動画像信号の入力端子、2はシーケンス開始指
示の入力端子、3は圧縮単位構成手段、4は動き補償手
段、5は圧縮手段、6は圧縮信号の出力端子、7は番号
計数手段、8はピクチャタイプ制御手段、9はイントラ
スライス制御手段、10は圧縮制御手段、11は符号量
評価手段である。
【0031】この実施形態は、スライスが属するピクチ
ャの番号(ピクチャ番号),空間的配置及び圧縮の結果
得られるビットストリームの測定量またはその推定量に
応じて、イントラスライスにするか否か、または圧縮程
度を設定する機能を有するものである。
【0032】図2は図1に示す実施形態によって圧縮さ
れる動画像のピクチャタイプ及びスライス配置の一具体
例を示す図であって、I(1),P(2),P(3),P
(4),……の順で生成されたビットストリームを伸長
して得られる動画像を例としており、(0)はこのビット
ストリームの伸長を開始する以前に伸長器の画像メモリ
に蓄えられている画像情報を示し、aは大幅に圧縮率を
高めたイントラマクロブロックによって構成されるスラ
イスとして圧縮された領域を、bは通常のイントラマク
ロブロックによって構成されるスライスとして圧縮され
た領域を、cは前の画像をそのまま伸長画像として出力
するように圧縮されたノンイントラマクロブロックによ
って構成されたスライスとして圧縮された領域を、dは
参照画像を必要としないイントラスライスとして圧縮さ
れた領域を、eは参照画像を必要とするノンイントラス
ライスとして圧縮された領域を夫々示している。
【0033】ここでの画像の配置は、図2に示すよう
に、シーケンスの先頭画像がIピクチャとして、それ以
降の画像がPピクチャとして夫々圧縮され、各ピクチャ
内に適切にイントラスライス及び特定の圧縮方法によっ
て生成されたマクロブロックが配置されている。
【0034】次に、この実施形態の動作について説明す
る。
【0035】図1において、入力端子1から入力される
動画像は、圧縮単位構成手段3で画像毎にMPEG2規
格が定めるマクロブロック群に分割される。また、この
動画像の入力開始と同時に、入力端子2からシーケンス
開始指示が入力され、これにより、動画像のシーケンス
先頭からのピクチャの番号が番号計数手段7で計数され
る。
【0036】このマクロブロック群に対し、ピクチャタ
イプ制御手段8が、番号計数手段7で計数されたシーケ
ンス先頭からのピクチャ番号に応じて、入力端子1から
入力される画像毎のピクチャタイプを決定し、イントラ
スライス制御手段9が、これらピクチャ番号と、ピクチ
ャタイプと、符号量評価手段11での測定または推定に
よって得られる圧縮後のビットストリームの符号量評価
値とのうちの必要とする情報を用いて、イントラスライ
スの配置を決定する。
【0037】このイントラスライス制御手段9の決定に
応じて、動き補償手段4は、 強制的にイントラマクロブロックとして圧縮を行なう
と判断されたマクロブロック(例えば、図2におけるI
(1)ピクチャの領域aのマクロブロック)に対しては、
動き補償(即ち、動きベクトルと参照領域の検出)を行
なわず、 それ以外のマクロブロックに対しては、必要に応じて
入力画像の特性などを反映して、動き補償すべきとする
マクロブロック(例えば、図2におけるPピクチャの領
域c,e)には、動き補償を行ない、動き補償すべきで
ないマクロブロック(例えば、図2におけるI(1)ピク
チャの領域bやPピクチャの領域d)には、動き補償を
行なわない。
【0038】また、圧縮制御手段10は、これらピクチ
ャ番号,ピクチャタイプ,イントラスライス配置及び符
号量評価値のうちの必要とされる情報を用いて、マクロ
ブロックモードと圧縮率とを定め、その結果に応じて、
圧縮手段5は、上記夫々のマクロブロックをそのモード
に応じて定められた圧縮率で圧縮し、さらに、MPEG
2規格の定めるDCT変換,量子化,可変長符号化など
の処理を行なってビットストリームに変換し、出力端子
6から圧縮信号として出力する。
【0039】入力動画像の各画像に対するピクチャタイ
プやイントラスライス配置,圧縮方法及び圧縮程度を決
定する手順は、以下の通りである。
【0040】まず、入力端子2から入力されるシーケン
ス開始の指示に基づいて、シーケンス先頭からのピクチ
ャ番号を番号計数手段7で計数する。このピクチャ番号
に応じて、ピクチャタイプ制御手段8がピクチャタイプ
を制御する。図2に示す例では、最初のピクチャがIピ
クチャとなり、これに順次続くピクチャがPピクチャと
なるように、ピクチャタイプを制御する。
【0041】さらに、各ピクチャのイントラスライスが
適切に配置されるように、イントラスライス制御手段9
で各ピクチャ毎にイントラスライスの配置を制御する。
図2に示す例では、P(2)ピクチャではその中央部1/
3の領域で、P(3)ピクチャではその下部 1/3の領域
で、P(4)ピクチャでは上部1/3の領域で夫々イント
ラスライスとなるように配置制御する。
【0042】圧縮制御手段10は、夫々のピクチャの各
マクロブロックが適切な圧縮方法,圧縮程度で圧縮され
るように、マクロブロック毎に圧縮条件を設定する。図
2に示す例では、I(1)ピクチャでは、上部1/3の領
域bで通常のIピクチャと同程度の画質となるように圧
縮し、残りの領域aで極端に圧縮率を上げたイントラマ
クロブロックとなるように圧縮する。例えば、この領域
aでは、MPEG2規格で用いられるDCT変換後に得
られるDC成分のみを圧縮し、AC成分を全てカットす
ると、通常よりはるかに少ない符号量に圧縮することが
可能である。あるいは、この領域aが、入力画像に無関
係に、一定輝度の画像、例えば、黒色画像が入力された
と仮定し、これをイントラマクロブロックとして圧縮す
ると、さらに少ない符号量に圧縮することが可能であ
る。このピクチャは、伸長器に具備されている画像メモ
リに蓄えられている図2に示す画像情報(0)を参照して
いないため、この画像情報(0)がこのピクチャに影響を
与えることはない。
【0043】一方、次のP(2)ピクチャでは、1つ前の
I(1)ピクチャで通常のイントラマクロブロックとして
圧縮されている上部1/3の領域bに対応する上部1/3
の領域eを通常のノンイントラスライス(即ち、I(1)
ピクチャの領域bを参照領域とするマクロブロックの集
合体)として圧縮し、中央部1/3の領域dはイントラ
スライスとして圧縮する。ノンイントラスライスは、イ
ントラマクロブロックを含むことも可能であるため、入
力画像の性質に応じて、マクロブロック毎に、適応的に
イントラマクロブロックとノンイントラマクロブロック
を混合させることも可能である。
【0044】また、このP(2)ピクチャの下部1/3の
領域cは、これに対応する1つ前のI(1)ピクチャでの
下部1/3の領域が大幅に圧縮された画像であり、この
I(1)ピクチャを参照ピクチャとして圧縮すると、大き
な差分情報が発生して圧縮効率が低下するため、他の方
法、例えば、MPEG2規格で定められている動き補償
なし非符号化モードでマクロブロックを圧縮する。この
モードは、一切の差分情報、動きベクトルを送らない方
法であるため、参照ピクチャとの差分が大きい場合で
も、符号量は極めて小さい量となる。また、このモード
で圧縮されたビットストリームを伸長すると、参照とな
る画像をそのまま出力するような再生画像となる。この
場合、参照画像はI(1)ピクチャの下部1/3の領域a
であるから、上記のように、DC成分のみ、または一定
輝度の画像であり、このため、視覚特性上違和感の少な
い画像である。このように、参照ピクチャからの差分が
大きくとも、通常のPピクチャと同程度の符号量で、か
つ、違和感の少ないピクチャとなるように圧縮すること
が可能である。
【0045】さらに次のP(3)ピクチャでは、1つ前の
P(2)ピクチャの通常のイントラマクロブロックとして
圧縮されている上部2/3の領域e,dに対応する上部
2/3の領域eを通常のノンイントラマクロブロックと
して圧縮し、下部1/3の領域dを参照ピクチャが不要
なイントラスライスとして圧縮する。このP(3)ピクチ
ャでは、最初のI(1)ピクチャにあった大幅に圧縮され
たマクロブロックによる影響はなく、通常のPピクチャ
と同等の画像になる。
【0046】また、P(4)ピクチャ以降については、そ
れより前のピクチャが通常の良好な画質で伸長されるピ
クチャであるから、通常のPピクチャとして、適切にイ
ントラスライスを配置しながら圧縮される。
【0047】図3はこのような動き補償・圧縮程度指定
を実現するための圧縮制御手段10の一具体例を示すブ
ロック図であって、12〜15は入力端子、16はシー
ケンス先頭検出手段、17はイントラスライス履歴記憶
手段、18はスライス配置算出手段、19は圧縮程度制
御手段、20は出力端子である。
【0048】同図において、まず、入力端子12を介し
て供給されるピクチャ番号計数手段7からの指示情報に
基づいて、シーケンス先頭検出手段16がシーケンスの
先頭を検出し、この検出結果に基づいて、イントラスラ
イス履歴記憶手段17がシーケンスの先頭で初期化され
る。それ以後、イントラスライス履歴記憶手段17は、
入力端子13を介して供給されるイントラスライス制御
手段9の出力に応じて、画面上の各スライスがイントラ
スライスによって圧縮された履歴を持つかどうかを記憶
する。
【0049】一方、スライス配置算出手段18は、圧縮
処理中のスライスの画面内での配置を算出する。これら
のブロックで算出された情報及びピクチャタイプ,イン
トラスライス配置,符号量評価量のうちの必要とされる
情報を用いて、圧縮程度制御手段19は、最適なマクロ
ブロックタイプ,圧縮程度となるように、出力端子20
を介して圧縮手段5(図1)を制御する。
【0050】図4は図1に示した実施形態によって圧縮
される動画像のピクチャタイプ及びスライス配置の他の
具体例を示した図であって、図2に対応する部分には同
一符号を付けている。
【0051】同図において、この具体例では、最初のピ
クチャを含む全てのピクチャがPピクチャとして圧縮さ
れ、各ピクチャ内に適切にイントラスライス及び特定の
圧縮方法によって生成されたマクロブロックが配置さ
れ、シーケンスの先頭がPピクチャであっても、送信側
の圧縮器と受信側の伸長器との間での参照ピクチャのミ
スマッチによる弊害を抑止するようにしたものである。
【0052】最初のP(1)ピクチャは、全てイントラス
ライスとして圧縮される。但し、上部1/3の領域dは
通常の圧縮率で圧縮されたイントラスライスであり、残
りの1/3ずつの領域aは、図2におけるI(1)ピクチ
ャの領域aと同様、高圧縮率で圧縮されたイントラマク
ロブロックで構成されるスライスである。このようなマ
クロブロック構成とすることにより、この最初のP(1)
ピクチャは、受信側の伸長器の画像メモリに蓄えられて
いる画像情報(0)を参照する必要がないため、画像情報
(0)がこのP(1)ピクチャに影響を与えることはない。
【0053】P(2)ピクチャ以降のピクチャのマクロブ
ロック構成は、図2に示した具体例と同様であり、この
ため、これらの画像についても、図2に示した具体例と
同様に、違和感の少ない伸長画像を得ることができる。
【0054】図5は図1に示した実施形態によって圧縮
される動画像のピクチャタイプ及びスライス配置のさら
に他の具体例を示した図であって、図2に対応する部分
には同一符号を付けている。
【0055】この具体例は、最初のピクチャから全ての
ピクチャがPピクチャとして圧縮され、各ピクチャ内に
適切にイントラスライスが及び特定の圧縮方法によって
生成されたマクロブロックを配置し、シーケンスの先頭
がPピクチャであっても、圧縮器と伸長器との間での参
照ピクチャのミスマッチによる視覚上の違和感を軽減す
るようにしたものである。
【0056】同図において、最初のP(1)ピクチャは、
その上部1/3の領域dがイントラスライスとして通常
の圧縮率で圧縮され、残りの1/3ずつの領域cが、図
2に示した領域cと同様に、MPEG2規格で定められ
ている動き補償なし非符号化モードでマクロブロックを
圧縮されたスライスである。このモードで圧縮されたビ
ットストリームを伸長すると、参照となる画像をそのま
ま出力するような再生画像となるため、伸長器のメモリ
に蓄えられている画像情報(0)をそのまま出力する。そ
の結果、その上部1/3の領域がビットストリームから
伸長された画像情報であり、下部2/3 の領域が伸長器
の画像メモリに蓄えられた画像の情報であるような画像
が得られる。
【0057】次のP(2)ピクチャでは、その上部1/3
の領域eが、1つ前のP(1)ピクチャのイントラマクロ
ブロックとして圧縮されている上部1/3のイントラス
ライスを参照領域とするノンイントラスライスであり、
中央部1/3の領域dがイントラスライスとして圧縮さ
れた領域であり、下部1/3の領域cが、MPEG2規
格で定められている動き補償なし非符号化モードでマク
ロブロックが圧縮された領域である。そして、このよう
なマクロブロック構成とすることにより、受信側では、
上部2/3の領域e,dでは、ビットストリームから伸
長した画像情報を得ることができ、下部1/3 の領域c
では、伸長器の画像メモリに蓄えられた画像上の情報で
あるような画像が得られる。
【0058】P(3)ピクチャ以降では、図2,図4に示
した具体例と同様であり、これら具体例と同様の伸長画
像が得られる。
【0059】この具体例によると、受信側では、P
(1),P(2)ピクチャで、受信側の伸長器のメモリに蓄
えられている画像からビットストリームから伸長された
画像へとワイプしながら切り替わるような伸長画像を得
ることができる。一般に、伸長器の参照用画像メモリに
は、前回伸長処理を行なった結果得られる最後の画像が
残されている場合が多いので、このような場合、この具
体例のようにビットストリームを再生して得られる伸長
画像は、ビットストリームの切替え前後の画像をワイプ
処理によってつなぎ合わせた動画像となり、視覚特性上
違和感のない動画像を得ることができる。
【0060】図6は図1に示した実施形態によって圧縮
される動画像のピクチャタイプ及びスライス配置のさら
に他の具体例を示す図であって、図2に対応する部分に
は同一符号をつけている。
【0061】この具体例では、シーケンスの先頭ピクチ
ャがIピクチャであって、それ以降のピクチャがPピク
チャとして圧縮されたものである。
【0062】同図において、先頭のI(1)ピクチャは、
その上部が通常の圧縮率で圧縮されたイントラマクロブ
ロックによって構成されるスライス領域bであり、その
下部が大幅に圧縮率が高められたイントラマクロブロッ
クによって構成されるスライス領域aであり、これに続
く各Pピクチャは、一部がイントラスライス領域dでそ
れ以外の部分がノンイントラスライスとして圧縮されて
領域eである。かかるI,Pピクチャの構成において、
Iピクチャの領域bの範囲とPピクチャの領域dとを符
号量評価手段11の評価結果に応じて、適応的に変化さ
せている。
【0063】このような圧縮を行なうため、図1,図3
に示す圧縮制御手段10は、符号量評価手段11の評価
結果に応じて、各スライスの圧縮率を設定する。図6に
示す具体例では、先頭のI(1)ピクチャ中の大幅に圧縮
率を高めた領域aは、それ以外の領域bに比べてはるか
に少ない符号量に圧縮されるために、I(1)ピクチャ中
のスライスを順次上から通常の画質となるように圧縮し
ていき、このI(1)ピクチャに割り当てられている符号
量にほぼ相当する符号量まで圧縮が進んだ時点で、圧縮
率を大幅に高めた領域aとなるように、圧縮率の制御を
行なう。このような処理を行なう結果、入力画像によら
ず一定の符号量となるように先頭のI(1)ピクチャを圧
縮することが可能となり、かつ、通常の画質で圧縮され
る領域が適応的に広がるために、圧縮が容易な入力画像
では、通常の画質で圧縮される領域が広がり、より違和
感のない伸長画像を得ることができる。
【0064】後続のPピクチャについても、各ピクチャ
に割り当てられている符号量やイントラスライス圧縮に
必要な符号量の推定量,ノンイントラスライス圧縮に必
要な符号量の推定量を用いて、イントラスライスとして
圧縮可能な領域の広さを推定し、領域dがこの広さとな
るように、各スライスの圧縮程度を制御する。このよう
な制御を行なうことにより、例えば、動きは大きいが、
空間高周波数成分が少ないような画像では、イントラス
ライスの幅を通常の画像よりも広く取ることが可能とな
り、イントラスライスによる更新がより頻繁になされ
て、シーケンスの途中からの再生が容易となる、図7は
図1に示した実施形態によって圧縮される動画像のピク
チャタイプ及びスライス配置のさらに他の具体例を示す
図であって、前出図面に対応する部分には同一符号を付
けている。
【0065】同図において、この具体例は、最初のピク
チャから全てのピクチャがPピクチャとして圧縮される
ものであり、最初のP(1)ピクチャは、上部が上記の領
域bで下部が領域aであり、それに続くPピクチャは図
6に示したPピクチャと同様であって、これら全てのP
ピクチャのイントラスライス領域dの範囲とを符号量評
価手段11の評価結果に応じて適応的に変化させるもの
である。
【0066】このような圧縮を行なうために、圧縮制御
手段10は、符号量評価手段11の評価結果に応じて、
各スライスの圧縮率を設定する。この具体例でも、先頭
のP(1)ピクチャ中の大幅に圧縮率を高めた領域aは、
他の領域aに比べてはるかに少ない符号量に圧縮される
ため、P(1)ピクチャ中のスライスを順次上からイント
ラスライスとして圧縮していき、P(1)ピクチャに割り
当てられている符号量にほぼ相当する符号量まで圧縮が
進んだ時点で圧縮率を大幅に高めた領域aとなるよう
に、圧縮率やイントラスライス配置の制御を行なう。こ
のような処理を行なう結果、入力画像によらず一定の符
号量となるように、先頭のP(1)ピクチャを圧縮するこ
とが可能となり、かつ、イントラスライスとして圧縮さ
れる領域が適応的に広がるため、圧縮の容易な入力画像
では通常の画質で圧縮される領域が広がり、より違和感
のない伸長画像を得ることができる。
【0067】後続のPピクチャについても、各ピクチャ
に割り当てられている符号量やイントラスライス圧縮に
必要な符号量の推定量,ノンイントラスライス圧縮に必
要な符号量の推定量を用いて、イントラスライスとして
圧縮可能な領域の広さを推定し、領域dがこの広さとな
るように、各スライスの圧縮程度を制御する。このよう
な制御を行なうことにより、例えば、動きは大きいが、
空間高周波数成分は少ないような画像では、イントラス
ライスの幅を通常の画像よりも広く取ることが可能とな
るため、イントラスライスによる更新がより頻繁になさ
れ、シーケンスの途中からの再生が容易となる。
【0068】図8は動画像情報圧縮機能をもつ従来の信
号処理装置の一例を示すブロック図であって、図1に対
応する部分には同一符号を付けている。
【0069】図8に示す構成と比較して明らかなよう
に、図1に示した実施形態は、この従来例に圧縮制御手
段10と符号量評価手段11とを付加したものに相当す
る。即ち、図8に示す従来例は、イントラスライスの指
定を行なう以外は、マクロブロックタイプや圧縮程度を
指定する手段を持たないため、図1で示した実施形態の
ようなマクロブロックタイプや圧縮率を制御する処理を
行なわない。
【0070】図9は図8に示した従来例によって圧縮さ
れる動画像のピクチャタイプ及びスライス配置の一例を
示す図であって、S(2),S(3)はスキップした(即ち、
飛ばされた)ピクチャであり、前出図面に対応する部分
には同一符号をつけている。
【0071】同図において、最初のI(1)ピクチャは、
通常のイントラマクロブロックによって構成されるスラ
イスbからなる従来と同様のIピクチャであり、これに
続くピクチャがPピクチャとして圧縮されるのである
が、必要に応じて、圧縮後の符号量の多いI(1)ピクチ
ャの後のいくつかのピクチャ(この場合S(2),S(3)
ピクチャ)が、MPEG2規格の定めにより、スキップ
される。
【0072】この場合の図8に示す従来例の動作は次の
通りである。
【0073】入力端子1から入力された動画像に対し
て、シーケンスの先頭からのピクチャ番号が番号計数手
段7によって計数される。これと同時に、圧縮単位構成
手段3は、入力動画像の各ピクチャをMPEG2規格が
定めるマクロブロック群に分割される。このマクロブロ
ック群に分割された各ピクチャに対して、シーケンスの
先頭からのピクチャ番号に応じて、ピクチャタイプ制御
手段8がピクチャタイプを決定し、イントラスライス制
御手段9が、このシーケンスの先頭からのピクチャ番号
とこのピクチャタイプに応じて、各ピクチャ毎にイント
ラスライスの配置を決定する。
【0074】動き補償手段4は、このイントラスライス
制御手段9の決定結果に応じて、圧縮単位構成手段3か
らの強制的にイントラマクロブロックとして圧縮を行な
うと判断されたマクロブロックに対しては動き補償は行
なわず、また、それ以外の圧縮単位構成手段3からのマ
クロブロックについては、必要に応じて入力画像の特性
などを反映して動き補償すべきか否かを判断し、動き補
償を必要とするノンイントラマクロブロックには動き補
償を行ない、イントラマクロブロックには動き補償を行
なわない。圧縮手段5は、動き補償手段4からの各マク
ロブロックを、ピクチャタイプ制御手段8やイントラス
ライス制御手段9の決定に基づいて、圧縮し、さらに、
MPEG2規格で定めるDCT変換や量子化,可変長符
号化などの処理を行なってビットストリームに変換し、
圧縮信号として出力端子6から出力する。
【0075】図9に示した例では、シーケンスの先頭ピ
クチャはIピクチャとして、これに続くピクチャはPピ
クチャとして夫々圧縮される。しかし、この従来例で
は、圧縮程度を適応的に制御する機能を有しないため、
先頭のI(1)ピクチャは、これに続くPピクチャよりも
はるかに大きな符号量に圧縮されることになり、この結
果、上記のように、MPEG2規格の定めるピクチャス
キップを発生させることになる。そのため、図9では、
4番目のP(4)ピクチャは最初のI(1)ピクチャを参照
画像として圧縮されるのであるが、このP(4)ピクチャ
は、参照画像であるI(1)ピクチャから時間的に充分離
れているため、この参照画像とは大きく異なる可能性が
高く、従って、このP(4)ピクチャの圧縮効率も大きく
低下して大きな符号量となる可能性が高い。また、I
(1),P(4)ピクチャ間がスキップしていることによ
り、動きが不連続な動画像が伸長される可能性が高い。
【0076】図1に示した実施形態では、上記のよう
に、この点を改善し、スキップピクチャが生じることな
く、シーケンス先頭にIピクチャを配置することを可能
としたものである。
【0077】図10は図8に示した従来例によって圧縮
される動画像のピクチャタイプ及びスライス配置の他の
例を示す図であって、gは送信側の圧縮器と受信側の伸
長器との間で参照画像のミスマッチが生じているノンイ
ントラスライス領域であり、前出図面に対応する部分に
は同一符号を付けている。
【0078】同図において、この例は、最初のピクチャ
から全てのピクチャがPピクチャとして圧縮されている
場合であって、これに全てのPピクチャでは、1/3の
部分がイントラスライス、他の2/3 の部分がノンイン
トラスライスであり、このイントラスライスdの位置が
Pピクチャ毎に異なるようにしている。
【0079】このような場合、最初のP(1)ピクチャで
は、圧縮器と伸長器との間の参照ピクチャのミスマッチ
が生じている場合があり(これを、領域gとして示して
いる)、このミスマッチが発生すると、次のP(2)ピク
チャの1つのノンイントラスライスの伸長でその影響が
現われる。
【0080】この従来例では、ピクチャの時間的配置に
応じてノンイントラマクロブロックの性質を切り替える
機能を持たないため、たとえシーケンス先頭であって
も、Pピクチャ中のノンイントラマクロブロックは時間
的に前方の(即ち、過去の)ピクチャの画像を参照画像
として圧縮処理を行なう。そのため、図10に示す最初
のP(1)ピクチャのイントラスライスでない領域gは、
これを含むビットストリーム中には含まれない画像を参
照する。受信側の伸長器では、その画像メモリに蓄えら
れている画像情報を参照画像として、ビットストリーム
中の動きベクトルに応じて参照画像を動かし、このビッ
トストリーム中の差分情報を加算するために、参照画像
のミスマッチが生じ、見苦しい映像が生じる。
【0081】このようにして、最初のP(1)ピクチャで
参照画像のミスマッチが生じた領域があると、この領域
を参照領域とするスライスを持つ後続のPピクチャにつ
いても、このミスマッチの影響を受けることになり、こ
のため、図10では、2枚目のP(2)ピクチャの下部1
/3の領域gも同様な見苦しい画像に伸長される。しか
も、この影響は、イントラスライスが全画面を覆うまで
Pピクチャが伸長されるまで生じることになる。
【0082】図10に示す例は、3ピクチャでイントラ
スライスが全画面を覆う場合を示しているが、一般に
は、1ピクチャは30スライス程度からなり、1ピクチ
ャ当たり1スライスの割合でイントラスライスが移動す
る条件がよく用いられるため、このような条件では、3
0枚(約1秒)ものピクチャでこの画質劣化現象が持続
することになる。
【0083】図1に示した実施形態では、この点も改善
し、シーケンスの先頭にPピクチャを配置した場合であ
っても、圧縮器の参照画像と伸長器の参照画像との間の
ミスマッチの影響を軽減し、良好な伸長画像を得ること
を可能としている。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各画像毎に、イントラマクロブロックの集合体(イント
ラスライス領域)の空間的配置を適宜設定し、かつ該イ
ントラスライス領域の空間的配置に応じて、該画像内の
マクロブロックの圧縮手法及び圧縮程度を制御するもの
であるから、シーケンスの先頭ピクチャがPピクチャで
あっても、送信側に圧縮器と受信側の伸長器との間で参
照ピクチャのミスマッチが発生しても、これによる影響
を軽減し、良好な伸長画像を得ることができるようにす
る。例えば、シーケンスの先頭のPピクチャから各ピク
チャでその空間の一部をイントラスライス領域とする場
合、先頭のPピクチャでは、このイントラスライス領域
以外の領域を、上記の制御により、強制的に圧縮率を高
めたイントラスライス領域としたり、動き補償無し非符
号化という圧縮モードを設定して圧縮を行なうことによ
り、圧縮器と伸長器との間で参照ピクチャのミスマッチ
による影響をなくすことができるし、また、本来、この
先頭のPピクチャのイントラスライス領域以外の領域を
参照領域とする他のピクチャでは、この参照領域に対応
する領域を動き補償無し非符号化という圧縮モードを設
定して圧縮を行なうことにより、参照画像のミスマッチ
による影響を軽減できる。
【0085】また、本発明によれば、得られるビットス
トリームの符号情報量の評価に応じて、画像内のイント
ラスライス領域の空間的位置の決定や該イントラスライ
ス領域以外の領域での圧縮手法,圧縮程度を制御するも
のであるから、シーケンスの先頭がIピクチャであって
も、その符号量を抑圧することがでは、ピクチャスキッ
プを回避することができる。例えば、先頭のIピクチャ
内の符号量配分を適切に制御することにより、イントラ
スライスによって比較的早期に更新される位置に配置さ
れいているマクロブロックについては圧縮率を高め、そ
うでない位置に配置されているマクロブロックは通常の
圧縮率で圧縮することができ、Iピクチャの符号量を他
のピクチャと同程度にすることができる。このため、ピ
クチャスキップを行なわせる必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による信号処理装置の一実施形態を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示した実施形態によって生成されたビッ
トストリームのピクチャタイプの配列及び各ピクチャで
のスライスの配置の一具体例を示す図である。
【図3】図1における圧縮制御手段の一具体例を示すブ
ロック図である。
【図4】図1に示した実施形態によって生成されたビッ
トストリームのピクチャタイプの配列及び各ピクチャで
のスライスの配置の他の具体例を示す図である。
【図5】図1に示した実施形態によって生成されたビッ
トストリームのピクチャタイプの配列及び各ピクチャで
のスライスの配置のさらに他の具体例を示す図である。
【図6】図1に示した実施形態によって生成されたビッ
トストリームのピクチャタイプの配列及び各ピクチャで
のスライスの配置のさらに他の具体例を示す図である。
【図7】図1に示した実施形態によって生成されたビッ
トストリームのピクチャタイプの配列及び各ピクチャで
のスライスの配置のさらに他の具体例を示す図である。
【図8】従来の信号処理装置の一例を示すブロック図で
ある。
【図9】図8に示した従来例によって生成されたビット
ストリームのピクチャタイプの配列及び各ピクチャでの
スライスの配置の一例を示す図である。
【図10】図8に示した従来例によって生成されたビッ
トストリームのピクチャタイプの配列及び各ピクチャで
のスライスの配置の他の例を示す図である。
【図11】イントラスライスを含まないピクチャタイプ
の配置の一例を示す図である。
【図12】イントラスライスを含むピクチャタイプの配
置の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 動画像の入力端子 2 シーケンス開始指示の入力端子 3 圧縮単位構成手段 4 動き補償手段 5 圧縮手段 6 圧縮信号の出力端子 7 番号計数手段 8 ピクチャタイプ制御手段 9 イントラスライス制御手段 10 圧縮制御手段 11 符号量評価手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坪井 幸利 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像信号を構成する順次の画像をマク
    ロブロックの群に分割して、該マクロブロックを画像間
    の相関を利用してあるいは画像間の相関を利用しないで
    圧縮し、該動画像信号を符号情報列からなるビットスト
    リームに変換する信号処理装置において、 該画像内での画像間の相関を利用しないで圧縮した該マ
    クロブロックの領域をイントラマクロブロックの集合体
    とし、該画像毎に、該画像内での該イントラマクロブロ
    ックの集合体の空間的配置を決定するイントラマクロブ
    ロック集合体配置決定手段と、 該イントラマクロブロックの集合体の配置に応じて、該
    画像内での該マクロブロックの圧縮手法及び圧縮程度を
    制御する圧縮制御手段とを有することを特徴とする信号
    処理装置。
  2. 【請求項2】 動画像信号を構成する順次の画像をマク
    ロブロックの群に分割して、該マクロブロックを画像間
    の相関を利用してあるいは画像間の相関を利用しないで
    圧縮し、該動画像信号を符号情報列からなるビットスト
    リームに変換する信号処理装置において、 該ビットストリームの符号情報量を測定または推定によ
    って評価する符号量評価手段を有するとともに、 該画像毎に、該符号量評価手段の評価結果に応じて、該
    画像内での該イントラマクロブロックの集合体の空間的
    配置を決定するイントラマクロブロック集合体配置決定
    手段と、 該符号量評価手段の評価結果に応じて、該画像内での該
    マクロブロックの圧縮手法及び圧縮程度を制御する圧縮
    制御手段とのいずれか一方または両方を有することを特
    徴とする信号処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記圧縮制御手段は、次回の前記イントラマクロブロッ
    ク集合体として圧縮される予定の時間までの時間間隔に
    応じて、前記マクロブロックの圧縮手法及び圧縮程度を
    制御することを特徴とする信号処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3において、 前記圧縮制御手段は、同一の前記画像内で前記イントラ
    マクロブロック集合体として圧縮される予定のイントラ
    マクロブロックまでの空間距離に応じて、前記マクロブ
    ロックの圧縮手法及び圧縮程度を制御することを特徴と
    する信号処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4において、 前記イントラマクロブロック集合体配置決定手段は、前
    記動画像信号を構成する前記画像での前記マクロブロッ
    クの圧縮程度またはイントラマクロブロック集合体配置
    を、同じ前記動画像信号の最初の画像からの時間的間隔
    に応じて異ならせることを特徴とする信号処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4または5におい
    て、 前記圧縮制御手段は、参照画像が前記イントラマクロブ
    ロック集合体によって圧縮された履歴を持たない位置に
    配置された領域中のマクロブロックの圧縮方法,圧縮程
    度を、該領域以外の位置に配置されたマクロブロックと
    は異ならせることを特徴とする信号処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4または5におい
    て、 前記圧縮制御手段は、参照画像が前記イントラマクロブ
    ロック集合体によって圧縮された履歴を持たない位置に
    配置された領域中のマクロブロックに対する伸長画像
    を、該参照画像での該マクロブロックに該当する領域の
    部分画像とするように、圧縮することを特徴とする信号
    処理装置。
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