JPH1135921A - キレート化組成物 - Google Patents

キレート化組成物

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JPH1135921A
JPH1135921A JP19153797A JP19153797A JPH1135921A JP H1135921 A JPH1135921 A JP H1135921A JP 19153797 A JP19153797 A JP 19153797A JP 19153797 A JP19153797 A JP 19153797A JP H1135921 A JPH1135921 A JP H1135921A
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sugar
chelating
aliphatic polycarboxylic
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JP19153797A
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Yoshiaki Asakawa
美昭 浅川
Yasutaka Sumita
康隆 住田
Masatoshi Shimomura
雅俊 下村
Shuichi Okuno
周一 奥野
Yoshinobu Morimoto
禎信 森本
Hitoshi Suenaga
仁士 末永
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Nippon Shokubai Co Ltd
Teikoku Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Teikoku Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属イオンとのキレート形成能力に優れ、か
つ環境に優しいキレート化組成物を提供することを課題
とする。 【解決手段】 下記式(I) 【化1】 (Aはイミノ基又は酸素原子、Rは水素原子又は水酸
基、nは0又は1を示す)で示される脂肪族ポリカルボ
ン酸又はその塩と炭素原子数4〜12の糖又は糖酸と
が、相乗効果を示す割合で含有することを特徴とするキ
レート化組成物により上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の脂肪族ポリ
カルボン酸と糖又は糖酸からなるキレート化組成物に関
する。特に、本発明のキレート化組成物は、クーリング
タワー用冷却水、ボイラー用水中等の金属イオンの沈殿
の防止剤;染色や漂白処理において金属イオンの沈着に
よるシミの生成の抑制剤;繊維処理剤、食品工業用洗浄
剤、化学プラント用洗浄剤、金属表面処理剤、紙・パル
プ用処理剤等の添加剤として有用に使用することができ
る。
【0002】
【従来の技術】繊維産業における繊維の洗浄、染色、漂
白等の各種処理に際し、これら処理に使用される処理剤
は、水中に含まれる金属イオン(特に、カルシウムイオ
ンや鉄イオン)により、その作用が妨害される恐れがあ
った。また、漂白処理に過酸化物を使用する場合、金属
イオンが存在すると、金属イオンが過酸化物の分解を促
進し、十分な漂白効果が得られないだけでなく、金属イ
オンの水酸化物が沈着することによりシミ等を生成する
恐れがあった。
【0003】更に、クーリングタワー用冷却水やボイラ
ー用水中の金属イオンが沈着することにより、配管が詰
まる恐れがあった。このような金属イオンの沈着を抑制
するために、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ニ
トリロ三酢酸(NTA)、ヒドロキシエチルエチレンジ
アミン二酢酸(HEDTA)、ジエチレントリアミン五
酢酸(DTPA)、ポリリン酸等々、数多くのキレート
化剤が使用されている。
【0004】これらキレート化剤の多くは、微生物によ
り分解され難く、処理後の廃液をそのまま外部に出すこ
とにより環境を汚染する恐れがある。また、活性汚泥に
よりキレート化剤を処理しても、除去が期待できないの
で、可能なかぎり回収を行う必要がある。更に、キレー
ト化剤自体が富栄養化の原因となり、微生物の異常繁殖
を引き起こす恐れもある。
【0005】また、金属イオンのうち、特に鉄イオンは
アルカリ側で水酸化物として沈殿しやすいことが知られ
ている。しかしながら、アルカリ側で鉄イオンを捕捉し
て、沈殿を防止しうるキレート化剤はなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属イオン
とのキレート形成能力に優れ、かつ環境に優しいキレー
ト化組成物を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、下記式(I)
【0008】
【化2】
【0009】(Aはイミノ基又は酸素原子、Rは水素原
子又は水酸基、nは0又は1を示す)で示される脂肪族
ポリカルボン酸又はその塩と炭素原子数4〜12の糖又
は糖酸とが、相乗効果を示す割合で含有することを特徴
とするキレート化組成物が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】式(I)で示される脂肪族ポリカ
ルボン酸と特定の糖又は糖酸からなるキレート化組成物
は、それぞれ単独で金属イオンを捕捉或いは金属イオン
の不溶化を防止する能力より格段に優れていること、即
ち相乗効果を発揮することを本発明の発明者等は見出し
ている。
【0011】また、上記キレート化組成物が、従来のキ
レート化剤と比較して、広いpH領域において高い金属
イオンの捕捉能力を有することを本発明の発明者等は見
出している。そのため、鉄イオンが水酸化物となり沈殿
することを抑制することも可能となる。更に、本発明の
キレート化組成物は、公知の活性汚泥等の手段により分
解されるので、環境を汚染することなく、環境に優しい
ことも本発明の発明者等は見出している。
【0012】式(I)で示される脂肪族ポリカルボン酸
として、具体的には、 ・Aがイミノ基、Rが水酸基、nが1の場合 2−(1,2−ジカルボキシエチルイミノ)−3−ヒド
ロキシブタン二酸(HIDS) ・Aがイミノ基、Rが水酸基、nが0の場合 カルボキシメチルイミノ−3−ヒドロキシブタン二酸
(CIMM) ・Aがイミノ基、Rが水素原子、nが1の場合 2−(1,2−ジカルボキシエチルイミノ)ブタン二酸
(IDS) ・Aがイミノ基、Rが水素原子、nが0の場合 カルボキシメチルイミノブタン二酸(CMIS) ・Aが酸素原子、Rが水酸基、nが1の場合 2−(1,2−ジカルボキシエトキシ)−3−ヒドロキ
シブタン二酸(TMS) ・Aが酸素原子、Rが水酸基、nが0の場合 カルボキシメトキシ−3−ヒドロキシブタン二酸(TM
A) ・Aが酸素原子、Rが水素原子、nが1の場合 2−(1,2−ジカルボキシエトキシ)ブタン二酸(O
DS) ・Aが酸素原子、Rが水素原子、nが0の場合 カルボキシメトキシブタン二酸(CMOS) 等が挙げられる。
【0013】式(I)で示される脂肪族ポリカルボン酸
の内、Rが水酸基及び/又はAがイミノ基であることが
好ましい。なお、式(I)で示される脂肪族ポリカルボ
ン酸には、光学異性体が存在する化合物もあるが、本発
明ではラセミ体を使用してもよく、分割することにより
個々の光学異性体を単独で使用してもよい。
【0014】更に、式(I)で示される脂肪族ポリカル
ボン酸は塩の形で使用されることが好ましい。具体的に
は、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、アンモ
ニウム塩、トリメチルアミン、トリエチルアミン等のア
ミン塩等が挙げられる。また、脂肪族ポリカルボン酸を
構成する3つ又は4つのカルボキシル基の全てが塩を形
成していてもよく、1つ、2つ及び/又は3つのカルボ
キシル基が塩を形成していてもよい。なお、上記化合物
は、1種又は2種類以上組み合わせて使用してもよい。
また、上記式(I)で示される脂肪族ポリカルボン酸の
具体例は、活性汚泥等の分解手段により分解されやすい
ので、環境を汚染することはない。
【0015】次に、炭素原子数4〜12の糖としては、
具体的には、エリトロース、アラビノース、グルコース
等の単糖類、マルトース、ラクトース、スクロース等の
二糖類、エリトリトール等のエリトリトール類、アラビ
トール、リビトール、キシリトール等のペンチトール
類、ソルビトール、マンニトール、ガラクチトール等の
ヘキシトール類が挙げられる。これら糖は、D体、L体
及びそれらの混合物をいずれも使用できる。
【0016】一方、炭素原子数4〜12の糖酸として
は、具体的には、アラボン酸、グルコン酸、ガラクトン
酸等のアルドン酸類、トリヒドロキシグルタル酸、グル
カル酸、粘液酸等のアルダル酸類等が挙げられる。これ
ら糖酸は、塩の形で使用してもよい。具体的には、ナト
リウム、カリウム等のアルカリ金属塩、アンモニウム
塩、トリメチルアミン、トリエチルアミン等のアミン塩
等が挙げられる。これら糖酸は、D体、L体及びそれら
の混合物をいずれも使用できる。
【0017】なお、上記糖及び/又は糖酸は、1種又は
2種類以上組み合わせて使用してもよい。更に、上記糖
及び/又は糖酸は、グルコン酸、ソルビトール又はそれ
らの混合物のいずれかから選択されることが好ましく、
特にグルコン酸を含むことが好ましい。更に、糖酸以外
にも酒石酸を添加してもよい。式(I)で示される脂肪
族ポリカルボン酸と糖又は糖酸の割合は、使用する化合
物、糖及び糖酸の種類により異なるが、相乗効果を示す
割合であれば限定されない。通常、式(I)で示される
脂肪族ポリカルボン酸:糖又は糖酸=98:2〜50:
50、好ましくは95:5〜70:30、特に好ましく
は90:10〜80:20の割合である。
【0018】式(I)で示される脂肪族ポリカルボン酸
と糖又は糖酸の混合は、実質的に均一に混合できさえす
れば特に限定されない。例えば、粉体状態で混合する方
法、水溶液で混合する方法等が挙げられる。また、本発
明のキレート化組成物は、使用状況に応じて、そのまま
又は希釈剤と混合して使用することができる。また、粉
体、液体のいずれの形状であってもよい。
【0019】本発明のキレート化組成物は、例えば、ク
ーリングタワー用冷却水、ボイラー用水中等の金属イオ
ンの沈殿の防止剤;染色や漂白処理において金属イオン
の沈着によるシミの生成の抑制剤;繊維処理剤、食品工
業用洗浄剤、化学プラント用洗浄剤、金属表面処理剤、
紙・パルプ用処理剤等の添加剤として有用に使用するこ
とができる。
【0020】例えば、食品工業用洗浄剤、化学プラント
用洗浄剤等の洗浄剤の用途では、本発明のキレート化組
成物は、洗剤としての界面活性剤に添加することで好適
に使用することができる。使用できる界面活性剤は、当
該分野で公知のものをいずれも使用することができる。
具体的には、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナ
トリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルベンゼン
スルホン酸ナトリウム等のアニオン系界面活性剤、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ノニルフェニルポリ
オキシエチレンアルキルエーテル等のノニオン系界面活
性剤、ドデシルメチルアンモニウムクロリド、N−アル
キルピリジウムハライド、テトラアルキルアンモニウム
等のカチオン系界面活性剤等が挙げられる。これら界面
活性剤の内、ラウリル硫酸ナトリウムが好ましい。
【0021】本発明のキレート化組成物は、例えば、上
記界面活性剤100重量部に対して、1〜30重量部で
使用することができる。また、界面活性剤以外の他の成
分として、 (1)無機ビルダー (a)アルミノ珪酸塩、結晶性珪酸塩等の珪酸塩 (b)炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウ
ム、亜硫酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム等のアル
カリ性塩 (c)硫酸ナトリウム等の中性塩 (d)オルソリン酸塩、ピロリン酸塩、トリポリリン酸
塩、メタリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、フィチン酸塩
等のリン酸塩(ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属
塩) (2)有機ビルダー (a)エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,2
−ジホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジ
ホスホン酸及びその誘導体、エタンヒドロキシ−1,
1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキ
シ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン
酸等のホスホン酸の塩 (b)2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1
−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α−
メチルホスホノコハク酸等のホスホノカルボン酸の塩 (c)アスパラギン酸、グルタミン酸等のアミン酸の塩 (d)ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、
ジエチレンジアミン五酢酸塩等のアミノポリ酢酸塩 (e)ポリアクリル酸、ポリグリオキシル酸塩、ポリア
コニット酸、ポリイタコン酸、ポリシトラコン酸、ポリ
フマル酸、ポリマレイン酸、ポリメタコン酸、ポリ−α
−ヒドロキシアクリル酸、ポリビニルホスホン酸、スル
ホン化ポリマレイン酸、無水マレイン酸−ジイソブチレ
ン共重合体、無水マレイン酸−スチレン共重合体、無水
マレイン酸−メチルビニルエーテル共重合体、無水マレ
イン酸−エチレン共重合体、無水マレイン酸−エチレン
架橋共重合体、無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、
無水マレイン酸−アクリロニトリル共重合体、無水マレ
イン酸−アクリル酸エステル共重合体、無水マレイン酸
−ブタジエン共重合体、無水マレイン酸−イソプレン共
重合体、無水マレイン酸と一酸化炭素から誘導されるポ
リ−β−ケトカルボン酸、イタコン酸−エチレン共重合
体、イタコン酸−アコニット酸共重合体、イタコン酸−
マレイン酸共重合体、イタコン酸−アクリル酸共重合
体、マロン酸−メチレン共重合体、イタコン酸−フマル
酸共重合体、アクリル酸−マレイン酸共重合体、エチレ
ングリコール−エチレンテレフタレート共重合体、ビニ
ルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、1−ブテン−2,
3,4−トリカルボン酸−イタコン酸−アクリル酸三元
共重合体、第四アンモニウム基を有するポリエステルポ
リアルデヒドカルボン酸、エポキシコハク酸のシス−異
性体、ポリ〔N,N−ビス(カルボキシメチル)アクリ
ルアミド〕、ポリ(オキシカルボン酸)、デンプンコハ
ク酸エステル、デンプンマレイン酸エステル、デンプン
テレフタル酸エステル、デンプンリン酸エステル、ジカ
ルボキシデンプン、ジカルボキシメチルデンプン、カル
ボキシメチルセルロースコハク酸エステル、ポリスパラ
ギン酸等の高分子電解質 (f)ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロー
ス、冷水可溶性ウレタン化ポリビニルアルコール等の非
解離高分子 (g)ジグリコール酸、シクロペンタン−1,2,3,
4−テトラカルボン酸、テトラヒドロフラン−1,2,
3,4−テトラカルボン酸、テトラヒドロフラン−2,
2,5,5−テトラカルボン酸、クエン酸、乳酸、メリ
ット酸で代表されるベンゼンポリカルボン酸、エタン−
1,1,2,2−テトラカルボン酸、エテン−1,1,
2,2−テトラカルボン酸、ブタン−1,2,3,4−
テトラカルボン酸、プロパン−1,2,3−トリカルボ
ン酸、ブタン−1,4−ジカルボン酸、シュウ酸、スル
ホコハク酸、デカン−1,10−ジカルボン酸、スルホ
トリカルバリル酸、スルホイタコン酸、リンゴ酸等の有
機酸塩 (3)漂白剤 過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、硫酸ナトリウ
ム過酸化水素付加体等 (4)漂白性活性化剤 テトラアセチルエチレンジアミン、アセトキシベンゼン
スルホン酸塩等 (5)酵素 ヒドロラーゼ類、ヒドラーゼ類、オキシドレダクターゼ
類、デスモラーゼ類、トランスフェラーゼ類、イソメラ
ーゼ類等 上記酵素の内、ヒドロラーゼ類としては、ペプシン、ト
リプシン、キモトリプシン、コラーゲナーゼ、ケラチナ
ーゼ、エラスターゼ、スプチリシン、BPN、パパイ
ン、プロメリン、カルボキシペプチターゼA及びB、ア
ミノペプチターゼ、アスパーギロペプチターゼA及び
B、サビナーゼ及びアルカラーゼ(ノボインダストリー
社製)、API21(昭和電工社製)、マクサカル(ギ
ストブロケイデス社製)等のプロテアーゼ、ガストリッ
クリパーゼ、パンクレアチックリパーゼ、植物リパーゼ
類、ホスホリパーゼ類、コリンエステラーゼ類、ホスホ
ターゼ類等のエステラーゼ、リポラーゼ(ノボインダス
トリー社製)等のリパーゼ、セルラーゼ、マルターゼ、
サッカラーゼ、アミラーゼ、ペクチナーゼ、リゾチー
ム、α−グリコシダーゼ、β−グリコシターゼ等のカル
ボヒドラーゼ、セルザイム(ノボインダストリー社製)
等のセルラーゼ、ターマミル(ノボインダストリー社
製)等のアミラーゼ等が挙げられる。
【0022】(6)酵素安定剤 亜硫酸及び亜硫酸水素のナトリウム塩、カルシウム塩及
びマグネシウム塩、ポリオール、ホウ素化合物等の還元
剤 (7)青色付剤 (8)ケーキング防止剤 パラトルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、酢
酸塩、スルホコハク酸塩、タルク、微粉末シリカ、粘
土、酸化マグネシウム等 (9)酸化防止剤 t−ブチルヒドロキシトルエン、4,4’−ブチリデン
ビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、2,
2’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−4−メチルフ
ェノール)、モノスチレン化クレゾール、ジスチレン化
クレゾール、モノスチレン化フェノール、ジスチレン化
フェノール、1,1’−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン等 (10)蛍光染料 4,4’−ビス−(2−スルホスチリル)−ビフェニル
塩、4,4’−ビス−(4−クロロ−3−スルホスチリ
ル)−ビフェニル塩、2−(スチリルフェニル)ナフト
チアゾール誘導体、4,4’−ビス(トリアゾール−2
−イル)スチルベン誘導体、ビス(トリアジニルアミ
ノ)スチルベンジスルホン酸誘導体等 (11)光活性化漂白剤 スルホン化アルミニウムフタロシアニン、スルホン化亜
鉛フタロシアニン等 (12)香料 等が挙げられる。
【0023】より具体的には、脂肪、タンパク質等が付
着しているビン等の洗浄用として、水酸化ナトリウム等
のアルカリ金属の水酸化物及びラウリル硫酸ナトリウム
等の界面活性剤と、本発明のキレート化組成物とを、所
望の濃度に調整することにより、金属イオンを沈着させ
ることなく洗浄を行うことができる。更に、染色や漂白
処理において金属イオンの沈着によるシミの生成の抑制
剤の用途では、本発明のキレート化組成物は、染料又は
過酸化水素、過炭酸ナトリウム等の過酸化物を含む漂白
剤に添加することで好適に使用することができる。本発
明のキレート化組成物を、染料又は漂白剤に添加するこ
とにより、金属イオンの沈着による着色を防ぐことがで
きる。
【0024】
【実施例】
実施例1 HIDSを2gとり、イオン交換水100mlに溶解し
た(2重量%HIDS水溶液)。グルコン酸ナトリウム
を2gとりイオン交換水100mlに溶解した(2重量
%グルコン酸ナトリウム水溶液)。500ml容量の三
角フラスコに2重量%HIDS水溶液を18mlとり、
2重量%グルコン酸ナトリウム水溶液を2mlとを加え
た。これにイオン交換水を160mlおよび2重量%水
酸化ナトリウム水溶液10mlを加え十分に混合し、p
Hが12以上であることを確認した。なお、pHが12
以下の場合はさらに2重量%水酸化ナトリウム水溶液を
加え調整した。添加直前に調製した4重量%硫酸第一鉄
七水和物水溶液を10ml加え、直ちに100℃恒温槽
にて攪拌・振とうを行った。15分後、流水中にて室温
まで冷却した。冷却後、ろ過し50mlのイオン交換水
にてろ紙を洗浄した。ろ紙を室温で乾燥させ、ろ紙上の
残留物を以下の5段階で評価して、効果を判定した。結
果を表1に示す。
【0025】評価方法は以下の通り 5 残留物なし 4 黄土色の僅少な残留物 3 黄土色乃至茶色の少量の残留物 2 茶色乃至こげ茶の残留物 1 黒色の残留物
【0026】実施例2〜17 表1に記載した割合の組成物を使用すること以外は、実
施例1と同様に行い、効果を判定した。結果を表1に示
す。
【0027】
【表1】
【0028】比較例1〜8 表2に記載した割合の組成物を使用すること以外は、実
施例1と同様に行い、効果を判定した。結果を表2に示
す。
【0029】
【表2】
【0030】表1より、本発明のキレート化組成物は、
鉄イオンとのキレート化合物を形成することにより、鉄
イオンの沈殿を防ぐことができた。これに対して、表2
より、従来のキレート化組成物は、鉄イオンとのキレー
ト化合物の形成が不十分であり、鉄イオンの沈殿を防ぐ
ことができなかった。
【0031】実施例18 HIDS1.77gをイオン交換水100mlに溶解し
た溶液(A)とグルコン酸ナトリウム1.77gをイオ
ン交換水100mlに溶解した溶液(B)を調製した。
別に炭酸カルシウムより調製した0.1mol/lカル
シウム水溶液(C)を準備した。測定値時のpHを特定
値に維持するため以下の如き緩衝液を準備した。
【0032】pH4の場合、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝
液 pH7の場合、リン酸カリウム−水酸化ナトリウム緩衝
液 pH10の場合、ほう酸−水酸化ナトリウム緩衝液 pH12の場合、リン酸ナトリウム−水酸化ナトリウム
緩衝液 測定するpHに適した緩衝液30mlに溶液(A)9m
l、溶液(B)1mlを加え、溶液(C)5mlを加え
た。さらにイオン強度調整のために1.0mol/l硝
酸カリウム水溶液を5ml加えた。
【0033】これにカルシウムイオン選択電極を浸漬し
10分後の電位を読みとった。別にカルシウムイオン濃
度が明確な溶液を標準液として使用し、カルシウムイオ
ン濃度の検量線を作成しておき、上で読みとった電位よ
り遊離のカルシウムイオン濃度を求め、全カルシウムイ
オン量から遊離しているものを差し引き捕捉されたカル
シウムイオン量を求めた。結果を表5に示す。
【0034】実施例19〜21 表3に記載した割合の組成物を使用すること以外は、実
施例18と同様に行いカルシウム捕捉量を測定した。結
果を表5に示す。
【0035】
【表3】
【0036】比較例9〜13 表4に記載した割合の組成物を使用すること以外は、実
施例18と同様に行いカルシウム捕捉量を測定した。結
果を表5に示す。
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】なお、表5のデータをプロットして図1〜
4に図示した。表5及び図1〜4によれば、実施例18
〜21は、式(I)で示される脂肪族ポリカルボン酸に
糖酸を加えることで、それら単独より高いカルシウム捕
捉能を得ることができた。このことは、両成分を混合す
ることにより、相乗効果が生じていることを示してい
る。
【0040】比較例14〜17 下記左側の従来のキレート化剤と糖酸とを組み合わせた
キレート化組成物のpH10におけるカルシウム捕捉能
を、上記実施例18と同様にして測定した。得られた結
果を右側に記載する。 キレート化組成物 カルシウム捕捉能(mg/g) 比較例14 EDTA4Na9重量部 245 グルコン酸1重量部 比較例15 EDTA4Na8重量部 220 グルコン酸2重量部 比較例16 DTPA5Na9重量部 180 グルコン酸1重量部 比較例17 DTPA5Na8重量部 170 グルコン酸2重量部 上記結果より、従来のキレート化剤を含む比較例14〜
17のキレート化組成物は、各成分のカルシウム捕捉能
を、その配合割合に応じて加算した値に過ぎなかった。
【0041】
【発明の効果】本発明のキレート化組成物によれば、そ
れぞれ単独で金属イオンを捕捉或いは不溶化を防止する
能力より格段に優れており、環境を汚染することなく、
より効果的に金属イオンを捕捉し、金属イオンの不溶化
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキレート化組成物のカルシウム捕捉能
を示すグラフである。
【図2】本発明のキレート化組成物のカルシウム捕捉能
を示すグラフである。
【図3】本発明のキレート化組成物のカルシウム捕捉能
を示すグラフである。
【図4】本発明のキレート化組成物のカルシウム捕捉能
を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下村 雅俊 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 奥野 周一 伊丹市千僧5丁目41番地 帝国化学産業株 式会社内 (72)発明者 森本 禎信 伊丹市千僧5丁目41番地 帝国化学産業株 式会社内 (72)発明者 末永 仁士 伊丹市千僧5丁目41番地 帝国化学産業株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I) 【化1】 (Aはイミノ基又は酸素原子、Rは水素原子又は水酸
    基、nは0又は1を示す)で示される脂肪族ポリカルボ
    ン酸又はその塩と炭素原子数4〜12の糖又は糖酸と
    が、相乗効果を示す割合で含有することを特徴とするキ
    レート化組成物。
  2. 【請求項2】 糖又は糖酸が、グルコン酸、ソルビトー
    ル又はそれらの混合物である請求項1の組成物。
  3. 【請求項3】 Rが水酸基である請求項1又は2の組成
    物。
  4. 【請求項4】 Aがイミノ基である請求項1〜3いずれ
    か1つの組成物。
  5. 【請求項5】 相乗効果を示す割合が、脂肪族ポリカル
    ボン酸:糖又は糖酸=98:2〜50:50である請求
    項1〜4いずれか1つの組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014058304A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Jotun As 洗浄方法

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