JPH11354083A - 円筒形アルカリ二次電池の製造方法 - Google Patents

円筒形アルカリ二次電池の製造方法

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JPH11354083A
JPH11354083A JP10197921A JP19792198A JPH11354083A JP H11354083 A JPH11354083 A JP H11354083A JP 10197921 A JP10197921 A JP 10197921A JP 19792198 A JP19792198 A JP 19792198A JP H11354083 A JPH11354083 A JP H11354083A
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JP
Japan
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battery
diameter
electrode element
electrode
sealing lid
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JP10197921A
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Toru Nagaura
亨 永浦
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HAIBARU KK
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HAIBARU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、縮径による電池製造方法の改善
に関するものである。 【構成】 本発明では、縮径する前において電極素子が
その上下をシーム部と缶底で挟まれて固定され、電池缶
内での上下の動きは出来ない状態とする。これによって
引き続く縮径工程において、電池缶底部外径が部分的に
縮径される時点でも、発電素子が電池缶開口部に向けて
押しあげられることがないため、縮径工程が完了しても
電池缶底と電極素子の間には空間を生じない。電池缶の
縮径によって生じる電池缶の伸びは封口蓋と電極素子の
間の適切な隙間確保に充当される。従って縮径による電
池缶の伸びによって生じる無駄な空間がマイナス要因と
ならないため、縮径による電池製造方法の特長が最大限
に生かされる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、密閉型の、ニッケル
−カドミウム二次電池、ニッケル−水素二次電池等、電
極素子(電池素子と同義)が帯状の電極をロール状に巻
上げて巻回構造で作成される円筒形アルカリ二次電池の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話、ノート型パソコン、ビデオカ
メラ等の携帯用電子機器の普及と進歩に伴い、それらの
駆動用電源として、より容量密度の高い電池が要求され
るようになり、特にニッケル水素二次電池に対しては高
容量化への改善が強く要求されている。
【0003】電池の高容量化は一定体積の電池容器内
に、如何に多くの活物質を詰め込むかが鍵である。現在
市販されている密閉型の円筒形ニッケルカドミウム二次
電池やニッケル水素二次電池では、図6に示すように、
渦巻き構造の電極素子(10)が電解液を含侵して金属
製の円筒形電池缶(4)に納められ、電池缶の開口部が
密閉封口されている。
【0004】電池缶の封口においては、電池缶開口部付
近に内方に膨出する環状のシーム部(5)を形成し、斯
かるシーム部で絶縁パッキン(7)を支持させ、電極素
子より取り出した電極リード(6)を封口蓋(8)に溶
接し、電極リード(6)は図6に示すように封口蓋と電
極素子の間で折り畳んで封口蓋を前記絶縁パッキングを
介してを装着し、電池缶の開口部の折曲により封口する
方法がとられている。封口蓋と電極素子の間で折り畳ま
れた電極リード(正極リード又は負極リード)が電極素
子の電池缶開口部側の電極(負極又は正極)端に接触す
ると内部ショートを起してしまうので、封口蓋と電極素
子の間には、折り畳まれた電極リードが納まるための適
切な隙間(11)が確保されなければならない。隙間
(11)はシーム部(5)の適切な形成位置によって確
保される分けであるが、この意味に於いて、従来の電池
では電池缶に収納された電極素子の電池缶開口部側に位
置するセパレーター端と当該電池缶の外部底面との距離
をS、当該電池缶に収納された電極素子の電池缶開口部
側に位置する電極端と当該電池缶の外部底面との距離を
E、シーム部の中心位置と当該電池缶の外部底面との距
離をAする時、電極リードと電極素子の電極端とのショ
ートを避けるために通常E<S<Aの関係を成立させる
のが一般的である。
【0005】電池容器内により多くの活物質を詰め込む
製造方法は、これまで特開昭58−176881号公
報、特開昭58−176882号公報、特開昭61−2
33963号公報、及び特開平6−215792号公報
等において開示されている。斯かる公報に於いて開示さ
れた方法によれば、何れの方法も最終完成電池における
電池缶の外径寸法より大きい外径寸法の電池缶を使用
し、当該電池缶へ電極素子を収納した後、縮径機によっ
て、電池缶の外径を最終完成電池における電池缶の外径
寸法まで縮径するという円筒形電池の製造方法である。
この製造方法によれば、最終完成電池における電池缶の
外径寸法より大きい外径寸法の電池缶を使用するので、
電池缶内に収納する電極素子の直径を大きくできる。し
たがって電池容器内により多くの活物質を詰め込めると
いうものである。
【0006】ところが、電池缶には縮径に伴い軸心方向
に伸びる特性がある。縮径後に電池缶は伸びるが、電池
缶内の電極素子は軸心方向に伸びることはないため、最
終完成電池における電池缶内では電池缶が伸びた分の空
間が生じる。斯かる空間は電池内の体積ロスである。結
局、従来の縮径による電池製造方法では、電池缶の伸び
によって生じる斯かる無駄な空間がマイナス要因となる
ため、収納する電極素子の直径を大きく出来ても、電池
容器内により多くの活物質を詰め込むというその効果は
フルには期待できない。
【0007】因に特開昭58−176881号公報及び
特開昭58−176882号公報では電極素子を電池缶
内に収納し、電池缶開口部を封口蓋で封口して電池を組
み立てた後、当該電池を電池缶底部より径小のダイスの
透孔を貫通させて電池缶を縮径せしめるものであるが、
縮径による電池缶の伸びは避けられず、縮径による電池
缶の伸びは電池高寸法(缶底から封口蓋までの寸法)の
増加となり、電池内には無駄な空間が生じる。また特開
平6−215792号公報の方法においても電池缶開口
部に封口蓋を設置して縮径する方法で、やはり電池缶の
伸びは電池高寸法(缶底から封口蓋までの寸法)の増加
となり、電池内には無駄な空間が生じる。斯かる空間は
図5に示すメカニズムで生じるので、通常電池缶底と電
極素子の間に隙間(12)が生じる。つまり電池缶底部
外径が部分的に縮径される時点(図5−a)で、発電素
子が電池缶開口部に向けて押しあげられ、電池缶底と電
極素子の間に空間(12)が生じ、斯かる空間を生じた
まま電極素子は電池缶にしめつけられて固定されること
になる(図5−b)。特開昭61−233963号公報
では発電要素(電極素子)を電池缶に収納後、封口蓋を
設置せずに縮径する方法が開示され、具体的には電池缶
開口部側から所定の絞り径を有したダイスに通過させて
縮径する方法を提案しているが、この方法では電池缶開
口部が部分的に縮径された時点で、電池缶内の発電素子
は先ず電池缶開口部側で電池缶に締め付けられて固定さ
れるので、その後の縮径による電池缶の伸びは電池缶底
に向かって伸びることになり、やはり電極素子と電池缶
底の間に無駄な空間が生じる。また当該公報には電池缶
を缶底面側からダイスに通過させるようにしてもよいと
開示しているが、電池缶底部外径が部分的に縮径された
時点で、発電素子が電池缶開口部に向けて押し上げられ
るのをどうして防ぐかについては何ら言及されていな
い。
【0008】以上のようにこれまでに提案されている縮
径による電池製造方法では、電池缶の伸びによって生じ
る無駄な空間がマイナス要因となるため、収納する電極
素子の直径を大きく出来ても、電池容器内により多くの
活物質を詰め込むという効果をフルには期待できなかっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は縮径による電
池製造方法を改善し、電池容器内に従来より多くの活物
質を詰め込み、円筒形電池の高容量化を実現しようとす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】課題解決の手段は、電池
缶の外径を縮径する前においては、E<A≦Sの関係を
成立せしめる。ここで、Sは当該電池缶に収納された電
極素子の電池缶開口部側に位置するセパレーター端と当
該電池缶の外部底面との距離で、Eは当該電池缶に収納
された電極素子の電池缶開口部側に位置する電極端と当
該電池缶の外部底面との距離であり、Aは当該電池缶へ
形成したシーム部の中心位置と当該電池缶の外部底面と
の距離である。
【0011】
【作用】本発明では、図1に示すように、先ず電池缶の
外径を縮径する前においては、当該電池缶に収納された
電極素子の電池缶開口部側に位置するセパレーター端と
当該電池缶の外部底面との距離がSで、当該電池缶に収
納された電極素子の電池缶開口部側に位置する電極端と
当該電池缶の外部底面との距離がEである時、当該電池
缶への前記シーム部の形成はシーム部の中心位置と当該
電池缶の外部底面との距離がAとなる位置になされ、E
<A≦Sの関係を成立せしめる。本発明ではこれによっ
て、縮径する前において電極素子がその上下をシーム部
と缶底で挟まれて固定され、電池缶内での上下の動きは
出来ない状態となる。したがって引き続く縮径工程にお
いて、第2図(a)に示すように、電池缶底部外径が部
分的に縮径される時点でも、発電素子が電池缶開口部に
向けて押しあげられることがないため、縮径工程が完了
しても第2図(b)に示すように電池缶底と電極素子の
間には空間(隙間)を生じない。
【0012】本発明では、縮径前にE<A≦Sの関係を
成立せしめるが、第2図(b)に示すように、縮径が完
了したときにはシーム部は電池缶の伸びた分だけ電池缶
の外部底面との距離(A)が増加する位置へ移動するの
で、E<S<Aの関係を成立させることも可能である。
縮径工程が完了すればE<S<Aの関係を成立させるこ
とも出来るということは、縮径工程が完了すれば封口蓋
と電極素子の間には、折り畳まれた電極リードが適切に
納まるための隙間を確保することも出来る事を意味す
る。この場合、本発明では電池缶の縮径によって生じる
電池缶の伸びは封口蓋と電極素子の間の適切な隙間確保
に充当されることになる。
【0013】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳しく説明
する。
【0014】実施例1 本発明を円筒形単3型ニッケル水素二次電池に実施した
場合について、図1及び図2を参照しながら説明する。
電極素子は次のようにして用意する。まず幅42mmの
帯状の負極(1)と幅41mmの帯状の正極(2)を従
来の公知の方法によって用意する。
【0015】用意された負極(1)と正極(2)はその
間に幅45mmの不織布のセパレータ(3)を挟んで、
渦巻き状に巻回して電極素子(10)を作成する。巻回
に際しては、正極に付した電極リード(6)を巻回体の
中心部に位置させ、巻回の終了に際しては、不織布のセ
パレータが先に巻回を終了して負極(1)が巻回体の最
外周に配置されるようにして作成する。又電極素子は電
池缶への挿入を無理なく行なうために、電極の長さを調
整して適切な外径寸法とする。具体的には、本実施例で
作成する総ての電極素子は、一個の電極素子を数ヵ所の
位置でその外径寸法(d)を測定する時、最大の外径寸
法を13.6mm≦d≦13.8mmとする。因に単4
型電池の規格内寸法で円筒形電池を従来の方法(縮径し
ない方法)で製造する場合は当該外径寸法は13.0m
m≦d≦13.2mmとしなければ電極素子の電池缶へ
の挿入に支障をきたす。本実施例で使用する電池缶の内
径は13.8mmであり、従来の方法(縮径しない方
法)で製造する場合では標準的に内径が13.2mmの
電池缶が使用されるからである。
【0016】次に、電極素子(10)は缶底に絶縁シー
ト(9)を入れた、外径14.4mm,内径13.8m
m、高さ48.0mmの円筒形電池缶に収納する。電極
素子を電池缶に収納した時点では、電池缶内の電極素子
の電池缶開口部側に位置するセパレーター端と当該電池
缶の外部底面との距離(S)は45.4mmで、同電極
素子の電池缶開口部側に位置する電極端(負極端)と当
該電池缶の外部底面との距離(E)は43.9mmとな
る。
【0017】電極素子を電池缶に収納した後、図1に示
すように電池缶を内側へ細くしぼり込んで、内方に膨出
する環状のシーム部(5)を缶底から44.5mmの位
置に形成する。本発明に於いて当該シーム部の形成が重
要な工程であり、本発明の実施に当たっては、形成され
るシーム部はその中心位置と電池缶の外部底面との距離
(A)がE<A≦Sの関係を成立する位置に形成されな
ければならない。本実施例ではそれぞれE=43.9m
m、A=44.5mm、S=45.4mmであり、E<
A≦Sの関係を成立する。
【0018】その後、図2に示すように、電池缶を挿入
パンチ(25)によって縮径機に押し込み、電池缶底部
外径から電池缶開口部外径に向かって縮径し、電池缶外
径寸法を13.8mmとする。縮径後電池缶は約2.0
mm長くなる。本実施例では縮径する前においてはE<
A≦Sの関係にあるので、電池缶に納まった電極素子は
その上下をシーム部と缶底で挟まれて固定され、電池缶
内での上下の動きは出来ない状態となっている。したが
って引き続く縮径工程においては、第2図(a)に示す
ように、電池缶底部外径が部分的に縮径される時点で
も、発電素子が電池缶開口部に向けて押しあげられるこ
とがないため、縮径工程が完了しても第2図(b)に示
すように電池缶底と電極素子の間には空間を生じない。
しかも、縮径する前においてE<A≦Sの関係にあって
も、縮径が完了したときには電池缶が伸びた分(約2.
0mm)だけシーム部と電池缶の外部底面との距離
(A)が増加してA=46.5mmとなっているので、
E<S<Aの関係が成立する。
【0019】次に電池缶の開口部に絶縁パッキングを設
置し、電極素子より突き出た正極リード(6)はその端
を封口蓋(8)に溶接する。その後、電池缶には電解液
(LiOHを若干添加した35%KOH溶液)を注入す
る。
【0020】電解液注入後は、封口蓋に溶接している正
極リード(6)を封口蓋と電極素子の間で折り畳んで封
口蓋を前記絶縁パッキング(7)を介して装着し、最後
に電池缶の縁をかしめれば、図6に示した従来の方法
(縮径しない)で製造された規格内寸法の単3型円筒形
電池と同じ外形寸法で、しかも、従来の方法(縮径しな
い)で製造した場合より0.6mmだけ外径寸法の大き
い電極素子を収納している単3型円筒形電池が完成す
る。なお、正極リード(6)を封口蓋と電極素子の間で
折り畳んで封口蓋を装着する時点で、E<S<Aの関係
が成立するので、電極素子のセパレーター端と封口蓋の
間には適切な隙間があり、折り畳まれた正極リードがセ
パレーター端に押し付けられたり、負極端に接触したり
することはない。
【0021】実施例2 本発明を円筒形単3型ニッケル水素二次電池に実施する
他の実施例を図1及び図3を参照しながら説明する。本
実施例で使用する電極素子は全く実施例1と同じにして
用意する。
【0022】実施例1と同じく電極素子を円筒形電池缶
(外径14.4mm、内径13.8mm、高さ48.0
mm)に収納する。電極素子を電池缶に収納した時点で
は、電池缶内の電極素子の電池缶開口部側に位置するセ
パレーター端と当該電池缶の外部底面との距離(S)は
45.4mmで、同電極素子の電池缶開口部側に位置す
る電極端(負極端)と当該電池缶の外部底面との距離
(E)は43.9mmである。
【0023】電極素子を電池缶に収納した後、図1に示
すように電池缶を内側へ細くしぼり込んで、内方に膨出
する環状のシーム部(5)を缶底から44.5mmの位
置に形成する。実施例1と同じく本発明に於いて当該シ
ーム部の形成は重要な工程であり、本発明の実施に当た
っては、形成されるシーム部はその中心位置と電池缶の
外部底面との距離(A)がE<A≦Sの関係を成立する
位置に形成されなければならない。本実施例ではそれぞ
れE=43.9mm,A=44.5mm、S=45.4
mmであり、E<A≦Sの関係は成立する。
【0024】次に電池缶の開口部に絶縁パッキング
(7)を設置し、電極素子より突き出た正極リード
(6)はその端を封口蓋(8)に溶接する。その後、電
極素子を収納した電池缶には実施例1と同じ電解液を注
入する。
【0025】電解液注入後は、封口蓋に溶接している正
極リード(6)を封口蓋と電極素子の間で折り畳んで封
口蓋を前記絶縁パッキングを介して装着する。その後、
図3に示すように、縮径機によって電池缶底部の外径か
ら電池缶開口部の外径に向かって縮径し、電池缶外径寸
法を13.8mmとする。縮径後電池缶は約2.0mm
長くなる。最後に電池缶の縁をかしめれば、図6に示し
た従来の方法(縮径しない方法)で製造された規格内寸
法の単3型円筒形電池と同じ外形寸法で、しかも、従来
の方法(縮径しない方法)で製造した場合より0.6m
mだけ外径寸法の大きい電極素子を収納している単3型
円筒形電池が完成する。
【0026】本実施例でも縮径する前においてE<A≦
Sの関係にあるので、電池缶に納まった電極素子はその
上下をシーム部と缶底で挟まれて固定され、電池缶内で
の上下の動きは出来ない状態となっている。したがって
引き続く縮径工程においては、第3図(a)に示すよう
に、電池缶底部外径が部分的に縮径される時点でも、発
電素子が電池缶開口部に向けて押しあげられることがな
いため、縮径工程が完了しても第3図(b)に示すよう
に電池缶底と電極素子の間には空間を生じない。しかも
縮径する前においてE<A≦Sの関係にあっても、縮径
が完了したときには電池缶が伸びた分だけシーム部は電
池缶の外部底面との距離(A)が増加する位置へ移動す
るので、第3図(b)に示すようにE<S<Aの関係を
成立させることも出来る。つまり本発明では電池缶の縮
径によって生じる電池缶の伸びは封口蓋と電極素子の間
の適切な隙間確保に充当される。
【0027】比較例1 本発明による縮径電池製造技術とこれまでに提案された
縮径電池製造技術との比較をするため、これまでに提案
されている縮径製造方法により円筒形単3型ニッケル水
素二次電池を作成した場合について、図4及び図5を参
照して説明する。先ず電極素子は次のようにして用意す
る。まず幅40mmの帯状の負極(1)と幅39mmの
帯状の正極(2)を従来の公知の方法によって用意す
る。
【0028】用意された負極(1)と正極(2)はその
間に幅43.0mmの布織布のセパレータ(3)を挟ん
で、実施例と同様にして渦巻き状に巻回して電極素子を
作成する。
【0029】次に、実施例と同様に電極素子を円筒形電
池缶(外径14.4mm、内径13.8mm,高さ4
8.0mm)に収納する。電極素子を電池缶に収納した
時点では、電池缶内の電極素子の電池缶開口部側に位置
するセパレーター端と当該電池缶の外部底面との距離
(S)は43.4mmで、同電極素子の電池缶開口部側
に位置する電極端(負極端)と当該電池缶の外部底面と
の距離(E)は41.9mmである。
【0030】電極素子を電池缶に収納した後、電池缶開
口部の内方に膨出する環状のシーム部(5)を缶底から
44.5mmの位置に形成する。これまでは封口蓋を絶
縁パッキングを介してを装着する際に、折り畳まれる正
極リードが電極素子の負極端に絶対接触しないように、
折り畳まれた正極リードが封口蓋と電極素子の間に適切
に納まるためにシーム部はその中心位置と電池缶の外部
底面との距離(A)がE<S<Aの関係を成立する位置
に形成されなければならないと考えられている。そこ
で、本比較例ではそれぞれE=41.9mm,S=4
3.4mmであり、シーム部は44.5mmの位置に形
成して、図4に示すようにE<S<Aの関係を成立させ
ておく。
【0031】次には前述の実施例と同様に電池缶の開口
部に絶縁パッキング(7)を設置し、電極素子より突き
出た正極リード(6)の端は封口蓋(8)に溶接してお
く。その後、電極素子を収納した電池缶には実施例で使
用したものと同じ電解液を注入する。
【0032】電解液注入後は、封口蓋に溶接している正
極リード(6)を封口蓋と電極素子の間で折り畳んで封
口蓋(8)を前記絶縁パッキング(7)を介して装着す
る(図4参照)。この時、図4に示すようにE<S<A
の関係を成立させているので、封口蓋(8)と電極素子
(10)の間に適切な隙間(11)が確保されおり、折
り畳まれた正極リード(6)は適切に当該隙間(11)
に納まっている。
【0033】その後、図5に示すように縮径機によって
電池缶底部外径から電池缶開口部外径まで総てを縮径
し、電池缶外径寸法を13.8mmとする。縮径後電池
缶は約2mm長くなる。最後に電池缶の縁をかしめれ
ば、従来の規格内寸法の単3型円筒形電池と同じ外形寸
法で、しかも、従来の方法(縮径しない)で製造した場
合より0.6mmだけ外径寸法の大きい電極素子を収納
している単3型円筒形電池が完成する。
【0034】しかし、図6に示した従来の方法(縮径し
ない方法)で製造された電池と同じ電池内部構造になら
ず、電池缶底と電極素子の間に無駄な空間(12)が生
じる。斯かる無駄な空間が生じる原因及びメカニズム
は、本発明者の多大なる解析努力によって以下の如く判
明した。
【0035】つまり、本比較例で行なったように、これ
までに提案されている縮径による円筒形電池の製造方法
では、縮径する前においてE<S<Aの関係にあるの
で、電池缶に納まった電極素子は電池缶内で電池缶開口
部方向へ若干動き得る。したがって引き続く縮径工程に
おいて、第5図(a)に示すように電池缶底部外径が部
分的に縮径される時点で、電極素子が電池缶開口部に向
けて押しあげられ、電池缶底と電極素子の間に空間(1
2)が生じ、縮径工程が完了すると第5図(b)に示す
ように、斯かる空間を生じたまま電極素子は電池缶にし
めつけられて固定されることになる。
【0036】このように、これまでに提案されている縮
径による円筒形電池の製造方法では、縮径が完了したと
きに電池缶底と電極素子の間に生じる無駄な空間がマイ
ナス要因となるため、収納する電極素子の直径を大きく
出来ても、電池容器内により多くの活物質を詰め込むと
いう効果をフルには期待できない。
【0037】以上の実施例及び比較例に於いて使用した
縮径機は、図7にその装置の原理を示したが、既に公知
の装置である。中心に直径φXの穴(21)を持ち且つ
中央で2つに分割された金型(22)が金型ホルダー
(23)に納められて中央に設置され、その外側には多
数個(図10では8個の場合で示したがこれに限定され
ない)のローラー(24)が設置されている。2つに分
割された金型(22)は、金型ホルダー(23)と共に
矢印方向に回転すると、ローラー数8個の場合では45
°回転する度に金型(22)の中心はローラー(24)
の中心に位置して、金型(22)は内側に締め付けら
れ、金型(22)の中央のギャップは縮まる。さらに回
転してローラー(24)の中心を外れると中央のギャッ
プはひろがる。従って、分割された2つの金型(22)
は、接近したり離れたりするので金型の中心に出来る穴
の直径φXは小さくなったり大きくなったりする。回転
する金型(22)の中心に出来る穴(21)の中へ円筒
形の電池缶を挿入すると、分割された2つの金型(2
2)が接近したとき、つまり金型の中心に出来る穴の直
径φXが小さくなった時に締め付けられ、外径寸法が絞
り込まれることになる。
【0038】この縮径機を使用して、電池缶の外径を絞
り込んで円筒形電池を作成することが出来る。図8
(a)は縮径機の回転する金型(22)の中心部を縦断
面図で示したもので、左右の金型(22)は矢印のよう
に接近したり離れたりする。図8(b)に示すように、
回転する金型(22)の中心に出来る穴の中へ電池缶
(4)を挿入パンチ(25)によって押し込むことによ
って、電池缶の外径を最終完成電池における電池缶の外
径寸法まで絞り込むことが出来る。
【0039】なお、縮径による電池製造には縮径機が不
可欠であるが、本発明は上述の縮径機を使用する場合に
のみ限定されるものではない事は勿論である。また本発
明は実施例で示した単3型ニッケル水素二次電池に限定
されるものでは無く多サイズに渡って、又ニッケルカド
ミウム電池等の円筒形アルカリ二次電池一般に適用可能
である。
【0040】
【発明の効果】本発明では電池缶の縮径によって生じる
電池缶の伸びは封口蓋と電極素子の間の適切な隙間確保
に充当される。よって本発明によれば、電池缶の伸びに
よって生じる無駄な空間がマイナス要因とならないた
め、縮径による電池製造方法の特長、つまり収納する電
極素子径を大きく出来るため電池容器内により多くの活
物質を詰め込めるという特長が最大限に生かされる。こ
の結果、円筒形アルカリ二次電池の高容量化が可能とな
り、様々な携帯用電子機器のさらなる小型軽量化に大き
く貢献できるため、その工業的価値は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】電極素子とシーム部の位置関係を示すの断面図
【図2】縮径工程の断面図
【図3】縮径工程の断面図
【図4】電極素子とシーム部の位置関係を示すの断面図
【図5】縮径工程の断面図
【図6】従来円筒形電池の断面図
【図7】縮径機の原理図
【図8】円筒形電池の縮径の原理図
【符号の説明】
1は負極、2は正極、3はセパレーター、4は電池缶、
5はシーム部、6は電極リード、7はガスケット、8は
封口蓋、9は絶縁シート、10は電極素子、11は空
隙、21は金型の穴、22は金型、23は金型ホルダ
ー、24はローラー、25は挿入パンチである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻回構造の電極素子を有底筒状の電池缶に
    収納し、当該電池缶の開口部側に内方に膨出する環状の
    シーム部を形成した後、電池缶の外径を縮径して作成さ
    れる円筒形アルカリ二次電池の製造工程において、前記
    電池缶の外径を縮径する前においては、当該電池缶に収
    納された電極素子の電池缶開口部側に位置するセパレー
    ター端と当該電池缶の外部底面との距離がSで、当該電
    池缶に収納された電極素子の電池缶開口部側に位置する
    電極端と当該電池缶の外部底面との距離がEである時、
    当該電池缶への前記シーム部の形成はシーム部の中心位
    置と当該電池缶の外部底面との距離がAとなる位置にな
    され、E<A≦Sの関係を成立せしめる事を特徴とする
    円筒形アルカリ二次電池の製造方法。
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