JPH11346406A - 制御伝送装置 - Google Patents

制御伝送装置

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JPH11346406A
JPH11346406A JP10152738A JP15273898A JPH11346406A JP H11346406 A JPH11346406 A JP H11346406A JP 10152738 A JP10152738 A JP 10152738A JP 15273898 A JP15273898 A JP 15273898A JP H11346406 A JPH11346406 A JP H11346406A
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JP
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train
transmission device
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command
control transmission
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Application number
JP10152738A
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English (en)
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Keiji Ishida
啓二 石田
Takuya Fujita
拓也 藤田
Yuji Miura
雄司 三浦
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ATC装置が故障した時のバックアップを可
能とし、また、ATC装置がない場合、運転者をバック
アップすることで、車両の衝突を回避する。 【解決手段】 従来の制御伝送装置に列車位置異常判定
部105と運転制御指令とブレーキ指令を切り換える運
転制御指令切換部106を追加し、列車位置異常判定部
で列車位置異常と判定された場合、運転制御指令から強
制ブレーキ指令に切換わり、制御伝送装置自身が強制ブ
レーキ指令を出す。また強制ブレーキ指令に切換わった
状態でも、条件付きで自動的に強制ブレーキ指令から運
転制御指令に切換わる機能を付加する。ATCが何かの
原因で働かなかった場合にも強制ブレーキ指令が出さ
れ、衝突の回避、あるいは衝突による影響を最小限にと
どめることができる。また、制御伝送装置の故障で誤っ
て強制ブレーキ指令に切り換わった場合、自動的に強制
ブレーキ指令から運転制御指令に戻り列車の走行不能を
防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両における
運転制御指令の伝達を、直列伝送を用いて行う制御伝送
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両では乗務員がブレーキ操作を怠
った際にも列車の衝突を防止するためにATC装置を装
備してきた。ATC装置は、レールに流れる制限速度信
号と自列車の速度を比較し、自列車の速度が制限速度を
超えていれば自動的に列車にブレーキをかけるように出
力を行うことで、列車の衝突を防止する。このATC装
置は、その目的から信頼性を高くし、又、万が一の故障
時にも装置の出力が安全側となるように設計されてき
た。このため、装置を多重構成とし、共通の最終の出力
回路はできる限り簡単に構成することでその信頼性を確
保してきた。
【0003】また、これとは別に車上の伝送路を利用し
て各装置の動作状況や故障情報を乗務員に表示する列車
モニタリング装置が開発され、車両上の装置に異常が発
生した場合の乗務員への情報の報知は格段に改善されて
きた。さらに、この列車モニタリング装置は、モニタリ
ングのみではなく、各種の制御信号も伝送する制御伝送
装置として発展し、その制御内容も特開平6−1533
27号公報の様に新しい制御を加える方向に検討されて
きた。
【0004】従来技術の例について図3〜図6を参照し
て説明する。図3は終端駅(終着駅)進入時の列車速度
と列車位置の関係の例を示した図、図4は列車上の関係
装置のシステム構成図、図5はその中の制御伝送装置中
央局の構成図、図6は制御伝送装置中央局に接続された
画面の表示例である。
【0005】関連する制御システムは、運転者に操作さ
れて列車1の運転制御指令を出力する主幹制御器9、主
幹制御器9から出力される運転制御指令を伝送線13に
伝送する制御伝送装置中央局10、伝送線13に接続し
て配置された複数の制御伝送装置端末局11A,11
B、制御伝送装置端末局11A,11Bに制御伝送装置
端末局・ブレーキ装置間指令線12A,12Bで接続さ
れたブレーキ装置6A,6B、制御伝送装置中央局10
に接続され画像を表示する表示器14、列車1が走行す
るレール2に流れるATC速度制限信号を受信して出力
するATC信号受信器4、ATC信号受信器4に接続し
て配置され前記ATC速度制限信号が入力されるATC
装置3、列車1の車軸に装着されてその回転速度を検出
し、速度信号として前記ATC装置3及び制御伝送装置
中央局10に発信する速度発電機5、前記ATC装置3
と前記ブレーキ装置6A,6Bを接続するATC信号ブ
レーキ線7、及びATC信号ブレーキ線7に介装された
ATCブレーキ解除スイッチ8を含んで構成され、列車
1に搭載されている。
【0006】図5は制御伝送装置中央局10の構成を示
す図である。制御伝送装置中央局10はCPUやメモリ
を内蔵した装置で構成されることが一般的であるが、図
5はその内部のソフトウェアの処理ブロックの構成を示
しており、運転制御指令が入力される運転制御指令入力
部101、運転制御指令入力部101から出力される信
号を外部に送信する指令送信部102、速度発電機5か
ら出力される速度信号を入力として列車位置を算出する
キロ程演算部103、キロ程演算部103から出力され
る信号を前記表示器14に表示する画像信号に変換する
画像表示部104を有してなっている。
【0007】次に上記構成の制御システムの動作を説明
する。速度発電機5は車輪の回転速度に応じた周波数信
号を速度信号として制御伝送装置10及びATC装置3
に出力する。主幹制御器9は乗務員(運転者、以下同
じ)による運転に必要な力行・ブレーキの操作に応じて
運転制御指令を制御伝送装置中央局10に出力する。制
御伝送装置中央局はこの主幹制御器からの運転制御指令
を伝送線13に出力する。制御伝送装置端末局11A及
び11Bは、この運転制御指令を伝送線13を介して受
信し、受信した運転制御指令をブレーキ装置6A及び6
Bに出力する。ブレーキ装置6A及び6Bは運転制御指
令を受信すると、その指令に応じてブレーキをかけた
り、弛めたりする。さらに、制御伝送装置中央局10は
表示器14に映像信号を出力し、表示器14はその信号
に従って画面表示を行う。また、ATC信号受信器4は
レールに流れるATC速度制限信号を受信し、受信した
ATC速度制限信号をATC装置3に出力する。ATC
装置3はこの速度制限信号と前記速度信号を比較し、列
車の速度が速度制限信号を越えていればブレーキ指令を
ATCブレーキ指令線7に出力し、ブレーキ装置はこの
指令によりブレーキをかける。これにより、乗務員がブ
レーキ操作を怠ったとしても列車は制限速度内で走行す
ることができる。これによって、通常通り図3の通常パ
ターン1の様に乗務員によりATC速度制限以下の速度
で運転されなくても、通常パターン2の様にATCの速
度制限信号にぶつかる度にATCブレーキが働き減速す
ることで列車が車止めに衝突することはない。
【0008】次に制御伝送装置10内の処理を説明す
る。主幹制御器9からの運転制御指令は運転制御指令入
力部101に入力され、指令送信部102で直列伝送に
直されて伝送線13へ送信される。速度発電機5から入
力される速度信号はキロ程演算部103に入力され、キ
ロ程演算部103は入力される速度信号を積算すること
で列車が路線上のどの位置(キロ程)に存在するかを計
算する。この列車位置情報は画像表示部104に受け渡
されて現在時刻等と共に図6の様に、表示器14の表示
画面に表示される。
【0009】次にATC装置3の故障により、ATCブ
レーキ指令線7への出力が安全側つまりブレーキ指令出
力となった場合について説明する。この場合、上記と同
様にブレーキがかかるところまでは同じである。この
後、乗務員は列車の停止等の安全の確認を行い、安全が
確認されたらATCブレーキ解除スイッチ8を操作して
ATCブレーキ指令線8へのブレーキ出力を解除する。
このブレーキ出力解除により、乗務員の主幹制御器9の
操作に応じての走行が可能となる。
【0010】次にATC装置3の故障により、ATCブ
レーキ指令線7への出力が危険側つまりブレーキを弛め
た状態になった場合について説明する。この場合には、
異常を察知した乗務員による主幹制御器9の操作により
ブレーキをかけることになるが、どうしてもATCブレ
ーキが働かない事に対して乗務員の察知が遅れる問題が
ある。さらに、この傾向は高速走行になるほど重要な問
題となり、無人運転では乗務員の操作に頼ることはでき
なくなる問題がある。ATCブレーキが動作せず乗務員
のブレーキ操作も行われないと、図3の異常パターン2
の様に車止めに衝突することになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、A
TC装置内のそれぞれの部分で、リレーはその故障時に
接点がON/OFFどちらになるかに確率的な非対称性
のあることや、複数箇所の故障が同時に発生する確率は
極めて低いことを利用して、ATC装置の故障時にはそ
の出力がほとんど全ての確率で安全側に動作するように
設計するのであるが、リレーが確率の低い側の故障モー
ドで故障する可能性もあり得るし、複数箇所の故障が同
時に発生することも確率は極めて低いが有り得ることで
ある。つまり、故障時に装置の出力が危険側になる確率
(フェールアウト故障率)は極めて0に近くなるように
設計をするが、0になることはない。また、ATC装置
からのブレーキ指令をブレーキ装置に伝える艤装回路も
同様である。従来もATC制限速度を超えて列車が衝突
した事故等も皆無ではない。
【0012】また、これら装置の危険側動作において
も、乗務員が添乗している車両では乗務員の操作による
バックアップが可能であるが、運転の形態が無人運転や
高速運転に移行するにつれて乗務員によるバックアップ
は困難になるために、装置の信頼性はますます重要にな
ってくる。これらの信頼性の向上は列車に搭載された一
つの装置のみの問題ではなく、システムとしてそれぞれ
の部分の信頼性の向上が必要となる問題である。
【0013】また、ATC装置としては、フェールアウ
ト故障率を小さくし故障時には安全側、つまりブレーキ
をかけるように装置を構成するのであるが、ブレーキを
かけたことで列車の走行を不能としてしまうと、その列
車の乗客を最寄り駅まで輸送することもできなくなって
しまう。このため、ATC装置では故障時等には乗務員
の操作によりこのATC装置によるブレーキ出力を解除
するスイッチ(前記ATCブレーキ解除スイッチ8)を
設け、ATC故障によるブレーキ出力により列車が停車
したあと、再度走行が可能なように構成している。この
ように、装置の故障を考えると先に述べたようにシステ
ム中のそれぞれの装置で異常を検知した場合には、それ
ぞれの装置でブレーキをかけるようにすると、その装置
毎に解除スイッチが必要となる問題があった。
【0014】本発明の目的は、ATC装置が故障した時
のバックアップを可能とすること、また、ATC装置が
設置されていない場合、運転者をバックアップすること
で、車両の衝突を回避するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記課題
を解決するため、制御伝送装置内に、自列車の位置情報
を基に列車位置の異常を判断する列車位置異常判定部
と、列車位置異常判定部の指令により運転制御指令伝送
をブレーキ出力に切り換える運転制御指令切換部をもた
せるものである。又、この列車位置異常判定部は制御伝
送装置自体の故障により運転制御指令切換部が誤ってブ
レーキ出力に切り換わっても、そのブレーキ出力時間、
列車が停車しているか否か、列車の減速度の値を確認
し、それらが所定の条件を満たした場合、自動的にその
ブレーキ出力を解除する構成とするものである。
【0016】これにより、万が一ATCブレーキが正常
に動作しない場合においても、制御伝送装置からのブレ
ーキ出力により列車の衝突速度を減速することができ
る。また、万が一の制御伝送装置の故障により誤ってブ
レーキ出力に切り換わっても自動的にそのブレーキ出力
を解除することで、列車が走行不能となることはなく、
この機能を組み込んだがための弊害はない。
【0017】また、ATC装置が設けられていない場合
は、運転者の操作遅れがあっても、列車の位置が予め設
定された領域を逸脱したら、制御伝送装置からのブレー
キ出力により列車の速度を減速し、衝突を回避すること
ができる。
【0018】以上、本発明によれば、乗務員の操作やそ
の操作スイッチを増加することなく列車の安全性より向
上できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1〜図
4を参照して説明する。
【0020】図4は列車上の関係装置のシステム構成図
であり、制御伝送装置中央局10の内部構成を除いて従
来例と同一である。図1はその中の制御伝送装置中央局
10の構成を示す図、図2は制御伝送装置中央局10中
の列車位置異常判定部105の処理のフローチャート、
図3は終端駅進入時の列車速度と列車位置の関係を示し
た図である。
【0021】図1に示す制御伝送装置中央局10のシス
テム構成のうち、図5に示す従来技術の構成に比べ追加
されている部分は、運転制御指令入力部101の出力側
に入力側を接続し指令送信部102の入力側に出力側を
接続して配置された運転制御指令切換部106と、キロ
程演算部103に入力側を接続し出力側を前記運転制御
指令切換部106に接続した列車位置異常判定部105
である。列車位置異常判定部105は、キロ程演算部1
03から入力される自列車の位置を表すキロ程と予め設
定されている自列車の始発駅と終着駅の位置を表すキロ
程とに基づいて、自列車の位置が前記始発駅と終着駅の
間にあるかどうかを判定し、自列車の位置が前記始発駅
と終着駅の間にない場合、列車位置異常信号を出力する
ように構成されている。列車位置異常判定部105に
は、速度信号も入力されるようになっていて、自列車の
減速度を検出できるように構成されている。運転制御指
令切換部106は、通常時は運転制御指令入力部101
から入力される運転制御指令を指令送信部102に出力
し、列車位置異常判定部105から列車位置異常信号が
入力されている間は、出力を運転制御指令から強制ブレ
ーキ信号に切り替えて出力するように構成されている。
【0022】図示の構成は制御伝送装置中央局10が行
う主要な処理をソフトウェアのブロックに分けて示した
もので、制御伝送装置中央局10自体は、CPUやメモ
リなどのハードウェアで形成されている。このメモリに
は、例えば、強制ブレーキ信号の出力回数、強制ブレー
キ信号の出力時間、強制ブレーキ発生回数、列車位置条
件(当該列車の始発駅と終着駅の位置をキロ程で示した
もの)、強制ブレーキをかけるかどうかの基準となる減
速度なども格納される。なお、図1に示す各構成要素は
ソフトウェアを示すと述べたが、それぞれ特定の機能を
果たすハードウェアで構成してもよい。
【0023】図2のフローチャート中の各処理を説明す
ると、手順201は強制ブレーキ出力回数クリア処理、
手順202は強制ブレーキ出力時間クリア処理、手順2
03は強制ブレーキ発生回数確認処理、手順204は列
車位置確認処理、手順205は停車確認処理、手順20
6は減速度確認処理、手順207は強制ブレーキ出力時
間確認処理、手順208は強制ブレーキ出力処理、手順
209は強制ブレーキ出力時間計測処理である。
【0024】次に図1に示す制御伝送装置中央局10の
動作を説明する。制御伝送装置中央局10は、制御伝送
装置の電源が投入されると、図2のフローチャートの最
初から処理を開始する。まず、強制ブレーキ出力回数ク
リア処理(手順201)で強制ブレーキ出力回数を0と
する。次いで強制ブレーキ出力時間クリア処理(手順2
02)で強制ブレーキ出力時間を0とする。強制ブレー
キ出力時間を0としたあと、強制ブレーキ発生回数確認
処理(手順203)に進んで電源投入からの強制ブレー
キ発生回数が1以上かどうかを確認する。強制ブレーキ
発生回数が1以上であれば手順202に戻り、強制ブレ
ーキ発生回数が0であれば手順204の列車位置確認処
理に進む。
【0025】手順204の列車位置確認処理では、速度
信号に基づいてキロ程演算部103で算定されたキロ程
で表される当該列車の現在位置が、前記メモリに格納さ
れている始発駅(上り終端駅、以下同じ)と終着駅(下
り終端駅、以下同じ)の間にあるかどうかの確認を行
い、始発駅と終着駅の間にある場合手順202に戻り、
始発駅と終着駅の間にない場合、手順205の停車確認
処理に進む。停車確認処理では入力される速度信号に基
づいて列車が停車しているかどうかを確認し、列車が停
車していると判定したら手順202に戻り、列車が停車
していないと判定したら手順206に進む。手順206
の減速度確認処理では減速度がメモリに格納されている
規定値以上あるかどうかを確認し、規定値を超えていれ
ば手順202に戻り、規定値以下であれば手順207の
強制ブレーキ出力時間確認処理に進む。
【0026】強制ブレーキ出力時間確認処理では強制ブ
レーキ出力時間がメモリに格納されている規定値を超え
たかどうかを確認し、規定値を超えていれば発生回数を
1にして手順202に戻り、規定値を超えていなければ
手順208の強制ブレーキ出力処理に進む。強制ブレー
キ出力処理では列車位置異常判定部105から運転制御
指令切換部106に列車位置異常信号、すなわち、強制
ブレーキ出力への切換信号が出力され、運転制御指令切
換部106は該切換信号に応じてそれまでの運転制御指
令に代えて強制ブレーキ信号を、指令送信部102を介
して伝送線13に出力する。強制ブレーキ信号が出力さ
れたら手順209の強制ブレーキ出力時間計測処理に進
み、強制ブレーキ出力時間が計測され、メモリに格納さ
れている強制ブレーキ出力時間が更新されるとともに、
強制ブレーキ出力回数が更新される。強制ブレーキ出力
時間の更新がスタートされたら、手順205に戻る。
【0027】なお、上記手順において、手順202に戻
る場合は、いずれの場合も列車位置異常信号が出力され
ている場合は該信号は解除され、列車位置異常信号が出
力されていないのに強制ブレーキ信号が出力されている
ときは、運転制御指令切換部106は強制ブレーキ信号
の出力をやめ、運転制御指令を出力するように切り換え
られる。また、上記手順において、手順202に戻る場
合、列車位置異常信号の出力の有無に関係なく、運転制
御指令切換部106が強制ブレーキ信号の出力をやめ、
運転制御指令を出力するように切り換えられるようにし
てもよい。
【0028】これらの処理により全体としては、(1)
列車位置が終端駅間の範囲内であれば強制ブレーキ出力
は行わない(列車は正常な位置の範囲にある)、(2)
列車が停止していれば強制ブレーキ出力は行わない(列
車が停車しているなら減速する必要はない)、(3)減
速度が規定値(例えば列車惰行時の減速度)を超えた値
であれば強制ブレーキ出力は行わない(減速度が規定値
を超えていればATCブレーキは動作していることにな
るから、強制ブレーキ出力は行わない)、(4)強制ブ
レーキ出力時間が規定値(例えば、最高速度から停車す
るのに十分な時間)を超えていれば強制ブレーキ出力は
行わない(列車は十分減速しているはずであり、速度入
力の誤動作等によるブレーキを解除する)、(5)制御
伝送装置の電源投入後1度だけ強制ブレーキ出力を行う
(制御伝送装置の列車位置認識が異常となってもブレー
キ出力は一度だけで、その後の列車の走行は継続でき
る)、ように動作する。このうち、列車の停車や減速度
は速度信号から算出する。これらの制御はATC装置の
ような専用の装置と同等の応答性を満足するように制御
伝送装置の処理性能を向上したハードウエアとして構成
することも可能であるが、元々の制御伝送装置のハード
ウエアで制御伝送装置の持つ運転制御指令伝送機能及び
列車位置認識機能を元に構成してもよい。この場合は、
ATC装置のようにこの目的のために専用に構成した装
置ではないので、検知方法及び応答時間には遅れがある
が、万が一の場合にATC装置をバックアップして列車
の衝突速度を低減することが出来る。
【0029】また、上記説明では終端駅の場合で説明し
たが、次の停車駅のキロ程を条件仕様とすれば停車すべ
き各中間駅での通過防止のブレーキとしても使用でき
る。各中間駅を対象とする場合は、始発駅のキロ程をA
1、終着駅のキロ程をAnとし、A1とA2、A2とA3、A
3とA4というように各中間駅のキロ程を順に組合せて前
記始発駅と終着駅のキロ程に対応するようにし、前記A
2、A3……の検出と各駅でのドアの開もしくは閉の検出
を条件として、列車の現在位置と比較する許容キロ程範
囲が更新されるようにすればよい。
【0030】以上、本実施例によれば、列車が走行して
おり、減速度が規定値以下で、それまでの強制ブレーキ
出力時間が規定時間以下で、強制ブレーキがまだかけら
れていない状態で、列車位置が指定された駅間の範囲を
超えた際には、制御伝送装置から強制ブレーキ出力を行
うことで列車の衝突速度を減速することができる効果が
ある。また、上記条件を満足しない状態では、制御伝送
装置から出力される強制ブレーキ信号を解除することで
ATC装置、制御伝送装置及びその周辺機器の故障によ
る強制ブレーキ出力による列車の走行不能を回避できる
効果がある。
【0031】またATC装置がない場合に、停車すべき
駅で乗務員のブレーキ操作の遅れが生じて列車が行き過
ぎた場合でも、自動的に強制ブレーキがかかり、衝突速
度が低減される。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、現状車両に搭載されて
いる制御伝送装置を利用して新たな装置を加えることな
くソフトウェアの変更だけで、万が一のATC装置のフ
ェールアウト故障時にも、そのバックアップとしてのブ
レーキ出力を行い、列車の衝突速度を減速することがで
きる。また、制御伝送装置の故障により誤ってブレーキ
出力に切り換わっても前記五つの条件が満たされなけれ
ば自動的にそのブレーキ出力を解除することで、列車が
走行不能となることはなく、この機能を組み込んだがた
めの弊害なく上記機能を実現できる。
【0033】以上、本発明によれば、新たな装置、乗務
員の操作及びその操作スイッチを増加することなく列車
の安全性より向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の制御伝送装置中央局の構成を
示すブロック図である。
【図2】制御伝送装置中央局中の列車位置異常判定部の
処理の例を示すフローチャートである。
【図3】終端駅進入時の列車速度と列車位置の関係の例
を示す概念図である。
【図4】列車上の関係装置のシステム構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】従来技術の制御伝送装置中央局の構成の例を示
すブロック図である。
【図6】制御伝送装置中央局に接続された画面の表示例
を示す図である。
【符号の説明】
1 列車 2 レール 3 ATC装置 4 ATC信号受信機 5 速度発電機 6A,6B ブレーキ装置 7 ATCブレーキ指令線 8 ATCプレーキ解除スイッチ 9 主幹制御器 10 制御伝送装置中央局 11A,11B 制御伝送装置端末局 12A,12B 制御伝送装置端末局・ブレーキ装置間
指令線 13 伝送線 14 表示器 101 運転制御指令入力部 102 指令送信部 103 キロ程演算部 104 画像表示部 105 列車位置異常判定部 106 運転制御指令切換部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列車上に搭載され、該列車の運行を制御
    する運転制御指令を端末局へ伝送する伝送機能と自列車
    の位置を認識する機能とを有してなる制御伝送装置にお
    いて、前記制御伝送装置の認識している自列車の位置が
    予め設定された範囲内にあるかどうかを判定して、自列
    車位置が予め設定された範囲内にないと判定されたとき
    列車位置異常信号を出力する列車位置異常判定部と、列
    車位置異常信号が入力されたら運転制御指令伝送出力を
    強制ブレーキ信号出力に切り換える運転制御指令切換部
    を有してなることを特徴とする制御伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の制御伝送装置におい
    て、列車位置異常判定部の出力に基づく強制ブレーキ信
    号出力が予め定められた時間継続したら、運転制御指令
    伝送出力に復帰するように構成されていることを特徴と
    する制御伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の制御伝送装置
    において、前記列車位置異常判定部には自列車の速度信
    号が入力されるように構成され、前記列車位置異常判定
    部は、入力された速度信号が列車の停車を示すものであ
    る場合、列車位置異常信号を通常出力に復帰するように
    構成されていることを特徴とする制御伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の制御伝送装置
    において、前記列車位置異常判定部には自列車の速度信
    号が入力されるように構成され、前記列車位置異常判定
    部は、列車位置が予め設定された範囲内にないと判定し
    たときにも車両にあらかじめ設定された値以上の減速度
    があれば、前記強制ブレーキ信号出力は行わないように
    構成されていることを特徴とする制御伝送装置。
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JP2008532849A (ja) * 2005-03-14 2008-08-21 エムピー・エス・アール・エル 鉄道交通用の通信、モニター及び管制設備、及び関連した方法
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US10180369B2 (en) 2016-03-25 2019-01-15 Lsis Co., Ltd. Fault diagnosis apparatus for brake of train and automatic train operation equipment due to the reduction braking performance using the same and fault diagnosis method for brake of train

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