JPH11346369A - 動ベクトル検出回路 - Google Patents

動ベクトル検出回路

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JPH11346369A
JPH11346369A JP15126598A JP15126598A JPH11346369A JP H11346369 A JPH11346369 A JP H11346369A JP 15126598 A JP15126598 A JP 15126598A JP 15126598 A JP15126598 A JP 15126598A JP H11346369 A JPH11346369 A JP H11346369A
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JP15126598A
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Jun Kametani
潤 亀谷
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NEC Corp
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    • H04N5/144Movement detection
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動ベクトルの探索を高速に実行する。 【解決手段】 レジスタマトリクス3は、互いに2次元
的あるいは1次元的に接続された256個のマトリクス
構成のレジスタからなる。レジスタ群1に格納された符
号化対象マクロブロックとレジスタマトリクス3に格納
された比較対象ブロックの対応画素間の差分絶対値を減
算器群4及び絶対値演算器群5で並列に演算し、加算器
群6で総和を求める。比較器7は、加算器群6の演算結
果と結果保持レジスタ群8に保持された値とを比較し、
演算結果がレジスタ群8に保持された値より小さい場合
は、レジスタ群8の内容を演算結果とこのときの基点ベ
クトルの値に更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像の動き補償
フレーム間予測符号化装置に係り、特に動ベクトルの探
索処理を高速に実行することができる動ベクトル検出回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、MPEG2やH.261に代表さ
れる動画像の動き補償フレーム間予測符号化方式を採用
した動画像符号化装置では、符号化対象フレーム画像を
16画素×16ラインのマクロブロックと呼ばれる小領
域に分割し、各マクロブロック毎に直前(または直後)
のローカルデコードされたフレーム画像と比較し、各マ
クロブロックが直前(または直後)のフレーム画像のど
この位置に相当するかを判定している。この処理を動ベ
クトル探索と呼び、求められた動ベクトルに基づく動き
補償を実施することにより、大幅な符号化量の圧縮が可
能となる。
【0003】一方、このような動画像符号化装置をリア
ルタイムに動作させるためには、この動ベクトル探索の
処理時間をいかに短縮するかが最大の課題となってい
る。すなわち、通常、動ベクトルを求める方法は、符号
化対象のマクロブロック位置を基準に、その水平方向お
よび垂直方向の一定の範囲を探索範囲と仮定し、マクロ
ブロック内の各画素(MPEG2/H.261では25
6画素)と、探索範囲内の同じ大きさのブロックとのマ
ッチングを行い、最小の値を示す領域を求めて、その領
域とマクロブロックとの空間位置の差を動ベクトルと定
義することが一般的である。
【0004】ここで、厳密に動ベクトルを探索するに
は、探索範囲内の隅から隅までマクロブロックを1画素
づつずらしながらマッチングを取る必要があるため、探
索範囲を広げるにしたがって膨大な計算量を要する。一
例として、マクロブロックに対して水平方向と垂直方向
にそれぞれ±15画素ずつの探索範囲をマイクロプロセ
ッサを用いて探索した場合、一度の試行に要する演算量
はメモリアクセスが256回、引算が256回、その結
果の絶対値化が256回、その結果の加算が256回、
以前の加算結果との比較が1回であり、これを961
(31×31)回繰り返すことにより、1つの動ベクト
ルが求まる。
【0005】したがって、通常、リアルタイム処理を行
う動画像符号化装置では、動ベクトルの探索に専用のハ
ードウェアを必要とし、例えば256画素間の差分絶対
値和を算出するために、256個の並列演算器によって
処理することなどが考えられる。しかし、この場合の問
題点は、並列演算のためにフレームメモリからデータを
読み出す回数となる。すなわち、1回の試行毎に256
回メモリアクセスを行なうため、試行全体では256×
961=246,016回のメモリアクセスが、ひとつ
の動ベクトル当たりに必要となり、ここが専用ハードウ
ェアでのボトルネックとなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
動ベクトル検出回路では、リアルタイム処理を実現する
ために高価な高速のメモリを採用するか、動ベクトルの
探索範囲を小さくするか、あるいは動ベクトル検出回路
を複数並列に使用しなければならないという様々な問題
点があった。本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、動ベクトルの探索を高速に実行することに
より、動画像の符号化を高速に実行することができる動
ベクトル検出回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載のように、符号化対象フレーム画像をm画素×nライ
ン(例えば16画素×16ライン)の複数のマクロブロ
ックに分割して、上記フレーム画像に対し時間的に直前
又は直後にあるフレーム画像に設定された所定サイズの
探索範囲(102)内のm画素×nラインの複数の比較
対象ブロック(103〜107)と現在の符号化対象マ
クロブロック(101)とを比較し、現在の符号化対象
マクロブロックと最も類似する比較対象ブロックを特定
することにより動ベクトル探索を行う動ベクトル検出回
路において、現在の符号化対象マクロブロックの各画素
データを記憶するm×n個の第1のレジスタ(1)と、
比較対象ブロックの各画素データを記憶する、互いに2
次元的あるいは1次元的に接続されたm×n個のマトリ
クス構成の第2のレジスタ(3)と、第2のレジスタに
記憶された比較対象ブロックと第1のレジスタに記憶さ
れた符号化対象マクロブロックの対応画素間の差分絶対
値の並列演算を行い、各差分絶対値の総和を計算する演
算手段(4〜6)とを有するものである。符号化対象の
マクロブロックの各画素データは第1のレジスタ(1)
に格納され、符号化対象フレーム画像に対し時間的に直
前又は直後にあるローカルデコードされたフレーム画像
はフレームメモリ(2)に格納される。第2のレジスタ
(3)には、探索範囲(102)内に位置するマクロブ
ロック相当のデータが逐次格納される。演算手段(4〜
6)は、第2のレジスタに記憶された比較対象ブロック
と第1のレジスタに記憶された符号化対象マクロブロッ
クの対応画素間の各差分絶対値を求める並列演算を行
い、この各差分絶対値の総和を求める。比較手段(7)
は、演算手段の演算結果と結果保持レジスタ群(8)に
保持された値とを比較し、演算手段の演算結果がレジス
タに保持された値より小さい場合は、結果保持レジスタ
群の保持内容を演算手段の演算結果とこのときの基点ベ
クトルの値に更新させる。これら一連の動作は、制御手
段となるコントローラ(9)によって制御され、外部の
コントローラ若しくはプロセッサは、コントローラ
(9)に一連の制御に必要な初期値と実行のタイミング
を与え、処理結果を結果保持レジスタ群(8)から読み
出す。
【0008】また、請求項2に記載のように、上記第2
のレジスタは、左右の隣接するレジスタの入出力間が双
方向接続されると共に、上下の隣接するレジスタの入出
力間が1方向接続されるものである。このようにm×n
個のマトリクス構成の第2のレジスタを、左右の隣接す
るレジスタの入出力間が双方向接続され、上下の隣接す
るレジスタの入出力間が1方向接続(上から下あるいは
下から上)されるように互いに2次元的に接続して、2
次元構造のシフトレジスタとすることにより、フレーム
メモリから第2のレジスタに読み出すデータ読み出し回
数を大幅に削減することができ、動ベクトルの検出を高
速化することができる。また、請求項3に記載のよう
に、上記第2のレジスタは、左右の隣接するレジスタの
入出力間が1方向接続されることを特徴とする動ベクト
ル検出回路。このようにm×n個のマトリクス構成の第
2のレジスタを、左右の隣接するレジスタの入出力間が
1方向接続(左から右あるいは右から左)されるように
互いに1次元的に接続して、16段並列シフトレジスタ
とすることにより、フレームメモリから第2のレジスタ
に読み出すデータ読み出し回数を削減しつつ、回路規模
を削減することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】[実施の形態の1]次に、本発明
の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態を示す動ベクトル検出
回路のブロック図である。本実施の形態の動ベクトル検
出回路は、符号化対象の画像データを格納するためのレ
ジスタ群1を有している。このレジスタ群1は、MPE
G2やH.261といった動き補償フレーム間予測符号
化方式においては、マクロブロックのサイズが16画素
×16ラインで規定されるため、256個のレジスタか
らなり、動ベクトルの探索開始にあたって外部から各画
素データ(8bit)がセットされる。
【0010】フレームメモリ2は、上記の予測符号化方
式においてローカルデコードされた画像が格納されてお
り、コントローラ9からの制御により、フレームメモリ
2に格納されたローカルデコード画像の1マクロブロッ
ク分が逐次読み出され、後述するレジスタマトリクス3
にセットされる。
【0011】減算器群4は、256個の減算器から構成
され、各減算器の一方の入力はレジスタ群1内の各対応
レジスタと接続され、他方の入力はレジスタマトリクス
3内の各対応レジスタと接続される。これにより、各減
算器は、符号化対象マクロブロックの画素とそれに対応
する探索対象画素の引算を実行する。
【0012】絶対値演算器群5は、256個の絶対値化
回路からなり、減算器群4によって実行された個々の引
算の結果を絶対値化する。加算器群6は、256入力の
加算器であり、絶対値演算器群5によって求められた各
絶対値を加算することにより最終的な加算結果を得る。
ここで256入力加算器を構成するにあたり、演算のレ
イテンシーの観点から、多段接続された加算器をパイプ
ラインで構成しても良い。
【0013】比較器7は、加算器群6から出力された加
算結果と結果保持レジスタ群8に格納された値とを比較
し、加算器群6の結果が結果保持レジスタ群8に格納さ
れた値より小さい場合には、結果保持レジスタ群8の値
を加算器群6の加算結果の値に更新する。結果保持レジ
スタ群8は、動ベクトル探索の試行における最小加算結
果ならびに、その際にコントローラ9が示している基点
ベクトル値を保持しておくためのものである。
【0014】コントローラ9は、動ベクトル検出回路の
各構成に対してクロック信号や制御信号を供給し、本発
明全体のシーケンサとして動作する。また、図1の動ベ
クトル検出回路の外部に位置する図示しないホストコン
トローラまたはプロセッサは、レジスタ群1に与える符
号化マクロブロックやフレームメモリ2の更新、コント
ローラ9の設定や起動、動ベクトル探索結果の読み出し
など、動ベクトル検出回路と動画像符号化装置とのイン
タフェースをつかさどる。
【0015】次に、レジスタマトリクス3の詳細な構成
について説明する。図2は、レジスタマトリクス3の構
成例を示すブロック図であり、図2(a)はレジスタマ
トリクス3全体の構成を表し、図2(b)はレジスタマ
トリクス3の1構成要素の詳細を表わしたものである。
【0016】図2(a)において、レジスタマトリクス
3の各構成要素であるレジスタ3aa〜3ppは、各々
8bit幅のレジスタであり、全体で16行×16列の
マトリクスを構成している。なお、各添え字aa〜pp
は、16行×16列の1マクロブロック分のローカルデ
コード画像における画素の位置を示す(aaならば1行
1列目、abならば1行2列目、baならば2行1列
目、ppなら16行16列目)。
【0017】各レジスタ3aa〜3ppは、図2(b)
に示すように、4つの入力のうちの1つを選択する4−
1セレクタ31と、この4−1セレクタ31の出力を入
力とする8bit幅のフリップフロップ32と、2bi
t幅の2入力OR回路33とを有し、3つのデータ入力
端子、すなわち左隣のレジスタからの入力端子Lin、
右隣のレジスタからの入力端子Rin、直上のレジスタ
からの入力端子Uinを備えている。
【0018】各レジスタ3aa〜3ppは、左右の隣接
するレジスタ間が接続されている。すなわち、任意のレ
ジスタを基準となる第1のレジスタとしたとき、この第
1のレジスタの出力端子(フリップフロップ32の出力
端子)OUTとその左隣の第2のレジスタの入力端子R
INが接続され、前記第2のレジスタの出力端子OUT
と第1のレジスタの入力端子LINが接続されている。
【0019】同様に、各レジスタ3aa〜3ppは、上
下の隣接するレジスタ間が接続されている。ただし、こ
の場合のデータの流れる方向は下方向のみであり、第1
のレジスタの出力端子OUTとその直下の第3のレジス
タの入力端子UINが接続されている。
【0020】また、レジスタ3aa〜3ppが構成する
マトリクスの上辺、左辺、右辺に位置する各レジスタに
ついては、それぞれ直上、左隣、右隣のレジスタが存在
しないが、これらの入力端子はフレームメモリ2のデー
タ出力と接続されており、図2(a)に図示されていな
いコントローラ9からの制御信号により、フレームメモ
リ2からのデータを読み込むことができる。
【0021】つまり、マトリクスの上辺に位置するレジ
スタ3aa〜3apの入力端子UIN、左辺に位置する
レジスタ3aa〜3paの入力端子LIN、右辺に位置
するレジスタ3ap〜3ppの入力端子RINがフレー
ムメモリ2のデータ出力と接続されている。
【0022】4−1セレクタ31の4つの入力は、自レ
ジスタの出力すなわちフリップフロップ32の出力端子
OUT、右隣からの入力端子Rin、真上からの入力端
子Uin、左隣からの入力端子Linと接続されてい
る。
【0023】また、コントローラ9からの制御は、基本
的に上記マトリクスの行単位または列単位に行われるた
め、コントローラ9からの2bit2出力の制御信号C
TLは、2bit幅2入力OR回路33を経由して2b
itの制御信号としてセレクタ31の制御入力へ与えら
れる。こうして、4−1セレクタ31は、4つの入力の
うちの1つを選択してフリップフロップ32へ出力す
る。
【0024】そして、各レジスタ3aa〜3ppの出力
端子OUTから出力される8bitデータ出力AA〜P
Pは、減算器群4の一方の入力に与えられ、レジスタ群
1の対応する出力との引算に使用される。以上のような
構成により、各レジスタ3aa〜3ppは、コントロー
ラ9の制御に従って、各行における左右へのデータシフ
ト、ならびに各列での下方向へのデータシフトが可能と
なる。
【0025】次に、図3を用いてそれ以外の構成の具体
例を説明する。レジスタ群1は、256個の8bit幅
のレジスタ1aa〜1ppからなる。なお、各添え字a
a〜ppは、16行×16列のマクロブロックにおける
画素の位置を示す(aaならば1行1列目、abならば
1行2列目、baならば2行1列目、ppなら16行1
6列目)。
【0026】減算器群4は、256個の16bit精度
の減算器4aa〜4ppからなる。減算器4aa〜4p
pは、1マクロブロック分の各画素に対応し、レジスタ
マトリクス3の各対応出力AA〜PPからレジスタ1a
a〜1ppの各対応出力を減算する。
【0027】絶対値演算器群5は、256個の16bi
t精度の絶対値化回路5aa〜5ppからなる。絶対値
化回路5aa〜5ppは、1マクロブロック分の各画素
に対応し、減算器4aa〜4ppの各対応出力を絶対値
化する。
【0028】加算器群6は、各々16bit幅の256
入力の加算器であり、絶対値化回路5aa〜5ppから
出力された16bitの各演算結果を加算して、24b
it幅の加算結果を得る。比較器7は、24bit幅の
絶対値比較回路71と、24bit幅の2−1セレクタ
72と、20bit幅の2−1セレクタ73とからな
る。絶対値比較回路71は、加算器群6の演算結果と結
果保持レジスタ群8に保持された値とを比較し、この比
較結果に基づいて2−1セレクタ72及び2−1セレク
タ73の切り替えを制御する。
【0029】結果保持レジスタ群8は、1マクロブロッ
クに対する動ベクトル探索の1回の試行結果(試行範囲
とマクロブロック101の対応画素間の差分絶対値の総
和)を保持するための24bit幅の結果保持レジスタ
81と、レジスタ81に試行結果が格納されたときコン
トローラ9から出力されていた基点ベクトルを保持する
ための20bit幅の結果保持レジスタ82とからな
る。コントローラ9は、加算器群6、結果保持レジスタ
群8、フレームメモリ2およびレジスタマトリクス3に
対する動作タイミングの制御を行なう。
【0030】次に、本実施の形態の動ベクトル検出回路
の動作を図1〜図4を用いて説明する。MPEG2等の
予測符号化方式を採用した動画像符号化装置において、
符号化対象のマクロブロックは、通常、16画素×16
ラインで構成される。図4では、この符号化対象のマク
ロブロックを101で表す。
【0031】次に、このマクロブロックに対する動ベク
トル探索範囲は、マクロブロック101に対して水平、
垂直方向にある画素、ライン分の領域を持ち、仮にその
範囲を水平方向と垂直方向にそれぞれ±15画素ずつと
決めると、図4(a)中の102が探索範囲となる。こ
の動ベクトル探索範囲102のサイズは、符号化装置側
で任意に設定することができる。
【0032】本発明では、まず外部のプロセッサ(また
はホストコントローラ)が、符号化対象マクロブロック
101のデータをレジスタ群1のレジスタ1aa〜1p
pに画素単位に書き込む。このとき、マクロブロック1
01の第1行目のデータはレジスタ1aa〜1apへ、
第2行目のデータはレジスタ1ba〜1bpへというよ
うに順番に書き込まれ、第16行目のデータはレジスタ
1pa〜1ppへ書き込まれる。
【0033】次に、外部のプロセッサは、コントローラ
9に対して動ベクトル探索範囲の初期の基点ベクトルを
設定し、コントローラ9に対しシーケンスの起動をかけ
る。外部のプロセッサよりシーケンスの起動が指示され
ると、コントローラ9は、まず、結果保持レジスタ81
の値を最大値にセットする。このとき、初期の基点ベク
トルは、動ベクトル探索範囲102内における16画素
×16ラインの最初の試行範囲(比較対象ブロック)1
03の左上の角に相当する。
【0034】そして、コントローラ9は、試行範囲10
3の領域に存在する、マクロブロック101と同じ数の
画素データをフレームメモリ2から順次読み出し、レジ
スタマトリクス3に書き込んで行く。このデータ書き込
みは、以下のようにして行われる。
【0035】まず、コントローラ9は、フレームメモリ
2に対して試行範囲103の右上角にある画素データの
アドレスを出力し、同時にレジスタマトリクス3内の1
行目のレジスタ3aa〜3apに対して左隣からのデー
タ入力(Lin)を選択させる制御信号CTLを与え
る。このとき、コントローラ9は、その他のレジスタ3
ba〜3ppに対しては、自身のデータ出力OUTを選
択させる制御信号CTLを与えておく。
【0036】コントローラ9は、フレームメモリ2の出
力およびレジスタマトリクス3の動作が安定するタイミ
ングで、レジスタマトリクス3の全レジスタ3aa〜3
ppにクロックCLKを出力する。これにより、レジス
タ3aa〜3pp内の各フリップフロップ32は、セレ
クタ31を介して入力される8bitのデータをラッチ
する。
【0037】次いで、コントローラ9は、先ほど出力し
た画素データアドレスの1行下のアドレスをフレームメ
モリ2に出力し、同時にレジスタマトリクス3内の2行
目のレジスタ3ba〜3bpに対して左隣からのデータ
入力(Lin)を選択させる制御信号CTLを与える。
このとき、コントローラ9は、その他のレジスタ3aa
〜3ap,3ca〜3ppに対しては、自身のデータ出
力OUTを選択させる制御信号CTLを与えておく。
【0038】コントローラ9は、フレームメモリ2の出
力およびレジスタマトリクス3の動作が安定するタイミ
ングで、レジスタマトリクス3の全レジスタ3aa〜3
ppにクロックCLKを出力する。これにより、レジス
タ3aa〜3pp内の各フリップフロップ32は、セレ
クタ31を介して入力される8bitのデータをラッチ
する。
【0039】以上のような試行範囲103の右端に対す
る処理、すなわちフレームメモリ2に与える画素データ
のアドレスを1行ずつ下げると共に、レジスタマトリク
ス3内において左隣からのデータ入力を選択するレジス
タを1行ずつ下げる処理を16行目まで繰り返すことに
より、レジスタマトリクス3の左端1列目のレジスタ3
aa〜3paには試行範囲103内の右端の各画素がそ
の順序のまま格納されたことになる。
【0040】続いて、コントローラ9は、試行範囲10
3の右端から2列目にあって試行範囲103の上端と同
じラインにある画素データのアドレスをフレームメモリ
2に出力し、同時にレジスタマトリクス3内の1行目の
レジスタ3aa〜3apに対して左隣からのデータ入力
(Lin)を選択させる制御信号CTLを与える。この
とき、コントローラ9は、その他のレジスタ3ba〜3
ppに対しては、自身のデータ出力OUTを選択させる
制御信号CTLを与えておく。そして、コントローラ9
は、フレームメモリ2の出力およびレジスタマトリクス
3の動作が安定するタイミングで、レジスタ3aa〜3
ppにクロックCLKを出力する。
【0041】続いて、コントローラ9は、試行範囲10
3の右端から2列目の2行目のアドレスをフレームメモ
リ2に出力し、同時にレジスタマトリクス3内の2行目
のレジスタ3ba〜3bpに対して左隣からのデータ入
力(Lin)を選択させる制御信号CTLを与える。こ
のとき、コントローラ9は、その他のレジスタ3aa〜
3ap,3ca〜3ppに対しては、自身のデータ出力
OUTを選択させる制御信号CTLを与えておく。コン
トローラ9は、フレームメモリ2の出力およびレジスタ
マトリクス3の動作が安定するタイミングで、レジスタ
3aa〜3ppにクロックCLKを出力する。
【0042】以上のような試行範囲103の右端から2
列目に対する処理を上記と同様に16行目まで繰り返す
と、レジスタマトリクス3の左端から2列目のレジスタ
3ab〜3pbには試行範囲103内の右端の各画素が
その順序のまま格納され、左端のレジスタ3aa〜3p
aには試行範囲103内の右端から2列目の各画素がそ
の順序のまま格納される。
【0043】続いて、試行範囲103の右端から3列目
に対する処理を上記と同様に16行目まで繰り返すと、
レジスタマトリクス3の左端から3列目のレジスタ3a
c〜3pcには試行範囲103内の右端の各画素がその
順序のまま格納され、左端から2列目のレジスタ3ab
〜3pbには試行範囲103内の右端から2列目の各画
素がその順序のまま格納され、左端のレジスタ3aa〜
3paには試行範囲103内の右端から3列目の画素が
その順序のまま格納される。
【0044】このような処理を繰り返し、試行範囲10
3の右端から16列目、すなわち試行範囲103の左端
に対する処理が終了したときには、レジスタマトリクス
3の各レジスタ3aa〜3ppには試行範囲103のデ
ータがそのままの形で格納されたことになる。
【0045】ここで、動ベクトル探索動作が開始され
る。すなわち、減算器4aaは、レジスタマトリクス3
内の左上のレジスタ3aaの出力AAから符号化対象マ
クロブロック101の左上の画素のデータを格納したレ
ジスタ1aaの出力を減算し、減算器4abは、レジス
タマトリクス3内のレジスタ3abの出力ABからレジ
スタ1abの出力を減算する。その他の減算器4ac〜
4ppも同様で、レジスタ3ac〜3ppの各出力AC
〜PPからこれに対応するレジスタ1ac〜1ppの各
出力を減算する。このような試行範囲103とマクロブ
ロック101の対応画素間の減算は並列に実行される。
【0046】絶対値演算器群5内の絶対値化回路5aa
〜5ppは、対応する各減算器4aa〜4ppの16b
itの減算結果を絶対値化する。この絶対値演算器群5
による処理も256画素分が並列に実行される。加算器
群6は、絶対値化回路5aa〜5ppの各出力を加算し
て24bit幅の加算結果を得る。
【0047】比較器7内の絶対値比較回路71は、加算
器群6の加算結果と結果保持レジスタ81に保持された
値とを比較し、加算器群6の加算結果がレジスタ81に
保持された値より小さい場合は、加算器群6の出力を選
択するように2−1セレクタ72を制御すると共に、コ
ントローラ9の出力を選択するように2−1セレクタ7
3を制御する。
【0048】そして、コントローラ9が結果保持レジス
タ81,82にクロックを与えることにより、加算器群
6から出力された24bit幅の加算結果がセレクタ7
2を介してレジスタ81に保持され、コントローラ9か
ら出力された20bit幅の基点ベクトル(試行範囲1
03の基点ベクトル)がセレクタ73を介してレジスタ
82に保持される。以上で、動ベクトル探索の1つのス
テップが完了する。
【0049】なお、比較器7内の絶対値比較回路71
は、加算器群6の加算結果がレジスタ81に保持された
値以上の場合は、結果保持レジスタ81の出力を選択す
るようにセレクタ72を制御すると共に、結果保持レジ
スタ82の出力を選択するようにセレクタ73を制御す
るので、結果保持レジスタ群8に保持された値の更新は
行われない。
【0050】次に、コントローラ9は、試行範囲103
の領域を左に1画素列分シフトした領域に対して、同様
に加算器群6の加算結果、すなわち256画素分の差分
絶対値の総和を求めるが、既にレジスタマトリクス3に
は試行範囲103のデータが格納されているので、試行
範囲103の左隣の画素列に対して、前回同様にレジス
タ3aa〜3apの行、レジスタ3ba〜3bpの行、
・・・レジスタ3pa〜3ppの行という順序で16個
の画素をフレームメモリ2から読むだけで十分である。
【0051】すなわち、コントローラ9は、試行範囲1
03の左隣の列にあって試行範囲103の上端と同じラ
インにある画素データのアドレスをフレームメモリ2に
出力し、同時にレジスタ3aa〜3apに対して左隣か
らのデータ入力(Lin)を選択させる制御信号CTL
を与え、その他のレジスタ3ba〜3ppに対しては自
身の出力OUTを選択させる制御信号CTLを与え、レ
ジスタ3aa〜3ppにクロックCLKを出力する。こ
のような試行範囲103の左隣の列に対する処理を上記
と同様に16行目まで繰り返す。
【0052】16回のデータ読み込みにより、レジスタ
マトリクス3内には試行範囲103から1画素列分左に
ずれたデータが格納される。この時点で、レジスタマト
リクス3に格納された試行範囲とマクロブロック101
の対応画素間の差分絶対値の総和を計算することができ
るので、この演算結果と結果保持レジスタ81に保持さ
れた値とを絶対値比較回路71で比較し、上記と同様に
結果保持レジスタ群8の内容を更新または保持する。
【0053】このように試行範囲を左に1画素列分ずら
す処理を30回繰り返せば、レジスタマトリクス3の各
レジスタ3aa〜3ppには試行範囲104のデータが
格納される。この時点で動ベクトル探索範囲102の左
端に達したので、試行範囲104とマクロブロック10
1の対応画素間の差分絶対値の総和を計算して結果保持
レジスタ群8の内容更新又は保持を終えた後には、試行
範囲104を1ライン上にシフトしたデータをレジスタ
マトリクス3に格納する必要がある。
【0054】この場合、コントローラ9は、レジスタマ
トリクス3内の列方向のレジスタ3aa〜3pa,3a
b〜3pb,・・・3ap〜3pp単位に制御し、各レ
ジスタ3aa〜3ppのセレクタ31を、アクティブな
列に関しては上側からのデータをラッチするモードに、
その他の列に関しては自身の出力データをラッチするモ
ードにする。
【0055】つまり、コントローラ9は、フレームメモ
リ2に対して試行範囲104の直上の一番左端にある画
素データのアドレスを出力し、同時にレジスタマトリク
ス3内の左端1列目のレジスタ3aa〜3paに対して
直上からのデータ入力(Uin)を選択させる制御信号
CTLを与え、その他のレジスタ3ab〜3ppに対し
ては自身のデータ出力OUTを選択させる制御信号CT
Lを与える。コントローラ9は、フレームメモリ2の出
力およびレジスタマトリクス3の動作が安定するタイミ
ングで、レジスタ3aa〜3ppにクロックCLKを出
力する。
【0056】続いて、コントローラ9は、先ほど出力し
た画素データアドレスの1列右のアドレスをフレームメ
モリ2に出力し、同時にレジスタマトリクス3内の左端
から2列目のレジスタ3ab〜3pbに対して直上から
のデータ入力(Uin)を選択させる制御信号CTLを
与え、その他のレジスタ3aa〜3pa,3ac〜3p
pに対しては自身のデータ出力OUTを選択させる制御
信号CTLを与える。そして、コントローラ9は、レジ
スタ3aa〜3ppにクロックCLKを出力する。
【0057】以上のような試行範囲104の直上の1ラ
インに対する処理を16列目まで繰り返すと、試行範囲
104を1ライン分上にシフトした試行範囲105のデ
ータがレジスタマトリクス3に格納される。上記と同様
に、この試行範囲105とマクロブロック101の対応
画素間の差分絶対値の総和を計算して結果保持レジスタ
群8の内容更新又は保持を行う。
【0058】次のステップでは、今度は逆にレジスタマ
トリクス3のデータを右方向にシフトさせるので、レジ
スタマトリクス3内の行方向のレジスタ3aa〜3a
p,3ba〜3bp,・・・3pa〜3pp単位で制御
し、各レジスタ3aa〜3pp内の4−1セレクタ31
を、アクティブな行に関しては右側からのデータをラッ
チするモードに、その他の列に関しては自身の出力デー
タをラッチするモードにする。
【0059】すなわち、コントローラ9は、試行範囲1
05の右隣の列にあって試行範囲105の上端と同じラ
インにある画素データのアドレスをフレームメモリ2に
出力し、同時にレジスタマトリクス3内の1行目のレジ
スタ3aa〜3apに対して右隣からのデータ入力(R
in)を選択させる制御信号CTLを与え、その他のレ
ジスタ3ba〜3ppに対しては、自身のデータ出力O
UTを選択させる制御信号CTLを与える。コントロー
ラ9は、フレームメモリ2の出力およびレジスタマトリ
クス3の動作が安定するタイミングで、レジスタマトリ
クス3の全レジスタ3aa〜3ppにクロックCLKを
出力する。
【0060】続いて、コントローラ9は、先ほど出力し
た画素データアドレスの1行下のアドレスをフレームメ
モリ2に出力し、同時にレジスタマトリクス3内の2行
目のレジスタ3ba〜3bpに対して右隣からのデータ
入力(Rin)を選択させる制御信号CTLを与え、そ
の他のレジスタ3aa〜3ap,3ca〜3ppに対し
ては自身のデータ出力OUTを選択させる制御信号CT
Lを与える。そして、コントローラ9は、レジスタ3a
a〜3ppにクロックCLKを出力する。
【0061】以上のような試行範囲105の右隣の列に
対する処理を16行目まで繰り返すと、試行範囲105
を右に1画素列分シフトした試行範囲のデータがレジス
タマトリクス3に格納される。上記と同様に、この試行
範囲とマクロブロック101の対応画素間の差分絶対値
の総和を計算して結果保持レジスタ群8の内容更新又は
保持を行う。
【0062】試行範囲を右に1画素列分ずらす処理を3
0回繰り返せば、レジスタマトリクス3の各レジスタ3
aa〜3ppには試行範囲103の1ライン分上の試行
範囲106のデータが格納される。
【0063】この時点で動ベクトル探索範囲102の右
端に達したので、試行範囲106とマクロブロック10
1の対応画素間の差分絶対値の総和を計算して結果保持
レジスタ群8の内容更新又は保持を終えた後には、試行
範囲106を1ライン上にシフトしたデータをレジスタ
マトリクス3に格納する必要がある。
【0064】このときの処理は試行範囲104から試行
範囲105へのシフトを行ったときと同様である。以降
は試行範囲103以降の処理を繰り返せばよい。こうし
て、レジスタマトリクス3には、動ベクトル探索範囲1
02のデータが図4(b)の矢印で示すような順番で格
納される。
【0065】1マクロブロックに対する動ベクトル探索
は、レジスタマトリクス3に格納されたデータが試行範
囲107の領域に達したとき、すなわち動ベクトル探索
範囲102の全領域を走査し終わった時点で完了する。
そして、コントローラ9は外部プロセッサに対し、割り
込みを掛けて探索完了を通知する。
【0066】このとき、外部プロセッサは、結果保持レ
ジスタ群8を参照することにより、レジスタ81に保持
された差分絶対値和の最小値と、レジスタ82に保持さ
れた、差分絶対値和の最小値が得られたときの基点ベク
トルとを取得することができるので、動ベクトル値を容
易に求めることができる。
【0067】このように本実施の形態の動ベクトル検出
回路は、レジスタマトリクス3を2次元構造のシフトレ
ジスタとすることにより、従来の動ベクトル検出回路で
はフレームメモリ2から探索対象画素データを繰り返し
読み出す必要があったものを、必要最小限の読み出し回
数に抑えることができ、動ベクトルの探索処理を高速化
することができる。
【0068】なお、本実施の形態では、レジスタマトリ
クス3内の各レジスタ3aa〜3ppに対して上側から
データを入力する構成としたが、下側からデータを入力
する構成としてもよいことは言うまでもない。この場合
は、動ベクトル探索範囲102のデータが図4(b)に
対して上下が逆の順序でレジスタマトリクス3に格納さ
れるように、コントローラ9がフレームメモリ2とレジ
スタマトリクス3を制御すればよい。
【0069】[実施の形態の2]次に、本発明の他の実
施の形態について説明する。本実施の形態では、図2
(a)において、レジスタマトリクス3内の各レジスタ
3aa〜3ppを、列方向に接続しているパスと右側か
らの接続パスを除いた場合について考える。
【0070】この場合、図2(b)に示すレジスタマト
リクス3内の各レジスタ3aa〜3ppにおいて、入力
端子UIN,RINは不要となり、またコントローラ9
の制御単位も行方向のみで、左側からのデータをラッチ
するモードと自身の出力データをラッチするモードだけ
となるため、2入力OR回路33も不要となり、コント
ローラ9からの制御信号CTLは1bitだけでこと足
りる。
【0071】本実施の形態では、レジスタマトリクス3
は1行16画素のシフトレジスタを、16行分並列に持
つ構成となり、よってレジスタマトリクス3には動ベク
トル探索範囲102のデータが図4(c)の矢印で示す
ような順番で格納される。
【0072】本実施の形態の構成の利点は、レジスタマ
トリクス3の構成が単純になり、ハードウェアの規模が
小さくなること、およびデータの流れが単純化できるた
め、コントローラ9のシーケンサもより単純な構成で済
むことである。しかし、本発明の利点であるフレームメ
モリ2からのデータ読み出し回数で比較してみると、動
ベクトル探索範囲を水平、垂直方向とも±15画素とし
た場合、実施の形態の1では15,616回で済むとこ
ろが、本実施の形態では22,816回と約1.5倍に
増加する。
【0073】したがって、どちらの構成を取るかについ
ては、動画像符号化装置の高速性を優先するか、ハード
ウェア規模すなわちコストを重視するかのトレードオフ
で決められる。
【0074】なお、本実施の形態では、レジスタマトリ
クス3内の各レジスタ3aa〜3ppに対して左側から
データを入力する構成としたが、右側からデータを入力
する構成としてもよいことは言うまでもない。この場合
は、動ベクトル探索範囲102のデータが図4(c)に
対して左右が逆の順序でレジスタマトリクス3に格納さ
れるように、コントローラ9がフレームメモリ2とレジ
スタマトリクス3を制御すればよい。また、実施の形態
の1,2では、マクロブロックの大きさを16画素×1
6ラインとしたが、これに限るものではないことは言う
までもない。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、現在の符号化対象マク
ロブロックと比較するための比較対象ブロックの各画素
データを記憶する、互いに2次元的あるいは1次元的に
接続されたm×n個のマトリクス構成の第2のレジスタ
を設けることにより、動ベクトル探索のためのフレーム
メモリから第2のレジスタへの読み出し回数を従来の動
ベクトル検出回路より1桁以上少なくすることができる
ので、動ベクトル検出時間を大幅に短縮することがで
き、探索範囲のサイズが従来と同じであれば、動画像符
号化装置の処理時間を短縮することができる。例えば、
動ベクトルの探索範囲を水平、垂直方向ともに±15画
素とした場合、従来の動ベクトル検出回路ではフレーム
メモリからの読み出し回数が246,016回必要なの
に対し、本発明の動ベクトル検出回路では15,616
回まで削減することができる。また、動ベクトル検出時
間を大幅に短縮することができるので、従来の動画像符
号化装置と同じ処理時間で良い場合には、動ベクトルの
探索範囲のサイズを大きくできるため、動画像符号化装
置のデータ圧縮率の改善に寄与できる。また、第2のレ
ジスタの構成が非常に規則的なため、本発明の動ベクト
ル検出回路をLSI内に搭載する際にハードマクロ化す
ることが容易であり、リアルタイム動作の動画像符号化
装置をコンパクトに構成することができる。また、第2
のレジスタのデータの流れが非常に規則的なため、制御
手段(コントローラ)のシーケンサを簡便に構成するこ
とができ、かつ動ベクトルの探索範囲の変更が容易にで
きる。例えば、シーケンサの制御を2個のカウンタとデ
コーダで構成し、デコーダに比較器とレジスタを配置す
れば、動ベクトル探索範囲を±15〜±255など可変
化することが容易にできる。
【0076】また、請求項3に記載のように、m×n個
のマトリクス構成の第2のレジスタを、左右の隣接する
レジスタの入出力間が1方向接続されるように互いに1
次元的に接続して、16段並列シフトレジスタとするこ
とにより、フレームメモリから第2のレジスタに読み出
すデータ読み出し回数を削減しつつ、回路規模を削減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す動ベクトル
検出回路のブロック図である。
【図2】 図1のレジスタマトリクスの構成例を示すブ
ロック図である。
【図3】 図1のレジスタ群、減算器群、絶対値演算器
群、加算器群、比較器及び結果保持レジスタ群の構成例
を示すブロック図である。
【図4】 図1の動ベクトル検出回路による動ベクトル
探索を説明するための図である。
【符号の説明】
1…レジスタ群、2…フレームメモリ、3…レジスタマ
トリクス、4…減算器群、5…絶対値演算器群、6…加
算器群、7…比較器、8…結果保持レジスタ群、9…コ
ントローラ、1aa〜1pp…レジスタ、3aa〜3p
p…レジスタ、4aa〜4pp…減算器、5aa〜5p
p…絶対値化回路、31…4−1セレクタ、32…フリ
ップフロップ、33…OR回路、71…絶対値比較回
路、72…2−1セレクタ、73…2−1セレクタ、8
1…結果保持レジスタ、82…結果保持レジスタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化対象フレーム画像をm画素×nラ
    インの複数のマクロブロックに分割して、前記フレーム
    画像に対し時間的に直前又は直後にあるフレーム画像に
    設定された所定サイズの探索範囲内のm画素×nライン
    の複数の比較対象ブロックと現在の符号化対象マクロブ
    ロックとを比較し、現在の符号化対象マクロブロックと
    最も類似する比較対象ブロックを特定することにより動
    ベクトル探索を行う動ベクトル検出回路において、 現在の符号化対象マクロブロックの各画素データを記憶
    するm×n個の第1のレジスタと、 比較対象ブロックの各画素データを記憶する、互いに2
    次元的あるいは1次元的に接続されたm×n個のマトリ
    クス構成の第2のレジスタと、 第2のレジスタに記憶された比較対象ブロックと第1の
    レジスタに記憶された符号化対象マクロブロックの対応
    画素間の差分絶対値の並列演算を行い、各差分絶対値の
    総和を計算する演算手段とを有することを特徴とする動
    ベクトル検出回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の動ベクトル検出回路にお
    いて、 前記第2のレジスタは、左右の隣接するレジスタの入出
    力間が双方向接続されると共に、上下の隣接するレジス
    タの入出力間が1方向接続されることを特徴とする動ベ
    クトル検出回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の動ベクトル検出回路にお
    いて、 前記第2のレジスタは、左右の隣接するレジスタの入出
    力間が1方向接続されることを特徴とする動ベクトル検
    出回路。
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