JPH11345974A - 薄膜半導体装置及びその製造方法並びにアクティブマトリックス基板及びその製造方法 - Google Patents

薄膜半導体装置及びその製造方法並びにアクティブマトリックス基板及びその製造方法

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JPH11345974A
JPH11345974A JP15142598A JP15142598A JPH11345974A JP H11345974 A JPH11345974 A JP H11345974A JP 15142598 A JP15142598 A JP 15142598A JP 15142598 A JP15142598 A JP 15142598A JP H11345974 A JPH11345974 A JP H11345974A
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JP15142598A
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Taku Hiraiwa
卓 平岩
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層体の側壁部に生じる凹凸部を平坦化する
ことのできる薄膜半導体装置およびアクティブマトリッ
クス基板並びにその製造方法を提供する。 【解決手段】 異なる複数の材料によって構成されてな
る積層体が基板上に形成されてなる薄膜半導体装置であ
って、該積層体の側壁部にペルヒドロポリシラザンまた
はこれを含む組成物の焼成物が形成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜半導体装置お
よびアクティブマトリックス基板並びにその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薄膜半導体装置における配線は、
例えばSi基板上に形成された半導体層上の所定位置に
アルミニウム(Al)や、Alに銅(Cu)あるいはシ
リコン(Si)等を少量添加した合金をスパッタ法等に
よって積層し、その積層体を所定のパターンにしたがっ
てエッチングすることにより形成されていた。
【0003】ところが、半導体集積回路の高集積化に伴
って、配線幅が細くなり、配線中を流れる電流密度が増
加して、配線の断線不良の原因となるエレクトロマイグ
レーションやストレスマイグレーションが発生し易くな
ったため、上述のAl系の配線材料に加えて、タングス
テン(W),チタン(Ti),窒化チタン(TiN),
シリサイド(MoSi,WSiなど)等の高融点材
料を配線材料として用い、これらを積層した配線構造と
して不良の発生を防止するようになってきている。
【0004】また、薄膜半導体装置の一種としての図4
に示すような液晶装置用のアクティブマトリックス基板
は、例えばガラス基板等の絶縁基板上に、Siを原材料
とする半導体層,絶縁層および導電層から成る薄膜を順
次選択的に積層させて、薄膜トランジスタ(TFT:Th
in Film Transistor)や配線等を形成したものである。
【0005】このアクティブマトリックス基板における
配線に関する事情は、半導体集積回路における配線の場
合と同様であり、W,Ti,TiN,シリサイド等の高
融点材料とAl系の配線材料を積層させて形成するよう
になっている。
【0006】また、上記TFTの配線について、画素電
極を構成する酸化インジウム錫膜(ITO)との親和性
を高める等の理由から、Al系の材料にTiN等の異種
の金属層を積層して形成する場合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
に、配線およびゲート電極を、Al系の材料とW、T
i、TiN、シリサイド等の材料を積層させた積層体か
ら形成する場合、その積層体を所定のパターンにしたが
ってエッチングする際に、所定のエッチングガス(例え
ばCl/BCl)またはエッチング液(例えば燐酸
/硝酸)による各層のエッチング速度が異なるため、配
線やゲート電極となる積層体の側壁部に凹凸部が生じて
しまうという問題が起きた。
【0008】ここで、図3を参照して、例えばアクティ
ブマトリックス基板のゲート電極において、側壁部に凹
凸部が発生する状態について簡単に説明する。
【0009】まず、ゲート電極Gを形成するために、図
3の(a)に示すように、ガラス基板1上に下地絶縁膜
S’を介してp−Si層2を形成し、この上にSiO
からなるゲート絶縁膜3を形成し、そのゲート絶縁膜3
の上に厚さ0.02μmのTi層S1,厚さ0.05μ
mのTiN層S2,厚さ0.6μmのAlCu層S3,
厚さ0.05μmのTiN層S4を順次積層して積層体
Sを形成する。
【0010】そして、この積層体S上にフォトレジスト
を塗布し、所定パターンのマスクによってリソグラフィ
を行ない、その後に未感光部分のフォトレジストを除去
する。 次いで、所定パターンのフォトレジストをマス
クとして、例えばCl/BClをエッチングガスと
するドライエッチングを行なってゲート電極Gを形成す
る(図3の(b)参照))。
【0011】この際に、積層体Sを構成する各層S1〜
S4はエッチングガスCl/BClによるエッチン
グ速度が異なるために、積層体Sの側壁部H1,H2に
凹凸部を生じる。
【0012】即ち、エッチングガスCl/BCl
よるエッチング速度は、Ti層S1,TiN層S2,T
iN層S4は比較的遅く、AlCu層S3は比較的速い
ために、ゲート電極Gの下端側にはTi層S1およびT
iN層S2からなる台座状の凸部Aが発生し、ゲート電
極Gの上端側にはTiN層S4からなるヒサシ状の凸部
Bが生じてしまう。なお、台座状の凸部Aやヒサシ状の
凸部Bの幅を基準にして見ればAlCu層S3にエッチ
ングが進んだ凹部を生じているともいえる。
【0013】このようにして発生するゲート電極Gある
いは配線の側壁部の凹凸形状は、CVD法による薄膜形
成において膜着きが悪くなるなどの影響を与え、例えば
層間絶縁膜等の形成プロセスにおいて、膜の剥離やひび
割れ等の不具合を生じ、ひいては回路特性を低下させた
り、あるいはTFT素子の特性を不安定にするなどの問
題を発生するおそれがあった。
【0014】本発明は、上述の課題に鑑みて案出された
ものであり、その目的とするところは、所定のエッチン
グガスまたはエッチング液によるエッチング速度が異な
る材料の積層体によって形成される半導体集積回路の配
線やアクティブマトリックス基板のゲート電極につい
て、エッチングすることによって積層体の側壁部に生じ
る凹凸部を平坦化することのできる薄膜半導体装置およ
びアクティブマトリックス基板並びにその製造方法を提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る薄膜半導体装置は、異なる複数の材料
によって構成されてなる積層体が基板上に形成されてな
る薄膜半導体装置であって、該積層体の側壁部にペルヒ
ドロポリシラザンまたはこれを含む組成物の焼成物が形
成されてなるものである。
【0016】これにより、積層体の側壁部を凹凸のない
フラットな形状とすることができ、薄膜半導体装置の特
性を向上させることができる。
【0017】なお、上記異なる複数の材料は、エッチン
グ速度の異なる材料とした場合には、上記積層体をエッ
チングすることによって該積層体の側壁部に生じる凹凸
部をペルヒドロポリシラザンまたはこれを含む組成物の
焼成物で埋めることにより、側面を平坦化することがで
きる。
【0018】また、上記ペルヒドロポリシラザンまたは
これを含む組成物の焼成膜は、上記積層体の側壁に沿っ
て所望形状までエッチバックすることにより、平坦化す
ることができる。
【0019】また、本発明に係る薄膜半導体装置の製造
方法は、基板上に異なる複数の材料を積層する工程と、
前記積層体を所定のパターンにエッチングする工程と、
前記積層体の側壁部にペルヒドロポリシラザンまたはこ
れを含む組成物を塗布する工程と、前記ペルヒドロポリ
シラザンまたはこれを含む組成物を焼成する工程とを少
なくとも有するものである。
【0020】これにより、積層体の側壁部を凹凸のない
フラットな形状とした薄膜半導体装置を製造することが
できる。
【0021】なお、上記異なる複数の材料を、エッチン
グ速度の異なる材料とする場合には、上記積層体をエッ
チングした際に該積層体の側壁部に生じる凹凸部をペル
ヒドロポリシラザンまたはこれを含む組成物の焼成物で
埋めることにより、側面を平坦化することができる。ま
た、上記ペルヒドロポリシラザンまたはこれを含む組成
物の焼成膜を上記積層体の側壁に沿って所望形状までエ
ッチバックすることにより、側面を平坦化することがで
きる。また、前記ペルヒドロポリシラザンまたはこれを
含む組成物に、圧力:1〜2kg/cmの条件下で水
蒸気アニールを施すことにより焼成することができる。
なお、温度:130℃,焼成時間:180分の条件で水
蒸気アニールをすることが好ましい。
【0022】また、本発明に係るアクティブマトリック
ス基板は、基板上に画素電極がマトリックス状に形成さ
れ、各画素電極に対応して薄膜トランジスタが形成され
てなるアクティブマトリックス基板であって、前記薄膜
トランジスタのゲート電極は、異なる複数の材料の積層
体で形成され、該積層体の側壁部に、ペルヒドロポリシ
ラザンまたはこれを含む組成物の焼成物が形成されてな
るものである。
【0023】これにより、アクティブマトリックス基板
の薄膜トランジスタ(TFT)のゲート電極は、側壁部
に凹凸のないフラットな形状となるため、CVD法など
により層間絶縁膜等を形成するプロセスにおいて、膜の
剥離やひび割れ等の不具合を生じることがなく、TFT
素子の特性を安定化させることができる。
【0024】なお、上記異なる複数の材料は、エッチン
グ速度の異なる材料とする場合には、上記積層体をエッ
チングした際に該積層体の側壁部に生じる凹凸部をペル
ヒドロポリシラザンまたはこれを含む組成物の焼成物で
埋めることにより、側面を平坦化することができる。
【0025】また、上記ペルヒドロポリシラザンまたは
これを含む組成物の焼成膜は、上記積層体の側壁に沿っ
て所望形状までエッチバックすることにより、平坦化す
ることができる。
【0026】また、上記積層体は、Ti層,TiN層,
AlCu層,TiN層を順次積層させたものとすること
ができ、画素電極を形成するITO等との親和性が高い
配線とすることができる。
【0027】また、本発明に係るアクティブマトリック
ス基板の製造方法は、基板上に画素電極がマトリックス
状に形成され、各画素電極に対応して薄膜トランジスタ
が形成されてなるアクティブマトリックス基板の製造方
法であって、異なる複数の材料を順次積層させて積層体
を形成する工程と、上記積層体を所定のパターンにエッ
チングする工程と、前記積層体の側壁部にペルヒドロポ
リシラザンまたはこれを含む組成物を塗布する工程と、
上記ペルヒドロポリシラザンまたはこれを含む組成物を
焼成する工程とを少なくとも有するものである。
【0028】これにより、積層体の側壁部を凹凸のない
フラットな形状としたアクティブマトリックス基板を製
造することができる。
【0029】なお、上記異なる複数の材料を、エッチン
グ速度の異なる材料とする場合には、上記積層体をエッ
チングした際に該積層体の側壁部に生じる凹凸部をペル
ヒドロポリシラザンまたはこれを含む組成物の焼成物で
埋めることにより、側面を平坦化することができる。ま
た、上記ペルヒドロポリシラザンまたはこれを含む組成
物の焼成膜を上記積層体の側壁に沿って所望形状までエ
ッチバックすることにより、平坦化することができる。
【0030】また、上記積層体は、スパッタ法により、
Ti層,TiN層,AlCu層,TiN層を順次積層し
て形成する場合には画素電極を形成するITO等との親
和性が高いゲート電極を作ることができる。
【0031】また、前記ペルヒドロポリシラザンまたは
これを含む組成物に、圧力:1〜2kg/cmの条件
下で水蒸気アニールを施すことにより焼成することがで
きる。なお、温度:130℃,焼成時間:180分の条
件で水蒸気アニールをすることが好ましい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図1と図2を参照して説明する。
【0033】ここに、図1は本発明に係るアクティブマ
トリックス基板の製造方法を適用した薄膜トランジスタ
(TFT)のゲート配線の製造プロセスの一例を示す工
程図である。なお、アクティブマトリックス基板は図4
に示したような構成であり、画素電極52がマトリクス
状に形成され、各画素電極に接続して薄膜トランジスタ
からなるスイッチング素子(図示せず)が形成されてい
る。各スイッチング素子には走査線及びデータ線が接続
されてなる(図示せず)。また、基板の周辺には駆動回
路(58、60、61)が形成されてなる。
【0034】また、図2は、本発明に係るアクティブマ
トリックス基板の製造方法を適用して形成したゲート電
極を備える薄膜トランジスタの構成例を示す断面図であ
る。
【0035】まず、図1において、絶縁基板としてのガ
ラス基板1上に下地絶縁膜を形成した後、下地絶縁膜上
にp−Si膜2を形成する。このp−Si膜2は、例え
ばジシランガスを用いたLPCVD(減圧CVD)法や
モノシランガスを用いたPECVD(プラズマCVD)
法でa−Si膜を堆積し、そのa−Si膜の全面にエキ
シマレーザを照射することによりレーザアニールを行い
a−Si膜を結晶化することにより形成する。
【0036】次いで、p−Si膜2上に、CVD法によ
りゲート絶縁膜(SiO2膜)3を形成する。
【0037】そして、そのゲート絶縁膜3の上に厚さ
0.02μmのTi層S1,厚さ0.05μmのTiN
層S2,厚さ0.6μmのAlCu層S3,厚さ0.0
5μmのTiN層S4をスパッタ法等により順次積層し
て積層体Sを形成する(図1の工程(a))。
【0038】次に、この積層体S上にフォトレジスト4
を塗布し、所定パターンのマスクによってリソグラフィ
を行ない、その後に未感光部分のフォトレジストを除去
し、このフォトレジスト4をマスクとして、例えばCl
2/BCl3をエッチングガスとするドライエッチング
を行なう(図1の工程(b))。
【0039】上記工程(b)により、ゲート電極G1が
形成される(図2の工程(c))。
【0040】この際に、エッチングガスCl/BCl
によるドライエッチングのエッチング速度は、Ti層
S1,TiN層S2,TiN層S4は比較的遅く、Al
Cu層S3は比較的速いために、ゲート電極G1の側壁
部H1,H2の下端側にはTi層S1およびTiN層S
2からなる台座状の凸部Aが発生し、上端側にはTiN
層S4からなるヒサシ状の凸部Bが生じる。なお、台座
状の凸部Aやヒサシ状の凸部Bの幅を基準にして見るな
らばAlCu層S3に凹部を生じているともいえる。
【0041】なお、上記エッチングガスに代えて燐酸/
硝酸等のエッチング液によるウェットエッチングを行な
う場合にあっても同様である。
【0042】次いで、ゲート電極G1の全体を覆うよう
に、スピンコート法等によりペルヒドロポリシラザンま
たはこれを含む組成物を塗布して塗布膜PS1を形成す
る(図1の工程(d))。
【0043】ここで、ペルヒドロポリシラザンとは、無
機ポリシラザンの一種であり、大気焼成することによっ
てシリカに転化する塗布型コーティング材料である。
【0044】例えば、東燃(株)製のポリシラザンは、
−(SiHNH)− を基本ユニットとする有機溶剤
(例えばキシレン)に可溶な無機ポリマーである。
【0045】この無機ポリマーの有機溶媒溶液(例えば
20%キシレン溶液)を塗布液として用い、大気中で焼
成することにより、水分や酸素と反応し、450℃程度
の温度条件下でCVDによるシリカ膜と略同等の緻密な
高純度シリカ(アモルファスSiO)膜を得ることが
できる。
【0046】本実施形態では、濃度5〜20%のペルヒ
ドロポリシラザンを500〜3000rpm,20秒の
条件でスピンコートして塗布膜PS1を形成した。
【0047】そして、このペルヒドロポリシラザンの塗
布膜PS1を例えば1気圧,350℃,180分の条件
下で水蒸気アニールすることにより、SiOからなる
焼成膜PS2を得る(図1の工程(e))。
【0048】なお、上記のアニール条件に限定されるも
のではなく、例えば、圧力:1〜2kg/cm,温
度:130℃,焼成時間:180分の条件下、あるい
は、圧力:4kg/cm,温度:130℃,焼成時
間:180分の条件下で水蒸気アニールを施してペルヒ
ドロポリシラザンの塗布膜PS1を焼成するようにして
もよい。
【0049】このような水蒸気アニールを行なった際の
ペルヒドロポリシラザンのシリカへの転化は次式〔化
1〕で表される。
【0050】
【化1】
【0051】次に、焼成膜PS2を例えばF系ガスをエ
ッチングガスとするドライエッチングや、ふっ酸をエッ
チャントとするウェットエッチングによってエッチバッ
クして、不要部分を除去し、AlCu層S3に生じた凹
部を焼成膜PS2で埋めた形状のゲート電極G2を形成
する(図1の工程(f))。
【0052】これにより、ゲート電極G2の側壁部は焼
成膜PS2によって平坦化が図られるため、CVD法な
どにより層間絶縁膜等を形成するプロセスにおいて、膜
の剥離やひび割れ等の不具合を生じることを有効に防止
でき、このゲート電極G2を備えるTFT素子の特性を
安定化させることができる。
【0053】なお、図1において、AlCu層S3は断
面形状が略正方形状に表されているが、これに限定され
るものではなく、断面形状が台形状等になる場合であっ
てもよい。
【0054】上記のようにして形成されたゲート電極G
2を有するTFTの構成について図2を参照して説明す
ると概略以下の通りである。
【0055】図2において、1はガラス基板であり、2
はTFTの能動層を構成する1層目のポリシリコン層で
あり、このポリシリコン層2の表面には、熱酸化などに
よりゲート絶縁膜3が形成されている。
【0056】このゲート絶縁膜3の上には、積層構造で
且つ側面が平坦化されたゲート電極G2が前記図1の工
程にしたがって形成される。
【0057】5はTFTのソース領域(もしくはドレイ
ン領域)に画素電極に印加すべき電圧を供給するデータ
線(ソース線)で、アルミニウム層のような導電層によ
って形成されている。
【0058】また、6はITO膜からなる画素電極7と
上記ポリシリコン層2のTFTのドレイン領域(もしく
はソース領域)とを接続するためのコンタクトホール、
8は上記ゲート電極G2と上記ポリシリコン層2のTF
Tのソース領域とを接続するためのコンタクトホールで
ある。
【0059】また、9はNSG膜(ボロンやリンを含ま
ないシリケートガラス膜)等からなる第1層間絶縁膜、
10はBPSG膜(ボロンおよびリンを含むシリケート
ガラス膜)等からなる第2層間絶縁膜であり、高温CV
Dおよび低温CVD法によりそれぞれ形成される。
【0060】このように、ゲート電極G2を備えるTF
Tは、特に、第1層間絶縁膜9を高温CVDおよび低温
CVD法により形成する際に、ゲート電極G2の側面が
平坦化されているため、膜着きがよく、第1層間絶縁膜
の剥離やひび割れ等が生じないため、高い信頼性を確保
することができ、また、特性を安定化することができ
る。
【0061】なお、本実施形態では、アクティブマトリ
ックス基板におけるゲート電極に本発明に係る方法を適
用した場合について述べたが、これに限定されるもので
はなく、アクティブマトリックス基板における配線や半
導体集積回路の配線を製造する場合にも同様にして適用
することができる。
【0062】この場合に、特に限定されるものではない
が、配線の積層構造は、Ta,Al,Crなどの金属や
これらの材料を含む合金等で構成するようにしてもよ
い。
【0063】そして、上記配線について、その側壁部の
凹凸部をペルヒドロポリシラザンまたはこれを含む組成
物の焼成膜で埋めて平坦化することにより、回路特性を
低下させる事態を未然に防止することができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る薄膜
半導体装置は、異なる複数の材料によって構成されてな
る積層体が基板上に形成されてなる薄膜半導体装置であ
って、該積層体の側壁部にペルヒドロポリシラザンまた
はこれを含む組成物の焼成物が形成されるようにしたの
で、積層体の側壁部を凹凸のないフラットな形状とする
ことができ、薄膜半導体装置の特性を向上させることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るアクティブマトリックス基板の
製造方法を適用した薄膜トランジスタのゲート配線の製
造プロセスの一例を示す工程図である。
【図2】 本発明に係る製造方法を適用したゲート電極
を備えるアクティブマトリックス基板の薄膜トランジス
タの構成例を示す断面図である。
【図3】 従来のアクティブマトリックス基板の薄膜ト
ランジスタのゲート電極における側壁部の凹凸部の発生
を示す説明図である。
【図4】 アクティブマトリックス基板の構成を示す図
である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 p−Si膜 3 ゲート絶縁膜 4 フォトレジスト 5 データ線(ソース線) 6 コンタクトホール 7 画素電極 8 コンタクトホール 9 第1層間絶縁膜 10 第2層間絶縁膜 G ゲート電極 G1 ゲート電極 G2 側面を平坦化したゲート電極 S 積層体 S1 Ti層 S2 TiN層 S3 AlCu層 S4 TiN層 H1,H2 側壁部 A 台座状の凸部 B ヒサシ状の凸部 PS1 ペルヒドロポリシラザンまたはこれを含む組成
物の塗布膜 PS2 ペルヒドロポリシラザンまたはこれを含む組成
物の焼成膜(SiO膜)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/12 H01L 27/12 A 21/336 29/78 612Z 617J

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる複数の材料によって構成されてな
    る積層体が基板上に形成されてなる薄膜半導体装置であ
    って、該積層体の側壁部にペルヒドロポリシラザンまた
    はこれを含む組成物の焼成物が形成されてなることを特
    徴とする薄膜半導体装置。
  2. 【請求項2】 上記異なる複数の材料は、エッチング速
    度の異なる材料であることを特徴とする請求項1記載の
    薄膜半導体装置。
  3. 【請求項3】 上記ペルヒドロポリシラザンまたはこれ
    を含む組成物の焼成膜は、上記積層体の側壁に沿って所
    望形状までエッチバックされることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の薄膜半導体装置。
  4. 【請求項4】 基板上に異なる複数の材料を積層する工
    程と、 前記積層体を所定のパターンにエッチングする工程と、
    前記積層体の側壁部にペルヒドロポリシラザンまたはこ
    れを含む組成物を塗布する工程と、前記ペルヒドロポリ
    シラザンまたはこれを含む組成物を焼成する工程と、を
    少なくとも有することを特徴とする薄膜半導体装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 上記異なる複数の材料は、エッチング速
    度の異なる材料であることを特徴とする請求項4記載の
    薄膜半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記ペルヒドロポリシラザンまたはこれ
    を含む組成物の焼成膜を上記積層体の側壁に沿って所望
    形状までエッチバックすることを特徴とする請求項4ま
    たは請求項5に記載の薄膜半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ペルヒドロポリシラザンまたはこれ
    を含む組成物に、圧力:1〜2kg/cm条件下で水
    蒸気アニールを施すことを特徴とする請求項4から請求
    項6の何れかに記載の薄膜半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 基板上に画素電極がマトリックス状に形
    成され、各画素電極に対応して薄膜トランジスタが形成
    されてなるアクティブマトリックス基板であって、前記
    薄膜トランジスタのゲート電極は、異なる複数の材料の
    積層体で形成され、該積層体の側壁部に、ペルヒドロポ
    リシラザンまたはこれを含む組成物の焼成物が形成され
    てなることを特徴とするアクティブマトリックス基板。
  9. 【請求項9】 上記異なる複数の材料は、エッチング速
    度の異なる材料であることを特徴とする請求項8記載の
    アクティブマトリックス基板。
  10. 【請求項10】 上記ペルヒドロポリシラザンまたはこ
    れを含む組成物の焼成膜は、上記積層体の側壁に沿って
    所望形状までエッチバックされることを特徴とする請求
    項8または請求項9に記載のアクティブマトリックス基
    板。
  11. 【請求項11】 上記積層体は、Ti層,TiN層,A
    lCu層,TiN層を順次積層させたものであることを
    特徴とする請求項8から請求項10の何れかに記載のア
    クティブマトリックス基板。
  12. 【請求項12】 基板上に画素電極がマトリックス状に
    形成され、各画素電極に対応して薄膜トランジスタが形
    成されてなるアクティブマトリックス基板の製造方法で
    あって、異なる複数の材料を順次積層させて積層体を形
    成する工程と、上記積層体を所定のパターンにエッチン
    グする工程と、前記積層体の側壁部にペルヒドロポリシ
    ラザンまたはこれを含む組成物を塗布する工程と、上記
    ペルヒドロポリシラザンまたはこれを含む組成物を焼成
    する工程と、を少なくとも有することを特徴とするアク
    ティブマトリックス基板の製造方法。
  13. 【請求項13】 上記異なる複数の材料は、エッチング
    速度の異なる材料であることを特徴とする請求項12記
    載のアクティブマトリックス基板の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記ペルヒドロポリシラザンまたはこ
    れを含む組成物の焼成膜を上記積層体の側壁に沿って所
    望形状までエッチバックすることを特徴とする請求項1
    2または請求項13に記載のアクティブマトリックス基
    板の製造方法。
  15. 【請求項15】 上記積層体は、スパッタ法により、T
    i層,TiN層,AlCu層,TiN層を順次積層して
    形成することを特徴とする請求項12から請求項14の
    何れかに記載のアクティブマトリックス基板の製造方
    法。
  16. 【請求項16】前記ペルヒドロポリシラザンまたはこれ
    を含む組成物に、圧力:1〜2kg/cm条件下で水
    蒸気アニールを施すことを特徴とする請求項12から請
    求項15の何れかに記載のアクティブマトリックス基板
    の製造方法。
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