JPH11345148A - シミュレーション実行方法及びシミュレータ - Google Patents

シミュレーション実行方法及びシミュレータ

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JPH11345148A
JPH11345148A JP15313898A JP15313898A JPH11345148A JP H11345148 A JPH11345148 A JP H11345148A JP 15313898 A JP15313898 A JP 15313898A JP 15313898 A JP15313898 A JP 15313898A JP H11345148 A JPH11345148 A JP H11345148A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造装置の設置前検査に要する時間を短縮す
る。 【解決手段】 製造装置の機械ユニットの各入出力端子
の信号の状態の時間的な変化、入出力端子の入出力の相
関関係、及び変化時点の時間間隔によって、制御プログ
ラムの制御動作及び該制御動作の対象である機械ユニッ
トの機械動作は、特定可能である。よって、上記各入出
力端子の信号状態の時間的変化、入出力端子の入出力の
相関関係及び変化時点の時間間隔を表したシーケンステ
ーブルを作成すれば(S3)、従来のように機械ユニッ
トと制御プログラムの両方が作成完了していなくても、
未完成の機械ユニット又は制御プログラムについて動作
のシミュレーションを行うことで、作成完了した機械ユ
ニットの設置前検査(S5)又は作成完了した制御プロ
グラムの設置前検査(S8)を行うことができ、設置前
検査の処理効率の向上及び時間短縮が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シミュレーション
実行方法及びシミュレータに係り、より詳しくは、製造
装置を構成する機械ユニットの機械動作や該機械ユニッ
トの動作を制御する制御プログラムの制御動作に関する
シミュレーションを実行するシミュレーション実行方法
及びシミュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ハードウェア(機械、電気回
路等)とソフトウェアから構成される製造装置を開発す
る場合、設計、製作、検査、設置、導入という順序で開
発作業が進められている。このうち特に、検査(導入前
の検査)の精度が、導入後の稼動や運用に重大な影響を
及ぼす。即ち、製造装置を工場へ設置、運用開始後に、
問題が発生すると、装置の稼動を停止した上で、工場内
において、その不具合の原因調査、修正をしなければな
らなくなり工場設置前に行う検査より、一層、その修正
に、時間がかかることにもなりかねない。従って、その
設置前の検査が重要になるのだが、一方で、その検査期
間が、装置開発における工数、従ってコスト増加の主要
な要因になっている。そこで、この設置前の検査を如何
に精度よく、しかも短期間で行えるかが、装置開発のコ
スト低減の為の重要な要素となっている。
【0003】ところで、製造装置とは、その機械動作を
直接実行しているものは、例えば、シリンダやモータで
あり、また各動作機械ユニットの位置を検出しているも
のがセンサであって、それらの状態と位置関係から、一
連の動作順序を、制御プログラムが指示するような仕組
みになっている。従って、その検査には一般的に、セン
サ、モータ、シリンダ等の単体機器、及び、それらの機
器によって動作する機械ユニット部分のハード的動作を
確認する検査と、その後に、各機械ユニットの全体的な
相互動作を確認する制御プログラムデバッグ(即ち、こ
れがシーケンスチェック)がある。これらの検査をまと
めて、設置前検査と呼んでいる。図23には従来の具体
設計からその設置前検査に至るまでの手順が一連の流れ
図として示されている。即ち、図23のST1で、まず
機械設計者が、機械の各動作ユニットの動きの関係を表
した図24に示す機械動作タイミングチャートを作成す
る。この図24は、製造装置を構成する機械ユニット間
の時間経過による動作タイミングの関係をグラフ形式で
表していて、横軸に時間経過、縦軸に停止位置(即ち、
これは機械ユニットの位置検出センサの位置でもあり、
図中ではPl−1〜P5−2で示す)を、グラフ内の折
れ線で各ユニットの動作を、縦の矢印と数字(1) 〜(11)
で各ユニット間の動作タイミング関係をそれぞれ表して
いる。
【0004】次に、図23のST2で、制御設計者は、
各機械ユニットに入出力の端子番号を割り当てて、図2
4の動作タイミングチャートに基づいて図25に示す入
出力タイミングチャートを作成する。この図25におい
て、OUT01〜OUT07は製造装置の出力端子、I
N01〜IN11は製造装置の入力端子をそれぞれ表
し、グラフ内の折れ線で各端子の信号の状態(オン又は
オフ)を表す(図25では、破線の位置がオフ状態)。
また、図24の動作タイミングチャートの各ユニット間
の動作タイミング関係を、図25の実線の矢印及び数字
(1) 〜(11)によって、入出力信号の関係に置き直してい
る。更に、図25の破線矢印は、OUT01〜0UT0
7から出力される出力信号と、該出力信号による機械ユ
ニットの動作で変化する定位置センサの状態との関係を
示している。
【0005】次に、図23のST3では、図25の入出
力タイミングチャートに基づいて、製造装置の制御プロ
グラムの作成に入る。この際に、同時に機械の単体機器
のハードチェック用のテストプログラムを作成すること
もある。そして、この時点で、ハードウェアとしての製
造装置(即ち、機械機構と電気配線等)の完成(ST
4)を待ち、製造装置が完成したら、ST5の設置前検
査に入る。
【0006】このST5の設置前検査では、例えば、検
査対象の製造装置に単体機器のハードチェック用のテス
トプログラムをインストールして、入出力信号と単体機
器の動作のテストを行う。その後、プログラム開発機器
によって構文上の論理的矛盾が除去された制御プログラ
ムを製造装置にインストールして、該制御プログラムの
制御シーケンスと製造装置の全体的な動作を検査をする
という方法が採られてきた。
【0007】ここで、一例として、図24の「ユニット
2」(シリンダNO.1)の動きをテストするためのテ
ストプログラムの作成手順を、該ユニット2の機構の概
略図(図29(A)〜(C))を用いて説明する。図2
9(A)に示すように、出力端子OUT03に信号線で
接続された電磁弁302に信号を出力することで、一方
の空気管306を介して、軸仕切り320で仕切られた
シリンダ300の左管内に空気が注入或いは排出され、
他方の空気管304を介してシリンダ300の右管内の
空気が排出或いは注入される。この2つの空気管を介す
る相対的な空気の注入/排出による空気圧でシリンダ軸
308が動作することで駆動部310が開閉する。この
とき、シリンダ軸308に取付けられリードスイッチに
より構成されたセンサ312、314がシリンダ軸30
8と共に動くことで、シリンダ300の外周に取付けら
れた磁石316、318との相互の位置関係が変わる。
これにより、センサ312、314に信号線で接続され
た入力端子IN04、IN05への入力信号の状態(オ
ン/オフ)が変わる仕組みになっている。
【0008】まず、シリンダ300の開動作を、図24
を用いて説明する。図24における(2) の時点では、駆
動部310が「閉」状態で出力端子OUT03からの出
力信号はオフ、センサ312はオン、センサ314はオ
フになっている。ここで、出力端子OUT03からの出
力信号をオンすると電磁弁302が働き、シリンダ軸3
08が動作して、駆動部310が図29(B)に示す
「開」状態になる。この「開」状態は図24の(3) で表
される。このとき、センサ312はオフ、センサ314
はオンに変わっている。
【0009】一方、シリンダ300の閉動作は、駆動部
310を「開」状態から「閉」状態(図29(C))、
即ち図24において(4) から(5) の状態にすることであ
るから、出力端子OUT03からの出力信号をオフする
ことによって実行し、これに伴いセンサ312はオン、
センサ314はオフに変わる。
【0010】従来、こうした機械ユニットの動作をテス
トするためのプログラムを作成する場合、まず、上記シ
リンダの開動作、閉動作をそれぞれ制御するためのフロ
ーチャートを作成する。例えば、図30に示すように、
出力端子OUT03からの出力信号をオンし(S0
1)、入力端子IN04への入力信号がオフに変わった
ことをセンサ312により検出し(S02)、入力端子
IN05への入力信号がオンに変わったことをセンサ3
14により検出する(S03)といった一連のシリンダ
開動作時の処理を表すフローチャートを作成する。そし
て、このようなフローチャートから、コーディング、デ
バッグ、コンパイルを経てコンピュータ上でプログラム
として動作する実行体を作成していた。
【0011】当然、製造装置は複数の機械ユニットから
構成されるので、それらのすべての機械ユニットに対し
て、同様の手順でテストプログラムを作成する必要があ
った。
【0012】こうしたテストプログラムは、導入後には
殆ど使用されることがないので、製造装置に共通に対応
できるものを作成すべきであるが、現実には製造装置に
よって機械ユニットの数が異なり、また、入出力端子の
割付番号は、設計上、容易に統一できない為に、新規装
置を製作するたびに個別のテストプログラムを作成せざ
るをえない状況であった。
【0013】さらに、動作シーケンスをチェックするテ
ストプログラムを作成しようとすれば、プログラム内
容、量ともに実用の制御プログラムと同等の工数、期間
がかかるので、結果的に、テストプログラムを作成せず
に、正規の制御プログラムの完成を待つことも多かっ
た。
【0014】このように、上記のような方法では、製造
装置と制御プログラムの両方が揃っていないと、有効な
検査に着手出来ないだけでなく、設置前検査で制御プロ
グラムテストと製造装置の機械ユニットの調整とを同時
に行うことになる為、検査効率が悪く、設置前検査に時
間がかかっていた。
【0015】また、製造装置を使った制御プログラムテ
ストでは、入出力信号に誤りがあると、製造装置の機械
ユニットを破損するおそれがあり、機械ユニットのハー
ドチェック用のテストプログラムを作成する場合には、
対象装置毎に作成する必要があった。
【0016】一方、制御プログラムのチェックの為に
は、図26に示すように検査対象の製造装置と電気的に
接続するためのコネクタ部322を備え、複数のスイッ
チ324、複数の半導体レーザ(LED)326が上面
に設けられたスイッチボックス320を製作して検査を
行うこともある。図27(A)に示すように、上記スイ
ッチ324の一端は接地され他端はコネクタ部322へ
接続されており、図27(B)に示すように、上記LE
D326の一端はコネクタ部322へ接続され他端は抵
抗330を介してLED駆動電源328へ接続されてい
る。
【0017】これは製造装置の機械ユニットの制御に、
図28に示した入出力制御回路340が一般的に使用さ
れることを利用したもので、入力接点342に接続され
る被制御機器(センサ等の信号入力機器)の代わりに上
記スイッチ324を接続し、そのスイッチ324を操作
(オン/オフ)することで、センサ等の信号入力機器か
らの入力信号の代わりをCPUユニット344に、フォ
トカプラ346を介して入力する。このようにして入力
信号のシミュレーションを行う。また、負荷348とし
て接続される被制御機器(モータ、シリンダ等、即ち、
CPUユニット344からの出力信号によって動作する
機器)の代わりに上記LED326を接続し、CPUユ
ニット344から出力信号を出力して、LED326の
発光状態によって出力信号の端子への出力状態を確認す
る。このようにして出力信号のシミュレーションを行
う。以上のような方法で、スイッチボックス320(図
26)を使用した制御プログラムの検査を行ってきた。
【0018】このようにスイッチボックス320のよう
な検査機器を使用してシミュレーションを行う場合、人
間の操作に頼るため、動作シーケンスをもった被制御機
器のテスト、相手の信号に対し高速な応答を要するテス
トが困難であり、同時にチェックできる入出力端子数が
少なく処理効率があまり良くなかった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解消するために成されたものであり、機械ユニットと
該機械ユニットの動作を制御する制御プログラムから構
成される製造装置の設置前検査を効率的に実行し、設置
前検査に要する時間を短縮することができるシミュレー
ション実行方法及びシミュレータを提供することを目的
とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のシミュレーション実行方法は、製造
装置を構成する複数の機械ユニットの各々の動作及び機
械ユニット間の動作の相関関係を経時的に表した機械動
作タイミングチャートを作成し、作成された機械動作タ
イミングチャートに基づいて、前記機械ユニットの入出
力端子の何れかで入出力信号状態が変化した変化時点で
の各入出力端子の信号の状態と、前記入出力端子の入出
力の相関関係と、前記変化時点の時間間隔と、を表した
シーケンステーブルを作成し、作成されたシーケンステ
ーブルに基づいて、前記機械ユニットの機械動作及び該
機械ユニットの動作を制御する制御プログラムの制御動
作の少なくとも一方のシミュレーションを実行する、こ
とを特徴とする。
【0021】また、請求項2記載のシミュレータは、製
造装置を構成する複数の機械ユニットの入出力端子の何
れかで入出力信号状態が変化した変化時点での各入出力
端子の信号の状態と、前記入出力端子の入出力の相関関
係と、前記変化時点の時間間隔と、を表したシーケンス
テーブルを記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶さ
れたシーケンステーブルに基づいて、前記機械ユニット
の機械動作及び該機械ユニットの動作を制御する制御プ
ログラムの制御動作の少なくとも一方のシミュレーショ
ンを実行する実行手段と、を有することを特徴とする。
【0022】また、請求項3記載のシミュレータは、製
造装置の操作パネルに類似し、データ入力を指示するた
めの入力指示部及びデータ出力を指示するための出力指
示部を含んで構成された操作画面を表示する表示手段
と、表示された操作画面の所望の部分を指定すると共に
該操作画面の所定の入力位置にデータを入力するための
操作手段と、前記操作手段により前記操作画面の入力指
示部が指定された場合、検査対象からの入力データを前
記操作画面の所定位置に表示させると共に、前記操作手
段によりデータが入力され前記操作画面の出力指示部が
指定された場合、検査対象へ前記入力されたデータを出
力する入出力制御手段と、を有することを特徴とする。
【0023】また、請求項4記載のシミュレータは、製
造装置を構成する複数の機械ユニットの入出力端子の何
れかで入出力信号状態が変化した変化時点での各入出力
端子の信号の状態と、前記入出力端子の入出力の相関関
係と、前記変化時点の時間間隔と、を表したシーケンス
テーブルを記憶した記憶手段と、前記シーケンステーブ
ルのデータをシーケンス順に取り出し、検査対象の機械
ユニットと信号のやりとりを行いながら制御プログラム
の制御動作のシミュレーションを実行する実行手段と、
前記実行手段により制御プログラムの制御動作のシミュ
レーションが正常に実行されたか否かに基づいて、前記
機械ユニットの一連の動作が正常であるか否かを判定す
る判定手段と、を有することを特徴とする。
【0024】また、請求項5記載のシミュレータは、製
造装置を構成する複数の機械ユニットの入出力端子の何
れかで入出力信号状態が変化した変化時点での各入出力
端子の信号の状態と、前記入出力端子の入出力の相関関
係と、前記変化時点の時間間隔と、を表したシーケンス
テーブルを記憶した記憶手段と、前記シーケンステーブ
ルのデータをシーケンス順に取り出し、検査対象の制御
プログラムの制御動作と並行して前記機械ユニットの機
械動作のシミュレーションを実行する実行手段と、前記
実行手段により機械ユニットの機械動作のシミュレーシ
ョンが正常に実行されたか否かに基づいて、前記制御プ
ログラムが正常であるか否かを判定する判定手段と、を
有することを特徴とする。
【0025】また、請求項6記載のシミュレータは、請
求項2、4、5の何れか1項に記載のシミュレータにお
いて、前記実行手段による制御プログラムの制御動作の
シミュレーション又は機械ユニットの機械動作のシミュ
レーションの中断を指示するための中断指示手段と、前
記中断指示手段により中断が指示された場合に、制御プ
ログラムの制御動作のシミュレーション又は機械ユニッ
トの機械動作のシミュレーションを中断させる中断制御
手段と、をさらに有することを特徴とする。
【0026】また、請求項7記載のシミュレータは、請
求項2、4、5の何れか1項に記載のシミュレータにお
いて、前記シーケンステーブルの1つのステップに対応
する、制御プログラムの制御動作のシミュレーション又
は機械ユニットの機械動作のシミュレーションを実行す
るよう指示するためのステップ実行指示手段と、前記ス
テップ実行指示手段により1つのステップのシミュレー
ションの実行が指示された場合に、前記実行手段により
当該時点のステップのシミュレーションのみを実行させ
るステップ実行制御手段と、をさらに有することを特徴
とする。
【0027】また、請求項8記載のシミュレータは、請
求項2、4、5の何れか1項に記載のシミュレータにお
いて、前記実行手段による制御プログラムの制御動作の
シミュレーション又は機械ユニットの機械動作のシミュ
レーションの繰り返し実行を指示するための繰り返し指
示手段と、前記繰り返し指示手段により繰り返し実行が
指示された場合に、前記実行手段により制御プログラム
の制御動作のシミュレーション又は機械ユニットの機械
動作のシミュレーションを繰り返し実行させる繰り返し
制御手段と、をさらに有することを特徴とする。
【0028】また、請求項9記載のシミュレータは、請
求項2、4、5の何れか1項に記載のシミュレータにお
いて、前記記憶手段により記憶されたシーケンステーブ
ルのデータを所望のデータに修正するためのデータ修正
手段をさらに有することを特徴とする。
【0029】また、請求項10記載のシミュレータは、
請求項2、4、5の何れか1項に記載のシミュレータに
おいて、前記機械ユニットの出力端子から出力させたい
パルス信号の波形を入力する入力手段と、入力された各
出力端子毎のパルス信号の波形を表すシーケンステーブ
ルを作成するテーブル作成手段と、作成されたシーケン
ステーブルに基づく波形のパルス信号を前記出力端子か
ら出力させる出力制御手段と、をさらに有することを特
徴とする。
【0030】上記請求項1記載のシミュレーション実行
方法では、まず、製造装置を構成する複数の機械ユニッ
トの各々の動作及び機械ユニット間の動作の相関関係を
経時的に表した機械動作タイミングチャート(例えば、
図24)を作成する。なお、機械ユニットとは、製造装
置において所定の動作を行う機器の集合を意味し、例え
ば、モータと該モータの動作に係る電流供給部等とによ
り構成されたモータ駆動系や、シリンダと該シリンダの
動作に係る駆動部等とにより構成されたシリンダ駆動系
等が挙げられる。
【0031】次に、作成された機械動作タイミングチャ
ートに基づいて、機械ユニットの入出力端子の何れかで
入出力信号状態が変化した変化時点での各入出力端子の
信号の状態と、入出力端子の入出力の相関関係と、変化
時点の時間間隔と、を表したシーケンステーブル(例え
ば、図4)を作成する。
【0032】ここでは、例えば、機械動作タイミングチ
ャートから、一旦入出力タイミングチャート(例えば、
図3)を作成し、該入出力タイミングチャートからシー
ケンステーブル(例えば、図4)を作成しても良い。
【0033】ところで、機械ユニットの機械動作を制御
する制御プログラムの制御動作は、「機械ユニットへ信
号を出力して該機械ユニットからの信号の入力を待
つ」、「機械ユニットからの信号の入力を待って該機械
ユニットへ信号を出力する」、「機械ユニットへ信号を
連続して出力する」、「機械ユニットからの信号の入力
を連続して待つ」の4パターンの組合せと、それらの順
序と、各パターンの所要時間とにより特定可能である。
【0034】よって、上記シーケンステーブルで表され
た情報(即ち、機械ユニットの各入出力端子の信号の状
態の時間的な変化と、入出力端子の入出力の相関関係
と、変化時点の時間間隔)により、制御プログラムの制
御動作を特定可能であり、該制御動作の対象である機械
ユニットの機械動作も特定可能である。
【0035】そこで、上記作成されたシーケンステーブ
ルに基づいて、機械ユニットの機械動作及び該機械ユニ
ットの動作を制御する制御プログラムの制御動作の少な
くとも一方のシミュレーションを正確に実行することが
できる。
【0036】これにより、従来のように機械ユニットと
制御プログラムの両方が作成完了していなくても、未完
成の機械ユニット又は未完成の制御プログラムについて
動作のシミュレーションを行うことで、作成完了した機
械ユニット又は作成完了した制御プログラムの設置前検
査を行うことができ、設置前検査の処理効率向上及び時
間短縮を図ることができる。
【0037】また、シーケンステーブルは一旦作成すれ
ば、同一の機械ユニットに対して汎用的に使用できるの
で、対象の機械ユニット毎にテストプログラムを作成し
ていた従来に比べ、検査準備に要する作業工数を削減す
ることができる。
【0038】次に、請求項2記載のシミュレータには、
製造装置を構成する複数の機械ユニットの入出力端子の
何れかで入出力信号状態が変化した変化時点での各入出
力端子の信号の状態と、入出力端子の入出力の相関関係
と、変化時点の時間間隔と、を表したシーケンステーブ
ルを記憶した記憶手段が設けられている。このシーケン
ステーブルは、前述したシーケンステーブルと同じであ
り、該シーケンステーブルで表された情報(即ち、機械
ユニットの各入出力端子の信号の状態の時間的な変化
と、入出力端子の入出力の相関関係と、変化時点の時間
間隔)により、制御プログラムの制御動作を特定可能で
あり、該制御動作の対象である機械ユニットの機械動作
も特定可能である。
【0039】そこで、実行手段は、上記記憶されたシー
ケンステーブルに基づいて、機械ユニットの機械動作及
び該機械ユニットの動作を制御する制御プログラムの制
御動作の少なくとも一方のシミュレーションを正確に実
行することができる。
【0040】これにより、従来のように機械ユニットと
制御プログラムの両方が作成完了していなくても、未完
成の機械ユニット又は未完成の制御プログラムについて
動作のシミュレーションを行うことで、作成完了した機
械ユニット又は作成完了した制御プログラムの設置前検
査を行うことができ、設置前検査の処理効率向上及び時
間短縮を図ることができる。
【0041】また、シーケンステーブルは一旦作成すれ
ば、同一の機械ユニットに対して汎用的に使用できるの
で、対象の機械ユニット毎にテストプログラムを作成し
ていた従来に比べ、検査準備に要する作業工数を削減す
ることができる。
【0042】次に、請求項3記載のシミュレータでは、
表示手段が、製造装置の操作パネルに類似し、データ入
力を指示するための入力指示部及びデータ出力を指示す
るための出力指示部を含んで構成された操作画面を表示
する。オペレータは、この操作画面を見ながら、操作手
段によって、該操作画面の所望の部分を指定することが
できると共に、該操作画面の所定の入力位置にデータを
入力することができる。
【0043】ここで、オペレータが操作手段により操作
画面の入力指示部を指定すると、入出力制御手段は、検
査対象からの入力データを操作画面の所定位置に表示さ
せる。また、オペレータが操作手段により操作画面の所
定の入力位置にデータを入力し操作画面の出力指示部を
指定すると、入出力制御手段は、前記入力されたデータ
を検査対象へ出力する。
【0044】これにより、オペレータは、検査対象から
の入力データを操作画面上で視覚的に確認できると共
に、検査対象への出力データを操作画面上で視覚的に確
認した後、該出力データを検査対象へ出力することがで
きる。このように、製造装置の操作パネルに類似した操
作画面を見ながら、検査対象とのデータ入出力のシミュ
レーションを簡単な操作で実行することができる。
【0045】次に、請求項4記載のシミュレータには、
上記請求項2記載のシミュレータと同様に、製造装置を
構成する複数の機械ユニットの入出力端子の何れかで入
出力信号状態が変化した変化時点での各入出力端子の信
号の状態と、入出力端子の入出力の相関関係と、変化時
点の時間間隔と、を表したシーケンステーブルを記憶し
た記憶手段が、設けられている。
【0046】ここで、実行手段は、シーケンステーブル
のデータをシーケンス順に取り出し、検査対象の機械ユ
ニットと信号のやりとりを行いながら制御プログラムの
制御動作のシミュレーションを実行していく。
【0047】このとき、検査対象の機械ユニットの一連
の動作が正常であれば、上記制御プログラムの制御動作
のシミュレーションは正常に実行されるが、もし、機械
ユニットの一連の動作が正常でなければ、制御プログラ
ムの制御動作のシミュレーションは正常に実行されな
い。
【0048】このことを利用して、判定手段は、実行手
段によるシミュレーションが正常に実行されたら、機械
ユニットの一連の動作が正常であると判定し、実行手段
によるシミュレーションが正常に実行されなかったら、
機械ユニットの一連の動作が正常でないと判定する。
【0049】このようにして制御プログラムの完成を待
たずに、機械ユニットと本発明に係るシミュレータと
で、機械ユニットの一連の動作(動作シーケンス)のテ
ストを実現することができる。
【0050】次の請求項5記載のシミュレータにも、上
記請求項2記載のシミュレータと同様に、製造装置を構
成する複数の機械ユニットの入出力端子の何れかで入出
力信号状態が変化した変化時点での各入出力端子の信号
の状態と、入出力端子の入出力の相関関係と、変化時点
の時間間隔と、を表したシーケンステーブルを記憶した
記憶手段が、設けられている。
【0051】ここで、実行手段は、シーケンステーブル
のデータをシーケンス順に取り出し、検査対象の制御プ
ログラムの制御動作と並行して機械ユニットの機械動作
のシミュレーションを実行していく。
【0052】このとき、検査対象の制御プログラムの制
御動作が正常であれば、上記機械ユニットの機械動作の
シミュレーションは正常に実行されるが、もし、制御プ
ログラムの制御動作が正常でなければ、機械ユニットの
機械動作のシミュレーションは正常に実行されない。
【0053】このことを利用して、判定手段は、実行手
段によるシミュレーションが正常に実行されたら、制御
プログラムの制御動作が正常であると判定し、実行手段
によるシミュレーションが正常に実行されなかったら、
制御プログラムの制御動作が正常でないと判定する。
【0054】このようにして機械ユニットの完成を待た
ずに、制御プログラムと本発明に係るシミュレータと
で、制御プログラムの制御動作のテストを実現すること
ができる。
【0055】次に、請求項6記載のシミュレータでは、
中断指示手段により、実行手段による制御プログラムの
制御動作のシミュレーション又は機械ユニットの機械動
作のシミュレーションの中断を指示可能とされている。
そして、オペレータが中断指示手段により中断を指示す
ると、中断制御手段は、制御プログラムの制御動作のシ
ミュレーション又は機械ユニットの機械動作のシミュレ
ーションを中断させる。このように、オペレータは所望
のタイミングで(例えば、意図しないトラブルの発生時
等に)シミュレーションを中断させることができ、シミ
ュレーション実行時の操作性が向上する。
【0056】また、請求項7記載のシミュレータでは、
ステップ実行指示手段により、シーケンステーブルの1
つのステップに対応する、制御プログラムの制御動作の
シミュレーション又は機械ユニットの機械動作のシミュ
レーションを実行するよう指示可能とされている。そし
て、オペレータがステップ実行指示手段により1つのス
テップのシミュレーションの実行を指示すると、ステッ
プ実行制御手段は、実行手段により当該時点のステップ
のシミュレーションのみを実行させる。このように、オ
ペレータは所望のタイミングで(例えば、機械ユニット
の調整時等に)、当該時点のステップのシミュレーショ
ンのみを実行させることができ、シミュレーション実行
時の操作性が向上する。
【0057】また、請求項8記載のシミュレータでは、
繰り返し指示手段により、実行手段による制御プログラ
ムの制御動作のシミュレーション又は機械ユニットの機
械動作のシミュレーションの繰り返し実行を指示可能と
されている。そして、オペレータが繰り返し指示手段に
より、シミュレーションの繰り返し実行を指示すると、
繰り返し制御手段は、実行手段により制御プログラムの
制御動作のシミュレーション又は機械ユニットの機械動
作のシミュレーションを繰り返し実行させる。このよう
に、オペレータは所望のタイミングで(例えば、機械ユ
ニットの耐久テスト実行時等に)、シミュレーションを
繰り返し実行させることができ、シミュレーション実行
時の操作性が向上する。また、従来はテストプログラム
を作成して実行していた機械ユニットの耐久テスト等を
容易に実行することができる。
【0058】また、請求項9記載のシミュレータでは、
オペレータは、データ修正手段によって、記憶手段に記
憶されたシーケンステーブルのデータを所望のデータに
修正することができる。例えば、画面に表示されたシー
ケンステーブルのデータを画面上で所望のデータに修正
し、所定の修正指示ボタン等を操作することで、記憶手
段に記憶されたシーケンステーブルのデータを所望のデ
ータに修正する。これにより、仮にシーケンステーブル
のデータに誤りがあっても、オペレータは誤ったデータ
を正しいデータに修正することができ、操作の柔軟性が
向上する。
【0059】また、請求項10記載のシミュレータで
は、オペレータが、入力手段によって機械ユニットの出
力端子から出力させたいパルス信号の波形を入力する
と、テーブル作成手段は、入力された各出力端子毎のパ
ルス信号の波形を表すシーケンステーブルを作成する。
そして、出力制御手段は、作成されたシーケンステーブ
ルに基づく波形のパルス信号を出力端子から出力させ
る。これにより、オペレータは所望のタイミングで所望
の波形(パルス幅及び振幅)のパルス信号を各出力端子
から検査対象へ出力させることができるので、検査項目
の範囲を広げることができる。
【0060】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、図面を参
照して、請求項1、2に記載の発明に係る第1実施形態
を説明する。本第1実施形態では、シーケンステーブル
によって制御プログラムのシミュレーションを行う方法
及びシーケンステーブルによって機械ユニットのシミュ
レーションを行う方法を説明する。
【0061】(装置構成)図1には、本第1実施形態で
のシミュレーションを行うシミュレータ10と検査対象
の製造装置16の概略構成を示す。図1に示すように、
シミュレータ10には、CPUユニット12と、後述す
る入出力タイミングチャート22、シーケンステーブル
24、26、28を記憶した記憶部14とが設けられて
いる。製造装置16は、モータやシリンダ等の機械ユニ
ット18と、CPUユニット等により構成され機械ユニ
ット18の動作制御のための制御プログラムを実行する
制御部20とを含んで構成される。
【0062】なお、図1では、機械ユニット18を図示
したが、機械ユニット18が未作成のときに該未作成の
機械ユニット18のシミュレーションをシミュレータ1
0により行うこともある。
【0063】(シミュレーションの概要)まず、シーケ
ンステーブルによって制御プログラムのシミュレーショ
ンを行う方法を説明する。なお、制御プログラムによる
機械ユニットの制御とは、制御プログラムが目的の動作
をさせるための信号を機械ユニットに出力し、その信号
を受けた機械ユニットが動作することによって、その動
作の監視または動作の完了を検出するためのセンサが働
き(オン又はオフとなり)、そのセンサの信号を制御プ
ログラムが検出し、機械ユニットが目的の動作を実行し
たことを認識する、という一連の制御手順を意味する。
【0064】従って、機械ユニットを制御するための制
御プログラムの構成は、基本的に「信号を出力して入力
信号を待つ」「入力信号を待って信号を出力する」「連
続して信号を出力する」「連続して入力信号を待つ」の
4パターンの組み合わせ、それらの順序、及びそれらの
所要時間の3つの要素から成る。また、機械ユニット間
の差異という点からすると、従来技術で述べた通り、入
出力信号の端子の数やその端子番号(ポートアドレス)
の割付けが、機械ユニット毎に異なる。
【0065】そこで、本第1実施形態では、詳細は後述
するが、図5のシーケンステーブル26によって、上記
4パターンの組合せ、順序、所要時間の3つの要素を任
意に設定できるようにし、更に、入出力信号の端子数や
その端子アドレスの割付けも、シーケンステーブル26
に任意に設定できるようにしたものであり、あらゆる装
置に対する制御プログラムのシミュレーションが可能と
されている。
【0066】次に、シーケンステーブルによって機械ユ
ニットのシミュレーションを行う方法を説明する。な
お、プログラムによる機械ユニットの制御を機械ユニッ
ト側からみると、制御プログラムからの出力信号を受け
るということは、機械ユニットが制御プログラムからの
出力信号を入力することを意味する。そして、その信号
によって機械ユニットが所定時間駆動し、目的の動作が
完了すると、その目的位置に対応するセンサがオンする
ことになるが、これは機械ユニットがセンサ信号を制御
プログラムに出力すると解釈できる。
【0067】このことを、図3のタイムチャート22で
みると、出力信号OUT01〜OUT07は機械ユニッ
ト側からは入力信号(順序通り配置したとすれば)IN
01〜IN07とみなすことができ、入力信号IN01
〜IN11は機械ユニット側からは出力信号OUT01
〜OUT11とみなすことができる。
【0068】さらに、機械ユニットの動作時間とは、動
作前の位置に配置されたセンサがオンからオフに変化し
てから、動作先の位置に配置されたセンサがオフからオ
ンに変化するまでの時間に相当する。例えば、シリンダ
NO.2が開動作をする場合では、出力信号OUT04
がオフとなってから出力信号OUT05がオンとなるま
での時間であり、それは図3のタイムチャート22で
は、(2) (3) 間の円R内の矢印の値「2」に該当する。
【0069】図3に示す全ての機械ユニットに対して上
記のような適用を実行すると、図6に示すような機械ユ
ニットのシミュレーションを行うためのシーケンステー
ブル28が作成される。
【0070】(シーケンステーブルを用いたシミュレー
ションの実行方法)以下、図4のシーケンステーブル2
4、図5のシーケンステーブル26、図6のシーケンス
テーブル28の内容、作成方法及び該シーケンステーブ
ルを用いたシミュレーションの実行方法を説明する。
【0071】図2の流れ図に示すように、まず、従来技
術の項で説明したように、図24の機械動作タイミング
チャートを作成し(S1)、この機械動作タイミングチ
ャートから図3の入出力タイミングチャートを作成する
(S2)。この図3の入出力タイミングチャートは、例
えば、図25の入出力タイミングチャートにおいて出力
端子と入力端子とを分けるべく順番を入れ替えることで
作成される。
【0072】図3の入出力タイミングチャートは、上記
で説明した制御プログラムが行う一連の手順を、制御プ
ログラムから見た入出力信号とそれらの入出力タイミン
グ関係で表現し、そこに信号の変化点の区切りKを入れ
る。この区切りKには、図25の入出力タイミングチャ
ート上の機械ユニット動作のシーケンス順番を表す番号
(1) 〜(11)がそのまま対応する。
【0073】次に、図3の入出力タイミングチャートに
基づいて、以下のようにして図4のシーケンステーブル
を作成する(S3)。まず、図3において、各端子の状
態の変化点(1) 〜(11)に対して、オン状態を「1」、オ
フ状態を「0」としてビットデータ化し、その値を入出
力端子別に、図4のシーケンステーブルの出力データ、
入力データの各フィールドに数値データとして設定す
る。これにより、各端子の(1) 〜(11)のタイミングにお
ける信号の状態が数値で表現される。
【0074】ところで、図25に示す入出力タイミング
チャートにおいて、モータNo.1の出力信号OUT0
1のオンによって、センサからの入力信号IN02がオ
ンし(破線矢印(1) 部分)、それをトリガにして出力信
号OUT01をオフすると同時にシリンダNo.1の出
力信号OUT03をオンする(上下矢印(2) 部分)。
【0075】この様に、各入出力信号には、すべて相互
のトリガ関係がある。このトリガ関係をデータで表現す
るために、図4のシーケンステーブルに(2) ’〜(11)’
のフィールドを設け、図25の破線矢印に相当する部
分、即ち、図3の丸印の信号変化だけを表す入力信号の
データを加える。
【0076】また、変化点と変化点との時間間隔を時間
単位数(以下、これをタイマーと呼ぶ)Tで表現する。
なお、このタイマーは、既に述べたように、信号を受け
た機械ユニットの動作時間に対応するが、本シミュレー
タで、「制御プログラムをシミュレーション」する場合
は、検査対象の機械ユニットが動作する間、シミュレー
タプログラムがセンサの信号入力待ち状態に入るので、
シーケンステーブルのタイマーへの設定値は「0」でよ
いことになる。一方、本シミュレータで「機械ユニット
の動作をシミュレーション」する場合は、機械ユニット
の動作時間(動作前の位置のセンサのオフ出力から動作
後の位置のセンサのオン出力までの時間)をシーケンス
テーブルのタイマーに設定する。
【0077】更に、各同一時点で実行される入出力処理
のうち先行する処理を表すデータ(ここでは「R」を入
力処理先行、「W」を出力処理先行とする)を加えて、
図4のシーケンステーブル24を作成する。この図4の
シーケンステーブル24は図3の入出力タイミングチャ
ート22を数値化して表現したものということになる。
【0078】さらに図2のS3では、図4のシーケンス
テーブル24を基にして、以下のようにして図5のシー
ケンステーブル26を作成する。例えば、図5に示すよ
うに、シーケンステーブル24(図4)に、入出力信号
の変化の順番を表したシーケンス番号26A及び後述す
る入力マスク26Fを付加することで、制御プログラム
のシミュレーションを行うためのシーケンステーブル2
6を作成する。
【0079】ただし、図5のシーケンステーブル26で
の出力データ26Bは、シーケンステーブル上の指定さ
れたタイミングでシミュレータが出力すべき信号データ
を意味し、入力データ26Cは、シミュレータが入力を
期待する信号データを意味する。
【0080】また、図5のシーケンステーブル26で
は、前で説明した内容に従ってタイマー26Dの値をす
べて「0」とする。また、先行処理26Eについては、
機械ユニットに動作を実現させる為に、まずシミュレー
タから機械ユニットに信号を出力することが機械動作開
始の最初のトリガとみなし、すべて「W」を設定する。
【0081】また、図4のシーケンステーブルでは空欄
であった(2) ’〜(11)’の出力データ26Bには、1つ
前の出力データと同じ値のデータを設定する。それは、
ある出力データに対して、連続して異なる入力信号を受
けようとするとき、シミュレータのプログラムシーケン
スと整合させるため、ある時点の出力状態に同じデータ
を出力しても、出力信号状態が変化しないことを利用す
る。
【0082】上記のようにして図2のS3で図5のシー
ケンステーブル26が作成され、図2のS4で製造装置
が完成すると、図2のS5で、図5のシーケンステーブ
ル26を用いて制御プログラムの制御動作のシミュレー
ションを行い、製造装置の機械ユニットの動作テストを
行う。
【0083】一方、図2のS7において、図6に示すよ
うに、図5のシーケンステーブル26の出力データ26
Bと入力データ26Cとを入れ替えて、図3の入出力タ
イミングチャート22のタイマー設定値をタイマー28
Dの欄に設定することで、機械ユニットのシミュレーシ
ョンを行うためのシーケンステーブル28を作成する。
【0084】このようにして図2のS7で図6のシーケ
ンステーブル28が作成され、図2のS6で制御プログ
ラムが完成すると、図2のS8で、図6のシーケンステ
ーブル28を用いて機械ユニットの動作のシミュレーシ
ョンを行い、制御プログラムのシーケンステストを行
う。
【0085】以上説明した第1実施形態によれば、機械
動作タイミングチャートに基づいて、検査に使用するシ
ーケンステーブルを画一的な操作で容易に作成すること
ができる。
【0086】また、図4の1つのシーケンステーブル2
4から、製造装置の機械ユニットの動作をチェックする
ためのシーケンステーブル26(図5)と制御プログラ
ムをチェックするためのシーケンステーブル28(図
6)の両方を作成するので、シーケンステーブル26、
28に対し動作の信頼性を得ることで、制御プログラム
と製造装置の動作シーケンス上の整合性をとることがで
きる。
【0087】また、シーケンステーブルは一旦作成すれ
ば、同一の動作を行う機械ユニットに対しては流用でき
る。特に、標準的に使用する通信等には有効である。 [第2実施形態]以下、請求項3記載の発明に係る第2
実施形態を説明する。
【0088】(装置構成)図7には、本第2実施形態で
のシミュレーションを行うパーソナルコンピュータ(パ
ソコン)30の構成図を示す。この図7に示すように、
パソコン30としては、ノート型のパソコン30A、タ
ワー型のパソコン30B、デスクトップ型のパソコン3
0Cなど各種タイプのパソコンを採用することができ
る。
【0089】上記パソコン30は、一般的なパソコンと
同様に、本体、ハードディスク、ディスプレイ、キーボ
ード、マウス等を備えており、さらに、その本体には、
CPU(Central Processing、Un
it)、メモリ等の基板、及び図8の回路構成図で示し
たパラレル入出力基板(以下、PIOボードと呼ぶ)3
2が装備されている。なお、ノート型のパソコン30A
を使用する場合には、該パソコン30Aにバス拡張ボッ
クス34を接続し、該バス拡張ボックス34にPIOボ
ード32をセットする必要がある。
【0090】図8に示すように、PIOボード32に
は、比較回路42と、制御回路44と、データバスドラ
イバ46と、出力ラッチ回路48と、トランジスタで動
作制御されるフォトカプラ50と、出力端子52と、入
力端子54と、入力端子54に接続されたフォトカプラ
56と、バッファ58とが、設けられており、このうち
制御回路44は、比較回路42、データバスドライバ4
6、出力ラッチ回路48、バッファ58の動作を制御す
る。
【0091】PIOボード32をパソコン30に装着し
た場合、パソコン30に内蔵されたCPUユニット40
は、アドレスバス60を介して比較回路42に接続され
ると共に、データバス62、データバスドライバ46、
データバス64を介して出力ラッチ回路48及びバッフ
ァ58に接続される。
【0092】このようなPIOボード32の装着状態に
おける信号の出力時には、出力すべきデータを表す信号
(出力信号)がCPUユニット40からデータバス6
2、データバスドライバ46、データバス64を介して
出力ラッチ回路48へ転送され、適切なタイミングで出
力信号が出力ラッチ回路48からフォトカプラ50へ転
送され出力端子52より外部へ出力される。また、信号
の入力時には、入力端子54から入力された入力信号
は、フォトカプラ56で受信され、該入力信号が表すデ
ータ(入力データ)がバッファ58に蓄積される。そし
て、適切なタイミングで入力データがデータバス64、
データバスドライバ46、データバス62を介してCP
Uユニット40に取り込まれる。
【0093】ところで、上記CPUユニット40には図
示しないメモリーが内蔵されており、このメモリーに
は、図9に示す製造装置の操作パネルに類似した画面7
0をパソコン30のディスプレイ31に表示させるプロ
グラム、及び画面70を用いてデータの入出力のシミュ
レーション(後述)を行うプログラムが記憶されてい
る。
【0094】図9の画面70には、入力信号のデータを
表示する入力信号表示部71と、該入力信号に対応する
比較データを表示する比較データ表示部72と、出力デ
ータを設定するための出力データ設定ボタン73と、出
力信号のデータを表示する出力信号表示部74と、ファ
イルデータの読み込みを指示するためのファイル読み込
み(File Read )ボタン75と、信号入力を指示するた
めの入力ボタン76と、信号入力監視を指示するための
入力監視ボタン77と、信号出力を指示するための出力
ボタン78と、信号出力監視を指示するための出力監視
ボタン79と、処理停止を指示するための停止ボタン8
0と、ファイルデータに基づく一連の処理の実行を指示
するための自動シーケンス実行(Auto Sequence )ボタ
ン81と、上記一連の処理の繰り返し実行を指示するた
めのループ設定ボタン(Loopボタン)82と、上記
一連の処理のうち1ステップの実行を指示するための1
ステップ実行ボタン(STEPボタン)83と、上記一
連の処理の継続実行を指示するための継続実行ボタン
(RUNボタン)84と、処理完了したステップ数をカ
ウントするためのシーケンスカウンタ85と、シーケン
ステーブルのデータ変更を指示するための変更ボタン8
6と、シーケンステーブルのデータを表示するシーケン
ステーブル表示部87と、シミュレータからの各種メッ
セージを表示するメッセージ表示部88とが、設けられ
ており、画面70上の所望のボタン等をマウスでクリッ
クすることにより該ボタン等に対応する処理を実行指示
することが可能とされている。
【0095】(動作の説明)以下、上記の画面70を用
いて信号の入出力のシミュレーションを行う方法を述べ
る。
【0096】検査対象からの入力信号を確認する場合、
入力ボタン76をマウスによりクリックする。これによ
り、図10の制御ルーチンがCPUユニット40(図
8)により実行される。即ち、図10のステップ102
で信号入力の処理を実行し、次のステップ104でその
時点の検査対象からの入力信号を図9の入力信号表示部
71に表示する。
【0097】また、検査対象からの入力信号が連続的に
変化する場合は、入力監視ボタン77をマウスによりク
リックすれば、図11の制御ルーチンがCPUユニット
40により実行される。即ち、図11のステップ112
で信号入力の処理を実行し、次のステップ114でその
時点の検査対象からの入力信号を図9の入力信号表示部
71に表示する。その後、オペレータにより停止ボタン
80がクリックされるまで、ステップ112、114を
繰り返す。これにより、連続的に変化する検査対象から
の入力信号をモニタリングすることができる。
【0098】さらに、検査対象に対して信号を出力する
場合、出力データ設定ボタン73をマウスによりクリッ
クすれば、図12の制御ルーチンがCPUユニット40
により実行される。即ち、図12のステップ122では
出力データ設定ボタン73のクリックに応じた出力設定
データをビット形式で、出力設定データの表示を兼ねた
出力データ設定ボタン73上に表示する。その後、出力
データ設定ボタン73がクリックされた場合は、再度ス
テップ122で出力データ設定ボタン73のクリックに
応じた出力設定データを出力データ設定ボタン73上に
表示し、出力ボタン78がクリックされた場合は、ステ
ップ128へ進み、信号出力の処理を実行し、ステップ
129で出力信号を出力信号表示部74に表示する。
【0099】なお、信号入力の処理、信号出力の処理
は、図8に示す一般的なPIOボードを用いた入出力処
理なので、説明は省略する。
【0100】また、図12の単信号出力処理ルーチン及
び図11の入力監視処理ルーチンは、同時に実行するこ
とが可能であり、例えば、検査対象に対し、任意のタイ
ミングで任意の信号を出力し、その際の検査対象からの
入力信号をモニタリングするといった柔軟な検査を行う
ことも可能である。
【0101】以上説明した第2実施形態によれば、従来
技術で述べたスイッチボックス320(図26)のよう
な機構や特別なハードウェアの製作を必要とせずに、同
様な機能を通常のパソコンで実現することができ、操作
性が格段に向上する。
【0102】また、製造装置の操作パネルに類似した画
面70(いわゆるGUI)を利用して、入出力信号をビ
ットイメージで表示できるため、視覚に基づいてテスト
を行うことができる。また、任意のタイミングで任意の
信号を出力できるので、制御プログラムのエラー処理の
テストにも有効に利用できる。
【0103】[第3実施形態]以下、請求項4記載の発
明に係る第3実施形態を説明する。
【0104】本第3実施形態では、上記第2実施形態と
同様に、パソコン30(図7)が用いられる。このパソ
コン30のCPUユニット40内のメモリーには、図9
に示す画面70をディスプレイ31に表示させるプログ
ラム、画面70を用いて制御プログラムのシミュレーシ
ョン(後述)を行うプログラム、及び図5に示す制御プ
ログラムのシミュレーション用のシーケンステーブル2
6が記憶されている。
【0105】以下では、第1実施形態で説明したシーケ
ンステーブル26と、図13〜図15の制御ルーチンを
用いて、製造装置の機械ユニットの動作シーケンスをチ
ェックする方法を説明する。
【0106】まず、パソコン30のPIOボード32と
チェック対象の機械ユニットとを適切なコネクタを用い
た結線によって接続する。
【0107】そして、図13のシミュレータプログラム
をCPUユニット40によって実行開始する。オペレー
タによりFile Read ボタン75がクリックされると、シ
ーケンステーブル26のデータを読み込む(ステップ1
34)。このデータは、シミュレータプログラムの配列
にセットされて、図9のシーケンステーブル表示部87
に表示される。
【0108】ここで、オペレータによりAuto Sequence
ボタン81がクリックされると、シーケンステーブル2
6のデータのうちシーケンス番号1のデータが取り出さ
れ(ステップ140)、その中の入力データ26Cのフ
ィールドのデータを比較データとして画面70の比較デ
ータ表示部72に表示し(ステップ141)、次に先行
処理がW(=出力処理)であるか否かを判定する(ステ
ップ142)。
【0109】ここで、先行処理がW(=出力処理)であ
れば、ステップ146へ進み、図14の出力を先行させ
た入出力処理のサブルーチンを実行する。一方、先行処
理がR(=入力処理)であれば、ステップ144へ進
み、図15の入力を先行させた入出力処理のサブルーチ
ンを実行する。
【0110】このうち図15の入力を先行させた入出力
処理では、まず、信号入力処理を行い(ステップ22
2)、その入力信号を画面70の入力信号表示部71に
表示し(ステップ223)、取り込まれた信号データと
シーケンステーブル26の入力データ26Cに設定され
ている比較すべきデータ(比較データ)とを比較する
(ステップ224)。ここで、もし両者が一致しなけれ
ば、タイムアウトになるまで、再度ステップ222で信
号入力処理を行い、取り込まれた信号データと比較デー
タとの比較を繰り返す。
【0111】そして、ステップ224で信号データと比
較データとが一致すると、シーケンステーブル26のタ
イマー26Dに設定されている時間単位だけ時間が経過
するのを待って(ステップ226)から、信号出力処理
によりシーケンステーブル26の出力データ26Bに設
定されているデータを出力し(ステップ228)、出力
信号を画面70の出力信号表示部74に表示する(ステ
ップ229)。
【0112】また、ステップ224で信号データと比較
データとが一致しないうちにタイムアウトになった場
合、エラーフラグを「1」にセットして(ステップ23
2)、主ルーチンへリターンする。
【0113】一方、図14の出力を先行させた入出力処
理では、まず、シーケンステーブル26のタイマー26
Dに設定されている時間単位だけ時間が経過するのを待
って(ステップ202)から、信号出力処理によりシー
ケンステーブル26の出力データ26Bに設定されてい
るデータを出力し(ステップ204)、その出力信号を
画面70の出力信号表示部74に表示する(ステップ2
05)。その後、信号入力処理を行い(ステップ20
6)、その入力信号を画面70の入力信号表示部71に
表示し(ステップ207)、取り込まれた信号データと
シーケンステーブル26の入力データ26Cに設定され
ている比較データとを比較する(ステップ208)。こ
こで、もし両者が一致しなければ、タイムアウトになる
まで、再度ステップ206で信号入力処理を行い、取り
込まれた信号データと比較データとの比較を繰り返す。
そして、ステップ208で信号データと比較データとが
一致すると、主ルーチンへリターンする。
【0114】一方、ステップ208で信号データと比較
データとが一致しないうちにタイムアウトになった場
合、エラーフラグを「1」にセットして(ステップ21
2)、主ルーチンへリターンする。
【0115】図13の主ルーチンにおいて、次のステッ
プ148ではエラーフラグが「1」であるか否かを判定
し、エラーフラグが「1」であれば、エラー発生をオペ
レータに報知するためにエラーメッセージを画面70の
メッセージ表示部88に表示して(ステップ152)、
処理を終了する。
【0116】ステップ148でエラーフラグが「1」で
なければ、次のデータ配列からデータを取り出すため画
面70のシーケンスカウンタ85を1つだけカウントア
ップした後(ステップ150)、ステップ138へ戻
り、シーケンステーブル26のデータのうち未処理デー
タの有無をチェックし、未処理データがなくなるまで、
ステップ138〜150の一連の処理を繰り返す。
【0117】ところで、比較データは、シーケンステー
ブル26上では、入力データ26Cのフィールドに設定
し、指定されたタイミングで入力信号としてシミュレー
タが期待するデータであるが、テストの対象により、送
られてくる信号や送られてくるタイミングが不明で、予
めシーケンステーブル26に比較データを設定すること
が困難な場合も考えられる。
【0118】そこで、そうした対象に対応する為、シー
ケンステーブル26の入力マスク26Fのフィールドに
適当なデータを設定しておいて、ステップ208及びス
テップ224の入力信号データと比較データとの比較処
理の直前に、後述する図17の入力マスク処理を実行し
て、着目する必要のない入力信号を比較データから除外
しても良い。なお、シーケンステーブル26では、マス
クを望むビットに「0」をセットする形式となってい
る。
【0119】図17の入力マスク処理では、シーケンス
テーブル26の入力マスク26Fからマスクデータを取
り出して(ステップ162)、2進ビットデータ化する
(ステップ164)。そして、入力信号のうちマスクデ
ータに「0」が設定されているビットを強制的に「0」
にセットする(ステップ166)。
【0120】以上のような入力マスク処理によって、着
目する必要のない入力信号を比較データから除外するこ
とで、着目すべき入力信号のみチェック(比較)される
ので、処理効率が向上すると共に、入力信号に不明な部
分が多いケースでも円滑に対応することができる。
【0121】ここで、具体例として、従来技術の説明に
用いたシリンダNo.1の開閉動作をテストするテスト
プログラムと同等の働きを実現するシーケンステーブル
を作成する。
【0122】まず、図3において、シリンダNo.1の
開動作は(2) から(3) 、閉動作は(4) から(5) で表現さ
れている。ただし、この図3で、シリンダNo.1に関
する入出力端子OUT03、IN04、IN05以外の
データは、ここでは対象外とし「0」を設定する。シリ
ンダNo.1の開閉動作をテストすることは、前に述べ
た「制御プログラムをシミュレーション」する場合に当
てはまり、既述の手順に従って、開動作については図1
6(A)のシーケンステーブル26Xが、閉動作につい
ては図16(B)のシーケンステーブル26Yが、それ
ぞれ容易に作成される。これらのシーケンステーブル2
6X、26Yと図13の制御ルーチンによって、目的の
テストが可能になる。ここで、明らかに、シーケンステ
ーブル26X、26Yの作成は、従来技術で述べたテス
トプログラムの作成に比べて容易である。
【0123】また、シリンダNo.1の開動作に続けて
閉動作を実行するためのシーケンステーブルは、シーケ
ンステーブル26X、26Yのデータを順に並べること
で、図16(C)のシーケンステーブル26Zとして容
易に作成することができる。
【0124】以上説明した第3実施形態によれば、制御
プログラムの完成を待たずに、機械ユニットの信号チェ
ック、動作シーケンスの確認が可能になる。また、従来
は、対象装置毎にテストプログラム等を作成しなければ
実現できなかった被制御ユニットの動作シーケンスのチ
ェックが、シーケンステーブルの作成だけで実現するこ
とができる。さらに、GUIの機能により入力信号と比
較データが見た目で確認できるので、信号チェックが容
易である。
【0125】[第4実施形態]以下、請求項5記載の発
明に係る第4実施形態を説明する。本第4実施形態で
は、上記第3実施形態と同様に、パソコン30(図7)
が用いられる。このパソコン30のCPUユニット40
内のメモリーには、図9に示す画面70をディスプレイ
31に表示させるプログラム、画面70を用いて制御プ
ログラムのシミュレーションを行うプログラム(図13
〜図15)、及び図6に示す機械ユニットのシミュレー
ション用のシーケンステーブル28が記憶されている。
【0126】本第4実施形態では、パソコン30のPI
Oボード32を製造装置の機械ユニットとみなして、制
御用コンピュータの入出力信号と制御プログラムのチェ
ックを行う。そのため、図18に示すように、パソコン
30のPIOボード32と製造装置のPIOボード34
0(=制御用コンピュータ、図28を用いて既に説明済
み)とを、相互の入出力端子を、相手の出力を自分の入
力、相手の入力を自分の出力という形で接続する。
【0127】上記の接続構成で、第1実施形態で説明し
たシーケンステーブル28と、図13〜図15の制御ル
ーチンを用いて、機械ユニットのシミュレーションを行
い、制御プログラムの動作シーケンスをチェックする。
即ち、第1実施形態で説明したシーケンステーブル28
のデータに基づいて、第3実施形態と同様に、図13〜
図15の制御ルーチンを実行する。
【0128】以上説明した第4実施形態によれば、従来
技術で述べた図26のスイッチボックス320では不可
能であった、制御プログラムの動作シーケンスのチェッ
クが可能になる。また、従来はスイッチボックス320
等を用いて人の肉眼で行っていたCPUユニットからの
出力信号の確認を、シーケンステーブルを用いたデータ
比較処理によって行うので、出力信号のテストの精度が
向上する。
【0129】また、実際の製造装置を使わずに制御プロ
グラムのチェックが可能であり、制御プログラムの検査
を、製造装置の製作と独立させて実行できる。さらに、
GUIの機能により入力信号と比較データとを同時に表
示し、見た目でデータの一致/不一致を確認することも
できるので、信号チェックが容易である。
【0130】[第5実施形態]以下、請求項6〜9に記
載の発明に係る第5実施形態を説明する。
【0131】本第5実施形態では、上記第2実施形態と
同様に、パソコン30(図7)が用いられる。このパソ
コン30のCPUユニット40内のメモリーには、図9
に示す画面70をディスプレイ31に表示させるプログ
ラム、画面70を用いて制御プログラムのシミュレーシ
ョン(後述)を行うプログラム、及び図5のシーケンス
テーブル26(又は図6のシーケンステーブル28)が
記憶されている。
【0132】(各機能の概要)本第5実施形態では、第
3実施形態で説明したデータ入出力のシミュレーション
に、以下で説明する中断機能、1ステップ実行(STE
P)機能、ループ機能、シーケンステーブルの修正機能
を追加したシミュレーションを説明する。
【0133】まず、追加した各種機能の概要を説明す
る。中断機能とは、機械ユニットの動作あるいは制御プ
ログラムのシーケンスを、ある特定の位置で一時的に止
める機能であり、画面70において目的の(中断させた
い)シーケンスのBreakフィールド87Aに「1」
を設定して変更ボタン86をクリックすることで、該シ
ーケンスの前で処理が中断される。なお、このとき、中
断した時点における実行位置の情報がシーケンスカウン
タ85の値として保持される。
【0134】また、シーケンステーブルの修正機能と
は、上記のように画面70において修正又は追加したい
所望のフィールド(上記では一例としてBreakフィ
ールド87A)に値を設定して変更ボタン86をクリッ
クすることで、シーケンステーブルのデータ(即ち、配
列に読み込まれていたデータ)を修正する機能である。
【0135】また、STEP機能とは、画面70のST
EPボタン83をクリックすることで、当該時点からシ
ーケンステーブルの1ステップだけ実行して処理を停止
させる機能である。なお、画面70のRUNボタン84
をクリックすることで、シーケンステーブルの残りの処
理を継続実行させることができる。
【0136】また、ループ機能とは、画面70のLoo
pボタン82をクリックすることで、シーケンステーブ
ルで指示された処理を繰り返し実行させる機能である。
【0137】(制御ルーチンの説明)以下、上記の各種
機能を実現する図19の制御ルーチンを説明する。な
お、図19の制御ルーチンは、上記中断機能やSTEP
機能等により一旦終了しても、所定時間後にCPUユニ
ット40により再起動される。
【0138】図19の制御ルーチンにおいて、まず、最
初のステップ240で各フラグを初期設定する。その次
に、ステップ242ではFile Read ボタン75がクリッ
クされたか否かを、ステップ244ではStepボタン
83がクリックされたか否かを、ステップ246ではR
unボタン84がクリックされたか否かを、ステップ2
48ではLoopボタン82がクリックされたか否か
を、それぞれ判定する。
【0139】オペレータがFile Read ボタン75をクリ
ックした場合は、ステップ242で肯定判定され、前述
した図13の制御ルーチンと同様に、シーケンステーブ
ル26のデータを読み込んだ後(ステップ252)、オ
ペレータによりAuto Sequence ボタン81がクリックさ
れると、シーケンステーブル26のデータのうちシーケ
ンス番号1のデータが取り出され(ステップ270)、
該シーケンスの先行処理の指定に応じて、前述した図1
5の入力を先行させた入出力処理(ステップ276)又
は前述した図14の出力を先行させた入出力処理(ステ
ップ274)を実行する。
【0140】ここで、オペレータは、中断させたいシー
ケンスのBreakフィールド87Aに「1」を設定し
て変更ボタン86をクリックすることで、事前にシーケ
ンステーブル26のBreakフィールドの情報を修正
しておけば、該当の中断させたいシーケンスの実行時に
図19のステップ266でBreakフィールドに
「1」が設定されていると肯定判定され、図19の処理
を中断させることができる。このようにして、目的の
(中断させたい)シーケンスのBreakフィールドに
「1」を設定するだけで、図19の処理を中断させるこ
とができる。
【0141】また、オペレータがSTEPボタン83を
クリックした場合は、ステップ244で肯定判定され、
ステップ258でステップフラグを「1」にセットす
る。その後、シーケンステーブル26のデータを取り出
し(ステップ270)、該シーケンスの先行処理の指定
に応じて、入力を先行させた入出力処理(ステップ27
6)又は出力を先行させた入出力処理(ステップ27
4)を実行する。そして、シーケンスカウンタを1つカ
ウントアップして(ステップ282)、ステップフラグ
が「1」にセットされているか否かを判定する(ステッ
プ284)。
【0142】上記のようにステップフラグが「1」にセ
ットされておれば、ステップ284で肯定判定され、ス
テップフラグを「0」にリセットした(ステップ28
8)後、図19の処理を終了する。これにより、STE
Pボタン83をクリックした後、シーケンステーブルの
1ステップだけ実行して処理を停止させることができ
る。
【0143】なお、オペレータがRUNボタン84をク
リックすれば、再起動後のステップ246で肯定判定さ
れ、シーケンステーブルの残りの処理を継続実行させる
ことができる。
【0144】また、オペレータがLoopボタン82を
クリックした場合は、ステップ248で肯定判定され、
ステップ250でループフラグを「1」にセットする。
その後は、前述したAuto Sequence ボタン81のクリッ
ク時と同様に、シーケンステーブル26のデータをシー
ケンス番号順に取り出し(ステップ270)、取り出し
たシーケンスの先行処理の指定に応じて、入力を先行さ
せた入出力処理(ステップ276)又は出力を先行させ
た入出力処理(ステップ274)を実行していく。そし
て、シーケンステーブル26の全データについて処理を
終了したとき、ステップ260でシーケンステーブル2
6の未処理データ無しと判定され、ステップ261でシ
ーケンスカウンタの値が初期値「1」であるか否かを判
定する。ここで、シーケンスカウンタの値が初期値
「1」であればステップ242へ戻り、初期値「1」で
なければステップ262へ進み、ループフラグが「1」
にセットされているか否かを判定する。
【0145】ここで、ループフラグが「1」でなけれ
ば、ステップフラグを「0」にリセットした後、処理を
終了するが、上記のようにしてループフラグが「1」に
セットされておれば、シーケンスカウンタを「1」に初
期設定した(ステップ264)後、再度シーケンステー
ブル26のシーケンス番号1のデータを取り出し(ステ
ップ270)、比較データとして入力データ26Cを画
面70の比較データ表示部72に表示する(ステップ2
71)。そして、取り出したシーケンスの先行処理の指
定に応じて、入力を先行させた入出力処理(ステップ2
76)又は出力を先行させた入出力処理(ステップ27
4)を実行していく。
【0146】このようにLoopボタン82をクリック
することで、シーケンステーブルで指示された処理を繰
り返し実行させることができる。なお、この場合、オペ
レータは停止ボタン80をクリックしてオンにセットす
ることにより、ステップ286で停止ボタン80がオン
であると肯定判定させ、図19の処理を終了させること
ができる。
【0147】以上説明した第5実施形態によれば、従来
はテストプログラムを作成して実施していた機械ユニッ
トのエージングテストを、上記ループ機能によって容易
に実行することができる。また、仮にシーケンステーブ
ルのデータに問題があっても、上記修正機能によって容
易に修正でき、修正後のデータによって直ちにシミュレ
ーションを実行できる。
【0148】また、中断機能やSTEP機能によって、
機械ユニットの動作を、動作シーケンス内の任意の位置
で停止し、または、1ステップ毎に実行できるので、機
械ユニットの調整やトラブル時の動作確認が容易にな
る。
【0149】[第6実施形態]以下、請求項10記載の
発明に係る第6実施形態を説明する。
【0150】本第6実施形態では、上記第2実施形態と
同様に、パソコン30(図7)が用いられる。このパソ
コン30のCPUユニット40内のメモリーには、図9
に示す画面70をディスプレイ31に表示させるプログ
ラム、画面70を用いて制御プログラムのシミュレーシ
ョン(後述)を行うプログラム、及び図22のシーケン
ステーブル29が記憶されている。
【0151】本第6実施形態では、任意のタイミング
で、任意のパルス幅の信号を出力する方法を説明する。
【0152】まず、出力したいパルス波形を、図21に
示すように入出力タイミングチャートに表現し、その後
図22のシーケンステーブル29を作成する。ここまで
の手順は、第1実施形態で説明した方法と同様である。
ただし、このシーケンステーブル29では、入力データ
29C、先行処理29E及び入力マスク29Fの各フィ
ールドは使用しない。
【0153】このシーケンステーブル29と図20の制
御ルーチンを用いて、以下のようにしてパルス信号を出
力する。オペレータが画面70のFile Read ボタン75
をクリックすると(図20のステップ172で肯定判定
され)、作成したシーケンステーブル29のデータを読
み込む(ステップ174)。このデータは、シミュレー
タプログラムの配列にセットされ、画面70のシーケン
ステーブル表示部87に表示される。
【0154】ここで、オペレータが出力監視ボタン79
をクリックすると(ステップ176で肯定判定され)、
シーケンス番号1の欄の各データを取り出し(ステップ
180)、タイマーに設定されている時間単位だけ時間
が経過するのを待って(ステップ182)、出力データ
に設定されているデータを出力し(ステップ184)、
出力信号を画面70の出力信号表示部74に表示する
(ステップ185)。そして、シーケンスカウンタを1
つカウントアップした(ステップ186)後、シーケン
ステーブル上のデータの有無をチェックし(ステップ1
78)、データがなくなるまでステップ180〜186
の処理を繰り返す。
【0155】以上の操作によって、図21の入出力タイ
ミングチャートに表現されたパルス波形の信号を、図2
2のシーケンステーブル29を用いて出力させることが
できる。
【0156】以上説明した第6実施形態によれば、検査
対象に対し、任意のタイミングで任意のパルス幅をもつ
パルス信号を出力できるので、テスト項目の範囲をひろ
げることができる。
【0157】なお、上記第1〜第6実施形態の各々で説
明した機能は、個別に実行するだけでなく、2つ以上組
み合わせて実行しても良い。
【0158】また、複数のシミュレータを用いて、各機
械ユニット毎に作成したシーケンステーブルを複数同時
に実行することにより、制御プログラムの総合テストを
効率的に実行することができる。
【0159】また、1つの製造装置の制御用のシーケン
ステーブルを複数同時に使用して、シミュレータを動作
させることにより、該製造装置の全体制御も可能にな
る。
【0160】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は請求
項2に記載の発明によれば、機械ユニットと制御プログ
ラムの両方が作成完了していなくても、未完成の機械ユ
ニット又は未完成の制御プログラムについて動作のシミ
ュレーションを行うことで、作成完了した機械ユニット
又は制御プログラムの設置前検査を行うことができるの
で、設置前検査の処理効率向上及び時間短縮を図ること
ができる。
【0161】また、請求項3記載の発明によれば、検査
対象からの入力データを操作画面上で視覚的に確認でき
ると共に、検査対象への出力データを操作画面上で視覚
的に確認した後、該出力データを検査対象へ出力するこ
とができるので、オペレータは製造装置の操作パネルに
類似した操作画面を見ながら、検査対象とのデータ入出
力のシミュレーションを簡単な操作で実行することがで
きる。
【0162】また、請求項4記載の発明によれば、実行
手段によるシミュレーションが正常に実行されたか否か
に基づいて、機械ユニットの機械動作が正常であるか否
かを判定するので、制御プログラムの完成を待たずに、
機械ユニットとシミュレータとで該機械ユニットの機械
動作のテストを実現することができる。
【0163】また、請求項5記載の発明によれば、実行
手段によるシミュレーションが正常に実行されたか否か
に基づいて、制御プログラムの制御動作が正常であるか
否かを判定するので、機械ユニットの完成を待たずに、
制御プログラムとシミュレータとで該制御プログラムの
制御動作のテストを実現することができる。
【0164】また、請求項6記載の発明によれば、オペ
レータは例えば意図しないトラブルの発生時等の所望の
タイミングでシミュレーションを中断させることができ
るので、シミュレーション実行時の操作性が向上する。
【0165】また、請求項7記載の発明によれば、オペ
レータは例えば機械ユニットの調整時等の所望のタイミ
ングで、当該時点のステップのシミュレーションのみを
実行させることができるので、シミュレーション実行時
の操作性が向上する。
【0166】また、請求項8記載の発明によれば、オペ
レータは例えば機械ユニットの耐久テスト実行時等の所
望のタイミングで、シミュレーションを容易に繰り返し
実行させることができるので、シミュレーション実行時
の操作性が向上する。
【0167】また、請求項9記載の発明によれば、デー
タ修正手段によって、記憶手段に記憶されたシーケンス
テーブルのデータを所望のデータに修正することができ
るので、仮にシーケンステーブルのデータに誤りがあっ
ても、オペレータは誤ったデータを正しいデータに修正
することができ、操作の柔軟性が向上する。
【0168】また、請求項10記載の発明によれば、オ
ペレータは所望のタイミングで所望の波形(パルス幅及
び振幅)のパルス信号を各出力端子から検査対象へ出力
させることができるので、検査項目の範囲を広げること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のシミュレータと検査対象の製造
装置の概略構成図である。
【図2】シミュレーションの実行手順を示す流れ図であ
る。
【図3】入出力タイミングチャートの一例を示す図であ
る。
【図4】中間段階で作成されるシーケンステーブルの一
例を示す図である。
【図5】制御プログラムのシミュレーション用のシーケ
ンステーブルの一例を示す図である。
【図6】機械ユニットの動作のシミュレーション用のシ
ーケンステーブルの一例を示す図である。
【図7】第2実施形態のシミュレータの概略構成図であ
る。
【図8】PIOボードの回路構成図である。
【図9】製造装置の操作パネルに類似した画面の一例を
示す図である。
【図10】信号入力処理の処理ルーチンを示す流れ図で
ある。
【図11】信号入力監視処理の処理ルーチンを示す流れ
図である。
【図12】信号出力処理の処理ルーチンを示す流れ図で
ある。
【図13】第3実施形態における制御シーケンスのシミ
ュレーションに関する処理ルーチンを示す流れ図であ
る。
【図14】出力を先行させた入出力処理のサブルーチン
を示す流れ図である。
【図15】入力を先行させた入出力処理のサブルーチン
を示す流れ図である。
【図16】(A)はシリンダの開動作に関するシーケン
ステーブルの一例を示す図であり、(B)はシリンダの
閉動作に関するシーケンステーブルの一例を示す図であ
り、(C)はシリンダの開閉動作に関するシーケンステ
ーブルの一例を示す図である。
【図17】入力マスク処理のサブルーチンを示す流れ図
である。
【図18】シミュレータのPIOボードと製造装置のP
IOボードとを接続した状態での回路図である。
【図19】第5実施形態における制御シーケンスのシミ
ュレーションに関する処理ルーチンを示す流れ図であ
る。
【図20】信号出力監視処理の処理ルーチンを示す流れ
図である。
【図21】第6実施形態における入出力タイミングチャ
ートを示す図である。
【図22】第6実施形態におけるシーケンステーブルを
示す図である。
【図23】従来の製造装置作成の手順を示す図である。
【図24】機械動作タイミングチャートの一例を示す図
である。
【図25】入出力タイミングチャートの一例を示す図で
ある。
【図26】スイッチボックスの外観図である。
【図27】(A)はスイッチボックスに設けられたスイ
ッチの回路図であり、(B)はスイッチボックスに設け
られたLEDの回路図である。
【図28】製造装置の入出力制御回路の概略図である。
【図29】シリンダNo.1により駆動される駆動部の
開閉動作を説明するための図であり、(A)は初期の駆
動部の閉状態を示す図であり、(B)は(A)の状態か
ら変化した駆動部の開状態を示す図であり、(C)は
(B)の状態から変化した駆動部の閉状態を示す図であ
る。
【図30】シリンダNo.1の開動作時の制御ルーチン
を示す流れ図である。
【符号の説明】
10 シミュレータ 12 CPUユニット 16 製造装置 18 機械ユニット 22 入出力タイミングチャート 24、26、28 シーケンステーブル 30 パーソナルコンピュータ 32 PIOボード 40 CPUユニット 42 比較回路 70 画面

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製造装置を構成する複数の機械ユニット
    の各々の動作及び機械ユニット間の動作の相関関係を経
    時的に表した機械動作タイミングチャートを作成し、 作成された機械動作タイミングチャートに基づいて、前
    記機械ユニットの入出力端子の何れかで入出力信号状態
    が変化した変化時点での各入出力端子の信号の状態と、
    前記入出力端子の入出力の相関関係と、前記変化時点の
    時間間隔と、を表したシーケンステーブルを作成し、 作成されたシーケンステーブルに基づいて、前記機械ユ
    ニットの機械動作及び該機械ユニットの動作を制御する
    制御プログラムの制御動作の少なくとも一方のシミュレ
    ーションを実行する、 シミュレーション実行方法。
  2. 【請求項2】 製造装置を構成する複数の機械ユニット
    の入出力端子の何れかで入出力信号状態が変化した変化
    時点での各入出力端子の信号の状態と、前記入出力端子
    の入出力の相関関係と、前記変化時点の時間間隔と、を
    表したシーケンステーブルを記憶した記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されたシーケンステーブルに基づい
    て、前記機械ユニットの機械動作及び該機械ユニットの
    動作を制御する制御プログラムの制御動作の少なくとも
    一方のシミュレーションを実行する実行手段と、 を有するシミュレータ。
  3. 【請求項3】 製造装置の操作パネルに類似し、データ
    入力を指示するための入力指示部及びデータ出力を指示
    するための出力指示部を含んで構成された操作画面を表
    示する表示手段と、 表示された操作画面の所望の部分を指定すると共に該操
    作画面の所定の入力位置にデータを入力するための操作
    手段と、 前記操作手段により前記操作画面の入力指示部が指定さ
    れた場合、検査対象からの入力データを前記操作画面の
    所定位置に表示させると共に、前記操作手段によりデー
    タが入力され前記操作画面の出力指示部が指定された場
    合、検査対象へ前記入力されたデータを出力する入出力
    制御手段と、 を有するシミュレータ。
  4. 【請求項4】 製造装置を構成する複数の機械ユニット
    の入出力端子の何れかで入出力信号状態が変化した変化
    時点での各入出力端子の信号の状態と、前記入出力端子
    の入出力の相関関係と、前記変化時点の時間間隔と、を
    表したシーケンステーブルを記憶した記憶手段と、 前記シーケンステーブルのデータをシーケンス順に取り
    出し、検査対象の機械ユニットと信号のやりとりを行い
    ながら制御プログラムの制御動作のシミュレーションを
    実行する実行手段と、 前記実行手段により制御プログラムの制御動作のシミュ
    レーションが正常に実行されたか否かに基づいて、前記
    機械ユニットの一連の動作が正常であるか否かを判定す
    る判定手段と、 を有するシミュレータ。
  5. 【請求項5】 製造装置を構成する複数の機械ユニット
    の入出力端子の何れかで入出力信号状態が変化した変化
    時点での各入出力端子の信号の状態と、前記入出力端子
    の入出力の相関関係と、前記変化時点の時間間隔と、を
    表したシーケンステーブルを記憶した記憶手段と、 前記シーケンステーブルのデータをシーケンス順に取り
    出し、検査対象の制御プログラムの制御動作と並行して
    前記機械ユニットの機械動作のシミュレーションを実行
    する実行手段と、 前記実行手段により機械ユニットの機械動作のシミュレ
    ーションが正常に実行されたか否かに基づいて、前記制
    御プログラムが正常であるか否かを判定する判定手段
    と、 を有するシミュレータ。
  6. 【請求項6】 前記実行手段による制御プログラムの制
    御動作のシミュレーション又は機械ユニットの機械動作
    のシミュレーションの中断を指示するための中断指示手
    段と、 前記中断指示手段により中断が指示された場合に、制御
    プログラムの制御動作のシミュレーション又は機械ユニ
    ットの機械動作のシミュレーションを中断させる中断制
    御手段と、 をさらに有する請求項2、4、5の何れか1項に記載の
    シミュレータ。
  7. 【請求項7】 前記シーケンステーブルの1つのステッ
    プに対応する、制御プログラムの制御動作のシミュレー
    ション又は機械ユニットの機械動作のシミュレーション
    を実行するよう指示するためのステップ実行指示手段
    と、 前記ステップ実行指示手段により1つのステップのシミ
    ュレーションの実行が指示された場合に、前記実行手段
    により当該時点のステップのシミュレーションのみを実
    行させるステップ実行制御手段と、 をさらに有する請求項2、4、5の何れか1項に記載の
    シミュレータ。
  8. 【請求項8】 前記実行手段による制御プログラムの制
    御動作のシミュレーション又は機械ユニットの機械動作
    のシミュレーションの繰り返し実行を指示するための繰
    り返し指示手段と、 前記繰り返し指示手段により繰り返し実行が指示された
    場合に、前記実行手段により制御プログラムの制御動作
    のシミュレーション又は機械ユニットの機械動作のシミ
    ュレーションを繰り返し実行させる繰り返し制御手段
    と、 をさらに有する請求項2、4、5の何れか1項に記載の
    シミュレータ。
  9. 【請求項9】 前記記憶手段により記憶されたシーケン
    ステーブルのデータを所望のデータに修正するためのデ
    ータ修正手段をさらに有する請求項2、4、5の何れか
    1項に記載のシミュレータ。
  10. 【請求項10】 前記機械ユニットの出力端子から出力
    させたいパルス信号の波形を入力する入力手段と、 入力された各出力端子毎のパルス信号の波形を表すシー
    ケンステーブルを作成するテーブル作成手段と、 作成されたシーケンステーブルに基づく波形のパルス信
    号を前記出力端子から出力させる出力制御手段と、 をさらに有する請求項2、4、5の何れか1項に記載の
    シミュレータ。
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