JPH1134480A - インクジェット記録用紙 - Google Patents

インクジェット記録用紙

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JPH1134480A
JPH1134480A JP9189824A JP18982497A JPH1134480A JP H1134480 A JPH1134480 A JP H1134480A JP 9189824 A JP9189824 A JP 9189824A JP 18982497 A JP18982497 A JP 18982497A JP H1134480 A JPH1134480 A JP H1134480A
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JP
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paper
ink jet
recording
jet recording
ink
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JP9189824A
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English (en)
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Masahiro Morie
正博 森江
Shinichi Asano
晋一 浅野
Shiyunichirou Mukouyoshi
俊一郎 向吉
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New Oji Paper Co Ltd
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字濃度、インキ吸収性、記録画質、印字部
の耐水性等のインクジェット記録適性及び画像の保存安
定性に優れたインクジェット記録用紙に関し、更に表面
光沢に優れたインクジェット記録用紙に関する。 【解決手段】 基材に平均一次粒子径0.02μm以
下、BET比表面積100m2 /g以上の酸化マグネシ
ウムを含有する記録層を設け、記録層上に樹脂を含有す
る光沢層を設けた事を特徴とするインクジェット記録用
紙。酸化マグネシウムが、気相法で製造されたものであ
る前記インクジェット記録用紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用紙に関し、インクジェット記録適性及び画像の保存
安定性に優れたインクジェット記録用紙に関し、更に表
面光沢に優れたインクジェット記録用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタによる記録は、
騒音が少なく、高速記録が可能であり、かつ、多色化が
容易なために多方面で利用されている。インクジェット
記録用紙としては、インキ吸収性に富むように工夫され
た上質紙や、表面に多孔性顔料を塗工した塗工紙等が適
用されている。例えば、特開昭62−158084号に
は、微粒子合成シリカを用い、高インキ吸収性、高発色
性のインクジェット記録用紙の製造方法が開示されてい
る。しかしながら、この場合、印字画像の保存性に難点
がある。即ち、印字した画像を長期間保管した際に、褪
色や変色が発生するという問題がある。この現象は、直
射日光が当たらなくても進行し、一般紙や非塗工紙に記
録した画像には起こりにくく、接着剤と顔料を含む記録
層を有する塗工紙に発生しやすく、特に顔料としてシリ
カを使用した場合の記録剤の発色性やインキ吸収性等の
インクジェット記録特性に優れた塗工紙で顕著に起こ
る。また、これらの用紙はすべて表面光沢の低い、いわ
ゆるマット調のインクジェット記録用紙が主体であるた
め、表面光沢の高い、優れた外観を持つインクジェット
記録用紙が要望されている。一般に、表面光沢の高い用
紙としては、表面に板状顔料を塗工し、さらに必要に応
じてキャレンダー処理を施した光沢を有する塗工紙、あ
るいは湿潤塗工層を鏡面を有する加熱ドラム面に圧着、
乾燥することにより、その鏡面を写し取ることによって
得られる、いわゆるキャスト塗工紙が知られている。こ
のキャスト塗工紙はスーパーキャレンダー仕上げされた
通常の塗工紙に比較して高い表面光沢とより優れた表面
平滑性を有し、優れた印刷効果が得られることから、高
級印刷物等の用途に専ら利用されているが、インクジェ
ット記録用紙に利用した場合、種々の難点を抱えてい
る。
【0003】すなわち、一般に従来のキャスト塗工紙
は、例えばUS5275846号に開示されている。そ
の塗工層を構成する顔料組成物中の接着剤等の成膜性物
質がキャストコーターの鏡面ドラム表面を写し取ること
により高い光沢を得ている。他方、この成膜性物質の存
在によって塗工層の多孔性が失われ、インクジェット記
録時のインキの吸収を極端に低下させる等の問題を抱え
ている。そして、このインキ吸収性を改善するには、キ
ャスト塗工層がインキを容易に吸収できるようにポーラ
スにしてやることが重要であり、そのためには成膜性を
減ずることが必要となるが、成膜性物質の量を減らすこ
とにより、結果として白紙光沢が低下する。以上の如
く、キャスト塗工紙の表面光沢とインクジェット記録適
性の両方を同時に満足させることが極めて困難であっ
た。上記問題を解決する方法として、顔料および接着剤
を主成分とする下塗り層を設けた原紙上に、エチレン性
不飽和結合を有するモノマーを重合させてなる40℃以
上のガラス転移点を有する共重合体組成物を主成分とす
る塗工液を塗工してキャスト用塗工層を形成せしめ、該
キャスト用塗工層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面
ドラムに圧接、乾燥して仕上げることにより、優れた光
沢とインキ吸収性を兼ね備えるインクジェット記録用キ
ャスト紙が得られることを本発明者等は見出し、特開平
7-89220 号として提案した。上記技術により、表面光沢
及びインクジェット記録適性に優れた記録シートが得ら
れるようになったが、画像の室内保存性に依然として課
題が残る。即ち、記録後数ケ月或いは数年で変色が認め
られるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インクジェ
ット記録用紙に関し、印字濃度、インキ吸収性、記録画
質、印字部の耐水性等のインクジェット記録適性及び画
像の保存安定性に優れたインクジェット記録用紙であ
り、更に表面光沢に優れたインクジェット記録用紙を提
供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材に平均一
次粒子径0.02μm以下、BET比表面積100m 2
/g以上の酸化マグネシウムを含有する記録層を設け、
該記録層上に樹脂および必要に応じ顔料を含有させた光
沢層を設けた事を特徴とするインクジェット記録用紙で
ある。本発明は下記の態様を含む。 〔1〕基材に平均一次粒子径0.02μm以下、BET
比表面積100m2 /g以上の酸化マグネシウムを含有
する記録層を設け、該記録層上に樹脂を含有する光沢層
を設けた事を特徴とするインクジェット記録用紙。 〔2〕酸化マグネシウムが、気相法で製造されたもので
ある事を特徴とする〔1〕記載のインクジェット記録用
紙。 〔3〕光沢層が光沢用塗工液を塗工し、該塗工層が湿潤
状態にある間に、または一旦乾燥し再湿潤後、加熱され
た鏡面ドラムに圧接、乾燥してキャスト仕上げしてなる
事を特徴とする〔1〕または〔2〕記載のインクジェッ
ト記録用紙。 〔4〕光沢層がコロイダルシリカ、アルミナゾル、及び
シリカゾルより選ばれる少なくとも1種を含有する
〔1〕、〔2〕または〔3〕記載のインクジェット記録
用紙。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明では基材上に特定の酸化マ
グネシウムを含有する記録層を設ける。酸化マグネシウ
ムはマグネシアとも呼ばれ、工業的な製法としては、
1)金属マグネシウム蒸気と酸素との気相中で酸化マグ
ネシウム結晶を生成、成長させる(気相法)、2)炭酸
マグネシウム、ヒドロキシオキシ炭酸マグネシウム、水
酸化マグネシウムを熱分解する、などの方法が挙げられ
る。本発明で記録層に用いる酸化マグネシウムは、気相
法にて生成された合成酸化マグネシウムが好ましい。こ
うしてできた酸化マグネシウムの長所は、 天然の酸化マ
グネシウムや、 機械的な粉砕を受けた合成酸化マグネシ
ウムと異なり、 不純物をほとんど含まないという点にあ
る。 微量の金属等の不純物が存在すると、印字の褪色等
の問題が生じるものと思われる。また、一次粒子が単結
晶であり、不純物の混入の原因となる機械的な粉砕を行
うことなく、結晶核の成長速度をコントロールすること
により、粒子径が10〜200nm程度に調整が可能で
ある。
【0007】本発明で使用する酸化マグネシウムは、B
ET換算径より求めた平均一次粒子径が0.02μm以
下、BET比表面積が100m2 /g以上、好ましくは
120m2 /g以上のものである。平均一次粒子径の下
限は特に限定しないが、一般に製造上0.01μm以下
にするのは困難である。BET比表面積の上限も特に限
定しないが、一般に200m2 /g以上のものを製造す
るのは困難である。平均一次粒子径が0.02μmより
大きいと塗工層の透明性が低下するため印字濃度が低下
し、BET比表面積が100m2 /gより小さいとイン
キ吸収容量が低下するためインキ乾燥性が低下し印字境
界部の滲みが悪くなる、等の印字品位の低下が生じる。
また光沢仕上げした際の光沢が低くなる。このような酸
化マグネシウムは、気相法により製造されたものは一般
に一次粒子として存在するが,凝集体粒子を形成してい
ても良い。
【0008】記録層に使用される顔料としては、酸化マ
グネシウムの他に、一般に塗工紙製造分野で使用される
各種顔料が適宜添加できる。例えばカオリン、デラミカ
オリン、焼成カオリン、水酸化アルミニウム、サチンホ
ワイト、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、硫
酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、タルク、
シリカ(コロイダルシリカ、無定形シリカも含む)、酸
化亜鉛、炭酸亜鉛、硫化亜鉛、アルミナ、微粒子状アル
ミナ、ケイソウ土、焼成ケイソウ土、珪酸アルミニウ
ム、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシ
ウム、アルミノ珪酸塩、活性白土、ベントナイト、ゼオ
ライト、セリサイト、リトポン等の鉱物質顔料、多孔質
顔料やポリスチレン樹脂、尿素樹脂、アクリル樹脂、メ
ラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、その他有機顔料等
の微粒子、多孔質微粒子及び中空微粒子等の顔料の中か
ら、最終のインクジェット記録用紙の品質使用に応じて
1種または2種以上が適宜使用される。この中でも、イ
ンク吸収性の点で、シリカ、ゼオライト、酸化アルミニ
ウムが好ましく、特にシリカが好ましい。シリカとして
は、微粉合成シリカが好ましい。
【0009】酸化マグネシウムの使用量に関しては全顔
料100重量部中5重量部〜100重量部とすることが
望ましい。5部未満の場合は、目的とする効果が得られ
ない可能性がある。また、記録層に使用される接着剤と
しては、水性及び、水分散性の高分子物質が適宜使用で
きる。例えばカゼイン、ゼラチン、大豆タンパク質等の
タンパク質類、カチオン性澱粉、両性澱粉、酸化変性澱
粉、酵素変性澱粉、熱化学変性澱粉、エステル化澱粉、
エーテル化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体
等の天然または半合成高分子類、あるいは完全または部
分ケン化のポリビニルアルコール、アセトアセチル化ポ
リビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコー
ル、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、オレフィン
変性ポリビニルアルコール、シリル変性ポリビニルアル
コール等のポリビニルアルコール類、尿素系樹脂、メラ
ミン系樹脂、エピクロルヒドリン系樹脂、エポキシ系樹
脂、アルキッド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエチ
レンイミン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニルピロ
リドン系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、ポリ(メ
タ)アクリル酸またはその共重合体、アクリルアミド系
樹脂、無水マレイン酸共重合体、ポリエステル系樹脂、
スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート
−ブタジエン共重合体ラテックス、アクリル酸エステル
共重合体等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン−
酢酸ビニル共重合体等のビニル系共重合体ラテックスな
ど及びこれらの各種共重合体ラテックスをアニオン性基
及び、またはカチオン性基が付与された官能基含有変性
共重合体ラテックス類などが挙げられる。
【0010】なお、接着剤の使用量も特に限定しない
が、顔料100重量部に対し、好ましくは50重量部以
下、より好ましくは30重量部以下の範囲で調節され
る。ちなみに、接着剤量が多いとインキ吸収性が低下
し、記録画像の鮮明性が不十分となり易い。接着剤の下
限は特に限定しないが、2重量部以上添加することが望
ましい。接着剤が少ないと記録層が基材上に保持できな
い恐れもある。また、記録層を形成する水性塗工液に
は、インキの受理や定着性を改善する目的でカチオン性
樹脂を配合するのが好ましい。カチオン性化合物として
は、カチオン性樹脂や低分子カチオン性化合物(例えば
カチオン性界面活性剤等)が挙げられる。印字濃度向上
の効果の点ではカチオン性樹脂が好ましく、水溶性樹脂
あるいはエマルジョンとして使用できる。更にカチオン
性樹脂を架橋等の手段により不溶化し粒子状の形態とし
たカチオン性有機顔料としても使用できる。このような
カチオン性顔料は、カチオン樹脂を重合する際、多官能
性モノマーを共重合し架橋樹脂とする、あるいは反応性
の官能基(水酸基、カルボキシル基、アミノ基、アセト
アセチル基等)を有するカチオン樹脂に必要に応じ架橋
剤を添加し、熱、放射線等の手段により架橋樹脂とした
ものである。カチオン性化合物、特にカチオン性樹脂は
接着剤としての役割を果たす場合もある。
【0011】カチオン性樹脂は下記のものが例示でき
る。具体的には、1)ポリエチレンポリアミンやポリプ
ロピレンポリアミンなどのポリアルキレンポリアミン類
またはその誘導体、2)第2級アミン基や第3級アミン
基や第4級アンモニウム基を有するアクリル樹脂、3)
ポリビニルアミン、ポリビニルアミジン類、4)ジシア
ンジアミド−ホルマリン重縮合物に代表されるジシアン
系カチオン樹脂、5)ジシアンジアミド−ジエチレント
リアミン重縮合物に代表されるポリアミン系カチオン樹
脂、6)エピクロルヒドリン−ジメチルアミン付加重合
物、7)ジメチルジアリルアンモニウムクロライド−S
2 共重合物、8)ジアリルアミン塩−S02 共重合
物、9)ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合
物、10)アリルアミン塩の重合物、11)ジアルキル
アミノエチル(メタ)アクリレート4級塩重合物、1
2)アクリルアミド−ジアリルアミン塩共重合物等のカ
チオン性化合物。カチオン性化合物は顔料100重量部
に対し、1重量部〜100重量部、より好ましくは5重
量部〜50重量部の範囲で使用することができる。配合
量が少ないと印字濃度向上の効果が得られにくく、多い
と逆に印字濃度が低下したり、画像のニジミが発生する
場合がある。
【0012】上記の水性塗工液中には、前述した顔料、
接着剤、あるいはカチオン性樹脂の他に増粘剤、発泡
剤、着色剤、蛍光増白剤、紫外線防止剤、酸化防止剤、
クエンチャー剤、防腐剤、帯電防止剤、架橋剤、分散
剤、界面活性剤、滑剤、可塑剤、pH調整剤、流動性改
良剤、固化促進剤、耐水化剤等の各種助剤を必要に応じ
て適宜配合する事ができる。かくして調製された水性塗
工液は、基材に塗工されるが、その場合の塗工または含
浸量はインクジェット記録特性を満足させる限り、不必
要に多くする必要はなく、通常は乾燥重量で片面当たり
1〜30g/m2 程度であり、好ましくは2〜20g/
2 、より好ましくは4〜12g/m2 の範囲で塗工さ
れる。因みに塗工量が多いと画像の鮮明性が低下しやす
く、他方少ないと、本発明の所望とするインキ受容性や
画質の鮮明性、光沢に優れたインクジェット記録用紙を
得ることができない恐れがある。塗工装置としては、特
に限定されるものではなく、例えばブレードコーター、
エアーナイフコーター、ロールコーター、リバースロー
ルコーター、バーコーター、カーテンコーター、ダイス
ロットコーター、グラビアコーター、チャンプレックス
コーター、ブラシコーター、ツーロール、あるいはメー
タリングブレード式のサイズプレスコーター、ゲートロ
ールコーター、ビルブレードコーター、ショートドウェ
ルコーター等の通常の塗工装置が適宜使用される。勿
論、これらの装置はオンマシンでもオフマシンコーター
であってもよい。塗工または含浸された用紙はそのまま
でも使用できるが、必要に応じて、例えばスーパーキャ
レンダー、グロスキャレンダーなどで加圧および/また
は加熱ロールニップ間を通し表面を平滑化仕上げするこ
ともできる。
【0013】本発明は、更に上記の如くして得られた記
録層を設けた基材に光沢層を設けるものである。光沢層
を設ける方法としては、記録層上に樹脂および必要に応
じて顔料を主成分として構成される塗工液を塗工し、ス
ーパーカレンダー等により平滑化処理を施すこともでき
るが、好ましくは樹脂および必要に応じて顔料を主成分
として構成される塗工液を塗工して、該塗工層が湿潤状
態にある間に加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥して仕
上げる方法(ウェットキャスト方式)、あるいは該塗工
層を一旦乾燥し再湿潤後、加熱された鏡面ドラムに圧
接、乾燥して仕上げる方法(リウェットキャスト方式)
が、優れた光沢とインク吸収性を兼ね備えるインクジェ
ット記録用紙が得られるため好ましい。さらに、加熱さ
れた鏡面ドラムに樹脂および必要に応じて顔料を主成分
として構成される塗工液を直接塗工して、該塗工層があ
る程度湿潤状態にある間に記録層を予め設けた基材に圧
接、乾燥して仕上げる方法(プレキャスト方式)を採用
することもできる。さらに、平滑なフィルムやシート上
に樹脂および必要に応じて顔料を主成分として構成され
る塗工液を塗工して、該塗工層あるいは、貼り合せよう
とする記録層面がある程度湿潤状態にある間に、基材に
圧接、乾燥した後平滑なフィルムやシートを剥離して仕
上げる方法(フィルム転写方式)を採用することもでき
る。
【0014】光沢層はインクが速やかに通過できるよ
う、光沢を阻害しない範囲で多孔性もしくは通液性にす
るのが好ましい。このようにするためには、光沢を落と
さない範囲で、樹脂が完全に成膜しないような乾燥条件
を選択すると良い。また、顔料を配合する場合、透明性
や光沢を低下させないために、粒径の小さい、例えば3
00nm程度以下のものを選択するのが良い。このよう
な顔料としては、コロイダルシリカ、アルミナゾル、シ
リカゾル等が挙げられる。あるいは記録層顔料として記
載したような通常の顔料を、ボールミル、サンドグライ
ンダー、超音波ホモジナイザー、圧力式ホモジナイザー
等により超微細化したものが挙げられる。光沢層には樹
脂100重量部に対し、200重量部以下程度の範囲で
顔料を添加できる。
【0015】樹脂としては、水性ウレタン樹脂,エチレ
ン性不飽和結合を有するモノマーを重合してなる重合体
樹脂等が例示できる。水性ウレタン樹脂はジイソシアネ
ート,トリイソシアネート,テトライソシアネート等の
イソシアネートとポリオール類を反応させて得られる。
エチレン性不飽和結合を有するモノマー(以下エチレン
性モノマーともいう)を重合してなる重合体樹脂が好適
に使用され、この様な重合体としては、例えばメチルア
クリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、2エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、グリシジル
アクリレート等のアルキル基炭素数が1〜18個のアク
リル酸エステル、メチルメタクリレート、エチルメタク
リレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−
ヒドロキシプロピルメタクリレート、グリシジルメタク
リレート等のアルキル基炭素数が1〜18個のメタクリ
ル酸エステル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン、アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、エチレン、ブタジ
エン、アクリル酸、メタクリル酸等のエチレン性モノマ
ーを重合して得られる重合体が挙げられる。なお、重合
体は、必要に応じて2種類以上のエチレン性モノマーを
併用した共重合体であっても良いし、さらに、これら重
合体あるいは共重合体の置換誘導体でも良い。因みに、
置換誘導体としては、例えばルボキシル基化したもの、
またはそれをアルカリ反応性にしたもの等が例示され
る。また、上記のエチレン性モノマーをコロイダルシリ
カの存在下で重合させ、Si−O−R(R:重合体成
分)結合によって複合体になった形、あるいは上記重合
体または共重合体にSiOH基等のコロイダルシリカと
反応するような官能基を導入しておき、コロイダルシリ
カと反応させて複合体になった形で使用することも可能
である。この複合体を使用した場合、光沢、インク吸収
性に優れたものとなりやすく、キャスト方式を用いた際
に、キャストドラムからの離型性に優れたものとなり易
い。
【0016】光沢層を設ける方法としては、樹脂および
必要に応じ顔料を主成分とする塗工液を塗工して、該塗
工層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ドラムに圧
接、乾燥して仕上げる方法(ウェットキャスト方式)
が、優れた光沢とインク吸収性を兼ね備えるインクジェ
ット記録用紙が得られるため好ましい。ただし、この場
合、鏡面ドラムに圧接された反対面から水分が抜けて乾
燥するため、基材としては、紙または通気性のフィルム
が好ましい。上記の共重合体組成物は、そのガラス転移
点が40℃以上のものが好ましく、50〜100℃の範
囲であるものがより望ましい。ガラス転移点が低いと乾
燥の際に成膜が進みすぎ、表面の多孔性が低下する結
果、インクの吸収速度が低下するおそれが生じる。ま
た、乾燥温度が重要であり、乾燥温度が高すぎると成膜
が進みすぎ、表面の多孔性が低下する結果、インクの吸
収速度が低下し、逆に乾燥温度が低すぎると、光沢に乏
しくなる傾向が有り、生産性も低下する。乾燥温度は4
0〜150℃、好ましくは70〜120℃の範囲であ
る。光沢層用塗工組成物中には白色度、粘度、流動性等
を調節するために、一般の印刷用塗工紙やインクジェッ
ト用紙に使用されている顔料、消泡剤、着色剤、帯電防
止剤、防腐剤及び分散剤、増粘剤等の各種助剤が適宜添
加される。また、カチオン樹脂を配合し、光沢層にもイ
ンク染料定着性を付与させることが可能である。
【0017】前述した光沢層用塗工液を記録層上に塗工
する場合、ブレードコーター、エアーナイフコーター、
ロールコーター、ブラシコーター、チャンプレックスコ
ーター、バーコーター、グラビアコーター等の各種公知
の塗工装置が使用できる。また、好ましくは前述したよ
うに塗工層が湿潤状態にある間に、加熱された鏡面ドラ
ムに圧接、乾燥してキャスト仕上げを行う。この場合の
光沢層用塗工液の塗工量は、乾燥固形分で0.2〜30
g/m2 、好ましくは、1〜10g/m2 である。ここ
で、0.2g/m2 未満では光沢が十分に出ない場合が
あり、30g/m2 を越えて多いとインク乾燥性が劣っ
たり、記録濃度が低下する恐れがある。
【0018】光沢層を設けた後で、さらにスーパーカレ
ンダー等により平滑化処理を行うこともできる。また上
記のようなキャスト塗工層を形成する際は、キャスト用
塗工液に含有させる重合体のガラス転移点未満の温度条
件でキャスト用塗工層を乾燥し上げすると、より好まし
い結果が得られる。すなわち、従来のキャスト塗工紙の
製造法においては、優れた表面光沢を得るためにキャス
ト仕上げを行う際、塗工液内の樹脂分を十分成膜させて
キャスト光沢を得ていた。しかし、このような方法を取
ると、キャスト塗工層表面の多孔性が減少し、結果とし
て、インクジェット記録時のインキ吸収性が低下する恐
れもある。
【0019】本発明では、インクジェット記録時のイン
キ吸収性を低下させないために、ガラス転移点の高い重
合体を使用することが好ましく、またガラス転移点を超
えない温度で乾燥、離型してキャスト仕上げする事がよ
り好ましい。このようにして重合体が完全な成膜を起こ
さない状態で塗工層を仕上げると、キャスト塗工層面の
多孔性の減少が軽微であり、インキの吸収性が低下せ
ず、しかも優れた光沢面を有するキャスト塗工面を得る
ことができる。また、キャスト用塗工組成物中には白色
度や流動性などを調節するために、一般の印刷用塗工紙
やインクジェット記録用紙に使用されている顔料、分散
剤、増粘剤、消泡剤、着色剤、帯電防止剤、防腐剤等の
各種助剤が適宜添加される。本発明における基材として
は、紙、セロファン、合成紙、プラスチックフィルム、
金属板、木板、ガラス板など平面性を有する材料が適宜
利用されるが、中でも紙は基材自体が多孔質構造を有す
るため吸水性に優れ、その上にインキ受容層を形成した
とき、より少ないコート量で記録適性に優れたインクジ
ェット記録用紙が得られること、更に経済的であるため
に最も好ましい基材として利用される。キャスト仕上げ
する態様では、キャスト乾燥工程で生じる蒸気が放出さ
れるため、透気性に優れる紙が好ましい。
【0020】また上記の如く基材としての紙は、パルプ
組成、叩解条件、填料、紙力増強剤、内填サイズ剤、p
H調製剤、表面サイズ剤、表面処理剤等、各種助剤類の
種類と添加量の調整、乾燥条件、加圧条件等、個々の抄
紙機にあわせた操業条件と組み合わせてインクジェット
記録用紙としての基材適性を有する紙として製造され
る。即ち、紙は一般的には木材パルプ繊維を主体として
シート状に仕上げられたものであるが、必要に応じて合
成繊維、合成パルプ、無機繊維等の各種繊維状物質も適
宜使用される。また、製造(抄紙)に際しては各種のパ
ルプ繊維からなるパルプスラリー中に、必要に応じて各
種の内填剤が添加される。内填剤としては、例えばロジ
ン、アルキルケテンダイマー、アルケニルコハク酸等の
サイズ剤;硫酸バンド、カチオン性高分子電解質等の定
着剤;クレー、タルク、炭酸カルシウム、焼成カオリ
ン、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化チタ
ン、無定形シリカ、尿素−ホルマリン樹脂粒子等の填
料;ポリアミド−ポリアミン−エピクロルヒドリン樹脂
等の湿潤紙力剤;その他、濾水剤、色調調整用の染料、
顔料、蛍光染料など各種助剤類を挙げることができる。
抄紙後、必要に応じて澱粉、ポリビニルアルコール、ゼ
ラチン、填料などよりなる水性液を用いて表面サイズプ
レス処置、あるいはマシンカレンダーなどによる平滑処
理などが適宜施される。なお、必要により基材(紙)の
表および/または裏面に帯電防止処理や筆記適性(印刷
適性)付与処理等の表面処理を行うこともできるし、基
材の任意の位置に紫外線吸収剤や酸化防止剤等の助剤類
を含有させ、記録像の保存性を、より一層改良する等の
工夫も適宜行われる。
【0021】本発明により、表面の光沢性、インクジェ
ット記録適性及び記録像の保存性に優れたインクジェッ
ト記録用紙が得られる理由としては、必ずしも明確では
なく推定の域を出ないが、以下の如く考えられる。ま
ず、インクジェット記録適性で向上することについて述
べる。インキは記録層中に定着されるが、この時、平均
粒子径の小さい酸化マグネシウムを使用すると、記録層
の透明性が向上し、記録濃度が向上すると考えられる。
またBET比表面積が大きいと、記録層中の細孔容積が
大きくなるためインキ吸収容量が上がり、インキ乾燥性
が向上する、と考えられる。次に記録像の保存性につい
て述べる。インキの褪色及び変色は、空気中の活性酸素
によるインキ染料の分解や、記録層中に存在する重金属
が触媒となりインキの染料に作用して染料を分解するこ
となどが原因として考えられる。本発明に使用する酸化
マグネシウムでは、酸化マグネシウム本来の働きにより
活性酸素など分解され、直接記録部に作用する事が無
く、また気相法により製造された酸化マグネシウム中に
は触媒となる重金属が非常に少なくなっているため、こ
れらの作用による褪色及び変色がほとんど無いと考えら
れる。最後に、光沢に関して述べる。BET比表面積が
100m2 /gより大きいと塗工層のかさが大きくな
り、塗工層のクッション性が向上する。このため、キャ
スト用鏡面ドラムに圧接した際、記録層のクッション性
が高いためドラムに十分に密着し、ドラム鏡面を十分に
転写するため、白紙光沢が向上する、と考えられる。上
記のようなことから、平均粒子径が0.02μmより大
きく、BET比表面積が100m2 /g未満の酸化マグ
ネシウムを用いた場合、インクジェット記録適性や画像
の保存性が低下し、気相法でなく湿式粉砕法や乾式粉砕
法で製造された酸化マグネシウムを用いた場合、白紙光
沢の乏しい記録用紙となる可能性がある。
【0022】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、もちろんこれらに限定されるものではな
い。また、例中の部および%は特に断らない限り、それ
ぞれ重量部および重量%を示す。(また、配合部数は特
に断らない限り固形分に換算した数値で示す)。酸化マ
グネシウムに関し、単に「平均粒子径」と記載したもの
は一次粒径の平均値を意味する。 実施例1 顔料として一次粒子として存在する酸化マグネシウム
(商品名;気相法高純度超微粉マグネシア100A/宇
部化学工業株式会社製:BET比表面積130m 2
g、平均粒子径0.013μm)100部をコーレス分
散機を使用して水中に分散した。次いで、シリル変性ポ
リビニルアルコール(商品名;R−1130/クラレ株
式会社製)の水溶液20部(配合部数は固形分換算した
数値で示す。以下同様とする)、カチオン性樹脂である
ジアリルアミン−(メタ)アクリルアミド共重合体(商
品名;スミレーズレジン#1001/住友化学株式会社
製)8部と蛍光増白剤、消泡剤を加えて攪拌し、記録相
用の水性塗工液とした。かくして得られた水性塗工液を
米坪84g/m2 の上質紙(基材)上に、乾燥後の塗工
量が7g/m2 となるようにエアーナイフコーターを用
いて塗工、乾燥し、記録層を有する原紙を得た。一方、
光沢層用塗工液として、スチレン−2メチルヘキシルア
クリレート共重合体50部、コロイダルシリカ50部、
離型剤としてステアリン酸カルシウム2部よりなる固形
分濃度が30%のものを調製した。この塗工液を上記の
記録原紙上にロールコーターを用いて塗工後、直ちに8
5℃に加熱された鏡面ドラムに圧接し、乾燥後離型させ
るウェットキャスト方式によりキャスト仕上げしたイン
クジェット記録用紙を得た。このときの塗工量は固形分
で5g/m2 であった。
【0023】実施例2 顔料を酸化マグネシウム(商品名;気相法高純度超微粉
マグネシア100A/宇部化学工業株式会社製:BET
比表面積130m2 /g、平均粒子径0.013μm)
50部、無定型シリカ(商品名;ファインシールX45
/(株)トクヤマ製)50部に置き換えた以外は、実施
例1 と同様にしてキャスト仕上げしたインクジェット記
録用紙を得た。
【0024】実施例3 顔料を酸化マグネシウム(商品名;気相法高純度超微粉
マグネシア100A/宇部化学工業株式会社製:BET
比表面積130m2 /g、平均粒子径0.013μm)
10部、無定型シリカ(商品名;ファインシールX45
/(株)トクヤマ製)90部に置き換えた以外は、実施
例1と同様にしてキャスト仕上げしたインクジェット記
録用紙を得た。
【0025】実施例4 顔料として酸化マグネシウム(商品名;気相法高純度超
微粉マグネシア100A/宇部化学工業株式会社製:B
ET比表面積130m2 /g、平均粒子径0.013μ
m)100部をコーレス分散機を使用して水中に分散し
た。次いで、シリル変性ポリビニルアルコール(商品
名;R−1130/クラレ株式会社製)の水溶液20部
(配合部数は固形分換算した数値で示す。以下同様とす
る)、カチオン性樹脂であるジアリルアミン−(メタ)
アクリルアミド共重合体(商品名;スミレーズレジン#
1001/住友化学株式会社製)8部と蛍光増白剤、消
泡剤を加えて攪拌し、記録相用の水性塗工液とした。か
くして得られた水性塗工液を米坪84g/m2 の上質紙
(基材)上に、乾燥後の塗工量が7g/m2 となるよう
にエアーナイフコーターを用いて塗工、乾燥し、記録層
を有する原紙を得た。一方、光沢層用塗工液として、ス
チレン−2メチルヘキシルアクリレート共重合体50
部、コロイダルシリカ50部、離型剤としてステアリン
酸カルシウム2部よりなる固形分濃度が30%のものを
調製した。この塗工液を上記の記録原紙上にロールコー
ターを用いて塗工し乾燥後スーパーカレンダー仕上げを
することにより、光沢インクジェット記録用紙を得た。
このときの塗工量は固形分で5g/m2 であった。
【0026】比較例1 実施例1において、酸化マグネシウム(商品名;気相法
高純度超微粉マグネシア100A/宇部化学工業株式会
社製:BET比表面積130m2 /g、平均粒子径0.
013μm)100部を,酸化マグネシウム(商品名;
気相法高純度超微粉マグネシア500A/宇部化学工業
株式会社製:BET比表面積28〜38m2 /g、BE
T換算径による平均粒子径0.045〜0.06μm)
100部に置き換えた以外は実施例1と同様にしてキャ
スト仕上げしたインクジェット記録用紙を得た。
【0027】比較例2 実施例1において酸化マグネシウム(商品名;気相法高
純度超微粉マグネシア100A/宇部化学工業株式会社
製:BET比表面積130m2 /g、平均粒子径0.0
13μm)100部を,酸化マグネシウム( 商品名;ミ
クロマグ3―30/共和化学工業株式会社製BET比表
面積40m2 /g、二次凝集体の平均粒子径3.27μ
m) 100部に置き換えた以外は実施例1と同様にして
キャスト仕上げしたインクジェット記録用紙を得た。
【0028】比較例3 実施例1において酸化マグネシウム(商品名;気相法高
純度超微粉マグネシア100A/宇部化学工業株式会社
製)100部を,無定型シリカ(商品名;ファインシー
ルX45/(株)トクヤマ製)100部に置き換えた以
外は、実施例1と同様にしてキャスト仕上げしたインク
ジェット記録用紙を得た。かくして得られたインクジェ
ット記録用紙について、記録的性、白紙品質、記録像の
保存性について、下記による評価試験を行い、得られた
結果を表1に示した。
【0029】<記録的性>キヤノン(株)製のインクジ
ェットプリンターBJC600Jを用いてテストパター
ンの印字記録を行い、インキの乾燥性、均一性、発色性
の評価を行った。 <乾燥性>シアンとマゼンタインキの2色混合のベタ印
字部のインキ乾燥性を評価した。 ○:記録直後に記録部に触れてもインキの付着が無い。 ×:記録直後に記録部に触れるとインキが付着する。 <均一性>シアンとマゼンタインキの2色混合のベタ印
字部のインキの吸収ムラを目視にて評価した。 ○:吸収ムラが無い。 △:吸収ムラが少し認められるが、実用上問題無いレベ
ル。 ×:吸収ムラが認められ、実用上問題レベル。
【0030】<発色性>記録部の発色を目視評価した。 ○:記録部の発色が良好である。 △:記録部の発色はやや薄いが実用上問題無いレベル。 ×:記録部の発色が薄く実用上問題レベル。 <白紙品質>白紙光沢をJIS−P8142に準じて測
定した。 <記録像の保存性>記録サンプルを、20℃、60%R
Hの室内に6ヶ月間放置し、変色の程度を目視にて判定
した。対象サンプルは6ヶ月後に同一の白紙サンプルに
同一条件で印字記録したものを使用した。 ◎:ほとんど変色が見られない。 ○:わずかに変色が見られるが、実用上問題無いレベ
ル。 △:変色し、実用上問題レベル。 ×:変色が大きい。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】表1の結果より明らかなよう日本発明の
インクジェット記録用紙は、優れたインクジェット記録
適性、白紙光沢を有し、また記録像の保存性にも優れた
ものであった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材に平均一次粒子径0.02μm以下、
    BET比表面積100m 2 /g以上の酸化マグネシウム
    を含有する記録層を設け、該記録層上に樹脂を含有する
    光沢層を設けた事を特徴とするインクジェット記録用
    紙。
  2. 【請求項2】酸化マグネシウムが、気相法で製造された
    ものである事を特徴とする請求項1記載のインクジェッ
    ト記録用紙。
  3. 【請求項3】光沢層が光沢用塗工液を塗工し、該塗工層
    が湿潤状態にある間に、または一旦乾燥し再湿潤後、加
    熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥してキャスト仕上げし
    てなる事を特徴とする請求項1または2記載のインクジ
    ェット記録用紙。
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