JPH11344319A - パターン検査装置,方法及びシステム - Google Patents

パターン検査装置,方法及びシステム

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JPH11344319A
JPH11344319A JP10153097A JP15309798A JPH11344319A JP H11344319 A JPH11344319 A JP H11344319A JP 10153097 A JP10153097 A JP 10153097A JP 15309798 A JP15309798 A JP 15309798A JP H11344319 A JPH11344319 A JP H11344319A
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Japan
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JP10153097A
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English (en)
Inventor
Hiroto Okuda
浩人 奥田
Hiroya Koshishiba
洋哉 越柴
Mitsunobu Isobe
光庸 磯部
Irarioharuomi Kobayashi
イラリオ治臣 小林
Yoko Irie
洋子 入江
Takanori Ninomiya
隆典 二宮
Hideaki Doi
秀明 土井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パターンの検出すべき欠陥の大きさが場所毎
に異っても、基準画像のデータ量が膨大となっても、簡
便な装置構成でもって検査ができるようにする。 【解決手段】 検査対象の検査2値画像Dに欠陥がない
基準2値画像Sと、パターンの各部位での寸法が許容さ
れる上限値に設定された最大公差パターン2値画像から
同じく下限値に設定された最小公差パターン2値画像を
くり抜いた欠陥判定用2値画像Mとを予め準備してお
き、基準2値画像と反転した欠陥判定用2値画像Mとで
AND1をとって最小公差パターン2値画像MSを、基
準2値画像と反転した欠陥判定用2値画像MとでORを
とって最大公差パターン2値画像MLを夫々形成する。
そして、最小公差パターン2値画像MSと反転した検出
画像DでAND2をとって凹欠陥2値情報 RSが得ら
れ、反転した最大公差パターン2値画像MLと検出画像
DでAND3をとって凸欠陥2値情報RLが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パターン検査に係
り、特に、パターンエッジに微少な凹凸が生じる配線パ
ターンの検査装置,方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】大型計算機などの電子装置での電子部品
実装は、高密度,高集積化の傾向にあり、部品を搭載す
る基板としてセラミック基板を用いている。セラミック
基板上の配線パターンは、導電性のインクをスクリーン
印刷して形成するため、スクリーンの網目やインクのに
じみなどにより、パターンエッジに微細な凹凸が生じる
ことが避けられない。しかし、微細なパターンの凹凸
は、配線パターンの電気特性上問題にならないことが多
いので、これらパターンの微細な凹凸を欠陥とすること
なく、致命的な欠陥のみを高速かつ高精度に検出するこ
とが必要である。
【0003】そこで、例えば、特開昭61−251705号公報
に記載のように、欠陥のないパターン、即ち、設計通り
に描かれた原パターンと検査対象パターンとを撮像し
て、これらパターンのいずれか一方の画像を判定基準に
対応するサイズに拡大及び縮小し、この拡大及び縮小さ
れたパターンの画像と他方の画像との差分を求め、これ
を欠陥とする方法や、特公平1−259245号公報に記載の
ように、判定基準に等しい量だけ基準パターンを拡大し
たパターンと縮小したパターンのエッジを求め、撮像し
た2値画像と比較してこれらの不一致部を欠陥とする方
法、特公平7−050037号公報に記載のように、撮像した
2値画像を、連結性を保存しつつ、細線化してスケルト
ン画像を求めるとともに、配線パターンの背景からの距
離画像変換画像を求め、このスケルトン画像に沿った位
置における距離値と設定閾値との比較により、配線パタ
ーン幅欠陥を検出する方法、さらには、特公昭59−5113
5号公報に記載のように、判定基準に等しい量だけパタ
ーン構造要素によって基準パターンを拡大したパターン
と縮小したパターンとを撮像した2値画像と比較し、こ
れらの不一致部を欠陥とする方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
には、以下に示すような不都合が生じる。
【0005】(1)上記特開昭61−251705号公報,特公
平1−259245号公報及び特公平7−50037号公報に記載の
技術における処理を高速に行なうためには、上記の拡
大,縮小,細線化の処理を専用の電子回路によって行な
うことが必須である。このとき、基準パターンの寸法公
差によって決まる拡大,縮小,細線化する画素幅に比例
して電子回路が大規模になるという問題が生じる。通
常、これらの処理は、図19に示すようなパイプライン
型の処理回路を用いた近傍演算によって実現されるが、
n×n画素の近傍演算のためには、(n−1)本のシフ
トレジスタと、n本のバッファ、n×n画素の積和演算
が必要である。このため、拡大縮小画素幅が大きい場
合、実現困難となる。
【0006】(2)上記特公昭59−51135号公報に記載
のように、パターン構造要素によってパターンの拡大,
縮小を行なうと、拡大後または縮小後のパターン形状を
任意とすることができない。このため、最小線幅または
最小線間の設定が場所によって異なる場合、最小線幅ま
たは最小線間の基準となる画像を作成することができな
い。例えば、図20(a)に示すように、パターンのパ
ッド部における寸法公差をα、ライン部における寸法公
差をβとしたとき、パターンを幅αに縮小すると、図2
0(b)に示すように、ライン部がちぎれたものとなっ
てしまい、ライン部での凹欠陥の検出に用いることがで
きない。
【0007】(3)上記特開平1−259245号公報や特公
昭59−51135号公報に記載のように、検査領域全域に関
する基準画像を記憶しておくためには、膨大な記憶容量
を持つメモリを必要とし、実現が困難となる。例えば、
300mm×300mmの検査領域を画素サイズ2μm
で検出し、1画素の記憶に1バイトずつ割り当てたと仮
定すると、基準画像の記憶には、合計約23ギガバイト
の容量が必要となり、メモリにかかる基準画像全体を格
納することは困難である。
【0008】本発明の第1の目的は、基準画像の寸法公
差によらず、簡便な装置構成でもって、高速にパターン
の欠陥を検出することができるようにしたパターン検査
装置,方法及びシステムを提供することにある。
【0009】本発明の第2の目的は、検出すべき欠陥の
大きさが場所によって異なる値をとる場合にも、簡便な
装置構成でもって、高速にパターンの欠陥を検出するこ
とができるようにしたパターン検査装置,方法及びシス
テムを提供することにある。
【0010】本発明の第3の目的は、検査領域全域に対
する基準画像のデータ量が膨大となる場合にも、小規模
のメモリ構成を採ることができるようにしたパターン検
査装置,方法及びシステムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1,第2の目的を
達成するために、本発明によるパターン検査装置及び方
法は、欠陥のない基準2値画像と欠陥を抽出すべく準備
した少なくとも1つ以上の欠陥判定用2値画像とを記憶
する画像記憶手段と、被検査パターンの光学像を電気信
号に変換する撮像手段と、該撮像手段により検出された
検出2値画像の該基準2値画像に対する位置ずれを補正
する位置合わせ手段と、該欠陥判定用2値画像と該基準
2値画像との少なくとも一方と該検出2値画像とを処理
して欠陥を抽出する欠陥抽出手段を少なくとも含むもの
であり、また、本発明によるパターン検査システムは、
かかるパターン検査装置とともに、さらに、該基準2値
画像と該欠陥判定用2値画像とを発生する画像発生手段
と、該画像発生手段と該パターン検査装置との間でのデ
ータ転送を可能とするデータ転送手段とを有するもので
ある。
【0012】また、上記第3の目的を達成するために、
本発明によるパターン検査装置及び方法は、検査領域全
域に関する基準画像または欠陥判定用画像の一方または
両方を格納する第1の画像記憶手段と、該第1の画像記
憶手段と比較して高速かつ小容量であり、1回の撮像で
検出される領域に対応する部分基準画像または部分欠陥
判定用画像の一方または両方を格納する第2の画像記憶
手段と、撮像の度に、撮像する領域に関する部分基準画
像または部分欠陥判定用画像の一方または両方を該前記
第1の画像記憶手段から該第2の画像記憶手段に転送す
るデータ転送手段と、該第2の画像記憶手段に格納され
た部分基準画像または部分欠陥判定用画像の一方または
両方と該撮像手段により検出された検出2値画像とを用
いて欠陥を検出する欠陥抽出手段を少なくとも含むもの
であり、本発明によるパターン検査システムは、かかる
パターン検査装置とともに、さらに、該基準2値画像と
該欠陥判定用画像との一方または両方を発生する画像発
生手段と、該画像発生手段と該パターン検査装置との間
でのデータ転送を可能とするデータ転送手段を有するも
のである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明によるパターン検査方
法の第1の実施形態を説明する図であって、Sは基準2
値画像、Mは欠陥判定用2値画像、Dは検出2値画像、
Sは最小公差パターン2値画像、MLは最大公差パター
ン2値画像、RSは凹欠陥2値画像、RL は凸欠陥2値
画像、aはピンホール、bは欠け、cは飛散、d,eは
突起である。
【0014】同図(a)において、検出2値画像Dは、
例えば、回路基板上の配線パターンなどの検査パターン
を撮像して得られる撮像装置で画像を2値化したもので
あって、かかる検出2値画像Dには、そのパターン内に
ピンホールaが発生したり、パターンの一部が欠如する
欠けbが発生したり、パターン近傍に飛散cが発生して
これが恰もパターンの一部であるように見えたり、パタ
ーンの輪郭部に突起d,eが発生したりする。但し、こ
の場合、突起dは、パターン間隔が密な場所に位置して
いるから、検出すべき欠陥であるが、これに対し、突起
eは、突起dと同程度の大きさであっても、パターン間
隔が密でない場所に位置しているため、検出する必要が
ない。
【0015】まず、検出2値画像Dの検査に先だって、
この検出2値画像Dの欠陥が全くないときのパターンと
同じパターンを持つ基準2値画像Sと欠陥判定用2値画
像Mを作成しておく。ここで、欠陥判定用2値画像M
は、基準2値画像Sの最大公差パターンから同じく最小
公差パターンを中抜きにした中空の図形である。従っ
て、検出2値画像Dの本来の外形は、この欠陥判定用2
値画像M内に含まれることになる。
【0016】この欠陥判定用2値画像Mを反転して基準
2値画像Sとの論理積AND1をとる合成処理を行なう
ことにより、最小公差パターン2値画像MSを作成す
る。検出2値画像Dのパターンでの最小公差パターン2
値画像MSより細くなっている箇所は欠陥であり、これ
を凹欠陥という。また、欠陥判定用2値画像Mと基準2
値画像Sの論理和ORをとる合成処理を行なうことによ
り、最大公差パターン2値画像MLを形成する。検出2
値画像Dのパターンでの最大公差パターン2値画像ML
よりも太くなっている箇所も欠陥であり、これを凸欠陥
という。
【0017】図2は最大公差パターン2値画像MLと基
準2値画像Sとを重ね合わせて拡大して示したものであ
って、図示する位置関係で最大公差パターン2値画像M
Lの外形が基準2値画像Sの最大公差を示すものであ
る。ここで、基準2値画像Sは同一形状のパターンが線
対称に配列されているものとしており、従って、最大公
差パターン2値画像MLの外形パターンも同一形状のパ
ターンが線対称で配列されているものとなる。また、こ
の最大公差パターン2値画像MLの基準2値画像Sに対
する太り幅は、2つのパターンの間隔が疎な箇所ではα
と大きく、この間隔が蜜な箇所ではβと小さく設定され
ている。
【0018】図1及び図2において、いま、上記のよう
に、図示しない撮像装置で撮像して得られる検出2値画
像Dに、ピンホールaや欠けb,飛散c,突起d,eが
あるものとする。ここで、これら突起d,eは同程度の
突起幅だが、突起dは、その突起幅が最大公差パターン
2値画像MLの太り幅βよりも大であるため、欠陥とす
るのに対し、突起eは、その突起幅が最大公差パターン
2値画像MLの太り幅αよりも小であるため、欠陥とは
しない。
【0019】このような欠陥を検出するために、図1に
おいて、一方では、検出2値画像Dを反転して最小公差
パターン2値画像MSとの論理和AND2をとる。これ
により、凹欠陥2値画像Rsが得られ、これはピンホー
ル欠陥aと欠け欠陥bとからなっている。他方では、最
大公差パターン2値画像MLを反転して検出2値画像D
との論理和AND3をとる。これにより、凸欠陥2値画
像Rlが得られ、これは飛散欠陥cと突起欠陥dとから
なっている。なお、突起eは最大公差パターン2値画像
L 内に含まれるため、検出されない。
【0020】以上のように、検出すべき欠陥の大きさが
場所によって異なる場合でも、簡便にパターン検査をす
ることができる。また、基準2値画像の寸法公差に応じ
た欠陥判定用2値画像を用いることにより、基準2値画
像の寸法公差が大きい場合にも、簡便にパターン検査す
ることができる。
【0021】図3は以上のパターン検査方法を用いた本
発明によるパターン検査装置の第1の実施形態を示すブ
ロック図であって、1は被検査基板、2はXYステー
ジ、3は撮像装置、4は2値化回路、5はセレクタ、6
a,6bは画像メモリ、7はセレクタ、8は記憶装置、
9はセレクタ、10a,10bは画像メモリ、11はセ
レクタ、12はセレクタ、13a,13bは画像メモ
リ、14はセレクタ、15は位置合わせ回路、16はA
ND回路、17はOR回路、18a,18bはAND回
路、19a,19bは画像メモリ、20は制御回路であ
る。
【0022】同図において、被検査基板1は、検査に必
要な範囲内を移動できるXYステージ2に搭載されてい
る。1次元画像検出器3は照明系とラインセンサとから
なり、被検査基板1上のパターン(被検査パターン)を
撮像する。1次元画像検出器からなる撮像装置3から得
られた画像信号は2値化回路4で2値化されて検出2値
画像Dとなり、セレクタ5を介して1走査分の検出2値
画像を記憶する画像メモリ6a,6bに供給される。セ
レクタ5は、この検出2値画像の書込み先を1走査毎に
画像メモリ6a,6bと交互に切り替える。また、セレ
クタ7により、これら画像メモリ6a,6bが1走査毎
に交互に切り替えられて検出2値画像が読み出される。
【0023】ここで、1走査分とは、被検査基板1上で
の全検査領域の一部であって、例えば、図4に示すよう
に、全検査領域を破線で区切った複数の部分領域に細分
化し、夫々の部分領域を1走査分とするものである。こ
の実施形態では、この部分領域毎に、被検査パターンの
欠陥を検出するものである。画像メモリ6a,6bはか
かる1走査分の検出2値画像を記憶する容量を持ち、高
速に書込み,読出が可能なメモリである。
【0024】一方、記憶装置8には、被検査基板1上の
検査領域全域での被検査パターンに対する基準2値画像
Sと欠陥判定用2値画像Mとが記憶されている。つま
り、記憶装置8はかかる全域の基準2値画像Sと欠陥判
定用2値画像Mとを記憶可能な容量を有する大容量の記
憶装置であり、所定に位置付けされた被検査基板1での
検査領域の個々の座標位置と記憶装置8とのアドレスと
が一対一に対応し、この検査領域での各被検査パターン
に対する基準2値画像Sと欠陥判定用2値画像Mは、こ
の検査パターンが存在する検査領域での座標位置に対応
した記憶装置8でのアドレス領域に格納されている。
【0025】この記憶装置8からは、撮像装置3から読
み出される1走査分の検出2値画像Dに対応する1走査
分の基準2値画像Sと欠陥判定用2値画像Mとが読み出
される。
【0026】記憶装置8から読み出される基準2値画像
Sは、1走査分ずつ交互に画像メモリ10a,10bに
書き込まれる。セレクタ9は、この基準2値画像Sの書
込み先を1走査毎に交互に画像メモリ10a,10bと
切り替える。また、セレクタ11により、これら画像メ
モリ10a,10bが1走査毎に交互に切り替えられて
基準2値画像Sが読み出される。
【0027】また、記憶装置8から読み出される欠陥判
定用2値画像Mは、1走査分ずつ交互に画像メモリ13
a,13bに書き込まれる。セレクタ12は、この欠陥
判定用2値画像Mの書込み先を1走査毎に交互に画像メ
モリ13a,13bと切り替える。また、セレクタ14
により、これら画像メモリ13a,13bが1走査毎に
交互に切り替えられて欠陥判定用2値画像Mが読み出さ
れる。
【0028】これら画像メモリ10a,10bや画像メ
モリ13a,13bは1走査分の基準2値画像Sや欠陥
判定用2値画像Mを記憶する容量を有し、高速に書込
み,読出可能なメモリであり、記憶装置8に比べて非常
に容量が小さい。
【0029】ここで、基準2値画像Sと欠陥判定用2値
画像Mとは、これらの位置関係が精度良く規定されてい
るが、基準2値画像Sと検出2値画像Dとの位置関係は
必ずしも精度良く規定されていない。このため、位置合
わせ回路15において、検出2値画像Dと基準2値画像
Sとの位置ずれ量が検出され、基準2値画像Sと欠陥判
定用2値画像Mとを夫々の画像メモリ10a,10b、
画像メモリ13a,13bから読み出す際に、夫々の読
出し位置を制御してこれら画像S,Mの検出2値画像D
との位置ずれがなくなるように補正を行なう。
【0030】画像メモリ13a,13bから読み出され
て反転された欠陥判定用2値画像Mと画像メモリ10
a,10bから読み出された基準2値画像SとがAND
回路16に供給されて論理積がとられて、凹欠陥判定用
2値画像としての最小公差パターン2値画像MSが形成
され、また、画像メモリ13a,13bから読み出され
た欠陥判定用2値画像Mと画像メモリ10a,10bか
ら読み出されて反転された基準2値画像SとがOR回路
17に供給されて論理和がとられて、凸欠陥判定用2値
画像としての最大公差パターン2値画像MLが形成され
る。そして、画像メモリ6a,6bから読み出されて反
転された検出2値画像DとAND回路16からの凹欠陥
判定用2値画像MSとがAND回路18aに供給されて
論理積がとられ、凹欠陥2値画像RSが形成されて画像
メモリ19aに格納される。また、画像メモリ6a,6
bから読み出された検出2値画像DとAND回路16で
係船されて反転された凹欠陥判定用2値画像MSとがA
ND回路18bに供給されて論理積がとられ、凸欠陥2
値画像RLが形成されて画像メモリ19bに格納され
る。
【0031】なお、以上の全体的な制御は、制御回路2
0によって行なわれる。
【0032】ここで、図5により、図3における位置合
わせ回路15の位置合わせ方法を説明する。なお、ここ
で説明する方法は、画像処理の分野においては、テンプ
レートマッチングと呼ばれる方法である。
【0033】図5において、いま、画像メモリPMSに格
納されている基準2値画像Sと画像メモリPMCに格納さ
れている検出2値画像Dとの位置ずれ量を検出するもの
とする。
【0034】画像メモリPMSの基準2値画像S中の、例
えば、そのほぼ中心部分のL×L画素からなる領域をテ
ンプレートTP1として切り出し、これに対し、画像メ
モリPMCの検出2値画像D中の任意のL×L画素からな
る領域をテンプレートTP2を切り出す。この領域TP2
の読出開始座標位置を(x0,y0)とする。そして、テ
ンプレートTP1,TP2とで互いに対応する画素毎に比
較し、不一致画素数を計数する。かかる比較が終わる
と、次に、読出開始座標位置(x0,y0)を変化させて新
たなテンプレートTP2を切り出し、これとテンプレー
トTP1とを同様にして比較する。このようにして、画
像メモリPMC 内で切り出すテンプレートTP2を順次変
化させ、新たにテンプレートTP2 を切り出す毎にテン
プレートTP1と比較する。このようにして求めた不一
致画素数のうちの最小となる不一致画素数が得られたテ
ンプレートTP2がテンプレートTP1に一致するものと
判定し、これらテンプレートTP1,TP2間のずれ量を
画像メモリPMSに格納されている基準2値画像Sと画像
メモリPMCに格納されている検出2値画像Dとの位置ず
れ量とする。
【0035】そこで、このようにして位置ずれ量が求ま
ると、画像メモリPMCから読み出される検出2値画像D
に一致する基準2値画像Sを画像メモリPMSから読み出
すためには、いま、求めた位置ずれ量をx軸方向でΔ
x,y軸方向でΔyとし、画像メモリPMCから読み出す
この検出2値画像Dの読出開始座標位置を(x0,y0
とすると、これらずれ量Δx,Δyをオフセット値とし
て、画像メモリPMSでの基準2値画像Sの読出開始座標
位置を(x0−Δx,y0−Δy)とすればよい。
【0036】次に、図3に示した実施形態の検査のため
の全体動作を概略的に説明する。
【0037】検査に先立って、被検査基板1の検査領域
全域に関する基準2値画像Sと欠陥判定用2値画像Mと
を記憶装置8に格納しておく。
【0038】そして、まず、制御回路20からの指令に
より、被検査基板1が載置されたXYステージ2を走査
開始位置に移動させる。次に、このXYステージ2を走
査し(移動させ)つつ、撮像装置3によって被検査基板
1上の検査領域を撮像する。この撮像装置3の出力信号
は2値化回路4で2値化されて検出2値画像Dとなる。
このようにして第1回目の走査が行なわれているときに
は、その1走査分の検出2値画像Dがセレクタ5によっ
て選択された、例えば、画像メモリ6aに書き込まれ
る。また、これと並行して、セレクタ9によって書込み
先として、例えば、画像メモリ10aが選択され、記憶
装置8から撮像装置3による第1回目の走査に関する基
準2値画像が読み出されてこの画像メモリ10aに書き
込まれ、さらに、セレクタ12によって書込み先とし
て、例えば、画像メモリ13aが選択され、記憶装置8
から同じく第1回目の水平走査に関する欠陥判定用2値
画像Mが読み出されてこの画像メモリ13aに書き込ま
れる。即ち、画像メモリ10a,13aへの基準2値画
像Sと欠陥判定用2値画像Mの書込みが、検出2値画像
Dの検出及び画像メモリ6aへの書込みと並行して行な
われる。
【0039】以上の第1回目の走査が終了すると、セレ
クタ5,9,12は夫々、書込み先を画像メモリ6b,
10b,13bに切り替える。そして、撮像装置3によ
る第2回目の走査の撮像が行なわれ、第1回目の走査と
同様に、検出2値画像Dが画像メモリ6bに、対応する
基準2値画像Sが画像メモリ10bに、対応する欠陥判
定用2値画像Mが画像メモリ13bに夫々書き込まれ
る。
【0040】一方、第1回目の走査が終了すると、セレ
クタ7,11,14は夫々、読出し元として画像メモリ
6a,10a,13aを選択する。これにより、これら
画像メモリ6a,10a,13aから夫々第1回目の走
査での検出2値画像D,基準2値画像S,欠陥判定用2
値画像Mを読み出し可能となる。
【0041】そこで、まず、位置合わせ回路15によ
り、第1回目の走査での検出2値画像Dと基準2値画像
S,欠陥判定用2値画像Mとの位置合わせが行なわれ
る。このため、図5で説明したように、画像メモリ6
a,10aを夫々画像メモリPMC,PMSに対応させて、
検出2値画像Dと基準2値画像Sとの位置ずれ量を検出
する。そして、この検出した位置ずれ量をオフセット値
として画像メモリ10a,13aでの読出開始位置を補
正する。このようにして、画像メモリ6a,10a,1
3aの読出しを同時に開始すると、画像メモリ6aから
読み出される検出2値画像Dと画像メモリ10a,13
aから読み出される基準2値画像S,欠陥判定用2値画
像Mとの位置ずれがなくなる。
【0042】画像メモリ10aから読み出される基準2
値画像Sとこれと同時に画像メモリ13aから読み出さ
れて反転される欠陥判定用2値画像MとはAND回路1
6に供給され、これにより、最小公差パターン2値画像
Sが形成される。また、画像メモリ10aから読み出
されるこの基準2値画像Sは反転されて、これと同時に
画像メモリ13aから読み出される欠陥判定用2値画像
MととともにOR回路17に供給され、これにより、最
大公差パターン2値画像MLが形成される。そして、こ
の最小公差パターン2値画像MSと画像メモリ6aから
同時に読み出された検出2値画像DとはAND回路18
aに供給され、これにより、凹欠陥2値画像RSが得ら
れる。また、この最大公差パターン2値画像MLとこの
検出2値画像DとはAND回路18bに供給され、これ
により、凸欠陥2値画像RLが得られる。これら凹欠陥
2値画像RS,凸欠陥2値画像RLは夫々画像メモリ19
a,19bに書き込まれる。
【0043】以上のような第1回目の走査分の欠陥検出
動作を行なわれているとき、次の第2回目の走査が並行
して行なわれて他方の画像メモリ6bに書き込まれてお
り、これと同時に、記憶装置8からこれに対する基準2
値画像S,欠陥判定用2値画像Mが他方の画像メモリ1
0b,13bに書き込まれる。そして、この第2回目の
走査分についても、同様にして、位置合わせ回路15に
よって位置合わせが行なわれ、しかる後、検出2値画像
Sの欠陥検出が行なわれる。以下同様にして、図4に示
した各部分領域のような各走査毎に検出2値画像Dの欠
陥検出が行なわれるが、各走査毎に画像メモリ6a,1
0a,13aと画像メモリ6b,10b,13bとが交
互に使用される。
【0044】凹欠陥、凸欠陥の情報は画像メモリ19
a,19bに凹欠陥2値画像RS,凸欠陥2値画像RL
して記憶された後、制御回路20の制御のもとに読み出
され、例えば、表示装置などに供給されて欠陥位置など
が表示される。この場合、検査領域全体の欠陥を表示す
るようにしてもよいし、各走査毎の欠陥を表示するよう
にしてもよいし、また、被検査パターン毎の欠陥を表示
するようにしてもよいし、さらには、これらを選択表示
させるようにすることもできる。
【0045】以上のように、この実施形態では、欠陥検
出のための画像メモリからの画像の読出しと画像メモリ
への次の各画像の書込みとを並行して行なうものである
から、検査領域制御全体の欠陥検査を迅速に行なうこと
ができる。また、検査領域の欠陥検査を1走査分ずつ行
なうものであるから、この検査領域でのデータ量が膨大
なものであっても、欠陥検査のための画像メモリとして
は、小さい記憶容量のものを用いることができる。
【0046】なお、記憶装置8としては、大容量のもの
を用いることになるが、これは、例えば、磁気ディスク
記憶装置などを用いればよく、画像メモリとしては小規
模のものでよい。また、画像メモリ6a,6b,10
a,10b,13a,13bとしては個々のメモリとし
てもよいが、1つの画像メモリを用い、その記憶領域を
夫々の画像毎に区分して使用するようにしてもよい。
【0047】図6は図3に示したパターン検査装置を用
いた本発明によるパターン検査システムの第1の実施形
態を示すブロック図であって、21はパターン検査装
置、22は画像発生装置、23はデータ転送手段であ
り、図3に対応する部分には同一符号を付けて重複する
説明を省略する。
【0048】同図において、この実施形態は図3に示し
たパターン検査装置21と画像発生装置22とで構成さ
れており、これら間がデータ転送手段23によって接続
されている。
【0049】画像発生手段22は、上記の被検査基板1
の検査領域の検査に先立ち、設計データを参照してこの
検査領域全域に対する基準2値画像Sと欠陥判定用2値
画像Mとを発生し、データ転送手段23を介してパター
ン検査装置21に転送する。パターン検査装置21で
は、この転送されてきた基準2値画像Sと欠陥判定用2
値画像Mとを記憶装置8に格納する。しかる後、パター
ン検査装置21では、図3で説明したように、被検査基
板1の検査領域の欠陥検査が行なわれる。
【0050】なお、データ転送手段23としては、コン
ピュータネットワークや光磁気ディスク,磁気ディスク
などが利用することができる。但し、かかるディスクの
場合、画像発生装置22では、上記のように基準2値画
像Sと欠陥判定用2値画像Mとを作成してかかるディス
クに記録し、これを記憶装置8としてパターン検査装置
21に装着することになる。
【0051】図7は本発明によるパターン検査方法の第
2の実施形態を説明する図であって、MEは欠陥判定用
パターンエッジ2値画像、MESは最小公差パターンエッ
ジ2値画像、MELは最大公差パターンエッジ2値画像で
あり、図1に対応する部分には同一符号を付けて重複す
る説明を省略する。
【0052】同図において、ここでは、ピンホールaや
飛散c,突起eは欠陥とせず、欠けbや突起dを欠陥と
して検出できるようにする。実際、このようなピンホー
ルaや飛散cを全て検出すると、虚報が多くなるため
に、これらを欠陥として検出しないことが望ましい場合
がある。
【0053】このため、この実施形態では、欠陥検出の
ために使用する画像として、基準2値画像Sと欠陥判定
用パターンエッジ2値画像MEとを用いるが、この欠陥
判定用パターンエッジ2値画像MEは、図1に示した第
1の実施形態における欠陥判定用2値画像Mのエッジ
(輪郭)として得られる画像であり、このため、基準2
値画像Sの最大公差パターンの外形輪郭とその中に含ま
れる最小公差パターンの外形輪郭とからなっている。こ
れ以外はこの第1の実施形態と同様である。
【0054】即ち、この欠陥判定用パターンエッジ2値
画像MEを反転して基準2値画像Sと論理積AND1を
とることにより、欠陥判定用パターンエッジ2値画像M
Eを構成する最小公差パターンの外形輪郭が最小公差パ
ターンエッジ2値画像MESとして抽出される。検出2値
画像Sのパターンでのこの最小公差パターンエッジ2値
画像MESよりも細くなっている箇所は欠陥であり、これ
を凹欠陥とする。また、欠陥判定用パターンエッジ2値
画像MEと基準2値画像Sの論理和ORをとることによ
り、欠陥判定用パターンエッジ2値画像MEを構成する
最大公差パターンの外形輪郭が最大公差パターンエッジ
2値MELとして抽出される。検出2値画像Sのパターン
でのこの最大公差パターンエッジ2値画像MELよりも太
くなっている箇所は欠陥であり、これを凸欠陥とする。
【0055】そして、検出2値画像Dを反転してこの最
小公差パターンエッジ2値画像MESとの論理積AND2
をとると、欠けbを欠陥として含む凹欠陥2値画像RS
が得られ、欠け欠陥bが検出される。また、最大公差パ
ターンエッジ2値MELを反転して検出2値画像Dと論理
積AND3をとることにより、突起dを欠陥として含む
凸欠陥2値画像RL が得られ、突起欠陥dが検出され
る。
【0056】この実施形態では、以上のように、ピンホ
ールや飛散を検出することなく、凸,凹欠陥のみを検出
することができる。また、この実施形態は、図3に示し
たパターン検査装置及び図6に示したパターン検査シス
テムでそのまま実行可能である。
【0057】図8は本発明によるパターン検査方法の第
3の実施形態を説明する図であって、前出図面に対応す
る部分には同一符号を付けている。
【0058】同図において、この実施形態は、図1に示
した凸欠陥判定用2値画像MLと凹欠陥判定用2値画像
Sとを作成しておくものである。この凸欠陥判定用2
値画像MLは基準2値画像Sをその最大公差パターンに
まで拡大した外形を有するものであり、この凹欠陥判定
用2値画像MSは基準2値画像Sをその最小公差パター
ンに縮小した外形を有するものである。
【0059】基準2値画像Sは、図5で示したような検
出2値画像Dとの位置ずれ量の検出のために用いられ、
この検出した位置ずれ量に応じて凸欠陥判定用2値画像
Lと凹欠陥判定用2値画像MSの位置を補正する。この
ように補正された凹欠陥判定用2値画像MSと反転され
た検出2値画像Dとの論理積AND2をとることによ
り、凹欠陥2値画像RSが得られ、補正された凹欠陥判
定用2値画像MSが反転されて検出2値画像Dと論理積
AND3をとることにより、凸欠陥2値画像RLが得ら
れる。
【0060】このようにして、この実施形態も、図1に
示した第1の実施形態と同等の効果が得られる。
【0061】図9は本発明によるパターン検査装置の第
3の実施形態を示すブロック図であって、8'は記憶装
置、24はセレクタ、25a,25bは画像メモリ、2
6,27はセレクタ、28a,28bは画像メモリ、2
9はセレクタであり、図3に対応する部分には同一符号
を付けて重複する説明を省略する。
【0062】同図において、この実施形態は図8に示し
たパターン検査方法を実行するものであって、基本構成
は図3に示したパターン検出装置と同様であるが、この
第1の実施形態が基準2値画像Sと欠陥判定用2値画像
Mとから凸欠陥判定用2値画像MLと凹欠陥判定用2値
画像MSを形成するのに対し、欠陥判定用2値画像Mの
代わりに、かかる凸欠陥判定用2値画像MLと凹欠陥判
定用2値画像MSとを予め作成して記憶装置8'に格納し
ておくものである。従って、この記憶装置8'には、基
準2値画像Sと凸欠陥判定用2値画像MLと凹欠陥判定
用2値画像MSとが検査に先立って格納されている。
【0063】このことからして、この実施形態では、図
3に示したパターン検査装置に比較して、欠陥判定用2
値画像M用の画像メモリ13a,13bやセレクタ1
2,14、AND回路16、OR回路17を不要とし、
その代りに、凸欠陥判定用2値画像ML と凹欠陥判定用
2値画像MS のための画像メモリ25a,25b,28
a,28b、セレクタ24,26,27,29を追加し
た構成となっている。これら画像メモリ25a,25
b,28a,28bも、1走査分の画像を記憶する容量
を有する高速書込み,読出しが可能なメモリである。
【0064】かかる構成において、図3に示したパター
ン検出装置と同様、1走査分の検出2値画像Dが画像メ
モリ6aまたは6bへ書き込まれるとともに、記憶装置
8'から基準2値画像S,凹欠陥判定用2値画像MS
凸欠陥判定用2値画像ML が読み出され、それらの1走
査分が夫々セレクタ9,24,27で選択される画像メ
モリ10aまたは10b,25aまたは25b,28a
または28bに書き込まれる。
【0065】そして、まず、セレクタ7により、画像メ
モリ6aまたは6bに書き込まれた検出2値画像Dが読
み出されて位置合わせ回路15に供給され、また、セレ
クタ11により、画像メモリ10aまたは10bに書き
込まれた基準2値画像Sが読み出されて位置合わせ回路
15に供給され、例えば、図5で説明したようにして、
これら検出2値画像Dと基準2値画像Sとの位置ずれ量
が検出される。
【0066】次に、セレクタ26により、画像メモリ2
5aまたは25bからこの位置ずれ量分だけ読出し位置
が補正されて1走査分の凹欠陥判定用2値画像MS が読
み出され、画像メモリ6aまたは6bから読み出されて
反転された検出2値画像DとともにAND回路18aに
供給される。これにより、凹欠陥2値画像RS が得られ
る。また、これと同時に、セレクタ27により、画像メ
モリ28aまたは28bからこの位置ずれ量分だけ読出
し位置が補正されて1走査分の凸欠陥判定用2値画像M
Lが読み出されて反転され、画像メモリ6aまたは6b
から読み出された上記の検出2値画像DとともにAND
回路18bに供給される。これにより、凹欠陥2値画像
Sが得られる。これら凹欠陥2値画像RSと凸欠陥2値
画像RLとは夫々、画像メモリ19a,19bに格納され
る。
【0067】この実施形態も、図3に示した第1の実施
形態と同様の効果が得られる。
【0068】図10は本発明によるパターン検査方法の
第5の実施形態を説明する図であって、SEは膨張2値
画像、SSは収縮2値画像、SSK1はパターン骨格線2値
画像、SSK2 はパターン背景骨格線2値画像であり、前
出図面に対応する部分には同一符号を付けている。
【0069】この実施形態も、図1に示したパターン検
出方法の実施形態と同様、凹欠陥判定用2値画像MS
凸欠陥判定用2値画像MLとを作成し、これらを用いて
検出2値画像Dの欠陥を検出するものであるが、これら
欠陥判定用2値画像MS,MLの形成方法が図1に示した
上記実施形態と異なるものである。
【0070】電子回路の検査においては、必ずしもパタ
ーンの全ての箇所で寸法公差を保証する必要がない場合
がある。例えば、パッド部では、寸法公差を満たす必要
があるが、ライン部では、接続のみを保証すれば充分な
場合があるし、あるいはライン間の短絡が生じていない
ことを保証すれば充分な場合もある。この図10に示す
実施形態では、かかる検査を実現するためのものであ
り、以下、この実施形態での欠陥判定用2値画像MS
Lの形成方法について説明する。
【0071】図10において、まず、欠陥のない基準2
値画像Sを作成する。次いで、この基準2値画像Sから
骨格線を抽出してパターン骨格線2値画像SSK1とし、
基準2値画像Sの背景から骨格線を抽出してパターン背
景骨格線2値画像SSK2とする。骨格線の抽出あるいは
細線化と呼ばれる技法は画像処理においてよく知られた
技術であり、例えば、“細線化法についての諸考察”電
子通信学会技術報告PRL75〜76などに詳細に説明
されている。
【0072】一方、基準2値画像Sに対して全体に寸法
公差に相当する幅の膨張を行なうことによって得られる
2値画像を膨張2値画像SEとし、同じく基準2値画像
Sに対して全体に寸法公差に相当する幅の収縮を行なう
ことによって得られる2値画像を収縮2値画像SSとす
る。この膨張2値画像SEでは、基準2値画像Sでの公
差幅の2倍よりも狭い背景部分が埋め込まれて現われな
い。また、この収縮2値画像SSは、基準2値画像Sの
公差幅の2倍よりも細い部分が失われた2値画像であ
る。
【0073】以上のようにして、各2値画像SE,SS
SK1,SSK2が得られるが、次に、パターン骨格線2値
画像SSK1と収縮2値画像SSとの論理和ORをとること
により、凹欠陥判定用2値画像MSを作成する。この凹
欠陥判定用2値画像MSでは、基準2値画像Sの公差幅
の2倍よりも細い部分が基準2値画像Sの骨格線で表わ
される。また、パターン背景骨格線2値画像SSK2を反
転して膨張2値画像SEとの論理積AND1をとること
により、凸欠陥判定用2値画像MLを作成する。この凸
欠陥判定用2値画像ML では、基準2値画像Sでの公差
幅の2倍よりも狭い部分が基準2値画像Sの背景の骨格
線で表わされる。
【0074】図9に示したパターン検査装置において、
記憶装置8’から読み出される凹欠陥判定用2値画像M
Sと凸欠陥判定用2値画像MLとして、図10で示したよ
うにして得られた凹欠陥判定用2値画像MSと凸欠陥判
定用2値画像MLとを利用することにより、検出2値画
像Dでのパッド部においては、寸法公差を越える大きさ
の欠陥の有無が、ライン部においては、断線の有無ある
いはライン間の短絡の有無の検査が可能である。
【0075】このような利用法としては、例えば、図9
に示したパターン検査装置の実施形態において、記憶装
置8’に、基準2値画像Sとともに、図10に示した各
画像SE,SS,SSK1,SSK2を格納しておき、これらを
読み出して図10に示した演算処理を施して凹欠陥判定
用2値画像MSと凸欠陥判定用2値画像MLとを作成し、
画像メモリ25a,25b、画像メモリ28a,28b
に供給するようにしてもよいし、記憶装置8’に基準2
値画像Sのみを記憶しておき、これを読み出して図10
に示す演算処理を行ない、これによって凹欠陥判定用2
値画像MSと凸欠陥判定用2値画像ML とを作成し、画
像メモリ25a,25b、画像メモリ28a,28bに
供給するようにしてもよい。
【0076】さらには、記憶装置8’に基準2値画像S
のみを記憶しておき、画像メモリ10a,10bから読
み出される基準2値画像Sを図10に示すように演算処
理して凹欠陥判定用2値画像MSと凸欠陥判定用2値画
像MLとを作成するようにしてもよいし、また、記憶装
置8’に、基準2値画像Sとともに、図10に示した各
画像SE,SS,SSK1,SSK2を格納しておき、これらを
読み出して夫々画像メモリに格納し、これらを読み出し
て図10に示す演算処理を行なうことによって凹欠陥判
定用2値画像MSと凸欠陥判定用2値画像MLとを作成す
るようにしてもよい。
【0077】図11は本発明によるパターン検査システ
ムの第2の実施形態を示すブロック図であって、21’
はパターン検査装置、22’は画像発生装置、23’は
データ転送手段であり、図9に対応する部分には同一符
号を付けて重複する説明を省略する。
【0078】同図において、この実施形態は、パターン
検査装置21’として図9に示したパターン検査装置を
用いるものであり、画像発生装置22’は、このパター
ン検査装置21’での記憶装置8’に、被検査基板1の
検査領域の検査に先立ち、格納する上記の画像を設計デ
ータを参照して発生するものである。また、データ転送
手段23’は、図6に示したパターン検査システムで用
いるデータ転送手段23と同様のものである。
【0079】図12は本発明によるパターン検査方法の
第5の実施形態を説明する図であって、図7に対応する
部分には同一符号を付けている。
【0080】図7に示したパターン検査方法では、基準
2値画像Sの最小公差パターンのエッジ(輪郭)と最大公
差パターンのエッジとからなる欠陥判定用パターンエッ
ジ2値画像MEと基準2値画像Sとを予め形成してお
き、検査領域の検査に際し、これら基準2値画像Sと欠
陥判定用パターンエッジ2値画像MEとから、最小公差
パターンのエッジからなる最小公差パターンエッジ2値
画像MESと最大公差パターンのエッジからなる最大公差
パターンエッジ2値画像MELとを作成し、これらを用い
て検出2値画像Dの欠陥を検出するものであったが、図
12に示す第5の実施形態では、最小公差パターンエッ
ジ2値画像MESと最大公差パターンのエッジからなる最
大公差パターンエッジ2値画像MELとを予め形成してお
き、検査領域の検査に際し、これらを用いて検出2値画
像Dの欠陥を検出するものである。
【0081】この実施形態においても、図7に示した実
施形態と同様に、虚報の出力を減らす効果が得られる。
【0082】また、この実施形態のパターン検査方法
は、図9に示したパターン検査装置や図11に示したパ
ターン検査システムに適用可能である。
【0083】図13は本発明によるパターン検査方法の
第6の実施形態を説明する図であって、図1に対応する
部分には同一符号を付けている。
【0084】図1で示したパターン検査方法が検出2値
画像Dそれ自身を用いるのに対し、この実施形態は、図
13に示すように、検出2値画像Dの欠陥部によるもの
も含めたエッジ(輪郭)を検出し、このエッジによる検出
パターンエッジ2値画像DEを用いるものである。
【0085】この実施形態においても、図1に示したパ
ターン検査方法と同等の効果が得られるし、さらに、欠
陥出力がエッジ上の点に限定されるため、出力点数が減
る効果もある。
【0086】図14は本発明によるパターン検査装置の
第3の実施形態を示すブロック図であって、30はエッ
ジ抽出回路であり、図3に対応する部分には同一符号を
付けて重複する説明を省略する。
【0087】この実施形態は、図13に示したパターン
検査方法を用いるものであって、このために、図14に
示すように、エッジ抽出回路30が設けられている。2
値化回路4から出力される検出2値画像Dはこのエッジ
抽出回路30に供給され、検出パターンエッジ2値画像
Eが形成される。この検出パターンエッジ2値画像DE
がセレクタ5で選択される画像メモリ6a,6bに1走
査分ずつ交互に書き込まれ、読み出される。これ以外の
動作は、図3に示した第1の実施形態と同様である。
【0088】なお、位置合わせ回路15では、画像メモ
リ6a,6bから検出パターンエッジ2値画像DEが供
給されるが、画像メモリ10a,10bから供給される
基準2値画像Sについても、同様に、そのエッジが抽出
され、これで持って検出2値画像Dと基準2値画像Sと
の位置ずれ量が検出される。
【0089】図15(a)は図14におけるエッジ抽出
回路30の一具体例を示すブロック図であって、31
a,31b,32a〜32cはシフトレジスタ、33は
OR回路、34はAND回路である。
【0090】ここで、図14において、被検査基板1の
検査領域は、図4で示したように複数の部分領域に区分
され、夫々の部分領域が1走査分として1走査毎に検査
が行なわれるのであるが、この部分領域毎に走査が行な
われる。即ち、1つの部分領域の走査が行なわれて1走
査分の検出2値画像Dが得られると、次の部分領域に走
査が移る。この部分領域での走査方法としては、1次元
画像検出器である撮像装置3がx軸方向の走査(以下、
x走査という)を行なうとともに、XYステージ2のこ
のx軸方向とは直交するy軸方向の移動により、y軸方
向の走査(以下、y軸走査というを行なう。そこで、図
4において、ある部分領域を走査する場合には、そのx
軸方向の幅分x軸走査が行なわれ、そのy軸方向の幅分
y軸走査が行なわれる。ここで、1回のx軸走査に要す
る時間をx軸走査時間ということにする。以上の走査方
法は、他の実施形態にも適用される。
【0091】図15(a)において、このように走査さ
れる部分領域の検出2値画像Dがシリアルの画像信号と
して入力され、シフトレジスタ31a,32aに供給さ
れる。ここで、シフトレジスタ31a,31bはシリア
ルインシリアルアウトのものであって、1x軸走査期間
の画素数分のセルを有している。従って、入力された検
出2値画像Dはシフトレジスタ31aで1x軸走査時間
遅延され、シフトレジスタ32bに供給されるととも
に、さらに、シフトレジスタ31bで1x軸走査時間遅
延され、シフトレジスタ32cに供給される。
【0092】一方、シフトレジスタ32a〜31cはシ
リアルインパラレルアウトのものであって、夫々3画素
数分のセルを有しており、従って、シフトレジスタ32
aには、検出2値画像Dの3画素がその入力順に格納さ
れ、シフトレジスタ32bには、それより1x軸走査時
間前の3画素がその入力順に格納され、シフトレジスタ
32cには、さらにそれより1x軸走査時間前の3画素
がその入力順に格納される。勿論、これらシフトレジス
タ32a〜32cでは、検出2値画像Dが1画素入力さ
れる毎に、1セルずつシフトされる。
【0093】そこで、各瞬時をみると、シフトレジスタ
32a〜32cには、検出2値画像Dの3×3画素が格
納されていることになる。いま、検出2値画像Dの任意
の3×3画素が、図15(b)に示すように、画素A,
B,C,……,H,Iとすると、これらは図15(a)
に示すように、シフトレジスタ32a〜32cに格納さ
れることになる。即ち、かかるシフトレジスタ31a,
31b,32a〜32cによって検出2値画像Dの3×
3画素が切り出され、この切り出される3×3画素の領
域が順次x軸方向に、さらに、y軸方向に移動していく
ことになる。
【0094】各シフトレジスタ32a〜32cからは各
セルの画素がパラレルに出力され、シフトレジスタ32
aの3個のセルの画素C,B,Aとシフトレジスタ32
bの2個のセルの画素F,Dとシフトレジスタ32cの
3個のセルの画素I,H,Gとが反転してOR回路33
に供給され、シフトレジスタ32bの2番目のセルの画
素EがOR回路33の出力とともにAND回路34に供
給される。これにより、次式(1)、即ち、 W=−(A+B+C+D+F+G+H+I)・E …………………(1) ここで、(−):反転 (+):論理和 (・):論理積 の演算が行なわれる。
【0095】かかる演算によると、画素A〜Iはレベル
が“1”または“0”であり、画素A,B,C,D,
F,G,H,Iの少なくともいずれか1つが“1”で画
素Eが“1”であるときのみW=“1”となるから、検
出2値画像Dのエッジが検出されてエッジパターンが得
られる。
【0096】図16は本発明によるパターン検査方法の
第7の実施形態を説明する図であって、前出図面に対応
する部分には同一符号をつけている。
【0097】同図において、この実施形態は、図8に示
したパターン検査方法において、図13に示したパター
ン検査方法のように、検出2値画像Dの代わりに検出パ
ターンエッジ2値画像DEを用いるものである。
【0098】この実施形態でも、先の実施形態と同様の
効果が得られ、欠陥出力がエッジ上の点に限定されるた
め、出力点数が減る効果がある。
【0099】図17は本発明によるパターン検査装置の
第4の実施形態を示すブロック図であり、前出図面に対
応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略す
る。
【0100】同図において、この実施形態は、図16に
示したパターン検査方法を用いたものであって、図9に
示したパターン検査装置において、図14に示したパタ
ーン検査装置のように、2値化回路4からの検出2値画
像Dの検出パターンエッジ2値画像DE を得るために、
エッジ抽出回路30を設けたものである。
【0101】これ以外の点については、図14に示した
パターン検査装置と同様である。また、この実施形態を
用いて、図11に示すようなパターン検査システムを構
成することができる。
【0102】図18は本発明によるパターン検査方法の
第8の実施形態を示す図であって、前出図面に対応する
部分には同一符号をつけている。
【0103】この実施形態は、図18に示すように、使
用する欠陥判定用2値画像を1個とするものであり、こ
の点が図13に示したパターン検査方法と異なる。ここ
では、判定用2値画像Mを使用する。
【0104】図18において、欠陥判定用2値画像Mを
反転し、これと検出2値画像Dから得られた検出パター
ンエッジ2値画像DEとの論理積ANDをとり、これに
より、欠陥2値画像Rが得られる。この欠陥2値画像R
では、凸欠陥と凹欠陥とが含まれており、これらを検出
することができる。
【0105】この実施形態では、欠陥の凸、凹の種類別
に得られるものではないが、図13に示したパターン検
査方法を用いた場合に比べて、欠陥判定用2値画像用の
画像メモリが1式のみでよく、図17に示したパターン
検査装置に適用した場合、画像メモリ28a,28b,
19aやセレクタ27,29が不要となって装置の簡略
化が図れ、また、記憶装置8’の容量も低減可能とな
る。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基準画像の寸法公差によらず、簡便な装置構成でもっ
て、高速にパターン欠陥を検出するパターン検査を行な
うことができる。
【0107】また、本発明によると、検出すべき欠陥の
大きさが場所によって異なる値をとる場合でも、簡便な
装置構成により、パターン検査を行なうことができる。
【0108】さらに、本発明によると、検査領域全域に
対する基準画像のデータ量が膨大となる場合でも、小規
模のメモリ構成によるパターン検査装置またはシステム
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパターン検査方法の第1の実施形
態を示す図である。
【図2】図1における基準2値画像と欠陥判定用2値画
像との関係を拡大して示す図である。
【図3】本発明によるパターン検査装置の第1の実施形
態を示すブロック図である。
【図4】図3に示すパターン装置での走査を説明する図
である。
【図5】図3での位置あわせ回路による位置合わせ方法
の一具体例を示す図である。
【図6】本発明によるパターン検査システムの第1の実
施形態を示すブロック図である。
【図7】本発明によるパターン検査方法の第2の実施形
態を示す図である。
【図8】本発明によるパターン検査方法の第3の実施形
態を示す図である。
【図9】本発明によるパターン検査装置の第2の実施形
態を示すブロック図である。
【図10】本発明によるパターン検査方法の第4の実施
形態を示す図である。
【図11】本発明によるパターン検査システムの第2の
実施形態を示すブロック図である。
【図12】本発明によるパターン検査方法の第5の実施
形態を示す図である。
【図13】本発明によるパターン検査方法の第6の実施
形態を示す図である。
【図14】本発明によるパターン検査装置の第3の実施
形態を示すブロック図である。
【図15】図14におけるエッジ抽出回路の一具体例を
示す図である。
【図16】本発明によるパターン検査方法の第7の実施
形態を示す図である。
【図17】本発明によるパターン検査装置の第4の実施
形態を示すブロック図である。
【図18】本発明によるパターン検査方法の第8の実施
形態を示す図である。
【図19】パイプライン型処理回路を用いた従来のパタ
ーン検査装置の一例を示すブロック図である。
【図20】パターン構造要素による縮小処理によってち
ぎれが生じたパターンを示す図である。
【符号の説明】
1 被検査基板 2 XYステージ 3 撮像装置(1次元画像検出器) 6a,6b 画像メモリ 8 記憶装置 10a,10b 画像メモリ 13a,13b 画像メモリ 15 位置合わせ回路 16 AND回路 17 OR回路 18a,18b AND回路 19a,19b 画像メモリ 21,21’ パターン検査装置 22,22’ 画像発生手段 23,23’ データ転送手段 25a,25b 画像メモリ 28a,28b 画像メモリ 30 エッジ抽出回路 D 検出2値画像 DE 検出パターンエッジ2値画像 S 基準2値画像 M 欠陥判定用2値画像 MS 最小公差パターン2値画像 ML 最大公差パターン2値画像 ME 欠陥判定用パターンエッジ2値画像 MES 最小公差パターンエッジ2値画像 MEL 最大公差パターンエッジ2値画像 R 欠陥2値画像 RS 凹欠陥2値画像 RL 凸欠陥2値画像 SE 膨張2値画像 SS 収縮2値画像 SSK1 パターン骨格線2値画像 SSK2 パターン背景骨格線2値画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 イラリオ治臣 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 入江 洋子 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 二宮 隆典 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 土井 秀明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 欠陥のない基準2値画像と、欠陥を抽出
    すべく準備した少なくとも1つ以上の欠陥判定用2値画
    像とを記憶する画像記憶手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該欠陥判定用2値画像と該基準画像との少なくとも一方
    と該検出2値画像とを処理して、該被検査パターンの欠
    陥を抽出する欠陥抽出手段とからなることを特徴とする
    パターン検査装置。
  2. 【請求項2】 欠陥のない基準2値画像と、欠陥を抽出
    すべく準備した少なくとも1つ以上の欠陥判定用2値画
    像とを記憶する画像記憶手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該欠陥判定用2値画像と該基準画像との少なくとも一方
    と該検出2値画像とを処理して、該被検査パターンの欠
    陥を抽出する欠陥抽出手段とを少なくとも含むパターン
    検査装置に加え、さらに、 該基準2値画像と該欠陥判定用2値画像とを発生する画
    像発生手段と、 該画像発生手段と該パターン検査装置との間でのデータ
    の転送を可能とするデータ転送手段とを有することを特
    徴とするパターン検査システム。
  3. 【請求項3】 欠陥のない基準2値画像と、欠陥を抽出
    すべく準備した欠陥判定用2値画像とを記憶する画像記
    憶手段と、 該基準2値画像と該欠陥判定用2値画像とから、凸系欠
    陥を抽出するための凸系欠陥判定用2値画像と凹系欠陥
    を抽出するための凹系欠陥判定用2値画像とを発生する
    画像合成手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該画像合成手段により発生した該凸系欠陥判定用2値画
    像と該検出2値画像とを処理して凸系欠陥を抽出し、か
    つ該凹系欠陥判定用2値画像と該検出2値画像とを処理
    して凹系欠陥を抽出する欠陥抽出手段とからなることを
    特徴とするパターン検査装置。
  4. 【請求項4】 欠陥のない基準2値画像と、欠陥を抽出
    すべく準備した欠陥判定用2値画像とから、凸系欠陥を
    抽出するための凸系欠陥判定用2値画像と凹系欠陥とを
    抽出するための凹系欠陥判定用2値画像とを発生し、 被検査パターンを撮像して得られる検出2値画像と該基
    準2値画像との位置ずれを補正し、 該凸系欠陥判定用2値画像と該検出2値画像とを処理し
    て凸系欠陥を抽出するとともに、該凹系欠陥判定用2値
    画像と該検出2値画像とを処理して、凹系欠陥を抽出す
    ることを特徴とするパターン検査方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のパターン検査方法におい
    て、 前記欠陥判定用2値画像は、パターンの部位毎に検出感
    度を可変とすることを特徴とするパターン検査方法。
  6. 【請求項6】 欠陥のない基準2値画像と、欠陥を抽出
    すべく準備した欠陥判定用2値画像とを記憶する画像記
    憶手段と、 該基準2値画像と該欠陥判定用2値画像から、凸系欠陥
    を抽出するための凸系欠陥判定用2値画像と凹系欠陥を
    抽出するための凹系欠陥判定用2値画像とを発生する画
    像合成手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該画像合成手段により発生した該凸系欠陥判定用2値画
    像と該検出2値画像とを処理して凸系欠陥を抽出し、活
    該凹系欠陥判定用2値画像と該検出2値画像とを処理し
    て凹系欠陥を抽出する欠陥抽出手段とを少なくとも含む
    パターン検査装置に加えて、さらに、 該基準2値画像と該欠陥判定用2値画像とを発生する画
    像発生手段と、 該画像発生手段と該パターン検査装置との間でのデータ
    転送を可能とするデータ転送手段ととを有することを特
    徴とするパターン検査システム。
  7. 【請求項7】 欠陥のない基準2値画像と、欠陥を抽出
    すべく準備した少なくとも1つ以上の欠陥判定用2値画
    像とを記憶する画像記憶手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該欠陥判定用2値画像と該検出2値画像とを処理して欠
    陥を抽出する欠陥抽出手段とからなることを特徴とする
    パターン検査装置。
  8. 【請求項8】 欠陥のない基準2値画像と、欠陥を抽出
    すべく準備した少なくとも1つ以上の欠陥判定用2値画
    像とを記憶する画像記憶手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該欠陥判定用2値画像と該検出2値画像とを処理して欠
    陥を抽出する欠陥抽出手段とを少なくとも含むパターン
    検査装置に加えて、さらに、 該基準2値画像と該欠陥判定用2値画像とを発生する画
    像発生手段と、 該画像発生手段と該パターン検査装置との間でのデータ
    転送を可能とするデータ転送手段とを有することを特徴
    とするパターン検査システム。
  9. 【請求項9】 欠陥のない基準2値画像と、基準画像の
    寸法公差によって定まる最大公差パターン外形と最小公
    差パターン外形とに挟まれた中空の領域をそれ以外の領
    域から区別するべく2値化された欠陥判定用2値画像と
    を記憶する画像記憶手段と、 該基準2値画像と該欠陥判定用2値画像とから、凸系欠
    陥を抽出するための最大公差パターン2値画像と凹系欠
    陥を抽出するための最小公差パターン2値画像とを発生
    する画像合成手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該画像合成手段により発生した該最大公差パターン2値
    画像と該検出2値画像とを処理して凸系欠陥を抽出し、
    活該最小公差パターン2値画像と該検出2値画像とを処
    理して凹系欠陥を抽出する欠陥抽出手段とからなること
    を特徴とするパターン検査装置。
  10. 【請求項10】 欠陥のない基準2値画像と、基準画像
    の寸法公差によって定まる最大公差パターン外形と最小
    公差パターン外形とに挟まれた中空の領域をそれ以外の
    領域から区別するべく2値化された欠陥判定用2値画像
    とから、凸系欠陥を抽出するための最大公差パターン2
    値画像と凹系欠陥を抽出するための最小公差2値画像と
    を発生し、 被検査パターンを撮像して得られる検出2値画像と該基
    準2値画像との位置ずれを補正し、 該最大公差パターン2値画像と該検出2値画像とを処理
    して凸系欠陥を抽出するとともに、該最小公差パターン
    2値画像と該検出2値画像とを処理して凹系欠陥を抽出
    することを特徴とするパターン検査方法。
  11. 【請求項11】 欠陥のない基準2値画像と、基準画像
    の寸法公差によって定まる最大公差パターン外形と最小
    公差パターン外形とに挟まれた中空の領域がそれ以外の
    領域から区別するべく2値化された欠陥判定用2値画像
    とを記憶する画像記憶手段と、 該基準2値画像と該欠陥判定用2値画像から凸系欠陥を
    抽出するための最大公差パターン2値画像と凹系欠陥を
    抽出するための最小公差パターン2値画像とを発生する
    画像合成手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該画像合成手段により発生した該最大公差パターン2値
    画像と該検出2値画像とを処理して凸系欠陥を抽出し、
    該最小公差パターン2値画像と該検出2値画像とを処理
    して、凹系欠陥を抽出する欠陥抽出手段とを少なくとも
    含むパターン検査装置に加え、さらに、 該基準2値画像と該欠陥判定用2値画像とを発生する画
    像発生手段と、 該画像発生手段と該パターン検査装置との間でのデータ
    転送を可能とするデータ転送手段とと有することを特徴
    とするパターン検査システム。
  12. 【請求項12】 欠陥のない基準2値画像と、基準画像
    の寸法公差によって定まる最大または最小公差パターン
    2値画像とを記憶する画像記憶手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該最大または最小公差パターン2値画像と該検出2値画
    像とを処理して凸系または凹系欠陥を抽出する欠陥抽出
    手段とからなることを特徴とするパターン検査装置。
  13. 【請求項13】 欠陥のない基準2値画像と、基準画像
    の寸法公差によって定まる最大または最小公差パターン
    2値画像とを記憶する画像記憶手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該最大または最小公差パターン2値画像と該検出2値画
    像とを処理して凸系または凹系欠陥を抽出する欠陥抽出
    手段とを少なくとも含むパターン検査装置に加え、さら
    に、 該基準2値画像と該最大または最小公差パターン2値画
    像とを発生する画像発生手段と、 該画像発生手段と該パターン検査装置との間でのデータ
    転送を可能とするデータ転送手段とを有することを特徴
    とするパターン検査システム。
  14. 【請求項14】 欠陥のない基準2値画像と、基準画像
    の寸法公差によって定まる最大公差パターンのエッジ及
    び最小公差パターンのエッジ点をそれ以外の点から区別
    するべく2値化された欠陥判定用2値画像とを記憶する
    画像記憶手段と、 該基準2値画像と該欠陥判定用2値画像とから、凸系欠
    陥を抽出するための最大公差パターンエッジ2値画像と
    凹系欠陥を抽出するための最小公差パターンエッジ2値
    画像とを発生する画像合成手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該画像合成手段により発生した該最大公差パターンエッ
    ジ2値画像と該検出2値画像とを処理して凸系欠陥を抽
    出し、かつ該最小公差パターンエッジ2値画像と該検出
    2値画像とを処理して凹系欠陥を抽出する欠陥抽出手段
    とからなることを特徴とするパターン検査装置。
  15. 【請求項15】 欠陥のない基準2値画像と、基準画像
    の寸法公差によって定まる最大公差パターンのエッジ点
    及び最小公差パターンのエッジ点をそれ以外の点から区
    別するべく2値化された欠陥判定用2値画像とから、凸
    系欠陥を抽出するための最大公差パターンエッジ2値画
    像と凹系欠陥を抽出するための最小公差パターンエッジ
    2値画像とを発生し、 撮像された被検査パターンの検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正し、 該最大公差パターンエッジ2値画像と該検出2値画像と
    を処理して凸系欠陥を抽出し、かつ該最小公差パターン
    エッジ2値画像と該検出2値画像とを処理して凹系欠陥
    を抽出することを特徴とするパターン検査方法。
  16. 【請求項16】 欠陥のない基準2値画像と、基準画像
    の寸法公差によって定まる最大公差パターンのエッジ点
    及び最小公差パターンのエッジ点に挟まれた中空の領域
    のエッジ点をそれ以外の点から区別するべく2値化され
    た欠陥判定用2値画像とを記憶する画像記憶手段と、 該基準2値画像と該欠陥判定用2値画像とから、凸系欠
    陥を抽出するための最大公差パターンエッジ2値画像と
    凹系欠陥を抽出するための最小公差パターンエッジ2値
    画像とを発生する画像合成手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該画像合成手段により発生した該最大公差パターンエッ
    ジ2値画像と該検出2値画像とを処理して凸系欠陥を抽
    出し、かつ該最小公差パターンエッジ2値画像と該検出
    2値画像とを処理して凹系欠陥を抽出する欠陥抽出手段
    と を少なくとも含むパターン検査装置に加え、さらに、 該基準2値画像と該欠陥判定用2値画像とを発生する画
    像発生手段と、 該画像発生手段と該パターン検査装置との間でのデータ
    転送を可能とするデータ転送手段とを有することを特徴
    とするパターン検査システム。
  17. 【請求項17】 欠陥のない基準2値画像と、基準画像
    の寸法公差によって定まる最大または最小公差パターン
    のエッジ点をそれ以外の点から区別するべく2値化され
    た最大または最小公差パターンエッジ2値画像とを記憶
    する画像記憶手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該最大または最小公差パターンエッジ2値画像と該検出
    2値画像とを処理して凸系または凹系欠陥を抽出する欠
    陥抽出手段とからなることを特徴とするパターン検査装
    置。
  18. 【請求項18】 欠陥のない基準2値画像と、基準画像
    の寸法公差によって定まる最大または最小公差パターン
    のエッジ点をそれ以外の点から区別するべく2値化され
    た最大または最小公差パターンエッジ2値画像とを記憶
    する画像記憶手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該最大または最小公差パターンエッジ2値画像と該検出
    2値画像とを処理して凸系または凹系欠陥を抽出する欠
    陥抽出手段とを少なくとも含むパターン検査装置に加
    え、さらに、 該基準2値画像及び最大または最小公差パターンエッジ
    2値画像を発生する画像発生手段と、 該画像発生手段と該パターン検査装置との間でのデータ
    転送を可能とするデータ転送手段とを有することを特徴
    とするパターン検査システム。
  19. 【請求項19】 欠陥のない基準2値画像と、欠陥を抽
    出すべく準備した欠陥判定用2値画像とを記憶する画像
    記憶手段と、 該基準2値画像と該欠陥判定用2値画像とから、凸系欠
    陥を抽出するための凸系欠陥判定用2値画像と凹系欠陥
    を抽出するための凹系欠陥判定用2値画像とを発生する
    画像合成手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該検出2値画像のエッジを抽出して検出エッジ2値画像
    とするエッジ抽出手段と、 該画像合成手段により発生した該凸系欠陥判定用2値画
    像と該検出エッジ2値画像とを処理して凸系欠陥を抽出
    し、かつ該凹系欠陥判定用2値画像と該検出エッジ2値
    画像とを処理して凹系欠陥を抽出する欠陥抽出手段とを
    有することを特徴とするパターン検査装置。
  20. 【請求項20】 欠陥のない基準2値画像と、欠陥を抽
    出すべく準備した欠陥判定用2値画像とから、凸系欠陥
    を抽出するための凸系欠陥判定用2値画像と凹系欠陥を
    抽出するための凹系欠陥判定用2値画像とを発生し、 撮像された被検査パターンの検出2値画像と該基準2値
    画像との位置ずれを補正し、 該検出2値画像のエッジを抽出して検出エッジ2値画像
    とし、該凸系欠陥判定用2値画像と該検出エッジ2値画
    像とを処理して凸系欠陥を抽出し、かつ該凹系欠陥判定
    用2値画像と該検出エッジ2値画像とを処理して凹系欠
    陥を抽出することを特徴とするパターン検査方法。
  21. 【請求項21】 欠陥のない基準2値画像と、欠陥を抽
    出すべく準備した欠陥判定用2値画像とを記憶する画像
    記憶手段と、 該基準2値画像と該欠陥判定用2値画像とから、凸系欠
    陥を抽出するための凸系欠陥判定用2値画像と凹系欠陥
    を抽出するための凹系欠陥判定用2値画像とを発生する
    画像合成手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該検出2値画像のエッジを抽出して検出エッジ2値画像
    とするエッジ抽出手段と、 該画像合成手段により発生した該凸系欠陥判定用2値画
    像と該検出エッジ2値画像とを処理して凸系欠陥を抽出
    し、かつ該凹系欠陥判定用2値画像と該検出エッジ2値
    画像とを処理して凹系欠陥を抽出する欠陥抽出手段とを
    少なくとも含むパターン検査装置に加え、さらに、 該基準2値画像と該欠陥判定用2値画像とを発生する画
    像発生手段と、 該画像発生手段と該パターン検査装置との間でのデータ
    転送を可能とするデータ転送手段とを有することを特徴
    とするパターン検査システム。
  22. 【請求項22】 欠陥のない基準2値画像と、欠陥を抽
    出すべく準備した欠陥判定用2値画像とを記憶する画像
    記憶手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該検出2値画像のエッジを抽出して検出エッジ2値画像
    とするエッジ抽出手段と、 該欠陥判定用2値画像と該検出エッジ2値画像とを処理
    して欠陥を抽出する欠陥抽出手段とからなることを特徴
    とするパターン検査装置。
  23. 【請求項23】 欠陥のない基準2値画像と、欠陥を抽
    出すべく準備した欠陥判定用2値画像とを記憶する画像
    記憶手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該検出2値画像のエッジを抽出して検出エッジ2値画像
    とするエッジ抽出手段と、 該欠陥判定用2値画像と該検出エッジ2値画像とを処理
    して欠陥を抽出する欠陥抽出手段とを少なくとも含むパ
    ターン検査装置に加え、さらに、 該基準2値画像と該欠陥判定用2値画像とを発生する画
    像発生手段と、 該画像発生手段と該パターン検査装置との間でのデータ
    転送を可能とするデータ転送手段とを有することを特徴
    とするパターン検査システム。
  24. 【請求項24】 欠陥のない基準2値画像と、基準画像
    の寸法公差によって定まる最大公差パターン外形と最小
    公差パターン外形とに挟まれた中空の領域をそれ以外の
    領域から区別するべく2値化された欠陥判定用2値画像
    とを記憶する画像記憶手段と、 該基準2値画像と該欠陥判定用2値画像とから、凸系欠
    陥を抽出するための最大公差パターン2値画像と凹系欠
    陥を抽出するための最小公差パターン2値画像とを発生
    する画像合成手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該検出2値画像のエッジを抽出して検出エッジ2値画像
    とするエッジ抽出手段と、 該画像合成手段により発生した該最大公差パターン2値
    画像と該検出エッジ2値画像とを処理して凸系欠陥を抽
    出し、かつ該最小公差2値画像と該検出エッジ2値画像
    とを処理して凹系欠陥を抽出する欠陥抽出手段とからな
    ることを特徴とするパターン検査装置。
  25. 【請求項25】 欠陥のない基準2値画像と、基準画像
    の寸法公差によって定まる最大公差パターン外形と最小
    公差パターン外形とに挟まれた中空の領域をそれ以外の
    領域から区別するべく2値化された欠陥判定用2値画像
    とから、凸系欠陥を抽出するための最大公差パターン2
    値画像と凹系欠陥を抽出するための最小公差パターン2
    値画像とを発生し、 撮像された被検査パターンの検出2値画像と該基準2値
    画像との位置ずれを補正し、 該検出2値画像のエッジを抽出して検出エッジ2値画像
    とし、該凸系欠陥判定用2値画像と該検出エッジ2値画
    像とを処理して凸系欠陥を抽出し、かつ該凹系欠陥判定
    用2値画像と該検出エッジ2値画像とを処理して凹系欠
    陥を抽出することを特徴とするパターン検査方法。
  26. 【請求項26】 欠陥のない基準2値画像と、基準画像
    の寸法公差によって定まる最大公差パターン外形と最小
    公差パターン外形とに挟まれた中空の領域をそれ以外の
    領域から区別するべく2値化された欠陥判定用2値画像
    とを記憶する画像記憶手段と、 該基準2値画像と該欠陥判定用2値画像とから、凸系欠
    陥を抽出するための最大公差パターン2値画像と凹系欠
    陥を抽出するための最小公差パターン2値画像とを発生
    する画像合成手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像のエッジを抽
    出して検出エッジ2値画像とするエッジ抽出手段と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該画像合成手段により発生した該最大公差パターン2値
    画像と該検出エッジ2値画像とを処理して凸系欠陥を抽
    出し、かつ該最小公差パターン2値画像と該検出エッジ
    2値画像とを処理して凹系欠陥を抽出する欠陥抽出手段
    とを少なくとも含むパターン検査装置に加え、さらに、 該基準2値画像と該欠陥判定用2値画像とを発生する画
    像発生手段と、 該画像発生手段と該パターン検査装置との間でのデータ
    転送を可能とするデータ転送手段とを有することを特徴
    とするパターン検査システム。
  27. 【請求項27】 欠陥のない基準2値画像と、基準画像
    の寸法公差によって定まる最大または最小公差パターン
    2値画像とを記憶する画像記憶手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該検出2値画像のエッジを抽出して検出エッジ2値画像
    とするエッジ抽出手段と、 該最大または最小公差パターン2値画像と該検出エッジ
    2値画像とを処理して凸系または凹系欠陥を抽出する欠
    陥抽出手段とからなることを特徴とするパターン検査装
    置。
  28. 【請求項28】 欠陥のない基準2値画像と、基準画像
    の寸法公差によって定まる最大または最小公差パターン
    2値画像とを記憶する画像記憶手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該検出2値画像のエッジを抽出して検出エッジ2値画像
    とするエッジ抽出手段と、 該最大または最小公差パターン2値画像と該検出2値画
    像とを処理して凸系または凹系欠陥を抽出する欠陥抽出
    手段とを少なくとも含むパターン検査装置に加え、さら
    に、 該基準2値画像と該最大または最小公差パターン2値画
    像とを発生する画像発生手段と、 該画像発生手段と該パターン検査装置との間でのデータ
    転送を可能とするデータ転送手段とを有することを特徴
    とするパターン検査システム。
  29. 【請求項29】 欠陥のない基準2値画像と、基準画像
    の寸法公差によって定まる最大公差パターン外形と最小
    公差パターン外形とに挟まれた中空の領域をそれ以外の
    領域から区別するべく2値化された欠陥判定用2値画像
    とを記憶する画像記憶手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該検出2値画像のエッジを抽出して検出エッジ2値画像
    とするエッジ抽出手段と、 該欠陥判定用2値画像と該検出エッジ2値画像とを処理
    して欠陥を抽出する欠陥抽出手段とからなることを特徴
    とするパターン検査装置。
  30. 【請求項30】 撮像された被検査パターンの検出2値
    画像と基準2値画像との位置ずれを補正し、 該検出2値画像のエッジを抽出して検出エッジ2値画像
    とし、 基準2値画像の寸法公差によって定まる最大公差パター
    ン外形と最小公差パターン外形とに挟まれた中空の領域
    をそれ以外の領域から区別するべく2値化された欠陥判
    定用2値画像と該検出エッジ2値画像とを処理して欠陥
    を抽出することを特徴とするパターン検査方法。
  31. 【請求項31】 欠陥のない基準2値画像と、基準画像
    の寸法公差によって定まる最大公差パターン外形と最小
    公差パターン外形とで挟まれた中空の領域をそれ以外の
    領域から区別するべく2値化された欠陥判定用2値画像
    とを記憶する画像記憶手段と、 被検査パターンの光学像を電気信号に変換する撮像手段
    と、 該撮像手段により検出された検出2値画像の該基準2値
    画像に対する位置ずれを補正する位置合わせ手段と、 該検出2値画像のエッジを抽出して検出エッジ2値画像
    とするエッジ抽出手段と、 該欠陥判定用2値画像と該検出エッジ2値画像とを処理
    して欠陥を抽出する欠陥抽出手段とを少なくとも含むパ
    ターン検査装置に加え、さらに、 該基準2値画像と該最大または最小公差パターン2値画
    像とを発生する画像発生手段と、 該画像発生手段と該パターン検査装置との間でのデータ
    転送を可能とするデータ転送手段とからなることを特徴
    とするパターン検査システム。
  32. 【請求項32】 検査領域全域に関する基準画像または
    欠陥判定用画像の一方または両方を格納する第1の画像
    記憶手段と、 第1の画像記憶手段と比較して高速かつ小容量であり、
    1回の撮像で検出される領域に対応する部分基準画像ま
    たは部分欠陥判定用画像の一方または両方を格納する第
    2の画像記憶手段と、 撮像の度に、撮像する領域に関する部分基準画像または
    部分欠陥判定用画像の一方または両方を、該第1の画像
    記憶手段から該第2の画像記憶手段に転送するデータ転
    送手段と、 該第2の画像記憶手段に格納された部分基準画像または
    部分欠陥判定用画像の一方または両方と該撮像手段によ
    り検出された検出2値画像とを用いて欠陥を検出する欠
    陥抽出手段とからなることを特徴とするパターン検査装
    置。
  33. 【請求項33】 検査領域全域に関する基準画像または
    欠陥判定用画像の一方または両方を格納する第1の画像
    記憶手段と、 第1の画像記憶手段と比較して高速かつ小容量であり、
    1回の撮像で検出される領域に対応する部分基準画像ま
    たは部分欠陥判定用画像の一方または両方を格納する第
    2の画像記憶手段と、 撮像の度に、撮像する領域に関する部分基準画像または
    部分欠陥判定用画像の一方または両方を、該第1の画像
    記憶手段から該第2の画像記憶手段に転送するデータ転
    送手段と、 該第2の画像記憶手段に格納された部分基準画像または
    部分欠陥判定用画像の一方または両方と、該撮像手段に
    より検出された検出2値画像とを用いて欠陥を検出する
    欠陥抽出手段とを少なくとも含むパターン検査装置に加
    え、さらに、 該基準2値画像または該欠陥判定用画像の一方または両
    方を発生する画像発生手段と、 該画像発生手段と該パターン検査装置との間でのデータ
    転送を可能とするデータ転送手段とからなることを特徴
    とするパターン検査システム。
  34. 【請求項34】 被検査パターンの光学像を電気信号に
    変換する1次元センサと、 該被検査パターンをX,Y方向に位置決め載置するXY
    ステージと、 検査領域全域に関する基準画像または欠陥判定用画像の
    一方または両方を格納する画像記憶手段と、 該画像記憶手段と比較して高速かつ小容量であり、1走
    査分の基準画像または欠陥判定用画像の一方または両方
    を格納するメモリと、 該走査の度に、該画像記憶手段から1走査分の基準画像
    または欠陥判定用画像の一方または両方を該メモリに転
    送するデータ転送手段と、 該XYステージを走査しつつ該1次元センサで撮像する
    ことによって検出された検出2値画像と、該メモリに格
    納された基準画像または欠陥判定用画像の一方または両
    方とを用いて欠陥を検出する欠陥抽出手段とからなるこ
    とを特徴とするパターン検査装置。
  35. 【請求項35】 被検査パターンの光学像を電気信号に
    変換する1次元センサと、 被検査パターンをX,Y方向に位置決め載置するXYス
    テージと、 検査領域全域に関する基準画像または欠陥判定用画像の
    一方または両方を格納する画像記憶手段と、 該画像記憶手段と比較して高速かつ小容量であり、1走
    査分の基準画像または欠陥判定用画像の一方または両方
    を格納するメモリと、 該走査の度に、該画像記憶手段から1走査分の基準画像
    または欠陥判定用画像の一方または両方を該メモリに転
    送するデータ転送手段と、 該XYステージを走査しつつ1次元センサで撮像するこ
    とによって検出された検出2値画像と、該メモリに格納
    された基準画像または欠陥判定用画像の一方または両方
    を用いて欠陥を検出する欠陥抽出手段とを少なくとも含
    むパターン検査装置に加え、さらに、 該基準2値画像または該欠陥判定用画像の一方または両
    方を発生する画像発生手段と、 該画像発生手段と該パターン検査装置との間でのデータ
    転送を可能とするデータ転送手段とからなることを特徴
    とするパターン検査システム。
  36. 【請求項36】 被検査パターンの光学像を電気信号に
    変換する2次元センサと、 被検査パターンをX,Y方向に位置決め載置するXYス
    テージと、 検査領域全域に関する基準画像または欠陥判定用画像の
    一方または両方を格納可能な記憶容量を有する画像記憶
    手段と、 該画像記憶手段と比較して高速かつ小容量であり、1視
    野で検出される領域に対応する基準画像または欠陥判定
    用画像の一方または両方を格納するメモリと、 撮像の度に、該画像記憶手段から1視野分の基準画像ま
    たは欠陥判定用画像の一方または両方を該メモリに転送
    するデータ転送手段と、 該XYステージを移動しつつ2次元センサで撮像するこ
    とによって検出された検出2値画像と、該メモリに格納
    された基準画像または欠陥判定用画像の一方または両方
    とを用いて欠陥を検出する欠陥抽出手段とからなること
    を特徴とするパターン検査装置。
  37. 【請求項37】 被検査パターンの光学像を電気信号に
    変換する2次元センサと、 被検査パターンをX,Y方向に位置決め載置するXYス
    テージと、 検査領域全域に関する基準画像または欠陥判定用画像の
    一方または両方を格納する画像記憶手段と、 該画像記憶手段と比較して高速かつ小容量であり、1視
    野分の基準画像または欠陥判定用画像の一方または両方
    を格納するメモリと、 走査の度に、該画像記憶手段から1視野分の該基準画像
    または該欠陥判定用画像の一方または両方を該メモリに
    転送するデータ転送手段と、 該XYステージを移動しつつ2次元センサで撮像するこ
    とによって検出された検出2値画像と、該メモリに格納
    された該基準画像または該欠陥判定用画像の一方または
    両方とを用いて欠陥を検出する欠陥抽出手段とを少なく
    とも含むパターン検査装置に加え、さらに、 該基準画像または該欠陥判定用画像の一方または両方を
    発生する画像発生手段と、 該画像発生手段と該パターン検査装置との間でのデータ
    転送を可能とするデータ転送手段とを有することを特徴
    とするパターン検査システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007086610A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Lasertec Corp 微分干渉顕微鏡及び欠陥検査装置
JP2008112690A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Hitachi High-Technologies Corp 走査型電子顕微鏡、および走査型電子顕微鏡を用いたパターンの複合検査方法
US7412671B2 (en) 2003-09-25 2008-08-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Apparatus and method for verifying an integrated circuit pattern
JP2014187078A (ja) * 2013-03-21 2014-10-02 Dowa Holdings Co Ltd 金属−セラミックス接合回路基板およびその製造方法並びに検査方法

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