JPH11336155A - 浴室ユニット - Google Patents

浴室ユニット

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Publication number
JPH11336155A
JPH11336155A JP10148095A JP14809598A JPH11336155A JP H11336155 A JPH11336155 A JP H11336155A JP 10148095 A JP10148095 A JP 10148095A JP 14809598 A JP14809598 A JP 14809598A JP H11336155 A JPH11336155 A JP H11336155A
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JP
Japan
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floor
water
washing
water collecting
bathtub
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Pending
Application number
JP10148095A
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English (en)
Inventor
Takeshi Muto
健 武藤
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴室ユニットにおいて、浴槽への入浴時に生
じる、一時的な、多量の溢流水を洗い場床面に多量に流
したく無い。溢流水対策として、床面に排水用グレーチ
ングを設置した場合、浴室内が狭くなる感じが生じる。 【解決手段】 周囲を区画する壁2,3,4、洗い場床
面7、洗い場床面7に隣接して設置した浴槽10、給水
栓40,43等を備える浴室ユニット1において、浴槽
10の洗い場床面7上に、浴槽10からの溢流水を一時
的に集める集水部20を設け、集水部20は、洗い場床
面7の一部を底面とし、浴槽10の洗い場床面7側の外
側面13の一部と連続するように隣接して洗い場床面上
に起立するように一体的に設け、集水部20には、集め
られた溢流水を、洗い場床面7上に排水する排水部24
を設けた浴室ユニット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽の溢流水が、
洗い場床面に一時的に、多量に溢れ出すのを防止するよ
うにした浴室ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】浴槽への入浴の際、浴槽内の湯が溢れ出
ることがある。溢れた湯は、洗い場床面に一時的に溢れ
出し、洗い場床面に大きな溢流水となって流れ、洗い場
床面に設けた排水口から排出される。かかる浴槽入浴時
の溢流水があった場合、洗い場床面のレベルよりも、隣
接する脱衣所等の床面レベルが高い場合には、溢流水は
脱衣所等に侵入する虞は少ないが、洗い場床面と脱衣所
等の床面との間に、段差の無い形式の浴室ユニットで
は、以下のような課題がある。
【0003】老人等の入浴を円滑に行なわせるため、浴
室の洗い場床面と脱衣所の床面との間の段差を無くした
浴室ユニットが従来から実用に供されている。このよう
な、浴室床面と洗い場床面との間に段差を無くし、相互
間の床面レベルを同一、或いは略々同一とした形式で
は、浴槽への入浴時の溢流水により、洗い場床面から、
隣接する脱衣所等の床面まで溢流水が侵入し、脱衣所床
面を濡らす、という課題がある。そこで、従来、洗い場
床面と脱衣所床面とが同一、或いは略々同一レベルにあ
る浴室ユニットにおいて、登録意匠第984770号公
報記載の浴室ユニットが開示されている。
【0004】この浴室ユニットは、同公報のA−A線断
面図に示すように、洗い場床面の浴槽を除く部分の四周
に、排水用のグレーチングを設け、従って、浴室の洗い
場床面を囲むように排水溝を設置し、該排水溝の上をグ
レーチングで開閉自在に覆う構造である。この構造で
は、グレーチングで隠蔽され、洗い場床面の四周に配設
された排水溝の面積が大きいので、浴槽から一時的に溢
れ出た溢流水の排水効果の高いものが得られ、隣接した
脱衣所に溢流水が流れ出す以前に、洗い場床面の溢流水
を排水することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術では、
狭い浴室内の四辺にグレーチングが設置されている。従
って、グレーチングの分、洗い場床面の面積が小さくな
る感が生じる。このため、入浴時における浴室の狭隘感
が増し、入浴者の周りの床面の四周がグレーチングで囲
まれていることから、入浴者に圧迫感が生じ、リラック
スした入浴が楽しめない虞が多分にある。又浴槽からの
溢流水は、洗い場床面の全面に流れ出すので、浴槽の湯
に含まれた、或いは、洗い場床面に残留した毛髪、垢、
石鹸のカス、ゴミ等が、洗い場床面全面に流れ出して拡
散し、洗い場床面が広範囲にわたって汚れることにな
る。又これ等のゴミは、排水部である床面四周のグレー
チングの隙間等に付着し、不潔感を生じる場合が往々に
してある。
【0006】又排水溝を洗い場床面の四周に設けた場合
には、排水溝は床面から下方に膨出して垂下して設けら
れる。この結果、洗い場床面は、排水溝の分だけ高い位
置に据え付け、設置する必要が生じる。これに伴って、
浴室ユニットの出入口も高い位置に設置せざるを得ず、
この結果、浴室の洗い場床面と、既設の脱衣所床面との
段差が大きくなる虞がある。
【0007】本発明は、従来の浴室ユニットにおける以
上の課題を解決するためになされたものである。本発明
の主たる目的とする処は、浴槽への入浴時、浴槽から短
時間に多量に流れ出す溢流水を、洗い場床面に直接流す
こと無く一時的に集水し、洗い場床面に徐々に流し、洗
い場床面に溢流水が溢れ出すことを防止することができ
る浴室ユニットを提供する。又これにより、溢流時にお
ける洗い場床面へのゴミ等の拡散が無くなり、溢流時に
おける洗い場床面の清浄を確保することができる浴室ユ
ニットを提供する。更に洗い場床面と隣接する脱衣所等
の床面との間に、段差が無い形式の浴室ユニットにおい
ても、浴室内を広く使用すること可能とし、グレーチン
グによる圧迫感を無くし、隣接する脱衣所等への溢流水
の侵入を防止することができるようにした浴室ユニット
を提供することにある。
【0008】本発明の副次的な目的は、集水した浴槽か
らの溢流水の排水を、効率良く行わせることを可能とし
た浴室ユニットを提供することにある。又本発明の他の
副次的な目的は、集水した浴槽からの溢流水の排水効率
の一層の向上を図ることを可能とした浴室ユニットを提
供することにある。更に本発明の他の副次的な目的は、
集水部分を入浴用品の載置台として利用することを可能
とした浴室ユニットを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1は、周囲を区画する壁、洗い場床面、洗い場
床面に隣接して設置した浴槽、給水栓等を備える浴室ユ
ニットにおいて、浴槽の洗い場床面上に、浴槽からの溢
流水を一時的に集める集水部を設け、集水部は、洗い場
床面の一部を底面とし、浴槽の洗い場床面側の外側面の
一部と連続するように隣接して洗い場床面上に起立する
ように一体的に設け、集水部には、集められた溢流水
を、洗い場床面上に排水する排水部を設けた。
【0010】請求項1では、浴槽の洗い場床面の側に、
洗い場床面から起立するように該床面と一体的に集水部
を設けたので、浴槽の一時的な溢流水は、洗い場床面に
一時的に溢れ出すことが無く、浴槽に連設された集水部
に集められ、集水部の排水部から、徐々に洗い場床面に
溢流水を排水することができる。
【0011】請求項2は、請求項1において、集水部の
底面には排水口を設け、且つ洗い場床面の集水部の排水
部に近接する部分には、洗い場床面の排水口を設けた。
請求項2では、集水部に一時的に集水された浴槽からの
溢流水は、底面の排水口、洗い場床面に繋がる排水部か
ら排水されるので、集水部の排水を効率良く行うことが
できる。
【0012】請求項3は、請求項1、又は請求項2にお
て、集水部の底面は、浴槽に近接する部分が高く、排水
部の部分が低くなるように下り勾配とし、集水部の排水
口を該集水部底面の高い部分に配置し、集水部底面の下
り勾配の先の洗い場床面に、該洗い場床面の排水口を設
けた。請求項3では、集水部の底面が下り勾配なので、
洗い場床面への排水部からの排水が効率良くなされ、集
水部の排水を、集水部の排水口の排水作用と併せ、円
滑、迅速に行うことができる。又集水部の残留水を確
実、迅速に排水することができる。
【0013】請求項4では、請求項1において、集水部
の上面開口部を、通水性を備える蓋板で着脱自在に覆う
ようにした。請求項4では、浴槽に隣接する集水部上の
蓋板を、入浴用品の載置台として使用することができ、
載置台は通水性を備えるので、濡れた入浴用品の水は、
集水部に落下し、集水することができる。又載置台の作
用により、カウンターが不要となる。
【0014】請求項5では、請求項1において、集水部
の洗い場床面に臨む排水部をカバーで排水可能に覆っ
た。請求項1では、集水部の排水部がカバーで排水可能
に覆ったので、排水部をカバーで隠蔽することができ、
且つ集水部内に一時的に貯溜された溢流水が徐々に排水
することができる。
【0015】請求項6では、請求項2において、集水部
の洗い場床面に臨む排水部、及び洗い場床面に集水部と
近接する部分に設けた排水口には、該排水部を排水可能
に覆い、且つ排水口を覆うカバーを設けた。請求項6で
は、排水部を排水可能なカバーで覆い、且つ洗い場床面
の排水口を該カバーで覆うので、集水部の排水部から床
面の排水口への排水を隠蔽して外観性が良好となる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は、本発明にかかる浴室ユニットの概
略を示す説明的な斜視図である。浴室ユニット1は、周
囲の壁パネル2,3,4,5(手前の壁パネル5は図2
参照)、図示しない天井パネル、床パン6等で構成さ
れ、周囲から区画した浴室8を内部に形成する。浴室8
内の一部には、浴槽10を壁パネル4の内壁面4aに沿
って設置する。浴槽10は、壁パネル4の幅一杯の長さ
を有する。浴槽10の両端部は、隣接する壁パネル3,
5(図2参照)の内壁面3a,5a(図2参照)に接し
て配置されている。床パン6は、以上の浴槽10の設置
部分を除いた部分で、洗い場床面7を構成する。
【0017】壁パネル3の内壁面3aで、浴槽10から
離れた壁面には、給湯、給水用の給水栓40を設置す
る。図示例では、給水栓40に給水栓吐水、シャワー吐
水の夫々を選択する切換え機構を備える。給水栓40を
シャワーヘッド41にホース42で接続し、給水栓40
による給水と、シャワーヘッド41によるシャワー浴を
選択に行うことができるようにした。浴槽10のリム部
11の壁パネル3の内壁面3aに臨む部分11aには、
浴槽10専用の給水栓43を設置した。
【0018】浴槽10のリム部11の洗い場床面7側に
面する部分11bで、該部分11bの壁パネル3の内壁
部3aに近い部分には、リム部11の一般面よりも一段
低い流出部12を設ける。流出部12は、浴槽10のリ
ム部11の一般面よりも低いので、浴槽10内の湯が溢
れた場合、高いレベルのリム部11のから溢れ出ること
なく、流出部12から優先的に排出される。一方、浴槽
の洗い場床面7側に配置されたエプロン部13の外側面
で、上記流出部12を設けた側には、集水部20を設置
する。
【0019】図2は、浴室ユニットの平面図である。図
示例では、浴室8に隣接して脱衣所50を連続して配置
し、脱衣所50と浴室8とは壁パネル2で仕切り、壁パ
ネル2に開閉扉、例えば、引き戸52を配置した。脱衣
所50の床面51と浴室8の洗い場床面7との間には、
段差が無い構造とした(図4、図5参照)。集水部20
は、平面視が略「ム」の字形で、壁面3aと平行し、該
内壁部3aに接する内側壁部21、実施例では浴槽10
のエプロン部13の下半部の一部の面で構成した奥側壁
部22、先端部が内側壁部21の方向に順次傾斜するよ
うに平面視で斜めに設けた外側壁部23とからなる(図
1参照)。
【0020】以上の集水部20を構成する各壁部21,
22,23(壁部22はエプロン部13の一部で構成し
た)は、床パン6の上面、即ち、洗い場床面7上に起立
するように設置する。その高さは、各壁部21,22,
23で囲まれる集水部20で集水する浴槽10の溢流水
の水量を勘案 して設定する。例えば、実施例では、浴
槽10高さの略々1/2程度とした。左右の内側壁部2
1、外側壁部23の洗い場床面7側の先端部間には、こ
の部分を繋げることなく切り離し状態とし、幅が狭い排
水部24を設ける。排水部24は縦長で、排水部24の
開口面積は、集水部20で一時的に集めた浴槽10の溢
流水を、徐々に排出する大きさに設定する。
【0021】図3は、図2の3−3線断面図である。集
水部20は、各壁部21,22,23を床パン6上に一
体的に起立するように設置し、図では左右の内側壁部2
1、外側壁部23を床パン6と別部材で形成し、一体化
したが、床パン6の一部として、これと一体成形しても
良く、この場合には、エプロン部13も床パン6と一体
に成形し、奥側壁部22も床パンと一体に形成しても良
い。前記した浴槽10のリム部11の洗い場床面7側の
部分11bに設けた流出部12は、図のように両側の部
分12a,12aが対称的に傾斜し、中央部12cが最
も低い正面視略々凹部形状に形成した。流出部12は、
図に示すように、集水部20の後端部の略々中央部の真
上に配置する。
【0022】図4は、図2の4−4線断面図である。左
右の内側壁部21、外側壁部23、奥側壁部22で囲ま
れた集水部20の上面は、上方に開口25させた(図1
参照)。左右の内側壁部21、外側壁部23の後端部
は、エプロン部13と一体化、或いは一体に形成する。
集水部20の底面26を構成する床パン上面は、集水部
20の先端部方向にΔθ下り勾配をつけ、集水部20の
底面26の残留水を、先端部方向に排出するように構成
する。集水部20の底面26の基部、即ち、浴槽10に
近い高い部分には、集水部20専用の排水口27を設け
る。
【0023】一方、底面26の下り勾配の先で、最も低
い先端部の延長上の洗い場床面7には、洗い場床面7の
排水口9を設け、該排水口9に直下には、トラップ等を
内装した排水集合部30を設け、排水集合部30を排水
管31を介して、図示しない外部排水管に接続する。又
集水部20の排水口27を、排水接続管28で排水集合
部30に接続する。尚、床パン6の上面で構成される洗
い場床面7のレベルは、排水口9の方向にΔθ´の下り
勾配をつけ、排水口9の部分が、洗い場床面7全体にお
いて、最もレベルが低くなるように設定する。これによ
り、洗い場床面7の汚水、集水部20の集合した溢流水
が、排水口9に集中的に集められ、排水されるように構
成する。 尚、各排水口27,9には、ゴミ除去用の目
皿32,33を着脱自在に装着した。
【0024】図5は、図2の5−5線断面図である。集
水部20の上面の開口25上を覆うように、蓋板60を
着脱自在(開閉自在)に載せる。蓋板60は、その外形
が、開口25上を全面的に覆い、内外の側壁部21,2
3間に掛け渡して載置して支持するように構成する。素
材としては、剛性を有する樹脂板や防錆性を有する鋼板
その他で形成し、通水性を備える構造に形成する。例え
ば、図1、図2で示したように多孔状の格子板状や、図
示しないパンチングメタル状や、グレーチング状の板状
部材を用いる。又は周囲の剛性を有する囲枠を備え、囲
枠間に網体を張設したものを用いる。蓋板60の下面に
は、内外の側壁部21,23の内側に接する脚片61,
61(図3参照)を備え、開口25を覆った状態で、蓋
板60が前後、左右に動かないように規制し(後方はエ
プロン部13で規制される)、集水部20の上に、開口
25を全面的に覆うように載置する。
【0025】蓋板60の上は平坦であり、この上に図
3、図4、図5に示すようにシャンプー、石鹸等の入浴
用品62を載せる。これ等は、浴室8内の湯水で濡れた
り、湯水を浴びるが、載置面である蓋板60は、格子板
等の通水性を有する構造なので、直下の集水部20内に
湯水は落下する。又蓋板60は、洗い場床面7から所定
の高さレベルに配置されており、入浴用品62の載置台
として使用することができるので、従来一般的に浴室内
に設置されていた入浴用品を載置するカウンターとして
機能し、カウンター設備を省略することができる。
【0026】次にその作用を説明する。図6は、作用を
説明する要部の縦断側面図である。又図7は、作用を説
明する説明的な斜視図である。入浴者70の浴槽10へ
の入浴で、一時的に溢流水が生じた場合、溢流水は、図
6、図7の矢印のに示すように、浴槽リム部11の最
もレベルが低い流出部12から外側に溢れ出す。溢れ出
した溢流水は、流出部12の直下のエプロン部13の壁
を伝わったりし、直下に配置された集水部20上に流
れ、蓋板60の排水孔部分を通り、集水部20内に流入
する。
【0027】集水部20内に流入した溢流水は、矢印
のように底面26に設けた排水口27から排水接続管2
8を介して排水集合部30に流れ込み、排水管31を介
して外部に排水される。ところで、溢流水は一時的に多
量に発生し、溢流水の水量が排水口27の排水量をオー
バーする場合があり、この場合には、溢流水は集水部2
0内に一時的に貯水される。貯水された溢流水で、集水
部20内の貯水レベルは上昇するが、貯水は集水部20
の底面の排水口27から排水され、又集水部20の先端
部の縦長、スリット状の排水部24から、この開口面積
の制約を受けて徐々に洗い場床面7上に排出される。
【0028】集水部20の先端部の排水部24の延長上
に洗い場床面7の主たる排水口9が配置され、排水口9
に向かって下り勾配が付けられていることと併せ、集水
部20内の貯水は、矢印で示したように排水口9に向
かって流れ込み、排水される。このように、浴槽10へ
の入浴時に生じた一時的な溢流水は、集水部20内に集
められ、排水部24から徐々に洗い場床面7の排水口を
経て排水され、又集水部20の底面の排水口27からも
排水される。
【0029】従って、一時的に多量の溢流水が生じて
も、洗い場床面7の全面を、多量の溢流水が流れたりす
ることが無く、隣接する脱衣所50の床面51に溢流水
が侵入することが無い。集水部20の底面26は、先端
部の排水部24の方向に下り勾配がつけられているの
で、集水部20内に集めた溢流水の残留水は、下り勾配
に案内されて洗い場床面7の主たる排水口9方向に流
れ、底面26に残留水が残ることは無い。図において、
矢印で示したように、洗い場床面7上の汚水は、洗い
場床面7の排水口9部分のレベルが最も低いので、排水
口9方向に流れ、排水口9から排水される。
【0030】ところで、蓋板60は、上記したように集
水部20上面の開口25に対して、上述したように着脱
自在である。このため、集水部20の開口25から蓋板
60を取り外すことで(図1参照)、集水部20上面を
全面的に開放することができる。これにより、集水部2
0内に手を差し入れ、その底面26や、周囲の壁部2
1,22,23の内側に付着した水垢等の汚れの除去等
の掃除を容易に行うことができる。従って、集水部20
内の掃除が容易に行なえ、集水部20内を清浄に保つこ
とができる。
【0031】図8は本発明の他の実施例の斜視図を示す
斜視図で、前記した実施例にカバー70を付設した例を
示し、前記と同一部分には同一符号を付し、詳細な説明
は省略する。前記した集水部20の排水部24は、先部
方向に幅が狭く形成され、排水部24をカバー70で覆
う。カバー70は、上記排水部24とともに、該排水部
24に近接して洗い場床面7に設けた排水口9をも覆う
ように構成した。
【0032】図9は図8の9−9線の拡大断面図で、カ
バー70は側面の断面が図9に示したようにL字形をな
す。カバー70は、集水部20の排水部24の前面を覆
う起立片71と、該起立片71の下端部から横向きに延
出された横片72とからなり、樹脂で一体成形した。起
立片71は、排水部24の開放面とラップする外形を有
する板状に形成されており、横片72は、排水部24と
隣接した洗い場床面7に設けた排水口9上を覆うような
外形をなす。
【0033】前記した排水口9の周りには、排水部24
の下端部にかけて凹部9aを設け、一方、前記したカバ
ー70の横片72には、排水部24の部分を除いて下方
に折曲する縁部73を一体に設け、該縁部73を排水口
9の周りに設けた凹部9aに嵌合し、カバー70で排水
部24、排水口9を覆った。尚、排水部24を覆う起立
片71の下部を除く上、左右には縁部74を設け、縁部
74を排水部24の周りに当接させ、排水部24を覆
う。カバー70は、起立片71、横片72を排水部2
4、排水口9に臨ませ、横片72の縁部73を凹部9a
に上から嵌合することで、排水部24、排水口9を覆う
ようにセットされ、起立片71、横片72の境界部75
の下方には、底面26の下り勾配の先端部26aとの間
に通路80が確保される。
【0034】集水部20内に流入した溢流水は、図9の
矢印で示したように、前記した集水部専用の排水口2
7から接続排水管28に排水され、又排水部24から排
水されるが、カバー70の起立片71に覆われているの
で排出は規制され、カバー70の横片72の上流部の通
路80を矢印のように通り、カバー70の横片72で
上面を覆われた洗い場床面7の排水口9から排出され
る。このように、カバー70で集水部20の排水部2
4、洗い場床面7の排水口9を覆った状態でも、溢流水
は、集水部20底面26の専用の排水口27、洗い場床
面7の排水口9から徐々に排水され、排水状態はカバー
70で隠蔽されることとなる。
【0035】以上本発明の図示した実施例を詳述した
が、集水部20の床パン7、浴槽エプロン部と一体形成
しても良く、或いは、内外の側壁部21,23、奥側の
壁部22を一体に形成し、床パン上に接合一体化して設
置しても良く、又は各壁部材21,22,23を個別に
用意し、これ等を接合し、床パン、浴槽エプロン部と一
体化しても良い。
【0036】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1では、浴室ユニットにおいて、浴槽の洗
い場床面上に、浴槽からの溢流水を一時的に集める集水
部を設け、集水部は、洗い場床面の一部を底面とし、浴
槽の洗い場床面側の外側面の一部と連続するように隣接
して洗い場床面上に起立するように一体的に設け、集水
部には、集められた溢流水を、洗い場床面上に排水する
排水部を設けたので、浴槽の一時的な溢流水は、洗い場
床面に一時的に、多量に流れ出すことが無く、浴槽に連
設された集水部に溢流水は優先的に集められて貯水さ
れ、集水部の排水部から、徐々に洗い場床面に溢流水を
排水させることができる。
【0037】従って、浴槽入浴時の溢流水が、洗い場床
面に溢れ出し、洗い場床面の全面に溢流水が流れたりす
る事態を防止することができる。従って、洗い場床面に
対し、段差を無くして隣接して脱衣所を設けた場合にお
いても、脱衣所等への溢流水の流れ出しを防止すること
ができる。又洗い場床面全体の溢流水による汚れを未然
に防止することができる。又洗い場床面の四周に、従来
のように排水用のグレーチングを設ける必要が無いこと
から、洗い場床面全体が広く使え、又広々とした感じを
受け、入浴時における排水用グレーチングによる圧迫感
が無くなり、リラックスした入浴を楽しむことができ
る。
【0038】又浴槽に隣接する洗い場床面の一部に、浴
槽と隣接し、浴槽と一体となるように集水部を設けたの
で、違和感無く集水部を設置することができ、浴室のレ
イアウト上も好ましいものが得られる。又集水部を、浴
槽の一側面に一体となるように配置したので、浴槽から
の溢流水の集水機能にも優れたものが得られ、洗い場床
面への溢流水の流れ出し防止機能を確実に発揮させるこ
とができる。
【0039】請求項2は、請求項1において、集水部の
底面に排水口を設け、且つ洗い場床面の集水部の排水部
に近接する部分に、洗い場床面の排水口を設けたので、
集水部に一時的に集水された浴槽からの溢流水は、集水
部の底面の排水口、洗い場床面に繋がる排水部から夫々
排出することができ、溢流水を一時的に貯水する集水部
の排水を効率良く行うことができる。従って、請求項1
の効果を一層向上させることができる。
【0040】請求項3は、請求項1、又は請求項2にお
いて、集水部の底面を、浴槽に近接する部分が高く、排
水部の部分が低くなるように下り勾配とし、集水部の排
水口を集水部底面の高い部分に配置し、集水部底面の下
り勾配の先の洗い場床面に、洗い場床面の排水口を設け
たので、溢流水の洗い場床面側の排水口への排水を円滑
に、確実に行わせることができる。又集水部の底面に下
り勾配をつけたので、底面上に残留する溢流水はその全
てが排水部から排水することができ、溢流水排水後の集
水部底面を清浄に保つことができる。
【0041】請求項4は、請求項1において、集水部の
上面開口部を、通水性を備える蓋板で着脱自在に覆うよ
うにしたので、蓋板を利用してこの上に入浴用品を載せ
て利用することができる。従って、浴室内に通常設置さ
れるカウンターを蓋板で兼用することも可能であり、カ
ウンターを省略することも可能である。又蓋板は、通水
性を有するので、浴槽からの溢流水の集水部への流入も
円滑に行うことができ、カウンターとして入浴用品を載
せた場合、これ等に付着した湯水や汚水は、蓋板から下
方に集水部に落下し、蓋板表面の清浄を保つことができ
る。更に、蓋板を取り外すことで、集水部の上面を全面
的に開放させることができるので、集水部内の掃除もし
易く、集水部内を清浄に保たせることができる。
【0042】請求項5では、請求項1において、集水部
の洗い場床面に臨む排水部をカバーで排水可能に覆った
ので、集水部の排水部をカバーで隠蔽することができ、
外観性の点で良好であり、且つ集水部内に一時的に貯溜
された溢流水が徐々に排水することができる。
【0043】請求項6では、請求項2において、集水部
の洗い場床面に臨む排水部、及び洗い場床面に集水部と
近接する部分に設けた排水口には、該排水部を排水可能
に覆い、且つ排水口を覆うカバーを設けたので、排水部
を排水可能なカバーで覆い、且つ洗い場床面の排水口を
該カバーで覆うこととなり、集水部の排水部から洗い場
床面の排水口への排水を外部から隠蔽しつつ徐々に排水
することができ、洗い場床面の排水口による排水を併用
しつつ、洗い場床面の排水口部分の外観性が良好とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる浴室ユニットの概略を示す説明
的な斜視図
【図2】浴室ユニットの平面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】作用を説明する要部の縦断側面図
【図7】図7は作用を説明する説明的な斜視図
【図8】集水部の排水部、洗い場床面をカバーで覆った
実施例の斜視図
【図9】図8の9−9線拡大断面図
【符号の説明】
1…浴室ユニット、 2〜5…壁を構成する壁パネル、
7…洗い場床面、…排水口、10…浴槽、 13…浴
槽外側面であるエプロン部、 20…集水部、 24…
排水部、 26…底面、 27…集水部の排水口、 4
0,43…給水栓、 60…蓋板、 70…カバー、
Δθ…下り勾配。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲を区画する壁、洗い場床面、洗い場
    床面に隣接して設置した浴槽、給水栓等を備える浴室ユ
    ニットにおいて、 前記浴槽の洗い場床面上に、該浴槽からの溢流水を一時
    的に集める集水部を設け、 前記集水部は、前記洗い場床面の一部を底面とし、前記
    浴槽の洗い場床面側の外側面の一部と連続するように隣
    接して洗い場床面上に起立するように一体的に設け、 前記集水部には、集められた溢流水を、洗い場床面上に
    排水する排水部を設けた、 ことを特徴とする浴室ユニット。
  2. 【請求項2】 前記集水部の底面には排水口を設け、且
    つ洗い場床面の集水部の排水部に近接する部分には、洗
    い場床面の排水口を設けたことを特徴とする請求項1に
    記載の浴室ユニット。
  3. 【請求項3】 前記集水部の底面は、浴槽に近接する部
    分が高く、排水部の部分が低くなるように下り勾配と
    し、集水部の排水口を該集水部底面の高い部分に配置
    し、集水部底面の下り勾配の先の洗い場床面に、該洗い
    場床面の排水口を設けた請求項1、又は請求項2に記載
    の浴室ユニット。
  4. 【請求項4】 前記集水部の上面開口部を、通水性を有
    する蓋板で着脱自在に覆うようにした請求項1に記載の
    浴室ユニット。
  5. 【請求項5】 前記集水部の洗い場床面に臨む排水部を
    カバーで排水可能に覆ったことを特徴とする請求項1記
    載の浴室ユニット。
  6. 【請求項6】 前記集水部の洗い場床面に臨む排水部、
    及び洗い場床面に集水部と近接する部分に設けた排水口
    には、該排水部を排水可能に覆い、且つ排水口を覆うカ
    バーを設けたことを特徴とする請求項2に記載の浴室ユ
    ニット。
JP10148095A 1998-05-28 1998-05-28 浴室ユニット Pending JPH11336155A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2457069A (en) * 2008-02-01 2009-08-05 Michael Thomas Golden Bath with overflow collector

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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