JPH11333652A - パイプ支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】異なる径のパイプを一定の高さに調整すること
が可能で、パイプ径の変化が５０％を超える場合にも使
用可能なパイプ支持装置を提供する。 【解決手段】所定の間隔に配設された複数の固定ブロッ
ク５、６と、固定ブロック５、６の間に移動可能に配設
された一対の移動ブロック３と、移動ブロック３の移動
に応じてそれぞれ傾斜角度を変える一対の受けアーム２
と、受けアーム２に取り付けられた、パイプ８を載置す
る、受けローラ１とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はパイプ支持装置に関
し、特に異なる径のパイプを一定の高さにおいて加工す
るのに好適なパイプ支持装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】パイプに溶接、切断等の加工を施す際、
加工装置を一定の高さに保持し、パイプ上面の高さを加
工装置の高さに合わせて調整することが望ましい場合が
ある。例えば、加工を施すパイプの径が頻繁に変化する
場合、パイプの径に合わせて加工装置の高さを頻繁に変
更するのは作業効率上好ましくない。そこで、加工を施
すパイプ上面の高さを調整することが可能なパイプ支持
装置が従来から用いられてきた。

【０００３】図２は従来のパイプ支持装置の例を示す図
である。図に示す例においては、受けローラ１の下に調
整台９を挿入してパイプ８の上面の高さを加工装置１１
に合わせて一定に調整していた。

【０００４】図３は従来のパイプ支持装置の他の例を示
す図である。この図に示す例においては、受けローラ１
の間隔を調整することによりパイプ８の上面の高さを調
整していた。この場合、図３（Ａ）に示すように、パイ
プ８の径の３０％程度までは、パイプ８の上面の高さを
調整することが可能であるが、図３（Ｂ）に示すよう
に、パイプ８の径が５０％程度以上変化した場合には、
パイプ８の上面の高さを一定の高さに調整することは困
難であった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、受けローラ１の下に調整台９を挿入してパイプ８の
上面の高さを一定に調整する場合には、パイプ８の径に
応じて寸法の異なる多数の調整台９を準備し、パイプ８
の径が変わる度毎に調整台９を交換する必要があるの
で、このために費用と時間を要するという問題があっ
た。

【０００６】また、受けローラ１の間隔を調整すること
によりパイプ８の上面の高さを調整する場合には、パイ
プ８の径の変化が５０％程度を越えると、パイプ８の上
面のレベルを一定にすることは困難であるという問題が
あった。

【０００７】本発明の目的は、上記問題を解決して、簡
便にパイプの上面の高さを一定に調整することが可能
で、パイプ径の変化が５０％を超える場合にも使用可能
なパイプ支持装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のパイプ支持装置は、所定の間隔に配設され
た複数の固定ブロックと、上記固定ブロックの間に移動
可能に配設された一対の移動ブロックと、上記移動ブロ
ックの移動に応じてそれぞれ傾斜角度を変える一対の受
けアームと、上記受けアームに取り付けられ、パイプを
載置する受けローラと、を含んでなることを特徴とす
る。

【０００９】

【発明の実施の形態】図１は、本発明に係るパイプ支持
装置の実施の形態を示す図である。図において、（Ａ）
は比較的小径のパイプを搭載する場合の側面図、（ａ）
はパイプを除去して示した同場合の上面図、また（Ｂ）
は比較的大径（前記小径の約２倍の径）のパイプを搭載
する場合の側面図、（ｂ）はパイプを除去して示した同
場合の上面図である。

【００１０】図に示す本発明の１実施の形態であるパイ
プ支持装置は、所定の間隔をもって配設された２つの第
１の固定ブロック５と、２つの第１の固定ブロック５を
連結する２本のシャフト４と、２つの第１の固定ブロッ
ク５の中間にあってシャフト４に固定された第２の固定
ブロック６と、２つの第１の固定ブロック５の間にシャ
フト４と平行に設けられた送りねじ７と、シャフト４に
よって滑動可能に支持され、送りねじ７によって移動せ
しめられる２個の移動ブロック３と、一端が第２の固定
ブロック６に回動可能に取り付けられ、移動ブロック３
の位置に応じてそれぞれ傾斜角度が変えられる２本の受
けアーム２と、各受けアーム２の他端近傍の保持位置１
０に回転可能に取り付けられた受けローラ１とからな
る。なお、図に示す受けアーム２には、受けローラ１の
保持位置１０が、それぞれ２個所設けられている。

【００１１】上記本発明に係るパイプ支持装置におい
て、送りねじ７を操作して移動ブロック３を移動させ、
２本の受けアーム２を適当な傾斜角度を持たせてＶ字状
に開く。開き角度は移動ブロック３の位置に応じて変え
ることができ、受けアーム２に取り付けられた、パイプ
８を載置する、受けローラ１の高さを調整することがで
きる。なお、受けアーム２には、受けローラ１の保持位
置１０がそれぞれ２個所設けられているが、これは、図
の（Ｂ）に示すような大径のパイプを搭載する場合に、
受けローラ１の保持位置１０を変更して、パイプ８と受
アーム２との干渉を防止し、適用パイプ径の範囲が狭く
なるのを防ぐためである。

【００１２】上記実施の形態においては、Ｖ字状に配置
した２本の受けアームの開角度を変更することによって
受けローラの高さを調整するが、２本の受けアームを中
間で交差させてＸ字状に配置し、交差個所で回動可能に
保持し、移動ブロックの移動によって交差角度を変更す
ることによって受けローラの高さを調整してもよい。さ
らに、２本の受けアームは、傾斜角度の変更可能な、ハ
の字状、逆ハの字状等に配置されたものでもよい。

【００１３】

【発明の効果】本発明によれば、パイプの径に応じて寸
法の異なる多数の調整台を準備し、パイプの径が変わる
度毎に調整台を交換する必要がなく、調整台を使用する
場合に比し、調整所要時間を約１／１０に低減すること
が可能となるという効果がある。また、パイプ径が５０
％を超えて変化した場合にも容易にパイプ上面の高さを
一定に調整することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るパイプ支持装置の実施の形態を示
す図である。

【図２】従来のパイプ支持装置の例を示す図である。

【図３】従来のパイプ支持装置の他の例を示す図であ
る。

【符号の説明】

１…受けローラ ２…受けアーム ３…移動ブロック ４…シャフト ５…第１の固定ブロック ６…第２の固定ブロック ７…送りねじ ８…パイプ １０…保持位置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】所定の間隔に配設された複数の固定ブロッ
   クと、 上記固定ブロックの間に移動可能に配設された一対の移
   動ブロックと、 上記移動ブロックの移動に応じてそれぞれ傾斜角度を変
   える一対の受けアームと、 上記受けアームに取り付けられ、パイプを載置する受け
   ローラと、 を含んでなることを特徴とするパイプ支持装置。