JPH11333468A - 砒素含有廃液の無害化処理方法 - Google Patents

砒素含有廃液の無害化処理方法

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JPH11333468A
JPH11333468A JP27755698A JP27755698A JPH11333468A JP H11333468 A JPH11333468 A JP H11333468A JP 27755698 A JP27755698 A JP 27755698A JP 27755698 A JP27755698 A JP 27755698A JP H11333468 A JPH11333468 A JP H11333468A
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liquid
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JP27755698A
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Toshio Ashitani
俊夫 蘆谷
Tetsuo Fujita
哲夫 藤田
Naoki Yamamoto
直樹 山本
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 砒素含有廃液の処理に際して、処理液は砒素
の環境基準値0.01mg/l以下を満たし、かつ廃液
処理により発生する固形物は溶出基準砒素濃度0.3m
g/l以下を満たすことを特徴とする砒素含有廃液の無
害化処理方法を提供する。 【解決手段】 砒素含有廃液に、アルミニウム塩、アル
カリ土類金属塩及び第2鉄塩を、液中のFe/Al原子
比が0.1〜3となるように添加し、pH5〜9に調節
した後、固形物を固液分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は砒素含有廃液の無害
化処理方法に関する。更に詳細には、浄水等の砒素吸着
用活性アルミナを再生する際に発生する砒素含有廃液か
ら砒素を除去し、かつ砒素の再溶出のない固形物を得る
為の砒素含有廃液の無害化処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】浄水等の砒素吸着用活性アルミナは、通
常、吸着性能が低下すると再生され繰り返し使用され
る。再生方法としては、0.5〜4%水酸化ナトリウム
溶液及び0.1〜1%塩酸を使う方法等がある〔例え
ば、R.J.Schlicher, M.M.Ghosh、AIChE,Symp.Ser.,(Am.
Inst.Chem.Eng.)Vol.81,No.243,P152-164,(1985)〕。再
生時に発生する再生廃液は排水基準を超える砒素を含有
するので無害化処理することが必要である。
【0003】従来公知の活性アルミナ再生廃液の無害化
処理方法としては、(1)活性アルミナ再生廃液に酸を
添加してpHを6.0〜7.5に調節し、固形物を固液
分離する方法が知られている。
【0004】また、一般的な砒素含有廃液の無害化処理
方法としては、砒素含有廃液に金属塩を添加して砒素を
共沈させた後、固形物を固液分離することにより、砒素
含有廃液中の砒素を除去する方法(共沈法)等が古くか
ら知られている。具体例としては、(2)硫酸アルミニ
ウム等のアルミニウム塩を添加して固形物を作り、固液
分離する方法(例えば、第44回全国水道研究発表会予
稿集129頁〜131頁、第47回全国水道研究発表会
予稿集174頁〜175頁)、(3)硫酸鉄等の鉄塩を
添加して固形物を生成させ、固液分離する方法、(4)
水酸化カルシウム、硫酸アルミニウム、塩化鉄の順に添
加して固形物を作り、固液分離する方法(例えば、Wate
r Environment Research 64巻、3号、200頁〜2
03頁)、(5)第2鉄塩とカルシウム塩を添加してp
H8.0〜8.5の範囲で固形物を作り固液分離する第
1段と、上澄液にアルミニウム塩を添加してpH6.5
〜7.0の範囲で固形物を作り固液分離する第2段から
なる方法(特公平1−28634号公報)等がある。
【0005】しかしながら、日本では1994年に有害
物に関する排出規制が改正され、環境基本法に定められ
た砒素の環境基準値が0.01mg/l以下に、廃棄物
処理法に定められた特別管理産業廃棄物埋立処分の溶出
基準砒素濃度が0.3mg/l以下に規制が厳しくなっ
たため、前述の処理方法では、砒素の環境基準値と固形
物の溶出基準砒素濃度を同時に満たすことはできないと
いう問題がある。尚、廃棄物処理法に定める溶出テスト
のpH条件は、陸上埋立処分の場合pH5.8〜6.3
であり、海面埋立処分の場合pH7.8〜8.3と定め
られているが、埋立処分する固形物には、pHの規定が
無いので、より広いpHの範囲において溶出基準砒素濃
度を満たすことが要求されている。
【0006】(1)、(2)または(3)の方法におい
ては、砒素含有廃液に金属塩を添加した後、pHを6.
0〜7.5に調節することにより、処理液は砒素の環境
基準値を満たすことはできるが、固形物は溶出基準砒素
濃度を満たすことはできなかった。(4)の方法におい
ては、処理液は砒素の環境基準値を満たすことはできな
かった。(5)の方法においては、第2段の処理液は砒
素の環境基準値を満たすことはできるが、第1段及び第
2段から発生する固形物またはそれらの混合物は何れも
溶出基準砒素濃度を満たすことはできなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明等者は、上記問
題点を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、砒素含有廃液
に金属塩を特定の条件で添加し、特定のpHに調節し処
理する場合には、処理液は砒素の環境基準値0.01m
g/l以下を満たし、かつ廃液処理により発生する固形
物は溶出基準砒素濃度0.3mg/l以下を満たすこと
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、砒素含
有廃液に、アルミニウム塩、アルカリ土類金属塩及び第
2鉄塩を、液中のFe/Al原子比が0.1〜3となる
ように添加し、pH5〜9に調節した後、固形物を固液
分離することを特徴とする砒素含有廃液の無害化処理方
法を提供するにある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、最初に、砒素含有廃液に、アルミニウム塩、
アルカリ土類金属塩及び第2鉄塩を添加することを特徴
とする。本発明の砒素含有廃液は、砒素を含有する溶液
またはスラリーであれば特に限定はなく、例えば、浄水
等の砒素吸着用活性アルミナの再生時に発生する廃液、
半導体工業等から排出される廃液等である。浄水等の砒
素吸着用活性アルミナの再生時に発生する砒素含有廃液
は、通常、酸性廃液とアルカリ性廃液の両方の廃液が発
生する。本発明に適用する場合には、酸性廃液、アルカ
リ性廃液を各々無害化処理する方法、それらを混合した
廃液を無害化処理する方法等で行う。処理操作を少なく
でき、酸、アルカリの使用量を少なくできることから、
酸性廃液とアルカリ性廃液を混合した後、本発明の無害
化処理方法を適用することが推奨される。砒素吸着用活
性アルミナの再生時に発生する廃液の組成は、活性アル
ミナの処理に供した原水の組成等により異なり一義的で
はないが、例えばAs=8.3mg/l、Al=270
mg/l、Fe=0.2mg/l、Ca=1.5mg/
lである。
【0010】本発明の第2鉄塩は、塩化第2鉄、硫酸第
2鉄、硝酸第2鉄、ポリ硫酸鉄等である。また、従来公
知の第1鉄塩に酸化剤を添加する方法または空気を吹き
込む方法により得られる第2鉄塩を用いることも可能で
ある。第2鉄塩の添加量は、液中のFe/Al原子比が
0.1〜3となる量である。Fe/Al原子比が0.1
未満の場合は、酸性領域またはアルカリ性領域で溶出基
準を満たすことができない。Fe/Al原子比が3より
大きい場合は、溶出基準を満たすことは可能であるが固
形物の固液分離が困難になる。液中のFe/As原子比
は、式(3){液中Fe濃度(mg/l)÷55.8}
÷{液中Al濃度(mg/l)÷27.0}により算出
される。
【0011】本発明のアルカリ土類金属塩は、カルシウ
ム及び/またはマグネシウムの硫酸塩、塩化物、硝酸
塩、炭酸塩、重炭酸塩、水酸化物等である。アルカリ土
類金属塩の添加量は特に限定されないが、通常、液中の
M/As原子比として約0.1〜約5、好ましくは約
0.1〜約3となる量である。Mはアルカリ土類金属元
素、またアルカリ土類金属塩が複合金属塩の場合は、M
は複合金属塩を構成するアルカリ土類金属元素の合量で
ある。M/As原子比が約0.1未満の場合は、アルカ
リ性領域で砒素溶出が増加する傾向にある。M/As原
子比が約5より大きい場合は、酸性領域で砒素溶出が増
加する傾向にある。液中のM/As原子比は、式(2)
{液中M濃度(mg/l)÷(Mの原子量)}÷{液中
As濃度(mg/l)÷74.9}により算出される。
【0012】本発明のアルミニウム塩は、硫酸アルミニ
ウム、ポリ塩化アルミニウム、ポリアルミニウムシリケ
ートサルフェート、塩化アルミニウム、塩基性塩化アル
ミニウム、硝酸アルミニウム、アルミン酸ナトリウム等
である。アルミニウム塩の添加量は特に限定されない
が、通常、液中のAl/As原子比として約30以上と
なる量である。Al/As原子比を大きくすると液中砒
素濃度が低下する。液中のAl/As原子比は、式
(1){液中Al濃度(mg/l)÷27.0}÷{液
中As濃度(mg/l)÷74.9}により算出され
る。
【0013】本発明のアルミニウム塩、アルカリ土類金
属塩及び第2鉄塩の添加に際しては、砒素含有廃液を攪
拌しながらアルミニウム塩、アルカリ土類金属塩、第2
鉄塩を添加する。尚、砒素含有廃液にアルミニウム塩が
含まれている場合には、必要量のアルミニウム塩を添加
すればよい。添加順序に特に制限はなく、砒素含有廃液
にアルミニウム塩、アルカリ土類金属塩、第2鉄塩を実
質的に均一分散できる方法であればよい。また、本発明
は、固形物の固液分離性が改良されることから、アルミ
ナ製造工程から発生する赤泥を添加してもよい。
【0014】本発明は、次いで、アルミニウム塩、アル
カリ土類金属塩及び第2鉄塩を添加し得られた砒素含有
廃液をpH5〜9に調節することを特徴とする。
【0015】本発明のpH調節の範囲は5〜9である。
pHが5未満の場合は、排水基準及び固形物の溶出基準
を満たすことができない。さらに、固形物の固液分離が
著しく困難になり設備費用、処理費用が高くなるとの問
題がある。pHが9より高い場合は、排水基準及び固形
物の溶出基準を満たすことはできない。
【0016】本発明のpHの調節に際しては、アルミニ
ウム塩、アルカリ土類金属塩及び第2鉄塩を添加した砒
素含有廃液を攪拌しながら、塩酸、硫酸、硝酸等の酸、
または水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリ
ウム、アルミン酸ナトリウム等のアルカリを添加して、
pH5〜9に調節すればよい。
【0017】本発明は、次いで、pH調節した砒素含有
廃液から固形物を固液分離することを特徴とする。
【0018】本発明の固液分離は、通常公知の方法が適
用できる。例えば、フィルタープレス、遠心分離機、デ
カンター、減圧濾過機、加圧濾過機等固液分離装置を用
いて行えばよい。
【0019】本発明の固液分離に際しては、pH調節し
た砒素含有廃液を固液分離装置に供給し、液と固形物を
分離する。また、アニオン性有機高分子凝集剤を使用す
ることにより、固形物の分離分離性、濃縮性が促進さ
れ、溶液の清澄性が高めることができる。アニオン性有
機高分子凝集剤としては、市販のポリカルボン酸塩(ポ
リアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸アンモニウ
ム、ポリアクリルアミドの部分加水分解物)、ポリスル
ホメチル化アクリルアミド等がある。分子量約2千万〜
数十万の凝集剤グレードから分子量約6千程度の分散剤
グレード等の何れのアニオン性有機高分子凝集剤も適用
可能であるが、特に分子量約2千万〜数百万の高分子量
グレード、または高分子量グレードと分子量数万〜数千
の低分子量グレードとの混合系が推奨される。アニオン
性有機高分子凝集剤の添加量は、固形物(乾体重量換
算)に対し約0.01%〜約5%である。約0.01%
未満では固液分離の改良効果が十分でなく、5%より多
くしても添加量に見合う効果は得られない。さらに、固
形物の含水率を85%以下にするため、またハンドリン
グを向上させるために、必要に応じて、調湿・乾燥・成
形等を行ってもよい。
【0020】
【実施例】以下実施例により、更に詳細に説明するが、
本発明はかかる実施例によりその範囲を制限されるもの
ではない。尚、砒素濃度の測定は、下記の方法で行っ
た。砒素濃度(mg/l):水素化合物発生−原子吸光
法により測定した。
【0021】実施例1 井戸水中の砒素除去に使用した活性アルミナを水酸化ナ
トリウムと塩酸で再生し、pH12.9、As=8.3
mg/l、Al=270mg/l、Fe=0.2mg/
l、Ca=1.5mg/lの供試廃液1を得た。供試廃
液1を31700ml秤量採取し、3等分した後、3等
分した各廃液に1N塩酸を添加して各々pH5.5、
7.5、9.0に調製する。 (1)pH5.5に調製した液に、濃度324.3g/
lの塩化第2鉄溶液26.4ml、濃度6.27g/l
の塩化カルシウム溶液10.3mlを添加し、Al/A
s原子比=90、Fe/Al原子比=0.5、Ca/A
s原子比=0.8にした後、1N水酸化ナトリウム溶液
を添加してpH5.5にする。 (2)pH7.5に調製した液に、濃度324.3g/
lの塩化第2鉄溶液26.4ml、濃度6.27g/l
の塩化カルシウム溶液10.3mlを添加し、Al/A
s原子比=90、Fe/Al原子比=0.5、Ca/A
s原子比=0.8にした後、1N水酸化ナトリウム溶液
を添加してpH7.5にする。 (3)pH9.0に調製した液に、濃度324.3g/
lの塩化第2鉄溶液26.4ml、濃度6.27g/l
の塩化カルシウム溶液10.3mlを添加し、Al/A
s原子比=90、Fe/Al原子比=0.5、Ca/A
s原子比=0.8にした後、1N水酸化ナトリウム溶液
を添加してpH9.0にする。 次に各液にポリアクリル酸アミド(分子量1300万、
固形分濃度0.1%)82.4gを添加し生成する固形
物を孔径0.45μのミリポアー濾過器で真空濾過(1
0mmHgに減圧)した。各液の濾液中の砒素濃度を測
定した。また、各固形物を含水率85%になるまで室温
乾燥した後、溶出テストを行った。(1)、(2)、
(3)の場合の濾液中の砒素濃度は何れも環境基準値
0.01mg/l以下であった。(1)、(2)、
(3)の場合の固形物の溶出砒素濃度は何れも溶出基準
砒素濃度0.3mg/l以下であった。
【0022】比較例1 実施例1において、供試廃液1に塩化第2鉄溶液、塩化
カルシウム溶液を添加しない以外は同様にして行った。
結果を表1に示す。
【0023】実施例2 純水に、砒酸ナトリウム(和光純薬工業株式会社製)を
純水100kgに対して1.686g、塩化アルミニウ
ム6水塩(純度98%、和光純薬工業株式会社製)を純
水100kgに対して180.33g、水酸化ナトリウ
ム(純度96%、和光純薬工業株式会社製)を純水10
0kgに対して249.08g、塩酸(36%濃塩酸、
和光純薬工業株式会社製)を純水100kgに対して1
34.69g添加混合して、pH12.6、As=7.
8mg/l、Al=198mg/lの供試廃液2を得
た。
【0024】供試廃液2を12987ml秤量採取し、
3等分した後、3等分した各廃液に1N塩酸を添加して
各々pH5.5、7.5、9.0に調製する。 (1)pH5.5に調製した液に、濃度82.9g/l
の塩化第2鉄溶液43.1ml、濃度2.42g/lの
塩化カルシウム溶液14.3mlを添加し、Al/As
原子比=70、Fe/Al原子比=0.5、Ca/As
原子比=0.5にした後、1N水酸化ナトリウム溶液を
添加してpH5.5にする。 (2)pH7.5に調製した液に、濃度82.9g/l
の塩化第2鉄溶液43.1ml、濃度2.42g/lの
塩化カルシウム溶液14.3mlを添加し、Al/As
原子比=70、Fe/Al原子比=0.5、Ca/As
原子比=0.5にした後、1N水酸化ナトリウム溶液を
添加してpH7.5にする。 (3)pH9.0に調製した液に、濃度82.9g/l
の塩化第2鉄溶液43.1ml、濃度2.42g/lの
塩化カルシウム溶液14.3mlを添加し、Al/As
原子比=70、Fe/Al原子比=0.5、Ca/As
原子比=0.5にした後、1N水酸化ナトリウム溶液を
添加してpH9.0にする。 次に各液にポリアクリル酸アミド(分子量1300万、
固形分濃度0.1%)34.3gを添加し生成する固形
物を孔径0.45μのミリポアー濾過器で真空濾過(1
0mmHgに減圧)した。各液の濾液中の砒素濃度を測
定した。結果を表1に示す。(1)、(2)、(3)の
場合の濾液中の砒素濃度は何れも0.01mg/l以下
であった。(1)、(2)、(3)の場合の固形物の溶
出砒素濃度は何れも溶出基準砒素濃度0.3mg/l以
下であった。
【0025】砒素含有廃液を無害化処理した後の濾液中
の砒素濃度が0.01mg/l以下の時は、固形物の溶
出砒素濃度は0.3mg/l以下である。
【0026】実施例3 実施例2で調製した供試廃液2を12987ml秤量採
取し、3等分した後、3等分した各廃液に1N塩酸を添
加して各々pH5.5、7.5、9.0に調製する。 (1)pH5.5に調製した液に、濃度166g/lの
塩化第2鉄溶液39.6ml、濃度1.59g/lの塩
化カルシウム溶液10.0mlを添加した後、1N水酸
化ナトリウム溶液を添加してpH5.5にする。 (2)pH7.5に調製した液に、濃度166g/lの
塩化第2鉄溶液39.6ml、濃度1.59g/lの塩
化カルシウム溶液10.0mlを添加した後、1N水酸
化ナトリウム溶液を添加してpH7.5にする。 (3)pH9.0に調製した液に、濃度166g/lの
塩化第2鉄溶液39.6ml、濃度1.59g/lの塩
化カルシウム溶液10.0mlを添加した後、1N水酸
化ナトリウム溶液を添加してpH9.0にする。 次に各液にポリアクリル酸アミド(分子量1300万、
固形分濃度0.1%)15.8gを添加し生成する固形
物を孔径0.45μのミリポアー濾過器で真空濾過(1
0mmHgに減圧)した。各液の濾液中の砒素濃度を測
定した。結果を表1に示す。
【0027】実施例4 実施例2で調製した供試廃液2を7896ml秤量採取
し、4等分した後、4等分した各廃液に1N塩酸を添加
して各々pH7.5(2本)、9.0(2本)に調製す
る。 (1)pH7.5に調製した各液に、濃度166g/l
の塩化第2鉄溶液39.2ml、濃度2.42g/lの
塩化カルシウム溶液39.2mlを添加した後、1N水
酸化ナトリウム溶液を添加してpH7.5にする。 (2)pH9.0に調製した各液に、濃度166g/l
の塩化第2鉄溶液39.2ml、濃度2.42g/lの
塩化カルシウム溶液39.2mlを添加した後、1N水
酸化ナトリウム溶液を添加してpH9.0にする。 次に各液にポリアクリル酸アミド(分子量1300万、
固形分濃度0.1%)15.6gを添加し生成する固形
物を孔径0.45μのミリポアー濾過器で真空濾過(1
0mmHgに減圧)した。各液の濾液中の砒素濃度を測
定した。結果を表1に示す。尚、pH7.5(2本)、
9.0(2本)の場合の砒素濃度は、各々の平均値で示
す。
【0028】実施例5 実施例2で調製した供試廃液2を4595ml秤量採取
し、2等分した後、2等分した各廃液に1N塩酸を添加
して各々pH7.5、9.0に調製する。 (1)pH7.5に調製した液に、濃度82.9g/l
の塩化第2鉄溶液45.8ml、濃度2.42g/lの
塩化カルシウム溶液45.7mlを添加した後、1N水
酸化ナトリウム溶液を添加してpH7.5にする。 (2)pH9.0に調製した液に、濃度82.9g/l
の塩化第2鉄溶液45.8ml、濃度2.42g/lの
塩化カルシウム溶液45.7mlを添加した後、1N水
酸化ナトリウム溶液を添加してpH9.0にする。 次に各液を孔径0.45μのミリポアー濾過器で真空濾
過(10mmHgに減圧)した。各液の濾液中の砒素濃
度を測定した。結果を表1に示す。
【0029】実施例6 実施例2で調製した供試廃液2を4246ml秤量採取
し、1N塩酸を添加して各々pH7.5に調製する。p
H7.5に調製した液に、濃度82.9g/lの塩化第
2鉄溶液42.2ml、濃度2.42g/lの塩化カル
シウム溶液84.2mlを添加した後、1N水酸化ナト
リウム溶液を添加してpH7.5にする。次に、液を孔
径0.45μのミリポアー濾過器で真空濾過(10mm
Hgに減圧)した。液の濾液中の砒素濃度を測定した。
結果を表1に示す。
【0030】比較例2 実施例2で調製した供試廃液2を35840ml秤量採
取し、5等分した後、5等分した各廃液に1N塩酸を添
加して各々pH5.5(2本)、7.5(2本)、9.
0に調製する。次に各液を孔径0.45μのミリポアー
濾過器で真空濾過(10mmHgに減圧)した。各液の
濾液中の砒素濃度を測定した。結果を表1に示す。尚、
pH5.5(2本)、pH7.5(2本)の場合の砒素
濃度は、各々の平均値で示す。また、pH5.5の固形
物の溶出砒素濃度は15mg/lであった。
【0031】比較例3 実施例2で調製した供試廃液2を13808ml秤量採
取し、2等分した後、2等分した各廃液に1N塩酸を添
加して各々pH7.5、9.0に調製する。 (1)pH7.5に調製した液に、濃度2.42g/l
の塩化カルシウム溶液137mlを添加した後、1N水
酸化ナトリウム溶液を添加してpH7.5にする。 (2)pH9.0に調製した液に、濃度2.42g/l
の塩化カルシウム溶液137mlを添加した後、1N水
酸化ナトリウム溶液を添加してpH9.0にする。 次に各液にポリアクリル酸アミド(分子量1300万、
固形分濃度0.1%)54.6gを添加し生成する固形
物を孔径0.45μのミリポアー濾過器で真空濾過(1
0mmHgに減圧)した。各液の濾液中の砒素濃度を測
定した。結果を表1に示す。
【0032】比較例4 実施例2で調製した供試廃液2を6228ml秤量採取
し、2等分した後、2等分した各廃液に1N塩酸を添加
して各々pH7.5、9.0に調製する。次に各液を孔
径0.45μのミリポアー濾過器で真空濾過(10mm
Hgに減圧)した。各液の濾液中の砒素濃度を測定し
た。結果を表1に示す。また、pH5.5の固形物の溶
出砒素濃度は8.5mg/lであった。
【0033】比較例5 実施例2で調製した供試廃液2を2298ml秤量採取
し、1N塩酸を添加して各々pH5.0に調製する。p
H5.0に調製した液に、濃度82.9g/lの塩化第
2鉄溶液45.8ml、濃度2.42g/lの塩化カル
シウム溶液45.7mlを添加した後、1N水酸化ナト
リウム溶液を添加してpH5.0にする。次に各液を孔
径0.45μのミリポアー濾過器で真空濾過(10mm
Hgに減圧)した。各液の濾液中の砒素濃度を測定し
た。結果を表1に示す。
【0034】比較例6 実施例2で調製した供試廃液2を4329ml秤量採取
し、1N塩酸を添加して各々pH10.0に調製する。
pH10.0に調製した液に、濃度82.9g/lの塩
化第2鉄溶液43.1ml、濃度2.42g/lの塩化
カルシウム溶液14.3mlを添加した後、1N水酸化
ナトリウム溶液を添加してpH10.0にする。次に各
液にポリアクリル酸アミド(分子量1300万、固形分
濃度0.1%)15.8gを添加し生成する固形物を孔
径0.45μのミリポアー濾過器で真空濾過(10mm
Hgに減圧)した。各液の濾液中の砒素濃度を測定し
た。結果を表1に示す。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、砒素含
有廃液にアルミニウム塩、アルカリ土類金属塩及び第2
鉄塩を、液中のFe/Al原子比が0.1〜3となるよ
うに添加し、pH5〜9に調節した後、固形物を固液分
離する方法により、処理液は砒素の環境基準値0.01
mg/l以下を満たし、かつ廃液処理により発生する固
形物は溶出基準砒素濃度0.3mg/l以下を満たすも
のであり、活性アルミナ再生廃液の処理をはじめ砒素含
有廃液の処理方法としてその産業的価値は頗る大であ
る。
【0036】
【表1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砒素含有廃液に、アルミニウム塩、アル
    カリ土類金属塩及び第2鉄塩を、液中のFe/Al原子
    比が0.1〜3となるように添加し、pH5〜9に調節
    した後、固形物を固液分離することを特徴とする砒素含
    有廃液の無害化処理方法。
  2. 【請求項2】 アルカリ土類金属塩を液中のM/As原
    子比が0.5〜5となるように添加することを特徴とす
    る請求項1記載の砒素含有廃液の無害化処理方法。
  3. 【請求項3】アルミニウム塩を液中のAl/As原子比
    が30以上となるように添加することを特徴とする請求
    項1または2記載の砒素含有廃液の無害化処理方法。
  4. 【請求項4】 砒素含有廃液が活性アルミナ再生廃液で
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の砒
    素含有廃液の無害化処理方法。
  5. 【請求項5】 固液分離前にアニオン性有機高分子凝集
    剤を添加することを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    記載の砒素含有廃液の無害化処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008256468A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Ohbayashi Corp 砒素汚染土又は砒素汚染水の分析方法

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