JPH11323696A - 伸縮特性に優れた織編物 - Google Patents

伸縮特性に優れた織編物

Info

Publication number
JPH11323696A
JPH11323696A JP10155203A JP15520398A JPH11323696A JP H11323696 A JPH11323696 A JP H11323696A JP 10155203 A JP10155203 A JP 10155203A JP 15520398 A JP15520398 A JP 15520398A JP H11323696 A JPH11323696 A JP H11323696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
knitted fabric
woven
twist
porosity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10155203A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3898344B2 (ja
Inventor
Osamu Takemura
治 武村
Takaaki Tanaka
孝明 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP15520398A priority Critical patent/JP3898344B2/ja
Publication of JPH11323696A publication Critical patent/JPH11323696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3898344B2 publication Critical patent/JP3898344B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Multicomponent Fibers (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 梳毛調織編物に優れた伸縮性を付与すること
によって、新しい質感と高いストレッチ機能を合わせ持
つ織編物を提供する。 【解決手段】 撚係数7000〜35,000の実撚を施した仮撚
構造加工糸を含む織編物であって、該加工糸の非交絡部
の断面空隙率が65〜85%であり、該断面の中心部に
空隙率15〜35%の空洞を有し、該加工糸を構成する
芯糸は、サイドバイサイド型複合フィラメントからな
り、芯糸の撚角度が側糸の撚角度よりも小さい撚構造を
呈しており、該織編物から解舒した加工糸の伸長率が2
5%以上、かつ25%伸長時の回復率が80%以上であ
る織編物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮性仮撚構造加
工糸を用いた織編物に関し、さらに詳しくは、ソフトで
嵩高なウール織物様の風合いに加え、同時に優れた伸縮
性を付与することによって新しい質感とソフトストレッ
チ機能を備えた織編物に関する。
【0002】
【従来の技術】新合繊の例を挙げるまでもなく、熱可塑
性のポリエステルフィラメントからなる織物は生産技術
・加工技術の進化と共に、その表現力を次第に拡大して
いる。なかでも2種以上の伸度の異なる原糸を同時に仮
撚して得られる複合加工糸は仮撚構造加工糸と呼ばれ、
スパンライク糸として生産が開始されたが、その後も進
化を続け、梳毛調織物の表現が可能なまでに至ってい
る。
【0003】通常、仮撚構造加工糸は嵩高性には優れる
が、無撚で織物とした場合ピリングやスナッキングが発
生しやすく、またドレープ性に欠けるため追撚して使用
される。追撚された仮撚構造加工糸はその構造上、芯糸
は比較的直線的で突っ張った状態であり、かつ撚りによ
って捲縮の発現が疎外されるため伸縮性に劣る傾向があ
る。これを改善するために、特開平5−311533号
公報では、構造加工糸の芯糸にサイドバイサイド型複合
繊維を用い、適度な伸縮性を与え、縫製性を良好にする
技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記技
術によって得られる織物では高々25%の伸長性しか得
られず、さらなる伸長性を望む分野においては不十分な
ものであった。本発明の目的は、上記の課題を解決し、
梳毛調織編物に優れた伸縮性を付与することによって、
新しい質感と高いストレッチ機能を合わせ持つ織編物を
得ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、実
撚を施した仮撚構造加工糸を含む織編物であって、該加
工糸の非交絡部の断面空隙率が65〜85%であり、該
断面の中心部に空隙率15〜35%の空洞を有し、該加
工糸を構成する芯糸の撚角度が側糸の撚角度よりも小さ
い撚構造を呈しており、該織編物から解舒した加工糸の
伸長率が25%以上、かつ25%伸長時の回復率が80
%以上であることを特徴とする織編物であり、好ましく
は、上記仮撚構造加工糸の芯糸を構成する繊維が低収縮
成分と高収縮成分とを貼り合せたサイドバイサイド型複
合繊維であって、該高収縮成分が共重合ポリエステルで
ある織編物である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明をさらに詳しく説明す
る。本発明の織編物の最大の特徴は、織編物を構成する
伸縮性仮撚構造加工糸にある。まずその形態について述
べる。本発明の織編物を構成する伸縮性仮撚構造加工糸
は、一般の仮撚構造加工糸同様、ピリングやスナッキン
グの発生を防止するためおよびドレープ性を得るために
実撚を有している。撚係数をT√D(T:撚数(回/
m)、D:構造加工糸の繊度(デニール))で定義する
と、7,000〜35,000の撚が施されている。
7,000未満ではスナッギングが発生する懸念があっ
たり、ドレープ性に欠ける場合がある。また35,00
0を越えると風合が粗硬になったり、最大の特徴とも言
える高い空隙率や空洞が確保できなくなり満足な伸縮性
が得られなくなる。風合上好ましい撚係数の範囲は、織
物では15,000〜35,000、編物では7,00
0〜20,000である。
【0007】本発明の織編物を構成する伸縮性仮撚構造
加工糸は、7,000〜35,000の撚係数での実撚
が施されているにも拘わらず、図1(写真1)に見られ
る様に、非交絡部の糸断面において65〜85%、好ま
しくは70〜80%、という高い空隙率を有している。
同程度の糸長差を有する通常の仮撚構造加工糸の空隙率
は高々30%程度であって(図2(写真2)参照)、こ
れらを対比すると、本発明の織編物を構成する伸縮性仮
撚構造加工糸の空隙率は非常に高いと言える。
【0008】さらに本発明の織編物を構成する伸縮性仮
撚構造加工糸は、糸中心部に空洞が存在しており、この
空洞部の空隙率が15〜35%、好ましくは20〜30
%もある(写真1参照)。かかる高い空隙率および中心
部の空洞は、構造加工糸ひいては織編物の伸縮性を得る
ために非常に重要である。空隙が少なく単糸間の抵抗が
大きいと高い伸長性が得られず、また回復性も悪くな
る。特に本発明では、中心部が空洞となっているため、
比較的低張力でも伸びやすくかつ戻りやすい構造と言え
る。
【0009】構造加工糸の内層部を構成する芯糸は、熱
収縮率を異にするポリマーを貼り合せてなるサイドバイ
サイド型複合繊維からなるマルチフィラメントである
が、少なくとも高収縮ポリマー成分は共重合ポリエステ
ルであることが好ましい。さらには共重合率が5モル%
以上の共重合ポリエステルであることが好ましい。高収
縮成分に5モル%以上の共重合ポリエステルを使用しな
い場合、サイドバイサイド型複合繊維が仮撚時に熱セッ
トされ、本発明に必要な伸縮性が得られない場合があ
る。またサイドバイサイド型複合繊維の熱応力は0.2
g/d以上であることが望ましい。熱応力が低い場合に
は特に中心部の空洞が小さくなる場合がある。
【0010】かかる共重合成分としては、トリシクロデ
カンジメタノール、トリシクロデカンジカルボン酸、ノ
ルボルナン2,3−ジメタノール、ノルボルナン2,3-ジ
カルボン酸、パーヒドロジメタノナフタレンジメタノー
ル、パーヒドロジメタノナフタレンジカルボン酸、イソ
フタール酸、アジピン酸、セバシン酸、シクロへキサン
ンジオール、ビスフェノールE等を用いることができ
る。
【0011】一方、構造加工糸の外層部を構成する側糸
はポリエステルマルチフィラメントであって、ポリエチ
レンテレフタレートからなる通常のポリエステル糸、5
-金属スルホネート基を有するイソフタル酸等で変性さ
れたカチオン染料に可染のポリエステル糸、あるいはそ
れらのシックアンドシン糸を単独または混用して使用す
ることができる。
【0012】構造加工糸において、芯糸を構成するサイ
ドバイサイド型複合繊維からなるマルチフィラメント糸
と側糸を構成するポリエステルマルチフィラメント糸の
糸長差は20〜35%であることが好ましい。糸長差が
20%未満では側糸の拘束力のため、芯糸の捲縮発現が
疎外され本発明に必要な空隙率が確保できない場合があ
る。また図3(写真3)の様に側糸の撚角度が大きく、
芯糸の撚角度が小さくなりにくい。一方、糸長差が35
%を越えると撚糸、製織等の工程通過性が悪くなり断糸
や毛羽が発生するため好ましくない。図3(写真3)の
側糸の構造はあたかもコイル状であり、撚角度が大きけ
れば大きいほどコイル密度が増すため伸縮性に有効であ
ると考えられる。すなわち、従来の仮撚構造加工糸にと
っての撚りは捲縮発現を拘束し、伸縮性を疎外するもの
であるが、本発明では伸縮性を増加させる要素とするも
のである。
【0013】芯糸はテンションメンバーあるいは張り・
腰に有効であり撚角度は少ない方が好ましい。かかる観
点から、側糸の撚角度としては45°以上が好ましく、
60°以上がさらに好ましい。芯糸の撚角度としては3
0°以下が好ましい。またこれらの角度差は15°以上
が好ましい。
【0014】また、構造加工糸における芯糸と側糸との
交絡数は50〜150個/mであることが好ましい。5
0個/m未満では糸長差が20〜35%と大きいため、
芯糸と側糸が分離し、撚糸、製織等の工程通過性が悪く
なり断糸や毛羽が発生する場合がある。150個/mを
越えると空隙率が低下し、構造加工糸の伸縮性が満足さ
れない場合がある。
【0015】以上、本発明の織編物を構成する仮撚構造
加工糸の形態的特徴を述べてきたが、伸縮性能として
は、織編物から解舒した加工糸での伸長率が25%以上
であることが好ましく、30%以上であればさらに好ま
しい。また25%伸長時の回復率が80%以上であるこ
とが好ましく、90%以上であればさらに好ましい。こ
の優れた伸縮特性は上述した、構造加工糸における65
〜85%という非交絡部の高い断面空隙率、空隙率15
〜35%の糸断面の中心部に存在する空洞、側糸の撚角
度が芯糸の撚角度よりも大きい撚構造、とりわけ撚角度
の大きい側糸による相乗的な効果であり、さらには芯糸
として共重合ポリエステルを高収縮成分とするサイドバ
イサイド型複合繊維を用いることにより一層明瞭化する
ものである。
【0016】また、本発明の織編物から解舒した構造加
工糸の伸長率は25%以上でなければならない。伸長率
が25%未満では、目的とする伸長率が20%以上好ま
しくは25%以上となる織編物が得られない。また該構
造加工糸は25%伸長時の回復率が80%以上でなけれ
ばならない。80%未満では、伸縮性が優れている織編
物と言えず、縫製時や着用時にパッカリング欠点が発生
する恐れがある。
【0017】伸縮性について言えば、特に織物ではその
構造上、伸縮性を得るのが困難であり、前述の空隙率が
高々30%程度の従来公知の構造加工糸からなる織物か
ら解除した糸(撚り係数:26,000)の伸長率は1
2%である(織物の伸長率は10%)が、例えば、空隙
率が73%、中心部の空洞の空隙率が22%、側糸の撚
角度が70°、芯糸の撚角度が25°、芯糸の高収縮成
分が6モル%共重合のポリエステルであるサイドバイサ
イド型複合繊維である本発明の織物から解舒した糸(撚
り係数:26,000)の伸長率は38%であり(織物
の伸長率は32%)、この糸の25%伸長時の回復率は
92%であり、35%伸長時の回復率は90%である。
このことから、本発明の織物が従来公知の構造加工糸織
物に比して極めて伸縮特性に優れていることが分かる。
【0018】なお本発明の織編物を得るためには製編織
において密度に注意することが必要で、染色加工におい
て20%以上収縮することを前提に設計することが好ま
しい。また染色加工においては20%以上収縮させるこ
とが好ましく、収縮を阻害する張力をかけないことが好
ましい。
【0019】次に本発明を構成する伸縮性仮撚構造加工
糸の製造法について述べる。図4には、加工糸を製造す
るための仮撚加工機のモデル図を示すが、本発明を達成
するものであればこの図の方法に限定されるものではな
い。
【0020】本発明では伸度の異なる2種類の原糸を同
時に仮撚する方法を採用する。これは20〜35%とい
う高い糸長差を安定的に確保し、しかも安価に製造する
ためである。この目的を達するならば他の方法を採用し
ても良い。複合化に際しては、コストやコントロール性
から、インターレースによるエアー交絡が好ましい。交
絡複合後に仮撚加工を行うが、仮撚機はピン仮撚機であ
ってもフリクション仮撚機であってもベルトフリクショ
ン仮撚機であってもかまわない。
【0021】この時供給する芯糸用マルチフィラメント
の伸度と側糸用マルチフィラメントとの伸度差は100
%以上あることが好ましい。この伸度差を確保するため
に高伸度原糸の伸度を例えば250%以上とすると、仮
撚時に膠着や未解撚が発生するので好ましくない。本発
明では芯糸用マルチフィラメントの伸度は20〜50%
が好ましく、側糸用マルチフィラメントの伸度は120
〜200%が好ましい。仮撚後の構造加工糸は、芯糸に
明確な捲縮発現は見られず、芯糸が比較的直線的で突っ
張った従来の構造加工糸と同様な形態である。
【0022】構造加工糸に高い空隙や空洞を形成させる
手法としては、例えば通常の構造加工糸に水溶性繊維や
易溶解性繊維を混入し、該構造加工糸を製編織後に水溶
性繊維や易溶解性繊維を溶解除去する方法があるが、か
かる方法では本発明で使用する構造加工糸と同一の形態
を得ることはできず、またかかる手法は、製造コストが
高くなる欠点を有する。
【0023】供給原糸について重要であるのは、芯糸に
使用する原糸であり、熱収縮を異にするポリマーによる
サイドバイサイド型複合繊維からなるマルチフィラメン
トを使用するのが好ましい。特にサイドバイサイド型複
合繊維からなるマルチフィラメントを構成するポリマー
の内、少なくとも高収縮成分は、先に記載したように共
重合ポリエステル、特に5モル%以上共重合されたポリ
エステルであることが好ましい。この理由は、例えば、
低収縮成分が共重合しない低粘度ポリエステル、高収縮
成分が共重合しない高粘度ポリエステルであるサイドバ
イサイド型複合繊維からなるマルチフィラメントを使用
する場合は、本発明を構成する伸縮性構造加工糸を製造
する際の仮撚工程の仮撚ヒータにおいて、緊張張力下で
熱固定(セット)されるため、仮撚以降の例えば染色工
程では、もはやサイドバイサイド型複合繊維特有の捲縮
発現をしなくなる場合があるからである。すなわち、潜
在捲縮糸であるはずのサイドバイサイド型複合繊維が、
仮撚によって、その機能をなくす場合があるためであ
る。このような現象は、高収縮成分の共重合率が5モル
%未満の場合においても同様に起こる場合がある。
【0024】芯糸となるサイドバイサイド型複合繊維か
らなるマルチフィラメントおよび側糸となるポリエステ
ルマルチフィラメントのヤーンデニールやフィラメント
デニールは、仮撚後の加工糸を想定しかつ目的によって
決定すれば良いが、仮撚後のヤーンデニールとしては、
衣料用としては70〜400デニールが好ましい。芯糸
と側糸の比率は,芯糸:側糸=30〜70:70〜30
が好ましい。芯糸の比率が30%未満では本発明に規定
の構造や伸縮性が得られない場合がある。また側糸が3
0%未満では、本発明の目的とするソフトで嵩高な梳毛
調織編物が得られない場合がある。また芯糸となるサイ
ドバイサイド型複合繊維からなるマルチフィラメント糸
のフィラメントデニールは2〜6デニールが好ましい。
2デニール未満では仕上がり生地が張り腰のない風合と
なる場合があり好ましくない。また6デニールを越える
と交絡が不良となる場合があり好ましくない。側糸とな
るポリエステルマルチフィラメントのフィラメントデニ
ールは風合を重視して決定すれば良いが、0.1〜5デ
ニールが好ましい、さらに好ましくは1〜4デニールで
ある。1デニール未満では発色性が不良であったり、嵩
高性が得られない場合が有る。また梳毛調織編であるよ
りは、スエード調織編物となる。5デニールを越えると
風合が粗硬になる場合が有る。
【0025】構造加工糸の段階では、特開平5-311533号
公報の図1に記載の複合加工糸の形態、すなわち芯糸と
側糸が明解ではなく混在している形態よりは芯糸と側糸
が明確に区別されかつ芯糸が中心部に略直線状にあって
そのまわりを側糸が包んでいる形態が、梳毛調風合を得
るには好ましい。構造加工糸の熱水収縮率(Wsr)の好
ましい範囲は4〜12%であり、さらに好ましくは5〜8
%である。また構造加工糸の捲縮発現率(K1値)の好
ましい範囲は4〜15%である。ポリエステルで伸縮性に
優れた織編物を得るには、熱水収縮率はできるだけ低く
し、捲縮発現率はできるだけ高くするのが一般的である
が、本発明で使用する構造加工糸は、熱水収縮率が4%
未満では収縮が不足し、織編物の欠点が発生しやすくな
るので好ましくない。また、12%を超えると優れた伸縮
性が得られなくなる場合がある。捲縮発現率が4%未満
では伸長性が満足されない場合があるし、15%を超え
ると芯糸と側糸が明解ではなく、2種の仮撚加工糸が混
在している形態となったり、本発明に使用の伸縮性構造
加工糸の形態が得られない。
【0026】本発明においては、仮撚後の構造加工糸に
撚を付与するが、この時の撚糸数は撚係数=T√Dによ
り決定される。撚係数は目的に応じて採用すればよい
が、本発明に使用の撚糸後の構造加工糸は、染色加工に
おいて、解撚、捲縮発現(仮撚捲縮および潜在捲縮)等
により20%以上収縮させるのが好ましいため、5,8
00〜29,000の範囲で選択するのが好ましい。本
発明に使用する撚糸後の構造加工糸は、通常の構造加工
糸の撚糸後とほとんど同様であり、未だ特有の構造を呈
さない。撚糸に際しては、合撚機、イタリー撚糸機、ダ
ブルツイスター等通常の撚糸機を使用することができ
る。
【0027】撚糸後の構造加工糸は製編織されるが、製
編織する編機や織機は限定されるものではなく、シング
ル丸編機、ダブル丸編機、パイル編機、トリコット編
機、ラッセル編機等通常使用される編機、ウオータジェ
ットルーム織機、エアージェットルーム織機、レピア織
機等通常使用される織機を使用することができる。ただ
し前述の如く、染色において収縮を20%以上させるこ
とを見越して、生地の設計を行うのが好ましい。
【0028】ついで染色加工について述べる。染色加工
に際しては、ポリエステル染色に使用する通常の精練
機、解撚機、減量機、セッター、染色機等を使用するこ
とができる。ただしこの工程で加工糸を20%以上収縮
させることが好ましい。20%以上収縮させることによ
って、本発明の織編物を構成する伸縮性構造加工糸とな
る。20%未満の収縮では、本発明の織編物を得られな
い場合がある。20%以上収縮させるためには、張力と
染色温度に留意する必要がある。染色温度は染色しよう
とする主体ポリエステルに応じて決めれば良く、高圧下
での高温で100〜135℃が好ましい。100℃未満
の場合は収縮不足で本発明の織編物を得られない場合が
有る。染色張力については低い方が好ましく、生地全体
で10kg以下の張力が好ましい。この点エアーフロー
タイプの染色機は浴比が低く、染色張力が低いので好ま
しい。染色後で初めて、本発明の織編物が得られる。
【0029】製編織までは通常の構造加工糸と同様であ
った本発明に使用の構造加工糸が、いかにして本発明に
記載の伸縮性構造加工糸となるかは、明確では無いが、
次のごとく考えられる。糸長差を20〜35%と大きく
とっているので、交絡部以外では芯糸と側糸の干渉は少
なく、撚の拘束が解けると、収縮、捲縮発現等の内部応
力によって、芯糸と側糸が比較的独自に動きやすい状態
にある。解撚が始まると側糸はより外側に膨らみ側糸フ
ィラメント間の空隙が拡大する、また仮撚による側糸の
捲縮発現が始まり側糸フィラメント間の空隙がさらに拡
大する。側糸のこの動きによって芯糸と側糸間の空隙層
も拡大する。この時、撚による側糸の芯糸に対する拘束
力が解けて、収縮力および潜在収縮力等を有する芯糸が
収縮を開始する。側糸と芯糸は交絡部によって接結して
いるため、芯糸が収縮すると側糸も収縮し、撚角度が増
大する。サイドバイサイド型複合繊維からなるマルチフ
ィラメントは、収束してコイルクリンプを発現するが、
仮撚が施されているために仮撚捲縮も発現しマルチフィ
ラメントが個々にコイルクリンプを発現する。以上の説
明で高い空隙率を有することと側糸の撚角度が高いこと
が言える。中心部の空洞の形成については、推測の域を
でないが、芯糸の解撚力(撚りを戻す力・外に広がろう
とする力)が非常に強く、また仮撚をされているために
バラけて動くため、前述の側糸の解撚によって芯糸と側
糸の間に発生する空間を埋め尽くすことが考えられる。
芯糸の撚角度が小さいのも、この芯糸の強い解撚によっ
てある程度説明される。以上のことはほとんど同時に起
こっていると思われる。
【0030】
【実施例】さらに詳細な説明を実施例によって説明す
る。なお本発明で使用した測定方法は次の通りである。 織物の伸長率:JIS L−1096のA法に従い、荷
重1.8kgで測定した伸長率。 織物から解除した糸の伸長率:織物よりほとんど張力を
かけない様に糸を解舒し、無荷重で試料の300mmに
印を入れる。0.015g/dの荷重をかけ、そのまま
標準状態の条件下で5分間放置する。ついで荷重をかけ
たまま糸長を測定し(印の中央間)、この長さをL1
(mm)とする。 糸の伸長率(%)=[(L1−300)/300]×1
00 n=5の平均の値を採用する。 織物から解除した糸の回復率:上記L1を測定した後、
荷重を除去し標準状態の 条件下で5分間放置する。つ
いで無荷重のままこの糸長を測定し(印の中央間)この
長さをL2(mm)とする。 糸の回復率(%)=[(L1−L2)/(L1−30
0)]×100 n=5の平均の値を採用する。 糸断面の空隙率:糸断面の電子顕微鏡写真を撮影し(5
00倍)、ついでカラーコピーする。コピー紙上で最も
離れた関係にある単繊維断面間の各々中央を結びこの線
をA1とし、この長さをL1(mm)とする。ついでA
1の中点OでA1に直行する直線を描く。この直線に最
も近くにあり、かつ線A1から最も離れた単繊維断面の
各々中央を結びこの線をA2とし、この長さをL2(m
m)とする。コピー紙上に、A1とA2の交わる点を中
心Cとし、(L1+L2)/2を直径とする円を描く。
この円の重量を測定し、この重さをS1mg)とする
(糸断面の総面積とみなす)。ついでこの円内に存在す
る全ての単繊維断面の重量を測定し、この総和をS2
(mg)とする(図5参照)。 空隙率(%)=(S2−S1)/S1×100 n=5の平均の値を採用する。 糸断面の中心部の空洞の空隙率:糸断面の最内に位置す
る隣り合う二つの単繊維断面の中央を順次直線で結んで
できる多角形の重量を測定し、この重さをS3(mg)
とする(図5参照)。 空洞の空隙率(%)=(S3/S1)×100 n=5の平均の値を採用する。 糸長差:織編物からの糸は解撚し、仮撚後の糸はそのま
ま、無撚状態でサンプルを採取する。芯糸と側糸を分離
し、各々0.02g/dの荷重下で糸長を測定する。側
糸の長さをL1(mm),芯糸の長さをL2(mm)と
するとき、 糸長差(%)=[(L1−L2)/L2]×100 n=5の平均の値を採用する。但し、芯糸と側糸が分離
しにくい場合があるので、試料長は問わない。 交絡数(個/m):織編物から糸を解舒し、ついで検撚
機で無撚となるまで解撚する(糸長50cm)。解撚した糸
に、改めて50cmの印をする。ついで、試料を軽く手で数
回こすって節の数を目視する。 交絡数(個/m)=目視で確認した数×2 n=5の平均の値を採用する。 捲縮発現率(K1):カセ巻取り機にて5000デニールのカ
セとなるまで試料を巻き取った後、カセの下端中央に10
gの荷重を吊るして上部中央でこのカセを固定し、0.00
1g/デニールの荷重が掛かった状態で90℃にて30分間
熱処理を行う。次いで無荷重状態で室温に放置乾燥した
後、再び10gの荷重を掛け5分間放置した後の糸長を測
定しこれをL1(mm)とする。次に1Kgの荷重を掛け30
秒間放置後の糸長を測定しL2(mm)とする。K1値は次
式により求められる。 K1=〔(L2-L1)/L2〕×100 極限粘度:温度25℃においてオルソクロロフェノール
10mlに対し、ポリエステル試料を0.8g溶解し、
オストワルド粘度計を用いて次式で相対粘度ηγにより
算出した。 ηγ=(η/η0 )−(t・d/t0 ・d0 ) 極限粘度=0.0243ηγ+0.2634 η:ポリエステルの溶液粘度 η0 :溶媒の粘度 t:溶液の落下時間(秒) d:溶液の密度(g/cm3 ) t0 :オルソクロロフェノールの落下時間(秒) d0 :オルソクロロフェノールの密度(g/cm3
【0031】実施例1 極限粘度が0.51のポリエチレンテレフタレート10
0%からなる低粘度成分と、極限粘度が0.74のトリ
シクロデカンジメタノールを6モル%共重合した変性ポ
リエチレンテレフタレート100%からなる高粘度成分
とを重量複合比50:50でサイドバイサイド型に貼り
合わせた半延伸複合フィラメント糸を紡糸速度2850
m/分で紡糸した後、延伸して50d−24fの複合フ
ィラメント糸を製造した。原糸物性は強度2.80g/
d、伸度32.9%、熱水収縮率13.8%であった。
【0032】他方、ポリエチレンテレフタレート100
%を紡糸速度2,720m/分で紡糸し、130d−3
6fの単成分からなる伸度170%のマルチフィラメン
ト半延伸糸を製造した。
【0033】上記複合フィラメント糸とマルチフィラメ
ント半延伸糸とを使用し、伸度差複合仮撚方法により複
合捲縮糸を製造した。この伸度差複合仮撚方法において
は上記複合フィラメント糸とマルチフィラメント半延伸
糸とを引きそろえた後に交絡ノズルを用いて、次の条件
で交絡処理を施し、引き続き図4の方式でフリクション
仮撚を行った。仮撚条件は次の通りである。 交絡条件: オーバーフィード:4% インターレース:空気圧4kg/cm2 糸速度:280m/分 仮撚温度:175℃ 延伸倍率:1.01倍 仮撚数:2100回/m
【0034】得られた加工糸は、交絡数が95個/m
で、複合フィラメント糸が芯糸を形成し、ポリエステル
マルチフィラメントが側糸を形成する構造加工糸であっ
た。この構造加工糸の糸物性は、184デニール、強度
1.54g/d,伸度30%、熱水収縮率が6%、であ
った。糸長差は28%であり、K1は12%であった。
【0035】ついでこの構造加工糸にダブルツイスター
で1、600回/mの撚をかけた(撚係数:21,70
3)。その後通常の撚糸セットを90℃で40分間実施
した。この時点では通常の構造加工糸と同様の形態をし
ており、断面観察においても中心部の空洞等の特徴は出
ていなかった。
【0036】ついでこの糸を経および緯糸としてレピア
織機で製織した。製織条件は次の通りである。 組織:経二重 生機密度:経90本/インチ、緯65本/インチ 得られた生機を次の条件で染色加工した。 精練・糊抜き:95℃ 解撚:130℃×20分 減量率:15% 染色:135℃×60分 Sumikaron Red S-BL(住友化学社製) 3%owf ファイナルセット:170℃
【0037】仕上げた生地の密度は、経132本/イン
チ、緯65本/インチであり、染色加工における収縮率
は経46%、緯32%であった。この生地から緯糸を解
舒し、電子顕微鏡写真で観察した。非交絡部の断面は図
1(写真1)に示すような極めて特徴的様態が観察され
た。1つにはその高い空隙率であり、また1つは、その
中心部の空洞であった。糸断面全体での空隙率は73%
で、中心部の空洞の空隙率は22%であった。また非交
絡部の側面も図3(写真3)に示す様な特徴的様態が観
察された。側糸は芯糸より大きく離れており、その撚角
度は芯糸の撚角度よりも明確に大きく、芯糸の撚角度は
70°、芯糸の撚角度は25°であった。この糸の伸長
率は38%であった、またこの糸の25%伸長時の回復
率は92%であり、35%伸長時の回復率は90%であ
った。また、この緯糸の撚係数は28,200であっ
た。ついで経糸についても同様な観察を行ったが緯糸と
同様の結果であった。なお交絡部では明確は空洞や顕著
な撚角度差は見られなかった。得られた織物の伸長率は
横方向で32%、縦方向で33%であった。
【0038】
【発明の効果】本発明は、梳毛調風合と高い伸縮性を合
わせ持つ、新しい質感と高いストレッチ機能の織編物を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の織編物を構成する伸縮性構造加工糸
の非交絡部の1例を示す断面写真。
【図2】 従来の構造加工糸の非交絡部の1例を示す断
面写真。
【図3】 本発明の織編物を構成する伸縮性構造加工糸
の非交絡部の1例を示す側面写真。
【図4】 本発明の織編物を構成する伸縮性構造加工糸
の製造に使用する仮撚機のモデル図
【図5】 伸縮性構造加工糸の断面空隙率及び空洞部の
空隙率の求め方を説明するための加工糸断面図。
【符号の説明】
A:ポリエステルマルチフィラメント糸 B:サイドバイサイド型複合繊維からなるマルチフィラ
メント 1:インターレースノズル 2:仮撚ヒーター 3:フリクションディスク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実撚を施した仮撚構造加工糸を含む織編
    物であって、該加工糸の非交絡部の断面空隙率が65〜
    85%であり、該断面の中心部に空隙率15〜35%の
    空洞を有し、該加工糸を構成する芯糸の撚角度が側糸の
    撚角度よりも小さい撚構造を呈しており、該織編物から
    解舒した加工糸の伸長率が25%以上、かつ25%伸長
    時の回復率が80%以上であることを特徴とする織編
    物。
  2. 【請求項2】 芯糸を構成する繊維が、低収縮成分と高
    収縮成分とを貼り合わせたサイドバイサイド型複合繊維
    であって、該高収縮成分が共重合ポリエステルである請
    求項1に記載の織編物。
JP15520398A 1998-05-19 1998-05-19 伸縮特性に優れた織編物 Expired - Fee Related JP3898344B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15520398A JP3898344B2 (ja) 1998-05-19 1998-05-19 伸縮特性に優れた織編物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15520398A JP3898344B2 (ja) 1998-05-19 1998-05-19 伸縮特性に優れた織編物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11323696A true JPH11323696A (ja) 1999-11-26
JP3898344B2 JP3898344B2 (ja) 2007-03-28

Family

ID=15600764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15520398A Expired - Fee Related JP3898344B2 (ja) 1998-05-19 1998-05-19 伸縮特性に優れた織編物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3898344B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000192349A (ja) * 1998-10-19 2000-07-11 Toray Ind Inc ポリエステル交織織物
WO2001057297A1 (fr) * 2000-02-04 2001-08-09 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Tissu elastique
WO2003093547A1 (fr) * 2002-05-02 2003-11-13 Teijin Fibers Limited Tissu de fil epais-fin a filament conjugue en polyester et son procede de fabrication
JP2021095644A (ja) * 2019-12-13 2021-06-24 東レ株式会社 織物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000192349A (ja) * 1998-10-19 2000-07-11 Toray Ind Inc ポリエステル交織織物
WO2001057297A1 (fr) * 2000-02-04 2001-08-09 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Tissu elastique
US6705353B2 (en) 2000-02-04 2004-03-16 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Woven strecth fabric
WO2003093547A1 (fr) * 2002-05-02 2003-11-13 Teijin Fibers Limited Tissu de fil epais-fin a filament conjugue en polyester et son procede de fabrication
JP2021095644A (ja) * 2019-12-13 2021-06-24 東レ株式会社 織物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3898344B2 (ja) 2007-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6276121B1 (en) Crimped yarn, textile fabric, and process for preparing the same
JPH05311533A (ja) 複合捲縮糸及び織物
JP2964639B2 (ja) 混繊複合仮撚糸およびその製造方法ならびにその糸を用いてなる編織物
JP3314718B2 (ja) 織編物とその製造法および複合糸
JPH11323696A (ja) 伸縮特性に優れた織編物
JP3972631B2 (ja) ポリエステル系複合仮撚加工糸およびその製造方法
KR930010790B1 (ko) 이수축 복합사의 제조방법
JP2639284B2 (ja) 混繊複合糸およびその製造方法と織物
JP3304875B2 (ja) けん縮糸および織編物とその製造方法
JP2001262445A (ja) 伸縮特性に優れた織編物
JP3531531B2 (ja) 長・短繊維複合糸およびその糸を用いた織編物
JP3285018B2 (ja) ポリエステル交織織物
JP2840189B2 (ja) 凹凸感に優れた織編物及びその製造方法
JP2893511B2 (ja) シボ織物及びその製造方法
JP2986245B2 (ja) 混繊糸及びその製造方法
JPH05247757A (ja) 複合糸および織物の製造法
JP3112094B2 (ja) ポリエステル系特殊捲縮加工糸
JP3503530B2 (ja) 複合糸およびその糸を用いた織編物
JP3285019B2 (ja) ポリエステル複合加工糸交織織物
JP3988286B2 (ja) 織編物
JP2003278039A (ja) ポリエステル複合仮撚糸
JP3470618B2 (ja) ポリエステル織物
JP3086117B2 (ja) 張り腰に優れた異収縮複合混繊糸
JPH0657564A (ja) シルクウール調複合仮撚加工糸およびその製造方法
JP2000212857A (ja) 交織織物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040709

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140105

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees