JPH11314147A - 金型温度の制御方法及び制御装置 - Google Patents

金型温度の制御方法及び制御装置

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JPH11314147A
JPH11314147A JP12108998A JP12108998A JPH11314147A JP H11314147 A JPH11314147 A JP H11314147A JP 12108998 A JP12108998 A JP 12108998A JP 12108998 A JP12108998 A JP 12108998A JP H11314147 A JPH11314147 A JP H11314147A
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JP
Japan
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temperature
mold
water
mold temperature
cooling water
Prior art date
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Pending
Application number
JP12108998A
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English (en)
Inventor
Noboru Tanikai
登 谷貝
Takashi Katayanagi
孝 片柳
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Ahresty Corp
Original Assignee
Ahresty Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型温度のバラつきを少なくし適正な温度
範囲にコントロールすることが出来ると共に、金型温度
を適正な温度範囲に早期に安定化させる。 【解決手段】 金型温度Tが上下する範囲内の下側と上
側に適当な温度差をもたせて2つの設定温度L1,L2を
決めておき、金型1の冷却穴11内に冷却水を供給する
ための水路2に電磁弁3を冷却水の入り側に配置して電
動弁4を直列に配設し、金型温度が上昇過程にあって下
側設定温度L1に達した時P1に通水を開始し、金型温度
が下降過程にあって上側設定温度L2に達した時P2に止
水するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイカスト鋳造や
樹脂成形において、金型の温度を適正な温度範囲にコン
トロールするための制御方法及び制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ダイカスト鋳造や樹脂成形に用いる金型
は、鋳造中に溶湯から多量の熱を受けて金型温度が急激
に上昇するため、高品質の製品を安定的に生産性良く製
造する上でも、急激に上昇した金型温度を適正に抑制
(冷却)する必要がある。そこで従来では、金型の冷
却穴内に冷却水を常時通水し冷却水の流量等を調整する
ことにより金型温度をコントロールしたり、ショット
サイクル中の一定期間のみ冷却水を通水することにより
金型温度をコントロールしたり、或いは金型キャビテ
ィに塗布する離型剤等の塗布量やスプレー時間を調整す
ることにより金型温度をコントロールしていた。
【0003】しかし乍ら、上記いずれの方法も、金型温
度の変化 ―即ち、金型温度の上限値及び下限値が変化
すること、これを金型温度のバラつきと称する。― が
多いだけでなく、バラついている金型温度を早期に安定
化させることが出来ず、加えて上記及びの方法で
は、冷却水の温度変化や溶湯温度の変化等の影響を受け
やすく金型温度を一定に制御することが不可能である。
また上記の方法では、金型温度の変化に応じて離型剤
の塗布量やスプレー時間がショットごとに変化するため
に、ショットサイクル・品質ともに不安定となる不具合
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の不具合に鑑みてなされたものであり、金型温度のバ
ラつきを少なくし適正な温度範囲にコントロールするこ
とが出来ると共に、金型温度を適正な温度範囲に早期に
安定化させることが可能な金型温度の制御方法及び制御
装置を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の金型温度の制御方法は、金型内部に穿設した冷却
穴内に冷却水を通水することにより金型温度をコントロ
ールするようにした制御方法において、金型温度が上下
する範囲内の下側と上側に適当な温度差をもたせて2つ
の設定温度を決めておき、金型温度が上昇過程にあって
前記下側設定温度に達した時に通水を開始し、金型温度
が下降過程にあって前記上側設定温度に達した時に止水
するようにした事を特徴としたものである。この際、金
型温度が前記下側設定温度を越えた後に前記上側設定温
度に達することなく温度下降した場合には、前記下側設
定温度に達した時に止水するようにする。また、本発明
の金型温度の制御装置は、金型内部に穿設した冷却穴内
に冷却水を供給するための水路に、電磁弁と電動弁を直
列に配設すると共に、上記電磁弁を冷却水の入り側に配
置し上記電動弁を金型側に配置せしめ、金型に設置した
温度センサーからの情報に基づいて前記電磁弁及び電動
弁を同時に開閉動作させるように構成した事を特徴とし
たものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施例を
詳細に説明する。ダイカスト鋳造や樹脂成形に用いる金
型は、鋳造・成形中(キュアリング中)に溶湯から多量
の熱を受けて金型温度が急激に上昇し、そのままでは金
型キャビティ内の鋳造製品の凝固時間(キュアリングタ
イム)が長くなるので、金型温度を下げて凝固時間(キ
ュアリングタイム)の短縮を図るべく、また高品質の製
品を安定的に生産性良く製造するためにも、金型内部に
冷却穴を穿設し、その冷却穴内に冷却水を通水する。
【0007】この際、本発明では、図2に示した金型温
度Tが鋳造開始時から安定化するまでの状態を現したグ
ラフにおいて、金型温度Tが上下する範囲L内の下側と
上側に適当な温度差をもたせて2つの設定温度L1,L2
を決めておき、金型温度Tが上昇過程にあって下側設定
温度L1に達した時P1に冷却水の通水を開始し、金型温
度Tが下降過程にあって上側設定温度L2に達した時P2
に冷却水の止水するようにする。
【0008】即ち、金型1の内部に穿設した冷却穴11
内に冷却水を供給するための水路2に、電磁弁3と電動
弁4を直列に配設すると共に、上記電磁弁3を水路2の
入り側2aに配置し、電動弁4を金型1側に配置せし
め、他方金型1には、金型温度Tを測定する熱電対等の
温度センサー5を設置し、この温度センサー5を上記電
磁弁3及び電動弁4に制御回路6を介してそれぞれ電気
的に接続させ、温度センサー5からの温度情報に基づい
てこれら電磁弁3及び電動弁4を開閉動作させることに
より、金型1の冷却穴11内に供給する冷却水の通水と
止水のタイミングを制御して、金型温度Tのバラツキを
少なくし金型温度Tを適正な温度範囲にコントロールす
るものである。
【0009】具体的には、金型温度Tが下側設定温度L
1よりも低い状態から上昇する過程において下側設定温
度L1に達した時P1にそれを温度センサー5が検知して
電磁弁3及び電動弁4が同時に開動作するように制御回
路6を構成しておき、冷却水の通水を開始させる。する
と、電磁弁3は瞬時に全開となるが電動弁4はゆっくり
と開くため、冷却水が水路2の入り側2aから金型1の
冷却穴11内に徐々に流量を増しながら供給されるよう
になる。その結果、金型1は徐々に冷却されるようにな
り、冷却水の通水は金型温度Tが上側設定温度L2を越
えるまで継続される。
【0010】そして、やがて金型温度Tがピーク値を越
えて、上側設定温度L2よりも高い状態から下降する
が、その過程において上側設定温度L2に達した時P2に
それを温度センサー5が検知して電磁弁3及び電動弁4
が同時に閉動作するように制御回路6を構成しておき、
冷却水の供給を停止させるようにする。すると、電動弁
4はゆっくりと閉じるが電磁弁3は瞬時に全閉となるた
め、金型の冷却穴11内に供給される冷却水の通水が瞬
時に停止される。その結果、金型温度Tの冷却速度が急
速に低下して、金型1の冷やし過ぎが防止される。この
一連の繰り返しにより、金型温度Tのバラつきが早期に
少なくなって、金型温度Tが適正な温度範囲で安定化す
る。
【0011】尚、これらの電磁弁3及び電動弁4を動作
させるための制御回路6としては、リレーやタイマーを
用いたシーケンス制御方式やマイコンを用いたコンピュ
ータプログラム制御方式など、公知の制御方式を採用す
ることが可能である。
【0012】また、マシンの初期稼動時には、金型温度
Tが下側設定温度L1まで達しない場合があるので、そ
の場合には冷却水を一切通水しない。そして、金型温度
Tが下側設定温度L1を越えた場合には、電磁弁3及び
電動弁4を同時に開動作させて冷却水の通水を開始し金
型1を徐々に冷却するが、その後に上側設定温度L2に
達することなく温度下降した場合には、下側設定温度L
1に達した時P3に電磁弁3及び電動弁4を同時に閉動作
させて冷却水の供給を停止するようにする。これを繰り
返すことにより、金型温度Tが早期に安定化する。
【0013】
【発明の効果】本発明に係る金型温度の制御方法は斯様
に、金型内部に穿設した冷却穴内に冷却水を通水するこ
とにより金型温度をコントロールするようにした制御方
法において、金型温度が上下する範囲内の下側と上側に
適当な温度差をもたせて2つの設定温度を決めておき、
金型温度が上昇過程にあって下側設定温度に達した時に
通水を開始し、金型温度が下降過程にあって上側設定温
度に達した時に止水するようにしたので、金型温度を低
下させる場合には金型温度が上昇過程にある早期に金型
を冷却させることが出来、金型温度が低下した場合には
下降過程にある早期に金型の冷却を停止させることが出
来る。従って、金型の過熱ないしは冷やし過ぎを防止し
て金型温度の変化のバラツキを少なくし、金型温度を適
正な温度範囲に安定化させることが可能となる。
【0014】しかも、本発明の請求項2記載の制御方法
によれば、金型温度が下側設定温度を越えた後に上側設
定温度に達することなく温度下降した場合に、下側設定
温度に達した時に止水するようにしたので、金型温度を
適正な温度範囲に早期に安定化させることが出来る。
【0015】また、本発明に係る金型温度の制御装置
は、金型内部に穿設した冷却穴内に冷却水を供給するた
めの水路に、電磁弁と電動弁を直列に配設すると共に、
上記電磁弁を冷却水の入り側に配置し電動弁を金型側に
配置せしめ、金型に設置した温度センサーからの情報に
基づいて前記電磁弁及び電動弁を同時に開閉動作させる
ように構成したので、簡単な構成でもって、冷却水の通
水(すべき)タイミングと止水(すべき)タイミングを
適切に具現化することが出来る。従って、金型温度のバ
ラツキを少なくし適正な温度範囲に容易にコントロール
することが出来ると共に、金型温度を適正な温度範囲に
早期に安定化させることが可能となる。
【0016】ちなみに、本発明に係る金型温度の制御装
置を用いてダイカスト鋳造金型の温度をコントロールし
た結果を、図3に示す。図3中、黒三角印で現した曲線
が本発明(温調冷却と称する)のものであり、白四角印
で現した曲線がショットサイクル中の一定期間のみ冷却
水を通水(間欠冷却と称する)して金型温度をコントロ
ールしたものである。このグラフから明らかな通り、金
型温度が安定化するのに、従来の間欠冷却では50ショ
ット掛かったのに対して、本発明(温調冷却)ではわず
か7ショットで安定化し、且つ±2.5℃の範囲で安定
している。しかも、金型温度がバラつくことが少なくな
ったので、ダイカスト鋳造製品の寸法のバラつきも非常
に小さいものとすることが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る制御装置の実施の一例を示す回
路図。
【図2】 金型温度が鋳造開始時から安定化するまでの
状態を示したグラフ。
【図3】 本発明に係る金型温度の制御装置を用いてダ
イカスト鋳造金型の温度をコントロールした時の金型温
度の変化を示すグラフ。
【符号の説明】 1:金型 11:冷却穴 2:水路 3:電磁弁 4:電動弁 5:温度センサー 6:制御回路 T:金型温度 L1:下側設定温度 L2:上側設定温度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型内部に穿設した冷却穴内に冷却水
    を通水することにより金型温度をコントロールするよう
    にした制御方法において、金型温度が上下する範囲内の
    下側と上側に適当な温度差をもたせて2つの設定温度を
    決めておき、金型温度が上昇過程にあって前記下側設定
    温度に達した時に通水を開始し、金型温度が下降過程に
    あって前記上側設定温度に達した時に止水するようにし
    た事を特徴とする金型温度の制御方法。
  2. 【請求項2】 金型温度が前記下側設定温度を越えた
    後に前記上側設定温度に達することなく温度下降した場
    合に、前記下側設定温度に達した時に止水するようにし
    た事を特徴とする請求項1記載の金型温度の制御方法。
  3. 【請求項3】 金型内部に穿設した冷却穴内に冷却水
    を供給するための水路に、電磁弁と電動弁を直列に配設
    すると共に、上記電磁弁を冷却水の入り側に配置し上記
    電動弁を金型側に配置せしめ、金型に設置した温度セン
    サーからの情報に基づいて前記電磁弁及び電動弁を同時
    に開閉動作させるように構成した事を特徴とする金型温
    度の制御装置。
JP12108998A 1998-04-30 1998-04-30 金型温度の制御方法及び制御装置 Pending JPH11314147A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100437663B1 (ko) * 2001-07-25 2004-06-26 (주)프리미어 코리아 플라스틱사출 금형 자동온도조절장치

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100437663B1 (ko) * 2001-07-25 2004-06-26 (주)프리미어 코리아 플라스틱사출 금형 자동온도조절장치

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