JPH11311804A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH11311804A
JPH11311804A JP11838598A JP11838598A JPH11311804A JP H11311804 A JPH11311804 A JP H11311804A JP 11838598 A JP11838598 A JP 11838598A JP 11838598 A JP11838598 A JP 11838598A JP H11311804 A JPH11311804 A JP H11311804A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal display
display device
image signal
voltage
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Application number
JP11838598A
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English (en)
Inventor
Yutaka Minamino
裕 南野
Takashi Okada
隆史 岡田
Mika Nakamura
美香 中村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CMOSの貫通電流による電源電圧の低下量
を小さくする。 【解決手段】 駆動回路24に電源電圧を供給する+V
電源ライン51、および−V電源ライン52は、駆動回
路24とともにガラス基板12上に形成されている。こ
の+V電源ライン51および−V電源ライン52は、そ
れぞれ、フレキシブル基板53に25mmピッチで形成
された各10本の中継パターン54,55、およびプリ
ント基板56に形成されたバイパスライン57,58を
介して、電源電流がバイパスされるようになっている。
これにより、電源ラインの配線抵抗が小さくなるので、
貫通電流が流れても、電源電圧の電圧降下が小さく抑え
られ、駆動回路24を確実に動作させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるAV(Au
dio Vidual)機器や、OA(Office Automation)機器
などに適用される、アクティブマトリクス方式の駆動回
路を備えた液晶表示装置に関し、特に、上記駆動回路が
画素スイッチング素子と同様にして基板上に形成され
た、駆動回路一体型の液晶表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、アクティブマトリクス型の液
晶表示装置には、各画素電極に印加される電圧を断接す
る画素スイッチング素子として、ガラス基板上に形成さ
れたアモルファスシリコンから構成される薄膜トランジ
スタ(a−Si−TFT)が用いられている。一方、画
素電極に印加される画像信号電圧等を出力する駆動回路
(ドライバ回路)は、上記スイッチング素子よりも高速
な動作等が必要とされ、上記のようなa−Si−TFT
では十分な特性が得られないため、単結晶シリコンを用
いて構成されたドライバICチップが基板に実装されて
いる。上記ドライバICチップの実装方法としては、図
12に示すように、テープキャリアフィルム1にドライ
バICチップ2を実装し、このテープキャリアフィルム
1を液晶パネルのアレイ基板3に接続する方法(テープ
キャリアパッケージ:TCP)と、図13に示すよう
に、ドライバICチップ2をアレイ基板3に直接実装す
る方法(チップオンガラス:COG)とが知られてい
る。上記COGは、TCPに比べれば、薄型化、および
軽量化が容易であるとともに、テープキャリアフィルム
1を必要としないことによる製造コストの低減ができ、
また、接続点数の合計が1/3〜1/5程度であるた
め、接続不良に対する信頼性を高めやすいなどの利点を
有している。
【0003】しかしながら、COGにおいても、ドライ
バICチップ2の接続点数がTCPよりは少ないもの
の、やはり多くの端子を接続するための高精度な実装工
程を必要とし、大幅な信頼性の向上や製造コストの低減
を図ることは困難である。
【0004】そこで、近年、アモルファスシリコンに代
えて、ポリシリコンから構成される薄膜トランジスタ
(p−Si−TFT)を用いる技術が開発されている。
上記p−Si−TFTは、例えば SID 97 DIGEST pp.17
1-175 に示されるように、半導体層の電界効果移動度が
a−Si−TFTに比べて1〜2桁程度大きく、比較的
良好なTFT特性が得られるため、画素スイッチング素
子としてのp−Si−TFTと同一のプロセスでガラス
基板に形成されたp−Si−TFTによってドライバ回
路を構成することができる。それゆえ、別途ドライバI
Cを実装する工程が不要であり、小型軽量化とともに、
大幅な製造コストの低減や信頼性の向上を図ることがで
きる。
【0005】上記ドライバ回路は、具体的には、例えば
図14に示すようにpチャネルTFT4とnチャネルT
FT5とから成る多数のCMOS(Complimentary Meta
l Oxside Silicon)インバータ6などによってシフトレ
ジスタやラッチ等が形成されて構成されている。また、
pチャネルTFT4…を接続する配線や、電源配線、画
像信号線等は、ガラス基板に形成された例えば膜厚が7
000Å程度のアルミニウム薄膜などにより構成されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の液晶表示装置は、p−Si−TFTの特性、および
電源配線の配線抵抗に起因して、各シフトレジスタ等に
供給される電源電圧の電圧降下が生じるため、電源配線
の配線幅をかなり広くしたり、電源電圧をかなり高く設
定したりしなければ、ドライバ回路を適正に動作させる
ことができないという問題点を有していた。
【0007】すなわち、上記p−Si−TFTは、上記
のようにa−Si−TFTよりも高速な動作速度が得ら
れるものの、例えば Displays Volume 14 Number 2 199
3 pp.104-114 "Integrated driver circuits for activ
e matrix liquid crystal displays" (図15)に示さ
れるように、ICチップなどを構成する単結晶シリコン
を用いたトランジスタに比較して、OFF時電流、およ
びサブスレッショルド領域で流れる電流が大きい。これ
は、ポリシリコン中でのグレインバウンダリ準位を介し
たキャリアのホッピング(Memorandum No.UCB/ERL M93/
82)、またはゲート絶縁層中に存在するイオンによる固
定電荷の影響(同)によるものと推測されている。この
ため、CMOSインバータのスイッチングの際に、サブ
スレッショルド領域におけるドレイン電流の増加に伴っ
て、大きな貫通電流が流れる。
【0008】より詳しくは、図16、および以下に示す
ような動作によって貫通電流が流れる。
【0009】(1)入力電圧(ゲート電圧)Vinが0V
の場合には、pチャネルTFT4は導通状態、nチャネ
ルTFT5は非導通状態になり、出力電圧Vout はハイ
レベル(5V=Vdd)になる。この状態では、pチャ
ネルTFT4のソースからnチャネルTFT5のドレイ
ンにかけての貫通電流(直流パス電流)はほとんど流れ
ない。
【0010】(2)入力電圧Vinが上昇して、nチャネ
ルTFT5の閾値電圧Vth(n) (電圧A)を越え、電圧
Bになるまでは、pチャネルTFT4は飽和動作領域で
ほぼ導通状態が維持されるとともに、nチャネルTFT
5は非飽和動作領域で、入力電圧Vinに応じたドレイン
電流が流れ始めるため、貫通電流が徐々に増大するとと
もに、出力電圧Vout が徐々に低下する。
【0011】(3)入力電圧Vinがさらに上昇して、電
圧Bから電圧Dになるまでの間は、p,nチャネルTF
T4,5が共に非飽和動作領域で入力電圧Vinに応じた
ドレイン電流が流れるため、電圧Cのときに貫通電流が
最大になるとともに、出力電圧Vout が急激に低下す
る。
【0012】(4)入力電圧Vinが電圧Dを越えると、
pチャネルTFT4は、やはり非飽和動作領域で、入力
電圧Vinに応じたドレイン電流が流れるとともに、nチ
ャネルTFT5は飽和動作領域になってほぼ導通状態に
なり、貫通電流が減少するとともに、出力電圧Vout が
漸近的にローレベル(0V)に近づく。
【0013】(5)入力電圧VinがpチャネルTFT4
の閾値電圧Vth(p) (電圧E)を越えると、pチャネル
TFT4は非導通状態、nチャネルTFT5は導通状態
になり、出力電圧Vout はローレベル(0V)になると
ともに、貫通電流はほとんど流れなくなる。
【0014】上記のような貫通電流が流れることによっ
て、例えば電源配線の配線抵抗によって生じる電圧降下
量が1.5V以上になると、シフトレジスタやラッチの
駆動電圧のマージンが小さくなり、ドライバ回路を適正
に動作させることが困難になる。より具体的には、例え
ば対角寸法が20cmの液晶表示装置を構成するとする
と、電源配線には、図17に示すように160mA程度
の電流が流れるため、電圧降下量を1.5V以下に抑え
るためには、電源配線の配線抵抗を9Ω程度以下にする
必要があり、電源配線のシート抵抗が0.1Ωであれ
ば、配線幅を1本あたり3.4mm以上にしなければ、
ドライバ回路を適正に動作させることができない。
【0015】このような問題点は、表示画素数が多い液
晶表示装置や、カラー画像を表示する液晶表示装置の場
合には、設けられるシフトレジスタ等の段数が多く、電
源電圧の低下量が大きくなるために、一層顕著なものと
なる。また、画面サイズが大きいほど、電源配線が長く
なるために、やはり、電源電圧の低下量が大きくなる。
さらに、上記のような問題点は、アナログ画像信号が入
力される液晶表示装置でも、ディジタル画像信号が入力
される液晶表示装置でも生じるが、特に後者の場合に
は、シフトレジスタに加えて、ディジタル画像信号のビ
ット数に応じたラッチ回路やD/Aコンバータを備えて
いるために貫通電流が大きくなり、さらに顕著なものと
なる。
【0016】また、例えば特公平4−3552に示され
るような、画像信号電圧を順次各画素電極に印加するい
わゆる点順次駆動の液晶表示装置や、SID 96 DIGEST p
p.21-24に示されるような、1水平期間分の画像信号を
一旦保持した後、水平ラインの各画素電極に同時に画像
信号電圧を印加する、いわゆる線順次駆動の液晶表示装
置においても、上記問題点は同様である。
【0017】本発明は、上記の点に鑑み、電源電圧の低
下量を小さく抑えて、駆動回路を確実に動作させること
ができ、高解像度化や大画面化を容易に図ることのでき
る液晶表示装置の提供を目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1の発明は、基板上に、上記基板上に形成さ
れた画像信号電極または走査信号電極に、画像信号電圧
または走査信号電圧を印加する駆動回路が設けられた液
晶表示装置であって、上記駆動回路が、基板上に形成さ
れた半導体層により構成されるとともに、上記駆動回路
に電源電圧を印加する電源配線が、上記基板に接続され
た配線基板に形成されていることを特徴としている。
【0019】これにより、電源配線の配線抵抗を小さく
設定することが容易にできるので、駆動回路を構成する
半導体素子の貫通電流、および電源配線の配線抵抗によ
って生じる電圧降下を小さく抑えることができ、駆動回
路を確実に動作させることができる。それゆえ、駆動回
路を構成する半導体素子の数が多い高解像度な液晶表示
装置や、電源配線が長い大画面の液晶表示装置を容易に
構成することができる。
【0020】請求項2の発明は、請求項1の液晶表示装
置であって、上記配線基板が、フレキシブル基板から構
成されていることを特徴としている。
【0021】上記のようなフレキシブル基板には、厚膜
の銅箔などによって配線パターンを形成することができ
るので、配線抵抗の小さい電源配線を容易に形成するこ
とができる。
【0022】請求項3の発明は、請求項1の液晶表示装
置であって、上記配線基板が、プリント基板と、上記プ
リント基板と上記基板とを接続するフレキシブル基板と
から構成されていることを特徴としている。
【0023】上記のようなプリント基板にも、厚膜の銅
箔などによって配線パターンを形成することができるの
で、やはり、配線抵抗の小さい電源配線を容易に形成す
ることができる。また、このようなプリント基板には、
バイパスコンデンサを設けたり、画像信号の発生回路等
を設けたりすることが容易にでき、部品点数の増加を少
なく抑えて、製造工数および製造コストの低減を図るこ
ともできる。
【0024】請求項4の発明は、請求項3の液晶表示装
置であって、上記フレキシブル基板がほぼ180°折り
曲げられ、上記プリント基板が上記基板に固定されてい
ることを特徴としている。
【0025】これにより、液晶表示装置における、画像
表示領域以外の部分の面積を小さくすることができ、液
晶表示装置の小型化を図ることができる。
【0026】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の液晶表示装置であって、上記駆動回路は、順次入力
された所定数の画素の画像信号を一旦保持した後、上記
所定数の画素の画像信号を同時に出力するように構成さ
れていることを特徴としている。
【0027】これにより、高解像度の液晶表示装置を構
成する場合でも、映像信号を分割させることなく、画像
信号電圧の印加時間を長くすることが容易にできる。
【0028】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態1として、表示画素数が1024×768(いわゆ
るXGAモード)、画素サイズが57μm角で、赤、
緑、および黄のアナログ画像信号が入力されてカラー画
像を表示する12.1インチ型の液晶表示装置について
説明する。
【0029】この液晶表示装置は、図1および図2に示
すように、間に液晶層11が形成された1対のガラス基
板12,13と、この1対のガラス基板12,13の両
側に配置された偏光板14,15と、偏光板14の外方
側に配置されたバックライト16とが設けられて構成さ
れている。上記ガラス基板13における液晶層11側に
は、マイクロカラーフィルタ17、および対向電極18
が形成されている。一方、ガラス基板12における表示
領域21には、各画素に対応して、画素スイッチングT
FT(薄膜トランジスタ)22、および画素電極23が
形成されている。また、ガラス基板12における表示領
域21の周辺部には、駆動回路24〜26が設けられて
いる。駆動回路25,26には、後に詳述するように、
フレキシブル基板53を介して、ガラス基板12と同一
平面上に配置されたプリント基板56が接続されてい
る。
【0030】上記駆動回路24は、図3に示すように、
シフトレジスタ31、およびバッファ32を備え、走査
信号線(ゲートライン)33を介して画素スイッチング
TFT22のゲート電極に接続され、クロック信号CL
x、反転クロック信号CLx*、およびスタートパルス
(垂直同期信号)STvに応じて、各走査信号線33に
順次走査信号パルスを出力するようになっている。
【0031】一方、駆動回路25は、4組のシフトレジ
スタ34〜37、バッファ38、およびアナログスイッ
チ(トランスファゲート)39を備え、画像信号線(ソ
ースライン)40、および画素スイッチングTFT22
を介して、表示画面左右方向の奇数番目の画素電極23
に画像信号電圧を印加するようになっている。また、駆
動回路26は、駆動回路25と同様の構成を有し、画像
信号線41を介して、偶数番目の画素電極23に画像信
号電圧を印加するようになっている。なお、駆動回路2
6の構成および動作は、駆動回路25と同様であるた
め、以下、主として駆動回路25についてのみ説明し、
駆動回路26についての詳細な説明は省略する。
【0032】駆動回路25のシフトレジスタ34〜37
は、それぞれ、図4に示すように複数のパスゲート(3
ステートバッファ)42、およびインバータ43から構
成され、図5に示すように、クロック信号CL1〜CL
4、反転クロック信号CL1*〜CL4*、およびスタ
ートパルス(水平同期信号)SThに応じて、パルス幅
が200nsで50nsずつ位相のずれた(150ns
ずつオーバラップした)パルス信号を順次シフトして出
力するようになっている。
【0033】また、駆動回路25のアナログスイッチ3
9は、シフトレジスタ34〜37から出力されるパルス
信号に応じて、アナログ画像信号線D0〜D2から入力
される画像信号電圧を画像信号線40に出力するように
なっている。ここで、シフトレジスタ34…からは、前
述のように150nsずつオーバラップしたパルス信号
が出力され、アナログスイッチ39からは、上記オーバ
ラップ期間に4本ずつの画像信号線40に同一の画像信
号が出力されることにより、各画素電極23と対向電極
18との間には、各パルス信号の最初の150nsの期
間にプリチャージが行われた後、最後の50nsの期間
に出力される画像信号に応じた電荷が蓄積される。すな
わち、シフトレジスタ34〜37が4組に分割されるこ
とにより、ドットクロックが50nsの場合と同等の速
度(一定のフレーム周期)で、図6に示すように、実質
的に200nsの書き込み時間が得られ、画素数が多く
ても確実に画像信号の書き込みが行われるようになって
いる。
【0034】上記駆動回路24に電源電圧を供給する+
V電源ライン51、および−V電源ライン52は、前記
図1に示すように、駆動回路24とともにガラス基板1
2上に形成されている。この+V電源ライン51および
−V電源ライン52は、それぞれ、フレキシブル基板
(FPC:フレキシブルプリントサーキット)53に2
5mmピッチで形成された各10本の中継パターン5
4,55、およびプリント基板56に形成されたバイパ
スライン57,58を介して、電源電流がバイパスされ
るようになっている。上記中継パターン54,55、お
よびバイパスライン57,58は、例えば幅が1mmの
銅箔(厚膜)によって形成され、バイパスコンデンサ5
9を介して、図示しないアースラインに接続されてい
る。上記のように、ガラス基板12の外部にバイパスラ
イン57,58を設けることにより、配線抵抗を例えば
0.1オーム程度にすることが容易にできるので、シフ
トレジスタ34…等に160mA程度の貫通電流が流れ
ても、電源電圧の電圧降下を小さく抑え、駆動回路24
を確実に動作させることができる。
【0035】なお、上記中継パターン54,55のピッ
チは、25mmに限らず、表示画面のサイズや、シフト
レジスタ34…等の駆動電圧のマージンおよび貫通電流
の大きさ、+V電源ライン51等の配線抵抗などに応じ
て、適宜設定すればよい。例えば、上記12.1インチ
型のXGAモードの液晶表示装置の場合には、通常、数
十点から数百点程度の位置で電源電流をバイパスするよ
うにすれば、電源電圧の電圧降下を十分小さく抑えるこ
とができ、50点程度以上であれば、電圧降下の影響を
ほとんど無視できる程度にすることが容易にできる。
【0036】また、フレキシブル基板53の中継パター
ン54,55は、+V電源ライン51および−V電源ラ
イン52とバイパスライン57,58とを確実に接続す
ることができればよいので、中継パターン54,55の
ピッチの精度や、フレキシブル基板53における+V電
源ライン51…方向の貼り合わせ精度は低くてもよい。
【0037】また、上記のようにバイパスライン57,
58専用のプリント基板56を設けず、画像信号やクロ
ック信号の発生回路が形成された基板にバイパスライン
57,58を形成してもよい。また、プリント基板56
を用いず、フレキシブル基板53に、中継パターン5
4,55とともにバイパスライン57,58を形成して
もよい。さらに、フレキシブル基板53を介さずに、プ
リント基板56を、直接、ガラス基板12に接続するな
どしてもよい。
【0038】また、フレキシブル基板53やプリント基
板56に、電源用のバイパスライン57,58と同様
に、アナログ画像信号線D0〜D2や制御信号線などの
バイパスラインも形成してもよい。この場合には、アナ
ログ画像信号線D0…等の配線抵抗も小さく抑えられ、
時定数が小さくなるので、高速な書き込み動作を確実に
行わせることが容易になるとともに、アナログ画像信号
線D0…等の配線本数が多い場合でも、液晶表示装置に
おける、いわゆる額縁サイズ(額縁幅)を容易に小さく
することができる。
【0039】また、バイパスライン57,58が形成さ
れたプリント基板56は、上記のようにガラス基板12
と同一平面上に配置せず、図7に示すように、フレキシ
ブル基板53を折り曲げて、ガラス基板12と垂直な方
向に配置するようにしてもよい。これにより、額縁サイ
ズをほぼ駆動回路25,26が形成される領域の大きさ
(例えば6mm程度)にすることができる。なお、この
場合には、プリント基板56の幅をバックライト16な
どの光学部材等の厚さ以下に設定すれば、液晶表示装置
の厚さの増加を招くこともない。
【0040】さらに、図8に示すように、フレキシブル
基板53をほぼ180°折り曲げて、ガラス基板12の
裏面側に密着させるようにしてもよい。この場合には、
やはり額縁サイズを小さく抑えられるとともに、バック
ライト16等の厚さに係らず、液晶表示装置の厚さの増
加を招くことがない。
【0041】また、+V電源ライン51および−V電源
ライン52は、それぞれ、ガラス基板12上で必ずしも
連続していなくてもよい。すなわち、複数に分断されて
いる場合でも、それぞれのラインに中継パターン54,
55が接続され、全てのインバータ43等に電源電圧が
印加されるようになっていればよい。
【0042】また、上記の例では、各画素電極23に順
次画像信号電圧が印加される点順次駆動の液晶表示装置
に適用した例を示したが、画像信号電圧ホールド用のコ
ンデンサを設けて、1水平期間分の画像信号電圧を一旦
保持させた後、この1水平期間分の画像信号電圧を同時
に各画素電極23に印加する線順次駆動の液晶表示装置
に適用してもよい。
【0043】また、画像信号の書き込みが、短時間で十
分に行える場合には、必ずしも上記のようにシフトレジ
スタ34〜37を4組などに分割しなくてもよい。一
方、3本のアナログ画像信号線D0〜D2を設けるのに
代えて、さらに多くの画像信号線を設けて画像信号の並
列度合を大きくするようにして、画像信号の書き込み時
間が、より長くなるようにしてもよい。
【0044】また、上記の例では、画像信号電圧を出力
する駆動回路25,26についてだけ、バイパスライン
57,58を設けた例を示したが、走査信号パルスを出
力する駆動回路24についても、同様に電源配線のバイ
パスラインを設けるようにしてもよい。
【0045】(実施の形態2)本発明の実施の形態2と
して、赤、緑、および黄の画像信号として、ディジタル
画像信号が入力される液晶表示装置について説明する。
この液晶表示装置は、前記実施の形態1の液晶表示装置
と比べて、主として駆動回路の構成、信号線の配線パタ
ーンが異なり、また、表示画素数が800×600(い
わゆるSVGAモード)、画素サイズが264μm角で
ある点が異なる。なお、その他の構成については、実施
の形態1と同様であるため、同様の機能を有する構成要
素については同一の符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0046】この液晶表示装置のガラス基板12上に
は、図9および図10に示すように、前記駆動回路2
5,26に代えて、駆動回路61,62が設けられてい
る。また、アナログ画像信号線D0〜D2に代えて、そ
れぞれ6ビットのディジタル画像信号線R0〜R5,G
0〜G5,B0〜B5が設けられている。
【0047】駆動回路61は、実施の形態1と同様のシ
フトレジスタ34〜37と、2段のラッチ回路63,6
4と、D/Aコンバータ65とが設けられて構成されて
いる。
【0048】上記ラッチ回路63は、シフトレジスタ3
4〜37から出力されるパルス信号に応じて、ディジタ
ル画像信号線R0…から入力される画像信号データを順
次保持するようになっている。すなわち、シフトレジス
タ34…からは、実施の形態1で説明したように、15
0nsずつオーバラップしたパルス信号が出力され、ラ
ッチ回路63には、各パルス信号が立ち下がる時点でデ
ィジタル画像信号線R0…から入力されている画像信号
データが順次保持される。一方、ラッチ回路64は、ラ
ッチ回路63に1表示ライン分の画像信号データが保持
された後、図示しない水平同期信号に応じて、上記1表
示ライン分の画像データを同時に保持し、D/Aコンバ
ータ65に出力するようになっている。
【0049】D/Aコンバータ65は、詳しくは、例え
ば図11に示すように、各画素ごとに、それぞれ6つの
キャパシタ71…、ディスチャージスイッチ72…、お
よび画像信号データに応じてオンオフするデータスイッ
チ73…と、1つのリセットスイッチ74とが設けられ
て構成されている。上記キャパシタ71…の一端子側に
は基準電圧V0が印加されるとともに、リセットスイッ
チ74の一端子側には基準電圧Vcが印加されるように
なっている。なお、図11におけるClcは画素電極2
3と対向電極18との間に形成される液晶容量、Vsl
は画素電極23に印加される電圧、Vcomは対向電極
18の電圧を示す。上記キャパシタ71…の容量は、そ
れぞれ、C0,2×C0,4×C0,8×C0,16×
C0,32×C0に重みづけをした容量に設定されてい
る。このD/Aコンバータ65によるディジタル/アナ
ログ変換は、次のようにして行われる。すなわち、ま
ず、各ディスチャージスイッチ72…がオン、各データ
スイッチ73…がオフになって、キャパシタ71がディ
スチャージされるとともに、リセットスイッチ74がオ
ンになって液晶容量Clcに所定の電荷が蓄積される。
次に、各ディスチャージスイッチ72およびリセットス
イッチ74がオフになるとともに、画像信号データに応
じて、例えば1ビット目だけのデータスイッチ73がオ
ンになることにより、画素電極23に印加される電圧V
slが、Vsl=Vc+(V0−Vc)×C0/(C0
+Clc)になる。すなわち、画素電極23には画像信
号データに応じた電圧が印加され、画像信号データに応
じた64階調の画像の表示が行われる。
【0050】上記駆動回路61,62に供給される電源
電圧は、実施の形態1と同様に、フレキシブル基板53
に形成された中継パターン54,55、およびプリント
基板56に形成されたバイパスライン57,58を介し
てバイパスされるようになっている。すなわち、上記の
ようにディジタル画像信号が入力される液晶表示装置
は、アナログ画像信号が入力される液晶表示装置に比べ
て、ラッチ回路63,64やD/Aコンバータ65を備
えているために貫通電流も大きくなりがちであるが、上
記のように電源電流のバイパスライン57,58が設け
られることにより、電源電圧の電圧降下を非常に小さく
抑え、駆動回路24を確実に動作させることができる。
【0051】なお、上記の例では、赤、緑、および黄の
画像信号として、それぞれ6ビットのディジタル画像信
号が入力される液晶表示装置の例を示したが、それぞれ
8ビットのディジタル画像信号が入力されるようにし
て、256階調の画像を表示し得るようにしてもよい。
また、このように多くの画像信号線等をバイパスライン
57…とともにプリント基板56に形成して、額縁サイ
ズを小さくし得るようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0053】すなわち、駆動回路に電源電圧を印加する
電源配線が、上記基板に接続された配線基板に形成され
ていることにより、電源配線の配線抵抗を小さく設定す
ることが容易にできるので、駆動回路を構成する半導体
素子の貫通電流、および電源配線の配線抵抗によって生
じる電圧降下を小さく抑えることができ、駆動回路を確
実に動作させることができる。それゆえ、駆動回路を構
成する半導体素子の数が多い高解像度な液晶表示装置
や、電源配線が長い大画面の液晶表示装置を容易に構成
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の液晶表示装置の構成を示す平
面図
【図2】 図1のA−A矢視断面図
【図3】 実施の形態1の液晶表示装置の回路構成を示
す回路図
【図4】 実施の形態1のシフトレジスタの構成を示す
回路図
【図5】 実施の形態1のシフトレジスタの動作を示す
タイミングチャート
【図6】 実施の形態1のシフトレジスタの分割数と画
像信号電圧の印加時間との関係を示すグラフ
【図7】 実施の形態1の変形例を示す平面図および断
面図
【図8】 実施の形態1の他の変形例を示す平面図およ
び断面図
【図9】 実施の形態2の液晶表示装置の構成を示す平
面図
【図10】 実施の形態2の液晶表示装置の回路構成を
示す回路図
【図11】 実施の形態2のD/Aコンバータの構成を
示す回路図
【図12】 従来のテープキャリアパッケージの液晶表
示装置の構成を示す平面図
【図13】 従来のチップオンガラスの液晶表示装置の
構成を示す平面図
【図14】 CMOSインバータの構成を示す回路図
【図15】 ポリシリコン薄膜トランジスタおよび単結
晶シリコントランジスタの特性を示すグラフ
【図16】 ポリシリコン薄膜トランジスタを用いたC
MOSインバータの動作を示す説明図
【図17】 ポリシリコン薄膜トランジスタを用いたC
MOSインバータにおける貫通電流の大きさを示すグラ
【符号の説明】
21 表示領域 22 画素スイッチングTFT 23 画素電極 24〜26 駆動回路 31 シフトレジスタ 32 バッファ 33 走査信号線 34〜37 シフトレジスタ 38 バッファ 39 アナログスイッチ 40 画像信号線 41 画像信号線 42 パスゲート(3ステートバッファ) 43 インバータ 51 +V電源ライン 52 −V電源ライン 53 フレキシブル基板 54,55 中継パターン 56 プリント基板 57,58 バイパスライン 59 バイパスコンデンサ 61,62 駆動回路 63,64 ラッチ回路 65 D/Aコンバータ CL1〜CL4 クロック信号 CL1*〜CL4* 反転クロック信号 D0〜D2 アナログ画像信号線 R0〜R5,G0〜G5,B0〜B5ディジタル画像信
号線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に、上記基板上に形成された画像信
    号電極または走査信号電極に、画像信号電圧または走査
    信号電圧を印加する駆動回路が設けられた液晶表示装置
    であって、 上記駆動回路が、基板上に形成された半導体層により構
    成されるとともに、 上記駆動回路に電源電圧を印加する電源配線が、上記基
    板に接続された配線基板に形成されていることを特徴と
    する液晶表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1の液晶表示装置であって、 上記配線基板が、フレキシブル基板から構成されている
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】請求項1の液晶表示装置であって、 上記配線基板が、プリント基板と、上記プリント基板と
    上記基板とを接続するフレキシブル基板とから構成され
    ていることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】請求項3の液晶表示装置であって、 上記フレキシブル基板がほぼ180°折り曲げられ、上
    記プリント基板が上記基板に固定されていることを特徴
    とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4の液晶表示装置で
    あって、 上記駆動回路は、順次入力された所定数の画素の画像信
    号を一旦保持した後、上記所定数の画素の画像信号を同
    時に出力するように構成されていることを特徴とする液
    晶表示装置。
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