JPH11305018A - 三角錐型キユーブコーナー再帰反射シート - Google Patents

三角錐型キユーブコーナー再帰反射シート

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JPH11305018A
JPH11305018A JP10128295A JP12829598A JPH11305018A JP H11305018 A JPH11305018 A JP H11305018A JP 10128295 A JP10128295 A JP 10128295A JP 12829598 A JP12829598 A JP 12829598A JP H11305018 A JPH11305018 A JP H11305018A
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育夫 三村
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    • G02B5/12Reflex reflectors
    • G02B5/122Reflex reflectors cube corner, trihedral or triple reflector type
    • G02B5/124Reflex reflectors cube corner, trihedral or triple reflector type plural reflecting elements forming part of a unitary plate or sheet

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Abstract

(57)【要約】 【課題】三角錐型キューブコーナー再帰反射シートに望
まれる光学特性である、高輝度性及び、観測角特性、入
射角特性、回転角特性等の広角性の改善。 【解決手段】底面(X−X')上の一つの底辺(x)を
共有して、相対峙して該底面上に最密充填状に配置され
ている三角錐型反射素子の底辺(x)を一辺とする傾斜
面(c面)が五角形状又は三角形状をなし、該三角錐型
反射素子の頂点(H)を起点とする一つの稜線を共有す
る他の二面(a面、b面)が四角形状をなし、頂点
(H)から該底面(X−X')までの高さを(h)、他
の二面(a面、b面)の底辺(z、w)を包含する実質
的に水平の面(Z−Z')までの高さを(h0)とし、該
三角錐型反射素子の光学軸が底辺(x)含み該底面(X
−X')に垂直な平面(Y−Y')とのなす角を(θ)と
した場合に、hとh0は実質的に同一でなく、かつh/
0とθが特定の関係式を満足することを特徴とする三
角錐型キューブコーナー再帰反射シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な構造の三角錐型キ
ューブコーナー再帰反射シートに関する。より詳しく
は、本発明は新規な構造の三角錐型反射素子が最密充填
状に配置された三角錐型キューブコーナー再帰反射シー
トに関する。
【0002】詳しくは、本発明は、道路標識、工事標識
等の標識類、自動車、オードバイ等の車両のナンバープ
レート類、衣料、救命具等の安全資材類、看板等のマー
キング、可視光、レーザー光あるいは赤外光反射型セン
サー類の反射板等において有用な三角錐型キューブコー
ナー再帰反射素子(以下、三角錐型反射素子又は単に素
子ともいう)によって構成される三角錐型キューブコー
ナー再帰反射シートに関する。
【0003】さらに詳しくは、本発明は、共通する一底
面(X−X')上に突出した三角錐型キューブコーナー
再帰反射素子が、互いに該底面(X−X')上の一つの
底辺を共有して、相対峙して該底面上に最密充填状に配
置されており、該底面(X−X')は該三角錐型反射素
子が共有する多数の該底辺(x、x、....)を包含する
共通の一平面であり、相対峙する二つの該三角錐型反射
素子は該底面(X−X')上の共有する底辺(x、
x、....)を含む該底面に垂直な平面(Y−Y'、Y−
Y'、....)に対してそれぞれ実質的に対称となるよう
に向き合った実質的に同一形状の素子対をなしており、
該三角錐型反射素子は該共有する底辺(x、x、....)
を一辺とする実質的に同一の五角形状又は三角形状の傾
斜面(c1面、c2面)と、該三角錐型反射素子の頂点
(H1、H2)を起点とする前記c1面又はc2面の上部の
二辺をそれぞれ一辺とし、該三角錐型反射素子の一つの
稜線を共有して、これを一辺とする該c1面又はc2面と
実質的に直角に交差する実質的に同一の四角形状の傾斜
面(a1面、b1面;a2面、b2面)から成り、該三角錐
型反射素子の頂点(H1、H2)から、該三角錐型反射素
子の五角形状又は三角形状の傾斜面(c1面、c2面)の
底辺(x、x、....)を含む該底面(X−X')までの
高さを(h)とし、該三角錐型反射素子の頂点(H1
2)から、該三角錐型反射素子の他の傾斜面(a1面、
1面;a2面、b2面)の底辺(z、w)を包含する実
質的に水平の面(Z−Z')までの高さを(h0)とし、
該三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)から該底面(X
−X')に対する垂線と底面(X−X')との交点をPと
し、かつ該頂点(H1、H2)を通る光学軸と該底面(X
−X')との交点をQとし、さらに上記の交点(P)及
び交点(Q)から、該三角錐型反射素子の共有する底辺
(x、x、....)を含み且つ該底面(X−X')に垂直
な平面(Y−Y'、Y−Y'、・・・・)までの距離をそれぞ
れp及びqで表し、該光学軸と該垂直な平面(Y−
Y')とのなす角を(θ)とした場合に、hとh0は実質
的に同一でなく、かつ下記式(1)を満足する
【0004】
【数8】
【0005】(但し、上記Rは請求項1で定義したとお
りである。)ことを特徴とする三角錐型キューブコーナ
ー再帰反射シートに関する。
【0006】
【従来の技術】従来、入射した光を光源に向かって反射
する再帰反射シートはよく知られており、その再帰反射
性を利用した該シートは上記のごとき利用分野で広く利
用されている。中でも三角錐型反射素子などのキューブ
コーナー型再帰反射素子の再帰反射原理を利用した再帰
反射シートは、従来のマイクロ硝子球を用いた再帰反射
シートに比べ光の再帰反射効率が格段に優れており、そ
の優れた再帰反射性能により年々用途が拡大しつつあ
る。
【0007】しかしながら従来公知の三角錐型再帰反射
素子は、その反射原理から素子の持つ光学軸(三角錐型
キューブコーナー再帰反射素子を構成する互いに90゜の
角度で交差する3個の傾斜面(a面、b面、c面)から
等しい距離にある該三角錐の頂点を通る軸)と入射光線
とがなす角度(以下これを入射角という)が小さい角度
の範囲では良好な再帰反射効率を示すが、入射角が大き
くなるに連れて再帰反射効率は急激に低下する(すなわ
ち入射角特性が劣る)。
【0008】また三角錐型再帰反射素子の反射原理は、
光がある特定の角度〔臨界角度(αc)〕以上で、その
三角錐型反射素子を構成する透明媒体から空気中に透過
しようとするときに、その界面で起こる内部全反射によ
るものである。この臨界角度(αc)は、三角錐型反射
素子を構成する光透過性媒体の屈折率(n)及び空気の
屈折率(n0)によって次のように表わされる。
【0009】
【数9】
【0010】ここで、空気の屈折率(n0)はほぼ1に
等しく一定と考えてよいから、光透過性媒体の屈折率
(n)の値いが大きくなるほど臨界角度(αc)は小さ
くなり、光 はこの光透過性媒体と空気との界面で全反
射し易くなる。光透過性媒体として合成樹脂を用いた場
合一般に合成樹脂は、その屈折率が1.5程度のものが多
いので、臨界角度(αc)は42゜程度と比較的大きな値に
なる。
【0011】このような三角錐型反射素子を用いた再帰
反射シートの表面に大きな入射角で入射した光は、該三
角錐型反射素子の内部を通って該素子と空気との界面に
到達するときには、該反射素子の傾斜面(反射面)に対
して比較的小さな角度で到達することになり、この角度
が上記臨界角度(αc)未満であるときには、この光は
この界面で全反射する ことなく該素子の背面に透過し
てしまう。このため三角錐型反射素子を用いる再帰反射
シートは、一般に入射角特性が劣るという欠点があっ
た。
【0012】他方、三角錐型再帰反射素子は、該素子の
ほぼ全面にわたって光の入射した方向に光を反射させる
ことができるために、マイクロ硝子球型反射素子のよう
に球面収差などの原因によって反射光が広い角度に発散
して反射することはない。しかしながら、再帰反射光の
この狭い発散角度は実用面においては、たとえば自動車
のヘッドランプから発せられた光が交通標識で再帰反射
したとき、その光軸から離れた位置にいる者、例えば運
転者の目には達しにくいという不都合が生じ易い。この
ような不都合は、特に自動車と交通標識との距離が近接
したときに、光線の入射軸と、運転者と反射点を結ぶ軸
(観測軸)とがなす角度(観測角)が増大するためにま
すます増大する(すなわち観測角特性が劣る)。
【0013】このようなキューブコーナー型再帰反射シ
ート、特に三角錐型キューブコーナー再帰反射シートに
関しては、古くから多くの提案が知られており、種々の
改良検討がなされている。
【0014】例えば、ユンゲルセン(Jungersen)の米
国特許第2,481,757号においては、薄いシートの上に様
々な形の再帰反射素子を設置してなる再帰反射シート及
びそれらシートの製造方法について述べられている。上
記米国特許に例示されている三角錐型反射素子は、頂点
を底面三角形の中心に位置した光学軸の傾斜のない三角
錐型反射素子や、頂点の位置が底面三角形の中心に位置
していない傾斜三角錐型反射素子が例示されており、接
近してくる自動車に対して効率的に光を反射させること
が記載されている。また、三角錐型反射素子の大きさと
しては素子の深さとして1/10インチ(2,540μm)以内
であることが記載されている。さらに、この米国特許の
Fig 15には、プラス(+)となる方向に傾斜している三
角錐型反射素子対が図示されており、その光学軸の傾斜
角(θ)は、図示されている三角錐型反射素子の底面三
角形の長辺と短辺の長さの比率から求めると、約6.5゜で
あると推定される。
【0015】しかしながら、上記 Jungersen の米国特
許には、本発明に示されるような極めて小さい三角錐型
反射素子についての具体的な開示は存在せず、また、優
れた観測角特性や入射角特性を与えるために、三角錐型
反射素子がどのような大きさ及び光学軸傾斜を有するこ
とが必要かなどについては、何らの記載も示唆もされて
いない。
【0016】また、スタム(Stamm)の米国特許第3,71
2,706号においては、薄いシート上に、底面の三角形の
形状が正三角形で他の三面が直角二等辺三角形である、
所謂、正規三角錐型キューブコーナー再帰反射素子を、
その底面が共通面上に最密充填状となるように並べられ
た再帰反射シートについて述べられている。この Stamm
の米国特許では、反射素子の反射面を、例えばアルミニ
ウムなどの金属で蒸着処理を行い鏡面反射させて、入射
角の増大に伴う再帰反射効率の低下という問題や、内部
全反射条件未満の角度で入射した光が素子の界面を透過
してしまい再帰反射しないという前記不具合の改善を行
っている。
【0017】しかしながら上記 Stamm の提案では、広
角性の改善手段として鏡面反射原理を採用しているため
に、得られる再帰反射シートの外観が暗くなったり、鏡
面層に採用されているアルミニウム、銀などの金属が使
用中に水や空気の浸入により酸化されてしまい、反射輝
度の低下を起しがちであるなどの不具合を起しやすい。
さらに、光学軸の傾斜により広角性を改善する手段に関
しては全く記載されていない。
【0018】さらに、ホープマン(Hoopman)のヨーロ
ッパ特許第137,736(B1)号においては、薄いシート上
に、底面の三角形の形状が二等辺三角形である傾斜三角
錐型キューブコーナー再帰反射素子が、その底面が共通
面上に最密充填状となるように並べられた再帰反射シー
トについて述べられている。この特許に記載の三角錐型
キューブコーナー再帰反射素子の光学軸は、マイナス
(−)方向に傾斜しており、その傾斜角は約7゜〜13゜で
あることが示されている。
【0019】しかしながら、本発明者等が試みた光追跡
法による反射輝度と光学軸傾斜との関係によれば、光学
軸の傾斜角がマイナス方向に4゜を超えて大きくなるに
つれて反射輝度は低下し、特に光学軸の傾きがマイナス
方向に6゜を超えるような三角錐型反射素子において
は、その低下量が特に著しいことがわかった。その理由
は、光学軸の傾斜のない素子では、三角錐型反射素子を
形成する三つのプリズム面であるa面、b面及びc面の
面積が全て等しいのに対して、光学軸がマイナス方向に
傾斜している素子では、その傾斜角が大きくなるに従っ
て、a面及びb面の面積がc面の面積に比べて次第に小
さくなるためであろうと考えられる。
【0020】さらにまた、スチェッチ(Szczech)の米
国特許第5,138,488号においても、同様に薄いシート上
に、底面の三角形の形状が二等辺三角形である傾斜三角
錐型キューブコーナー再帰反射素子が、その底面が共通
面上に最密充填状となるように並べられた再帰反射シー
トについて開示されている。この米国特許においては、
該三角錐型反射素子の光学軸は、お互いに向き合って対
を成す二つの三角錐型反射素子が互いに共有する辺の方
向に傾斜しており、その傾斜角は約2゜〜5゜であり、素
子の大きさが25μmから100μmであることが規定されて
いる。
【0021】また、上記米国特許に対応するヨーロッパ
特許第548,280(B1)号においては、対をなす二つの三角
錐型キューブコーナー再帰反射素子の共通の辺を含みか
つ共通平面に垂直な面と該素子の頂点との距離が、素子
の光学軸の共通平面との交点と前記垂直な面との距離に
等しくなく、即ち、光学軸の傾きの方向がプラス(+)
又はマイナス(−)の何れでもよく、その傾斜角は約2
゜〜5゜であり、かつ素子の大きさが25μmから100μmで
あ ることが記載されている。
【0022】上記の様に、Szczech のヨーロッパ特許第
548,280(B1)号においては、光学軸の傾きがプラス
(+)及びマイナス(−)の両方を含む約2〜5゜の範
囲となっている。しかしながら、この Szczech の発明
の範囲の光学軸の傾斜量では、十分な広角性の改善、特
に入射角特性の改善が得られない。
【0023】以上述べた従来公知の Jungersen の米国
特許第2,481,757号; Stamm の米国特許第3,712,706
号;Hoopman のヨーロッパ特許第137,736(B1)号;Szcze
ch の米国特許第5,138,488号、ヨーロッパ特許第548,28
0(B1)号等の三角錐型キューブコーナー再帰反射素子
は、いずれも、光の入射及び反射の中核をなす多数の三
角錐型反射素子の底面が同一平面上にある点で共通して
おり、かように底面が同一平面にある三角錐型反射素子
で構成された再帰反射シートはいずれも入射角特性が劣
る、すなわち光線の該三角錐型反射素子に対する入射角
が増大すると、再帰反射輝度が急激に減少するという欠
点を有している。
【0024】
【発明が解決すべき課題】一般に三角錐型キューブコー
ナー再帰反射シートに望まれる基本的な光学特性とし
て、高輝度性、即ち、該シート正面から入射した光の反
射輝度に代表される反射輝度の高さ(大きさ)のみなら
ず、広角性が要求され、さらに広角性に関しては、観測
角特性、入射角特性、回転角特性の三性能が要求され
る。
【0025】前述したとおり、従来公知の三角錐型キュ
ーブコーナー再帰反射素子から構成された再帰反射シー
トは、いずれも、入射角特性が劣りかつ概して観測角特
性も満足すべきものではなかったのに対して、本発明者
らは、光追跡シュミレーションにより、互いに対称の位
置に設けられている該三角錐型反射素子が共有する多数
の底辺(x、x、・・・・)を含む平面(X−X')から該
素子の頂点(H1、H2)までの高さ(h')を、該三角
錐型反射素子の前記の共有する一底辺を一辺として有す
るc面と実質的に直角に交差する2面(a面、b面)の
底辺(z、w)を包含する面(Z−Z')から該反射素
子の頂点までの高さ(h)より実質的に大とすることに
より、かような三角錐型反射素子から構成された再帰反
射シートの入射角特性を改善することができることを発
見し、特許出願を行った。(特願平8−295907
号)さらに本発明者らは、引き続き光追跡シュミレーシ
ョンによる検討を継続して、相対峙する二つの該三角錐
型反射素子の共有する底辺(x、x、・・・・)を一辺とし
て有する傾斜面(c1面、c2面)の底辺(x、
x、....)を含む該第一の平面(X−X')から、該三
角錐型反射素子の頂点(H1、H2)までの高さ(h')
が、該三角錐型反射素子の他の傾斜面(a1面、b1面;
2面、b2面)の底辺(z、w)を包含する実質的に水
平の第二の底面(Z−Z')から、該三角錐型反射素子
の頂点(H1、H2)までの高さ(h )よりも実質的に
小となるようにすることによっても、このような三角錐
型反射素子から構成された再帰反射シートの入射角特性
を改善することができることを発見して、特許出願を行
った。(特願平9−330836号)本発明者らは、さ
らに検討を継続した結果、上記2つの特許出願における
改善は、従来光学軸の傾斜に伴って必然的に生じてい
た、傾斜面(c1面、c2面)の大きさが他の傾斜面(a
1面、b1面;a2面、b2面)に比較して相対的に拡大又
は縮小するという問題点を、極力小さくすることによっ
て達成されたことを検討した結果、該素子対の相対峙す
る傾斜面c1及びc2の共通の底辺(x、x、・・・・)を含
む該底面(X−X')から三角錐型反射素子対の頂点
(H1、H2)からまでの高さ(h)と、該素子対の実質
的に同一形状の二つの傾斜面(a1面、b1面;a2面、
2面)の底辺(z、w)を含む1つの水平の面(Z−
Z')から、素子対の頂点(H1、H2)までの高さ
(h0)との比が、光学軸の傾斜角θと特定の関係式に
より表される特定の範囲内である必要があることを見い
だし、本発明を完成した。
【0026】
【課題を解決するための手段】従って本発明は、共通す
る一底面(X−X')上に突出した三角錐型キューブコ
ーナー再帰反射素子が、互いに該底面(X−X')上の
一つの底辺を共有して、相対峙して該底面上に最密充填
状に配置されており、該底面(X−X')は該三角錐型
反射素子が共有する多数の該底辺(x、x、....)を包
含する共通の一平面であり、相対峙する二つの該三角錐
型反射素子は該底面(X−X')上の共有する底辺
(x、x、....)を含む該底面に垂直な平面(Y−
Y'、Y−Y'、....)に対してそれぞれ実質的に対称と
なるように向き合った実質的に同一形状の素子対をなし
ており、該三角錐型反射素子は該共有する底辺(x、
x、....)を一辺とする実質的に同一の五角形状又は三
角形状の傾斜面(c1面、c2面)と、該三角錐型反射素
子の頂点(H1、H2)を起点とする前記c1面又はc2
の上部の二辺をそれぞれ一辺とし、該三角錐型反射素子
の一つの稜線を共有して、これを一辺とする該c1面又
はc2面と実質的に直角に交差する実質的に同一の四角
形状の傾斜面(a1面、b1面;a2面、b2面)から成
り、該三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)から、該三
角錐型反射素子の五角形状又は三角形状の傾斜面(c1
面、c2面)の底辺(x、x、....)を含む該底面(X
−X')までの高さを(h)とし、該三角錐型反射素子
の頂点(H1、H2)から、該三角錐型反射素子の他の傾
斜面(a1面、b1面;a2面、b2面)の底辺(z、w)
を包含する実質的に水平の面(Z−Z')までの高さを
(h0)とし、該三角錐型反射素子の頂点(H1、H2
から該底面(X−X')に対する垂線と底面(X−X')
との交点をPとし、かつ該頂点(H1、H2)を通る光学
軸と該底面(X−X')との交点をQとし、さらに上記
の交点(P)及び交点(Q)から、該三角錐型反射素子
の共有する底辺(x、x、....)を含み且つ該底面(X
−X')に垂直な平面(Y−Y'、Y−Y'、・・・・)まで
の距離をそれぞれp及びqで表し、該光学軸と該垂直な
平面(Y−Y')とのなす角を(θ)とした場合に、h
とh0は実質的に同一でなく、かつ下記式(1)を満足する
【0027】
【数10】
【0028】(但し、上記Rは請求項1で定義したとお
りである。)ことを特徴とする三角錐型キューブコーナ
ー再帰反射シートに関する。
【0029】本発明を説明する前に、先ず従来公知の技
術について説明する。
【0030】図1〜図4には、本発明の三角錐型キュー
ブコーナー再帰反射素子と対比するために、従来技術に
基づく三角錐型キューブコーナー再帰反射素子を説明す
る平面図と断面図を示した。
【0031】図1及び図3においては、共通する一平面
上に突出した三角錐型キューブコーナー再帰反射素子
が、互いに一つの底辺(x、x、....)を共有し、かつ
多数の該再帰反射素子の該共有する底辺(x、
x、....)を含む底面(X−X')に垂直な平面(Y−
Y')に対して実質的に対称となるように向き合った一
対の三角錐型反射素子として、該素子の底面が該共通す
る一平面(X−X')上に最密充填状に配置されてい
る。
【0032】また、図2及び図4には、それぞれ図1及
び図3に示されている素子群の断面線(L−L')で切
断した 該三角錐型反射素子の断面図を示す。これら素
子対の有している光学軸は、互いに正反対の方向に傾い
ている傾斜三角錐型キューブコーナー再帰反射シートで
あり、該素子の頂点(H)から底面(X−X')に下さ
れた垂線と該底面(X−X')との交点(P)から該素
子対が共有する底辺(x、x、....)までの距離を
(p)とし、光学軸と該底面との交点(Q)から該素子
対が共有する底辺(x、x、....)までの距離をまでの
距離を(q)とするとき、その差(q−p)が図2では
プラス(+)となるような方向に、また図4ではマイナ
ス(−)となるような方向に、該光学軸が前記垂直な平
面(Y−Y')に対して傾いている。
【0033】これに対して図5と図6には、光学軸がプ
ラス(+)となるような方向に前記垂直な平面(Y−
Y')に対して傾いている、本発明の三角錐型キューブ
コーナー再帰反射素子を説明する平面図と断面図が示さ
れている。
【0034】図5においては、互いに実質的に直角に交
差する3つの傾斜面を有し、共通する一底面(X−
X')上に突出しているプラス傾斜の三角錐型キューブ
コーナー再帰反射素子が、互いに該底面(X−X')上
の1つの底辺(x、x、....)を共有して、相対峙して
1つの基盤上に最密充填状に配置されていることが示さ
れている。
【0035】また、図6には、図5に示されている素子
群の断面線(L−L')で切断した本発明のプラス傾斜
の三角錐型反射素子の断面図を示す。図5に示されてい
るように、本発明のプラス傾斜の三角錐型反射素子は、
底面(X− X')上の一つの底辺(x)を互いに共有し
て相対峙している5角形状の傾斜面(c1面、c2面)
と、該三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)を起点とす
る前記c1面又はc2面の上部の二辺をそれぞれ一辺とし
て、該三角錐型反射素子の一つの稜線を共有して、これ
を一辺とする該c1面又はc2面と実質的に直角に交差す
る実質的に同一の四角形状の傾斜面(a1面、b1面及び
2面、b2面)からなっている。
【0036】本発明の一態様であるプラス傾斜の三角錐
型反射素子は、図5に示されているとおり、底面(X−
X')上の一つの底辺(x)を共有して、相対峙して、
それぞれ実質的に対称となるように向き合った実質的に
同一の形状の素子対をなして、繰り返しのパターンで1
つの基盤上に最密充填状に配置されているために、該共
有の底辺(x)は一つの連続した直線を構成している。
また、隣接した他の三角錐型反射素子対の群が共有する
多数の底辺(x)は、前記の多数の底辺(x)を構成す
る直線と平行で、等しい繰り返しピッチをもつ平行直線
群を形成する。
【0037】従って、本発明のプラス傾斜の三角錐型反
射素子の該傾斜面(c1面、c2面)は、底辺(x)を共
有して相対峙しており、底辺(x)は一つの連続した直
線を構成しているために、c1面は一つの連続した平面
を形成し、同様にc2面も連続した平面を形成してい
る。さらに、図5のx線に沿って見られる四角形状の傾
斜面(a1面、b1面と2つのc2面にはさまれた小さな
四角形状の傾斜面)も、同様にc1面又はc2面により形
成されたx線上の平面上に位置している。この結果、上
記c1面又はc2面と上記小さな四角形状をもつ傾斜面に
より形成される面は、底辺が上記連続した直線上にあ
り、断面がV字状の溝を形成しているc面と同じ傾斜面
をなす。
【0038】なお本明細書における「実質的」なる用語
は、極く僅かな相違をも包含する表現であり、例えば
「実質的に対称」及び「実質的に同一の形状」とは、対
応する辺及び/又は角が完全に同一であるものと共に、
その辺又は角の大きさが、極く僅かに、相違する場合を
包含する表現である。
【0039】本発明の理解を容易にするために、図5に
おいて、
【0040】
【化1】
【0041】として示されている一対のプラス傾斜の三
角錐型反射素子の拡大平面図を図7として、またその図
7においてL−L'線で示した矢印方向からの側面図を
図8として示した。
【0042】図7及び図8について説明すると、本発明
の一対のプラス傾斜の三角錐型反射素子の右側の素子R
1(すなわち前記図5の
【0043】
【化2】
【0044】で表わされる素子)のc1面は、点H1−D
1−A−B−E1で囲まれる五角形状の面であり、a1
は点H1−J1−F1−D1で囲まれる四角形状の面であ
り、またb1面は点H1−J1−G1−E1で囲まれる四角
形状の面であり、a1面とb1面は実質的に同一形状であ
り、c1面、a1面及びb1面は互いに実質的に直角に交
差している。また、面A−B−K1で表わされる右側の
三角錐型反射素子R1の底面は、共通の底面(X−X')
の一部をなす。
【0045】図7及び図8において、R2で表わされる
左側の三角錐型反射素子は、図5において
【0046】
【化3】
【0047】で表わされる一対の前記素子の左側の三角
錐型反射素子に該当し、その底面はA−B−K2で表わ
され、底面がA−B−K2で表わされる左側の三角錐型
反射素子R2は、底面がA−B−K1で表わされる右側の
反射素子R1と同一形状であって、両素子が共有する底
辺(A−B)(これは図5の共通する底辺x上にある)
の左右に位置し、左側の素子R2は、右側の素子R1が、
両者の共有する底辺(A−B)の中点(O)を中心とし
て底面(X−X')上を180゜左側に回転した形となって
いる。
【0048】従って、図7において左側の素子R2の点
2−D2−B−A−E2で表わされるc2面、点H2−J2
−F2−D2で表わされるa2面及び点H2 −J2−G2
2で表わされるb2面は、右側の素子R1の前記c1面、
1 面及びb1面とそれぞれ実質的に同一の形状をなし
ており、c2面、a2面及びb2面も互いに実質的に直角
(90°)に交差している。
【0049】それ故、図7の線L−L'方向からの側面
図である図8において、点B−H1−J1−K1で表わさ
れる右側の素子R1の側面図と、点B−H2− J2−K2
で表わされる左側の素子R2の側面図とは、実質的に左
右対称で同一形状をなしている。
【0050】図8に示したように、本発明のプラス傾斜
の三角錐型反射素子(R1、R2)の頂点は、それぞれH
1及びH2で表わされており、頂点(H1、H2)の共通す
る底辺xを含む底面(X−X')からの高さはhで表わ
される。
【0051】この高さhは、図7及び図8から明らかな
ように、本発明のプラス傾斜の三角錐型反射素子R1
びR2の相対峙するc1面とc2面がなすV字状の谷の、
該素子の頂点H1及びH2を含む面(仮想面)からの深さ
に該当する。
【0052】また、図7と図8から明瞭に理解できるよ
うに、本発明のプラス傾斜の三角錐型反射素子R1及び
2の四角形状の斜面a1、b1及びa2、b2は全て実質
的に同一形状で、素子R1の斜面a1、b1の底辺F1−D
1及びG1−E1及び素子R2の斜面a2面、b2面の底辺F
2−D2及びG2−E2は、それぞれ、同一平面をなす水平
の面(Z−Z')上にあり、この水平の面Z−Z'から該
素子R1及びR2の頂点H1及びH2を含む面(仮想面)ま
での高さは第8図においてh0で示されている。
【0053】従って、本発明のプラス傾斜の三角錐型反
射素子R1及びR2の傾斜面a1面、b1面及びa2面、b2
面がそれぞれ隣接する他の素子の対応する斜面となす谷
の、頂点H1、H2を含む面からの深さ(その谷の底部は
前記傾斜面a1面、b1面及びa2面、b2面の底辺であ
る)はh0で表わされる。
【0054】本発明のプラス傾斜の三角錐型反射素子
は、図5及び図7に示すとおり、該素子R1及びR2のa
1面、a2面の底辺は共通の線z上にあり、またb1面、
2面の底辺は共通の線w上に位置し、そしてc1面、c
2面の底辺は共通の線x上に位置する。
【0055】また図5〜図8に示すとおり、本発明の多
数のプラス傾斜の三角錐型反射素子は、既に説明したと
おり、多数の該素子の対応する2つのc面が共有する底
辺(x、x、....)を共有して、相対峙して、1つの基
盤上に最密充填状に配置されている。
【0056】本発明のプラス傾斜の三角錐型キューブコ
ーナー再帰反射シートは、図5〜図8を参照して説明す
ると、共通する一底面(X−X')上に突出した三角錐
型キューブコーナー再帰反射素子が、互いに該底面(X
−X')上の一つの底辺を共有して、相対峙して該底面
上に最密充填状に配置されており、該底面(X−X')
は該三角錐型反射素子が共有する多数の該底辺(x、
x、....)を包含する共通の一平面であり、相対峙する
二つの該三角錐型反射素子は該底面(X−X')上の共
有する底辺(x、x、....)を含む該底面に垂直な平面
(Y−Y'、Y−Y'、....)に対してそれぞれ実質的に
対称となるように向き合った実質的に同一形状の素子対
をなしており、該三角錐型反射素子は該共有する底辺
(x、x、....)を一辺とする実質的に同一の五角形状
の傾斜面(c1面、c2面)と、該三角錐型反射素子の頂
点(H1、H2)を起点とする前記c1面又はc2面の上部
の二辺をそれぞれ一辺とし、該三角錐型反射素子の一つ
の稜線を共有して、これを一辺とする該c1面又はc2
と実質的に直角に交差する実質的に同一の四角形状の傾
斜面(a1面、b1面;a2面、b2面)から成り、該三角
錐型反射素子の頂点(H1、H2)から、該三角錐型反射
素子の五角形状の傾斜面(c1面、c2面)の底辺(x、
x、....)を含む該底面(X−X')までの高さを
(h)とし、該三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)か
ら、該三角錐型反射素子の他の傾斜面(a1面、b1面;
2面、b2面)の底辺(z、w)を包含する実質的に水
平の面(Z−Z')までの高さを(h0)とし、該三角錐
型反射素子の頂点(H1、H2)から該底面(X−X')
に対する垂線と底面(X−X')との交点をPとし、か
つ該頂点(H1、H2)を通る光学軸と該底面(X−
X')との交点をQとし、さらに上記の交点(P)及び
交点(Q)から、該三角錐型反射素子の共有する底辺
(x、x、....)を含み且つ該底面(X−X')に垂直
な平面(Y−Y'、Y−Y'、・・・・)までの距離をそれぞ
れp及びqで表した場合に、(q−p)がプラス(+)
となるような方向に該光学軸が傾き、かつ上記hとh0
は実質的に同一でないことを特徴とする三角錐型キュー
ブコーナー再帰反射シートである。
【0057】次に、光学軸がマイナス(−)となるよう
な方向に前記垂直な平面(Y−Y')に対して傾いてい
る、本発明の三角錐型キューブコーナー再帰反射素子に
ついて説明する。
【0058】図9と図10には、本発明のマイナス傾斜
の三角錐型キューブコーナー再帰反射素子を説明する平
面図と断面図が示されている。図9においては、共通す
る一底面(X−X')上に突出した三角錐型キューブコ
ーナー再帰反射素子が、互いに該底面上の一つの底辺
(x)を共有して、相対峙して該底面上に最密充填状に
配置されていることが示されている。また、図10に
は、図9に示されている素子群の断面線(L−L')で
切断した本発明のマイナス傾斜の三角錐型反射素子の断
面図を示す。図9に示されているように、本発明のマイ
ナス傾斜の三角錐型反射素子は、該共有する底辺(x、
x、....)を一辺とする実質的に同一の三角形状の傾斜
面(c1面、c2面)と、該三角錐型反射素子の頂点(H
1、H2)を起点とする前記三角形状の傾斜面(c1面、
2面)の上部の二辺をそれぞれ一辺とし、該三角錐型
反射素子の一つの稜線を共有してこれを一辺とする、前
記傾斜面(c1 面、c2面)と実質的に直角に交差する
実質的に同一の四角形状の二つの傾斜面 (a1面、b1
面;a2面、b2面)からなっている。
【0059】本発明のマイナス傾斜の三角錐型反射素子
は、図9に示されているとおり、底面(X−X')上の
一つの底辺(x、x、....)を共有して、相対峙して、
それぞれ実質的に対称となるように向き合った実質的に
同一の形状の素子対をなして、繰り返しのパターンで最
密充填状に配置されているが、該底面(X−X')が共
通の平面である水平の面(Z−Z')よりも実質的に上
方に位置しているため、該共有する底辺(x、
x、....)は一つの直線上にはあるものの連続した直線
を構成することはなく、一定間隔をおいて断続した破線
状となっている。また、隣接した他の三角錐型反射素子
対の群が共有する多数の底辺(x、x、....)は、前記
の多数の底辺(x、x、....)を構成する破線状の直線
と平行で、等しい繰り返しピッチをもつ破線状の平行直
線群を形成する。
【0060】従って、本発明のマイナス傾斜の三角錐型
反射素子の該傾斜面(c1面、c2面)は、底辺(x、
x、....)を共有して相対峙しているが、底辺(x、
x、....)は、上記のとおり連続した直線を構成するこ
とはなく、一定間隔をおいた破線状態となっており、ま
たc1面は一つの仮想平面上にはあるが、連続した平面
を形成することはなく、一定間隔をおいて同一パターン
で並ぶ、それぞれ独立した実質的に二等辺三角形状の列
をなしており、c2面も同様である。c1面の列を包含す
る仮想平面とc2面の列を包含する仮想平面とは、底辺
(x、x、・・・・)において交差して断面がV字状の溝を
形成して、相対峙している。
【0061】本発明の理解を容易にするために、図9に
おいて、
【0062】
【化4】
【0063】として示されている一対のマイナス傾斜の
三角錐型反射素子の拡大平面図を図11として示し、ま
た図11においてL−L'線で示した矢印方向からの側
面図を図12として示した。
【0064】図11及び図12について説明すると、本
発明の一対のマイナス傾斜の三角錐型反射素子の右側の
素子R1(すなわち前記図9の
【0065】
【化5】
【0066】で表わされる素子)のc1面は、点H1−D
−Eで囲まれる三角形の面であり、a1面は点H1−F1
−A−Dで囲まれる四角形状の面であり、またb1面は
点H1−F1−B−Eで囲まれる四角形状の面であり、a
1面とb1面は実質的に同一形状であり、c1面、a1面及
びb1面は互いに実質的に直角に交差している。また、
面A−B−F1で表わされる右側の三角錐型反射素子R1
の底面は、共通面である前記水平の面(Z−Z')の一
部をなす。
【0067】図12において、R2で表わされる左側の
三角錐型反射素子は、図9において
【0068】
【化6】
【0069】で表わされる一対の前記素子の左側の三角
錐型反射素子に該当し、その底面はA−B−F2で表わ
され、底面がA−B−F2で表わされる左側の三角錐型
反射素子R2は、底面がA−B−F1で表わされる右側の
反射素子R1と実質的に同一形状であって、両素子のc1
面及びc2面が共有する底辺(D−E)(これは図3に
おける共有の底辺x上にある)の左右に位置し、左側の
素子R2は、右側の素子R1が、両者の共有する底辺(D
−E)の中点(O)を中心として底面X−X'上を180゜
左側に回転した形となっている。
【0070】従って、図11において左側の素子R2
点H2−D−Eで表わされるc2面、点H2−F2−A−D
で表わされるb2面及び点H2−F2−B−Eで表わされ
るa2面は、右側の素子R1の前記c1面、a1面及びb1
面とそれぞれ実質的に同一の形状をなしており、c
2面、a2面及びb2面も互いに実質的に直角に交差して
いる。
【0071】それ故、図11の線L−L'方向からの側
面図である図12において、点B−E−H1−F1で表わ
される右側の素子R1の側面と、点B−E−H2−F2
表わさ れる左側の素子R2の側面とは、実質的に左右対
称で同一形状をなしている。
【0072】図12に示したように、本発明のマイナス
傾斜の三角錐型反射素子(R1、R2)の頂点は、それぞ
れH1及びH2で表わされており、頂点(H1、H2)の底
面(X−X')からの高さはhで表わされる。
【0073】また、図11と図12から明瞭に理解でき
るように、本発明のマイナス傾斜の三角錐型反射素子R
1及びR2の四角形状の斜面a1面、b1面及びa2面、b2
面はすべて実質的に同一形状で、素子R1の斜面a1面、
1面の底辺F1−A及びF1−B及び素子R2の斜面a2
面、b2面の底辺F2−B及びF2−Aは、それぞれ、共
通の底面である水平の面(Z−Z')上にある。
【0074】従って、本発明のマイナス傾斜の三角錐型
反射素子R1及びR2の傾斜面a1面、b1面及びa2面、
2面がそれぞれ隣接する他の素子の対応する斜面とな
す谷から、頂点H1、 H2までの高さはh0で表わされ
る。
【0075】さらに、図11及び図12から明らかなよ
うに、本発明のマイナス傾斜の三角錐型反射素子R1
びR2の相対峙するc1面とc2面とが共有する底辺D−
Eは、底面(X−X')上にあり、この底面(X−X')
から該素子R1及びR2の頂点H1及びH2までの高さは、
図12においてhで示されている。そしてこの高さh
は、これらc1面とc2面がなすV字状の谷の、該素子の
頂点H1、H2からの深さに該当する。
【0076】本発明のマイナス傾斜の三角錐型反射素子
においては、図9及び図11に示すとおり、該素子R1
及びR2のa1面、a2面の底辺は共通の線z上にあり、
またb1面、b2面の底辺は共通の線w上に位置し、そし
てc1面、c2面の底辺は共通の線x上に位置する。
【0077】また図9〜図12に示すとおり、本発明の
多数のマイナス傾斜の三角錐型反射素子は、既に説明し
たとおり、多数の該素子の対応する2つのc面が底辺
(x、x、....)を共有して、相対峙して1つの基盤上
に最密充填状に配置されている。
【0078】本発明のマイナス傾斜の三角錐型キューブ
コーナー再帰反射シートは、図9〜図12を参照して説
明すると、共通する一底面(X−X')上に突出した三
角錐型キューブコーナー再帰反射素子が、互いに該底面
(X−X')上の一つの底辺を共有して、相対峙して該
底面上に最密充填状に配置されており、該底面(X−
X')は該三角錐型反射素子が共有する多数の該底辺
(x、x、....)を包含する共通の一平面であり、相対
峙する二つの該三角錐型反射素子は該底面(X−X')
上の共有する底辺(x、x、....)を含む該底面に垂直
な平面(Y−Y'、Y−Y'、....)に対してそれぞれ実
質的に対称となるように向き合った実質的に同一形状の
素子対をなしており、該三角錐型反射素子は該共有する
底辺(x、x、....)を一辺とする実質的に同一の三角
形状の傾斜面(c1面、c2面)と、該三角錐型反射素子
の頂点(H1、H2)を起点とする前記c1面又はc2面の
上部の二辺をそれぞれ一辺とし、該三角錐型反射素子の
一つの稜線を共有して、これを一辺とする該c1面又は
2面と実質的に直角に交差する実質的に同一の四角形
状の傾斜面(a1面、b1面;a2面、b2面)から成り、
該三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)から、該三角錐
型反射素子の三角形状の傾斜面(c1面、c2面)の底辺
(x、x、....)を含む該底面(X−X')までの高さ
を(h)とし、該三角錐型反射素子の頂点(H1、H2
から、該三角錐型反射素子の他の傾斜面(a1面、b
1面;a2面、b2面)の底辺(z、w)を包含する実質
的に水平の面(Z−Z')までの高さを(h0)とし、該
三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)から該底面(X−
X')に対する垂線と底面(X−X')との交点をPと
し、かつ該頂点(H1、H2)を通る光学軸と該底面(X
−X')との交点をQとし、さらに上記の交点(P)及
び交点(Q)から、該三角錐型反射素子の共有する底辺
(x、x、....)を含み且つ該底面(X−X')に垂直
な平面(Y−Y'、Y−Y'、・・・・)までの距離をそれぞ
れp及びqで表した場合に、(q−p)がマイナス
(−)となるような方向に該光学軸が傾き、かつ上記h
とh0は実質的に同一でないことを特徴とする三角錐型
キューブコーナー再帰反射シートである。
【0079】本発明者らは、以上述べたプラス(+)又
は(−)に傾斜した三角錐型キューブコーナー再帰反射
素子から構成された再帰反射シートについて、その傾斜
角度(θ)、及び素子の頂点(H1、H2)から上記水平
の面(Z−Z')までの高さ(h0)と上記底面(X−
X')までの高さ(h)との関係を特定して、前述のと
おり特許出願を行った。(特願平8−295907号及
び特願平9−330836号)本発明者らは、さらに検
討を継続した結果、これら2つの特許出願における改善
だけでは、必ずしも十分ではなく、これらの出願におい
て着目した、光学軸の傾斜に伴って必然的に生じる、傾
斜面(c1面、c2面)の大きさが他の傾斜面(a1面、
1面;a2面、b2面)に比較して、相対的に拡大し又
は縮小する程度を極力小さくするという着想をさらに発
展させて、本発明に到達した。
【0080】しかしながら、以上の発想に基づき、本発
明者らは、三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)から、
これらの2つの素子の相対峙する2つの傾斜面(c
1面、c2面)の共通の底辺(x、x、....)を含む底面
(X−X')までの高さを(h)と、該三角錐型反射素
子の頂点(H1、H2)から該三角錐型反射素子の他の傾
斜面(a1面、b1面;a2面、b2面)の底辺(z、w)
を包含する実質的に水平の面(Z−Z')までの高さ
(h0)との比(h/h0)が、以下に述べるように、光
学軸の傾斜角θと特定の関係式を満足する場合に、特に
入射角特性が改善された、優れた反射輝度を有する三角
錐型キューブコーナー再帰反射シートが得られることが
分った。
【0081】本発明の三角錐型キューブコーナー再帰反
射シートは、上記の高さの比(h/h0)が光学軸の傾
斜角(θ)と、下記式(1)の関係を満足することを特徴
とする。
【0082】
【数11】
【0083】(但し、Rは下記式で定義したとおりの数
値である。)
【0084】
【数12】
【0085】(但し、上記(q−p)の値がマイナス
(−)の時、θはマイナス(−)の値を取るものとす
る。) 前記式(1)において、(h/h0)の値が0.5R未満と小
さすぎては、c面と、a面及びb面との面積のアンバラ
ンスの改善が不十分となり、得られる再帰反射シートの
正面輝度が低く、また入射角特性の改善も不十分なもの
となるので好ましくない。一方、(h/h0)の値が1.5
Rを超えて大きすぎては、c面と、a面及びb面との面
積のアンバランスの改善の意図が行き過ぎて、プラス傾
斜の場合にはc面が、a面及びb面に比べて過大にな
り、またマイナス傾斜の場合にはc面が、a面及びb面
に比べて過小になって、0.5R未満の場合と同様に、得
られる再帰反射シートの正面輝度が低く、また入射角特
性の改善も不十分なものとなるので好ましくない。
【0086】前記式(1)において、(h/h0)は、好ま
しくは、
【0087】
【数13】
【0088】より好ましくは、
【0089】
【数14】
【0090】特に好ましくは、
【0091】
【数15】
【0092】である。なお上記式(2)〜(4)におけるR
は、前記式(1)(または請求項1)で定義したとおりの
ものである。
【0093】また本発明者らは、(h−h0)/h0
値、すなわち、三角錐型反射素子対の頂点(H1、H2
から水平の面(Z−Z')までの高さ(h0)と底面(X
−X')までの高さ(h)との差の、該高さ(h0)に対
する割合、言い換えれば、深溝又は浅溝の度合いと傾斜
角(θ)との関係が次式(5)を満足することがさらに好
ましく、次式(6)を満足することが特に好ましいことを
知った。
【0094】
【数16】
【0095】
【数17】
【0096】〔但し、式(5)及び(6)において、Dは下記
式で定義したとおりの数値である。〕
【0097】
【数18】
【0098】本発明のプラス又はマイナスに傾斜した三
角錐型キューブコーナー再帰反射シートにおいては、三
角錐型反射素子対の頂点(H1、H2)から水平の面(Z
−Z')に下された垂線と該水平の面(Z−Z')との交
点(P)から、該素子対が共有する底辺(x、
x、....)を含む該底面(X−X')に垂直な平面(Y
−Y'、Y−Y'、・・・・)までの距離(p)と、該三角錐
型反射素子の光学軸と該水平の面(Z−Z')との交点
(Q)から、該素子対が共有する底辺(x、x、....)
を含む該底面(X−X')に垂直な平面(Y−Y'、Y−
Y'、・・・・)までの距離(q)との差(q−p)がプラ
ス又はマイナスとなるような方向に該光学軸が前記垂直
な平面(Y−Y')と3〜15゜の角度をなすように傾いて
いるキューブコーナー型反射シートが好適である。
【0099】本発明においては、図8及び図12を参照
して説明すると、例えば三角錐型反射素子R1の頂点H1
を通る光学軸が、頂点H1から上記水平の面(Z−Z')
に対する垂線(H1−P)〔これは前記の底面(X−
X')に垂直な平面(Y−Y')と考えてもよい〕に対す
る角度(θ)を光学軸傾斜角といい、前記の(q−p)
がプラス又はマイナスとなる方向に光学軸傾斜角(θ)
を4゜〜12゜の角度をなすように傾いているキューブコー
ナー型再帰反射シート、特に上記の(q−p)がプラス
又はマイナスとなるような方向に該光学軸が該垂直な平
面(Y−Y')と5〜10゜の角度をなすように傾いている
三角錐型キューブコーナー再帰反射シートが好適であ
る。
【0100】本発明のプラス傾斜の三角錐型反射素子に
おいては、該反射素子の頂点(H1、H2)から素子対が
共有する底辺(x、x、....)を含む底面(X−X')
までの高さ(h)は、図8より明らかなように、該三角
錐型反射素子の頂点(H1、H2)から底辺(z、w)を
包含する実質的に水平な面(Z−Z')までの高さ
(h0)よりも実質的に大であるために、種々の光学的
特性の改善が得られる。
【0101】この改善は、hがh0よりも実質的に大で
あるために、hとh0が等しい従来技術のc1の傾斜面に
比べて、c1面の面積を大きくすることができるために
達成することができる。特に、c1面に対して垂直に近
い角度で入射した光、言い換えれば、大きな入射角の場
合には、c1面の面積が増大されているために、入射角
特性の改善が顕著である。
【0102】一方、本発明のマイナス傾斜の三角錐型反
射素子においては、該反射素子の頂点(H1、H2)から
素子対が共有する底辺(x、x、....)を含む底面(X
−X')までの高さ(h)は、図12より明らかなよう
に、該三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)から底辺
(z、w)を包含する実質的に水平な面(Z−Z')ま
での高さ(h0)よりも実質的に小であるために、種々
の光学的特性の改善が得られる。
【0103】この改善は、hがh0よりも実質的に小で
あるために、hとh0が等しい従来技術のc1の傾斜面に
比べて、c1面の面積を小さくすることができるため
に、言い換えれば、相対的にa1面及びb1面の面積を大
きくすることができるために達成することができる。特
に、a1面及びb1面に対して垂直に近い角度で入射した
光、言い換えれば、大きな入射角の場合には、a1面及
びb1面の面積が増大されているために、入射角特性の
改善が顕著である。
【0104】本発明においては、上記のように(q−
p)がプラス又はマイナスとなるように光学軸が傾斜し
ていることによって入射角特性が改善される。従来技術
による光学軸の傾斜した三角錐型反射素子においては、
光学軸の傾斜のない正規三角錐型反射素子が、前述した
(q−p)がプラス又はマイナスとなるようにその素子
の持つ光学軸を傾斜させることにより、共有の底辺
(x)をもつ傾斜面(c1面、c2面)の面積が、傾斜前
の面積に比べてプラス傾斜では小さくなり、またマイナ
ス傾斜では大きくなって、それぞれ他の2つの面a1
及びb1面との大きさの違いが顕著になり、三面反射し
て再帰反射する確率が低下するという欠点がある。入射
した光線が三つの傾斜側面で反射して効率的に再帰反射
するためには、前記のとおり三つの傾斜面の面積が等し
いことが好ましい。しかしながら、従来技術における傾
斜三角錐型反射素子では、傾斜角度の増大に伴い共有の
底辺ももつ傾斜面(c1面、c2面)の面積が他の2面
(a1面、b1面及びa2 面、b2面)に比べてその大き
さの違いが顕著となるために、上記で説明した三面反射
して再帰反射する確率が低下してしまう。この為に、正
面から入射した光の再帰反射性能(正面反射輝度)の低
下のみならず、入射角が増大した時の再帰反射性能(入
射角特性)も低下する。
【0105】(q−p)がプラス(+)となるように光
学軸が傾斜すると、三角錐型反射素子の傾斜面(c
1面、c2面)の面積は、光学軸が傾斜する前の面積に比
較すると、光学軸傾斜角(θ)が+3゜の場合は約91
%、+4゜の場合には約86%、+12゜の場合には約62%に
減少し、また(q−p)がマイナス(−)となるように
光学軸が傾斜すると、三角錐型反射素子の傾斜面(a1
面、b1面;a2面、b2面)の面積は、光学軸が傾斜す
る前の面積に比較すると、光学軸傾斜角(θ)が−3゜
の場合は約90%、−4゜の場合には約87%、−12゜の場合
には約65%に減少し、いずれの場合もこのような面積減
少に伴い、正面反射輝度と入射角特性は低下することに
なる。
【0106】これに対して、本発明におけるプラス傾斜
の三角錐型反射素子においては、頂点(H1、H2)から
底面(X−X')までの高さ(h)が、水平の面(Z−
Z')までの高さ(h0)よりも実質的に大であるように
設計されているために、傾斜面(c1面、c2面)の面積
を従来技術で形成された三角錐型反射素子の傾斜側面に
比べて、大きくすることが可能である。一方、本発明に
おけるマイナス傾斜の三角錐型反射素子においては、頂
点(H1、H2)から底面(X−X')までの高さ(h)
が、水平の面(Z−Z')までの高さ(h0)よりも実質
的に小であるように設計されているために、二つの傾斜
面(a1面、b1面;a2面、b2面)の面積を従来技術で
形成された三角錐型反射素子の傾斜側面に比べて、大き
くすることが可能である。
【0107】このように、本発明による三角錐型反射素
子は、特に、光学軸傾斜角(θ)を(q−p)がマイナ
ス(−)又はプラス(+)となる方向に3゜〜15゜傾斜さ
せることによって生ずる、三角錐型反射素子のa面及び
b面とc面との面積のアンバランスによる輝度低下とい
う欠点を改善することができる。
【0108】以上の理由により、本発明においては、光
学軸傾斜角(θ)を(q−p)がマイナス(−)又はプ
ラス(+)となる方向に4゜〜12゜、特に5〜10゜となる
ように光学軸を傾斜させるのが好ましい。なお、光学軸
傾斜角(θ)がマイナス(−)又はプラス(+)となる
方向に15゜を超えるような角度で傾いた三角錐型反射素
子においては、素子の変形が過大となり、素子のどの方
向から光が入るか(回転角)により反射輝度が大きく依
存するために、回転角特性が低下する傾向がある。
【0109】本発明による三角錐型反射素子の頂点(H
1、H2)から水平の面(Z−Z')までの高さ(h0
は、好ましくは50〜400μm、さらに好ましくは60〜200
μmが推奨されうる。高さ(h0)が50μm未満の場合
は、素子の大きさが小さくなり過ぎるために、素子の底
面開口面積により定まる回折効果により、再帰反射光の
発散が過大となり、正面輝度特性が低下する傾向にあ
る。また、高さ(h0)が400μmを超える場合には、シ
ートの厚さが過大となり、柔軟なシートが得られにくい
難点がある。
【0110】また本発明における三角錐型反射素子のプ
リズム面である三つの傾斜面(a1面、b1面、c1面)
又は(a2面、b2面、c2面)が互いに交差することに
よって形成される三つのプリズム面角は、実質的に直角
となるが、必ずしも厳密な意味で直角(90゜)でなくて
もよく、必要に応じて直角から極く僅かに角度偏差を与
えるようにすることも可能である。該プリズム面角に極
く僅かに角度偏差を与えることによって、得られる三角
錐型反射素子からの反射光を適度に発散させることがで
きる。しかしながらこの角度偏差を大きくし過ぎると、
得られる三角錐型反射素子からの反射光が発散し過ぎて
再帰反射性能が低下するので、これら三つの傾斜面(a
1面、b1面、c1面)又は(a2面、b2面、c2面)が互
いに交差することによって形成される少なくとも一つプ
リズム面角の大きさは、一般に89.5゜〜90.5゜、好ましく
は89.7゜〜90.3゜の範囲内となるようにするのがよい。
【0111】本発明の三角錐型キューブコーナー再帰反
射シートは、一般に、以上述べたような三角錐型反射素
子の形状が、反転された凹形状として金属製のベルト上
に最密充填状に配置されたキューブコーナー成形用金型
を用い、この成形用金型に、後記するような柔軟で且つ
光学的透明性、均一性に優れた適宜の樹脂シートを加熱
押圧して、該金型の形状を樹脂シートに反転・転写させ
て製造することができる。
【0112】上記のキューブコーナー成形用金型の代表
的な製造方法については、例えば前記 Stamm の米国特
許第3,712,706号に詳細に記載されており、本発明にお
いてもこの方法に準じた方法を採用することができる。
【0113】具体的には、表面を平坦に研削した基材の
上に、例えば、プラス傾斜の場合には先端角度が73.4〜
81.0゜程度、マイナス傾斜の場合には先端角度が66.4〜5
3.7゜程度の超硬質のバイト(例えばダイアモンドバイ
ト、タングステンカーバイド製バイト等)を用いて、2
つの方向(図3のz方向及びw方向)に、目的の三角錐
型反射素子の形状に即して、それぞれの方向の繰り返し
ピッチ及び溝の深さ(h0)、並びに相互の交差角度を
定めて、その溝の深さ(h0)が同じで断面形状がV字
型の平行溝を切削し、次いで、第3方向(x方向)を、
例えば、プラス傾斜の場合には先端角度が64.5〜46.5゜
程度、マイナス傾斜の場合には先端角度が78.5〜100.5゜
程度の同様の超硬質バイトを用いて、形成されているz
方向溝とw方向溝との交点を通り、これら二方向の交差
角度(ここでは鋭角の方を「交差角度」という)の補角
を二等分するような繰り返しピッチ(図3の線xの繰り
返しピッチ)でV字型平行溝を切削することにより、凸
状の微小な三角錐が最密充填状に配置されたマイクロプ
リズム母型を作成する。本発明においてはこの時、x方
向溝の深さ(h)は、プラス傾斜の場合z方向及びw方
向の溝の深さ(h0)よりも深くなるように、またマイ
ナス傾斜の場合z方向及びw方向の溝の深さ(h0)よ
りも浅くなるように加減して切削する。
【0114】本発明のプラス傾斜の反射素子の好適な態
様では、z方向及びw方向の繰り返しピッチ100〜810μ
m、溝の深さ(h0)50〜400μm、相互の交差角度43〜55
゜;そしてx方向溝の深さ(h)75〜600μm程度の範囲
である。また、マイナス傾斜の反射素子の好適な態様で
は、z方向及びw方向の繰り返しピッチ104〜992μm、
溝の深さ(h0)50〜400μm、相互の交差角度64.7〜75.
1゜;そしてx方向溝の深さ(h)33〜380μm程度の範囲
である。
【0115】これらx方向、w方向及びz方向の溝の切
削に際しては、一般に、それぞれの溝の断面が二等辺三
角形状となるように行うが、必要に応じて、これらの三
方向の溝のうち少なくとも一つの方向の溝の断面が、二
等辺三角形状から僅かにずれるように切削することも可
能である。その具体的方法としては、先端の形状が左右
非対称のバイトを用いて切削したり、左右対称のバイト
を僅かに傾けて切削するなどの方法を例示することがで
きる。このように溝の断面を二等辺三角形状から僅かに
ずらすことにより、得られる三角錐型反射素子の三つの
傾斜面(a1面、b1面、c1面)又は(a2面、b2面、
2面)のそれぞれのプリズム面角のうち少なくとも一
つのプリズム面角に、直角(90゜)から極く僅かに角度
偏差を与えることができ、これによって三角錐型反射素
子からの反射光を完全な再帰反射の方向から適度に発散
させることが可能となる。
【0116】前記マイクロプリズム母型の作成に好適に
用いることのできる基材としては、ビッカース硬さ(JI
S Z 2244)が350以上、特に380以上の金属材料が好まし
く、具体的には、例えば、アモルファス銅、電析ニッケ
ル、アルミニウム等を挙げることができ、合金系材料と
しては、例えば、銅−亜鉛合金(真鍮)、銅−錫−亜鉛
合金、ニッケル−コバルト合金、ニッケル−亜鉛合金、
アルミニウム合金等を挙げることができる。
【0117】また前記基材としては、合成樹脂材料の使
用も可能であり、切削加工時に軟化して高精度の切削が
困難となるなどの不都合が生じにくい等の理由から、そ
のガラス転移点が150℃以上、特に200℃以上で且つロッ
クウェル硬さ(JIS Z 2245)が70以上、特に75以上の合
成樹脂からなる材料であるのが好ましく、具体的には、
例えば、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチ
レンフタレート系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ
メチルメタクリレート系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリ
アリレート系樹脂、ポリエーテルサルフォン系樹脂、ポ
リエーテルイミド系樹脂及びセルローストリアセテート
系樹脂等を挙げることができる。
【0118】上記の如き合成樹脂からの平板の作成は、
通常の樹脂成形法、例えば、押出成形法、カレンダー成
形法、溶液キャスト法等により行うことができ、必要に
応じてさらに加熱処理、延伸処理等の処理を行うことが
できる。かくして作成される平板の平面には、上記の方
法によって製造されるプリズム母型から電鋳金型を作成
する際の導電処理及び/又は電鋳加工を容易にするた
め、予備導電処理を施すことができる。予備導電処理と
しては、金、銀、銅、アルミニウム、亜鉛、クロム、ニ
ッケル、セレン等の金属を蒸着する真空蒸着法、これら
の金属を用いる陰極スパッタリング法、銅やニッケルを
用いる無電解メッキ法等が挙げられる。また、合成樹脂
にカーボンブラック等の導電性微粉末や有機金属塩等を
配合し、平板それ自体に導電性をもたせるようにしても
よい。
【0119】次に得られたマイクロプリズム母型は、そ
の表面に電鋳加工が施されて金属被膜が形成される。こ
の金属被膜を母型表面から取り外すことにより、本発明
の三角錐型コーナーキューブ型再帰反射シートの成形に
用いるための金属製金型を作成することができる。
【0120】金属製マイクロプリズム母型の場合には、
必要に応じてその表面を洗浄した後、直ちに電鋳加工を
行うことができるが、合成樹脂製マイクロプリズム母型
の場合には、電鋳加工を行うに先だって、先ず母型のプ
リズム表面に導電性を付与させるための導電処理を施す
必要がある。この導電処理としては、例えば、銀鏡処
理、無電解メッキ処理、真空蒸着処理、陰極スパッタリ
ング処理などが採用可能である。
【0121】上記の銀鏡処理としては、具体的には、前
述の方法で形成した母型の表面をアルカリ洗剤などによ
り洗浄してその油成分などの汚れを除去した後、タンニ
ン酸などの表面活性化剤を用いて活性化処理を行い、次
いで速やかに硝酸銀溶液を用いて銀鏡化する方法が挙げ
られる。この銀鏡化は硝酸銀水溶液と還元剤(ブドウ糖
やグリオキザール等)水溶液の二筒式ノズルガンを用い
たスプレー法、硝酸銀水溶液と還元剤水溶液との混合液
中に浸漬する浸漬法などが採用しうる。また、銀鏡被膜
の厚さは電鋳時の導電性が満足される範囲で薄い方が好
ましく、例えば、0.1μm以下の厚さを例示しうる。
【0122】無電解メッキ処理には、銅やニッケルがな
ど用いられる。無電解ニッケルメッキ液においては、ニ
ッケルの水可溶性金属塩として硫酸ニッケルや塩化ニッ
ケルなどを用いることができ、これに錯化剤としてクエ
ン酸塩やリンゴ酸塩を主成分とした溶液、及び還元剤と
して次亜リン酸ナトリウム、ホウ素化水素ナトリウム、
アミンボランなどを加えたものがメッキ液として用いら
れる。
【0123】真空蒸着処理は、銀鏡処理と同様に母型表
面の洗浄を行った後、真空装置に入れ、金、銀、銅、ア
ルミニウム、亜鉛、ニッケル、クロム、セレン等の金属
を加熱気化させて、冷却されている該母型表面に析出さ
せて導電被膜を形成させることによって行うことができ
る。また、陰極スパッター処理は、平滑で所望の金属箔
を装着できる陰極板と被処理材料を載せるアルミニウム
又は鉄など金属製の陽極台が内部に設けられている真空
装置に、真空蒸着処理と同様に処理した母型を入れて陽
極台上に置き、真空蒸着の場合に用いたと同様の金属の
箔を陰極に取り付けて荷電してグロー放電を起こさせ、
これにより発生する陽イオン流を陰極の金属箔に衝突さ
せることにより金属原子又は微粒子を蒸発させ、これを
該母型表面に析出させて導電被膜を形成させることによ
り行うことができる。これらの方法において形成される
導電被膜の厚さとしては、例えば、30nmの厚さが例示さ
れる。
【0124】合成樹脂製プリズム母型に、電鋳加工に際
して平滑で均一な電鋳層を形成するためには、上記の導
電処理は該母型の全面にわたって均一に施す必要があ
る。導電処理が不均一な場合には、導電性の悪い部分の
電鋳層表面の平滑性が低下したり、又は電鋳層が形成さ
れず欠損部分となってしまうなどの不具合を生じる可能
性がある。
【0125】この不具合を回避するためには、例えば、
銀鏡処理の直前に処理面をアルコールなどの溶剤で処理
することにより銀鏡液の濡れを改善する方法を採用しう
るが、本発明において形成される合成樹脂製プリズム母
型は凹部分が非常に深く鋭角なために、濡れの改善が不
十分となりがちである。この凹形状に基づく導電被膜の
不具合は蒸着処理などにおいても起こり易い。
【0126】電鋳加工により得られる電鋳層の表面を均
一なものとするために、しばしば活性化処理が行われ
る。この活性化処理としては、例えば、10重量%スルフ
ァミン酸水溶液に浸漬する方法等を採用することができ
る。
【0127】銀鏡処理が行われた合成樹脂製の母型に電
鋳加工を行った場合には、銀の層は電鋳層と一体化され
て合成樹脂製の母型から容易に剥離されるが、無電解メ
ッキや陰極スパッタリング処理でニッケルなどの導電被
膜を形成した場合は、合成樹脂表面と該導電被膜との密
着が良いために、電鋳加工後の電鋳層と合成樹脂層との
剥離が困難となる場合がある。そのようなときには、電
鋳加工に先だって導電被膜層の上にクロメート処理など
の所謂剥離処理を行うのがよい。その場合、導電被膜層
は剥離後に合成樹脂層上に残留する。
【0128】表面に導電被膜層が形成された合成樹脂製
プリズム母型は、このような各種の前処理を行った後、
電鋳加工により該導電被膜層の上に電鋳層が形成され
る。また、金属製プリズム母型は、前記のように必要に
応じてその表面を洗浄した後、該金属上に直接電鋳層が
形成される。
【0129】電鋳加工は、一般に、例えば、スルファミ
ン酸ニッケル60重量%水溶液中、40℃、電流条件10A/d
m2程度の条件下で行われる。電鋳層の形成速度として
は、例えば、48時間/mm以下程度とすることにより均一
な電鋳層が得られやすく、それ以上の形成速度において
は表面の平滑性の欠如や電鋳層の中に欠損部分が生じる
などの不具合が起こりやすい。
【0130】また、電鋳加工においては、金型の表面摩
耗性の改善を目的として、コバルトなどの成分を加えた
ニッケル・コバルト合金電鋳を行うこともできる。コバ
ルトを10〜15重量%加えることにより、得られる電鋳層
のビッカース硬度Hvを300〜400にまで硬くすることが
可能であるので、得られる電鋳金型を用いて合成樹脂を
成形し、本発明の三角錐型キューブコーナー型再帰反射
シートを製造するに際して、該金型の耐久性を改善する
ことが可能となる。
【0131】このようにしてプリズム母型から作成した
第1世代の電鋳金型は、さらに第2世代の電鋳金型を作
成するのに用いる電鋳マスターとして、繰り返し用いる
ことができる。従って、一つのプリズム母型から幾つも
の電鋳金型を作成することが可能である。
【0132】作成された複数個の電鋳金型は、精密に切
断された後に、合成樹脂によるマイクロプリズムシート
の成形を行うための最終的な金型の大きさまで組み合せ
接合して用いることができる。この接合の方法として
は、切断端面を単に突き合わせる方法や組み合わせた接
合部分を、例えば電子ビーム溶接、YAGレーザー溶
接、炭酸ガスレーザー溶接などの方法で溶接する方法な
どが採用可能である。
【0133】組み合わされた電鋳金型は、合成樹脂成形
用金型として合成樹脂の成形に用いられる。この合成樹
脂成形の方法としては圧縮成形や射出成形を採用するこ
とができる。
【0134】圧縮成形は、例えば、形成した薄肉状のニ
ッケル電鋳金型、所定の厚さの合成樹脂シート及びクッ
ション材として厚さ5mm程度のシリコーンゴム製シート
を、所定の温度に加熱された圧縮成形プレスに挿入した
後、成形圧の10〜20%の圧力下で30秒予熱を行った後、
180〜250℃、10〜30kg/cm2程度の条件下で約2分間加
熱加圧することにより行うことができる。しかるのち、
加圧状態のままで室温まで冷却して圧力を開放すること
により、プリズム成形品を得ることが可能である。
【0135】さらに、例えば、上記方法で形成した厚さ
約0.5mmの薄肉電鋳金型を、前記溶接法により接合して
エンドレスベルト金型を作成し、このベルト金型を加熱
ロールと冷却ロールとからなる1対のロール上に設置し
て回転させ、加熱ロール上にあるベルト金型に、溶融し
た合成樹脂をシート状の形状で供給し、1個以上のシリ
コーン製ロールで加圧成形を行った後、冷却ロール上で
ガラス転移点温度以下に冷却して、ベルト金型から引き
剥がすことにより連続したシート状の製品を得ることが
可能である。
【0136】次に本発明の三角錐型キューブコーナー再
帰反射シートの好適な構造の一態様であるマイナス傾斜
の三角錐型キューブコーナー再帰反射シートについて、
その断面図である図14を参照しながら説明する。
【0137】図13において、(1)は本発明の三角錐
型反射素子(R1、R2)が最密充填状に配置された反射
素子層、(2)は反射素子を保持する保持体層であり、
(10)は光の入射方向である。反射素子層(1)及び保
持体層(2)は一体であるのが普通であるが、別々の層を
積層しても構わない。本発明における再帰反射シートの
使用目的、使用環境に応じて表面保護層(4)、観測者
に情報を伝達したりシー トの着色のための印刷層
(5)、反射素子層の裏面に水分が侵入するのを防止す
るための封入密封構造を達成するための結合材層
(6)、反射素子層(1)と結合材層(6)に囲まれて、
反射素子の界面での再帰反射を保証するための空気層
(3)、結合材層(6)を支持する支持体層(7)、及
び、該再帰反射シートを他の構造体に貼付するために用
いる接着剤層(8)と剥離材層(9)とを設けることがで
きる。
【0138】表面保護層(4)には再帰反射素子層(1)
に用いたのと同じ樹脂を用いることが出来るが耐候性を
向上する目的で紫外線吸収剤、光安定剤及び酸化防止剤
などをそれぞれ単独あるいは組み合わせて用いることが
出来る。さらに、着色剤としての各種の有機顔料、無機
顔料及び染料などを含有させることが出来る。
【0139】印刷層(5)は通常、表面保護層(4)と保
持体層(2)の間、あるいは、表面保護層(4)の上や反
射素子(1)の反射面上に設置することが出来、通常グ
ラビア印刷、スクリーン印刷及びインクジェット印刷な
どの手段により設置可能である。
【0140】上記反射素子層(1)及び保持体層(2)を
構成する材料としては本発明の一つの目的である柔軟性
を満足するものであれば特に限定されるものではない
が、光学的透明性、均一性のあるものが好ましい。本発
明において使用し得る材料の例としては、ポリカーボネ
ート樹脂、塩化ビニール樹脂、(メタ)アクリル樹脂、エ
ポキシ樹脂、スチレン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素
樹脂、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などのオ
レフィン樹脂、セルロース系樹脂及びウレタン樹脂など
を例示できる。
【0141】本発明における反射素子層(1)は内部全
反射条件を満足する臨界角度を大きくする目的でキュー
ブコーナー再帰反射素子背面に空気層(3)を設置する
のが一般的である。使用条件下において水分の侵入によ
る臨界角の低下及び金属層の腐食などの不具合を防止す
るために反射素子層(1)と支持体層(7)とは結合剤層
(6)によって密封封入されるのが好ましい。この密封
封入の方法としては米国特許第3,190,178号、第4,025,1
59号、日本公開実用新案昭和50−28669号等に示されて
いる方法が採用できる。結合剤層(6)に用いる樹脂と
しては(メタ)アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキ
ッド樹脂、エポキシ樹脂などがあげられ、接合の方法と
しては公知の熱融着性樹脂接合法、熱硬化性樹脂接合
法、紫外線硬化性樹脂接合法、電子線硬化性樹脂接合法
などが適宜採用可能である。
【0142】本発明に用いる結合剤層(6)は支持体層
(7)の全面にわたって塗布しうるし、再帰反射素子層
との接合部分に印刷法などの方法により選択的に設置す
ることも可能である。
【0143】支持体層(7)を構成する材料の例として
は再帰反射素子層を構成する樹脂や一般のフィルム成形
可能な樹脂、繊維、布、ステンレスやアルミニウムなど
の金属箔又は板をそれぞれ単独又は複合して用いること
が出来る。
【0144】本発明の再帰反射シートを金属板、木板、
ガラス板、プラスチック板などに貼付するために用いる
接着層(8)及び該接着剤のための剥離層(9)は、適
宜、公知のものを選択することができる。
【0145】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を一
層詳細に説明する。
【0146】<実施例1>表面を平坦に研削した50mm角
の真鍮板の上に、第1方向(図5のz方向)と第2方向
(図5のw方向)を、先端角度が77.04゜のダイアモンド
バイトを用いて、第1方向と第2方向の繰り返しピッチ
が169.70μm、溝の深さ(h0)が80.00μmであって、図
7の<A−K1−Bで表わされる線zと線wとの交差角
度が50.68゜となるように、断面形状がV字の平行溝を繰
り返しのパターンでフライカッティング法によって切削
した。
【0147】しかる後に、第3方向(x方向)を、先端
角度が56.53゜のダイアモンドバイトを用いて、繰り返し
ピッチ(図3の線xの繰り返しピッチ)が198.26μm、
溝の深さ(h)が92.00μm、第1方向及び第2方向と第
3方向との交差角度が64.66゜となるようにV字平行溝を
切削して、真鍮板上に三角錐型反射素子の水平の面(Z
−Z')から三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)まで
の高さ(h0)が80.00μm、底面(X−X')から三角錐
型反射素子の頂点(H1、H2)までの高さ(h)が92.0
0μmの凸形状の多数のプラス傾斜の三角錐型再帰反射素
子が最密充填状に配置された母型を形成した。この三角
錐型反射素子の光学軸傾斜角θは+7゜であった。また
h/h0は、92/80=1.15であるから(h−h0)/h0
は0.15となる。また、
【0148】
【数19】
【0149】となり、従ってD=R−1=0.315となっ
た。これらのことから、得られた三角錐型反射素子は、
h/h0=0.875Rで、(h−h0)/h0=0.476Dとな
った。
【0150】この真鍮製母型を用いて電鋳法により、材
質がニッケルであって、形状が反転された凹形状のキュ
ーブコーナー成形用金型を作成した。この成形用金型を
用いて、厚さ230μmのポリカーボネート樹脂シート(三
菱エンジニアリングプラスティックス株式会社製「ユー
ピロン E2000」)を成形温度200℃、成形圧力50kg/cm2
の条件で圧縮成形下後に、加圧下で30℃まで冷却してか
ら樹脂シートを取り出して、表面に支持体層の厚さが約
150μmで、h0=80μm、h=92μm、且つ三角錐を構成
する三面のプリズム面角に角度偏差を与えていないプラ
ス傾斜の三角錐型再帰反射素子を最密充填状に配置した
ポリカーボネート樹脂製の三角錐型キューブコーナー再
帰反射シートを作成した。
【0151】<実施例2>実施例1において、第1方向
(z方向)と第2方向(w方向)を、先端角度が77.04゜
のダイアモンドバイトを用いて、第1方向と第2方向の
繰り返しピッチが169.70μm、溝の深さ(h0)が80.00
μmであって、第1方向と第2方向の交差角度が50.68゜
となるようにフライカッティング法によって切削する代
わりに、第1方向(z方向)と第2方向(w方向)を先
端角度が63.11゜のダイアモンドバイトを用い、第1方向
と第2方向との繰り返しピッチが149.33μm、切削溝の
深さ(h0)が80.00μm、第1方向と第2方向との交差
角度が67.85゜となるようにフライカッティング法によっ
て切削し、また、第3方向(x方向)の先端角度が56.5
3゜のダイアモンドバイトを用い、繰り返しピッチが198.
26μm、溝の深さ(h)が92.00μm、第1方向及び第2
方向と第3方向との交差角度が64.66゜となるようにV字
平行溝を切削する代わりに、第3方向(x方向)の先端
角度が84.53゜のダイアモンドバイトを用い、繰り返しピ
ッチが146.19μm、切削溝の深さ(h)が64.00μm、第
1方向及び第2方向と第3方向との交差角度が56.08゜と
なるように切削する以外は実施例1と同様にして、真鍮
板上に三角錐型反射素子の水平の面(Z−Z')からの
高さ(h0)が80.00μm、底面(X−X')から三角錐型
反射素子の頂点(H1、H2)までの高さ(h0)が64.00
μmの凸形状の多数の三角錐型キューブコーナーが最密
充填状に配置された母型を形成した。この三角錐型反射
素子の光学軸傾斜角θは−7゜であった。またh/h0
64/80=0.80、(h−h0)/h0=−0.20であり、R=
0.7781、D=R−1=-0.2219であった。これらのこと
から、得られた三角錐型反射素子は、h/h0=1.028R
で、(h−h0)/h0=0.901Dとなった。
【0152】以下実施例1と同様に、材質がニッケルの
凹形状のキューブコーナー成形用金型を作成し、これを
用いて実施例1と同様のポリカーボネート樹脂シートを
同様の成形条件で圧縮成形して、表面に支持体層の厚さ
が約150μmで、h0=80μm、h=64μm、且つ三角錐を
構成する三面のプリズム面角に角度偏差を与えていない
マイナス傾斜の三角錐型再帰反射素子を最密充填状に配
置したポリカーボネート樹脂製の三角錐型キューブコー
ナー再帰反射シートを作成した。
【0153】<比較例1>実施例1において、第1方向
と第2方向の繰り返しピッチが169.70μmとなるように
フライカッティング法によって切削する代わりに、第1
方向と第2方向との繰り返しピッチが164.18μmとなる
ようにフライカッティング法によって切削し、また、第
3方向(x方向)の繰り返しピッチが198.26μm、溝の
深さ(h)が92.00μmとなるようにV字平行溝を切削す
る代わりに、第3方向(x方向)の繰り返しピッチが19
1.81μm、切削溝の深さ(h)が80.00μmとなるように
切削する以外は実施例1と同様にして、真鍮板上にキュ
ーブコーナー再帰反射素子の高さ(h0=h)が80.00μ
mの凸形状の多数の三角錐型キューブコーナーが最密充
填状に配置された母型を形成した。この反射素子の光学
軸傾斜角θは+7゜で、三角錐を構成する三面のプリズ
ム面角はいずれも90゜あった。
【0154】以下実施例1と同様に、材質がニッケルの
凹形状のキューブコーナー成形用金型を作成し、これを
用いて実施例1と同様のポリカーボネート樹脂シートを
同様の成形条件で圧縮成形して、表面に支持体層の厚さ
が約150μmで、h0=h=80μmで且つ三角錐を構成する
三面のプリズム面角に角度偏差を与えていないプラス傾
斜の三角錐型再帰反射素子を最密充填状に配置したポリ
カーボネート樹脂製の三角錐型キューブコーナー再帰反
射シートを作成した。
【0155】<比較例2>実施例1において、第1方向
(z方向)と第2方向(w方向)を、先端角度が77.04゜
のダイアモンドバイトを用いて、第1方向と第2方向の
繰り返しピッチが169.70μm、第1方向と第2方向の交
差角度が50.68゜となるようにフライカッティング法によ
って切削する代わりに、先端角度が63.11゜のダイアモン
ドバイトを用いて、第1方向と第2方向の繰り返しピッ
チが179.40μm、第1方向と第2方向の交差角度が67.85
゜となるようにフライカッティング法によって切削し、
また、第3方向(x方向)の先端角度が56.53゜のダイア
モンドバイトを用い、繰り返しピッチが198.26μm、溝
の深さ(h)が92.00μm、第1方向及び第2方向と第3
方向との交差角度が64.66゜となるようにV字平行溝を切
削する代わりに、第3方向(x方向)の先端角度が84.5
3゜のダイアモンドバイトを用い、繰り返しピッチが160.
73μm、切削溝の深さ(h)が80.00μm、第1方向及び
第2方向と第3方向との交差角度が56.08゜となるように
切削する以外は実施例1と同様にして、真鍮板上にキュ
ーブコーナー再帰反射素子の高さ(h0=h)が80.00μ
mの凸形状の多数の三角錐型キューブコーナーが最密充
填状に配置された母型を形成した。この反射素子の光学
軸傾斜角θは−7゜で、三角錐を構成する三面のプリズ
ム面角はいずれも90゜あった。
【0156】以下実施例1と同様に、材質がニッケルの
凹形状のキューブコーナー成形用金型を作成し、これを
用いて実施例1と同様のポリカーボネート樹脂シートを
同様の成形条件で圧縮成形して、表面に支持体層の厚さ
が約150μmで、h0=h=80μmで且つ三角錐を構成する
三面のプリズム面角に角度偏差を与えていないマイナス
傾斜の三角錐型再帰反射素子を最密充填状に配置したポ
リカーボネート樹脂製の三角錐型キューブコーナー再帰
反射シートを作成した。
【0157】表1に上記実施例1〜2及び比較例1〜2
で作成した三角錐型キューブコーナー再帰反射シートの
再帰反射輝度の測定データーを示した。実施例1及び実
施例2の再帰反射シートは広範な範囲で高い反射輝度を
示したが、比較例1の反射シートは特に入射角が5゜〜1
0゜での輝度変化が大きく、比較例2の反射シートにおい
ては入射角30゜における輝度低下が大きく、従って、い
ずれの比較例におい ても入射角特性が劣っている。
【0158】
【表1】
【0159】
【発明の効果】本発明は、共通する一底面(X−X')
上に突出した三角錐型キューブコーナー再帰反射素子
が、互いに該底面上の一つの底辺(x)を共有して、相
対峙して該底面上に最密充填状に配置されており、相対
峙する二つの該三角錐型反射素子は該底面上の共有する
底辺(x)を含む該底面に垂直な平面(Y−Y'、Y−
Y'、....)に対してそれぞれ実質的に対称となるよう
に向き合った実質的に同一形状の素子対をなしており、
該三角錐型反射素子は該共有する底辺(x)を一辺とす
る実質的に同一の五角形状又は三角形状の傾斜面(c
面)と、該三角錐型反射素子の頂点(H)を起点とする
前記c面の上部の二辺をそれぞれ一辺とし、該三角錐型
反射素子の一つの稜線を共有して、これを一辺とする該
c面と実質的に直角に交差する実質的に同一の四角形状
の傾斜面(a面、b面)から成り、該三角錐型反射素子
の頂点(H)から、該底面(X−X')までの高さを
(h)とし、傾斜面(a面、b面)の底辺(z、w)を
包含する実質的に水平の面(Z−Z')までの高さを
(h0)とし、該三角錐型反射素子の光学軸と該垂直な
平面(Y−Y')とのなす角を(θ)とした場合に、h
とh0は実質的に同一でなく、かつh/h0とθとが特定
の関係式を満足することを特徴とする三角錐型キューブ
コーナー再帰反射シートである。
【0160】これにより本発明の再帰反射シートは、一
般に三角錐型キューブコーナー再帰反射シートに望まれ
る基本的な光学特性である、高輝度性、即ち、該シート
正面から入射した光の反射輝度に代表される反射輝度の
高さ(大きさ)のみならず、観測角特性、入射角特性、
回転角特性等の広角性の改善を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による、プラス傾斜の三角錐型キュー
ブコーナー再帰反射素子群の平面図である。
【図2】従来技術による、図1で示されるプラス傾斜の
三角錐型キューブコーナー再帰反射素子群を断面線(L
−L')で切断したときの断面図である。
【図3】従来技術による、マイナス傾斜の三角錐型キュ
ーブコーナー再帰反射素子群の平面図である。
【図4】従来技術による、図2で示されるマイナス傾斜
の三角錐型キューブコーナー再帰反射素子群を断面線
(L−L')で切断したときの断面図である。
【図5】本発明を説明する、プラス傾斜の三角錐型キュ
ーブコーナー再帰反射素子群の平面図である。
【図6】本発明を説明する、図5で示されるプラス傾斜
の三角錐型キューブコーナー再帰反射素子群を断面線
(L−L')で切断したときの断面図である。
【図7】本発明を説明する一対のプラス傾斜の三角錐型
反射素子を拡大して示した平面図である。
【図8】本発明を説明する図7に示される一対のプラス
傾斜の三角錐型反射素子を線(L−L')方向から見た
ときの側面図である。
【図9】本発明を説明する、マイナス傾斜の三角錐型キ
ューブコーナー再帰反射素子群の平面図である。
【図10】本発明を説明する、図9で示されるマイナス
傾斜の三角錐型キューブコーナー再帰反射素子群を断面
線(L−L')で切断したときの断面図である。
【図11】本発明を説明する一対のマイナス傾斜の三角
錐型反射素子を拡大して示した平面図である。
【図12】本発明を説明する図11に示される一対のマ
イナス傾斜の三角錐型反射素子を線(L−L')方向か
ら見たときの側面図である。
【図13】本発明の三角錐型キューブコーナー再帰反射
シートの一態様であるマイナス傾斜の再帰反射シートの
構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 三角錐型反射素子層、 2 保持体層 3 空気層 4 表面保護層 5 印刷層 6 結合材層 7 支持体層 8 接着剤層 9 剥離材層 10 光の入射方向

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通する一底面(X−X')上に突出し
    た三角錐型キューブコーナー再帰反射素子が、互いに該
    底面(X−X')上の一つの底辺を共有して、相対峙し
    て該底面上に最密充填状に配置されており、該底面(X
    −X')は該三角錐型反射素子が共有する多数の該底辺
    (x、x、....)を包含する共通の一平面であり、相対
    峙する二つの該三角錐型反射素子は該底面(X−X')
    上の共有する底辺(x、x、....)を含む該底面に垂直
    な平面(Y−Y'、Y−Y'、....)に対してそれぞれ実
    質的に対称となるように向き合った実質的に同一形状の
    素子対をなしており、該三角錐型反射素子は該共有する
    底辺(x、x、....)を一辺とする実質的に同一の五角
    形状又は三角形状の傾斜面(c1面、c2面)と、該三角
    錐型反射素子の頂点(H1、H2)を起点とする前記c1
    面又はc2面の上部の二辺をそれぞれ一辺とし、該三角
    錐型反射素子の一つの稜線を共有して、これを一辺とす
    る該c1面又はc2面と実質的に直角に交差する実質的に
    同一の四角形状の傾斜面(a1面、b1面;a2面、b
    2面)から成り、該三角錐型反射素子の頂点(H1
    2)から、該三角錐型反射素子の五角形状又は三角形
    状の傾斜面(c1面、c2面)の底辺(x、x、....)を
    含む該底面(X−X')までの高さを(h)とし、該三
    角錐型反射素子の頂点(H1、H2)から、該三角錐型反
    射素子の他の傾斜面(a1面、b1面;a2面、b2面)の
    底辺(z、w)を包含する実質的に水平の面(Z−
    Z')までの高さを(h0)とし、該三角錐型反射素子の
    頂点(H1、H2)から該底面(X−X')に対する垂線
    と底面(X−X')との交点をPとし、かつ該頂点
    (H1、H2)を通る光学軸と該底面(X−X')との交
    点をQとし、さらに上記の交点(P)及び交点(Q)か
    ら、該三角錐型反射素子の共有する底辺(x、
    x、....)含む該底面(X−X')に垂直な平面(Y−
    Y'、Y−Y'、・・・・)までの距離をそれぞれp及びqで
    表し、該光学軸と該垂直な平面(Y−Y')とのなす角
    を(θ)とした場合に、hとh0は実質的に同一でな
    く、かつ下記式(1)を満足する 【数1】 (但し、Rは下記式で定義したとおりの数値である。) 【数2】 (但し、上記(q−p)の値がマイナス(−)の時、θ
    はマイナス(−)の値を取るものとする。)ことを特徴
    とする三角錐型キューブコーナー再帰反射シート。
  2. 【請求項2】 三角錐型キューブコーナー再帰反射素子
    の頂点(H1、H2)から、該三角錐型反射素子の五角形
    状又は三角形状の傾斜面(c1面、c2面)の底辺(x、
    x、....)を含む該底面(X−X')までの高さを
    (h)とし、該三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)か
    ら、該三角錐型反射素子の他の傾斜面(a1面、b1面;
    2面、b2面)の底辺(z、w)を包含する実質的に水
    平の面(Z−Z')までの高さを(h0)とし、該三角錐
    型反射素子の頂点(H1、H2)から該底面(X−X')
    に対する垂線と底面(X−X')との交点をPとし、か
    つ該頂点(H1、H2)を通る光学軸と該底面(X−
    X')との交点をQとし、さらに上記の交点(P)及び
    交点(Q)から、該三角錐型反射素子の共有する底辺
    (x、x、....)を含み且つ該底面(X−X')に垂直
    な平面(Y−Y'、Y−Y'、・・・・)までの距離をそれぞ
    れp及びqで表し、該光学軸と該垂直な平面(Y−
    Y')とのなす角を(θ)とした場合に、hとh0は実質
    的に同一でなく、かつ下記式(2)を満足する 【数3】 (但しRは請求項1で定義したものと同一である。) 請求項1記載の三角錐型キューブコーナー再帰反射シー
    ト。
  3. 【請求項3】 三角錐型キューブコーナー再帰反射素子
    の頂点(H1、H2)から、該三角錐型反射素子の五角形
    状又は三角形状の傾斜面(c1面、c2面)の底辺(x、
    x、....)を含む該底面(X−X')までの高さを
    (h)とし、該三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)か
    ら、該三角錐型反射素子の他の傾斜面(a1面、b1面;
    2面、b2面)の底辺(z、w)を包含する実質的に水
    平の面(Z−Z')までの高さを(h0)とし、該三角錐
    型反射素子の頂点(H1、H2)から該底面(X−X')
    に対する垂線と底面(X−X')との交点をPとし、か
    つ該頂点(H1、H2)を通る光学軸と該底面(X−
    X')との交点をQとし、さらに上記の交点(P)及び
    交点(Q)から、該三角錐型反射素子の共有する底辺
    (x、x、....)を含み且つ該底面(X−X')に垂直
    な平面(Y−Y'、Y−Y'、・・・・)までの距離をそれぞ
    れp及びqで表し、該光学軸と該垂直な平面(Y−
    Y')とのなす角を(θ)とした場合に、hとh0は実質
    的に同一でなく、かつ下記式(3)を満足する 【数4】 (但しRは請求項1で定義したものと同一である。) 請求項1記載の三角錐型キューブコーナー再帰反射シー
    ト。
  4. 【請求項4】 前記で定義したh、h0、p、q及びθ
    において、hとh0は実質的に同一でなく、かつ下記式
    (4)を満足する 【数5】 (但しRは請求項1で定義したものと同一である。) 請求項1記載の三角錐型キューブコーナー再帰反射シー
    ト。
  5. 【請求項5】 三角錐型キューブコーナー再帰反射素子
    の頂点(H1、H2)から、該三角錐型反射素子の五角形
    状又は三角形状の傾斜面(c1面、c2面)の底辺(x、
    x、....)を含む該底面(X−X')までの高さを
    (h)とし、該三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)か
    ら、該三角錐型反射素子の他の傾斜面(a 1面、b1面;
    2面、b2面)の底辺(z、w)を包含する実質的に水
    平の面(Z−Z')までの高さを(h0)とし、該三角錐
    型反射素子の頂点(H1、H2)から該底面(X−X')
    に対する垂線と底面(X−X')との交点をPとし、か
    つ該頂点(H1、H2)を通る光学軸と該底面(X−
    X')との交点をQとし、さらに上記の交点(P)及び
    交点(Q)から、該三角錐型反射素子の共有する底辺
    (x、x、....)を含み且つ該底面(X−X')に垂直
    な平面(Y−Y'、Y−Y'、・・・・)までの距離をそれぞ
    れp及びqで表し、該光学軸と該垂直な平面(Y−
    Y')とのなす角を(θ)とした場合に、hとh0は実質
    的に同一でなく、かつ下記式(5)を満足する 【数6】 (但しRは請求項1で定義したものと同一である。) 請求項1記載の三角錐型キューブコーナー再帰反射シー
    ト。
  6. 【請求項6】 三角錐型キューブコーナー再帰反射素子
    の頂点(H1、H2)から、該三角錐型反射素子の五角形
    状又は三角形状の傾斜面(c1面、c2面)の底辺(x、
    x、....)を含む該底面(X−X')までの高さを
    (h)とし、該三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)か
    ら、該三角錐型反射素子の他の傾斜面(a1面、b1面;
    2面、b2面)の底辺(z、w)を包含する実質的に水
    平の面(Z−Z')までの高さを(h0)とし、該三角錐
    型反射素子の頂点(H1、H2)から該底面(X−X')
    に対する垂線と底面(X−X')との交点をPとし、か
    つ該頂点(H1、H2)を通る光学軸と該底面(X−
    X')との交点をQとし、さらに上記の交点(P)及び
    交点(Q)から、該三角錐型反射素子の共有する底辺
    (x、x、....)を含み且つ該底面(X−X')に垂直
    な平面(Y−Y'、Y−Y'、・・・・)までの距離をそれぞ
    れp及びqで表し、該光学軸と該垂直な平面(Y−
    Y')とのなす角を(θ)とした場合に、hとh0は実質
    的に同一でなく、かつ下記式(6)を満足する 【数7】 (但しRは請求項1で定義したものと同一である。) 請求項1記載の三角錐型キューブコーナー再帰反射シー
    ト。
  7. 【請求項7】 三角錐型キューブコーナー再帰反射素子
    の頂点(H1、H2)から底面(X−X')に下された垂
    線と該底面(X−X')との交点(P)から該素子対が
    共有する底辺(x、x、....)を含む前記の垂直な平面
    (Y−Y')までの距離(p)と、該三角錐型反射素子
    の光学軸と該底面(X−X')との交点(Q)から 該垂
    直な平面(Y−Y')までの距離(q)との差(q−
    p)がプラス(+)又はマイナス(−)となるような方
    向に、かつ該光学軸が該三角錐型反射素子の頂点から底
    面(X−X')に下される垂線(H1−P)と3゜〜15゜の
    角度をなすように傾いている請求項1〜6の何れか1項
    に記載の三角錐型キューブコーナー再帰反射シート。
  8. 【請求項8】 三角錐型キューブコーナー再帰反射素子
    の頂点(H1、H2)から底面(X−X')に下された垂
    線と該底面(X−X')との交点(P)から該素子対が
    共有する底辺(x、x、....)を含む前記の垂直な平面
    (Y−Y')までの距離(p)と、該三角錐型反射素子
    の光学軸と該底面(X−X')との交点(Q)から 該垂
    直な平面(Y−Y')までの距離(q)との差(q−
    p)がプラス(+)又はマイナス(−)となるような方
    向に、かつ該光学軸が該三角錐型反射素子の頂点から底
    面(X−X')に下される垂線(H1−P)と4゜〜12゜の
    角度をなすように傾いている請求項1〜6の何れか1項
    に記載の三角錐型キューブコーナー再帰反射シート。
  9. 【請求項9】 三角錐型キューブコーナー再帰反射素子
    の頂点(H1、H2)から底面(X−X')に下された垂
    線と該底面(X−X')との交点(P)から該素子対が
    共有する底辺(x、x、....)を含む前記の垂直な平面
    (Y−Y')までの距離(p)と、該三角錐型反射素子
    の光学軸と該底面(X−X')との交点(Q)から 該垂
    直な平面(Y−Y')までの距離(q)との差(q−
    p)がプラス(+)又はマイナス(−)となるような方
    向に、かつ該光学軸が該三角錐型反射素子の頂点から底
    面(X−X')に下される垂線(H1−P)と5゜〜10゜の
    角度をなすように傾いている請求項1〜6の何れか1項
    に記載の三角錐型キューブコーナー再帰反射シート。
  10. 【請求項10】 共通する底面(X−X')上に突出し
    た多数の三角錐型キューブコーナー再帰反射素子の頂点
    (H1、H2)を起点とする一つの稜線を共有して、これ
    を一辺とする実質的に同一形状の傾斜面(a1面、b
    1面)がその隣接する他の三角錐型反射素子の対応する
    傾斜面(a2面 又はb2面)と交差することによって形
    成される該傾斜面(a1面、b1面又はa2面、b2面)の
    多数の底辺(z、w)を包含する水平の面(Z−Z')
    から該三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)までの距離
    (h0)が40μm〜250μmである請求項1〜9のいずれか
    に記載の三角錐型キューブコーナー再帰反射シート。
  11. 【請求項11】 共通する底面(X−X')上に突出し
    た多数の三角錐型キューブコーナー再帰反射素子の頂点
    (H1、H2)を起点とする一つの稜線を共有して、これ
    を一辺とする実質的に同一形状の傾斜面(a1面、b
    1面)がその隣接する他の三角錐型反射素子の対応する
    傾斜面(a2面 又はb2面)と交差することによって形
    成される該傾斜面(a1面、b1面又はa2面、b2面)の
    多数の底辺(z、w)を包含する水平の面(Z−Z')
    から該三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)までの距離
    (h0)が50μm〜200μmである請求項1〜9のいずれか
    に記載の三角錐型キューブコーナー再帰反射シート。
  12. 【請求項12】 三角錐型キューブコーナー再帰反射素
    子の三つの傾斜面(a1 面、b1面、c1面)又は(a2
    面、b2面、c2面)が互いに交差することによっ て形
    成される少なくとも一つプリズム面角の大きさが89.5゜
    〜90.5゜の範囲内である請求項1〜11のいずれかに記
    載の三角錐型キューブコーナー再帰反射シート。
  13. 【請求項13】 三角錐型キューブコーナー再帰反射素
    子の三つの傾斜面(a1面、b1面、c1面)又は(a
    2面、b2面、c2面)が互いに交差することによって形
    成される少なくとも一つプリズム面角の大きさが89.7゜
    〜90.3゜の範囲内である請求項1〜11のいずれかに記
    載の三角錐型キューブコーナー再帰反射シート。
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