JPH11293288A - 電子材料用洗浄水及び電子材料用洗浄液 - Google Patents

電子材料用洗浄水及び電子材料用洗浄液

Info

Publication number
JPH11293288A
JPH11293288A JP9599598A JP9599598A JPH11293288A JP H11293288 A JPH11293288 A JP H11293288A JP 9599598 A JP9599598 A JP 9599598A JP 9599598 A JP9599598 A JP 9599598A JP H11293288 A JPH11293288 A JP H11293288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
acid
water
cleaned
electronic material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9599598A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Morita
博志 森田
Junichi Ida
純一 井田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurita Water Industries Ltd filed Critical Kurita Water Industries Ltd
Priority to JP9599598A priority Critical patent/JPH11293288A/ja
Publication of JPH11293288A publication Critical patent/JPH11293288A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】薬品の使用量が少なく、電子材料表面に付着し
た有機物汚染を効果的に除去することができる、SPM
洗浄液に匹敵する有機物汚染除去性能を有する省資源型
の電子材料用洗浄水、及び、SPM洗浄液を超える有機
物汚染除去性能を有する電子材料用洗浄液を提供する。 【解決手段】ペルオキソ二硫酸、ペルオキソ一硫酸又は
これらの塩を純水に添加し、溶解してなることを特徴と
する電子材料用洗浄水、及び、ペルオキソ二硫酸、ペル
オキソ一硫酸又はこれらの塩を、硫酸と過酸化水素水の
混合液又はその希釈液に添加し、溶解してなることを特
徴とする電子材料用洗浄液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子材料用洗浄水
及び電子材料用洗浄液に関する。さらに詳しくは、本発
明は、薬品の使用量が少なく、電子材料表面に付着した
有機物汚染を効果的に除去することができる電子材料用
洗浄水及び電子材料用洗浄液に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体用シリコン基板、液晶
用ガラス基板、フォトマスク用石英基板などの電子材料
表面に付着し、品質不良や歩留り低下の原因となる有機
物汚染を除去するために、硫酸と過酸化水素水とを混合
した洗浄液を用いるいわゆるSPM洗浄などが行われて
いる。このような洗浄においては、例えば、98重量%
硫酸と30重量%過酸化水素水の混合液のような高濃度
の薬液が、100℃以上という高い温度で用いられてい
る。これらの洗浄方法を採用した場合の多大な薬液コス
ト、リンス用の超純水コスト、廃液処理コスト、薬品蒸
気を排気し新たに清浄空気を作る空調コストなどを低減
し、さらに水の大量使用、薬物の大量廃棄、排ガスの放
出などの環境への負荷を低減することが求められてい
る。電子材料表面の洗浄には、室温でオゾン水などを使
用する洗浄方法も提案されているが、洗浄効果、特にフ
ォトレジストやそのアッシング後の残渣を除去する能力
において、現時点ではSPM洗浄に優るものはない。そ
のSPM洗浄液でも、なお満足すべき洗浄効果が得られ
ない場合があり、さらなる洗浄能力の向上が求められて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、薬品の使用
量が少なく、電子材料表面に付着した有機物汚染を効果
的に除去することができる、SPM洗浄液に匹敵する有
機物汚染除去性能を有する省資源型の電子材料用洗浄
水、及び、SPM洗浄液を超える有機物汚染除去性能を
有する電子材料用洗浄液を提供することを目的としてな
されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、硫酸と過酸化水
素水とを混合すると、混合熱により発熱して、非常に強
い酸化力を有するペルオキソ二硫酸イオンS28 2-とペ
ルオキソ一硫酸イオンSO5 2-が生成し、これらのペル
オキソ硫酸イオンが、電子材料表面に付着した有機物を
二酸化炭素と水に分解して除去することを見いだし、こ
の知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は、(1)ペルオキソ二硫酸、ペルオキソ一
硫酸又はこれらの塩を純水に添加し、溶解してなること
を特徴とする電子材料用洗浄水、及び、(2)ペルオキ
ソ二硫酸、ペルオキソ一硫酸又はこれらの塩を、硫酸と
過酸化水素水の混合液又はその希釈液に添加し、溶解し
てなることを特徴とする電子材料用洗浄液、を提供する
ものである。さらに、本発明の好ましい態様として、
(3)第(1)項記載の電子材料用洗浄水又は第(2)項記
載の電子材料用洗浄液を被洗浄物に接触させることを特
徴とする電子材料の洗浄方法、(4)電子材料用洗浄水
又は電子材料用洗浄液を70℃以上に加温して被洗浄物
に接触させる第(3)項記載の電子材料の洗浄方法、
(5)電子材料用洗浄水又は電子材料用洗浄液に超音波
を伝達しつつ被洗浄物に接触させる第(3)項又は第(4)
項記載の電子材料の洗浄方法、(6)超音波の周波数
が、400kHz以上である第(5)項記載の電子材料の洗
浄方法、及び、(7)電子材料用洗浄水又は電子材料用
洗浄液に紫外線を照射しつつ被洗浄物に接触させる第
(3)項又は第(4)項記載の電子材料の洗浄方法、を挙げ
ることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の電子材料用洗浄水は、ペ
ルオキソ二硫酸、ペルオキソ一硫酸又はこれらの塩を純
水に添加し、溶解してなるものである。また、本発明の
電子材料用洗浄液は、ペルオキソ二硫酸、ペルオキソ一
硫酸又はこれらの塩を、硫酸と過酸化水素水の混合液又
はその希釈液に添加し、溶解してなるものである。本発
明に用いるペルオキソ二硫酸は、分子式H228を有
し、過硫酸又はマーシャル酸とも呼ばれる化合物であ
る。ペルオキソ二硫酸は、クロロ硫酸と計算量の過酸化
水素との反応や、濃硫酸の電解酸化などにより製造する
ことができる。本発明に用いるペルオキソ一硫酸は、分
子式H2SO5を有し、カロ酸とも呼ばれる化合物であ
る。ペルオキソ一硫酸は、クロロ硫酸とやや過剰量の過
酸化水素との反応や、冷濃硫酸と過酸化水素の反応など
により製造することができる。ペルオキソ二硫酸とペル
オキソ一硫酸は、いずれも高い酸化力を有するが、洗浄
効果の面よりペルオキソ二硫酸を特に好適に使用するこ
とができる。本発明に用いるペルオキソ二硫酸の塩に特
に制限はなく、例えば、ペルオキソ二硫酸アンモニウ
ム、ペルオキソ二硫酸ナトリウム、ペルオキソ二硫酸カ
リウム、ペルオキソ二硫酸ルビジウム、ペルオキソ二硫
酸バリウム、ペルオキソ二硫酸鉛などを挙げることがで
きる。本発明に用いるペルオキソ一硫酸の塩に特に制限
はなく、例えば、ペルオキソ一硫酸ナトリウム、ペルオ
キソ一硫酸カリウム、ペルオキソ一硫酸バリウム、ペル
オキソ一硫酸鉛などを挙げることができる。ペルオキソ
二硫酸の塩及びペルオキソ一硫酸の塩は、遊離の酸より
も安定性などの実用面において優れ、これらの中で、ペ
ルオキソ二硫酸ナトリウムを特に好適に使用することが
できる。本発明の洗浄水及び洗浄液において、ペルオキ
ソ二硫酸、ペルオキソ一硫酸及びこれらの塩は、1種を
単独で用いることができ、あるいは2種以上を組み合わ
せて用いることもできる。
【0006】本発明に用いる試薬及び純水の純度に特に
制限はなく、被洗浄物に要求される表面清浄度に応じて
選択することができるが、被洗浄物が半導体用シリコン
基板、液晶用ガラス基板、フォトマスク用石英基板、そ
の他精密電子部品などの電子材料である場合には、高純
度のペルオキソ二硫酸、ペルオキソ一硫酸又はこれらの
塩を、十分な高純度を有する超純水、又は、高純度硫酸
と高純度過酸化水素水の混合液に溶解することが好まし
い。超純水は、25℃における電気抵抗率が18MΩ・c
m以上であり、有機体炭素が10μg/リットル以下で
あり、微粒子が10,000個/リットル以下であるこ
とが好ましい。本発明の電子材料用洗浄水において、純
水に添加するペルオキソ二硫酸、ペルオキソ一硫酸又は
これらの塩の量に特に制限はないが、0.01〜10g
/リットルであることが好ましく、0.05〜5g/リ
ットルであることがより好ましい。純水に添加するペル
オキソ二硫酸、ペルオキソ一硫酸又はこれらの塩の量が
0.01g/リットル未満であると、十分な洗浄効果が
発現しないおそれがある。純水に添加するペルオキソ二
硫酸、ペルオキソ一硫酸又はこれらの塩の量は、通常は
10g/リットル以下で十分な洗浄効果が得られ、10
g/リットルを超える量を添加すると、いたずらに薬剤
コストが嵩むとともに、リンスに要する水量が増大する
おそれがある。
【0007】本発明の電子材料用洗浄液において、硫酸
と過酸化水素水の混合液には特に制限はなく、例えば、
98重量%硫酸と30重量%過酸化水素水の容量比4:
1の混合液などを挙げることができる。硫酸と過酸化水
素水の混合液の希釈液にも特に制限はなく、例えば、硫
酸と過酸化水素水の混合液を、水を用いて2容量倍、3
容量倍、4容量倍などに希釈した液を挙げることができ
る。硫酸と過酸化水素水の混合液又はその希釈液に添加
するペルオキソ二硫酸、ペルオキソ一硫酸又はこれらの
塩の量に特に制限はないが、0.05〜50g/リット
ルであることが好ましく、0.1〜10g/リットルで
あることがより好ましい。硫酸と過酸化水素水の混合液
又はその希釈液に添加するペルオキソ二硫酸、ペルオキ
ソ一硫酸又はこれらの塩の量が0.05g/リットル未
満であると、十分な洗浄効果が発現しないおそれがあ
る。硫酸と過酸化水素水の混合液又はその希釈液に添加
するペルオキソ二硫酸、ペルオキソ一硫酸又はこれらの
塩の量は、通常は50g/リットル以下で十分な洗浄効
果が得られ、50g/リットルを超える量を添加する
と、いたずらに薬剤コストが嵩むおそれがある。本発明
において、純水又は硫酸と過酸化水素水の混合液若しく
はその希釈液に添加するペルオキソ二硫酸、ペルオキソ
一硫酸又はこれらの塩の量は、被洗浄物の汚染の程度に
より適宜選定することができる。例えば、被洗浄物の汚
染の程度が比較的低い場合には、純水に数mg/リットル
ないし数100mg/リットルのペルオキソ二硫酸などを
添加した洗浄水を使用することができ、被洗浄物の汚染
の程度が甚だしい場合には、純水に数重量%のペルオキ
ソ二硫酸などを添加した洗浄水や、硫酸と過酸化水素水
の混合液にペルオキソ二硫酸などを添加した洗浄液を使
用することができる。
【0008】本発明の電子材料用洗浄水及び電子材料用
洗浄液の使用方法に特に制限はなく、例えば、洗浄水又
は洗浄液を満たした洗浄槽に被洗浄物を浸漬し、被洗浄
物に洗浄水又は洗浄液を所定時間接触させるバッチ式洗
浄を行うことができ、あるいは、被洗浄物をスピンクリ
ーナーや移動架台上に載せ、洗浄水又は洗浄液を被洗浄
物の表面に注いで処理する枚葉式洗浄を行うこともでき
る。本発明の電子材料用洗浄水は、室温においても使用
することができるが、70℃以上に加温して使用するこ
とが好ましく、90℃以上に加温して使用することがよ
り好ましい。本発明の電子材料用洗浄液は、室温におい
ても使用することができるが、70℃以上に加温して使
用することが好ましく、100℃以上に加温して使用す
ることがより好ましく、120℃以上に加温して使用す
ることがさらに好ましい。洗浄水又は洗浄液を加温して
使用することにより、電子材料の表面に付着した有機物
の二酸化炭素及び水への酸化分解を促進し、洗浄効果を
高めることができる。本発明の洗浄水又は洗浄液の使用
に際しては、超音波振動などの物理的な作用を併用する
ことができる。被洗浄物を接触させる洗浄水又は洗浄液
に超音波振動を伝達することにより、被洗浄物表面から
の有機物汚染の除去効果を高めることができる。電子材
料などの極めて微細な加工を施し、かつ清浄な表面が求
められる分野において、超音波振動を伝達する場合に
は、その周波数は400kHz以上であることが好まし
く、1MHz程度以上であることがより好ましい。超音波振
動の周波数が、従来用いられている数十kHz程度である
と、超音波振動がもたらすキャビテーション効果によ
り、被洗浄物に損傷を与えるおそれがある。本発明の洗
浄水又は洗浄液の使用に際しては、洗浄水又は洗浄液に
紫外線を照射しつつ被洗浄物に接触させることができ
る。被洗浄物を接触させる洗浄水又は洗浄液に紫外線を
照射することにより、被洗浄物表面からの有機物汚染の
除去効果を高めることができる。使用する紫外線源に特
に制限はなく、例えば、低圧水銀灯、高圧水銀灯、水素
放電管、キセノン放電管などを挙げることができる。本
発明の洗浄水又は洗浄液の使用に際しては、洗浄水又は
洗浄液の加温と超音波の伝達を組み合わせて洗浄を行う
ことができ、洗浄水又は洗浄液の加温と紫外線の照射を
組み合わせて洗浄を行うこともでき、あるいは、洗浄水
又は洗浄液の加温と超音波の伝達と紫外線の照射を組み
合わせて洗浄を行うこともできる。これらの手段を組み
合わせて洗浄を行うことにより、洗浄効果を一層高める
ことができる。
【0009】硫酸と過酸化水素水の混合液を洗浄液とし
て用いる従来のSPM洗浄においても、洗浄液中には硫
酸と過酸化水素の反応によりペルオキソ二硫酸又はペル
オキソ一硫酸が生成するが、過硫酸と過酸化水素との反
応は定量的には進行せず、また、温度条件、撹拌条件
や、存在する不純物の量によっても生成するペルオキソ
二硫酸又はペルオキソ一硫酸の量は変動するので、SP
M洗浄においては、通常は、ペルオキソ二硫酸又はペル
オキソ一硫酸の量の制御は行われていない。本発明の電
子材料用洗浄水及び電子材料用洗浄液においては、純水
又は硫酸と過酸化水素水の混合液若しくはその希釈液に
直接ペルオキソ二硫酸、ペルオキソ一硫酸又はこれらの
塩を添加するので、洗浄水又は洗浄液中のペルオキソ二
硫酸、ペルオキソ一硫酸又はこれらの塩の濃度を、正確
に制御し、容易に調整して、電子材料の洗浄効果を向上
し、薬品の使用量を低減することができる。本発明の電
子材料用洗浄水及び電子材料用洗浄液は、半導体用シリ
コン基板、液晶用ガラス基板、フォトマスク用石英基板
などの被洗浄物の汚染の状態に応じて添加するペルオキ
ソ二硫酸、ペルオキソ一硫酸又はこれらの塩の量を数mg
/リットルないし数重量%の範囲で調整し、洗浄水又は
洗浄液中に存在するペルオキソ二硫酸イオン又はペルオ
キソ一硫酸イオンにより、被洗浄物の表面に付着した有
機物を二酸化炭素と水に分解して除去する。そのため
に、硫酸と過酸化水素水の混合液を用いる従来のSPM
洗浄に比べて、濃度の希薄な洗浄水又は洗浄液を用い
て、同程度又はそれ以上の洗浄効果を得ることができ
る。
【0010】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 実施例1 直径6インチのシリコン基板10枚を、SPM洗浄液
(98重量%硫酸と30重量%過酸化水素水の容量比
4:1の混合液)を用いて120℃において予備洗浄し
た。予備洗浄後のシリコン基板表面に、超純水の水滴を
滴下して接触角を測定したところ4°であった。このシ
リコン基板を、クリーンルーム内に1週間放置し、同様
にして接触角を測定したところ23°であり、この間に
クリーンルームエア中の有機物により、基板表面が汚染
されたことが確認された。この汚染シリコン基板を用い
て洗浄試験を行い、洗浄後の接触角を測定して、有機物
除去効果を評価した。汚染シリコン基板を、超純水にペ
ルオキソ二硫酸100mg/リットルを添加して溶解した
25℃の洗浄水に5分間浸漬処理し、次いで超純水によ
るオーバーフローリンスを5分間行った。洗浄後の接触
角は、20°であった。 実施例2 洗浄水の温度を80℃とした以外は、実施例1と同様に
して、汚染シリコン基板の洗浄を行った。洗浄後の接触
角は、6°であった。 実施例3 洗浄水の温度を100℃とした以外は、実施例1と同様
にして、汚染シリコン基板の洗浄を行った。洗浄後の接
触角は、4°であった。 実施例4 洗浄水への浸漬処理に際して、洗浄水に1.6MHzの超音
波振動を伝達した以外は、実施例1と同様にして、汚染
シリコン基板の洗浄を行った。洗浄後の接触角は、8°
であった。 実施例5 洗浄水の温度を80℃とした以外は、実施例4と同様に
して、汚染シリコン基板の洗浄を行った。洗浄後の接触
角は、4°であった。 実施例6 洗浄水への浸漬処理に際して、低圧水銀灯を用いて洗浄
水に紫外線を照射した以外は、実施例1と同様にして、
汚染シリコン基板の洗浄を行った。洗浄後の接触角は、
10°であった。 比較例1 洗浄水として25℃の超純水を用い、洗浄水に1.6MHz
の超音波振動を伝達した以外は、実施例1と同様にし
て、汚染シリコン基板の洗浄を行った。洗浄後の接触角
は、15°であった。 比較例2 洗浄水として100℃の超純水を用いた以外は、実施例
1と同様にして、汚染シリコン基板の洗浄を行った。洗
浄後の接触角は、22°であった。 比較例3 洗浄液として22℃まで冷却したSPM洗浄液(98重
量%硫酸と30重量%過酸化水素水の容量比4:1の混
合液)を用いた以外は、実施例1と同様にして、汚染シ
リコン基板の洗浄を行った。洗浄後の接触角は、18°
であった。 比較例4 洗浄液の温度を120℃とした以外は、比較例3と同様
にして、汚染シリコン基板の洗浄を行った。洗浄後の接
触角は、4°であった。実施例1〜6及び比較例1〜4
の結果を、第1表に示す。
【0011】
【表1】
【0012】液温25℃で超音波振動を伝達して洗浄し
た実施例4と比較例1、液温100℃で補助効果を併用
することなく洗浄した実施例3と比較例2の結果を比較
すると、いずれも実施例の洗浄後の接触角の方が小さ
く、ペルオキソ二硫酸を超純水に添加して溶解した本発
明の洗浄水を用いることにより、汚染シリコン基板表面
の有機物が効果的に除去されることが分かる。また、液
温22℃又は25℃で補助効果を併用することなく洗浄
した実施例1と比較例3、液温100℃又は120℃で
補助効果を併用することなく洗浄した実施例3と比較例
4の結果を比較すると、実施例と比較例の洗浄後の接触
角が同程度まで低下していて、ペルオキソ二硫酸を10
0mg/リットル添加して溶解した本発明の洗浄水は、そ
の薬剤濃度が希薄であるにもかかわらず、SPM(4:
1)洗浄液に匹敵する洗浄力を有することが分かる。 実施例7 直径6インチのシリコン基板6枚の表面に、フォトレジ
ストをスピンコート法で塗布した後に乾燥させ、酸素ア
ッシング法によりそのフォトレジストの大部分を除去
し、レジスト残渣付きシリコン基板を調製した。異物検
査装置で基板上のレジスト残渣を測定したところ、シリ
コン基板1枚あたり8,000〜12,000個の微粒子
が付着していた。このレジスト残渣付きシリコン基板を
用いて洗浄試験を行い、洗浄後の微粒子数を測定して、
有機物除去効果を評価した。レジスト残渣付きシリコン
基板を、超純水にペルオキソ二硫酸100mg/リットル
を添加して溶解した100℃の洗浄水に10分間浸漬処
理し、次いで超純水によるオーバーフローリンスを10
分間行ったのち乾燥し、異物検査装置により表面に付着
する微粒子を測定した。洗浄後のシリコン基板1枚あた
りの微粒子は、1,200個であった。 実施例8 ペルオキソ二硫酸の添加溶解量を0.1重量%とした以
外は、実施例7と同様にして、レジスト残渣付きシリコ
ン基板の洗浄を行った。洗浄後のシリコン基板1枚あた
りの微粒子は、300個であった。 実施例9 SPM洗浄液(98重量%硫酸と30重量%過酸化水素
水の容量比4:1の混合液)にペルオキソ二硫酸0.1
重量%を添加して溶解した130℃の洗浄液を用いた以
外は、実施例7と同様にして、レジスト残渣付きシリコ
ン基板の洗浄を行った。洗浄後のシリコン基板1枚あた
りの微粒子は、100個以下であった。 実施例10 SPM洗浄液を超純水を用いて2容量倍に希釈し、さら
にペルオキソ二硫酸0.1重量%を添加して溶解した1
30℃の洗浄液を用いた以外は、実施例7と同様にし
て、レジスト残渣付きシリコン基板の洗浄を行った。洗
浄後のシリコン基板1枚あたりの微粒子は、200個で
あった。 比較例5 洗浄水として超純水を用いた以外は、実施例7と同様に
して、レジスト残渣付きシリコン基板の洗浄を行った。
洗浄後のシリコン基板1枚あたりの微粒子は、8,00
0個であった。 比較例6 洗浄液としてSPM洗浄液を用いた以外は、実施例9と
同様にして、レジスト残渣付きシリコン基板の洗浄を行
った。洗浄後のシリコン基板1枚あたりの微粒子は、2
00個であった。 比較例7 洗浄液としてSPM洗浄液を超純水を用いて2容量倍に
希釈した洗浄液を用いた以外は、実施例10と同様にし
て、レジスト残渣付きシリコン基板の洗浄を行った。洗
浄後のシリコン基板1枚あたりの微粒子は、800個で
あった。実施例7〜10及び比較例5〜7の結果を、第
2表に示す。
【0013】
【表2】
【0014】超純水にペルオキソ二硫酸を添加して溶解
した洗浄水を用いて洗浄した実施例7、8と単に超純水
を用いて洗浄した比較例5、SPM洗浄液にペルオキソ
二硫酸を添加して溶解した洗浄液を用いて洗浄した実施
例9と単にSPM洗浄液を用いて洗浄した比較例6、S
PM2容量倍希釈液にペルオキソ二硫酸を添加溶解した
洗浄液を用いて洗浄した実施例10と単にSPM2容量
倍希釈液を用いて洗浄した比較例7の結果を比較する
と、いずれも実施例の洗浄後の微粒子数の方が少なく、
ペルオキソ二硫酸を添加して溶解した本発明の洗浄水又
は洗浄液を用いることにより、レジスト残渣付きシリコ
ン基板表面の微粒子が効果的に除去されていることが分
かる。
【0015】
【発明の効果】本発明の電子材料用洗浄水又は電子材料
用洗浄液を用いることにより、薬品の使用量を低減し、
しかもシリコン基板表面に付着した有機物汚染を効果的
に除去することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペルオキソ二硫酸、ペルオキソ一硫酸又は
    これらの塩を純水に添加し、溶解してなることを特徴と
    する電子材料用洗浄水。
  2. 【請求項2】ペルオキソ二硫酸、ペルオキソ一硫酸又は
    これらの塩を、硫酸と過酸化水素水の混合液又はその希
    釈液に添加し、溶解してなることを特徴とする電子材料
    用洗浄液。
JP9599598A 1998-04-08 1998-04-08 電子材料用洗浄水及び電子材料用洗浄液 Pending JPH11293288A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9599598A JPH11293288A (ja) 1998-04-08 1998-04-08 電子材料用洗浄水及び電子材料用洗浄液

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9599598A JPH11293288A (ja) 1998-04-08 1998-04-08 電子材料用洗浄水及び電子材料用洗浄液

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11293288A true JPH11293288A (ja) 1999-10-26

Family

ID=14152706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9599598A Pending JPH11293288A (ja) 1998-04-08 1998-04-08 電子材料用洗浄水及び電子材料用洗浄液

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11293288A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005028330A (ja) * 2003-07-10 2005-02-03 Kurita Water Ind Ltd 焼結金属膜洗浄剤及び焼結金属膜の洗浄方法
JP2006278687A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Kurita Water Ind Ltd 硫酸リサイクル型枚葉式洗浄システム
JP2007059603A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Kurita Water Ind Ltd 硫酸リサイクル型洗浄システム
JP2008198742A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Toshiba Corp 洗浄方法及び電子デバイスの製造方法
WO2014046229A1 (ja) * 2012-09-21 2014-03-27 栗田工業株式会社 洗浄方法および洗浄装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005028330A (ja) * 2003-07-10 2005-02-03 Kurita Water Ind Ltd 焼結金属膜洗浄剤及び焼結金属膜の洗浄方法
JP2006278687A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Kurita Water Ind Ltd 硫酸リサイクル型枚葉式洗浄システム
JP4600666B2 (ja) * 2005-03-29 2010-12-15 栗田工業株式会社 硫酸リサイクル型枚葉式洗浄システム
JP2007059603A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Kurita Water Ind Ltd 硫酸リサイクル型洗浄システム
JP2008198742A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Toshiba Corp 洗浄方法及び電子デバイスの製造方法
US8454754B2 (en) * 2007-02-09 2013-06-04 Shibaura Mechatronics Corporation Cleaning method and method for manufacturing electronic device
WO2014046229A1 (ja) * 2012-09-21 2014-03-27 栗田工業株式会社 洗浄方法および洗浄装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002543976A (ja) 超希薄洗浄液を使用して、ミクロ電子基材を洗浄する方法
JPH1027771A (ja) 洗浄方法及び洗浄装置
KR100629095B1 (ko) 전자 재료의 세정 방법
KR100437429B1 (ko) 전자재료용 세정수 및 전자재료의 세정방법
JP3940742B2 (ja) 洗浄方法
JP2533834B2 (ja) 基板表面から金属含有汚染物質を除去する方法及びこれに用いるガス状清浄剤
JP3296405B2 (ja) 電子部品部材類の洗浄方法及び洗浄装置
JP2006080501A (ja) 半導体基板洗浄液及び半導体基板洗浄方法
JP2001009394A (ja) 炭化ケイ素焼結体の湿式洗浄方法
JP3535820B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JPH11293288A (ja) 電子材料用洗浄水及び電子材料用洗浄液
JP3332323B2 (ja) 電子部品部材類の洗浄方法及び洗浄装置
JP2000319689A (ja) 電子材料用洗浄水
JP2007214412A (ja) 半導体基板洗浄方法
JP3445765B2 (ja) 半導体素子形成用基板表面処理方法
JPS6072233A (ja) 半導体ウエ−ハの洗浄装置
JPH03208900A (ja) シリコンウェハの洗浄方法
JP3397117B2 (ja) 電子材料用洗浄水及び洗浄方法
JPH1129795A (ja) 電子材料用洗浄水、その製造方法及び電子材料の洗浄方法
JP4051693B2 (ja) 電子材料の洗浄方法
JPH11340182A (ja) 半導体表面洗浄剤及び洗浄方法
JP2001345304A (ja) 電子工業用基板表面の付着物の除去方法及び除去装置
JP3595681B2 (ja) エピタキシャルウェーハの製造方法
JP2001269632A (ja) 洗浄方法および洗浄装置
JP2002001243A (ja) 電子材料の洗浄方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040924

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20051128

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060613

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060811

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070626