JPH11287228A - 破断が予期されるボルト - Google Patents

破断が予期されるボルト

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JPH11287228A
JPH11287228A JP10339898A JP10339898A JPH11287228A JP H11287228 A JPH11287228 A JP H11287228A JP 10339898 A JP10339898 A JP 10339898A JP 10339898 A JP10339898 A JP 10339898A JP H11287228 A JPH11287228 A JP H11287228A
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JP
Japan
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bolt
hole
broken
shank
expected
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Application number
JP10339898A
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English (en)
Inventor
Sadafumi Uno
禎史 鵜野
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Kawaguchi Metal Industries Co Ltd
Original Assignee
Kawaguchi Metal Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】破断後の抜き取りを容易に行うことができるボ
ルト構造を提供する。 【解決手段】軸部2の外周に雄ねじ部3が形成されたボ
ルトであって、軸部2の先端から中間部にかけて、該軸
部2と軸線が一致する孔4が形成され、孔4の内周に雌
ねじ部5が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は破断が予期される
ボルトに関し、さらに詳細には互いに接合された2つの
部材の一方に所定以上の荷重が加わった場合に、ボルト
が破断することによりこれら2つの部材を分離するよう
にしたボルトの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】平成7年1月に発生した兵庫県南部地震
は、各種の構造物に多くの被害をもたらし、橋梁におい
ても、橋脚の倒壊、橋桁の落下等、多数の被害が発生し
た。このため、近年では、橋梁において耐震、免震設計
が採用され、橋桁には免震支承が使用される方向にあ
る。
【0003】ところで、新たに改訂された「道路橋示方
書・同解説(V耐震設計編)」(社団法人 日本道路協
会編 平成8年12月発行)によれば、耐震設計は、原
則として震度法及び地震時保有水平耐力法(以下、保耐
法という)によって行うものとされている。ここで、震
度法とは、構造物の弾性域の振動特性を考慮して地震に
よる荷重を静的に作用させて設計する耐震設計法のこと
である。また、保耐法とは、構造物の非線形域の変形性
能や動的耐力を考慮して地震による荷重を静的に作用さ
せて設計する耐震設計法のことであり、震度法よりも大
きいレベルの地震を想定している。
【0004】そして、ゴム支承の場合は、震度法レベル
までの地震に対しては移動制限装置が働き、それを越え
る保耐法レベルの地震に対してはこの移動制限装置を破
壊させて、ゴム支承の全方向の動きを自由にさせること
により、このゴム支承のせん断変形で地震力を分散させ
る設計法が用いられるようになった。この移動制限装置
は、ゴム支承の橋軸直角方向の移動を制限すべく、一般
にゴム支承と一体に設計され、通常サイドブロックと称
されている。
【0005】サイドブロックを破壊させる方法として、
従来、次の2つの方法が知られている。 (1)サイドブロック自体を破壊させる方法 これはサイドブロックの段付きにおける立ち上がった部
分の根元で破断させる方法であり、この根元にノッチを
入れる場合と入れない場合がある。しかしながら、いず
れの場合も設計通りの荷重で破断しにくい。 (2)サイドブロックを下沓に対し締め付けているボル
トを両者の接合面で破断させる方法 この方法は、設計値に近い破断が期待できるが、破断し
た後、下沓のねじ孔に残置されたボルトを抜き取るのが
容易でなく、特にボルトが錆び付いている時などは大き
な困難を伴う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目
的を達成するものである。この発明の目的は、破断後の
抜き取りを容易に行うことができるボルト構造を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を達
成するために、次のような手段を採用している。すなわ
ちこの発明は、軸部の外周に雄ねじ部が形成されたボル
トであって、前記軸部の先端から中間部にかけて、該軸
部と軸線が一致する孔が形成されていることを特徴とす
る破断が予期されるボルトにある。
【0008】前記孔の断面は円形あるいは多角形であ
り、円形の場合、内周に雌ねじ部が形成される。前記雄
ねじ部と前記雌ねじ部は、互いに逆方向のねじとすると
よい。また、前記雌ねじ部は前記軸部の少なくとも破断
が予期される部分に形成される。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照しながら以下に説明する。以下に示す実施の形態は、
この発明によるボルトを橋梁のゴム支承装置において、
サイドブロックを下沓に固定するための部材として適用
した例である。図1はゴム支承装置の一例を示す斜視図
であり、X方向及びY方向はそれぞれ橋軸方向及び橋軸
直角方向を示している。
【0010】ゴム支承装置は、上沓10、下沓11及び
これらの間に挟持されたゴム沓12とからなっている。
上沓10は上面中央に設けられたせん断キー13及びボ
ルト孔14に螺着される図示しないボルトを介して橋桁
に固定される。下沓11はボルト19を介して橋脚や橋
台に固定され、この下沓11には橋軸方向Xに沿う両側
部に、この発明によるボルト1を介してサイドブロック
15,15が固定されている。これらのサイドブロック
15,15の上端には張出部16が形成されている。
【0011】一方、上沓10の橋軸方向Xに沿う両側部
には、段部17を有する切欠部18,18が形成され、
サイドブロック15の張出部16は段部17に係合して
いる。このような上沓10とサイドブロック15との係
合により、上沓10と下沓11とはゴム沓12のせん断
変形により橋軸方向Xに相対移動可能であるが、橋軸直
角方向Yの相対移動は制限される。また上揚力による鉛
直方向の相対移動も、この係合により制限される。
【0012】図2は、下沓11へのサイドブロック15
の取付状態を示す断面図である。下沓11及びサイドブ
ロック15にはボルト1の取付孔21,22がそれぞれ
設けられ、取付孔21の内周には雌ねじ部23が形成さ
れている。例示されているボルト1は六角頭付きのもの
であって、軸部2の外周には通常のボルトと同様に雄ね
じ部3が形成されている。ボルト1は、軸部2が取付孔
21,22に挿入され、雄ねじ部3が取付孔21の雌ね
じ部23に螺着されることにより、サイドブロック15
が下沓11に固定される。
【0013】ボルト1の軸部2には、その先端から中間
部にかけて軸部2と軸線が一致する孔24が形成されて
いる。この孔24は断面形状が円形であって、内周には
雌ねじ部5が形成されている。雌ねじ部5と雄ねじ部3
は互いに逆方向のねじであることが好ましいが、同方向
のねじでもよい。また、雌ねじ部5の加工は孔4の内周
全体に施してもよいが、図示のように破断が予期される
部分のみとしてもよい。
【0014】上記のようなボルト1によれば、震度レベ
ルが震度法以上になると、図3に示すようにボルト1が
破断し、サイドブロック15が下沓11から分離・解放
される。その結果、図1に示したゴム沓12が橋軸直角
方向Yにせん断変形可能となり、地震力が同方向にも分
散される。そして、ボルト1の破断の結果、ボルト1は
軸部2のみが下沓11に残置される。
【0015】この残置ボルト1を撤去するには、孔4の
雌ねじ部5に撤去用ボルト23を螺着し、雄ねじ部3と
雌ねじ部5とが逆方向のねじである場合には、ボルト2
3をそのまま回転させることにより、残置ボルト1を下
沓11から容易に抜き取ることができる。雄ねじ部3と
雌ねじ部5とが同方向のねじである場合には、撤去用ボ
ルト23をナット24によって残置ボルト1に締結し、
螺着方向とは逆方向に回転させればよい。なお、ボルト
1の破断強度は、雄ねじ部3のねじ底の径から雌ねじ部
5のねじ底の径を引いた断面積から算出される。
【0016】図4は別の実施の形態を示す断面図であっ
て、軸部2に設けられる孔の断面形状を六角形等の多角
形とした例である。この場合も、破断後、孔4に六角棒
スパナ等を挿入し回転させることにより、残置ボルトを
容易に抜き取ることができる。要は、この実施の形態あ
るいは前記実施の形態で示した雌ねじ部5を有する孔4
のように、孔の断面形状がボルト1にトルクを伝達でき
るものであればよい。
【0017】上記実施の形態では、この発明によるボル
トを橋梁のゴム支承装置においてサイドブロックと下沓
とを固定し、必要時に分離するための部材として適用し
たが、ボルトにより接合された2つの部材の分離が要求
される構造であれば、他の構造にも適用できる。
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ボル
トの破断後に一方の部材に残置されたボルト部分を容易
に抜き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はゴム支承装置の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図2は下沓へのサイドブロックの取付状態を示
す断面図である。
【図3】図3は残置ボルトの抜き取り方法を示す断面図
である。
【図4】図4は別の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1:ボルト 2:軸部 3:雄ねじ部 4:孔 5:雌ねじ部 10:上沓 11:下沓 12:ゴム沓 15:サイドブロック 23:撤去用ボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸部の外周に雄ねじ部が形成されたボルト
    であって、 前記軸部の先端から中間部にかけて、該軸部と軸線が一
    致する孔が形成されていることを特徴とする破断が予期
    されるボルト。
  2. 【請求項2】前記孔の断面が円形であり、内周に雌ねじ
    部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の破
    断が予期されるボルト。
  3. 【請求項3】前記雄ねじ部と前記雌ねじ部とが、互いに
    逆方向のねじであることを特徴とする請求項2記載の破
    断が予期されるボルト。
  4. 【請求項4】前記雌ねじ部が前記軸部の少なくとも破断
    が予期される部分に形成されていることを特徴とする請
    求項2又は3記載の破断が予期されるボルト。
JP10339898A 1998-03-31 1998-03-31 破断が予期されるボルト Pending JPH11287228A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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