JPH11285912A - エンドミル及びこれを用いた切削加工法 - Google Patents

エンドミル及びこれを用いた切削加工法

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JPH11285912A
JPH11285912A JP11028688A JP2868899A JPH11285912A JP H11285912 A JPH11285912 A JP H11285912A JP 11028688 A JP11028688 A JP 11028688A JP 2868899 A JP2868899 A JP 2868899A JP H11285912 A JPH11285912 A JP H11285912A
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JP
Japan
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head
end mill
shank
hole
mill according
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Application number
JP11028688A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Shikada
洋 鹿田
Shoichi Kinoshita
昌一 木下
Nobuhisa Ujiie
信久 氏家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TUNGALLOY ENGINEERING KK
Toshiba Corp
Tungaloy Corp
Original Assignee
TUNGALLOY ENGINEERING KK
Toshiba Corp
Toshiba Tungaloy Co Ltd
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Publication date
Application filed by TUNGALLOY ENGINEERING KK, Toshiba Corp, Toshiba Tungaloy Co Ltd filed Critical TUNGALLOY ENGINEERING KK
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Publication of JPH11285912A publication Critical patent/JPH11285912A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B31/00Chucks; Expansion mandrels; Adaptations thereof for remote control
    • B23B31/02Chucks
    • B23B31/10Chucks characterised by the retaining or gripping devices or their immediate operating means
    • B23B31/11Retention by threaded connection
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/10Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2210/00Details of milling cutters
    • B23C2210/03Cutting heads comprised of different material than the shank irrespective of whether the head is detachable from the shank

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のエンドミルと比較して先端面の切削能
力に優れるエンドミルを提供する。 【解決手段】 シャンク(1)と、外周面から先端面に
亘って連続する切刃(7)を有するヘッド(6)とを有
するエンドミルであって、このエンドミルは、このエン
ドミルの回転中心に沿い、ヘッドの先端面からこのヘッ
ド貫通しシャンクにまで達する孔(10)を有する。1
の実施形態によれば、ヘッド(6)とシャンク(1)は
別の部品からなり、このヘッド(6)は、スクリュー部
材(13)をこのヘッドの先端面から前記孔(10)に
挿入させて前記シャンク(1)に固定することで、前記
シャンク(1)に取り付けられる。そして、ボルト
(6)の頭部は、前記孔(10)内に完全に没入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンドミル及びエ
ンドミルを用いた切削加工法に関し、特にボールエンド
ミル及びラディアスエンドミル(radius endmill)を用
いた切削加工法に関する。
【0002】
【従来の技術】エンドミルは、一般に、マシニングセン
タ等のNC加工機の回転主軸に取り付けられ、金型等の
複雑な三次元形状を削り出す場合に用いられる。エンド
ミルはフライスの一種である。このうちボールエンドミ
ル及びラディアスエンドミルは、先端部に外周面から先
端面へと連続する切刃を有し、先端面も切削に寄与する
ようになっているのが特徴である。
【0003】このような種類のエンドミルをその構造か
ら大別すると、シャンク及び切刃を含む工具全体が単一
の部材で形成されてなる一体型(ソリッドエンドミル)
のものと、切刃を構成するチップが工具本体にろう付け
若しくはボルト締めにより固定されてなるもの(チップ
固定形)とに分けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、何れの
エンドミルにおいても、以下のような解決するべき課題
がある。
【0005】まず、先端面の回転中心部の近傍では切削
速度が略0ないし極低速となるために切削が良好に行わ
れず、加工面がむしられたようになってしまう恐れがあ
る。
【0006】また、先端面の回転中心部の近傍では、切
刃のピッチが狭くなるために切屑ポケットが狭くなって
しまう。このため、切屑の良好な排出が行えず、加工面
に損傷を生じさせてしまう恐れがある。
【0007】また、ソリッドエンドミルは、工具全体が
希少な材料で形成されているために高価であり、また省
資源に向けた改善の余地がある。
【0008】さらに、チップ固定タイプのエンドミルで
は、例えば複数のチップを工具本体に取り付けられ、か
つ高速で回転することから、チップ自体の成型精度だけ
でなくチップの取り付け精度のばらつきが加工精度に大
きく影響するという欠点がある。
【0009】また、このタイプのボールエンドミルは大
型であり、その回転速度に限界があり、また、切削でき
る範囲も自ずと制限されるという問題がある。
【0010】この発明は、以上述べたような従来のエン
ドミルの欠点を解消するためなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、シャンク
(1)と、外周面から先端面に亘って連続する切刃を有
するヘッド(6)とを有するエンドミルであって、この
エンドミルは、このエンドミルの回転中心に沿い、ヘッ
ドの先端面からこのヘッド貫通しシャンクにまで達する
孔(10)を有するものを提供する。
【0012】このような構成によれば、切削能力の低い
ヘッドの先端中央付近に孔を設け、この孔を種々の用途
で使用してボールエンドミルの機能を向上させることが
できる。
【0013】例えば、この発明の主な実施形態によれ
ば、ヘッド(6)とシャンク(1)は別の部品からな
り、このヘッド(6)は、スクリュー部材(13)をこ
のヘッドの先端面から前記孔(10)に挿入させて前記
シャンク(1)に固定することで、前記シャンク(1)
に取り付けられる。
【0014】また、前記スクリュー部材(13)は、前
記ヘッド(6)内に完全に没入していることが好まし
い。
【0015】他の実施形態では、前記ヘッド(6)は、
前記シャンク(1)との位置ずれを防止する手段(8、
9)を有する 更なる他の実施形態では、前記ヘッド(6)は、外周面
から後端面に渡る切刃(7b)を有する。
【0016】他の実施形態では、前記ヘッド(6)は、
先端面側と後端面側が対称に形成され、先端面側の切刃
(7a)、後端面側の切刃(7b)のいずれでも使用で
きる。
【0017】他の実施形態では、前記スクリュー(1
3)には、クーラントを吐出するための吐出孔(2’)
が形成されている。
【0018】他の実施形態では、前記シャンク(1)の
径をヘッド(6)の径よりも小さくしている。
【0019】一方、他の主な実施形態に係るエンドミル
は、前記孔(10)は、シャンク(1)を貫通するもの
であることを特徴とする。ここで前記孔は、クーラント
を吐出するためのクーラント孔(2)である。また、1
の実施例では、この貫通孔にはスクリュー部材(1
3’)が挿入されている。
【0020】1の実施形態では、前記切刃(7)の形
は、前記ヘッド内任意の点(A、A1,A2)を中心と
する所定の曲率半径の曲線をなす。
【0021】他の実施形態では、前記点(A)は、エン
ドミルの回転軸上に位置し、前記貫通孔(10)のヘッ
ド(1)の先端側の縁部(B)と前記切刃(7)の中心
点(A)を結ぶ仰角(α)が10度以上90度以下であ
る。
【0022】さらなる他の実施形態では、前記切刃
(7)は、超高圧焼結体のチップを有する。
【0023】他の実施形態では、前記ヘッド(6)及び
シャンク(1)には、前記切刃(7)の間からクーラン
トを吐出するための吐出孔(2)が形成されている。
【0024】さらなる他の主な実施形態は、上記のエン
ドミルを使用した切削加工方法である。
【0025】この発明の他の特徴と利点は、後に述べる
実施形態と図面によって当業者に理解される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の複数の実施形態を
図面を参照して説明する。
【0027】まず、第1の実施形態を図1〜図4を参照
して説明する。図1に示したのはボールエンドミルであ
り、このボールエンドミルは、例えばマシニングセンタ
の主軸に着脱自在に取り付けられるシャンク1と、この
シャンク1の先端部に取り付けられるヘッド6とからな
る。図1及び図2は、ヘッド6とシャンク1が組み合わ
された状態を示したものであり、図3(a)〜図3
(c)はヘッド6のみを示したものである。
【0028】図1及び図2に示すように、シャンク1
は、径方向の適宜2か所に、軸方向に貫通するクーラン
ト孔2を有する。また、このシャンク1の先端面には、
このシャンク1に取付けられるヘッド6との位置合わせ
のためのコッター溝3及び円筒凹部4が設けられてい
る。
【0029】図2に点線で示すように、コッター溝3
は、所定の幅でシャンク1の径方向に沿って設けられ、
シャンク1とヘッド6の回り止めを行なう。また、凹部
4は、このシャンク1の中心軸を中心としかつコッター
溝3よりも小さい径で設けられた円孔であり、前記コッ
ター溝3よりも深く形成されている。この凹部4は、シ
ャンク1とヘッド6の軸線を一致させる機能を奏する。
また、この凹部4の底面には、このシャンク1の回転中
心軸に沿うネジ孔5が開口している。このシャンク1
は、例えば、焼き入れ可能なスチール系の合金(例えば
SCM440鋼)などで形成されている。
【0030】一方、前記ヘッド6は超硬合金などの超硬
質工具材料から形成された一体部品であり、図3
(a)、図3(b)に示すように、周方向に沿って所定
のピッチで設けられた複数数枚のボール刃7を有する。
各ボール刃7は、捻りを有しないストレート刃であり、
図3(c)に示すように、回転中心軸上の点Aを中心と
して所定の曲率半径で描かれる円弧をなしている。
【0031】また、図3(c)に示すように、このヘッ
ド6の回転中心軸上には、段付きボルト孔10(この発
明の「孔」)が形成されており、大径部10a側がボー
ル刃7側の先端面に開口している。この大径部10aの
径は、この大径部10aのエッジ部Bと前記ボール刃7
の中心点Aとがなす角度αが、10°〜90°、さらに
好ましくは20°〜45°になるように決定される。こ
の実施形態では、41°をなすように形成されている。
【0032】また、このヘッドの背面側には、前記シャ
ンクとの位置決めのために、前記コッター溝3と適合す
るコッター8、及び前記凹部4に適合する凸部9が形成
されている。
【0033】さらに、ヘッド6にはシャンク1に形成さ
れたクーラント孔2に連通するクーラント孔16が穿設
されており、このクーラント孔16は、前記ボール刃7
の間に区画された切屑ポケット12内に開口している。
【0034】このヘッド6をシャンク1に装着する場合
には、まず、シャンク1の先端部に設けられた凹部4と
ヘッド6の凸部9とを位置決めした後、ヘッド6とシャ
ンク1とを相対的に回動させてコッター8とコッター溝
3とを一致させる。そして、この状態でヘッド6をシャ
ンク1に嵌め込む。なお、前記凹部9はショートテーパ
を有するものであっても良い。
【0035】このようにしてシャンク1とヘッド6とを
精度良く位置決めされて組み合わされたならば、図1に
示すように、ヘッド6に設けられたボルト孔10の大径
部10aから六角頭付きボルト13を挿入し、前記シャ
ンク1のネジ孔5にねじ込む。完全にねじ込んだ状態
で、図1に示すように、六角頭付きボルト13の頭部1
3aはボルト孔10の中に引込んだ状態、すなわち、ボ
ールエンドミルのヘッド6内に完全に没入した状態とな
る。なお、このボルト13は、このボールエンドミルの
回転によって締まる方向にネジが切られているものであ
り、例えばこのボールエンドミルが右回転するものであ
る場合には右ネジのものが採用される。
【0036】このように構成されたボールエンドミル
は、前記シャンク1の後端部を例えばマシニングセンタ
(3軸制御、4軸制御または5軸制御のマシニングセン
タ)の主軸に固定して用いられる。このボールエンドミ
ルを使用して切削を行なう状態を示したのが図4であ
る。マシニングセンタで切削を行う場合、この図に示す
ように、切削点Qを含む切削面に対してこのエンドミル
の中心軸が角度βをなして傾斜するようにプログラミン
グする。この図では、便宜的にボールエンドミル先端の
仮想頂点Pを利用し、このP点における法線とボールエ
ンドミルの中心軸のなす角度βが、前記角度αの1/2
以上の角度、すなわち、略5度以上で90度未満、望ま
しくは10度以上で90度未満となるようにする。この
実施形態では、20度傾けた状態で使用する。
【0037】なお、上記交点Pの代りに加工点Qを用い
てNCプログラムを行っても良いが、両者の差異は僅か
であり、実質的にはどちらであっても支障はない。
【0038】このように構成されたボールエンドミルに
よる利点の1つは、ボールエンドミルの切削能力の低い
先端中心付近に窪み(10a)を設け、この部分を利用
してボルト13を固定できることである。
【0039】すなわち、シャンク1とヘッド6とを別部
品として、これらを1本のボルト13で固定できるよう
にできる。このことにより、ヘッド6のみを高価な材料
で構成することができるので、材料の歩留まりが向上す
る。
【0040】また、回転軸線上に設ける単一のボルト1
3でヘッド6を固定することができるから、細径のボー
ルエンドミルを得ることができる。さらに、工具のバラ
ンスが良くなるから、より高速での切削が行なえる。
【0041】また、従来のツールでは、先端面の回転中
心部の近傍では切削速度が略0ないし極低速となるため
に切削が良好に行われず、加工面がむしられたようにな
ってしまう恐れがあったが、このボールエンドミルによ
れば、先端面の中央付近に窪み(10a)が設けられて
おり、この部分が切削に寄与しないから上述のようなむ
しれが発生することがない。
【0042】さらに、従来のボールエンドミルでは、回
転中心付近のボール刃の製作が最も難しかったが、この
中心部分が空隙となっているため、ボール刃の形成が容
易になる。また、多数のボール刃を近接して密に設ける
ことができるから、切削能力が向上する。
【0043】さらに、クーラント孔2、16を設けたこ
とにより、工具の内部から切刃部に直接的にクーラント
供給が行えるので、一般的な外部からの供給に比べてク
ーラント使用の諸効果が一層顕著に発揮できる。
【0044】なお、上記実施の形態では、ボール刃7と
して6枚のストレー刃を設ける場合について述べたが、
ねじれ刃を設けるようにしてもよく、またその刃数につ
いてもこれに限定されるものではない。
【0045】また、上記実施の形態では超硬質工具材料
として超硬合金を使用したが、サーメット、セラミック
ス、被覆超硬合金を用いてもよい。
【0046】図5(a),図5(b)は本発明の第2の
実施の形態を示すものであり、図3(a)〜図3(c)
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、こ
こでは異なる部分について述べる。
【0047】第2の実施の形態では、超硬質工具材料か
らなるヘッド6において、ボール刃7となる部分に切欠
段部を設け、この切欠段部に焼結ダイヤモンド等の超高
圧焼結体チップ14を接合してボール刃11を構成する
ものである。
【0048】このような構成の切刃部7とすれば、超高
圧焼結体チップ14の特性が生かされる高速切削領域で
高能率に使用することができる。
【0049】図6は本発明の第3の実施の形態を示すも
のであり、図1と同一部分には同一符号を付してその説
明を省略し、ここでは異なる部分について述べる。
【0050】第3の実施の形態では、図6に示すように
シャンク1の径dをヘッド6の径Dよりも小さく構成し
たものである。
【0051】このような構成とすれば、被削材とシャン
ク1との干渉の恐れが減少し、より使い易いボールエン
ドミルとなる。
【0052】図7は本発明の第4の実施の形態を示すも
のであり、図2と同一部分には同一符号を付してその説
明を省略し、ここでは異なる部分について述べる。
【0053】第4の実施の形態では、ボールエンドミル
に設けられるクーラント孔17をヘッド6と六角頭付き
ボルト13、そしてシャンク1の軸中心を貫通させて設
ける構成としたものである。
【0054】このような構成とすれば、工具の回転バラ
ンスがより一層改善されるので高速回転での使用により
適したものとなる。
【0055】図8は本発明の第5の実施の形態を示すも
のであり、図3(c)と同一部分には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる部分について述べ
る。
【0056】第5の実施の形態では、第1の実施形態で
ヘッド6から突設されていた凸部9を、凹部9’とし、
シャンク1に設けられていた凹部4を凸部(図示しな
い)とする。また、この実施形態では、コッター及びコ
ッター溝を設けていない。
【0057】このような構成のヘッド6とすれば、軽量
でコンパクトな形状となり、更に稀少資源の省資源化を
図ることができる。
【0058】図9は本発明の第6の実施の形態を示すも
のであり、図3(c)と同一部分には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる部分について述べ
る。
【0059】第6の実施の形態のヘッドは、略球状に形
成され、両端部に互いに連続するボール刃7a,7bが
設けられている。ボルト孔10は、その両端部に大径部
10a、10bを有し、一方の大径部10bが図8の凹
部9’の機能を奏するようになっている。
【0060】このような構成によれば、両端どちらでも
シャンク1に装着可能で、またどちらでも切削が行え
る。また、この例のヘッド6を装着するシャンク1の径
はヘッド6の外径よりも細くして使用可能なボール刃7
の範囲を拡大させることが望ましい。
【0061】図10は本発明の第7の実施の形態を示す
ものであり、図1と同一部分には同一符号を付してその
説明を省略し、ここでは異なる部分について述べる。
【0062】第7の実施の形態では、図10に示すよう
に、シャンク1の略全長に亘る長さのボルト13’を用
いる。また、シャンク1には、このシャンク1を全長に
亘って貫通する貫通孔5を設けられていると共に、この
貫通孔5の他端部に前記ボルト13’が螺着される雌ネ
ジ15が形成されている。そして、前記ヘッド6の先端
から前記ボルト13’を挿入して、前記シャンク1の他
端部の雌ネジ15に螺合させることで、ヘッド6とシャ
ンク1を互いに固定するようにする。
【0063】さらに、前記ボルト13’内にクーラント
孔2’を設け、このクーラント孔2'を通して切削面に
クーラントを供給するようになっている。
【0064】このような構成によれば、前記ボルト1
3’を締め込むことで、ヘッド6の先端部とシャンク1
の他端部(15)とが互いに引き寄せられる方向に引っ
張られ、このボールエンドミルに軸方向に沿う圧縮応力
が作用することから、このボールエンドミルの剛性が向
上する。なお、後で説明する一体型のボールエンドミル
(図11参照)であっても、このようなボルト13を利
用することで剛性向上の効果を得ることができる。
【0065】このように構成することで、第4の実施例
と同様にクーラントを供給することができ、かつ回転バ
ランスに優れたボールエンドミルを得ることができる。
【0066】図11は、本発明の第8の実施の形態を示
すものである。この実施の形態に示すボールエンドミル
は、一体形成されたシャンク1’とヘッド6’とを有す
るものであり、回転軸に沿ってこれらシャンク及びヘッ
ドを貫通するクーラント孔2”が設けられているもので
ある。
【0067】なお、この発明は、上記の一実施形態に限
定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で
種々変形できることは言うまでもない。例えば、前記ヘ
ッド6’に設けられた切刃7は、図3(c)に示すよう
な点Aを原点とする円弧をなしている必要はなく、図1
2に示すように、A1,A2を原点とする円弧をなして
いるものであっても良い。このような形状の切刃7’を
有するエンドミルはラディアスエンドミルと称される。
【0068】
【発明の効果】以上述べたように、この発明のボールエ
ンドミルによれば、切削能力の低いヘッドの先端中央付
近に孔を設け、この孔を種々の用途で使用してボールエ
ンドミルの機能を向上させることができる。
【0069】また、従来のツールでは、先端面の回転中
心部の近傍では切削速度が略0ないし極低速となるため
に切削が良好に行われず、加工面がむしられたようにな
ってしまう恐れがあったが、このボールエンドミルによ
れば、先端面の中央付近に孔が設けられており、この部
分が切削に寄与しないからむしれ等が発生することがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す正面図。
【図2】同実施の形態の側面図。
【図3】同実施の形態のヘッドの構成例を示す図。
【図4】同実施の形態の使用状態の一例を示す説明図。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるヘッドの構
成例を示す図。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す正面図。
【図7】本発明の第4の実施の形態におけるヘッドの側
面図。
【図8】本発明の第5の実施の形態におけるヘッドの断
面図。
【図9】本発明の第6の実施の形態におけるヘッドの断
面図。
【図10】本発明の第7の実施の形態を一部を断面して
示す正面図。
【図11】本発明の第8の実施の形態を示す正面図。
【図12】ヘッドの変形例を示す正面図。
【符号の説明】
1…シャンク 2…クーラント孔(孔) 3…コッター溝 4…凹部 5…ネジ孔(孔) 6…ヘッド 7…ボール刃(切刃) 8…コッター 9…凸部 10…段付きボルト孔(孔)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鹿田 洋 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 木下 昌一 神奈川県川崎市幸区堀川町580番地 ソリ ッドスクエア 東芝タンガロイ株式会社内 (72)発明者 氏家 信久 神奈川県川崎市幸区北加瀬2丁目1番50号 国際新川崎ビル タンガロイエンジニア リング株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャンクと、外周面から先端面に亘って
    連続する切刃を有するヘッドとを有するエンドミルであ
    って、 このエンドミルは、 このエンドミルの回転中心に沿い、ヘッドの先端面から
    このヘッド貫通しシャンクにまで達する孔を有すること
    を特徴とするエンドミル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンドミルであって、 ヘッドとシャンクは別の部品からなり、 このヘッドは、スクリュー部材をこのヘッドの先端面か
    ら前記孔に挿入させて前記シャンクに固定することで、
    前記シャンクに取り付けられることを特徴とするエンド
    ミル。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエンドミルにおいて、 前記スクリュー部材は、前記ヘッド内に完全に没入して
    いることを特徴とするエンドミル。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のエンドミルにおいて、 前記ヘッドは、前記シャンクとの位置ずれを防止する手
    段を有することを特徴とするエンドミル。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のエンドミルにおいて、 前記ヘッドは、外周面から後端面に渡る切刃をさらに有
    することを特徴とするエンドミル。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のエンドミルにおいて、 前記ヘッドは、先端面側と後端面側が対称に形成され、
    先端面側の切刃、後端面側の切刃のいずれでも使用でき
    ることを特徴とするエンドミル。
  7. 【請求項7】 請求項2記載のエンドミルにおいて、 前記スクリューには、クーラントを吐出するための吐出
    孔が形成されていることを特徴とするエンドミル。
  8. 【請求項8】 請求項2記載のエンドミルにおいて、 前記シャンクの径をヘッドの径よりも小さくしたことを
    特徴とするエンドミル。
  9. 【請求項9】 請求項1のエンドミルにおいて、 前記孔は、シャンクを貫通するものであることを特徴と
    するエンドミル。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のエンドミルにおいて、 前記孔は、クーラントを吐出するためのクーラント孔で
    あることを特徴とするエンドミル。
  11. 【請求項11】 請求項9記載のエンドミルであって、 前記孔に挿入されたスクリュー部材を有することを特徴
    とするエンドミル。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のエンドミルであっ
    て、 ヘッドとシャンクは別の部品からなり、 このヘッドは、スクリュー部材をこのヘッドの先端面か
    ら前記孔に挿入させて前記シャンクに固定することで、
    前記シャンクに取り付けられることを特徴とするエンド
    ミル。
  13. 【請求項13】 請求項1記載のエンドミルにおいて、 前記切刃の形は、前記ヘッド内任意の点を中心とする所
    定の曲率半径の曲線をなすことを特徴とするエンドミ
    ル。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のエンドミルにおい
    て、 前記点は、エンドミルの回転軸上に位置し、 前記貫通孔のヘッドの先端側の縁部と前記切刃の中心点
    を結ぶ仰角が10度以上90度以下であることを特徴と
    するエンドミル。
  15. 【請求項15】 請求項1記載のエンドミルにおいて、 前記切刃は、超高圧焼結体のチップを有することを特徴
    とするエンドミル。
  16. 【請求項16】 請求項1記載のエンドミルにおいて、 前記ヘッド及びシャンクには、前記切刃の間からクーラ
    ントを吐出するための吐出孔が形成されていることを特
    徴とするエンドミル。
  17. 【請求項17】 エンドミルを使用した切削加工方法で
    あって、 前記エンドミルは、 シャンクと、外周面から先端面に亘って連続する切刃を
    有するヘッドとを有するエンドミルであって、 このエンドミルは、 このエンドミルの回転中心に沿い、ヘッドの先端面から
    このヘッド貫通しシャンクにまで達する孔を有し、 このエンドミルの軸線を、切削面に対して所定角度傾斜
    させて切削することを特徴とする方法。
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