JPH11285868A - レーザ照射による部材の補修方法および装置およびこの装置に補修方法を実行させるプログラムを記録した媒体 - Google Patents

レーザ照射による部材の補修方法および装置およびこの装置に補修方法を実行させるプログラムを記録した媒体

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JPH11285868A
JPH11285868A JP10088540A JP8854098A JPH11285868A JP H11285868 A JPH11285868 A JP H11285868A JP 10088540 A JP10088540 A JP 10088540A JP 8854098 A JP8854098 A JP 8854098A JP H11285868 A JPH11285868 A JP H11285868A
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laser
laser irradiation
visible light
repaired
irradiation nozzle
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JP10088540A
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Arata Ito
新 伊藤
Tomoyuki Ito
智之 伊藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】補修すべき部材をレーザ照射により表面改質
し、その寿命を延長できる方法および装置、およびこの
作業を実行させるプログラム媒体を提供する。 【解決手段】補修すべき部材である細管1内を水で満た
し、またこの細管1内にレーザ照射ノズル部8を挿入し
て水中でこの細管1の内面に可視光パルスレーザを照射
し、この細管1の内面に瞬間的な超高圧を発生させてピ
ーニング効果により表面を改質し、駆動モータ7により
このレーザ照射ノズル部8を回転させるとともに軸方向
に引抜き、所定の補修すべき部分の表面改質を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば既存の原
子力発電設備等、既存の設備等の部材にレーザを照射す
ることによりこの部材を補修する方法、およびこの方法
を実施する補修装置、およびこの補修装置に上記の補修
方法を実行させるためのプログラムを記録した媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】たとえば上記のような原子力発電設備は
所定の寿命、たとえば30年ないし40年の寿命で設計
されている。しかし、この原子力発電設備を構成する全
ての機器や部品が上記の寿命ではなく、たとえば圧力容
器等の構造部材は点検、補修等を行うことにより、設計
寿命を60年程度まで延長することが可能である。した
がって、このような構造部材等の設計寿命を延長させる
ことができれば、その他の機器や部品を必要に応じて交
換または補修することにより、この原子力発電設備の寿
命を上記のような60年程度まで延長することができ
る。
【0003】このような原子力発電設備やその他の既存
の設備の寿命を延長することは、この既存の設備の取り
壊しや新たな設備の建設のコストを低減できるばかりで
はなく、資源の消費を低減し、また既存の設備の取り壊
しによる廃棄物の発生を抑制することができ、地球環境
の保全の意味からも望ましいことである。
【0004】一般に、既存の構造部材等の寿命を延長さ
せる場合には、この構造部材の劣化する可能性のある部
分、たとえば溶接部についてその健全性を検査し、必要
に応じてこの溶接部に補修を加えて寿命を延長すること
が行われている。しかし、既存の設備が大規模な場合に
は、この補修のためにこの設備を分解または解体するこ
とは困難であり、稼働状態と同様な状態でこの設備の構
造部材を補修する必要がある。
【0005】しかし、このような設備の構造部材は複雑
でかつ狭隘な部分を有する構造をなしており、このよう
な構造部材の狭隘な内部を補修することは困難であっ
た。特に、原子力発電設備では、作業者の放射線被曝の
対策を講じなければならず、作業者の接近や作業時間に
多くの制約があり、上記のような作業は極めて困難なも
のとなる。
【0006】このような問題を解決するためには、遠隔
操作の可能なロボットを設備の内部に挿入し、このロボ
ットにより寿命の延長のための補修を行うことが考えら
れる。しかし、この構造部材の補修すべき部分は、極め
て狭隘な部分があり、たとえば上記の原子力発電設備の
圧力容器では、この圧力容器を貫通して溶接されている
計装配管の内径は9mm程度しかなく、このような細管
の溶接部分の補修等を行えるロボットは開発されていな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の事情
に基づいてなされたもので、原子力発電設備等の既存の
設備の構造部材等の狭隘な内部をも補修することができ
る部材の補修方法、およびこの補修方法を実施するロボ
ット形の補修装置、およびこの補修装置に上記の補修方
法を実行させるプログラムを記録した媒体を提供するも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載されたレ
ーザ照射による部材の補修方法の発明は、補修すべき部
材の内部に水を充填して少なくとも補修すべき部分を水
没させる過程と、光フアイバを含むケーブルと、このケ
ーブルの先端部に設けられ上記の光フアイバを介して伝
送された可視光レーザを集光して照射する光学系を内蔵
したレーザ照射ノズルとを補修すべき部材の補修すべき
部分に挿入する過程と、上記のレーザ照射ノズルから上
記の補修すべき部分に集光されたパルス状の可視光レー
ザを照射し、この補修すべき部分の表面のレーザ照射部
分に局部的な高圧を瞬間的に発生させ、この高圧による
ピーニング効果によりこの補修すべき部分の表面改質を
おこなう過程と、上記のレーザ照射ノズルを移動させつ
つ上記のパルス状のレーザ照射過程を繰り返す過程、と
を備えたことを特徴とするものである。
【0009】この可視光レーザを補修すべき部分に照射
することにより、照射スポットの部分では補修すべき部
材の表面の原子層にして数層程度が瞬時に蒸発してプラ
ズマ状態となり、衝撃的な超高圧状態が発生し、圧縮応
力が発生する。そして、このような圧縮応力によるピー
ニング効果により、この部材の表面の改質がなされ、こ
の部材の寿命を延長し、補修をおこなうことができる。
このレーザ照射のスポット径は、0.5mm程度とする
ことができ、高いエネルギ密度が容易に得られるので、
十分なピーニング効果が得られるとともに、この可視光
レーザを照射するレーザ照射ノズル部等の照射部分を極
めて小形に形成することができ、たとえば内径が9mm
程度の細管内でもこのレーザ照射ノズル部を挿入して補
修をおこなうことができる。
【0010】また、本発明の補修方法は、この補修すべ
き部分内に水を充填し、補修すべき部分を水没させた状
態で可視光レーザを照射する。この可視光レーザは、水
中での減衰率が小さく、高いエネルギ密度で補修すべき
部分に照射をおこなうことができる。また、この可視光
レーザの照射により補修すべき部材の表面の材料が蒸発
した場合に、その周囲に水が存在しているため、より小
さいエネルギ密度でより高圧が発生し、上記のようにレ
ーザ照射ノズル部をより小形化することができる。
【0011】さらに、上記のような補修は、補修すべき
部材内に水を充填した状態でおこなわれるため、特に原
子力発電設備等では、この水により放射線が遮蔽される
ので、作業員の被曝線量が少なくなり、作業の際の接近
性や作業時間等の制約条件が緩くなり、より能率的に作
業をおこなうことができる。
【0012】また、好ましい実施形態によれば、前記の
補修すべき部分の表面に照射する可視光レーザの照射ス
ポットの光形のパターンは、リング状のパターンであ
る。したがって、このようなパターンの可視光レーザの
照射により、補修すべき部分の表面により高圧が発生
し、表面改質の効果をより高めることができる。
【0013】また、好ましい実施形態によれば、前記の
パルス状の可視光レーザを照射して補修すべき部分の表
面のレーザ照射部分に局部的な高圧を瞬間的に発生させ
る過程において発生する超音波または赤外線を検出し、
この検出された超音波または赤外線を、予め測定された
超音波強度または赤外線強度と表面改質の状態との関連
性に対応させてこの表面改質の状態を測定する。
【0014】したがって、このレーザの照射により表面
改質作業の際に、この改質の状態を直ちに検出して作業
状態を監視し、より正確かつ確実な補修をおこなうこと
ができ、また作業能率も向上する。
【0015】また、請求項6に記載された本発明のレー
ザ照射による部材の補修装置は、可視光を伝送する光フ
アイバを有する可撓性のケーブルと、上記のケーブルの
基端部に接続され上記の光フアイバを介してパルス状の
可視光レーザを送るレーザ発振装置と、上記のケーブル
の先端部に設けられ,上記の光フアイバを介して伝送さ
れてきた可視光レーザを集光して補修すべき部材の補修
すべき部分の表面に照射するレーザ照射ノズル部と、上
記のケーブルおよびレーザ照射ノズル部を補修すべき部
材内に挿入した状態で上記のレーザ照射ノズル部を補修
すべき部分の表面に沿って移動させる駆動機構とを具備
したことを特徴とするものである。
【0016】したがって、外部のレーザ発振装置からこ
のケーブル内の光フアイバを介して可視光レーザをレー
ザ照射ノズル部に送り、このレーザ照射ノズル部はこの
可視光レーザを補修すべき部分に照射するだけであるの
で、このレーザ照射ノズル部は小形に形成することがで
きる。よって、水が充填された補修すべき部材の内部の
狭い隙間にもこのレーザ照射ノズル部を挿入でき、パル
ス状のレーザ照射を行いながらこのレーザ照射ノズル部
を移動させることにより遠隔的に補修作業をおこなうこ
とができ、作業が容易で能率的であるとともに、原子力
発電設備等では、作業者の被曝線量を低減でき、作業能
率も向上する。
【0017】また、本発明の補修装置の好ましい実施形
態によれば、上記のレーザ照射ノズル部は、可視光レー
ザを側方に向けて照射するものであり、またこのレーザ
照射ノズル部はケーブルに対してモータにより回転され
るものである。したがって、このレーザ照射ノズル部を
細管内に挿入し、このレーザ照射ノズル部から細管の内
周面に向けてパルス状のレーザを照射しながらこのレー
ザ照射ノズル部を回転させつつケーブルを引き抜いて細
管内を軸方向に移動させれば、この細管内の補修を効率
的におこなうことができる。
【0018】また、本発明の補修装置の好ましい実施形
態によれば、レーザ照射ノズル部の基端部には接続部材
が取り付けられており、この接続部材は駆動機構により
回動され、このレーザ照射ノズル部は首振り作動をす
る。従って、隅肉溶接部等の略平板状の補修部分の表面
に沿って、パルス状の可視光レーザを連続的に照射し、
補修作業を行うことができる。
【0019】また、本発明の補修装置の好ましい実施形
態によれば、前記のレーザ照射ノズル部内には、前記の
光フアイバの先端から放射された可視光レーザをリング
状の光形のパターンに変換する組み合わせ円錐反射鏡が
内蔵されており、補修すべき部分の表面には上記のリン
グ状の光形のパターンの可視光レーザが照射されるもの
である。よって、より小さなエネルギにより照射部によ
り高い圧力を発生させることができ、表面改質の効果を
高めることができるとともに、組み合わせ円錐反射鏡は
小形のものであるので、このレーザ照射ノズル部を小形
に形成することができる。
【0020】また、本発明の補修装置の好ましい実施形
態によれば、レーザ発振装置と光フアイバの入口との間
には電界シヤッター付の半透明ミラーが配置されてお
り、また前記の光フアイバの長さは、前記のレーザ発振
装置から発振された1パルスの可視光レーザのパルス先
端が補修すべき部分の表面で反射されてこの光フアイバ
内を戻り上記の半透明ミラーを通過する前に、この1パ
ルスの可視光レーザの後端が上記の半透明ミラーを通過
する長さに設定されている。
【0021】したがって、パルス状の可視光レーザを発
振した後に、このパルスが照射部で反射してこの電界シ
ャッター付の半透明ミラーまで戻って来る前に、この電
界シャッターを作動させてこの反射パルスを他の光路に
反射し、この反射パルスがレーザ発振装置内に入射する
のを防止し、これを保護することができる。
【0022】また、本発明の補修装置の好ましい実施形
態によれば、レーザ照射ノズル部内には、可視光レーザ
を偏向する反射鏡が内蔵されており、またこのレーザ照
射ノズル部には、上記の反射鏡で偏向された可視光レー
ザを通過させて外部に照射するレーザ照射ノズル孔が形
成されており、また上記の反射鏡を冷却する冷却材流路
が形成されており、この冷却材流路を流通した冷却材は
上記のレーザ照射ノズル孔を通過して外部に流出するよ
うに構成されているものである。
【0023】したがって、この冷却材により、反射鏡等
の光学要素を効率的に冷却することができるとともに、
上記のレーザ照射ノズル孔から流出する冷却材の流れに
より、レーザ照射部分で発生する微粒子等を効率的に除
去でき、可視光レーザのパルスを効率的に照射すること
ができる。
【0024】また、本発明の補修装置の好ましい実施形
態によれば、レーザ照射ノズル部内には電界または磁界
内の電磁流体または電気流体により集光作用をなす流体
レンズが内蔵されており、またこの流体レンズの作動を
制御する制御装置が設けられている。したがって、この
流体レンズを制御することにより、照射される可視光レ
ーザの焦点等を簡単に制御することができる。
【0025】また、本発明の補修装置の好ましい実施形
態によれば、レーザ照射ノズル内には可視光レーザを偏
向する反射鏡が内蔵されており、この反射鏡は小形の複
数の反射要素からなるアレイ形の反射鏡である。したが
って、このアレイを構成する反射要素の方向等を制御す
ることにより、より迅速確実に照射される可視光レーザ
の方向等を制御することが可能となる。
【0026】また、本発明の記録媒体は、コンピュータ
により上記のような補修装置を制御して部材の補修を実
行させるためのプログラムを記録した媒体である。この
ような記録媒体は、上記の各種の補修装置を制御するコ
ンピュータに各種の制御手順を指令するプログラムが記
録されており、これらの記録媒体を使用することによ
り、コンピュータによって上記の補修装置の作動を制御
し、上述したような各種の補修方法を自動的に正確に実
行させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
形態を説明する。図1ないし図6は本発明の第1の実施
態様を示し、このものは、たとえば原子炉圧力容器に接
続されている計測用の細管等、管状の補修すべき部材の
内面に可視光レーザを照射して表面改質をおこなう方法
と装置、およびこの装置にこの方法を実行させるための
プログラム手順を記録した媒体に関するものである。
【0028】まず、この装置の概要を説明する。図1に
は、この装置の概略的な構成を示す。原子炉圧力容器1
1には、補修すべき部材たとえば細管1としての計装管
69が接続されており、この計測管69内には水が充満
されるとともに、本発明の細管内面レーザ補修装置13
が挿入され、水中で可視光パルスレーザを照射して表面
改質をおこなう。この計測管69に原子炉監視用の検出
器(図示せず)を挿入、引き抜きする装置71には、こ
の細管内面レーザ補修装置13の出入れ装置15が設置
され、複合ケーブル12を巻き取る巻取装置29に結合
されている。この複合ケーブル12内には光フアイバ2
が内蔵されている。
【0029】また、青色を中心とした可視光レーザを発
振する可視光レーザ発振装置25から発振されたレーザ
光は、電界シャッター付半透明ミラー17を通過してレ
ーザパルス分配装置16に導かれるように構成されてい
る。このレーザ光は、このレーザパルス分配装置16で
複数本の光フアイバ28に導入され、これらの光フアイ
バ28の他端部は、上記の巻取装置29を介して上記の
複合ケーブル12に結合されている。
【0030】この細管内面レーザ補修装置13の複合ケ
ーブル12内の光フアイバ2と光フアイバ28の長さ
は、レーザ発振装置25から発振されたパルス状のレー
ザ光が複合ケーブル12の先端部に取り付けられたレー
ザ照射ノズル部8より上記の細管1の内面に照射された
レーザ光が反射して上記の光フアイバ内を逆に伝送され
て来る際に、このパルスの後端が上記の電界シヤッター
付き半透明ミラー17を通過した後に、このパルスの先
端の反射レーザ光がこの電界シヤッター付き半透明ミラ
ー17に到達するような長さに設定されている。そし
て、このレーザ発振装置25から発振されたパルス状の
レーザ光の後端がこの電界シヤッター付き半透明ミラー
17を通過した後、上記の反射レーザ光のパルス先端が
この電界シャッター付き半透明ミラー17まで戻って来
る前に、この電界シヤッター付き半透明ミラーの電界が
切られ、反射して戻って来たレーザ光がこの半透明ミラ
ー17で反射し、他の光路を通過して光ダンパ26に入
射して減衰されるように構成されている。なお、この電
界シャッター付き半透明ミラー17は、上記の反射して
来たレーザ光パルスが通過する間だけ電界が切られ、こ
の反射レーザ光パルスの後端が反射した後は、再び電界
が印加され、前記のレーザ発振装置25からの次のパル
スの発振に備える。
【0031】また、上記の計装管69には、送水ポンプ
30および流量調整装置31が接続され、この計装管6
9内に所定の流量で注水し、その内部に水を充填すると
ともに、所定の流速でこの水を流通させるように構成さ
れている。このような水の流れにより、この計装管69
の内面に可視光レーザを照射した際に発生する微粒子等
の不純物をこの水の流れにより除去する。
【0032】また、この細管内面レーザ補修装置13に
は、超音波検出装置32が設けられ、上記の細管1の内
面に可視光レーザを照射して超高圧が発生した際に生じ
る超音波がこの計装管69を介して伝搬され、この超音
波検出装置32によって検出されるように構成されてい
る。この検出された超音波は、予め測定された上記のレ
ーザ光の照射による表面の改質の状態と発生する超音波
の強度等の関係のデータと比較され、この表面改質の作
業状態を監視することができるように構成されている。
【0033】また、この補修装置には赤外線検出装置3
3が設けられている。上記の電界シヤッター付き半透明
ミラーで反射された戻りのレーザ光は、さらに半透明ミ
ラー27に送られる。そして、この半透明ミラー27に
より、この戻りのレーザ光は反射され、前述した光ダン
パ26に入射される。また、この戻りのレーザ光には、
レーザ光が照射された部分から発生した赤外線が含まれ
ており、この赤外線は上記の半透明ミラー27を透過
し、上記の赤外線検出装置33に入射し、検出される。
この検出された赤外線は、上述の超音波と同様に、予め
測定された赤外線と表面改質の状態との関係のデータと
比較され、このレーザ照射による表面改質の作業状態の
監視がなされる。
【0034】また、この細管内面レーザ補修装置13に
は、制御装置9が設けられ、この制御装置9によって、
上記の可視光パルスレーザ発振装置25、レーザパルス
分配装置16、出入れ装置15、レーザ照射ノズル部8
の回転、電界シヤッター付き半透明ミラー17、送水ポ
ンプ30、流量調整装置31、超音波検出装置32、赤
外線検出装置33の作動や、検出した信号の処理等を行
うように構成されている。この制御装置9は、コンピュ
ータが用いられ、上記のような制御や測定を実施するプ
ログラムが記録された媒体からの指令により、上記のよ
うな制御手順を実施するものである。
【0035】次に、図2を参照して上記の作動のタイミ
ング等の関係を説明する。この図には、前述の可視光パ
ルスレーザ発振装置25から細管内面レーザ補修装置1
3までの光学系の光フアイバ2を含む複合ケーブル12
と前記の電界シヤッター付き半透明ミラー17の設置位
置、および可視光パルスレーザ発振装置25と電界シヤ
ッター付き半透明ミラー17の作動タイミングを示した
ものである。
【0036】上記の可視光パルスレーザのパルス幅をΔ
0 、周期をT、光フアイバ2の長さをL、光の速度を
aとし、前述したように、上記の可視光パルスレーザ発
振装置25から発振されたパルスの先端が上記の半透明
ミラー17を通過し、細管1の内面で反射して再度この
半透明ミラー17に戻って来る前に、このパルスの後端
がこの半透明ミラー17を通過するようにこの光フアイ
バの長さLが設定されている。
【0037】反射して戻って来た可視光パルスレーザ
は、この半透明ミラーで反射し、電界シヤッター18を
通り、前述の光ダンパ26に入射し、赤外線成分はこれ
を透過して前記の赤外線検出装置33に入射するように
構成されている。
【0038】前述のコンピュータからなる制御装置9
は、上記の可視光パルスレーザ発振装置25、電界シヤ
ッター付き半透明ミラー17、電界シヤッター18の作
動タイミングを制御し、この作動は前記のプログラムを
記録した媒体からの指令により実行される。可視光パル
スレーザ発振装置25と電界シヤッター18の作動は、
可視光パルスレーザのパルス幅ΔT0 に対応して所定の
タイミングに調整されるように構成されている。この制
御装置9には、上記の可視光パルスレーザのパルス幅Δ
0 および光フアイバ2の長さLの入力値を用いて、こ
の可視光パルスレーザ発振装置25と電界シヤッター1
8の作動を制御できるプログラムが入力可能な構成であ
り、このプログラムによって上記のような制御信号を出
力する。
【0039】また。図3には前述したレーザ照射ノズル
部8の構成を示す。このレーザ照射ノズル部8には、後
述するような組合わせ円錐反射鏡6が内蔵され、可視光
レーザがリング形の光形のパターンに変換される。ま
た、このレーザ照射ノズル部8には、これを回転駆動す
るモータ機構が組み込まれている。このモータ機構は、
固定側すなわち前記の複合ケーブル側に固定された中空
軸23を備えており、このレーザ照射ノズル部8はベア
リング21を介してこの中空軸23に回転自在に支承さ
れている。そして、回転側すなわちこのレーザ照射ノズ
ル部8側には永久磁石19が取り付けられており、また
固定側すなわち中空軸23側には回転子22を包囲する
ようにコイル20が設けられ、電磁形のモータを構成し
ている。このようなモータ機構は、上記の複合ケーブル
内に設けられた電線(図示せず)等から給電され、所定
の回転数でこのレーザ照射ノズル部8を回転駆動する。
【0040】また、上記の光フアイバ2は、上記の中空
軸23内を貫通し、その先端面はこのレーザ照射ノズル
部8の中心に位置している。この光フアイバ2の先端面
に対向して、上記の組合わせ円錐反射鏡6が設けられ、
これによりリング状の光形となったレーザ光は、集光レ
ンズ3により集光され、反射鏡5により偏向され、この
レーザ照射ノズル部8の外筒の周面に形成されたレーザ
照射ノズル孔から速報すなわち径方向に照射され、細管
1の内面に所定の径のリング形の光形の照射スポットを
形成して照射される。
【0041】図4には、上記の組合わせ円錐反射鏡6の
構成を示す。このものは、円錐台部材14の内部に、内
面が鏡面40に仕上げられた円錐台形の穿孔が形成され
ており、この穿孔の内部に同心状に円錐部材すなわち円
錐反射鏡10が挿入されており、この円錐反射鏡10の
外面の円錐面は鏡面41に仕上げられており、これらの
鏡面40,41が互いに対向している。上記の円錐反射
鏡10は、支持柱39を介して上記の集光レンズ3と一
体化されており、また上記の円錐台反射鏡14はスペー
サ38によりこの集光レンズ3と所定の位置関係に保持
されている。
【0042】次に、上述のように構成された補修装置を
用いて上記の細管1内の表面改質をおこなう補修方法の
作用を説明する。まず、前記の原子炉圧力容器11に溶
接された複数本の計装管69のうち、補修をおこなうべ
きものを選択する。そして、この原子炉の運転の際に炉
心を監視する検出器をこの計装管69内に出入れする装
置71に、この選択した計装管69に対応してその内部
に細管内面レーザ補修装置13のレーザ照射ノズル部8
を出入れする装置15を設置する。
【0043】次に、複合ケーブル12およびその先端の
レーザ照射ノズル部8をこの計装管69すなわち補修す
べき細管1の内部に挿入し、上記の出入れ装置15によ
りこの複合ケーブル12をこの計装管69内に挿入し、
その先端のレーザ照射ノズル部8を表面改質すべき所定
の補修する部分に位置させる。なお、このレーザ照射ノ
ズル部8の位置決めは、挿入した複合ケーブル12の長
さから決定される。
【0044】そして、パルスレーザ発振装置25によ
り、水中での減衰の少ない青色を中心としたパルス状の
可視光レーザを作業用の高エネルギー密度で発振する。
また、電界シヤッターに電界を掛け、上記の半透明ミラ
ー27でこのレーザ光を反射させてレーザパルス分配装
置16に導く。このレーザパルス分配装置16は、内部
の反射鏡36が駆動装置37により回転されており、レ
ーザパルスはこの反射鏡36により周期ごとに分配先の
集光光学系に入射される。この入射したレーザ光は、集
光光学系により光径が0.5mm程度に集光され、光フ
アイバ28に導入し、巻取装置29を経由して複合ケー
ブル12の光フアイバ28にレーザ光を導入する。
【0045】上記のレーザ光は、光フアイバ28から光
フアイバ2に導かれ、この光フアイバ2を介してレーザ
照射ノズル部8に導入される。この光フアイバ2から射
出されたレーザ光は、組み合わせ円錐反射鏡6の円錐反
射鏡10に照射され、環状に反射された光が円錐台反射
鏡14でさらに反射され、組み合わせ集光レンズ3に照
射される。そして、この光は集光レンズ3により集光さ
れ、反射鏡5により径方向に反射される。そして、この
径方向に反射された光は、細管1内の水中を伝播し、こ
の細管1の内面の所定位置に焦点を結んで照射される。
これにより、このパルス状の可視光レーザの照射位置で
は、この細管1の内面の表面部分の材料がプラズマ化し
て局部的に瞬間的な超高圧が発生し、これによりピーニ
ング効果が生じ、この部分の表面改質がなされる。
【0046】上記のようにして、この細管1の内面にパ
ルス状の可視光レーザを照射しながら、前記のモータ7
によりこのレーザ照射ノズル部を回転され、このパルス
状の可視光レーザをこの細管1の内面に周方向に移動さ
せながら照射する。また同時に、前記の出し入れ装置1
5により、複合ケーブル12を所定の速度で引き抜き、
このレーザ照射ノズル部8を軸方向に移動させる。この
場合の上記のレーザ照射ノズル部8の回転数Nと、この
複合ケーブル12の引き抜き速度すなわちレーザ照射ノ
ズル部8の引き抜き速度Vとは、下記の関係を満足する
ように制御される。
【0047】 N=(Z/N2 )×(ΔA/πD+N0 ) …(1) Z=1/T …(2) ΔA=A/n …(3) V=A×N …(4) ここで、 N ;レーザ照射ノズル部8(反射鏡5)の回転数 Z ;パルスレーザ周波数 N2 ;レーザパルス分配数 ΔA;照射スポット移動量 D ;計装管69(細管1)の内径 N0 ;整数 T ;パルス間隔 A ;照射スポット直径 n ;照射スポットの重なり数 V ;レーザ照射ノズル部8の引き抜き速度 上記の複合ケーブル12の引き抜き量が所定の長さに達
すると、パルスレーザ発振装置25のレーザ発振が停止
され、出入れ装置15により複合ケーブル12およびそ
の先端のレーザ照射ノズル部8が細管1(計装管)から
引き抜かれ、回収される。
【0048】また、上記のレーザパルスの照射作業に伴
って、前記の送水ポンプ30を作動させ、流量調整装置
31で所定の流量に調節された水が出入れ装置15を介
して計装管69内に供給され、この水はレーザ照射ノズ
ル部8の周囲を所定の流速で流れて原子炉圧力容器1内
に流出する。このような水の流れにより、レーザパルス
が照射された際に発生する細管1の材料元素の微粒子や
水素ガスをこのレーザパルスの照射光路から排除し、こ
れらの微粒子やガスにより照射されるレーザ光が減衰し
たり散乱するのを防止する。
【0049】上記の微粒子やガスは、水の流れとともに
移動し、これらと流れる水との相対速度は実質的に零で
ある。したがって、たとえばパルスレーザの発振周波数
が5kHzの場合に、この水の流速を10m/sとする
と、1回のパルスレーザの照射によって発生した微粒子
やガスは、この水の流れにより2mm程度下流側に移動
する。したがって、この場合には、照射されるパルスレ
ーザの光径が2mm以下であれば、次のパルスレーザの
照射の際にはこれらの微粒子やガスはこの次のパルスレ
ーザの光路から排除されている。もちろん、上記のパル
スレーザ発振周波数が小さくなれば、これに対応して水
の流速は遅くてもよい。
【0050】上記のようなパルスレーザの照射により発
生する微粒子やガスの排除は、細管1内に充填された水
の流動により行われるので、簡単かつ効果的である。す
なわち、このパルスレーザの照射により発生する微粒子
やプラズマは、その噴出速度が数百m/sに達するの
で、周囲がガス雰囲気の場合には、これらが遠方まで飛
散するので、この雰囲気ガスを流動させてもこれらを次
のパルスレーザの照射の光路から排除することは困難で
ある。このため、ガス雰囲気中でこのようなパルスレー
ザの照射により表面改質を行う場合には、これら微粒子
やプラズマを電界または磁界で排除する必要があり、装
置が複雑となり、また非能率的となる。
【0051】これに対して、上記のように水中でパルス
レーザの照射を行えば、その際に発生する微粒子やプラ
ズマは殆ど飛散または拡散せず、前述したように、この
水の流れとほぼ等しい速度で排除され、装置が簡単です
み、また能率的でかつ確実である。
【0052】また、上記のパルスレーザの照射により、
細管1の内表面の数原子層がプラズマ状態となって噴出
するので、上記のように局部的に超高圧と衝撃波が発生
し、これに伴って超音波が発生する。この超音波は、計
装管69(細管1)および水中を伝播し、出入れ装置1
5を介して超音波検出装置32によって検出される。こ
の超音波の強度は、パルスレーザの照射による表面改質
の状態と対応しているので、予め測定されていたこの超
音波強度と表面改質の状態との対応関係のデータと比較
し、この超音波の検出により、この表面改質作業の状況
を監視する。
【0053】また、上記の細管1の内表面に照射された
パルスレーザの一部は、この内表面で反射され、上記の
レーザ照射ノズル部8の内部の光学系、光フアイバ28
等を介して逆方向に伝送され、パルスレーザ発振装置2
5内に入射し、この発振装置を損傷することがある。こ
のような不具合を防止するために、前述のように電界シ
ヤッター付半透明ミラー17により、この反射光がパル
スレーザ発振装置25内に入射する前に、この電界シヤ
ッターに電界を掛け、この反射光を反射して光ダンパ2
6に入射させる。
【0054】また、この反射光が光ダンパ26に入射す
る前の光路には、前記のように赤外線を透過する半透明
ミラー27が挿入されており、透過した赤外線を赤外線
検出装置33で検出する。この反射光には、パルスレー
ザの照射により加熱された細管1の内表面から放射され
る赤外線が含まれており、この赤外線の強度は、前述の
超音波と同様に表面改質の状態と対応している。したが
って、この検出した赤外線量と、予め測定しておいた赤
外線量と表面改質の状態との関係のデータとを比較し、
この表面改質作業の状況を監視することができる。
【0055】上記のように、本発明の装置および方法に
よれば、たとえば原子炉圧力容器11に溶接された複数
本の計装管69(細管1)の内表面の表面改質作業等の
点検、保全を水中で遠隔的に行うことができ、この原子
力設備等の機器の長寿命化を達成することができ、しか
も作業は簡単で能率的であり、短時間で作業を行うこと
ができる。
【0056】また、このように水中でかつ遠隔的に作業
を行うことができるので、特に原子力設備等において
は、作業員の被曝線量が大幅に低減できるので、作業時
間や接近性等の作業の制約が少なくなり、より能率的か
つ確実に作業を行うことができる。
【0057】また、本発明の装置は、光フアイバ2の出
口部に組合わせ円錐反射鏡6を配置したので、この光フ
アイバ2の出口から、レーザ照射スポットまでの距離を
短くすることができる。よって、この複合ケーブル12
の先端部のレーザ照射ノズル部8の軸方向の長さを短く
することができ、これらをたとえば細管内に挿入する場
合に、より小さな曲げ半径の部分を通過させることがで
き、作業の適用範囲が拡大するとともに、作業性も良好
となる。
【0058】また、レーザ照射ノズル部8の集光レンズ
3や反射鏡5に円形の光形のレーザ光が照射されると、
その中心部の温度が高くなり、熱損傷を起こす可能性が
あるが、上述のように組合わせ円錐鏡6によりレーザ光
の光形を環状にしてあるので、中心の高温となるスポッ
ト点が形成されず、これらの光学要素の熱損傷を確実に
防止することができる。
【0059】また、上述した装置を使用して上記のよう
な方法を実施するには、コンピュータにより所定のプロ
グラムに従って上記の装置を制御して自動的に行うこと
ができる。このコンピュータは、前述した制御装置9に
内蔵させるか、または別に設置したコンピュータにより
通信ケーブル、無線等によりこの制御装置9に信号を送
り、これにより上記のような手順を実行させることがで
きる。
【0060】このプログラムは、たとえば磁気デイス
ク、光デイスク、半導体メモリ等の記録媒体に記録し、
これを上記のコンピュータに読み取らせて実行させるこ
とができる。以下、この記録媒体に記録されたプログラ
ムを説明する。
【0061】図5には、このプログラムのフローシート
を示す。まず、上記のコンピュータを内蔵した制御装置
9の電源を投入し、制御コンピュータにキーボードから
パルスレーザの発振周波数等の入力をおこなう。
【0062】そして、前記のレーザ発振装置25の起動
はこのコンピュータにより行い、低出力、たとえば定格
出力の1/10程度の出力で発振するように制御する。
そして、半透明ミラー17の電界シャッターへの加電と
このレーザ発振装置とのパルスレーザの発振のタイミン
グが一致するように制御する。また、電界シャッター1
8の加電のタイミングをパルスレーザのパルス幅ΔT0
程度レーザ発振タイミングより遅らせるように制御す
る。
【0063】また、レーザパルス分配装置16の駆動装
置37を駆動制御して反射鏡36を回転させ、光フアイ
バ28の入射端構造88にパルスレーザが入射するよう
にこの反射鏡36の回転と位相の制御をおこなう。ま
た、前記のレーザ照射ノズル部8の回転を起動し、かつ
定格回転となるように制御する。
【0064】また、細管1の内面に照射されたレーザ光
の反射光の赤外線成分を赤外線検出装置33で検出し、
予めパルスレーザの出力に対して構成してある赤外線量
のデータと比較し、このレーザ光の照射スポットの状態
が所定の条件となっているか否かを判定する。また、前
述の式(4)の速度Vでレーザ照射ノズル部8を引き抜
くように巻取装置29を制御する。また、前記の超音波
検出装置32により超音波を検出し、前記の赤外線検出
装置33による赤外線の検出量ととともに予め較正して
ある所定の値となるようにレーザ発振装置25のレーザ
発振出力を制御する。
【0065】そして、このレーザ照射ノズル部8の引抜
き量が所定の値になると、レーザ発振装置25のレーザ
発振を停止する。また、これとともに、レーザ照射ノズ
ル部8の回転を停止し、また前記のレーザパルス分配装
置16の駆動装置37の作動を停止させる。
【0066】なお、図6には、上記のような作動におけ
るレーザ発振装置25のパルスレーザの発振、電界シャ
ッター付半透明ミラー27の電界付加、電界シヤッター
18の電界付加のタイミングを示す。このようにこれら
のタイミングを制御することにより、反射光がレーザ発
振装置25内に入射するのを防止し、またこの反射光中
の赤外線成分を赤外線検出装置33に導入する。
【0067】なお、本発明は上記の第1の実施形態には
限定されない。たとえば、図7には、本発明の第2の実
施形態のレーザ照射ノズル部8の部分を示す。この実施
形態のものは、レーザ照射部からの反射光中の赤外線を
制御するものである。
【0068】すなわち、パルスレーザを照射した細管1
の内面からは、前述のように反射光が放射され、この反
射光中の赤外線成分はこのパルスレーザの照射による表
面改質の状態を監視するために検出される。しかし、こ
の赤外線は、光学要素に熱損傷を与えるので、上記の監
視用に検出する赤外線以外は、この光学系内に入射させ
ない方が好ましい。
【0069】この実施形態では、集光レンズ3の表面に
電界シヤッター膜34が設けられており、また反射鏡2
4の表面にも電界シヤッター膜35が設けられている。
なお、この実施形態では、この反射鏡24は凹面鏡に形
成されている。上記の集光レンズ3の電界シヤッター膜
34は、赤外線を反射して可視光レーザを透過するもの
であり、また反射鏡24の電界シヤッター膜35は、赤
外線を透過して可視光レーザを反射するものである。
【0070】前述のように、細管1の内面にパルスレー
ザを照射すると、その表面近傍が高温となり、赤外線を
放射する。この際に、上記の反射鏡24の電界シヤッタ
ー膜35に電界を付加し、この赤外線を透過させて赤外
線が集光レンズ3側に逆行しないようにする。また、上
記の集光レンズ3の電界シヤッター膜34に電界を付加
し、この赤外線を反射して透過させないようにする。こ
のようにすることにより、この赤外線がこの装置の光学
系内に逆行するのを防止する。
【0071】なお、可視光パルスレーザが照射されてい
る間は、これらの電界シヤッター膜34,35に電界を
付加せず、レーザ光の照射部位からの反射光を逆行さ
せ、前述したようにこの反射光中の赤外線成分を検出し
てレーザ照射による表面改質の状態を検出する。そし
て、このパルスレーザの照射が終了した後は、上記のよ
うにこれらの電界シヤッター膜34,35に電界を付加
し、赤外線の逆行を防止する。
【0072】このパルスレーザが照射されている時間す
なわちパルス幅の時間は短時間であるが、このパルスレ
ーザが終了した後もその照射部位は高温状態であり、多
量の赤外線を放射する。よって、上記のようにこのパル
スレーザのパルス幅だけ赤外線を逆行させても光学系の
損傷は生じることがなく、この逆行した赤外線で上記の
ような表面改質の状態を検出し、この後に赤外線の逆行
を防止することにより、その後に続く赤外線を遮断し、
光学系の損傷を防止することができる。
【0073】なお、この実施形態では、集光レンズ3お
よび反射鏡24の両方に電界シヤッター膜34,35を
設けたが、いずれか一方に電界シヤッター膜を設けたも
のでも良い。また、この実施形態では、上記の点以外は
前述した第1の実施形態と同様な構成であり、図7中で
第1の実施形態と対応する部分には同じ符号を付してそ
の説明を省略する。
【0074】また、前述した組合わせ円錐反射鏡6は、
前記の第1の実施形態で使用されているものには限定さ
れない。たとえば、図8には、この組合わせ円錐反射鏡
6の第1の変形例を示す。このものは、円錐反射鏡10
の円錐反射面を凸面鏡42としたものである。このもの
は、円錐反射鏡10の反射面が凸面鏡42となっている
ので、光フアイバから出射された光がより大きな角度で
拡散され、円錐台反射鏡14との距離を小さくすること
ができ、この光学系をより小形化することができる。
【0075】また、図9には、組合わせ円錐反射鏡6の
第2の変形例を示す。このものは、円錐台反射鏡14の
内面の反射面が、凹面鏡43として形成されているもの
である。このものは、円錐台反射鏡14の内面の反射面
が凹面鏡43となっているため、レーザ光を再び集光す
るのを集光レンズとの組合わせで行い、この集光レンズ
の光学系をより小形化することができる。
【0076】また、図10には、組合わせ円錐反射鏡6
の第3の変形例を示す。このものは、円錐反射鏡10の
反射面を凸面鏡42とするとともに、円錐台反射鏡14
の内面の反射面を凹面鏡43としたものである。このも
のは、上記の第1の変形例のものと、第2の変形例のも
のとの特徴を両方備えているので、集光レンズを含めた
光学系をより小形化することができる。
【0077】なお、上記の第1ないし第3の変形例の組
合わせ円錐反射鏡は、上述の点以外は前述の第1の実施
形態の組合わせ円錐反射鏡と同様の構成であり、図8な
いし図10中で第1の変形例のものと対応する部分には
同じ符号を付してその説明は省略する。
【0078】また、図11には、組合わせ円錐反射鏡6
の第4の変形例を示す。このものは、可視光レーザの透
過性の材料で円錐台形の部材47を形成し、この円錐台
形の部材47の大径側の端部内に同軸状に円錐形の孔4
8を形成し、この円錐台形の部材47の外面の円錐面を
反射面44に、また上記の円錐形の孔48の内面を反射
面45としたものである。このものは、円錐台形の部材
の小径側の端面からレーザ光が入射し、光学的には前述
の第1の変形例の組合わせ円錐反射鏡と同様の作用をな
す。この実施形態のものは、この組合わせ円錐反射鏡6
が一体の円錐台形の部材47で形成されているので、光
学要素の狂いがなく、光学的に安定しているとともに、
より小形に形成することができる。
【0079】また、図12には組合わせ円錐反射鏡6の
第5の変形例の構成を示す。このものは、円錐形の孔の
内面の反射面を凸面鏡49としたものである。この実施
形態のものは、光学的には図8に示すような第1の変形
例の組合わせ反射鏡と同様な作用をなす。
【0080】また図13には、組合わせ円錐反射鏡6の
第6の変形例の構成を示す。このものは、円錐台形の部
材47の外面の反射面を凹面鏡50としたものである。
この実施形態のものは、光学的には図9に示すような第
2の変形例の組合わせ反射鏡と同様な作用をなす。
【0081】また、図14には、組合わせ円錐反射鏡6
の第7の変形例の構成を示す。このものは、円錐形の孔
の内面の反射面を凸面鏡49とし、また円錐台形の部材
47の外面の反射面を凹面鏡50としたものである。こ
の実施形態のものは、光学的には図10で示す第3の変
形例の組合わせ円錐反射鏡と同様な作用をなす。
【0082】なお、上記の図12ないし図14に示す組
合わせ円錐反射鏡は、上記の点以外は前記の図11に示
す組合わせ円錐反射鏡と同様の構成であり、図12ない
し図14中で図11のものと対応する部分には、同じ符
号を付してその説明は省略する。
【0083】また、図15には、組合わせ円錐鏡の第8
の変形例の構成を示す。このものは、前記の図11に示
す第4の変形例の円錐台形の部材47の大径側の端部の
環状の端面部を突部状の断面形状とし、この部分をレン
ズ部51としたものである。この実施形態のものは、こ
の円錐台形の部材の端部にレンズ部51が一体に形成さ
れ、前述の集光レンズとの組合わせで集光作用を行うの
で、この集光光学系をより小形に形成することができ
る。
【0084】次に、本発明の第3の実施形態を図16な
いし図18を参照して説明する。この実施形態のもの
は、たとえば補修すべき部材が略平板状の板面54等の
場合に主に適したものである。図16には、この第3の
実施形態のレーザ照射ノズル部8とその駆動機構の部分
の一部を断面で示す側面図、図17にはその平面図を示
す。
【0085】この実施形態のレーザ照射ノズル部8は、
組合わせ円錐反射鏡として、前記の図15に示すような
組合わせ円錐反射鏡を用いている他は、前述の第1の実
施形態のレーザ照射ノズル部と略同様の構成である。ま
た、このレーザ照射ノズル部8には、レーザ光の照射方
向に、転動球等からなる接触子59が突設されている。
この接触子59は、上記の補修すべき部材である板面5
4の表面に接触し、このレーザ照射ノズル部8とこの板
面54との間の距離を一定に維持し、この板面54の表
面上に照射されたレーザ光の焦点スポットが正確に結ば
れるように構成されている。
【0086】また、このレーザ照射ノズル部8の基端部
は接続板56の先端部に取り付けられており、またこの
接続板56の基端部は駆動装置55を介して遠隔操作装
置のマニピュレータ等のアーム53の先端部に取り付け
られている。なお、この接続板56とレーザ照射ノズル
部8およびアーム53等との取り付けは、固定金具5
7,58によって行われ、またこれらの固定金具57,
58は光フアイバ2を所定の位置に保持する。
【0087】上記の接続板56の基端部は、水平方向、
すなわち板面54の面の方向と平行な方向に回動自在に
支承されている。また、上記の駆動装置55は、超音波
モータまたは超小形の電磁モータ等と、その他の駆動機
構を内蔵しており、上記の接続板56およびその先端部
のレーザ照射ノズル部8を板面54と平行な方向に回動
するように駆動する。
【0088】なお、この実施形態のものは、上記の点以
外は前述した第1の実施形態のものと略同様の構成であ
り、図16および図17中で、第1の実施形態に対応し
た部分には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0089】この第3の実施形態のものは、前述したよ
うに平板状の部材の表面改質作業に適したものである。
たとえば、原子炉圧力容器や、炉内構造物の突合わせ溶
接部または隅肉溶接部の表面改質作業は、以下のような
行程を行う。
【0090】たとえば、狭隘部の開口に対して壁面にあ
る溶接線のレーザ照射による表面改質作業を行う場合に
は、前述の遠隔操作装置たとえば作業ロボットなどのア
ーム53の先端部に上記の駆動装置55やレーザ照射ノ
ズル部8を装着する。そして、このアーム53を操作し
てこのレーザ照射ノズル部8をこの狭隘部に挿入し、表
面改質する溶接線の位置に対応させる。この場合に、た
とばこのレーザ照射ノズル部8および接続板56が溶接
線と平行になるように配置する。
【0091】そして、前述の第1の実施形態と同様に、
パルス状の可視光レーザを照射するとともに、上記の駆
動装置55によりこの接続板56を揺動させ、その先端
のレーザ照射ノズル8を溶接線と略直交する方向に、こ
の板面54の表面に沿って往復移動させる。この往復移
動の範囲は、表面改質すべき部分の状態に対応して設定
されるが、溶接線を補修する場合には、その溶接部とそ
の周囲の熱影響部を含む範囲でこのレーザ照射ノズル部
8を往復移動させる。そして、このようにレーザ照射ノ
ズル部8を往復移動させながら、上記のアーム53を溶
接線の方向に沿って移動させ、この溶接部の表面改質を
行う。
【0092】なお、上記のような作業を行う場合におい
て、上記の接続部材56の揺動速度すなわちレーザ照射
ノズル部8の往復移動速度、アーム53の溶接線に沿う
方向の移動速度、照射されるパルスレーザのスポット径
やパルス周波数、電界シヤッターの制御による反射光の
制御、発生する超音波や赤外線の検出による改質作業の
監視等は、前記の第1の実施形態の場合と同様である。
【0093】なお、上記のような作業は、このレーザ補
修装置の制御装置に内蔵されているコンピュータまたは
この制御装置に接続されている外部のコンピュータ等に
より、自動的に制御され、このコンピュータによる制御
作動を指令するプログラムは各種の記録媒体に記録され
ており、このプログラムの例を図18を参照して説明す
る。
【0094】まず、上記の遠隔操作装置のアーム53の
作動を制御し、このアームを狭隘部に挿入し、このアー
ム53、レーザ照射ノズル部8を溶接線に沿って配置す
る。また、このレーザ照射ノズル部8の接触子59を板
面54に接触させて距離を一定に保つように制御する。
【0095】そして、このレーザ照射ノズル部8がこの
接触子59を接触させながら、この溶接線と直交する方
向に往復移動しながらこの溶接線に沿って移動するよう
に駆動装置55等を制御する。また、これとともに、パ
ルスレーザ発振装置を起動し、低出力でパルス発振を行
い、前述の電界シヤッター付き半透明ミラー17の電界
シヤッター、電界シヤッター18等とパルスレーザ発振
のタイミングを調整する。
【0096】そして、前述の赤外線検出装置33での赤
外線検出量を較正結果と比較してレーザ照射状態の判定
を行い、溶接線に沿って前述の(4)式に示すような関
係を維持してレーザ照射とレーザ照射ノズル部8の移動
を制御する。そして、超音波検出装置32や赤外線検出
装置33により超音波や赤外線を検出し、これらの値か
らパルスレーザ発振装置の出力等を制御し、溶接部のレ
ーザ照射による表面改質作業を行う。そして、所定の表
面改質すべき部分の改質作業が終了したら、パルスレー
ザ発振装置の発振を停止し、遠隔操作装置のアーム53
およびレーザ照射ノズル部8を引抜く。なお、この作業
の終了は、遠隔操作装置のアームの移動量が補修部分の
寸法に対応して移動したことから判定する。
【0097】また、図19ないし図21を参照して、本
発明の第4の実施形態を説明する。この実施形態のもの
は、たとえば補修すべき部材が略平板状の板面54等の
場合に主に適したもので、特に補修すべき部分たとえば
溶接部が狭隘部の開口に対して底面に位置している場合
等に適したものである。図19には、この第3の実施形
態のレーザ照射ノズル部8とその駆動機構の部分の一部
を断面で示す平面図、図20にはその側面図を示す。
【0098】この実施形態のレーザ照射ノズル部8は、
その前端部にレーザ照射ノズル孔52が形成されてお
り、レーザ光はこのノズル孔52から軸方向に向けて前
方に照射される。なお、この実施形態のレーザ照射ノズ
ル部8は、上記のような構成に対応して、反射鏡等が省
略されている以外は、前述した各実施形態のものと同様
の構成である。
【0099】この実施形態では、前記の遠隔操作装置の
アーム53の先端部に、枠状をなす取付け構造体64が
取付けられている。この取付け構造体64には、その軸
方向と直交する方向にスライド案内部材62が設けられ
ている。そして、このスライド部材62には、上記のレ
ーザ照射ノズル部8が取付けられ、このスライド案内部
材62の方向、すなわち軸方向と直交する方向に摺動ま
たは移動自在に案内されている。
【0100】また、このレーザ照射ノズル部8は、この
取付け構造体64の軸方向、すなわち上記のスライド体
62の摺動方向に向けて取付けられており、このレーザ
照射ノズル部8からのレーザ照射方向は、このスライド
体62の摺動方向と一致している。そして、上記の取付
け構造体64の軸方向の先端部には、一対の接触子59
が設けられている。これらの接触子59は、たとえば転
動ボール等から構成され、上記の板面54の表面に移動
自在に接触している。そして、これらの接触子59によ
り、この取付け構造体64に取付けられたレーザ照射ノ
ズル部8の先端と板面54の表面との距離が一定に維持
され、このレーザ照射ノズル部8から照射されたレーザ
光がこの板面54の表面上に正確に焦点スポットを形成
するように構成されている。
【0101】また、この取付け構造体64には、駆動装
置55が取付けられており、この駆動装置は超音波モー
タや超小形の電磁モータ等が内蔵されており、駆動プー
リ63を任意の速度および回転方向で駆動するように構
成されている。また、この取付け構造体64のスライド
案内部材64の両端部には、一対のプーリ61が回転自
在に取付けられている。そして、上記の駆動プーリ63
とこれらプーリ61の間には、無端状のベルト60が掛
け渡されており、このベルト60の一部は上記のレーザ
照射ノズル部8に取付けられている。したがって、上記
の駆動装置55によって上記の駆動プーリ63が回転さ
れると、上記のベルト60が走行し、上記のレーザ照射
ノズル部8がスライド案内部材62に沿って往復移動す
る。
【0102】上記のような実施形態のものは、上記のア
ーム53を狭隘部の開口から挿入し、上記の板面54の
表面に取付け構造体64の接触子59を接触させ、レー
ザ照射ノズル部8の先端部を補修すべき部分たとえば溶
接線に合致させる。この場合に、上記のスライド案内部
材62の方向、すなわちレーザ照射ノズル部8の往復移
動方向がこの溶接線と直交する方向となるように設定す
る。
【0103】そして、パルスレーザを照射しながら、こ
のレーザ照射ノズル部8を往復移動させながら、上記の
遠隔装置装置のアーム53をこの溶接線の方向に沿って
移動させ、この溶接部分のレーザ照射による表面改質作
業を行う。なお、このレーザ照射ノズル部8の往復移動
のストロークは、この溶接部の幅や、熱影響部をカバー
するようなストロークに設定される。また、これらの移
動速度とパルスレーザのスポット径、パルス間隔等は、
前述の第1の実施形態の場合と同様に制御される。
【0104】なお、上記のような作業は、このレーザ補
修装置の制御装置に内蔵されているコンピュータまたは
この制御装置に接続されている外部のコンピュータ等に
より、自動的に制御され、このコンピュータによる制御
作動を指令するプログラムは各種の記録媒体に記録され
ており、このプログラムの例を図21を参照して説明す
る。
【0105】まず、上記の遠隔操作装置のアーム53の
作動を制御し、このアームを狭隘部に挿入し、取付け構
造体64、レーザ照射ノズル部8を溶接線に対応した位
置に配置する。また、この取付け構造体64の接触子5
9を板面54に接触させてレーザ照射ノズル部8の先端
との距離を一定に保つように制御する。
【0106】そして、この接触子59を接触させなが
ら、上記の駆動装置55の作動を制御し、レーザ照射ノ
ズル部8をこの溶接線と直交する方向に往復移動しなが
らこの溶接線に沿って移動するように制御する。また、
これとともに、パルスレーザ発振装置を起動し、低出力
でパルス発振を行い、前述の電界シヤッター付き半透明
ミラー17の電界シヤッター、電界シヤッター18等と
パルスレーザ発振のタイミングを調整する。
【0107】そして、前述の赤外線検出装置33での赤
外線検出量を較正結果と比較してレーザ照射状態の判定
を行い、溶接線に沿って前述の(4)式に示すような関
係を維持してレーザ照射とレーザ照射ノズル部8の移動
を制御する。そして、超音波検出装置32や赤外線検出
装置33により超音波や赤外線を検出し、これらの値か
らパルスレーザ発振装置の出力等を制御し、溶接部のレ
ーザ照射による表面改質作業を行う。そして、所定の表
面改質すべき部分の改質作業が終了したら、パルスレー
ザ発振装置の発振を停止し、遠隔操作装置のアーム5
3、取付け構造体64およびレーザ照射ノズル部8を引
抜く。この作業の終了は、遠隔操作装置のアームの移動
量が補修部分の寸法に対応して移動したことから判定す
る。
【0108】また、図22ないし図25を参照して本発
明の第5の実施形態を説明する。この実施形態のもの
は、狭隘部には限定されないが、主として隅肉溶接部、
すなわち互いに直交または所定の角度で交差した2つの
平板部90,91の間に形成された隅肉溶接部66の表
面改質作業に適したものである。
【0109】この実施形態のレーザ照射ノズル部8は、
その前端部にレーザ照射ノズル孔52が形成されてお
り、レーザ光はこのノズル孔52から軸方向に向けて前
方に照射される。なお、この実施形態のレーザ照射ノズ
ル部8は、上記のような構成に対応して、反射鏡等が省
略されている以外は、前述した各実施形態のものと同様
の構成である。
【0110】また、65はビーム状の取付け部材であっ
て、この取付け部材65は図示しない遠隔操作装置のア
ーム等に取付けられる。そして、この取付け部材65の
先端部には、駆動装置55を介して上記のレーザ照射ノ
ズル部8が取付けられている。この駆動装置55は、超
音波モータまたは超小形の電磁モータ等を内蔵してお
り、組み歯車89を介して上記のレーザ照射ノズル部8
をその軸線を含む平面内で回転駆動するように構成され
ている。
【0111】また、上記のレーザ照射ノズル部8の側面
には、接触子59が取付けられている。この接触子59
は、たとえば細長板状の部材で、このレーザ照射ノズル
部8の先端部から所定の長さだけ軸方向に突出してい
る。したがって、この接触子59の先端が平板部材9
0,91、隅肉溶接部66等の表面に接触することによ
り、このレーザ照射ノズル部8の先端とこれらの表面と
の間の距離を一定に維持し、照射されるレーザ光がこれ
らの表面に正確に焦点スポットを結ぶように構成されて
いる。
【0112】この実施形態のものは、上記のアームを作
動させ、たとえば一方の平板部材90の表面にレーザ照
射ノズル部8の接触子59を接触させて距離を一定に保
ちつつ、このレーザ照射ノズル部8の先端部を補修すべ
き部分たとえば隅肉溶接部66に対応させる。この場合
に、上記のレーザ照射ノズル部8が往復回動する面がが
この隅肉溶接線と直交する方向となるように設定する。
【0113】そして、パルスレーザを照射しながら、ア
ームをこの隅肉溶接部66と直交する方向に移動させ、
このレーザ照射ノズル部8を往復移動させ、これととも
に上記の遠隔装置装置のアームをこの隅肉溶接線66の
方向に沿って移動させ、この溶接部分のレーザ照射によ
る表面改質作業を行う。この場合に、上記の平板部材9
0,91や隅肉溶接部66の表面は、互いに角度をもっ
て交差しているので、これらの表面の角度に対応して上
記の駆動装置55によりこのレーザ照射ノズル部8を回
動させ、このレーザ照射ノズル部8が常にこれらの表面
に対して直交する姿勢となるように制御する。
【0114】なお、このレーザ照射ノズル部8の往復移
動のストロークは、この隅肉溶接部66の幅や、熱影響
部をカバーするようなストロークに設定される。また、
これらの移動速度とパルスレーザのスポット径、パルス
間隔等は、前述の第1の実施形態の場合と同様に制御さ
れる。
【0115】なお、上記のような作業は、このレーザ補
修装置の制御装置に内蔵されているコンピュータまたは
この制御装置に接続されている外部のコンピュータ等に
より、自動的に制御され、このコンピュータによる制御
作動を指令するプログラムは各種の記録媒体に記録され
ており、このプログラムの例を図24および図25を参
照して説明する。
【0116】まず、遠隔操作装置のアームに取り付けた
取付け部材65およびレーザ照射ノズル部8を隅肉溶接
部66の一方側の平板部材90に沿って挿入し、他方の
平板部材91から所定の距離で停止させる。そして、レ
ーザ照射ノズル部8の接触子59を平板部材90、隅肉
溶接部66、平板部材91の表面に接触した状態を維持
しながら、このレーザ照射ノズル部8を所定の軌跡で移
動させ、かつ駆動装置55を制御してこのレーザ照射ノ
ズル部8が常にこれらの表面と直交するように回動制御
する。
【0117】また、これとともに、パルスレーザ発振装
置を起動し、低出力でパルス発振を行い、前述の電界シ
ヤッター付き半透明ミラー17の電界シヤッター、電界
シヤッター18等とパルスレーザ発振のタイミングを調
整する。
【0118】そして、前述の赤外線検出装置33での赤
外線検出量を較正結果と比較してレーザ照射状態の判定
を行い、溶接線に沿って前述の(4)式に示すような関
係を維持してレーザ照射とレーザ照射ノズル部8の移動
を制御する。そして、超音波検出装置32や赤外線検出
装置33により超音波や赤外線を検出し、これらの値か
らパルスレーザ発振装置の出力等を制御し、溶接部のレ
ーザ照射による表面改質作業を行う。そして、所定の表
面改質すべき部分の改質作業が終了したら、パルスレー
ザ発振装置の発振を停止し、遠隔操作装置のアーム、取
付け部材65およびレーザ照射ノズル部8を引抜く。こ
の作業の終了は、遠隔操作装置のアームの移動量が補修
部分の寸法に対応して移動したことから判定する。
【0119】また、図26および図27を参照して、本
発明の第6の実施形態を説明する。前述した実施形態の
ものは、細管または補修すべき部材の内部に水を充填
し、この水を流通させることにより、レーザ照射により
補修すべき部分の表面で発生した微粒子やガスを次のパ
ルスレーザの光路から排除していたが、この実施形態の
ものは、レーザ照射ノズル部8から流体を噴射し、上記
の微粒子やガスを除去するとともに、この流体により反
射鏡等を冷却するものである。
【0120】図26には、この実施形態のレーザ照射ノ
ズル部8の概略断面を示す。このものは、レーザ光を径
方向に反射する反射鏡67の背面側に冷却材流路68が
形成されている。この冷却材流路68には、このレーザ
照射ノズル部8内に形成された冷却材供給通路74を介
して冷却材、たとえば水、が供給される。そして、この
冷却材は、この冷却材流路68を流通し、この反射鏡6
7を冷却し、パルスレーザまたは反射光等によるこの反
射鏡の過熱を防止し、その熱損傷を防止するように構成
されている。
【0121】また、この冷却材流路68を流通した冷却
材は、冷却材ノズル72に送られ、この冷却材ノズル7
2から外部に噴出する。この冷却材ノズル72は、この
レーザ照射ノズル部8のレーザ照射ノズル孔52の内面
に斜め外方を指向して開口している。したがって、この
冷却材ノズル72から噴出した冷却材の噴流は、上記の
レーザ照射ノズル孔52を介して外部に噴出し、パルス
レーザが照射される表面の近傍を流れ、このパルスレー
ザの照射スポットやその光路に流体シャワー幕を形成す
る。なお、この冷却材供給通路74の途中には、前述し
たような回転駆動モータ7が設けられ、このレーザ照射
ノズル部8の先端部部分が回転するように構成されてい
るので、この部分ではこの流体供給通路74にはスイベ
ル流体継手75が形成され、この回転部分を通過して流
体が供給可能となっている。
【0122】この実施形態のものは、全体的な作動は前
述した第1の実施形態の作動と同様である。この実施形
態のものは、上記の冷却材の流れにより、反射鏡67等
の光学要素が冷却されるので、その過熱を防止して熱に
よる損傷を防止する。また、この冷却材は、上記のよう
に冷却材ノズル72から噴出してパルスレーザの光路や
パルスレーザの照射スポットに流通する冷却材のシャワ
ー幕を形成する。したがつて、このレーサの照射スポッ
トの部分で発生した微粒子やガス等は、この流体シャワ
ー幕によって次のパルスレーザの光路から排除され、次
のパルスレーザの照射の際に、このレーザ光がこれら微
粒子やガスによって散乱されたりすることがない。ま
た、このものは、細管等の補修すべき部材内に充填した
水を流通させる必要がなく、装置が簡単となり、また作
業も容易でかつ能率的となる。
【0123】なお、この実施形態のレーザ照射ノズル部
8は、上記の点以外は前述の第1の実施形態のレーザ照
射ノズル部と同様の構成であり、図26中で第1の実施
形態に対応する部分は同じ符号を付してその説明は省略
する。
【0124】なお、上記のような作業は、このレーザ補
修装置の制御装置に内蔵されているコンピュータまたは
この制御装置に接続されている外部のコンピュータ等に
より、自動的に制御され、このコンピュータによる制御
作動を指令するプログラムは各種の記録媒体に記録され
ており、このプログラムの例を図27に示す。
【0125】このプログラムは、上記のレーザ照射ノズ
ル部8の回転開始の後に、上記の冷却材の供給開始およ
びその制御のプログラムを追加した以外は、前述の第1
の実施形態の作業プログラムと同様であり、その説明は
省略する。
【0126】なお、上記のレーザ照射ノズル部8の構造
は、上記のものには限定されず、たとえば図28に示す
ような第7の実施形態のレーザ照射ノズル部8を用いて
もよい。
【0127】この実施形態のレーザ照射ノズル部8は、
反射鏡77の反射面の近傍に、この反射面を指向する方
向の冷却材ノズル76を形成したもので、この冷却材ノ
ズル76から噴出した冷却材は、この反射鏡77の反射
面に沿って流通し、この反射鏡77を冷却する。
【0128】また、この反射鏡77を冷却した冷却材
は、このレーザ照射ノズル部8のレーザ照射ノズル孔7
8から外部に噴出して冷却材シャワー幕を形成する。こ
のレーザ照射ノズル孔78は、照射されるパルスレーザ
の光路を妨げない範囲で、この照射されるパルスレーザ
の光軸に対して傾斜している。従って、このレーザ照射
ノズル孔78から噴出した冷却材の噴流は、この照射さ
れるパルスレーザの光軸に対して角度をもって噴出する
ので、このパルスレーザの照射部位から発生する微粒子
やガスをこの光路の外に効率的に排除し、次のパルスレ
ーザがこれらの微粒子やガスにより散乱されるのを確実
に防止する。
【0129】なお、この実施形態のレーザ照射ノズル部
8は、上記の点以外は前述の第1の実施形態のレーザ照
射ノズル部と同様の構成であり、図28中で第1の実施
形態に対応する部分は同じ符号を付してその説明は省略
する。
【0130】また、図29および図30には本発明の第
8の実施形態を示す。このものは、前述の第1の実施形
態で使用したような組合わせ円錐反射鏡の代わりに、電
気流体粒子で形成した流体レンズを採用したものであ
る。
【0131】図29には、この実施形態のレーザ小照射
ノズル部8の構成を示す。このレーザ照射ノズル部8内
には、光フアイバ2の出口に近接して流体レンズ92が
形成されるように構成されている。この光フアイバ2の
出口部分には、吹き出しノズル81と吸い込みノズル8
2が互いに対向して配置されている。この吹き出しノズ
ル81には、供給通路80を介して電気流体粒子が供給
され、この吹き出しノズル81から噴出した電気流体粒
子は対向した吸い込みノズル82に吸い込まれ、回収さ
れる。なお、上記の供給通路80がこのレーザ照射ノズ
ル部8の回転部を通過する部分には、スイベル流体継手
75の構造が採用されている。
【0132】また、これらの吹き出しノズル81および
吸い込みノズル82の近傍には、図示しない電極が配置
され、これらの間に電界が発生するように構成されてい
る。この電界は、この装置の制御装置等により制御さ
れ、所定の電界が付加されるように構成されている。
【0133】この実施形態のものは、上記の吹き出しノ
ズル81から電気流体粒子が噴出され、この電気流体粒
子は吸い込みノズル82から吸い込まれる。そして、パ
ルスレーザを照射する前に、これらの間に電界が付加さ
れ、この電界によって上記の電気流体粒子は流体レンズ
92を形成する。そして、この後にパルスレーザが上記
の光フアイバ2から照射されると、この光はこの流体レ
ンズ92を介して集光レンズ3に送られ、補修すべき部
材の表面に焦点スポットを結ぶ。
【0134】また、前述した第1の実施形態と同様な方
法で、このパルスレーザの照射による改質の状態を判定
した後に、この結果に対応して付加する電界強度を変
え、上記の流体レンズ92の焦点距離を調整して所定の
パルスレーザが照射されるように制御をなす。
【0135】また、この実施形態のものは、上記のよう
な流体レンズ92を使用したことにより、この光フアイ
バ2の出口と集光レンズ3との間の距離をより短くする
ことができ、このレーザ照射ノズル部8をより小形に形
成することができる。
【0136】なお、この実施形態のものは、上記の点以
外は、前述の第1の実施形態のものとその構成および作
動は同様のものであり、図29中で第1の実施形態と対
応する部分には同じ符号を付してその説明は省略する。
【0137】なお、上記のような作業は、このレーザ補
修装置の制御装置に内蔵されているコンピュータまたは
この制御装置に接続されている外部のコンピュータ等に
より、自動的に制御され、このコンピュータによる制御
作動を指令するプログラムは各種の記録媒体に記録され
ており、このプログラムの例を図30に示す。
【0138】このプログラムは、レーザ照射ノズル部8
の回転開始の後に、光フアイバ2の前方に流体レンズ9
2を形成するための手順と、レーザの照射状態を判定し
た後に、この照射状態が所定の状態でない場合には、そ
れに対応して付加する電界を制御して流体レンズ92の
焦点距離を調整する手順を追加した他は、前述した第1
の実施形態のプログラムと同様であり、その説明は省略
する。
【0139】また、前述した各実施形態では、レーザ照
射ノズル部8からは一定の方向のパルスレーザが照射さ
れるように構成され、このレーザ照射ノズル部を機械的
に回転または移動させることにより、このパルスレーザ
の照射位置を移動させるように構成されていた。しか
し、上記のような機械的な回転および移動の代わりに、
またはこれら機械的な回転および移動に加えて、光学的
に照射されるパルスレーザの方向を変えて、このパルス
レーザの照射部位を移動させるように構成しても良い。
【0140】図31には、このような第9の実施形態の
場合に使用される小形アレイ反射鏡83を示す。このも
のは、ベース85の上に複数の支柱部材86が所定のパ
ターンで立設されている。そして、これらの支柱部材8
6の先端部には、複数の小形反射鏡84が傾動可動に搭
載されている。また、これらの小形反射鏡84の端部と
上記のベース85とは、形状記憶合金87により連結さ
れている。これらの形状記憶合金87は、通電加熱され
ることにより、伸縮作動を行うように構成されている。
なお、これら形状記憶合金87は、上記の小形反射鏡8
4が全て一定の方向に傾斜するように、通電加熱により
伸張する特性のものと、通電加熱により短縮する特性の
ものとが交互に配置されている。
【0141】上記のような小形アレイ反射鏡は、前述し
たようなレーザ照射ノズル部8の内部に反射または偏向
要素として組み込まれる。そして、上記の形状記憶合金
87の通電加熱の状態を制御することにより、小形反射
鏡87が図32に示すように傾斜し、またこの傾斜角度
を制御することができる。これにより照射されるパルス
レーザの方向を制御し、その照射部位を移動させること
ができる。また、このような小形アレイ反射鏡により、
照射されるパルスレーザの焦点位置を変えることも可能
であり、これによって表面改質する部分の表面に凹凸が
ある場合でも、この凹凸に対応して照射パルスレーザの
焦点位置を調整することができる。
【0142】また、上記の小形アレイ反射鏡は、小形の
ものであり、形状記憶合金87も極めて小形の部品であ
るため、通電電流に対する応答性が極めて早く、上記の
ような照射部位の移動や焦点距離の調整を迅速に行うこ
とができ、より高い精度でパルスレーザの照射スポット
を制御し、より能率的かつ正確に表面改質の作業を行う
ことができる。
【0143】なお、本発明は上記の各実施形態には限定
されるものではない。たとえば、本発明のものは、必ず
しも原子炉圧力容器等の原子炉設備の部材の補修用に限
定されるものではなく、各種の部材の補修に適用できる
ことはもちろんである。
【0144】
【発明の効果】上述のごとく本発明の補修方法は、この
補修すべき部分内に水を充填し、補修すべき部分を水没
させた状態で可視光レーザを照射する。この可視光レー
ザは、水中での減衰率が小さく、高いエネルギ密度で補
修すべき部分に照射をおこなうことができる。また、こ
の可視光レーザの照射により補修すべき部材の表面の材
料が蒸発した場合に、その周囲に水が存在しているた
め、より小さいエネルギ密度でより高圧が発生し、上記
のようにレーザ照射ノズル部をより小形化することがで
きる。
【0145】さらに、上記のような補修は、補修すべき
部材内に水を充填した状態でおこなわれるため、特に原
子力発電設備等では、この水により放射線が遮蔽される
ので、作業員の被曝線量が少なくなり、作業の際の接近
性や作業時間等の制約条件が緩くなり、より能率的に作
業をおこなうことができる。
【0146】また、本発明の補修装置は、外部のレーザ
発振装置から複合ケーブル内の光フアイバを介して可視
光レーザをレーザ照射ノズル部に送り、このレーザ照射
ノズル部はこの可視光レーザを補修すべき部分に照射す
るだけであるので、このレーザ照射ノズル部は小形に形
成することができる。よって、水が充填された補修すべ
き部材の内部の狭い隙間にもこのレーザ照射ノズル部を
挿入でき、パルス状のレーザ照射を行いながらこのレー
ザ照射ノズル部を移動させることにより遠隔的に補修作
業をおこなうことができ、作業が容易で能率的であると
ともに、原子力発電設備等では、作業者の被曝線量を低
減でき、作業能率も向上する。
【0147】また、本発明の記録媒体は、コンピュータ
により上記のような補修装置を制御して部材の補修を実
行させるためのプログラムを記録した媒体である。この
ような記録媒体は、上記の各種の補修装置を制御するコ
ンピュータに各種の制御手順を指令するプログラムが記
録されており、これらの記録媒体を使用することによ
り、コンピュータによって上記の補修装置の作動を制御
し、上述したような各種の補修方法を自動的に正確に実
行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のレーザ補修装置の全
体の概略図。
【図2】第1の実施形態のレーザ補修装置の要部を示す
概略図。
【図3】第1の実施形態のレーザ照射ノズル部の縦断面
図。
【図4】第1の実施形態の組合わせ円錐反射鏡の縦断面
図。
【図5】第1の実施形態で使用されるプログラム媒体の
フローシート。
【図6】第1の実施形態の装置の作動のタイミングチャ
ート。
【図7】第2の実施形態のレーザ照射ノズル部の縦断面
図。
【図8】組合わせ円錐反射鏡の第1の変形例の縦断面
図。
【図9】組合わせ円錐反射鏡の第2の変形例の縦断面
図。
【図10】組合わせ円錐反射鏡の第3の変形例の縦断面
図。
【図11】組合わせ円錐反射鏡の第4の変形例の縦断面
図。
【図12】組合わせ円錐反射鏡の第5の変形例の縦断面
図。
【図13】組合わせ円錐反射鏡の第6の変形例の縦断面
図。
【図14】組合わせ円錐反射鏡の第7の変形例の縦断面
図。
【図15】組合わせ円錐反射鏡の第8の変形例の縦断面
図。
【図16】第3の実施形態のレーザ照射ノズル部の一部
を断面で示す側面図。
【図17】図16のA−A矢視平面図。
【図18】第3の実施形態で使用されるプログラム媒体
のフローシート。
【図19】第4の実施形態のレーザ照射ノズル部の一部
を断面で示す平面図。
【図20】図19のA−A矢視側面図。
【図21】第4の実施形態で使用されるプログラム媒体
のフローシート。
【図22】第5の実施形態のレーザ照射ノズル部の一部
を断面で示す側面図。
【図23】図22のA−A矢視側面図。
【図24】第5の実施形態で使用されるプログラム媒体
のフローシート。
【図25】第5の実施形態で使用されるプログラム媒体
のフローシート。
【図26】第6の実施形態のレーザ照射ノズル部の一部
を断面で示す側面図。
【図27】第6の実施形態で使用されるプログラム媒体
のフローシート。
【図28】第7の実施形態のレーザ照射ノズル部の一部
を断面で示す側面図。
【図29】第8の実施形態のレーザ照射ノズル部の一部
を断面で示す側面図。
【図30】第8の実施形態で使用されるプログラム媒体
のフローシート。
【図31】第9の実施形態の小形アレイ反射鏡の断面
図。
【図32】第9の実施形態の小形アレイ反射鏡の作動状
態の断面図。
【符号の説明】
1 細管 2 光フアイバ 3 集光レンズ 5 反射鏡 6 組合わせ円錐反射鏡 8 レーザ照射ノズル部 9 制御装置 15 出入れ装置 25 パルスレーザ発振装置 29 巻取装置 52 レーザ照射ノズル孔 53 遠隔操作装置のアーム 55 駆動装置 78 レーザ照射ノズル孔 83 小形アレイ反射鏡 92 流体レンズ

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補修すべき部材の内部に水を充填して少
    なくとも補修すべき部分を水没させる過程と、 光フアイバを含むケーブルと、このケーブルの先端部に
    設けられ上記の光フアイバを介して伝送されたパルス状
    の可視光レーザを集光して照射する光学系を内蔵したレ
    ーザ照射ノズルとを、上記の補修すべき部材内の補修す
    べき部分に挿入する過程と、 上記のレーザ照射ノズルから上記の補修すべき部材の補
    修すべき部分に集光されたパルス状の可視光レーザを照
    射し、この補修すべき部分の表面のレーザ照射部分に局
    部的な高圧を瞬間的に発生させ、この高圧によるピーニ
    ング効果によりこの補修すべき部分の表面改質をおこな
    う過程と、 上記のレーザ照射ノズルを移動させつつ上記のパルス状
    のレーザ照射過程を繰り返す過程、とを備えたことを特
    徴とするレーザ照射による部材の補修方法。
  2. 【請求項2】 前記の補修すべき部材は管状の部材であ
    り、また前記のレーザ照射ノズルを移動させつつパルス
    状のレーザ照射を繰り返す過程は、このレーザ照射ノズ
    ルを上記の管状の部材内で回転させつつ軸方向に移動さ
    せるものであることを特徴とする請求項1のレーザ照射
    による部材の補修方法。
  3. 【請求項3】 前記の補修すべき部材の少なくとも補修
    すべき部分は略平板状をなしており、また前記のレーザ
    照射ノズルを移動させつつパルス状のレーザ照射を繰り
    返す過程は、このレーザ照射ノズルを上記の略平板状の
    補修すべき部分に沿って移動させるものであることを特
    徴とする請求項1のレーザ照射による部材の補修方法。
  4. 【請求項4】 前記の補修すべき部分の表面に照射する
    可視光レーザの照射スポットの光形のパターンは、リン
    グ状のパターンであることを特徴とする請求項1のレー
    ザ照射による部材の補修方法。
  5. 【請求項5】 前記のパルス状の可視光レーザを照射し
    て補修すべき部分の表面のレーザ照射部分に局部的な高
    圧を瞬間的に発生させる過程において発生する超音波ま
    たは赤外線を検出する過程と、この検出された超音波ま
    たは赤外線を、予め測定された超音波強度または赤外線
    強度と表面改質の状態との関連性に対応させてこの表面
    改質の状態を測定する過程とを備えたことを特徴とする
    請求項1のレーザ照射による部材の補修方法。
  6. 【請求項6】 内部に可視光を伝送する光フアイバを有
    する可撓性のケーブルと、 上記のケーブルの基端部に接続され上記の光フアイバを
    介してパルス状の可視光レーザを送るレーザ発振装置
    と、 上記のケーブルの先端部に設けられ,上記の光フアイバ
    を介して伝送されてきた可視光レーザを集光して補修す
    べき部材の補修すべき部分の表面に照射するレーザ照射
    ノズル部と、 上記のケーブルおよびレーザ照射ノズル部を補修すべき
    部材内に挿入した状態で上記のレーザ照射ノズル部を補
    修すべき部分の表面に沿って移動させる駆動機構とを具
    備したことを特徴とするレーザ照射による部材の補修装
    置。
  7. 【請求項7】 前記の光フアイバは前記のケーブルの中
    心部に配置されており、また前記のレーザ照射ノズル部
    は上記のケーブルに対して上記の光フアイバを中心軸と
    して回転自在に取り付けられており、またこのレーザ照
    射ノズル部内には少なくとも集光レンズ要素および光軸
    偏向反射要素が内蔵されており、上記の光フアイバの端
    部から軸方向に放射された可視光レーザを集光および偏
    向して側方に照射し、また上記の駆動機構は、このレー
    ザ照射ノズル部内に内蔵されこのレーザ照射ノズル部を
    上記のケーブルに対して回転させるモータを備え、上記
    の光フアイバはこのモータの中心部を軸方向に貫通して
    配置されており、上記のモータにより上記のレーザ照射
    ノズル部を回転させることにより可視光レーザの照射ス
    ポットを管状の補修すべき部材の内面に周方向に移動さ
    せ、また上記のレーザ照射ノズル部とケーブルとを軸方
    向に移動させることにより、上記の可視光レーザの照射
    スポットをこの管状の補修すべき部材の軸方向に移動さ
    せるものであることを特徴とする請求項6のレーザ照射
    による部材の補修装置。
  8. 【請求項8】 前記のレーザ照射ノズル部の基端部には
    細長状の接続部材の一端部が取り付けられており、この
    接続部材は前記のケーブルに沿ってその基端部側に延長
    されており、前記の駆動機構は、この接続部材を回動駆
    動して上記のレーザ照射ノズル部を略平面状の補修すべ
    き部分の表面に沿って移動させる回動機構を備え、また
    上記のレーザ照射ノズル部とケーブルとを軸方向に移動
    させるものであることを特徴とする請求項6のレーザ照
    射による部材の補修装置。
  9. 【請求項9】 前記の駆動機構は、前記のレーザ照射ノ
    ズル部を補修すべき部分の表面に沿って移動させるアー
    ム機構を備えており、このアーム機構に前記のレーザ照
    射ノズル部が取り付けられており、またこのアーム機構
    とレーザ照射ノズル部との間には、このレーザ照射ノズ
    ル部と補修すべき部分の表面との間の距離を調整する距
    離調整機構が設けられていることを特徴とする請求項6
    のレーザ照射による部材の補修装置。
  10. 【請求項10】 前記のレーザ照射ノズル部内には、前
    記の光フアイバの先端から放射された可視光レーザをリ
    ング状の光形のパターンに変換する組み合わせ円錐反射
    鏡が内蔵されており、補修すべき部分の表面には上記の
    リング状の光形のパターンの可視光レーザが照射される
    ものであることを特徴とする請求項6のレーザ照射によ
    る部材の補修装置。
  11. 【請求項11】 前記の組み合わせ円錐反射鏡は、内部
    に形成した円錐台形の孔の内面を鏡面化した円錐台部材
    と、この円錐台部材の内部に上記の円錐台形の孔と同軸
    に配置され外面を鏡面化した円錐部材とを備えているこ
    とを特徴とする請求項10のレーザ照射による部材の補
    修装置。
  12. 【請求項12】 前記の円錐部材の外面の鏡面または前
    記の円錐台形部材の内面の鏡面を曲面状として凹または
    凸鏡面に形成したことを特徴とする請求項11のレーザ
    照射による部材の補修装置。
  13. 【請求項13】 前記の組み合わせ円錐反射鏡は、可視
    光レーザの透過性の材料で形成された円錐台形の部材の
    台側から円錐形の孔を同軸状に穿設し、この円錐形部材
    の外面の円錐面および上記の円錐形の孔の内面の円錐面
    を反射面に形成し、上記の円錐台形の部材の先端側の端
    面から前記の光フアイバから放射された可視光レーザを
    この円錐台形の部材内に入射させ、上記の円錐面の反射
    面で反射させるものであることを特徴とする請求項10
    のレーザ照射による部材の補修装置。
  14. 【請求項14】 前記の円錐台形の部材の外面の反射面
    または前記の円錐形の孔の内面の反射面を曲面状として
    凹または凸鏡面に形成したことを特徴とする請求項13
    のレーザ照射による部材の補修装置。
  15. 【請求項15】 前記の円錐台形の部材の台側の部分の
    前記円錐形の孔の周囲の環状の部分は環状の凸部とし、
    この部分からこの円錐台形の外側に放射される可視光レ
    ーザにレンズ作用を与えることを特徴とする請求項13
    のレーザ照射による部材の補修装置。
  16. 【請求項16】 前記のレーザ発振装置と前記の光フア
    イバの入口との間には電界シヤッター付の半透明ミラー
    が配置されており、また前記の光フアイバの長さは、前
    記のレーザ発振装置から発振された1パルスの可視光レ
    ーザのパルス先端が補修すべき部分の表面で反射されて
    この光フアイバ内を戻り上記の半透明ミラーを通過する
    前に、この1パルスの可視光レーザの後端が上記の半透
    明ミラーを通過する長さに設定されており、また上記の
    電界シャッター付の半透明ミラーの作動を制御する制御
    装置を備え、この制御装置は、前記のレーザ発振装置か
    ら発振された1パルスの可視光レーザの後端がこの電界
    シヤッター付の半透明ミラーを通過するまではこの電界
    シヤッター付の半透明ミラーが可視光レーザを透過させ
    る作動モードとし、この後に補修すべき部分の表面で反
    射した可視光レーザの1パルスの先端がこの電界シヤッ
    ター付の半透明ミラーまで戻って来る前にこの電界シヤ
    ッター付の半透明ミラーを反射する作動モードとし、反
    射して戻って来た1パルスの可視光レーザをこの電界シ
    ヤッター付の半透明ミラーによって反射させてこのレー
    ザ発振装置に入射するのを防止することを特徴とする請
    求項6のレーザ照射による部材の補修装置。
  17. 【請求項17】 前記の電界シヤッター付の半透明ミラ
    ーにより反射された1パルスの可視光レーザの光路には
    光ダンパが配置されており、反射された可視光レーザは
    この光ダンパ内に入射することを特徴とする請求項16
    のレーザ照射による部材の補修装置。
  18. 【請求項18】 前記のレーザ照射ノズル部内に内蔵さ
    れた反射鏡または集光レンズの表面に赤外線用の電界シ
    ヤッター膜を被覆し、またこの電界シヤッター膜を制御
    する制御装置を備え、この制御装置は可視光レーザのパ
    ルス発振に対応してこの赤外線用の電界シヤッター膜の
    作動モードを制御し、可視光レーザの照射により補修す
    べき部分の表面から放射される赤外線を反射または透過
    させてこの赤外線が前記の光フアイバの出口に入射する
    のを防止するものであることを特徴とする請求項6のレ
    ーザ照射による部材の補修装置。
  19. 【請求項19】 前記のレーザ照射ノズル部内には、可
    視光レーザを偏向する反射鏡が内蔵されており、またこ
    のレーザ照射ノズル部には、上記の反射鏡で偏向された
    可視光レーザを通過させて外部に照射するレーザ照射ノ
    ズル孔が形成されており、また上記の反射鏡を冷却する
    冷却材流路が形成されており、この冷却材流路を流通し
    た冷却材は上記のレーザ照射ノズル孔を通過して外部に
    流出するように構成されていることを特徴とする請求項
    6のレーザ照射による部材の補修装置。
  20. 【請求項20】 前記の冷却材は、前記の反射鏡の反射
    面の裏面側を流れるように前記の冷却材流路が形成され
    ていることを特徴とする請求項19のレーザ照射による
    部材の補修装置。
  21. 【請求項21】 前記の冷却材は、前記の反射鏡の反射
    面側を流れるように前記の冷却材流路が形成されている
    ことを特徴とする請求項19のレーザ照射による部材の
    補修装置。
  22. 【請求項22】 前記のレーザ照射ノズル部内には電界
    または磁界内の電磁流体または電気流体により集光作用
    をなす流体レンズが内蔵されており、またこの流体レン
    ズの作動を制御する制御装置が設けられており、この制
    御装置によって上記の流体レンズが制御され照射される
    可視光レーザのビームが制御されることを特徴とする請
    求項6のレーザ照射による部材の補修装置。
  23. 【請求項23】 前記のレーザ照射ノズル内には可視光
    レーザを偏向する反射鏡が内蔵されており、この反射鏡
    は小形の複数の反射要素からなるアレイ形の反射鏡であ
    ることを特徴とする請求項6のレーザ照射による部材の
    補修装置。
  24. 【請求項24】 前記の複数の反射要素はリング状に配
    置され、リング状のアレイ形の反射鏡を構成しているこ
    とを特徴とする請求項23のレーザ照射による部材の補
    修装置。
  25. 【請求項25】 コンピュータにより請求項7の装置を
    制御して部材の補修を実行させるためのプログラムを記
    録した媒体であって、 上記のコンピュータから、上記のレーザ発振装置に対し
    て、所定の間隔と強さのパルス状の可視光レーザを間隔
    的に発振させるための制御信号を出力させる手順と、 上記のコンピュータから、上記の駆動機構に対して、前
    記のモータを上記の可視光レーザのパルスの発振間隔と
    対応した所定の回転速度で回転させて前記のレーザ照射
    ノズル部を所定の速度で回転させる制御信号を出力させ
    る手順と、 上記のコンピュータから、上記の駆動機構に対して、前
    記のケーブルを上記の可視光レーザのパルスの発振間隔
    に対応した所定の速度で移動させて前記のレーザ照射ノ
    ズル部を所定の速度で軸方向に移動させる制御信号を出
    力させる手順と、を記録した媒体。
  26. 【請求項26】 コンピュータにより請求項8の装置を
    制御して部材の補修を実行させるためのプログラムを記
    録した媒体であって、 上記のコンピュータから、上記のレーザ発振装置に対し
    て、所定の間隔と強さのパルス状の可視光レーザを間隔
    的に発振させるための制御信号を出力させる手順と、 上記のコンピュータから、上記の駆動機構に対して、前
    記の回動機構により前記の接続部材を上記の可視光レー
    ザのパルスの発振間隔と対応した所定の速度で回動させ
    て前記のレーザ照射ノズル部を所定の速度で移動させる
    制御信号を出力させる手順と、 上記のコンピュータから、上記の駆動機構に対して、前
    記のケーブルを上記の可視光レーザのパルスの発振間隔
    に対応した所定の速度で移動させて前記のレーザ照射ノ
    ズル部を所定の速度で軸方向に移動させる制御信号を出
    力させる手順と、を記録した媒体。
  27. 【請求項27】 コンピュータにより請求項16の装置
    を制御して部材の補修を実行させるためのプログラムを
    記録した媒体であって、 上記のコンピュータから、上記のレーザ発振装置に対し
    て、所定の間隔と強さのパルス状の可視光レーザを間隔
    的に発振させるための制御信号を出力させる手順と、 上記のコンピュータから、上記の駆動機構に対して、上
    記のレーザ照射ノズル部を上記の可視光レーザのパルス
    の発振間隔と対応した所定の速度で移動させる制御信号
    を出力させる手順と、 上記のコンピュータから、上記の電界シヤッター付の半
    透明ミラーに対し、上記のパルス状の可視光レーザの発
    振間隔に対応してその作動モードを制御し前記の補修す
    べき部分で反射して戻って来たパルス状の可視光レーザ
    の先端から後端までを反射させてレーザ発振装置への入
    射を阻止する制御信号を出力させる手順と、を記録した
    媒体。
  28. 【請求項28】 コンピュータにより請求項19の装置
    を制御して部材の補修を実行させるためのプログラムを
    記録した媒体であって、 上記のコンピュータから、上記のレーザ発振装置に対し
    て、所定の間隔と強さのパルス状の可視光レーザを間隔
    的に発振させるための制御信号を出力させる手順と、 上記のコンピュータから、上記の駆動機構に対して、上
    記のレーザ照射ノズル部を上記の可視光レーザのパルス
    の発振間隔と対応した所定の速度で移動させる制御信号
    を出力させる手順と、 上記のコンピュータから、上記の冷却材の供給機構に対
    し、上記のパルス状の可視光レーザの発振間隔に対応し
    て冷却材の供給作動を制御しこのパルス状の可視光レー
    ザの発振に対応して冷却材の流通を制御する制御信号を
    出力させる手順と、を記録した媒体。
  29. 【請求項29】 コンピュータにより請求項12の装置
    を制御して部材の補修を実行させるためのプログラムを
    記録した媒体であって、 上記のコンピュータから、上記のレーザ発振装置に対し
    て、所定の間隔と強さのパルス状の可視光レーザを間隔
    的に発振させるための制御信号を出力させる手順と、 上記のコンピュータから、上記の駆動機構に対して、上
    記のレーザ照射ノズル部を上記の可視光レーザのパルス
    の発振間隔と対応した所定の速度で移動させる制御信号
    を出力させる手順と、 上記のコンピュータから、上記の流体レンズに対し、上
    記のパルス状の可視光レーザの発振間隔に対応してこの
    流体レンズの作動を制御しこのパルス状の可視光レーザ
    の補修すべき部分への照射を制御する制御信号を出力さ
    せる手順と、を記録した媒体。
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