JPH1128066A - 雑穀めん類の製造方法 - Google Patents
雑穀めん類の製造方法Info
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- JPH1128066A JPH1128066A JP9186630A JP18663097A JPH1128066A JP H1128066 A JPH1128066 A JP H1128066A JP 9186630 A JP9186630 A JP 9186630A JP 18663097 A JP18663097 A JP 18663097A JP H1128066 A JPH1128066 A JP H1128066A
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- starch
- extruder
- millet
- miscellaneous
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温加圧酸基しても煮崩れず、腰や歯応えが
残っている雑穀めん類の製造方法を提供すること。 【解決手段】 雑穀25〜50重量%、澱粉40〜75
%、α化澱粉0〜10%を含有する原料をエクストルー
ダーを用いて押し出し成形した後、加熱、凍結する。
残っている雑穀めん類の製造方法を提供すること。 【解決手段】 雑穀25〜50重量%、澱粉40〜75
%、α化澱粉0〜10%を含有する原料をエクストルー
ダーを用いて押し出し成形した後、加熱、凍結する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雑穀めん類の製造
方法に関する。
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、食物アレルギー反応をひき起
こしやすい食品として、牛乳、卵、大豆、米、小麦(一
般にこれらを「5大アレルゲン」という)が知られてい
る。なかでも、米や小麦に対してアレルギー反応を起こ
していまう場合にはその代用として、あわやひえなどの
雑穀を食することが一般的である。これらを食する際に
は炊飯して用いるだけでなく、めん類にすることも検討
されている。
こしやすい食品として、牛乳、卵、大豆、米、小麦(一
般にこれらを「5大アレルゲン」という)が知られてい
る。なかでも、米や小麦に対してアレルギー反応を起こ
していまう場合にはその代用として、あわやひえなどの
雑穀を食することが一般的である。これらを食する際に
は炊飯して用いるだけでなく、めん類にすることも検討
されている。
【0003】例えば、通常のめん帯機や真空めん帯機
を用いる、雑穀、アルギン酸アルカリ塩、タピオカ澱
粉などを配合した雑穀めん類(特開平6−233660
号公報)、ヒエ、アワ、キビなどを水で練った生地を
蒸し、再び練り、生地を延ばし5〜15℃で2〜8時間
保ち、延ばした方向に直角に切断する、つなぎを含まな
い雑穀めん類の製造方法(特開平5−227908号公
報)などが提案されている。また、澱粉80〜98
部、穀類2〜20部、水25〜35部をエクストルーダ
ーで処理しためん類(特開平1−91751号公報)も
提案されている。
を用いる、雑穀、アルギン酸アルカリ塩、タピオカ澱
粉などを配合した雑穀めん類(特開平6−233660
号公報)、ヒエ、アワ、キビなどを水で練った生地を
蒸し、再び練り、生地を延ばし5〜15℃で2〜8時間
保ち、延ばした方向に直角に切断する、つなぎを含まな
い雑穀めん類の製造方法(特開平5−227908号公
報)などが提案されている。また、澱粉80〜98
部、穀類2〜20部、水25〜35部をエクストルーダ
ーで処理しためん類(特開平1−91751号公報)も
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、〜
のような従来の技術により得られた雑穀めん類は、調味
して容器に詰め、高温加圧殺菌を行うと、煮崩れてしま
い腰や歯応えがなくなってしまうという問題があり、さ
らにはその製造工程が複雑であるという問題もあっ
た。また、は穀粉として雑穀を用いてその含有量を2
0重量%よりも多くすると、成形できなかったり、容器
に詰めて高温加圧殺菌を行うと、煮崩れてしまい腰や歯
応えがなくなってしまうという問題があった。
のような従来の技術により得られた雑穀めん類は、調味
して容器に詰め、高温加圧殺菌を行うと、煮崩れてしま
い腰や歯応えがなくなってしまうという問題があり、さ
らにはその製造工程が複雑であるという問題もあっ
た。また、は穀粉として雑穀を用いてその含有量を2
0重量%よりも多くすると、成形できなかったり、容器
に詰めて高温加圧殺菌を行うと、煮崩れてしまい腰や歯
応えがなくなってしまうという問題があった。
【0005】よって、本発明は高温加圧殺菌しても煮崩
れず、腰や歯応えが残っている雑穀めん類の製造方法を
提供することを目的になされたものである。
れず、腰や歯応えが残っている雑穀めん類の製造方法を
提供することを目的になされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために種々検討した結果本発明に到達した。す
なわち、本発明の雑穀めん類の製造方法は、(1)雑穀
25〜50重量%、澱粉40〜75重量%、α化澱粉0
〜10重量%を含有する原料をエクストルーダーを用い
て押し出し成形した後、加熱、凍結する雑穀めん類の製
造方法、(2)エクストルーダーの押し出し圧力が20
〜100kg/cm2 、先端温度が70〜100℃である請
求項1記載の雑穀めん類の製造方法、である。
解決するために種々検討した結果本発明に到達した。す
なわち、本発明の雑穀めん類の製造方法は、(1)雑穀
25〜50重量%、澱粉40〜75重量%、α化澱粉0
〜10重量%を含有する原料をエクストルーダーを用い
て押し出し成形した後、加熱、凍結する雑穀めん類の製
造方法、(2)エクストルーダーの押し出し圧力が20
〜100kg/cm2 、先端温度が70〜100℃である請
求項1記載の雑穀めん類の製造方法、である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
尚、本発明において「%」はすべて「重量%」を意味す
る。まず、本発明において雑穀めん類とは、雑穀を含有
し、高温加圧殺菌しても煮崩れず、腰や歯応えが残って
いるもので、形状はうどん、スパゲッティ、マカロニな
ど通常めん類とされているものでよい。また、本発明の
雑穀めん類を離乳食として用いる場合には、それらを適
宜切断するとよい。
尚、本発明において「%」はすべて「重量%」を意味す
る。まず、本発明において雑穀めん類とは、雑穀を含有
し、高温加圧殺菌しても煮崩れず、腰や歯応えが残って
いるもので、形状はうどん、スパゲッティ、マカロニな
ど通常めん類とされているものでよい。また、本発明の
雑穀めん類を離乳食として用いる場合には、それらを適
宜切断するとよい。
【0008】次に、雑穀とは、米・麦以外の穀類で、例
えば、あわ、ひえ、きびなどがあげられる。配合量は2
5〜50%である。これは25%未満であると雑穀めん
類としての価値が低く、また50%を越えると煮崩れや
すく、食感に影響するからである。
えば、あわ、ひえ、きびなどがあげられる。配合量は2
5〜50%である。これは25%未満であると雑穀めん
類としての価値が低く、また50%を越えると煮崩れや
すく、食感に影響するからである。
【0009】また、澱粉とは、ぶどう糖がα−1,4結
合及びα−1,6結合し、鎖状に繋がったものであり、
例えば馬鈴薯澱粉、ワキシコーン澱粉などがあげられ
る。澱粉は澱粉を構成しているぶどう糖中の水素原子同
士が水素結合したり、ぶどう糖同士が強固に共有結合す
ることにより、澱粉同士でネットワークを形成する性質
があり、本発明ではその性質を利用している。上述の雑
穀を用いて通常の方法でめん類を製造しようとすると、
雑穀粒子同士では結合しないため(ネットワーク形成力
がない)めん類にするのは難しい。しかしながら、澱粉
を用いることにより、澱粉粒子同士が雑穀粒子の周りを
とりまく形で結合し、さらに、雑穀粒子を覆った澱粉粒
子が、同様に雑穀粒子を覆った澱粉粒子と結合してネッ
トワークを形成するため、雑穀を用いているにもかかわ
らず、めん類にすることができるのである。
合及びα−1,6結合し、鎖状に繋がったものであり、
例えば馬鈴薯澱粉、ワキシコーン澱粉などがあげられ
る。澱粉は澱粉を構成しているぶどう糖中の水素原子同
士が水素結合したり、ぶどう糖同士が強固に共有結合す
ることにより、澱粉同士でネットワークを形成する性質
があり、本発明ではその性質を利用している。上述の雑
穀を用いて通常の方法でめん類を製造しようとすると、
雑穀粒子同士では結合しないため(ネットワーク形成力
がない)めん類にするのは難しい。しかしながら、澱粉
を用いることにより、澱粉粒子同士が雑穀粒子の周りを
とりまく形で結合し、さらに、雑穀粒子を覆った澱粉粒
子が、同様に雑穀粒子を覆った澱粉粒子と結合してネッ
トワークを形成するため、雑穀を用いているにもかかわ
らず、めん類にすることができるのである。
【0010】澱粉の配合量は40〜75%とする。これ
は40%未満であるとめん類にし難く、高温加圧殺菌す
ると煮崩れてしまい、また、75%を越えると雑穀の配
合割合が低くなり、雑穀めん類としての価値が低くなる
からである。
は40%未満であるとめん類にし難く、高温加圧殺菌す
ると煮崩れてしまい、また、75%を越えると雑穀の配
合割合が低くなり、雑穀めん類としての価値が低くなる
からである。
【0011】本発明においては、さらにα化澱粉を併用
するとよい。これは、α化澱粉がすでに水分子によって
ある程度ネットワークを形成しているため、少量でより
強固なめん生地を得ることができるからである。
するとよい。これは、α化澱粉がすでに水分子によって
ある程度ネットワークを形成しているため、少量でより
強固なめん生地を得ることができるからである。
【0012】α化澱粉の配合量は0〜10%とする。こ
れは、後の試験例にも示すように、雑穀の配合量を多く
する場合、高温加圧殺菌しても煮崩れず、また、雑穀の
配合量を少なくする場合にも、めんの腰や歯応えが殺菌
しないものと同様になるからである。ここで上限を10
%としたのは、10%を越えてもその効果がそれ以上向
上しないためである。
れは、後の試験例にも示すように、雑穀の配合量を多く
する場合、高温加圧殺菌しても煮崩れず、また、雑穀の
配合量を少なくする場合にも、めんの腰や歯応えが殺菌
しないものと同様になるからである。ここで上限を10
%としたのは、10%を越えてもその効果がそれ以上向
上しないためである。
【0013】まず、雑穀粉、澱粉、α化澱粉を前述の配
合量で混合する。次いで、適度な硬さになるように加水
量を調整しながら、エクストルーダーを用いて押し出し
成形する。加水量は、押し出し成形された製品の水分が
15〜25%程度になるように調整すればよい。エクス
トルーダーは、二軸エクストルーダー、一軸エクストル
ーダーなど通常のものを用いればよい。エクストルーダ
ーの先端部には、所望のめん類とするようなダイを、目
的にあわせて装着すればよい。押し出し圧力は20〜1
00kg/cm2 、温度は70〜100℃、より好ましくは
50〜90kg/cm 2 、80〜90℃とする。これは、後
の試験例にも示すように、この範囲を下回ると澱粉のネ
ットワークが十分形成されず、また、上回ると、せっか
く形成されたネットワークが壊れてしまうからである。
合量で混合する。次いで、適度な硬さになるように加水
量を調整しながら、エクストルーダーを用いて押し出し
成形する。加水量は、押し出し成形された製品の水分が
15〜25%程度になるように調整すればよい。エクス
トルーダーは、二軸エクストルーダー、一軸エクストル
ーダーなど通常のものを用いればよい。エクストルーダ
ーの先端部には、所望のめん類とするようなダイを、目
的にあわせて装着すればよい。押し出し圧力は20〜1
00kg/cm2 、温度は70〜100℃、より好ましくは
50〜90kg/cm 2 、80〜90℃とする。これは、後
の試験例にも示すように、この範囲を下回ると澱粉のネ
ットワークが十分形成されず、また、上回ると、せっか
く形成されたネットワークが壊れてしまうからである。
【0014】このようにして得られためんの表面を風乾
し、回転式カッターなどを用いて所望の長さに切断す
る。次いで、沸騰水中で約10分間煮沸し、冷水中で約
20℃まで冷却する。冷水中で冷却することにより、め
んの表面のぬめりもとることができる。
し、回転式カッターなどを用いて所望の長さに切断す
る。次いで、沸騰水中で約10分間煮沸し、冷水中で約
20℃まで冷却する。冷水中で冷却することにより、め
んの表面のぬめりもとることができる。
【0015】さらに、−35℃の冷凍庫内で凍結する。
これは、エクストルーダー処理により複雑に絡み合った
澱粉のネッワークを消失することなく維持し、解凍し、
さらに高温加圧殺菌した後に食する場合にも、めん類特
有の腰や歯応えを失うことがないからである。
これは、エクストルーダー処理により複雑に絡み合った
澱粉のネッワークを消失することなく維持し、解凍し、
さらに高温加圧殺菌した後に食する場合にも、めん類特
有の腰や歯応えを失うことがないからである。
【0016】尚、本発明の効果を損なわない限り、カル
シウムや鉄などのミネラル類や各種ビタミン類などを含
有していてもさしつかえない。
シウムや鉄などのミネラル類や各種ビタミン類などを含
有していてもさしつかえない。
【0017】このようにして得られた本発明の雑穀めん
類を流通させる場合には、凍結したまま、あるいは、解
凍したものを所望の容器に封入すればよい。また、本発
明の雑穀めん類は高温加圧殺菌しても煮崩れたり、腰や
歯応えが残っているため、他の原料や調味料と合わせて
容器詰めにし、高温加圧殺菌し、長期間保存可能な製品
とすることができる。
類を流通させる場合には、凍結したまま、あるいは、解
凍したものを所望の容器に封入すればよい。また、本発
明の雑穀めん類は高温加圧殺菌しても煮崩れたり、腰や
歯応えが残っているため、他の原料や調味料と合わせて
容器詰めにし、高温加圧殺菌し、長期間保存可能な製品
とすることができる。
【0018】
実施例1 あわ粉50%、馬鈴薯澱粉40%、α化コーンスターチ
10%をロッキングミキサーで均一に混合した。次い
で、二軸式エクストルーダーを用いて加水しながら押し
出し成形した。エクストルーダーの先端部には直径2mm
×4穴のダイを装着し、押し出し圧力は60kg/cm2、先
端温度は80℃に設定した。
10%をロッキングミキサーで均一に混合した。次い
で、二軸式エクストルーダーを用いて加水しながら押し
出し成形した。エクストルーダーの先端部には直径2mm
×4穴のダイを装着し、押し出し圧力は60kg/cm2、先
端温度は80℃に設定した。
【0019】成形後のめんを一定の力で引きながらめん
の表面を風乾し、ただちに回転式カッターにて25cmの
長さに切断した。次いで、沸騰水中で約10分間煮沸し
た後冷水中で約20℃まで冷却し、同時にめんの表面の
ぬめりを除去した。−35℃の冷凍庫内で凍結した。
の表面を風乾し、ただちに回転式カッターにて25cmの
長さに切断した。次いで、沸騰水中で約10分間煮沸し
た後冷水中で約20℃まで冷却し、同時にめんの表面の
ぬめりを除去した。−35℃の冷凍庫内で凍結した。
【0020】実施例2ひえ粉30%、馬鈴薯澱粉65
%、α化コーンスターチ5%をロッキングミキサーで混
合した。次いで、二軸式エクストルーダーを用いて加水
しながら押し出し成形した。エクストルーダーの先端部
には直径1mm×4穴のダイを装着し、押し出し圧力40
kg/cm2、先端温度は90℃に設定した。
%、α化コーンスターチ5%をロッキングミキサーで混
合した。次いで、二軸式エクストルーダーを用いて加水
しながら押し出し成形した。エクストルーダーの先端部
には直径1mm×4穴のダイを装着し、押し出し圧力40
kg/cm2、先端温度は90℃に設定した。
【0021】成形後のめんを一定の力で引きながらめん
の表面を風乾し、ただちに回転式カッターにて1.0cm
の長さに切断した。次いで、沸騰水中で約10分間煮沸
した後冷水中で約20℃まで冷却し、同時にめんの表面
のぬめりを除去した。−35℃の冷凍庫内で凍結した。
の表面を風乾し、ただちに回転式カッターにて1.0cm
の長さに切断した。次いで、沸騰水中で約10分間煮沸
した後冷水中で約20℃まで冷却し、同時にめんの表面
のぬめりを除去した。−35℃の冷凍庫内で凍結した。
【0022】参考例1 実施例1により得られたあわめんを用いて、次のような
容器詰めうどんを製造した。
容器詰めうどんを製造した。
【0023】
【0024】製造方法 まず、あわめん類以外の材料を2重釜で混合加熱し、粘
度が出た時点であわめんを投入し均一に混合した。次い
で、ガラス瓶に詰め、レトルト釜により121℃で30
分間高温加圧殺菌を行った。
度が出た時点であわめんを投入し均一に混合した。次い
で、ガラス瓶に詰め、レトルト釜により121℃で30
分間高温加圧殺菌を行った。
【0025】このようにして得られた容器詰めうどん
は、高温加圧殺菌処理しているにもかかわらず、煮崩れ
ておらず腰や歯応えが残っており、食感が良好であっ
た。
は、高温加圧殺菌処理しているにもかかわらず、煮崩れ
ておらず腰や歯応えが残っており、食感が良好であっ
た。
【0026】参考例2実施例2により得られたひえめん
を用いて次のような容器詰めスパゲッティを製造した。
を用いて次のような容器詰めスパゲッティを製造した。
【0027】
【0028】製造方法 まず、ひえめん以外の材料を2重釜で混合加熱し、粘度
が出た時点でひえめんを投入し均一に混合する。次い
で、ガラス瓶に詰め、レトルト釜により121℃で30
分間高温加圧殺菌を行った。
が出た時点でひえめんを投入し均一に混合する。次い
で、ガラス瓶に詰め、レトルト釜により121℃で30
分間高温加圧殺菌を行った。
【0029】このようにして得られた容器詰めスパゲッ
ティは、高温加圧殺菌処理しているにもかかわらず、煮
崩れておらず、腰や歯応えが残っていて、食感が良好で
あった。また、ひえめんの長さを1.0cmとしたため、
離乳食としても用いることができた。
ティは、高温加圧殺菌処理しているにもかかわらず、煮
崩れておらず、腰や歯応えが残っていて、食感が良好で
あった。また、ひえめんの長さを1.0cmとしたため、
離乳食としても用いることができた。
【0030】
試験例1試験方法 表1に示す割合で、あわ粉、馬鈴薯澱粉、α化馬鈴薯澱
粉を配合したほかは、実施例1と同様の方法で雑穀めん
類を製造した。次いで、参考例1と同様の配合及び製造
方法でうどんを製造し、ガラス瓶に詰めた。この容器詰
めうどんをレトルトにより120℃で30分間高温加圧
殺菌を行い、めん類の形状と食感を調べた。
粉を配合したほかは、実施例1と同様の方法で雑穀めん
類を製造した。次いで、参考例1と同様の配合及び製造
方法でうどんを製造し、ガラス瓶に詰めた。この容器詰
めうどんをレトルトにより120℃で30分間高温加圧
殺菌を行い、めん類の形状と食感を調べた。
【0031】試験結果 表1に示すとおりである。すなわち、表より、配合割合
が、雑穀25〜50%、澱粉40〜75%、α化澱粉0
〜10%であると、高温加圧殺菌処理しても煮崩れず、
腰や歯応えが残っていることがわかる。また、α化澱粉
を併用することにより、腰や歯応えが殺菌しないものと
同様になることや、雑穀の配合量が多くなる場合にもα
化澱粉を併用した方が好ましいこともわかる。
が、雑穀25〜50%、澱粉40〜75%、α化澱粉0
〜10%であると、高温加圧殺菌処理しても煮崩れず、
腰や歯応えが残っていることがわかる。また、α化澱粉
を併用することにより、腰や歯応えが殺菌しないものと
同様になることや、雑穀の配合量が多くなる場合にもα
化澱粉を併用した方が好ましいこともわかる。
【0032】
【表1】
【0033】試験例2試験方法 下記に示すような方法で製造した雑穀麺類6品を用意し
た。それぞれ参考例1と同様にして、容器詰めうどんと
し、レトルトにより120℃で30分間高温加圧殺菌を
行い、めん類の形状と食感を調べた。
た。それぞれ参考例1と同様にして、容器詰めうどんと
し、レトルトにより120℃で30分間高温加圧殺菌を
行い、めん類の形状と食感を調べた。
【0034】<サンプル> 本発明品1:実施例1で得られたあわめん 本発明品2:実施例2で得られたひえめん
【0035】比較品1:実施例1と同様の配合の原料を
用い、通常のめん帯機により製造したもの。 比較品2:特開平6−233660号公報に記載の方法
により製造したもの。 比較品3:特開平5−227908号公報に記載の方法
により製造したもの。 比較品4:実施例1と同様の配合の原料を特開平1−9
1751号公報に記載の方法により製造したもの。
用い、通常のめん帯機により製造したもの。 比較品2:特開平6−233660号公報に記載の方法
により製造したもの。 比較品3:特開平5−227908号公報に記載の方法
により製造したもの。 比較品4:実施例1と同様の配合の原料を特開平1−9
1751号公報に記載の方法により製造したもの。
【0036】比較品5:実施例1の製造方法において、
エクストルーダー処理のみを行ったもの。 比較品6:実施例1の製造方法において、エクストルー
ダー処理と加熱処理を行ったもの。
エクストルーダー処理のみを行ったもの。 比較品6:実施例1の製造方法において、エクストルー
ダー処理と加熱処理を行ったもの。
【0037】試験結果 表2に示すとおりである。すなわち、表より、エクスト
ルーダを用いて押し出し成形した後、加熱、凍結する本
発明の製造方法により得られためん類は、高温加圧殺菌
処理しても煮崩れず、腰や歯ごたえが殺菌しないものと
同様であることがわかる。
ルーダを用いて押し出し成形した後、加熱、凍結する本
発明の製造方法により得られためん類は、高温加圧殺菌
処理しても煮崩れず、腰や歯ごたえが殺菌しないものと
同様であることがわかる。
【0038】
【表2】
【0039】試験例3試験方法 エクストルーダーの押し出し圧力を表3に示すようにし
たほかは、実施例1と同様にして雑穀めん類を製造し
た。次いで、参考例1と同様にして、容器詰めうどんを
製造し、めん類の形状と食感を調べた。
たほかは、実施例1と同様にして雑穀めん類を製造し
た。次いで、参考例1と同様にして、容器詰めうどんを
製造し、めん類の形状と食感を調べた。
【0040】試験結果 表3に示すとおりである。すなわち、表より、エクスト
ルーダーの押し出し圧力を20〜100kg/cm2とする
と、高温加圧殺菌処理しても煮崩れず、腰や歯応えが残
っていることがわかる。また、エクストルーダーの押し
出し圧力を50〜90kg/cm2とすると、めん類の腰や歯
応えが殺菌しないものと同様であることもわかる。
ルーダーの押し出し圧力を20〜100kg/cm2とする
と、高温加圧殺菌処理しても煮崩れず、腰や歯応えが残
っていることがわかる。また、エクストルーダーの押し
出し圧力を50〜90kg/cm2とすると、めん類の腰や歯
応えが殺菌しないものと同様であることもわかる。
【0041】
【表3】
【0042】試験例4試験方法 エクストルーダーの先端温度を表4に示したようにした
ほかは、実施例1と同様にして雑穀めん類を製造した。
次いで、参考例1と同様にして、容器詰めうどんを製造
し、めん類の形状と食感を調べた。
ほかは、実施例1と同様にして雑穀めん類を製造した。
次いで、参考例1と同様にして、容器詰めうどんを製造
し、めん類の形状と食感を調べた。
【0043】試験結果 表4に示すとおりである。すなわち、表より、エクスト
ルーダーの先端温度を70〜100℃にすると、高温加
圧殺菌しても煮崩れず、腰や歯応えが残っていることが
わかる。また、エクストルーダーの先端温度を80〜9
0℃とすると、めん類の腰や歯応えが殺菌しないものと
同様であることもわかる。
ルーダーの先端温度を70〜100℃にすると、高温加
圧殺菌しても煮崩れず、腰や歯応えが残っていることが
わかる。また、エクストルーダーの先端温度を80〜9
0℃とすると、めん類の腰や歯応えが殺菌しないものと
同様であることもわかる。
【0044】
【表4】
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、高
温加圧殺菌処理しても煮崩れず、腰や歯応えが残ってお
り、めん類特有の食感を楽しむことができる雑穀めん類
を製造することができ、さらに、その製造方法も簡便で
ある。
温加圧殺菌処理しても煮崩れず、腰や歯応えが残ってお
り、めん類特有の食感を楽しむことができる雑穀めん類
を製造することができ、さらに、その製造方法も簡便で
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 雑穀25〜50重量%、澱粉40〜75
重量%、α化澱粉0〜10重量%を含有する原料をエク
ストルーダーを用いて押し出し成形した後、加熱、凍結
する雑穀めん類の製造方法。 - 【請求項2】 エクストルーダーの押し出し圧力が20
〜100kg/cm2 、先端温度が70〜100℃である請
求項1記載の雑穀めん類の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9186630A JPH1128066A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | 雑穀めん類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9186630A JPH1128066A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | 雑穀めん類の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1128066A true JPH1128066A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16191950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9186630A Pending JPH1128066A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | 雑穀めん類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1128066A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009065932A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Kinrei:Kk | 雑穀麺の製造方法 |
EP2796057A4 (en) * | 2011-12-22 | 2015-09-09 | Nisshin Foods Inc | PROCESS FOR PRODUCING COOKED AND FROZEN PASTA |
EP2839751A4 (en) * | 2012-04-19 | 2016-03-16 | Nisshin Foods Inc | PROCESS FOR PRODUCING FRESH PASTA |
-
1997
- 1997-07-11 JP JP9186630A patent/JPH1128066A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009065932A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Kinrei:Kk | 雑穀麺の製造方法 |
EP2796057A4 (en) * | 2011-12-22 | 2015-09-09 | Nisshin Foods Inc | PROCESS FOR PRODUCING COOKED AND FROZEN PASTA |
EP2839751A4 (en) * | 2012-04-19 | 2016-03-16 | Nisshin Foods Inc | PROCESS FOR PRODUCING FRESH PASTA |
US9833011B2 (en) | 2012-04-19 | 2017-12-05 | Nisshin Foods Inc. | Method for manufacturing fresh pasta |
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