JPH11275561A - 遠隔監視システム - Google Patents

遠隔監視システム

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JPH11275561A
JPH11275561A JP10072526A JP7252698A JPH11275561A JP H11275561 A JPH11275561 A JP H11275561A JP 10072526 A JP10072526 A JP 10072526A JP 7252698 A JP7252698 A JP 7252698A JP H11275561 A JPH11275561 A JP H11275561A
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JP
Japan
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data
monitoring
monitoring point
point side
monitoring center
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Pending
Application number
JP10072526A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadanori Tanaka
貞徳 田中
Masaru Nanasaki
勝 七崎
Yoshihiko Wakamatsu
義彦 若松
Shigeru Tanizawa
繁 谷澤
Masataka Ito
雅孝 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Hokkaido Inc
Original Assignee
NTT Hokkaido Mobile Communications Network Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTT Hokkaido Mobile Communications Network Co Ltd filed Critical NTT Hokkaido Mobile Communications Network Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性に富み、容易に設置および管理可能な
遠隔監視システムを提供する。 【解決手段】 監視対象を撮像して撮像データを移動通
信網経由で送信する監視地点側装置TP1〜TPnと、
監視地点側装置TP1〜TPnからのデータを移動通信
網経由で受信し、受信したデータに基づいた情報を告知
する監視センタCT1とから構成される。ただし、上記
監視地点側装置TP1〜TPnは移動通信網の基地局B
Sがカバーするエリア内に配置される。もちろん、基地
局BSは1つとは限らず、上記監視地点側装置TP1〜
TPnはいずれかの基地局がカバーする範囲内に存在す
るよう配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遠隔地の監視対
象を監視する遠隔監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の監視地点にカメラを配置し、各カ
メラの撮像データを常時あるいは所定の時間間隔で遠隔
地の監視センタへ転送し、監視センタにおいて各撮像デ
ータで表される画像を表示することで、監視センタの監
視者が各監視地点の様子を監視できるようにした遠隔監
視システムが開発・設置されている。このような遠隔監
視システムは、通常、監視センタを中心としたスター型
のネットワークを構成し、遠隔地のカメラの撮像データ
が専用線経由で監視センタへ伝送される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、専用線
経由で撮像データを伝送する遠隔監視システムには、シ
ステムの設置や変更に膨大な手間がかかるというという
欠点があった。例えば、建造物の各所を監視する遠隔監
視システムの設置においては、建造物の外観を損ねない
ように、またはセキュリティを確保するために、あるい
は信号の伝送距離を短縮して信号の劣化を抑制するため
に、専用線を壁や天井等に埋め込まなければならないケ
ースがある。このようなケースでは、専用線を実際に敷
設する作業が必要になることはもちろん、建造物の設計
時に専用線の配線を考慮する必要も生じてくる。また、
遠隔監視システムの設置後に、監視地点を変更する必要
が生じると、壁や天井等に専用線用のスペースを設け、
専用線をスペースに敷設する作業が必要となる。しか
も、監視地点の変更時に不要となった専用線を除去する
作業は容易ではなく、仮に除去できたとしても、ケーブ
ル長が異なる等して変更後の監視地点には流用し難いと
いう問題もある。
【0004】また、例えば、野生動物の生態を監視する
場合には、監視地点が広範な地域に点在することから、
その専用線の敷設および保守には多大な労力を要する。
また、専用線を敷設する土地の所有者の了解を得る必要
もある。そして、このような不都合は、遠隔地の様子を
カメラにて監視するシステムのみならず、専用線を使用
する形態の全ての監視システムに共通した不都合であ
る。また、無線通信によって撮像データを送受すること
も考えられるが、無線チャネルの管理が必要になるとい
う問題や、監視地点と監視センタとの距離が長くなる
と、各装置に必要とされる送信電力も大きくなってしま
うという問題がある。
【0005】本発明は上述した事情に鑑みて為されたも
のであり、柔軟性に富み、容易に設置および管理可能な
遠隔監視システムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の遠隔監視システムは、対象を撮
像して撮像データを移動通信網経由で送信する監視地点
側装置と、前記監視地点側装置からのデータを受信し、
受信したデータに基づいた情報を告知する監視センタ装
置とを具備することを特徴としている。さらに、前記監
視地点側装置は前記撮像データを圧縮して送信し、前記
監視センタ装置は、前記監視地点側装置からのデータを
伸長し、伸長したデータに基づいた情報を告知するよう
にしてもよい(請求項2)。
【0007】また、前述の課題を解決するために、請求
項3記載の遠隔監視システムは、対象を撮像して撮像デ
ータを送信する監視地点側装置と、前記監視地点側装置
からのデータを受信し、受信したデータをまとめて移動
通信網経由で送信するホスト装置と、前記ホスト装置か
らのデータを受信し、受信したデータに基づいた情報を
告知する監視センタ装置とを具備することを特徴として
いる。さらに、前記ホスト装置は前記監視地点側装置か
らのデータを圧縮して送信し、前記監視センタ装置は、
前記ホスト装置からのデータを伸長し、伸長したデータ
に基づいた情報を告知するようにしてもよい(請求項
4)。
【0008】さらに、請求項1または3に記載の遠隔監
視システムにおいて、前記監視センタ装置は、移動通信
網経由で前記監視地点側装置を制御するようにしてもよ
い(請求項5)。また、請求項3に記載の遠隔監視シス
テムにおいて、前記監視センタ装置は、移動通信網経由
で前記ホスト装置を制御するようにしてもよい(請求項
6)。さらに、これらの態様において、前記監視センタ
装置は、移動通信網の混み具合に応じて移動通信網経由
で送信されるデータの圧縮率を変化させるようにしても
よい(請求項7)。
【0009】
【発明の実施の形態】本実施形態では、基本的に、移動
通信を利用することで専用線の敷設作業を排している。
【0010】A:第1実施形態 まず、監視センタとn個の監視地点側の装置とが直接的
に通信する第1実施形態について説明する。 A−1:構成 (1)全体構成 本実施形態による遠隔監視システムの全体構成を図1に
示す。この図において、CT1は監視地点から離間した
位置に設置された監視センタ、TP1〜TPnはそれぞ
れ監視地点の様子を撮像する監視地点側装置である(た
だし、nは2以上の整数)。監視地点側装置TP1〜T
Pnはそれぞれ、基地局BSのエリアに在圏しており、
内部の移動機により、移動通信網の基地局BSを経由し
た通信が可能となっている。また、監視センタCT1
は、固定網および移動通信網を介して各監視地点側装置
TP1〜TPnと通信可能に構成されている。
【0011】本実施形態による遠隔監視システムでは、
監視センタCT1において、図2に示すような画面が表
示される。図2において、34はCRT(Cathod
e Ray Tube)や液晶ディスプレイ等の表示装
置、34aは表示装置34内の表示面、W1〜W4は、
それぞれ表示面34a上に描画されたウィンドウ領域で
あり、対応する監視地点の様子(画像)が表示される。
また、各ウィンドウ領域W1〜W4に対応する表示面3
4a上の領域には、対応するウィンドウ領域内の表示画
像の受信日時(年/月/日 時:分)が表示される。さ
らに、表示面34aにおいて、現時点から所定の時間内
に表示画像が更新されたウィンドウの枠は特定の色で表
示される。
【0012】(2)部分構成 次に、図1に示す各装置の構成について以下に説明す
る。 (2−1)監視地点側装置 図3は監視地点側装置の構成を示す図である。図におい
て、21は監視対象の異常を検出する検出器であり、検
出しようとする異常に応じたセンサ(あるいはセンサ
群)から構成されている。22は監視地点の様子を撮像
するデジタルカメラであり、外部から入力される制御信
号に従って作動する。なお、デジタルカメラ22は倍率
可変の望遠レンズを備えている。
【0013】23は検出器21およびデジタルカメラ2
2を制御する制御部であり、検出器21から異常検出信
号を受けると、デジタルカメラ22を制御して監視地点
の様子を撮像させ、これによってデジタルカメラ22か
ら供給される撮像データを受け取り、外部へ出力する。
24は制御部23から出力された撮像データを移動機が
入力可能な形式に変換して外部へ出力するアダプタであ
り、外部から入力したデータを制御部23が入力可能な
形式に変換して制御部23へ入力する。25は内部メモ
リに監視センタCT1の電話番号を記憶した移動機であ
り、アダプタ24から出力されたデータを入力し自機に
割り当てられた無線チャネル経由で送信するとともに、
当該無線チャネルからのデータを受信し、アダプタ24
へ入力する。また、制御部23は、アダプタ24から入
力されたデータに基づいて、自身の動作、検出器21、
およびデジタルカメラ22を制御する。なお、制御部2
3は、上述した機能を実現するプログラムやデータを格
納した記憶部と、当該プログラムを実行する実行部とを
備えており、例えば半導体集積回路から構成されてい
る。制御部23が行う処理の詳細については後述する。
【0014】(2−2)監視センタ 図4は監視センタの構成を示す図である。図において、
31は固定網経由でデータを送受するモデム等の通信装
置、32は通信装置31を制御する処理装置であり、通
信装置31を介して固定網へデータを送出するととも
に、通信装置31の受信データを受け取る。また、処理
装置32には、記憶装置33、表示装置34、発音装置
35、指示入力装置36が接続されており、処理装置3
2はこれらの装置をも制御する。
【0015】記憶装置33は例えばハードディスクから
構成され、処理装置32によりデータを読み書きされ
る。また、表示装置34は処理装置32から供給される
表示データに応じた画像を表示し、発音装置35は例え
ばアンプおよびスピーカから構成され、処理装置32か
ら供給される発音データに応じた音を発する。さらに、
指示入力装置36は、例えばキーボードやマウス等から
構成され、監視者に操作されることにより、監視者の指
示を処理装置32へ入力する。
【0016】処理装置32は各装置を制御するためのプ
ログラムを記憶したROM(Read Only Me
mory)と、このROMに格納されたプログラムを実
行するCPUと、このCPUに使用されるRAM(Rand
om Access Memory)と、各種I/Oインタフェースとを
備えており、CPUが各部を制御することにより、上記
機能が実現され、後述する処理が行われる。
【0017】(2−3)監視地点側装置の制御部23の
処理 :通常処理 監視地点側装置の制御部23は、通常、図5に示す通常
処理を行う。通常処理では、制御部23は、まず、検出
器21の検出結果を取得し(ステップSA1)、取得し
た検出結果に基づいて異常が発生したか否かを判定し
(ステップSA2)、異常が発生していない場合にはス
テップSA1の処理に戻る。ステップSA2において、
異常が発生したと判定した場合には、制御部23はデジ
タルカメラ22を制御して対応する監視地点の様子を撮
像させる(ステップSA3)。これにより、デジタルカ
メラ22内部の記憶手段には撮像データが記憶される。
次に、制御部23は、アダプタ24を介して移動機25
を制御し、監視センタCT1へ発呼させる(ステップS
A4)。この発呼処理は、通信路の確立に成功するまで
所定時間間隔で繰り返される(ステップSA5)。
【0018】通信路が確立すると、制御部23は、デジ
タルカメラ22に記憶された撮像データを読み出し、こ
れに自装置の識別データを付加して上記通信路経由で監
視センタCT1へ送信する(ステップSA6)。そし
て、撮像データおよび識別データを送信し終えると、制
御部23は、アダプタ24を介して移動機25を制御し
て通信路(回線)を切断し(ステップSA7)、ステッ
プSA1の処理に戻る。なお、ステップSA2におけ
る、異常判定の基準は検出器21に応じて適宜設定され
るべきものである。例えば、検出器21が圧力センサで
あれば、圧力値(検出結果)が所定の閾値を超過した場
合に「異常」と判定することができる。
【0019】:遠隔制御処理 また、監視センタCT1が監視地点側装置へ発信する
と、着信側の監視地点側装置の制御部23は、図6に示
す遠隔制御処理を行う。遠隔制御処理では、制御部23
は、まず、アダプタ24を介して移動機25を制御し、
移動機25に着信処理を行わせて監視センタCT1との
間で通信路を確立させる(ステップSB1)。次に、制
御部23は、当該通信路、移動機25およびアダプタ2
4を介して、監視センタCT1からの指示を受信し(ス
テップSB2)、当該指示に応じてデジタルカメラ22
のズーム倍率を設定する(ステップSB3)。次に、制
御部23は、デジタルカメラ22を制御して撮像させ
(ステップSB4)、その撮像データに自装置の識別デ
ータを付加して通信路経由で監視センタCT1へ送信し
(ステップSB5)、撮像データおよび識別データを送
信し終えると、アダプタ24を介して移動機25を制御
して通信路(回線)を切断し(ステップSB6)、通常
処理に戻る。
【0020】(2−4)監視センタの処理装置32の処
理 監視センタCT1の処理装置32は、常時、RAM上の
所定領域に格納された表示画像データに応じた画像を表
示装置34により表示させる表示処理を繰り返してお
り、以下に述べる処理は表示処理と並列に実行される。
【0021】:データ受信処理 監視地点側装置が監視センタCT1へ発信すると、監視
センタCT1の処理装置32は、図7に示すデータ受信
処理を行う。データ受信処理では、処理装置32は、ま
ず、通信装置31を制御して着信処理を行わせ、監視地
点側装置との間で通信路を確立させる(ステップSC
1)。次に、処理装置32は、当該通信路および通信装
置31を介して、監視地点側装置からの撮像データおよ
び識別データを受信し、これに受信時刻データを付加し
て記憶装置33に記憶させる(ステップSC2)。そし
て、撮像データおよび識別データを受信し終えると、処
理装置32および通信装置31は回線切断処理を行う
(ステップSC3)。次に、処理装置32は、記憶装置
33に記憶された撮像データ、識別データおよび受信時
刻データに基づいて表示画像データを生成し、RAM上
の所定領域に格納するとともに、発音装置35を制御
し、所定の警告音を発音させる(ステップSC4)。
【0022】:指示送信処理 処理装置32は、指示を監視地点側装置へ送信する場
合、図8に示すように、まず、通信装置31を制御して
指示を送信する先の監視地点側装置へ発信する(ステッ
プSD1)。そして、当該監視地点側装置との間に通信
路(回線)が確立すると、処理装置32は、当該通信路
を介して指示を送信し(ステップSD2)、送信完了後
に当該通信路を切断する(ステップSD3)。
【0023】A−2:運用例 次に、上述した構成の遠隔監視システムの運用例につい
て説明する。 (1)初期設定 まず、遠隔監視システムを設置した後に、監視センタC
T1の監視者は指示入力装置36を操作し、各監視地点
側装置TP1〜TPnの電話番号および識別データを入
力して初期状態の設定を指示する。これにより、監視セ
ンタCT1の処理装置32は表示画像データの形式(例
えば、1つの表示画像中に含める撮像画像の数や配置な
ど)を決定するとともに、通信装置31を介して各監視
地点側装置TP1〜TPnから撮像データおよび識別デ
ータを受信し、これらのデータと受信時刻と上記形式に
基づいて初期の表示画像データを生成し、当該表示画像
データで表される画像を表示装置34により表示させ
る。これにより、監視者は、例えば図2に示すような画
面を参照して受信時刻直前の各監視地点の様子を確認す
ることができる。
【0024】各監視地点側装置TP1〜TPnからの撮
像データおよび識別データの入力処理は、監視センタC
T1の処理装置32が通信装置31を介して順に監視地
点側装置TP1〜TPnへ識別データの設定指示および
撮像指示を送信し、これらの指示を受信した各監視地点
側装置TP1〜TPnの制御部23が識別データを記憶
するとともにデジタルカメラ22を制御して監視地点の
様子を撮像させ、撮像データに識別データを付加して移
動機25経由で送信し、送信されたデータを監視センタ
CT1の通信装置31が受信することで実現される。な
お、ここでは、通信装置31に接続されている固定網の
回線数は1であることから、1つの監視地点側装置に対
する撮像データおよび識別データの入力処理が完了した
後に、次の監視地点側装置に対する撮像データおよび識
別データの入力処理を開始するが、上記回線数が複数で
あれば、複数の監視地点側装置から同時に撮像データお
よび識別データを入力することも可能である。
【0025】(2)自動監視動作 以後、監視地点側装置TP1〜TPnは、以下に述べる
自動監視動作を行う。監視地点側装置TP1〜TPnで
は、検出器21の検出結果が異常を示す場合にのみ、デ
ジタルカメラ22により監視地点の様子が撮像され、こ
の撮像データに識別データが付加され、移動機25と監
視センタCT1との間で確立された通信路を介して送信
される。なお、当該通信路は上記撮像データおよび識別
データの送信開始直前に確立され、送信完了直後に切断
される。
【0026】監視センタCT1において受信された撮像
データおよび識別データは受信時刻と対応付けられて記
憶装置33に格納され、当該撮像データで表される画像
および受信時刻を表す文字列が、表示装置34の表示面
34a上の識別データに応じた位置に表示されるととも
に、発音装置35から、異常が発生した旨の警告音が発
音される。
【0027】(3)手動監視動作 監視センタCT1の監視者が指示入力装置36を操作
し、識別データと制御内容とを表す指示を入力すると、
当該識別データで表される監視地点側装置と監視センタ
CT1との間に通信路が確立され、当該通信路を介して
監視センタCT1から制御内容を表す指示が監視地点側
装置へ送信される。ここでは、デジタルカメラ22のズ
ーム倍率を変更する指示であるものとする。この指示を
受信した監視地点側装置では、制御部23によりデジタ
ルカメラ22が制御され、そのズーム倍率が変更され、
その上でデジタルカメラ23による撮像が行われる。こ
の撮像データは、既に確立している通信路を介して監視
センタCT1へ送信され、当該通信路は撮像データの送
信完了直後に切断される。ここで、識別データが付加さ
れないのは、監視センタCT1の処理装置32は既に通
信対象の監視地点側装置を特定しており、識別データを
受信することなく撮像データが対応する監視地点側装置
を識別できるからである。なお、ここでは、監視センタ
CT1からの1つの指示により、監視地点側装置におい
てズーム倍率の設定処理と撮像処理とを連続して行うよ
うにして通信路の確立/切断が1回のみで済むようにし
たが、処理毎に通信路を確立/切断するようにしてもよ
い。以降の監視センタCT1における処理は、発音装置
35が発音しない点を除いて、前述の「異常監視動作」
と同様であるので、その説明を省略する。
【0028】A−3:まとめ 以上説明したように、本遠隔監視システムでは、各監視
地点側装置に移動機を設け、この移動機経由で監視セン
タCT1と通信するようにしたので、監視センタCT1
と各監視地点側装置とを有線接続する必要がなく、ま
た、無線チャネルを遠隔監視システム側で管理する必要
もないので、設置が容易であるとともに、監視地点側装
置の追加や再配置にも柔軟に対応することができる。な
お、無線チャネルの管理を独自に行うようにすることも
可能であるが、この場合には上記の利点が大幅に損なわ
れる。また、デジタルカメラ22や移動機25として、
一般的な装置を利用可能であることから、製造コストを
抑制することが可能であり、また、構成要素の再利用性
にも優れている。また、技術革新が速いデジタルカメラ
25や移動機25を交換するだけで、監視地点側装置の
性能を容易に向上させることができるという利点もあ
る。
【0029】なお、上述した実施形態では、各監視地点
側装置が同一の基地局を経由して監視センタCT1と通
信する例を示したが、これに限定されず、各監視地点側
装置は移動通信網のサービスエリア内であれば任意の位
置に設置可能である。また、監視センタCT1の通信手
段として固定網に接続された通信装置31を例示した
が、これに代えて、移動通信網経由で通信を行う移動機
を用いるようにしてもよい。この場合には、監視センタ
CT1の設置位置にかかる制約を緩和できるとともに、
当該設置位置の変更にかかる手間を削減することができ
る。
【0030】また、監視センタCT1から監視地点側装
置TP1〜TPnへ順に所定時間間隔で撮像の指示を自
動的に送り、各監視地点側装置TP1〜TPnにおいて
定期的に撮像を繰り返すようにしてもよい。この場合に
は、監視地点側装置において検出器21を省略すること
も可能であるが、異常を報知するためには、監視センタ
CT1側で、画像データの計時変化から異常を検出する
必要がある。この異常検出は、周知の方法を適用するこ
とにより実現可能である。
【0031】また、各監視地点側装置の移動機25から
監視センタCT1へ、自機の電話番号や機体ID等を発
信時に通知するようにすれば、識別データを別に設けな
くてもよい。さらに、監視者への異常告知方法として、
聴覚に訴える方法を採用した例を示したが、触覚などの
他の感覚に訴えて異常を告知するようにしてもよい。ま
た、アダプタを内蔵した移動機を用いれば、図3におけ
るアダプタ24を排除可能である。また、検出器21
は、振動センサや圧力センサ、温度センサ、赤外線セン
サなどの任意のセンサのみならず、これらのセンサの組
み合わせであってもよい。さらに、デジタルカメラ22
は、デジタルビデオカメラであってもよい。
【0032】ところで、上述した第1実施形態では、各
カメラシステムがランダムに配置されることを想定して
おり、各監視地点側装置に移動機を設けている。しかし
ながら、実際には、各カメラシステムの配置がランダム
とは限らない場合がある。例えば、複数の建造物内の部
屋の様子を監視する場合には、監視地点に局在性が存在
する。すなわち、同じ建造物内の各部屋は近くに存在す
るが、異なる建造物内の部屋は遠く離れている。このこ
とは、野生動物の生態の監視についても当てはまる場合
がある。例えば、ある種の動物は基本的に自分のテリト
リー内で行動し、他者のテリトリーに進入することは少
ないことから、テリトリーの異なる複数の野生動物の生
体を監視する場合には、監視地点に局在性が存在する。
この局在性を利用すれば、より効率的な監視システムを
構築可能であり、以後、そのような態様の第2実施形態
について説明する。ただし、第1実施形態と共通する部
分については説明を省略する。
【0033】B:第2実施形態 まず、監視センタとn個の監視地点側の装置とが直接的
に通信する第1実施形態について説明する。 B−1:構成 (1)全体構成 本実施形態による遠隔監視システムの全体構成を図9に
示す。この図において、CT2は監視地点から離間した
位置に設置された監視センタ、TPa1〜TPap,T
Pb1〜TPbqはそれぞれ監視地点の様子を撮像する
監視地点側装置である(ただし、p,qは2以上の整
数)。また、HT1は各監視地点側装置TPa1〜TP
apが有線接続されたホスト、HT2は各監視地点側装
置TPb1〜TPbqが有線接続されたホストである。
これらのホストHT1,HT2はそれぞれ、基地局BS
のエリアに在圏しており、内部の移動機により、移動通
信網の基地局BSを経由した通信が可能となっている。
また、監視センタCT1は、固定網および移動通信網を
介して各ホストHT1,HT2と通信可能に構成されて
いる。
【0034】(2)部分構成 次に、図9に示す各装置の構成について以下に説明す
る。ただし、後述する図10〜図12において、図3お
よび図4と共通する部分には同一の符号を付し、その説
明を省略する。 (2−1)監視地点側装置 図10は監視地点側装置の構成を示す図であり、この図
に示す構成が図3に示す構成と異なる点は、制御部2
3、アダプタ24および移動機25に代えて、制御部2
6およびインタフェース27を設けた点のみである。こ
こで、制御部26が行う処理を図13および図14に示
す。なお、図13〜図18において、図5〜図8と共通
する処理には同一の符号が付されており、その説明を省
略する。
【0035】図13に示すように、通常処理では、制御
部26は通信路を確立/切断することなく、撮像データ
に識別データを付加し、これをインタフェース27を介
して送信する(ステップSE1)。このような差異は図
4と図14との間でも同様であり、図14では通信路を
確立/切断する処理(ステップSB1,SB6)が削除
されている。
【0036】(2−2)ホスト 図11は監視地点側装置の構成を示す図である。この図
において、41はインタフェース27と同一機能のイン
タフェースを対応する監視地点側装置の数だけ備えたイ
ンタフェース部、42はインタフェース部41およびア
ダプタ24が接続された処理装置であり、アダプタ24
に接続された移動機25は、基地局BSを経由した通信
を可能としている。処理装置42は、インタフェース部
41経由で入力される監視地点側装置からの撮像データ
を、経由したインタフェースに応じた識別データと対応
付けて内部の記憶手段に記憶し、記憶したデータを後述
するようにバースト的にアダプタ24へ出力する。ま
た、処理装置42は、アダプタ24から入力されたデー
タに基づいて、自身の動作、および各監視地点側装置の
動作を制御する。なお、処理装置42は、上述した機能
を実現するプログラムやデータを格納する記憶部と、当
該プログラムを実行する実行部とを備えており、例えば
半導体集積回路から構成されている。ここで、処理装置
42が行う処理を図15および図16に示す。
【0037】:データ受信処理 インタフェース部41を介して撮像データが入力される
と、処理装置42は、当該データを圧縮し、当該撮像デ
ータが経由してきたインタフェースに対応する識別デー
タおよび時刻データを付加して一時記憶する。この処理
は、最初に入力された撮像データに対する圧縮処理が完
了した時点からの経過時間が所定時間に達するまで、イ
ンタフェース毎に並列して行われる。これにより、各監
視地点側装置から予想できないタイミングで送信されて
くる全ての撮像データの受信が可能となる。ただし、後
述するデータ送信処理による割り込みが発生した場合に
は、当該割り込み発生時に記憶しつつあった圧縮データ
の記憶が完了してから、上記経過時間の計時が開始され
る。
【0038】:データ送信処理 処理装置42は、最初の圧縮データの記憶が完了した時
点から、所定時間が経過すると、図15に示すデータ送
信処理を行う。なお、図15に示すデータ送信処理中に
も監視地点側装置から撮像データが入力されてくる可能
性があるため、処理装置42は、前述のデータ受信処理
と以下に述べるデータ送信処理とを並列に実行する。
【0039】図15において、処理装置42は、まず、
アダプタ24を介して移動機25を制御し、監視センタ
CT2へ発信させる(ステップSF1)。この発信処理
は、通信路の確立に成功するまで所定時間間隔で繰り返
され(ステップSF2)、繰り返された回数(以後、再
試行回数)が計数される(ステップSF3)。なお、再
試行回数は、本データ送信処理に先立って‘0’にリセ
ットされる。
【0040】次に、処理装置42は、確立した通信路を
介して、まず、自身の識別データ(以後、ホスト識別デ
ータ)および上記再試行回数を送信し(ステップSF
4)、次に、記憶手段に記憶された圧縮データ、識別デ
ータおよび時刻データを順に監視センタCT2へ送信
し、送信済みのデータを記憶手段から削除する(ステッ
プSF5)。そして、データの送信を終えると、制御装
置42は、記憶手段上に未送信の圧縮データ、識別デー
タおよび時刻データが存在するか否かを判定し(ステッ
プSF6)、存在する場合には、前述の割り込みを発生
させるとともに、ステップSF5の処理に戻る。
【0041】ステップSF6において、記憶手段上に未
送信の圧縮データ、識別データおよび時刻データが存在
しないと判断した場合、処理装置42は、所定時間だけ
待機し(ステップSF7)、その後に再び、記憶手段上
に未送信の圧縮データおよび識別データが存在するか否
かを判定し(ステップSF8)、存在する場合には、前
述の割り込みを発生させるとともに、ステップSF5の
処理に戻る。すなわち、ホストは、1回の通信において
多くの圧縮データ、識別データおよび時刻データをまと
めて送信し、通信路の確立/切断によるオーバーヘッド
を軽減するように構成されている。なお、ステップSF
8において、記憶手段上に未送信の圧縮データ、識別デ
ータおよび時刻データが存在しないと判断した場合、処
理装置42は、通信路を切断し(ステップSF9)、デ
ータ送信処理を終える。
【0042】:遠隔制御処理 また、監視センタCT2がホストへ発信すると、着信側
のホストの処理装置42は、図16に示す遠隔制御処理
を行う。遠隔制御処理では、処理装置42は、まず、監
視センタCT2との間で通信路を確立し、当該通信路を
介して監視センタCT2からの指示を受信し、受信完了
後に当該通信路を切断する(ステップSB1,SB2,
SB6)。本実施形態では、1つのホストと監視センタ
CT2との間で1つの通信路しか確保されないために、
上述の処理と、図15におけるステップSF1〜SF9
の処理とは排他的に行われる。もちろん、複数の通信路
を確保すれば、排他的である必要はない。
【0043】次に、処理装置42は、受信した指示を指
示対象毎に分離し(ステップSG1)、分離した各指示
について、ホスト自体が指示対象であるか否かを判定し
(ステップSG2)、ホスト自体が指示対象でない場合
には当該指示を指示対象へ送信し(ステップSG3)、
ホスト自体が指示対象である場合には指示に応じて各部
を制御する(ステップSG4)、という処理を繰り返す
(ステップSG5)。なお、ホスト自体に与えられる指
示は、前述した各種待ち時間の変更指示などである。
【0044】(2−3)センタ装置CT2 図12は監視センタCT2の構成を示す図である。この
図に示す構成が図4に示す構成と異なる点は、処理装置
32に代えて処理装置37を設けた点のみである。ここ
で、処理装置37が行う処理を図17および図18に示
す。
【0045】:データ受信処理 ホストが監視センタCT2へ発信すると、監視センタC
T2の処理装置37は、図17に示すデータ受信処理を
行う。データ受信処理では、処理装置37は、まず、ホ
ストとの間で通信路を確立させ(ステップSC1)、当
該通信路および通信装置31を介して、ホストからのホ
スト識別データおよび再試行回数を受信し、続いて圧縮
データ、識別データおよび時刻データの組を逐次受信す
る。そして、受信した圧縮データ、識別データおよび時
刻データを組毎に分離して記憶装置33上のホスト識別
データに応じた領域に記憶させるとともに、再試行回数
を所定の領域に追記する(ステップSH1)。ただし、
圧縮データは展開された後に撮像データとして記憶され
る。そして、処理装置37は、ホスト側から要求に応じ
て回線切断処理を行い(ステップSC3)、記憶した撮
像データ、識別データおよび時刻データに基づいて当該
ホストに対する表示画像データを生成し、RAM上の所
定領域に格納するとともに、発音装置35を制御し、所
定の警告音を発音させる(ステップSC4)。
【0046】:圧縮率変更指示作成処理 また、データ受信処理に並列して、処理装置37は、図
18に示す圧縮率変更指示作成処理を行う。まず、処理
装置37は、再試行回数が追記されるまで、追記の有無
の判定を繰り返す(ステップSI1)。ステップSI1
において再試行回数が追記されたと判定すると、処理装
置37は、追記された再試行回数が第1の閾値以上であ
るか否かを判定する(ステップSI2)。ステップSI
2での判定結果が「YES」の場合には、処理装置37
は、現在の圧縮率が上限値以上であるか否かを判定する
(ステップSI3)。処理装置37は、ステップSI3
の判定結果が「YES」の場合には、圧縮率を変更する
ことなくステップSI1の処理に戻り、当該判定結果が
「NO」の場合には、当該再試行回数に応じた割合で圧
縮率を高くし(ただし、設定可能な圧縮率は下限値以上
かつ上限値以下)、各ホストにおいて当該圧縮率を実現
する圧縮アルゴリズムを採用するよう指示を作成し(ス
テップSI4)、ステップSI1の処理に戻る。
【0047】また、ステップSI2での判定結果が「N
O」の場合には、処理装置37は、累計値に‘1’を加
算し(ステップSI5)、加算結果が第2の閾値以上で
あるかを判定する(ステップSI6)。ステップSI6
での判定結果が「YES」の場合、処理装置37は、現
在の圧縮率が下限値以下であるかを判定する(ステップ
SI7)。処理装置37は、ステップSI7の判定結果
が「YES」の場合には、圧縮率を変更することなくス
テップSI1の処理に戻り、当該判定結果が「NO」の
場合には、当該再試行回数に応じた割合で圧縮率を低く
し(ただし、設定可能な圧縮率は下限値以上かつ上限値
以下)、各ホストにおいて当該圧縮率を実現する圧縮ア
ルゴリズムを採用するよう指示を作成し(ステップSI
8)、ステップSI1の処理に戻る。
【0048】:指示送信処理 処理装置37は、指示をホスト側へ送信する場合、図1
9に示すように、送信しようとする複数の指示を結合し
て送信データを生成する(ステップSJ1)。ここでい
う指示とは、指示内容と指示対象とからなるものであ
り、1つの監視地点側装置へ指示を送る場合の指示対象
は、当該監視地点側装置の識別データと当該監視地点側
装置に接続されたホストを表すホスト識別データとで表
される。なお、指示を与える対象がホストの場合には、
指示対象はホスト識別データのみで表される。また、指
示が単数の場合には、ステップSJ1において、結合処
理は行われない。
【0049】次に、処理装置37は、ホスト識別データ
に基づいて発信処理を行って通信路を確立し(ステップ
SD1)、当該通信路を介して指示(ステップSJ1で
生成された送信データ)を送信し(ステップSD2)、
送信終了後に通信路を切断する(ステップSD3)。上
記ステップSD1〜SD3の処理は、指示を送信すべき
ホストの数だけ繰り返される。
【0050】B−2:運用例 次に、上述した構成の遠隔監視システムの運用例につい
て説明する。ただし、以降の説明において、記述を省略
した部分については第1実施形態に準じた動作となるも
のとする。
【0051】(1)初期設定 初期設定において、監視者が入力するデータは、各ホス
トHT1,HT2の電話番号およびホスト識別データ、
および各監視地点側装置TP1〜TPnの識別データ、
第1の閾値、第2の閾値、圧縮率であり、接続している
ホストが異なれば、監視地点側装置の識別データが重複
していてもよい。このようなデータを入力することによ
り、監視センタCT2において、各ホストおよび各監視
地点側装置を初期化し、初期の撮像データを得るための
指示が生成される。これらの指示は、ホストHT1,H
T2へ順にまとめて送信され、各ホストにおいて分割さ
れて対応する装置(各監視地点側装置およびホスト)へ
供給される。各監視地点側装置における指示の実行過程
や、監視センタCT2における表示画像データ形式の決
定処理については、第1実施形態と同様であるので、そ
の説明を省略する。なお、上述した初期設定処理が行わ
れると、監視センタCT2における累計値は‘0’にリ
セットされる。
【0052】また、上記初期設定処理により、各監視地
点側装置にて得られた撮像データは、各ホストにおい
て、指示に応じた圧縮アルゴリズムにより圧縮され、対
応する監視地点側装置の識別データと、各ホストにおけ
る受信時刻データと対応付けられた後にまとめられ、1
回の呼において監視センタCT2へ送信される。監視セ
ンタCT2では、受信した圧縮データの展開処理および
受信データに基づいた表示画像データの生成処理が行わ
れる。なお、この運用例では、図2に示すような画面が
2枚あり、これらの画面を、監視者が手動で、あるいは
自動で切り替え表示するものとする。
【0053】(2)自動監視動作 各監視地点側装置が行う自動監視動作は、第1実施形態
における動作と同様であり、異なる点は、各監視地点側
装置が並行してホストへ撮像データを送信できる点と、
識別データがホストにて付加される点である。もちろ
ん、各監視地点側装置にて識別データを付加する構成と
することも可能である。
【0054】各ホストでは、図15に示す処理により、
所定の期間内に各監視地点側装置から送信されてきた撮
像データがまとめられ、1回の呼にて監視センタCT2
へ送信される。なお、1回の呼における送信データに
は、ホスト識別データおよび再試行回数がそれぞれ1つ
だけ含まれるとともに、1組あるいは複数組の撮像デー
タ、識別データおよび受信時刻データが含まれている。
【0055】監視センタCT2では、第1実施形態と同
様に、表示画像の更新および警告音の発音が行われると
ともに、受信データ中の再試行回数に基づいて、図18
に示す処理が行われ、再試行回数が多すぎる場合には各
ホストにおいてより高い圧縮率の圧縮アルゴリズムを採
用する旨の指示が、再試行回数が少ないことがある程度
以上連続した場合には各ホストにおいてより低い圧縮ア
ルゴリズムを採用する旨の指示が生成される。ただし、
これらの指示は、圧縮率が上限値と下限値との間に納ま
る場合にのみ生成される。
【0056】こうして生成された指示は各ホストへ送信
され、各ホストにおいて、採用する圧縮アルゴリズムが
変更される。通常、高い圧縮率の圧縮アルゴリズムは複
雑となり、このような圧縮アルゴリズムを用いた圧縮処
理には長い時間を要する。したがって、速報性を重視す
る場合には、低い圧縮率の圧縮アルゴリズムによる圧縮
が適している。しかし、圧縮率を低くし過ぎると、デー
タの送受にかかる時間が長くなり、ホストから監視セン
タCT2へ発信したときに「話中」となる確率が高くな
り、かえって速報性に悪影響を与えることが懸念され
る。しかも、基地局BSは本システム以外の通信にも使
用され得るものであり、本システムに対する基地局BS
の能力は動的に変動し得るので、圧縮率を固定とする
と、基地局BSの使用状況に応じて速報性が大きくバラ
つく虞がある。これに対して、本実施形態では、ホスト
と監視センタCT2との間で、再試行回数が多くなり過
ぎないように、より低い圧縮率を動的に決定するように
しているので、基地局BSの使用状況が異なっても、速
報性のバラつきを抑制することができる。
【0057】(3)手動監視動作 自動監視動作は、基本的に第1実施形態における動作と
同様であり、異なる点は、監視センタCT2において、
各監視地点側装置への指示がホスト毎にまとめられ、各
ホストに対して1回の呼で送信される点と、ホストにお
いて、受信した指示が指示対象毎に分離され、各指示対
象へ供給される点である。なお、本実施形態では、各監
視地点側装置に電話番号は割り振られていないことか
ら、監視地点側装置側から監視センタCT2側への撮像
データの送信において、識別データの付加が必要とな
る。すなわち、各監視地点側装置の撮像動作および撮像
データの送信処理、ならびにホストから監視センタCT
2へのデータ送信動作は自動監視動作時と同様となる。
【0058】B−3:まとめ 以上説明したように、第2実施形態によれば、1回の呼
で多くのデータを送信するとともに、データを圧縮して
送信するようにしたので、基地局にかかる負荷を軽減で
きるとともに、監視センタCT2が「話中」となる確率
を低減することができる。しかも通信費用をも削減する
ことができる。また、再試行回数に応じて圧縮率を変え
るようにしたので、速報性のバラつきを抑制することが
できる。
【0059】なお、撮像データのみならず、他の送信デ
ータをも圧縮するようにしてもよい。さらに、圧縮率の
変更基準は上述した例に限らず、適宜、決定すべき事項
である。また、再試行回数に基づいて圧縮率を変更する
ようにしたが、トラヒックの混み具合を表す他の要素に
基づいて圧縮するようにしてもよい。さらに、監視セン
タCT2において圧縮率を決定するようにしたが、各ホ
ストにおいて独立して決定するようにしてもよい。
【0060】また、各監視地点側装置とホストとの間を
無線接続としてもよい。この場合でも、各監視地点側装
置に要求される送信電力は、第1実施形態の各監視地点
側装置に要求される送信電力よりも小となるので、監視
地点側装置の送信電力を低減することができる。しか
も、監視地点側装置を固定しておく必要がないことか
ら、例えば、自動車に監視地点側装置を搭載したシステ
ムをも構築することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、監視地点の撮像データが移動通信網経由で監視セン
タ装置へ送信されるので、専用線を敷設したり、無線チ
ャネルを管理したりすることなく、任意の位置に監視地
点側装置を配置することができる。したがって、遠隔監
視システムの設置および管理にかかる手間を大幅に削減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態による遠隔監視システ
ムの全体構成を示す図である。
【図2】 同システムの監視センタCT1における表示
画面の一例を示す図である。
【図3】 同システムにおける監視地点側装置の構成を
示すブロック図である。
【図4】 同システムにおける監視センタCT1の構成
を示すブロック図である。
【図5】 同システムにおける監視地点側装置の制御部
23が行う通常処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図6】 同制御部23が行う遠隔制御処理の流れを示
すフローチャートである。
【図7】 同システムにおける監視センタCT1の処理
装置32が行うデータ受信処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図8】 同処理装置32が行う指示送信処理の流れを
示すフローチャートである。
【図9】 本発明の第2実施形態による遠隔監視システ
ムの全体構成を示す図である。
【図10】 同システムにおける監視地点側装置の構成
を示すブロック図である。
【図11】 同システムにおけるホストの構成を示すブ
ロック図である。
【図12】 同システムにおける監視センタCT2の構
成を示すブロック図である。
【図13】 同システムにおける監視地点側装置の制御
部26が行う通常処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図14】 同制御部26が行う遠隔制御処理の流れを
示すフローチャートである。
【図15】 同システムにおけるホストの処理装置42
が行うデータ送信処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図16】 同処理装置42が行う遠隔制御処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図17】 同システムにおける監視センタの処理装置
37が行うデータ受信処理の流れを示すフローチャート
である。
【図18】 同処理装置37が行う圧縮率変更指示作成
処理の流れを示すフローチャートである。
【図19】 同処理装置37が行う指示送信処理の流れ
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
CT1……監視センタ、BS……基地局、TP1〜TP
n……監視視点側装置、21……検出器、22……デジ
タルカメラ、23……制御部、24……アダプタ、25
……移動機、31……通信装置、32……処理装置、3
3……記憶装置、34……表示装置、35……発音装
置、36……指示入力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 七崎 勝 北海道札幌市中央区北1条西4丁目札幌東 邦生命ビル エヌ・ティ・ティ北海道移動 通信網株式会社内 (72)発明者 若松 義彦 北海道札幌市中央区北1条西4丁目札幌東 邦生命ビル エヌ・ティ・ティ北海道移動 通信網株式会社内 (72)発明者 谷澤 繁 北海道札幌市中央区北1条西4丁目札幌東 邦生命ビル エヌ・ティ・ティ北海道移動 通信網株式会社内 (72)発明者 伊藤 雅孝 北海道札幌市中央区北1条西4丁目札幌東 邦生命ビル エヌ・ティ・ティ北海道移動 通信網株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象を撮像して撮像データを移動通信網
    経由で送信する監視地点側装置と、 前記監視地点側装置からのデータを受信し、受信したデ
    ータに基づいた情報を告知する監視センタ装置とを具備
    することを特徴とする遠隔監視システム。
  2. 【請求項2】 前記監視地点側装置は前記撮像データを
    圧縮して送信し、 前記監視センタ装置は、前記監視地点側装置からのデー
    タを伸長し、伸長したデータに基づいた情報を告知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の遠隔監視システム。
  3. 【請求項3】 対象を撮像して撮像データを送信する監
    視地点側装置と、 前記監視地点側装置からのデータを受信し、受信したデ
    ータをまとめて移動通信網経由で送信するホスト装置
    と、 前記ホスト装置からのデータを受信し、受信したデータ
    に基づいた情報を告知する監視センタ装置とを具備する
    ことを特徴とする遠隔監視システム。
  4. 【請求項4】 前記ホスト装置は前記監視地点側装置か
    らのデータを圧縮して送信し、 前記監視センタ装置は、前記ホスト装置からのデータを
    伸長し、伸長したデータに基づいた情報を告知すること
    を特徴とする請求項3に記載の遠隔監視システム。
  5. 【請求項5】 前記監視センタ装置は、移動通信網経由
    で前記監視地点側装置を制御することを特徴とする請求
    項1または3に記載の遠隔監視システム。
  6. 【請求項6】 前記監視センタ装置は、移動通信網経由
    で前記ホスト装置を制御することを特徴とする請求項3
    に記載の遠隔監視システム。
  7. 【請求項7】 前記監視センタ装置は、移動通信網の混
    み具合に応じて移動通信網経由で送信されるデータの圧
    縮率を変化させることを特徴とする請求項5または6に
    記載の遠隔監視システム。
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