JPH11269330A - 高耐熱熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents
高耐熱熱可塑性エラストマー組成物Info
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- JPH11269330A JPH11269330A JP7258998A JP7258998A JPH11269330A JP H11269330 A JPH11269330 A JP H11269330A JP 7258998 A JP7258998 A JP 7258998A JP 7258998 A JP7258998 A JP 7258998A JP H11269330 A JPH11269330 A JP H11269330A
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Abstract
でも反発弾性および引張特性に優れ、しかも柔軟性およ
び成形性に優れ、かつ熱融着も可能な高耐熱熱可塑性エ
ラストマー組成物を提供する。 【解決手段】 4−メチル−1−ペンテン系重合体
(A)20〜95重量%、および平均粒径100μm以
下の架橋ゴム(B)5〜80重量%を含む組成物であっ
て、4−メチル−1−ペンテン系重合体(A)中に架橋
ゴム(B)粒子が分散している高耐熱熱可塑性エラスト
マー組成物。
Description
ム粒子が分散している高耐熱熱可塑性エラストマー組成
物に関する。さらに詳細には、4−メチル−1−ペンテ
ン系重合体の特徴である耐熱性、離型性を備え、かつ柔
軟性にも優れた高耐熱熱可塑性エラストマー組成物に関
する。
ているが、成形性に問題があり、例えば射出成形する場
合、ゴムに添加剤を配合、混練し、金型内に供給後、架
橋する必要があるため、特殊な成形機を必要とし、成形
サイクル時間が長くかつ工程が煩雑であるという問題が
ある。押出成形においても同様な問題があり、架橋ゴム
製品を大量生産する上での問題となっている。また架橋
ゴムはいったん成形、架橋した後は、加熱しても溶融し
ないため、融着して接合するなどの後加工ができないと
いう問題点もある。
の真円度、寸法精度を高めるために使用されるマンドレ
ル(円棒、心材)は、ホースの製造工程中にドラムに巻
くために柔軟性が必要であるとともに、ホースの架橋工
程で150℃以上、望ましくは160〜180℃の高温
に曝されても変形しない耐熱性が要求される。またホー
スを架橋した後に切断したマンドレルを再使用するため
には、マンドレル同士を融着して接合する必要がある。
ド、ポリエチレンテレフタレート、4−メチル−1−ペ
ンテン系重合体などの高融点樹脂、エチレン・プロピレ
ンゴムなどの架橋ゴムが使用されているが、従来の高融
点樹脂は硬いため、直径20mm程度以上の径の太いマ
ンドレルの素材としては使用できない。一方、エチレン
・プロピレンゴムなどの架橋ゴムは柔軟性、耐熱性は優
れているが、マンドレル同士を融着によって接合するこ
とができず、再利用が困難であるほか、寸法精度が悪い
などの欠点がある。
剤のブレンドが検討された。例えば、4−メチル−1−
ペンテン系重合体にオイルをブレンドすると柔軟性は向
上するが、オイルがマンドレル表面にブリードアウトし
てゴムホースの内面を汚染するという問題がある。
類似の性能を有する素材によるゴム代替が検討されてき
た。このような性能を有する素材の中で軟質塩化ビニル
樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体、低密度ポリエチ
レン等の軟質プラスチックは成形性が良好であり、かつ
柔軟性に富んでいるが、反発弾性が劣り、また130℃
以上の高温下では溶融してしまうなどの欠点がある。そ
こで、架橋ゴムと軟質プラスチックの中間の性能を有す
る素材としていわゆる熱可塑性エラストマーの開発が進
められてきた。
て、特公昭56−15741号には、(a)ペルオキシ
ド架橋型オレフィン系共重合体ゴム90〜40重量部、
(b)ペルオキシド分解型オレフィン系プラステイック1
0〜60重量部(ここで(a)+(b)は100重量部
になるように選ぶ)、ならびに(c)ペルオキシド非架
橋型炭化水素系ゴム状物質および/または(d)鉱油系
軟化剤5〜100重量部からなる混合物を、有機ペルオ
キシドの存在下で動的に熱処理して得られる部分的に架
橋された熱可塑性エラストマー組成物が記載されてい
る。しかし、上記従来の熱可塑性エラストマー組成物は
150℃以下では柔軟性、反発弾性、引張特性に優れ、
良好な成形性も備えているが、150℃を越える高温下
では溶融するため、使用できないなど、耐熱性に問題が
ある。
温下で使用可能であり、しかも一般の樹脂のように熱融
着可能で、さらに軟化剤などの添加剤のブリードアウト
の無い素材、すなわち耐熱性の優れた熱可塑性エラスト
マーが望まれている。
性に優れており、150℃以上の高温下でも反発弾性お
よび引張特性に優れ、しかも柔軟性および成形性に優
れ、かつ熱融着も可能な高耐熱熱可塑性エラストマー組
成物を提供することにある。
ストマーを得るため鋭意検討した結果、4−メチル−1
−ペンテン系重合体中に特定粒径の架橋ゴム粒子を特定
量分散させてなる熱可塑性エラストマー組成物は、15
0℃以上の高温下で使用可能な優れた耐熱性と柔軟性を
併せ持つことを見い出し、本発明を完成するに至った。
ラストマー組成物である。 (1)(A)4−メチル−1−ペンテン系重合体20〜
95重量%、および(B)平均粒径100μm以下の架
橋ゴム5〜80重量%を含む組成物であって、4−メチ
ル−1−ペンテン系重合体(A)中に架橋ゴム(B)粒
子が分散している高耐熱熱可塑性エラストマー組成物。 (2)4−メチル−1−ペンテン系重合体(A)が、4
−メチル−1−ペンテン含有量80〜99.9重量%、
炭素数2〜20のα−オレフィン含有量0.1〜20重
量%の4−メチル−1−ペンテン・α−オレフィンラン
ダム共重合体である上記(1)記載の高耐熱熱可塑性エ
ラストマー組成物。 (3)α−オレフィンが、1−デセン、1−ドデセン、
1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセ
ンおよび1−エイコセンからなる群から選ばれる少なく
とも1種のα−オレフィンである上記(2)記載の高耐
熱熱可塑性エラストマー組成物。 (4)架橋ゴム(B)がエチレン・プロピレン・非共役
ポリエン共重合体ゴム、エチレン・プロピレンゴム、イ
ソプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブタジエン
ゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリロニトリ
ル・ブタジエンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、クロロ
スルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、エピクロ
ルヒドリンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、多硫化
ゴムおよびウレタンゴムからなる群から選ばれる少なく
とも1種のゴムの架橋物である上記(1)ないし(3)
のいずれかに記載の高耐熱熱可塑性エラストマー組成
物。
テン系重合体(A)は、4−メチル−1−ペンテンの単
独重合体、または4−メチル−1−ペンテンと他のα−
オレフィン、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテ
ン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ド
デセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オ
クタデセン、1−エイコセン等の炭素数2〜20のα−
オレフィンとのランダム共重合体である。好ましい共重
合成分は、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセ
ン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセンまたは1−エ
イコセン等の炭素数10〜20のα−オレフィンであ
る。4−メチル−1−ペンテンと共重合するα−オレフ
ィンは二種類以上の混合物であってもよい。
が共重合体の場合、4−メチル−1−ペンテンの含有量
が80〜99.9重量%、好ましくは90〜99.9重
量%、共重合成分の含有量が0.1〜20重量%、好ま
しくは0.1〜10重量%である4−メチル−1−ペン
テンを主体とした共重合体が好ましい。共重合成分の含
有量が上記範囲にある場合、より耐熱性に優れた組成物
が得られる。4−メチル−1−ペンテン系重合体(A)
としては4−メチル−1−ペンテンと炭素数10〜20
のα−オレフィンとのランダム共重合体が好ましい。
は、ASTM D 1238に準じ荷重:5.0Kg、温
度:260℃の条件で測定したメルトフローレート(M
FR)が0.1〜200g/10分、好ましくは1〜1
50g/10分の範囲にあるものが望ましい。
としては市販品を使用することもできる。具体的には、
三井化学(株)製のTPX MX001、MX002、
MX004、MX021、MX321、RT18または
DX845(いずれも商標)などがあげられる。また、
その他のメーカー製でも上記の要件を満たす4−メチル
−1−ペンテン系重合体であれば、好ましく使用可能で
ある。4−メチル−1−ペンテン系重合体(A)は1種
単独で使用することもできるし、2種以上を組み合せて
使用することもできる。
粒径100μm以下、好ましくは0.1〜50μmの架
橋されたゴムである。具体的な架橋ゴム(B)として
は、エチレン・プロピレン・非共役ポリエン共重合体ゴ
ム、エチレン・プロピレンゴム、イソプレンゴム、スチ
レン・ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレン
ゴム、ブチルゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴ
ム、塩素化ポリエチレンゴム、クロロスルホン化ポリエ
チレンゴム、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、
フッ素ゴム、シリコーンゴム、多硫化ゴムおよびウレタ
ンゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種のゴムの
架橋物などがあげられる。これらの中ではエチレン・プ
ロピレン・非共役ポリエン共重合体ゴムまたはシリコー
ンゴムの架橋物が好ましい。架橋ゴム(B)は1種単独
で使用することもできるし、2種以上を組み合せて使用
することもできる。
硫のゴムを加硫などの方法により架橋した架橋ゴムであ
る。架橋するために用いる架橋剤としては公知の加硫剤
が使用でき、例えばイオウ、有機ペルオキシド、ポリア
ミン、ポリオール、シラン化合物、金属酸化物などがあ
げられる。架橋剤の使用量は未加硫のゴム100gに対
して通常0.001〜1モル程度であるが、架橋ゴムの
柔軟性および耐熱性からは0.005〜0.5モル程度
が好ましい。
るいは架橋の効率を上げるために架橋助剤、架橋促進剤
を使用することもできる。架橋助剤、架橋促進剤の例と
しては、ジフェニルグアニジン等のアミン類;メルカプ
トベンゾチアゾール、テトラメチルチウラムジスルフィ
ド、N−シクロヘキシル−2−べンゾチアゾールスルフ
ェンアミド等のイオウ系化合物;トリアリルイソシアヌ
レート等の多官能モノマーなどがあげられる。
常のゴムに添加されるカーボンブラック、シリカ、クレ
ー、タルクなどの補強剤または充填剤を配合しても良
い。補強剤または充填剤の配合量はゴム100重量部に
対して通常0〜500重量部程度であるが、柔軟性の点
から300重量部以下が好ましい。
は通常のゴムに添加される鉱油、エステル系可塑剤、ワ
ックス、植物油、合成油などの軟化剤を配合しても良
い。軟化剤の配合量はゴム100重量部に対して通常0
〜300重量部程度であるが、耐熱性の点から200重
量部以下、さらに好ましくは100重量部以下が望まし
い。また本発明で用いられる架橋ゴム(B)には通常の
ゴムに添加される老化防止剤、抗酸化剤を配合しても良
い。さらにポリプロピレンなどのポリオレフィンを配合
してもよい。
物中の4−メチル−1−ペンテン系重合体(A)の含有
量は20〜95重量%、好ましくは50〜90重量%、
架橋ゴム(B)の含有量は5〜80重量%、好ましくは
10〜50重量%である。
物には、本発明の目的を損なわない範囲で、他の樹脂、
軟化剤、耐候安定剤、耐熱安定剤、スリップ剤、核剤、
顔料、染料、補強剤、充填剤、老化防止剤、抗酸化剤な
ど、通常ポリオレフィンまたはゴムに添加して使用され
る各種配合剤を他の成分として添加してもよい。
物は、前記4−メチル−1−ペンテン系重合体(A)中
に前記架橋ゴム(B)の粒子が均一に分散している組成
物である。このため本発明の高耐熱熱可塑性エラストマ
ー組成物は耐熱性に優れており、150℃以上の高温下
でも反発弾性および引張特性に優れ、しかも柔軟性に優
ている。4−メチル−1−ペンテン系重合体(A)と前
記架橋ゴム(B)とが相溶している場合では、このよう
な特性は得られない。
物は、前記4−メチル−1−ペンテン系重合体(A)中
に前記架橋ゴム(B)の粒子を均一に分散させることに
より製造することができる。4−メチル−1−ペンテン
系重合体(A)中に架橋ゴム(B)の粒子を均一に分散
させる方法としては、予め架橋した架橋ゴム(B)を調
製して平均粒径が100μm以下となるように粉砕した
後、この粒子を二軸押出機、バンバリーミキサーなどに
より4−メチル−1−ペンテン系重合体(A)と混練す
る方法;4−メチル−1−ペンテン系重合体(A)と未
架橋のゴム、架橋剤、その他の配合剤をブレンドした
後、二軸押出機、バンバリーミキサーなどにより高温で
ゴムを動的架橋するとともに平均粒径が100μm以下
となるように混練する方法などがあげられる。もちろ
ん、本発明の高耐熱熱可塑性エラストマー組成物の製造
方法が上述の方法に限定されるわけではない。
物は、柔軟性に優れるとともに高い耐熱性を有してお
り、150℃以上の高温下でも反発弾性および引張特性
に優れている。このため、このような特性を必要とする
エラストマー素材として利用することができる。例え
ば、ゴムホースの加硫の際に使用するマンドレルの素材
として有用である。特に20mm以上の太い径のゴムホ
ースの加硫の際に使用するマンドレルの素材として有用
である。本発明の高耐熱熱可塑性エラストマー組成物か
らなるマンドレルは、20mm以上の太い径の場合で
も、柔軟性に優れているためドラムに容易に巻くことが
でき、しかもホースの架橋工程の温度、例えば150〜
180℃の高温に曝されても変形せず、さらに切断され
たマンドレルは融着して接合することにより再利用する
ことができるほか、ホースの内面を汚染することもな
い。
成物は、4−メチル−1−ペンテン系重合体中に特定の
平均粒径を有する架橋ゴムの粒子が特定量分散している
ので、耐熱性に優れており、150℃以上の高温下でも
反発弾性および引張特性に優れ、しかも柔軟性および成
形性に優れ、かつ熱融着も可能である。
ストマー組成物について実施例で説明するが、本発明は
これらの実施例になんら限定されるものではない。実施
例で使用した熱可塑性エラストマー組成物は下記の条件
で作製した。また実施例に示した物性の測定方法および
条件は下記の通りである。
ムの粒径測定》電子顕微鏡により、熱可塑性エラストマ
ー組成物の断面を5000倍に拡大した写真を撮影し、
画像解析により、分散した架橋ゴム成分の平均粒径を測
定した。 《曲げ弾性率の測定》ASTM D790により、熱可
塑エラストマー組成物の厚さ2mmのシートの曲げ弾性
率を測定した。 《たわみ量(熱たわみ試験)》図1に示すように、厚さ
2mm、長さ120mm、幅20mmの試験片1の一方
の端部2を、固定台3とクランプ4とで挟持し、170
℃で5時間保持した後、試験片1の他方の端部5のたわ
み量D(mm)を測定した。
した直径20mmのマンドレルを長さ15mmに切断
し、170℃、10kg荷重で5時間圧縮した時の歪み
率(歪み/15mm×100%)を測定した。 《マンドレルの融着試験》特開平8−336845号の
図1〜3に記載されているマンドレル融着用のバット融
着機を用いて、同公報に記載されている融着方法(バッ
ト融着)に従って、作製した直径20mmのマンドレル
同士を融着し、融着後のマンドレルの融着部を曲げて割
れが発生するかどうかを目視で調べた。すなわち、端部
が楔状の凸状形状のマンドレルと、端部がV溝状の凹状
形状のマンドレルとを、凸部と凹部とを嵌合させて融着
し、融着後のマンドレルの融着部を曲げて割れが発生す
るかどうかを目視で調べた。 《ブリードアウト試験》作製したマンドレルの表面に軟
化剤がブリードアウトするかどうかを目視で調べた。
度〔ML1+4(100℃)〕60のエチレン・プロピレ
ン・エチリデンノルボルネン共重合体ゴム(以下、EP
DMと略す)60重量部、メルトフローレート(AST
M−D−1238−65T、230℃)13g/10
分、密度0.91g/cm3のポリプロピレン30重量
部、およびナフテン系プロセスオイル10重量部をバン
バリーミキサーにより窒素雰囲気中、180℃で5分間
混練したのちロールを通し、シートカッターにより未加
硫ゴムのペレットを製造した。
−ブチルオキシイソプロピル)ベンゼン0.3重量部を
ジビニルベンゼン0.5重量部に溶解分散させた溶液と
をタンブラーブレンダーにより混合し、溶液をペレット
表面に均一に付着させた。次いで、このペレットを押出
機で窒素雰囲気下において210℃で押し出すことによ
り、ポリプロピレンを基質として、その中に、EPDM
が架橋した架橋ゴムが分散した架橋ゴム組成物のペレッ
ト(以下、微粒子架橋EPDMマスターバッチと略す)
を得た。
MX002(三井化学(株)製、ASTM D 1238
に準じ荷重5.0Kg、温度260℃の条件で測定した
MFR:23g/10分、4−メチル−1−ペンテン含
有量:93重量%、炭素数16,18のオレフィンの混
合物(商品名:ダイヤレンD−168)の含有量:7重
量%〕90重量部と、合成油(商品名:ルーカントHC
−20(三井化学(株)製、粘度=20cps)10重
量部とをブレンドし、合成油含有TPXを得た。この合
成油含有TPXの80重量部と、製造例1で作製した微
粒子架橋EPDMマスターバッチ20重量部とをブレン
ドし、二軸押出機により260℃で溶融混練して押し出
すことにより、平均粒径20μmのEPDM架橋ゴム1
4重量%が4−メチル−1−ペンテン系重合体中に平均
粒径17μmで分散する目的とする熱可塑性エラストマ
ー組成物のペレットを得た。
80℃でプレス成形し、厚さ2mmのシートを作製し
た。また得られた熱可塑性エラストマー組成物を45m
mの押出機(設定温度:280℃)で押出断面が20m
mφの円形のダイを通して押出して、マンドレルを作製
した。得られたシートおよびマンドレルを用いて曲げ弾
性率の測定、熱たわみ試験、熱クリープ試験、マンドレ
ルの融着試験、ブリードアウト試験を行った。結果を表
1に示す。
PDMマスターバッチ40重量部に変更した以外は実施
例1と同様に行った。結果を表1に示す。なお得られた
熱可塑性エラストマー組成物ペレット中の架橋ゴム含有
量は28重量%、平均粒径は19μmであった。
PDMマスターバッチ60重量部に変更した以外は実施
例1と同様に行った。結果を表1に示す。なお得られた
熱可塑性エラストマー組成物ペレット中の架橋ゴム含有
量は42重量%、平均粒径は21μmであった。
系重合体80重量部と、粉末状架橋シリコーンゴム(商
品名:トレフィルR−900、平均粒径20μm、トー
レシリコーン社製)20重量部とをブレンドし、二軸押
出機により260℃で溶融混練して押し出すことによ
り、4−メチル−1−ペンテン系重合体中に平均粒径1
8μmの粉末状架橋シリコーンゴムが20重量%分散す
る目的とする熱可塑性エラストマー組成物のペレットを
得た。この熱可塑性エラストマー組成物のペレットを用
いて、実施例1と同様にして厚さ2mmのシートおよび
直径20mmφのマンドレルを作製し、物性を測定し
た。結果を表1に示す。
部、粉末状架橋シリコーンゴム40重量部に変更した以
外は実施例4と同様に行った。結果を表2に示す。なお
得られた熱可塑性エラストマー組成物ペレット中の架橋
ゴム含有量は40重量%、平均粒径は19μmであっ
た。
部、粉末状架橋シリコーンゴム60重量部に変更した以
外は実施例4と同様に行った。結果を表2に示す。なお
得られた熱可塑性エラストマー組成物ペレット中の架橋
ゴム含有量は60重量%、平均粒径は18μmであっ
た。
別の粉末状架橋シリコーンゴム(商品名:トレフィルE
−850、平均粒径70μm、トーレシリコーン社製)
を用いた以外は実施例6と同様に行った。結果を表2に
示す。なお得られた熱可塑性エラストマー組成物ペレッ
ト中の架橋ゴム含有量は60重量%、平均粒径は65μ
mであった
MX002(三井化学(株)製、MFR:23)を単独
で用いた以外は実施例1と同様に行った。結果を表3に
示す。
MX002(三井化学(株)製、MFR:23g/10
分)90重量部と、合成油(商品名:ルーカントHC−
20(三井化学(株)製、粘度=20cps)10重量
部とをブレンドした合成油含有TPXを用いた以外は実
施例1と同様に行った。結果を表3に示す。
2400B(三井化学(株)製、MFR:23g/10
分)90重量部と、合成油(商品名:ルーカントHC−
20(三井化学(株)製、粘度=20cps)10重量
部とをブレンドしたものを用いた以外は実施例1と同様
に行った。結果を表3に示す。
造例1で得た未加硫ゴムのペレット40重量部とをブレ
ンドし、二軸押出機により260℃で溶融混練して押し
出すことにより、平均粒径20μmの未架橋EPDM2
8重量%が4−メチル−1−ペンテン系重合体中に平均
粒径16μmで分散する熱可塑性エラストマー組成物の
ペレットを得た。この熱可塑性エラストマー組成物のペ
レットを用いて、実施例1と同様にして厚さ2mmのシ
ートおよび直径20mmφのマンドレルを作製し、物性
を測定した。結果を表3に示す。
実施例の熱可塑性エラストマー組成物は柔軟性に優れる
とともに従来の熱可塑性エラストマーが溶融する170
℃の高温化でも優れた耐歪み性を維持している。また、
軟化剤のブリードアウトも無く、融着も容易であり、ゴ
ムホース用のマンドレルの素材などに適している。
試験装置の一部の側面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)4−メチル−1−ペンテン系重合
体20〜95重量%、および(B)平均粒径100μm
以下の架橋ゴム5〜80重量%を含む組成物であって、
4−メチル−1−ペンテン系重合体(A)中に架橋ゴム
(B)粒子が分散している高耐熱熱可塑性エラストマー
組成物。 - 【請求項2】 4−メチル−1−ペンテン系重合体
(A)が、4−メチル−1−ペンテン含有量80〜9
9.9重量%、炭素数2〜20のα−オレフィン含有量
0.1〜20重量%の4−メチル−1−ペンテン・α−
オレフィンランダム共重合体である請求項1記載の高耐
熱熱可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項3】 α−オレフィンが、1−デセン、1−ド
デセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オ
クタデセンおよび1−エイコセンからなる群から選ばれ
る少なくとも1種のα−オレフィンである請求項2記載
の高耐熱熱可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項4】 架橋ゴム(B)がエチレン・プロピレン
・非共役ポリエン共重合体ゴム、エチレン・プロピレン
ゴム、イソプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブ
タジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリ
ロニトリル・ブタジエンゴム、塩素化ポリエチレンゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴ
ム、エピクロルヒドリンゴム、フッ素ゴム、シリコーン
ゴム、多硫化ゴムおよびウレタンゴムからなる群から選
ばれる少なくとも1種のゴムの架橋物である請求項1な
いし3のいずれかに記載の高耐熱熱可塑性エラストマー
組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07258998A JP3757608B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 高耐熱熱可塑性エラストマー組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07258998A JP3757608B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 高耐熱熱可塑性エラストマー組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11269330A true JPH11269330A (ja) | 1999-10-05 |
JP3757608B2 JP3757608B2 (ja) | 2006-03-22 |
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ID=13493741
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07258998A Expired - Lifetime JP3757608B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 高耐熱熱可塑性エラストマー組成物 |
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KR20240116541A (ko) | 2022-02-22 | 2024-07-29 | 미쓰이 가가쿠 가부시키가이샤 | 4-메틸-1-펜텐 공중합체 조성물, 성형체, 맨드릴 및 고무 호스의 제조 방법 |
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1998
- 1998-03-20 JP JP07258998A patent/JP3757608B2/ja not_active Expired - Lifetime
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