JPH11266497A - 超音波センサ - Google Patents

超音波センサ

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JPH11266497A
JPH11266497A JP10238823A JP23882398A JPH11266497A JP H11266497 A JPH11266497 A JP H11266497A JP 10238823 A JP10238823 A JP 10238823A JP 23882398 A JP23882398 A JP 23882398A JP H11266497 A JPH11266497 A JP H11266497A
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英俊 岩谷
Hiroshi Hachinohe
啓 八戸
Koichi Nitta
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    • G01H11/00Measuring mechanical vibrations or ultrasonic, sonic or infrasonic waves by detecting changes in electric or magnetic properties
    • G01H11/06Measuring mechanical vibrations or ultrasonic, sonic or infrasonic waves by detecting changes in electric or magnetic properties by electric means
    • G01H11/08Measuring mechanical vibrations or ultrasonic, sonic or infrasonic waves by detecting changes in electric or magnetic properties by electric means using piezoelectric devices
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K9/00Devices in which sound is produced by vibrating a diaphragm or analogous element, e.g. fog horns, vehicle hooters or buzzers
    • G10K9/12Devices in which sound is produced by vibrating a diaphragm or analogous element, e.g. fog horns, vehicle hooters or buzzers electrically operated
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電振動子へのリード線の接続を簡単に行う
ことができ、かつ位置決めの作業性の良い構造を有する
超音波センサを提供する。 【解決手段】 有底筒状ケースと、有底筒状ケースの内
底部に配置された圧電振動子と、圧電振動子と電気的に
接続され有底筒状ケース外部に引き出される入出力端子
とを有してなる超音波センサにおいて、前記有底筒状ケ
ースが絶縁部材からなる筒部と導電部材からなる振動部
とを有しており、かつ前記入出力端子の少なくとも一つ
が、前記筒部に埋設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波センサ、特に
自動車のバックソナー、コーナーソナー等として使用さ
れる防滴型超音波センサ等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、超音波センサの分野において、セ
ンサに近接する被検出物を検知するための近距離タイプ
の防滴型超音波センサの需要が増加している。
【0003】このような用途に用いられる超音波センサ
として、従来より図17に示す構造のものが用いられて
いる。すなわち超音波センサ51は、アルミニウム等の
金属で筒部55と振動部54とを一体的に形成した有底
筒状ケース52aの振動部(底面)54の内側に、その
両主面に素子電極(図示せず)の形成された圧電振動素
子53が貼り付けられた構造を有している。圧電振動素
子53に形成された素子電極からケース52a外部への
電気的引き出しは、入出力端子58a、58bによって
行われる。入出力端子58aは、圧電振動素子53の振
動部54と接しない側(上面側)の主面に形成された素
子電極に半田付け等によって接続される。入出力端子5
8bは、圧電振動素子53の振動部54と接する側(下
面側)の主面に形成された素子電極と導通している金属
製のケース52aの所定の位置に、半田付け等によって
接続される。以上のような構成により、入出力端子58
a、58bによって素子電極からの電気的引き出しが行
われている。
【0004】ここで、入出力端子58a、58bの線材
としては、柔らかい銅の細線(ワイヤ)等が使用され
る。これは、例えば鉄−ニッケル合金等からなるリード
フレームのように剛性の高い線材を入出力端子として使
用する場合、有底筒状ケースの開口部から振動部54に
向かって入出力端子を差し込んでその先端部を圧電振動
素子53に当接させて電気的な接続を取ることになる
が、そうすると圧電振動素子が入出力端子によって押さ
えつけられ、本来必要とされる素子53の振動が阻害
(拘束)されてしまうからである。また、剛性の高い線
材が圧電振動素子に当接すると、圧電振動素子の振動が
入出力端子を通じてケースの内/外部に漏れ出すいわゆ
る「振動漏れ」が生じ、超音波センサの残響特性の劣化
を招くことになる。これらの理由から、従来より入出力
端子には柔らかい細線が使用されている。
【0005】なお、図示しなかったが、上述の超音波セ
ンサ51の有底筒状ケースの内部の空隙部分には通常、
シリコン樹脂等の制振材が挿入されている。
【0006】以上のような構成の超音波センサは、以下
のように動作する。すなわち、まず入出力端子58a、
58bに駆動電圧を印加し圧電振動素子53を振動させ
る。この振動により有底筒状ケース52の振動部54も
振動し、図17の矢印方向に超音波が発せられる。所定
時間経過後、被検出物から反射してきた超音波が振動部
54を介して圧電振動素子53に到達し反射信号に変換
され、入出力端子58a、58bから出力される。ここ
で駆動電圧の印加時点から反射信号の出力時点までの時
間が検出され、この検出結果から被検出物との距離が測
定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例の超音波センサは以下のような問題点を有してい
る。
【0008】すなわち、上述の超音波センサにあって
は、有底筒状ケース52aは筒部55と振動部54とが
一体的に形成されている。このような一体化されたケー
スは、一般的に削り出し加工によって作製されるが、削
り出し加工によった場合、有底筒状ケースの内径寸法や
振動部の厚みにばらつきが生じやすい。内径寸法や振動
部の厚みのばらつきは、超音波センサの共振周波数、感
度、残響等の各種特性に非常に大きな影響を与えるた
め、特性の均一な超音波センサを効率的に作製すること
が難しく量産性に劣ることになる。また、削り出し加工
は材料費が高くつくため、超音波センサのコストアップ
の原因となる。
【0009】また、上述の構造の超音波センサにおいて
は、必要な圧電振動素子の振動の確保や残響特性向上の
観点などから、入出力端子58a、58bには柔らかい
銅の細線等が用いられる。しかし入出力端子が細く柔ら
かいためその取り扱いが難しく、圧電振動素子への半田
付け時の接続位置の位置決めが非常に難しいものとな
る。この結果、接続位置が個体ごとにばらついてしま
い、そのばらつきに応じて超音波センサの共振周波数や
感度特性も変化することになるので、この点からも特性
の均一な超音波センサを効率的に作製することが難しく
量産性に劣ることになる。また、入出力端子が細いため
圧電振動素子の振動の影響による経時劣化によって断線
する恐れがあり、接続信頼性に問題が残る。
【0010】したがって、本発明の目的は上述の技術的
問題点を解消するためになされたものであって、加工が
容易で均一な特性を有する有底筒状ケースを安価に提供
し、また圧電振動素子への入出力端子の接続を簡単に行
うことができ、かつ位置決めの作業性の良い構造を有す
る超音波センサを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の請求項1の超音波センサにおいては、有
底筒状ケースと、有底筒状ケースの内底部に配置される
圧電振動素子と、圧電振動素子と電気的に接続され有底
筒状ケース外部に引き出される入出力端子とを有してな
る超音波センサであって、前記有底筒状ケースは、それ
ぞれ別体の筒部と振動部とを有しており、該筒部と振動
部とが、25〜125℃の温度範囲において100〜2
0000kgf/mm2の弾性率を有する接着材料を用
いて貼着されている。
【0012】このように、それぞれ別体で形成された筒
部と振動部とを組み合わせて有底筒状ケースを構成する
ことにより、削り出し加工によって筒部と振動部とが一
体の有底筒状ケースを作製する場合に比べて、有底筒状
ケースの内径寸法や振動部の厚みを精度良く均一に作製
しやすくなる。具体的には、例えば筒部であれば、樹脂
成形によって均一な内径寸法を有する筒部を容易に量産
することが可能であるし、また振動部であれば、薄板状
の金属板を打ち抜き加工することによって均一な厚みを
有する振動部を形成できる。ところでこの場合、筒部と
振動部とを組み合わせて有底筒状ケースを構成すること
になるが、両者を貼着する接着材料を適切に選択するこ
とが重要な要素となる。なぜなら、本センサは車載部品
として厳しい環境下での使用が予定されるが、そのため
には厳しい環境下においても感度特性や残響特性の特性
変化が起こりにくく、かつ経時劣化が起こりにくくする
必要があり、その条件を満たすためには、筒部と振動部
の接着部分の耐環境性が重要な要素のひとつとなるから
である。この点に関して本発明者らは、後述の実施例に
も示すように、25〜125℃の温度範囲において10
0〜20000kgf/mm2の弾性率を有する接着材
料を用いて筒部と振動部とを貼着することにより、上述
の環境下においても所望の感度特性や残響特性を満足さ
せうることを確認した。
【0013】本発明の請求項3記載の超音波センサは、
有底筒状ケースと、有底筒状ケースの内底部に配置され
た圧電振動素子と、圧電振動素子と電気的に接続され有
底筒状ケース外部に引き出される入出力端子とを有して
なる超音波センサであって、前記有底筒状ケースが、そ
れぞれ別体の絶縁部材からなる筒部と導電部材からなる
振動部とを有しており、かつ前記入出力端子の少なくと
も一つが、前記筒部に埋設されている。
【0014】このように入出力端子が筒部に埋設されて
いることにより、入出力端子を相当程度筒部で固定支持
することができるので、入出力端子を圧電振動素子に接
続する際の接続位置の位置決め作業を従来に比べて容易
に行うことが可能になる。また、接続位置のばらつきの
少ない特性の均一な超音波センサを効率的に生産するこ
とが可能になる。
【0015】また、入出力端子を筒部で固定支持するこ
とができるので、請求項7に示すような剛性の高い導電
材料からなる線材を入出力端子として使用することが可
能となる。すなわち、剛性の高い導電材料を使用して
も、該導電材料を筒部で固定支持しているので、先端部
を直接圧電振動素子に圧接させずに電気的接続を行うこ
とができる。つまり、入出力端子の筒部に埋設されてい
る部分から突出した部分(埋設先端部分)のバネ性を利
用したうえで、導電性接着剤や半田等を介して圧電振動
素子や振動部と触接させることにより、剛性の高い導電
材料を使用しても圧電振動素子や振動部の振動を阻害
(拘束)することなく、電気的な導通を取ることができ
る。
【0016】ここで、前記入出力端子は、その少なくと
も一つが振動部と電気的に接続されており、かつその少
なくとも一つは、圧電振動素子の、振動部と接していな
い側の主面(上面)と電気的に接続されている構造とす
ることが望ましい。
【0017】なお、請求項3記載の超音波センサにおい
ては振動部に導電部材が用いられていたが、振動部に絶
縁部材を用いても良い。この場合、入出力端子を圧電振
動素子の下面側と電気的に接続させるために、例えば振
動部に窪みを形成し導電性接着剤や半田等を介して接続
する等の工夫が必要になるが、その場合であっても上述
の各メリット、すなわち筒部と振動部とを別体とするこ
とのメリット、剛性の高い導電材料を使用することのメ
リット等を得られる。
【0018】本発明の請求項4記載の超音波センサは、
それぞれ別体の筒部と振動部とが、25〜125℃の温
度範囲において100〜20000kgf/mm2の弾
性率を有する接着材料を用いて貼着されている。また本
発明の請求項5記載の超音波センサは、筒部の弾性率
が、25〜125℃の温度範囲において100〜200
00kgf/mm2である。さらに本発明の請求項6記
載の超音波センサは、振動部の弾性率が、25〜125
℃の温度範囲において100〜20000kgf/mm
2である。筒部や振動部、および両者の接着材料の弾性
率をこのような値とすることにより、本センサの主要な
用途である車載部品として厳しい高温環境下で使用され
る場合においても、感度特性や残響特性の特性変化が起
こりにくく、かつ経時劣化が起こりにくくすることがで
きる。上述の規定範囲の弾性率を有し、本発明の超音波
センサに好適に使用しうるものとして、筒部を形成する
具体的な材料としては、例えばポリフェニレンサルファ
イド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスル
フォン、液晶ポリマ等の絶縁材料が挙げられ、振動部を
形成する具体的な材料としては、例えばアルミニウム等
の導電部材が挙げられる。
【0019】本発明の請求項8記載の超音波センサは、
入出力端子の有底筒状ケース内部における埋設先端部分
が、有底筒状ケースを軸方向から見たときに、少なくと
も1箇所以上の曲げ部分を有している。入出力端子に、
少なくとも1箇所以上の曲げ部分を形成することによ
り、埋設先端部分の長さをより長くとることができ、そ
れだけ埋設先端部分のバネ性を向上させることができ、
振動部等の振動を阻害(拘束)する力を小さくすること
ができる。
【0020】本発明の請求項9記載の超音波センサは、
入出力端子の有底筒状ケース内部における埋設先端部分
が、長さ/厚み≧2、かつ長さ/幅≧2に形成されてい
る。埋設先端部分をこのような寸法比とすることによ
り、埋設先端部分のバネ性を向上させることができ振動
部等の振動を阻害(拘束)する力を小さくすることがで
きる。
【0021】本発明の請求項10記載の超音波センサ
は、入出力端子の有底筒状ケース内部における埋設先端
部分が、その先端方向に向かって先細形状、もしくは部
分的にくびれた形状に形成されている。これにより、埋
設先端部分のバネ性を向上させることができ、振動部等
の振動を阻害(拘束)する力を小さくすることができ
る。
【0022】本発明の請求項11記載の超音波センサ
は、有底筒状ケースの内部の少なくとも一部に発泡性樹
脂が充填されている。これにより、発泡性樹脂が有底筒
状ケースの筒部の不要な振動を抑制し、かつケース内部
に発生する不要な超音波を吸収するので、超音波センサ
の残響特性を向上させることができる。
【0023】なお、本明細書では超音波センサの構成部
分の名称として、「筒部」「振動部」との名称を用いて
いるが、超音波センサの動作過程においては、単に振動
部のみが振動しているわけではなく、振動部の振動と連
動して筒部も振動する場合があることは言うまでもな
い。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図を参照
して詳細に説明する。
【0025】[第1実施例、図1〜図5]以下、本発明
の第1実施例の超音波センサにつき、図を参照して説明
する。
【0026】まず超音波センサ1は概ね、図1に示すよ
うに、それぞれ別体の筒部3と振動部4とを接着材料
(図示せず)によって組み合わせて貼着して構成された
有底筒状ケース2から構成されている。有底筒状ケース
2の内部底面にあたる振動部4上には、その両主面に素
子電極(図示せず)の形成された薄板状の圧電振動素子
5が配置されている。
【0027】筒部3には、42ニッケル(鉄−42%ニ
ッケルの合金)等の剛性の高い導電部材からなる2本の
入出力端子6、7が埋設されている。入出力端子6の一
端は、圧電振動素子5の上面に形成された素子電極に導
電性接着剤8を介して電気的に接続されている。この接
続に際しては、入出力端子6のケース2の内部における
埋設先端部分9のバネ性を利用して、圧電振動素子5お
よび振動部4の所望の振動を阻害(拘束)しないよう
に、その先端部を圧電振動素子5に軽く触接させてい
る。埋設先端部分9には、好適なバネ性を持たせるため
に適当な角度を持つような曲げ加工等を施してもよい。
入出力端子6の他端は、外部回路との接続のためにケー
ス2外部に引き出されている。また、入出力端子7の一
端は、図1の符号10部分に示すように、導電部材から
なる振動部4に圧着されて接触しており、この振動部4
を介して圧電振動素子5の下面に形成された素子電極と
電気的に導通している。入出力端子7の他端は、端子6
と同様にケース2の外部に引き出されている。なお、上
述の超音波センサ1の有底筒状ケース2の内部の空隙部
分には、センサの残響特性改善のために、シリコン樹脂
等の制振材が挿入されることもある。
【0028】筒部3に使用される絶縁部材としては、2
5〜125℃の温度範囲において100〜20000k
gf/mm2の弾性率を有する部材が望ましい。より具
体的には、耐熱性、耐久性に優れたエンジニアリングプ
ラスチック材料、例えばポリフェニレンサルファイド、
ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルフォ
ン、液晶ポリマ等が用いられる。
【0029】振動部4に使用される導電部材としては、
25〜125℃の温度範囲において100〜20000
kgf/mm2の弾性率を有する部材が望ましい。より
具体的には、軽量で加工しやすいアルミニウム等が用い
られる。
【0030】ここで、筒部3や振動部4に上述のような
数値範囲の弾性率を有する部材を用いる根拠を説明す
る。すなわち、本発明の超音波センサは、主として車載
部品として厳しい環境下での使用が予定される。そのた
め、環境の変化によっても感度特性や残響特性の特性変
化が起こりにくく、かつ厳しい環境下においても経時劣
化が起こりにくいことが要求される。この点に関して本
発明者らは、上述の数値範囲の弾性率を有する部材を用
いることにより、上述の環境下においても所望の感度特
性や残響特性を満足させうることを確認した。図3、図
4は筒部および振動部に用いる部材の弾性率と、超音波
センサの感度、残響との関係を示すグラフである。各図
からわかるように、いずれの場合においても弾性率が1
00kgf/mm2以上となる点において残響特性は急
峻に良好な値を示し、弾性率が20000kgf/mm
2以下となる点において感度特性は急峻に良好な値を示
す。この数値範囲の弾性率の部材をそれぞれ筒部、振動
部に用いて有底筒状ケース構成した超音波センサを上述
の環境下で所定時間使用してセンサの各種特性の変化を
調べた結果、特性の変化は許容範囲内に収まることが確
認できたものである。
【0031】なお、筒部3と振動部4との貼着に使用す
る接着材料に関しても、同様の理由から、25〜125
℃の温度範囲において100〜20000kgf/mm
2の弾性率を有する接着材料を使用することが好ましい
ことが確認されている。接着材料の弾性率とセンサの感
度、残響との関係を、図5にグラフとして示す。このグ
ラフからわかるように、接着材料に関しても上述の数値
範囲の材料を用いることが望ましいことがわかる。
【0032】以上のような構成の超音波センサ1は、以
下のようにして作製される。
【0033】まず、射出成形等の手法によって、入出力
端子6、7の埋設された筒部3を形成する。その一方
で、アルミニウム板の打ち抜き加工等によって振動部4
を準備し、筒部3と振動部4とが別体の段階で圧電振動
素子5を半田や導電性接着剤等を用いて振動部4上に貼
り付けて固定する。ついで、筒部3と振動部4とを接着
材料を用いて組み合わせて貼着し、有底筒状ケース2を
構成する。こののち、必要に応じて半田や導電性接着剤
等を用いて、入出力端子6、7と圧電振動素子5の素子
電極との電気的接続を行い、さらに必要に応じて有底筒
状ケース2内に制振材の挿入等を行う。入出力端子の曲
げ加工は、筒部3の射出成形前に行っても成形後に行っ
ても良いし、筒部3と振動部4との組み合わせ後に行っ
ても良い。
【0034】次に超音波センサ1の動作について説明す
る。まず、超音波センサ1の入出力端子6、7に駆動電
圧を印加し、圧電振動素子5を振動させる。この圧電振
動素子5の振動と連動して振動部4が振動し、図1に示
す矢印方向に超音波が発せられる。所定時間経過後、被
検出物から反射してきた超音波が振動部4を介して圧電
振動素子5に到達し反射信号に変換され、入出力端子
6、7から出力される。ここで、駆動電圧の印加時点か
ら反射信号の出力時点までの時間が検出され、この検出
結果から被検出物との距離が測定される。
【0035】以上のような構成の超音波センサによれ
ば、それぞれ別体の筒部と振動部とを組み合わせて有底
筒状ケースを構成することにより、それぞれ寸法精度の
高い筒部、振動部を量産性良く安価に作製することがで
きる。また、入出力端子が筒部に埋設されていることに
より入出力端子が筒部で固定されるので、入出力端子を
圧電振動素子に接続するに際して接続位置の位置決め作
業を容易に行うことができ、特性の均一な超音波センサ
を効率的に生産することができる。また、入出力端子が
筒部で固定されていることから、剛性の高い導電部材を
入出力端子として用いることが可能になる。
【0036】なお、本発明の超音波センサは上述の形態
に限定されることなく、その趣旨の範囲内で変形するこ
とが可能である。
【0037】例えば、本実施例においては素子電極は圧
電振動素子5の両主面に形成されているが、振動部4と
接する側(下面側)の主面には必ずしも素子電極が形成
されている必要はない。これは、導電部材からなる振動
部4を素子電極として機能させることが可能だからであ
る。また、入出力端子の線材には42ニッケルを用いた
が、同種の剛性の高い線材として洋白やリン青銅等の使
用も可能である。また、剛性の高い線材のみならず、従
来より使用されている銅の細線等の使用も可能である。
細線を使用する場合であっても、細線が筒部3内に埋設
され相当程度に固定支持されているので、圧電振動素子
5に細線を接続するに際して従来よりも容易に位置決め
を行うことができるからである。さらに、本実施例では
2つの入出力端子の双方が筒部3に埋設されていたが、
どちらか一方のみが埋設されている場合も本発明を適用
しうる。加えて、入出力端子6、7の圧電振動素子5の
素子電極への接続方法も本実施例の形態に限定されな
い。例えば図2に示すように、入出力端子7も端子6と
同様に、筒部3の側壁部分から導電部材を引き出した上
で導電性接着剤8を用いて振動部4と接続しても良い。
また、入出力端子の曲げ加工による曲げかたも種々の形
態が可能である。さらに、筒部と振動部との接着に関し
ても、一般的な接着剤による接着でなく、半田を用いた
接合や、溶接による接合によって両者の接着を行っても
良い。
【0038】[第2実施例、図6〜図8]本発明の第2
実施例の超音波センサは概ね、第1実施例の超音波セン
サと同様、それぞれ別体の筒部と振動部とを接着材料に
よって組み合わせて貼着して構成された有底筒状ケース
から構成されている。本実施例は、第1実施例と異な
り、筒部のみならず振動部も絶縁材料で形成されている
点が特徴である。ここで、入出力端子17と圧電振動素
子15の下面側の素子電極との電気的接続部分を示す部
分拡大断面図を、図6に示す。有底筒状ケース12の内
部底面にあたる振動部14上には、その両主面に素子電
極(図示せず)の形成された薄板状の圧電振動素子15
が配置されている。
【0039】本実施例の超音波センサ11は、振動部1
4が絶縁部材で形成されている。このため、入出力端子
17と圧電振動素子15の下面側の素子電極との電気的
接続を取るために、振動部14のケース内側の表面に導
電膜19が形成されている。すなわち、筒部13の側壁
部分から引き出された入出力端子17の先端部を導電性
接着剤18等を用いて導電膜19と電気的に接続し、も
って導電膜19と電気的に接続されている圧電振動素子
15の下面側の素子電極との接続が取られている。その
他の構成については、第1実施例の超音波センサと変わ
るところはないので、その説明を省略する 以上のような構成の超音波センサによれば、振動部が絶
縁部材で形成されているために入出力端子と圧電振動素
子との電気的な接続構造が第1実施例の超音波センサに
比べると若干複雑になるものの、それぞれ別体の筒部と
振動部とを組み合わせて有底筒状ケースを構成すること
により、それぞれ寸法精度の高い筒部、振動部を量産性
良く安価に作製することができる。また、入出力端子が
筒部に埋設されていることにより入出力端子が筒部で固
定されるので、入出力端子を圧電振動素子に接続するに
際して接続位置の位置決め作業を容易に行うことがで
き、特性の均一な超音波センサを効率的に生産すること
ができる。
【0040】なお、圧電振動素子15の下面側の素子電
極と入出力端子との電気的接続の方法は、上述の方法に
限定されるものではない。例えば、図7に示すように、
下面側の素子電極20を圧電振動素子15の側部を介し
て上面側にまで引き回した上で、素子電極20と入出力
端子17との導通を取っても良い。また、図8に示すよ
うに、振動部14に形成した窪み16に導電性接着剤1
8を配置し、該接着剤18を介して下面側の素子電極
(図示せず)と入出力端子17との導通を取ることも可
能である。
【0041】[第3実施例、図9]本発明の第3実施例
の超音波センサ31は概ね、図9に示すように、それぞ
れ別体の筒部33と振動部34とを接着材料によって組
み合わせて貼着して構成された有底筒状ケース32から
構成されている。本実施例は、第1実施例と異なり、筒
部33および振動部34が共に導電材料で形成されてい
る点が特徴である。有底筒状ケース32の内部底面にあ
たる振動部34上には、その両主面に素子電極(図示せ
ず)の形成された薄板状の圧電振動素子35が配置され
ている。
【0042】本実施例においては、筒部33が導電部材
で形成されているため、上述の各実施例のように入出力
端子36、37を筒部内に埋設することが困難である。
このため、従来例において用いられていたと同様の手法
によって、圧電振動素子35の両主面に形成された素子
電極(図示せず)がケース32外部に電気的に引き出さ
れることになる。具体的には、銅等の細線からなる入出
力端子36、37が圧電振動素子35の上面の素子電極
や、下面の素子電極と電気的に導通している有底筒状ケ
ース32の所定の位置に、半田や導電性接着剤等によっ
て接着されている。その他の構成については、第1実施
例の超音波センサと変わるところはないので、その説明
を省略する。
【0043】以上のような構成の超音波センサによれ
ば、筒部が導電部材で形成されているために、入出力端
子を筒部内に埋設することが困難となり従来例のように
銅の細線を用いた電気的引き出しを行わざるを得ず接着
位置の位置決めの作業性等が悪化することになる。しか
し、それぞれ別体の筒部33と振動部34とを組み合わ
せて有底筒状ケース32を構成することにより、それぞ
れ寸法精度の高い筒部、振動部を量産性良く安価に作製
することが可能になる。
【0044】なお、本実施例の超音波センサは、筒部3
3を導電材料で形成し振動部34を絶縁材料で形成する
ことも可能である。この場合、振動部34に導電材料を
使用する場合に比べて圧電振動素子35の下面側の素子
電極の電気的引き出し方法がさらに若干複雑になるが、
筒部33と振動部34とを別体とすることによるメリッ
トは同様に得られる。
【0045】[第4実施例、図10〜図14]本発明の
第4実施例の超音波センサ41は、第1実施例の超音波
センサにおいて、入出力端子6の埋設先端部分9の形状
を変化させることにより埋設先端部分9により好適なバ
ネ性を持たせたことが特徴である。
【0046】超音波センサ41は、図10に示すよう
に、筒部3から突出している埋設先端部分9が長く形成
されている。埋設先端部分9の長さを長く形成すること
によりそのバネ性が向上するので、入出力端子6が圧電
振動素子5および振動部4の振動を阻害(拘束)する力
をより弱めることができ、超音波センサ41の感度特性
を向上させることができる。
【0047】なお、埋設先端部分9のバネ性を向上させ
る手法としては、上述の方法に加えて例えば図11に示
すように、有底筒状ケース2をその軸方向から見たとき
に、埋設先端部分9に曲げ部分を設けるようにしても良
い。曲げ部分を設けることにより埋設先端部分9の長さ
をより長くとることができ、それだけバネ性を向上させ
ることができるからである。曲げ部分の形状としては、
図11に示したようなL字形状のみならずU字形状や蛇
行形状、渦巻形状等の種々の形状とすることができる。
【0048】また別の方法として、例えば図12に示す
ように、埋設先端部分9の先端部が徐々に細くなるよう
にテーパ42を設けても良い。このテーパ42の形状と
しては、図12の形状のもののみならず、階段状のもの
やR付きの形状のものであっても構わない。また埋設先
端部分9に部分的に細いくびれ部を設けた形状のもので
あっても構わない。
【0049】さらに、埋設先端部分9の寸法比を適切に
選択することによって、そのバネ性を向上させることも
可能である。具体的には、図13に示すように埋設先端
部分9の各寸法を定めたとき、長さ/厚み≧2、または
長さ/幅≧2となるような形状とすることによって、埋
設先端部分9のバネ性を良好なものとすることができ
る。図14は、埋設先端部分9の長さ/厚み、および長
さ/幅の寸法比と、超音波センサ41の感度との関係を
示すグラフである。このグラフから、長さ/厚み≧2、
または長さ/幅≧2となる点から感度特性が急峻に良好
な値を示すことがわかる。超音波センサをさらに高感度
なものとするためには、長さ/厚み≧5、または長さ/
幅≧5とすることが望ましい。
【0050】なお、本実施例においては入出力端子の形
状が板状であるが、この形状に限定されるものではな
く、例えば円柱状としても構わない。円柱状の入出力端
子に関しても、上述のような寸法比とすることによって
埋設先端部分9のバネ性を向上させることができる。ま
た、上述のバネ性を向上させる各種法はそれぞれ単独で
用いられる場合だけではなく、組み合わせて使用しても
構わない。
【0051】[第5実施例、図15〜図16]本発明の
第5実施例の超音波センサ45は、第1実施例の超音波
センサにおいて、有底筒状ケース2の内部に発泡性樹脂
46が充填されていることが特徴である。
【0052】超音波センサ45では、図15に示すよう
に、発泡性樹脂46が有底筒状ケース2の内部全体に充
填されている。このように、有底筒状ケース2の内部に
発泡性樹脂46を充填すると、樹脂46が膨張して筒部
3を内側から外側に押しつける力が働くので筒部3の不
要振動を抑制することができる。すなわち、圧電振動素
子5が振動すると振動部4だけでなく筒部3も連動して
振動することになるが、この筒部3の振動は不要振動と
なり超音波センサの残響特性の劣化を引き起こす原因と
なる。この筒部3の不要振動を発泡性樹脂46の膨張に
よる力によって制振することにより、残響特性が改善さ
れるのである。なおここで言う充填とは、液状の発泡性
樹脂を流し込んだ場合のみならず、固化した発泡性樹脂
を有底筒状ケース2内に挿入した場合も含む趣旨であ
る。
【0053】発泡性樹脂46の充填方法としては、図1
5に示した形態に限られるものではない。例えば、図1
6(a)は、ケース2の外部で固化させた発泡性樹脂4
6を圧電振動素子5と間隔を空けた状態で有底筒状ケー
ス2内に挿入固定したものである。このように、圧電振
動素子5と間隔をあけて発泡性樹脂46を配置すること
により、発泡性樹脂46が圧電振動素子5の振動を阻害
(拘束)することを防止でき感度特性を良好に保つこと
ができる。図16(b)は、ケース2の外部で固化させ
た発泡性樹脂46を圧電振動素子5と間隔を空けた状態
でケース内に挿入固定した上で、さらに発泡性樹脂46
の上部にシリコン樹脂等の制振材47を充填したもので
ある。発泡性樹脂46の上部にさらに密度の高い制振材
47を充填することにより、ケース2の制振効果をより
高めることができる。
【0054】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
の請求項1の超音波センサによれば、それぞれ別体で形
成された筒部と振動部とを組み合わせて有底筒状ケース
を構成することにより、従来の削り出し加工と比べて、
有底筒状ケースの内径寸法や振動部の厚みを精度良く均
一に作製しやすくなる。また、有底筒状ケースの材料コ
ストを抑制することができる。
【0055】本発明の請求項2および請求項3の超音波
センサによれば、入出力端子が筒部に埋設されているこ
とにより、入出力端子を筒部で固定支持することができ
るので、入出力端子を圧電振動素子に接続する際の接続
位置の位置決め作業を容易に行うことができ、かつ接続
位置のばらつきを抑制し均一な特性を持った超音波セン
サを効率的に生産することができる。また、入出力端子
を筒部で固定支持することができるので、洋白、鉄−ニ
ッケル合金、リン酸銅等の剛性の高い導電材料を入出力
端子として使用することが可能となる。すなわち、剛性
の高い導電材料を使用しても、該導電材料を筒部で固定
支持しているので、先端部を直接圧電振動素子に圧接さ
せずに電気的接続を行うことができる。剛性の高い導電
材料を使用することにより、経時劣化による断線等の恐
れを払拭することができ、電気的接続の接続信頼性を向
上させることができる。
【0056】なお、有底筒状ケースを構成する筒部、振
動部、および両者を貼着する接着材料をそれぞれ、25
〜125℃の温度範囲において100〜20000kg
f/mm2の範囲の弾性率のものを用いて超音波センサ
を作製することにより、厳しい高温環境下においても、
残響特性や感度特性の劣化を防止しうる超音波センサを
提供することができる。
【0057】また、入出力端子の埋設先端部分の形状
を、請求項8、請求項9、請求項10に記載の各形状と
することにより、埋設先端部分のバネ性を向上させるこ
とができるので、圧電振動素子や振動部の振動の阻害を
抑制することができ、超音波センサの感度特性を向上さ
せることができる。
【0058】さらに、有底筒状ケースの内部の少なくと
も一部に発泡性樹脂を充填することにより、発泡性樹脂
が有底筒状ケースの振動を抑制し、かつケース内部に発
生する超音波を吸収するので、超音波センサの残響特性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の超音波センサを示す断
面図である。
【図2】 本発明の第1実施例の超音波センサを示す断
面図である。
【図3】 筒部の弾性率と、超音波センサの残響、感度
との関係を示すグラフである。
【図4】 振動部の弾性率と、超音波センサの残響、感
度との関係を示すグラフである。
【図5】 接着材料の弾性率と、超音波センサの残響、
感度との関係を示すグラフである。
【図6】 本発明の第2実施例の超音波センサを示す部
分拡大断面図である。
【図7】 本発明の第2実施例の超音波センサを示す部
分拡大断面図である。
【図8】 本発明の第2実施例の超音波センサを示す部
分拡大断面図である。
【図9】 本発明の第3実施例の超音波センサを示す断
面図である。
【図10】 本発明の第4実施例の超音波センサを示す
断面図である。
【図11】 本発明の第4実施例の超音波センサを示す
平面図である。
【図12】 本発明の第4実施例の超音波センサを示す
平面図である。
【図13】 本発明の第4実施例の超音波センサを示す
部分拡大断面斜視図である。
【図14】 埋設先端部分の長さ/厚み、および長さ/
幅の寸法比と、超音波センサの感度との関係を示すグラ
フである。
【図15】 本発明の第5実施例の超音波センサを示す
断面図である。
【図16】 (a)、(b)本発明の第5実施例の超音
波センサを示す断面図である。
【図17】 従来例の超音波センサを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ・・・ 超音波センサ 2 ・・・ 有底筒状ケース 3 ・・・ 筒部 4 ・・・ 振動部 5 ・・・ 圧電振動素子 6、7・・・ 入出力端子 8 ・・・ 導電性接着剤 9 ・・・ 埋設先端部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新田 晃一 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒状ケースと、有底筒状ケースの内
    底部に配置される圧電振動素子と、圧電振動素子と電気
    的に接続され有底筒状ケース外部に引き出される入出力
    端子と、を有してなる超音波センサであって、 前記有底筒状ケースは、それぞれ別体の筒部と振動部と
    を有しており、該筒部と振動部とが、25〜125℃の
    温度範囲において100〜20000kgf/mm2
    弾性率を有する接着材料を用いて貼着されていることを
    特徴とする超音波センサ。
  2. 【請求項2】 有底筒状ケースと、有底筒状ケースの内
    底部に配置される圧電振動素子と、圧電振動素子と電気
    的に接続され有底筒状ケース外部に引き出される入出力
    端子と、を有してなる超音波センサであって、 前記有底筒状ケースは、それぞれ別体の筒部と振動部と
    を組み合わせて構成されており、該筒部は絶縁材料から
    なり、かつ前記入出力端子の少なくとも一つが、前記筒
    部に埋設されていることを特徴とする超音波センサ。
  3. 【請求項3】 有底筒状ケースと、有底筒状ケースの内
    底部に配置される圧電振動素子と、圧電振動素子と電気
    的に接続され有底筒状ケース外部に引き出される入出力
    端子と、を有してなる超音波センサであって、 前記有底筒状ケースが、それぞれ別体の絶縁部材からな
    る筒部と導電部材からなる振動部とを有しており、かつ
    前記入出力端子の少なくとも一つが、前記筒部に埋設さ
    れていることを特徴とする超音波センサ。
  4. 【請求項4】 前記筒部と振動部とが、25〜125℃
    の温度範囲において100〜20000kgf/mm2
    の弾性率を有する接着材料を用いて貼着されていること
    を特徴とする請求項2または請求項3に記載の超音波セ
    ンサ。
  5. 【請求項5】 前記筒部の弾性率が、25〜125℃の
    温度範囲において100〜20000kgf/mm2
    あることを特徴とする請求項1ないし請求項4に記載の
    超音波センサ。
  6. 【請求項6】 前記振動部の弾性率が、25〜125℃
    の温度範囲において100〜20000kgf/mm2
    であることを特徴とする請求項1ないし請求項5に記載
    の超音波センサ。
  7. 【請求項7】 前記入出力端子に、洋白、鉄−ニッケル
    合金、またはリン青銅の少なくとも一種を用いたことを
    特徴とする請求項1ないし請求項6に記載の超音波セン
    サ。
  8. 【請求項8】 入出力端子の有底筒状ケース内部におけ
    る埋設先端部分が、有底筒状ケースを軸方向から見たと
    きに、少なくとも1箇所以上の曲げ部分を有することを
    特徴とする請求項1ないし請求項7に記載の超音波セン
    サ。
  9. 【請求項9】 入出力端子の有底筒状ケース内部におけ
    る埋設先端部分が、長さ/厚み≧2、かつ長さ/幅≧2
    に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求
    項8に記載の超音波センサ。
  10. 【請求項10】 入出力端子の有底筒状ケース内部にお
    ける埋設先端部分が、その先端方向に向かって先細形
    状、もしくは部分的にくびれた形状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項9に記載の超音波
    センサ。
  11. 【請求項11】 前記有底筒状ケースの内部の少なくと
    も一部に、発泡性樹脂が充填されていることを特徴とす
    る請求項1ないし請求項10に記載の超音波センサ。
  12. 【請求項12】 前記入出力端子の少なくとも一つは振
    動部と電気的に接続されており、かつ前記入出力端子の
    少なくとも一つは、圧電振動素子の、振動部と接してい
    ない側の主面と電気的に接続されていることを特徴とす
    る請求項1ないし請求項11に記載の超音波センサ。
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