JPH11262330A - 刈込機のチップレシーバ取り付け機構 - Google Patents

刈込機のチップレシーバ取り付け機構

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JPH11262330A
JPH11262330A JP36201198A JP36201198A JPH11262330A JP H11262330 A JPH11262330 A JP H11262330A JP 36201198 A JP36201198 A JP 36201198A JP 36201198 A JP36201198 A JP 36201198A JP H11262330 A JPH11262330 A JP H11262330A
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JP
Japan
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blade
chip receiver
receiver
chip
tip
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JP36201198A
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English (en)
Inventor
Akinori Tokui
彰紀 徳井
Shinji Ogawa
真二 小川
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 片刃用の刈取機のみならず、両刃用の刈取機
にも適用でき、チップレシーバの着脱を容易に行い、刈
取機への確実な取付け状態を保持する。 【解決手段】 刈取機は、第1刃物11と、これに重ね
られる第2刃物と、第1刃物及び第2刃物を相互に重ね
合わせた状態に保持する刈刃押えとを備えた刃物部を有
している。第1刃物及び第2刃物の少なくとも一方は長
手方向に往復動する。刈取機にチップレシーバ3を取り
付けるための機構は、チップレシーバを刃物部に着脱自
在に係止させる単一の係止装置と、刃物部のチップレシ
ーバ取り付け面に設けられた突起体521と、チップレ
シーバに設けられ、突起体が係合可能なガイド孔35と
を有している。突起体及びガイド孔は、チップレシーバ
を、刃物部の左右のいずれの向きに取り付けても、突起
体がガイド孔に係合可能な位置関係を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両刃の刃物部を有
する刈込機のチップレシーバ取り付け機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、園芸の際に用いられる刈取機
では、刈り取られた枝葉を捕集するためのチップレシー
バを刈取機の刃物部に取り付けて、刈り取られた枝葉が
周囲に、散乱することを防止することが行われている
(実開平3−74227号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した、文
献に記載されている先行技術の第5図に示されたもの
は、片刃用の刈取機に使用するチップレシーバであり、
チップレシーバの向きを変更して、使用することは考慮
されておらず、当該チップレシーバをあえて両刃の刃物
を有する刈取機に使用すると、2本のねじを取り外して
チップレシーバの向きを変更しなければならず、手間が
かかり、両刃用としては不向きである。
【0004】一方、当該文献の第1図には、チップレシ
ーバの左右両側に、収納部を設け、チップレシーバの向
きを変更しなくても、両側の刃物に対応できるものが示
されている。しかし、このチップレシーバでは、収納部
分の容積が小さいため、すぐに収納部分がいっぱいにな
ってしまい、刈り取られた枝葉を除去するため、しばし
ば、作業を中断しなければならず、作業者に煩わしさを
与えてしまう。
【0005】そこで、本発明の目的は、片刃用の刈取機
のみならず、両刃用の刈取機にも適用でき、チップレシ
ーバの着脱を極めて容易に行い、しかも、刈取機への確
実な取付け状態を保持することが可能であり、更に、チ
ップレシーバの収納容積を増加させることが可能な刈取
機のチップレシーバ取り付け機構を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、長
手方向の所定間隔をあけた位置に左右に伸びる複数の刃
を有する細長い第1刃物(11,61)と、この第1刃
物(11,61)に重ねられ、長手方向の所定間隔をあ
けた位置に左右に伸びる複数の刃を有する細長い第2刃
物(12,62)と、前記第1刃物(11,61)及び
前記第2刃物(12,62)を相互に重ね合わせた状態
に保持するための刈刃押え(13,63,64)とを備
えた刃物部(1,6)を有し、前記第1刃物(11,6
1)及び前記第2刃物(12,62)の少なくとも一方
が前記長手方向に往復動する刈取機に、刈り取られた枝
葉を一時的に捕集するためのチップレシーバ(3,8)
を取り付けるための機構において、前記チップレシーバ
(3,8)を、前記刃物部(1,6)に着脱自在に係止
させる単一の係止装置(2,7)と、前記刃物部(1,
6)のチップレシーバ取り付け面及び前記チップレシー
バ(3,8)のいずれか一方に設けられた突起体(52
1)と、前記刃物部のチップレシーバ取り付け面及び前
記チップレシーバ(3,8)のいずれか他方に設けら
れ、前記突起体(521)が係合可能なガイド孔(3
5,85)とを有し、前記突起体(521)及び前記ガ
イド孔(35,85)が、前記チップレシーバ(3,
8)を、前記刃物部(1,6)の左右のいずれの向きに
取り付けても、前記突起体(521)が前記ガイド孔
(35,85)に係合可能な位置関係を有していること
を特徴とする。
【0007】請求項2の本発明は、請求項1のチップレ
シーバ取り付け機構において、前記係止装置(7)が、
ねじ部材(72)と、前記ねじ部材(72)のシャンク
部に挿通されるカラー(73)と、前記ねじ部材(7
2)に螺合されるナット部材(71)とから構成されて
おり、前記カラー(73)の一端はその他端の外径より
も小さい外径を有する小径部(731)を有しており、
前記小径部(731)が、前記シャンク部を挿通するた
めに前記刈刃押え(63)に形成された挿通孔(63
1)内、もしくは、前記ナット部材(71)の端面に形
成された凹部内に挿入可能であることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態に係
る刈取機のチップレシーバ取り付け機構を、図1乃至図
5を参照しながら説明する。但し、本発明は図示の形態
には、限定されない。
【0009】本発明の第1実施形態に係る刈取機のチッ
プレシーバ取り付け機構Aが適用された刈取機T1は、
園芸等に使用するもので、電気モータや小型エンジンな
どの原動機を内蔵する本体4は、作業者が把持するため
のハンドル41を備え、この本体4は、前記原動機によ
り駆動される両刃の刃物部1を更に備えている(図1参
照)。
【0010】この刃物部1は、長手方向の所定間隔をあ
けた位置に左右に伸びる複数の刃を有する第1刃物とし
ての細長い固定刃物11と、この固定刃物11に重ねら
れ、同様に長手方向の所定間隔をあけた位置に左右に伸
びる複数の刃を有する第2刃物としての細長い可動刃物
12と、この可動刃物12を固定刃物11に対し押さえ
ておくための刈刃押え13とを備えている。これ等の3
つの部材11,12,13は、複数本のねじ部材52‥
52と、複数個のナット部材51‥51とによって挟持
されている。なお、ねじ部材52‥52の頭部521は
チップレシーバ取り付け面である固定刃物11側に位置
している。(図1,図2参照)。
【0011】上述したように、固定刃物11,可動刃物
12及び刈刃押え13は、ねじ部材52‥52と、ナッ
ト部材51‥51とによって挟持されているが、図2に
示すように、可動刃物12が、固定刃物11に対して長
手方向に往復動することができるよう、可動刃物12に
は、その長手方向に所定長さで伸びる長穴部分121‥
121が設けられている。
【0012】また、固定刃物11の下側には、刈り取ら
れた枝葉を捕集させておくためのチップレシーバ3が、
刃物部1の側方に迫り出すように取り付けられている
(図1,3,4参照)。
【0013】図3及び図5に示すように、このチップレ
シーバ3は、平板を、鈍角をなすよう折り曲げて形成さ
れており、水平部31と、傾斜部32とを備えている。
該水平部31は、チップレシーバ3を刃物部1に取り付
けるために凸状に張り出た取り付け部33を備えてい
る。この取り付け部33のほぼ中央には、係止装置2に
よってチップレシーバ3を刃物部1に取り付けるための
取り付け孔34が設けられていている。チップレシーバ
3は、この取り付け孔34の位置を、刃物部1の貫通孔
14の位置に一致させて、係止装置2により挟持するこ
とで取り付けられている。
【0014】前記係止装置2は、係止用ナット部材21
とねじ部材22とから構成されており、チップレシーバ
3側にねじ部材22の頭部を、刈刃押え13側に係止用
ナット部材21をそれぞれ位置している(図1、図3参
照)。なお、ねじ部材22として、上述したねじ部材5
2と同一規格のものを使用すれば、部品管理が容易にな
り、その結果、コストダウンを図ることができる。
【0015】更に、図5に示すようにチップレシーバ3
の取り付け部33には、前述した取り付け孔34の中心
を通り、且つ、チップレシーバ3の長手方向(図5
(a)の左右方向)に伸びる直線上において、上記取り
付け孔34を中心としてほぼ対称の位置にガイド孔3
5,35がそれぞれ設けられている。このガイド孔3
5,35は、チップレシーバ3の長手方向に伸びる長孔
状に形成されたもので、刃物部1の各構成部品11,1
2,13を挟持しているねじ部材52,52の頭部52
1,521とそれぞれ係合するように構成されている。
【0016】このガイド孔35,35は、チップレシー
バ3を刃物部1に取り付ける際、チップレシーバ3の刃
物部1のチップレシーバ取り付け面111に対する位置
決めをする役割を果たすと共に、チップレシーバ3のチ
ップレシーバ取り付け面111に対する姿勢を一定に保
つ作用を奏し、チップレシーバ3が取り付け孔34を中
心に回動することを防止している。
【0017】一方、上述した第1実施形態では、ねじ部
材52の頭部521が、固定刃物11のチップレシーバ
取り付け面111の面から突出していることを利用し、
換言すれば、ねじ部材52の頭部521を突起体として
使用することにより、これをガイド孔35に係合させて
いるが、突起体521を別途、固定刃物11に設けても
よい。
【0018】以上説明したように、チップレシーバ3の
取り付け機構Aを設ければ、図5(a)の状態におい
て、係止用ナット部材2を取り外し、チップレシーバ3
を取り外し、180度回転し、ガイド孔35,35をね
じ部材52,52の頭部521に係合させて、再び係止
用ナット部材2をしめ込めば、反対側の刃を利用して作
業をすることができる(図5(b)の状態)。なお、図
3に示すように、チップレシーバ3の係止装置2の構成
部品であるねじ部材22とチップレシーバ3の間にワッ
シャWをはさみ込んで、係止すれば、係止用ナット部材
21を回した時に、ねじ部材22は共回りしないので、
片手で緩める事ができ、便利である。
【0019】また、反対側の刃を利用して作業する時に
も、ガイド孔35,35と、突起体であるねじ部材5
2,52の頭部521との位置が、ずれずに係合するた
めには、それぞれの部材の中心となる取り付け孔34の
位置に対して、正確に対称となるようにそれぞれの部材
を設ける必要があるが、図5のようにガイド孔35,3
5を刃物部1の長手方向に長穴となるように形成すれ
ば、多少の製作誤差を含んでいても、確実に係合させる
ことが可能となる。
【0020】次に、本発明の第2実施形態に係る刈取機
のチップレシーバ取り付け機構を、図6乃至図9を参照
しながら説明する。第1実施形態に係る上述したチップ
レシーバ取り付け機構Aは、第1刃物11が固定刃物と
して、第2刃物12が可動刃物としてそれぞれ構成され
た、所謂、シングルアクション型の刈取機T1に適用さ
れているが、第2実施形態に係るチップレシーバ取り付
け機構Bは、第1刃物61及び第2刃物62の双方が可
動刃物として構成された、所謂、ダブルアクション型の
刈取機T2に適用されている。
【0021】即ち、本発明の第2実施形態に係る刈取機
のチップレシーバ取り付け機構Bが適用された刈取機T
2もまた、園芸等に使用するもので、電気モータや小型
エンジンなどの原動機を内蔵する本体9は、作業者が把
持するためのハンドル91を備え、この本体9は、前記
原動機により駆動される両刃の刃物部6を更に備えてい
る(図6参照)。
【0022】この刃物部6は、長手方向の所定間隔をあ
けた位置に左右に伸びる複数の刃を有する第1刃物とし
ての細長い可動刃物61と、この可動刃物61に重ねら
れ、同様に長手方向の所定間隔をあけた位置に左右に刃
を有する第2刃物としての細長い可動刃物62と、この
ように相互に重ね合わされた可動刃物61,62の両側
にそれぞれ配置され、これ等可動刃物61,62を押え
るための刈刃押え(図示せず)とを備えている。これ等
の4つの部材は、複数本のねじ部材52‥52と、複数
個のナット部材51‥51とによって挟持されている。
なお、ねじ部材52‥52の頭部521‥521はチッ
プレシーバ取り付け面である刈刃押え側に位置してい
る。
【0023】上述したように、可動刃物61,62及び
刈刃押えは、ねじ部材52‥52と、ナット部材51‥
51とによって挟持されているが、可動刃物61,62
が相互に長手方向に往復動することができるよう、可動
刃物61,62には、その長手方向に所定長さで伸びる
長穴部分(図示せず)が設けられている。
【0024】また、刈刃押えの下側には、刈り取られた
枝葉を捕集させておくためのチップレシーバ8が、刃物
部6の側方に迫り出すように取り付けられている(図6
及び図7参照)。
【0025】チップレシーバ8は、第1実施形態におけ
るチップレシーバ3と同様に、平板を、鈍角をなすよう
折り曲げて形成されており、水平部81と、傾斜部82
とを備えている。第1実施形態におけるチップレシーバ
3においては、水平部31は凸状に張り出た取り付け部
33を備えているが、第2実施形態におけるチップレシ
ーバ8は、このような凸上に張り出た取り付け部33を
備えておらず、図8に示すように平面においてほぼ長方
形状に形成されている。水平部31の長辺側の一方の縁
部には、係止装置2によってチップレシーバ8を刃物部
6に取り付けるための一対の取り付け孔84a,84b
がそれぞれ形成されている。一方の取り付け孔84aと
水平部31の短辺側の一方の縁部(図8における左側端
部)との間の距離は、他方の取り付け孔84bと水平部
31の短辺側の他方の縁部(図8における右側端部)と
の間の距離と実質的に同一である。
【0026】更に、チップレシーバ8の水平部31の長
辺側の上記一方の縁部において、取り付け孔84a,8
4bと水平部31の短辺側の両縁部との間、並びに、取
り付け孔84aと取り付け孔84bとの間には、ガイド
孔85がそれぞれ形成されている。即ち、3つのガイド
孔85,85,85の間に、取り付け孔84a,84b
が1つずつ配置されている。このガイド孔85,85,
85は、チップレシーバ8の長手方向に伸びる長孔状に
形成されたもので、刃物部6の各構成部品11,12,
13を挟持しているねじ部材52,52の頭部521,
521とそれぞれ係合するように構成されている。
【0027】係止装置2は、上述した第1実施形態にお
いて使用された係止装置2と同一であるため、同一の符
号を付してその説明を省略する。尚、この係止装置2
は、単一の部材として構成されている。従って、この係
止装置2を用いて、チップレシーバ8を刃物部6に取り
付ける場合には、上述した一対の取り付け孔84a,8
4bのうちの何れか一方が選択的に使用される。
【0028】従って、上述したガイド孔85,85,8
5は、チップレシーバ8を刃物部6に取り付ける際、チ
ップレシーバ8の刃物部6のチップレシーバ取り付け面
に対する位置決めをする役割を果たすと共に、チップレ
シーバ8のチップレシーバ取り付け面に対する姿勢を一
定に保つ作用を奏し、チップレシーバ8が取り付け孔8
4a,84bの何れか一方を中心に回動することを防止
している。
【0029】上述した第2実施形態においては、第1実
施形態におけると同様に、ねじ部材52の頭部521
が、刈刃押えのチップレシーバ取り付け面から突出して
いることを利用し、換言すれば、ねじ部材52の頭部5
21を突起体として使用することにより、これをガイド
孔85に係合させているが、突起体521を別途、刈刃
押えに設けてもよい。
【0030】チップレシーバ8は、係止装置2によって
刃物部6における刈刃押えの下面に取り付けられる。そ
の取付け方法は上述した第1実施形態における取付け方
法と同一である。従って、上記取付け方法の説明を省略
する。
【0031】第1実施形態におけるチップレシーバ3
は、単一の取り付け孔34を有しているが、第2実施形
態におけるチップレシーバ8は、上述したように一対の
取り付け孔84a,84bを有しており、これ等の何れ
かが選択的に使用される。従って、これ等の取り付け孔
84a,84bの選択的な使用により、図9に示すよう
に、異なる種類の刃物部6a,6b,6cのいずれにも
チップレシーバ8を取り付けることができる。
【0032】即ち、図9(a)は、その先端から比較的
長い距離L1をもって離れた位置に貫通孔65aが形成
された刃物部6aにチップレシーバ8を取り付けた状態
を示している。このチップレシーバ8を刃物部6aに取
り付けるために、上述した取り付け孔84a,84bの
うちの一方の取り付け孔84bが使用されている。ここ
で、上述した距離L1は、例えば、208.0mmであ
る。このチップレシーバ8を図9(a)に示した取付け
方向と逆に取り付ける場合には、取り付け孔84a,8
4bのうちの他方の取り付け孔84aが使用される。
【0033】図9(b)は、その先端から上述した距離
L1よりも短い距離L2をもって離れた位置に貫通孔6
5bが形成された刃物部6bにチップレシーバ8を取り
付けた状態を示している。このチップレシーバ8を刃物
部6bに取り付けるために、上述した取り付け孔84
a,84bのうちの一方の取り付け孔84aが使用され
ている。ここで、上述した距離L2は、例えば、96.
0mmである。このチップレシーバ8を図9(b)に示
した取付け方向と逆に取り付ける場合には、取り付け孔
84a,84bのうちの他方の取り付け孔84bが使用
される。
【0034】図9(c)は、その先端から上述した距離
L2よりも更に短い距離L3をもって離れた位置に貫通
孔65cが形成された刃物部6cにチップレシーバ8を
取り付けた状態を示している。このチップレシーバ8を
刃物部6cに取り付けるために、上述した取り付け孔8
4a,84bのうちの一方の取り付け孔84aが使用さ
れている。ここで、上述した距離L3は、例えば、8
1.5mmである。このチップレシーバ8を図9(c)
に示した取付け方向と逆に取り付ける場合には、取り付
け孔84a,84bのうちの他方の取り付け孔84bが
使用される。
【0035】次に、本発明の第3実施形態に係る刈取機
のチップレシーバ取り付け機構を、図10乃至図13を
参照しながら説明する。第3実施形態に係るチップレシ
ーバ取り付け機構Cは、係止装置7が特別な構造を有す
るカラー73を備えていることを除き、第2実施形態に
係る上述したチップレシーバ取り付け機構Bと同一であ
る。
【0036】即ち、チップレシーバ取り付け機構Cが適
用された刈取機の刃物部6は、上述した第2実施形態に
おけると同様に、長手方向の所定間隔をあけた位置に左
右に伸びる複数の刃を有する第1刃物としての細長い可
動刃物61と、この可動刃物61に重ねられ、同様に長
手方向の所定間隔をあけた位置に左右に刃を有する第2
刃物としての細長い可動刃物62と、このように相互に
重ね合わされた可動刃物61,62の両側にそれぞれ配
置され、これ等可動刃物61,62を押えるための刈刃
押え63,64とを備えている。これ等の4つの部材6
1,62,63,64は、複数本のねじ部材52‥52
と、複数個のナット部材51‥51とによって挟持され
ている。尚、図10に示すように、ねじ部材52‥52
の頭部521‥521はチップレシーバ取り付け面であ
る刈刃押え64側に位置しており、この頭部521とチ
ップレシーバ8との間には、適切な締付けを確保するた
めのワッシャWが配置されている。
【0037】上述したように、可動刃物61,62及び
刈刃押え63,64は、ねじ部材52‥52と、ナット
部材51‥51とによって挟持されているが、可動刃物
61,62が相互に長手方向に往復動することができる
よう、可動刃物61,62には、その長手方向に所定長
さで伸びる長穴部分(図示せず)が設けられている。
【0038】刈刃押え64の下側には、刈り取られた枝
葉を捕集させておくためのチップレシーバ8が、刃物部
6の側方に迫り出すように取り付けられている(図10
及び図11参照)。このチップレシーバ8は、第2実施
形態におけるチップレシーバ8と同一であるため、その
構造の説明を省略する。
【0039】上述した刃物部6にチップレシーバ8を取
り付けるための係止装置7は、ねじ部材72と、ねじ部
材72のシャンク部に挿通されるカラー73と、ねじ部
材72に螺合されるナット部材71とから構成されてい
る。カラー73の一端はその他端732の外径よりも小
さい外径を有する小径部731を有している。この小径
部731は、ねじ部材72のシャンク部を挿通するため
に刈刃押え63に形成された挿通孔631内及び可動刃
物62に形成された貫通孔621内に挿入可能である。
尚、この係止装置7は、適切な締付けを確保するための
ワッシャWと組み合わせて使用される。
【0040】次に、この係止装置7の使用方法を図12
及び図13を参照しながら説明する。チップレシーバ8
を刃物部6における刈刃押え64の下面に取り付けるた
めに、係止装置7におけるねじ部材72のシャンク部
は、チップレシーバ8、刈刃押え64、可動刃物61、
可動刃物62及び刈刃押え63をこの順序で貫通する
が、可動刃物61,62が比較的厚い厚さを有している
場合には、図12に示すように、カラー73をその小径
部731が下になるように位置して、この小径部731
を刈刃押え63の挿通孔631内及び可動刃物62の貫
通孔621内に挿入する。このような状態で、カラー7
3の他端73から突出したねじ部材72のシャンク部の
先端にナット部材71を締め付ける。このように比較的
厚い可動刃物61,62を使用しているにも拘わらず、
カラー73の小径部731を刈刃押え63の挿通孔63
1内及び可動刃物62の貫通孔621内に挿入するする
ことによって、刈刃押え63とナット部材71との間の
距離を小さくし、もって、刃物部6上におけるナット部
材71の突出量を最小限に保持することができる。
【0041】一方、可動刃物61,62が比較的薄い厚
さを有している場合には、図13に示すように、カラー
73をその小径部731が上になるように位置して、こ
の小径部731をナット部材71の下端に当接させる。
このように比較的薄い可動刃物61,62を使用してい
るにも拘わらず、カラー73の小径部731をナット部
材71の下端に当接させることによって、刈刃押え63
とナット部材71との間の距離を大きくし、もって、ね
じ部材72の頭部とナット部材71との間に付加的なワ
ッシャを配置することなく、適切な締付けが可能にな
る。
【0042】上述したカラー73の小径部731は、刈
刃押え63の挿通孔631内及び可動刃物62の貫通孔
621内に挿入可能であるものとして説明したが、刈刃
押え63の挿通孔631内のみに挿入可能であってもよ
く、また、これ等2つの孔621,631のみならず、
他の可動刃物61の挿通孔内に挿入可能であってもよ
い。
【0043】更に、ナット部材71の下端に環状の凹部
を形成し、この凹部内にカラー73の小径部731を挿
入可能に構成することも可能である。但し、この場合に
は、小径部731の外径を、刈刃押え63の挿通孔63
1の内径よりも大きくして、小径部731がこの挿通孔
631内に収められないように構成する必要がある。
【0044】第1実施形態に係るチップレシーバ取り付
け機構Aは、シングルアクション型の刈取機に、第2及
び第3実施形態に係るチップレシーバ取り付け機構B,
Cは、ダブルアクション型の刈取機にそれぞれ適用され
たものとして説明したが、上記チップレシーバ取り付け
機構Aをダブルアクション型の刈取機に、上記チップレ
シーバ取り付け機構B,Cをシングルアクション型の刈
取機にそれぞれ適用することも可能である。
【0045】また、第1乃至第3実施形態においては、
突起体を刃物部のチップレシーバ取り付け面に設け、ガ
イド孔をチップレシーバに設けたものとして説明した
が、突起体をチップレシーバに設け、ガイド孔を刃物部
に設けることも可能である。
【0046】尚、チップレシーバの形状によっては、ナ
ットを緩め、取り付け孔を中心にチップレシーバを18
0度回転させることにより、チップレシーバの向きを変
更することも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た本発明によれば、チップレシーバを、刃物部に着脱自
在に係止させる単一の係止装置と、刃物部のチップレシ
ーバ取り付け面及びチップレシーバのいずれか一方に設
けられた突起体と、刃物部のチップレシーバ取り付け面
及びチップレシーバのいずれか他方に設けられ、突起体
が係合可能なガイド孔とを有し、突起体及びガイド孔
が、チップレシーバを刃物部の左右のいずれの向きに取
り付けても、突起体がガイド孔に係合可能な位置関係を
有しているので、片刃用の刈取機のみならず、両刃用の
刈取機にも適用でき、チップレシーバの着脱を極めて容
易に行い、しかも、刈取機への確実な取付け状態を保持
することができる。
【0048】請求項1のチップレシーバ取り付け機構に
おいて、請求項2に記載したように、係止装置を、ねじ
部材と、このねじ部材のシャンク部に挿通されるカラー
と、ねじ部材に螺合されるナット部材とから構成し、カ
ラーの一端がその他端の外径よりも小さい外径を有する
小径部を有しており、上記小径部が、シャンク部を挿通
するために刈刃押えに形成された挿通孔内、もしくは、
ナット部材の端面に形成された凹部内に挿入可能にすれ
ば、可動刃物の厚さが異なる場合にも適切な締付けを容
易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るチップレシーバ取
り付け機構が適用された刈取機の全体を示す平面図。
【図2】図1に示した刈取機における刃物部の縦断面
図。
【図3】図1のIII−III線断面図。
【図4】図1に示した刈取機における刃物部の前側正面
を示す正面図。
【図5】図1に示した刈取機におけるチップレシーバの
取り付け状態を示す平面図。
【図6】本発明の第2実施形態に係るチップレシーバ取
り付け機構が適用された刈取機の全体を示す平面図。
【図7】図6に示した刈取機において、チップレシーバ
が取り付けられた刃物部を示す底面図。
【図8】チップレシーバの平面図。
【図9】異なる種類の刃物部に取り付けられたチップレ
シーバを示す平面図。
【図10】本発明の第3実施形態に係るチップレシーバ
取り付け機構における刃物部の前側正面を示す正面図。
【図11】本発明の第3実施形態に係るチップレシーバ
取り付け機構における係止装置を示す断面図。
【図12】本発明の第3実施形態において、可動刃物が
厚い厚さを有する場合の係止装置の締付け状態を示す断
面図。
【図13】本発明の第3実施形態において、可動刃物が
薄い厚さを有する場合の係止装置の締付け状態を示す断
面図。
【符号の説明】
1,6 刃物部 11,61 第1刃物 12,62 第2刃物 13,63,64 刈刃押え 2,7 係止手段 3,8 チップレシーバ 35,85 ガイド孔 52,72 ねじ部材 521 突起体 631 挿通孔 71 ナット部材 73 カラー 731 小径部 T1,T2 刈取機 W ワッシャ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向の所定間隔をあけた位置に左右
    に伸びる複数の刃を有する細長い第1刃物と、この第1
    刃物に重ねられ、長手方向の所定間隔をあけた位置に左
    右に伸びる複数の刃を有する細長い第2刃物と、前記第
    1刃物及び前記第2刃物を相互に重ね合わせた状態に保
    持するための刈刃押えとを備えた刃物部を有し、前記第
    1刃物及び前記第2刃物の少なくとも一方が前記長手方
    向に往復動する刈取機に、刈り取られた枝葉を一時的に
    捕集するためのチップレシーバを取り付けるための機構
    において、 前記チップレシーバを、前記刃物部に着脱自在に係止さ
    せる単一の係止装置と、前記刃物部のチップレシーバ取
    り付け面及び前記チップレシーバのいずれか一方に設け
    られた突起体と、前記刃物部のチップレシーバ取り付け
    面及び前記チップレシーバのいずれか他方に設けられ、
    前記突起体が係合可能なガイド孔とを有し、前記突起体
    及び前記ガイド孔が、前記チップレシーバを、前記刃物
    部の左右のいずれの向きに取り付けても、前記突起体が
    前記ガイド孔に係合可能な位置関係を有していることを
    特徴とする刈取機のチップレシーバ取り付け機構。
  2. 【請求項2】 前記係止装置が、ねじ部材と、前記ねじ
    部材のシャンク部に挿通されるカラーと、前記ねじ部材
    に螺合されるナット部材とから構成されており、前記カ
    ラーの一端はその他端の外径よりも小さい外径を有する
    小径部を有しており、前記小径部が、前記シャンク部を
    挿通するために前記刈刃押えに形成された挿通孔内、も
    しくは、前記ナット部材の端面に形成された凹部内に挿
    入可能であることを特徴とする請求項1に記載の刈取機
    のチップレシーバ取り付け機構。
JP36201198A 1997-12-26 1998-12-21 刈込機のチップレシーバ取り付け機構 Pending JPH11262330A (ja)

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JP36201198A JPH11262330A (ja) 1997-12-26 1998-12-21 刈込機のチップレシーバ取り付け機構

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-360910 1997-12-26
JP36091097 1997-12-26
JP36201198A JPH11262330A (ja) 1997-12-26 1998-12-21 刈込機のチップレシーバ取り付け機構

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JP (1) JPH11262330A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6400164B1 (en) * 2000-06-22 2002-06-04 Advanced Micro Devices, Inc. Method for comparing package EMI performance at multiple clock speeds
JP2008017852A (ja) * 2007-09-13 2008-01-31 Ryobi Ltd 手持式芝刈機

Cited By (2)

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