JPH11235178A - 新規MurB - Google Patents

新規MurB

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JPH11235178A
JPH11235178A JP10280413A JP28041398A JPH11235178A JP H11235178 A JPH11235178 A JP H11235178A JP 10280413 A JP10280413 A JP 10280413A JP 28041398 A JP28041398 A JP 28041398A JP H11235178 A JPH11235178 A JP H11235178A
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JP
Japan
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polypeptide
polynucleotide
murb
seq
sequence
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Withdrawn
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JP10280413A
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English (en)
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Nicola Gail Wallis
ニコラ・ゲイル・ウォリス
Jason Craig Fedon
ジェイソン・クレイグ・フェドン
Leslie Marie Palmer
レスリー・マリー・パーマー
Lisa Kathleen Shilling
リサ・キャスリーン・シリング
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SmithKline Beecham Corp
Original Assignee
SmithKline Beecham Corp
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/0004Oxidoreductases (1.)
    • C12N9/0006Oxidoreductases (1.) acting on CH-OH groups as donors (1.1)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • A61P1/04Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for ulcers, gastritis or reflux esophagitis, e.g. antacids, inhibitors of acid secretion, mucosal protectants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
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    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
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    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
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  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MurBポリペプチドおよびMurBポリペ
プチドをコードしているDNA(RNA)、および組み
換え法によるかかるポリペプチドの製造方法、ならびに
抗細菌化合物のスク−ニングのためのMurBポリペプ
チドの使用方法を提供する。 【解決手段】 配列番号:2のアミノ酸配列に対して少
なくとも70%同一であるアミノ酸配列を含むポリペプ
チド、ならびに配列番号:2のアミノ酸配列に対して少
なくとも70%同一であるアミノ酸配列を含むポリペプ
チド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一つには、新たに
同定されたポリヌクレオチドおよびポリペプチド、なら
びにそれらの製造および使用、ならびにそれらの変種、
アゴニストおよびアンタゴニスト、そしてそれらの使用
に関する。詳細には、これらの点および他の点に関し
て、本発明は、MurBファミリーのポリヌクレオチド
およびポリペプチド(以下、MurBという)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】スタフィロコッカス属(Staphylococc
i)の遺伝子および遺伝子産物を抗生物質の開発に用い
ることは特に好ましい。スタフィロコッカス属は医学的
に重要な微生物属を形成している。それらは2つのタイ
プの疾病、すなわち、侵入的および毒素生成的疾病を引
き起こすことが知られている。一般的には、侵入的感染
は皮膚表面および深部組織の両方に影響する膿瘍形成に
より特徴づけられる。エス・アウレウス(S. aureus)
は癌患者における菌血症の第2の主要原因である。骨髄
炎、敗血性関節炎、敗血性の血栓性静脈炎および急性細
菌性心内膜炎も比較的よく見られる。スタフィロコッカ
ス属の毒素生成的特性により生じる3つの臨床的症状が
ある。これらの疾病の明らかな徴候は、組織侵入および
菌血症に対立するものとしてのエンドトキシンの作用に
より生じる。これらの症状は、スタフィロコッカス食品
汚染、熱傷皮膚症候群およびトキシンショック症候群を
包含する。
【0003】スタフィロコッカス・アウレウス感染の頻
度は過去20年間に劇的に上昇している。これは多重抗
生物質耐性株の出現、および免疫系が低下した人の集団
の増加に起因している。いくつかのまたはすべての標準
的な抗生物質に対して耐性を有するスタフィロコッカス
・アウレウス株を単離することはもはやめずらしいこと
ではない。この現象がこの生物に対する新しい抗菌剤、
ワクチンおよび診断試験についての必要性を形成した。
【0004】遺伝子MurBによりコ−ドされる酵素U
DP−N−アセチレノールピルビルグルコサミンレダク
ターゼは、UDP−N−アセチルピルビルグルコサミン
のUDP−N−アセチルムラメートへの還元を触媒し、
同時にNADPHの酸化を触媒する。N−アセチルムラ
メートはペプチドグリカン生合成の前駆体である。当該
遺伝子はエシャリシア・コリ(Escherichia coli)から
配列決定され(Pucci, M. J., Discotto, L. F. & Doug
herty, T. J., 1992, J. Bacteriol., 174, 1690-169
3)、当該酵素は過剰発現され、精製され、反応論的に
特徴づけされている(Benson, T. E., Marquardt, J.
L., Marquardt, A. C., Etzkorn, F. A. & Walsh, C.
T. (1993) Biochemistry, 32, 2024-2030)。この酵素
の結晶構造も存在する(Benson, T. E., Walsh, C. T.,
& Hogle, J. M., (1996) Structure, 4, 47-54)。当
該遺伝子はバチルス・ズブチリス(Bacillus subtili
s)からも配列決定されており、必須のものであること
が示されている(Roeland, S. L., Errington,J. & Wak
e, R. G., (1995) Gene 164, 113-116)。ヒト病原体で
あるスタフィロコッカス・アウレウス(スタフィロコッ
カス・アウレウス)におけるMurB相同体の発見は、
UDP−N−アセチレノールピルビルグルコサミンレダ
クターゼ酵素の製造を可能にし、該酵素は抗生物質のス
クリーニングに使用可能である。この酵素の阻害剤を抗
細菌療法に用いれば、細菌細胞壁の構築を妨害するであ
ろう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】明らかに、抗生物質活
性に関して化合物をスクリーニングするのに有用である
という目下の利益を有する本発明新規化合物のごとき因
子に対する必要性がある。かかる因子は、感染、機能不
全および疾病の発生におけるそれらの役割を調べるのに
も有用である。感染、機能不全または疾病の予防、改善
または修正方法を見いだすために、かかる因子ならびに
それらのアンタゴニストおよびアゴニストの同定および
特徴づけに対する必要性もある。
【0006】本発明のある種のポリペプチドは、既知の
バチルス・ズブチリスのMurB蛋白に対するアミノ酸
配列相同性を有する。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
表1(配列番号:2または4)に示すアミノ酸配列およ
び既知アミノ酸配列またはバチルス・ズブチリスのMu
rB蛋白のごとき他の蛋白の配列の間の相同性により、
新規MurBポリペプチドであると同定されたポリペプ
チド提供することが本発明の目的である。MurBポリ
ペプチドをコードしているポリヌクレオチド、詳細には
本明細書でMurBと命名されたポリペプチドをコード
しているポリヌクレオチドを提供することが本発明のさ
らなる目的である。本発明の特に好ましい具体例におい
て、ポリヌクレオチドは、表1(配列番号:1または
3)に示す配列を含むMurBポリペプチドをコードす
る領域を含み、全長遺伝子またはその変種が包含され
る。本発明のもう1つの特に好ましい具体例において、
表1(配列番号:2または4)のアミノ酸配列を含むス
タフィロコッカス・アウレウス由来の新規MurB蛋
白、またはその変種がある。本発明のもう1つの態様に
よれば、寄託株に含まれるスタフィロコッカス・アウレ
ウスWCUH29株により発現可能な成熟ポリペプチド
をコードしている単離核酸分子が提供される。
【0008】本発明のさらなる態様は、MurB、詳細
にはスタフィロコッカス・アウレウスのMurBをコー
ドしている単離核酸分子が提供され、それにはmRN
A、cDNA、ゲノムDNAが包含される。本発明のさ
らなる具体例は、生物学的、診断学的、予防的、臨床的
もしくは治療的に有用なその変種、およびそれらを含む
組成物を包含する。本発明のもう1つの態様によれば、
治療または予防を目的とした、特に遺伝学的免疫を目的
とした、本発明ポリヌクレオチドの使用が提供される。
本発明の特に好ましい具体例には、MurBの天然の対
立遺伝子変種およびそれによりコードされるポリペプチ
ドがある。
【0009】本発明のもう1つの態様において、本明細
書においてMurBと称されるスタフィロコッカス・ア
ウレウスの新規ポリペプチド、ならびに生物学的、診断
学的、予防的、臨床的もしくは治療的に有用なそのフラ
グメント、変種および誘導体、および前記したフラグメ
ントおよびアナログの変種および誘導体、およびそれら
を含む組成物が提供される。本発明の特に好ましい具体
例には、MurB遺伝子の天然の対立遺伝子によりコー
ドされるMurBポリペプチドの変種がある。本発明の
好ましい具体例において、上記MurBポリペプチドの
製造方法がある。本発明のさらに別の態様によれば、例
えば、抗体を含め、抗細菌剤として有用なかかるポリペ
プチドの阻害剤が提供される。
【0010】本発明の特定の好ましい具体例によれば、
MurB発現の評価、疾病の治療、遺伝学的変異のアッ
セイ、ならびに細菌、特にスタフィロコッカス・アウレ
ウス細菌に対する免疫学的応答を生起するための生物へ
のMurBポリペプチドまたはポリヌクレオチドの投与
のための、製品、組成物および方法が提供される。
【0011】本発明のこのおよび他の態様の特定の好ま
しい具体例によれば、特に、厳密な条件下でMurBポ
リヌクレオチド配列にハイブリダイゼーションするポリ
ヌクレオチドが提供される。本発明の特定の好ましい具
体例において、MurBポリペプチドに対する抗体が提
供される。本発明の他の具体例において、本発明ポリペ
プチドまたはポリヌクレオチドの結合、あるいは相互作
用して、それらの活性を阻害または活性化する化合物の
同定方法が提供され、該方法は、化合物とポリペプチド
またはポリヌクレオチドとの間の結合あるいは他の相互
作用を可能にする条件下で、本発明ポリペプチドまたは
ポリヌクレオチドをスクリーニングすべき化合物と接触
させて、化合物との結合あるいは他の相互作用を評価し
(かかる結合または相互作用は、ポリペプチドまたはポ
リヌクレオチドと化合物との結合あるいは相互作用に応
答して検出可能なシグナルを提供することのできる第2
の化合物に関連している)、次いで、化合物とポリペプ
チドまたはポリヌクレオチドとの結合または相互作用か
ら生じるシグナルの存在または不存在を検出することに
より、化合物がポリペプチドまたはポリヌクレオチドに
結合あるいは相互作用して、それらの活性を活性化また
は阻害するかどうかを決定することを含む。本発明のさ
らにもう1つの態様によれば、MurBアゴニストおよ
びアンタゴニスト、好ましくは静細菌性または殺細菌性
アゴニストおよびアンタゴニストが提供される。本発明
のさらなる態様において、単細胞または多細胞生物に投
与するための、MurBポリヌクレオチドまたはMur
Bポリペプチドを含む組成物が提供される。開示した本
発明の精神および範囲内での種々の変更および修飾は、
以下の記載を読むこと、および本明細書のその他の部分
を読むことにより、当業者に容易に明らかとなろう。
【0012】本発明は、とりわけ、以下に非常に詳細に
説明する、新規MurBポリペプチドおよびポリヌクレ
オチドに関する。詳細には、本発明は、バチルス・ズブ
チリスのMurBポリペプチドに対するアミノ酸配列相
同性により関連付けられる、スタフィロコッカス・アウ
レウスの新規MurBのポリペプチドおよびポリヌクレ
オチドに関する。特に本発明は、それぞれ表1の配列番
号:1および配列番号:2に示すヌクレオチド配列およ
びアミノ酸配列を有するMurBに関し、さらに寄託株
中のDNAのMurBヌクレオチド配列およびそれによ
りコードされるアミノ酸配列に関する。
【0013】 表1 MurBポリヌクレオチドおよびポリペプチド配列 (A) スタフィロコッカス・アウレウスのMurBポリヌクレオチド配列由来 の配列 [配列番号:1] 5'-1 TATAATTATA CTAATTCTAA TACTTTCTTT TCAATTTTCG CAAATGAATT 51 TTAAAATTGG TATAATACTA TATGATATTA AAGACATGAG AAAGGATGTA 101 CTGAGAAGTG ATAAATAAAG ACATCTATCA AGCTTTACAA CAACTTATCC 151 CAAATGAAAA AATTAAAGTT GATGAACCTT TAAAACGATA CACTTATACT 201 AAAACAGGTG GTAATGCCGA CTTTTATATT ACCCCTACTA AAAATGAAGA 251 AGTACAAGCA GTTGTTAAAT ATGCCTATCA AAATGAGATT CCTGTTACAT 301 ATTTAGGAAA TGGCTCAAAT ATTATTATCC GTGAAGGTGG TATTCGCGGC 351 ATTGTAATTA GTTTATTATC ACTAGATCAT ATCGATGTAT CTGATGATGC 401 GATAATAGCC GGTAGCGGCG CTGCAATTAT TGATGTCTCA CGTGTTGCTC 451 GTGATTACGC ACTTACTGGC CTTGAATTTG CATGTGGTAT TCCAGGTTCA 501 ATTGGTGGTG CAGTGTATAT GAATGCTGGC GCTTATGGTG GCGAAGTTAA 551 AGATTGTATA GACTATGCGC TTTGCGTAAA CGAACAAGGC TCGTTAATTA 601 AACTTACAAC AAAAGAATTA GAGTTAGATT ATCGTAATAG CATTATTCAA 651 AAAGAACACT TAGTTGTATT AGAAGCTGCA TTTACTTTAG CTCCTGGTAA 701 AATGACTGAA ATACAAGCTA AAATGGATGA TTTAACAGAA CGTAGAGAAT 751 CTAAACAACC TTTAGAGTAT CCTTCATGTG GTAGTGTATT CCAAAGACCG 801 CTTGGTCATT TTGCAGGTAA ATTGATACAA GATTCTAATT TGCAAGGTCA 851 CCGTATTGGC GGCGTTGAAG TTTCAACCAA ACACGCTGGT TTTATGGTAA 901 ATGTAGACAA TGGAACTGCT ACAGATTATG AAAACCTTAT TCATTATGTA 951 CAAAAGACCG TCAAAGAAAA ATTTGGCATT GAATTAAATC GTGAAGTTCG 1001 CATTATTGGT GAACATCCAA AGGAATCGTA AGTTAAGGAG CTTTGTCTAT 1051 GCCTAAAGTT TATGGTTCAT TAATCGATAC TGAAACACGC TGTCGCCATT 1101 ATTTTACCGA AGAAGATATT ATTGCTATTA AATTTAAATG TTGTAATAAA 1151 TACTATCCAT GCTATAAGTG CCATAATGAG TTTGAAAAGC ACGCCATTAA-3'
【0014】 (B)この表中のポリヌクレオチド配列から推定されるMurBポリペプチド配 列 [配列番号:2] NH2-1 MINKDIYQAL QQLIPNEKIK VDEPLKRYTY TKTGGNADFY ITPTKNEEVQ 51 AVVKYAYQNE IPVTYLGNGS NIIIREGGIR GIVISLLSLD HIDVSDDAII 101 AGSGAAIIDV SRVARDYALT GLEFACGIPG SIGGAVYMNA GAYGGEVKDC 151 IDYALCVNEQ GSLIKLTTKE LELDYRNSII QKEHLVVLEA AFTLAPGKMT 201 EIQAKMDDLT ERRESKQPLE YPSCGSVFQR PLGHFAGKLI QDSNLQGHRI 251 GGVEVSTKHA GFMVNVDNGT ATDYENLIHY VQKTVKEKFG IELNREVRII 301 GEHPKES-COOH
【0015】 (C)スタフィロコッカス・アウレウスのMurB ORF配列を含むポリヌク レオチド配列[配列番号:3] 5'-1 TGGCGAGGGT TCCTAGGCGG GGAGGGGGAG GCGCCAAAAG CCAACCCTTT 51 CCCCCGGGGT TGGCGGTTTC ATTATGGGGG GCCAGAAAAG TTTCCCGAAT 101 GGAAGCGTGC TTGCGGGGCA AAGCATTTAA GGGGGTTGTT CATTCAAGAG 151 CACCCCCGGG TTAAAAATTT AGCTTTCCGG TTGAAAGTGG GGGGATGGGA 201 GGCGATAACC ATTTAACCCG GGAAACCGTT GGACCCGGTT AACGCCAAGG 251 GGCCATTAAC CTTTAATGAA GGGAACAAAG GGGGGTCTCC CCCCGGGGGC 301 GCCCTTTTGG AAATGGGATA TCCCCGAAAG CCCATTAAAA TTAAAAAAAC 351 TATTGGGCGG AAACGATTCT TTTAAATTAT TAACGAGGCC CATTTTAGAT 401 TATTTTGGTA GTGGAGGAAA ATTGGAAGAG AATTAATTCC TTAGATGAAA 451 AACGCTTAAA TAATGTGGGG TTTATTGTTG GCTTCTAAAA TAAATTAGGA 501 AGTTTAGGTG GGGAAGTTTT ACAATTTTCA TGAATTAAAA CAACAGTGCG 551 TGCAAATATC ATTCAAGTGA TAACCCAAAC ATTTGGATCT TATCTTGCAC 601 TTGATAACTT CTATTCAACT ATGATGATAT TGTTTGCATT TTCATAACAA 651 AAAAGCACCA ANTATTGCAA CATAGCTTAA CAATTAGACA TNATGAGATG 701 CAAAAGCAAC AATACTTTGA AAAACTATGT AAAAAATACT TATAACGACA 751 ATAATGCCGT ATTTTATAAT TATACTAATT CTAATACTTT CTTTTCAATT 801 TTCGCAAATG AATTTTAAAA TTGGTATAAT ACTATATGAT ATTAAAGACA 851 TGAGAAAGGA TGTACTGAGA AGTGATAAAT AAAGACATCT ATCAAGCTTT 901 ACAACAACTT ATCCCAAATG AAAAAATTAA AGTTGATGAA CCTTTAAAAC 951 GATACACTTA TACTAAAACA GGTGGTAATG CCGACTTTTA TATTACCCCT 1001 ACTAAAAATG AAGAAGTACA AGCAGTTGTT AAATATGCCT ATCAAAATGA 1051 GATTCCTGTT ACATATTTAG GAAATGGCTC AAATATTATT ATCCGTGAAG 1101 GTGGTATTCG CGGCATTGTA ATTAGTTTAT TATCACTAGA TCATATCGAT 1151 GTATCTGATG ATGCGATAAT AGCCGGTAGC GGCGCTGCAA TTATTGATGT 1201 CTCACGTGTT GCTCGTGATT ACGCACTTAC TGGCCTTGAA TTTGCATGTG 1251 GTATTCCAGG TTCAATTGGT GGTGCAGTGT ATATGAATGC TGGCGCTTAT 1301 GGTGGCGAAG TTAAAGATTG TATAGACTAT GCGCTTTGCG TAAACGAACA 1351 AGGCTCGTTA ATTAAACTTA CAACAAAAGA ATTAGAGTTA GATTATCGTA 1401 ATAGCATTAT TCAAAAAGAA CACTTAGTTG TATTAGAAGC TGCATTTACT 1451 TTAGCTCCTG GG-3'
【0016】 (D)この表中のポリヌクレオチドORF配列から推定されるスタフィロコッカ ス・アウレウスのMurBポリペプチド配列 NH2-1 VINKDIYQAL QQLIPNEKIK VDEPLKRYTY TKTGGNADFY ITPTKNEEVQ 51 AVVKYAYQNE IPVTYLGNGS NIIIREGGIR GIVISLLSLD HIDVSDDAII 101 AGSGAAIIDV SRVARDYALT GLEFACGIPG SIGGAVYMNA GAYGGEVKDC 151 IDYALCVNEQ GSLIKLTTKE LELDYRNSII QKEHLVVLEA AFTLAPG-COOH
【0017】寄託物質 スタフィロコッカス・アウレウス WCUH29株を含有する
寄託物は、ナショナル・コレクション・オブ・インダス
トリアル・アンド・マリン・バクテリア・リミテッド
(NCIMBという)、23ストリート、マッカードラ
イブ、アベルディーンAB21RY、スコットランドに
1995年9月11日寄託し、NCIMB受託番号40
771が付与された。寄託したことにより、寄託株をス
タフィロコッカス・アウレウス WCUH29株という。本明
細書においてスタフィロコッカス・アウレウス株の寄託
物を「寄託株」または「寄託株のDNA」という。寄託
株は全長のMurB遺伝子を含んでいる。寄託株中に含
まれるポリヌクレオチド配列ならびにそれによりコード
されるポリペプチドのアミノ酸配列は、本明細書の配列
に関する任意の記載に矛盾する事象において支配的であ
る。寄託株の寄託は、特許手続き上の微生物寄託の国際
承認に関するブダペスト条約の条件下でなされている。
特許が発行されると何らの制限または条件もなく、最終
的に株は分譲される。寄託は当業者の便宜のためにのみ
提供され、35U.S.C.112条のもとに要求される
ような、寄託が実施可能要件であることを承認するもの
ではない。寄託物を製造、使用または販売するためには
ライセンスが必要であるが、そのようなライセンスはこ
こでは賦与されていない。
【0018】ポリペプチド 本発明ポリペプチドは表1[配列番号:2または4]の
ポリペプチド(詳細には、成熟ポリペプチド)ならびに
ポリペプチドおよびフラグメント、詳細にはMurBの
生物学的活性を有するものを包含し、さらに表1[配列
番号:2または4]のポリペプチドまたはその重要部分
に対して少なくとも70%、好ましくは表1[配列番
号:2または4]のポリペプチドに対して少なくとも8
0%の同一性を有するポリペプチドおよびフラグメン
ト、より好ましくは表1[配列番号:2または4]のポ
リペプチドに対して少なくとも90%の類似性を有し
(より好ましくは、少なくとも90%の同一性を有
し)、さらにより好ましくは表1[配列番号:2または
4]のポリペプチドに対して少なくとも95%の類似性
を有する(さらにより好ましくは少なくとも95%の同
一性を有する)ポリペプチドおよびフラグメント、さら
に通常には少なくとも30個、より好ましくは少なくと
も50個のアミノ酸を含むかかるポリペプチドの部分を
包含する。
【0019】また本発明は、式: X-(R1)m-(R2)-(R3)n-Y で示されるポリペプチドを包含する。式中、アミノ末端
においてXは水素であり、カルボキシル末端においてY
は水素または金属であり、R1およびR3はアミノ酸残
基、mは1ないし1000の間の整数またはゼロ、nは
1ないし1000の間の整数またはゼロ、R2は本発明
アミノ酸配列、詳細には表1から選択されるアミノ酸配
列である。上式中、R2は、そのアミノ末端残基が左に
あってR1に結合し、そのカルボキシル末端残基が右に
あってR3に結合するように方向づけられる。mおよび
/またはnが1よりも大きいいずれのR基により示され
るアミノ酸残基鎖も、ヘテロポリマーまたはホモポリマ
ーであってよく、ヘテロポリマーが好ましい。
【0020】フラグメントは、前述のポリペプチドのア
ミノ酸配列のすべてではなく一部に対して全く同一であ
るアミノ酸配列を有する変種ポリペプチドである。Mu
rBポリペプチドについては、フラグメントは「独立し
て存在(free standing)」しているか、または一部分
もしくは領域を形成することにより、大型のポリペプチ
ド内に含まれていてもよく、最も好ましくは単一の連続
した領域、すなわち大型の単一ポリペプチドとして含ま
れる。好ましいフラグメントは、表1[配列番号:2ま
たは4]のアミノ酸配列の一部分を有する末端切断され
たポリペプチド、またはそれらの変種を包含するが、そ
の例としてはアミノ末端を含む一連の残基を切断、また
はカルボキシル末端を含む一連の残基を切断したものが
ある。宿主、とりわけスタフィロコッカス・アウレウス
における、本発明のポリペプチドの分解形態もまた好ま
しい。また、構造的または機能的属性により特徴づけら
れたフラグメント、例えばアルファーヘリックスおよび
アルファーヘリックス形成領域、ベータシートおよびベ
ータシート形成領域、ターンおよびターン形成領域、コ
イルおよびコイル形成領域、親水性領域、疎水性領域、
アルファー両親媒性領域、ベータ両親媒性領域、可変領
域、表面形成領域、基質結合領域、および高抗原性指標
領域を含むフラグメントなども好ましい。MurB活性
を媒介し、あるいは活性を改善し、望ましくない活性を
減じられたフラグメントである生物学的に活性のあるフ
ラグメントも好ましい。動物、とりわけヒトにおいて抗
原的または免疫原的なフラグメントもまた含まれる。個
体、特にヒトにおけるスタフィロコッカス・アウレウス
の生存に必須の機能、あるいは疾病を開始または維持す
る能力を付与する酵素の受容体またはドメインを含むフ
ラグメントが特に好ましい。本発明ポリペプチドのフラ
グメントである変種を、ペプチド合成による対応全長ポ
リペプチドの製造に使用してもよく、それゆえ、これら
の変種を全長のポリペプチド製造のための中間体として
用いてもよい。本発明ポリヌクレオチドのフラグメント
である変種を用いて本発明の全長のポリヌクレオチドを
合成してもよい。
【0021】コドンGTGによりコードされる最初のア
ミノ酸を配列番号:2においてメチオニンとして示す。
しかしながら、本発明の1の具体例において、本発明ポ
リペプチドのこの最初のアミノ酸はバリンである。
【0022】アミノ酸を示す標準的な1文字および3文
字法のほかに、本発明の特定のポリペプチドを説明する
際にXまたはXaaを用いる。XおよびXaaは、天然
に存在する20種のアミノ酸のいずれかが、ポリペプチ
ド配列中のそのように記載された位置にあることを意味
する。
【0023】ポリヌクレオチド 本発明の別の態様は単離ポリヌクレオチドに関するもの
であり、それには表1[配列番号:2または4]の推定
アミノ酸配列を有するMurBポリペプチドをコードす
る全長遺伝子およびそれに密接に関連するポリヌクレオ
チドおよびそれらの変種が包含される。本明細書に提供
される情報を用いて、例えば表1[配列番号:1または
3]に示すポリヌクレオチド配列を用い、出発物質スタ
フィロコッカス・アウレウス WCUH29細胞からの染色体
DNAフラグメントをクローニングおよび配列決定する
ために用いるような標準的なクローニングおよびスクリ
ーニングを用いて、MurBポリペプチドをコードして
いる本発明ポリヌクレオチドを得て、次いで、全長のク
ローンを得てもよい。例えば、本発明ポリヌクレオチド
配列、例えば表1[配列番号:1または3]に示す配列
を得るために、イー・コリ(E.coli)またはいくつかの
他の適切な宿主におけるスタフィロコッカス・アウレウ
ス WCUH29の染色体DNAのクローンの典型的なライブ
ラリーを、部分的配列に由来する、好ましくは17量体
またはそれ以上の長さの放射性標識化オリゴヌクレオチ
ドにてプローブする。プローブのDNAに同一であるD
NAを担持するクローンは厳密な条件を用いて区別でき
る。元の配列から設計した配列決定プライマーを用いて
このように同定した個々のクローンを配列決定すること
により、両方向で配列が伸長できるようになり、全遺伝
子配列を決定できる。このような配列決定は便宜的にプ
ラスミドクローンから調製した変性二本鎖DNAを用い
て実施する。適切な技法については、Maniatis,T.、Fit
sch,F.F.およびSambrookら、MolecularCloning,A Labo
ratory Manual、第2版;コールド・スプリング・ハー
バー・ラボラトリー・プレス、コールド・スプリング・
ハーバー、ニューヨーク(1989)に記載されている(Sc
reening By Hybridization 1.90およびSequencing Dena
tured Double-Stranded DNA Templates 13.70参照)。
本発明の典型例において、表1[配列番号:1または
3]に示すポリヌクレオチドが、スタフィロコッカス・
アウレウス WCUH29由来のDNAライブラリー中に見い
だされた。
【0024】表1[配列番号:1または3]に示すDN
A配列は、表1[配列番号:2または4]に示すアミノ
酸残基数とほぼ同数のアミノ酸からなる蛋白をコードし
ている読み枠を含んでおり、蛋白の推定分子量は、当該
分野でよく知られたアミノ酸の分子量を用いて算出でき
る。ヌクレオチド番号108からヌクレオチド番号10
29より開始する停止コドンまで間の配列番号:1のポ
リヌクレオチドは配列番号:2のポリペプチドをコード
する。本発明MurB蛋白は、寄託株のMurBをコー
ドしているDNAの配列決定結果により示されるよう
に、MurBファミリーの他の蛋白に構造的に関連して
いる。
【0025】本発明は、表1[配列番号:1または3]
のコーディング配列に対して全長にわたり同一であるポ
リヌクレオチド配列を提供する。成熟ポリペプチドのコ
ーディング配列またはそれらのフラグメント、ならびに
その他のコーディング配列を有する読み枠中の成熟ポリ
ペプチドのコーディング配列またはそのフラグメント、
例えばリーダーまたは分泌配列、プレ、プロ、プレプロ
蛋白配列をコードする配列も本発明により提供される。
ポリヌクレオチドは、例えば、転写された非翻訳配列、
終止シグナル、リボソーム結合部位、mRNAを安定化
する配列、イントロン、ポリアデニル化シグナル等の転
写非翻訳配列、および付加アミノ酸をコードする付加コ
ーディング配列等の非コーディング5'および3'配列等
の非コーディング配列をも含有しうるが、これらに限定
するのではない。例えば、融合ポリペプチドの精製を促
すマーカー配列をコードすることもできる。本発明のあ
る好ましい態様において、マーカー配列は、pQEベク
ター(Qiagen, Inc.)中に提供されるようなヘキサ−ヒ
スチジンペプチド(Gentzら、Proc. Natl. Acad. Sci.,
USA, 86:821-824(1989)に記載される)またはHA
タグ(Wilsonら、Cell,37:767(1984))である。本発
明のポリヌクレオチドはまた、構造遺伝子および遺伝子
発現を調節する天然の配列をも含むが、これらに限定す
るものではない。
【0026】本発明の好ましい具体例は、MurBポリ
ペプチドをコードいしている、表1の配列番号:1に示
すヌクレオチド108から1029のすぐ上流まで、ま
たはヌクレオチド1029までを含むポリヌクレオチド
である。
【0027】また本発明は、式: X-(R1)m-(R2)-(R3)n-Y で示されるポリヌクレオチドを包含する。式中、分子の
5’末端においてXは水素であり、分子の3’末端にお
いてYは水素または金属、R1およびR3は核酸残基、m
は1ないし3000の間の整数またはゼロ、nは1ない
し3000の間の整数またはゼロ、R2は本発明の核酸
配列、詳細には表1から選択される核酸配列である。上
のポリヌクレオチドの式中、R2は、5’末端残基が左
にあってR1に結合し、3’末端残基が右にあってR3
結合するように方向づけられる。mおよび/またはnが
1よりも大きいいずれかのR基により示される核酸鎖は
ヘテロポリマーまたはホモポリマーであってよく、ヘテ
ロポリマーが好ましい。好ましい具体例においてmおよ
び/またはnは1ないし1000の間の整数である。
【0028】本発明ポリヌクレオチドがスタフィロコッ
カス・アウレウス由来であるのが最も好ましいが、例え
ば、同じ分類学上の属の生物であっても好ましい。例え
ば、それらを同じ分類学上の科または目の生物から得て
もよい。
【0029】上記した本明細書の用語「ポリペプチドを
コードしているポリヌクレオチド」は、本発明ポリペプ
チド配列をコードする配列を含むポリヌクレオチドを包
含し、詳細には、細菌のポリペプチド、より詳細には表
1[配列番号:2または4]に示すアミノ酸配列を有す
るスタフィロコッカス・アウレウスのMurBのポリペ
プチドを包含する。該用語は、コーディング配列および
/または非コーディング配列を含んでいてもよいさらな
る領域を伴った、ポリペプチドをコードしている単一の
連続領域または不連続領域(例えば、組み込まれたファ
ージまたは配列の挿入または配列の編集により分断され
たもの)を含むポリヌクレオチドを包含する。さらに本
発明は、表1[配列番号:2または4]の推定アミノ酸
配列を有するポリペプチドの変種をコードする上記ポリ
ヌクレオチドの変種にも関する。本発明ポリヌクレオチ
ドのフラグメントである変種を用いて本発明の全長ポリ
ヌクレオチドを合成してもよい。
【0030】さらに特に好ましい具体例は、表1[配列
番号:2または4]のMurBポリペプチドのアミノ酸
配列を有するMurB変種をコードするポリヌクレオチ
ドであり、その中には、いくつか、少しの、5ないし1
0、1ないし5、1ないし3、2、1または0個のアミ
ノ酸残基を置換、欠損または付加を任意の組み合わせで
施したアミノ酸配列を有する。中でもとりわけ好ましい
ものは、MurBの特性および活性を変化させないサイ
レント置換、付加および欠損である。
【0031】本発明のさらに好ましい具体例は、表1
[配列番号:2または4]に示すアミノ酸配列を有する
MurBポリペプチドをコードしているポリヌクレオチ
ドに対して、その全長にわたり少なくとも70%の同一
性があるポリヌクレオチド、およびかかるポリヌクレオ
チドに対して相補的なポリヌクレオチドである。あるい
はまた、寄託株のMurBポリペプチドをコードしてい
るポリヌクレオチドに対してその全長にわたり少なくと
も80%同一である領域を含むポリヌクレオチド、およ
びそれに対して相補的なポリヌクレオチドが最も非常に
好ましい。この点に関して、全長で少なくとも90%同
一であるポリヌクレオチドがとりわけ好ましく、中でも
少なくとも95%の同一性を有するものが特に好まし
く、さらに少なくとも95%の同一性を有するものの中
でも少なくとも97%であるのがより好ましく、中でも
少なくとも98%および少なくとも99%であるのが特
に好ましく、さらに少なくとも99%であるのがより好
ましい。特に好ましい具体例は、表1[配列番号:1ま
たあ3]によりコードされる成熟ポリペプチドと実質的
に同じ生物学的機能または活性を保持するポリペプチド
をコードしているポリヌクレオチドである。
【0032】本発明はさらに本明細書上述の配列にハイ
ブリダイズするポリヌクレオチドに関する。この点に関
して、本発明は特に厳密な条件で本明細書上述のポリヌ
クレオチドにハイブリダイズするポリヌクレオチドに関
する。本明細書で用いる「厳密な条件」および「厳密な
ハイブリダイゼーション条件」なる用語は、配列間の同
一性が少なくとも95%、好ましくは少なくとも97%
である場合のみに起こるハイブリダイゼーションを意味
する。厳密なハイブリダイゼーション条件の例として
は、50%ホルムアミド。5xSSC(150mM N
aCl、15mMクエン酸三ナトリウム)、50mMリ
ン酸ナトリウム(pH7.6)、5xデンハーツ溶液、
10%硫酸デキストラン、および20マイクログラム/
mlの変性し、剪断されたサケ精子DNAを含有する溶
液中、42℃で一晩インキュベーションし、続いて約6
5℃で0.1xSSC中でフィルターを洗浄するもので
ある。ハイブリダイゼーションおよび洗浄条件は周知で
あり、Sambrookら、Molecular Cloning,A Laboratory
Manual、第2版;コールド・スプリング・ハーバー、ニ
ューヨーク(1989)、とりわけその第11章に実例が示
されている。
【0033】本発明はまた、厳密なハイブリダイゼーシ
ョン条件で、配列番号:1に示すポリヌクレオチド配列
に関する完全遺伝子を含む適当なライブラリーを、配列
番号:1に示す上記ポリヌクレオチド配列またはそのフ
ラグメントの配列を有するプローブでスクリーニング
し、DNA配列を単離することにより得ることのできる
ポリヌクレオチド配列を本質的に含むポリヌクレオチド
をも提供する。かかるポリヌクレオチドを得るために有
用なフラグメントには、例えば本明細書の別の箇所にお
いて説明するプローブおよびプライマー等がある。
【0034】本発明のポリヌクレオチドアッセイに関し
てここでさらに論じるが、例えば上述の本発明のポリヌ
クレオチドは、MurBをコードするcDNA全長およ
びゲノムクローンを単離するための、およびMurB遺
伝子に高度な配列類似性を有するその他の遺伝子のcD
NAおよびゲノムクローンを単離するための、RNA、
cDNAおよびゲノムDNA用のハイブリダイゼーショ
ンプローブとして使用することができる。このようなプ
ローブは通常少なくとも15塩基を含む。好ましくはこ
のようなプローブは少なくとも30塩基を有し、少なく
とも50塩基を有していてもよい。とりわけ好ましいプ
ローブは少なくとも30塩基を有し、50塩基またはそ
れ以下である。例えば、MurB遺伝子のコーディング
領域は、表1(配列番号:1または3)に示すDNA配
列を用いてオリゴヌクレオチドプローブを合成してスク
リーニングすることにより単離できる。次いで、本発明
の遺伝子の配列に相補的な配列を有する標識オリゴヌク
レオチドを、cDNA、ゲノムDNAまたはmRNAの
ライブラリーのスクリーニングに用い、プローブがライ
ブラリーのいずれのメンバーにハイブリダイゼーション
するのかを決定する。
【0035】本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプ
チドは、例えば、疾病とりわけヒトの疾病の治療法およ
び診断法の発見のための研究試薬および材料として使用
でき、とりわけポリヌクレオチドアッセイに関連して本
明細書でさらに論じる。配列番号:1または2または3
または4の配列由来のオリゴヌクレオチドである本発明
ポリヌクレオチドを本明細書記載の方法に使用してもよ
いが、好ましくはPCRに使用して、本明細書で同定し
たポリヌクレオチドの全体または一部が感染した組織に
転写されるかどうかを決定する。かかる配列が、病原体
が達成した感染段階および感染型の診断にも有用である
ことが理解される。
【0036】また本発明は、さらなるアミノもしくはカ
ルボキシル末端アミノ酸、または成熟ポリペプチドに内
在するアミノ酸を加えた成熟蛋白であるポリペプチドを
コードできるポリヌクレオチドも提供する(例えば成熟
形態が一つ以上のポリペプチド鎖を有する場合)。この
ような配列は、前駆体から成熟形態への蛋白のプロセッ
シングに役割を担い、蛋白の輸送を可能にし、蛋白の半
減期を延長もしくは短縮し、またはとりわけアッセイも
しくは製造のための蛋白の操作を容易にすることができ
る。一般的にインビボの場合、付加アミノ酸は、細胞性
酵素によりプロセッシングされ、成熟蛋白から取り除か
れる。1またはそれ以上のプロ配列と融合した成熟形態
のポリペプチドを有する前駆蛋白は、ポリペプチドの不
活性形態でありうる。プロ配列が除去されると、通常に
はこのような不活性前駆体が活性化される。プロ配列の
いくつかまたはすべてを活性化の前に除去できる。通
常、このような前駆体はプロ蛋白と称される。
【0037】核酸塩基を示す標準的なA、G、C、T/
Uのほかに、本発明のある種のポリヌクレオチドを説明
する場合にNを用いる。Nは、隣接するヌクレオチド位
置と一緒になって作用する場合において、正確な読み枠
を読中で読まれる場合で、Nがそのような読み枠におい
て未成熟終止コドンを形成する効果を有する塩基でない
ことが好ましい場合を除き、4種のDNA塩基またはR
NA塩基のいずれかがDNAまたはRNA配列のその指
定位置にあることを意味する。要するに、本発明のポリ
ヌクレオチドは成熟蛋白、リーダー配列を加えた成熟蛋
白(プレ蛋白と称することができる)、プレ蛋白のリー
ダー配列ではない1またはそれ以上のプロ配列を有する
成熟蛋白の前駆体、またはリーダー配列および1または
それ以上のプロ配列を有するプロ蛋白の前駆体であるプ
レプロ蛋白をコードしていてもよく、プロ配列は通常ポ
リペプチドの活性および成熟形態を生成するプロセッシ
ング段階で除去される。
【0038】ベクター、宿主細胞、発現 本発明はまた、ポリヌクレオチドまたは本発明のポリヌ
クレオチドを含むベクター、本発明ベクターで遺伝子操
作される宿主細胞および組換え技法による本発明のポリ
ペプチドの製造にも関する。本発明DNA構築物に由来
するRNAを用い、無細胞翻訳系を用いてこのような蛋
白を製造できる。組換え体を製造するために、宿主細胞
を遺伝子操作して、発現系もしくはそれらの一部、また
は本発明のポリヌクレオチドを組み込むことができる。
ポリヌクレオチドの宿主細胞への導入は、例えば、Davi
sら、Basic Methods in Molecular Biology(1986);S
ambrookら、Molecular Cloning;A Laboratory Manua
l、第2版;コールド・スプリング・ハーバー・ラボラ
トリー・プレス、コールド・スプリング・ハーバー、ニ
ューヨーク(1989)のように、多くの標準的な実験マニ
ュアルに記載される方法により行うことができ、例えば
リン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE−デ
キストラン媒介トランスフェクション、トランスベクシ
ョン、マイクロインジェクション、陽イオン脂質媒介ト
ランスフェクション、エレクトロポレーション、トラン
スダクション、スクレープ負荷、バリスティック導入お
よび感染等がある。
【0039】適当な宿主の代表的なものには、細菌細
胞、例えばストレプトコッカス属(Streptococci)、ス
タフィロコッカス属(Staphylococci)、エンテロコッ
カス属(Enterococci)、イー・コリ(E.coli)、スト
レプトミセス(Streptomyces)およびバチルス・ズブチ
リス(Bacillus subtiis)細胞;真菌細胞、例えば酵母
細胞およびアスペルギルス属(Aspergillus)細胞;昆
虫細胞、例えばドロソフィラS2(Drosophila S2)お
よびスポドプテラSf9(Spodoptera Sf9)細胞;動物
細胞、例えばCHO、COS、HeLa、C127、3
T3、BHK、293およびボウズ(Bows)黒色腫細
胞;ならびに植物細胞等がある。
【0040】本発明のポリペプチドを製造するために非
常に多くの発現系を使用できる。このようなベクターに
は、染色体、エピソームおよびウイルス由来のベクタ
ー、例えば細菌プラスミド由来、バクテリオファージ由
来、トランスポゾン由来、酵母エピソーム由来、挿入エ
レメント由来、酵母染色体エレメント由来、例えばバキ
ュロウイルス、パポバウイルス、例えばSV40、ワク
シニアウイルス、アデノウイルス、鶏痘ウイルス、仮性
狂犬病ウイルスおよびレトロウイルス等のウイルス由来
のベクター、ならびにそれらを組み合わせたものに由来
するベクター、例えばプラスミドおよびバクテリオファ
ージの遺伝学的エレメント由来のベクター、例えばコス
ミドおよびファージミド等がある。発現系の構築物は発
現を制御および引き起こす調節領域を含有していてもよ
い。この点に関して、一般的には、宿主中にポリヌクレ
オチドを保持、伸長または発現するのに、および/また
はポリペプチドを発現するのに適した任意の系またはベ
クターを発現に使用できる。周知のおよび通常的な種々
の任意の技術により、適当なDNA配列を発現系に挿入
してもよく、例えばSambrookら、Molecular Cloning,A
Laboratory Manual(上述)に記載されている。
【0041】翻訳蛋白を、小胞体内腔、ペリプラスミッ
クスペースまたは細胞外環境へ分泌させるために、適当
な分泌シグナルを発現するポリペプチドに組み込むこと
ができる。これらのシグナルはポリペプチドに本来的な
ものであってもく、あるいは異種性のシグナルでもよ
い。
【0042】本発明のポリペプチドは周知の方法によ
り、組換え細胞培養物から回収および精製でき、その方
法には、例えば硫酸アンモニウムまたはエタノール沈
殿、酸抽出、陰イオンまたは陽イオン交換クロマトグラ
フィー、ホスホセルロースクロマトグラフィー、疎水性
相互作用クロマトグラフィー、親和性クロマトグラフィ
ー、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィーおよび
レクチンクロマトグラフィー等がある。高速液体クロマ
トグラフィーを精製に用いるのが最も好ましい。ポリペ
プチドが単離および/または精製中に変性した場合、再
び活性なコンホーメーションにするために、蛋白再生の
ための周知の技法を用いることができる。
【0043】診断アッセイ 本発明はまた診断試薬として使用するための本発明のM
urBポリヌクレオチドの使用にも関する。真核生物と
りわけ哺乳動物、特にヒトにおけるMurBの検出は、
疾患の診断のための診断法を提供する。MurB遺伝子
を含む生物に感染した真核生物(本明細書において「個
体」とも称する)とりわけ哺乳動物、特にヒトを種々の
方法によりDNAレベルで検出できる。診断用の核酸
は、感染した個体の細胞および組織、例えば骨、血液、
筋肉、軟骨および皮膚より得ることができる。ゲノムD
NAを直接検出に使用してもよく、あるいは分析の前に
PCRもしくはその他の増幅法を用いることにより酵素
的に増幅できる。RNAまたはcDNAもまた同じ方法
で用いることができる。増幅法を用いると、真核生物と
りわけ哺乳動物、特にヒトに存在する原核生物株を、原
核生物遺伝子の遺伝子型の分析により特徴づけすること
ができる。対照配列の遺伝子型と比較した場合の増幅産
物の大きさの変化により、欠損および挿入を検出でき
る。点突然変異は、増幅DNAを標識化MurBポリヌ
クレオチド配列にハイブリダイズさせることにより同定
できる。完全に対合した配列はRNアーゼ消化により、
または融解温度の差により、誤対合二重らせんから区別
できる。変性剤含有または不含ゲル中のDNAフラグメ
ントの電気泳動の移動度の変化を検出することにより、
または直接的なDNAの配列決定により、DNA配列の
差を検出してもよい。例えばMeyersら、Science,230:1
242(1985)参照。また、特異的な位置での配列の変化
を、ヌクレアーゼ保護アッセイ、例えばRNアーゼおよ
びS1保護または化学的切断法によって明らかにしても
よい。例えばCottonら、Proc. Natl. Acad. Sci., US
A, 85:4397-4401 (1985)参照。
【0044】本発明の遺伝子の突然変異または多型性を
担持する細胞を、種々の技術により、DNAレベルで、
例えばセロタイピングすることにより検出してもよい。
例えば、RT−PCRを用いて突然変異を検出すること
ができる。RT−PCRは自動検出系、例えばGeneScan
等と組み合わせて用いるのがとりわけ好ましい。RNA
またはcDNAを同じ目的でPCRまたはRT−PCR
に用いてもよい。例を挙げると、MurBをコードする
核酸に相補的なPCRプライマーは、突然変異を同定お
よび分析するのに用いることができる。典型的なプライ
マーの例を下表2に示す。
【0045】表2 MurBポリヌクレオチドの増幅のためのプライマー 配列番号 プライマー配列 5 5'- GCCGACTTTTATATTACCCCTACT-3' 6 5'- ACAATCTTTAACTTCGCCACCATA-3'
【0046】また本発明は、式: X-(R1)m-(R2)-(R3)n-Y で示されるプライマーを包含する。式中、分子の5’末
端においてXは水素であり、分子の3’末端においてY
は水素または金属であり、R1およびR3は核酸残基、m
は1ないし20の間の整数またはゼロ、nは1ないし2
0の間の整数またはゼロ、R2は本発明のプライマー配
列、詳細には表2から選択されるプライ−配列である。
上のポリヌクレオチドの式中、R2は、5’末端残基が
左にあってR1に結合し、3’末端残基が右にあってR3
に結合するように方向づけられる。mおよび/またはn
が1よりも大きいいずれかのR基により示される核酸鎖
はヘテロポリマーまたはホモポリマーであってよく、表
1のポリヌクレオチドの領域に相捕的なヘテロポリマー
が好ましい。好ましい具体例においてmおよび/または
nは1ないし10の間の整数である。
【0047】本発明はまた、5'および/または3'末端
から1、2、3または4個のヌクレオチド除去したプラ
イマーをも提供する。該プライマーを用いて、感染個体
から単離された遺伝子を増幅してもよく、次いで、該遺
伝子をDNA配列を調べるための種々の技法に供しても
よい。このように、DNA配列における突然変異を検出
し、感染の診断および感染性物質のセロタイピングおよ
び/または分類に使用することができる。
【0048】本発明はまた、疾病、好ましくは細菌感
染、より好ましくはスタフィロコッカス・アウレウスに
よる感染の診断方法を提供し、該方法は、表1[配列番
号:1または3]の配列を有するポリヌクレオチドのの
発現レベルの上昇を個体由来の試料から検出することを
特徴とする。MurBポリヌクレオチドの発現の増加ま
たは低下は、ポリヌクレオチドの定量法として当該分野
でよく知られたいずれかの方法、例えば増幅、PCR、
RT−PCR、RNアーゼ保護、ノーザンブロッティン
グおよびその他のハイブリダイゼーション法を用いて測
定できる。
【0049】さらに、正常対照組織サンプルと比較し
て、MurB蛋白の過剰発現を検出するための本発明診
断アッセイを用いて、例えば感染の存在を検出してもよ
い。宿主由来のサンプル中のMurB蛋白のレベルを決
定するために用いることができるアッセイ技法は、当業
者に周知である。かかるアッセイ法には、ラジオイムノ
アッセイ、競争結合アッセイ、ウェスタンブロット分析
およびELISAアッセイ等がある。
【0050】抗体 本発明のポリペプチドもしくはそれらの変種、またはそ
れらを発現する細胞を免疫源として用いて、かかるポリ
ペプチドに免疫特異的な抗体を得ることができる。本明
細書で用いる「抗体」には、モノクローナルおよびポリ
クローナル抗体、キメラ、一本鎖、サル化抗体およびヒ
ト化抗体、ならびにFabフラグメントが包含され、さ
らに免疫グロブリン発現ライブラリーの産物等のFab
フラグメントも包含される。本発明のポリペプチドに対
して生じる抗体は、ポリペプチドまたはエピトープが付
いたフラグメント、アナログまたは細胞を、好ましくは
ヒトはでない動物に通常の実験法を用いて投与すること
により得ることができる。連続的細胞系培養により産生
される抗体を提供する、当業者周知の技術を用いて、モ
ノクローナル抗体を調製することができる。例として
は、Kohler, G.およびMilstein, C.,Nature, 256:49
5-497 (1975); Kozborら、Immunology Today, 4:72
(1983); Coleら、Monoclonal Antibodies and Canc
er Therapy, Alan R Liss, Inc.、77-96頁(1985)に記
載されるような種々の技法がある。一本鎖抗体の産生の
ために記載された技術(米国特許第4946778号)
を適用して、本発明ポリペプチドに対する一本鎖抗体を
得ることができる。また、トランスジェニックマウスま
たはその他の生物、例えばその他の哺乳動物を用いてヒ
ト化抗体等の抗体を発現させてもよい。
【0051】別法として、ファージディスプレイ技法を
用いて、抗−ポリペプチドを有することにつきスクリー
ニングされたヒト・リンパ球のPCR増幅されたv遺伝
子のレパートリーから、抗−MurBを有することにつ
いてスクリーニングされたヒトから、あるいは無処理の
ライブラリーから、ポリペプチドに対する結合活性を有
する抗体遺伝子を選別することもできる(McCafferty,
J.ら、Nature 348:552-554 (1990); Marks, J.ら、B
iotechnology 10:779-783 (1992))。これらの抗体の
親和性はチェインシャフリング(chain shuffling)に
より改善することもできる(Clackson, T.ら、Nature 3
52:624-628 (1991))。
【0052】二つの抗原結合ドメインが存在する場合、
各ドメインは「二特異性」抗体と称する異なるエピトー
プに対して指向される。上記抗体を用いてポリペプチド
を発現するクローンを単離または同定してもよく、上記
抗体を親和性クロマトグラフィーにより精製することが
できる。
【0053】従って、とりわけMurBに対する抗体
を、感染、とりわけ細菌感染の治療に用いてもよい。
【0054】ポリペプチド変種には抗原的、エピトープ
的または免疫学的に等価な変種等があり、本発明の特定
の態様である。本明細書で用いる「抗原的に等価な誘導
体」なる用語は、本発明により蛋白またはポリペプチド
に対して生成した場合、病原および哺乳動物宿主間での
即時的な物理的相互作用を妨害する特定の抗体により特
異的に認識されるポリペプチドまたはその同等物を包含
する。本明細書で用いる「免疫学的に等価な誘導体」な
る用語は、脊椎動物において抗体を産生させるのに適し
た処方を用いた場合、抗体が病原および哺乳動物宿主間
での即時的な物理的相互作用を妨害するように作用する
ペプチドまたはその等価物を包含する。
【0055】ポリペプチド、例えば抗原的、免疫学的に
等価な誘導体、またはそれらの融合蛋白は、マウスまた
はその他の動物例えばラットもしくはニワトリを免疫す
るための抗原として使用できる。融合蛋白はポリペプチ
ドに安定性を付与できる。抗原は、例えば抱合すること
により、免疫原性キャリヤ蛋白、例えばウシ血清アルブ
ミン(BSA)またはキーホール・リンペット・ヘモシ
アニン(keyhole limpet haemocyanin:KLH)に結合
することができる。あるいはまた、蛋白もしくはポリペ
プチド、またはそれらに抗原的もしくは免疫学的に等価
なポリペプチドの多重コピーを含む多重抗原ペプチド
は、免疫原性を改良するための十分な抗原性を有してい
るので、キャリヤーを使用しなくてすむ。
【0056】好ましくは、抗体またはそれらの変種を、
個体における免疫原性を減じるために修飾する。例え
ば、個体がヒトである場合、最も好ましくは、抗体は
「ヒト化」されており;この場合、ハイブリドーマ由来
の抗体の相補性決定領域がヒト・モノクローナル抗体に
移植されており、例えばJones,P.ら、Nature 321:522-5
25(1986)またはTempestら、Biotechnology 9:266-273
(1991)に記載されている。本発明のポリヌクレオチド
を遺伝学的免疫において使用する場合、例えばプラスミ
ドDNAの筋肉への直接注射(Wolffら、Hum.Mol.Gene
t.1:363(1992);Manthorpeら、Hum.Gene Ther.4:419
(1963))、特異的蛋白キャリヤーとDNAとの複合体
の送達(Wuら、J.Biol.Chem.264:16985(1989))、リ
ン酸カルシウムとのDNA共沈(Benvenisty & Reshe
f、PNAS 83:9551(1986))、種々の形態のリポソーム
中へのDNA封入(Kanedaら、Science 243:375(198
9))、微粒子爆撃(Tangら、Nature 356:152(199
2);Eisenbraunら、DNA Cell Biol.12:791(1993))
およびクローン化レトロウイルスベクターを用いたイン
ビボ感染(Seegerら、PNAS 81:5849(1984))等の適切
な送達方法を用いるのが好ましい。
【0057】アンタゴニストおよびアゴニスト−アッセ
イおよび分子 本発明ポリペプチドを用いて、例えば、細胞、無細胞標
品、化学ライブラリー、および天然産物混合物中におけ
る小型分子基質およびリガンドの結合を評価してもよ
い。これらの基質およびリガンドは天然基質およびリガ
ンドであってもよく、構造上または機能上の模倣物であ
ってもよい。例えば、Coligan et al.,Current Protoco
ls in Immunology 1(2):Chapter 5 (1991)参照。
【0058】また本発明は、MurBポリペプチドまた
はポリヌクレオチドの作用を増強(アゴニスト)または
阻害(アンタゴニスト)する化合物、詳細には、静菌性
および/または殺菌性化合物を同定するための、化合物
のスクリーニング方法をも提供する。該スクリーニング
方法は高処理量の方法である。例えば、アゴニストまた
はアンタゴニストをスクリーニングするために、Mur
Bポリペプチドを含む、合成反応混合物、膜、細胞表面
膜もしくは細胞壁のごとき細胞コンパートメント、また
はそれらのいずれかの調製物、およびこのようなポリペ
プチドの標識基質またはリガンドを、MurBアゴニス
トまたはアンタゴニストとなりうる候補分子の存在下ま
たは不在下でインキュベーションする。候補分子がMu
rBポリペプチドにアゴナイズまたは拮抗する能力は、
標識化リガンドの結合の低下またはこのような基質から
の生成物の産生の低下に反映される。結合しても影響を
及ぼさない分子、すなわちMurBの効果を誘導しない
分子は、最も良好なアンタゴニストである可能性があ
る。結合性が良好で、基質からの生成物の生成速度を高
める分子はアゴニストである。基質からの生成物の生成
速度またはレベルはリポーターシステムを用いることに
より強調できる。この点に関して有用なリポーターシス
テムには、生成物に転換される比色測定用標識化基質、
MurBポリヌクレオチドまたはポリペプチド活性の変
化に反応するリポーター遺伝子、および当該分野で周知
の結合アッセイ等があるが、これらに限定するものでは
ない。
【0059】MurBアンタゴニストのアッセイのもう
1つの例は競争アッセイであり、競争阻害アッセイに適
した条件下で、MurBおよび潜在的アンタゴニスト
を、MurB結合分子、組換えMurB結合分子、天然
基質もしくはリガンド、または基質もしくはリガンド模
倣物と混合する。例えば放射活性または比色測定用化合
物によりMurBを標識し、結合分子に結合した、また
は生成物に変換されたMurB分子の数を正確に決定し
て、潜在的なアンタゴニストの効果を評価できる。
【0060】潜在的アンタゴニストには、本発明ポリペ
プチドに結合し、そのことによりその活性を阻害し消失
させる小型有機分子、ペプチド、ポリペプチドおよび抗
体などがある。また、潜在的アンタゴニストは、密接に
関連した蛋白または抗体のごとき小型有機分子、ペプチ
ド、ポリペプチドであってもよく、それらは結合分子の
同じ部位に結合するが、MurBにより誘導される活性
を誘導せず、それゆえMurBを結合から排除すること
によりMurBの作用を妨害する。潜在的アンタゴニス
トには、ポリペプチドの結合部位に結合し、およびそれ
を占領し、それにより細胞性結合分子への結合を防御し
て、正常の生物学的活性を防御する小型分子等がある。
小型分子の例としては、小型有機分子、ペプチド、ペプ
チド様分子等があるが、これらに限定するものではな
い。その他の潜在的アンタゴニストにはアンチセンス分
子等がある(これらの分子についての記載に関してはOk
ano,J.,Neurochem.56:560(1991);Oligodeoxy-nucle
otides as Antisense Inhibitors of Gene Expressio
n,CRCプレス、ボッカラートン、フロリダ州(198
8)参照)。好ましい潜在的アンタゴニストには、Mu
rB関連化合物およびMurB変種等がある。
【0061】本明細書に示す各DNA配列を、抗細菌化
合物の発見および開発に使用してもよい。コードされて
いる蛋白は、発現した場合、抗細菌剤のスクリーニング
のための標的として使用されうる。さらに、コードされ
ている蛋白のアミノ末端領域または各mRNAのシャイ
ン−ダルガノ配列または他の翻訳容易化配列をコードし
ているDNA配列を用いてアンチセンス配列を構築し、
目的コーディング配列の発現を制御することもできる。
【0062】本発明は、感染の続発症に関与する病因お
よび哺乳動物宿主間の最初の物理的相互作用を妨害する
ための本発明ポリペプチド、ポリヌクレオチドまたは阻
害物質の使用を提供する。とりわけ本発明分子を、内在
デバイス上の哺乳動物細胞外マトリックス蛋白または傷
における細胞外マトリックス蛋白への細菌の付着、詳細
にはグラム陽性細菌の付着の防止;例えば、哺乳動物チ
ロシンキナーゼのホスホリレーションを開始することに
よる、MurB蛋白により媒介される哺乳動物細胞への
侵入のブロック(Rosenshine et al.,Infect.Immunol.6
0:2211(1992));哺乳動物細胞外マトリックス蛋白と細
菌MurB蛋白との間の、組織ダメージを媒介する細菌
付着のブロック;内在デバイスの移植または他の外科的
方法以外により開始される、感染における通常の病状の
進行のブロックに使用することができる。
【0063】本発明アンタゴニストおよびアゴニスト
を、例えば、疾病の抑制および治療に用いてもよい。
【0064】ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter
pylori)(本明細書中、エッチ・ピロリともいう)菌
は、胃癌、潰瘍、胃炎を発病している世界中の人々の3
分の1以上の胃に感染している(国際癌研究機関(Inte
rnational Agency for Research on Cancer)(1994)S
chistomoses,Liver Flukes and Helicobacter Pylori
(International Agency for Research on Cancer,Lyo
n,France;http://www.uicc.ch/ecp/ecp2904.
htm))。さらに、この国際癌研究機関は、最近になっ
て、ヘリコバクター・ピロリと胃腺癌の間の因果関係を
認識し、その細菌をグループI(限定的)発癌物質と分
類した。本発明により提供されるスクリーニング法を用
いて見出される本発明の好ましい抗菌化合物(gidB
ポリペプチドおよび/またはポリヌクレオチドのアゴニ
ストおよびアンタゴニスト)、特に狭スペクトルの抗生
物質は、ヘリコバクター・ピロリ感染の治療に有用であ
る。このような治療はヘリコバクター・ピロリ誘発性
癌、例えば胃腸癌の出現を減少させる。かかる治療はま
た胃潰瘍および胃炎も治癒する。
【0065】ワクチン 本発明の別の態様は、個体とりわけ哺乳動物における免
疫学的反応を誘導する方法に関し、該方法は、感染、詳
細には細菌感染、最も詳細にはスタフィロコッカス・ア
ウレウス感染から個体を防御するための抗体および/ま
たはT細胞応答を生じさせるに十分なMurBまたはそ
のフラグメントもしくは変種を個体に接種することを特
徴とする。かかる免疫学的応答が細菌の複製を遅らせる
方法も提供される。本発明のさらにもう1つの態様は、
個体における免疫学的応答の誘導方法に関し、該方法
は、疾病が個体においてすでに確立されているか否かに
かかわらず、インビボでMurB、またはそのフラグメ
ントもしくは変種を発現させるためにMurBまたはそ
のフラグメントもしくは変種の発現を指令する核酸ベク
ターをかかる個体に送達して、例えば、抗体および/ま
たはT細胞免疫応答(例えば、サイトカイン産生T細胞
または細胞毒性T細胞)を生じさせる免疫学的応答を誘
導して、該個体を疾病から防御する抗体を産生させるこ
とを特徴とする。迅速に遺伝子を所望細胞中に投与する
方法としては、粒子上にコーディングすること等がある。
かかる核酸ベクターはDNA、RNA、修飾核酸、また
はDNA/RNAハイブリッドを含んでいてもよい。
【0066】本発明のさらなる態様は、免疫学的反応を
宿主内に誘導できる、または誘導されたた宿主に導入し
た場合、MurBまたはそれによりコードされている蛋
白に対する免疫学的反応を該宿主に誘導する免疫学的組
成物に関し、その組成物は組換えMurBまたはそれに
よりコードされている蛋白を含み、MurBまたはそれ
によりコードされている蛋白に対する抗原をコードし発
現するDNAを含む。免疫学的応答を治療的または予防
的に用いてもよく、また免疫学的応答はCTLまたはC
D4+T細胞から生じるような抗体免疫または細胞性免
疫の形態であってもよい。
【0067】MurBポリペプチドまたはそれらのフラ
グメントを、それ自身は抗体を産生しないが、第1の蛋
白を安定化し、免疫原的および保護特性を有する融合蛋
白を産生する能力のある共存蛋白(co-protein)と融合
させてもよい。好ましくは、かかる融合組換え蛋白は、
抗原補蛋白、例えばヘモフィルス・インフルエンザエ
(Hemophilus influenzae)由来のリポ蛋白D、グルタ
チオン−S−トランスフェラーゼ(GST)またはベー
ターガラクトシダーゼのごとき共存蛋白、蛋白を可溶化
してそれらの産生および精製を促進する比較的大きな共
存蛋白等を含む。さらに、共存蛋白は免疫系において普
遍的な刺激を提供するという意味で、アジュバントとし
て作用することができる。共存蛋白は第1の蛋白のアミ
ノまたはカルボキシル末端のどちらかに結合できる。
【0068】本発明は、本発明のポリペプチドまたはポ
リヌクレオチドおよびSato Y.ら、Science 273:352 (19
66)に記載されているような免疫刺激DNA配列を含む
組成物、とりわけワクチン組成物、および方法を提供す
る。
【0069】また、本発明は、スタフィロコッカス・ア
ウレウスに感染した動物モデルにおいて、かかる遺伝的
免疫化実験に用られるDNA構築物中の細菌細胞表面蛋
白の不変領域をコードすることが示されている、説明し
たポリヌクレオチドまたはとりわけそれらのフラグメン
トを用いる方法を提供し、これらはとりわけ予防的また
は治療的免疫反応を刺激することができる蛋白エピトー
プを同定するのに有用である。この研究は、哺乳動物、
とりわけヒトにおける細菌感染とりわけスタフィロコッ
カス・アウレウス感染の予防薬または治療的処置の開発
のために、感染に抵抗しこれを一掃するのに成功した動
物の必須器官から特に価値あるモノクローナル抗体をう
まく調製することを可能にすると思われる。
【0070】ポリペプチドを宿主接種用抗原として用い
て、例えば損傷組織への細菌の付着を阻害することによ
り細菌の侵入に対して防御する特異的抗体を得てもよ
い。組織損傷の例としては、例えば機械的、化学的もし
くは熱的ダメージにより、または内在デバイスの埋め込
みにより引き起こされた皮膚または結合組織の創傷、ま
たは粘膜、例えば口、乳腺、尿道または膣の創傷等があ
る。
【0071】また本発明は、適切な担体と一緒になった
免疫原性組換え蛋白を含有するワクチン処方を包含す
る。蛋白は胃で分解されうるので、非経口的に、例えば
皮下、筋肉内、静脈内または皮膚内等に投与するのが好
ましい。非経口投与に適した処方には、抗酸化剤、緩衝
液、静細菌剤、および処方を個体の体液(好ましくは血
液)と等張にする溶質を含有していてもよい水性または
非水性無菌注射液、および懸濁化剤または増粘剤を含有
していてもよい水性または非水性無菌懸濁液等がある。
処方は1回投与または多回投与用容器、例えばシールし
たアンプルおよびバイアルに入れてよく、使用直前に無
菌液体担体の添加のみを必要とする凍結乾燥状態として
保存してもよい。ワクチン処方は処方の免疫原性を高め
るアジュバント系を含有していてもよく、例えば水中油
系または当該分野で周知のその他の系等がある。投与量
はワクチンの特異的活性に依存し、通常の実験法により
容易に決定できる。本発明を特定のMurB蛋白に関し
て説明したが、本発明は天然に存在する蛋白および、実
質的に組換え蛋白の免疫原特性に影響しない付加、欠失
または置換を施した類似の蛋白のフラグメントを包含す
ることが理解されよう。
【0072】組成物、キットおよび投与 本発明はまた上述のポリヌクレオチドもしくはポリペプ
チド、またはそれらのアゴニストもしくはアンタゴニス
トを含む組成物にも関する。本発明ポリペプチドを、細
胞、組織もしくは生物に用いられる未滅菌もしくは滅菌
済み担体と混合して、例えば対象への投与に適した医薬
的担体と混合して用いることができる。このような組成
物は、例えば溶媒添加物または治療上有効量の本発明ポ
リペプチド、および医薬的に許容できる担体または賦形
剤を含む。このような担体には生理食塩水、緩衝化生理
食塩水、デキストロース、水、グリセロール、エタノー
ルおよびそれらの組み合わせ等があるが、これらに限定
するものではない。処方は投与法に適したものにすべき
である。さらに本発明は、1またはそれ以上の上記本発
明組成物成分を充填した1またはそれ以上の容器を含む
診断用および医薬用パックおよびキットにも関する。
【0073】本発明ポリペプチドおよびその他の化合物
を、単独で、あるいは治療用化合物等のその他の化合物
と組み合わせて用いてもよい。いずれかの有効かつ利便
的な方法、例えば、とりわけ局所、経口、経膣、静脈
内、腹膜腔内、筋肉内、皮下、鼻腔内、または皮膚内の
経路で医薬組成物を投与してもよい。治療において、ま
たは予防薬として、活性物質を注射用組成物として、例
えば好ましくは等張の無菌水性分散物として個体に投与
できる。別法として、組成物を局所適用用、例えば軟
膏、クリーム、ローション、眼軟膏、点眼液、点耳液、
洗口剤、含浸包帯および縫合用の糸、ならびにエアロゾ
ール等の形態に処方してもよく、適当な慣用的な添加
物、例えば保存剤、薬物の浸透を補助する溶媒、ならび
に軟膏およびクリームには軟化剤を含有していてもよ
い。かかる局所用処方は、適合した慣用的な担体、例え
ばクリームまたは軟膏基剤、およびローションにはエタ
ノールまたはオレイルアルコールを含有していてもよ
い。このような担体は重量で処方の約1%から約98%
であってよく、より通常には重量で処方の約80%まで
とする。哺乳動物とりわけヒトに投与するために、活性
物質の1日あたりの投与量は、0.01mg/kgから
10mg/kgであり、典型的には約1mg/kgであ
る。医者はあらゆる場合、個体に最も適した実際の投与
量を決定し、年齢、体重および特に個体の反応性に応じ
て変化させる。上述の投与量は、平均的なケースの典型
例である。もちろん、高用量および低用量の範囲が適合
する個々の例もあり、かかる例は本発明の範囲内であ
る。
【0074】内在デバイスには外科的インプラント、補
てつデバイスおよびカテーテル等があり、即ち個体の体
に導入し、長時間その位置に存在するものである。この
ようなデバイスには、例えば人工関節、心臓弁、ペース
メーカー、血管移植片、血管カテーテル、脳脊髄液シャ
ント、尿カテーテル、継続的歩行可能腹膜透析(contin
uous ambulatory peritoneal dialysis:CAPD)カ
テーテル等がある。本発明の組成物を注射により投与
し、内在デバイスの挿入の直前に、関連細菌に対する全
身的な効果を得てもよい。手術後、デバイスが体内に存
在する期間中、処置を続けてもよい。さらに、外科的手
技中に広げるカバーに用いて、細菌性創傷感染、とりわ
けスタフィロコッカス・アウレウスの創傷感染を防御す
ることもできる。
【0075】多くの整形外科医は、補てつ関節を有する
ヒトについては、菌血症を生じうる歯科的処置の前に抗
生物質予防法を考慮すべきであると考えている。遅延性
の重篤な感染は、時々補てつ関節を失うに至る深刻な合
併症であり、有意性のある罹病率および死亡率を伴う。
それゆえ、この状況において、予防的な抗生物質に代わ
るものとして、活性物質の使用を拡張することが可能で
ある。
【0076】上述の治療に加え、一般的には本発明組成
物を創傷の治療薬として使用して、創傷組織に曝露した
マトリックス蛋白に細菌が付着するのを防いでもよく、
歯科治療においては抗生物質による予防法に代えて、ま
たはそれと組み合わせて予防的に使用してもよい。
【0077】別法として、本発明の組成物を用いて挿入
直前の内在デバイスを浸してもよい。創傷または内在デ
バイスを浸すためには、活性物質は1μg/mlから1
0mg/mlの濃度であるのが好ましい。ワクチン組成
物を便宜的に注射可能な形態にする。慣用的なアジュバ
ントを用いて免疫反応を高めてもよい。ワクチン化に適
した単位投与量は、抗原0.5〜5μg/kgであり、
このような投与量は1〜3週間隔で1〜3回投与するの
が好ましい。本発明化合物については、指示した投与量
範囲では、適切な個体への投与を妨げるような不利な毒
性効果は観察されない。本明細書に開示した各文献を、
参照によりその全体が本明細書に記載されているものと
みなす。本願が優先権を主張しているいずれの特許出願
も、参照によりその全体が本明細書に記載されているも
のとみなす。
【0078】用語 以下の説明は、本明細書、とりわけ実施例において汎用
される特定の用語の理解を容易にするために示すもので
ある。
【0079】「疾病」は、上気道感染(例えば、中耳
炎、細菌性気管炎、急性咽頭蓋炎、甲状腺炎)、下気道
感染(例えば、蓄膿症、肺膿瘍)、心臓感染(例えば、
感染性心内膜炎)、胃腸感染(例えば、分泌性下痢、脾
臓膿瘍、腹膜後膿瘍)、CNS感染(例えば、大脳膿
瘍)、眼感染(例えば、眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、眼内
炎、前中隔および眼窩蜂巣炎、涙嚢炎)、腎および尿管
感染(例えば、副睾丸炎、腎内および腎周囲膿瘍、トキ
シックショック症候群)、皮膚感染(例えば、膿痂疹、
毛嚢炎、皮膚膿瘍、蜂巣炎、創傷感染、細菌性筋炎)、
ならびに骨および関節感染(例えば、敗血症性関節炎、
骨髄炎)のごとき疾病を包含する、細菌による感染によ
り引き起こされる疾病またはかかる細菌感染に関連した
疾病を意味する。
【0080】「宿主細胞」は外来性ポリヌクレオチド配
列により形質転換もしくはトランスフェクションされ
た、または形質転換またはトランスフェクションするこ
とのできる細胞である。
【0081】当該分野にて周知であるように「同一性」
または「類似性」は、場合によっては、配列を比較して
測定されるような、二つまたはそれ以上のポリペプチド
配列間または二つまたはそれ以上のポリヌクレオチド配
列間の関係である。当該分野において、「同一性」とは
また、時には、かかる配列の2つの鎖の間の合致により
決定されるような2つのポリペプチドまたはポリヌクレ
オチド配列間の関連性の程度をも意味する。「同一性」
および「類似性」は共に下記のものを包含する既知方法
(これらに限らない)により容易に算出できる(Comput
ational Molecular Biology,Lesk,A.M.編、オックスフ
ォード・ユニバーシティー・プレス、ニューヨーク、19
88年;Biocomputing:Informatics and Genome Project
s,Smith,D.W.編、アカデミック・プレス、ニューヨー
ク、1993年;Computer Analysis of Sequence Data,パ
ートI,Griffin,A.M.およびGriffin,H.G.編、ヒューマ
ナ・プレス、ニュージャージー、1994年;Sequence Ana
lysis in Molecular Biology,von Heinje,G.、アカデ
ミック・プレス、1987年;Sequence Analysis Primer,
Gribskov,M.およびDevereux,J.編、Mストックトン・プ
レス、ニューヨーク、1991年;およびCarillo,H.,およ
びLipman,D.,SIAM J., Applied Math., 48:1073(198
8))。同一性を決定するための好ましい方法は、試験す
る2つの配列間で最も良く適合するように設計される。
同一性および類似性を測定する方法は、公に利用できる
コンピュータープログラムに集成されている。二つの配
列間の同一性および類似性を測定する好ましいコンピュ
ータープログラム法は、GCGプログラムパッケージ
(Devereux,J.ら、Nucleic Acids Research 12(1):387
(1984)、BLASTP、BLASTNおよびFASTA(Atschul,S.F.
ら、J.Molec.Biol.215:403-410(1990)))を包含す
るが、これらに限定されるものではない。BLAST Xプロ
グラムはNCBIおよび他のソースから公に利用できる
(BLAST Manual, Altschul, S., et al., NCBI NLM NIH
Bethesda, MD 20894; Altschul, S., et al., J.Mol.
Biol. 215:403-410 (1990))。一例として、配列番号:
1の対照ヌクレオチド配列に対して、例えば少なくとも
95%の同一性を有するヌクレオチド配列を有するポリ
ヌクレオチドを挙げると、そのポリヌクレオチド配列が
配列番号:1の対照ヌクレオチド酸配列のヌクレオチド
100個ごとに5個までのヌクレオチドの変化を含みう
ることを除き、そのポリヌクレオチドのヌクレオチド配
列は対照配列と同一である。言い換えると、対照酸配列
に対して少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列
を有するポリペプチドを得るためには、対照配列中の5
%までのヌクレオチドが欠失または別のヌクレオチドと
置換されていてもよく、あるいは対照配列中の全ヌクレ
オチドのうち5%までの数のヌクレオチドが対照配列に
挿入されたものであってもよい。対照配列のこれらの変
異は、対照ヌクレオチド配列の5’または3’末端位置
に存在していてもよく、あるいはそれらの末端位置の間
のいずれかの位置に存在していてもく、対照配列のヌク
レオチドに散在していてもよく、あるいは対照配列内の
1個またはそれ以上の一連の群となっていてもよい。同
様に、配列番号:2の対照アミノ酸配列に対して少なく
とも例えば95%の同一性を有するアミノ酸配列を有す
るポリペプチドを例に挙げると、そのポリペプチド配列
が配列番号:2の対照アミノ酸配列のアミノ酸100個
ごとに5個までのアミノ酸の変化を含みうることを除
き、そのポリペプチドのアミノ酸配列は対照配列と同一
である。言い換えると、対照アミノ酸配列に対して少な
くとも95%同一であるアミノ酸配列を有するポリペプ
チドを得るためには、対照配列中のアミノ酸の5%まで
が欠失または他のアミノ酸と置換していてもよく、ある
いは対照配列中の全アミノ酸のうち5%までの数のアミ
ノ酸が対照配列中に挿入されたものであってもよい。対
照配列におけるこれらの変化は、対照アミノ酸配列のア
ミノまたはカルボキシ末端位置に存在してもよく、ある
いはそれらの末端間のいずれかの位置に存在してもよ
く、対照配列中に散在していてもよく、あるいは対照配
列内で1個またはそれ以上の一連の群をなしていてもよ
い。
【0082】「単離」とは、「人の手によって」天然の
状態から変化させられた、すなわち、天然物の場合、そ
の本来の環境から変化または除去あるいはその両方が行
われたことを意味する。例えば、天然において生体に存
在するポリヌクレオチドまたはポリペプチドは、「単
離」されていないが、その天然状態で共存する物質から
分離された同じポリヌクレオチドまたはポリペプチド
は、本明細書に用いる用語としての「単離」がなされて
いる。
【0083】「ポリヌクレオチド(複数でも可)」は、
一般に、修飾されていないRNAもしくはDNA、また
は修飾されたRNAもしくはDNAであってよい、ポリ
リボヌクレオチドまたはポリデオキシリボヌクレオチド
をも意味する。従って、「ポリヌクレオチド」は、とり
わけ一本鎖および二本鎖DNA、一本鎖および二本鎖領
域の混合物または一本鎖、二本鎖および三本鎖領域の混
合物であるDNA、一本鎖および二本鎖RNA、ならび
に一本鎖および二本鎖領域の混合物であるRNA、一本
鎖もしくはより典型的には二本鎖もしくは三本鎖、また
は一本鎖および二本鎖領域の混合物であってもよいDN
AおよびRNAを含むハイブリッド分子を包含するが、
これらに限らない。加えて、本明細書で用いる「ポリヌ
クレオチド」は、RNAもしくはDNAまたはRNAと
DNAの両方を含む三本鎖領域を意味する。かかる領域
における鎖は同一の分子または異なる分子由来のもので
よい。この領域はこれらの分子の一つまたはそれ以上の
全てを含んでいてもよいが、より典型的にはいくつかの
分子の一領域のみを含む。三重らせん領域の分子の一つ
は、オリゴヌクレオチドであることがしばしばである。
本明細書で用いる場合、「ポリヌクレオチド」なる用語
は、一つまたはそれ以上の修飾した塩基を含有する、前
記したDNAまたはRNAを包含する。このように、安
定性または他の理由で修飾された骨格を有するDNAま
たはRNAも、本明細書が意図するろところの「ポリヌ
クレオチド」である。さらに、イノシン等の普通でない
塩基、またはトリチル化塩基等の修飾塩基を含むDNA
またはRNA(二つの例だけを示す)も、本明細書の用
語ポリヌクレオチドである。当業者に既知の多くの有用
な目的を提供するDNAおよびRNAに、非常に多くの
修飾がなされていることは、明らかであろう。「ポリヌ
クレオチド」なる用語は、本明細書で用いる場合、ポリ
ヌクレオチドのこのような化学的、酵素的または代謝的
に修飾した形態、ならびにウイルス、とりわけ単純型細
胞および複雑型細胞を含む、細胞に特徴的なDNAおよ
びRNAの化学的形態を包含する。「ポリヌクレオチ
ド」は、しばしば、オリゴヌクレオチド(複数でも可)
と称される短鎖ポリヌクレオチドを包含する。
【0084】本明細書で用いる「ポリペプチド」は、ペ
プチド結合により直鎖で互いに結合している2個または
それ以上のアミノ酸を含むペプチドまたは蛋白をいうの
に用いる。「ポリペプチド」は、当該分野で通常例えば
ペプチド、オリゴペプチドおよびオリゴマーとも称され
る短鎖、および多くの型があり、当該分野で一般的に蛋
白と称する長鎖の両方を意味する。ポリペプチドは、遺
伝子によりコードされる20種のアミノ酸以外のアミノ
酸を含んでいてもよい。「ポリペプチド」は、プロセッ
シングおよび他の翻訳後修飾のような自然の工程によ
り、ならびに化学修飾によるものを包含する。かかる修
飾は基礎的なテキストおよびさらに詳細な論文ならびに
多数の研究文献にも詳しく記載されており、これらは当
業者に周知である。同じタイプの修飾がポリペプチド中
にいくつかの部位に同程度または種々の程度で存在して
もよいことが理解されるであろう。修飾は、ペプチド骨
格、アミノ酸側鎖、およびアミノもしくはカルボキシ末
端を包含するポリペプチドのいずれの場所にあってもよ
い。修飾としては、例えば、アセチル化、アシル化、A
DP−リボシル化、アミド化、フラビンの共有結合、ヘ
ム部分の共有結合、ヌクレオチドまたはヌクレオチド誘
導体の共有結合、脂質または脂質誘導体の共有結合、ホ
スホチジルイノシトールの共有結合、架橋結合、環化、
ジスルフィド結合形成、脱メチル化、共有結合架橋形
成、シスチン形成、ピログルタミン酸塩形成、ホルミル
化、ガンマー−カルボキシル化、糖鎖形成、GPIアン
カー形成、ヒドロキシル化、ヨード化、メチル化、ミリ
ストイル化、酸化、蛋白加水分解プロセッシング、リン
酸化、プレニル化、ラセミ化、セレノイル化、硫酸化、
アルギニル化などの転移RNA媒介の蛋白へのアミノ酸
付加、およびユビキチネーションがある。例えば、Prot
eins-Structure and Molecular Properties、第2版、T.
E.Creighton、W.H.Freeman and Company、ニューヨーク
(1993)に記載されている。例えば、Posttranslationa
l Covalent Modification of Proteins、B.C.Johnson
編、アカデミック・プレス、ニューヨーク(1983)のWo
ld,F., Posttranslational Protein Modifications:Pe
rspective and Prospects、1〜12頁;Seifterら、Meth.
Enzymol. 182:626-646(1990)およびRattanら、Prote
in Synthesis:Posttranslational Modifications and
Aging,Ann. N. Y. Acad. Sci. 663:48-62(1992)参
照。ポリペプチドは分枝状あるいは分枝ありまたはなし
の環状であってもよい。環状、分枝状、および分枝状か
つ環状のポリペプチドは、翻訳後の天然プロセスから生
じるものであってもよく、同様に全く合成的な方法によ
り製造されるものであってもよい。
【0085】本明細書で用いる「変種」なる用語は、対
照ポリヌクレオチドまたはポリペプチドとは各々異なる
ポリヌクレオチドまたはポリペプチドであるが、本質的
な特性は保持している。典型的なポリヌクレオチドの変
種は、別の対照ポリヌクレオチドとはヌクレオチド配列
が異なる。変種のヌクレオチド配列の変化は、対照ポリ
ヌクレオチドによりコードされるポリペプチドのアミノ
酸配列を変化させるものであってもよく、変化させない
ものであってもよい。以下に論じるように、ヌクレオチ
ドの変化は結果的に、対照配列によりコードされるポリ
ペプチドにおけるアミノ酸置換、付加、欠損、融合およ
び末端切断を招く。典型的なポリペプチドの変種は、別
の対照ポリペプチドとはアミノ酸配列が異なる。一般的
には、差異は、対照ポリペプチドおよび変種の配列が、
全体的に非常に類似しており、多くの領域で同一なもの
に限られる。変種および対照ポリペプチドは、1または
それ以上の置換、付加、欠損が任意の組み合わせで起こ
ることにより、アミノ酸配列が変化し得る。置換または
挿入されたアミノ酸残基は、遺伝学的コードによりコー
ドされたものであってもなくてもよい。ポリヌクレオチ
ドまたはポリペプチドの変種は、例えば対立遺伝子変種
のような自然発生的なものでもよく、または自然発生す
ることが知られていない変種でもよい。ポリヌクレオチ
ドおよびポリペプチドの非自然発生変種は、突然変異技
術または直接的合成および当業者に知られた他の組み換
え法により製造できる。
【0086】
【実施例】以下の実施例は、詳細に説明したこと以外
は、当業者に周知で通常的な標準的な技法を用いて実施
する。実施例は説明のためにのみ示すもので、本発明を
限定するものではない。 実施例1:菌株の選択、ライブラリーの製造および配列
決定 配列番号:1に示すDNA配列を有するポリヌクレオチ
ドを、イー・コリ(E.coli)中のスタフィロコッカス・
アウレウスの染色体DNAのクローンのライブラリーか
ら得た。重複するスタフィロコッカス・アウレウスのD
NAを含有する2個またはそれ以上のクローンからの配
列決定データを用いて配列番号:1の隣接DNA配列を
構築した場合もある。通常の方法、例えば以下の方法1
および2によりライブラリーを製造できる。全細胞DN
Aは、スタフィロコッカス・アウレウス WCUH29から、
標準法に準じて単離し、二つの方法のどちらかによりサ
イズ分画する。
【0087】方法1 標準法に準じてサイズ分画化するために、全細胞DNA
を注射針に通して機械的に剪断する。11kbpまでの
大きさのフラグメントを、エクソヌクレアーゼおよびD
NAポリメラーゼで処理することにより、平滑末端化
し、EcoRIリンカーを加える。フラグメントを、E
coRIで切断されているベクターラムダZapIIに
連結し、標準法によりライブラリーをパッケージング
し、次いでパッケージングしたライブラリーで大腸菌を
感染させる。ライブラリーは標準法により増幅する。
【0088】方法2 全細胞DNAは、ライブラリーベクター(例えば、Rs
aI、PalI、AluI、Bshl235I)にクロ
ーニングするための一連のフラグメントを適切に生じる
1の制限酵素または制限酵素の組み合わせで部分的加水
分解し、かかるフラグメントを標準法に準じてサイズ分
画化する。EcoRIリンカーをDNAおよびフラグメ
ントに連結し、次いでEcoRIで切断されているベク
ターラムダZapIIに連結し、標準法によりライブラ
リーをパッケージングし、次いでパッケージングしたラ
イブラリーで大腸菌を感染させる。ライブラリーを標準
法により増幅する。
【0089】実施例2 MurBの特徴づけ murB遺伝子発現の特徴づけ インビボでの遺伝子発現 最近、感染中の全体的な遺伝子発現を調べる新たなアプ
ローチがいくつか記載されている(Chuang, S. et al.,
(1993); Mahan, M. J. et al., Science 259:686-688
(1993); Hensel, M., et al., Science 269:400-403 (1
995))。これらの新たな方法は、いままでのところ、グ
ラム陰性病原体について示されているが、グラム陽性病
原体の感染については示されていない。その理由はおそ
らく、全体的なトランスポン突然変異およびこれらの生
物に置けるこれらの方法に必要な適当なベクターの開発
がずっと遅れており、Chuang, S. et al., J. Bacterio
l.175:2026-2036 (1993)に記載された方法の場合、哺乳
動物RNA不含の適当量の細菌RNAを感染組織から単
離することが困難で、十分に高い比活性にまで細菌RN
Aを標識できない。本発明は、哺乳動物宿主の感染の異
なる段階における病原体中の遺伝子発現を調べるための
方法を用いる。本発明方法の使用は、感染中に転写され
る細菌遺伝子の同定、抗細菌療法において有用な阻害剤
の同定を可能にする。かかる遺伝子転写の特異的阻害
剤、あるいは生じたmRNAのその後の転写の特異的阻
害剤、あるいは対応する発現蛋白の機能に対する特異的
阻害剤は、抗細菌療法において有用であろう。
【0090】感染中の、スタフィロコッカス・アウレウ
スWCUH29由来の遺伝子の発現の調査 スタフィロコッカス・アウレウスWCUH29に感染し
た4日目のマウス鼠蹊部または感染7日目のマウス腎臓
由来の壊死脂肪組織を、カオトロピック剤およびRNA
ase阻害剤の存在下で効果的に破砕し処理して動物R
NAおよび細菌RNAの混合物を得る。組織を液体窒素
中で即座に凍結し、凍結したまま組織試料を処理するこ
とにより、細菌mRNA集団の変化を最小にする。得ら
れた全RNAはDNAおよび蛋白不含である(RNAa
seおよびDNAaseも不含)。長い転写物を伴った
高収率の細菌RNAを得るための破砕および処理の最適
条件は、得られたmRNAのcDNAへの逆転写、なら
びに構成的かつ低コピー数でスタフィロコッカス・アウ
レウスWCUH29中で発現されることが知られている
細菌遺伝子用のORF特異的プライマーによる。この実
施例IIのパートbの態様は、公表されているプロトコ
ール(Cheung, et al., Anal. Biochem (1994) 222:511
-514)の修飾である。
【0091】a)感染のマウス動物モデルからのスタフ
ィロコッカス・アウレウスWCUH29感染組織の単離 i)感染のネズミ大腿部感染傷害モデルからのスタフィ
ロコッカス・アウレウスWCUH29感染組織の単離。
体積10mlの滅菌栄養培地(No.2 Oxoid)に、寒天培
養プレートから単離した個々のスタフィロコッカス・ア
ウレウスWCUH29のコロニーを撒く。37℃で16
〜20時間培養物を好気的にインキュベーション(静置
培養)する。このスタフィロコッカス・アウレウスWC
UH29ブロス培養物(ブロス中に約108cfu/m
lとなるよう希釈)0.5mlを右前足の大腿部(鼠蹊
部)に皮下注射することにより4週齢のマウス(メス、
18〜22g、MF1株)をそれぞれ感染させる。感染
後24時間は、マウスを定期的にモニターすべきであ
り、その後、研究終了まで毎日モニターすべきである。
全身感染の徴候、すなわち、昏睡、逆立った毛、群れか
らの離脱を示す動物を詳細にモニターすべきであり、徴
候が瀕死状態に至る場合には動物を即座に除去すべきで
ある。傷害進展を示す外部から目で見てわかる徴候は感
染24〜48時間後に現れるであろう。動物の腹部の試
験により、皮膚下の膿瘍の盛り上がった輪郭が示される
であろう。局所的な傷害は右の下大腿部にとどまるはず
であるが、場合によっては左の下大腿部および上に広が
って胸部に至るかもしれない。場合によっては、膿瘍が
皮膚層から破裂してくるかもしれない。このような場
合、感染動物を即座に除去し、可能ならば組織をサンプ
リングする。動物を除去しないと、膿瘍を覆っている壊
死皮膚組織が脱落し、腹部筋肉壁が露出するかもしれな
い。感染から約96時間後に、二酸化炭素による窒息を
用いて動物を殺す。死亡と組織処理/保存との間の時間
を最短にするために、グループにおいてではなく、個々
にマウスを殺すべきである。死亡したマウスを仰向けに
置き、70%アルコールで毛を横向けに拭く。左下大腿
部から腹部へと、はさみを用いる最初の皮膚の切開を行
い、次いで、胸部を切る。腹部から右の下大腿部への切
開により切開を完了する。腹膜を貫通しないように注意
すべきである。鉗子で皮膚を固定し、含むから皮膚を静
かに引っ張る。腹膜を覆っているが通常には筋肉シート
を完全には貫通していない、露出した膿瘍を切除する
が、内蔵を傷つけないように注意する。液体窒素中での
迅速凍結の前に、膿瘍/筋肉シートおよび他の感染組織
を切片化する必要があるかもしれない。切片化によりプ
ラスチック製収集バイアル中での保存が容易となる。
【0092】ii)血液原性腎盂腎炎のネズミのモデル
からのスタフィロコッカス・アウレウスWCUH29感
染組織の単離 エス・アウレウスWCUH29の一晩培養を、5mlの
トリプリン消化ソイブロス(TSB)中で開始し、振盪
しながら37℃で増殖させる。次いで、滅菌金酸塩緩衝
化セイライン(PBS)で培養物をを2回洗浄し、希釈
してA600=0.3とする。ツベルクリン用シリンジ
に装着した30gの注射針を用いて尾の静脈に接種する
ことにより、オスのCD−1マウス(体重18〜20
g)をこの懸濁液0.2mlで感染させる。このやり方
で各マウスは4x107個の細菌を与えられる。疾病の
徴候についてマウスを毎日モニターし、通常には、48
時間以内に昏睡状態、逆立った毛、不活発さの徴候が見
られ、実験終了前に瀕死と思われる動物を安楽死させ
る。感染7日後、二酸化炭素過剰摂取によりすべての動
物を安楽死させる。動物を仰向けに置き、エタノールで
拭き、次いで、RNAZapで拭く。器具も同様に拭
く。腹腔を開き、腎臓を無菌的に取り、4片に切り、凍
結バイアルに入れ、即座に液体窒素で凍結する。
【0093】b)感染組織試料からのスタフィロコッカ
ス・アウレウスWCUH29の単離 2mlの凍結保存チューブ中の感染組織試料を、凍結組
織の即時処理のために液体窒素貯蔵庫から取り出す。微
生物安全キャビネット中で試料を一度に破砕するが8片
までとする。組織試料中の細菌を破砕するために、50
〜100mgの組織をシリカ/セラミックマトリックス
(BIO101)の入ったFastRNAチューブに移す。即座に1
mlの抽出試薬(FastRNA試薬,BIO101)を添加して試
料対試薬の体積比を約1対20とする。往復震盪機(Fa
stPrep FP120,BIO101)を5.5ないし6にセットし、
20〜120秒振盪する。粗RNA調合物をクロロホル
ム/イソアミルアルコールで抽出し、DPEC処理/イ
ソプロパノール沈殿溶液(BIO101)で沈殿させる。必要
ならばRNA調合物をこのイソプロパノール溶液中、−
80℃で保存する。RNAをペレット化し(12000
g、10分)、75%エタノール(DPEC処理水中v
/v)で洗浄し、5〜10分風乾し、ついで0.1ml
のDPEC処理水に再懸濁する。2kbまでの長さの細
菌性転写物をRT−PCRにより検出する能力により単
離RNAの品質を評価する(下のセクションに説明する
ように)。感染組織からの細菌RNAの単離を示すため
に、RNA試料を逆転写し、構成的に発現される遺伝子
の存在を、TaqManプローブの存在下で定量的PCRを用
いることにより検出する(以下に説明するように)。
【0094】c)スタフィロコッカス・アウレウスWC
UH29由来のRNAからのDNAの除去 最終体積57マイクロリットルとしたバッファー中10
ユニットのRNAase不含DNAaseI(GeneHunt
er)を用い、37℃で30分処理することにより50マ
イクログラムのRNA試料からDNAを除去する。フェ
ノール:クロロホルム抽出によりDNAaseを不活性
化する。RNAを5マイクロリットルの3M NaOA
cおよび200マイクロリットルの100% EtOH
で沈殿させ、12000gで10分間の遠心分離により
ペレット化する。RNAをペレット化し(12000
g、10分)、75%エタノール(DEPC処理水中v
/v)で洗浄し、5〜10分風乾し、10〜20マイク
ロリットルのDEPC処理水に再懸濁する。清浄化した
RNA試料を1:1000希釈後、OD260によりR
NA収量を定量する。必要ならばRNAを−80℃で保
存し、1週間以内に逆転写する。
【0095】d)感染組織由来のRNA試料からのcD
NAの調製 製造者の指示に従って、DNAase処理したRNAの
試料10マイクロリットルを、First Strand cDNA合成
キット用のSuperScript Preamplification System(Gib
co BRL, Life Technologies)を用いて逆転写する。1
ナノグラムのランダムヘキサマーを用いて各反応を開始
する。SuperScripItI逆転写酵素を添加しない対照も反
応させる。+/−RT双方の試料をRNaseHで処理
し、次いで、PCR反応に供する。
【0096】e)感染組織由来の細菌RNAの品質を調
べるためのPCRの使用 ペニシリン結合蛋白2(PBP2)のごとき細菌細胞中
では低コピー数と考えられる長い転写物を上記のごとく
ランダムプライマーを用いて逆転写し、ついで、抽出お
よび精製中に得られたmRNAの品質を増幅された長さ
により確認するためにORF特異的プライマーを用いる
PCRにより増幅する。下記成分(最終濃度)を添加す
ることにより氷上で0.2mlのチューブにおいて最終
体積50マイクロリットルのPCR反応物をセットアッ
プする:AmpliTaq PCRバッファーII(1X)、1.5m
M MgCl2、1mM dNTPs、0.5μM順方向
プライマー、0.5μM逆方向プライマー、および2マ
イクロリットルの逆転写されたRNA。PE GeneAmp PCR
System 9600においてPCR反応を行った:94℃で2
分、次いで94℃で30秒、42℃で30秒そして72
℃で30秒を35サイクル、その後72℃で7分の最終
伸長を行う。
【0097】f)細菌cDNA種の存在を調べるための
PCRの使用 0.5マイクロMの各ORF特異的順方向および逆方向
プライマーを用いて、上記のごとくPCR反応系をセッ
トアップする。20マイクロリットルの部分試料中のP
CR生成物を1ないし1.5% 1xTBEゲルでまた
は10% 1x TBEアクリルアミドゲルで電気泳動す
ることにより分離する。臭化エチジウムでゲルを染色す
ることによりPCR生成物を可視化する。100bpの
DNAラダー(Gibco BRL, Life Technologies)との比
較によりサイズを評価する。別法として、PCR生成物
が標識PCRプライマーを用いることにより慣用的に標
識される場合には(例えば、5’末端を色素で標識する
場合)、PCR生成物の適当な部分試料をポリアクリル
アミド配列決定用ゲルに流し、その存在および量を適当
なゲルスキャンニングシステム(例えば、Perkin Elmer
により提供されるGeneScanTMソフトウェアを用いたABI
PrismTM 377 Sequencer)を用いて検出する。RT/P
CR対照は+/−逆転写酵素反応物、非転写スタフィロ
コッカス・アウレウスWCUH29ゲノム配列からPC
R生成物を生じるように設計された16S rRNAプ
ライマーもしくはDNA特異的プライマーペアーを含ん
でいてもよい。プライマーペアーの効率を試験するため
に、それらをスタフィロコッカス・アウレウスWCUH
29全DNAを用いるDNA PCRに使用する。PC
R反応をセットアップし、cDNAの代わりに約1マイ
クログラムのDNAを用いて上記のごとく35サイクル
のPCR反応を行う。DNA PCRまたはPT/PC
Rのいずれにおいても予想サイズの生成物を生じないプ
ライマーペアーはPCR反応できず、そのようなものと
しては不均一である。DNA PCRで正しいサイズの
生成物を生じるものは2つのクラスに分類される:1.
インビボで転写されない遺伝子であって、RT/PCR
において生成物を生じる再現性がないもの;および2.
インビボで転写される遺伝子であって、RT/PCRに
おいて正しいサイズの生成物を再現性をもって生じ、+
RT試料において−RT対照におけるシグナル(生じた
場合には)よりも強力なシグナルを生じるもの。
【0098】g)細菌cDNA種の存在を決定するため
のPCRおよび蛍光発生プローブの使用 5’および3’末端をそれぞれレポーターおよびクエン
チャー蛍光色素(FQプローブ)で標識したオリゴヌク
レオチドプローブ(2つのPCRプライマー間にアニー
ルする)の存在下でのPE Applied Biosystems 7700 Seq
uence Detection Systemにおける標的配列の増幅により
配列特異的検出を行う。プローブがプライマー間に結合
する場合、特異的生成物のみが検出されるであろう。P
CR増幅が進行するにつれ、Taqポリメラーゼの5’
ヌクレアーゼ活性により、まず、レポーター色素がプロ
ーブから開裂される。レポーター色素がクエンチャー色
素から物理的に分離された場合に発生するシグナルを、
装備されたCCDカメラを用いてシグナルを測定するこ
とにより検出する。発生した各シグナルは開裂された1
のプローブに等しく、それは1の標的鎖の増幅に対応す
る。提供された説明書に従ってPE Applied Biosystem T
aqMan PCR Core Reagent Kitを用いてPCR反応をセッ
トアップして、各反応系が5マイクロリットルの10X
PCRバッファーII、7マイクロリットルの25mM
MgCl2、5マイクロリットルの300nM順方向プ
ライマー、5マイクロリットルの逆方向プライマー、5
マイクロリットルの特異的FQプローブ、各1マイクロ
リットルの10mM dATP、10mM dCTP、1
0mM dGTPおよぶい20mM dUTP、13.2
5マイクロリットルの蒸留水、0.5マイクロリットル
のAmpErase UNG、および0.25マイクロリットルのAm
pliTaq DNAポリメラーゼを含み、全体積が45マイ
クロリットルとなるようにする。下記温度サイクリング
で増幅を進行させる:50℃に2分保持、95℃に10
分保持、95℃に15秒そして60℃に1分を40サイ
クル、その後試料を回収するまで25℃に保持。検出を
リアルタイムで行う。反応終了時にデータを集める。こ
れらの分析に基づいて、スタフィロコッカス・アウレウ
スmurB遺伝子がインビボで転写されたことが見いだ
された。
【0099】
【配列表】
(1)一般的情報: (i)出願人:Wallis, Nicola G. Fedon, Jason C. Palmer, Leslie M. Shilling, Lisa K. (ii)発明の名称:新規MurB (iii)配列の数:6 (vi)連絡先: (A)宛て名:Dechert Price & Phoads (B)通り名:4000 Bell Atlantic Tower, 1717 Arch
Stre (C)都市名:Philadelphia (D)州名:PA (E)国名:アメリカ合衆国 (F)ZIP:19103 (v)コンピューター・リーダブル・フォーム: (A)媒体タイプ:ディスケット (B)コンピューター:IBMコンパチブル (C)作動システム:DOS (D)Windows用FastSEQバージョン2.0用 (vi)現出願データ: (A)出願番号: (B)出願日: (C)分類: (vii)先の出願データ: (A)出願番号: (B)出願日: (viii)代理人等の情報: (A)氏名:Dickinson, Todd Q (B)登録番号:28354 (C)代理人等における処理番号:GM10076 (xi)テレコミュニケーションの情報: (A)電話番号:215−994−2252 (B)ファックス番号:215−994−2222 (C)テレックス:
【0100】(2)配列番号:1に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:1200塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:2本 (D)トポロジー:直鎖状 (xi)配列の記載:配列番号:1: TATAATTATA CTAATTCTAA TACTTTCTTT TCAATTTTCG CAAATGAATT TTAAAATTGG 60 TATAATACTA TATGATATTA AAGACATGAG AAAGGATGTA CTGAGAAGTG ATAAATAAAG 120 ACATCTATCA AGCTTTACAA CAACTTATCC CAAATGAAAA AATTAAAGTT GATGAACCTT 180 TAAAACGATA CACTTATACT AAAACAGGTG GTAATGCCGA CTTTTATATT ACCCCTACTA 240 AAAATGAAGA AGTACAAGCA GTTGTTAAAT ATGCCTATCA AAATGAGATT CCTGTTACAT 300 ATTTAGGAAA TGGCTCAAAT ATTATTATCC GTGAAGGTGG TATTCGCGGC ATTGTAATTA 360 GTTTATTATC ACTAGATCAT ATCGATGTAT CTGATGATGC GATAATAGCC GGTAGCGGCG 420 CTGCAATTAT TGATGTCTCA CGTGTTGCTC GTGATTACGC ACTTACTGGC CTTGAATTTG 480 CATGTGGTAT TCCAGGTTCA ATTGGTGGTG CAGTGTATAT GAATGCTGGC GCTTATGGTG 540 GCGAAGTTAA AGATTGTATA GACTATGCGC TTTGCGTAAA CGAACAAGGC TCGTTAATTA 600 AACTTACAAC AAAAGAATTA GAGTTAGATT ATCGTAATAG CATTATTCAA AAAGAACACT 660 TAGTTGTATT AGAAGCTGCA TTTACTTTAG CTCCTGGTAA AATGACTGAA ATACAAGCTA 720 AAATGGATGA TTTAACAGAA CGTAGAGAAT CTAAACAACC TTTAGAGTAT CCTTCATGTG 780 GTAGTGTATT CCAAAGACCG CTTGGTCATT TTGCAGGTAA ATTGATACAA GATTCTAATT 840 TGCAAGGTCA CCGTATTGGC GGCGTTGAAG TTTCAACCAA ACACGCTGGT TTTATGGTAA 900 ATGTAGACAA TGGAACTGCT ACAGATTATG AAAACCTTAT TCATTATGTA CAAAAGACCG 960 TCAAAGAAAA ATTTGGCATT GAATTAAATC GTGAAGTTCG CATTATTGGT GAACATCCAA 1020 AGGAATCGTA AGTTAAGGAG CTTTGTCTAT GCCTAAAGTT TATGGTTCAT TAATCGATAC 1080 TGAAACACGC TGTCGCCATT ATTTTACCGA AGAAGATATT ATTGCTATTA AATTTAAATG 1140 TTGTAATAAA TACTATCCAT GCTATAAGTG CCATAATGAG TTTGAAAAGC ACGCCATTAA 1200
【0101】(2)配列番号:2に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:307アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:1本 (D)トポロジー:直鎖状 (xi)配列の記載:配列番号:2: Met Ile Asn Lys Asp Ile Tyr Gln Ala Leu Gln Gln Leu Ile Pro Asn 1 5 10 15 Glu Lys Ile Lys Val Asp Glu Pro Leu Lys Arg Tyr Thr Tyr Thr Lys 20 25 30 Thr Gly Gly Asn Ala Asp Phe Tyr Ile Thr Pro Thr Lys Asn Glu Glu 35 40 45 Val Gln Ala Val Val Lys Tyr Ala Tyr Gln Asn Glu Ile Pro Val Thr 50 55 60 Tyr Leu Gly Asn Gly Ser Asn Ile Ile Ile Arg Glu Gly Gly Ile Arg 65 70 75 80 Gly Ile Val Ile Ser Leu Leu Ser Leu Asp His Ile Asp Val Ser Asp 85 90 95 Asp Ala Ile Ile Ala Gly Ser Gly Ala Ala Ile Ile Asp Val Ser Arg 100 105 110 Val Ala Arg Asp Tyr Ala Leu Thr Gly Leu Glu Phe Ala Cys Gly Ile 115 120 125 Pro Gly Ser Ile Gly Gly Ala Val Tyr Met Asn Ala Gly Ala Tyr Gly 130 135 140 Gly Glu Val Lys Asp Cys Ile Asp Tyr Ala Leu Cys Val Asn Glu Gln 145 150 155 160 Gly Ser Leu Ile Lys Leu Thr Thr Lys Glu Leu Glu Leu Asp Tyr Arg 165 170 175 Asn Ser Ile Ile Gln Lys Glu His Leu Val Val Leu Glu Ala Ala Phe 180 185 190 Thr Leu Ala Pro Gly Lys Met Thr Glu Ile Gln Ala Lys Met Asp Asp 195 200 205 Leu Thr Glu Arg Arg Glu Ser Lys Gln Pro Leu Glu Tyr Pro Ser Cys 210 215 220 Gly Ser Val Phe Gln Arg Pro Leu Gly His Phe Ala Gly Lys Leu Ile 225 230 235 240 Gln Asp Ser Asn Leu Gln Gly His Arg Ile Gly Gly Val Glu Val Ser 245 250 255 Thr Lys His Ala Gly Phe Met Val Asn Val Asp Asn Gly Thr Ala Thr 260 265 270 Asp Tyr Glu Asn Leu Ile His Tyr Val Gln Lys Thr Val Lys Glu Lys 275 280 285 Phe Gly Ile Glu Leu Asn Arg Glu Val Arg Ile Ile Gly Glu His Pro 290 295 300 Lys Glu Ser 305
【0102】(2)配列番号:3に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:1462塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:2本 (D)トポロジー:直鎖状 (xi)配列の記載:配列番号:3: TGGCGAGGGT TCCTAGGCGG GGAGGGGGAG GCGCCAAAAG CCAACCCTTT CCCCCGGGGT 60 TGGCGGTTTC ATTATGGGGG GCCAGAAAAG TTTCCCGAAT GGAAGCGTGC TTGCGGGGCA 120 AAGCATTTAA GGGGGTTGTT CATTCAAGAG CACCCCCGGG TTAAAAATTT AGCTTTCCGG 180 TTGAAAGTGG GGGGATGGGA GGCGATAACC ATTTAACCCG GGAAACCGTT GGACCCGGTT 240 AACGCCAAGG GGCCATTAAC CTTTAATGAA GGGAACAAAG GGGGGTCTCC CCCCGGGGGC 300 GCCCTTTTGG AAATGGGATA TCCCCGAAAG CCCATTAAAA TTAAAAAAAC TATTGGGCGG 360 AAACGATTCT TTTAAATTAT TAACGAGGCC CATTTTAGAT TATTTTGGTA GTGGAGGAAA 420 ATTGGAAGAG AATTAATTCC TTAGATGAAA AACGCTTAAA TAATGTGGGG TTTATTGTTG 480 GCTTCTAAAA TAAATTAGGA AGTTTAGGTG GGGAAGTTTT ACAATTTTCA TGAATTAAAA 540 CAACAGTGCG TGCAAATATC ATTCAAGTGA TAACCCAAAC ATTTGGATCT TATCTTGCAC 600 TTGATAACTT CTATTCAACT ATGATGATAT TGTTTGCATT TTCATAACAA AAAAGCACCA 660 ANTATTGCAA CATAGCTTAA CAATTAGACA TNATGAGATG CAAAAGCAAC AATACTTTGA 720 AAAACTATGT AAAAAATACT TATAACGACA ATAATGCCGT ATTTTATAAT TATACTAATT 780 CTAATACTTT CTTTTCAATT TTCGCAAATG AATTTTAAAA TTGGTATAAT ACTATATGAT 840 ATTAAAGACA TGAGAAAGGA TGTACTGAGA AGTGATAAAT AAAGACATCT ATCAAGCTTT 900 ACAACAACTT ATCCCAAATG AAAAAATTAA AGTTGATGAA CCTTTAAAAC GATACACTTA 960 TACTAAAACA GGTGGTAATG CCGACTTTTA TATTACCCCT ACTAAAAATG AAGAAGTACA 1020 AGCAGTTGTT AAATATGCCT ATCAAAATGA GATTCCTGTT ACATATTTAG GAAATGGCTC 1080 AAATATTATT ATCCGTGAAG GTGGTATTCG CGGCATTGTA ATTAGTTTAT TATCACTAGA 1140 TCATATCGAT GTATCTGATG ATGCGATAAT AGCCGGTAGC GGCGCTGCAA TTATTGATGT 1200 CTCACGTGTT GCTCGTGATT ACGCACTTAC TGGCCTTGAA TTTGCATGTG GTATTCCAGG 1260 TTCAATTGGT GGTGCAGTGT ATATGAATGC TGGCGCTTAT GGTGGCGAAG TTAAAGATTG 1320 TATAGACTAT GCGCTTTGCG TAAACGAACA AGGCTCGTTA ATTAAACTTA CAACAAAAGA 1380 ATTAGAGTTA GATTATCGTA ATAGCATTAT TCAAAAAGAA CACTTAGTTG TATTAGAAGC 1440 TGCATTTACT TTAGCTCCTG GG 1462
【0103】(2)配列番号:4に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:197アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (C)鎖の数:1本 (D)トポロジー:直鎖状 (xi)配列の記載:配列番号:4: Val Ile Asn Lys Asp Ile Tyr Gln Ala Leu Gln Gln Leu Ile Pro Asn 1 5 10 15 Glu Lys Ile Lys Val Asp Glu Pro Leu Lys Arg Tyr Thr Tyr Thr Lys 20 25 30 Thr Gly Gly Asn Ala Asp Phe Tyr Ile Thr Pro Thr Lys Asn Glu Glu 35 40 45 Val Gln Ala Val Val Lys Tyr Ala Tyr Gln Asn Glu Ile Pro Val Thr 50 55 60 Tyr Leu Gly Asn Gly Ser Asn Ile Ile Ile Arg Glu Gly Gly Ile Arg 65 70 75 80 Gly Ile Val Ile Ser Leu Leu Ser Leu Asp His Ile Asp Val Ser Asp 85 90 95 Asp Ala Ile Ile Ala Gly Ser Gly Ala Ala Ile Ile Asp Val Ser Arg 100 105 110 Val Ala Arg Asp Tyr Ala Leu Thr Gly Leu Glu Phe Ala Cys Gly Ile 115 120 125 Pro Gly Ser Ile Gly Gly Ala Val Tyr Met Asn Ala Gly Ala Tyr Gly 130 135 140 Gly Glu Val Lys Asp Cys Ile Asp Tyr Ala Leu Cys Val Asn Glu Gln 145 150 155 160 Gly Ser Leu Ile Lys Leu Thr Thr Lys Glu Leu Glu Leu Asp Tyr Arg 165 170 175 Asn Ser Ile Ile Gln Lys Glu His Leu Val Val Leu Glu Ala Ala Phe 180 185 190 Thr Leu Ala Pro Gly 195
【0104】(2)配列番号:5に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:24塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:1本 (D)トポロジー:直鎖状 (xi)配列の記載:配列番号:5: GCCGACTTTT ATATTACCCC TACT 24
【0105】(2)配列番号:6に関する情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:24塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:1本 (D)トポロジー:直鎖状 (xi)配列の記載:配列番号:6: ACAATCTTTA ACTTCGCCAC CATA 24
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 38/00 A61K 39/085 39/085 39/395 D 39/395 N 45/00 45/00 48/00 48/00 C07K 14/31 C07K 14/31 16/12 16/12 C12N 1/15 C12N 1/15 1/19 1/19 1/21 1/21 C12P 21/02 C 5/10 C12Q 1/68 A C12P 21/02 G01N 33/53 D C12Q 1/68 33/566 G01N 33/53 33/577 B 33/566 A61K 37/02 33/577 C12N 5/00 B //(C12N 15/09 ZNA C C12R 1:445) (C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 ジェイソン・クレイグ・フェドン アメリカ合衆国19087ペンシルベニア州ス トラフォード、フェアフィールド・レイン 106番、アパートメント2 (72)発明者 レスリー・マリー・パーマー アメリカ合衆国19407ペンシルベニア州オ ーデュボン、イーグルビル・ロード2820番 (72)発明者 リサ・キャスリーン・シリング アメリカ合衆国18940ペンシルベニア州ニ ュータウン、イースト・パーク・ロード6 番

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号2のアミノ酸配列を含むポリペ
    プチドコードしているポリヌクレオチドに対して少なく
    とも70%の同一性を有するポリヌクレオチドを含む単
    離ポリヌクレオチド。
  2. 【請求項2】 寄託株のスタフィロコッカス・アウレウ
    ス中に含まれるMurB遺伝子により発現されるのと同
    じ成熟ポリペプチドをコードしているポリヌクレオチド
    に対して少なくとも70%の同一性を有するポリヌクレ
    オチドを含む単離ポリヌクレオチド。
  3. 【請求項3】 配列番号:2のアミノ酸配列に対して少
    なくとも70%同一であるアミノ酸配列を含むポリペプ
    チドをコードしているポリヌクレオチドを含む単離ポリ
    ヌクレオチド。
  4. 【請求項4】 請求項1のポリヌクレオチドに対して相
    捕的な単離ポリヌクレオチド。
  5. 【請求項5】 ポリヌクレオチドがDNAまたはRNA
    である請求項1のポリヌクレオチド。
  6. 【請求項6】 配列番号:1に示す核酸配列を含む請求
    項1のポリヌクレオチド。
  7. 【請求項7】 配列番号1に示すヌクレオチド108か
    らヌクレオチド番号1029より開始する停止コドンま
    でを含む請求項1のポリヌクレオチド。
  8. 【請求項8】 配列番号:2のアミノ酸配列を含むポリ
    ペプチドをコードしている請求項1のポリヌクレオチ
    ド。
  9. 【請求項9】 請求項1のポリヌクレオチドを含むベク
    ター。
  10. 【請求項10】 請求項9のベクターを含む宿主細胞。
  11. 【請求項11】 請求項10の宿主細胞から上記DNA
    によりコードされているポリペプチドを発現させること
    を含む、ポリペプチドの製造方法。
  12. 【請求項12】 MurBポリペプチドまたはフラグメ
    ントの製造方法であって、該ポリペプチドまたはフラグ
    メントの生成に十分な条件下で請求項10の宿主を培養
    することを含む方法。
  13. 【請求項13】 配列番号:2のアミノ酸配列に対して
    少なくとも70%同一であるアミノ酸配列を含むポリペ
    プチド。
  14. 【請求項14】 配列番号:2に示すアミノ酸配列を含
    むポリペプチド。
  15. 【請求項15】 請求項14のポリペプチドに対する抗
    体。
  16. 【請求項16】 請求項14のポリペプチドの活性また
    は発現を阻害するアンタゴニスト。
  17. 【請求項17】 治療上有効量の請求項14のポリペプ
    チドを個体に投与することを含む、MurBポリペプチ
    ドを必要とする個体の治療方法。
  18. 【請求項18】 治療上有効量の請求項14のアンタゴ
    ニストを個体に投与することを含む、MurBポリペプ
    チドの阻害を必要とする個体の治療方法。
  19. 【請求項19】 個体における請求項14のポリペプチ
    ドの発現または活性に関連した疾病の診断方法であっ
    て、 (a)該ポリペプチドをコードしている核酸配列を決定
    すること、および/または(b)個体由来の試料中の該
    ポリペプチドの存在または量について分析することを含
    む方法。
  20. 【請求項20】 請求項14のポリペプチドと相互作用
    して、その活性を阻害または活性化する化合物の同定方
    法であって、 化合物とポリペプチドとの間の相互作用を可能にする条
    件下で、ポリペプチドとスクリーニングすべき化合物と
    を接触させて化合物の相互作用を評価し(かかる相互作
    用はポリペプチドと化合物との相互作用に応答した検出
    可能シグナルを提供しうる第2の成分に関連したもので
    ある)、 次いで、化合物とポリペプチドとの相互作用により生じ
    るシグナルの存在または不存在を検出することにより、
    化合物がポリペプチドと相互作用して、その活性を活性
    化または阻害するかどうかを決定することを含む方法。
  21. 【請求項21】 哺乳動物における免疫学的応答を誘導
    する方法であって、抗体および/またはT細胞を生じさ
    せて動物を疾病から防御するに十分な請求項14のMu
    rBポリペプチドまたはそのフラグメントもしくは変種
    を哺乳動物に接種することを含む方法。
  22. 【請求項22】 哺乳動物における免疫学的応答を誘導
    する方法であって、MurBポリペプチドまたはそのフ
    ラグメントもしくは変種をインビボで発現させて、抗体
    および/またはT細胞を生じさせる免疫学的応答を誘導
    して該動物を疾病から防御するするために、請求項14
    のMurBポリペプチドまたはそのフラグメントもしく
    は変種の発現を指令する核酸ベクターを送達することを
    含む方法。
  23. 【請求項23】 配列番号:4のアミノ酸配列を含むポ
    リペプチドをコードしているポリヌクレオチドに対して
    少なくとも70%の同一性を有するポリヌクレオチドを
    含む単離ポリヌクレオチド。
  24. 【請求項24】 配列番号:3のポリヌクレオチド配列
    に対して少なくとも70%の同一性を有するポリヌクレ
    オチドを含む単離ポリヌクレオチド。
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