JPH11228452A - ハロゲン化剤及び水酸基のハロゲン化方法 - Google Patents

ハロゲン化剤及び水酸基のハロゲン化方法

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JPH11228452A
JPH11228452A JP10052734A JP5273498A JPH11228452A JP H11228452 A JPH11228452 A JP H11228452A JP 10052734 A JP10052734 A JP 10052734A JP 5273498 A JP5273498 A JP 5273498A JP H11228452 A JPH11228452 A JP H11228452A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現在、ジメチルハロイミニウム化合物やジフ
ェニルハロイミニウム化合物による水酸基のハロゲン化
方法が共通して持つ欠点、即ち反応時間の長さ、収率の
不安定性、純度の低さ、目的の水酸基以外の部分がハロ
ゲン化された副生成物の生成等を解消する。 【解決手段】 本発明は一般式(1)で表されるハロゲ
ン化剤及び水酸基のハロゲン化方法に係る。 【化1】 〔式中、R1及びR2は同一又は異なって、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル又はアリルを
示す。Xは塩素原子又は臭素原子を示す。Yは塩素イオ
ン、臭素イオン、ジクロロホスフェートイオン、ジブロ
モホスフェートイオン、クロロスルホネートイオン、ブ
ロモスルホネートイオン、クロロオキサレートイオン又
はブロモオキサレートイオンを示す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規ハロゲン化剤
及び水酸基のハロゲン化方法に関する。本発明の新規ハ
ロゲン化剤及びハロゲン化方法によれば、例えば、医薬
・農薬中間体として有用なハロゲン化芳香族化合物、ハ
ロゲン化複素環化合物、ハロゲン化コレステロール誘導
体等や、汎用経口型セフェム系抗生物質として有用な7
−アシルアミド−3−ハロセフェム誘導体等を、高純度
且つ高収率で製造することができる。
【0002】
【従来の技術】従来、水酸基のハロゲン化法としては、
例えば、ジメチルハロイミニウム化合物、ジフェニルハ
ロイミニウム化合物等を、ハロゲン化剤として用いるこ
とが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】より具体的には、例え
ば、Synthesis,1980,746はジメチルホルムア
ミドに二塩化オキサリルを作用させてジメチルクロロイ
ミニウム化合物を合成し、該化合物を用いて直鎖のアル
キル基に置換した水酸基をクロル化する方法が開示す
る。この方法によれば、90%の収率が達成されている
が、常にこのような高収率が得られるわけではなく、し
かも得られるハロゲン化物の純度は最高でも80%程度
であり、更に反応時間が24時間と非常に長い。薬学雑
誌,85(6), 544〜546(1965)には、
ジメチルホルムアミドにチオニルクロライドを作用させ
てジメチルクロロイミニウム化合物を生成させ、これを
用いてフェノール性水酸基をクロル化する方法が記載さ
れている。しかしながら、この方法は、ベンゼン環上に
水酸基以外にクロル化されやすい置換基を有する化合物
には適用できないという欠点、反応系が強酸性になるた
め、反応終了後直ちに結晶として系外へ分離できるもの
にしか適用できず、実用的ではないという欠点等を有し
ている。
【0004】アルカロイド中間体であるN−アシル−4
−クロロ−1,2−ジヒドロピリジンの合成にも、ジメ
チルハロイミニウム化合物が使用されている[J.Or
g.Chem.(1993)58,7732〜7739]。
しかしながら、この方法においても、反応時間が3日間
と著しく長いため、実用的ではない。更に、経口セファ
ロスポリン抗生物質中間体である3−ハロゲン化セフェ
ム誘導体の製造にも、ジメチルハロイミニウム化合物の
使用が提案されている(特開昭49−116095号公
報)。しかしながら、この方法では、目的の3位水酸基
以外に7位アシル基までクロル化されるため、収率が6
0%程度と低い。また、ジフェニルクロロイミニウムク
ロライドを用いて、直鎖のアルキル基に置換した水酸
基、直鎖のアルケニル基に置換した水酸基及びコレステ
ロールの水酸基をクロル化する方法が知られている[C
hemistry Letters,pp1173−1174 (19
84)]。しかしながら、この方法においても、反応時
間が長いとか得られるハロゲン化物の純度が低いとか収
率が高水準で安定しないという欠点は解消されていな
い。更に、直鎖の分子内に二重結合やエ−テル結合を含
む分子やコレステロールのクロル化では、収率が90%
を越えることはなく、工業的に満足できる方法ではな
い。
【0005】本発明の課題は現在、ジメチルハロイミニ
ウム化合物やジフェニルハロイミニウム化合物による水
酸基のハロゲン化方法が共通して持つ欠点、即ち反応時
間の長さ、収率の不安定性、純度の低さ、目的の水酸基
以外の部分がハロゲン化された副生成物の生成等を解消
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は一般式(1)で
表されるハロゲン化剤及び水酸基のハロゲン化方法に係
る。
【0007】
【化7】 〔式中、R1及びR2は同一又は異なって、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル又はアリルを
示す。Xは塩素原子又は臭素原子を示す。Yは塩素イオ
ン、臭素イオン、ジクロロホスフェートイオン、ジブロ
モホスフェートイオン、クロロスルホネートイオン、ブ
ロモスルホネートイオン、クロロオキサレートイオン又
はブロモオキサレートイオンを示す。〕
【0008】本発明によれば、水酸基部分がハロゲン化
された化合物を、高収率且つ高純度で、短時間のうちに
製造することができる。本発明者は、従来技術の課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のジアルキルハ
ロイミニウム化合物、即ちアルキル部分の炭素数が2〜
4である化合物を用いて水酸基のハロゲン化を行うと、
ジメチルハロイミニウム化合物を用いた場合に認められ
た種々の欠点が解消され、目的とするハロゲン化物を短
時間のうちに高収率及び高純度で製造できることを見い
出した。より具体的には、本発明のハロゲン化剤を用い
れば、水酸基含有化合物の構造や水酸基以外の置換基の
種類等に関係なく、水酸基のみが選択的にハロゲン化さ
れる。例えば特開昭49−116095号公報に記載の
3−ヒドロキシセフェム化合物との反応においても、7
位のアシル基やラクタム部分がハロゲン化されることが
なく、3位の水酸基だけが選択的にハロゲン化される。
このため、目的とするハロゲン化物を高収率及び高純度
で製造でき、しかも反応時間も短い。更に本発明者は、
ジメチルハロイミニウム化合物と特定の有機硫黄化合物
とを併用する場合においても、ジメチルハロイミニウム
化合物の欠点が解消され、水酸基のみを選択的にハロゲ
ン化することができ、目的とするハロゲン化物を短時間
のうちに高収率及び高純度で製造できることを見い出し
た。
【0009】
【発明の実施の形態】本明細書において示される各基
は、より具体的にはそれぞれ次の通りである。ハロゲン
原子とは、例えば、塩素原子、臭素原子等を例示でき
る。C1〜C4のアルキル基としては、例えば、メチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル等の直鎖
又は分岐鎖状のアルキル基を例示できる。C2〜C8のア
ルケニル基としては、例えば、ビニル、プロペニル、ブ
テニル、ペンテニル、ヘキセニル、イソプロペニル、イ
ソブテニル、イソペンテニル、オクテニル、イソプレニ
ルなどの直鎖又は分岐鎖状のアルケニル基を例示でき
る。
【0010】単環性または多環性の芳香族炭化水素基と
しては、フェニル基、ナフタレン基、アントラセン基な
どが例示でき、単環性または多環性の複素環式炭化水素
基としては、フリル基、ピロリル基、チエニル基、オキ
サゾリル基、イミダゾリル基、チアゾリル基、ピリジル
基、ピラジル基、ピリダジル基、モルホリル基、キノリ
ル基、イソキノリル基、インドール基、インドリジル
基、ペニシリン残基、セファロスポリン残基などが例示
できる。ステロイド残基としてはアンドロステロン残
基、テストステロン残基、コレステロール残基などが例
示できる。
【0011】C1〜C15のアルキル基としては、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、イソブ
チル、tert−ブチル、ヘキシル、シクロヘキシル、
ペンタデカニルなどの直鎖、分岐状または環状のアルキ
ル基を例示できる。アルコキシカルボニル基としては、
ブロモブトキシカルボニル、メトキシカルボニル、エト
キシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカル
ボニル、ベンジルオキシカルボニル、アリルオキシカル
ボニルなどを例示できる。アシル基としてはホルミル、
アセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリル、ベンゾ
イル、トルオイル、ナフトイルなどを例示できる。
【0012】保護されたアミノ基とは、プロテクティブ
グループインオーガニックシンセシス(Protective
Groups in Organic Synthesis,Theodora W.
Greene著、1981年、以下単に「文献」という)の
第7章(第218〜287頁)に記載されている各種の
基の他、フェノキシアセトアミド、p−メチルフェノキ
シアセトアミド、p−メトキシフェノキシアセトアミ
ド、p−クロロフェノキシアセトアミド、p−ブロモフ
ェノキシアセトアミド、フェニルアセトアミド、p−メ
チルフェニルアセトアミド、p−メトキシフェニルアセ
トアミド、p−クロロフェニルアセトアミド、p−ブロ
モフェニルアセトアミド、フェニルモノクロロアセトア
ミド、フェニルジクロロアセトアミド、フェニルヒドロ
キシアセトアミド、チエニルアセトアミド、フェニルア
セトキシアセトアミド、α−オキソフェニルアセトアミ
ド、ベンズアミド、p−メチルベンズアミド、p−メト
キシベンズアミド、p−クロロベンズアミド、p−ブロ
モベンズアミド、フェニルグリシルアミドやアミノ基の
保護されたフェニルグリシルアミド、p−ヒドロキシフ
ェニルグリシルアミドやアミノ基及び水酸基の一方又は
両方が保護されたp−ヒドロキシフェニルグリシルアミ
ド等のアミド類、フタルイミド、ニトロフタルイミド等
のイミド類を意味する。フェニルグリシルアミド及びp
−ヒドロキシフェニルグリシルアミドのアミノ基の保護
基とは、上記文献の第7章(第218〜287頁)に記
載されている各種基を意味する。また、p−ヒドロキシ
フェニルグリシルアミドの水酸基の保護基としては、上
記文献の第2章(第10〜72頁)に記載されている各
種基を意味する。更に式(A)で表される基でもよい。
【0013】
【化8】 〔式中Ri及びRjは、同一又は異なって、水素原子、
1〜C15のアルキル基、芳香族炭化水素基又は複素環
式炭化水素基を示す。或いはRiとRjは互いに結合し
て環状基となってもよい。〕 C1〜C15のアルキル基、芳香族炭化水素基、複素環式
炭化水素基としては上記と同じものを挙げることができ
る。上記環状基としてはNに結合する炭素を含んでC4
〜C8のシクロアルキル基(シクロブチル、シクロヘキ
シル、シクロオクチル等)、芳香族基(フェニル、トリ
ル、ナフチル等)を例示できる。
【0014】低級アルコキシ基とは、メトキシ、エトキ
シ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、sec−ブトキ
シ、tert−ブトキシ等の直鎖又は分岐鎖状のC1
4のアルコキシ基を例示できる。環状のアミノ保護基
としてはフタロイル基、ニトロフタロイル基などを例示
できる。カルボン酸の保護基とは、上記文献の第5章
(第152〜192頁)に示されている各種基の他、ア
リル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、p−ニ
トロベンジル基、ジフェニルメチル基、トリクロロメチ
ル基、トリクロロエチル基、tert−ブチル基等を例
示できる。本発明においては、水酸基のハロゲン化剤と
して、上記一般式(1)のジアルキルハロイミニウム化
合物を用いる。該ジアルキルハロイミニウム化合物の具
体例としては、例えば、ジエチルハロイミニウム化合
物、ジイソプロピルハロイミニウム化合物、ジブチルハ
ロイミニウム化合物、ジアリルハロイミニウム化合物、
メチルエチルハロイミニウム化合物、エチルプロピルハ
ロイミニウム化合物、エチルブチルハロイミニウム化合
物、エチルペンチルハロイミニウム化合物等を挙げるこ
とができ、これらの中でも、R1とR2が同じ基であるジ
アルキルハロイミニウム化合物が好ましく、ジエチルハ
ロイミニウム化合物が特に好ましい。ジアルキルハロイ
ミニウム化合物は1種を単独で使用でき又は2種以上を
併用できる。
【0015】一般式(1)で表されるジアルキルハロイ
ミニウム化合物もしくはジアリルハロイミニウム化合物
(以下、両者を合わせて単にジアルキルハロイミニウム
化合物という)は、例えば、有機溶媒中にて、下記一般
式で表されるジアルキルホルムアミドもしくはジアリル
ホルムアミドとハロゲン化剤とを反応させることにより
製造できる。
【0016】
【化9】 〔式中R1及びR2は同一又は異なって上記に同じ。〕
【0017】ここで使用する有機溶媒としては、ジアル
キルホルムアミドもしくはジアリルホルムアミドとハロ
ゲン化剤との反応に影響を及ぼさないものであれば特に
制限されないが、例えば蟻酸メチル、蟻酸エチル、蟻酸
プロピル、蟻酸ブチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオ
ン酸エチル等の低級カルボン酸の低級アルキルエステル
類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケ
トン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、
ジエチルケトン等のケトン類、ジエチルエーテル、エチ
ルプロピルエーテル、エチルブチルエーテル、ジプロピ
ルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテ
ル、メチルセロソルブ、ジメトキシエタン等のエーテル
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン等
の環状エーテル類、アセトニトリル、プロピオニトリ
ル、ブチロニトリル、イソブチロニトリル、バレロニト
リル等のニトリル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、
クロロベンゼン、アニソール等の芳香族炭化水素類、ジ
クロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、トリク
ロロエタン、ジブロモエタン、プロピレンジクロライ
ド、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ペンタン、
ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、
シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シ
クロオクタン等のシクロアルカン類等を挙げることがで
きる。これらは1種単独で使用でき又は2種以上を併用
できる。これらの有機溶媒は、必要に応じてモレキュラ
ーシーブス等で予め脱水して用いるのが好ましい。有機
溶媒の使用量は特に制限されないが、通常ジアルキルホ
ルムアミドもしくはジアリルホルムアミド1kg当たり1
〜100リットル程度、好ましくは5〜50リットル程
度とすればよい。
【0018】ハロゲン化剤としては公知のものを使用で
き、例えば、ホスゲン、二塩化オキサリル、チオニルク
ロライド、五塩化リン、三塩化リン、オキシ塩化リン、
カルボニルジブロマイド、オキサリルブロマイド、チオ
ニルブロマイド、ホスホラスブロマイド、ホスホラスオ
キシブロマイド等を挙げることができる。ハロゲン化剤
は1種を単独で使用でき又は2種以上を併用できる。ハ
ロゲン化剤の使用量は特に制限はないが、通常ジアルキ
ルホルムアミドもしくはジアリルホルムアミドに対して
0.5〜10当量とすればよい。必要ならば更にジアル
キルホルムアミドもしくはジアリルホルムアミドがなく
なるまでハロゲン化剤を追加してもよい。上記反応は、
通常−78〜60℃程度、好ましくは0〜30℃程度の
温度下に行われ、通常0.5〜20時間程度、好ましく
は0.5〜8時間程度で終了する。反応終了後、反応混
合物を濃縮等の通常の手段に従って精製することによ
り、本発明のハロゲン化剤(ジアルキルハロイミニウム
化合物)を単離できる。或いは、本発明のハロゲン化剤
を含む反応混合物を、精製することなく、そのまま水酸
基のハロゲン化反応に供することもできる。
【0019】次いで、本発明の水酸基のハロゲン化法に
ついて説明する。即ち本発明によれば、一般式(2)で
表される水酸基含有化合物(以下「水酸基含有化合物
(2)」という)に、有機溶媒中、上記一般式(1)の
本発明ハロゲン化剤(以下「ハロゲン化剤(1)」とい
う)の少なくとも1種を作用させることにより、一般式
(3)で表されるハロゲン化物(以下「ハロゲン化物
(3)」という)を製造することができる。 A−OH (2) 〔式中Aは直鎖若しくは分枝鎖状アルキル基、直鎖若し
くは分岐鎖状アルケニル基、置換されていても良い単環
性若しくは多環性の芳香族残基、ステロイド残基又は置
換されていても良い単環性若しくは多環性の複素環残基
を示す。〕 A−X (3) 〔式中A及びXは上記に同じ。〕
【0020】ここで、水酸基含有化合物としては特に制
限されず、その分子内に水酸基を有する有機化合物をい
ずれも使用できるが、その具体例としては、例えば、下
記化合物(5)ないし化合物(11)を挙げることがで
きる。 化合物(5):アルキル部分が炭素数1〜15であり且
つ直鎖又は分岐鎖状であるアルキルアルコール 化合物(6):アルケニル部分が炭素数2〜8であり且
つ直鎖又は分岐鎖状であるアルケニルアルコール 化合物(7):3−β−コレステロール 化合物(8):一般式(8)で表される化合物
【0021】
【化10】 〔式中、R5〜R8は、同一又は異なって、水素原子、C
1〜C4の低級アルキル基、ニトロ基、水酸基、カルボキ
シル基又はアルコキシカルボニル基を示す。〕 化合物(9):一般式(9a)〜(9c)で表される化
合物
【0022】
【化11】 〔式中、R9は直鎖若しくは分枝鎖状のC1〜C15のアル
キル基、直鎖若しくは分枝のC2〜C8アルケニル基、シ
クロヘキシル基又はフェニル基を示す。Raは水素原子
又はアシル基を示す。〕 化合物(10):一般式(10)で表される化合物
【0023】
【化12】 〔式中R10は水素原子、アミノ基又は保護されたアミノ
基を示す。R11は水素原子又は低級アルコキシ基を示
す。或いはR10とR11とが互いに結合して環状のアミノ
保護基となっていても良い。R12は水素原子又はカルボ
ン酸保護基を示す。〕 化合物(11):一般式(11)で表される化合物
【0024】
【化13】 〔式中、R13〜R16は同一又は異なって、水素原子、C
1〜C4の低級アルキル基、ニトロ基、水酸基、カルボキ
シル基又はアルコキシカルボニル基を示す。nは1又は
2を示す。〕
【0025】これらの中でも、化合物(5)ないし化合
物(10)が好ましく、化合物(7)ないし化合物(1
0)がより好ましく、化合物(9)及び化合物(10)
が更に好ましく、化合物(10)が特に好ましい。有機
溶媒としては、本発明のハロゲン化剤(1)を製造する
際に用いるものと同様のもの(上記に例示のもの)が使
用でき、その他にジメチルアセトアミド、ジメチルイミ
ダゾリジノン及びN−メチル−2−ピロリドン等の環状
アミドを含むアミド類等も使用することができる。これ
らは1種を単独で使用でき又は2種以上を併用できる。
有機溶媒の使用量は特に制限されず、広い範囲から適宜
選択できるが、通常水酸基含有化合物(2)1kg当たり
1〜200リットル程度、好ましくは5〜20リットル
程度とすればよい。ハロゲン化剤(1)の使用量は特に
制限されず、広い範囲から適宜選択できるが、通常水酸
基含有化合物(2)に対し0.1〜10当量程度、好ま
しくは0.5〜2.0当量程度とすればよい。必要に応じ
て、反応系内の水酸基含有化合物(2)がなくなるまで
追加してもよい。
【0026】本反応は、撹拌下又は無撹拌下、通常−7
8〜60℃程度、好ましくは0〜30℃程度の温度下に
行われ、通常0.5〜20時間程度、好ましくは0.5〜
8時間程度で終了する。また本反応は、必要に応じて密
封容器中又は窒素ガス等の不活性ガス中で行なうことも
できる。得られるハロゲン化物(3)は濃縮、蒸留、ク
ロマトグラフィー、結晶化等の通常の精製操作により容
易に単離することができる。更に本発明によれば、水酸
基含有化合物(2)に、有機溶媒中、ハロゲン化剤
(1)及び一般式(4)で表されるハロゲン化剤(以下
「ハロゲン化剤(4)」という)よりなる群から選ばれ
る少なくとも1種と、低級アルキルスルホン、低級アル
ケニルスルホン、アリールスルホン及び複素環スルホン
から選ばれる少なくとも1種とを同時に作用させること
により、ハロゲン化物(3)を製造することができる。
【0027】
【化14】 〔式中、R3、R5はメチル又はフェニルを示す。X及び
Yは前記に同じ。〕
【0028】本反応は、化合物(10)のハロゲン化に
特に有効である。ここで使用する有機溶媒の種類及び使
用量、ハロゲン化剤の使用量、反応温度や時間等の反応
条件は、上記のハロゲン化剤(1)のみを用いてハロゲ
ン化物(3)を製造する場合と同様でよい。本反応に添
加される低級アルキルスルホン、低級アルケニルスルホ
ン、アリールスルホン及び複素環スルホン(以下特記し
ない限り「スルホン類」と総称する)の具体例として
は、例えば、ジメチルスルホン、ジエチルスルホン、ジ
プロピルスルホン、ジイソプロピルスルホン、ジブチル
スルホン、ジイソブチルスルホン、メチルエチルスルホ
ン、メチルプロピルスルホン、メチルブチルスルホン、
エチルプロピルスルホン、エチルブチルスルホン、ジビ
ニルスルホン、ジプロペニルスルホン、ビニルプロペニ
ルスルホン、ジフェニルスルホン、ジトルイルスルホ
ン、ジピリジルスルホン等を挙げることができる。スル
ホン類は1種を単独で使用でき又は2種以上を併用でき
る。スルホン類の使用量は特に制限されず、広い範囲か
ら適宜選択できるが、通常水酸基含有化合物(2)に対
して0.1〜20モル%程度、好ましくは3〜10モル
%程度とすればよい。
【0029】また本発明においては、有機溶媒としてジ
アルキルホルムアミドもしくはジアリルホルムアミド自
体を用い、これに公知のハロゲン化剤を作用させて反応
系内で本発明のハロゲン化剤(1)及び/又はハロゲン
化剤(4)を発生させ、次いで水酸基含有化合物(2)
を反応系内に加えることにより、ハロゲン化物を製造す
ることもできる。尚、反応系内にハロゲン化剤(4)の
みが発生する場合は、スルホン類を添加することが必要
である。この際の反応条件、例えば、ジアルキルホルム
アミドもしくはジアリルホルムアミドの使用量、ハロゲ
ン化剤(1)及び/又はハロゲン化剤(4)の使用量、
スルホン類の種類や使用量、反応温度や時間等は上記と
同様でよい。また本反応は、必要に応じて密封容器中又
は窒素ガス等の不活性ガス中で行なうこともできる。得
られるハロゲン化物(3)は濃縮、蒸留、クロマトグラ
フィー、結晶化等の通常の精製操作により容易に単離す
ることができる。
【0030】
【実施例】以下に、合成例〔ハロゲン化剤(1)又はハ
ロゲン化剤(4)の合成〕、実施例及び比較例を挙げ、
本発明を具体的に説明する。
【0031】合成例1 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を備えた300ml
の四つ口フラスコをアルゴンガス置換した後、塩化メチ
レン 50mlとN,N−ジエチルホルムアミド4.3gを入
れて、氷冷下撹拌した。次に塩化オキサリル 5.23ml
をシリンジで注入して、氷冷下で更に1時間撹拌した。
反応液を減圧濃縮し、50mlのエチルエーテルで結晶化
させることにより、N,N−ジエチルクロロイミニウム
クロライド(1a)6.4gを製造した。1H NMR
(CDC13)δ 1.45(t,J=7.4Hz,6
H),4.23(brs,4H),10.94(s,1
H)
【0032】合成例2 N,N−ジエチルホルムアミド 4.3gに代えてN,N−
ジ−n−プロピルホルムアミド 6.0gを使用する以外
は合成例1と同様に操作し、N,N−ジ−n−プロピル
クロロイミニウムクロライド(1b)8.8gを製造し
た。1 H NMR(CDC13)δ 1.39(t,J=7.4
Hz,6H),3.75(m,2H),3.95(m,2
H),4.23(t,J=7.4Hz,2H),4.44
(t,J=7.4Hz,2H),10.71(s,1H)
【0033】合成例3 N,N−ジエチルホルムアミド 4.3gに代えてN,N−
ジイソプロピルホルムアミド 6.1gを使用する以外は
合成例1と同様に操作し、N,N−ジイソプロピルクロ
ロイミニウムクロライド(1c)8.7gを製造した。1 H NMR(CDC13)δ 1.41(m,12H),
3.81(m,1H),4.20(m,1H),10.9
3(s,1H)
【0034】合成例4 N,N−ジエチルホルムアミド 4.3gに代えてN,N−
ジ−n−ブチルホルムアミド 7.6gを使用する以外は
合成例1と同様に操作し、N,N−ジ−n−ブチルクロ
ロイミニウムクロライド(1d)11.3gを製造した。1 H NMR(CDC13)δ 1.37(t,J=7.4
Hz,6H),3.89(m,8H),4.14(t,J
=7.4Hz,4H),10.75(s,1H)
【0035】合成例5 N,N−ジエチルホルムアミド 4.3gに代えてN,N−
ジ−アリルホルムアミド 5.7gを使用する以外は合成
例1と同様に操作し、N,N−ジ−アリルクロロイミニ
ウムクロライド(1e)8.5g製造した。1 H NMR(CDC13)δ 3.56(d,J=7.5
Hz,4H),5.35(m,4H),6.10(m,2
H),10.94(s,1H)
【0036】合成例6 乾燥した50mlナス型フラスコ中に脱水ジエチルホルム
アミド 35mlを入れ、室温でオキシ塩化リン 4.2gを
加え30℃で1時間撹拌し、ジエチルクロロイミニウム
クロライド化合物のジエチルホルムアミド溶液を製造し
た。
【0037】合成例7 脱水ジエチルホルムアミドに代えて脱水ジメチルホルム
アミドを使用する以外は合成例6と同様にして、ジメチ
ルクロロイミニウムクロライド化合物のジメチルホルム
アミド溶液を製造した。
【0038】実施例1 ジフェニルメチル(6R,7R)−7−フェニルアセト
アミド−3−クロロ−8−オキソ−5−チア−1−アザ
ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキ
シレート(3a)の製造 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を備えた300ml
の四つ口フラスコにジフェニルメチル(6R,7R)−
7−フェニルアセトアミド−3−ヒドロキシ−8−オキ
ソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−
2−エン−2−カルボキシレート(2a)12.5g(純
度90%,22.5ミリモル)を仕込み、脱水ジエチル
ホルムアミド 70mlを加えて室温で撹拌溶解した。こ
の溶液に、合成例6のジエチルクロロイミニウムクロラ
イド化合物のジエチルホルムアミド溶液を氷冷下で添加
した。反応液を室温で更に6時間撹拌した後、氷水1リ
ットル中に注ぎ、析出した結晶を濾取して少量の水で洗
浄して真空乾燥し、目的とする化合物(3a)11.9g
(純度94%,収率96%)を製造した。1 H NMR(DMSO)δ ppm 3.52(AB
q.,2H,J=12Hz),3.96(ABq.,2
H,J=15Hz),5.21(d,1H,5.5H
z),5.78(dd,1H,7.5Hz,5.5H
z),6.97(s,1H),7.18〜7.49(m,
15H),9.20(d,1H,7.5Hz)
【0039】実施例2 化合物(3a)の製造 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を備えた300ml
の四つ口フラスコに化合物(2a)12.5g(純度90
%,22.5ミリモル)を仕込み、脱水ジメチルホルム
アミド 70mlを加えて室温で撹拌溶解した。この溶液
に、合成例7のジメチルクロロイミニウムクロライド化
合物のジメチルホルムアミド溶液を、ジメチルスルホン
118mg(5モル%)と共に氷冷下で添加した。反応
液を実施例1と同様に処理し、目的とする化合物(3
a)11.5g(純度95%,収率94%)を製造した。
このものの1H NMR(DMSO)スペクトルは、実
施例1のそれと一致した。
【0040】実施例3 p−メトキシベンジル(6R,7R)−7−フェニルア
セトアミド−3−クロロ−8−オキソ−5−チア−1−
アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カル
ボキシレート(3b)の製造 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を備えた300ml
の四つ口フラスコにp−メトキシベンジル(6R,7
R)−7−フェニルアセトアミド−3−ヒドロキシ−8
−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オ
クト−2−エン−2−カルボキシレート(2b)11.
4g(純度92%,23.1ミリモル)を仕込み、脱水ジ
エチルホルムアミド 70mlを加えて室温で撹拌溶解し
た。この溶液に合成例6のジエチルクロロイミニウムク
ロライド化合物のジエチルホルムアミド溶液を氷冷下で
添加した。反応液を実施例1と同様に処理し、目的とす
る化合物(3b)11.0g(純度96%,収率97%)
を製造した。1 H NMR(CDC13)δ ppm 3.42(d,1
H,J=17.8Hz),3.72(d,1H,J=1
7.8Hz),3.58(d,1H,J=16.4H
z),3.64(d,1H,J=16.4Hz),3.7
9(s,3H),4.96(d,1H,5.1Hz),
5.21(s,2H),5.79(dd,1H,9.2H
z,5.1Hz),6.39(d,1H,9.2Hz),
6.82〜7.40(m,9H)
【0041】実施例4 化合物(3b)の製造 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を着けた300ml
の四つ口フラスコに化合物(2b)11.4g(純度92
%,23.1ミリモル)を仕込み、脱水ジメチルホルム
アミド 70mlを加えて室温で撹拌溶解した。この溶液
に、合成例7のジメチルクロロイミニウムクロライド化
合物のジメチルホルムアミド溶液とジメチルスルホン
118mg(5モル%)を共に氷冷下で添加した。反応液
を実施例1と同様に処理し、目的とする化合物(3b)
10.8g(純度96%,収率95%)を製造した。この
ものの1H NMR(CDC13)スペクトルは実施例3
のそれと一致した。
【0042】実施例5 ジフェニルメチル(6R,7R)−7−フタルイミド−
3−クロロ−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ
[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレート
(3c)の製造 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を備えた300ml
の四つ口フラスコにジフェニルメチル(6R,7R)−
7−フタルイミド−3−ヒドロキシ−8−オキソ−5−
チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン
−2−カルボキシレート(2c)12.7g(純度95
%,23.8ミリモル)を仕込み、脱水ジエチルホルム
アミド 70mlを加えて室温で撹拌溶解した。この溶液
に、合成例6のジエチルクロロイミニウムクロライド化
合物のジエチルホルムアミド溶液を、氷冷下で添加し
た。反応液を実施例1と同様に処理し、目的とする化合
物(3c)12.5g(純度93%,収率92%)を製造
した。1 H NMR(CDC13)δ 4.19〜4.90(m,
2H),4.625(ABq.,2H,J=5.5H
z),5.975(d,1H,J=4.8Hz),6.9
70(s,1H),7.21〜7.62(m,10H),
7.76〜7.94(m,4H)
【0043】実施例6 化合物(3c)の製造 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を備えた300ml
の四つ口フラスコに化合物(2c)12.7g(純度95
%,23.8ミリモル)を仕込み、脱水ジメチルホルム
アミド 70mlを加えて室温で撹拌溶解した。この溶液
に、合成例7のジメチルクロロイミニウムクロライド化
合物のジメチルホルムアミド溶液とジメチルスルホン
118mg(5モル%)を共に氷冷下で添加した。反応液
を実施例1と同様に処理し、目的とする化合物(3c)
13.1g(純度90%,収率93%)を製造した。この
ものの1H NMR(CDCl3)スペクトルは実施例5
のそれと一致した。
【0044】実施例7 化合物(3a)の製造 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を備えた300ml
の四つ口フラスコに化合物(2a)12.5g(純度90
%,22.5ミリモル)を仕込み、脱水ジエチルホルム
アミド 70mlを加えて室温で撹拌溶解した。この溶液
に、合成例6のジエチルクロロイミニウムクロライド化
合物のジエチルホルムアミド溶液とジメチルスルホン
118mg(5モル%)を共に氷冷下で添加した。反応液
を実施例1と同様に処理し、目的とする化合物(3a)
12.2g(純度92%,収率96%)を製造した。この
ものの1H NMR(DMSO)スペクトルは実施例1
のそれと一致した。
【0045】実施例8 化合物(3a)の製造 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を備えた300ml
の四つ口フラスコに化合物(2a)12.5g(純度90
%,22.5ミリモル)を仕込み、脱水ジメチルホルム
アミド 70mlを加えて室温で撹拌溶解した。この溶液
に、合成例7のジメチルクロロイミニウクロライド化合
物のジメチルホルムアミド溶液とジエチルスルホン 1
54mg(5ミリモル%)を共に氷冷下で添加した。反応
液を実施例1と同様に処理し、目的とする化合物(3
a)11.6g(純度95%,収率95%)を製造した。
このものの1H NMR(DMSO)スペクトルは実施
例1のそれと一致した。
【0046】実施例9 化合物(3a)の製造 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を備えた300ml
の四つ口フラスコに化合物(2a)12.5g(純度90
%,22.5ミリモル)を仕込み、脱水ジメチルホルム
アミド 70mlを加えて室温で撹拌溶解した。この溶液
に、合成例7のジメチルクロロイミニウムクロライド化
合物のジメチルホルムアミド溶液とジフェニルスルホン
274mg(5モル%)とを氷冷下で添加した。反応液
を実施例1と同様に処理し、目的とする化合物(3a)
11.8g(純度90%,収率91%)を製造した。この
ものの1H NMR(DMSO)スペクトルは実施例1
のそれと一致した。
【0047】実施例10 N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−4−クロロ−
2−シクロヘキシル−1,2−ジヒドロピリジン(3
d)の製造 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を備えた300ml
の四つ口フラスコにN−[(ベンジルオキシ)カルボニ
ル]−2−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−4−ピ
リドン(2d)7.2g(23ミリモル)を仕込み、脱水
ジエチルホルムアミド 70mlを加えて室温で撹拌溶解
した。この溶液に、合成例6のジエチルクロロイミニウ
ムクロライド化合物のジエチルホルムアミド溶液を氷冷
下で添加した。反応液を室温で更に6時間撹拌した後、
氷水1リットル中に注ぎ、酢酸エチル 50mlで抽出し
て、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮してシリ
カゲルカラムクロマトで精製し、無色透明の油状物とし
て目的とする化合物(3d)7.7g(純度97%,収率
98%)を製造した。このものの1H NMR(CDC1
3)スペクトルは標品のそれと一致した。
【0048】実施例11 化合物(3d)の製造 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を備えた300ml
の四つ口フラスコに化合物(2d)7.2g(23ミリモ
ル)を仕込み、脱水ジメチルホルムアミド 70mlを加
えて室温で撹拌溶解した。この溶液に、合成例7のジメ
チルクロロイミニウムクロライド化合物のジメチルホル
ムアミド溶液とジメチルスルホン 118mg(5モル
%)とを氷冷下で添加した。反応液を実施例10と同様
に処理し、無色透明の油状物として目的とする(3d)
の化合物 7.6g(純度96%,収率96%)を製造し
た。このものの1H NMR(CDC13)スペクトルは
標品のそれと一致した。
【0049】実施例12 2−クロロ−5−tert−ブチル−1,3−ジニトロ
ベンゼン(3e)の製造 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を備えた300ml
の四つ口フラスコに4−tert−ブチル−2,6−ジ
ニトロフェノール(2e)5.5g(23ミリモル)を仕
込み、脱水ジエチルホルムアミド 70mlを加えて室温
で撹拌溶解した。この溶液に、合成例6のジエチルクロ
ロイミニウムクロライド化合物のジエチルホルムアミド
溶液を氷冷下で添加した。反応液を室温で更に6時間撹
拌した後、冷メタノール1リットル中に注ぎ、析出した
結晶を濾取して少量の冷メタノ−ルで洗浄して真空乾燥
し、目的とする化合物(3e)6.1g(純度95%,収
率97%)を製造した。このものの融点(113〜11
5℃)は標品のそれ(115℃)と一致した。
【0050】実施例13 化合物(3e)の製造 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を備えた300ml
の四つ口フラスコに化合物(2e)5.5g(23ミリモ
ル)を仕込み、脱水ジメチルホルムアミド 70mlを加
えて室温で撹拌溶解した。この溶液に、合成例7のジメ
チルクロロイミニウムクロライド化合物のジメチルホル
ムアミド溶液とジメチルスルホン 118mg(5モル
%)とを氷冷下で添加した。反応液を実施例12と同様
に処理し、目的とする化合物(3e)6.0g(純度92
%,収率92%)を製造した。このものの融点及び元素
分析値は標品のそれと一致した。
【0051】実施例14 3−α−クロロコレスタン(3f)の製造 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を備えた300ml
の四つ口フラスコに3−β−コレスタノール(2f)
8.9g(23ミリモル)を仕込み、脱水ジエチルホルム
アミド 70mlを加えて室温で撹拌溶解した。この溶液
に、合成例6のジエチルクロロイミニウムクロライド化
合物のジエチルホルムアミド溶液を氷冷下で添加した。
反応液を実施例1と同様に処理し、目的とする化合物
(3f)9.5g(純度90%,収率91%)を製造し
た。このものの融点(105〜106℃)は標品のそれ
(104℃)と一致した。
【0052】実施例15 化合物(3f)の製造 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を備えた300ml
の四つ口フラスコに化合物(2f)8.9g(23ミリモ
ル)を仕込み、脱水ジメチルホルムアミド 70mlを加
えて室温で撹拌溶解した。この溶液に、合成例7のジメ
チルクロロイミニウムクロライド化合物のジメチルホル
ムアミド溶液とジメチルスルホン 118mg(5モル
%)とを氷冷下で添加した。反応液を実施例1と同様に
処理し、目的とする化合物(3f)9.6g(純度93
%,収率95%)を製造した。このものの融点及び元素
分析値は標品のそれと一致した。
【0053】実施例16 4,4−エチレンジオキシペンタン−1−クロライド
(3g)の製造 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を備えた300ml
の四つ口フラスコに4,4−エチレンジオキシペンタン
−1−オール(2g)3.4g(23ミリモル)を仕込
み、脱水ジエチルホルムアミド 70mlを加えて室温で
撹拌溶解した。この溶液に、合成例6のジエチルクロロ
イミニウムクロライド化合物のジエチルホルムアミド溶
液を氷冷下で添加した。反応液を実施例10と同様に処
理し、無色透明の油状物として目的とする化合物(3
g)3.9g(純度96%,収率98%)を製造した。こ
のものの1H NMR(CDC13)スペクトルは標品の
それと一致した。
【0054】実施例17 化合物(3g)の製造 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を備えた300ml
の四つ口フラスコに化合物(2g)3.4g(23ミリモ
ル)を仕込み、脱水ジメチルホルムアミド 70mlを加
えて室温で撹拌溶解した。この溶液に、合成例7のジメ
チルクロロイミニウムクロライド化合物のジメチルホル
ムアミド溶液とジメチルスルホン 118mg(5モル
%)とを氷冷下で添加した。反応液を実施例10と同様
に処理し、無色透明の油状物として目的とする化合物
(3g)3.8g(純度94%,収率95%)を製造し
た。このものの1H NMR(CDC13)スペクトルは
標品のそれと一致した。
【0055】実施例18〜30 下記に示す出発物質と表1に示すクロル化剤とを用い、
且つ表2に示す反応条件を採用する以外は実施例1と同
様にしてハロゲン化反応を実施し、目的物であるハロゲ
ン化物を製造した。
【0056】
【化15】
【0057】
【化16】
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【化18】
【0061】
【化19】
【0062】比較例1 化合物(3a)の製造 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を備えた300ml
の四つ口フラスコに化合物(2a)12.5g(純度90
%,22.5ミリモル)を仕込み、脱水ジメチルホルム
アミド 70mlを加えて室温で撹拌溶解した。この溶液
に、合成例7のジメチルクロロイミニウムクロライド化
合物のジメチルホルムアミド溶液を氷冷下で添加した。
反応液を室温で更に24時間撹拌した後、氷水1リット
ル中に注ぎ、析出した結晶を濾取して少量の水で洗浄し
て真空乾燥し、目的とする化合物(3a)12.1g(純
度80%,収率83%)を製造した。このものの1
NMR(DMSO)スペクトルは実施例1のそれと一致
した。
【0063】比較例2 化合物(3b)の製造 温度計、塩化カルシウム管及び撹拌機を備えた300ml
の四つ口フラスコに化合物(2b)11.4g(純度92
%,23.1ミリモル)を仕込み、脱水ジエチルホルム
アミド 70mlを加えて室温で撹拌溶解した。この溶液
に、合成例7のジメチルクロロイミニウムクロライド化
合物のジメチルホルムアミド溶液を氷冷下で添加した。
反応液を比較例2と同様に処理し、目的とする化合物
(3b)の10.7g(純度81%,収率80%)を製造
した。このものの1H NMR(CDC13)スペクトル
は実施例3のそれと一致した。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば現在、ジメチルハロイミ
ニウム化合物やジフェニルハロイミニウム化合物による
水酸基のハロゲン化方法が共通して持つ欠点、即ち反応
時間の長さ、収率の不安定性、純度の低さ、目的の水酸
基以外の部分がハロゲン化された副生成物の生成等を解
消することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 より具体的には、例
えば、Journal of Synthetic Organic Chemistry,
1980,746はジメチルホルムアミドに二塩化オ
キサリルを作用させてジメチルクロロイミニウム化合物
を合成し、該化合物を用いて直鎖のアルキル基に置換し
た水酸基をクロル化する方法が開示する。この方法によ
れば、90%の収率が達成されているが、常にこのよう
な高収率が得られるわけではなく、しかも得られるハロ
ゲン化物の純度は最高でも80%程度であり、更に反応
時間が24時間と非常に長い。Journal of the Pharm
aceutical Society of Japan,85(6), 544
〜546(1965)には、ジメチルホルムアミドにチ
オニルクロライドを作用させてジメチルクロロイミニウ
ム化合物を生成させ、これを用いてフェノール性水酸基
をクロル化する方法が記載されている。しかしながら、
この方法は、ベンゼン環上に水酸基以外にクロル化され
やすい置換基を有する化合物には適用できないという欠
点、反応系が強酸性になるため、反応終了後直ちに結晶
として系外へ分離できるものにしか適用できず、実用的
ではないという欠点等を有している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】 アルカロイド中間体であるN−アシル−
4−クロロ−1,2−ジヒドロピリジンの合成にも、ジ
メチルハロイミニウム化合物が使用されている[J.O
rg.Chem.(1993)58,7732〜773
9]。しかしながら、この方法においても、反応時間が
3日間と著しく長いため、実用的ではない。更に、経口
セファロスポリン抗生物質中間体である3−ハロゲン化
セフェム誘導体の製造にも、ジメチルハロイミニウム化
合物の使用が提案されている(特開昭49−11609
5号公報)。しかしながら、この方法では、目的の3位
水酸基以外に7位アシル基までクロル化されるため、収
率が60%程度と低い。また、ジフェニルクロロイミニ
ウムクロライドを用いて、直鎖のアルキル基に置換した
水酸基、直鎖のアルケニル基に置換した水酸基及びコレ
ステロールの水酸基をクロル化する方法が知られている
[Chemistry Letters,pp1173−1174
(1984)]。しかしながら、この方法においても、
反応時間が長いとか得られるハロゲン化物の純度が低い
とか収率が高水準で安定しないという欠点は解消されて
いない。更に、直鎖の分子内に二重結合やエーテル結合
を含む化合物やコレステロールのクロル化では、収率が
90%を越えることはなく、工業的に満足できる方法で
はない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】C〜C15のアルキル基としては、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、イソブ
チル、tert−ブチル、ヘキシル、シクロヘキシル、
ペンタデカニルなどの直鎖、分岐状または環状のアルキ
ル基を例示できる。置換オキシカルボニル基としては、
ブロモブトキシカルボニル、メトキシカルボニル、エト
キシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカル
ボニル、ベンジルオキシカルボニル、アリルオキシカル
ボニルなどを例示できる。アシル基としてはホルミル、
アセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリル、ベンゾ
イル、トルオイル、ナフトイルなどを例示できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】
【表1】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】
【表2】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)で表されるハロゲン化剤。 【化1】 〔式中、R1及びR2は同一又は異なって、エチル、プロ
    ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル又はアリルを
    示す。Xは塩素原子又は臭素原子を示す。Yは塩素イオ
    ン、臭素イオン、ジクロロホスフェートイオン、ジブロ
    モホスフェートイオン、クロロスルホネートイオン、ブ
    ロモスルホネートイオン、クロロオキサレートイオン又
    はブロモオキサレートイオンを示す。〕
  2. 【請求項2】 一般式(2)で表される水酸基含有化合
    物に、有機溶媒中、一般式(1)のハロゲン化剤の少な
    くとも1種を作用させて、一般式(3)で表されるハロ
    ゲン化物を得ることを特徴とする、水酸基のハロゲン化
    方法。 A−OH (2) 〔式中Aは直鎖若しくは分枝鎖状のC1〜C4アルキル
    基、直鎖若しくは分岐鎖状のC2〜C8アルケニル基、置
    換されていても良い単環性若しくは多環性の芳香族炭化
    水素基、ステロイド残基又は置換されていても良い単環
    性若しくは多環性の複素環炭化水素基を示す。〕 A−X (3) 〔式中A及びXは上記に同じ。〕
  3. 【請求項3】 一般式(2)で表される水酸基含有化合
    物に、有機溶媒中、一般式(1)のハロゲン化剤及び一
    般式(4)で表されるハロゲン化剤よりなる群から選ば
    れる少なくとも1種と、低級アルキルスルホン、低級ア
    ルケニルスルホン、アリールスルホン及び複素環スルホ
    ンよりなる群から選ばれる少なくとも1種とを同時に作
    用させ、一般式(3)で表されるハロゲン化物を得るこ
    とを特徴とする、水酸基のハロゲン化方法。 【化2】 〔式中、R3、R4はメチル又はフェニルを示す。X及び
    Yは前記に同じ。〕
  4. 【請求項4】 一般式(2)で表される水酸基含有化合
    物が、下記の化合物(5)ないし化合物(11)よりな
    る群から選ばれる少なくとも1種である請求項2又は3
    記載の水酸基のハロゲン化方法。 化合物(5):アルキル部分が炭素数1〜15であり且
    つ直鎖又は分岐鎖状であるアルキルアルコール 化合物(6):アルケニル部分が炭素数2〜8であり且
    つ直鎖又は分岐鎖状であるアルケニルアルコール 化合物(7):3−β−コレステロール 化合物(8):一般式(8)で表される化合物 【化3】 〔式中、R5〜R8は、同一又は異なって、水素原子、C
    1〜C4のアルキル基、ニトロ基、水酸基、カルボキシル
    基又はアルコキシカルボニル基を示す。〕 化合物(9):一般式(9a)〜(9c)で表される化
    合物 【化4】 〔式中、R9は直鎖若しくは分枝鎖状のC1〜C15のアル
    キル基、直鎖若しくは分枝のC2〜C8アルケニル基、シ
    クロヘキシル基又はフェニル基を示す。Raは水素原子
    又はアシル基を示す。〕 化合物(10):一般式(10)で表される化合物 【化5】 〔式中R10は水素原子、アミノ基又は保護されたアミノ
    基を示す。R11は水素原子又は低級アルコキシ基を示
    す。或いはR10とR11とが互いに結合して環状のアミノ
    保護基となっていても良い。R12は水素原子又はカルボ
    ン酸保護基を示す。〕 化合物(11):一般式(11)で表される化合物 【化6】 〔式中、R13〜R16は同一又は異なって、水素原子、C
    1〜C4のアルキル基、ニトロ基、水酸基、カルボキシル
    基又はアルコキシカルボニル基を示す。nは1又は2を
    示す。〕
  5. 【請求項5】 一般式(2)で表される水酸基含有化合
    物が、化合物(5)ないし化合物(10)よりなる群か
    ら選ばれる少なくとも1種である請求項4に記載の水酸
    基のハロゲン化方法。
  6. 【請求項6】 一般式(2)で表される水酸基含有化合
    物が、化合物(7)ないし化合物(10)よりなる群か
    ら選ばれる少なくとも1種である請求項5に記載の水酸
    基のハロゲン化方法。
  7. 【請求項7】 一般式(2)で表される水酸基含有化合
    物が、化合物(9)及び化合物(10)から選ばれる少
    なくとも1種である請求項6に記載の水酸基のハロゲン
    化方法。
  8. 【請求項8】 一般式(2)で表される水酸基含有化合
    物が、化合物(10)である請求項7に記載の水酸基の
    ハロゲン化方法。
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