JPH11211926A - 石英系光導波路コアガラスの屈折率制御方法 - Google Patents

石英系光導波路コアガラスの屈折率制御方法

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JPH11211926A
JPH11211926A JP951198A JP951198A JPH11211926A JP H11211926 A JPH11211926 A JP H11211926A JP 951198 A JP951198 A JP 951198A JP 951198 A JP951198 A JP 951198A JP H11211926 A JPH11211926 A JP H11211926A
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core glass
optical waveguide
wavelength
irradiated
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Kazuhiko Terasawa
一彦 寺澤
Kazuo Imamura
一雄 今村
Takahide Sudo
恭秀 須藤
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  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な設備により、かつ、取り扱いの容易な
方法により屈折率の増減制御を可能にする。 【解決手段】 石英系光導波路に用いるものとしてLP
−CVD法により作製したコアガラス膜1を真空チャン
バ2内のホルダ6上に配置する。コアガラス膜の特定部
分に対し例えばエキシマランプにより構成されたパワー
密度の低い紫外線ランプ3から波長146nm(クリプ
トンのエキシマ光)もしくは波長172nm(キセノン
のエキシマ光)の短波長紫外光をMgF2窓5を介して照
射することにより、特定の照射部分のみ屈折率を増大さ
せる。未照射部分もしくは照射部分に対し局部的に熱ア
ニールを施すことにより、その部分のみ屈折率を低減さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石英系光導波路に
用いるコアガラスの屈折率を部分的もしくは全体的に変
化させるために用いられる石英系光導波路コアガラスの
屈折率制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光導波路においてコアとは光信号を閉じ
込めるために周囲よりも屈折率を高くした部分のことで
あり、石英系光導波路のコアガラスの製造方法として
は、火炎堆積法(FHD法:Frame Hydrolysis Deposit
ion法)、スバッタ法、もしくは、気相堆積法(CVD
法:Chemical Vapor Deposition法)等が知られてい
る。FHD法は、光ファイバの製造方法であるVAD技
術を応用したものであり、ガラスもしくはシリコン等の
基板に多孔質ガラスを吹き付けて焼結するものである。
また、スバッタ法は、コアとして堆積する組成を有する
固体ターゲットに対し低圧下で高周波プラズマを発生さ
せてコアを堆積させるものである。さらに、CVD法
は、上記スパッタ法における固体ターゲットを気体に置
き換え、これを熱もしくはプラズマにより分解して基板
に堆積させるものである。そして、上記スパッタ法やC
VD法により作製されたコアガラスはその組成を安定化
させるために、その全体に対し熱アニールが施される。
【0003】このような種々の方法により作製されたコ
アガラスを対象としてその屈折率を変化させる方法とし
ては、従来より、ファイバグレーティング製作の際の紫
外レーザ光を用いたものが知られている。この紫外レー
ザ光を用いた屈折率変化は、上記のコアガラス製造方法
の内のFHD法もしくはスパッタ法により作製されたコ
アガラスを対象として行われ、エキシマレーザやYAG
レーザを用いて特にパワー密度が高く短波長の紫外レー
ザ光を部分的に照射することにより、照射部分のみの屈
折率を増大させるようにしている。例えば、図3に示す
ように、対象とするコアガラスのコア31に対し格子状
の位相マスク32を配設し、この位相マスク32に対し
Nd−YAGレーザ源33からその4倍波長(4ω)で
ある266nmのコヒーレント紫外レーザ光をシリンド
リカルレンズ系34を介して照射することにより、上記
コア31に対し上記位相マスク32の格子ピッチに対応
したグレーティングピッチの部分の屈折率が増大される
ことになる。なお、図1中35は微小幅のスリット、3
6は反射ミラー、37は遮光板、38は3軸移動ステー
ジ、39はスクリーンである。このようにして作製され
たコアガラス31は特定波長のみの光を反射させて分波
させる分波器や特定波長の光のみを透過させる波長選択
フィルタ等の各種用途に使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
石英系光導波路コアガラスの屈折率制御方法において
は、屈折率変化を生じさせるためにはレーザ光の如くパ
ワー密度の高い紫外レーザ光を用いる必要があり、その
ため、種々の不都合が生じている。すなわち、紫外レー
ザ光は現状では波長が196nm以上のものしか存在せ
ず、屈折率変化を生じさせるためには数十mW以上とい
う高いパワー密度の力を与える必要がある。このため、
紫外レーザ光を照射するために、設備規模が大きくなる
上に、その照射に際し、光導波路自体に損傷を与えぬよ
うにその取り扱いに細心の注意を払う必要がある。
【0005】さらに、上記のコアガラス製造方法のうち
のCVD法により作製されたコアガラスについては、こ
のコアガラスに対し上記の如き短波長紫外レーザ光を照
射しても屈折率変化は生じないとされており、上記の短
波長紫外レーザ光を用いた屈折率変化法の対象とはされ
ていないという実状がある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、簡易な設備に
より、かつ、取り扱いの容易な方法により屈折率の制御
を可能にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者は、特にパワー密度の低い紫外線ランプを
用いて屈折率変化を生じさせる方法を種々研究し、併せ
て、CVD法により作製されたコアガラスに対する屈折
率変化をも可能とする方法を研究した結果、本発明を想
到するに至ったものである。すなわち、第1の発明にお
ける特定事項は、石英系光導波路に用いるコアガラスの
屈折率を変化させる屈折率制御方法を対象として、上記
コアガラスに対し紫外線ランプを用いて短波長紫外線を
照射することにより、照射部分の屈折率を未照射部分の
それに比べ増大させるようにすることを基本とするもの
である。
【0008】上記の発明の場合、従来の紫外線レーザ光
と比べ格段に低いパワー密度でかつより短波長の紫外線
ランプによる紫外線照射によってコアガラスの屈折率増
大を生じさせることが可能になった。このため、石英系
光導波路に用いるコアガラスの屈折率制御が、レーザ光
を発生させる場合と比べ格段にコンパクトな設備規模の
簡易な設備により行うことができるようになり、かつ、
その取り扱いも簡便なものとなる。
【0009】しかも、本方法によれば、屈折率の制御対
象であるコアガラスが特にCVD法により作製されたも
のであっても、そのコアガラスに屈折率増大を生じさせ
ることが可能となる上に、その屈折率増大を上記の如く
簡易な設備及び取り扱いにより実現させることが可能に
なる。なお、この屈折率制御方法は、上記CVD法の中
でも低圧で高周波プラズマを発生させる減圧プラズマC
VD法により作製したコアガラスと組み合わせるのが好
ましく、とりわけ、LP−CVD法(Low-pressure Pla
sma Chemical Vapor Deposition法:例えば特開平7−
49429号公報参照)により作製したコアガラスと組
み合わせるのがそのコアガラスの高速製膜化及び光損失
低減化を図り得るという観点から最も好ましい。
【0010】また、照射する短波長紫外線は波長が20
0nm以下の真空紫外線であることが好ましく、中でも
波長が180nm以下の真空紫外線が好ましい。この場
合、紫外線ランプとして例えばエキシマランプを用い、
例えばクリプトンのエキシマ光(波長146nm)やキ
セノンのエキシマ光(波長172nm)を用いるのが好
ましい。
【0011】加えて、紫外線ランプにより短波長紫外線
を照射することにより屈折率が増大した照射部分に対
し、さらに、熱アニールを施すことにより、その熱アニ
ールを施した部分の屈折率を低減させることが可能とな
り、屈折率の増大のみならず増減制御をも行い得るよう
になる。なお、この熱アニールは上記照射部分に対し局
所的に行っても、全体的に行ってもいずれでもよい。
【0012】一方、第2の発明は、石英系光導波路に用
いるコアガラスの屈折率を変化させる屈折率制御方法を
対象として、上記コアガラスに対し、局部的に熱アニー
ルを施すことにより、その熱アニールを施した部分の屈
折率を未実施部分のそれに比べ低減させるようにするこ
とを特定事項とするものである。
【0013】この発明の場合には、屈折率制御の内でも
特に屈折率を低減させることが可能になる。この方法に
よれば、コアガラスに対し局部的に熱アニールを施すこ
とによりその熱アニールを施した部分のみの屈折率低減
化が可能になる。なお、本方法は、特にCVD法やスパ
ッタ法により作製したコアガラスに対し適用するのが好
ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0015】図1は、本発明の実施形態に係る短波長紫
外光の照射により屈折率変化を生じさせるための装置を
示し、1は屈折率制御対象のコアガラスとしてのコアガ
ラス膜、2はこのコアガラス膜1を収容する真空チャン
バ、3はこの真空チャンバ2の上側位置に配設された紫
外線ランプ、4はこの紫外線ランプ3を収容するハウジ
ング、5は上記真空チャンバ2を区画形成する上壁の一
部に配設されて上記紫外線ランプ3からの紫外光を透過
させるMgF2の窓である。
【0016】上記コアガラス膜1は、石英系光導波路の
コアとして用いられるように形成されたコアガラスであ
り、このようなコアガラス膜1はFHD法、スパッタ法
もしくはCVD法等の種々の製膜法により形成すればよ
い。中でも、従来においては紫外レーザ光の照射によっ
ても屈折率の増大が生じないとされているCVD法によ
り形成したコアガラス膜1の屈折率制御に本方法を適用
することに意義があり、とりわけLP−CVD法により
形成したコアガラス膜1を対象とすることが好ましい。
【0017】ここで、上記LP−CVD法によるコアガ
ラス膜1の形成方法について図2に示す製膜装置に基づ
いて概説する。図2において、11はガラス製の反応容
器、12は反応容器11の内部の所定位置に配設された
カーボン製ヒータ、13は上記コアガラス膜1を堆積さ
せる基板、14は上記反応容器11の外面に配設されて
プラズマを発生させる誘導コイル、15はこの誘導コイ
ル14に接続された高周波電源、16a,16b,16
cはそれぞれ原料ガス供給源、17はこれらの原料ガス
供給源16a,16b,16cからの各原料ガスを上記
反応容器11に供給するガス供給通路、18は上記反応
容器11に一端が連通されて反応容器11内のガスを排
出するためのガス排気通路である。上記コアガラス膜1
として光ファイバのコアガラスと同様組成のガラス膜を
製膜するために、上記原料ガス供給源16a,16b,
16cからそれぞれSiCl4,GeCl4,O2を供給
するようにしている。なお、原料ガスとしては上記の如
く塩素系原料に限らず、通常のCVD法であればTEO
S{TetraEthOxySilane:Si(C2
5O)4}、シラン等を用いてもよい。
【0018】まず、上記基板13として石英基板を用
い、この基板13を反応容器11内に配置する。次に、
真空ポンプ18a及び排ガス処理装置18bを作動させ
て反応容器11内を所定の減圧状態にし、この状態でマ
スフローコントローラ17a,17b,17cにより流
量制御して上記原料ガス供給源16a,16b,16c
からそれぞれ上記の原料ガスをガス供給通路17及び異
物の流入阻止用のフィルタ17dを通して反応容器11
内に供給する。これと同時に高周波電源15により誘導
コイル14に所定の高周波電圧を印加して、反応容器1
1内に高周波プラズマPを発生させる。そして、この高
周波プラズマにより上記の供給された原料ガスを放電分
解して上記基板13上にコアガラス膜1を堆積させるよ
うにすればよい。なお、基板13としては、アンダーク
ラッドの作製を省略するために石英基板を用いたが、こ
れに限らず、シリコン基板等を用いてもよい。
【0019】上記の如く作製されたコアガラス膜1を図
1に示すようにホルダ6によって上記真空チャンバ2内
の所定位置に配設し、この状態で真空チャンバ2内を所
定の真空状態にする。そして、上記のコアガラス膜1の
特定部分に対し紫外線ランプ3から真空紫外線領域の短
波長紫外光を所定時間照射することにより、その照射部
分の屈折率を増大させる。この屈折率の増大の度合い
は、照射する紫外光の波長が短い程大きくなる傾向にあ
る。
【0020】また、上記の照射により屈折率が増大され
た後のコアガラス膜1に対し、別途、熱アニールを施す
ことにより、その熱アニールを施した部分の屈折率を低
減させるようにしてもよい。すなわち、上記紫外光の照
射部分もしくは未照射部分の一方もしくは双方の特定部
分を局部的に熱アニールを施すことにより、その熱アニ
ールを施した部分のみの屈折率をその熱アニールの程度
に応じて低減させるようにすることもできる。
【0021】以下、実施例に基づきより詳細に説明す
る。
【0022】
【実施例】図2の製膜装置を用いて作製したコアガラス
膜1に対し以下の試験を行った。すなわち、上記コアガ
ラス膜1に対し図1の装置により短波長紫外光を照射
し、その照射部分と、短波長紫外光の未照射部分との屈
折率をそれぞれ測定した。その後、上記の照射部分及び
未照射部分の双方に対しそれぞれ熱アニールを施し、熱
アニール前後での屈折率変化を測定した。
【0023】(コアガラス膜1の製膜)反応容器11
(図2参照)内を真空ポンプ18aにより圧力数Paま
で減圧した状態で、原料ガスとしてSiCl4,GeC
4,O2を供給して高周波プラズマPの下でコアガラス
膜1を石英基板13上に堆積させて製膜した。その際の
原料ガスの供給量比としてSiCl4/GeCl4を5.
4%に設定した。作製されたコアガラス膜1の膜厚は約
7μm、また、表面粗さはRa=4nmであった。
【0024】(試験方法)紫外線ランプ3(図1参照)
としてエキシマ光を発生させるエキシマランプ(ウシオ
電気株式会社製品)を用い、同一のコアガラス膜1の内
の特定の1箇所に波長146nmの短波長紫外光(クリ
プトンのエキシマ光)を、他の特定の1箇所に波長17
2nmの短波長紫外光(キセノンのエキシマ光)をそれ
ぞれ4時間照射した。この後、上記の146nm照射部
分と、172nm照射部分と、これらの短波長紫外光を
照射していない未照射部分との3部分についてプリズム
カプリング法により屈折率の測定を行った。この測定法
は、まず、上記コアガラス膜1を基準プリズムの上に密
着させる。この際、両者の上下方向の相対向面が互いに
平行になるようにその両者間にそれぞれの屈折率のほぼ
中間の屈折率を有する液を入れる。次に、上記コアガラ
ス膜1側から光線を入射させて基準プリズム側から光が
出射しなくなった境界の角度を臨界角とし、この臨界角
から屈折率を算出する。なお、測定波長は632.8n
mである。
【0025】この後、上記のコアガラス膜1の146n
m照射部分と、172nm照射部分と、未照射部分との
3部分に対し、大気中で1000℃の熱アニールを3時
間施し、熱アニール後の上記3部分の屈折率を上記と同
様方法により測定した。
【0026】(測定結果)測定結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】上記の表1によれば、熱アニール前の短波
長紫外光の照射部分と、未照射部分とを比較すると、短
波長紫外光の照射により屈折率の増大が生じている。照
射光の波長については、未照射部分の屈折率1.467
9に対し波長172nmの紫外光照射により1.468
0となり1.0×10-4程度の増大に止まる一方、波長
146nmの紫外光照射により1.4686となり7.
0×10-4の比較的大きな増大が生じた。これは今回試
作したコアガラス膜1が波長146nmに対し構造変化
を生じやすいためと考えられる。このため、照射する紫
外光の波長を選択することにより、屈折率増大の度合い
を制御することが可能であると考えられる。
【0029】次に、熱アニール後の屈折率を見ると、短
波長紫外光の照射部分と、未照射部分との如何に拘わら
ず、すべての部分で熱アニール前の屈折率が低減してそ
れぞれ1.4647と同じ値に変化している。すなわ
ち、熱アニールを施すことにより、熱アニール前の屈折
率が未照射部分で1.4679から1.4647へと
3.2×10-4低減し、172nm照射部分で1.46
80から1.4647へと3.3×10-4低減し、14
6nm照射部分で1.4686から1.4647へと
3.9×10-4低減した。また、この屈折率の低減は熱
アニールの温度を調節することにより、屈折率低減の度
合いを制御することが可能であると考えられる。
【0030】従って、LP−CVD法により作製したコ
アガラス膜1に対し、短波長紫外光の照射及び熱アニー
ルの一方もしくは双方を上記のコアガラス膜1の特定部
分に選択的に施すことにより、上記コアガラス膜1の屈
折率を部分的に増減制御することが可能になると考えら
れる。これにより、長手方向に対し間欠的に屈折率が変
化するようなコアガラス膜1の形成が従来の紫外レーザ
光の照射に比べ大幅に低いパワー密度の紫外線ランプに
よる短波長紫外光の照射によって行うことができるよう
になり、その取り扱いも容易に行い得るようになる。な
お、上記の測定結果では、屈折率の最大変化量は熱アニ
ール前の146nm部分の1.4686と、熱アニール
後の未照射部分の1.4647との差3.9×10-4
あった。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明におけ
る石英系光導波路コアガラスの屈折率制御方法によれ
ば、従来の紫外線レーザ光と比べ格段に低いパワー密度
でかつより短波長の紫外線ランプによる紫外線照射によ
ってコアガラスの屈折率増大を生じさせることができ
る。このため、石英系光導波路に用いるコアガラスの屈
折率制御が、レーザ光を発生させる場合と比べ格段にコ
ンパクトな設備規模の簡易な設備により行うことができ
るようになり、かつ、その取り扱いも簡便なものとな
る。しかも、屈折率の制御対象であるコアガラスが特に
CVD法により作製されたものであっても、そのコアガ
ラスに屈折率増大を生じさせることができる。
【0032】加えて、紫外線ランプにより短波長紫外線
を照射することにより屈折率が増大した照射部分に対
し、さらに、熱アニールを施すことにより、その熱アニ
ールを施した部分の屈折率を低減させることができ、屈
折率の増大のみならず増減制御をも行うことができるよ
うになる。
【0033】また、第2の発明によれば、コアガラスに
対し局部的に熱アニールを施すことによりその熱アニー
ルを施した部分のみの屈折率低減化を得ることができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の屈折率制御方法を実施する
ための装置を簡略化して示す断面説明図である。
【図2】LP−CVD法による製膜装置を簡略化して示
す説明図である。
【図3】従来の屈折率を増大変化させる例を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 コアガラス膜(コアガラス) 3 紫外線ランプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英系光導波路に用いるコアガラスの屈
    折率を変化させる屈折率制御方法であって、 上記コアガラスに対し紫外線ランプを用いて短波長紫外
    線を照射することにより、照射部分の屈折率を未照射部
    分のそれに比べ増大させるようにすることを特徴とする
    石英系光導波路コアガラスの屈折率制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 コアガラスはCVD法により形成したものであることを
    特徴とする石英系光導波路コアガラスの屈折率制御方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 紫外線は波長が200nm以下の真空紫外線であること
    を特徴とする石英系光導波路コアガラスの屈折率制御方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 短波長紫外線の照射部分に対し熱アニールを施すことに
    より、その熱アニールを施した部分の屈折率を低減させ
    るようにすることを特徴とする石英系光導波路コアガラ
    スの屈折率制御方法。
  5. 【請求項5】 石英系光導波路に用いるコアガラスの屈
    折率を変化させる屈折率制御方法であって、 上記コアガラスに対し、局部的に熱アニールを施すこと
    により、その熱アニールを施した部分の屈折率を未実施
    部分のそれに比べ低減させるようにすることを特徴とす
    る石英系光導波路コアガラスの屈折率制御方法。
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