JPH1120954A - 長尺フォーク式荷役装置及び荷役方法 - Google Patents

長尺フォーク式荷役装置及び荷役方法

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JPH1120954A
JPH1120954A JP19324797A JP19324797A JPH1120954A JP H1120954 A JPH1120954 A JP H1120954A JP 19324797 A JP19324797 A JP 19324797A JP 19324797 A JP19324797 A JP 19324797A JP H1120954 A JPH1120954 A JP H1120954A
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truck
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Takeshi Hayashi
武 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラックによる輸送効率を上げるには、荷役
時間の短縮が重要である。本発明は、あらかじめ本発明
装置にトラック1台分の荷物を積み付けておき、トラッ
クの後部から積みつけたそのままの状態で、一度に積み
込んだり、荷下ろしする長尺フォーク式荷役装置と方法
を提供する。 【解決手段】 トラック荷台の内法寸法と、ほぼ等しい
長方形の台座は、水平方向に設置され、トラックの空車
状態の荷台より少し高く設定し固定してある。その台座
の上へフォークリフトで両側面から荷物を積み付け、ト
ラックが後進にて台座の正面に後部開口部を臨ませる。
次にトラック後部の荷台の下からトラックの荷台をシ゛ャッ
キアップしてトラック荷台の高さを、台座の高さに合わ
せる。台座の溝の中に挿入されたユニット方式の、長い
フォークを持ち上げて積みつけられた荷物を、フォーク
の上に載せてトラックの荷台の中へ、そのまま移動し積
み込むことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、荷物を貨物トラ
ックに積載したり、荷下ろしする時に使用する荷役装置
に関する。さらに詳しくは、この発明の装置は、あらか
じめ長尺のフォーク上に、複数個の荷物を積みつけした
後、積みつけした状態でトラックの荷台上に移動させて
転載する。又荷台上の荷物をそのままの状態でフォーク
上に転載して荷下ろしすることもできる。
【0002】
【従来の技術】トラックの荷台に荷物を積み込み、又積
み込んだ荷物を降ろすには、現在一般的にはパレットが
使用されている。パレットの上に多数の荷物を積みつ
け、これをパレットごとフォークリフトによってトラッ
ク荷台の側面から積み下ろしをしている。荷物の保護の
ため、屋根と側面を覆う必要のあるトラックは、側面下
部のアオリを下ろし、側面上部と屋根が一体となり上方
にスイング上昇して、側面が全開するウイングと称する
荷物室を備えた、高価な車体が使用されている。保冷車
や冷凍車、又長尺のコンテナーなどは、側面部が塞がっ
ているので、荷台側面から積み降ろしできない。保冷車
や冷凍車も最近では、外気との機密性を保つ高価なウイ
ング車が少数ながら市販されている。
【0003】荷台後部の開口部から、荷物室内へフォー
クリフトが出入りして積み下ろしする方法もあるが、1
台ずつしか出入りができず、長時間を要する非能率な作
業として最近は殆ど採用されていない。本発明者は、上
記の作業状態の合理化のため、長尺のフォーク上にあら
かじめ多数の荷物を積みつけしておき、トラック荷台後
部の開口部からそのままの状態で、荷台上に、積み込ん
だり荷下ろしする、リフトフォーク式荷役装置を特許出
願し提案した。「特開平2ー48398」以下先願とい
う。
【0004】この発明はリフトテーブル上の長尺のフォ
ークの上へ、あらかじめ多数の荷物を積みつけておき、
フォークを上昇させて上記のようにトラック荷台の後部
からフォークを荷台上に移動し、フォークを下降させて
転載するとともに、荷下ろし時には、フォークを荷台上
の荷物の下方に挿入し、フォークを上昇させて持ち上
げ、荷物をフォークと共にリフトテーブルの上に移動し
て、荷下ろしするものである。
【0005】上記荷物の転載移動時に、トラック側は荷
物の重量をスプリングで支えているため、積み込み時に
は荷物の重量がトラック側に移動するに従って、荷台が
降下し、荷下ろし時には逆に上昇する。このためリフト
テーブルとトラック荷台底面が同一平面の高さになるよ
うに、リフトテーブルが上下動するように構成してい
る。
【0006】荷物の積み込み時はフォークがトラック荷
台上に次第に移動するので、徐々に荷台が降下し、それ
とともにリフトテーブルを降下させればよいが、荷下ろ
し時の最終段階でフォークの先端部が、トラック荷台か
ら離れる瞬間にトラック荷台がスプリングによって、上
へ飛び上がる可能性があり、フォークが垂直面内上方に
そり曲がることによる耐久性に問題があることがわかっ
た。荷物の移動速度が早くなればなる程その傾向が大と
なることが確認された。
【0007】又、先願にはリフトテーブルとトラック荷
台の高低差を検出して、その信号によりリフトテーブル
の高さを自動調整するように記述しているが、実際には
その高低差ができる前に、フォーク自体に鉛直方向の曲
げ応力がかかり、フォークを傷めてしまうことも判明し
た。即ちリフトテーブルとトラック荷台のレベル差が発
生する前に、フォークが曲げ応力を受けて、積み込み時
には下に曲がり、荷下ろし時には上に曲がる損傷を受け
フォークの耐久性に問題があり、然もその補修も極めて
困難であることが判明し実用化に至らなかった。
【0008】本発明は、本発明者による先願の荷役装置
のこれらの欠点を解決することを目的に開発されたもの
である。本発明の重要な目的は、先願発明装置を使用し
て荷物の高速な積み降ろしの出来る荷役装置と、耐久力
のある荷役方法を提供することにある。本発明の他の重
要な目的は、上記荷役方法を達成するための、実用的な
新たな構成による荷役装置を提供することにある。又本
発明の他の重要な目的は、トラックへの荷役時間を短縮
することにより、実質的に1日当たりの走行時間を、即
ち走行距離を増加し、トラックの効率的な運行と生産性
を向上させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の長尺フォーク式
荷役装置及び荷役方法は、前述の目的を達成するために
下記の構成を備える。
【0010】本発明の長尺フォーク式荷役装置及び荷役
方法は、荷役装置の本体1と、荷物を積み下ろしするト
ラックの荷台20上面の台座2と、トラック荷台後部の
下方に、トラックの積み荷重量を支えるシ゛ャッキ4により
構成する。荷役装置の本体1は、上面が長方形状で水平
方向に延長されている。本体1は上面に台座2を備え、
台座は前後方向に延長する山部9と谷部10を備える。
本体1は、台座の谷部10内に挿入されて前後方向に移
動するフォーク3を備える。フォーク3はその上に荷物
を載せて移動出来るように、下方に車輪8を備える。フ
ォーク3は上面が微少間隔上下動出来るようにリフト装
置21を備える。フォーク3の上面の高さは、上昇時に
は台座の山部9より高く、下降時には荷物を移動させな
い様に台座の山部9よりも低く設定されている。フォー
ク3は複数本のユニットフォーク35を連結して構成さ
れている。トラック荷台上面の台座2は、本体1のフォ
ーク3がトラック方向に移動するとき、台座の谷部10
に挿入される位置に設定されている。シ゛ャッキ4はトラッ
クが空車状態の荷台高さと同一か、又はそれ以上になる
ように、設定されている。
【0011】
【作用】本発明の荷役方法及び装置は、それを使用する
ことにより、以下の作用を備える。 積み込み 荷役装置本体1の台座上に積み付けされた荷物は、フォ
ーク3を上昇させることにより、フォーク上に移載され
る。フォーク3をトラック方向に移動することにより、
荷物は積みつけられたそのままの状態で、トラックに積
み込まれる。荷物の荷重がトラック側に移動するに従っ
て、トラックの荷台に荷重が架かるが、シ゛ャッキ4によっ
て下から荷重を支えられており、少なくとも荷台の後端
部はスプリングが撓み荷台が下降することはない。従っ
てフォーク3に局部的な曲げ荷重が架からない。荷物が
更に奥の方へ、即ちトラック荷台の前方へ進行するに従
って、荷物の荷重はトラック前輪にも架かり、前輪のス
プリングが撓み、荷台が降下する。しかし荷台の後端部
がシ゛ャッキによって支承されており下降しないので、フォ
ークに局部的な力は作用せず、フォークは復元可能な大
きな曲げ半径で撓み、下降方向に円滑に進行移動する。
荷物がトラック荷台に収納されれば、フォークを降下さ
せ、本体1の台座上へフォークのみを返戻移動する。こ
の場合フォークは降下位置にあり、荷物が再び移動する
ことはない。又後述するがフォークの移動速度は、荷物
を積載しての移動よりも高速度に設定してあり、短時間
で本体内に返戻される。次にシ゛ャッキ4を降下させれば、
荷物の荷重が車体に架かり始め、荷台が降下する。更に
シ゛ャッキ4を降下させ、シ゛ャッキ上面が車体から離れれば積み
込みが完了する。
【0012】荷下ろし 荷物を積載したトラックの荷台後部の下方から、シ゛ャッキ
を上昇させて荷台を持ち上げる。荷物の荷重によって撓
んでいたスプリングが元に返り始める。本体台座のフォ
ーク先端部と、トラック荷台台座の谷部が臨む高さでシ゛
ャッキを停止し、フォークをトラック方向に移動する。こ
の場合トラック荷台の前方部即ち奥部は、前輪のスプリ
ングが撓んでいるため、下降状態のままである。フォー
ク3はフォーク自体の重量により、荷台後部を支点とし
緩やかに下降方向に適当に撓み、円滑に荷物の下の台座
の谷部内を進行移動する。フォークが荷台の終端部に達
すれば、後述するがフォーク先端部に設けられたセンサ
ーにより、荷台の奥部端末を検出しフォークを停止す
る。次にフォークを上昇させることにより荷物をフォー
ク上に転載する。フォークを本体台座方向に起動し移動
すれば、荷物は積みつけられたそのままの状態で、フォ
ークと共に移動する。荷物の荷重が減少すれば、荷台前
部はスプリングの復元と共に上昇し、フォークの撓みも
復元する。荷物の荷重が減少しても、トラック荷台後部
は既にシ゛ャッキにより、空車位置まで持ち上げられてお
り、スプリングが元に返り、上昇することはない。荷物
が本体台座上に達すれば、フォークを降下させ荷物を台
座上に移載すると共に、トラック側はシ゛ャッキを降下させ
る。シ゛ャッキには殆ど荷重はかかっておらず、少し下げれ
ばシ゛ャッキ上面と車体は離れ、荷下ろし作業は完了する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための装置と方法を例示するも
のであって、本発明を下記のものに特定しない。さら
に、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いよう
に、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請
求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の
欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の
範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するもので
は決してない。
【0014】
【実施例】図1及び、図3は本発明装置を使ってトラッ
クに荷物を積み下ろしする、本発明方法を実施する状況
を示す。図2は主要な部品台座の断面を示し、図4乃至
図17迄本発明の構成及び作用について詳述する。荷役
装置の本体1(以下本体と云う)は、トラックターミナ
ルや冷蔵倉庫のプラットフォーム12の一部を切り欠い
て設置される。又商品量産工場の出荷ラインの、最終行
程での荷役作業場や輸出入業者の大型倉庫内で、フォー
クリフトの走行に適した平らな床面に設置される。
【0015】図1に於いて、荷役装置の本体1は、基台
5と基台の上に支柱を兼ねた四本の昇降装置14と更に
昇降装置に支承された水平方向の長方形平板の台座2と
台座上に載せられたフォーク3よりなる。台座2の幅
は、トラック荷台の幅とほぼ同寸法で、長さはトラック
荷台より少し長く形成してある。荷物を積み込むトラッ
クは、本体の正面へ後進にて接近し、荷台後部のシャー
シ11をシ゛ャッキ4によって、下から持ち上げる様にし
て、駐車している。
【0016】図2は台座2を正面から見た横断面図で、
金属板を折り曲げて山部9と谷部10を形成してある。
谷部には前後方向に長尺のフォーク3が挿入され、フォ
ークは車輪8によって前後方向に転動、移動する様に構
成されている。
【0017】トラック荷台20内にも、荷台の床面に同
形状の台座2が敷設されており、本体1の台座の延長
が、トラックの台座となるように位置設定されている。
図1に於いて本体1の台座2の裏側に、一対のチェンホ
イル6とチェン7が取り付けられている。このチェンは
後述するが、図示しないチェンのアタッチメントピース
により、フォーク3を縦方向に駆動する。
【0018】昇降装置14は、荷役の対象とするトラッ
クの中で、最も荷台の高い車両の、空車状態の台座2高
さと同レベルか、それより少し高い目に本体1の台座2
の高さを設定し固定してある。荷役の対象が同種の車両
ばかりで、大きな高低差が無ければ、その都度設定する
必要はなく、パワーシリンダを使用した昇降装置14で
なく、単なる支柱でも良い。
【0019】図4は本体1の横断面を示し、上面には山
部と谷部の凹凸溝が設けられた台座2を構成している。
台座2の谷部10内には上面が、駆動されて微少寸法上
下し、前後方向に駆動されて、車輪8により転動移動す
る長尺のフォーク3が挿入されている。フォークの上面
の点線はフォークの上昇位置を示す。
【0020】本体1の最下方には地面上に基台5が据え
付けられ、その基台5上に4本の支柱を兼ねた昇降装置
14と、その昇降装置に上下動自在に中間台17が支承
されている。更に中間台上面のレール15上に、前記台
座2と一体の台座フレーム16の下面に設けられた車輪
46を介して、左右方向移動自在に載置されている。又
更に、中間台17と一体的に駆動シリンダ19が枢着さ
れて、その駆動端は台座フレーム16と一体の駆動ピー
ス18に連結され、駆動シリンダーの伸縮と共に、約3
0センチメートル程度台座フレーム16が、左右方向に
調整移動可能に構成されている。
【0021】図5は、中間部を省略して切り欠いた、本
体1の側面を示す。基台5に取り付けられた前後左右4
本以上で、同期して昇降する昇降装置14により中間台
17を支承しており、中間台のレール15上に台座フレ
ーム16のそろばん玉形状の車輪46が載せられてい
る。又図では重なっているが、前述の図4のように駆動
シリンダー19と駆動ピース18により、台座フレーム
16は、図5では前後方向に移動する。
【0022】図6はトラックの荷台20を後部から扉を
開けて見た図である。地上に設置された2本のシ゛ャッキ4
は上昇して、トラック荷台20のシャーシ11後部に当
接して下から持ち上げるように構成したものである。シ゛
ャッキ4上端は点線の如く上昇する。シ゛ャッキ4を2本併設す
るのは、左右方向の傾きを補正出来る。荷台20上に
は、本体と同様に凹凸溝形状の台座2が設けられ、図で
はフォークが挿入された状態を示す。谷部の幅が広くフ
ォークと山部との隙間Sは、図4に示す本体のものより
広い。
【0023】図7は本体の上部の台座2と台座フレーム
16部分の断面を示す。図8にフォーク3のみの拡大図
を示す。台座2の谷部には前後方向に長いフォーク3が
挿入されている。フォークは台フォーク23と昇降フォ
ーク22からなり、台フォークに昇降フォークが被さる
形状となっている。台フォーク23にはフォーク3のリ
フト装置21としての、油圧又は電動のパワーシリンダ
ーが台フォークと一体的に取り付けられ、パワーシリン
ダーが伸長すれば昇降フォーク22が上昇し、点線の状
態となる。パワーシリンダーへの油圧の供給は、油圧ユ
ニット38からホースリール29を通じて可撓性の油圧
ホース27を介して供給される。
【0024】フォーク3底部に車輪を備え、上面が上下
動する機構として、本実施例では台フォーク23に車輪
8を設け、台フォークと昇降フォーク22の間に、リフ
ト装置21としてのパワーシリンダーにより、昇降フォ
ークを上下動させている。それは、車輪の転動機能を備
え且つ上面が昇降するフォークの機能を簡単に説明する
ためであり、決してその構成に特定するものではない。
実用上の製作に際しては、図示しないが、フォークの内
側に、フォークと一体にパワーシリンダを水平方向に取
り付け、パワーシリンダのシャフト部の伸縮により、カ
ム又はクランク機構を介して車輪が上下する構造が好ま
しい。車輪が上下動することにより、実質的にフォーク
が昇降する。
【0025】昇降フォーク22の外側の両側面には、昇
降フォークと一体に摺動板47が貼付されており、図7
に於いては台座2の谷部の鉛直方向の両側壁と極めて接
近している。これは図4と図6に於いて説明したよう
に、トラック台座の谷部の幅を広く、本体台座の谷部の
幅を狭くした理由に起因するものである。フォークが本
体からトラック方向に進行して、本体から出れば出るほ
どその方向が、左右に逸れる可能性がある。それを防止
するために、少なくとも本体内で摺動板47と台座の一
方の側壁が接触して、フォークの進行方向を自動修正す
る舵取りの役目を果たすためである。従って摩擦抵抗の
少ないテフロンコーティング等を施工した素材が使用さ
れる。
【0026】図9は本体の台座の側面で上部、右端のフ
ォーク部分での断面を示す。台フォーク23に取り付け
られたリフト装置21としてのパワーシリンダーの、シ
ャフト53上端が昇降フォーク22の厚肉の丸座24に
当接しており、パワーシリンダーが伸長することにより
昇降フォーク22は上昇する。図10はフォーク3がそ
の長さ方向にチェン駆動される原理を示す。本体1の台
座(図示せず)からトラック荷台20の台座2に乗り移
った状況を示11す。台座フレーム内の原動機30によ
って駆動シャフト32が、チェン駆動される。その駆動
シャフト32と同軸のチェンホイル6が、駆動回転し、
等間隔にアタッチメントピース25が取り付けられた無
端のフォークチェン31が駆動される。図のようにアタ
ッチメントピース25がフォーク内に設けたピン33を
駆動し、フォーク3が水平方向に移動する。
【0027】図10の場合のピン33は、フォーク3の
車輪のシャフトを兼用している。図10では右方向に駆
動され、フォークは右に移動するが、左回転に切り換え
ればアタッチメントピース25は1ピッチ分空転し、ピ
ンの右側のアタッチメントピースがピン33の右側から
当接し、ピンを左方向に駆動しフォークは左方向に移動
するようになる。アタッチメントピース25によってフ
ォーク3のピン33が押圧されて、フォークが移動する
が、フォークのピンの全てが外れて、一方に出てしまっ
ては、次に逆転して反対方向にフォークを移動する時
に、アタッチメントピースが駆動するピンが無くなり、
フォークが逆転移動しなくなる。そこでフォークを本体
からトラックの方向やその反対方向に移動する時に、全
てのフォークを送り出してしまってはならない。フォー
クの後端部の適当な寸法、即ち少なくとも1本以上数本
のピンは、本体内に残して置く設計にしなければならな
い。
【0028】又アタッチメントピースとピンは、同一寸
法のピッチに設定してあるが、実用上は必ずしも、当接
すべき全てのアタッチメントピースとピンが同時に当接
しない。一本のピンに当接して他のピンに当接していな
ければ、その部分に集中荷重がかかる。そこで図示しな
いがピンの外側へ、筒型のゴム状弾性体にて成るクッシ
ョン材を被覆することにより、比較的均一に全てのピン
に荷重が架かり、上記集中荷重を防止することが出来
る。又アタッチメントピース自体にゴム状弾性体を被覆
しても良い。。なおフォークチェン31下部のガイド3
4は、チェンの弛みによる垂れ下がりを防止し、確実に
アタッチメントピースがピンを当接駆動するためで、図
9にも記載の通りである。
【0029】フォークがトラック側、又はその反対方向
のサブスペース側端部に移動して、フォークを上昇させ
て荷物を転載し、次に本体側へ起動するときは、最も少
ない本数のピンに全荷重がかかる。図12に示すフォー
ク3は、左右の両端部のフォークが連結部材79で脱着
可能に構成してある。車輪8の軸を兼ねる両端部のフォ
ークが最も荷重を受けて、摩耗など傷みやすいからであ
る。又全てのフォーク3をユニットフォーク35とし
て、連結部材79で連結したものは、製作や保守等取り
扱いが容易である。
【0030】図9に理想的なアタッチメントピース25
の形状と、アタッチメントピースがピン33を押圧しな
がら離れていく状況を示す。図の左側のピン33は車輪
のシャフトと兼用していない。図11は原動機30によ
り前後の駆動シャフト32が駆動され、同時に多数のフ
ォークチェン31が駆動されて、それに対応する点線に
示すフォーク3が完全に同期して移動する状況を示す。
但しアタッチメントピースは図示せず。
【0031】図7における、フォークの駆動機構は、前
後方向からのチェンホイル6部分での横断面を示す。台
座フレーム16と一体に、原動機30と駆動シャフト2
6、チェンホイル6、を軸受け69で支承して、回転自
在に取り付けてある。アタッチメントピース25がフォ
ークの車輪のシャフト28であるピンに当接している状
況を示す。
【0032】図14は本体を中心としての側面図であ
る。前述の図7における油圧回路の可撓性の油圧ホース
27の、フォーク移動時の動作を示す。ホースリール2
9の中心軸に、油圧ユニット38の出力側が連結されて
いる。可撓性の油圧ホース27は、ホースリールに接近
したガイドローラー37に案内されて、フォーク内側の
回転継ぎ手36に連結されている。回転継ぎ手は油圧ホ
ース27に連結された部分が、フォークの進行方向の鉛
直面内で回動自在に構成されている。回転継ぎ手36は
フォーク全長のほぼ中央部に設けられ、回転継ぎ手から
前後方向に2分岐され、フォークのリフト装置21であ
る多数の油圧シリンダに、図示しないが並列に連結され
る。回転継ぎ手36からリフト装置21へのフォーク内
を通過する破線で示す配管39も、可撓性の油圧ホース
が使用される。
【0033】回転継ぎ手36が本体1中央部にあるとき
は、回転継手36から油圧ホースは、図のように垂れ下
がった状態である。フォークが右又は左に移動して、回
転継ぎ手が左右のガイドローラー37外に移動すると、
油圧ホースは左右のガイドローラー37に案内されて、
台座の谷部を摺動して移動し、ホースリール29が繰り
出される。左側の点線に示す油圧ホース27はフォーク
が左に移動した状況を示す。フォークが本体中央方向に
帰るときは、ホースリールに巻き取られる。図14はフ
ォーク1本についての装置であり、フォークの数に対応
する本装置が並設される。
【0034】図10に於いて、フォーク3の車軸を兼用
するピン33は、フォークチェン31のアタッチメント
ピース25に押されて移動するが、フォーク自体にはブ
レーキ手段は無い。図10に於いては、仮に原動機30
をブレーキ停止しても、重い荷物と一体のフォークは大
きな慣性力で進行し、次のピッチのアタッチメントピー
スに衝突する迄、全くブレーキはかからず止まれない。
図13は図9と、同位置の断面図であるが、アタッチメ
ントピースを正転ピース80と逆転ピース81の一対に
形成してある。然も互いに接近しており、正転による移
動中でも原動機のスピードが下がれば、直ちに逆転ピー
ス81に当たるように構成してある。
【0035】フォーク先端には、斜め上方に向けて近接
センサー82が、取り付けられており、斜め上方の荷物
や荷物室の奥部迄のブレーキ停止可能な距離を検出す
る。近接センサーによるブレーキ信号は、原動機である
電動モートルのインバーターの周波数が下がり、フォー
クのピン33は慣性により進行して追いつき、逆転ピー
ス81に接触し、モートルによるブレーキ作用で徐々に
減速し停止する。従って近接センサーによる検出距離
は、その制動停止距離分必要である。近接センサーの下
に設けたショックアブゾーバー83は、上記停止時の安
全確保のためである。次に逆転する場合も、逆転ピース
と接触した状態からスタートするので、起動時のショッ
クは少ない。正転ピースと逆転ピースは、接近していて
も適当な距離を隔てており、チェンホイル6部分で正逆
運転共に、咬み込むことはなく常に同じピンに同じ一対
の正逆アタッチメントピースが対応することとなる。
【0036】図15は図14の平面図であり、図14及
び図15に、フォーク3の連結部材79が、その長さ方
向の鉛直面内に可撓性を備え、複数のユニットフォーク
35により構成された実施例を示す。フォーク3が水平
方向に延長するピン33を介して連結されており、各ユ
ニットフォーク35はその長さ方向の鉛直面内で回動自
在に撓むように構成したものである。図に示すフォーク
3は3本のユニットフォーク35より成る。図16乃至
図17に、連結するピン33部分の拡大図を示す。図1
6は側面を示し図17は、底部から見た平面を示す。フ
ォーク3を複数の短尺のユニットフォーク35を連結し
て構成するものは、製作や保守が極めて容易となる。但
しこのユニットフォーク35の連結部の可撓装置は、ゴ
ム状弾性物質等材質とそれに応じた形状を選択すること
により、上記の方法以外にもその目的を達成することが
出来る。
【0037】次に図1及び図3を中心とする対象図とし
て運転状況を詳述する。図3において左端部のサブスペ
ース13は、一部しか図示していないが、トラック荷台
の内法寸法とほぼ同寸法で、底部に本体のような機械装
置はなく、上面の山部9がプラットホーム12と同一平
面を備えた台座が形成されている。又トラック荷台と同
様に、その谷部に本体からフォークが挿入されるように
構成されている。積み込み時には次に積み込む荷物の積
みつけ場所として、荷下ろし時には先に降ろした荷物の
仮置き場として使用する。
【0038】1,積み込み準備作業 本体1の台座2上に、パレット56に積みつけられた荷
物44をフォークリフトを使って台座2の左右から、ト
ラック荷台の内法寸法を計かって、それに楽に入るよう
多少余裕を見て積みつける。本体1の正面にトラック
を、図2における白線45に従って、その荷台開口部を
臨ませるように、後進にて30センチメートル以内程度
に接近して停止し、サイドブレーキを引いて駐車する。
【0039】空車状態のトラック荷台20の台座2の高
さと同一か、やや高い目に昇降装置14により本体の台
座2の高さを調整して設定し、固定ロックする。但し設
計上予め上記の高さに設定して製作してあるものは、そ
の都度調整する必要はない。
【0040】トラック荷台後部の下のシ゛ャッキ4を上昇さ
せ、トラックの台座2を本体の台座2と高さを合わせ
る。この場合対象とする車種の中、最も荷台の地上高の
高いトレーラー車等ではシャーシに当接する程度である
が、荷台地上高の低い車種では相当な寸法持ち上げるこ
ととなる。
【0041】フォーク3の先端が、トラック荷台の台座
2の谷部10に臨むように、図4乃至図5にて説明した
左右調整の駆動シリンダー19により、水平左右方向に
位置調整し固定ロックする。その際トラック荷台の台座
の谷部の幅は本体より広く、十分余裕があるので荷物の
左右の端部が、トラックの一方の側壁部に衝突しないよ
うに、荷物がトラック荷台の中央部に挿入されるように
左右方向に調整する。
【0042】2,積み込み 本体台座2内のフォーク3をリフト装置により上昇さ
せ、フォーク上に荷物を移載する。原動機を前進方向に
起動する。但し急な加速は荷崩れを起こすので、ショッ
クレス方式の緩慢なスタートでなければならない。荷物
がトラック側に移動し、荷台に荷重が掛かるとシ゛ャッキに
大きな荷重が架かる。しかしシ゛ャッキは油圧等の非圧縮性
の液圧、又はネジの転動による純機械式で、十分な耐久
力があり、気体圧による圧縮やバネによるスプリング作
用がないので、トラック荷台2後端部は下がることはな
い。
【0043】荷台の荷重は荷物44の移動と共に、トラ
ック前部に架かり始め前輪部のスプリングが撓み荷台前
部が降下する。この場合フォークは前方が降下する方向
に曲げられるが、荷台後部がシ゛ャッキによって固定されて
いるので、曲げ半径は非常に大きく局部的な力は架から
ない。従って長尺のフォークは、大きなRに自然に曲が
りトラック荷台の谷部を進行する。
【0044】図14乃至図17にて述べた様に、フォー
クが複数個の短尺のユニットフォークを鉛直面内で可撓
自在に連結したものは、自由に下方に曲がり荷物は緩い
下り勾配をフォークに載せられて、荷台奥部へ移動す
る。
【0045】図示しないが、トラックの前車輪もシ゛ャッキ
によって持ち上げて固定されるものは荷物の移動による
荷台の上下移動はない。トレーラートラックは、牽引車
を外した場合、荷台前部にアウトリガーのシ゛ャッキを備
え、荷台前後部共にシ゛ャッキにより固定されるので、上記
と同様に荷台の上下移動はない。
【0046】フォークが荷台前部の終点近くまで移動す
れば、図13に示す近接センサー83により奥部を検出
し緩慢にブレーキ停止する。そこで荷物はトラック荷台
内に完全に収納される。次にフォークを降下することに
より、荷物はトラック台座の山部9に転載される。
【0047】次に、フォークには荷物の荷重は架かって
いないので、フォークを本体方向に起動し、荷物の下の
台座谷部内を潜り、本体台座内に帰える。フォーク上に
荷物を載せて移動するときのスピードは、非常に緩慢な
スピードでなければならないが、フォークが下降して移
動するときは前者の数倍乃至10倍のスピードで移動出
来る。それは荷崩れの怖れが無いからである。
【0048】次にトラック荷台後部のシ゛ャッキを降下させ
れば、荷物の重量でスプリングが撓み、更にシ゛ャッキを降
下して、シ゛ャッキの上部先端が、シャーシから離れるとト
ラックへの積み込みを完了する
【0049】3,荷下ろし準備作業 積み込み準備作業と同様に、本体正面にトラックを、そ
の荷台後部開口部を臨ませるように、後進にて30セン
チメートル以内程度に接近して停止し、サイドブレーキ
を引いて駐車する。
【0050】空車状態のトラック荷台の台座の高さと同
一か、やや高い目に昇降装置14により本体の台座の高
さを調整して設定し、固定ロックする。但し設計上予め
上記の高さに設定して製作してあるものは、その都度調
整する必要はない。
【0051】トラック荷台後部の下のシ゛ャッキを上昇さ
せ、シャーシに当接し更に上昇させ、トラック荷台後部
の台座を、本体の台座と高さを合わせて固定ロックす
る。この場合空車に積み込むときと違い、満載した荷台
はスプリングが大きく撓み、荷台レベルは相当下がって
おり、シ゛ャッキによって大きく上昇させることとなる。
【0052】フォークの先端が、トラック荷台の台座の
谷部に臨むように、図4乃至図5の左右調整の駆動シリ
ンダー19により、水平左右方向に調整し固定ロックす
る。
【0053】4,荷下ろし作業 フォークを下げた状態で、トラック台座の谷部にフォー
クを前進させる。フォークは荷物の下を潜りながら、荷
台後部に達すれば前述の近接センサーによりフォークを
停止する。このような空荷状態のフォークスピ−ドは、
フォーク駆動モートルの電流値をメーターリレー等で検
出し、電流値が上昇しなければ増速するように構成すれ
ばよい。フォーク先端の近接センサー82の信号によ
り、台座の終端部を検出してフォークが停止する。
【0054】フォーク先端に近接センサーを取り付ける
には、フォークを昇降させるリフト装置の動力源のパワ
ーシリンダに、油圧ではなく電動パワーシリンダが良
い。それは移動するフォークに給電用のオートリールを
パワーシリンダーと近接センサーに共通して使用出来る
からである。
【0055】満載した荷物をおろす場合、荷物の荷重は
シ゛ャッキと、前輪のスプリングに架かっており、荷台の前
部が下がった状態になっている。長尺のフォークはその
自重により、大きなRで下に曲げられて、荷台奥部に進
行する。フォークが図14乃至図17の説明にて記載し
た、複数個の短尺のユニットフォークを鉛直面内で可撓
性を備えて連結したものは更に円滑に進行する。 フ
ォークは下り勾配の荷台の台座の谷部を潜り、荷台奥部
に向かって移動しフォーク先端部の近接センサーにより
荷台奥部を検出して停止する。
【0056】次に、フォークを上昇させ、台座上の荷物
をフォークにより持ち上げて、フォーク上に移載する。
【0057】フォークを本体方向に起動し、荷物の移動
を開始する。起動時は本体内にわずかの本数のピンしか
残っておらず、そのピンをフォークチェンの逆転ピース
81が駆動して移動する。この時積み込み時と同様に、
急発進すれば荷物が崩れることがあるので、電気回路で
はインバータ等のショックレススタート方式を採用する
のがよい。
【0058】次にフォークは、本体方向に荷物と共に駆
動されて移動する。トラック荷台前部がスプリングの撓
みで下がっているものは、本体方向への起動及び移動時
に、上り勾配となるため大きなトルクが必要である。
【0059】荷物がトラック荷台から、本体上に移動す
るに従って、荷物の荷重が本体側に移動し、トラックの
前車輪のスプリングの撓みが回復し、従ってフォークの
撓みも回復する。又図示しないが、トラックの前車輪も
シ゛ャッキによって持ち上げる場合は、荷物の移動による荷
台の上下動はない。トレーラートラックは、牽引車を外
した場合、荷台前部にアウトリガーのシ゛ャッキを備え、荷
台前後部共にシ゛ャッキにより固定されるので、上記と同様
である。
【0060】フォークと荷物が完全に本体の真上に移動
すれば、フォークを降下させて、荷物を本体台座上に移
載すると共に、トラック側はシ゛ャッキを降下させて、荷下
ろしを完了する。この場合荷台は、シ゛ャッキを少し下げれ
ばシ゛ャッキ上端は、トラックのシャーシから離れる。
【0061】その他の実施例 本発明装置の本体を使用して、その材質、形状、構成を
変更した変更例、本発明を実施するに際して、連結して
使用することにより作業能率の向上する周辺装置、及び
必須の安全装置を含めた他の実施例について以下詳述す
る。
【0062】図18乃至図20は、トラック荷台に敷設
する台座の変更例である。図18は山と谷を構成する台
座を、荷台20上面に、角柱40を敷設して構成したも
のである。この場合トラック荷台床面が、台座の谷部と
なり角柱の上面が台座の山部となる。
【0063】角柱40の荷台20への取り付け方法は、
図18のようにピン33を荷台のピン穴に挿入する事に
より、簡単に着脱自在にすることが出来る。即ちあらか
じめ荷台上にピン穴を穿設しておき、図示しないが2本
のピンを植え込んだ角柱を、そのピン穴に挿入する事に
より取り付けが出来る。
【0064】図19はトラックの平面を示す。荷台20
床面に多数の短尺の角柱を敷設してあり、不要な場合は
取り外して、荷台前部にトラックの幅方向に高く積上げ
れば容積が少なくて済む。又図18には、通称コンパネ
49と称する板材を、点線で示すように着脱自在に敷設
してある。図19には、荷台全面にわたり点線で示すよ
うに7枚のコンパネ49が敷設してある。このコンパネ
は本発明装置を使用するときは取り外して荷台の奥部に
鉛直に立てて、重ねて収納する。又車種によっては運転
席と荷台の間隙部48に同様な方法で収容が可能であ
る。本発明装置を使わない帰り便等の荷物を積載すると
きは図のように、コンパネ49を敷設して通常の荷台と
して使用する。
【0065】図20は荷台上面に、小さな山と谷を一枚
の板に形成した既製の床材を敷設した荷台であり、その
床材に適合させた角柱40を示す。この角柱は下部に突
起を設け、この突起を床材の谷部に挿入するように形成
して敷設する。角柱上面の溝は取り外した時に、突起に
挿入して前記の様にトラック荷台の前部に収納する。
【0066】図21乃至図22に於いて、本体1の手前
に、即ちトラックの反対側に、荷物の仮置き場としてサ
ブスペース13を設け、次に積み込む荷物の積みつけ場
所として、又荷下ろし時には、先に荷下ろしした荷物の
仮置き場として利用する実施例について説明する。図2
1は側面を示し図22は平面を示す。
【0067】サブスペース13は更に、その手前に別の
荷役装置の本体42を設置し、その荷役装置本体の手前
にも図示しないが、更にサブスペースを設置すれば、ベ
ルトコンベアの様に、進行方向に長い移送路を備え、末
端部にトラックに積み下ろしする本荷役装置を接続す
る。これはストック機能を備えた移送装置で、能率的荷
役装置として利用できる。
【0068】図10で記述したように、フォークの後端
部の適当な寸法は本体内に残しておかなければならな
い。従ってフォークの長さが本体と等しい場合、トラッ
クと本体との距離を無視してゼロとしても、本体の長さ
はトラック荷台の長さよりも、上記のように本体内に残
しておくフォークの長さ分だけ、長く設定しなければな
らない。又図7乃至図8の摺動板47の舵取り作用の効
果の為にも、適当な寸法が必要である。
【0069】サブスペース13は上面がトラックの荷台
の寸法とほぼ同寸法の台座を備え、本体からトラックに
対して、対照的に本体の手前に本体と同一高さ、本体の
フォークが谷部に進入するように設置する。フォーク3
の移動は図22に示すように、サブスペース方向の終端
に移動して、フォークは本体内に適当な寸法Aを残して
いる。トラック方向に移動する場合も同様である。
【0070】図21に於いて、本体の両側面以外にも、
サブスペースの両側面からもフォークリフトにより同時
に積み付けする。上面も開放しており天井クレーンから
の積み込みも可能である。サブスペース13の台座に積
みつけられた点線にて示す荷物44は、本体から進行し
てきたフォークにより持ち上げられて移動し、本体上の
台座に点線にて示すように一旦載置される。この場合矢
印AからBの位置に移動したものであり直ちにトラックに
積み込み出来ない。
【0071】次にフォークを一旦下げて、図では左に移
動させフォークの右側端部が、荷物の右端部で停止し、
再び上昇させて右方向に移動して、準備作業の完備した
トラックに積み込むことが出来る。トラックに積み込ま
ない場合はCの位置に置いて準備する。又別の方法とし
て、サブスペース13の荷物を直接Cの位置まで移動
し、その場合フォークは一旦フォークの先端部が本体か
らトラック側に突き出るが、次にフォークを本体上に返
し、再び上昇させてトラックに積み込むことも出来る。
【0072】図21及び図22の、左端部に示す本体4
2は、前述の様に直列に配置した別の本体42で、その
本体のフォーク3は、サブスペース13上迄進行する事
が出来る。図示しないが、その別の本体の手前にも別の
サブスペースを配置することにより、直列の荷役プラン
トを形成する事が出来る。
【0073】図23乃至図24に於いて、本体1が横方
向に移動する実施例を記述する。図23は側面を示し、
図24は平面的配置を示す。図23に於いて、本体1の
基台5の下に、図示しないが原動機によって駆動され
て、横方向に転動する前後左右4個の車輪8を設けその
車輪は、地中に埋設されてフォークリフトが支障なく移
動出来るように、上面が地面と同一平面のレール15上
を走行するように構成されている。
【0074】本体の手前、即ち左側には図24に示すよ
うに、横方向に一定の間隔を隔てて、サブスペース13
が複数個設置されている。サブスペースの右側には、本
体の移動するスペースを隔てて、トラックが後進にて次
々と到着し待機している。トラックの荷台後部の下のシ
ャーシを下から受けて、それを上昇させる地中埋設型の
シ゛ャッキ4が待機するトラックに対応して、多数設置され
ている。
【0075】次に上記構成の実施例の運転方法につて説
明する。送り先別に決められたサブスペース13上に、
多数のフォークリフト43により荷物を積みつけする。
積み付けの完了したサブスペース13の正面に本体を移
動し、フォークを挿入して上昇させ本体上に移載する。
次に本体を横方向にレール上を移動し、行き先別に待機
するトラックの位置に停止してその荷台に転載する。そ
の間に積み付けの完了したサブスペースに、次々と位置
を変更し、一台の本体で多数のサブスペースに積み付け
した荷物を、多数のトラックに仕分けして、積み込むこ
とが出来る。
【0076】荷下ろしの場合は逆に、到着したトラック
の位置に本体を移動し、本体に荷物を積み込み、荷下ろ
しが完了したサブスペースに移動し、そのサブスペース
に荷下ろしする。上記のように、本体を横方向に移動可
能に設置する事により、能率のよい作業が遂行できる。
又この実施例の本体1は、本体が横方向に移動するの
で、図4乃至図5で述べた台座フレーム16の左右方向
の移動調整装置は省略する事ができる。
【0077】図25乃至図26に、本体と平行にサブス
ペースも横方向に移動する実施例を示す。図25は側面
図を示し、サブスペース13も本体1と同様に、底部に
基台5と昇降装置14により支承され、基台はその下
に、レール上を走行する車輪8を一体的に取り付け、横
方向に、即ち本体と平行に動力により駆動されて移動す
る。サブスペース13の台座の高さは、本体1の台座の
高さに昇降装置14により調整する。
【0078】図26に於いて、多数のサブスペースの台
座の高さは、全て本体1の台座の高さに統一されてい
る。左下方に記載する3台のサブスペース13は、既に
荷物44の積み付けが完了し、積み付けストックとして
密接した状態で、保管していたサブスペースである。本
体1を定位置に固定し、サブスペースを次々に、図では
上方向に移動し、本体に対応させて本体に移載し、次に
本体に対応した正面のトラックに転載する。図の状態で
は本体に移載して、本体内で荷物をトラック方向に移動
した瞬間を示す。
【0079】荷物を降ろしたサブスペースは、図では上
方向に移動させ、フォークリフト43が十分作業出来る
スペースを確保された場所で、再び積み付け作業にかか
るが、その積み付けの順番待ちのため、図では一時待機
している。積み付けが完了すれば、図示しないが上方向
に移動し、再び積み付けのストックとして保管する。本
体1の下の点線に示す本体の移動位置は、待機する図に
示す下のトラックに本体を移動し、そのトラックにこの
次に積み込む予定を示す。右上の2台のサブスペース1
3は、レール移動式ではなく臨時に設置したもので、図
示しないが自由車輪により移動し、昇降装置を兼ねたア
ウトリガーにより、シ゛ャッキアップして固定したもので、
必要に応じて位置の変更と排除が出来る。積み下ろしの
方法は、トラックと同様であるが、昇降装置により本体
と台座の高さを一度だけ合わせば良い。本実施例の積み
込みは、フォークリフト作業が先行し、多数のサブスペ
ースに荷物のストックを保持して、トラックの到着を待
つ形態となりトラックの運行効率が良い。
【0080】次に、荷下ろしの場合は積み荷の場合とは
逆に、到着したトラックから本体に移載し、空荷状態の
サブスペースに次々と積み込み、積み込んだサブスペー
スのストックを持ち、先にトラックを出発させる。サブ
スペースのストックはフォークリフトの荷下ろしの順番
を待って、次々と荷下ろし消化される。
【0081】本実施例の積み込みの場合は、積み付けの
完了したサブスペースを、荷下ろしの場合は、空のサブ
スペースをそれぞれ移動し、本体1の移動距離を少なく
してトラックへの積み込み能率を上げる効果がある。サ
ブスペースに多数のストックを持ち、トラックを常に待
つ状態とし、トラックが到着後短時分で荷役作業が完了
し、直ちにトラックが出発出来て、トラックの稼働率が
極めて良い理想的な荷役形態となる。
【0082】更に本実施例は、トラックが集中して到着
し、サブスペースのストックがなくなり、フォークリフ
トが多数集中して積み付けや、荷下ろしをする場合は、
図24の説明で詳述したように、多数のサブスペース
を、フォークリフト作業に適当な間隔スペースを空けて
の作業方法にも切り換えることが出来る。
【0083】図27乃至図28に、荷崩れを防止する安
定部材50について詳述する。トラックは荷物を積載し
て走行中に、事故防止のために急ブレーキを踏んだり急
ハンドルを切らねばならぬことがある。その時に荷物に
も大きな加速度がかかり、前後左右の横方向に荷物がず
れて、ウイング車や箱形バンの場合は前方の内側壁面及
び左右両側壁面に、崩れた荷物がもたれかかった状態と
なる。そのような状態となっても、手作業の場合は勿
論、ウイング車の場合も左右壁面が外側から上方にスイ
ングして跳ね上がるので、フォークリフトによってすく
い上げ、荷下ろしは可能である。
【0084】この様な場合、本発明装置のフォーク3を
差し入れて、リフト装置により荷物を押し上げても、次
に荷物を本体方向に移動する場合、側壁と荷物が接触
し、そのまま無理に移動すれば、荷物と側壁の摩擦のた
め起動しないか、起動しても荷物が擦れて傷む可能性が
ある。
【0085】図27は、バン型箱形車の荷物室後部を示
し、左右側壁及び天井部に、非通気性の可撓シートで構
成した、密閉チューブにてなる安定部材50を、荷物室
内面に壁面と一体的に張設してある。図28は上記安定
部材50を示し、テトロンシート等の芯材に、ゴム又は
軟質ビニールをコーティングした素材による長尺のチュ
ーブ54を使用している。そのチュ−ブ54の両端部を
縫合と高周波加熱等で密閉し、チューブ内室と連通した
給排気口55を開口している。図示しないがトラック内
に装備したコンプレッサーからの圧縮空気を、減圧弁を
介してそのチューブに加圧供給すると共に、又その圧宿
空気源を使用して、エゼクタによる減圧で、チューブ内
の空気を排気するように構成してある。
【0086】取り付け具52はチューブと同材質で、チ
ューブと一体的に接着され取り付け穴が穿設されてい
る。
【0087】図27に於いて前記安定部材50は、荷物
室の側壁前後方向に、左右2条づつと、天井部に2条計
6条が張設されている。図に於いて左側と天井部の安定
部材は、圧縮空気が充填されチューブ54が膨張してい
るが、右側の安定部材は収縮状態である。
【0088】安定部材は荷物の積み込みが完了すれば、
コンプレッサからの減圧された低圧空気をチューブに送
り込み、チューブを膨張させてバルブを閉止して密閉す
る。この場合荷物の嵩比重及び荷物の包装素材によっ
て、圧力を調整する。トラックの走行中は、荷物が左右
方向及び上下方向に加速度がかかっても、広面積の低圧
チューブによって荷物は中央部に保持される。荷下ろし
時には、チューブの空気をエゼクタによる強制排気によ
り、チューブを完全に収縮させる。そのため荷物と荷物
室の側壁に隙間が出来て、フオーク移動による荷下ろし
が円滑に出来る。
【0089】安定部材50は、チューブによる空気圧方
式のほか、図示しないが油圧アクチェーターを使用し
て、鉛直方向に立設した板材が、荷物室側壁から荷物に
向かって押しつけて固定する方式でも良い。要するに荷
台の外側方向に、加速度を受ける荷物の慣性力を、車体
と一体の安定部材で受けて荷物を動かない様に保持し、
荷下ろし時にはそれを解放するものであれば良い。
【0090】図29乃至図31に、本体に積みつけた荷
物が安全確実に、トラックに転載出来るかを事前にチェ
ックする為の、荷物チェッカー57を備えた荷役装置本
体1について詳述する。図27は台座フォーク等を省略
した本体1の斜視図であり、図の左端部に荷物チェッカ
ー57を備えている。荷物チェッカーは積みつけられた
荷物が、トラック荷台内へ安全に移動可能な状態にある
かどうかを、チェックする装置である。図29に示す荷
物チェッカー57は、多数のセンサー58が取り付けら
れたセンサーポール60と、そのセンサーポールの位置
を調整する調整装置59より成る。
【0091】図30は荷物チェッカー57のみの斜視図
である。サーボモートル61を正回転することにより、
センサーポール60は矢印の如くその間隔が開き、逆回
転では狭まる機構に構成されている。サーボモートル6
1は直結するシャフト62を駆動し、一対の調整装置5
9をタイミングベルト又はチェン63により同時に駆動
することになり、左右のセンサーポールの間隔は拡大縮
小する。図31は調整装置59の機構の断面図で、サー
ボモートルによりチェンホイル71が駆動され、軸受け
67によって支承された送りネジ66が回転駆動され
る。次に送りネジ66と噛み合ったナット65が左右水
平方向に駆動され、ナットと一体の内筒70及びセンサ
ーポール60が、鞘管68の中を摺動して左右方向に駆
動される。一対のセンサーポールが互いに逆方向に駆動
されるためには、左右のセンサーポールの送りネジとナ
ットは、互いに逆ピッチでなければならない。
【0092】図29及び図30において、一対のセンサ
ーポール58の内側に多数設けられたセンサー58は、
その先端部は可撓性の線材によるタッチセンサー又は近
接センサーで、荷物の寸法が所定の位置に積みつけられ
ているかどうかを検出する。図29において積みつけら
れた荷物44は、図示しないがトラックが本体1の左端
部に駐車し、積み込みの準備が完了して、フォークと共
に荷物をトラック荷台方向に移動する。その移動中にト
ラック荷台に入らない荷物はセンサー58が検出し、直
ちに移動を停止すると共に、所定の距離バックしてフォ
ークリフト等で、積みつけた荷物を修正する。荷物が左
右方向にづれたまま、トラック荷台に移動すれば、荷台
入り口部分で荷物室の側壁に衝突し、荷物が崩れて落下
して人身事故を起こす可能性があり、又荷物も傷めるこ
とがある。荷物チェッカー57は、事前に積み付けの異
常を検出し、上記事故を防止するためにある。
【0093】図29において図示しないが、センサー5
8の先端部に直径が数ミリ程度の、極めて微少な豆電球
のライトを取りつけて点灯し、本体1の後端部即ち図で
は右端部の左右から、トラック荷台方向を透視すれば、
ライトの見えない部分の荷物が、はみ出していることが
わかる。トラック車体が、本体の延長線方向平行に正確
に、後進にて移動し駐車することが、荷役作業の最初の
条件として重要である。運転者は図3に示す白線45に
沿って後輪のみならず、前輪も白線位置に沿わなけれ
ば、平行とはならない。又図29において図示しない
が、センサー58の根本部分に、レーザー光線発生装置
と受光センサーを設けて、トラック荷台方向に照射して
その反射光を受光する。一方トラック荷台の最奥部に反
射鏡を取り付け、レーザー光線が反射鏡に反射して受光
センサーがそれを検知する。その検知信号により安全を
確認して荷役運転に移る様に構成する。或いは受光装置
と反射鏡を省略して、トラック荷台最奥部にマークを貼
付し、そのマークにレーザー光線が照射されて安全を確
認することも出来る。
【0094】トラックの車種により荷台幅が多少異なる
ため、センサーポールの幅調整は、その都度必要であ
る。車種別にその数値を設定しておき、車種をボタンス
イッチでコマンドすることにより、自動的に設定出来る
ように構成する。又対象とする特定の車体に番号をつけ
ておき、その番号を入力することにより自動調整するこ
とも出来る。
【0095】図29と図30に示すクッション材64
は、トラック荷台後部が当接した場合の緩衝材で、柔軟
なゴム状弾性材で構成される。
【0096】図29の本体底部には、昇降装置14とし
てのアウトリガーにより支承されている。6本の昇降装
置14は油圧又は電動や手動の機械式で、同期して伸縮
すると共に、床面の凹凸によっては、単独に上下動が可
能である。昇降装置14のパワーシリンダーを短縮して
上げれば、本体は降下し自由車輪72が地面に着き、自
由車輪によって本体は移動可能となる。再び使用する時
は昇降装置を伸長して本体を引き上げる。本体に連結対
応させて使用するサブスペースも同様な構成にするのが
良い。図29の装置は、比較的小規模の事業所などの、
臨時に使用する季節的需要に適する。隙間73はトラッ
ク荷台に作業員が入って、先に積み込んだ荷物の整理を
したり、清掃などの作業をするための出入り口として使
用する。センサーポールには図示しないが、赤外線セン
サーかテレビカメラなどを設け、荷台に人が入っている
ことを検知し、不用意に荷物の積み込み起動をしないよ
うに構成することが重要である。
【0097】図32は、図23乃至図26に於いて詳述
した荷役装置本体が、レール上を横方向に走行する実施
例に於いて、必要な付随装置を加えた実用的実施例の運
転状況について記述する。但し図32の本体1は、台座
とフォークを省略してある。図に於いてセンサーポール
60の鉛直上方に、本体1の走行方向と平行にワイヤー
74が張設されている。給電線75はワイヤー74上を
転動するトロリー76に吊り下げられて、センサーポー
ルの移動と共に伸縮移動する。この給電線により、本体
1は外部から給電されて運転される。なお電力供給以外
にも、多芯ケーブルにて外部との信号や、情報の交換が
出来る。荷役運転時には、本体1は停止し荷物のチェッ
クのため、センサーポール60は微少寸法移動するが、
その方向は張設されたワイヤー74と平行な方向なので
支障はない。本体に隣接してレール上を走行するサブス
ペースも、給電には同様な方法が採用できる
【0098】本体1の後方端には本体と一体に、門型の
運転櫓77が取り付けられている。その高さは図のよう
に、最も高い荷物でもその下をくぐり抜ける様に設定さ
れている。運転櫓はそのフロア78上に運転作業員が上
がり、リモコンスイッチを操作して本体1を運転する。
図25乃至図26にて説明した、本体と平行に移動する
多数のサブスペースの位置変更も、このフロアー78上
の見透視の良い高所から、一人の運転作業員で操作する
ことが出来る。
【0099】
【発明の効果】本発明を実施することにより、以下の効
果が発生する。現在、中型大型トラックへの荷物の積み
下ろしは、殆どフォークリフトによってなされている
が、荷台の側面からでないと能率良く作業出来ない。荷
台の左右側面から、多数のフォークリフトが同時に積み
下ろし出来るからである。それには平ボデー車が適当で
あるが、最近の荷物の殆どは風雨に曝してはならない。
シートカバーでは能率が悪く、又気密性も好ましくな
い。そのため荷台の屋根部と側面のアオリ部を解放し
て、側面から荷役の出来るウイング車が中型大型トラッ
クの主流となっている。
【0100】本発明は、本発明者が特許出願して提案し
た先願を、実質的に具体化したもので、トラックの後部
から荷物を積み下ろし出来るため、高価なウイング車を
使用せず、側面を解放しない割安の単なるバン型箱形車
が使用出来る。
【0101】荷役装置本体のフォークの進行方向正面
に、トラック後部の開口部を臨ませて、トラック荷台の
後部の下方から、シ゛ャッキによって荷台の高さを空車状態
に引き上げて、フォークがトラック荷台の台座の谷部に
臨ませている。その状態で荷物を積み下ろしするため、
少なくとも、荷台の後部は荷物の有無に関わらず、シ゛ャッ
キによって固定されているために、荷物の移動によるト
ラック荷台の昇降が無く、本発明者の先願の欠点を排除
し、フォークに局部的な力が架からず安定した積み下ろ
しの荷役作業が出来る。
【0102】フォークを、複数本のユニットフォークを
連結部材により連結して構成してあり、前後端部の傷み
やすいユニットフォークの保守と、フォークの製作取り
扱いが容易である。フォークの長さ方向の鉛直面内に可
撓性を備えた連結部材により、ユニットフォークを連結
したものは、トラックの前方に排水勾配があり、荷台が
前方に向かって相当な下り勾配があっても、ユニットフ
ォークの連結部分で自由に曲がるため、フォークの耐久
力が増加する。
【0103】本発明装置の荷役装置本体の、台座上に積
み付けされる荷物の左右方向の幅は、その下の左端部の
フォークの左側と、右端部フォークの右側の距離即ち全
フォーク幅の方が小さい。従って荷物の左右端部の下に
は台座があり、トラック側荷台内に適当な寸法の台座を
敷設すれば、荷台幅の小さい車種でも、大型車種に使用
する荷役装置本体を共用して使用することが出来る。実
質的に10トン以上の大型車及び国際規格のコンテナー
と、4トン中型車とは共用可能である。
【0104】トラック荷台の台座を、荷台の床面と角柱
によって形成したものは、取り扱いが容易で、簡単に着
脱することも出来る。台座の上に着脱自在のコンパネを
敷設したものは、本発明用途のほか一般のトラックとし
て多目的に使用できる。
【0105】荷役装置本体の手前に、サブスペースを設
けたものは、積み下ろしの場所が倍増し、そのストック
が出来て作業能率が更に向上する。
【0106】荷役装置本体の基台の下に、本体の横方向
に延長する複数条のレールと、そのレール上を走行する
動力車輪を設け、荷役装置本体が横方向に移動すると共
に、適当な間隔を隔てて複数のサブスペースと、それに
対応するトラック荷台後部下方のシ゛ャッキを設け、荷役装
置本体が、次々と移動して荷役作業するものは、荷役装
置本体を、効率よく使用できて、作業能率が向上する。
【0107】荷役装置本体下のレールと平行に、サブス
ペース下にもレールを敷設し、複数のサブスペースを移
動自在に構成したものは、荷物の積み下ろしに多数のス
トックが保持出来て、トラックを直ちに出発させること
が出来るので、トラックの使用効率が飛躍的に向上す
る。
【0108】ウイング車は、船舶のデリッククレーンや
天井走行クレーン等の、上方からの荷物の積み込みは出
来ない。本発明装置は両側面以外に上方からのクレーン
による積み込みも可能である。
【0109】トラックの荷物室内に、荷物を保持する安
全装置を設けたものは、走行中に加速度を受けての荷物
の荷崩れを防止し、荷下ろし時にそれを解放することに
より、本荷役装置で円滑に荷下ろしすることが出来る。
【0110】フォークリフトの発明は、人力による一個
15キログラム以内程度の荷物数十個を一枚のパレット
に積みつけて、それを一個として扱う一貫パレタイジン
グシステムを完成させた。本発明は普及が進捗すれば、
そのパレット十数枚乃至二十数枚のトラック一台分を、
一個として扱う一貫トラッキングシステムとも命名すべ
き、物流の合理化と生産性を向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する、トラックに荷役する側面
図。
【図2】主要な部品、台座の横断面図。
【図3】本発明装置の斜視図
【図4】荷役装置本体の横断面図
【図5】荷役装置本体の側面図。
【図6】トラックの横断面図
【図7】荷役装置本体上部の横断面図。
【図8】フォークの横断面図。
【図9】フォークの上部右端部の縦断面図
【図10】フォーク駆動の原理説明図。
【図11】フォーク駆動の系統図。
【図12】ユニットフォークの斜視図
【図13】図9と同じ
【図14】本体側面の縦断面図。
【図15】本体一部の平面図。
【図16】フォークの一部の側面図。
【図17】図16の平面図。
【図18】トラックの断面図。
【図19】トラックの平面図
【図20】トラックの一部の断面図。
【図21】本発明実施の変更例の側面図。
【図22】図21の平面図。
【図23】本発明を利用した変更例の側面図
【図24】図23の平面配置図。
【図25】本発明を利用した変更例の側面図
【図26】図25の平面配置図
【図27】トラックの横断面図
【図28】部品、チューブの斜視図
【図29】本体の斜視図
【図30】荷物チェッカー斜視図
【図31】部品、調整装置断面図
【図32】本体運転状況の斜視図
【符号の説明】
1…荷役装置の本体 2…台座 3…フォーク 4…シ゛ャッキ 5…基台 6…チェンホイル 7…チェン 8…車輪 9…山部 10…谷部 11…シャーシ 12…プラットフォーム 13…サブスペース 14…昇降装置 15…レール 16…台座フレーム 17…中間台 18…駆動ピース 19…駆動シリンダー 20…荷台 21…リフト装置 22…昇降フォーク 23…台フォーク 24…丸座 25…アタッチメントピース 26…駆動シャフト 27…油圧ホース 28…シャフト 29…ホースリール 30…原動機 31…フォークチェン 32…駆動シャフト 33…ピン 34…ガイド 35…ユニットフォーク 36…回転継ぎ手 37…ガイドローラー 38…油圧ユニット 39…配管 40…角柱 41…床材 42…別の荷役装置本体 43…フォークリフト 44…荷物 45…白線 46…車輪 47…摺動板 48…間隙部 49…コンパネ 50…安定部材 51…安定部材 52…取り付具 53…シャフト 54…チューブ 55…給排気口 56…パレット 57…荷物チェッカー 58…センサー 59…調整装置 60…センサーポール 61…サーボモートル 62…シャフト 63…チェン 64…クッション材 65…ナット 66…送りネジ 67…軸受 68…鞘管 69…軸受け 70…内筒 71…チェンホイル 72…自由車輪 73…隙間 74…ワイヤー 75…給電線 76…トロリー 77…運転櫓 78…フロア 79…連結部材 80…正転ピース 81…逆転ピース 82…近接センサー 83…ショックアブゾーバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷役装置の本体1と、荷物を積み下ろし
    するトラックの荷台上面の台座2と、トラック荷台後部
    の下方に、トラックの積み荷重量を支えるシ゛ャッキ4を備
    え、下記の構成を備える長尺フォーク式荷役装置。 A 本体1は、上面が長方形状で水平方向に延長されて
    いる。 B 本体1は上面に台座2を備え、台座2は前後方向に
    延長する山部9と谷部10を備える。 C 本体1は、台座の谷部10内に挿入されて前後方向
    に移動する長尺のフォーク3を備える。 D フォーク3は、その上に荷物を載せてその長さ方向
    に移動出来るように、下方に車輪8を備える。 E フォーク3は上面が微少間隔上下動出来るようにリ
    フト装置21を備える。 F フォーク3の上面の高さは、上昇時には台座2の山
    部9より高く、下降時には荷物を移動させない為に、台
    座の山部9よりも低く設定されている。 G フォーク3は複数本のユニットフォーク35により
    構成され、各ユニットフォーク35は、その端部で連結
    されている。 H トラック荷台上面の台座2は、本体1のフォーク3
    がトラック方向に移動するとき、台座の谷部10に挿入
    される位置に設定されている。 I シ゛ャッキ4はトラック荷台20の台座2が、本体1の
    台座2の延長方向に臨む高さに設定するように構成され
    ている。
  2. 【請求項2】 請求項1の装置において、荷役装置の本
    体1の台座2の高さを、トラックの空車状態の荷台20
    上の台座2の高さと同一か、又はそれ以上に設定してお
    き、トラックの荷台20後部をシ゛ャッキ4により下方から
    支承して、荷物の荷重による少なくともトラック後部の
    荷台20の降下を防止すると共に、本体1の台座の延長
    線上に、トラック荷台20の後部の台座2を臨ませて、
    本体1内のフォーク3をトラックの台座2内へ出入りさ
    せ、フォーク3を上昇させることによりフォーク3上に
    荷物を載置して移動し、フォーク3を降下させて荷物を
    台座2上に転載して、フォーク3のみを引き抜くことに
    より、積み下ろしするように構成したことを特徴とする
    荷役方法。
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