JPH11204286A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH11204286A
JPH11204286A JP10005338A JP533898A JPH11204286A JP H11204286 A JPH11204286 A JP H11204286A JP 10005338 A JP10005338 A JP 10005338A JP 533898 A JP533898 A JP 533898A JP H11204286 A JPH11204286 A JP H11204286A
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JP
Japan
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discharge lamp
circuit
lamp
output
dimming
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JP10005338A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Mitsuyasu
啓 光安
Toshiya Kamiya
敏也 神舎
Yasushi Kanbara
泰 蒲原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

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  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】放電ランプの異常点灯状態を確実に検出できる
放電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】調光制御回路3bは調光信号Vsに応じて
発振制御回路3aの発振状態を制御し、高周波電源1の
出力を変化させる。ランプ動作ポイント切替制御部5は
調光点灯時に複数のランプ動作ポイントを周期的に切り
替えて、放電ランプ2の光出力を連続的に変化させてい
る。異常検出部4では、異常検出回路4aが放電ランプ
2の点灯状態を検出し、異常判定回路4cが異常検出回
路4aの検出出力と基準設定回路4bの基準電圧とを比
較して異常点灯状態か否かを判断し、異常点灯時には高
周波電源1の出力を停止させており、ランプ動作ポイン
トの切替動作時に異常検出部4の誤動作を防止する誤動
作防止手段が異常検出部4に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電ランプに供給
する高周波電力を変化させて、放電ランプを調光点灯す
る放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の放電灯点灯装置としては、直流
電圧を高周波電圧に変換して放電ランプに供給し、放電
ランプを高周波点灯させる高周波電源を備えたものがあ
り、放電ランプの寿命末期等の異常点灯時や、高周波電
源の動作に異常が発生した場合に、放電ランプや高周波
電源の異常状態を検出して、高周波電源の動作を停止、
或いは、間欠的に停止させることにより、高周波電源の
構成素子が過電流や過電圧によって破損するのを防止し
たり、構成素子が異常発熱するのを防止する異常検出部
を備えたものがあった。また放電ランプの光出力を連続
的に変化させる調光機能を備えた放電灯点灯装置におい
ても、異常検出部を設けたものが提案されている(特開
平2−144896号公報参照)。
【0003】この放電灯点灯装置のブロック図を図6に
示す。本回路は、交流電源ACを整流する整流器DB
と、整流器DBによって得られた脈流電圧を高周波電圧
に変換して放電ランプ2に供給するインバータ部1bと
を備え、放電ランプ2の寿命末期等の異常状態を検出す
る異常検出回路4aと、調光信号Vs に応じた基準電圧
を設定する基準設定回路4bと、基準設定回路4bによ
って設定された基準電圧と異常検出回路4aの検出出力
とを比較して異常状態か否かを判定する異常判定回路4
cと、インバータ部1bの発振を制御する発振制御部
3’とで制御ブロック10を構成しており、基準設定回
路4bが調光信号Vs に応じて基準電圧を設定すること
により、いかなる調光状態においても異常判定回路4c
が放電ランプ2や高周波電源1の異常状態の検出を可能
にしている。
【0004】図7及び図8はこの放電灯点灯装置の具体
的な回路図を示す。本回路は、交流電源ACを整流・平
滑する整流回路1aと、整流回路1aの直流電圧VDC
高周波電圧に変換して放電ランプ2に供給するインバー
タ部1bと、外部から入力される調光信号Vs に応じて
インバータ部1bの出力を変化させる調光制御部3と、
放電ランプ2の放電状態から放電ランプ2の異常状態を
検出する異常検出回路4aと、調光信号Vs に応じた基
準電圧Vref を発生する基準設定回路4bと、異常検出
回路4aの検出信号Ve と基準電圧Vref とを比較する
ことにより異常状態か否かを判定し、異常時には調光制
御部3の発振を停止させることによりインバータ部1b
の出力を停止させる異常判定回路4cとを備えており、
整流回路1a及びインバータ部1bから高周波電源1が
構成され、異常検出回路4aと基準設定回路4bと異常
判定回路4cとで異常検出部4が構成されている。
【0005】インバータ部1bは、整流回路1aの直流
出力端間に接続され、調光制御部3の駆動信号a〜cに
よって高周波で交互にオン・オフされるMOSFETよ
りなるスイッチング素子Q1 ,Q2 と、スイッチング素
子Q1 ,Q2 の接続点に直流カット用のコンデンサC1
を介して一端が接続されたチョークコイルLと、ローサ
イドのスイッチング素子Q2 の両端間にコンデンサC1
及びチョークコイルLからなる直列回路を介して電源側
端子が接続された放電ランプ2と、放電ランプ2の非電
源側端子間に接続されたコンデンサC2 とを備えてい
る。ここで、チョークコイルL及びコンデンサC2 から
共振回路11が構成され、放電ランプ2に略正弦波状の
高周波電力が供給される。
【0006】調光制御部3は発振制御回路3aと調光制
御回路3bとからなり、発振制御回路3aは、スイッチ
ング素子Q1 ,Q2 のスイッチング周波数を決定するタ
イマIC(例えば日本電気製μPC5555)22と、
タイマIC22の出力を1/2分周するフリップフロッ
プIC23と、タイマIC22及びフリップフロップI
C23によって決定されたスイッチング周波数の駆動信
号a〜cを出力してスイッチング素子Q1 ,Q2 をオン
・オフさせるドライバIC〔例えば、インターナショナ
ル・レクチファイア(IR)社製IR2111〕21と
から構成される。タイマIC22の出力端子(3番ピ
ン)から出力される信号の周波数は、タイマIC22に
接続された抵抗R6 ,R7 及びコンデンサC7 で決まる
時定数と、コントロール端子(5番ピン)に入力される
電圧とによって決定される。タイマIC22の出力はフ
リップフロップIC23のクロック端子cに入力されて
おり、フリップフロップIC23はタイマIC22の発
振周波数を1/2分周して得られる発振周波数で、デュ
ーティ比が略50%の発振信号をドライバIC21に出
力する。
【0007】調光制御回路3bは、外部から入力される
調光信号Vs をそのままの値で出力するバッファIC2
4と、バッファIC24の出力電圧に比例した電圧を出
力するアンプ25とを備え、アンプ25の出力電圧がト
ランジスタQ5 を介してタイマIC22のコントロール
端子(5番ピン)に入力される。したがって、調光信号
Vs として直流電圧を入力し、その電圧値を変化させる
ことにより、調光制御回路3bからタイマIC22のコ
ントロール端子(5番ピン)に出力する電圧を変化さ
せ、タイマIC22の出力信号の発振周波数を変化させ
ることができる。例えば調光信号Vs の電圧値を高くす
ると、調光制御回路3bの出力電圧が高くなり、タイマ
IC22の発振周波数が低くなる。一方、調光信号Vs
の電圧値を低くすると、調光制御回路3bの出力電圧が
低くなり、タイマIC22の発振周波数が高くなる。
【0008】このように調光信号Vs に応じてタイマI
C22の出力信号の発振周波数が変化すると、ドライバ
IC21から出力される駆動信号a〜cのスイッチング
周波数が変化して、インバータ部1bの共振回路11の
インピーダンスが変化するので、放電ランプ2に流れる
ランプ電流が変化して、放電ランプ2の光出力が変化
し、放電ランプ2を調光点灯させることができる。
【0009】ところで、この放電灯点灯装置において放
電ランプ2が寿命末期となり、半波放電を開始すると、
スイッチング素子Q1 ,Q2 に過電流が流れ、スイッチ
ング素子Q1 ,Q2 にかかるストレスが増加する虞があ
る。そこで、本回路では放電ランプ2の放電状態を検出
する異常検出回路4aと、基準電圧Vref を設定する基
準設定回路4bと、異常検出回路4aの検出電圧Ve と
基準電圧Vref とを比較して異常状態か否かを判定し、
異常時にはインバータ部1bの発振を停止させる異常判
定回路4cとを設けている。
【0010】異常検出回路4aは、放電ランプ2の両端
間にコンデンサC3 を介して接続された抵抗R1 ,R2
の直列回路と、抵抗R1 及びコンデンサC3 の接続点に
カソードが接続されるとともに、抵抗R2 及び放電ラン
プ2の接続点にアノードが接続されたダイオードD
1 と、抵抗R2 の両端間に接続されたダイオードD2
びコンデンサC4 の直列回路とから構成され、ダイオー
ドD2 及びコンデンサC4の接続点の検出電圧Ve から
放電ランプ2の両端電圧を検出している。
【0011】異常判定回路4cは、異常検出回路4aか
ら入力された検出電圧Ve と、基準設定回路4bの基準
電圧Vref とを比較して放電ランプ2が異常状態か否か
を判定している。ここで、基準設定回路4bは調光制御
回路3bと略同様の回路構成を有しており、調光信号V
s をそのままの値で出力するバッファIC26と、バッ
ファIC26の出力電圧に比例した基準電圧Vref を出
力するアンプ27とから構成され、調光信号Vs に応じ
て基準電圧Vref を変化させている。また、異常判定回
路4cは、異常検出回路4aから入力された検出電圧V
e と基準設定回路4bの基準電圧Vref との大小を比較
するコンパレータ28と、コンパレータ28の出力のハ
イ・ローに応じてオン・オフするトランジスタQ3 とか
ら構成される。而して異常検出回路4aと基準設定回路
4bと異常判定回路4cとから異常検出部4が構成され
る。
【0012】放電ランプ2の正常点灯時は異常検出回路
4aの検出電圧Ve が基準電圧Vref よりも小さく、コ
ンパレータ28の出力がハイになり、トランジスタQ3
がオンする。トランジスタQ3 がオンすると、トランジ
スタQ4 にベース電流が流れて、トランジスタQ4 がオ
ンするので、ドライバIC21にトランジスタQ4 を介
して動作電源Vccが供給され、タイマIC22とフリッ
プフロップIC23とで決定されるスイッチング周波数
によりドライバIC21がスイッチング素子Q 1 ,Q2
を交互にオン・オフさせ、放電ランプ2に高周波電圧を
供給する。
【0013】一方、放電ランプ2が異常点灯して、異常
検出回路4aの検出電圧Ve が基準電圧Vref よりも大
きくなると、コンパレータ28の出力がローレベルにな
り、トランジスタQ3 をオフする。トランジスタQ3
オフすると、トランジスタQ 4 にベース電流が流れなく
なるので、トランジスタQ4 がオフし、ドライバIC2
1にトランジスタQ4 を介して動作電源Vccが供給され
なくなる。したがって、ドライバIC21からインバー
タ部1bに駆動信号a〜cが出力されなくなり、インバ
ータ部1bの発振が停止する。
【0014】ここで、正常点灯時における異常検出回路
4aの検出電圧をVe1、放電ランプ2の寿命末期時等の
異常点灯時における異常検出回路4aの出力をVe2とす
ると、Ve1<Vref <Ve2の関係が成り立つように基準
電圧Vref を設定すれば、異常点灯時に異常判定回路4
cがインバータ部1bの発振を停止させて、インバータ
部1bを構成する素子の破壊や異常発熱を防止できる。
【0015】ところで、放電ランプ2を調光点灯させた
状態で放電ランプ2が寿命末期等の異常点灯状態になる
と、インバータ部1bの出力が全点灯時に比べて制限さ
れるので、異常点灯時における異常検出回路4aの検出
電圧Ve2が全点灯時に比べて小さくなる。而して、図9
(a)に示すように異常判定回路4cの基準電圧Vref
を一定にした場合、調光比がVs1よりも低い範囲では異
常点灯時における異常検出回路4aの検出電圧Ve2が基
準電圧Vref よりも低くなり、異常判定回路4cの出力
がハイのままとなるので、放電ランプ2が寿命末期等の
異常点灯状態であるにもかかわらず、異常判定回路4c
が放電ランプ2の異常状態を検出できなくなる虞があっ
た。この場合、インバータ部1bの出力が全点灯時に比
べて制限されているので、インバータ部1bのスイッチ
ング素子Q1 ,Q2 に加わるストレスはあまり増加しな
い場合もあるが、放電ランプ2が異常状態のまま点灯し
続けると、放電灯点灯装置の回路構成によっては、スイ
ッチング素子Q1 ,Q2 以外の素子にストレスがかか
り、この素子が異常に発熱する可能性があった。
【0016】そこで、本回路では異常判定回路4cの基
準電圧Vref を調光信号Vs に応じて変化させる基準設
定回路4bを設け、図9(b)に示すように、放電ラン
プ2の調光比が低いほど(調光が深いほど)異常判定回
路4cの基準電圧Vref が低くなるようにしており、全
ての調光範囲において、異常点灯時における異常検出回
路4aの出力電圧Ve1よりも基準電圧Vref が小さくな
っているので、異常判定回路4cが放電ランプ2の異常
点灯状態を確実に検出することができる。
【0017】またさらに、放電ランプ2を調光点灯する
放電灯点灯装置では、調光信号Vsを緩やかに変化させ
た場合、図11に示すように、調光信号Vs がα点付近
で放電ランプ2の光出力(ランプ電流ILa)がβからγ
へ急激に変化する光出力不連続ポイントが発生するとい
う問題があった。一般に放電ランプ2は、図12に示す
ように、ランプ電流ILaが低下するとランプ電圧VLa
上昇するようなランプ特性を有しており、ランプ電流I
Laが小さくなるほど、放電ランプ2のインピーダンスZ
La(=VLa/ILa)が大きくなるので、光出力の変動が
大きくなって、上述のような光出力不連続ポイントが発
生するのである。
【0018】そこで、複数のランプ動作ポイントを周期
的に切り替えることによって放電ランプ2の光出力を低
光束まで連続的に変化させることのできる放電灯点灯装
置が従来より提案されており、この放電灯点灯装置のブ
ロック図を図10に示す。本回路では、図12に示すよ
うに、複数のランプ動作ポイントA、B1 、B2 、…
…、Bn を設定し、これらのランプ動作ポイントを周期
的に切り替えることによって、放電ランプ2を安定的に
点灯させており、その光出力を連続的に変化させてい
る。
【0019】本回路の構成を図13に示す具体回路図に
基づいて説明する。本回路では、上述した図8の回路に
おいて、複数のランプ動作ポイントを周期的に切り替え
るランプ動作ポイント切替制御部5を設けている。尚、
ランプ動作ポイント切替制御部5以外の構成は図8に示
す回路と同様であるので、同一の構成要素には同一の符
号を付して、その説明を省略する。また、図13に示す
回路の各部の波形図を図14(a)〜(e)に、インバ
ータ部1bの出力電圧の周波数特性を図15に示す。
【0020】ランプ動作ポイント切替制御部5は、動作
電源Vccの両端間に接続された抵抗R9 ,R10の直列回
路と、コレクタが抵抗R9 ,R10の接続点に接続される
とともに、エミッタが回路のグランドに接続されたトラ
ンジスタQ6 と、ベースが抵抗R8 ,R9 の接続点に、
コレクタが動作電源Vccの高電位側出力端に、エミッタ
がタイマIC22の5番ピンにそれぞれ接続されたトラ
ンジスタQ7 とから構成される。
【0021】本回路では、全点灯時においては図15の
P点がランプ動作ポイントとなり、調光点灯時において
は図15のQ点とR点とでランプ動作ポイントを交互に
切り替えることによりインバータ部1bの出力を制御し
ている。まず、全点灯時におけるランプ動作ポイント切
替制御部5の動作を以下に説明する。上述のように、調
光制御回路3bのアンプ25の出力電圧Va は調光信号
Vs に応じて変化し、アンプ25の出力電圧Va はトラ
ンジスタQ5 を介してタイマIC22のコントロール端
子(5番ピン)に入力され、この電圧によってタイマI
C22の発振周波数が決定される。タイマIC22の出
力はフリップフロップIC23によって1/2分周され
てドライバIC21に入力され、タイマIC22の発振
周波数を1/2分周した周波数が発振制御回路3aの発
振周波数fp となる。ここで、全点灯時におけるインバ
ータ部1bの出力の周波数特性は図15のイに示す特性
曲線となり、ドライバIC21の発振周波数fp よりラ
ンプ動作ポイントはP点に設定される。
【0022】次に、調光点灯時におけるランプ動作ポイ
ント切替制御部5の動作を以下に説明する。全点灯状態
から調光信号Vs を除々に下げていくと、調光信号Vs
に応じてアンプ25の出力電圧も除々に低下し、タイマ
IC22のコントロール端子の電圧も除々に低下する。
タイマIC22のコントロール端子の電圧が下がると、
タイマIC22の発振周波数が高くなり、インバータ部
1bの発振周波数が高くなるので、インバータ部1bの
共振回路11のインピーダンスが変化し、放電ランプ2
を調光点灯することができる。
【0023】ここで、図12に示すA点よりもランプ電
流ILaが小さい領域(図12におけるA点の左側の領
域)でインバータ部1bを動作させる場合について以下
に説明する。調光点灯時におけるインバータ部1bの出
力の周波数特性は図15のロに示す特性曲腺となるの
で、例えばランプ動作ポイントを図12のQ点とR点と
で交互に切り替えるためには、発振制御回路3aの発振
周波数をfq とfr とで交互に切り替えれば良い。
【0024】トランジスタQ7 のベース電圧Vb は抵抗
9 ,R10の分圧比によって決定され、調光制御回路3
bの出力電圧Va と同様に、電圧Vb はトランジスタQ
7 を介してタイマIC22のコントロール端子(5番ピ
ン)に入力される。したがって、ランプ動作ポイント切
替制御部5の電圧Vb が調光制御回路3bの出力電圧V
a よりも大きい場合は(Va <Vb )、タイマIC22
のコントロール端子に印加される電圧がランプ動作ポイ
ント切替制御部5の電圧Vb となるので、発振制御回路
3aの発振周波数がfq となるように電圧Vb の電圧値
を設定すれば、調光信号Vs に関わらず発振制御回路3
aの発振周波数がfq となり、ランプ動作ポイントはQ
点となる。
【0025】一方、外部より入力された切替信号Vf
よってトランジスタQ6 が導通すると、電圧Vb が略0
Vとなり、電圧Vb よりも電圧Va の方が大きくなるの
で(Va >Vb )、調光制御回路3bの出力電圧Va が
タイマIC22のコントロール端子に入力され、ランプ
動作ポイントは調光信号Vs によって決定されるR点と
なる。
【0026】したがって、トランジスタQ6 のベース・
エミッタ間に図14(a)に示すような矩形状の切替信
号Vf を入力すると、切替信号Vf がローレベルの時
は、トランジスタQ6 がオフして、タイマIC22のコ
ントロール端子に電圧Vb が入力され、ランプ動作ポイ
ントがQ点に切り替わる。一方、切替信号Vf がハイレ
ベルの時は、トランジスタQ6 がオンして、タイマIC
22のコントロール端子に電圧Va が入力され、ランプ
動作ポイントがR点に切り替わるので、信号Vfの周期
Tに応じてランプ動作ポイントがQ点とR点とで交互に
切り替わっている。
【0027】上述のように、放電ランプ2の調光点灯時
には複数のランプ動作ポイントを周期的に切り替えるこ
とによって、放電ランプ2を安定的に調光点灯すること
ができ、放電ランプ2の光出力を連続的に制御すること
ができる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】上述した図10に示す
放電灯点灯装置において、放電ランプ2の異常状態を検
出する場合、以下のような問題点が発生する。すなわ
ち、本回路では調光点灯時に、図14(d)に示すよう
に、放電ランプ2に周期的に高電圧が印加されるので、
図14(e)に示すように、異常検出回路4aの検出電
圧Ve も信号Vf に同期して周期的に高くなる。したが
って、放電ランプ2に高電圧が印加された時の検出電圧
Ve の基準電圧Vref に対する余裕Vd が小さくなり、
ノイズ等によって異常判定回路4cが誤動作しやすくな
るという問題があった。
【0029】さらに図14(e)に示すように、調光信
号Vs に応じて基準設定回路4bの基準電圧Vref を変
化させ、調光点灯時における異常検出部4の検出感度を
高めた場合には、放電ランプ2に高電圧が印加された時
の検出電圧Ve と基準電圧Vref との差、すなわち検出
電圧Ve の基準電圧Vref に対する余裕Vd がさらに小
さくなり、ノイズ等によって異常判定回路4cが誤動作
する可能性が高くなるので、調光点灯時に異常検出部4
の検出感度を高くすることができず、異常状態を確実に
検出することができないという問題もあった。
【0030】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、放電ランプの光出力
を連続的に変化させるとともに、放電ランプや高周波電
源の異常状態を確実に検出できる放電灯点灯装置を提供
することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、放電ランプと、放電ランプに
高周波電力を供給する高周波電源と、外部より入力され
る調光信号に応じて高周波電源の出力を変化させ放電ラ
ンプを調光点灯する調光制御部と、放電ランプの調光点
灯時に複数のランプ動作ポイントを周期的に切り替えて
放電ランプを調光点灯させるランプ動作ポイント切替制
御部と、放電ランプや高周波電源の異常状態を検出し、
異常状態の検出時に高周波電源の出力を停止させる異常
検出部とを備え、ランプ動作ポイントの切替時に異常検
出部の誤動作を防止する誤動作防止手段を異常検出部に
設けているので、ランプ動作ポイントの切替時に異常検
出部が誤動作するのを防止でき、放電ランプや高周波電
源の異常状態を確実に検出して、高周波電源の構成要素
にかかるストレスを低減することができる。
【0032】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記高周波電源の停止状態が間欠的であるので、
放電ランプや高周波電源の異常時に高周波電源の出力を
間欠的に停止させることにより、高周波電源の構成要素
にかかるストレスを低減することができる。請求項3の
発明では、請求項1又は2の発明において、前記異常検
出部は、放電ランプや高周波電源の動作状態を検出する
異常検出回路と、異常検出回路の出力が正常か否かを判
定する異常判定回路とを備え、誤動作防止手段は、異常
判定回路の入力部に設けられたフィルタ回路からなり、
フィルタ回路の時定数がランプ動作ポイントの切替時間
よりも長い時間に設定されているので、ランプ動作ポイ
ントの切替時間よりも短いパルス幅のノイズ信号をフィ
ルタ回路で除去することができ、ランプ動作ポイントの
切替時に異常検出部が誤動作するのを防止できる。
【0033】請求項4の発明では、請求項3の発明にお
いて、前記フィルタ回路の時定数は調光信号に応じて変
化しているので、異常状態が発生してから異常判定回路
に検出信号が入力されるまでの時間、すなわち異常検出
部が動作を開始するまでの時間を調光レベルに応じて変
化させることができる。請求項5の発明では、請求項4
の発明において、全点灯時にフィルタ回路の時定数を調
光点灯時よりも小さくしているので、全点灯時は異常状
態が発生してから異常検出部が動作を開始するまでの時
間を調光点灯時に比べて短縮することができ、高周波電
源の構成要素にストレスがかかる時間を短くすることが
できる。
【0034】請求項6の発明では、請求項3の発明にお
いて、前記フィルタ回路の時定数はランプ動作ポイント
切替制御部の出力信号に応じて変化するので、ランプ動
作ポイントの切替時にフィルタ回路の時定数を変化させ
ることにより、ランプ動作ポントの切り替え時に異常検
出部の誤動作が発生するのを防止できる。請求項7の発
明では、請求項6の発明において、ランプ動作ポイント
を切り替えて放電ランプに高電圧を印加する間、フィル
タ回路の時定数を大きくしており、ランプ動作ポイント
の切り替えによって異常検出回路の検出出力が増加した
としても、フィルタ回路の時定数を大きくしているの
で、ランプ動作ポイントの切替動作による異常検出部の
誤動作を防止することができる。
【0035】請求項8の発明では、請求項1又は2の発
明において、ランプ動作ポイント切替制御部がランプ動
作ポイントを切り替える間、誤動作防止手段は異常検出
部の動作を停止させているので、ランプ動作ポイントの
切り替えによって異常検出回路の出力が変化したとして
も、異常検出部が誤動作することはない。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。 (実施形態1)本発明の放電灯点灯装置の基本構成を図
1に示す。本回路は、放電ランプ2と、放電ランプ2に
高周波電源を供給する高周波電源1と、高周波電源1の
出力を変化させる発振制御回路3a及び外部から入力さ
れた調光信号Vs に応じて発振制御回路3aの発振を制
御する調光制御回路3bからなる調光制御部3と、放電
ランプ1や高周波電源2の異常状態を検出する異常検出
部4と、複数のランプ動作ポイントを周期的に切り替え
ることによって放電ランプ2の光出力を連続的に変化さ
せるランプ動作ポイント切替制御部5とから構成されて
おり、異常検出部4は、放電ランプ1や高周波電源2の
動作状態を検出する異常検出回路4aと、調光信号Vs
に応じた基準電圧Vref を設定する基準設定回路4b
と、異常検出回路4aの検出出力Ve と基準設定回路4
bの基準電圧Vref とを比較して異常状態か否かを判定
する異常判定回路4cとから構成される。
【0037】図2に、調光制御部3、異常検出部4、ラ
ンプ動作ポイント切替制御部5などからなる制御ブロッ
ク10の回路図を示す。本回路では、図13に示す回路
において、誤動作防止手段としてのフィルタ回路6を異
常判定回路4cの入力部に設けている。なお、フィルタ
回路6以外の構成は、上述した図13の回路と同様であ
るので、同一の構成要素には同一の符号を付して、その
説明を省略する。
【0038】フィルタ回路6は抵抗R11及びコンデンサ
9 の積分回路からなり、ランプ動作ポイントの切り替
えによって発生する異常検出回路4aの検出電圧Ve の
上昇を抑制する。すなわち、ランプ動作ポイントの切り
替えに要する切替時間tf よりもパルス幅の短いサージ
電圧をフィルタ回路6で吸収している。尚、図7に示す
ように、異常検出回路4aは、抵抗R1 ,R2 、コンデ
ンサC4 及びダイオードD2 からなるフィルタ回路を備
えているが、このフィルタ回路は放電ランプ2に印加さ
れた高周波電圧を整流、平滑して直流電圧に変換するた
めのフィルタ回路であり、このフィルタ回路の時定数は
インバータ部1bの発振周波数f1 によって決定されて
いる。一方、ランプ動作ポイントの切替時間tf は、イ
ンバータ部1bの発振周期t1 (=1/f1 )に比べて
かなり長くなっているので(tf≫t1 )、異常検出回
路4aのフィルタ回路では、ランプ動作ポイントの切り
替えによって発生する検出電圧Ve の上昇を抑えること
はできない。
【0039】例えば、フィルタ回路6の時定数τ(=C
9 ×R11)をランプ動作ポイントの切替時間tf と略同
じにすれば(τ=tf )、ランプ動作ポイントの切り替
えによって上昇するフィルタ回路6の出力が、フィルタ
回路6を備えていない場合の検出電圧Ve の約0.63
倍{=(1−1/e)}となり、異常判定回路4cにフ
ィルタ回路6を介して入力される検出電圧Ve を小さく
して、基準電圧Vrefに対する余裕Vd を大きくするこ
とができ、切替時間tf 以下のパルス幅のサージ電圧を
フィルタ回路6で吸収することができる。
【0040】一方、放電ランプ2の異常時に、基準電圧
Vref 以上の検出電圧Ve が時間τ以上の間フィルタ回
路6に入力されて、フィルタ回路6の出力が基準電圧V
refを上回ると、異常判定回路4cのコンパレータ28
の出力がローレベルに反転して、トランジスタQ3 ,Q
4 がオフし、ドライバIC21にトランジスタQ4 を介
して動作電源Vccが供給されなくなるので、ドライバI
C21からインバータ1bに駆動信号a〜cが出力され
なくなり、インバータ部1bの発振が停止する。
【0041】なお、基準設定回路4bは調光信号Vs に
応じて基準電圧Vref を変化させており、調光が深くな
るほど(調光信号Vs が小さくなるほど)基準電圧Vre
f を小さくして、異常判定回路4cの感度を高めている
が、異常判定回路4cの感度を高めなくても異常状態の
検出が可能な場合は、基準設定回路4bの基準電圧Vre
f を略一定にしても良い。
【0042】(実施形態2)本実施形態の放電灯点灯装
置の制御ブロック10を示す回路図を図3に示す。本回
路では、図2の回路において、フィルタ回路6の時定数
を調光信号Vs に応じて切り替えられるようにしてい
る。なお、制御ブロック10の基本的な構成は図2と同
様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し
て、その説明を省略する。また、制御ブロック10以外
の放電灯点灯装置の構成は上述した図7及び図8の放電
灯点灯装置と同様であるので、その部分の図示及び説明
は省略する。
【0043】本回路では、図2の回路において、ベース
がアンプ25の出力端に、コレクタが動作電源Vccの高
電位側出力端に、エミッタが抵抗を介してグランドにそ
れぞれ接続されたNPN形トランジスタQ8 と、トラン
ジスタQ8 のエミッタに反転入力端子が接続されるとと
もに、抵抗R9 ,R10の接続点に非反転入力端子が接続
されたコンパレータ29と、ベースがコンパレータ29
の出力端子に接続されるとともに、エミッタがグランド
に接続されたNPN形トランジスタQ9 と、トランジス
タQ9 と逆並列に接続されたダイオードD3 と、抵抗R
11及びコンデンサC9 の接続点とトランジスタQ9 のコ
レクタとの間に接続されたコンデンサC 10とを設けてい
る。
【0044】上述のように、全点灯時において高周波電
源1や放電ランプ2が異常状態になると、インバータ部
1bを構成するスイッチング素子Q1 ,Q2 に過大なス
トレスが印加されるのであるが、図2の回路では放電ラ
ンプ2が異常状態になってから、異常判定回路4cが放
電ランプ2は異常であると判定して、インバータ部1b
の発振を停止させるまでに、フィルタ回路6の時定数τ
による遅れが発生する。したがって、フィルタ回路6の
時定数を比較的長い時間に設定している場合、異常判定
回路4cが異常状態か否かを判定してインバータ部1b
の発振を停止させるまでにスイッチング素子Q1 ,Q2
にかかるストレスが増加し、スイッチング素子Q1 ,Q
2 が発熱する恐れがある。
【0045】そこで、全点灯時のように放電ランプ2が
異常状態になるとスイッチング素子Q1 ,Q2 に過大な
ストレスがかかり、且つ、異常判定回路4cの感度を高
くする必要がない場合には、異常判定回路4cの誤動作
を防止するために、異常判定回路4cの動作に時定数τ
の遅れ時間をもたせるよりも、異常判定回路4cがイン
バータ部1bを即座に停止させる方が望ましい。
【0046】本回路では、放電ランプ2の点灯状態に応
じてフィルタ回路6の時定数を変化させており、調光が
深くなるにつれてフィルタ回路6の時定数を長くしてい
る。コンパレータ29は、抵抗R9 ,R10の分圧電圧V
b と調光制御回路3bの出力電圧Va とを比較してお
り、ランプ動作ポイント切替制御部5がランプ動作ポイ
ントの切替動作を開始した時の調光信号Vs を検出して
いる。すなわち、調光制御回路3bの出力電圧Va が電
圧Vb よりも小さくなると、ランプ動作ポイント切替制
御部5がランプ動作ポイントの切替動作を開始し、この
時コンパレータ29の出力がハイになってトランジスタ
9 をオンさせるので、フィルタ回路6の時定数がコン
デンサC9 ,C10と抵抗R11とによって決まる値(C9
+C10)×R11に切り替わり、フィルタ回路6の時定数
が大きくなる。
【0047】したがって、全点灯時のように高周波電源
1や放電ランプ2が異常状態になるとスイッチング素子
1 ,Q2 に過大なストレスがかかり、スイッチング素
子Q 1 ,Q2 が発熱する恐れがある場合には、調光制御
回路3bの出力電圧Va が電圧Vb よりも大きくなり、
コンパレータ29の出力がローになってトランジスタQ
9 がオフするので、フィルタ回路6の時定数が抵抗R11
とコンデンサC9 とで決まる小さい値に切り替わり、放
電ランプ2が異常状態になってから異常判定回路4cが
インバータ部1bの発振を停止させるまでの時間を短く
している。一方、ランプ動作ポイント切替制御部5がラ
ンプ動作ポイントの切替動作を開始すると、調光制御回
路3bの出力電圧Va が電圧Vb よりも大きくなり、コ
ンパレータ29の出力がハイになってトランジスタQ9
がオンするので、フィルタ回路6の時定数が抵抗R11
コンデンサC9 ,C10とで決まる大きい値に切り替わる
ため、放電ランプ2が正常点灯している場合にノイズ等
のサージ電圧によって異常判定回路4cが誤動作するの
を防止することができ、調光点灯時においても放電ラン
プ2の異常状態を確実に検出することができる。
【0048】なお本回路では、ランプ動作ポイント切替
制御部5がランプ動作ポイントの切替動作を開始するタ
イミングでフィルタ回路6の時定数を切り替えている
が、時定数を切り替えるタイミングはランプ動作ポイン
トの切替動作開始のタイミングと同期させなくても良
い。また、基準設定回路4bは調光信号Vs に応じて基
準電圧Vref を変化させており、調光が深くなるほど
(調光信号Vs が小さくなるほど)基準電圧Vref を小
さくして、異常判定回路4cの感度を高めているが、異
常判定回路4cの感度を高めなくても異常状態の検出が
可能な場合は、基準設定回路4bの基準電圧Vref を略
一定にしても良い。
【0049】(実施形態3)本実施形態の放電灯点灯装
置の制御ブロック10を示す回路図を図4に示す。実施
形態2の放電灯点灯装置では調光信号Vs に応じてフィ
ルタ回路6の時定数を切り替えているが、本実施形態で
は、ランプ動作ポイント切替制御部5の出力、すなわち
ランプ動作ポイントの切替信号Vf に応じてフィルタ回
路6の時定数を切り替えている。尚、制御ブロック10
の基本的な構成は実施形態1又は2と同様であるので、
同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省
略する。また、制御ブロック10以外の放電灯点灯装置
の構成は図7及び図8に示す放電灯点灯装置と同様であ
るので、その部分の図示及び説明は省略する。
【0050】本回路では、図3に示す回路において、ラ
ンプ動作ポイントの切替信号Vf に応じてオン・オフす
るトランジスタQ10を設けており、トランジスタQ10
エミッタはコンパレータ29の出力端子に接続されてい
る。したがって、図14(a)〜(e)に示すように調
光点灯時において、ランプ動作ポイント切替制御部5に
ハイレベルの切替信号Vf が入力されると、トランジス
タQ6 がオン、トランジスタQ7 がオフして、トランジ
スタQ7 のベース電位が略0Vとなるので、タイマIC
22のコントロール端子(5番ピン)には、調光制御回
路3bの出力電圧Va が入力され、ランプ動作ポイント
がR点に切り替わり、インバータ部1bの出力は小さく
なる。この時、ハイレベルの切替信号Vf によってトラ
ンジスタQ10はオンし、トランジスタQ9 のベース電位
が強制的に0Vとなるので、トランジスタQ9 がオフし
て、フィルタ回路6の時定数は抵抗R11とコンデンサC
9 とで決定される小さい値となる。一方、ランプ動作ポ
イント切替制御部5にローレベルの切替信号Vf が入力
されると、トランジスタQ6 がオフして、トランジスタ
7 のベース電位が抵抗R 9 ,R10の分圧電圧Vb とな
る。調光点灯時は調光制御回路3bの出力電圧Vaより
も電圧Vb の方が大きいので、タイマIC22のコント
ロール端子(5番ピン)には電圧Vb が入力され、ラン
プ動作ポイントがQ点に切り替わり、インバータ部1b
の出力が大きくなる。この時、ローレベルの切替信号V
f によってトランジスタQ10はオフしており、調光点灯
時はVa <Vb となっているので、コンパレータ29の
出力はハイレベルとなる。したがって、トランジスタQ
9 がオンして、フィルタ回路6の時定数は抵抗R11とコ
ンデンサC9 ,C10とで決定される大きい値となる。
【0051】このように、フィルタ回路6の時定数が大
きい値に切り替わるのは、調光点灯時において、ランプ
動作ポイント切替制御部5がランプ動作ポイントを切り
替えて、インバータ回路1bの印加電圧を大きくした期
間tf のみであり、それ以外の期間ではフィルタ回路6
の時定数を小さい値に切り替えたり、あるいは基準設定
回路4bの基準電圧Vref を下げて、異常判定回路4c
の感度を高くしているので、放電ランプ2の異常状態を
確実に検出することができる。
【0052】尚、基準設定回路4bは調光信号Vs に応
じて基準電圧Vref を変化させており、調光が深くなる
ほど(調光信号Vs が小さくなるほど)基準電圧Vref
を小さくして、異常判定回路4cの感度を高めている
が、異常判定回路4cの感度を高めなくても異常状態の
検出が可能な場合は、基準設定回路4bの基準電圧Vre
f を略一定にしても良い。
【0053】(実施形態4)本実施形態の放電灯点灯装
置の制御ブロック10を示す回路図を図5に示す。実施
形態3の放電灯点灯装置ではランプ動作ポイントの切替
信号Vf に応じてフィルタ回路6の時定数を切り替えて
いるが、本実施形態では切替信号Vf に応じて誤動作防
止手段7が異常判定回路4cの動作を停止させている。
尚、制御ブロック10の基本的な構成は実施形態1乃至
3と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を
付して、その説明を省略する。また、制御ブロック10
以外の構成は図7及び図8に示す放電灯点灯装置と同様
であるので、その部分の図示及び説明は省略する。
【0054】本回路では、図3に示す回路において、フ
ィルタ回路6の抵抗R11、コンデンサC9 ,C11及びダ
イオードD3 をなくして、トランジスタQ9 のコレクタ
をコンパレータ28の反転入力端子に接続しており、ト
ランジスタQ9 ,Q10などから誤動作防止手段7が構成
されている。したがって、調光点灯時においてランプ動
作ポイント切替制御部5にハイレベルの切替信号Vf
入力され、ランプ動作ポイント切替制御部5がランプ動
作ポイントをR点に切り替えて、インバータ部1bの出
力を小さくした場合、ハイレベルの切替信号Vf により
トランジスタQ10はオンして、トランジスタQ9 のベー
ス電位が強制的に0Vとなるので、トランジスタQ9
オフする。この時、コンパレータ28の反転入力端子に
は異常検出回路4a の検出電圧Ve が入力され、異常判
定回路4cは通常の動作を行う。
【0055】一方、ランプ動作ポイント切替制御部5に
ローレベルの切替信号Vf が入力され、ランプ動作ポイ
ント切替制御部5がランプ動作ポイントをQ点に切り替
えて、インバータ部1bの出力を大きくした場合、コン
パレータ29の出力は調光制御回路3bの出力電圧Va
と電圧Vb とを比較した結果となり、調光点灯時はVa
<Vb となっているので、コンパレータ29の出力はハ
イレベルとなる。したがって、トランジスタQ9 がオン
して、コンパレータ28の反転入力端子の電圧が略0V
に固定されるので、異常検出回路3aの検出出力Ve に
関わらずコンパレータ28の出力はハイになる。したが
って、ランプ動作ポイント切替制御部5がランプ動作ポ
イントの切替動作を行う間は、誤動作防止手段7が異常
検出部4の動作を停止させており、異常検出部4の誤検
出を防止することができる。このように、フィルタ回路
6の時定数が大きい値に切り替わるのは、調光点灯時に
おいて、ランプ動作ポイント切替制御部5がランプ動作
ポイントを切り替えて、インバータ回路1bの印加電圧
を大きくした期間tのみであり、それ以外の期間ではフ
ィルタ回路6の時定数を小さい値に切り替えたり、基準
設定回路4bの基準電圧Vref を下げて、異常判定回路
4cの感度を高くしているので、放電ランプ2の異常状
態を確実に検出することができる。
【0056】尚、基準設定回路4bは調光信号Vs に応
じて基準電圧Vref を変化させており、調光が深くなる
ほど(調光信号Vs が小さくなるほど)基準電圧Vref
を小さくして、異常判定回路4cの感度を高めている
が、異常判定回路4cの感度を高めなくても異常状態の
検出が可能な場合は、基準設定回路4bの基準電圧Vre
f を略一定にしても良い。
【0057】また、上述の各実施形態では、異常検出部
4は異常時に高周波電源1の出力を停止させているが、
高周波電源1の出力を間欠的に停止させるようにしても
良い。
【0058】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、放電
ランプと、放電ランプに高周波電力を供給する高周波電
源と、外部より入力される調光信号に応じて高周波電源
の出力を変化させ放電ランプを調光点灯する調光制御部
と、放電ランプの調光点灯時に複数のランプ動作ポイン
トを周期的に切り替えて放電ランプを調光点灯させるラ
ンプ動作ポイント切替制御部と、放電ランプや高周波電
源の異常状態を検出し、異常状態の検出時に高周波電源
の出力を停止させる異常検出部とを備え、ランプ動作ポ
イントの切替時に異常検出部の誤動作を防止する誤動作
防止手段を異常検出部に設けているので、ランプ動作ポ
イントの切替時に異常検出部が誤動作するのを防止で
き、放電ランプや高周波電源の異常状態を確実に検出し
て、高周波電源の構成要素にかかるストレスを低減する
ことができるという効果がある。
【0059】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記高周波電源の停止状態が間欠的であるので、
放電ランプや高周波電源の異常時に高周波電源の出力を
間欠的に停止させることにより、高周波電源の構成要素
にかかるストレスを低減することができるという効果が
ある。請求項3の発明では、請求項1又は2の発明にお
いて、前記異常検出部は、放電ランプや高周波電源の動
作状態を検出する異常検出回路と、異常検出回路の出力
が正常か否かを判定する異常判定回路とを備え、誤動作
防止手段は、異常判定回路の入力部に設けられたフィル
タ回路からなり、フィルタ回路の時定数がランプ動作ポ
イントの切替時間よりも長い時間に設定されているの
で、ランプ動作ポイントの切替時間よりも短いパルス幅
のノイズ信号をフィルタ回路で除去することにより、ラ
ンプ動作ポイントの切替時に異常検出部が誤動作するの
を防止でき、放電ランプや高周波電源の異常状態を確実
に検出できるという効果がある。
【0060】請求項4の発明では、請求項3の発明にお
いて、前記フィルタ回路の時定数は調光信号に応じて変
化しているので、異常状態が発生してから異常判定回路
に検出信号が入力されるまでの時間、すなわち異常検出
部が動作を開始するまでの時間を調光レベルに応じて変
化させることができるという効果がある。請求項5の発
明では、請求項4の発明において、全点灯時にフィルタ
回路の時定数を調光点灯時よりも小さくしているので、
全点灯時は異常状態が発生してから異常検出部が動作を
開始するまでの時間を調光点灯時に比べて短縮すること
ができ、高周波電源の構成要素にストレスがかかる時間
を短くすることができるという効果がある。
【0061】請求項6の発明では、請求項3の発明にお
いて、前記フィルタ回路の時定数はランプ動作ポイント
切替制御部の出力信号に応じて変化するので、ランプ動
作ポイントの切替時にフィルタ回路の時定数を変化させ
ることにより、ランプ動作ポントの切り替え時に異常検
出部の誤動作が発生するのを防止できるという効果があ
る。
【0062】請求項7の発明では、請求項6の発明にお
いて、ランプ動作ポイントを切り替えて放電ランプに高
電圧を印加する間、フィルタ回路の時定数を大きくして
おり、ランプ動作ポイントの切り替えによって異常検出
回路の検出出力が増加したとしても、フィルタ回路の時
定数を大きくしているので、ランプ動作ポイントの切替
動作による異常検出部の誤動作を防止でき、異常状態を
確実に検出できるという効果がある。
【0063】請求項8の発明では、請求項1又は2の発
明において、ランプ動作ポイント切替制御部がランプ動
作ポイントを切り替える間、誤動作防止手段は異常検出
部の動作を停止させているので、ランプ動作ポイントの
切り替えによって異常検出回路の出力が変化したとして
も異常検出部が誤動作することはなく、確実に異常状態
を検出できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の放電灯点灯装置の基本構成を示す
概略構成図である。
【図2】同上の制御ブロックを示す回路図である。
【図3】実施形態2の放電灯点灯装置の制御ブロックを
示す回路図である。
【図4】実施形態3の放電灯点灯装置の制御ブロックを
示す回路図である。
【図5】実施形態4の放電灯点灯装置の制御ブロックを
示す回路図である。
【図6】従来の放電灯点灯装置を示すブロック図であ
る。
【図7】同上の主回路を示す回路図である。
【図8】同上の制御ブロックを示す回路図である。
【図9】(a)(b)は同上の調光比と検出電圧との関
係を示す図である。
【図10】従来の別の放電灯点灯装置を示すブロック図
である。
【図11】同上の調光信号と光出力との関係を示す図で
ある。
【図12】同上のランプ電流とランプ電圧の関係を示す
図である。
【図13】同上の制御ブロックを示す回路図である。
【図14】(a)〜(e)は同上の各部の波形図であ
る。
【図15】同上のインバータ部の出力電圧の周波数特性
を示す図である。
【符号の説明】
1 高周波電源 2 放電ランプ 3a 発振制御回路 3b 調光制御回路 4 異常検出部 4a 異常検出回路 4b 基準設定回路 4c 異常判定回路 5 ランプ動作ポイント切替制御部 Vs 調光信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電ランプと、放電ランプに高周波電力を
    供給する高周波電源と、外部より入力される調光信号に
    応じて高周波電源の出力を変化させ放電ランプを調光点
    灯する調光制御部と、放電ランプの調光点灯時に複数の
    ランプ動作ポイントを周期的に切り替えて放電ランプを
    調光点灯させるランプ動作ポイント切替制御部と、放電
    ランプや高周波電源の異常状態を検出し、異常状態の検
    出時に高周波電源の出力を停止させる異常検出部とを備
    え、ランプ動作ポイントの切替時に異常検出部の誤動作
    を防止する誤動作防止手段を異常検出部に設けたことを
    特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】前記高周波電源の停止状態が間欠的である
    ことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】前記異常検出部は、放電ランプや高周波電
    源の動作状態を検出する異常検出回路と、異常検出回路
    の出力が正常か否かを判定する異常判定回路とを備え、
    誤動作防止手段は、異常判定回路の入力部に設けられた
    フィルタ回路からなり、フィルタ回路の時定数の設定値
    がランプ動作ポイントの切替時間以上であることを特徴
    とする請求項1又は2記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】前記フィルタ回路の時定数は調光信号に応
    じて変化することを特徴とする請求項3記載の放電灯点
    灯装置。
  5. 【請求項5】全点灯時にフィルタ回路の時定数を調光点
    灯時よりも小さくすることを特徴とする請求項4記載の
    放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】前記フィルタ回路の時定数はランプ動作ポ
    イント切替制御部の出力信号に応じて変化することを特
    徴とする請求項3記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】ランプ動作ポイントを切り替えて放電ラン
    プに高電圧を印加する間、フィルタ回路の時定数を大き
    くすることを特徴とする請求項6記載の放電灯点灯装
    置。
  8. 【請求項8】ランプ動作ポイント切替制御部がランプ動
    作ポイントを切り替える間、誤動作防止手段は異常検出
    部の動作を停止させることを特徴とする請求項1又は2
    記載の放電灯点灯装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015035707A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 セイコーエプソン株式会社 発振回路の制御方法、発振用回路、発振器、電子機器及び移動体

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JP2015035707A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 セイコーエプソン株式会社 発振回路の制御方法、発振用回路、発振器、電子機器及び移動体

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