JPH11202732A - 画像形成装置およびこれに用いる感光体カートリッジ - Google Patents

画像形成装置およびこれに用いる感光体カートリッジ

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JPH11202732A
JPH11202732A JP10022746A JP2274698A JPH11202732A JP H11202732 A JPH11202732 A JP H11202732A JP 10022746 A JP10022746 A JP 10022746A JP 2274698 A JP2274698 A JP 2274698A JP H11202732 A JPH11202732 A JP H11202732A
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photoreceptor
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photosensitive
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雄二郎 野村
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 当接部材との確実で安定した接触状態を得る
ことが可能で耐久性取扱い性に優れ確実に駆動すること
ができるようにする。 【解決手段】 それ自身では回転しない軸110に対し
て回転可能に取り付けられた一対の円板状部材130に
よって可撓性を有する薄肉円筒状の感光体140を支持
し、その内方において軸110に取り付けられ、感光体
140に対してその外方からクリーニング部材171、
帯電ローラ160が圧接されるその圧接位置において感
光体140を内方から支持するバックアップドラム15
0を軸110に対して偏心軸受部材154で回転可能に
設け、バックアップドラムの偏心方向eを、クリーニン
グ部材と感光体との圧接位置と、帯電部材と感光体との
圧接位置との間に向けて設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いて画像を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機
等の画像形成装置、およびこれに用いられる感光体カー
トリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真技術を用いた画像形成
装置は、外周面に感光層を有する感光体と、この感光体
の外周面を一様に帯電させる帯電手段と、この帯電手段
により一様に帯電させられた外周面を選択的に露光して
静電潜像を形成する露光手段と、この露光手段により形
成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視
像(トナー像)とする現像手段と、この現像手段により
現像されたトナー像を用紙等の転写媒体に転写させる転
写手段と、転写後に感光体の外周面に残存した現像剤を
除去するクリーニング部材とを有している。
【0003】感光体としては、外周面に感光層が形成さ
れた硬質の感光体ドラムと、表面に感光層が形成された
可撓性を有する感光体ベルトとが一般に知られている。
【0004】また、感光体表面の静電潜像にトナーを付
与する手段としては、現像ローラの表面にトナーを担持
させ、この現像ローラを、感光体表面に接触させる、あ
るいは、極微小間隔を隔てた状態で近接させる、という
手段が一般に知られており、その現像ローラとしては、
硬質のものと弾性体からなるものとが知られている。
【0005】感光体として硬質の感光体ドラムを用い、
また現像ローラとしても硬質のものを用いる場合には、
感光体ドラムおよび現像ローラを高精度に製造するには
自ずと限界があり、必ず誤差が生ずるから、両者を均一
に接触させるあるいは均一な微小間隔を隔てた状態で近
接させることは困難である。特に、硬いもの同士である
感光体ドラムと現像ローラとを均一に接触させることは
極めて困難であり、局部的に隙間が生じて現像むらが生
じたり、必要以上に強く圧接されて感光ドラムや現像ロ
ーラに傷がついたりするという問題が生ずる。
【0006】したがって、感光体と現像ローラとを両者
とも硬質のもので構成するということは通常行なわれて
おらず、感光体として硬質の感光体ドラムを用いる場合
には現像ローラを弾性体で構成する、現像ローラとして
硬質のものを用いる場合には感光体として可撓性を有す
る感光体ベルトを用いる、ということが行なわれてい
た。
【0007】しかしながら、現像ローラを弾性体で構成
した場合には、現像ローラの回転に伴ってトナーが飛散
しやすいという問題があった。
【0008】また、感光体として感光体ベルトを用いた
場合には、これを支持するために少なくとも2本のロー
ラが必要なために、構造が複雑になるばかりでなく装置
が大型化してしまうという問題があった。
【0009】したがって、このような問題を同時に解決
することが望まれている。
【0010】このような要望に応えようとしたものとし
ては、従来、特開平4−188164号公報記載の感光
体駆動装置が知られている。
【0011】図15は、その感光体駆動装置を示す図
で、(a)は側面図、(b)は斜視図である。
【0012】この感光体駆動装置は、筒状の薄膜シート
として形成された感光体ベルト20と、この感光体ベル
ト20の内径周長よりも短い外径周長を有し、感光体ベ
ルト20の内側にあって回転駆動する駆動ローラ21
と、前記感光体ベルト20との摩擦係数が駆動ローラ2
1と感光体ベルト20の摩擦係数より小さく設定されて
おり、駆動ローラ21の円周方向の所定範囲内で駆動ロ
ーラ21に感光体ベルト20を密着させながら、感光体
ベルト20を摺動自在に押圧する押圧部材22とを備え
ている。なお、図15において、24は帯電器、25は
露光装置、26は現像ローラ、27は転写帯電器、28
はクリーニングローラである。
【0013】このような感光体駆動装置によれば、感光
体ベルト20は、押圧部材22により駆動ローラ21の
表面に部分的に密着された状態で駆動され、押圧部材2
2が無い部分では、駆動ローラ21との周長差によっ
て、たわみ23が形成される。
【0014】このため、感光体ベルト20は、押圧部材
22による密着部分においては、その硬度が駆動ローラ
21の硬度によって疑似されることから、硬質材として
使用することができ、押圧部材22が無い部分において
は、たわみ23が形成されることから、弾性体として使
用することができる。
【0015】したがって、この装置によれば、感光体ベ
ルト20の押圧部分22との密着部分においては、弾性
体からなるクリーニングローラ28を接触させることが
でき、たわみ23部分においては、硬質材からなる現像
ローラ26を接触させることができる。
【0016】そして、この現像ローラ26の接触は、た
わみ23が弾性体として作用することから、現像ローラ
26が硬質材からなる場合でも、充分なニップ幅をもっ
て、かつ非常に低圧接力で安定的に行なわれる。
【0017】すなわち、この装置によれば、硬質の現像
ローラを用いても、感光体や現像ローラに傷がつくとい
うことがなく、また、装置の大型化も防止することがで
きる。
【0018】なお、この装置と同様の装置は、特開平6
−27859号公報、特開平6−258989号公報等
にも開示されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平4−1
88164号公報記載の感光体駆動装置では、感光体ベ
ルト20の周縁部に部分的に設けられた押圧部材22に
よって感光体ベルト20が案内される構成となっていた
ため、感光体ベルト20が押圧部材22に進入する際、
その入り口部分22aにおいて、感光体ベルト22の周
縁部(端縁部)に曲げ応力が生じやすく、これによって
感光体ベルト20の端縁部に、折れや割れ、あるいは感
光層の剥がれが発生しやすい(耐久性に劣る)という問
題がある。これにより、感光体ベルト20が端縁部から
破壊する、もしくは破壊にまでは至らないが重大な画像
欠陥を引き起こすおそれがあるという問題がある。
【0020】また、感光体ベルト20は、図15に示し
たような状態で装置に組み込まれるまでは、それ単体で
取り扱われなければならない。しかしながら、感光体ベ
ルト20は、上述したように筒状の薄膜シートとして形
成されており、充分な剛性を有していないから、これを
取り扱うのが困難であるという問題がある。
【0021】さらに、上記装置では、感光体ベルト20
の両端部を押圧する押圧部材22が無い部分においてた
わみ23が形成される構成となっていたため、このたわ
み23が形成される部分においては、その両端部におい
て、感光体ベルト20と駆動ローラ21との間に開口2
9が形成される。
【0022】このため、装置内で浮遊しているトナー、
トナーの外添剤、紙粉等の異物が上記開口29,29か
ら感光体ベルト20と駆動ローラ21との間に入りやす
く、これら異物の侵入によって、感光体ベルト20と駆
動ローラ21との摩擦力が低下し、感光体ベルト20が
駆動されなくなるおそれがあるという問題がある。
【0023】本発明は、以上のような種々の問題を解決
しようとするものであり、その目的は、当接部材との確
実で安定した接触状態を得ることが可能で、耐久性およ
び取扱い性に優れ、確実に駆動することのできる画像形
成装置および、これに用いる感光体カートリッジを提供
することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の画像形成装置は、それ自身では回転し
ない軸と、この軸に対して回転可能に取り付けられた一
対の円板状部材と、これら一対の円板状部材によって両
端部が支持固定され円板状部材とともに回転駆動される
可撓性を有する薄肉円筒状の感光体と、この感光体の内
径よりも僅かに小さな外径を有し、感光体の内方におい
て前記軸に偏心軸受部材を介して回転可能に取り付けら
れ、感光体の一部を内方から支持するバックアップドラ
ムとを有する感光体ユニットと、この感光体ユニットの
感光体に対してその外方から常時圧接され、感光体の外
周面に残存した現像剤を除去するクリーニング部材と、
前記感光体に対してその外方から常時圧接され、感光体
の表面を帯電させる帯電部材と、を備え、前記偏心軸受
部材によるバックアップドラムの偏心方向が、前記クリ
ーニング部材と感光体との圧接位置と、前記帯電部材と
感光体との圧接位置との間に向けて設定されていること
を特徴とする。
【0025】請求項2記載の感光体カートリッジは、そ
れ自身では回転しない軸と、この軸に対して回転可能に
取り付けられた一対の円板状部材と、これら一対の円板
状部材によって両端部が支持固定され円板状部材ととも
に回転駆動される可撓性を有する薄肉円筒状の感光体
と、この感光体の内径よりも僅かに小さな外径を有し、
感光体の内方において前記軸に偏心軸受部材を介して回
転可能に取り付けられ、感光体の一部を内方から支持す
るバックアップドラムとを有する感光体ユニットと、こ
の感光体ユニットの感光体に対してその外方から常時圧
接され、感光体の外周面に残存した現像剤を除去するク
リーニング部材と、前記感光体に対してその外方から常
時圧接され、感光体の表面を帯電させる帯電部材と、が
組み込まれたカートリッジであって、前記偏心軸受部材
によるバックアップドラムの偏心方向が、前記クリーニ
ング部材と感光体との圧接位置と、前記帯電部材と感光
体との圧接位置との間に向けて設定されていることを特
徴とする。
【0026】
【作用効果】請求項1記載の画像形成装置、あるいは請
求項2記載の感光体カートリッジのいずれによっても、
次のような作用効果が得られる。
【0027】(a)この画像形成装置(あるいは感光体
カートリッジ)の感光体ユニットは、薄肉円筒状の感光
体の両端部が、軸に対して回転可能に取り付けられた一
対の円板状部材によって支持固定されているので、円板
状部材が回転駆動されると、感光体が確実に回転駆動さ
れることとなる。
【0028】また、感光体の両端部が、一対の円板状部
材によって支持固定された構成となっているので、耐久
性にも優れている。
【0029】(b)感光体は、可撓性を有する薄肉円筒
状であり、その両端部が円板状部材によって支持された
構成となっているので、感光体は、円板状部材によって
支持されていない中央部分が内方に変形可能である。
【0030】したがって、この感光体の中央部分のう
ち、バックアップドラムによって内方から支持されてい
ない部分は、いわば疑似軟質材として利用することが可
能であるため、これに当接させる部材が硬質ローラ等で
あっても、確実で安定した接触状態を得ることができ、
確実に感光体に像を形成し、あるいは像を担持させるこ
とができる。
【0031】一方、感光体に対しては、その外周面に、
クリーニング部材および帯電部材部材が常時圧接される
が、感光体はその一部が、前記軸に偏心軸受部材を介し
て回転可能に取り付けられたバックアップドラムによっ
て内方から支持され、しかも、偏心軸受部材によるバッ
クアップドラムの偏心方向が、クリーニング部材と感光
体との圧接位置と、帯電部材と感光体との圧接位置との
間に向けて設定されているので、前記両圧接位置におい
ては、感光体がバックアップドラムによって内方から支
持されることとなる。
【0032】したがって、上記クリーニング部材および
帯電部材を、感光体に対して、確実に圧接させることが
でき、感光体の外周面に残存した現像剤を確実に除去
し、また、感光体の表面を確実に帯電させることができ
る。
【0033】しかも、仮にこのバックアップドラムがな
い状態で上記クリーニング部材および帯電部材を感光体
に常時圧接させたとすると、薄肉円筒状である感光体が
クリープ変形するおそれがあるが、請求項1記載の画像
形成装置(あるいは請求項2記載の感光体カートリッ
ジ)によれば、上述したようにして前記両圧接位置にお
いて感光体がバックアップドラムによって内方から確実
に支持されることとなるので、感光体のクリープ変形を
最小限に抑えることができる。
【0034】(c)感光体ユニットは、軸に対して回転
可能に取り付けられた一対の円板状部材によって感光体
の両端部が支持固定されているとともに、感光体の内方
においてバックアップドラムが軸に取り付けられている
ことによってユニット化されているので、この感光体ユ
ニット自体の取扱いが容易になり、結果として装置全体
(あるいは感光体カートリッジ)の取扱いも容易にな
る。
【0035】以上のように、請求項1記載の画像形成装
置、あるいは請求項2記載の感光体カートリッジのいず
れによっても、当接部材との確実で安定した接触状態を
得ることが可能で、耐久性および取扱い性に優れ、確実
に駆動することができるという作用効果が得られる。
【0036】しかも、偏心軸受部材によるバックアップ
ドラムの偏心方向が、クリーニング部材と感光体との圧
接位置と、帯電部材と感光体との圧接位置との間に向け
て設定されているので、前記両圧接位置において感光体
がバックアップドラムによって内方から支持されること
となり、感光体のクリープ変形を最小限に抑えることが
できる。
【0037】さらに、前記バックアップドラムは、前記
感光体の内径よりも僅かに小さな外径を有し、前記軸に
対して偏心軸受部材を介して回転可能に取り付けられて
いるので、次のような作用効果が得られる。
【0038】(d)バックアップドラムを、軸に対して
偏心軸受部材を介して回転可能に支持する構成であるか
ら、構造が単純であり、簡単に組み立てることができ
る。したがって、また、高精度に作成することができ
る。
【0039】(e)バックアップドラムは、感光体の内
径よりも僅かに小さな外径を有し、前記軸に対して偏心
軸受部材を介して回転可能に取り付けられているので、
感光体を内方から広い範囲に亙って支持することができ
る。したがって、偏心軸受部材によるバックアップドラ
ムの偏心方向を、クリーニング部材と感光体との圧接位
置と、帯電部材と感光体との圧接位置との間に向けて設
定することにより、前記両圧接位置において感光体をバ
ックアップドラムによって内方から支持することが可能
となる。
【0040】(f)バックアップドラムは、前記軸に対
して偏心軸受部材を介して回転可能に支持されているの
で、その外周面が前記感光体の内周面と当接することに
よって従動回転する。したがって、感光体に対する負荷
を小さくすることができ、感光体の駆動トルクを低減さ
せることができる。
【0041】さらに、請求項2記載の感光体カートリッ
ジによれば、上記感光体ユニットと、クリーニング部材
と、帯電部材とが組み込まれているので、上記バックア
ップドラムによる上記両圧接位置における内方からの支
持をより確実に行なうことができる。
【0042】しかも、その取扱いおよび装置の取扱いが
さらに一層容易になる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0044】図1は本発明に係る感光体カートリッジお
よびこれを用いた画像形成装置の実施の形態を示す概略
図、図2は感光体カートリッジおよびその周辺の部分切
断拡大図、図3は図2におけるIII−III拡大部分
断面図である。
【0045】先ず、この画像形成装置について説明し、
次いで感光体カートリッジについて説明する。
【0046】この画像形成装置は、イエロー(Y)、シ
アン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色の
トナーによる現像器を用いてフルカラー画像を形成する
ことのできる装置である。
【0047】図1において、100は感光体カートリッ
ジであり、その感光体140が、図示しない適宜の駆動
手段によって図示矢印方向に回転駆動される。
【0048】感光体140は、後に詳しく説明する薄肉
円筒状の導電性基材140b(図3参照)と、その表面
に形成された感光層140cとを有している。
【0049】感光体140の周りには、その回転方向に
沿って、帯電部材としての帯電ローラ160、現像手段
としての現像器10(Y,C,M,K)、中間転写装置
30、およびクリーニング手段170が配置される。
【0050】帯電ローラ160は、感光体140の外周
面に常時圧接していて、外周面を一様に帯電させる。一
様に帯電した感光体140の外周面には、露光ユニット
40によって所望の画像情報に応じた選択的な露光L1
がなされ、この露光L1によって感光体140上に静電
潜像が形成される。
【0051】この静電潜像は、現像器10でトナーが付
与されて現像される。
【0052】現像器として、イエロー用の現像器10
Y、シアン用の現像器10C、マゼンタ用の現像器10
M、およびブラック用の現像器10Kが設けられてい
る。これら現像器10Y,10C,10M,10Kは、
それぞれ揺動可能に構成されており、選択的に1つの現
像器の現像ローラ11のみが感光体140に当接し得る
ようになっている。したがって、これらの現像器10
は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのうちのい
ずれかのトナーを感光体140の表面に付与して感光体
140上の静電潜像を現像する。なお、現像ローラ11
は、硬質のローラ例えば、表面を粗面化した金属ロー
ラ、または、硬質の樹脂ローラで構成されている。
【0053】現像されたトナー像は、中間転写装置の中
間転写ベルト36上に転写される。
【0054】クリーニング手段170は、上記転写後
に、感光体140の外周面に残留し付着しているトナー
T(図9参照)を掻き落とすクリーニング部材としての
クリーナブレード171と、このクリーナブレード17
1によって掻き落とされたトナーを受ける受け部172
とを備えている。
【0055】中間転写装置30は、駆動ローラ31と、
4本の従動ローラ32,33,34,35と、これら各
ローラの回りに張架された無端状の中間転写ベルト36
とを有している。
【0056】駆動ローラ31は、その端部に固定された
図示しない歯車が、感光体140の駆動用歯車190
(図4参照)と噛み合っていることによって、感光体1
40と略同一の周速で回転駆動され、したがって中間転
写ベルト36が感光体140と略同一の周速で図示矢印
方向に循環駆動されるようになっている。
【0057】従動ローラ35は、駆動ローラ31との間
で中間転写ベルト36がそれ自身の張力によって感光体
140に圧接される位置に配置されており、感光体14
0と中間転写ベルト36との圧接部において一次転写部
T1が形成されている。従動ローラ35は、中間転写ベ
ルト36の循環方向上流側において一次転写部T1の近
くに配置されている。
【0058】駆動ローラ31には、中間転写ベルト36
を介して図示しない電極ローラが配置されており、この
電極ローラを介して、中間転写ベルト36の後述する導
電層36a(図3参照)に一次転写電圧が印加される。
【0059】従動ローラ32はテンションローラであ
り、図示しない付勢手段によって中間転写ベルト36を
その張り方向に付勢している。
【0060】従動ローラ33は、二次転写部T2を形成
するバックアップローラである。このバックアップロー
ラ33には、中間転写ベルト36を介して二次転写ロー
ラ38が対向配置されている。二次転写ローラ38は、
図示しない接離機構により中間転写ベルト36に対して
接離可能である。二次転写ローラ38には、二次転写電
圧が印加される。
【0061】従動ローラ34は、ベルトクリーナ39の
ためのバックアップローラである。ベルトクリーナ39
は、中間転写ベルト36と接触してその外周面に残留し
付着しているトナーを掻き落とすクリーナブレード39
aと、このクリーナブレード39aによって掻き落とさ
れたトナーを受ける受け部39bとを備えている。この
ベルトクリーナ39は、図示しない接離機構によって中
間転写ベルト36に対して接離可能である。
【0062】中間転写ベルト36は、図3に示すよう
に、導電層36aと、この導電層36aの上に形成さ
れ、感光体140に圧接される抵抗層36bとを有する
複層ベルトで構成されている。導電層36aは、合成樹
脂からなる絶縁性基体36cの上に形成されており、こ
の導電層36aに、前述した電極ローラを介して、一次
転写電圧が印加される。なお、ベルト36側縁部におい
て抵抗層36bが帯状に除去されていることによって導
電層36aが帯状に露出しており、この露出部に電極ロ
ーラが接触するようになっている。
【0063】中間転写ベルト36が循環駆動される過程
で、一次転写部T1において、感光体140上のトナー
像が中間転写ベルト36上に転写され、中間転写ベルト
36上に転写されたトナー像は、二次転写部T2におい
て、二次転写ローラ38との間に供給される用紙等のシ
ート(記録材)Sに転写される。
【0064】シートSは、給紙装置50から給送され、
ゲートローラ対Gによって所定のタイミングで二次転写
部T2に供給される。51は給紙カセット、52はピッ
クアップローラである。
【0065】二次転写部T2でトナー像が転写されたシ
ートSは、定着装置60を通ることによってそのトナー
像が定着され、排紙経路70を通って、装置本体のケー
ス80上に形成されたシート受け部81上に排出され
る。なお、この画像形成装置は、排紙経路70として、
互いに独立した2つの排紙経路71,72を有してお
り、定着装置60を通ったシートはいずれかの排紙経路
(71または72)を通って排出される。また、この排
紙経路71,72はスイッチバック経路をも構成してお
り、シートの両面に画像を形成する場合には、排紙経路
71または72に一旦進入したシートが、返送路73を
通って再び二次転写部T2に向けて給送されるようにな
っている。
【0066】以上のような画像形成装置全体の作動の概
要は次の通りである。
【0067】(i)図示しないホストコンピュータ等
(パーソナルコンピュータ等)からの印字指令信号(画
像形成信号)が画像形成装置の制御部90に入力される
と、感光体140、現像器10の各ローラ11、および
中間転写ベルト36が回転駆動される。
【0068】(ii)感光体140の外周面が帯電ロー
ラ160によって一様に帯電される。
【0069】(iii)一様に帯電した感光体140の
外周面に、露光ユニット40によって第1色目(例えば
イエロー)の画像情報に応じた選択的な露光L1がなさ
れ、イエロー用の静電潜像が形成される。
【0070】(iv)感光体140には、第1色目(例
えばイエロー)用の現像器10Yの現像ローラのみが接
触し、これによって上記静電潜像が現像され、第1色目
(例えばイエロー)のトナー像が感光体140上に形成
される。
【0071】(v)中間転写ベルト36には上記トナー
の帯電極性と逆極性の一次転写電圧が印加され、感光体
140上に形成されたトナー像が、一次転写部T1にお
いて中間転写ベルト36上に転写される。このとき、二
次転写ローラ38およびベルトクリーナ39は、中間転
写ベルト36から離間している。
【0072】(vi)感光体140上に残留しているト
ナーがクリーニング手段170によって除去された後、
除電手段41(図2参照)からの除電光L2によって感
光体140が除電される。
【0073】(vii)上記(ii)〜(vi)の動作
が必要に応じて繰り返される。すなわち、上記印字指令
信号の内容に応じて、第2色目、第3色目、第4色目、
と繰り返され、上記印字指令信号の内容に応じたトナー
像が中間転写ベルト36上において重ね合わされて中間
転写ベルト36上に形成される。
【0074】(viii)所定のタイミングで給紙装置
50からシートSが供給され、シートSの先端が第2転
写部T2に達する直前にあるいは達した後に(要するに
シートS上の所望の位置に、中間転写ベルト36上のト
ナー像が転写されるタイミングで)二次転写ローラ38
が中間転写ベルト36に押圧されるとともに二次転写電
圧が印加され、中間転写ベルト36上のトナー像(基本
的には4色のトナー像が重ね合わせられたフルカラー画
像)がシートS上に転写される。また、ベルトクリーナ
39が中間転写ベルト36に当接し、二次転写後に中間
転写ベルト36上に残留しているトナーが除去される。
【0075】(ix)シートSが定着装置60を通過す
ることによってシートS上にトナー像が定着し、その
後、シートSが所定の位置に向け(両面印刷でない場合
にはシート受け部81に向け、両面印刷の場合には、ス
イッチバック経路71または72を経て返送路73に向
け)搬送される。
【0076】次に、感光体カートリッジ100について
説明する。
【0077】図4は感光体カートリッジの分解斜視図、
図5は別角度から見た部分省略分解斜視図である。
【0078】図4に示すように、感光体カートリッジ1
00は、感光体ユニット101と、帯電ローラ160
と、クリーナブレード171と、これら感光体ユニット
101帯電ローラ160、およびクリーナブレード17
1等が組み込まれるカートリッジケース200とを備え
ている。
【0079】そこで、先ず、感光体ユニット101につ
いて説明する。
【0080】図6は感光体ユニット101の断面図であ
る。
【0081】図6に示すように、この感光体ユニット1
01は、それ自身では回転しない軸110と、この軸1
10に対して回転可能に取り付けられた一対の円板状部
材120,130と、これら一対の円板状部材120,
130によって両端部が支持固定され円板状部材12
0,130とともに回転する可撓性を有する薄肉円筒状
の感光体140と、この感光体140の内方において軸
110に取り付けられ、感光体140に対して後述する
ようにしてその外方から圧接されるクリーナブレード1
71(図8参照)、および帯電ローラ160のその両圧
接位置において感光体140を内方から支持するバック
アップドラム150とを備えている。
【0082】一対の円板状部材120,130は、いず
れもベアリング114を介して軸110に回転可能に設
けられており、これら円板状部材120,130の外周
面121,131によって感光体140の両端部141
が支持され固定されている。
【0083】その固定構造を図7に示す。図7は、一方
の円板状部材120に対する感光体140の端部141
の固定構造を示しているが、他方の円板状部材130に
対する感光体140の端部141の固定構造も同様であ
る。
【0084】同図に示すように、円板状部材120の外
周面121の外径D3は、感光体140の内径D2より
も多少大きく形成されており、感光体140の端部14
1に円板状部材120が圧入されている。この圧入が円
滑になされるように、円板状部材120の内側には、テ
ーパ面121aが形成されている。この圧入によって、
感光体140と円板状部材120とは略良好に結合され
るが、両者の結合をより一層確実にするために、固定用
リング180が設けられている。
【0085】固定用リング180は、リング状の円板部
181と、これと一体の短い筒状部182とを有してい
る。円板部181には、その円周方向において等間隔に
複数個(例えば8個(1つのみ図示))のネジ挿入用の
孔183が設けられている。筒状部182には、感光体
140の端部141および円板状部材120の外側部分
が圧入されるようになっている。この圧入が円滑になさ
れるように、筒状部182の内周面にはテーパ面184
が形成されており、また、円板状部材120の外側部分
にもテーパ面121bが形成されている。
【0086】感光体140は、先ず、その端部141に
円板状部材120を圧入し、次いで両者を固定用リング
180の筒状部182に圧入し(固定用リング180を
感光体140の端部141および円板状部材120の外
側にかぶせ)、固定用リング180をネジ185で円板
状部材120に固定することによって、円板状部材12
0に完全に固定される。
【0087】円板状部材120および固定用リング18
0は、円板状部材120の外側面と固定用リング180
の内側面との間に締め代Cが形成されるように構成され
ている。このため、ネジ185を締め付けることによっ
て、感光体140の端縁部141aは、円板状部材12
0の外周面121と固定用リング180の筒状部182
内周面(184)とで確実に挟圧され、確実に固定され
る。なお、122はネジ185のためのネジ孔である。
【0088】図6に示すように、他方の円板状部材13
0には、その外側に、駆動用のギア190が固定されて
いる。このギア190は円板状部材130と別体に作成
されており、複数本(例えば3本(1本のみ図示))の
ネジ191で円板状部材130に固定されている。ギア
190には、筒状部192が一体に形成されており、こ
の筒状部192が、円板状部材130の外側に一体的に
形成された筒状部133内に嵌入されているとともに、
ベアリング114を介して軸110に支持されている。
【0089】したがって、円板状部材130は、ベアリ
ング114およびギア190の筒状部192を介して軸
110に回転可能に支持されている。
【0090】感光体140は、可撓性を有する導電性基
材140b(図3参照)の表面(外周面)に感光層14
0cを形成することにより構成されている。基材として
は、例えば、電鋳法にて作製したニッケルシームレス管
を用いることができる。感光層は、いわゆるOPC(有
機感光体)をディッピング法で形成することができる。
このような感光体140の可撓性すなわち柔軟さは、基
材140bの厚みと径とを調整することにより決定する
ことが可能であるから、使用される画像形成装置に応じ
て適宜設定することが可能である。例えば、基材厚み2
0〜200μm、基材直径10〜300mmの範囲で適
宜設定する。なお、OPCは主として樹脂からなるの
で、可撓性の面では優れるが、基材との密着性を確保
し、レーザー光の干渉対策を施すために、基材とOPC
との間に下引き層を形成することが望ましい。下引き層
としては、酸化亜鉛、酸化チタン等のレーザー光を吸収
可能な粒子をナイロン樹脂等の樹脂に分散させた層が好
適である。
【0091】バックアップドラム150は、一対の側板
151,151と、これら側板151,151の外周面
によって両端が固定された円筒部材152とで構成され
ている。円筒部材152の外径D1は感光体140の内
径D2よりも僅かに小さく形成されている。側板151
には、軸受け穴153が設けられており、この軸受け穴
153には、軸110との間に偏心ブッシュ154とベ
アリング155とが設けられている。
【0092】この実施の形態における偏心軸受部材は、
これら偏心ブッシュ154とベアリング155とで構成
されている。
【0093】バックアップドラム150は、軸110に
対して偏心軸受部材すなわち、偏心ブッシュ154およ
びベアリング155を介して回転可能に支持されてい
る。
【0094】偏心ブッシュ154は、クリーニング部材
としてのクリーナブレード171(図8参照)と感光体
140との圧接位置と、帯電部材としての帯電ローラ1
60と感光体140との圧接位置との間に向かって(図
8において矢印e方向に向かって)、偏心量Eだけ偏心
しており、これによって、バックアップドラム150の
外周面(円筒部材152の外周面)の一部が前記両圧接
位置において感光体140を内方から支持するようにな
っている。
【0095】バックアップドラム150は、感光体14
0の内径D2よりも僅かに小さな外径D1を有し、軸1
10に対して偏心軸受部材を介して回転可能に取り付け
られているので、感光体140を内方から広い範囲に亙
って支持することができる。したがって、偏心軸受部材
によるバックアップドラム150の偏心方向eを、クリ
ーナブレード171と感光体140との圧接位置と、帯
電ローラ160と感光体140との圧接位置との間に向
けて設定することにより、両圧接位置において感光体1
40をバックアップドラムによって内方から支持するこ
とが可能である。
【0096】軸110には、偏心ブッシュ154の軸1
10に対する偏心方向を決めるためのピン111が固定
されているとともに、偏心ブッシュ154の内側面には
ピン111と適合する形状の溝156が形成されてい
る。ピン111の、軸110からの突出長さは、一端側
と他端側とで異なっているので、このピン111と前記
溝156とを嵌め合わせることによって、偏心ブッシュ
154は間違いなく図8において矢印e方向に偏心した
状態で配置される。
【0097】バックアップドラム150は、軸110に
対して偏心ブッシュ154およびベアリング155を介
して回転可能に支持されているので、図8に示すように
感光体ユニット101がカートリッジケース200に組
み込まれて感光体140が回転駆動されると、前記クリ
ーニングブレード171等の圧接位置において、円筒部
材152の外周面152aが感光体140の内周面14
0aと当接することによって感光体140に従動して回
転する。
【0098】なお、図6に示すように、一方の偏心ブッ
シュ154とベアリング114との間には、ガタ防止用
の圧縮コイルバネ102が設けられている。
【0099】以上のような感光体ユニット101は、図
8に示すような状態で、カートリッジケース200に組
み込まれる。
【0100】カートリッジケース200は、図4、図5
および図8に示すように、一対の側部210,220
と、これら側部210,220の背部側を連結している
主連結部230と、側部210,220の前部下方を連
結している副連結部240とを有するケース本体Aと、
ケース本体Aの側部210,220の外側を覆うサイド
カバー250,260と、ケース本体Aに組み込まれた
帯電ローラ160を覆うローラカバー270とを備えて
いる。
【0101】ケース本体Aは、合成樹脂からなる一体成
形品である。
【0102】ケース本体Aには、先ずクリーニング手段
170が組み込まれ、次いで帯電ローラ160が組み込
まれ、その後、感光体ユニット101が組み込まれる。
【0103】クリーニング手段170は、図9にその詳
細を示すように、感光体140の外周面に残留し付着し
ているトナーTを掻き落とすクリーナブレード171
と、このクリーナブレード171によって掻き落とされ
たトナーTを受ける受け部172と、この受け部172
の底部に配置され、掻き落とされたトナーを搬送する搬
送手段としてのトナー搬送スクリュー173とを備えて
いる。
【0104】クリーナブレード171は、その上部がブ
レードホルダ174に固定されている。ブレードホルダ
174は、その両端に設けられたアーム174a,17
4a(一方のみ図示)が軸211,221(211のみ
図示)によって側部210,220に対して揺動可能に
取り付けられている。主連結部230とブレードホルダ
174との間には、ブレード付勢バネ(圧縮コイルバ
ネ)175が設けられており、図8に示したように感光
体ユニット101がカートリッジケース200に組み込
まれると、ブレード付勢バネ175の付勢力によってク
リーナブレード171の先端部(縁部)が感光体140
の表面に圧接されるようになっている。
【0105】このような構造によれば、ブレード171
の形状精度やゴム硬度に左右されず、ブレード171を
感光体140へ一定圧力で常時圧接させることができ
る。また、圧力変動を小さくして感光体140のフィル
ミングを防止することができる。
【0106】受け部172は、主連結部230の下部に
よって主連結部230と一体に形成されている。
【0107】ブレードホルダ174の後端縁部と主連結
部230との間には、フォーム材からなるシール部材1
76が設けられている。また、クリーナブレード171
先端の下方には、すくいシート177が設けられてい
る。すくいシート177は、その基部が主連結部230
に固定されており、その先端縁部が感光体140の表面
と摺接して、トナーTの漏れを防止する。
【0108】トナー搬送スクリュー173は、その平面
図を図10に示すように、スクリューの軸173aの両
端部が受け部172の側壁172aに回転可能に支持さ
れている。軸173aの一端には、ギア173bが固定
されており、このギア173bが減速ギア173cを介
して感光体ユニット101のギア190と噛み合ってい
る。したがって、感光体ユニット101が回転駆動され
ると、トナー搬送スクリュー173も回転駆動され、受
け部172中のトナーTが図10において右方に搬送さ
れる。搬送されたトナーTは、廃トナーボトル178に
回収される。
【0109】受け部172の右端底部には、トナー出口
172bが開口しており、このトナー出口172bに対
向して、その下方に廃トナーボトル178のトナー回収
口178aが配置されている。受け部172の右端に
は、トナー搬送スクリュー173の軸線方向にスライド
可能なシャッター172cが設けられている。このシャ
ッター172cは、画像形成装置の図示していない外装
カバーを閉めると図10において右方にスライドしてト
ナー出口172bを開き、外装カバーを開けると図10
において左方にスライドしてトナー出口172bを閉じ
るようになっている。なお、廃トナーボトル178は装
置本体のケース80(図1参照)またはフレームに対し
て着脱可能に取り付けられている。
【0110】帯電ローラ160は、図4、図8および図
11に示すように、その軸161の両端部分が軸受部材
162,162(図4,図8において一方のみ図示)を
介しカートリッジケース200の側部210,220に
対して回転可能かつ、取付後の感光体140(図8参
照)の中心方向に向けてスライド可能に支持されてい
る。側部210,220には、切欠部212,222が
設けられており、その対向する縁部212a,212
a,222a,222aに、軸受部材162の上下面に
形成されたガイド溝162a,162aがスライド可能
に嵌まり込むことによって、軸受部材162は側部21
0,220に対してスライド可能に取り付けられる。前
記切欠部212,222にはバネ受け部212b,22
2bが形成されており、このバネ受け部と軸受部材16
2との間には、付勢手段としての圧縮コイルバネ163
がそれぞれ介装されている。したがって、図8,図11
に示すように、感光体ユニット101がカートリッジケ
ース200に組み込まれると、バネ163の付勢力によ
って帯電ローラ160が感光体140の表面に常時圧接
されることとなる。
【0111】図4,図5,および図6に示すように、感
光体ユニット101の固定軸110には、円板状部材1
20,130よりも外方に突出した突出部112に、ピ
ン113,113が設けられているとともに、カートリ
ッジケース200の側部210,220には前記ピン1
13を受けるピン受け部213,223が設けられてい
る。この実施の形態では、上記ピン113,113と、
ピン受け部213,223とで、固定軸110の軸回り
位置を決める位置決め手段が構成されている。ピン11
3は、軸110に設けた貫通孔に圧入することによって
軸110に固定しても良いし、軸110と一体に構成し
ても良い。なお、軸110の一端(図4において右端)
112aは、その断面形状がD形に形成されている。
【0112】側部210,220には、感光体ユニット
101を組み込む際に、軸110を案内するスリット2
14,224が形成されており、このスリットの終端部
にピン受け部213,223が側部210,220と一
体的に形成されている。スリット214,224の幅
は、それぞれ軸110の外径よりもほんの僅かだけ大き
く構成されており、また、スリット214,224の始
端部は傾斜状の幅広に形成されている。
【0113】感光体ユニット101を組み込む際には、
軸110の両突出部112,112をピン113の内側
において、スリット214,224に合わせてその終端
部まで入れてやると、ピン113,113がピン受け部
213,223に当接し、固定軸110の軸回り位置が
位置決めされることとなる。なお、軸110の両突出部
112,112をスリット214,224に入れ込む際
には、ピン113が側部210,220の外側面に当接
または摺接してガイドの役割を果たす。したがって、ピ
ン113,113は、側部210,220とともに感光
体ユニット101の軸線方向の位置決め手段も構成して
いる。
【0114】スリット214,224の方向は、図12
に示すように、クリーナブレード171の先端が感光体
ユニット101の感光体140に圧接される方向Fと略
同方向となっている。このため、感光体ユニット101
を組み込む際に、感光体ユニット101がクリーナブレ
ード171に対して、望ましくない方向から当接すると
いう事態が防止され、クリーナブレード171の、めく
れや傷付きが防止される。なお、この効果は、前記圧接
方向Fに対するスリット214,224の方向が±45
゜程度の範囲内にあれば得られる。
【0115】以上のようにして、感光体ユニット101
がケース本体Aに入れられた後、側部210,220の
外側に、図4,図5に示すサイドカバー250,260
が取り付けられる。サイドカバー250,260は、適
宜の固定手段、例えば図示しないネジによって側部21
0,220に固定される。
【0116】サイドカバー250,260には、軸11
0の端部が貫通される穴251,261が形成されてい
る。サイドカバー250の穴251は、前記D形状の軸
端と適合するようにD形となっている。したがって、感
光体ユニット101の装着方向が適正でない場合には、
軸端と前記D形の穴251とが合致しないこととなり、
これによって、感光体ユニット101の装着ミスが防止
される。
【0117】また、サイドカバー250,260の内側
面には、前記ピン受け部213,223との間にピン1
13を挟み込んでピン113すなわち軸110を固定す
る突片252,252,262,262が設けられてい
る。固定構造は、左右で同じであるので、一方の側部2
10についてのみ説明する。側部210にサイドカバー
250が取り付けられると、図13に示すように、ピン
113がピン受け部213と突片252,252とで挟
み込まれ、これによって、ピン113が固定される。な
お、図13に示すように、突片252に対向する突片2
52a,252aをさらに設けて、この突片252aと
突片252との間にピン受け部213とピン113とを
挟み込む構造とすると、より確実にピン113を固定す
ることができる。
【0118】さらに、サイドカバー250,260に
は、矩形の穴253,263が開けられている。この穴
253,263には、側部210,220の外方に一体
的に形成されたガイドブロック215,225が貫通さ
れる。なお、サイドカバー250には、トナー搬送手段
の逃がし穴254が形成されている。
【0119】ケース本体Aには、ローラカバー270が
着脱可能に装着される。装着された状態は図2に示され
ている。同図に示すように、このローラカバー270
は、露光L1を通過せせるためのスリット状の窓271
と、除電光L2と帯電ローラ160(帯電部)との間を
遮蔽する遮蔽板272とを有している。
【0120】以上のようにして組み立てられた感光体カ
ートリッジ100は、図14に示すようにして、画像形
成装置のフレーム82に着脱可能に装着される。
【0121】フレーム82および後述するレバー84は
相平行してそれぞれ一対設けられているが、図14にお
いては一方のみ示してある。
【0122】フレーム82には、ガイド溝83が形成さ
れているとともに、着脱操作用のレバー84が設けられ
ている。
【0123】ガイド溝83は、その幅が、感光体カート
リッジ100の軸110の外径およびガイドブロック2
15の後端部215aの厚さ(高さ)hと同じに構成さ
れており、また、その始端部は傾斜状の幅広に形成され
ている。
【0124】なお、ガイドブロック215(および22
5)の後端部215aの高さhは軸110の外径と同じ
に形成されているが、前部215bの高さh’は、若干
小さく形成されている。
【0125】レバー84は、軸85でフレーム82に対
して回動可能に取り付けられており、摘み部84aと、
軸110の保持部84bと、軸110との当接部84c
とを備えている。
【0126】レバー84を仮想線で示すように回動させ
たとき、保持部84bは、ガイド溝83に案内される軸
110(突出部112)の移動経路から退避し、当接部
84cは、前記移動経路の終端部近くに臨む。
【0127】したがって、感光体カートリッジ100
を、その軸110の突出部112,112およびガイド
ブロック215,225をガイド溝83に沿わせるよう
にして押し込むと、軸110の突出部112が当接部8
4cに当接してこれを押すことによって、レバー84
は、当接部84cが軸110の突出部112で押される
分だけ図において反時計方向に回動する(この状態は図
示していない)。なお、ガイドブロック215(および
225)の前部215bの高さh’は、ガイド溝83の
幅よりも若干小さく形成されているので、ガイドブロッ
ク215,225をガイド溝83,83に容易に挿入す
ることができる。
【0128】その後、レバー84をさらに反時計方向に
回動させると、図に実線で示すように、軸110がガイ
ド溝83の終端部と保持部84bとで挟圧保持されて固
定されるとともに、ガイドブロック215,225がガ
イド溝83,83に嵌まり込んでいることによって、感
光体カートリッジ100の軸110回りの位置決めがな
され、感光体カートリッジ100のフレーム82への装
着が完了する。ガイドブロック215(および225)
の後端部215aの高さhは、ガイド溝83の幅と同じ
に形成されており、ガイド溝83に隙間なく嵌まり込む
ので、位置決めが高精度になされる。なお、レバー84
を実線で示すように回動させると、当接部84cは軸1
10から離間する。
【0129】感光体カートリッジ100を取り外す際に
は、レバー84を仮想線で示すように回動させると、当
接部84cが軸110を押し出すように作用するので、
感光体カートリッジ100を容易に取り出すことができ
る。
【0130】レバー84とフレーム82との間には、引
っ張りバネ86が設けられており、この引っ張りバネ8
6の力の作用線は、レバー84を仮想線で示すように回
動させたときと、実線で示すように回動させたときと
で、レバー84の回動中心である軸85を跨ぐように構
成されている。
【0131】したがって、レバー84を仮想線で示すよ
うに回動させると、引っ張りバネ86の作用によって、
レバー84は仮想線で示す位置に保持される。一方、実
線で示すように回動させると、レバー84は実線で示す
位置に保持されるとともに、引っ張りバネ86の作用
で、感光体カートリッジ100がフレーム82に確実に
保持される。
【0132】なお、感光体カートリッジ100は、フレ
ーム82に対して図14および図1において左方から装
着されるが、画像形成装置のフレーム82およびケース
80は、図1におけるB−B線すなわち感光体カートリ
ッジ100と露光ユニット40との間で分離され得るよ
うになっている(例えば露光ユニット40側が左方にス
ライド可能となっている)ので、感光体カートリッジ1
00の着脱を容易に行なうことができる。図14および
図4に示すように、感光体カートリッジ100には、そ
の着脱を容易にするための摘み231,231がケース
本体Aに設けられている。
【0133】以上のような感光体カートリッジは、図1
に示すように、画像形成装置に組み込まれると、駆動用
のギア190に画像形成装置本体の駆動ギア(図示せ
ず)が噛み合うことによって、その感光体140が矢印
方向に回転駆動される。
【0134】以上のような画像形成装置あるいは感光体
カートリッジ100によれば、次のような作用効果が得
られる。
【0135】(a)感光体カートリッジ100の感光体
ユニット101は、薄肉円筒状の感光体140の両端部
141が、軸110に対して回転可能に取り付けられた
一対の円板状部材120,130によって支持固定され
ているので、円板状部材120または130が回転駆動
されると、感光体140が確実に回転駆動されることと
なる。
【0136】また、感光体140の両端部141が、一
対の円板状部材120,130によって支持固定された
構成となっているので、耐久性にも優れている。
【0137】(b)感光体140は、可撓性を有する薄
肉円筒状であり、その両端部141が円板状部材12
0,130によって支持された構成となっているので、
感光体140は、円板状部材120,130によって支
持されていない中央部分142(図6参照)が内方に変
形可能である。
【0138】したがって、この感光体140の中央部分
142のうち、バックアップドラム150によって内方
から支持されていない部分142a(図6,図8参照)
は、いわば疑似軟質材として利用することが可能である
ため、これに当接させる部材が現像ローラ11等の硬質
ローラ等であっても、確実で安定した接触状態を得るこ
とができ、確実に感光体140に像を形成し、あるいは
像を担持させることができる。
【0139】一方、感光体140に対しては、その外周
面に、クリーニング部材171および帯電ローラ160
が常時圧接されるが、感光体140はその一部が、軸1
10に偏心軸受部材154および155を介して回転可
能に取り付けられたバックアップドラム150によって
内方から支持され、しかも、偏心軸受部材によるバック
アップドラム150の偏心方向e(図8参照)が、クリ
ーニング部材171と感光体140との圧接位置と、帯
電ローラ160と感光体140との圧接位置との間に向
けて設定されているので、前記両圧接位置においては、
感光体140がバックアップドラム150によって内方
から支持されることとなる。
【0140】したがって、上記クリーニング部材171
および帯電部材160を、感光体140に対して、確実
に圧接させることができ、感光体140の外周面に残存
したトナーを確実に除去し、また、感光体140の表面
を確実に帯電させることができる。
【0141】しかも、仮にこのバックアップドラム15
0がない状態で上記クリーナブレード171および帯電
ローラ160を感光体140に常時圧接させたとする
と、薄肉円筒状である感光体140がクリープ変形する
おそれがあるが、この実施の形態によれば、上述したよ
うにして前記両圧接位置において感光体140がバック
アップドラム150によって内方から確実に支持される
こととなるので、感光体140のクリープ変形を最小限
に抑えることができる。
【0142】(c)感光体ユニット101は、軸110
に対して回転可能に取り付けられた一対の円板状部材1
20,130によって感光体140の両端部141が支
持固定されているとともに、感光体140の内方におい
てバックアップドラム150が軸110に取り付けられ
ていることによってユニット化されているので、この感
光体ユニット101自体の取扱いが容易になり、結果と
して、画像形成装置および感光体カートリッジ100の
取扱いも容易になる。
【0143】以上のようにこの実施の形態の画像形成装
置、あるいは感光体カートリッジのいずれによっても、
当接部材(圧接部材を含む)である現像ローラ11,帯
電ローラ160,クリーナブレード171との確実で安
定した接触状態を得ることが可能で、耐久性および取扱
い性に優れ、確実に駆動することができるという作用効
果が得られる。
【0144】しかも、偏心軸受部材によるバックアップ
ドラム150の偏心方向eが、クリーニング部材171
と感光体140との圧接位置と、帯電部材160と感光
体140との圧接位置との間に向けて設定されているの
で、前記両圧接位置において感光体140がバックアッ
プドラム150によって内方から支持されることとな
り、感光体140のクリープ変形を最小限に抑えること
ができる。
【0145】さらに、バックアップドラム150は、感
光体140の内径D2よりも僅かに小さな外径D1を有
し、軸110に対して偏心軸受部材を介して回転可能に
取り付けられているので、次のような作用効果が得られ
る。
【0146】(d)バックアップドラム150を、軸1
10に対して偏心して配置された軸受155を介して回
転可能に支持する構成であるから、構造が単純であり、
簡単に組み立てることができる。したがって、また、高
精度に作成することができる。
【0147】(e)バックアップドラム150は、感光
体140の内径D2よりも僅かに小さな外径D1を有
し、軸110に対して偏心して配置された軸受155を
介して回転可能に取り付けられているので、感光体14
0を内方から広い範囲に亙って支持することができる。
したがって、偏心軸受部材によるバックアップドラム1
50の偏心方向eを、クリーニング部材171と感光体
140との圧接位置と、帯電部材160と感光体140
との圧接位置との間に向けて設定することにより、前記
両圧接位置において感光体140をバックアップドラム
150によって内方から支持することが可能となる(図
8参照)。
【0148】(f)バックアップドラム150は、軸1
10に対して偏心軸受部材介して回転可能に支持されて
いるので、その外周面152aが感光体140の内周面
と当接することによって従動回転する。したがって、感
光体140に対する負荷を小さくすることができ、感光
体140の駆動トルクを低減させることができる。
【0149】(g)この実施の形態の感光体カートリッ
ジ100によれば、感光体ユニット101と、クリーニ
ング部材171と、帯電部材160とが組み込まれてい
るので、上記バックアップドラム150による上記両圧
接位置における内方からの支持をより確実に行なうこと
ができる。
【0150】しかも、その取扱いおよび装置の取扱いが
さらに一層容易になる。
【0151】
【実施例】<各部材の固定軸110回りの位置に関し:
図2参照)帯電位置(感光体140に対する帯電ローラ
160の当接位置)を基準とし(すなわち0゜とし)、
感光体140の回転方向に関して、露光位置(露光L1
による書き込み位置)を17.4゜程度、第1現像位置
(感光体140に対する現像ローラ11Yの当接位置)
を53.4゜程度、第2現像位置(感光体140に対す
る現像ローラ11Cの当接位置)を95゜程度、第3現
像位置(感光体140に対する現像ローラ11Mの当接
位置)を138.9゜程度、第4現像位置(感光体14
0に対する現像ローラ11Kの当接位置)を180.2
゜程度、一次転写部T1の位置を251.5゜程度、す
くいシート177の先端位置を317゜程度、クリーナ
ブレード171の当接位置を324゜程度、除電光L2
による除電位置を336゜程度、に設定する。
【0152】<感光体カートリッジ100に関し> 感光体140に関し (1)感光体140の基材140bとしては、電鋳法に
て作製したニッケルシームレス管を用い、その厚さは、
40μm程度とする。
【0153】基材の厚さが小さすぎると、剛性(自らが
形状を保持する強さ)が弱くなり、円筒度不良や現像ロ
ーラ等の当接部材との当接不良が生じる。したがって、
基材の厚さは、0.04mm以上とすることが望まし
い。
【0154】一方、基材の厚さが大きすぎると、良好な
可撓性が得られ難くなるとともに、当接部材との当接に
よって生じる応力も大きくなってしまう。また、電鋳時
間が長くなることから、製造コストも増大してしまう。
したがって、基材の厚さは、0.05mm以下とするこ
とが望ましい。
【0155】そこで、この実施例では、基材の厚さを、
40μm程度とする。
【0156】(2)感光層140cは、下引き層(UC
L)と、電荷発生層(CGL)と、電荷輸送層(CT
L)とで構成し、各層の厚さは次のようにする。
【0157】下引き層を1〜2μm程度、電荷発生層を
0.5μm程度、電荷輸送層を15〜30μ程度とす
る。
【0158】感光層は、クリーナブレード171等の当
接部材との当接によって摩耗して行くため、感光層の膜
厚が薄すぎると、寿命が短くなってしまう。したがっ
て、感光層の膜厚は、0.015mm以上であることが
望ましい。
【0159】一方、感光層が厚くなると、電荷が分散し
易くなり、高解像度が得られなくなってしまう。この実
施例では、600dpi以上の解像度が得られるように
なっており、そのためには、感光層の膜厚は、0.03
25mm以下であることが望ましい。
【0160】そこで、この実施例では、感光層の膜厚
を、上記の通りとする。
【0161】(3)感光体140の直径(外径)は、φ
85.5mm程度とする。
【0162】図1に示した画像形成装置は、A3ノビサ
イズの用紙に画像を形成することができるものであり、
したがって連続して供給される用紙に対して連続して画
像を形成するためには、用紙間の間隔(先行する用紙の
後端と後続する用紙の先端との距離)を考慮すると、中
間転写ベルト36の外周長さは直径にして、φ171m
m以上必要である。
【0163】一方、中間転写ベルト36上に形成される
Y,C,M,Kのトナー像のベルト進行方向における相
対的な位置誤差を小さくし、部品の公差を緩くするため
には、中間転写ベルト36の直径と感光体140の直径
とを整数比とし、感光体140上に形成される画像の感
光体140に対する位置が各色で同一にすることが望ま
しい。
【0164】他方、4つの現像手段10(Y,C,M,
K)を感光体140の周りに配置することができるよう
にするためには、感光体140の直径はφ60mm以上
とすることが望ましいけれども、装置の小型化を図るた
めにはできるだけ小さくする方が望ましい。
【0165】そこで、この実施例では、感光体140の
直径(外径)をφ85.5mm程度とする。
【0166】しかしながら、連続して供給される用紙間
の間隔を小さくし、あるいは大きくすることにより、感
光体140の直径は、φ80〜90mmの範囲とするこ
とができる。
【0167】(4)感光体140の軸線方向長さは、4
10±0.2mm程度とする。
【0168】帯電ローラ160等の当接によって撓む感
光体140に永久変形が生じないようにするためには、
感光体140の被支持部と帯電ローラ160の端部との
間の距離あるいは現像ローラ11の端部との距離を30
mm程度とすることが望ましい。
【0169】そこで、この実施例では、感光体140の
長さを、410±0.3mm程度とする。
【0170】なお、帯電ローラ160等の長さについて
は後述する。
【0171】(5)感光体140のクリーナブレード1
71に対する摩擦係数は、1.0以下とする。具体的に
は、0.5〜1程度とする。
【0172】摩擦係数が1.0を越えると、感光体14
0の駆動トルクが増大するからである。
【0173】(6)感光体ユニット101に組み込まれ
た状態での感光体140の円筒度を、0.05mm以下
とする。
【0174】現像ローラ11の感光体140に対する食
い込み深さを0.15mm程度として安定した当接状態
を得るためである。
【0175】(7)感光体140の接地構造は、次のよ
うにする。
【0176】図6において、バックアップドラム150
の円筒部材152を導電性材料(例えばアルミニウム)
で構成するとともに、軸110も導電性材料(例えばス
テンレス)で構成し、側板151の内側面に、円筒部材
152と軸110とを電気的に接続する導通部材157
を設ける。この導通部材157は、その両端が円筒部材
152と軸110とに接触する、例えば、ステンレス製
の板バネで構成する。
【0177】軸110の端部には、同じくステンレス製
の板バネ等からなる導通部材87を接触させる。この導
通部材87は、接地されている画像形成装置のフレーム
に取り付ける。
【0178】したがって、感光体140は、その導電性
基材140bの内周面→バックアップドラム150の円
筒部材152→導通部材157→軸110→導通部材8
7→フレームを介して接地される。
【0179】軸110に関し 軸110は金属製の軸で構成する。例えばステンレス製
の軸で構成する。
【0180】直径はφ12mm程度、長さは490mm
程度とする。
【0181】バックアップドラム150に関し バックアップドラム150の側板151は合成樹脂、円
筒部材152はアルミパイプで構成する。
【0182】バックアップドラム150の半径方向の位
置精度は、±100μm程度とすることが望ましい。ま
た、円周方向(感光体140の回転方向)の位置精度
は、±1゜以内程度とする事が望ましい。
【0183】なお、偏心ブッシュ154は合成樹脂で構
成する。
【0184】帯電ローラ160に関し (1)帯電ローラ160は、表面層を有する2層のゴム
ローラとする。
【0185】表面層を設けるのは、感光体140を侵す
物質のブリードアウトを防止するためである。また、帯
電ローラ160の抵抗値を制御するためである。
【0186】中心側の層は、金属塩(過塩素酸リチウ
ム)をウレタンやナイロン樹脂に分散させたイオン導電
性ゴム(NBR)とする。抵抗値の電圧、電流依存性を
小さくするためである。
【0187】表面層は、ウレタンやナイロン樹脂にSN
2、カーボンブラックを分散させたものを用いる。
【0188】(2)帯電ローラ160の直径はφ14m
m程度とし、軸161の直径はφ10mm程度とする。
【0189】長さ371mmのシャフトの変形を防止す
るにはφ10mm程度の径が必要である。
【0190】そこで、この実施例では、軸161の直径
をφ10mm程度とし、ゴム厚を2mm程度として、帯
電ローラ160の直径をφ14mm程度とする。
【0191】(3)帯電ローラ160の抵抗値は1×1
5〜5×106Ωとする。
【0192】抵抗値が1×105Ω以下であるとピンホ
ールに対応できなくなるし、5×106Ω以上であると
帯電能力が低下するからである。
【0193】(4)帯電ローラ160への印加電圧は、
−1〜1.5kV程度とする。この電圧は、画像形成装
置本体の制御部90によって最適に制御される。
【0194】(5)帯電ローラ160の駆動方法は、感
光体140に従動させる方法、すなわち感光体140に
よって駆動される方法とする。
【0195】感光体140と帯電ローラ160とが相対
的に摺動して(滑って)電荷注入による帯電むらが発生
するのを抑えるためである。
【0196】また、構造が簡単で安価に作成することが
できるからである。
【0197】(6)帯電ローラ160の感光体140へ
向けての圧縮コイルバネ163,163による押圧力は
1.4gf/mm程度とする。
【0198】押圧力が大きすぎると感光体140へ与え
る応力が大きくなりすぎるからであり、押圧力が小さす
ぎると、感光体140との安定した当接状態および従動
が得られなくなるからである。
【0199】そこで、この実施例では、押圧力を1.4
gf/mmとする。
【0200】(7)電極構造は、図11に示すように、
軸161の一端161aを半球状に形成し、これに導電
性部材(例えばステンレス、りん青銅)からなる板バネ
164を圧接させる。板バネ164は、カートリッジケ
ース本体Aの側部220に取付け、その一端164a
を、画像形成装置本体の、板バネからなる電極部材88
に圧接させる。この電極部材88を介して上記電圧が帯
電ローラ160に印加される。
【0201】(8)帯電ローラ160の長さは371±
0.5mm程度とする。
【0202】クリーニング手段170に関し (1)クリーナブレード171の長さは370±0.5
mmとする。
【0203】(2)ブレード171の材質はウレタンゴ
ムとする。
【0204】耐摩耗性に優れ、安価だからである。
【0205】(3)ブレード171の硬度は、60゜〜
80゜(JIS A)とする。
【0206】硬すぎると感光体140の摩耗が激しくな
り、柔すぎるとブレードの摩耗が激しくなるからであ
る。
【0207】(4)ブレード171の厚さは2〜3mm
程度、自由長(ブレードホルダ174で指示されていな
い部分の長さ)は8〜10mm程度とする。
【0208】(5)ブレード171の使用稜線粗さは、
Rmax10μm以下とする。
【0209】クリーニング性を確保するためである。
【0210】(6)ブレード171の感光体140に対
する当接圧力は、20〜40g/cmとする。
【0211】当接圧が大きすぎると、ブレード171と
の摩擦によって感光体140が摩耗し易くなり、感光体
140の寿命が短くなるからである。また、感光体14
0の駆動トルクが増大するとともに、感光体140の応
力も増大するからである。
【0212】逆に、当接圧が小さすぎると、クリーニン
グ性が低下するとともに、感光体フィルミングの防止が
困難になるからである。
【0213】(7)ブレード171の感光体140に対
する当接角度θ1(図9参照。当接部における感光体1
40に対する接線とクリーナブレード171とのなす角
度)は、15〜30゜とする。
【0214】当接角度θ1が大きすぎると、クリーニン
グ性が低下し、これを向上させるためには当接圧を増大
させなければならなくなるからである。
【0215】逆に、当接角度θ1が小さすぎると、ブレ
ード171の位置精度の範囲内において腹当て状態にな
らない、すなわち、ブレードの稜線が感光体140に確
実には当接しなくなるのを防止するためにブレードの位
置精度を厳しくしなければならないからである。
【0216】(8)ブレードホルダ174の回転支点位
置の角度θ2(図9参照。前記接線と、回転支点211
と当接部とを結んだ線とのなす角度)は、30〜40゜
とする。
【0217】(9)シール部材176は、フォームシー
トで構成する。
【0218】(10)すくいシート177は、PETフ
ィルムで構成する。
【0219】厚さは100μm程度、自由長は6.6m
m程度、撓み量は1mm程度、感光体140への当接角
度は0゜とする。
【0220】(11)トナー搬送スクリュー173の回
転速度は、60rpm程度とする。
【0221】回転速度が速すぎると、駆動系の負荷が増
大するとともに、振動の抑制が困難となるからである。
【0222】逆に、回転速度が遅すぎると、廃トナーの
搬送量が確保できなくなる、例えば、黒べた印字時に生
じる比較的多量の廃トナーを確実に搬送することが困難
となるからである。
【0223】そこで、この実施例では、スクリューの回
転速度を60rpmとする。
【0224】ギア190に関し ギア190はポリアセタールで構成する。金属に比べて
制振性が高く、成形により製作可能であり型の精度を高
めることによって金属の切削加工より高精度化が可能で
あり、しかも安価に作成できるからである。
【0225】ギア190のピッチ円直径はφ60mm程
度とする。
【0226】モジュールは0.8程度とする。
【0227】ジッタ対策上、モジュールを大きくし過ぎ
ると、噛み合い率が小さくなって、安定したトルク伝達
ができなくなる。逆に、モジュールを小さくし過ぎる
と、部材の公差や熱膨張による歯車と歯車の軸間距離の
変動に対して噛み合い率の変動が大きくなってしまう。
【0228】そこで、この実施例では、ギア190のモ
ジュールを0.8程度とする。
【0229】歯形は、噛み合い率を上げるために高歯の
平歯車とし、歯形精度はJGMA1級とする。
【0230】<感光体カートリッジ100の保持力に関
し,図14参照>一対の引っ張りバネ86,86による
感光体カートリッジ100の保持力は、ギア190側で
4〜6kgf,その反対側で2〜3kgfとする。
【0231】ギア190側の保持力を大きくするのは、
ギア190が受ける反力によって感光体カートリッジ1
00が外れないようにするためである。
【0232】また、上記のバネ力によって、着脱操作時
のクリック感が得られるとともに、スムーズな着脱が可
能となる。
【0233】以上、本発明の実施の形態および実施例に
ついて説明したが、本発明は上記の実施の形態あるいは
実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲
内において適宜変形実施可能である。
【0234】例えば、 軸110と偏心ブッシュ154との軸回り方向の位置
決め手段は、上記実施の形態では、軸110に固定した
ピン111と、偏心ブッシュ154に形成した溝156
とで構成したが、これに限らず適宜の構造を採用するこ
とができる。また、この位置決め手段は、必ずしも軸1
10と偏心ブッシュ154との間に設ける必要はなく、
例えば、組立時に偏心ブッシュを軸の所定位置に固着す
るようにすることもできる。
【0235】感光体ユニット101をカートリッジケ
ース200に組み込む際の誤取付防止手段は、上記の実
施の形態では、軸110の一端をD形とし、これに適合
するD形の穴251をサイドカバー250に設けること
によって構成したが、これに限らず適宜の構造を採用す
ることができる。例えば、感光体ユニット101とカー
トリッジケース200とに合わせマークを設けても良
い。
【0236】
【発明の効果】請求項1記載の画像形成装置、あるいは
請求項2記載の感光体カートリッジのいずれによって
も、当接部材との確実で安定した接触状態を得ることが
可能で、耐久性および取扱い性に優れ、確実に駆動する
ことができるという作用効果が得られる。
【0237】しかも、感光体のクリープ変形を最小限に
抑えることができる。
【0238】さらに、構造が単純であり、簡単に組み立
てることができ、したがって高精度に作成することがで
きる。また、感光体に対する負荷を小さくすることがで
き、感光体の駆動トルクを低減させることができる。
【0239】請求項2記載の感光体カートリッジによれ
ば、バックアップドラムによる両圧接位置における内方
からの支持をより確実に行なうことができる。
【0240】しかも、その取扱いおよび装置の取扱いが
さらに一層容易になる。
【0241】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る感光体カートリッジおよびこれを
用いた画像形成装置の一実施の形態を示す概略図。
【図2】感光体カートリッジおよびその周辺の部分切断
拡大図。
【図3】図2におけるIII−III拡大部分断面図。
【図4】感光体カートリッジの分解斜視図。
【図5】別角度から見た部分省略分解斜視図。
【図6】感光体ユニット101の断面図。
【図7】図6の部分拡大図。
【図8】感光体カートリッジ100の断面図。
【図9】図8の部分拡大図。
【図10】主としてトナー搬送スクリュー173を示す
平面図。
【図11】主として帯電ローラ160を示す平面図。
【図12】主として感光体ユニット101のカートリッ
ジケース200本体Aへの組み込み方向を示す部分断面
図。
【図13】主として、ピン113の固定構造を示す部分
断面図。
【図14】感光体カートリッジ100の画像形成装置の
フレーム82に対する着脱構造を示す部分省略側面図。
【図15】(a)(b)は従来技術の説明図。
【符号の説明】
100 感光体カートリッジ 101 感光体ユニット 110 軸 120,130 円板状部材 140 感光体 150 バックアップドラム 154 偏心ブッシュ(偏心軸受部材) 155 ベアリング(偏心軸受部材) 160 帯電ローラ(帯電部材) 171 クリーナブレード(クリーニング部材) 200 カートリッジケース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それ自身では回転しない軸と、この軸に
    対して回転可能に取り付けられた一対の円板状部材と、
    これら一対の円板状部材によって両端部が支持固定され
    円板状部材とともに回転駆動される可撓性を有する薄肉
    円筒状の感光体と、この感光体の内径よりも僅かに小さ
    な外径を有し、感光体の内方において前記軸に偏心軸受
    部材を介して回転可能に取り付けられ、感光体の一部を
    内方から支持するバックアップドラムとを有する感光体
    ユニットと、 この感光体ユニットの感光体に対してその外方から常時
    圧接され、感光体の外周面に残存した現像剤を除去する
    クリーニング部材と、 前記感光体に対してその外方から常時圧接され、感光体
    の表面を帯電させる帯電部材と、を備え、 前記偏心軸受部材によるバックアップドラムの偏心方向
    が、前記クリーニング部材と感光体との圧接位置と、前
    記帯電部材と感光体との圧接位置との間に向けて設定さ
    れていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 それ自身では回転しない軸と、この軸に
    対して回転可能に取り付けられた一対の円板状部材と、
    これら一対の円板状部材によって両端部が支持固定され
    円板状部材とともに回転駆動される可撓性を有する薄肉
    円筒状の感光体と、この感光体の内径よりも僅かに小さ
    な外径を有し、感光体の内方において前記軸に偏心軸受
    部材を介して回転可能に取り付けられ、感光体の一部を
    内方から支持するバックアップドラムとを有する感光体
    ユニットと、 この感光体ユニットの感光体に対してその外方から常時
    圧接され、感光体の外周面に残存した現像剤を除去する
    クリーニング部材と、 前記感光体に対してその外方から常時圧接され、感光体
    の表面を帯電させる帯電部材と、が組み込まれたカート
    リッジであって、 前記偏心軸受部材によるバックアップドラムの偏心方向
    が、前記クリーニング部材と感光体との圧接位置と、前
    記帯電部材と感光体との圧接位置との間に向けて設定さ
    れていることを特徴とする感光体カートリッジ。
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