JPH11197887A - 片面溶接裏当材 - Google Patents
片面溶接裏当材Info
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- JPH11197887A JPH11197887A JP923298A JP923298A JPH11197887A JP H11197887 A JPH11197887 A JP H11197887A JP 923298 A JP923298 A JP 923298A JP 923298 A JP923298 A JP 923298A JP H11197887 A JPH11197887 A JP H11197887A
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Abstract
当材を提供する。 【解決手段】 段ボールなどのような衝撃を緩衝する緩
衝材1と、ロックウールなどのような断熱材2と、フラ
ックス3と、裏ビードを形成するガラス繊維織布4とを
積層した主裏当材を、ガラス繊維や炭素繊維などのよう
な無機繊維布を主材料とする被包布5で被包し、ガラス
繊維や炭素繊維などの無機繊維を主材料とする基材にシ
リコン系粘着剤を主成分とする粘着層をコーティングし
た両面粘着テープ6を被包布5上に設けることにより、
溶接時に酸素不足の状態で高温に暴露された場合の、刺
激臭のある熱分解有機ガスの発生を大幅に削減すると共
に、カーボンを主成分としてタール成分を含んだ煤の発
生を大幅に削減して当該煤の鋼板等への付着に伴う煤の
除去作業を簡単に行うことができるようにした。
Description
うな大型建造物に片面溶接を施す際に用いられる片面溶
接裏当材に関する。
溶接を施す際に用いられる従来の片面溶接裏当材は、図
3に示すように、段ボールなどのような衝撃を緩衝する
緩衝材11と、この緩衝材11上に積層されるロックウ
ールなどのような断熱材12と、この断熱材12上に積
層されるフラックス13と、このフラックス13上に積
層されて裏ビードを形成するガラス繊維織布14と、積
層したこれら材料11〜14(主裏当材)を被包する被
包フィルム15と、この被包フィルム15上に設けられ
て鋼板に仮付けする両面粘着テープ16とを具備してい
る。
包フィルム15には、ポリプロピレンやセルロース変性
品などのような高分子材料が使用され、上記両面粘着テ
ープ16には、セルロース変性品を主材料とする基材に
アクリル系粘着剤を主成分とする粘着層をコーティング
したものが使用されている。
片面溶接裏当材は、溶接時に酸素不足の状態で高温に暴
露されると、被包フィルム15や両面粘着テープ16な
どから刺激臭のある熱分解有機ガスが発生して、作業環
境を悪化させる虞があった。また、発生した上記ガスが
溶接温度により燃焼して、カーボンを主成分としてター
ル成分を含んだ煤が生じ、当該煤が鋼板等に付着してし
まうため、溶接後に行う鋼板塗装の前に当該煤を除去し
なければならず、多大な時間を費やさなければならなか
った。
や作業効率を改善できる片面溶接裏当材を提供すること
を目的とした。
ための、本発明による片面溶接裏当材は、無機繊維布を
主材料とする被包材で主裏当材を被包したことを特徴と
する。
布を主材料とする基材と、シリコン系粘着剤を主成分と
する粘着層とを備えてなる両面粘着テープを前記被包材
に取り付けたことを特徴とする。
系粘着剤を主成分とする粘着層を前記被包材に設けたこ
とを特徴とする。
材の厚さが0.7mm以下であり、前記両面粘着テープ
の厚さが0.3mm以下であり、当該両面粘着テープの
幅が10〜20mmであることを特徴とする。
層の幅が10〜20mmであり、当該粘着層と前記被包
材とを合わせた厚さが0.8mm以下であることを特徴
とする。
施の形態を図1を用いて説明する。なお、図1は、その
概略構造を表す斜視断面図である。
衝撃を緩衝する緩衝材1上には、ロックウールなどのよ
うな断熱材2が積層されている。この断熱材2上には、
フラックス3が積層されている。このフラックス3に
は、裏ビードを形成するガラス繊維織布4が積層されて
いる。このような緩衝材1、断熱材2、フラックス3、
ガラス繊維織布4などにより、本実施の形態では主裏当
材を構成している。
どのような無機繊維布を主材料とする被包布5で被包さ
れている。この被包布5上には、鋼板に仮付けする両面
粘着テープ6が設けられており、当該両面粘着テープ6
は、ガラス繊維や炭素繊維などの無機繊維を主材料とす
る基材にシリコン系粘着剤を主成分とする粘着層がコー
ティングされている。
および両面粘着テープ6の基材が無機繊維を主材料とし
ていると共に、両面粘着テープ6の粘着層がシリコン系
粘着剤を主成分としているので、酸素不足の状況下で溶
接温度まで加熱された際に発生するガスが従来の片面溶
接裏当材よりも大幅に少なくなると共に、ポリプロピレ
ン((C3 H6)n )やセルロース系((C6 H10O5)n
)やアクリル系((CH2 =CHCOOR)n )などの
材料を加熱した際に生じるアルコール類やアルデヒド類
等のガスの発生量が大幅に減少する。
よれば、溶接時に酸素不足の状態で高温に暴露されて
も、従来の片面溶接裏当材よりも、刺激臭のある熱分解
有機ガスの発生を大幅に削減することができるので、作
業環境の悪化を大幅に抑えることができると共に、カー
ボンを主成分としてタール成分を含んだ煤の発生を大幅
に削減することができるので、当該煤の鋼板等への付着
に伴う煤の除去作業を簡単に行うことができ、作業効率
を向上させることができる。
n )は、加熱されることにより、シロキサン系ガスおよ
び炭素を含有する熱分解有機ガスを発生するものの、
R,R’に炭素数の少ないメチル基を適用すれば、炭素
を含有する熱分解有機ガスの発生量を極めて少なく抑え
ることができる。
し、両面粘着テープ6の厚さを0.3mm以下とすれ
ば、ガラス繊維織布4と鋼板との段差(隙間)を十分に
小さくして、溶接部の欠陥要因である空気の混入を確実
に防止することができる。
着層を被包布5の両面に直接コーティングする場合、被
包布5と当該粘着層との合計厚さを0.8mm以下とす
れば、上述と同様な効果を得ることができる。
や両面粘着テープ6の幅を10〜20mmとするとより
好ましい結果を得ることができる。なぜなら、上記幅が
10mm未満であると、鋼板へ仮付けした際に落下して
しまう虞があり、20mmを越えると、溶接時の熱によ
って分解した各種ガスおよび固形物を溶接ビード部分に
巻き込んでしまう虞があるからである。
るため、次のような確認試験を行った。
成分析]本発明品(被包材の材料はガラス繊維織布、被
包材の厚さは0.4mm、被包材の幅は100mm、両
面粘着テープの基材の材料はガラス繊維織布、両面粘着
テープの粘着層はシリコン系粘着剤、両面粘着テープの
厚さは0.15mm、両面粘着テープの幅は15mmの
もの。)と従来品(被包フィルムの材料はセルロース系
フィルム、両面粘着テープの基材の材料はセルロース系
不織布、両面粘着テープの粘着層はアクリル系粘着剤の
もの。)とを用いて鋼板に溶接し、その際に発生したガ
スの組成を分析した。
したところ、図2に示すように、溶接部中央が非常に高
温で測定できず、溶接部中央から1cmの位置で約13
00℃、端部付近で約700℃であった。一般的な有機
物は約200℃ぐらいから分解したり燃焼したりするこ
とから、上記温度範囲および酸素不足状況では熱分解ガ
スを発生することが明らかである。
示す。
品と比べて、ガスの発生量が50%以下となり、特に、
アルデヒド類のガスの発生量が約10%程度に減少する
だけでなく、ブテン類やブタノール等のガスの発生量も
大幅に減少した。
材は、従来の片面溶接裏当材よりも刺激臭のある熱分解
有機ガス等の発生を大幅に削減できるといえる。
に発生する前述のガスやミスト等は、通常、その溶接温
度により燃焼してしまうが、当該温度環境でも燃焼しな
い場合には当該ガスやミスト等を燃焼させるように加熱
し、作業者が当該ガスやミスト等による刺激などを受け
ないようにしている。このようなガスやミスト等の燃焼
により煤が発生し、当該煤が鋼板等に付着するため、本
試験では、本発明品(試験1で用いたタイプ)および従
来品(試験1で用いたタイプ)を片面溶接した際に発生
する上記ガスを全て燃焼させて、煤の発生状況や付着状
況をそれぞれ確認すると共に、鋼板に付着した煤の除去
時間をそれぞれ確認した。
燃焼して、その炎の軌跡に沿って波形をなす黒色の煤
(片側最大幅約15cm)が鋼板に付着した。この煤は
カーボンを主成分としてタール成分を含むため、シンナ
ー等の有機溶剤をつけた布で当該煤を拭いたものの、完
全に除去するのに長時間(約30分/m)を要してしま
った。
が緩やかに燃焼して、白色の煤(片側最大幅約5cm)
が鋼板に付着した。この煤は二酸化珪素を主成分とする
ため、水で適度に濡らした布で当該煤を拭いたところ、
短時間(約2分/m)で完全に除去することができた。
材は、発生したガスの燃焼によって生じた煤が鋼板等に
付着しても、従来の片面溶接裏当材の場合よりも簡単に
除去できるといえる。
維布を主材料とする被包材で主裏当材を被包したことか
ら、溶接時に酸素不足の状態で高温に暴露されても、従
来の片面溶接裏当材よりも、刺激臭のある熱分解有機ガ
スの発生を大幅に削減することができるので、作業環境
の悪化を大幅に抑えることができると共に、カーボンを
主成分としてタール成分を含んだ煤の発生を大幅に削減
することができるので、当該煤の鋼板等への付着に伴う
煤の除去作業を簡単に行うことができ、作業効率を向上
させることができる。
シリコン系粘着剤を主成分とする粘着層とを備えてなる
両面粘着テープを前記被包材に取り付ければ、刺激臭の
ある熱分解有機ガスの発生をさらに削減することがで
き、作業環境の悪化をさらに抑えることができると共
に、カーボンを主成分としてタール成分を含んだ煤の発
生をさらに削減することができ、当該煤の鋼板等への付
着に伴う煤の除去作業の効率をさらに向上させることが
できる。
着層を前記被包材に設ければ、上述した場合と同様な効
果を得ることができる。
であり、前記両面粘着テープの厚さが0.3mm以下で
あるか、または、前記被包材と前記粘着層とを合わせた
厚さが0.8mm以下であれば、主裏当材と鋼板との段
差(隙間)を十分に小さくして、溶接部の欠陥要因であ
る空気の混入を確実に防止することができる。
粘着層の幅が10〜20mmであれば、鋼板へ仮付けし
た際の落下や、溶接時の熱によって分解した各種ガスお
よび固形物の溶接ビード部分への巻き込みを防止するこ
とができる。
略構造を表す斜視断面図である。
の距離とその温度との関係を表すグラフである。
面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 無機繊維布を主材料とする被包材で主裏
当材を被包したことを特徴とする片面溶接裏当材。 - 【請求項2】 無機繊維布を主材料とする基材と、シリ
コン系粘着剤を主成分とする粘着層とを備えてなる両面
粘着テープを前記被包材に取り付けたことを特徴とする
請求項1に記載の片面溶接裏当材。 - 【請求項3】 シリコン系粘着剤を主成分とする粘着層
を前記被包材に設けたことを特徴とする請求項1に記載
の片面溶接裏当材。 - 【請求項4】 前記被包材の厚さが0.7mm以下であ
り、前記両面粘着テープの厚さが0.3mm以下であ
り、当該両面粘着テープの幅が10〜20mmであるこ
とを特徴とする請求項2に記載の片面溶接裏当材。 - 【請求項5】 前記粘着層の幅が10〜20mmであ
り、当該粘着層と前記被包材とを合わせた厚さが0.8
mm以下であることを特徴とする請求項3に記載の片面
溶接裏当材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP923298A JPH11197887A (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | 片面溶接裏当材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP923298A JPH11197887A (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | 片面溶接裏当材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11197887A true JPH11197887A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=11714672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP923298A Pending JPH11197887A (ja) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | 片面溶接裏当材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11197887A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107138877A (zh) * | 2017-07-13 | 2017-09-08 | 成都大学 | 一种超薄耐高温通用焊接衬垫 |
-
1998
- 1998-01-21 JP JP923298A patent/JPH11197887A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107138877A (zh) * | 2017-07-13 | 2017-09-08 | 成都大学 | 一种超薄耐高温通用焊接衬垫 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050628 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20050829 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20050909 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20051104 |