JPH11197154A - 超音波発生装置、超音波発生装置を用いた超音波治療装置、および超音波発生装置の製造方法 - Google Patents

超音波発生装置、超音波発生装置を用いた超音波治療装置、および超音波発生装置の製造方法

Info

Publication number
JPH11197154A
JPH11197154A JP10290775A JP29077598A JPH11197154A JP H11197154 A JPH11197154 A JP H11197154A JP 10290775 A JP10290775 A JP 10290775A JP 29077598 A JP29077598 A JP 29077598A JP H11197154 A JPH11197154 A JP H11197154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
drive signal
ultrasonic transducer
conductive layer
conductive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10290775A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Kosaku
秀樹 小作
Yasuyuki Etsu
泰行 鉞
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10290775A priority Critical patent/JPH11197154A/ja
Publication of JPH11197154A publication Critical patent/JPH11197154A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、超音波の焦点位置のずれを防止
し、その焦点位置におけるエネルギ密度を設定値に維持
可能な超音波発生装置、超音波発生装置を用いた超音波
治療装置、および超音波発生装置の製造方法を提供する
ことである。 【解決手段】 超音波治療装置用超音波振動子は、超音
波を発生するための高電圧が印加されるセラミック1、
セラミック1の両面に蒸着等により形成される銀やニッ
ケル等で構成される電極2a、2b、電極2a、2bの
表面の一部に形成される導電性層として用いられる導電
性テープ3a、3b、および導電性テープ3a、3bに
半田4a、4bによって半田付けされる駆動信号ケーブ
ル5a、5bから構成され、この導電性層を介して電極
2a、2bと駆動信号ケーブル5a、5bとが電気的に
接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波を発生する
超音波発生装置、この超音波発生装置を用いて超音波を
生体内の結石や腫瘍等の病変に照射して治療を行う超音
波治療装置、およびこの超音波発生装置の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、生体内の結石や腫瘍等の病変
に超音波を照射して治療を行う超音波治療装置が知られ
ている。この超音波治療装置の超音波発生源である超音
波振動子においては、例えば、セラミックの電気的なエ
ネルギを機械的なエネルギに変換する特性を利用した圧
電変換方式が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した超音
波振動子において圧電変換方式を採用した超音波治療装
置では、次のような問題があった。
【0004】すなわち、第一に、図17に示すような従
来の超音波治療装置用超音波振動子では、セラミック9
1の両面に蒸着されている銀やニッケル等で構成される
電極92a、92bに駆動信号ケーブル95a、95b
(一方が信号用ケーブル、他方がGND(接地)用ケー
ブル)を半田94a、94bにより直接接続していた
が、駆動信号ケーブル95a、95bを半田付けする際
に生じる熱によって電極92a、92bがセラミック9
1から剥離してしまう場合があった。この場合、電極9
2a、92bの剥離によって、セラミック91の十分な
駆動を維持することができず、発生する超音波の出力が
低下し、これにより、超音波の焦点位置がずれて病変周
囲の正常な体組織に影響を与えて損傷させてしまった
り、その焦点位置におけるエネルギ密度が治療のために
予め設定された値よりも小さくなって所望の治療効果を
得ることができないという不具合が生じていた。
【0005】第二に、超音波結石破砕装置のような超音
波治療装置を用いて生体内の結石を破砕する場合には非
常に高い圧力を結石に加える必要があり、そのために
は、超音波振動子のセラミック91に高電圧が印加され
るが、図18に示すように、セラミック91に高電圧を
印加すると、セラミック91の変形によりセラミック9
1自身に亀裂が入って割れてしまう場合がある。また、
長期間にわたってセラミック91に高電圧を印加し続け
た結果としてセラミック91に亀裂が入って割れてしま
う場合もある。このような場合におけるセラミック91
の分割に伴ってセラミック91に蒸着されている電極9
2a、92bも例えば電極部分92c、92d、92
e、92fに分割されてしまう。従って、駆動信号ケー
ブル95a、95bに接続されていないセラミック部分
91aと駆動信号ケーブル95a、95bに接続されて
いるセラミック部分91bとに分割されてしまうことに
なる。これにより、駆動信号ケーブル95a、95bに
接続されている駆動回路(図示しない)に対する負荷が
変化するので、セラミック91と駆動回路との間のマッ
チングがとれなくなる。また、セラミック91全体から
超音波を発生することを前提として各超音波振動子の駆
動タイミングや駆動電圧を決定しているにもかかわら
ず、セラミック91の一部分(図18では、セラミック
91b)からしか超音波を発生させることができないこ
とにより、超音波の焦点位置がずれて病変周囲の正常な
体組織に影響を与えて損傷させてしまったり、またはそ
の焦点位置におけるエネルギ密度が治療のために予め設
定された値よりも小さくなって所望の治療効果を得るこ
とができないという不具合を生じていた。
【0006】第三に、図19に示すように、超音波振動
子のセラミック91の表面側に蒸着されている電極の一
端部に信号用ケーブルである駆動信号ケーブル95aが
接続され、セラミック91の裏面側に蒸着されている電
極の他端部にGND用ケーブルである駆動信号ケーブル
95bが接続されている場合において、すなわちセラミ
ックの表面側と裏面側における駆動ケーブルの取り付け
位置が異なっている場合において、信号用ケーブルであ
る駆動信号ケーブル95aの取り付け位置とGND用ケ
ーブルである駆動信号ケーブル95bの取り付け位置と
の間でセラミック91に亀裂が入ってセラミック91
a、91bに分割した時には、セラミック91に高電圧
を印加することができず、セラミック91を全く駆動す
ることができなくなる。従って、超音波を全く発生させ
ることができないという不具合が生じていた。
【0007】第四に、セラミックに蒸着されている電極
が水に直接接するような構成の超音波振動子によってあ
る一定周波数で超音波を水中に照射した場合、水中で微
小な気泡が発生する場合があり、この気泡が電極付近で
消滅すると、その際に発生する超音波によりセラミック
からの電極剥離が生じる。この電極剥離によって、セラ
ミックの十分な駆動を維持することができず、これによ
り、超音波の焦点位置がずれて病変周囲の正常な体組織
に影響を与えて損傷させてしまったり、その焦点位置に
おけるエネルギ密度が治療のために設定される値よりも
小さくなって所望の治療効果を得ることができないとい
う不具合が生じていた。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、病変周囲の正常な体組織に与
える影響を軽減し、所望の治療効果を得るために、超音
波発生源のセラミックからの電極の剥離やセラミックに
亀裂が生じて割れた場合における超音波の出力の低下を
防止し、これにより、超音波の焦点位置のずれを防止
し、その焦点位置におけるエネルギ密度を設定値に維持
可能な超音波発生装置、超音波発生装置を用いた超音波
治療装置、および超音波発生装置の製造方法を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の超音波発生装置は、電極の表面に導電性層
を形成する超音波振動子と、前記超音波振動子を駆動す
るための駆動信号を出力するための駆動手段と、前記超
音波振動子の導電性層と前記駆動手段とを接続し、前記
駆動手段から前記超音波振動子への前記駆動信号を伝送
する駆動信号ケーブルとを具備することを特徴とする。
【0010】また、上記課題を解決するために、本発明
の超音波発生装置は、電極上に可撓性を有するテープを
形成する超音波振動子と、前記超音波振動子を駆動する
ための駆動信号を出力するための駆動手段と、前記超音
波振動子と前記駆動手段とを前記テープを介して接続
し、前記駆動手段から前記超音波振動子への前記駆動信
号を伝送する駆動信号ケーブルとを具備することを特徴
とする。
【0011】また、上記課題を解決するために、本発明
の超音波発生装置は、電極を有する超音波振動子と、前
記超音波振動子を駆動するための駆動信号を出力するた
めの駆動手段と、前記超音波振動子の電極と前記駆動手
段とを接続し、前記駆動手段から前記超音波振動子への
前記駆動信号を伝送する駆動信号ケーブルと、前記超音
波振動子を包囲する電磁波シールド部とを具備すること
を特徴とする。
【0012】また、請求項4に記載の超音波発生装置
は、前記超音波振動子は前記電極の表面に導電性層を形
成し、前記駆動信号ケーブルは前記超音波振動子と前記
駆動手段とを前記導電性層を介して接続することを特徴
とする。
【0013】また、請求項5に記載の超音波発生装置
は、前記超音波振動子は前記電極の表面に可撓性を有す
るテープを形成し、前記駆動信号ケーブルは前記超音波
振動子と前記駆動手段とを前記テープを介して接続する
ことを特徴とする。
【0014】また、請求項6に記載の超音波発生装置
は、前記導電性層は、導電性テープおよび前記導電性接
着剤の少なくとも一方からなることを特徴とする。
【0015】また、請求項7に記載の超音波発生装置
は、前記駆動信号ケーブルは、前記導電性層に半田付け
されていることを特徴とする。
【0016】また、請求項8に記載の超音波発生装置
は、前記駆動信号ケーブルは、前記導電性接着剤によっ
て前記導電性層に接着されていることを特徴とする。
【0017】また、請求項9に記載の超音波発生装置
は、前記導電性層は、可撓性を有することを特徴とす
る。
【0018】また、請求項10に記載の超音波発生装置
は、前記超音波振動子から発生する超音波をシールドす
る電磁波シールド部を有することを特徴とする。
【0019】また、請求項11に記載の超音波発生装置
は、前記超音波振動子は、前記電磁波シールド部と接す
る面を除く面に絶縁性層を有することを特徴とする。
【0020】また、請求項12に記載の超音波発生装置
は、前記電磁波シールド部は、箱状に形成され、その一
部に切欠き穴が設けられていることを特徴とする。
【0021】また、請求項13に記載の超音波発生装置
は、前記電磁波シールド部は導電性材料からなり、当該
電磁波シールド部と前記駆動手段とは、接地用ケーブル
により接続されていることを特徴とする。
【0022】また、請求項14に記載の超音波発生装置
は、前記電磁シールド部は、前記超音波振動子を複数個
配列収納した外囲器であることを特徴とする。
【0023】上記課題を解決するための超音波治療装置
は、上記各請求項のいずれかに記載の超音波発生装置を
用いたことを特徴とする。
【0024】上記課題を解決するための超音波発生装置
の製造方法は、超音波振動子の表面に導電性層を形成す
る工程と、前記導電性層に駆動信号ケーブルを半田付け
する工程とを有することを特徴とする。
【0025】上記課題を解決するための超音波発生装置
の製造方法は、超音波振動子の表面に導電性層を形成す
る工程と、前記導電性層に駆動信号ケーブルを導電性接
着剤によって接着する工程とを有することを特徴とす
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0027】(実施の形態1)本発明の第1の実施の形
態では、超音波振動子を構成するセラミックの両面に形
成されている電極に駆動信号ケーブルを半田付けする際
に生じる電極剥離を防止するために、半田ののり(半田
とのなじみ)がよく熱伝導度が高い導電性層を電極と駆
動信号ケーブルとの間に設ける場合等について説明す
る。
【0028】図1は本発明の第1の実施の形態の超音波
振動子を備えた超音波治療装置の概略構成を示す図であ
る。図1において、本発明の第1の実施の形態の超音波
治療装置30は、患者等の被検体40内の結石や腫瘍等
の病変40aを治療するための超音波を発生する超音波
発生源と被検体40内部の超音波画像等を得るために用
いられる超音波プローブ(図示しない)とを有する超音
波振動子ユニット31、超音波振動子ユニット31と被
検体40との間に配置され内部が音響結合剤である水で
満たされている水収納ユニット32、超音波振動子ユニ
ット31を駆動する駆動ユニット33、水収納ユニット
32内の水の調整を行う水制御ユニット34、超音波を
被検体40に向けて照射し、被検体40からの反射波を
エコー信号として受信する超音波プローブの各超音波振
動子に対して超音波送信時間やエコー受信時間を与える
送受信回路35、受信したエコー信号を基にして被検体
40の超音波画像を再構成し、再構成した超音波画像を
表示する画像再構成/表示ユニット36、および超音波
治療装置30全体の制御を行う装置制御ユニット37か
ら構成されている。
【0029】超音波振動子ユニット31は、全体として
球殻状に構成され、超音波発生源である超音波振動子群
31a、31b等を有している。各超音波振動子21、
22は同心円状に球面の内側に配置されている。超音波
を効率よく焦点位置に収束させるために、各超音波振動
子21、22を構成するセラミックは、凹面と凸面を有
する構造となるように形成されている。なお、超音波発
生源は、単一のセラミックで構成してもよいが、複数の
セラミックにより構成した方が使用上望ましい。
【0030】図2は本発明の第1の実施の形態の超音波
治療装置用超音波振動子の概略構成を示す断面図であ
る。図2において、本発明の第1の実施の形態の超音波
治療装置用超音波振動子は、図1に示す超音波振動子ユ
ニット31の超音波発生源の中の1つの超音波振動子に
対応しており、超音波を発生するために高電圧が印加さ
れるセラミック1、セラミック1の両面に蒸着等により
形成される銀やニッケル等で構成される電極2a、2
b、電極2a、2bの表面の一部に形成される導電性層
として用いられる導電性テープ3a、3b、および導電
性テープ3a、3bに半田4a、4bによって半田付け
される駆動信号ケーブル5a、5bから構成されてい
る。従って、この導電性層(および半田4a、4b)を
介して電極2a、2bと駆動信号ケーブル5a、5bと
が電気的に接続される。この導電性層を構成する導電性
テープ3a、3bとしては、電極2a、2bと駆動信号
ケーブル5a、5bとの間で機械的な接合部を得るため
に半田4a、4bののり(導電性テープに対する半田の
なじみ)がよいものであることが望ましい。なお、駆動
信号ケーブル5a、5bは、例えば、図1に示す駆動ユ
ニット33に電気的に接続され、セラミック1を駆動す
るための高電圧が駆動信号ケーブル5a、5bを介して
駆動ユニット33から供給される。
【0031】図2からわかるように、本発明の第1の実
施の形態では、電極2a、2bの表面の一部に駆動信号
ケーブル5a、5bを直接半田付けする代わりに、電極
2a、2bの表面の一部に導電性テープ3a、3bを貼
り付けた後に、貼り付けた導電性テープ3a、3bの表
面に駆動信号ケーブル5a、5bを半田付けしている。
これにより、半田付けの際の電極2a、2bに対する直
接的な伝熱を回避でき、電極2a、2bに伝わる熱量を
減少させることができる。従って、駆動信号ケーブル5
a、5bの半田付けの際に生じる熱によるセラミック1
からの電極剥離を防止することができる。
【0032】ここで、本発明の第1の実施の形態の超音
波治療装置用超音波振動子の具体的な構成およびその製
造方法について説明する。
【0033】図3は本発明の第1の実施の形態の超音波
治療装置用超音波振動子の凸面側および凹面側を示す平
面図であり、図3に示す2つの超音波振動子は、図1に
示す超音波振動子ユニット31の超音波発生源である超
音波振動子21および22に対応している。
【0034】まず、両面に例えば銀電極12a、12b
が形成されているセラミック1を準備し、銀電極12
a、12bの表面を粒度の大きい研磨紙(粒度:例え
ば、1000〜2000番)を用いて研磨した後に、さ
らに粒度の小さい研磨剤(粒度:例えば、3000〜6
0000番)を用いて研磨して仕上げを行う。なお、セ
ラミック1の両面には、銀電極の代わりにニッケル電極
等を用いて形成することもできる。
【0035】次に、導電性層を構成する導電性テープと
して用いる例えば銅テープ13a、13bの接着力を向
上させるために、銀電極12a、12bの表面をアルコ
ールやアセトン等を用いて油脂等を除去して清掃した
後、銅テープ13a、13bを銀電極12a、12bの
表面の一部にそれぞれ貼り付け、さらに銅テープ13
a、13bをそれぞれ銀電極12a、12bに十分に押
しつける。
【0036】その後、銅テープ13a、13bの表面の
一部に外部引き出しケーブルである駆動信号ケーブル5
a、5bを半田付けする。
【0037】以上のような工程により、本発明の第1の
実施の形態の2つの超音波振動子21および22を完成
させる。なお、本発明の第1の実施の形態の超音波振動
子21および22のセラミックの各々の形状は、図3に
示すような四角形に限らず、例えば円形でもよい。
【0038】なお、半田付けの際に生じる熱による電極
剥離をより確実に防止するための方法として、導電性テ
ープ3a、3bに駆動信号ケーブル5a、5bを予め半
田付けしておき、その後に駆動信号ケーブル5a、5b
が半田付けされた導電性テープ3a、3bを電極2a、
2bに貼り付けるようにしてもよく、また、図4に示す
ように、半田付けを行う代わりに、導電性接着剤6a、
6bにより駆動信号ケーブル5a、5bを電極2a、2
bに接着するようにしてもよい。
【0039】以上のように、本発明の第1の実施の形態
によれば、超音波振動子のセラミックの両面に形成され
ている電極に駆動信号ケーブルを直接半田付けせずに電
極の表面に導電性層を構成する導電性テープを貼り付
け、貼り付けた導電性テープに対して駆動信号ケーブル
を半田付けする。これにより、駆動信号ケーブルの半田
付けの際に生じる熱が導電性層に拡散するので、電極に
伝わる熱量が小さくなり、従って、熱による電極剥離を
防止できる。また、導電性層を構成する導電性テープに
駆動信号ケーブルを予め半田付けしておき、その後に導
電性テープを電極に貼り付けた場合や半田付けする代わ
りに導電性接着剤を用いて駆動信号ケーブルを電極に接
着する場合には、半田付けの際に生じる熱の影響が電極
に及ばないので、電極剥離を防止することができる。従
って、この電極剥離の防止によりセラミック全体を駆動
することができるので、超音波の実際の焦点位置がずれ
ることなく、その焦点位置におけるエネルギ密度が低下
することなく設定値に維持できる。
【0040】(実施の形態2)本発明の第2の実施の形
態では、超音波振動子を構成するセラミックの分割によ
りセラミックの一部分または全体を駆動することができ
なくなることを防止するために、セラミックの両面に蒸
着等により形成されている電極の表面に可撓性を有する
導電性層を設ける場合等について説明する。なお、導電
性層が有する可撓性とは、繰り返し荷重に対して強い耐
久性があり、破断しにくく、伸縮性がよいことを意味す
る。
【0041】図5は本発明の第2の実施の形態の超音波
治療装置用超音波振動子の概略構成を示す断面図であ
る。図5において、本発明の第2の実施の形態の超音波
治療装置用超音波振動子は、図1に示す超音波振動子ユ
ニット31の超音波発生源の中の1つの超音波振動子に
対応しており、超音波を発生するために高電圧が印加さ
れるセラミック1、セラミック1の両面に蒸着等により
形成される銀やニッケル等で構成される電極2a、2
b、電極2a、2bの表面の一部または全面に形成され
る可撓性を有する導電性層を構成する導電性テープ7
a、7b、および導電性テープ7a、7bの表面の一部
に半田4a、4bによって半田付けされる駆動信号ケー
ブル5a、5bから構成されている。
【0042】上述したように、従来の超音波振動子にお
いては、セラミックに高電圧を印加して駆動すると、セ
ラミック自身の変形により亀裂が入って割れてしまうこ
とがあった。本発明の第2の実施の形態の超音波振動子
においては、図5からわかるように、セラミック1の両
面に形成されている電極2a、2bの表面の一部または
全面を覆うように導電性層を構成する導電性テープ7
a、7bを形成する。図6に示すように、高電圧の印加
によりセラミック1がセラミック部分1a、1bが割れ
たとき、電極2a、2bは薄くて硬いためセラミック1
と同様に電極部分2a−1、2a−2、2b−1、2b
−2に割れるが、導電性テープ7a、7bは可撓性を有
しているために亀裂は入らず割れないことになる。従っ
て、導電性テープ7a、7bを介して電極部分2a−
1、2a−2、2b−1、2b−2からセラミック部分
1a、1bの何れに対しても高電圧を印加することがで
きるので、駆動信号ケーブル5a、5bに接続されてい
る駆動ユニットに対する負荷が変化せず、超音波の出力
が低下しない。これにより、セラミック全体の駆動が可
能となるので、超音波の実際の焦点位置がずれることな
く、その焦点位置におけるエネルギ密度が低下すること
なく設定値に維持できる。
【0043】なお、電極の全面を覆うように導電性テー
プを形成することは、セラミックの分割時において駆動
されないセラミック部分をなくすという点で最適である
が、必ずしも電極の全面を覆う必要はなく、電極の一部
のみを導電性テープで覆う場合でもセラミックの分割時
においてセラミックを十分に駆動することが可能であ
る。また、電極2a、2bと導電性テープ7a、7bと
の間の接着性を高めるために、導電性テープ7a、7b
を導電性接着剤を用いて電極2a、2bに接着してもよ
い。さらに、導電性接着剤が可撓性を有するのであれ
ば、導電性テープ7a、7bの代わりにそのような導電
性接着剤を用いてもセラミックの分割時においてセラミ
ック全体を駆動することができる。
【0044】ここで、本発明の第2の実施の形態の超音
波治療装置用超音波振動子の具体的な構成およびその製
造方法について説明する。
【0045】図7は本発明の第2の実施の形態の超音波
治療装置用超音波振動子の凸面側および凹面側を示す平
面図、図8は図7に示す本発明の第2の実施の形態の超
音波治療装置用超音波振動子の具体的な構成を示す断面
図であり、図7に示す2つの超音波振動子は、図1に示
す超音波振動子ユニット31の超音波発生源である超音
波振動子21および22に対応している。以下、図7お
よび図8を参照して超音波治療装置用超音波振動子の製
造方法について説明する。なお、本発明の第2の実施の
形態における超音波振動子の製造方法は本発明の第1の
実施の形態における超音波振動子の製造方法とほぼ同様
である。
【0046】まず、両面に銀電極12a、12bが形成
されているセラミック1を準備し、粒度の大きい研磨紙
を用いて研磨した後に、さらに粒度の小さい研磨剤を用
いて研磨して仕上げを行う。次に、銀電極12a、12
bをアルコールやアセトン等を用いて油脂等を除去して
清掃した後、導電性層を構成する導電性テープとして用
いる銅テープ13a、13bを銀電極12a、12bの
表面の一部にそれぞれ貼り付け、さらに銅テープ13
a、13bをそれぞれ銀電極12a、12bに十分に押
しつける。その後、銅テープ13a、13bの表面の一
部に外部引き出しケーブルである駆動信号ケーブル5
a、5bを半田付けする。ここまでは、本発明の第1の
実施の形態における超音波振動子の製造方法と同様であ
る。
【0047】本発明の第2の実施の形態における超音波
振動子の製造方法では、さらに、露出している銀電極1
2a、12bや銅テープ13a、13bの表面をアルコ
ールやアセトン等を用いて油脂等を除去して清掃した
後、導電性層を構成するメッシュ状の導電性テープ14
a、14bを銀電極12a、12bと銅テープ13a、
13bの全面または一部に貼り付け、さらに貼り付けた
導電性テープ14a、14bを銀電極12a、12bと
銅テープ13a、13bとに十分に押しつける。導電性
テープ14a、14bには、メッシュ状のアルミニウム
テープ、銅テープ、銀テープ等を用いている。なお、駆
動信号ケーブル5a、5bの引き出し位置の部分が導電
性テープ14a、14bで覆われないように、導電性テ
ープ14a、14bに窓部分60a、60bを設け、窓
部分60a、60bを通して駆動信号ケーブル5a、5
bが外部に取り出される。
【0048】本発明の第2の実施の形態における導電性
層は、上述したように、可撓性を有する必要がある。し
かし、銅テープ13a、13bは、半田ののり(銅テー
プに対する半田のなじみ)はよいが伸縮性があまりよく
なく可撓性をほとんど有しない。一方、メッシュ状の導
電性テープ14a、14bは、銅テープ13a、13b
と比較すると、半田ののりはよくないが、伸縮性がよく
可撓性を有する。従って、本発明の第2の実施の形態で
は、これらの2つの導電性テープを用いて導電性層を形
成している。もちろん、伸縮性がよくて可撓性を有しし
かも半田ののりがよいものであれば、1つの導電性テー
プまたは導電性接着剤により導電性層を構成してもよ
い。
【0049】以上のような工程により、本発明の第2の
実施の形態の2つの超音波振動子21および22を完成
させる。なお、本発明の第2の実施の形態の超音波振動
子21および22のセラミックの各々の形状は、図7に
示すような四角形に限らず、例えば円形でもよい。
【0050】なお、図8では、駆動信号ケーブル5a、
5bは超音波振動子の同一位置の凸面側および凹面側か
ら引き出しているように示されているが、駆動信号ケー
ブル5a、5bは異なる位置から引き出すようにしても
よい。
【0051】なお、図9に示すように、セラミック1の
表面に接して導電性テープ7a、7b(または導電性接
着剤)を直接形成してもよい。このような構成によって
もセラミックに亀裂が入って割れてもセラミックを駆動
することが可能となる。
【0052】以上のように、本発明の第2の実施の形態
では、可撓性を有する導電性層を構成する導電性テープ
の貼り付けまたは可撓性を有する導電性接着剤の塗布を
超音波発生源である超音波振動子のセラミックに対して
行っている。セラミックが超音波を発生する時に変形す
る方向とほぼ同一方向に亀裂が入って割れる場合、従来
ではセラミックを駆動するための駆動回路に対する負荷
が変化して、超音波の出力が低下していた。しかし、本
発明の第2の実施の形態によれば、導電性テープまたは
導電性接着剤は可撓性を有することから、セラミックが
分割しても導電性テープまたは導電性接着剤は破断せ
ず、分割した各々のセラミックの両面に形成されている
電極に対して電気的な接続が維持された状態となる。従
って、駆動回路に対する負荷が変化せず、超音波の出力
が低下しない。これにより、セラミック全体を駆動する
ことができるので、超音波の実際の焦点位置がずれるこ
となく、その焦点位置におけるエネルギ密度が低下する
ことなく設定値に維持できる。
【0053】さらに、超音波振動子のセラミックに亀裂
が入って割れる場合、従来では照射する超音波の実際の
焦点位置が計算上の焦点位置とずれてしまい、誤った位
置に超音波が照射されてしまっていたが、本発明の第2
の実施の形態によれば、上述したように、導電性層を構
成する導電性テープまたは導電性接着剤は可撓性を有す
ることから、セラミックが分割しても導電性テープまた
は導電性接着剤は破断せず、分割した各々のセラミック
の両面に形成されている電極に対して電気的な接続が維
持された状態となる。これにより、セラミック全体を駆
動することができるので、超音波の実際の焦点位置がず
れることなく、その焦点位置におけるエネルギ密度が低
下することなく設定値に維持できる。
【0054】さらにまた、セラミックに形成されている
電極が水収納ユニットの水に直接接するような構成を有
する超音波振動子では、超音波の発生時に水収納ユニッ
トの水中に気泡が発生し、その気泡が電極表面の付近で
破裂することがあり、この破裂により発生する超音波に
より電極剥離が生じていた。しかし、本発明の第2の実
施の形態によれば、電極に導電性テープを貼り付けまた
は導電性接着剤を塗布することによりこれらが電極の保
護層として機能するので、電極の腐食や剥離等を防止す
ることができる。従って、セラミック全体を駆動するこ
とができるので、超音波の実際の焦点位置がずれること
なく、その焦点位置におけるエネルギ密度が低下するこ
となく設定値に維持できる。
【0055】なお、上記気泡に対する保護層の役割等を
重視して、テープは必ずしも導電性を有しなくとも良
い。例えば、可撓性のみを有するテープを適用しても良
い。
【0056】(実施の形態3)次に本発明の第3の実施
形態について説明する。
【0057】図10乃至16は本発明の第3の実施形態
を説明するための図である。
【0058】超音波振動子21,22は図10に示すよ
うにユニット31内に、全体が中心に向かって要を持つ
扇状となるように形成されて配置されている。
【0059】図11は例えば上記超音波振動子21の断
面形状を示すものであり(振動子22も同様な断面形
状)、表裏面に電極2a,2bが形成されたセラミック
1からなる超音波発生源50を有し、この超音波発生源
50が箱状の電磁波シールド部材41内に配置され、同
じく電磁波シールド部材からなる上蓋42によって封鎖
されている。この上蓋42には貫通孔が設けられてお
り、この貫通孔には同軸ケーブル40が挿通されてい
る。この同軸ケーブル40は2本の駆動信号ケーブル5
a,5bを有し、一方の信号ケーブル5aは前記第1,
第2の実施の形態で説明したようなテープなどの導電性
層(図示せず)を介して前記電極2aに電気的に接続さ
れ、他方の信号ケーブル5bは前記箱状の電磁波シール
ド部材41又は42に電気的に接続されている。尚、導
電性層は電極2a,2bの両面又は電極2aのみに形成
してもよい。そして、前記電磁波シールド部材41およ
び上蓋42は共に導電性材料(例えば銅,アルミニウ
ム)によって構成されている。また、前記超音波発生源
50と前記電磁波シールド部材41との間には所定間隔
を持つ空間部43が形成されて、超音波発生源50の電
極との間での放電を防止できるようになっている。尚、
この空間部43を絶縁樹脂で充填してもよい。そして、
前記電磁波シールド部材41(又は42)は、機能的に
接地されている。尚、シールド部材42と振動子電極2
bとは電気的に接続されている。
【0060】図12に示すものは、前記箱状の電磁波シ
ールド部材41と上蓋42とを一体化して、かつ、上蓋
部分中央に切欠部41aを設けて、この部分を空間部4
3としたものであり、超音波発生源50の側面と電磁波
シールド部材41の内壁面との間に絶縁樹脂44を充填
したものである。その他の構造は図11とほぼ同様とな
っている。尚絶縁樹脂を設けずに空気層のままとしても
よい。
【0061】図13に示すものは、超音波発生源50の
側壁面に絶縁層45を形成することによって、超音波発
生源50と電磁波シールド部材41の内壁面との距離を
短くすることができるようにしたものである。
【0062】図14に示すものは、前記図11に示した
構造とほぼ同様であるが、箱状の電磁波シールド部材4
1の底面に切欠穴41bを設けたものである。
【0063】次に図15及び図16をも参照して前記本
発明の第3の実施の形態における作用,効果について説
明する。
【0064】図15に示すように、超音波振動子21の
正極側電極2aと接地側電極2b間に電圧を印加する
と、セラミック内では電界が生じるが、セラミック端部
にも漏れ電界Eによる電磁波が発生する。この電磁波放
射が周辺の部材に悪影響を起こしてしまう。特に超音波
治療装置では、大きな電圧をかけて駆動するため、前記
問題は大きい。
【0065】この様な問題を解決するための前記本発明
の第3の実施形態が有効となる。すなわち、超音波発生
源は電磁波シールド部材によって囲まれているのでセラ
ミックから発生する電磁波はシールドされて外には放射
されない。
【0066】この電磁波シールドのメカニズムは次の通
りである。
【0067】セラミックから放射された電磁波がシール
ド部材41(又は42)に入射すると一部は反射され
(反射損失)、一部はシールドの内部に熱変換され吸収
される(吸収損失)。また、シールド部材内部で反射を
繰り返してから、シールド部材を通過する電磁波もある
(多重反射)。このようにして電磁波対策が行われる。
【0068】ここで、前記電磁波シールド部材を接地す
る構成と効果について図16を参照して説明する。
【0069】前記超音波振動子を駆動する駆動回路(ユ
ニット)33は、図16に示すように、発振器33A,
アンプ33B,整合回路33Cからなり、前記ケーブル
5a,5bを介して前記セラミック振動子21に接続さ
れている。そして、前記発振器33A,アンプ33B,
整合回路33Cは共通に接地されている。このため、セ
ラミック振動子21の前記接地用電極2bも、前記電磁
波シールド部材41と接地用ケーブル5bを介して接地
されることになる(機能接地)。この様な接地はノイズ
対策、電磁波対策として有効である。
【0070】以上のことから、この第3の実施形態によ
れば、前記第1及び第2の実施形態による効果に加え
て、電磁波対策が施された超音波発生装置が得られるこ
とになる。
【0071】なお、上記第3の実施形態で説明した電磁
波対策は個々の超音波発生源たる超音波振動子を電磁波
シールド部材で囲むこととしたが、この形態に限るもの
ではなく、個々の超音波振動子は従来構成と同様とし
て、複数の超音波振動子を配置して収納するユニット3
1(つまり、外囲器)自体を電磁波シールド部材で形成
してもよい。
【0072】また、第3の実施形態では、第1,第2の
実施形態に示した「電極上に導電性層を設けた構造」を
前提に説明したが、電磁波対策を主目的にする場合に
は、前記導電性層を設けない構造のものに適用しても良
いことは言う迄もない。
【0073】
【発明の効果】以上の本発明の第1及び第2の実施形態
では、導電性層を構成する導電性テープまたは導電性接
着剤を用いて、電極剥離の防止やセラミック分割時の電
極と駆動信号ケーブルとの間の電気的な接続を維持する
ようにしている。なお、導電性層を導電性接着剤ではな
く導電性テープにより構成する場合、導電性接着剤のよ
うに治具を用いて導電性層の厚さの調整を行う必要がな
いので、製造作業効率を向上させることができ、導電性
層の厚さの調整が容易となる。また、その性質から導電
性テープの方が導電性接着剤よりも導電性がよいので、
電極と駆動信号ケーブルとの間の電気抵抗をより低くす
ることができ、セラミック全体を効率よく駆動できる。
【0074】また、本発明の第1及び第2の実施例の形
態によれば、導電性層を構成する導電性テープまたは導
電性接着剤は可撓性(伸縮性)を有するので、高電圧で
駆動されるセラミックの振動に追従して導電性層が伸縮
可能であり、これにより、導電性層の破断を防止するこ
とができ、セラミック全体の駆動が可能となる。
【0075】また、本発明の第1及び第2の実施例の形
態によれば、導電性層を構成する導電性テープや導電性
接着剤を用いて電極剥離の防止やセラミック分割時の電
極と駆動信号ケーブルとの間の電気的な接続の維持が可
能であるので、発生する超音波の焦点位置がずれること
なく、その焦点位置におけるエネルギ密度を設定値に維
持しながらセラミック全体を十分に駆動することができ
る。これにより、病変周囲の正常な体組織に与える影響
を軽減し、所望の治療効果を得ることができる。
【0076】また本発明の第3の実施形態によれば、上
記第1及び第2の実施形態による効果に加えて、電磁波
対策が施された超音波発生装置を得ることができるとい
う特有の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の超音波振動子を備
えた超音波治療装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の超音波治療装置用
超音波振動子の概略構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の超音波治療装置用
超音波振動子の凸面側および凹面側を示す平面図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施の形態の超音波治療装置用
超音波振動子の他の構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の超音波治療装置用
超音波振動子の概略構成を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の超音波治療装置用
超音波振動子においてセラミックに亀裂が生じて割れた
場合を説明するための図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の超音波治療装置用
超音波振動子の凸面側および凹面側を示す平面図であ
る。
【図8】図7に示す本発明の第2の実施の形態の超音波
治療装置用超音波振動子の具体的な構成を示す断面図で
ある。
【図9】本発明の第2の実施の形態の超音波治療装置用
超音波振動子の他の構成を示す断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態を説明するための
斜視図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態を説明するための
断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態を説明するための
断面図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態を説明するための
断面図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態を説明するための
断面図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態による効果を説明
するための図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態による効果を説明
するための図である。
【図17】従来の超音波治療装置用超音波振動子の概略
構成を示す図である。
【図18】従来の超音波治療装置用超音波振動子におい
てセラミックに亀裂が生じて割れた場合を説明するため
の図である。
【図19】従来の超音波治療装置用超音波振動子におい
てセラミックに亀裂が生じて割れた場合を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 セラミック 2a、2b 電極 3a、3b、7a、7b、14a、14b 導電性テー
プ 4a、4b 半田 5a、5b 駆動信号ケーブル 12a、12b 銀電極 13a、13b 銅テープ 30 超音波治療装置 31 超音波振動子ユニット 32 水収納ユニット 33 駆動ユニット 34 水制御ユニット 35 送受信回路 36 画像再構成/表示ユニット 37 装置制御ユニット 40 同軸ケーブル 41 電磁波シールド部材 42 電磁波シールド部材 43 空気層(空間) 45 絶縁層 50 超音波発生源

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極の表面に導電性層を形成する超音波
    振動子と、 前記超音波振動子を駆動するための駆動信号を出力する
    ための駆動手段と、 前記超音波振動子の導電性層と前記駆動手段とを接続
    し、前記駆動手段から前記超音波振動子への前記駆動信
    号を伝送する駆動信号ケーブルとを具備することを特徴
    とする超音波発生装置。
  2. 【請求項2】 電極上に可撓性を有するテープを形成す
    る超音波振動子と、 前記超音波振動子を駆動するための駆動信号を出力する
    ための駆動手段と、 前記超音波振動子と前記駆動手段とを前記テープを介し
    て接続し、前記駆動手段から前記超音波振動子への前記
    駆動信号を伝送する駆動信号ケーブルとを具備すること
    を特徴とする超音波発生装置。
  3. 【請求項3】 電極を有する超音波振動子と、 前記超音波振動子を駆動するための駆動信号を出力する
    ための駆動手段と、前記超音波振動子の電極と前記駆動
    手段とを接続し、前記駆動手段から前記超音波振動子へ
    の前記駆動信号を伝送する駆動信号ケーブルと、 前記超音波振動子を包囲する電磁波シールド部とを具備
    することを特徴とする超音波発生装置。
  4. 【請求項4】 前記超音波振動子は前記電極の表面に導
    電性層を形成し、前記駆動信号ケーブルは前記超音波振
    動子と前記駆動手段とを前記導電性層を介して接続する
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の超音波発
    生装置。
  5. 【請求項5】 前記超音波振動子は前記電極の表面に可
    撓性を有するテープを形成し、前記駆動信号ケーブルは
    前記超音波振動子と前記駆動手段とを前記テープを介し
    て接続することを特徴とする請求項1又は請求項3記載
    の超音波発生装置。
  6. 【請求項6】 前記導電性層は、導電性テープおよび前
    記導電性接着剤の少なくとも一方からなることを特徴と
    する請求項1又は請求項4記載の超音波発生装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動信号ケーブルは、前記導電性層
    に半田付けされていることを特徴とする請求項1,4,
    6のいずれか1項記載の超音波発生装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動信号ケーブルは、前記導電性接
    着剤によって前記導電性層に接着されていることを特徴
    とする請求項1,4,6のいずれか1項記載の超音波発
    生装置。
  9. 【請求項9】 前記導電性層は、可撓性を有することを
    特徴とする請求項1,4,6,7,8のいずれか1項記
    載の超音波発生装置。
  10. 【請求項10】 前記超音波振動子から発生する超音波
    をシールドする電磁波シールド部を有することを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の超音波発生装置。
  11. 【請求項11】 前記超音波振動子は、前記電磁波シー
    ルド部と接する面を除く面に絶縁性層を有することを特
    徴とする請求項3又は請求項10記載の超音波発生装
    置。
  12. 【請求項12】 前記電磁波シールド部は、箱状に形成
    され、その一部に切欠き穴が設けられていることを特徴
    とする請求項3,10,11のいずれか1項記載の超音
    波発生装置。
  13. 【請求項13】 前記電磁波シールド部は導電性材料か
    らなり、当該電磁波シールド部と前記駆動手段とは、接
    地用ケーブルにより接続されていることを特徴とする請
    求項3,10,11,12のいずれか1項記載の超音波
    発生装置。
  14. 【請求項14】 前記電磁シールド部は、前記超音波振
    動子を複数個配列収納した外囲器であることを特徴とす
    る請求項1,10記載の超音波発生装置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至請求項14のいずれか1
    項記載の超音波発生装置を用いた超音波治療装置。
  16. 【請求項16】 超音波振動子の表面に導電性層を形成
    する工程と、 前記導電性層に駆動信号ケーブルを半田付けする工程と
    を有することを特徴とする超音波発生装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 超音波振動子の表面に導電性層を形成
    する工程と、 前記導電性層に駆動信号ケーブルを導電性接着剤によっ
    て接着する工程とを有することを特徴とする超音波発生
    装置の製造方法。
JP10290775A 1997-10-13 1998-10-13 超音波発生装置、超音波発生装置を用いた超音波治療装置、および超音波発生装置の製造方法 Pending JPH11197154A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10290775A JPH11197154A (ja) 1997-10-13 1998-10-13 超音波発生装置、超音波発生装置を用いた超音波治療装置、および超音波発生装置の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27850197 1997-10-13
JP9-278501 1997-10-13
JP10290775A JPH11197154A (ja) 1997-10-13 1998-10-13 超音波発生装置、超音波発生装置を用いた超音波治療装置、および超音波発生装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11197154A true JPH11197154A (ja) 1999-07-27

Family

ID=26552904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10290775A Pending JPH11197154A (ja) 1997-10-13 1998-10-13 超音波発生装置、超音波発生装置を用いた超音波治療装置、および超音波発生装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11197154A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012239791A (ja) * 2011-05-24 2012-12-10 Yuuman Network:Kk 集束式音波治療装置
KR20220085249A (ko) * 2020-12-15 2022-06-22 (주)휴러스트 외과 수술용 진동자 유닛 및 이를 구비한 초음파 및 고주파 복합 수술기

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012239791A (ja) * 2011-05-24 2012-12-10 Yuuman Network:Kk 集束式音波治療装置
KR20220085249A (ko) * 2020-12-15 2022-06-22 (주)휴러스트 외과 수술용 진동자 유닛 및 이를 구비한 초음파 및 고주파 복합 수술기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101196214B1 (ko) 초음파 진단장치용 프로브
KR100917727B1 (ko) 초음파 프로브
JP5550706B2 (ja) 超音波探触子
JP2008022077A (ja) 超音波探触子
EP2591731B1 (en) Ultrasound transducer unit, ultrasound endoscope
JP2000166923A (ja) 超音波トランスジューサ及びその製造方法
JP5065593B2 (ja) 超音波探触子および超音波画像装置
JP3450430B2 (ja) 超音波トランスジューサ
JPH0889505A (ja) 超音波プローブの製造方法
WO2014069501A1 (ja) 超音波探触子
JP2023181165A (ja) 変換器表面の温度降下のための熱伝導層
JP2002521941A (ja) 超音波変換器の非開口接続
JP4528606B2 (ja) 超音波プローブ及び超音波診断装置
WO2014069500A1 (ja) 超音波探触子
JP5828703B2 (ja) 超音波探触子及び超音波診断装置
JP4332706B2 (ja) 超音波探触子
JPH11197154A (ja) 超音波発生装置、超音波発生装置を用いた超音波治療装置、および超音波発生装置の製造方法
JP5338389B2 (ja) 超音波探触子の製造方法、超音波探触子、超音波診断装置
JP5480988B1 (ja) 超音波探触子
JP4746302B2 (ja) 超音波探触子
JP5529313B1 (ja) 超音波探触子
JP2005323630A (ja) 超音波プローブ及び超音波診断装置
Vos et al. A 20-40 MHz ultrasound transducer for intravascular harmonic imaging
JP3934202B2 (ja) 超音波探触子
JPH0833097A (ja) 圧電素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090108

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090205

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090310