JPH11192129A

JPH11192129A - 組み立てラック及び止め金具

Info

Publication number: JPH11192129A
Application number: JP24574898A
Authority: JP
Inventors: Isamu Harada; 勇原田
Original assignee: FUKUFUJI KK
Current assignee: FUKUFUJI KK
Priority date: 1997-11-07
Filing date: 1998-08-31
Publication date: 1999-07-21

Abstract

(57)【要約】【課題】組み立てが簡単で、且つ強固に支持柱を棚板
に取り付けることができ、更に支持柱を握っても安全に
取り扱うことができるようにすることにある。【解決手段】複数の棚板２と、棚板２の四隅を支持す
る支持柱３と、支持柱３と棚板２とを連結する止め金具
５及び止めネジ４とからなり、止め金具５は横断面Ｌ形
状であって下部両端側には水平外方に突出する係止鍔部
１３が形成され、棚板２の隅の外面に支持柱３の所定位
置を当接させるとともに、棚板２の隅の内面に止め金具
５を当接させ、支持柱３の両側３ａを止め金具５の両係
止鍔部１３で規制し、且つ棚板２を係止鍔部１３上に載
置させて、止めネジ４で穴を形成した支持柱３，棚板
２，止め金具５の順に連結して固定した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、工具類や部品、書
籍等の各種の物の整理・保管に使用すると便利な組み立
てラック及び止め金具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に組み立て式のラックにも各種のも
のがあり、用途に応じて各種のラックが各家庭をはじめ
会社や商店等で数多く使用されている。

【０００３】そこで従来の金属製の組み立てラックとし
ては、例えば矩形状の棚の四隅に支持柱をボルト・ナッ
トで固定して組み立てるようにしたものがある。このラ
ックでは、支持柱として図１５、図１６に示すような形
状の支持柱１０１が使用されている。支持柱１０１は、
長手方向の両側に多数の係止突起１０２を所定間隔毎に
形成してあり、組み立てるときには対峙する所望の両側
の係止突起１０２を、棚（図示せず）の隅の枠近傍に穿
設した各係止穴に係合させ、支持柱１０１の中心線上に
穿設した穴１０３からボルト（図示せず）を通し、棚の
隅に穿設した穴にボルトを通して棚の内側からナットで
締め付けて固着していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の組み立てラックにあっては、支持柱１０１の両側に
多数の係止突起１０２を形成してあるため、組み立て時
に使用しない部分の係止突起１０２が邪魔となり、組み
立てたラックを移動させるときに支持柱１０１を握ると
係止突起１０２を掴むことになる。そのため係止突起１
０２によって指や手のひらを傷つけてしまうといったこ
とがあり、また握り辛らかった。

【０００５】更にボルト・ナットによって支持柱１０１
を棚側に締め付けていった場合、棚の隅の両側外面に当
接する支持柱１０１が外側に拡がっていき、棚と支持柱
１０１との間に隙間が生じる。そのため支持柱１０１を
棚に密着させてガタつきなく強固に固定せさる、といっ
たことが従来の構成では必ずしもできていなかった。

【０００６】本発明は上記のような点に鑑みて開発され
たものであり、その目的とするところは、組み立て簡単
で且つ強固に支持柱を棚に取り付けることができ、更に
支持柱を握っても安全な組み立てラック及び止め金具を
提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記のような目
的を有効に達成するために、次のような構成にしてあ
る。すなわち、請求項１記載の本発明の組み立てラック
は、複数の棚と、棚の四隅を支持する支持柱と、各支持
柱と各棚とを連結する止め金具及び止めネジとからな
り、上記の棚は、四角形状又は略四角形状に形成した板
部と板部の外周を囲繞する枠部とからなり、枠部の四隅
に止めネジ挿通用の開口部を形成してあり、上記の支持
柱は、棚の各隅の開口部並びにこの開口部の両側の枠部
に当接できる形状に折曲形成した長尺部材であって、長
手方向に所定間隔を以て穴を穿設してあり、上記の止め
金具は、棚の各隅の枠部の内面側に当接できる止め金具
本体部と、止め金具本体部の下部両側の水平外方に突出
形成した係止鍔部と、止め金具本体部に形成した止めネ
ジ螺合穴とからなり、上記の棚の各隅の内側に止め金具
の外面側を当接するようにして配すると共に、止め金具
の係止鍔部に棚の枠部を載置し、且つ棚の各隅の外面側
に支持柱を棚と交叉するように配して、支持柱の両側端
を止め金具の両係止鍔部で挟持すると共に、支持柱の穴
を棚の開口部を介して止め金具の止めネジ螺合穴と合致
させ、止めネジを支持柱の穴及び棚の開口部を挿通して
止め金具の止めネジ螺合穴に螺着し、支持柱と棚とを止
め金具及び止めネジで結合して組み立てるようにした構
成を特徴とする。

【０００８】請求項２記載の本発明の組み立てラック
は、複数の棚と、棚の四隅を支持する支持柱と、各支持
柱と各棚とを連結する止め金具及び止めネジとからな
り、上記の棚は、四角形状又は略四角形状に形成した板
部と板部の外周を囲繞する枠部とからなり、枠部の四隅
に止めネジ挿通用の開口部を形成し、且つ開口部の両側
近傍の枠部位置に係止穴を形成してあり、上記の支持柱
は、棚の各隅の開口部並びにこの開口部の両側の枠部に
当接できる形状に折曲形成した長尺部材であって、長手
方向に所定間隔を以て穴を穿設してあり、上記の止め金
具は、棚の各隅の枠部の内面側に当接できる止め金具本
体部と、この止め金具本体部の下部両側の水平外方に突
出形成した係止鍔部と、止め金具本体部の両側端から外
方に突出形成した係止凸片部と、止め金具本体部に形成
した止めネジ螺合穴とからなり、上記の棚の各隅の内面
側に止め金具の外面側を当接するようにして配し、止め
金具の係止鍔部に棚の枠部を載置すると共に係止凸片部
を棚の係止穴に係止し、且つ棚の各隅の外面側に支持柱
を棚と交叉するように配して、支持柱の両側端を止め金
具の両係止鍔部で挟持すると共に支持柱の穴を棚の開口
部を介して止め金具の止めネジ螺合穴と合致させ、止め
ネジを支持柱の穴及び棚の開口部を挿通して止め金具の
止めネジ螺合穴に螺着し、支持柱と棚とを止め金具及び
止めネジで結合して組み立てるようにした構成を特徴と
する。

【０００９】請求項３記載の本発明の組み立てラック
は、請求項１又は２記載の組み立てラックにおいて、支
持柱の穴を止めネジ螺合穴とし、止め金具の止めネジ螺
合穴を貫通穴とし、止めネジを止め金具の貫通穴ジ螺合
穴及び棚の開口部を挿通して支持柱の止めネジ螺合穴に
螺着し、支持柱と棚とを止め金具及び止めネジで結合し
て組み立てるようにした構成を特徴とする。

【００１０】請求項４記載の本発明の組み立てラック
は、請求項１又は２記載の組み立てラックにおいて、止
め金具の止めネジ螺合穴を貫通穴とし、支持柱と棚とを
止め金具及びボルト・ナットで結合するようにした構成
を特徴とする。

【００１１】請求項５記載の本発明の組み立てラック
は、請求項１、２、３又は４記載の組み立てラックにお
いて、支持柱の長手方向の両側部を、支持柱本体部に当
接又は近接するように屈曲形成したことを特徴とする構
成にしてある。

【００１２】請求項６記載の本発明の止め金具は、所定
の角度を以て少なくとも二つ折りに止め金具本体部を形
成すると共に、この止め金具本体部の下部両側の水平外
方に係止鍔部を突出形成し、更に止め金具本体部の角部
に止めネジ螺合穴又は貫通穴を形成したことを特徴とす
る構成にしてある。

【００１３】請求項７記載の本発明の止め金具は、所定
の角度を以て少なくとも二つ折りに止め金具本体部を形
成すると共に、この止め金具本体部の下部両側の水平外
方に係止鍔部を突出形成し、且つ両側端に係止凸片部を
外方に突出形成し、更に止め金具本体部の角部に止めネ
ジ螺合穴又は貫通穴を形成したことを特徴とする構成に
してある。

【００１４】請求項８記載の本発明の止め金具は、請求
項６又は７記載の止め金具において、止め金具本体部の
角部側に位置する係止鍔部の一辺が、止め金具本体部と
鋭角となるように形成したことを特徴とする構成にして
ある。

【００１５】請求項９記載の本発明の止め金具は、請求
項６、７又は８記載の止め金具において、止め金具本体
部が横断面Ｌ状又は横断面略Ｌ状に形成されていること
を特徴とする構成にしてある。

【００１６】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図に基づい
て説明する。図１〜図７は本発明に係る組み立てラック
１に関する図であって、この組み立てラック１は、図示
の例では３枚の棚２と、各棚２の四隅６を支持する４本
の支持柱３と、各支持柱３を棚２に固着する止めネジ４
並びに止め金具５とによって組み立て分解可能に構成さ
れている。

【００１７】すなわち、各棚２は、矩形状の金属板を成
形して略四角形状の板部７と、この板部７の周囲を囲繞
するように形成した枠部８とからなる。また、板部７の
四隅６（図７参照）は、角が尖らないように平坦に形成
してある。この各隅６の平坦部９に位置する角枠部８ａ
には、止めネジ挿通用の開口部１０が形成されている。

【００１８】尚、図示の例では角枠部８ａに開口部１０
として上下方向に長い長穴１０ａを形成してあるが丸穴
であってもよい。また、図示の開口部１０とは異なる構
成、すなわち角枠部８ａを全て取り除いて四角形状の開
口部を形成してもよい。

【００１９】上記の棚２を支持する各支持柱３（図５、
図７参照）は、棚２の隅６の開口部１０並びに開口部１
０の両側隣接部分１１に当接できる横断面略八の字形状
に形成した長尺部材である。支持柱３の長手方向の両側
端部３ａは内側に屈曲形成してある。

【００２０】更に支持柱３には、中心線に沿って所定間
隔を以て複数の穴１２を穿設してある。この穴１２は、
上記した棚２の角枠部８ａの長穴１０ａ位置に合致でき
るようにしてある。支持柱３の下端には、ゴム板部材や
裏面に凹凸形成した合成樹脂部材等からなる滑り止め部
材１８（図１参照）が設けられている。

【００２１】次に止め金具５（図３、図４、図６，図７
参照）は、止め金具本体部５ａを横断面略Ｌ字状に形成
し外面側を棚２の隅６の内面側に当接できるようにして
ある。この止め金具本体部５ａの下端両側には、水平外
方に突出するようにして係止鍔部１３が形成されてい
る。勿論、止め金具５の止め金具本体部５ａは、横断面
Ｌ字状、その他使用する組み立てラックの棚の隅部の形
状に合わせて、所定の角度を以て少なくとも二つ折りに
形成した形状であれば、如何なる形状とするも自由であ
る。

【００２２】この各係止鍔部１３は、三角形状であって
一辺１３ａ（図３参照）と止め金具本体部５ａとのなす
角部１３ｂの角度を鋭角となるように形成してある。こ
の両係止鍔部１３には、組み立てラック１の組み立て時
に棚２の隅６の近傍の枠部８を載置する。

【００２３】また、両係止鍔部１３間の間隔Ｌ（図３参
照）は、支持柱３を棚２の隅６に当接した時、支持柱３
の両端間の距離Ｘ（図５参照）に相当するようにしてあ
る。尚、ＬはＸより大、又は小、或いは同じであっても
よい。

【００２４】更に止め金具５の角部１４には、止めネジ
螺合穴１５が穿設されている。この止めネジ螺合穴１５
は、貫通穴に設計変更してもよい。更に止め金具本体部
５ａの上下端近傍には、夫々補強用の陥没凹溝部１７が
外側から内側に膨出するように形成されている。

【００２５】止めネジ４（図６、図７参照）は、ネジ棒
４ａの一端部にフランジ部４ｂと六角頭部４ｃを形成さ
たものである。勿論、止めネジ４は、ネジ棒４ａの一端
部に頭部を形成し、この頭部が六角穴付き頭部、又は＋
或いは−溝付き半球形の頭部であってもよい。

【００２６】上述したような構成の部品からなる組み立
てラック１を組み立てる場合（図７参照）は、棚２の隅
６に内側から止め金具５を配し、棚２の長穴１０ａに止
め金具５の止めネジ螺合穴１５を合致させるとともに、
棚２の枠部８の下端辺を止め金具５の両係止鍔部１３に
載置する。

【００２７】次に支持柱３を棚２の外側から隅６に係合
させて当接させ、支持柱３の所望の穴１２を棚２の隅６
の長穴１０ａに合致させる。その後に止めネジ４を支持
柱３の穴１２から棚２の長穴１０ａに挿通し、更に止め
金具５の止めネジ螺合穴１５に螺合させる。この止めネ
ジ４を締め付けることにより支持柱３と止め金具５とで
棚２を挟持し、棚２の隅６に支持柱３を固定することが
できる。

【００２８】この場合、止めネジ４の締め付けによって
棚２の隅６に当接している支持柱３の両側端部３ａは外
に拡がろうとする。しかしなから、止め金具５の両係止
鍔部１３の一辺１３ａは、止め金具本体部５ａと鋭角と
なるように形成されているので、支持柱３の両側端部３
ａに係止して支持柱３の両側外方への拡がりを阻止する
ことができる。

【００２９】そのため、棚２の枠部８と支持柱３の両側
端部３ａとの間に隙間が生じるといったこともなく、棚
２に強固に支持柱３を固定することができる。

【００３０】尚、図示の例では棚２は３枚であるが、棚
２を４枚以上又は２枚以下とするも自由である。また、
上記の例において支持柱３の穴１２を止めネジ螺合穴と
し、止め金具５の止めネジ螺合穴１５を貫通穴とし、止
めネジ４を止め金具５の貫通穴及び棚２の開口部１０を
挿通して支持柱３の止めネジ螺合穴に螺着し、支持柱３
と棚２とを止め金具５及び止めネジ４で結合して組み立
てるようにしてもよい。また、止め金具５の止めネジ螺
合穴１５を貫通穴とし、支持柱３の穴１２も貫通穴と
し、支持柱３と棚２とを止め金具５及びボルト・ナット
で結合するようにしてもよい。

【００３１】次に図８〜図１４は本発明に係る他の止め
金具５、並びにこの止め金具５を使用した組み立てラッ
ク１の要部に関する図である。尚、前記の例に示した構
成と共通する部分については同一符号を付す。また前記
の例において、図示と異なる構成にしてもよいとした構
成については、図８〜図１４に示す例にも適用する。

【００３２】この例の止め金具５は、止め金具本体部５
ａを図示のように横断面略Ｌ字状に形成し、外面側を棚
２の隅６の枠部８の内面側に当接（又は近接）できるよ
うにしてある。勿論、止め金具本体部５ａは図３のよう
な横断面Ｌ字状であってもよいし、その他の形状であっ
てもよく、上記したように外面側を棚２の隅６の枠部８
（図１２、図１３参照）の内面側に当接（又は近接）で
きれば如何なる形状であってもよい。

【００３３】この止め金具本体部５ａの下端両側には、
水平外方に突出するようにして係止鍔部１３が形成され
ている。各係止鍔部１３は、三角形状であって一辺１３
ａと止め金具本体部５ａとのなす角部１３ｂの角度を鋭
角となるように形成してある。両係止鍔部１３には、組
み立てラック１の組み立て時に棚２の隅６の近傍の枠部
８を載置することができる。

【００３４】また、両係止鍔部１３間の間隔Ｌ（図３と
同様であるため図を省略し図３を参照）は、支持柱３を
棚２の隅６に当接した時、支持柱３の両端間の距離Ｘ
（図５参照）に相当するようにしてある。

【００３５】止め金具本体部５ａの平坦な角部１４の中
央には、止めネジ螺合穴１５が穿設されている。また、
止め金具本体部５ａの上下端近傍には、それぞれ補強用
の陥没凹溝部１７が外側から内側に膨出するように形成
されている。

【００３６】更にこの止め金具５では、止め金具本体部
５ａの両側端に係止凸片部５ｂを外方に突出形成してあ
る。この係止凸片部５ｂは、止め金具本体部５ａの外面
に対して９０°の角度を以て外方に突出形成された矩形
状の板状片である。勿論、係止凸片部５ｂは矩形状でな
くてもよく、正方形、三角形、半円、半楕円などに形成
したものであってもよい。更に係止凸片部５ｂの形成位
置は、止め金具本体部５ａの両側端に限らず、最側端よ
りも角部１４側に寄った位置に設けてもよい。更に止め
金具本体部５ａの上下位置の上端寄り又は中央、或いは
下端寄りの何れの位置に形成又は設けるも自由である。
更に上記した外方への突出角度は、９０°以外の角度で
あってもよい。

【００３７】また、上記の止め金具５（図８〜図１０参
照）を使用する場合の棚２は、図１１〜図１４に示すよ
うに、四角形状又は略四角形状に形成した板部７と板部
７の外周を囲繞する枠部８とからなり、枠部８の四隅に
止めネジ挿通用の開口部１０としての長穴１０ａを形成
し、この長穴１０ａの両側近傍の枠部８位置に係止穴１
９を形成してある。係止穴１９は、止め金具５の係止凸
片部５ｂを係止し易いように角部１４側の縦縁１９ａを
直線状に形成してある。勿論、係止穴１９は長方形又は
正方形又は円形、楕円、長穴であってもよい。

【００３８】また、支持柱３は、棚２の隅６の開口部１
０並びに開口部１０の両側隣接部分１１に当接できる横
断面略八の字形状（図５参照）に形成した長尺部材であ
る。支持柱３の長手方向の両側部３ｂは、両側端部３ａ
から内側に屈曲し、両側部３ｂを支持柱本体部３ｃに当
接又は近接するように屈曲形成してある。

【００３９】更に支持柱３には、長手方向の中心線（角
部１４の中心）に沿って所定間隔を以て２個以上のの穴
１２を穿設してある。この穴１２は、ラック１の組み立
て時に棚２の角枠部８ａの長穴１０ａ位置に合致できる
ようにしてある。支持柱３の下端には、ゴム板部材や裏
面に凹凸形成した合成樹脂部材等からなる滑り止め部材
１８が設けられている。

【００４０】止めネジ４は、ネジ棒４ａの一端部にフラ
ンジ部４ｂと六角頭部４ｃを形成さたものである。勿
論、止めネジ４は、ネジ棒４ａの一端部に頭部を形成
し、この頭部が六角穴付き頭部、又は＋或いは−溝付き
半球形の頭部であってもよい。

【００４１】上記の止め金具５（図８〜図１４参照）並
びに棚８を使用して組み立てラック１を組み立てるに
は、棚２の各隅６の内面側に止め金具５の外面側を当接
（又は近接）するようにして配する。そして止め金具５
の係止鍔部１３に棚２の枠部８を載置すると共に、係止
凸片部５ｂを棚２の係止穴１９に係止する。

【００４２】棚２の各隅６の外面側に支持柱３を交叉す
るように配して、支持柱３の両側部３ｂを止め金具５の
係止鍔部１３で挟持すると共に、支持柱３の穴１２を棚
２の長穴１０ａを介して止め金具５の止めネジ螺合穴１
５と合致させ、止めネジ４を支持柱３の穴１２及び棚８
の長穴１０ａを挿通して止め金具５の止めネジ螺合穴１
５に螺着する。このようにして支持柱３と棚８とを止め
金具５及び止めネジ４で連結する。

【００４３】上記のようにしてラック１（図１４参照）
を組み立てることにより、棚２は止め金具５の係止鍔部
１３で支持されて下方へのずれを防止される。同時に各
止め金具５の両係止凸片部５ｂは、棚２のそれぞれの係
止穴１９に係止することによって棚２の水平方向へのず
れを防止することができる。更に止めネジ４を止め金具
５の止めネジ螺合穴１５に螺合させて締め付けることに
より、止め金具５は棚２の隅６に圧接されることにな
る。このことにより各止め金具５の両側に形成した係止
凸片部５ｂは、係止穴１９の縦縁（角部１４側）に押し
付けられることになる。そのため、棚２はガタつくこと
なくより強固に支持柱３に固定されることになる。

【００４４】尚、本発明の構成において、棚２の形状は
正方形、長方形、その他の方形状であってもよい。また
本発明に係るラック１は金属製が好ましいが、硬質の合
成樹脂製、木製であってもよい。また、支持柱３の穴１
２を止めネジ螺合穴とし、止め金具５の止めネジ螺合穴
１５を貫通穴としてもよい。また、止め金具の止めネジ
螺合穴１５を貫通穴とし、支持柱３と棚２とを止め金具
及びボルト・ナットで結合するようにしてもよい。

【００４５】

【発明の効果】このように本発明の組み立てラックで
は、支持柱を止め金具及び止めネジによって棚に固着す
る場合、止めネジ締め付けていくにしたがって、棚の隅
の外面に当接させた支持柱は拡がろうとするが、支持柱
と係合する止め金具の両係止鍔部によって拡がりを阻止
され、隙間なく支持柱を棚に固着することができる。し
たがって、ガタつきもなく強固に支持柱を棚に固着する
ことができる。また、組み立てた後に支持柱と棚との隙
間に指を突っ込んで挟むといった懸念もない。

【００４６】また、止め金具の両側に係止凸片部を形成
すると共に、棚にこの係止凸片部を係止する係止穴を形
成したことによって、組み立て時に止め金具の係止凸片
部は棚の係止穴縦縁に押し付けられる。そのため、棚は
止め金具、止めネジを介してより強固に支持柱に固定さ
れることになる。

【００４７】また、支持柱の穴を止めネジ螺合穴とし、
止め金具の止めネジ螺合穴を貫通穴とし、止めネジを止
め金具の貫通穴ジ螺合穴及び棚の開口部を挿通して支持
柱の止めネジ螺合穴に螺着し、支持柱と棚とを止め金具
及び止めネジで結合して組み立てるようにしたことによ
って、止め金具の頭部を棚の内側に隠すことができ、止
めネジの軸部を支持柱の止めネジ螺合穴から外方に突出
させなければ、ラックの外観の見栄えもよくなる。

【００４８】また、支持柱の穴を止めネジ螺合穴とし、
且つ止め金具の止めネジ螺合穴を貫通穴とすることによ
って、汎用のボルト・ナットによって棚と支持柱を結合
することができ経済的である。

【００４９】更に支持柱は、従来のように長手方向の両
側から係止突起が突出した構造ではなく、支持柱の長手
方向の両側部を支持柱本体部に当接又は近接するように
屈曲形成してあるので、支持柱を握っても手を傷つける
といったこともない。

【００５０】また、棚はラックを組み立てたとき、四隅
に配した夫々の止め金具の両係止鍔部に載置されるた
め、安定した状態で支持柱に支持される。したがって、
種々の物を棚上に安定して載置することができる。

【００５１】また、止め金具本体部の角部側に位置する
係止鍔部の一辺が、止め金具本体部と鋭角となるように
形成してあるので、支持柱の両側端がこの止め金具の係
止鍔部の鋭角な一辺により係止され易く、支持柱と棚と
の組み立て時に、より確実に支持柱の拡がりを防止する
ことができる。

【００５２】また、本発明の組み立てラックでは、支持
柱、止め金具及び止めネジ又はボルト・ナットによって
簡単に且つ素早く組み立てることができる。

【００５３】また、本発明の止め金具は、止め金具本体
部を横断面Ｌ状又は横断面略Ｌ状に形成してあるので、
直角な隅部の棚に対して取り付け時により当接し易いと
いった利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る組み立てラックの斜視図である。

【図２】本発明に係る支持柱の正面図である。

【図３】本発明に係る止め金具の平面図である。

【図４】本発明に係る止め金具の正面図である。

【図５】本発明に係る止め金具の横断面図である。

【図６】本発明に係る止め金具と止めネジの分解斜視図
である。

【図７】本発明に係る要部の分解斜視図である。

【図８】本発明に係る他の止め金具の平面図である。

【図９】本発明に係る他の止め金具の正面図である。

【図１０】図８の矢視方向から見た正面図である。

【図１１】本発明に係る他の止め金具を使用した状態の
断面を示す説明図である。

【図１２】本発明に係る他の止め金具を使用した使用箇
所の側面図である。

【図１３】本発明に係る他の止め金具を使用した要部の
分解斜視図である。

【図１４】本発明に係る他の止め金具を使用した組み立
てラックの斜視図である。

【図１５】従来の支持柱の一部断面斜視図である。

【図１６】従来の支持柱の横断面図である。

【符号の説明】

１組み立てラック２棚３支持柱４止めネジ５止め金具５ｂ係止凸片部６隅７板部８枠部９平坦部１０開口部１０ａ丸穴１１側隣接部分１２穴１３係止鍔部１４角部１５止めネジ螺合穴１９係止穴

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の棚と、棚の四隅を支持する支持柱
と、各支持柱と各棚とを連結する止め金具及び止めネジ
とからなり、上記の棚は、四角形状又は略四角形状に形成した板部と
板部の外周を囲繞する枠部とからなり、枠部の四隅に止
めネジ挿通用の開口部を形成してあり、上記の支持柱は、棚の各隅の開口部並びにこの開口部の
両側の枠部に当接できる形状に折曲形成した長尺部材で
あって、長手方向に所定間隔を以て穴を穿設してあり、上記の止め金具は、棚の各隅の枠部の内面側に当接でき
る止め金具本体部と、止め金具本体部の下部両側の水平
外方に突出形成した係止鍔部と、止め金具本体部に形成
した止めネジ螺合穴とからなり、上記の棚の各隅の内側に止め金具の外面側を当接するよ
うにして配すると共に、止め金具の係止鍔部に棚の枠部
を載置し、且つ棚の各隅の外面側に支持柱を棚と交叉す
るように配して、支持柱の両側端を止め金具の両係止鍔
部で挟持すると共に、支持柱の穴を棚の開口部を介して
止め金具の止めネジ螺合穴と合致させ、止めネジを支持
柱の穴及び棚の開口部を挿通して止め金具の止めネジ螺
合穴に螺着し、支持柱と棚とを止め金具及び止めネジで
結合して組み立てるようにした構成を特徴とする組み立
てラック。
【請求項２】複数の棚と、棚の四隅を支持する支持柱
と、各支持柱と各棚とを連結する止め金具及び止めネジ
とからなり、上記の棚は、四角形状又は略四角形状に形成した板部と
板部の外周を囲繞する枠部とからなり、枠部の四隅に止
めネジ挿通用の開口部を形成し、且つ開口部の両側近傍
の枠部位置に係止穴を形成してあり、上記の支持柱は、棚の各隅の開口部並びにこの開口部の
両側の枠部に当接できる形状に折曲形成した長尺部材で
あって、長手方向に所定間隔を以て穴を穿設してあり、上記の止め金具は、棚の各隅の枠部の内面側に当接でき
る止め金具本体部と、この止め金具本体部の下部両側の
水平外方に突出形成した係止鍔部と、止め金具本体部の
両側端から外方に突出形成した係止凸片部と、止め金具
本体部に形成した止めネジ螺合穴とからなり、上記の棚の各隅の内面側に止め金具の外面側を当接する
ようにして配し、止め金具の係止鍔部に棚の枠部を載置
すると共に係止凸片部を棚の係止穴に係止し、且つ棚の
各隅の外面側に支持柱を棚と交叉するように配して、支
持柱の両側端を止め金具の両係止鍔部で挟持すると共に
支持柱の穴を棚の開口部を介して止め金具の止めネジ螺
合穴と合致させ、止めネジを支持柱の穴及び棚の開口部
を挿通して止め金具の止めネジ螺合穴に螺着し、支持柱
と棚とを止め金具及び止めネジで結合して組み立てるよ
うにした構成を特徴とする組み立てラック。
【請求項３】支持柱の穴を止めネジ螺合穴とし、止め
金具の止めネジ螺合穴を貫通穴とし、止めネジを止め金
具の貫通穴ジ螺合穴及び棚の開口部を挿通して支持柱の
止めネジ螺合穴に螺着し、支持柱と棚とを止め金具及び
止めネジで結合して組み立てるようにした構成を特徴と
する請求項１又は２記載の組み立てラック。
【請求項４】止め金具の止めネジ螺合穴を貫通穴と
し、支持柱と棚とを止め金具及びボルト・ナットで結合
するようにしたことを特徴とする請求項１又は２記載の
組み立てラック。
【請求項５】支持柱の長手方向の両側部を、支持柱本
体部に当接又は近接するように屈曲形成したことを特徴
とする請求項１、２、３又は４記載の組み立てラック。
【請求項６】所定の角度を以て少なくとも二つ折りに
止め金具本体部を形成すると共に、この止め金具本体部
の下部両側の水平外方に係止鍔部を突出形成し、更に止
め金具本体部の角部に止めネジ螺合穴又は貫通穴を形成
したことを特徴とする止め金具。
【請求項７】所定の角度を以て少なくとも二つ折りに
止め金具本体部を形成すると共に、この止め金具本体部
の下部両側の水平外方に係止鍔部を突出形成し、且つ両
側端に係止凸片部を外方に突出形成し、更に止め金具本
体部の角部に止めネジ螺合穴又は貫通穴を形成したこと
を特徴とする止め金具。
【請求項８】止め金具本体部の角部側に位置する係止
鍔部の一辺が、止め金具本体部と鋭角となるように形成
したことを特徴とする請求項６又は７記載の止め金具。
【請求項９】止め金具本体部が横断面Ｌ状又は横断面
略Ｌ状に形成されていることを特徴とする６、７又は８
記載の止め金具。